JP2003149782A - 画像形成及び画像情報変換方法並びに装置 - Google Patents

画像形成及び画像情報変換方法並びに装置

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JP2003149782A
JP2003149782A JP2001345775A JP2001345775A JP2003149782A JP 2003149782 A JP2003149782 A JP 2003149782A JP 2001345775 A JP2001345775 A JP 2001345775A JP 2001345775 A JP2001345775 A JP 2001345775A JP 2003149782 A JP2003149782 A JP 2003149782A
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Noriyuki Kokeguchi
典之 苔口
Koji Tashiro
耕二 田代
Yoshihiko Suda
美彦 須田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】APSと135mmのように異種の感光材料を
共用の機器で取り扱うことのできる画像形成及び画像情
報変換方法並びに装置を提供する。 【解決手段】少なくともフィルム投入部、フィルム先端
引出部、リーダ接続部、搬送部、処理シート供給部、現
像処理液付与部、フィルムと処理シートとの貼り合わせ
部、熱現像部、スキャナ読取部を有し、前記フィルム投
入部は、135mmフィルム若しくはAPSフィルム等
がセットされ、前記リーダ接続部は、処理しようとする
フィルムの幅よりも大きい幅を持ち、片側又は両側にパ
ーフォレーションが設けられており、共用リーダが接続
され、前記搬送部は、前記共用リーダの両端部の走行を
規制する部材と、該リーダのパーフォレーションに係合
されるリーダ搬送用歯車とが備えられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成及び画像
情報変換方法並びに装置、詳しくは、光学式カメラによ
り撮影済みの感光材料を熱現像し、得られたアナログ画
像情報をディジタル画像信号へとAD変換する画像形成
及び画像情報変換方法並びに装置に関し、所謂APSカ
ラーフィルムと135mmカラーフィルムのように異種
の感光材料を共用の機器で取り扱うことのできる画像形
成及び画像情報変換方法並びに装置(以下、「AD変換
用自動現像機」と称する。)に関する。
【0002】
【従来の技術】「デジタル化時代」の流れの中にあっ
て、所謂デジタルカメラが著しい普及を見せている。デ
ジタルカメラによる画像入力(撮影)は、現像やプリン
トに特別の処理が不必要であることが最大の特徴で、パ
ソコンでの利用や画像電送で大きな威力を発揮するが、
画像の画質や価格の面などでネックが指摘されており、
依然として従来型の感光材料と光学カメラによる写真シ
ステムも根強い普及度を維持しているのが実状である。
【0003】上記実状を背景にして、従来型の写真シス
テムで画像形成された感光材料からフィルムスキャナな
どのイメージセンサーで画像情報を光学的に読み取り、
電気信号に変換してデジタル化処理を施し、画像情報を
デジタル信号として保管し、パソコンなどで画像処理し
ながら利用することが行われ始めている。この場合には
感光材料は必ずしも発色現像・漂白・定着・水洗/安定
といった従来からの4つの処理工程を経る必要はなく、
例えば、感光性ハロゲン化銀や現像によって生じた現像
銀が残存した状態でも、画像読み取り可能であること
が、特開平9−146247号、同10−326001
号、同11−72891号公報等に記載されている。頭
記したように、この種の装置は、確立された概念ではな
いが、AD変換用自動現像機と呼ぶことができる。
【0004】従来型の感光材料の現像処理は、日本にお
いては、ラボと呼ばれる浸漬処理方式による大型自動現
像機による処理からミニラボと呼ばれる小型の自動現像
機による処理へと移行が進んでいるが、更に、装置の小
型化、処理液の少量化、操作や管理の容易性、現像品質
の維持ないし向上などの要請の下に、浸漬方式によらな
い各種の現像処理方法ないし装置が提案されている。
【0005】例えば、処理工程の負荷軽減を図るため、
例えば特開平3−59655号公報に記載されるよう
に、感光材料の搬送路に塗布ローラを配置し、この塗布
ローラに処理液を供給する供給ローラを設け、この供給
ローラと塗布ローラの間に処理液溜りを設け、塗布ロー
ラの回転により処理液を感光材料の画像形成面に塗布供
給する技術がある。
【0006】カラー感光材料の簡易な現像処理を実現し
たものとしては、ポラロイド社製のポラクローム(ポラ
ロイド社商標)が知られている。これは粘性の現像処理
液と小型の現像機を用いて家庭やオフィスでも現像処理
することを可能としたものであるが、用途がカラースラ
イドの作製に限られ、また極めて特殊な感光材料を用い
るため高価であるなどの問題があった。
【0007】同様に、粘性の現像処理液を付与して簡易
な現像処理を実現する方法としては、米国特許第5,6
27,016号、特願2000−377045号等に記
載の方法がある。
【0008】然しながら、この方式の画像形成装置で
は、大量の感光材料を連続して現像処理する場合には特
に問題ないが、感光材料の本数が少なくて現像処理が中
断されたような場合、装置内の現像処理液が乾燥した
り、空気酸化されたり、またホコリなどが付着したりし
て、現像処理液が劣化したり、装置が現像処理液で汚れ
たり、且つ、ホコリや乾燥した現像処理液の成分が感光
材料に付着するなどして、画像に欠陥を与えることがあ
ることが明らかになった。
【0009】従来型の写真システムで広く利用されてい
るカラー感光材料は、135mmフィルムとAPSフィ
ルムであるが、両者のフィルム幅やフィルムを遮光状態
に維持するカートリッジ(パトローネ)の構造・サイズ
も異なっている。これに伴って、上記したAD変換用自
動現像機としては、135mmフィルムとAPSフィル
ムの両者を共用で処理する方式のものが要求されるに至
ることは必然であり、例えば、特開2001−2204
4号公報に示されている熱現像装置がある。
【0010】本発明が適用される自動現像機の実現に
は、公知の自動現像機の現像方式や各種パーツが一般的
に又は選択的に利用されるが、前記した公知文献の外、
参考となる先行文献を示せば次のようである。
【0011】即ち、パトローネ回収に関して特開平5−
113626号公報、フィルムコードの読み出しに関し
て実開平5−52852号公報、フィルム切断装置の例
として特開平11−24227号公報、APSフィルム
の先頭引き出しに関して実開平5−59458号公報、
特開2000−3013号公報、135mmフィルムの
先頭引き出しに関して特開平9−274302号、同1
1−338118号公報、リーダー部へのスプライステ
ープ貼り付けに関して特開平6−301187号、同7
−301905号公報、中穴空きリーダーによる搬送に
関して特開平5−66547号公報、リーダー供給など
に関して特開平7−281402号公報などが挙げられ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記した特開2001
−22044号公報は、未現像又は現像済みAPSフィ
ルムと、未現像又は現像済み135mmフィルムとを共
用で利用できる装置であり、APSフィルム用と135
mmフィルム用の2系統の搬送路が用意されている第1
形態と、同一の搬送系で搬送幅の切り替え機構が設けら
れている第2形態の熱現像装置を開示している。
【0013】上記の第1形態の装置では、2種類の搬送
系を用意しなければならず、装置の小型化に障害があ
る。また、搬送幅を切り替える機構を設けた第2形態の
装置では、装置が複雑となり搬送系のトラブル発生も危
惧される。また、この装置は、APSフィルムを主眼に
考えられているので、フィルムの先端がパトローネの内
側まで巻き込まれてしまっている場合の135mmフィ
ルムは取り扱うことができない、更にまた、現像主薬を
内蔵する感光材料に水を付与する現像方式が採用されて
おり、現在一般的に商用の汎用カラーネガフィルムは取
り扱うことができない、などの問題点がある。
【0014】本発明は、上記から明らかなように、小型
で処理液も少量であり、取り扱いが容易で処理安定性に
優れ且つ低コストで行うことができる画像形成及び画像
情報変換方法並びに装置を提供することを課題とするも
のであり、特に、APSカラーフィルムと135mmカ
ラーフィルムのように異種の感光材料を共用の機器で取
り扱うことのできる画像形成及び画像情報変換方法並び
に装置を明らかにすることを課題とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記の構成により達成された。 1.少なくともフィルム投入部、フィルム先端引出部、
リーダ接続部、搬送部、処理シート供給部、現像処理液
付与部、フィルムと処理シートとの貼り合わせ部、熱現
像部、スキャナ読取部を通して画像形成と画像情報のA
D変換とを行う方法であり、前記フィルム投入部では、
パトローネに収納されている汎用の135mmフィルム
若しくはAPSフィルム、先端がパトローネ内に巻き込
まれている状態の135mmフィルム、又は現像処理済
みのカットフィルム等のフィルムがセットされ、前記リ
ーダ接続部においては、処理しようとするフィルムの幅
よりも大きい幅を持ち、片側又は両側にパーフォレーシ
ョンが設けられており、前記汎用の135mmフィルム
若しくはAPSフィルムに共用されるリーダが接続さ
れ、前記搬送部では、前記共用リーダの両端部の走行を
規制しつつ、該リーダのパーフォレーションにリーダ搬
送用歯車を係合させてフィルムを搬送させる構成であ
り、異種のフィルムを共用のリーダで牽引搬送させなが
ら処理することを特徴とする画像形成及び画像情報変換
方法。
【0016】2.少なくともフィルム投入部、フィルム
先端引出部、リーダ接続部、搬送部、処理シート供給
部、現像処理液付与部、フィルムと処理シートとの貼り
合わせ部、熱現像部、スキャナ読取部を有し、前記フィ
ルム投入部は、パトローネに収納されている汎用の13
5mmフィルム若しくはAPSフィルム、先端がパトロ
ーネ内に巻き込まれている状態の135mmフィルム、
又は現像処理済みのカットフィルム等のフィルムがセッ
トされる構成であり、前記リーダ接続部は、処理しよう
とするフィルムの幅よりも大きい幅を持ち、片側又は両
側にパーフォレーションが設けられており、前記汎用の
135mmフィルム若しくはAPSフィルムに共用され
るリーダが接続される構成であり、前記搬送部は、前記
共用リーダの両端部の走行を規制する部材と、該リーダ
のパーフォレーションに係合されるリーダ搬送用歯車と
が備えられている構成、であることを特徴とする画像形
成及び画像情報変換装置。
【0017】3.人検知部が設けられていることを特徴
とする前記1又は2に記載の画像形成及び画像情報変換
方法又は装置。
【0018】4.フィルム投入部に、少なくとも135
mmフィルムのパトローネ及びAPSフィルムのパトロ
ーネを別々にセットできるパトローネ投入ユニットが設
けられていることを特徴とする前記2又は3に記載の画
像形成及び画像情報変換装置。
【0019】5.フィルム投入部においてフィルムが引
き出された廃パトローネを廃空パトローネ回収部に移設
する機構を備えていることを特徴とする前記2〜4の何
れかに記載の画像形成及び画像情報変換装置。
【0020】6.フィルム投入部、フィルム先端引き出
し部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィルム
と処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取部
と共に空パトローネ回収ボックスを備えているいること
を特徴とする画像形成及び画像情報変換装置。
【0021】7.フィルム投入部、フィルム先端引き出
し部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィルム
と処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取部
とを備えており、該フィルム投入部は、フィルム種に応
じた複数投入部を有することを特徴とする画像形成及び
画像情報変換装置。
【0022】8.フィルム投入部、フィルム先端引き出
し部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィルム
と処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取部
とを備えており、該フィルム投入部は、投入されたフィ
ルム種を判別するフィルム判別部を有することを特徴と
する画像形成及び画像情報変換装置。
【0023】9.フィルム投入部、フィルム先端引き出
し部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィルム
と処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取部
と共にフィルム端部切断部を備えていることを特徴とす
る画像形成及び画像情報変換装置。
【0024】10.フィルム投入部、フィルム先端引き
出し部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィル
ムと処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取
部とを備えており、該フィルム先端引き出し部が複数個
設けられていることを特徴とする画像形成及び画像情報
変換装置。
【0025】11.フィルム投入部、フィルム先端引き
出し部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィル
ムと処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取
部と共に、フィルムの先端に接続するリーダの供給部を
備えていることを特徴とする画像形成及び画像情報変換
装置。
【0026】12.フィルム投入部、フィルム先端引き
出し部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィル
ムと処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取
部と共に、リーダをフィルムの先端に接続するリーダ接
続部を備えていることを特徴とする画像形成及び画像情
報変換装置。
【0027】13.フィルム投入部、フィルム先端引き
出し部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィル
ムと処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取
部と共に、フィルムの先端に接続されたリーダを搬送す
るリーダ搬送部を備えていることを特徴とする画像形成
及び画像情報変換装置。
【0028】14.フィルム投入部、フィルム先端引き
出し部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィル
ムと処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取
部とを備えており、該現像処理液付与部には処理液カー
トリッジの収納部が備えられていることを特徴とする画
像形成及び画像情報変換装置。
【0029】15.フィルム投入部、フィルム先端引き
出し部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィル
ムと処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取
部とを備えており、該現像処理液付与部は処理液カート
リッジの収納部を持ち、該収納部には異種の処理液カー
トリッジの複数個が備えられていることを特徴とする画
像形成及び画像情報変換装置。
【0030】16.前記14又は15に記載の処理液カ
ートリッジが、処理液ポッド、液溜り部、スリット部、
現像処理液押圧部で構成されていることを特徴とする画
像形成及び画像情報変換装置。
【0031】17.前記14又は15に記載の処理液カ
ートリッジが、液溜り部、スリット部で構成されている
ことを特徴とする画像形成及び画像情報変換装置。
【0032】18.フィルム投入部、フィルム先端引き
出し部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィル
ムと処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取
部とを備えており、該現像処理液付与部は複数種の現像
処理液を供給する構成であることを特徴とする画像形成
及び画像情報変換装置。
【0033】19.フィルム投入部、フィルム先端引き
出し部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィル
ムと処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取
部と共に、フィルム判別部及び現像処理液の供給を制御
する制御部を備えていることを特徴とする画像形成及び
画像情報変換装置。
【0034】20.現像処理液が処理液カートリッジに
セットされる処理液ポッドに収納された状態で備えられ
ており、該処理液ポッドの開封を制御部からの制御信号
により行う開封手段を備えていることを特徴とする前記
19に記載の画像形成及び画像情報変換装置。
【0035】21.現像処理液が処理液タンクに収納さ
れた状態で備えられており、制御部の制御信号に従っ
て、選択された種及び量の処理液を処理液カートリッジ
の処理液溜りへと送液する送液部を備えていることを特
徴とする前記19に記載の画像形成及び画像情報変換装
置。
【0036】22.フィルム投入部、フィルム先端引き
出し部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィル
ムと処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取
部とを備えており、該現像処理液付与部には、処理液カ
ートリッジを駆動する手段が備えられていることを特徴
とする画像形成及び画像情報変換装置。
【0037】23.フィルム投入部、フィルム先端引き
出し部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィル
ムと処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取
部とを備えており、該現像処理液付与部には、処理液カ
ートリッジを処理シートの搬送路に固定する手段が備え
られていることを特徴とする画像形成及び画像情報変換
装置。
【0038】24.フィルム投入部、フィルム先端引き
出し部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィル
ムと処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取
部とを備えており、該現像処理液付与部には、処理シー
トに付与された処理液の量を検出する処理液付与量検出
手段が備えられていることを特徴とする画像形成及び画
像情報変換装置。
【0039】25.フィルム投入部、フィルム先端引き
出し部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィル
ムと処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取
部と共に、処理液の付与した後の処理液カートリッジを
回収するカートリッジ回収部が備えられていることを特
徴とする画像形成及び画像情報変換装置。
【0040】26.フィルム投入部、フィルム先端引き
出し部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィル
ムと処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取
部と共に、人検知部を備えていることを特徴とする画像
形成及び画像情報変換装置。
【0041】27.フィルム投入部、フィルム先端引き
出し部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィル
ムと処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取
部と共に、該フィルム投入部にはフィルム判別部が、該
現像処理部には異なる種及び量の処理液を収納する処理
液カートリッジが備えられており、該フィルム判別部の
フィルム情報に従って所定の処理液カートリッジを選択
する選択手段が設けられていることを特徴とする画像形
成及び画像情報変換装置。
【0042】28.フィルム投入部、フィルム先端引き
出し部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィル
ムと処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取
部とを備えており、該現像処理液付与部には、処理シー
トに付与された処理液の量を検出する処理液付与量検出
手段からの処理液付与情報に従って処理液カートリッジ
を駆動する手段が備えられていることを特徴とする画像
形成及び画像情報変換装置。
【0043】29.現像処理液がパラフェニレンジアミ
ン系現像主薬及び/又はパラフェニレンジアミン系現像
主薬を放出する化合物を含んでいることを特徴とする前
記1〜28の何れかに記載の画像形成及び画像情報変換
方法又は装置。
【0044】30.熱現像温度が45℃〜95℃である
ことを特徴とする前記1〜29の何れかに記載の画像形
成及び画像情報変換方法又は装置。
【0045】31.現像処理部の後に冷却部を備えてい
ることを特徴とする前記1〜30の何れかに記載の画像
形成及び画像情報変換方法又は装置。
【0046】32.現像処理部の後に脱銀処理を行うこ
となくスキャナ読み込みを行って一次デジタル画像情報
を作成することを特徴とする前記1〜31の何れかに記
載の画像形成及び画像情報変換方法又は装置。
【0047】33.現像処理部の後に脱銀処理を行うこ
となスキャナ読み込みを行って得られた一次デジタル画
像情報を画像処理して二次画像情報を作成することを特
徴とする前記1〜31の何れかに記載の画像形成及び画
像情報変換方法又は装置。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、本発明に付いて詳述する。
先ず、図1に従って、本発明に係るAD変換用自動現像
機の全体を概略説明する。尚、図面に示されている各部
の位置は、実際の装置における機器類の厳格な配置場所
ないし位置関係を規定するものではなく、以下に説明す
るように、様々なバリエーションが採用可能である。
【0049】人検知部100は、オペレータが装置を操
作するのに通常立つ位置、例えば装置の前面、後述する
フィルム投入部200が配置される部位の前面などに配
設され、人が装置に近接したことを検知し、自動的に装
置の稼動スイッチをONにしてウオームアップを開始さ
せる構成である。予備加熱が必要とする通常の装置で
は、稼動させるに際し操作者がメインスイッチをONに
した状態からウオームアップを開始するが、直ぐに利用
しない場合にも加熱されており、省電力や装置の発熱防
止の点で問題がある。人検知部100を設けることによ
り、メインスイッチをONにしただけの状態では予備加
熱を必要とする部位は作動せず、装置全体としてはスタ
ンバイの状態にあり、人検知部100により、所定の位
置に人が存在することを検知した状態から予備加熱を必
要とする部位を自動的に作動させる構成を採用する。
【0050】人検知部100による人の検知は、例え
ば、フィルム投入のために人がフィルム投入部200に
近づいた段階で行われ、熱現像部800の予備加熱(ウ
オーミングアップ)を開始させる。通常、多くの装置で
は、予備加熱が完了しない段階では、装置を作動させる
ことができない構成となっているが、本発明の装置で
は、予備加熱が完了する以前でも、予備加熱を必要とす
る部位に先行する予備加熱を必要としない部位を作動さ
せる構成とすることもできる。例えば、フィルムの投
入、フィルムの判別、リーダーとの接続、フィルム端部
の切断、リーダーの途中までの搬送、処理シートへの処
理液の供給などである。
【0051】人検知部100による人の検知は、人が単
に通過しただけでは作動せず、所定の時間だけ静止した
場合にだけ行われるよう構成する。所定時間は、人が室
内を歩行する通常の速度を基準にして設定する。このよ
うに構成することにより、近接した人に装置を利用する
意図が有るのか無いのかを判別することができる。
【0052】利用される人検知センサとしては、例え
ば、超音波センサや赤外焦電センサなどが挙げられる。
超音波センサは、人から反射してくる超音波を電圧に変
換した反射信号電圧をモニタするものであり、同時に増
幅された反射信号電圧がある設定電圧を超えた時に人が
静止していることを検知するものであり、人が静止した
状態を検知するのに有効なセンサである。赤外焦電セン
サは、焦電効果を有する結晶の自発分極の熱平衡状態を
利用したセンサであり、人から放射される赤外線の赤外
線エネルギによる自発分極の変化の速さに応じた電荷を
電流として観測するセンサである。微分型検出素子を用
いた場合は、安定した赤外線入射に対しては感知せず、
人が横切った場合などで変化する赤外線量に対して感知
するもので、人が静止した瞬間を検知するのに有効なセ
ンサである。更に、赤外焦電センサと対象物(人)との
間に開閉駆動可能なシャッタを設けて、このシャッタの
開閉動作とセンサ検出時間とを連動させて演算を行え
ば、赤外焦電センサを用いても、人が静止した状態を検
知することができる。
【0053】フィルム投入部200は、パトローネに収
納されたままの状態の露光済みフィルムを装置に投入す
る部位で、例えば、APSフィルムを投入するAパート
と135mmフィルムを投入するBパートが設けられて
いる。
【0054】フィルム10がフィルム投入部200に投
入されると、フィルム判別部210により、例えばパト
ローネの表面に表示されているバーコードを読み取るな
どの方法で、投入されたフィルムの種類が判別される。
判別されたフィルム情報は、後述する処理液付与部70
0などの後続の部位に送られ、フィルム10の種類に応
じた作動、例えば、処理量に応じた処理液カートリッジ
の選択などが行われる。
【0055】尚、フィルム10は乳剤面が上になるよう
な方向で投入される態様と、乳剤面が下になる方向で投
入される態様とが採用可能であり、両者の違いは、後述
する装置・機器の配置位置に違いが生じる場合がある。
図示のように、処理シート610がフィルム10の下側
に位置する方向で搬送される態様では、フィルム10の
乳剤面は下側となる。
【0056】フィルム先端出し部220は、パトローネ
から露出しているフィルム10の先端を握持してリーダ
接続部310に案内する機構であり、また、フィルム1
0がパトローネ内に引き込まれてしまっている場合(1
35mmフィルムではこのような事態がある)、パトロ
ーネを破壊してフィルム10の先端を握持する機構が備
えられている。
【0057】フィルム端部切断部230は、フィルム1
0の全量がパトローネから引き出されたことを検知して
端部を切断し、フィルム10をパトローネから開放する
機構である。フィルム10が取り出されたパトローネ
は、空パトローネ回収部250へと投下され集積され
る。
【0058】フィルム10が搬送路の所定のレーンに従
って搬送されるために、リーダ接続部310においてフ
ィルム10の先端にリーダ310が接続される。後端に
フィルム10が接続されたリーダ310は、リーダ搬送
部320を搬送されてフィルム10を引っ張り、続いて
案内ローラ400・410を経て貼り合わせ部500へ
と案内搬送し、処理シート610と貼り合わせが行われ
る。
【0059】処理シート610は処理シート供給部60
0に用意されており、処理液付与部700において、処
理しようとするフィルム10の種別に応じた種類及び量
の処理液(発色現像液)が収納されている処理液カート
リッジ710を介して処理液(発色現像液)の付与が行
われる。処理液(発色現像液)が付与された処理シート
610は、貼り合わせ部500においてフィルム10と
貼り合わされて、フィルム10に対して処理液(発色現
像液)が供給(転移)され、引き続き次工程の熱現像部
800へと搬送される。
【0060】処理シート610とは、ハロゲン化銀感光
材料と貼り合わせて処理を行うのに用いられるシート状
の部材であり、コンベンショナル感光材料で使われてい
るような材質の支持体上に、必要に応じて現像処理に必
要な特定化合物を含有させたバインダ層を設けて、現像
時に特定化合物が感光材料に拡散して作用するようにし
たシート状処理部材のことを指す。
【0061】熱現像部800は、処理シート610と貼
り合わせ状態にあるフィルム10に対して均一な温度制
御の下に熱を付与して現像するものであり、フィルム1
0に対して発色現像だけの処理を行う態様と、発色現像
+定着の処理を行う態様とがある。
【0062】熱現像部800での処理が完了すると、フ
ィルム10は冷却部850に送られて冷却された後、搬
送速度調整部870を経てスキャナ読取部900へと案
内搬送される。
【0063】尚、フィルム10と貼り合わせ状態に有っ
た処理シート610は、熱現像部800を出た段階でフ
ィルム10と分離する構成としてもよいし、スキャナ読
取部900に案内搬送された段階で分離し、廃材集積部
950に放下する構成としてもよい。
【0064】スキャナ読取部900で利用されるフィル
ムスキャナとしては、例えば、コニカ社製のRX−II
などが挙げられるが、これに限定されるものではない。
フィルムスキャナは、通常より高い感度を有する装置を
用いることが好ましく、例えば、特願2000−283
453号の実施例1に記載のエリアCCDを用いたフィ
ルムスキャナが好ましい一例として挙げられる。また、
光源にはより高強度の光源が好ましく、LEDの他に、
ハロゲンランプ、メタルハライドランプ等が好ましく用
いられる。通常より高い感度を有する装置を用いること
が好ましいのは、発色現像工程に続く定着工程を設けな
い態様の処理を行う場合、現像工程が終了した後にフィ
ルムスキャナで読み込むまでの時間をなるべく短時間に
することが好ましいからである。
【0065】次に、以上のように概説した本発明に係る
装置の具体的構成を順次説明する。 (1)人検知部100(図2参照) 前述したように、人検知部100は、人が装置に近接し
たことを検知し、自動的に装置の稼動スイッチをONに
してウオームアップなどを開始させる構成であり、オペ
レータが装置を操作するのに通常立つ位置、例えば装置
の前面、後述するフィルム投入部200が配置される部
位の前面などに配設される。
【0066】図2に示すように、装置の基本的形状を長
方形の箱体とすると、フィルム投入部200を配置する
位置としては、装置正面を短辺側に設定した態様の場
合、装置上面部の左端側Aないし右端側B又は両端側
A、Bないし中央部C、装置前面部の左端側Dないし右
端側E又は両端側D、Eないし中央部Fが想定でき、装
置上面の奥側G〜Hは、使い勝手を考えれば、想定しに
くい。従って、人検知部100において人を検知する位
置(人がどこに静止した場合に検知するか)は、上記し
た位置A、B、C、D、E、Fの中から選択できる。こ
の場合、必ずしもフィルム投入部200の配置位置と、
音ないし光の発射管とセンサの配置位置とは一致しなく
ともよい。例えば、装置の前面のD位置にフィルム投入
部200を配置する場合、人検知部100の音ないし光
の発射管及びセンサとを必ずしもD位置に近接して配置
する必要はなく、D位置に人が静止していることを音又
は光により検知できる位置であればよい。
【0067】装置正面を長辺側に設定した態様の場合も
上記と同様に規定できるが、奥行きが短い場合には、上
面の奥側にフィルム投入部200を設けることができ、
装置正面を短辺側に設定した態様の場合と異なってい
る。
【0068】(2)フィルム投入部200(図3、図4
参照) パトローネ20に収納された状態の露光済みフィルム1
0は、フィルム投入ユニット201を利用して装置にセ
ットされる。このフィルム投入ユニット201は、AP
Sフィルムを投入するAパートと135mmフィルムを
投入するBパートが用意されている。
【0069】パトローネ20に収納された状態であり、
先端部(舌部分)11までがパトローネ20に巻き戻さ
れている露光済み135mmフィルムは、フィルム10
を取り出す必要があるので、上記した通常フィルムとは
別途扱いとする。
【0070】フィルム投入ユニット201は、例えばガ
イドレール202などに沿って横移動可能に形成し、A
パート又はBパートの奥正面が次工程機器の前面に位置
できるように構成する。このように構成することで、A
パートに投入されたAPSフィルムもBパートに投入さ
れた135mmフィルムも次工程機器の同一の搬送路を
搬送されることになる。
【0071】フィルム投入ユニット201にフィルム1
0をセットする場合は、内部を遮光状態に維持する蓋体
203を開いて行うが、本体装置の側に用意されている
遮光蓋を利用する態様では、フィルム投入ユニット20
1の側に遮光蓋203を設ける必要はない。
【0072】フィルム投入ユニット201は、Aパート
とBパートが一体的に形成されている複合体である態様
と、Aパート又はBパートが分離状態で別々に形成され
ている単体である態様とがある。
【0073】フィルム投入ユニット201の側面には、
収納したパトローネ20のスプール軸21を回転させる
スプール軸駆動軸204に係合する駆動伝達手段205
が用意されている。尚、駆動伝達手段205の部分を単
なる開口とし、この開口を通してスプール軸駆動軸20
4の先端部分を挿入し、その先端をパトローネ20のス
プール軸21に係合する構成とすることもできる。
【0074】図4に示すように、フィルム投入ユニット
201の内側には、パトローネ20の形状に対応した形
状の凹部が形成されており、この凹部にパトローネ20
がセットされると、パトローネ20の両端部が凹部側面
に用意されている段部205に係合して仮想線で示す状
態に静止される。このとき、パトローネ20から引き出
されているフィルム先端部11が引出ローラ221に係
合状態となるようセットする。
【0075】フィルム10の全量引き出しが完了し、後
端部がカッタ231により切断されると、前述した段部
が逃げ動作を行うことにより、空パトローネは空パトロ
ーネ回収部250へと投下される。パトローネ20がフ
ィルム投入ユニット201の所定の位置にセットされて
いるかどうかは、パトローネ検出部206のセンサによ
り検出され、その検出情報は装置の制御回路に入力され
る。
【0076】パトローネ20に収納された状態であり、
先端部(舌部)11までがパトローネ20に巻き戻され
ている露光済み135mmフィルムは、フィルム10を
取り出す必要があるので、上記した通常フィルム用のフ
ィルム投入とは別の対応が必要である。対応としては、
例えば、特開平9−274302号公報に記載されてい
るようなフィルム取り出し機構を装置内に組み込む策、
パトローネ破壊機械により或いは手作業により取り出し
たフィルム10を仮パトローネに収納して上記したフィ
ルム投入ユニット201にセットする策などがある。ま
た図5、図7に示す方法で、フィルム10を取り出すこ
とができる。
【0077】現像処理済みのフィルム(カットフィル
ム)を装置に投入する場合には、上記したフィルム投入
ユニット201とは別系統の搬送系を用意する。
【0078】(3)フィルム判別部210(図4参照) フィルム投入部200に投入されたフィルム10の種別
を判別する。通常、収納しているフィルム10の種別
は、パトローネ20の表面(図4の状態では裏面側)に
バーコードで表示されているので、フィルム投入ユニッ
ト201にセットされたパトローネ20の裏面に発光器
から光を投射し、バーコードからの反射光をミラー21
2を介してCCDセンサ213に案内し、バーコード情
報の読み取りを行う。読み取られたバーコード情報は、
装置の制御部に導入され、後続工程の制御が行われる。
【0079】(4)フィルム先端出し部220(図4、
図5、図7参照) フィルム投入ユニット201にセットされたパトローネ
20からフィルム10を引き出しリーダ接続部310に
案内する部位であり、対ローラで形成される引出ローラ
221を含む構成もある。
【0080】従来タイプの135mmフィルムでは、パ
トローネ20をフィルム投入ユニット201にセットす
る段階で、フィルム10の先端を引出ローラ221に係
合させる構成が好ましく利用されるが、引出ローラ22
1の下側ローラを上昇させる動作によって、フィルム投
入ユニット201の奥正面に開放状態で露出しているフ
ィルム10の先端11を引出ローラ221の上側ローラ
方向に引き上げ、接合した上下の引出ローラ221の回
転により引き出す構成とすること、フィルム投入ユニッ
ト201の奥正面に開放状態で露出しているフィルム1
0の先端を案内板或いは案内アームにより引出ローラに
案内する構成などが採用される。
【0081】APSフィルムでは、パトローネ20をフ
ィルム投入ユニット201にセットすると、パトローネ
20のスプール軸21にスプール軸駆動軸204が係合
し、その回転により、パトローネ20に収納状態にある
フィルム10の先端部11が外部に巻き出されて引出ロ
ーラ221に係合される。
【0082】図7に従って、フィルム先端出しを行う機
構の1例を説明する。この機構は、一対で形成されてい
るフィルム挟持用舌片222を収納ドラム223内に用
意しておき、フィルム投入ユニット201にパトローネ
20がセットされたことが確認されると、収納部223
から引き出され、図示しない案内ローラ或いは案内板に
導かれてパトローネ20に対面する方向にに伸長され、
先端がパトローネ20のフィルム出入口22に差し込ま
れて、フィルム先端部11を一定の長さで挟持して停止
する。次いで、フィルム挟持用舌片222を引き出せ
ば、フィルム10は、先端部11が挟まれているフィル
ム挟持用舌片222の動きに従って、リーダ接続部31
0の位置で停止されるまで、パトローネ20から引き出
される。
【0083】上記の構成は、フィルム挟持用舌片222
の先端部がフィルム出入口22を通してパトローネ20
の内部まで挿入される態様であるが、フィルム挟持用舌
片222の先端をフィルム出入口22に近接した外側で
待機させ、スプール軸21の回転によりフィルム先端部
11をフィルム出入口22から押し出してフィルム挟持
用舌片222に係合する構成とすることもできる。
【0084】図7に示すように、フィルム挟持用舌片2
22は、その先端部分224においてフィルム10の先
端部11を挟持できる構造であればよく、全長にわたっ
て対構造である必要はない。また、先端部分224は、
フィルム先端部11を挟持する段階でその挟持力を解除
し、パトローネ20内で或いはフィルム出入口22に近
接した位置で、フィルム先端部11をサンドイッチ状に
挟んだ状態から挟持力を作動させ、フィルム先端部11
をリーダ接続部310まで引き出した状態位置では挟持
力を開放してフィルム先端部11の挟持を解くよう構成
される。このような作用は、例えばフィルム挟持用舌片
222の先端部分224をU字形のバネ材で形成する構
造、或いはバネなどで付勢する構造とし、フィルム先端
部11を挟み込む段階及びリーダ接続部310まで引き
出した段階で、付勢力を解除する機構で達成することが
できる。
【0085】また、フィルム挟持用舌片222の先端部
分224の内側に小突起を用意しておいてフィルム先端
部11のパーフォレーション12に係合させる構成とす
ることもできる。更に、フィルム先端部11の突端が滑
らかに浸入できるようにするために、フィルム挟持用舌
片222の先端部分224にアール部分ないし湾曲部分
を設けることが好ましい。
【0086】尚、フィルム挟持用舌片222を用意して
おく収納部223の構成としては、フィルム挟持用舌片
222をドラムに巻き付けて用意する態様、ドラム内に
引き込んで用意する態様、略直線状の鞘状部材に収納し
て用意する態様、などが採用される。
【0087】パトローネ20に収納された状態であり、
先端部(舌部分)11までがパトローネ20の内側に巻
き戻されている露光済み135mmフィルムの場合は、
パトローネ20を破壊してフィルム10を取り出す必要
があるので、フィルム投入部200のところで説明した
ように、通常フィルムとは違った先端出しが必要であ
る。
【0088】現像処理済みのフィルム(カットフィル
ム)の場合には、現像処理の必要がなくスキャナー読取
部900に投入するだけでよいので、上記した未現像の
フィルム10を装置に投入する場合と異なり、スキャナ
ー読取部900に別系統のフィルム投入口を設けてスキ
ャナー読取部900の搬送系に乗せるだけでよい。
【0089】(5)フィルム端部切断部230(図4、
図5参照) 従来タイプの135mmフィルムの場合、パトローネ2
0からフィルム10の全量が引き出されたことが検出さ
れると、カッタ231が作動してフィルム端部の切断が
行われ、引き出されたフィルム10はパトローネ20の
スプール軸21から開放される。
【0090】APSフィルムの場合も同じく、フィルム
の全量が引き出されたことが検出されるとフィルム端部
の切断が行われる。
【0091】(6)空パトローネ回収部250(図4参
照) 従来タイプの135mmフィルムの場合、フィルム10
の全長引き出しが完了し、後端部がカッタ231により
切断されると、フィルム投入ユニット201の内側にお
いてパトローネ20の端部を下から支持していた段部2
05が逃げ動作を行い、フィルム10から自由となった
空パトローネは、空パトローネ回収部250へと投下さ
れる。
【0092】(7)リーダ供給部300(図5、図6参
照) リーダ301はフィルム10の先端部に貼付されて、フ
ィルム10に先行して搬送され、後続するフィルム10
が搬送路の定められたトラック(レーン)を搬送される
よう導くものであり、自動現像機で古くから利用されて
いる各種の機構が適宜応用可能である。
【0093】図5に示す態様は、リーダ301をカセッ
ト302に積層状態に収納して用意し、これを1枚毎に
取り出してフィルム10の先端に接続する構成である。
【0094】リーダ301をカセット302に収納する
機構や、リーダ301をカセット302から1枚毎に取
り出す機構は、複写機やプリンタなどで利用されている
各種の給紙機構が応用できる。
【0095】本発明は、リーダ301を手作業によりフ
ィルム10の先端に貼付してからフィルム投入部200
にセットする態様の採用を排除するものではなく、この
ような態様では、当然のことながら、リーダ供給部30
0は用意されていない。また、リーダ供給部300及び
リーダ接続部310が用意されている態様であっても、
手作業によりリーダ301をフィルム10の先端に接続
して搬送系に投入することを排除するものではない。こ
れらの態様は、以下に説明するリーダ接続部310の構
成においても同様に取り扱われる。
【0096】(8)リーダ接続部310(図5〜図8参
照) フィルム10の先端にリーダ301を接続する部位であ
る。リーダ301をフィルム10の先端部に貼付して搬
送することは、自動現像機で古くから利用されている手
法であり、リーダ接続機構として、公知公用の各種が適
用可能であるが、本発明では以下に記載する特徴を持っ
ている。
【0097】尚、リーダ301の接続に関連して、フィ
ルム先端部11のリーダ接続部310までの引き出しと
カセット302からのリーダ供給のタイミングは次のよ
うに設定される。
【0098】第1の態様は、先ずフィルム先端部11を
リーダ接続部310まで引き出して停止状態で準備し、
次いでカセット302からリーダ301を取り出してリ
ーダ接続部310に案内し、リーダ301の後端側の所
定長さ部分がフィルム先端部11に重なり合う状態で停
止させ、熱・接着剤などにより重合部分を接合する構成
である。
【0099】第2の態様は、リーダ301を先にリーダ
接続部310に準備しておいてからフィルム10の引き
出しを行う構成である。
【0100】第3の態様は、リーダ301の引き出しの
途中からフィルム10の引き出しを開始し、リーダ30
1の後端側の所定長さ部分がフィルム先端11に重なり
合う状態で搬送を行い、リーダ接続部310で停止さ
せ、熱・接着剤などにより重合部分を接続する構成であ
る。
【0101】図8の8−Aに示す態様は、裏面に例えば
熱粘着性層ないし熱接着性層が塗付されているリーダ3
01を利用する態様である。熱粘着性層ないし熱接着性
層の塗設はリーダ301の後端側の所定長さ部分にだけ
行う。リーダ301の後端側の所定長さ部分がフィルム
先端11に重なり合う状態でリーダ接続部310で停止
させ、押え板311で上面を押さえながら熱板312を
上昇させ、熱により重合部分を接続する構成である。
尚、熱粘着性層ないし熱接着性層は、加熱により粘着な
いし接着する層であればよい。
【0102】図8の8−Bに示す態様は、長尺の台紙3
13に熱粘着性シート314を貼付したもの(図8の8
−C参照)をロール状で用意し、リーダ301の後端側
の所定長さ部分がフィルム先端11に重なり合う状態で
リーダ接続部310に停止されいるところへ、1葉の熱
粘着性シート314を供給し、熱板312により接合す
る構成である。この態様の場合、フィルム10の上面と
リーダ301の下面とは重合されるだけで接着はされな
い。図6に示すように、リーダ301はフィルム10よ
りも幅広に形成されているので、フィルム10の下面に
接着された熱粘着性シート314は、フィルム10の幅
方向に突出した幅員部分に接着されることになりフィル
ム10とリーダ301とは接続状態となる。
【0103】上記の態様において、熱粘着性シート31
4に代えて、粘着シートを用いる構成とすることができ
る。この態様の場合、熱板312に代えて加圧板を用い
る。
【0104】図6に示すように、本発明の装置では特殊
構造のリーダ301が利用される。即ち、その幅が、本
発明の装置で処理される異種のフィルムの幅よりも大で
あり、パーフォレーション304が片側又は両側に配置
されている構造である。従来の自動現像機では、パーフ
ォレーション304がリーダ301の中央部に配置され
ており、フィルム10はパーフォレーション304を挟
んで2本宛てで接続される構造のものが一般的に利用さ
れていた。
【0105】尚、図示しないが、リーダのパーフォレー
ション304の一方又は両方がフィルムのパーフォレー
ション12の一方又は両方と同一の幅で配置されている
態様を排除するものではない。
【0106】(9)リーダ搬送部320(図1、図9参
照) フィルム10の先端部(舌部)11に接続されたリーダ
301を利用してフィルム10を搬送する構成である。
【0107】リーダ301は、パーフォレーション30
4に係合するリーダ搬送用歯車の回転に従って、その側
面が搬送系に用意されているガイドレール321に規制
されながら搬送路の所定のレーンを走行し、その先端が
接続されているフィルム10も同様に所定のレーンを牽
引されることになる。幅が異なったフィルム10の場合
でも、そのセンタ位置をリーダ301のセンタ位置に一
致させて接続するように設定すれば、フィルム10は常
に搬送路のセンタを牽引されることになる。
【0108】尚、頭記した特開2001−22044号
公報に記載の装置では、搬送するフィルムの幅の違いに
対応してガイドレールの幅を調整する機構を備える構成
であり、搬送系が複雑であり、装置の低廉化に負担とな
っている。
【0109】(10)処理シート供給部600、処理液
付与部700(図1、図12、図13参照) 本発明に係る装置では、現像処理液は、処理シート61
0を介してフィルム10の乳剤層面に供給される。
【0110】処理シート610は、処理シート供給部6
00にロール状で用意されており、処理シート搬送系の
駆動により繰り出されて、処理液付与部700において
所定量の処理液(発色現像液)の付与が行われた後、貼
り合わせ部500の位置でフィルム10と貼り合わされ
(図10参照)、熱現像部800へと搬送される。
【0111】上記の態様では、不活性な状態の発色現像
液を処理液カートリッジ710に封入し、予め処理シー
ト610上に塗布された化学物質と反応させることによ
り活性な状態を作り出すような処理液(発色現像液)の
調製方法を用いることが好ましい。このような処理液
(発色現像液)調製方法の例は、特願2000−390
651号に記載されている。このような方法を用いれ
ば、処理液カートリッジ710内の処理液の保存安定性
を向上させることができる。
【0112】図12に示すように、処理液付与部700
には、処理しようとするフィルム10の種別に対応した
処理液カートリッジ710が備えられている。フィルム
判別部220によってフィルム10の種別が判別される
と、制御部からの制御信号に従って当該フィルム10に
対応した処理液カートリッジ710が選択される。選択
された処理液カートリッジ710はカートリッジ供給手
段720により搬送されてカートリッジ固定手段721
にセットされる。
【0113】処理シート610への処理液の供給が完了
した処理液カートリッジ710は、カートリッジ固定手
段721からカートリッジ回収部722へと移設され
る。
【0114】図13により処理液カートリッジ710を
説明する。A図に示す態様は、処理液ポッド730に収
納されている処理液を処理液カートリッジ710に供給
する構成であり、B図に示す態様は、処理液タンク74
0に収納されている処理液を処理液カートリッジ710
に供給する構成である。
【0115】図13の13−Aに示す態様において、処
理液ポッド730は、予め処理液カートリッジ710に
収納した状態で用意しておいてもよいし、カートリッジ
固定手段721にセット状態にある処理液カートリッジ
710に対して所定の処理液ポッド730を供給する態
様であってもよい。
【0116】処理液ポッド730は、例えば可撓性を有
する合成樹脂シートで袋状に形成されており、処理液カ
ートリッジ710にセットされた状態で、絞りローラ7
11を作動させることにより先端が破られ、収納されて
いる処理液は絞り出されて漏出しスリット712を介し
て処理シート610へと供給される。
【0117】処理液カートリッジ710から処理シート
610への処理液の付与は、処理シート610を固定状
態にして処理液カートリッジ710を移動させる構成と
するか、又はこれとは逆の構成とする。
【0118】図13の13−Bに示す態様では、処理液
カートリッジの固定手段721にセットされている処理
液カートリッジ710の処理液溜りに対して処理液タン
ク740から所定量の処理液を供給しスリット712を
介して処理シート610へと付与する。供給する処理液
の量は、送液部741のポンプなどを制御することで行
う。
【0119】尚、処理液が処理液カートリッジ710に
形成されているスリット712でなく、処理液カートリ
ッジ710に装着されて利用されるアプリケータを介し
て処理シート610へと供給される態様が好ましい構成
である。この構成の詳細に関しては、特願2001−1
77346号の明細書並びに図面に示されている構成を
採用することができる。
【0120】即ち、上記特願2001−177346号
の図1〜図5に示されるように、処理液カートリッジ
は、上面が開放された枠体で形成され、後述する処液ポ
ッドを載置するための載置台、下端押さえ部、現像処理
液を感光材料に供給するための後述するアプリケータを
セットする際の位置決めとなるアプリケータ受けを備え
ている。アプリケータ受けの具体的形状は、後述するア
プリケータの外形形状、寸法などに対応する。
【0121】処理液カートリッジは、アプリケータを含
めて、残存する現像処理液による後続処理への悪影響を
防ぐため、1本の感光材料を処理する毎に新しいものと
交換する。勿論、現像処理の完了後に洗浄を行うことで
再利用することは可能である。
【0122】現像処理液は、後述する処理液ポッドに収
納されて用意され、処理液カートリッジの載置台の上に
載置した状態で装置内に組み込まれる。
【0123】処理液ポッドは、現像処理の直前に開封さ
れる。開封は、例えば、絞りローラを、載置台の上にセ
ットされている処理液ポッドの上面を圧接回動させるこ
とで、口部を押圧により強制開封する態様を第1とする
が、これに限定されるものではなく、例えば、絞りロー
ラの機構とは別に、処理液ポッドの口部をカットする機
構を備える態様であってもよい。このような態様では、
例えば、載置台の下端押さえ部が対向する空間に上下動
するカッターを配置するなどの構成が採用される。
【0124】絞りローラは、載置台にセットされている
処理液ポッドの上面を押圧するよう制御された軌道を回
動するよう構成されている。絞りローラの駆動は、手動
操作による態様の外、モータやソレノイドを利用した自
動化の態様が採用可能である。これらの機構を考慮する
際に、処理液カートリッジの枠体の上面を、載置台のカ
ーブに対応した湾曲部とすることにより、絞りローラが
移動するためのガイドを兼ねることが可能となる。ま
た、枠体の両側板に、載置台のカーブに対応した長孔を
配設して、絞りローラのための軌道としてもよい。尚、
枠体は、上端が水平な箱型に構成しても何ら問題はな
い。絞りローラの移動速度は、0.1〜100cm/s
とする。移動速度が0.1cm/s未満では、感光材料
Fの移動に液供給が追いつかず、塗布故障を生じ、10
0cm/sを超えると、現像液に急激な外圧が生じ、気
泡が発生し易くなるという不都合がある。
【0125】処理液ポッドは、アルミ層を挟んで、内枠
材層と外枠材層を重層させた素材によって、口部を残し
て三つの周縁部をラミネート接着することで袋状に形成
し、現像処理液を投入した後、口部をラミネート接着す
る。尚、口部の部分の接着強度は他の周縁部分の接着強
度よりも弱く設定する。この構成により、処理液ポッド
を絞りローラで押圧するだけで口部が容易に開封され、
処理液の取り出しが可能となる。
【0126】処理液ポッドの口部では、重層素材の一方
を延伸させて折り返し部とし、載置台の上に載置した状
態で、下端押さえ部に当接させる際の補強とする。ま
た、絞りローラを処理液ポッド折り返し部で停止させる
ことにより、現像液による絞りローラへの汚染を防止で
きる。下端押さえ部を一対の部材とせず、例えば、櫛形
として全体に展開している構成とする態様では、補強の
ための折り返し部の構成は必ずしも必要としない。
【0127】処理液ポッドの後端部には、載置台の上方
に配設した突起に嵌挿するための小孔を設けておくのも
好ましい。このような構成により、処理液ポッドを載置
台にセットして絞りローラを作動させる際に、処理液ポ
ッドがずり落ちてしまい処理液が完全に絞り出せないよ
うな事態の発生が回避される。尚、絞りローラは処理液
カートリッジに付帯している必要はない。
【0128】現像液カートリッジは、現像処理液に接触
する部位の水に対する接触角が70〜105度である現
像処理液ポッドを備えていることが好ましい。前記接触
角が70度未満であると、現像液を処理液ポッド封入の
際に気泡も同時に封入され易くなり、また、前記接触角
が105度を超えると、処理液ポッド開封時に現像液が
処理液ポッド内側壁に付着し易く液ロスを生じるという
不都合がある。
【0129】アプリケータの具体例は、次の通りであ
る。即ち、アプリケータは、鍔状部の下側に伸長する前
部壁材・後部壁材と両側板とにより漏斗状に形成される
処理液溜りを備え、処理液溜りの上面にはフィルタが配
設される。また、アプリケータの鍔状部の側端部乃至周
縁には、処理液カートリッジの側に用意される位置決め
用のアプリケータ受けの形状に対応する凹凸が用意され
ている。
【0130】アプリケータがセットされる搬送路には、
搬送台が用意されており、感光材料は搬送台の底部に沿
って乳剤面を上側にして走行し、その上部にアプリケー
タが乗る形となる。従って、アプリケータの両側板の幅
が処理液の塗布幅を決めることになる。
【0131】アプリケータの両側板の下端は、前部壁材
及び後部壁の下端よりも突出しており、突出量の差によ
り、30μm〜500μmのアプリケータ部ギャップが
形成されることになる。このようなアプリケータ部ギャ
ップの違いは、感光材料に付与される現像液の膜厚に違
いを生じさせることになるので、現像液付与膜厚変更手
段となる。壁材と側板は固定されていてもよく、また壁
材を側板に対して可変的に移動できる構造であってもよ
い。移動量は感光材料の種類により規定される。
【0132】アプリケータには、処理液ポッドから処理
液を絞り出した際に生じることがある泡を除去するため
の泡除去手段が備えられている。泡除去手段としては、
例えば、排除限界1mm〜0.1μmのフィルターが挙
げられる。
【0133】アプリケータは、処理しようとする感光材
料の違いに対応して、側板の間隔(塗付幅)やアプリケ
ータギャップの違うものを幾種類かを用意する。この態
様を実施する場合、必要とする現像処理液の量も異なっ
てくるので、この要請に対応した処理液ポッドを幾種類
か用意する。
【0134】尚、感光材料の搬送速度を切り替える機構
を設けることにより、この搬送速度調整機構と上記した
アプリケータギャップの違うアプリケータとを適宜組み
合わせることにより、感度の異なる感光材料のように複
数種の感光材料を処理する際により有効に対応可能であ
る。
【0135】以上の構成において、処理シートへの処理
液の付与量は検出手段によりチェックを受けており、付
与量不足の場合には、安全性を考慮して処理液の供給動
作を新規に行う。
【0136】上記した選択する処理液カートリッジ71
0と処理液ポッド730の種別、処理液タンク740か
らの処理液の供給量は、フィルム投入部200にセット
されたフィルム10のフィルム判別部220によるフィ
ルム判別情報に従って行われる。
【0137】本発明に用いられる感光材料には、カプラ
ーとの発色現像を行い発色させる方式、ロイコ染料の酸
化により発色させる方式、カラーフィルター層とハロゲ
ン化銀層を有し発色現像を行わずにカラー画像を得る方
式等、任意の方式を用いることができる。特にカプラー
との発色現像を行い発色させる方式が好ましく用いられ
る。
【0138】本発明に用いられる感光材料は赤、緑、青
色の光を記録することができる赤感性ハロゲン化銀乳剤
層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層、青感性ハロゲン化銀乳
剤層を各々少なくとも1層有することが好ましい。
【0139】本発明に用いられる感光材料においては、
ハロゲン化銀乳剤としては、リサーチ・ディスクロージ
ャーNo.308119(以下RD308119と略
す)に記載されているものを用いることができる。
【0140】以下に記載箇所を示す。 〔項目〕 〔RD308119の頁〕 沃度組成 993 I−A項 製造方法 993 I−A項 及び994 E項 晶癖 正常晶 993 I−A項 晶癖 双晶 993 I−A項 エピタキシャル 993 I−A項 ハロゲン組成一様 993 I−B項 ハロゲン組成一様でない 993 I−B項 ハロゲンコンバージョン 994 I−C項 ハロゲン置換 994 I−C項 金属含有 994 I−D項 単分散 995 I−F項 溶媒添加 995 I−F項 潜像形成位置 表面 995 I−G項 潜像形成位置 内部 995 I−G項 適用感光材料ネガ 995 I−H項 ポジ(内部カブリ粒子含) 995 I−H項 乳剤を混合している 995 I−I項 脱塩 995 II−A項
【0141】本発明に用いられる感光材料においては、
ハロゲン化銀乳剤は、物理熟成、化学熟成及び分光増感
を行ったものを使用する。この様な工程で使用される添
加剤は、リサーチ・ディスクロージャーNo.1764
3、No.18716及びNo.308119(それぞ
れ、以下RD17643、RD18716及びRD30
8119と略す)に記載されている。以下に記載箇所を
示す。
【0142】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕〔RD17643〕〔RD18716〕 化学増感剤 996 III−A項 23 648 分光増感剤 996 IV−A−A, B,C,D, 23〜24 648〜649 H,I,J項 強色増感剤 996 IV−A−E,J項 23〜24 648〜649 カブリ防止剤 998 VI 24〜25 649 安定剤 998 VI 24〜25 649
【0143】本発明の感光材料に使用できる公知の写真
用添加剤も上記リサーチ・ディスクロージャーに記載さ
れている。以下に関連のある記載箇所を示す。
【0144】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕〔RD17643〕〔RD18716〕 色濁り防止剤 1002 VII−I項 25 650 色素画像安定剤1001 VII−J項 25 増白剤 998 V 24 紫外線吸収剤 1003 VIII−I項, XIII−C項 25〜26 光吸収剤 1003 VIII 25〜26 光散乱剤 1003 VIII フィルター染料1003 VIII 25〜26 バインダー 1003 IX 26 651 スタチック防止剤1006XIII 27 650 硬膜剤 1004 X 26 651 可塑剤 1006 XII 27 650 潤滑剤 1006 XII 27 650 活性剤・塗布助剤1005XI 26〜27 650 マット剤 1007 XVI 現像剤(感光材料中に含有) 1001 XXB項
【0145】本発明に用いられる感光材料には種々のカ
プラーを加えて使用することが出来、その具体例は、上
記リサーチ・ディスクロージャーに記載されている。以
下に関連のある記載箇所を示す。
【0146】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕 イエローカプラー 1001VII−D項 VIIC〜G項 マゼンタカプラー 1001VII−D項 VIIC〜G項 シアンカプラー 1001VII−D項 VIIC〜G項 カラードカプラー 1002VII−G項 VIIG項 DIRカプラー 1001VII−F項 VIIF項 BARカプラー 1002VII−F項 その他の有用残基放出 1001VII−F項 カプラー アルカリ可溶カプラー 1001VII−E項
【0147】本発明の感光材料に用いられる添加剤は、
RD308119XIVに記載されている分散法などに
より、添加することができる。
【0148】本発明の感光材料においては、前述RD1
7643 28頁、RD18716647〜648頁及
びRD308119のXIXに記載されている支持体を
使用することができる。
【0149】本発明の感光材料には、前述RD3081
19VII−K項に記載されているフィルター層や中間
層等の補助層を設けることができる。本発明の感光材料
は、前述RD308119VII−K項に記載されてい
る順層、逆層、ユニット構成等の様々な層構成をとるこ
とができる。
【0150】本発明の感光材料をロール状の形態で使用
する場合はカートリッジに収納した形態をとるのが好ま
しい。カートリッジとして最も一般的なものは、現在の
135フォーマットもしくはIX−240フォーマット
のパトローネである。その他の下記特許文献で提案され
たカートリッジも使用できる。即ち、実開昭58−67
329号公報、特開昭58−181035号公報、同5
8−182634号公報、実開昭58−195236号
公報、米国特許第4,221,479号明細書、特願昭
63−57785号公報、同63−183344号公
報、同63−325638号公報、特願平1−2186
2号公報、同1−25362号公報、同1−30246
号公報、同1−20222号公報、同1−21863号
公報、同1−37181号公報、同1−33108号公
報、同1−85198号公報、同1−172595号公
報、同1−172594号公報、同1−172593号
公報、米国特許第4,846,418号明細書、同第
4,848,693号明細書、同第4,832,275
号明細書等に開示されたカートリッジ技術を参照でき
る。
【0151】次に、感光材料を装填することのできるフ
ィルムパトローネについて記す。本発明で使用されるパ
トローネの主材料は金属でも合成プラスチックでもよ
い。好ましいプラスチック材料はポリスチレン、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリフェニルエーテルなどで
ある。更にパトローネは、各種の帯電防止剤を含有して
もよくカーボンブラック、金属酸化物粒子、ノニオン、
アニオン、カチオン及びベタイン系界面活性剤又はポリ
マー等を好ましく用いることができる。これらの帯電防
止されたパトローネは特開平1−312537号、同1
−312538号に記載されている。特に25℃、25
%RHでの抵抗が1012Ω以下が好ましい。通常プラ
スチックパトローネは、遮光性を付与するためにカーボ
ンブラックや顔料などを練り込んだプラスチックを使っ
て製作される。パトローネのサイズは現在135サイズ
のままでもよいし、カメラの小型化には、現在の135
サイズの25mmのカートリッジの径を22mm以下と
することも有効である。パトローネのケースの容積は、
30cm3以下、好ましくは25cm3以下とすることが
好ましい。パトローネおよびパトローネケースに使用さ
れるプラスチックの重量は5g〜15gが好ましい。
【0152】更にスプールを回転してフィルムを送り出
すパトローネでもよい。またフィルム先端がパトローネ
本体内に収納され、スプール軸をフィルム送り出し方向
に回転させることによってフィルム先端をパトローネの
ポート部から外部に送り出す構造でもよい。これらは米
国特許第4,834,306号、同第5,226,61
3号に開示されている。
【0153】本発明の感光材料は一般に市販されている
レンズ付きフィルムユニットに装填して用いることがで
きる。また本発明の感光材料は、特願平10−1584
27号、同10−170624号、同10−18898
4号明細書に記載のレンズ付きフィルムユニットに装填
して好ましく用いることができる。
【0154】本発明に係る装置においては、フィルム1
0の種類、熱現像部800の構成に従って種々に調整さ
れた処理液が利用される。具体的には、特願2001−
314641号の明細書に記載されている処理液が好ま
しく利用される。フィルム10の種類についても同様で
ある。
【0155】本発明で利用される現像処理液について説
明する。本発明に用いられるカラーフィルムの現像処理
には現像処理液を用いる。現像処理液は現像主薬を含
む。通常のカラーフィルムを現像してカラー画像を得る
ためには、発色現像主薬を含む現像処理液が用いられ
る。発色現像主薬とは、ハロゲン化銀を還元して銀画像
又は色素画像を形成できる化合物のことを言う。発色現
像主薬の具体的例示化合物としては、特願平2−203
169号、第26〜31頁に記載されている(C−1)
〜(C−16)、特開昭61−289350号29〜3
1頁に記載されている(1)〜(8)、及び特開平3−
246543号5〜9頁に記載されている(1)〜(6
2)、特願平2−203169号に記載されている例示
化合物(C−1)、(C−3)、特開昭61−2893
50号に記載されている例示化合物(2)、及び特開平
3−246543号に記載されている例示化合物
(1)、特願平11−339858号の一般式I〜Vに
記載されている化合物、特開平5−241305号、同
11−167185号、特願平11−358973号の
一般式(1)〜(6)に記載のp−フェニレンジアミン
前駆体も用いることができる。これらの内、本発明にお
いて好ましく用いられる現像主薬は、p−フェニレンジ
アミン系現像主薬であり、水酸基やスルホニル基などの
親水性基を有した化合物を特に好ましく用いることがで
きる。
【0156】本発明に係る現像処理液は、後述の如き処
理液カートリッジを用いてカラーフィルム若しくは処理
シートに付与するために、適度な粘性を有することが好
ましい。25℃における粘度が0.01Pa・s(10
cP)〜15Pa・s(15000cP)であることが
好ましい。更に好ましくは、0.015Pa・s(15
cP)〜3Pa・s(3000cP)、特に好ましく
は、0.02Pa・s(20cP)〜1Pa・s(10
00cP)である。
【0157】現像処理液の粘度をコントロールする方法
としては、例えば現像処理性能に影響を与えない範囲で
処理液中に水溶性のポリマーを含有させることや、処理
性能に影響を与えない範囲で塩濃度をコントロールする
こと、水以外の親水性溶媒を処理性能に影響を与えない
程度含有させる方法が挙げられるが特にこれらに限定さ
れない。
【0158】本発明で使用できる水溶性ポリマーとして
は、例えば、ポリビニルアルコール類、ポリビニルピロ
リドン類、ポリビニルピリジニウムハライド、各種変性
ポリビニルアルコール等のビニルポリマーおよびその誘
導体、ポリアクリルアミド、ポリジメチルアクリルアミ
ド、ポリジメチルアミノアクリレート、ポリアクリル酸
ソーダ、アクリル酸メタクリル酸共重合体塩、ポリメタ
クリル酸ソーダ、アクリル酸ビニルアルコール共重合体
塩等のアクリル基を含むポリマー、澱粉、酸化澱粉、カ
ルボキシル澱粉、ジアルデヒド澱粉、カチオン化澱粉、
デキストリン、アルギン酸ソーダ、アラビアゴム、カゼ
イン、プルラン、デキストラン、メチルセルロース、エ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース等の天然高分子材料又はその誘
導体、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ポリビニルエーテル、ポリグリセリン、マレイン
酸アルキルビニルエーテル共重合体、マレイン酸−N−
ビニルピロール共重合体、スチレン−無水マレイン酸共
重合体、ポリエチレンイミン等の合成ポリマー等を挙げ
ることができる。これらのポリマーのうち好ましくは、
ポリビニルピロリドン類、ポリビニルアルコール類、ポ
リアルキレンオキサイド類である。
【0159】本発明に係る現像処理液のpHは通常1
0.0以上14.0以下に調製されることが好ましい。
但し、これは後述のアルカリプレカーサを用いない場合
である。pHは高すぎると現像処理液の保存安定性が低
下し易くなり、一方低すぎると十分な現像活性が得られ
にくくなりやすい。
【0160】好ましいpHとしては、pHは10.0以
上13.5以下、特に好ましくは、pH10.0以上、
11.5以下である。本発明に係る現像処理液における
pH調整剤としては、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、
水酸化カリウム、リン酸カリウム、炭酸水素カリウム、
水酸化ナトリウム等のアルカリ剤が挙げられる。またp
H緩衝剤として、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭
酸ナトリウム、重炭酸カリウム、リン酸三ナトリウム、
リン酸三カリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸二カリ
ウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、四ホウ酸ナ
トリウム(ホウ酸)、四ホウ酸カリウム、o−ヒドロキ
シ安息香酸ナトリウム(サリチル酸ナトリウム)、o−
ヒドロキシ安息香酸カリウム、5−スルホ−2−ヒドロ
キシ安息香酸ナトリウム(5−スルホサリチル酸ナトリ
ウム)、5−スルホ−2−ヒドロキシ安息香酸カリウム
(5−スルホサリチル酸カリウム)等が挙げられる。
【0161】本発明においては、例えば、特開2001
−5155号等に記載の水難溶性金属化合物と錯形成化
合物のようなアルカリプレカーサを用いることができ
る。その場合には現像処理液のpHを低く調製する事が
できる。その場合、好ましいpHとしては5.0以上1
1.0以下、更に好ましくはpH6.0以上10.5以
下、特に好ましくは8.0以上10.0以下である。
【0162】請求項29に示す本発明は、現像処理液が
パラフェニレンジアミン系現像主薬及び/又はパラフェ
ニレンジアミン系現像主薬を放出する化合物を含んでい
ることを特徴とする請求項1〜28の何れかに記載の画
像形成及び画像情報変換方法又は装置である。
【0163】パラフェニレンジアミン系現像主薬及び/
又はパラフェニレンジアミン系現像主薬を放出する化合
物については、前記段落番号[0155]に記載の化合
物と同様の化合物を用いることができる。
【0164】(11)貼り合わせ部500(図1、図1
0、図11参照) リーダ搬送部320を経て搬送されてくるフィルム10
に、後述する処理シート600を貼り合わせて処理液を
フィルム10の乳剤層面に供給させる部位である。フィ
ルム及び処理シートは、送りガイドに導かれて、スクイ
ズローラー部に貼り合わされる。
【0165】図11は、接続テープ611により、リー
ダーに接続されたフィルム10と、処理シート610と
がスクイズローラー(図10参照)により貼り合わされ
た状態を示している。
【0166】(12)熱現像部800(図14参照) 例えば、特願2001−177346号の明細書並びに
図面[図8]〜[図10]に示されている機構が好まし
く利用される。
【0167】即ち、図14に示す如く、加熱された熱伝
導ドラム801の下半分には、回転ロール802に巻回
された無端ベルト803が押圧状態で巻装されている。
尚、804は押えロールを示す。
【0168】このように重ね合わされた感光材料と処理
シートとをドラムベルト型の熱現像機に搬送して均一な
温度制御の下に熱現像を行う。
【0169】請求項30に示す本発明は、熱現像温度が
45℃〜95℃であることを特徴とする請求項1〜29
の何れかに記載の画像形成及び画像情報変換方法又は装
置である。
【0170】本発明の目的を効率的に達成するために加
熱現像処理を行い処理時間の短縮化を図るのが良く、該
加熱現像処理の条件としては加熱現像温度が43℃以上
95℃以下で行われることが有効であり、さらには50
℃以上95℃以下の範囲が良い。
【0171】感材を加熱する加熱手段としては、上記の
如く、熱ドラムや熱ベルトなどの感材と接触して伝導に
より加熱する伝導加熱手段の他、ドライヤーなどの対流
により加熱する対流加熱手段や、赤外線や高周波の電磁
波などの放射により加熱する放射加熱手段などが挙げら
れる。そして、伝導加熱手段の場合、処理される感材の
裏面への悪影響を防止するために、加熱される熱源は処
理部材の裏面側から接触することが好ましい。
【0172】本発明において、上述の画像形成方法によ
り発色現像処理行程が終了した後に現像停止処理を行っ
ても良いし、行わなくても良い。現像停止処理とは、現
像処理後に、例えば酸を感光材料に付与する処理、現像
抑制剤を感光材料に付与する処理、発色現像主薬を失活
させる化合物を感光材料に付与する処理、現像銀を酸化
できる化合物を感光材料に付与する処理等を言う。
【0173】処理を簡便化するためには現像停止処理を
行わない方が有利であり、具体的には加熱現像条件で発
色現像反応を加速しておき、十分な画像濃度が得られた
後は、感光材料を室温等の低温条件に移設することによ
り発色現像反応の進行を実害のないレベルまで低減させ
る等の手段が有効である。
【0174】(13)本発明の冷却部850としては、
熱現像によって十分な画像濃度が選られた後は、感光材
料を室温等の低温条件にするため、冷却ロール等による
接触冷却、冷却エアー等による空冷等を採用すること好
ましい。冷却にはピエゾ素子が好ましく用いられる。
【0175】(14)搬送速度調整部870としては、
搬送経路中に、移動するローラーを設けるいわゆるアキ
ューム方式を好ましく用いることができる。
【0176】(15)スキャナー読取部900として
は、上述の画像形成方法に基づいて前記感光材料に形成
された画像をデジタル変換するイメージセンサーが用い
られ、例えばスキャナーやCCDカメラで読み取り電気
信号に変換することが有効である。
【0177】スキャナーとは現像処理された感光材料を
光学的に走査して反射、または透過の光学濃度を画像情
報に変換する装置である。走査する際にはスキャナーの
光学部分を感光材料の移動方向とは異なった方向に移動
させることによって感光材料の必要な領域を走査するこ
とが一般的であり推奨されるが、感光材料を固定してス
キャナーの光学部分のみを移動させたり、感光材料のみ
を移動させてスキャナーの光学部分を固定してもよい。
またはこれらの組み合わせであってもよい。
【0178】現像処理された感光部材の画像情報を読み
取る場合には、少なくとも3つの各々の色素の吸収がで
きる波長領域の光を全面照射あるいはスリット走査して
その反射光、あるいは透過光の光量を測定する方法が好
ましい。この場合、拡散光を用いた方が、平行光を用い
るより、フィルムのマット剤、傷等の情報が除去できる
ので好ましい。また、受光部には、半導体イメージセン
サー(例えば、エリア型CCDまたはCCDラインセン
サー)を用いるのが好ましい。
【0179】請求項32に示す本発明は、現像処理部の
後に脱銀処理を行うことなスキャナ読み込みを行って一
次デジタル画像情報を作成することを特徴とする請求項
1〜31の何れかに記載の画像形成及び画像情報変換方
法又は装置である。また、請求項33に示す本発明は、
現像処理部の後に脱銀処理を行うことなスキャナ読み込
みを行って得られた一次デジタル画像情報を画像処理し
て二次画像情報を作成することを特徴とする請求項1〜
31の何れかに記載の画像形成及び画像情報変換方法又
は装置である。即ち、上述の画像形成方法に基づいて発
色現像処理を施した前記感光材料から銀、及び銀化合物
を除去することなく、すなわち、いわゆる漂白処理や定
着処理を施すこと無く、形成された画像を読みとること
が処理の簡便化や画像情報を速やかに入手する上で有効
である。さらには発色現像処理時に用いた処理部材を現
像処理終了後、前記感光材料から剥離することなく、そ
のまま画像情報を読みとることも効果的である。
【0180】(16)廃材集積部950は、現像済みの
フィルム、処理シート、リーダー、接続テープ等のスキ
ャナー読取部900出口から搬送されてくる廃材を回収
する部位である。集積部位内に回転ローラーを設けて、
図11に示すようなウエブ状の物を、芯に巻き取るよう
にしてもよい。また、切断部を設けて、適宜切断し、必
要な時に廃材集積部ごと装置本体から取り外して交換で
きる形態にしてもよい。
【0181】
【発明の効果】本発明によれば、下記の効果が期待で
き、頭記した課題が解決される。 (1)少量の処理液で利用でき、装置を小型化できる。 (2)取り扱いが容易で処理安定性に優れ且つ低コスト
で行うことができる。 (3)汎用の135mmフィルムでAPSフィルムでも
利用できる。 (4)共用リーダを用いることにより、搬送系の構造を
簡易化することができる。 (5)先端がパトローネ内に引き込まれている135m
mフィルムでも利用できる。 (6)処理液の供給が簡易であり、商用の各種感材の現
像品質に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る装置の概念図
【図2】フィルム投入部と人検知部の配置例を示す概略
【図3】フィルム投入部の概略図
【図4】フィルム投入部の概略分解斜視図
【図5】フィルム先端出し部、リーダ接続部の概略断面
【図6】フィルムとパトローネの概略斜視図
【図7】フィルム先端出し部の概略断面図
【図8】リーダ接続部の概略断面図
【図9】リーダ搬送部を示す概略図
【図10】貼り合わせ部の概略図
【図11】フィルム先端部とリーダ及び処理シートの接
合状態を示す断面図
【図12】処理液付与部の概念図
【図13】処理液カートリッジの概略図
【図14】熱現像部の概略図
【符号の説明】
10−フィルム 11−フィルム先端部(舌部) 12−フィルムのパーフォレーション 20−パトローネ 21−スプール軸 22−フィルム出入口 100−人検知部 200−フィルム投入部 201−フィルム投入ユニット 202−ガイドレール 203−蓋体 204−スプール軸駆動軸 205−段部 206−パトローネ検出部 210−フィルム判別部 211−発光器 212−ミラー 213−CCDセンサ 220−フィルム先端出し部 221−引出ローラ 222−フィルム挟持用舌片 223−収納部 224−先端部分 230−フィルム端部切断部 231−カッタ 250−空パトローネ回収部 300−リーダ供給部 301−リーダ 302−カセット 303−リーダ取出ローラ 304−リーダのパーフォレーション 310−リーダ接続部 311−押え板 312−熱板 320−リーダ搬送部 321−ガイドレール 322−リーダ搬送用歯車 400−案内ローラ 410−案内ローラ 500−貼り合わせ部 600−処理シート供給部 610−処理シート 700−処理液付与部 710−処理液カートリッジ 711−絞りローラ 720−カートリッジ供給手段 721−カートリッジ固定手段 722−カートリッジ回収部 723−処理液付与量検出手段 730−処理液ポッド 740−処理液タンク 741−送液部 800−熱現像部 801−熱伝導ドラム 802−回転ロール 803−無端ベルト 804−押えロール 850−冷却部 870−搬送速度調整部 900−スキャナ読取部 950−廃材集積部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03C 1/765 G03C 1/765 7/407 7/407 7/413 7/413 (72)発明者 須田 美彦 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2H016 BK00 BK02 2H023 HA05 2H112 AA03 AA11 BA04 BA20 BA26 BB00 BC01 BC10 BC18 BC24 BC46 BC50 DA03 DA05

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともフィルム投入部、フィルム先端
    引出部、リーダ接続部、搬送部、処理シート供給部、現
    像処理液付与部、フィルムと処理シートとの貼り合わせ
    部、熱現像部、スキャナ読取部を通して画像形成と画像
    情報のAD変換とを行う方法であり、 前記フィルム投入部では、パトローネに収納されている
    汎用の135mmフィルム若しくはAPSフィルム、先
    端がパトローネ内に巻き込まれている状態の135mm
    フィルム、又は現像処理済みのカットフィルム等のフィ
    ルムがセットされ、 前記リーダ接続部においては、処理しようとするフィル
    ムの幅よりも大きい幅を持ち、片側又は両側にパーフォ
    レーションが設けられており、 前記汎用の135mmフィルム若しくはAPSフィルム
    に共用されるリーダが接続され、 前記搬送部では、前記共用リーダの両端部の走行を規制
    しつつ、該リーダのパーフォレーションにリーダ搬送用
    歯車を係合させてフィルムを搬送させる構成であり、 異種のフィルムを共用のリーダで牽引搬送させながら処
    理することを特徴とする画像形成及び画像情報変換方
    法。
  2. 【請求項2】少なくともフィルム投入部、フィルム先端
    引出部、リーダ接続部、搬送部、処理シート供給部、現
    像処理液付与部、フィルムと処理シートとの貼り合わせ
    部、熱現像部、スキャナ読取部を有し、 前記フィルム投入部は、パトローネに収納されている汎
    用の135mmフィルム若しくはAPSフィルム、先端
    がパトローネ内に巻き込まれている状態の135mmフ
    ィルム、又は現像処理済みのカットフィルム等のフィル
    ムがセットされる構成であり、 前記リーダ接続部は、処理しようとするフィルムの幅よ
    りも大きい幅を持ち、片側又は両側にパーフォレーショ
    ンが設けられており、前記汎用の135mmフィルム若
    しくはAPSフィルムに共用されるリーダが接続される
    構成であり、 前記搬送部は、前記共用リーダの両端部の走行を規制す
    る部材と、該リーダのパーフォレーションに係合される
    リーダ搬送用歯車とが備えられている構成、であること
    を特徴とする画像形成及び画像情報変換装置。
  3. 【請求項3】人検知部が設けられていることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の画像形成及び画像情報変換方
    法又は装置。
  4. 【請求項4】フィルム投入部に、少なくとも135mm
    フィルムのパトローネ及びAPSフィルムのパトローネ
    を別々にセットできるパトローネ投入ユニットが設けら
    れていることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像
    形成及び画像情報変換装置。
  5. 【請求項5】フィルム投入部においてフィルムが引き出
    された廃パトローネを廃空パトローネ回収部に移設する
    機構を備えていることを特徴とする請求項2〜4の何れ
    かに記載の画像形成及び画像情報変換装置。
  6. 【請求項6】フィルム投入部、フィルム先端引き出し
    部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィルムと
    処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取部と
    共に空パトローネ回収ボックスを備えているいることを
    特徴とする画像形成及び画像情報変換装置。
  7. 【請求項7】フィルム投入部、フィルム先端引き出し
    部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィルムと
    処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取部と
    を備えており、該フィルム投入部は、フィルム種に応じ
    た複数投入部を有することを特徴とする画像形成及び画
    像情報変換装置。
  8. 【請求項8】フィルム投入部、フィルム先端引き出し
    部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィルムと
    処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取部と
    を備えており、該フィルム投入部は、投入されたフィル
    ム種を判別するフィルム判別部を有することを特徴とす
    る画像形成及び画像情報変換装置。
  9. 【請求項9】フィルム投入部、フィルム先端引き出し
    部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィルムと
    処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取部と
    共にフィルム端部切断部を備えていることを特徴とする
    画像形成及び画像情報変換装置。
  10. 【請求項10】フィルム投入部、フィルム先端引き出し
    部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィルムと
    処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取部と
    を備えており、該フィルム先端引き出し部が複数個設け
    られていることを特徴とする画像形成及び画像情報変換
    装置。
  11. 【請求項11】フィルム投入部、フィルム先端引き出し
    部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィルムと
    処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取部と
    共に、フィルムの先端に接続するリーダの供給部を備え
    ていることを特徴とする画像形成及び画像情報変換装
    置。
  12. 【請求項12】フィルム投入部、フィルム先端引き出し
    部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィルムと
    処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取部と
    共に、リーダをフィルムの先端に接続するリーダ接続部
    を備えていることを特徴とする画像形成及び画像情報変
    換装置。
  13. 【請求項13】フィルム投入部、フィルム先端引き出し
    部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィルムと
    処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取部と
    共に、フィルムの先端に接続されたリーダを搬送するリ
    ーダ搬送部を備えていることを特徴とする画像形成及び
    画像情報変換装置。
  14. 【請求項14】フィルム投入部、フィルム先端引き出し
    部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィルムと
    処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取部と
    を備えており、該現像処理液付与部には処理液カートリ
    ッジの収納部が備えられていることを特徴とする画像形
    成及び画像情報変換装置。
  15. 【請求項15】フィルム投入部、フィルム先端引き出し
    部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィルムと
    処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取部と
    を備えており、該現像処理液付与部は処理液カートリッ
    ジの収納部を持ち、該収納部には異種の処理液カートリ
    ッジの複数個が備えられていることを特徴とする画像形
    成及び画像情報変換装置。
  16. 【請求項16】請求項14又は15に記載の処理液カー
    トリッジが、処理液ポッド、液溜り部、スリット部、現
    像処理液押圧部で構成されていることを特徴とする画像
    形成及び画像情報変換装置。
  17. 【請求項17】請求項14又は15に記載の処理液カー
    トリッジが、液溜り部、スリット部で構成されているこ
    とを特徴とする画像形成及び画像情報変換装置。
  18. 【請求項18】フィルム投入部、フィルム先端引き出し
    部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィルムと
    処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取部と
    を備えており、該現像処理液付与部は複数種の現像処理
    液を供給する構成であることを特徴とする画像形成及び
    画像情報変換装置。
  19. 【請求項19】フィルム投入部、フィルム先端引き出し
    部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィルムと
    処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取部と
    共に、フィルム判別部及び現像処理液の供給を制御する
    制御部を備えていることを特徴とする画像形成及び画像
    情報変換装置。
  20. 【請求項20】現像処理液が処理液カートリッジにセッ
    トされる処理液ポッドに収納された状態で備えられてお
    り、該処理液ポッドの開封を制御部からの制御信号によ
    り行う開封手段を備えていることを特徴とする請求項1
    9に記載の画像形成及び画像情報変換装置。
  21. 【請求項21】現像処理液が処理液タンクに収納された
    状態で備えられており、制御部の制御信号に従って、選
    択された種及び量の処理液を処理液カートリッジの処理
    液溜りへと送液する送液部を備えていることを特徴とす
    る請求項19に記載の画像形成及び画像情報変換装置。
  22. 【請求項22】フィルム投入部、フィルム先端引き出し
    部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィルムと
    処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取部と
    を備えており、該現像処理液付与部には、処理液カート
    リッジを駆動する手段が備えられていることを特徴とす
    る画像形成及び画像情報変換装置。
  23. 【請求項23】フィルム投入部、フィルム先端引き出し
    部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィルムと
    処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取部と
    を備えており、該現像処理液付与部には、処理液カート
    リッジを処理シートの搬送路に固定する手段が備えられ
    ていることを特徴とする画像形成及び画像情報変換装
    置。
  24. 【請求項24】フィルム投入部、フィルム先端引き出し
    部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィルムと
    処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取部と
    を備えており、該現像処理液付与部には、処理シートに
    付与された処理液の量を検出する処理液付与量検出手段
    が備えられていることを特徴とする画像形成及び画像情
    報変換装置。
  25. 【請求項25】フィルム投入部、フィルム先端引き出し
    部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィルムと
    処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取部と
    共に、処理液の付与した後の処理液カートリッジを回収
    するカートリッジ回収部が備えられていることを特徴と
    する画像形成及び画像情報変換装置。
  26. 【請求項26】フィルム投入部、フィルム先端引き出し
    部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィルムと
    処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取部と
    共に、人検知部を備えていることを特徴とする画像形成
    及び画像情報変換装置。
  27. 【請求項27】フィルム投入部、フィルム先端引き出し
    部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィルムと
    処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取部と
    共に、該フィルム投入部にはフィルム判別部が、該現像
    処理部には異なる種及び量の処理液を収納する処理液カ
    ートリッジが備えられており、該フィルム判別部のフィ
    ルム情報に従って所定の処理液カートリッジを選択する
    選択手段が設けられていることを特徴とする画像形成及
    び画像情報変換装置。
  28. 【請求項28】フィルム投入部、フィルム先端引き出し
    部、処理シート供給部、現像処理液付与部、フィルムと
    処理シート貼り合わせ部、熱現像部、スキャナ読取部と
    を備えており、該現像処理液付与部には、処理シートに
    付与された処理液の量を検出する処理液付与量検出手段
    からの処理液付与情報に従って処理液カートリッジを駆
    動する手段が備えられていることを特徴とする画像形成
    及び画像情報変換装置。
  29. 【請求項29】現像処理液がパラフェニレンジアミン系
    現像主薬及び/又はパラフェニレンジアミン系現像主薬
    を放出する化合物を含んでいることを特徴とする請求項
    1〜28の何れかに記載の画像形成及び画像情報変換方
    法又は装置。
  30. 【請求項30】熱現像温度が45℃〜95℃であること
    を特徴とする請求項1〜29の何れかに記載の画像形成
    及び画像情報変換方法又は装置。
  31. 【請求項31】現像処理部の後に冷却部を備えているこ
    とを特徴とする請求項1〜30の何れかに記載の画像形
    成及び画像情報変換方法又は装置。
  32. 【請求項32】現像処理部の後に脱銀処理を行うことな
    くスキャナ読み込みを行って一次デジタル画像情報を作
    成することを特徴とする請求項1〜31の何れかに記載
    の画像形成及び画像情報変換方法又は装置。
  33. 【請求項33】現像処理部の後に脱銀処理を行うことな
    スキャナ読み込みを行って得られた一次デジタル画像情
    報を画像処理して二次画像情報を作成することを特徴と
    する請求項1〜31の何れかに記載の画像形成及び画像
    情報変換方法又は装置。
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