JP2002235783A - ディスクブレ−キ用摩擦パッド - Google Patents
ディスクブレ−キ用摩擦パッドInfo
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Abstract
タの凹凸に起因する低周波のブレーキ鳴きを有効に低減
すること。 【解決手段】ブレーキロータ10を挟んでインナパッド
14とアウパッド16をそれぞれ配置したディスクブレ
ーキ用摩擦パッドにおいて、前記ロータの摩擦パッドに
対する回入点X、Yがインナパッド14とアウタパッド
16で一致しないように、インナパッドとアウタパッド
の回入側にテーパ面14x、16yが形成されているデ
ィスクブレ−キ用摩擦パッド。
Description
挟んでインナパッドとアウパッドをそれぞれ配置したデ
ィスクブレーキ用摩擦パッドにおいて、制動時に発生す
る低周波のノイズを低減するパッド形状に関する。
ッドとアウパッドをそれぞれ配置したディスクブレーキ
において、制動時に発生する低周波のノイズを低減する
手段として、例えば図4に示すように、インナパッドと
アウタパッドに形成したスリットをずらして設けるもの
が知られていた。図4において、1はベンチレーテッド
ロータで、半径方向に延びるフィン2を円周方向に多数
設け、フィン2間を空気流路3として、このロータ1が
制動時のパッドとの摩擦熱で高温になるのを防いでい
た。しかしながら、フィン2と空気流路3との熱膨張差
によりベンチレーテッドロータ1の側面にフィン2のピ
ッチに等しい微少な凹凸が生じ、この凹凸面が原因で低
周波のノイズが発生していた。そして、このノイズを低
減する手段として、摩擦粉や水を排出する摩擦パッドに
設けたスリット4aを、図4に示すように、インナパッ
ド4は中心部に設け、アウタパッド5は中心部よりフィ
ンのピッチLの半分の長さだけずらしたところにスリッ
ト5a(或いはその奇数倍の長さだけずらしたところに
スリット5a)を設けたもので、これにより、スリット
4aとスリット5aがフィン2を通過する毎に生じる振
動トルクの発生時期をずらし、ノイズの低減をはかって
いる。また、別のノイズを低減する手段として図5に示
すようなオフセットタイプのものが知られている。図5
において、6はブレーキロータで、インナパッド7とア
ウタパッド8がこのロータ6を挟む状態で配置され、イ
ンナパッド7のロータ6に対する摩擦面Aとアウタパッ
ド8のブレーキロータ6に対する摩擦面Bとが互いにオ
フセットされた状態に配置されている。これは摩擦面
A、Bのブレーキロータ6との共通接触長さXを減少さ
せることでブレーキ鳴きが低減するという知見に基づく
もので、そのためにインナパッド7の図において右側
と、アウタパッド8の左側をカットしてテーパ面を形成
したものである。
た従来の図4に示したものは、凹凸が規則通りに形成さ
れているロータ1に対しては有効であるが、不規則に凹
凸が形成されたものにはピッチLは定まらず、適用不能
であり有効ではなかった。また図5に示したオフセット
タイプのものは、ブレーキロータ6との共通接触長さX
を減少させなければならず、即ち、オフセット量を大き
くとる必要があり、そのために摩耗が著しく増加する傾
向があった。
たもので、ブレーキロータの凹凸に起因する低周波のブ
レーキ鳴きをオフセット量を多くとることなく有効に低
減することが可能な摩擦パッドを提供することが本発明
の課題である。
に、本発明のディスクブレ−キ用摩擦パッドは、ブレー
キロータを挟んでインナパッドとアウパッドをそれぞれ
配置したディスクブレーキ用摩擦パッドにおいて、前記
ロータの摩擦パッドに対する回入点がインナパッドとア
ウタパッドで一致しないように、インナパッドとアウタ
パッドの回入側にテーパ面が形成されていることを特徴
としている。
パッドのブレーキロータに対する回入点がずれているた
め、ブレーキロータとインナパッドの回入側での当たり
時期と、ブレーキロータとアウタパッドの回入側での当
たり時期に差が生じ、これにより振動モードにずれが生
じるために、ブレーキロータの微少凹凸面に起因する低
周波のいわゆるブレーキ鳴きを低減することができる。
また、両パッドの回入側にテーパ面が形成されているた
めに、回入側でのブレーキロータと両パッドとの当たり
がなめらかに行われ、このことも低周波のノイズを抑え
る効果がある。本発明のディスクブレ−キ用摩擦パッド
は、インナパッドにもアウタパッドにも使えるように摩
擦パッドの回入側と回出側でテーパ面が非対称に形成さ
れていることが好ましい。このようにすることにより、
同一の摩擦パッドを回入点の異なるインナ用或いはアウ
タ用のパッドとして使用することができる。本発明のデ
ィスクブレ−キ用摩擦パッドは、前記ロータの摩擦パッ
ドに対する回入点が摩擦パッドの上下方向で連続的に変
化していることが好ましい。このようにすることによ
り、回入側でのブレーキロータと両パッドとの当たりが
よりなめらかに行われ、このことが低周波のノイズを一
層抑える。
至図3に基づいて説明する。図1は本発明のディスクブ
レーキの平断面図であり、図2はインナパッドとアウタ
パッドの組み合わせを模式的に示した図であり、図3は
摩擦パッドの他の変更例を示したもので(a)は正面図
で、(b)はその底面図である。図1において、ブレー
キロータ10のブレーキ作動ピストン12側にインナパ
ッド14が、ブレーキロータ10を挟んで反対側にアウ
タパッド16が配置されている。インナパッド14及び
アウタパッド16共に車体等の固定部分に支持された固
定支持体18に摺動自在に装架されている。この固定支
持体18の左右端には、ブレーキ作動ピストン12を内
包するキャリパ20の腕部20aに固定した嵌合ピン2
2を摺動自在に支持するための嵌合穴18aが形成され
ている。ブレーキ作動ピストンにブレーキが適用される
と、インナパッド14は矢印A方向に、アウタパッド1
6はキャリパ20を介して矢印B方向に移動し、ブレー
キロータ10は両パッド14、16に挟持されて、制動
作用が行われる。ブレーキロータ10がC方向に回転し
ているとすると、X点がインナパッド14の、Y点がア
ウタパッド16のブレーキロータ10に対する回入点で
ある。回入点XとYはブレーキロータ10の回転方向に
対しずれた位置に形成されており、両パッド14、16
は共にそれぞれ回入点X、Yよりパッド端部に向かって
テーパ面14x、16yが形成されるようにカットされ
ている。インナパッド14とアウタパッド16のブレー
キロータ10に対する回入点がブレーキロータ10の回
転方向に対しずれた位置に形成されているので、ブレー
キロータ10とインナパッド14の回入側での当たり時
期と、ブレーキロータ10とアウタパッド16の回入側
での当たり時期に差が生じ、これにより振動モードにず
れが生じるために、ブレーキロータ10の微少凹凸面に
起因する低周波のいわゆるブレーキ鳴きを低減すること
ができる。また、両パッド14、16の回入側にテーパ
面が形成されているために、回入側でのブレーキロータ
10と両パッド14、16との当たりがなめらかに行わ
れ、このことも低周波のノイズを抑える効果がある。ま
た、X’はインナパッド14の、Y’はアウタパッド1
6のブレーキロータ10に対する回出点であり、それぞ
れ回出点X’、Y’よりパッド端に向かってテーパ面1
4x’、16y’が形成されるようにカットされてい
る。ここでインナパッドのテーパ面14x’はアウタパ
ッドのテーパ面16yと同一形状にカットされ、一方、
アウタパッドのテーパ面16y’はインナパッドのテー
パ面14xと同一形状にカットされている。このよう
に、一つの摩擦パッドに、左右が非対称となるようなテ
ーパ面14x(16y’)とテーパ面14x’(16
y)を形成することで、インナパッドとしてもアウタパ
ッドとしても使用できる。しかもインナパッド14の回
入側とアウタパッドの回出側にテーパ面14x、16
y’が形成されることで摩擦パッドの偏摩耗抑制効果も
ある。図2はインナパッドとアウタパッドの組み合わせ
を模式的に示した図であり、上述のインナパッドとアウ
タパッドの配置に代えて図2(a)に示すように、イン
ナパッド24の回入点Xの方をアウタパッド26の回入
点Yより回入側に近づけても、低周波の低減効果は変わ
らない。他の変形例として図(b)、(c)に示すよう
な摩擦パッドの配置もある。図2(b)は、一方の摩擦
パッド28の左右端に同一形状のテーパ面28x、28
xを形成し、他方の摩擦パッド30の回入側テーパ面3
0xを回出側テーパ面30x’より広くしたもの、或い
は図2(c)に示すように他方の摩擦パッド30’の回
入側テーパ面30’xを回出側テーパ面30’x’より
狭くしたものであっても本発明は達成される。図3はブ
レーキロータに対する摩擦パッド32の回入点が、摩擦
パッドの上下方向で連続的に変化させたもので、摩擦パ
ッド32回入側において、ブレーキロータとは最初に下
方の回入点Zで当接し、その後上方の回入点Z’に向か
って回入点が移動するようにテーパ面32xが形成され
ている。また、回出側にもテーパ面32x’が形成され
ており、この形状はこの摩擦パッド32の中心点Oに対
して点対称となる形であり、この摩擦パッド32をイン
ナパッドとアウタパッドとして用いれば、同一摩擦パッ
ドで回入点をずらしたノイズ低減パッドとして使える。
このように、回入点を、摩擦パッドの上下方向で連続的
に変化させることで、回入側でのブレーキロータと両パ
ッドとの当たりがよりなめらかに行われ、このことが低
周波のノイズを一層抑えることになる。
アウタパッドのブレーキロータに対する回入点がずれて
いるため、ブレーキロータとインナパッドの回入側での
当たり時期と、ブレーキロータとアウタパッドの回入側
での当たり時期に差が生じ、これにより振動モードにず
れが生じるために、ブレーキロータの微少凹凸面に起因
する低周波のいわゆるブレーキ鳴きを低減することがで
きる。また、両パッドの回入側にテーパ面が形成されて
いるために、回入側でのブレーキロータと両パッドとの
当たりがなめらかに行われ、このことも低周波のノイズ
を抑える効果がある。 (b)請求項2項記載の発明によれば、同一の摩擦パッ
ドを回入点の異なるインナ用或いはアウタ用のパッドと
して使用することができる。 (c)請求項3項記載の発明によれば、ブレーキロータ
に対する摩擦パッドの回入点を、摩擦パッドの上下方向
で連続的に変化させたので、回入側でのブレーキロータ
と両パッドとの当たりがよりなめらかに行われ、このこ
とが低周波のノイズを一層抑える。
わせを模式的に示した図である。(a)はインナパッド
の回入点をアウタパッドの回入点より回入側に近づけた
ものであり、(b)は一方の摩擦パッドの左右端に同一
形状のテーパ面を形成し、他方の摩擦パッドの回入側テ
ーパ面を回出側テーパ面より広くしたものであり、
(c)は一方の摩擦パッドの左右端に同一形状のテーパ
面を形成し、他方の摩擦パッドの回入側テーパ面を回出
側テーパ面より狭くしたものである。
で(a)は正面図で、(b)はその底面図である。
トをずらして設けた従来のノイズ低減摩擦パッド
ド
Claims (3)
- 【請求項1】ブレーキロータを挟んでインナパッドとア
ウパッドをそれぞれ配置したディスクブレーキ用摩擦パ
ッドにおいて、前記ロータの摩擦パッドに対する回入点
がインナパッドとアウタパッドで一致しないように、イ
ンナパッドとアウタパッドの回入側にテーパ面が形成さ
れていることを特徴とするディスクブレ−キ用摩擦パッ
ド。 - 【請求項2】インナパッドにもアウタパッドにも使える
よう摩擦パッドの回入側と回出側でテーパ面が非対称に
形成されている請求項1記載のディスクブレ−キ用摩擦
パッド。 - 【請求項3】前記ロータの摩擦パッドに対する回入点が
摩擦パッドの上下方向で連続的に変化している請求項1
または2記載のディスクブレ−キ用摩擦パッド。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001034546A JP4095252B2 (ja) | 2001-02-09 | 2001-02-09 | ディスクブレ−キ用摩擦パッド |
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DE102009006283B4 (de) | 2009-01-27 | 2022-11-10 | Zf Active Safety Gmbh | Bremssystem |
-
2001
- 2001-02-09 JP JP2001034546A patent/JP4095252B2/ja not_active Expired - Fee Related
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