JP2002235510A - 弁開閉時期制御装置 - Google Patents

弁開閉時期制御装置

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JP2002235510A
JP2002235510A JP2001030078A JP2001030078A JP2002235510A JP 2002235510 A JP2002235510 A JP 2002235510A JP 2001030078 A JP2001030078 A JP 2001030078A JP 2001030078 A JP2001030078 A JP 2001030078A JP 2002235510 A JP2002235510 A JP 2002235510A
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JP
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vane
stopper
timing control
rotation
relative rotation
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JP2001030078A
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Mitsuru Uosaki
充 宇於崎
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ベーンの応力負荷を軽減し、ベーンの耐久性向
上を一層図るのに貢献できる弁開閉時期制御装置を提供
する。 【解決手段】弁開閉時期制御装置は、回転部材1と、回
転伝達部材2と、複数個の流体圧室40を形成する複数
個の突部4と、各流体圧室40に配置されたベーン5と
を有する。ベーン5(5a〜5d)は、相対回転方向の
うち遅角方向に相対回転させる遅角用室42と、相対回
転方向のうち進角方向に相対回転させる進角用室43と
に各流体圧室40を仕切る。複数個のベーン5(5a〜
5d)のうちいずれか一のベーン5aはこれが対面する
突部4に当接可能な遅角方向ストッパ7として設定され
ている。他のベーン5bはこれが対面する突部4に当接
可能な進角方向ストッパ8として設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両等に搭載される
内燃機関の弁の開閉時期のタイミングを調整する弁開閉
時期制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関の弁の開閉時期のタイミ
ングを調整する弁開閉時期制御装置が提供されている。
この弁開閉時期制御装置として、図8に示すように、内
燃機関に組み付けられる内ロータ1Xと、内ロータ1X
に相対回転可能に嵌合する回転伝達部材を構成する外ロ
ータ20Xと、複数個の流体圧室40Xを形成する複数
個の突部4Xと、各流体圧室40Xに配置されたベーン
5X(5Xa〜5Xf)とを備えているものが提供され
ている(特開平11−15930号公報)。複数個のベ
ーン5X(5Xa〜5Xf)は、遅角方向に相対回転さ
せるための遅角用室42Xと、進角方向に相対回転させ
るための進角用室43Xとを仕切る。
【0003】上記弁開閉時期制御装置においては、内ロ
ータ1X及び外ロータ20Xの相対回転量について、遅
角方向(矢印S10方向)及び進角方向(矢印S20方
向)へを制限する必要がある。そこで、内ロータ1Xお
よびベーン5X(5Xa〜5Xf)を遅角方向(矢印S
10方向)に相対回転させたときに、複数個のベーン5
X(5Xa〜5Xf)のうちのベーン5Xaをこれが対
面する突部4Xの端面44Xrに当接可能とし、遅角方
向ストッパとして設定している。更に内ロータ1Xおよ
び複数個のベーン5X(5Xa〜5Xf)を進角方向
(矢印S20方向)に相対回転させたときに、複数個の
ベーン5X(5Xa〜5Xf)のうちベーン5Xaをこ
れが対面する突部4Xの反対側の端面44Xsに当接可
能とし、進角方向ストッパとして設定している。
【0004】即ち上記公報に係る弁開閉時期制御装置に
おいては、複数個のベーン5Xa〜5Xfのうち、1個
のベーン5Xaが遅角方向ストッパ及び進角方向ストッ
パとして機能する。残りのベーン5Xb〜5Xfは、突
部4Xに接近するものの直接的には当接せず、進角方向
ストッパ及び遅角方向ストッパの双方として機能しな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した公報に係る弁
開閉時期制御装置においては、前述したように、複数個
のベーン5Xのうち、1個のベーン5Xaが進角方向ス
トッパ及び遅角用ストッパの双方として機能する。この
ようすれば、残りのベーン5Xb〜5Xfのそれぞれを
突部4Xに直接に当接させずとも良い。故に、残りのベ
ーン5Xb〜5Xfの流体圧室40Xでの相対位置を過
剰に厳格にせずとも良い。つまり、突部44Xとベーン
5Xa〜5Xfとの関係における寸法精度(殊に矢印S
10、S20方向の寸法精度)を過剰に厳格にせずとも
良い。従って弁開閉時期制御装置の製造コストの低減に
大いに貢献できる。
【0006】仮に、ベーン5Xa〜5Xfのそれぞれ
を、それらが対面する突部4Xに直接当接させようとす
ると、各流体室40Xの寸法精度、突部4Xの寸法精度
(殊に矢印S10、S20方向の寸法精度)等といった
各構成要素の寸法精度が極めて厳しくなり、弁開閉時期
制御装置の製造コストが高騰するおそれがある。
【0007】上記した公報に係る弁開閉時期制御装置に
おいては、1個のベーン5Xaが遅角用ストッパ及び進
角方向ストッパの双方として機能するため、製造コスト
の低減に有利である。しかしながらベーン5Xaが遅角
用ストッパ及び進角方向ストッパの双方として機能する
ため、ベーン5Xaの応力負荷がかなり大きくなる。
【0008】本発明は上記した実情に鑑みてなされたも
のであり、ベーンの応力負荷を軽減し、ベーンの耐久性
向上を一層図るのに貢献できる弁開閉時期制御装置を提
供することを解決すべき課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の弁開閉時期制御
装置は、内燃機関に組み付けられ内燃機関の弁開閉用の
回転部材と、回転部材に相対回転可能に嵌合する回転伝
達部材と、回転部材または回転伝達部材に径方向に突出
して設けられ相対回転方向に沿って複数個の流体圧室を
形成する複数個の突部と、各流体圧室に配置され、回転
部材及び回転伝達部材を相対回転方向のうち遅角方向に
相対回転させる遅角用室と、回転部材及び回転伝達部材
を相対回転方向のうち進角方向に相対回転させる進角用
室とに各流体圧室を仕切るベーンとを具備しており、内
燃機関の弁の開閉時期を制御する弁開閉時期制御装置に
おいて、複数個のベーンのうちいずれか一のベーンは、
そのベーンが対面する突部に当接可能な遅角方向ストッ
パとして設定されていると共に、複数個のベーンのうち
いずれか他の一のベーンは、そのベーンが対面する突部
に当接可能な進角方向ストッパとして設定されているこ
とを特徴とするものである。
【0010】本発明に係る弁開閉時期制御装置によれ
ば、進角用室の圧力が高まると、回転部材は進角方向に
向けて回転伝達部材に対して相対回転する。遅角用室の
圧力が高まると、回転部材は遅角方向に向けて回転伝達
部材に対して相対回転する。進角方向は内燃機関の弁
(吸気弁及び排気弁の少なくとも一方)の開閉時期が早
まる方向を意味する。遅角方向は内燃機関の弁の開閉時
期が遅くなる方向を意味する。
【0011】本発明に係る弁開閉時期制御装置によれ
ば、複数個のベーンのうちいずれかのベーンは、そのベ
ーンが対面する突部に当接可能であり、遅角方向ストッ
パとして設定されている。また、複数個のベーンのうち
いずれか他のベーンは、そのベーンが対面する突部に当
接可能であり、進角方向ストッパとして設定されてい
る。これにより上記した公報に係る従来技術とは異な
り、1個のベーンのみが遅角用ストッパ及び進角用スト
ッパとして突部に当接することが回避される。よってス
トッパとして機能するベーンに作用する応力負荷が軽減
される。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の弁開閉時期制御装置は、
次の少なくとも一の形態を採用することができる。 ・複数個の突部のうち、遅角方向ストッパとして機能す
るベーンが当接する相対回転方向の端面は、遅角用の被
ストッパ面として設定されている形態を採用できる。複
数個の突部のうち、進角方向ストッパとして機能するベ
ーンが当接する相対回転方向の端面は、進角用の被スト
ッパ面として設定されている形態を採用できる。 ・回転部材及び回転伝達部材の相対回転位相が所定の位
相のときに回転部材及び回転伝達部材の相対回転位相を
ロックするロック部を具備する形態を採用できる。ロッ
ク部により、回転部材及び回転伝達部材の相対回転位相
を所定の位相に固定することができる。 ・ロック部を取り付ける取付部が、回転部材及び回転伝
達部材の相対回転方向において、遅角用の被ストッパ面
と進角用の被ストッパ面との間に位置して回転伝達部材
に形成されている形態を採用できる。この場合には、遅
角用の被ストッパ面と進角用の被ストッパ面とを回転伝
達部材の加工位置決め基準面とすることが好ましい。こ
のようすれば、取付部を回転伝達部材に加工する際に、
2つの加工位置決め基準面が取付部形成部位を挟む位置
に設定されるため、取付部の寸法精度(殊に相対回転方
向の寸法精度)の高精度化を図るのに有利となる。この
ように取付部の寸法精度の高精度化を図れば、吸気側の
弁開閉時期制御装置に用いられる回転伝達部材と、排気
側の弁開閉時期制御装置に用いられる回転伝達部材とを
共用化、または略共用化するのに有利となる。
【0013】
【実施例】(第1実施例)以下、本発明を具体化した第
1実施例を図1〜図5に基づいて説明する。本実施例
は、車両等に搭載される内燃機関の吸気弁を開弁させる
ための吸気側の弁開閉時期制御装置に適用した場合であ
る。図1はカムシャフト3の軸長方向に沿った弁開閉時
期制御装置の断面図である。図2はカムシャフト3の軸
直角向に沿った断面を示し、ベーンの最遅角状態を示
す。図3はカムシャフト3の軸直角向に沿った断面を示
し、ベーンの最進角状態を示す。図4はベーンの中間状
態を示す断面図である。図2〜図4は図面の複雑化回避
のためハッチングを略している。
【0014】本実施例に係る弁開閉時期制御装置は、図
1に示すように、内燃機関に組み付けられ内燃機関の弁
開閉用の回転部材として機能する内ロータ1と、内ロー
タ1に相対回転可能に嵌合する回転伝達部材2とを備え
ている。内ロータ1は、内燃機関のシリンダブロック3
4に回転可能に保持されたカムシャフト3の先端部に固
定ボルト30により固定されており、カムシャフト3と
一体回転する。図2に示すように、内ロータ1は、カム
シャフト3の軸長方向に沿ったシャフト遅角通路31に
連通する遅角通路10と、カムシャフト3の軸長方向に
沿ったシャフト進角通路32に連通する進角通路11と
を有する。更に内ロータ1は、図2に示すように、内ロ
ータ1の外周部に開口するロック孔12と、ロック孔1
2に連通するロック解除通路13とを有する。遅角通路
10、進角通路11、ロック解除通路13には、図略の
油給排機構を介して油が供給可能である。
【0015】図1に示すように、回転伝達部材2は、ハ
ウジングとも呼ばれる外ロータ20と、外ロータ20の
ボルト挿通孔20pに挿通された取付ボルト21により
外ロータ20の片面側に取り付けられた第1プレートと
してのフロントプレート22と、取付ボルト21により
外ロータ20の他の片面側に取り付けられた第2プレー
トとしてのリヤプレート23とを有する。リヤプレート
23はタイミングスプロケット23aをもつ。タイミン
グスプロケット23aと内燃機関のクランクシャフトの
ギヤとの間には、タイミングチェーンまたはタイミング
ベルト等の伝達部材24が架設されている。内燃機関の
クランクシャフトが駆動すると、タイミングチェーンま
たはタイミングベルト等の伝達部材24を介して、タイ
ミングスプロケット23a、リヤプレート23、外ロー
タ20、内ロータ1が回転し、ひいては内ロータ1と一
体のカムシャフト3が回転し、カムシャフト3のカムが
内燃機関の弁を開閉させる。
【0016】図2に示すように、回転伝達部材2の主要
素である外ロータ20には、径内方向に突出する厚肉の
突部4が複数個設けられている。相対回転方向において
突部4は端面44s,44rを有する。隣設する突部4
間には、相対回転方向(矢印S1、S2方向)に沿って
並設された複数個(実施例では4個)の流体圧室40が
形成されている。流体圧室40内は内ロータ1の外周部
と外ロータ20とで形成されている。
【0017】内ロータ1の外周部には、各流体圧室40
に対面するようにベーン溝41が所定の間隔を隔てて放
射状に複数個(実施例では4個)形成されている。各ベ
ーン溝41には、仕切部材として機能するベーン5(5
a、5b、5c、5d)が放射方向に沿って各それぞれ
摺動可能に挿入されている。ベーン5の数は流体圧室4
0と同数である。図4に示すように、べーン5(5a、
5b、5c、5d)は、各流体圧室40を外ロータ20
及び内ロータ1の相対回転方向(矢印S1、S2方向)
において遅角用室42と進角用室43とに仕切るもので
ある。流体圧室40の進角用室43は内ロータ1の進角
通路11に連通する。流体圧室40の遅角用室42は内
ロータ1の遅角通路10に連通する。
【0018】図2に示すように外ロータ20の突部4に
は、凹形状をなす取付部45が形成されている。取付部
45にはロック部6が取り付けられている。ロック部6
は、ロック体60と、ロック体60をロック方向である
径内方向(矢印K1方向)に付勢する付勢力をもつバネ
61と、バネ61を保持する座部62とを有する。内ロ
ータ1及び外ロータ20の相対回転位相が所定の位相
(本実施例では最遅角状態)となったとき、バネ61に
よりロック部6のロック体60をロック方向である矢印
K1方向に移動させ、内ロータ1のロック孔12にロッ
ク体60の先端部を係止させ、内ロータ1及び外ロータ
20の相対回転位相をロックする。このようにロック体
60の先端部が内ロータ1のロック孔12にロックされ
ると、内ロータ1及び外ロータ20の相対回転位相は固
定され、内ロータ1及び外ロータ20は一体回転するよ
うになる。このようにロック体60の先端部が内ロータ
1のロック孔12にロックされているときが、本実施例
に係る弁開閉時期制御装置の初期状態である。
【0019】内燃機関の通常停止時には、図2に示すよ
うに、内ロータ1及びベーン5(5a〜5d)が遅角方
向(矢印S1方向)に移動して最遅角状態とされている
と共に、ロック部6のロック体60と内ロータ1のロッ
ク孔12との回転方向位相が合致し、ロック体60がロ
ック孔12にロックされ、弁開閉時期制御装置の初期状
態となる。このようにロック体60の先端部が内ロータ
1のロック孔12にロックされている初期状態のとき
に、内燃機関が始動されることが好ましい。内燃機関の
始動の際には、内燃機関の油圧が充分に安定しないた
め、ベーン5が内ロータ1の周方向に移動してバタツキ
を発生せんとするが、前述したようにロック部6のロッ
ク体60が内ロータ1のロック孔12にロックされてい
るため、内燃機関の始動直後におけるベーン5のばたつ
きが抑止されるためである。
【0020】内燃機関の始動から時間が経過して内燃機
関の油圧が安定した場合には、ロック解除通路13に供
給された油の油圧によりロック体60の先端部の加圧面
60mを加圧し、ロック体60を径外方向つまり矢印K
2方向に移動させ、ロック体60をロック孔12から退
出させてリリースする。このようにロック体60がリリ
ースされているとき、内ロータ1及び外ロータ20の相
対回転は許容され、この結果、クランクシャフトの回転
位相に対するカムシャフト3の回転位相を遅角方向(矢
印S1方向)または進角方向(矢印S2方向)に調整す
ることができる。
【0021】この場合、流体圧室40の進角用室43の
油が進角通路11から排出されると共に、遅角通路10
から流体圧室40の遅角用室42に油が送給されて遅角
用室42の油圧が高まると、遅角用室42の容積を増加
させると共に進角用室43の容積を小さくするように、
内ロータ1はベーン5(5a〜5d)と共に遅角方向
(矢印S1方向)に向けて外ロータ20に対して相対回
転する。一方、ロック部6のロック体60がリリースさ
れているときに、流体圧室40の遅角用室42の油が遅
角通路10から排出されると共に、進角通路11から流
体圧室40の進角用室43に油が送給されて進角用室4
3の油圧が高まると、進角用室43の容積を増加させる
と共に遅角用室42の容積を小さくするように、内ロー
タ1はベーン5(5a〜5d)進角方向(矢印S2方
向)に向けて外ロータ20に対して相対回転する。な
お、遅角方向は内燃機関の弁の開閉時期が遅くなる方向
を意味する。進角方向は内燃機関の弁の開閉時期が早ま
る方向を意味する。上記のようにして内燃機関の弁の開
閉時期のタイミングを調整することができ、内燃機関の
出力特性を調整することができる。
【0022】さて本実施例においては、図2に示すよう
に、複数個のベーン5(5a、5b、5c、5d)のう
ち一のベーン5aは、そのベーン5aが対面する突部4
の端面44rに当接可能な遅角方向ストッパ7として設
定されている。換言すれば、内ロータ1及び外ロータ2
0が遅角方向(矢印S1方向)に相対回転し、ベーン5
(5a、5b、5c、5d)が遅角方向(矢印S1方
向)に相対回転したとき、図2に示すように、ベーン5
aはそのベーン5aが対面する突部4の端面44rに当
接する。具体的には、ベーン5aは、これが対面する突
部4の端面44rで構成された遅角用の被ストッパ面7
0に当接し、遅角方向(矢印S1方向)への相対回転量
が制限される。従ってベーン5aは、内ロータ1及び外
ロータ20の相対回転位相を最遅角状態に維持する遅角
方向ストッパ7として機能することができる。
【0023】このように内ロータ1及び外ロータ20が
遅角方向である矢印S1方向に相対回転し、ベーン5
(5a、5b、5c、5d)が遅角方向(矢印S1方
向)に相対回転したとしても、図2に示すように、残り
のベーン5b、5c、5dは、これらが対面する突部4
の端面44rには当接せず、ベーン5b、5c、5dと
突部4の端面44rとの間には微小隙間47が形成され
ている。このようにすれば、ベーン5b、5c、5dと
突部4の端面44rとの関係における寸法精度(殊に矢
印S1、S2方向の寸法精度)を過剰に厳格にせず良
く、製造コストの低廉化に有利となる利点が得られる。
【0024】また図3に示すように、複数個のベーン5
のうち他のベーン5bは、これが対面する突部4に当接
可能な進角方向ストッパ8として設定されている。換言
すれば、内ロータ1及び外ロータ20が進角方向(矢印
S2方向)に相対回転し、図3に示すように、ベーン5
(5a、5b、5c、5d)が進角方向(矢印S2方
向)に相対回転したとき、ベーン5bは、そのベーン5
bが対面する突部4の端面44sに当接する。具体的に
は図3に示すように、ベーン5bは、そのベーン5bが
対面する突部4の端面44sで構成された進角用の被ス
トッパ面80に当接し、進角方向(矢印S2方向)の相
対回転量が制限される。従ってベーン5bは、内ロータ
1及び外ロータ20の相対回転位相を最進角状態に維持
する進角方向ストッパ8として機能することができる。
【0025】このように内ロータ1及び外ロータ20が
進角方向(矢印S2方向)に相対回転したとしても、図
3に示すように、ベーン5b以外のベーン5a、5c、
5dは、これらが対面する突部4の端面44sに当接せ
ず、ベーン5a、5c、5dと突部4の端面44sとの
間には微小隙間47が形成されている。このようにすれ
ば、ベーン5b、5c、5dと突部4の端面44sとの
関係における寸法精度(殊に矢印S1、S2方向の寸法
精度)を過剰に厳格にせず良く、製造コストの低廉化に
有利となる利点が得られる。
【0026】本実施例においては、図2及び図3に示す
ように、外ロータ20にロック部6を取り付けるための
凹形状をなす取付部45は、内ロータ1及び外ロータ2
0の相対回転方向(矢印S1、S2方向)において、遅
角用の被ストッパ面70と進角用の被ストッパ面80と
の間に位置するように、外ロータ20に形成されてい
る。
【0027】以上説明したように本実施例においては、
複数個のベーン5a、5b、5c、5dのうちベーン5
aは遅角方向ストッパ7として設定されていると共に、
他のベーン5bは進角方向ストッパ8として設定されて
いる。このため、特開平11−15930号公報に係る
装置とは異なり、1個のベーン5Xaのみが遅角方向ス
トッパ及び進角方向ストッパの双方として突部4Xに当
接することが回避される。よってストッパとして機能す
るベーン5a、ベーン5bに作用する応力負荷が軽減さ
れ、ベーン5a、ベーン5bの耐久性の向上、長寿命化
を図ることができる。
【0028】特開平11−15930号公報に係る図8
に示す従来装置においては、1個のベーン5Xaのみが
遅角方向ストッパ及び進角方向ストッパとして機能する
ため、遅角方向ストッパとして機能するときにそのベー
ン5Xaに作用する応力負荷と、進角方向ストッパ8と
して機能するときにそのベーン5Xaに作用する応力負
荷とは、互いに逆の向きである。即ち、上記公報に係る
装置においては、ストッパとして機能するベーン5Xa
には、互いに逆方向から荷重が作用する交番繰返荷重が
作用している。この点本実施例においては、遅角方向ス
トッパ7として機能するベーン5aには片側からの負荷
荷重が作用することになり、進角方向ストッパ8として
機能するベーン5bにも片側からの負荷荷重が作用する
ことになる。一般的には、片側からの繰返負荷荷重が材
料に作用する場合には、互いに逆方向の繰返負荷荷重が
材料に作用する場合に比較して、強度的余裕が大きいこ
とが機械工学上知られている。これを鑑みても、ストッ
パとなるベーン5a、5bの耐久性の向上、長寿命化に
有利である。
【0029】ところで、外ロータ20にロック部6を取
付けるための取付部45の寸法精度、殊に、内ロータ1
及び外ロータ20の相対回転方向(矢印S1、S2方
向)における寸法精度は、高精度であることが強く要請
されている。その主たる理由は次のようである。即ち、
取付部45の寸法精度が高精度でないと、ベーン5(5
a〜5d)が最遅角状態となったときに、外ロータ20
の取付部45に取り付けられているロック部6のロック
体60と内ロータ1のロック孔12との円滑な嵌合に支
障が生じるためである。ロック孔12の開口幅を大きめ
に形成すると共にロック体60の幅を小さめに形成する
と、取付部45の寸法精度が必ずしも充分でなくても、
ロック体60がロック孔12に嵌合できる。しかしこの
場合には、ロック体60の外壁面とロック孔12の内壁
面との間に大きな隙間が生じるため、ロック時において
ベーン5が周方向に変位し易くなり、好ましくない。こ
のようにロック部6を取り付けるための取付部45の寸
法精度は、高精度化が強く要請されている。
【0030】物体製造時において、物体における目標加
工部分の位置決めを極めて正確に行うためには、その目
標加工部分を複数の加工位置決め基準面で挟むような配
置関係にすることが好ましい。本実施例においては、図
2及び図3に示すように、遅角方向ストッパ7として機
能するベーン5aと、進角方向ストッパ8として機能す
るベーン5bとは、外ロータ20の周方向(矢印S1、
S2方向)においてロック部6つまり取付部45を挟む
ような位置関係に装備されている。ここで、遅角方向ス
トッパ7として機能するベーン5aが当接する遅角用の
被ストッパ面70の寸法精度(殊に相対回転方向である
矢印S1、S2方向における寸法精度)は、遅角方向に
おけるストッパ機能を果たすと共に、本位置にてロック
部6のロック体60と内ロータ1のロック孔12とが円
滑に嵌合するように位置決めする関係上、高い寸法精度
が要請されるため、外ロータ20の製造時の加工位置決
め基準面として設定される。また、進角方向ストッパ8
として機能するベーン5bが当接する進角用の被ストッ
パ面80の寸法精度(殊に相対回転方向である矢印S
1、S2方向における寸法精度)は、進角方向における
ストッパ機能を果たす関係上、高い寸法精度が要請され
るため、外ロータ20の製造時の加工位置決め基準面と
して設定される。このような加工位置決め基準面を位置
決め基準として外ロータ20の形状が工作機械等により
切削加工される。本実施例においては、加工位置決め基
準面であり寸法精度が高い遅角用の被ストッパ面70と
進角用の被ストッパ面80とが図2及び図3に示すよう
にロック6及び取付部45を挟むような位置関係で設け
られているため、取付部45の寸法精度(殊に相対回転
方向である矢印S1、S2方向における寸法精度)の超
高精度化を図るのに有利である。
【0031】図8に示す従来技術によれば、ベーン5X
aが遅角用ストッパ及び進角用ストッパとして機能する
ため、そのベーン5Xaが当接可能な突部4Xの端面4
4Xr、44Xsが被ストッパ面として機能する。この
ため端面44Xr、44Xsが外ロータ20の加工位置
決め基準面(=端面44Xr、44Xs)として設定さ
れていた。従って図8に示す従来技術においてはロック
部6Xを外ロータ20Xに取付けるための取付部45X
の周方向の片側に、2つの加工位置決め基準面が位置す
ることになる。この場合には、外ロータ20Xの取付部
45Xの寸法精度を高精度にするには限界がある。
【0032】本実施例においてはロータ20の取付部4
5の寸法精度(殊に相対回転方向である矢印S1、S2
方向における寸法精度)を超高精度化するのに有利であ
るため、取付部45に取り付けたロック部6の取付精度
も高精度化できる。よって、内ロータ1及び外ロータ2
0の相対回転位相をロックさせる必要が発生した場合に
は、ロック部6のロック体60を内ロータ1のロック孔
12に精度よく嵌合させて、内ロータ1及び外ロータ2
0の相対回転を良好にロックさせることができる。しか
も、ロック部6のロック体60の外壁面と内ロータ1の
ロック孔12の内壁面との間の隙間を小さくすることが
でき、ロック位置におけるガタ付きが抑えられる。
【0033】(弁開閉時期制御装置の動作形態)図5は
吸気側の弁開閉時期制御装置及び排気側の弁開閉時期制
御装置の一般的な動作形態を模式的に示す。図5の縦軸
は内燃機関の弁のリフト量を示し、図5の横軸はクラン
ク角を示す。特性線A1は、吸気側の弁開閉時期制御装
置の初期状態における動作形態を示す。特性線B1は、
排気側の弁開閉時期制御装置の初期状態における動作形
態を示す。初期状態とは一般的には内燃機関の通常停止
時または内燃機関の起動時を意味する。内燃機関の駆動
に伴い、吸気側の弁開閉時期制御装置の動作特性は矢印
WA方向(進角方向)に移行するように制御され、排気
側の弁開閉時期制御装置の動作特性は矢印WB方向(遅
角方向)に移行するように制御される。
【0034】(第2実施例)本発明を具体化した第2実
施例を図6及び図7に基づいて説明する。本実施例は内
燃機関の排気弁を開弁させるための排気側の弁開閉時期
制御装置に適用した場合である。図6は排気側の弁開閉
時期制御装置の最遅角状態を示し、図7は排気側の弁開
閉時期制御装置の最進角状態(初期状態)を示す。本実
施例に係る排気側の弁開閉時期制御装置は、前記した吸
気側の弁開閉時期制御装置と基本的には同様の構成であ
る。従って、基本的に同様の機能を奏する部位には同様
の符号を付する。但し、排気側の弁開閉時期制御装置の
初期状態においては、図7に示すように、ロック部6の
ロック体60が内ロータ1のロック孔12に嵌合してい
るときにおいては、内ロータ1及び外ロータ20の相対
回転位相は進角方向(矢印S4方向)に移行して最進角
状態となっており、ベーン5(5a〜5d)は最進角状
態とされている。
【0035】本実施例に係る排気側の弁開閉時期制御装
置においても、図6に示すように、複数個のベーン5
a、5b、5c、5dのうち一のベーン5aは、これが
対面する突部4の端面44rに当接可能な遅角方向スト
ッパ7として設定されている。この場合、ベーン5a以
外のベーン5b、5c、5dは、これらが対面する突部
4の端面44rに当接せず、ベーン5b、5c、5dと
突部4の端面44rとの間には微小隙間47が形成され
ている。また、図7に示すように、複数個のベーン5
(5a〜5d)のうち他のベーン5bは、これが対面す
る突部4の端面44sに当接可能な進角方向ストッパ8
として設定されている。この場合、ベーン5b以外のベ
ーン5a、5c、5dは、これらが対面する突部4の端
面44sに当接せず、ベーン5a、5c、5dと突部4
の端面44sとの間には微小隙間47が形成されてい
る。
【0036】図6及び図7に示す排気側の弁開閉時期制
御装置においても、複数個のベーン5(5a〜5d)の
うちベーン5aは遅角方向ストッパ7として設定されて
いると共に、ベーン5aとは別のベーン5bは進角方向
ストッパ8として設定されている。このため、特開平1
1−15930号公報に係る図8に示す従来装置とは異
なり、1個のベーン5Xaのみが遅角用ストッパ及び進
角用ストッパの双方として突部4Xに当接することが回
避される。よって、ストッパとして機能するベーン5
a、5bに作用する応力負荷が軽減され、ストッパとし
て機能するベーン5a、5bの耐久性の向上、長寿命化
を図るのに有利となる。
【0037】排気側の弁開閉時期制御装置においては、
遅角方向ストッパ7として機能するベーン5aが当接す
る突部4の端面44rで構成された遅角用の被ストッパ
面70は、外ロータ20を加工する際の加工位置決め基
準面として設定される。また進角方向ストッパ8として
機能するベーン5bが当接する突部4の端面44sで構
成された進角用の被ストッパ面80は、外ロータ20を
加工する際の加工位置決め基準面として設定され、これ
らの加工位置決め基準面に基づいて外ロータ20の形状
が工作機械により切削加工される。図6,図7に示すよ
うに、加工位置決め基準面となる2つの被ストッパ面7
0、80は、ロック部6を取り付ける取付部45を挟む
位置関係に設けられている。この結果前述同様に、取付
部45ひいてはロック部6を高い寸法精度(殊に相対回
転方向である矢印S1、S2方向における寸法精度)で
外ロータ20に設けることができる。よって、外ロータ
20に取り付けたロック部6のロック体60を内ロータ
1のロック孔12に精度よく嵌合させることができる。
【0038】ところで、図8に示す従来技術によれば、
吸気側の弁開閉軸制御装置の外ロータは吸気側の弁開閉
時期制御装置の専用であり、排気側の弁開閉軸制御装置
の外ロータも排気側の弁開閉時期制御装置の専用であ
り、両者の外ロータは輪郭形状が極めて近似または同一
であるとはいえ、両者間における外ロータの共通化には
限界があった。外ロータの共通化に限界があった主たる
理由は、従来技術では製造ラインにおいてロック部6X
を取り付けるための取付部45Xの加工の際に、吸気側
に取り付けられる弁開閉時期制御装置に用いられる外ロ
ータの場合には遅角ストッパを、排気側に取り付けられ
る外ロータの場合には進角ストッパをそれぞれ加工位置
決め基準面として設定していたので、吸気側、排気側の
双方の取付部45Xの寸法精度(殊に相対回転方向にお
ける寸法精度)を確保することには限界があった。この
ため、吸気側の弁開閉時期制御装置の専用の外ロータ
を、排気側の弁開閉軸制御装置の外ロータとして適用し
にくかった。仮に外ロータ同士を共通化したとしても、
ロック部6の円滑なロック作用を損なうおそれが小頻度
ではあるが存在し、弁開閉軸制御装置の一層の高品質性
を確保するため、外ロータを吸気側と排気側とでそれぞ
れ専用としていた。このため図8に示す従来技術によれ
ば、外ロータの量産数の増加には限界があり、製造コス
トの更なる低減には限界があった。一層の量産化はコス
ト低廉に結びつくためである。上記したように本実施例
においては外ロータ20のロック部6を取り付けるため
の取付部45の加工において、ロック部6を挟むように
設けられている遅角用の被ストッパ面70と進角用の被
ストッパ面80との双方を加工位置決め基準面として用
いるため、取付部45Xの加工(被ストッパ面に対する
相対回転方向における寸法精度)の高精度化が容易に行
える。そのため吸気側、排気側の外ロータの共通化を図
ることができる。従って、外ロータ20の製造コストの
低減、ひいては弁開閉時期制御装置の製造コストの低減
に有利となる。
【0039】(その他)上記した実施例ではベーン5の
数は4個に設定されているが、これに限られるものでは
なく、複数個であれば良い。本発明は吸気側の弁開閉時
期制御装置のみに適用しても良く、あるいは、排気側の
弁開閉時期制御装置のみに適用しても良い。上記した実
施例においては、ロック部6は、ロック体60と、ロッ
ク体60をロック方向に付勢する付勢力をもつバネ61
と、バネ61を保持する座部62とを有するが、これに
限られるものではなく、要するに内ロータ1及び外ロー
タ20の相対回転位相をロックするものであれば良い。
上記した実施例は、ベーン5が最遅角状態または最進角
状態のときにロック部6のロック体60が内ロータ1の
ロック孔12に嵌合されてロックされる構成の弁開閉時
期制御装置に適用されているが、これに限らず、ベーン
5が流体圧室40で中間位置にあるときにロック部6の
ロック体60が内ロータ1のロック孔12に嵌合されて
ロックされる構成の弁開閉軸制御装置に適用しても良
い。その他、本発明は上記し且つ図面に示した実施例の
みに限定されるものではなく、必要に応じて適宜変更し
て実施できるものである。実施の形態、実施例に記載の
語句は、一部であっても各請求項に記載できるものであ
る。
【0040】(付記)上記した記載から次の技術的思想
を把握できる。 ・請求項2において、遅角用の被ストッパ面と進角用の
被ストッパ面は、相対回転方向において、ロック部を取
り付ける取付部を挟むような位置関係で設けられている
ことを特徴とする弁開閉時期制御装置。 ・請求項2において、遅角用の被ストッパ面及び進角用
の被ストッパ面は、加工位置決め基準面を構成すること
を特徴とする弁開閉時期制御装置。 ・各請求項において、回転部材は内燃機関のクランクシ
ャフト及びカムシャフトのうちの一方と共に回転し、回
転伝達部材は内燃機関のクランクシャフト及びカムシャ
フトのうちの他方と共に回転することを特徴とする弁開
閉時期制御装置。 ・請求項1において、突部は、流体圧室を区画すると共
に回転部材及び回転伝達部材の相対回転方向においてベ
ーンに当接または接近する両端面を有することを特徴と
する弁開閉時期制御装置。
【0041】
【発明の効果】本発明に係る弁開閉時期制御装置によれ
ば、複数個のベーンのうちいずれかのベーンは遅角方向
ストッパとして設定されていると共に、複数個のベーン
のうちいずれか他のベーンは進角方向ストッパとして設
定されている。このため、特開平11−15930号公
報に係る装置とは異なり、1個のベーンのみが遅角用ス
トッパ及び進角用ストッパとして突部に当接することが
回避され、そのベーンに作用する応力負荷が軽減され、
ストッパとなるベーンの長寿命化、耐久性の向上に有利
である。また、外ロータ等の回転伝達部材の共通化を行
うことができ、弁開閉時期制御装置の低コスト化を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カムシャフトの軸長方向に沿った弁開閉時期制
御装置の断面図である。
【図2】ベーンが最遅角状態にあるときの弁開閉時期制
御装置の断面を示し、図1のII−II線に沿った断面
図である。
【図3】ベーンが最進角状態にあるときの弁開閉時期制
御装置の断面図である。
【図4】ベーンが中間状態にあるときの弁開閉時期制御
装置の断面図である。
【図5】弁開閉時期制御装置の特性を示すグラフであ
る。
【図6】第2実施例に係り、ベーンが最遅角状態にある
ときの排気側の弁開閉時期制御装置の断面図である。
【図7】第2実施例に係り、ベーンが最進角状態にある
ときの排気側の弁開閉時期制御装置の断面図である。
【図8】従来技術に係り、弁開閉時期制御装置の断面図
である。
【符号の説明】
図中、1は内ロータ(回転部材)、2は回転伝達部材、
20は外ロータ、3はカムシャフト、4は突部、40は
流体圧室、42は遅角用室、43は進角用室、45は取
付部、5はベーン、7は遅角方向ストッパ、8は進角方
向ストッパ、70は遅角用の被ストッパ面、80は進角
用の被ストッパ面、6はロック部を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関に組み付けられ内燃機関の弁開閉
    用の回転部材と、 前記回転部材に相対回転可能に嵌合する回転伝達部材
    と、 前記回転部材または前記回転伝達部材に径方向に突出し
    て設けられ相対回転方向に沿って複数個の流体圧室を形
    成する複数個の突部と、 各前記流体圧室に配置され、前記回転部材及び前記回転
    伝達部材を前記相対回転方向のうち遅角方向に相対回転
    させる遅角用室と、前記回転部材及び前記回転伝達部材
    を前記相対回転方向のうち進角方向に相対回転させる進
    角用室とに各前記流体圧室を仕切るベーンとを具備して
    おり、内燃機関の弁の開閉時期を制御する弁開閉時期制
    御装置において、 複数個の前記ベーンのうちいずれかのベーンは、そのベ
    ーンが対面する前記突部に当接可能な遅角方向ストッパ
    として設定されていると共に、 複数個の前記ベーンのうちいずれか他のベーンは、その
    ベーンが対面する前記突部に当接可能な進角方向ストッ
    パとして設定されていることを特徴とする弁開閉時期制
    御装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、複数個の前記突部のう
    ち、前記遅角方向ストッパとして機能するベーンが当接
    する相対回転方向の端面は、遅角用の被ストッパ面とし
    て設定され、且つ、前記進角方向ストッパとして機能す
    るベーンが当接する相対回転方向の端面は、進角用の被
    ストッパ面として設定されていることを特徴とする弁開
    閉時期制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記回転部材
    及び前記回転伝達部材の相対回転位相が所定の位相のと
    きに前記回転部材及び前記回転伝達部材の相対回転位相
    をロックするロック部と、前記ロック部を取り付けるた
    めの取付部とを具備し、 前記取付部は、前記相対回転方向において前記遅角用の
    被ストッパ面と前記進角用の被ストッパ面との間に位置
    して前記回転伝達部材に形成されていることを特徴とす
    る弁開閉時期制御装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記遅角用の被ストッ
    パ面と前記進角用の被ストッパ面とは、前記回転伝達部
    材の加工位置決め基準面であることを特徴とする弁開閉
    時期制御装置。
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