JP2002235158A - 曲げ加工性に優れた高強度アルミニウム合金押出形材の製造方法 - Google Patents
曲げ加工性に優れた高強度アルミニウム合金押出形材の製造方法Info
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- JP2002235158A JP2002235158A JP2001027662A JP2001027662A JP2002235158A JP 2002235158 A JP2002235158 A JP 2002235158A JP 2001027662 A JP2001027662 A JP 2001027662A JP 2001027662 A JP2001027662 A JP 2001027662A JP 2002235158 A JP2002235158 A JP 2002235158A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 曲げ加工性に優れ、塗装焼付け硬化性を有す
るアルミニウム合金押出形材を提供する。 【解決手段】 質量%で、Mg:0.3〜1.3%、S
i:0.2〜1.2%、Sn:0.01〜0.3%を含
有し、残部はAlおよび不可避的不純物よりなるアルミ
ニウム合金の鋳塊を400〜550℃で予熱して熱間押
出成形を行ってから50℃/分以上の冷却速度で50℃
以下の温度まで冷却し、押出成形後24時間以内に50
〜140℃の範囲の温度で、合金の耐力が120N/m
m2 以下になる範囲内で0.5〜50時間保持する安定
化処理を行うことを特徴とする曲げ加工性に優れた高強
度アルミニウム合金押出形材の製造方法。前記アルミニ
ウム合金が、Cu、Zn、Mn、Cr、Zr、V、F
e、Tiのうちの1種または2種以上を、さらに含有す
ることが好ましい。
るアルミニウム合金押出形材を提供する。 【解決手段】 質量%で、Mg:0.3〜1.3%、S
i:0.2〜1.2%、Sn:0.01〜0.3%を含
有し、残部はAlおよび不可避的不純物よりなるアルミ
ニウム合金の鋳塊を400〜550℃で予熱して熱間押
出成形を行ってから50℃/分以上の冷却速度で50℃
以下の温度まで冷却し、押出成形後24時間以内に50
〜140℃の範囲の温度で、合金の耐力が120N/m
m2 以下になる範囲内で0.5〜50時間保持する安定
化処理を行うことを特徴とする曲げ加工性に優れた高強
度アルミニウム合金押出形材の製造方法。前記アルミニ
ウム合金が、Cu、Zn、Mn、Cr、Zr、V、F
e、Tiのうちの1種または2種以上を、さらに含有す
ることが好ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、曲げ加工性に優
れ、自動車の構造材をはじめ、車両、電気機器、建築用
等の材料に適したアルミニウム合金押出形材の製造方法
に関する。
れ、自動車の構造材をはじめ、車両、電気機器、建築用
等の材料に適したアルミニウム合金押出形材の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、Al−Mg−Si系合金は押
出性に優れる上に、熱処理によって高強度が得られるた
め、車両、船舶、建築等の用途に広く使用されている。
近年、自動車の軽量化の観点から、アルミニウム合金の
押出形材が自動車の構造部材に適用されるようになり、
その材料として、上記のAl−Mg−Si系合金が注目
されている。しかしながら、本系合金は熱処理型合金で
あるため、押出成形後、人工時効処理を行って使用され
るため、製造コストが高くなる。また、この形材を自動
車の構造部材等に用いる場合には、曲げ加工等の二次加
工が必要であるが、人工時効処理された形材は強度が高
く、伸びが低くなるために曲げ加工性に劣るという欠点
があった。
出性に優れる上に、熱処理によって高強度が得られるた
め、車両、船舶、建築等の用途に広く使用されている。
近年、自動車の軽量化の観点から、アルミニウム合金の
押出形材が自動車の構造部材に適用されるようになり、
その材料として、上記のAl−Mg−Si系合金が注目
されている。しかしながら、本系合金は熱処理型合金で
あるため、押出成形後、人工時効処理を行って使用され
るため、製造コストが高くなる。また、この形材を自動
車の構造部材等に用いる場合には、曲げ加工等の二次加
工が必要であるが、人工時効処理された形材は強度が高
く、伸びが低くなるために曲げ加工性に劣るという欠点
があった。
【0003】一方、自動車の生産工程を見ると、ボディ
を組み立てた後、塗装焼付のために150〜200℃で
20〜30分の加熱を行う工程がある。そこで、Al−
Mg−Si系合金を押出成形後、溶体化処理および時効
処理を行わない形材を用いて自動車のボディを組み立
て、その後の塗装焼付工程での熱処理を利用して時効硬
化させれば、形材の曲げ加工性が改善され、時効処理に
要するコストも節約でき、なおかつ、構造部材としての
強度も確保できる。以上の事情を背景として、本発明者
らは特開平8−269652号公報を提案した。しかし
ながら、上記提案では熱間押出成形後に高温に焼き入れ
なければならない、あるいは高温に焼き入れない場合で
も1時間以内に安定化処理を行わなければならないとい
う製造工程上の制約があった。
を組み立てた後、塗装焼付のために150〜200℃で
20〜30分の加熱を行う工程がある。そこで、Al−
Mg−Si系合金を押出成形後、溶体化処理および時効
処理を行わない形材を用いて自動車のボディを組み立
て、その後の塗装焼付工程での熱処理を利用して時効硬
化させれば、形材の曲げ加工性が改善され、時効処理に
要するコストも節約でき、なおかつ、構造部材としての
強度も確保できる。以上の事情を背景として、本発明者
らは特開平8−269652号公報を提案した。しかし
ながら、上記提案では熱間押出成形後に高温に焼き入れ
なければならない、あるいは高温に焼き入れない場合で
も1時間以内に安定化処理を行わなければならないとい
う製造工程上の制約があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、熱間押出し成
形後に上述のような高温への焼き入れ等の必要のない簡
易な方法により良好な曲げ加工性と塗装焼付硬化性によ
り高強度が得られるアルミニウム合金押出形材の製造方
法を提供することを目的としたものである。
形後に上述のような高温への焼き入れ等の必要のない簡
易な方法により良好な曲げ加工性と塗装焼付硬化性によ
り高強度が得られるアルミニウム合金押出形材の製造方
法を提供することを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、Al−Mg
−Si系合金の時効硬化に及ぼす合金成分および押出形
材の製造条件の影響について種々検討した結果、本系合
金において析出強化により強度上昇に寄与するMg、S
i、ならびにCu量を適切に選択すると同時に、室温経
時変化抑制効果を有するSnを添加し、温度履歴を特定
することによって上記目的を達成できることを見い出
し、本発明をなすに至った。
−Si系合金の時効硬化に及ぼす合金成分および押出形
材の製造条件の影響について種々検討した結果、本系合
金において析出強化により強度上昇に寄与するMg、S
i、ならびにCu量を適切に選択すると同時に、室温経
時変化抑制効果を有するSnを添加し、温度履歴を特定
することによって上記目的を達成できることを見い出
し、本発明をなすに至った。
【0006】すなわち、本発明がその要旨とするところ
は、以下の通りである。 (1)質量%で、Mg:0.3〜1.3%、Si:0.
2〜1.2%、Sn:0.01〜0.3%を含有し、残
部はAlおよび不可避的不純物よりなるアルミニウム合
金の鋳塊を400〜550℃で予熱して熱間押出成形を
行ってから50℃/分以上の冷却速度で50℃以下の温
度まで冷却し、押出成形後24時間以内に50〜140
℃の範囲の温度で、合金の耐力が120N/mm2 以下
になる範囲内で0.5〜50時間保持する安定化処理を
行うことを特徴とする曲げ加工性に優れた高強度アルミ
ニウム合金押出形材の製造方法。
は、以下の通りである。 (1)質量%で、Mg:0.3〜1.3%、Si:0.
2〜1.2%、Sn:0.01〜0.3%を含有し、残
部はAlおよび不可避的不純物よりなるアルミニウム合
金の鋳塊を400〜550℃で予熱して熱間押出成形を
行ってから50℃/分以上の冷却速度で50℃以下の温
度まで冷却し、押出成形後24時間以内に50〜140
℃の範囲の温度で、合金の耐力が120N/mm2 以下
になる範囲内で0.5〜50時間保持する安定化処理を
行うことを特徴とする曲げ加工性に優れた高強度アルミ
ニウム合金押出形材の製造方法。
【0007】(2)前記アルミニウム合金が、質量%
で、Cu:0.05〜1%を、さらに含有することを特
徴とする前記(1)に記載のアルミニウム合金押出形材
の製造方法。 (3)前記アルミニウム合金が、質量%で、Zn:0.
03〜1.5%、Mn:0.03〜0.4%、Cr:
0.03〜0.4%、Zr:0.03〜0.4%、V:
0.03〜0.4%、Fe:0.03〜0.6%、T
i:0.005〜0.2%のうちの1種または2種以上
を、さらに含有することを特徴とする前記(1)または
(2)に記載のアルミニウム合金押出形材の製造方法に
ある。
で、Cu:0.05〜1%を、さらに含有することを特
徴とする前記(1)に記載のアルミニウム合金押出形材
の製造方法。 (3)前記アルミニウム合金が、質量%で、Zn:0.
03〜1.5%、Mn:0.03〜0.4%、Cr:
0.03〜0.4%、Zr:0.03〜0.4%、V:
0.03〜0.4%、Fe:0.03〜0.6%、T
i:0.005〜0.2%のうちの1種または2種以上
を、さらに含有することを特徴とする前記(1)または
(2)に記載のアルミニウム合金押出形材の製造方法に
ある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
先ず、成分組成の限定理由を述べる。 Mg:Mgは本発明で対象としている系の合金で基本と
なる合金元素であり、Siとともに化合物を形成して強
度の上昇に寄与する。Mg量が0.3%未満では、塗装
焼付工程での析出硬化によって強度の向上に寄与するG
Pゾーンの生成量が少なくなるため、十分な強度が得ら
れず、一方、1.3%を超えれば押出加工性が低下する
上に、曲げ加工性が低下する。またSnによる経時変化
抑制が効果が十分に得られなくなる。これらのことか
ら、Mg量は0.3〜1.3%の範囲内とした。好まし
くは0.4〜1%がよい。
先ず、成分組成の限定理由を述べる。 Mg:Mgは本発明で対象としている系の合金で基本と
なる合金元素であり、Siとともに化合物を形成して強
度の上昇に寄与する。Mg量が0.3%未満では、塗装
焼付工程での析出硬化によって強度の向上に寄与するG
Pゾーンの生成量が少なくなるため、十分な強度が得ら
れず、一方、1.3%を超えれば押出加工性が低下する
上に、曲げ加工性が低下する。またSnによる経時変化
抑制が効果が十分に得られなくなる。これらのことか
ら、Mg量は0.3〜1.3%の範囲内とした。好まし
くは0.4〜1%がよい。
【0009】Si:Siも本発明の系の合金で基本とな
る合金元素であって、Mgとともに化合物を形成して強
度の向上に寄与する。Siが0.2%未満では硬化に寄
与するGPゾーンの生成量が少ない上に、析出速度が小
さくなるため、塗装焼付のような短時間の加熱では十分
な強度が得られない。一方、1.2%を超えると、凝固
の際に粗大Si相が晶出して押出加工性や曲げ加工性を
低下させる。また、Snによる経時変化抑制の効果が十
分に得られなくなる。従って、Si量は0.2〜1.2
%の範囲とした。強度と曲げ加工性のバランスからは
0.4〜0.9%が好ましい。
る合金元素であって、Mgとともに化合物を形成して強
度の向上に寄与する。Siが0.2%未満では硬化に寄
与するGPゾーンの生成量が少ない上に、析出速度が小
さくなるため、塗装焼付のような短時間の加熱では十分
な強度が得られない。一方、1.2%を超えると、凝固
の際に粗大Si相が晶出して押出加工性や曲げ加工性を
低下させる。また、Snによる経時変化抑制の効果が十
分に得られなくなる。従って、Si量は0.2〜1.2
%の範囲とした。強度と曲げ加工性のバランスからは
0.4〜0.9%が好ましい。
【0010】Sn:Snは押出し成形後の50℃以下の
温度域でのクラスター形成を抑制する効果を有する。こ
のクラスターは塗装焼付け時の強度上昇に寄与するGP
ゾーンの形成を抑制してしまう。Snが0.01%未満
ではクラスター形成を抑制して十分な焼付け硬化性を得
ることができない。一方、0.3%を超えるとその効果
は増大しないだけでなく、熱間加工性が著しく低下して
しまう。従って、Snの含有量は0.01〜0.3%の
範囲内に規定する。なお、Snの添加方法としては、鋳
造時にAl−Sn母合金を添加することによって規定量
のSnを調整することが望ましい。
温度域でのクラスター形成を抑制する効果を有する。こ
のクラスターは塗装焼付け時の強度上昇に寄与するGP
ゾーンの形成を抑制してしまう。Snが0.01%未満
ではクラスター形成を抑制して十分な焼付け硬化性を得
ることができない。一方、0.3%を超えるとその効果
は増大しないだけでなく、熱間加工性が著しく低下して
しまう。従って、Snの含有量は0.01〜0.3%の
範囲内に規定する。なお、Snの添加方法としては、鋳
造時にAl−Sn母合金を添加することによって規定量
のSnを調整することが望ましい。
【0011】上記の基本組成以外に、Cu、Zn、C
r、Zr、V、Fe、Tiの中から1種以上を含有させ
ることも有効である。 Cu:Cuは時効硬化を促進し、合金の強度を高める元
素である。0.05%未満ではその効果が十分に得られ
ず、一方1%を超えると耐食性が低下する。従って、C
uの添加量は0.05〜1%の範囲内とした。
r、Zr、V、Fe、Tiの中から1種以上を含有させ
ることも有効である。 Cu:Cuは時効硬化を促進し、合金の強度を高める元
素である。0.05%未満ではその効果が十分に得られ
ず、一方1%を超えると耐食性が低下する。従って、C
uの添加量は0.05〜1%の範囲内とした。
【0012】Zn、Mn、Cr、Zr、V、Fe、T
i:これらの元素は強度の向上や結晶粒の微細化のため
に1種または2種以上添加する。これらのうち、Znは
合金の時効硬化性の向上を通じて強度の向上に寄与する
元素であり、その含有量が0.03%未満では上記の効
果が不十分であり、一方、1.5%を超えると曲げ加工
性および耐食性が低下するため、Znを添加する場合の
Zn量は0.03〜1.5%の範囲内とした。
i:これらの元素は強度の向上や結晶粒の微細化のため
に1種または2種以上添加する。これらのうち、Znは
合金の時効硬化性の向上を通じて強度の向上に寄与する
元素であり、その含有量が0.03%未満では上記の効
果が不十分であり、一方、1.5%を超えると曲げ加工
性および耐食性が低下するため、Znを添加する場合の
Zn量は0.03〜1.5%の範囲内とした。
【0013】さらに、Mn、Cr、Zr、V、Feは強
度の向上と結晶粒の微細化に有効な元素であるが、いず
れも含有量が0.03%未満では上記の効果が十分に得
られず、一方、Mn、Cr、ZrおよびVの場合には
0.4%、Feの場合には0.6%を超えると上記効果
は飽和するばかりでなく、巨大金属間化合物が生成され
て押出加工性、曲げ加工性に悪影響を及ぼす恐れがあ
る。従って、Mn、Cr、ZrおよびVの含有量はいず
れも0.03〜0.4%範囲内、Feの含有量は0.0
3〜0.6%の範囲内とした。
度の向上と結晶粒の微細化に有効な元素であるが、いず
れも含有量が0.03%未満では上記の効果が十分に得
られず、一方、Mn、Cr、ZrおよびVの場合には
0.4%、Feの場合には0.6%を超えると上記効果
は飽和するばかりでなく、巨大金属間化合物が生成され
て押出加工性、曲げ加工性に悪影響を及ぼす恐れがあ
る。従って、Mn、Cr、ZrおよびVの含有量はいず
れも0.03〜0.4%範囲内、Feの含有量は0.0
3〜0.6%の範囲内とした。
【0014】また、Tiは一般に鋳塊の結晶粒微細化の
ため、単独あるいは微量のBと組み合わせて添加する。
この場合、Tiの含有量が0.005%未満では上記の
効果は得られず、0.2%を超えるとその効果は飽和す
る。従って、Tiの含有量は0.005〜0.2%の範
囲内とする。Bを添加する場合の添加量は0.0005
〜0.03%が有利である。
ため、単独あるいは微量のBと組み合わせて添加する。
この場合、Tiの含有量が0.005%未満では上記の
効果は得られず、0.2%を超えるとその効果は飽和す
る。従って、Tiの含有量は0.005〜0.2%の範
囲内とする。Bを添加する場合の添加量は0.0005
〜0.03%が有利である。
【0015】次に、本発明における製造方法について説
明する。押出用の鋳塊は従来の一般的な方法、たとえば
DC(Direct Chill)鋳造法等によって所
定の寸法に鋳造した後、均質化処理したものを用いれば
よい。本発明では、熱間押出し成形後、特に溶体化処理
を行わないため、押出用鋳塊の予熱は溶体化処理を兼ね
るものでなくてはならない。予熱温度が400℃未満で
はMgやSiの過飽和固溶量が少なく、塗装焼付時の加
熱で十分に強度が上昇しない。一方、予熱温度が550
℃を超えると熱間押出成形時の加工発熱による温度上昇
とも相まって共晶融解や結晶粒の粗大化を起こす恐れが
ある。そのため、鋳塊の予熱温度は400〜550℃と
した。好ましくは480〜540℃がよい。
明する。押出用の鋳塊は従来の一般的な方法、たとえば
DC(Direct Chill)鋳造法等によって所
定の寸法に鋳造した後、均質化処理したものを用いれば
よい。本発明では、熱間押出し成形後、特に溶体化処理
を行わないため、押出用鋳塊の予熱は溶体化処理を兼ね
るものでなくてはならない。予熱温度が400℃未満で
はMgやSiの過飽和固溶量が少なく、塗装焼付時の加
熱で十分に強度が上昇しない。一方、予熱温度が550
℃を超えると熱間押出成形時の加工発熱による温度上昇
とも相まって共晶融解や結晶粒の粗大化を起こす恐れが
ある。そのため、鋳塊の予熱温度は400〜550℃と
した。好ましくは480〜540℃がよい。
【0016】熱間押出は直接押出法、間接押出法等の通
常の押出方法が利用できる。熱間押出成形後には、50
℃/分以上の冷却速度で50℃以下の温度まで冷却す
る。ここで押出後の冷却速度が50℃/分未満では、冷
却中に粗大なMg2 Siが多量に析出して過飽和度が低
下するため、塗装焼付時の加熱で十分な強度の上昇が望
めなくなる。熱間押出の後、50℃以下の温度に24時
間を超えて放置すると、この間に形成されるMg、Si
のクラスター量が増加し、塗装焼付け時のGPゾーンの
形成を抑制するため、塗装焼付による強度向上が十分に
は得られなくなってしまう。そこで熱間押出後の50℃
以下での放置時間を24時間以内とした。熱間押出から
安定化処理まで50℃以下での放置可能な時間が24時
間あれば、生産上の制約は大きく緩和される。
常の押出方法が利用できる。熱間押出成形後には、50
℃/分以上の冷却速度で50℃以下の温度まで冷却す
る。ここで押出後の冷却速度が50℃/分未満では、冷
却中に粗大なMg2 Siが多量に析出して過飽和度が低
下するため、塗装焼付時の加熱で十分な強度の上昇が望
めなくなる。熱間押出の後、50℃以下の温度に24時
間を超えて放置すると、この間に形成されるMg、Si
のクラスター量が増加し、塗装焼付け時のGPゾーンの
形成を抑制するため、塗装焼付による強度向上が十分に
は得られなくなってしまう。そこで熱間押出後の50℃
以下での放置時間を24時間以内とした。熱間押出から
安定化処理まで50℃以下での放置可能な時間が24時
間あれば、生産上の制約は大きく緩和される。
【0017】引き続き押出形材を50〜140℃の温度
範囲に再加熱し、その温度範囲で0.5〜50時間の安
定化処理を行う。この熱処理は最終的に析出硬化に寄与
する析出物の安定性を向上させ、押出成形後の形材の経
時変化を抑制して、塗装焼付時の加熱によって十分な強
度を得るとともに良好な曲げ加工性を確保するために必
要な工程である。ここで、安定化処理の温度が50℃未
満の場合には、室温での自然時効による強度の上昇(経
時変化)が大きく、塗装焼付時の加熱による強度向上が
望めない上に曲げ加工性も低下する。
範囲に再加熱し、その温度範囲で0.5〜50時間の安
定化処理を行う。この熱処理は最終的に析出硬化に寄与
する析出物の安定性を向上させ、押出成形後の形材の経
時変化を抑制して、塗装焼付時の加熱によって十分な強
度を得るとともに良好な曲げ加工性を確保するために必
要な工程である。ここで、安定化処理の温度が50℃未
満の場合には、室温での自然時効による強度の上昇(経
時変化)が大きく、塗装焼付時の加熱による強度向上が
望めない上に曲げ加工性も低下する。
【0018】一方、安定化処理の温度が140℃を超え
ると高温時効によって形材の強度が高くなり、曲げ加工
性が低下してしまう。また、安定化処理における50〜
140℃での保持時間が0.5時間未満ではその後の室
温での経時変化が大きくなって、塗装焼付時の加熱によ
る強度向上が望めない上に曲げ加工性も低下する。一
方、保持時間が50時間以上になるか合金の耐力が12
0N/mm2 以上になると型材の強度が高すぎてやはり
曲げ加工性が低下する。従って、安定化処理は50〜1
40℃の温度範囲で0.5〜50時間とし、合金の耐力
が120N/mm 2 以下となるように上限を規制する。
また、Snの添加は安定化処理の効果を弱めるものでは
なく、本発明合金を熱間押出し後に直接50〜140℃
の温度範囲に冷却し上述の安定化処理を施してもよい。
ると高温時効によって形材の強度が高くなり、曲げ加工
性が低下してしまう。また、安定化処理における50〜
140℃での保持時間が0.5時間未満ではその後の室
温での経時変化が大きくなって、塗装焼付時の加熱によ
る強度向上が望めない上に曲げ加工性も低下する。一
方、保持時間が50時間以上になるか合金の耐力が12
0N/mm2 以上になると型材の強度が高すぎてやはり
曲げ加工性が低下する。従って、安定化処理は50〜1
40℃の温度範囲で0.5〜50時間とし、合金の耐力
が120N/mm 2 以下となるように上限を規制する。
また、Snの添加は安定化処理の効果を弱めるものでは
なく、本発明合金を熱間押出し後に直接50〜140℃
の温度範囲に冷却し上述の安定化処理を施してもよい。
【0019】以上のように、本発明では強度に寄与する
Mg、Si、ならびにCu量を適切に調整し、クラスタ
ー形成を抑制するSnを含有させるとともに、押出形材
の製造工程において、400〜550℃での鋳塊の予
熱、押出成形後の50℃/分以上の冷却速度での冷却、
押出し成形後24時間以内の50〜140℃での安定化
処理を施すことによって、押出形材製造後の室温での経
時変化、すなわち、室温での自然時効を抑制することが
可能となり、その結果、押出成形後に溶体化処理、人工
時効等の熱処理を施さなくても高強度が得られる上に、
押出形材として優れた曲げ加工性も確保することが可能
となる。
Mg、Si、ならびにCu量を適切に調整し、クラスタ
ー形成を抑制するSnを含有させるとともに、押出形材
の製造工程において、400〜550℃での鋳塊の予
熱、押出成形後の50℃/分以上の冷却速度での冷却、
押出し成形後24時間以内の50〜140℃での安定化
処理を施すことによって、押出形材製造後の室温での経
時変化、すなわち、室温での自然時効を抑制することが
可能となり、その結果、押出成形後に溶体化処理、人工
時効等の熱処理を施さなくても高強度が得られる上に、
押出形材として優れた曲げ加工性も確保することが可能
となる。
【0020】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づき説明する。 (実施例1)表1に示す化学成分を有する各合金を常法
により、溶解、鋳造し、面削、均質化処理を行って熱間
押出成形用素材とした。これらの素材を500℃で5分
間予備加熱後、20m/分の押出速度で熱間押出成形を
行った。押出形材の形状は板厚2mm、一辺40mmの
□型である。押出後、約100℃/分の冷却速度で50
℃まで冷却し、8時間後に100℃まで再加熱し、その
温度で5〜24時間保持して各合金の耐力を100〜1
20N/mm2 に調整した。このようにして得られた各
合金について、室温で30日経過時点での機械的性質お
よび曲げ加工性の評価を行った。さらに、室温で30日
経過後175℃×30分の塗装焼付に相当する加熱処理
を行った後の機械的性質についても調査した。それらの
結果を表2に示す。なお、曲げ加工性はプレス曲げ試験
によって行い、○:良好、△:しわ有り、×:割れ の
3段階で評価した。
により、溶解、鋳造し、面削、均質化処理を行って熱間
押出成形用素材とした。これらの素材を500℃で5分
間予備加熱後、20m/分の押出速度で熱間押出成形を
行った。押出形材の形状は板厚2mm、一辺40mmの
□型である。押出後、約100℃/分の冷却速度で50
℃まで冷却し、8時間後に100℃まで再加熱し、その
温度で5〜24時間保持して各合金の耐力を100〜1
20N/mm2 に調整した。このようにして得られた各
合金について、室温で30日経過時点での機械的性質お
よび曲げ加工性の評価を行った。さらに、室温で30日
経過後175℃×30分の塗装焼付に相当する加熱処理
を行った後の機械的性質についても調査した。それらの
結果を表2に示す。なお、曲げ加工性はプレス曲げ試験
によって行い、○:良好、△:しわ有り、×:割れ の
3段階で評価した。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】No.1〜17はいずれの合金の成分組成
も本発明で規定する範囲内であり、かつ製造条件も本発
明で規定する条件を満たしている例である。これらの場
合は、いずれも塗装焼付に相当する175℃×30分の
加熱を行う前は伸びが十分に大きく、曲げ加工性に優れ
ており、かつ175℃での加熱によって大きな強度上昇
が得られている。これに対して、No.18〜30は製
造条件が本発明で規定する範囲内ではあるが合金の成分
範囲が本発明で規定する条件を満たさなかったために、
No.23は健全な押出形材が得られず、No.18、
19、21、22は曲げ加工は可能であるが、塗装焼付
に相当する175℃での加熱後の強度が低い。No.2
0は曲げ加工性に劣る上に、175℃での加熱後の強度
も低い。No.24〜30は175℃での加熱後の強度
は高いが曲げ加工性に劣り、割れが生じる。
も本発明で規定する範囲内であり、かつ製造条件も本発
明で規定する条件を満たしている例である。これらの場
合は、いずれも塗装焼付に相当する175℃×30分の
加熱を行う前は伸びが十分に大きく、曲げ加工性に優れ
ており、かつ175℃での加熱によって大きな強度上昇
が得られている。これに対して、No.18〜30は製
造条件が本発明で規定する範囲内ではあるが合金の成分
範囲が本発明で規定する条件を満たさなかったために、
No.23は健全な押出形材が得られず、No.18、
19、21、22は曲げ加工は可能であるが、塗装焼付
に相当する175℃での加熱後の強度が低い。No.2
0は曲げ加工性に劣る上に、175℃での加熱後の強度
も低い。No.24〜30は175℃での加熱後の強度
は高いが曲げ加工性に劣り、割れが生じる。
【0024】(実施例2)表1に示す合金のうち合金N
o.7を常法により溶解、鋳造し、面削、均質化処理を
行って熱間押出成形用素材とした。この素材を350、
400、450、500、550および600℃の各温
度で5分間予備加熱後、20m/分の押出速度で熱間押
出成形を行った。押出後、約100℃/分の冷却速度で
50℃まで冷却し、8時間後に100℃まで再加熱して
その温度で5〜24時間保持して合金の耐力を100〜
120N/mm2 に調整した。こうして得られた各押出
形材(板厚2mm、一辺40mmの□型)について、室
温で30日経過時点での機械的性質および曲げ加工性の
評価を行った。さらに、室温で30日経過後175℃×
30分の塗装焼付相当の加熱処理を行った後の機械的性
質についても調査した。その結果を表3に示す。なお、
曲げ加工性はプレス曲げ試験によって行い、○:良好、
△:しわ有り、×:割れ の3段階で評価した。
o.7を常法により溶解、鋳造し、面削、均質化処理を
行って熱間押出成形用素材とした。この素材を350、
400、450、500、550および600℃の各温
度で5分間予備加熱後、20m/分の押出速度で熱間押
出成形を行った。押出後、約100℃/分の冷却速度で
50℃まで冷却し、8時間後に100℃まで再加熱して
その温度で5〜24時間保持して合金の耐力を100〜
120N/mm2 に調整した。こうして得られた各押出
形材(板厚2mm、一辺40mmの□型)について、室
温で30日経過時点での機械的性質および曲げ加工性の
評価を行った。さらに、室温で30日経過後175℃×
30分の塗装焼付相当の加熱処理を行った後の機械的性
質についても調査した。その結果を表3に示す。なお、
曲げ加工性はプレス曲げ試験によって行い、○:良好、
△:しわ有り、×:割れ の3段階で評価した。
【0025】
【表3】
【0026】予備加熱温度が400、450、500お
よび550℃の場合はいずれも本発明で規定する製造条
件を満たしているため、塗装焼付相当の175℃で加熱
を行う前には伸びが十分に大きく、曲げ加工性に優れて
おり、かつ175℃での加熱によって大きな強度上昇が
得られている。これに対して、予備加熱温度が350℃
の場合には本発明で規定される製造条件を満たさなかっ
たため、曲げ加工時に割れが生じ、塗装焼付に相当する
175℃×30分の加熱による強度上昇も小さい。ま
た、予備加熱温度が600℃の場合には、押出成形時に
部分溶融が生じたため、健全な押出形材が得られなかっ
た。
よび550℃の場合はいずれも本発明で規定する製造条
件を満たしているため、塗装焼付相当の175℃で加熱
を行う前には伸びが十分に大きく、曲げ加工性に優れて
おり、かつ175℃での加熱によって大きな強度上昇が
得られている。これに対して、予備加熱温度が350℃
の場合には本発明で規定される製造条件を満たさなかっ
たため、曲げ加工時に割れが生じ、塗装焼付に相当する
175℃×30分の加熱による強度上昇も小さい。ま
た、予備加熱温度が600℃の場合には、押出成形時に
部分溶融が生じたため、健全な押出形材が得られなかっ
た。
【0027】(実施例3)表1に示す合金のうち合金N
o.7を常法により、溶解、鋳造し、面削、均質化処理
を行って熱間押出用素材とした。この素材を500℃で
5分間予備加熱後、20m/分の押出速度で熱間押出成
形を行った。押出後、表4に示す条件で冷却、放置、安
定化処理を行った。このようにして得られた各押出形材
(板厚2mm、一辺40mmの□型)について、室温で
30日経過時点での機械的性質および曲げ加工性の評価
を行った。さらに、室温で30日経過後175℃×30
分の塗装焼付に相当する加熱処理を行った後の機械的性
質についても調査した。その結果を表5に示す。なお、
曲げ加工性はプレス曲げ試験によって行い、○:良好、
△:しわ有り、×:割れ の3段階で評価した。
o.7を常法により、溶解、鋳造し、面削、均質化処理
を行って熱間押出用素材とした。この素材を500℃で
5分間予備加熱後、20m/分の押出速度で熱間押出成
形を行った。押出後、表4に示す条件で冷却、放置、安
定化処理を行った。このようにして得られた各押出形材
(板厚2mm、一辺40mmの□型)について、室温で
30日経過時点での機械的性質および曲げ加工性の評価
を行った。さらに、室温で30日経過後175℃×30
分の塗装焼付に相当する加熱処理を行った後の機械的性
質についても調査した。その結果を表5に示す。なお、
曲げ加工性はプレス曲げ試験によって行い、○:良好、
△:しわ有り、×:割れ の3段階で評価した。
【0028】
【表4】
【0029】
【表5】
【0030】製造条件A〜Cはいずれも本発明で規定す
る条件を満たした例である。これらの場合には、いずれ
も塗装焼付に相当する175℃×30分の加熱を行う前
は伸びが十分に大きく、曲げ加工性に優れており、かつ
175℃での加熱によって大きな強度上昇が得られてい
る。これに対して、製造条件D〜Hは本発明で規定する
製造条件を満たさなかったため、E、Fの場合は曲げ加
工性には優れ、Gの場合でも曲げ加工は可能であるが、
塗装焼付に相当する175℃×30分の加熱によっても
十分な強度上昇が得られない。Hの場合は曲げ加工性に
劣る上に、175℃×30分の加熱によっても十分な強
度上昇が得られなかった。
る条件を満たした例である。これらの場合には、いずれ
も塗装焼付に相当する175℃×30分の加熱を行う前
は伸びが十分に大きく、曲げ加工性に優れており、かつ
175℃での加熱によって大きな強度上昇が得られてい
る。これに対して、製造条件D〜Hは本発明で規定する
製造条件を満たさなかったため、E、Fの場合は曲げ加
工性には優れ、Gの場合でも曲げ加工は可能であるが、
塗装焼付に相当する175℃×30分の加熱によっても
十分な強度上昇が得られない。Hの場合は曲げ加工性に
劣る上に、175℃×30分の加熱によっても十分な強
度上昇が得られなかった。
【0031】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よると押出成形後の室温での経時変化、すなわち、室温
での自然時効を抑制することが可能になり、その結果、
押出成形後に溶体化処理、時効等の熱処理を施さなくて
も高強度が得られる上に、曲げ加工性にも優れたアルミ
ニウム合金押出形材を制約の少ない工程で製造すること
ができる。
よると押出成形後の室温での経時変化、すなわち、室温
での自然時効を抑制することが可能になり、その結果、
押出成形後に溶体化処理、時効等の熱処理を施さなくて
も高強度が得られる上に、曲げ加工性にも優れたアルミ
ニウム合金押出形材を制約の少ない工程で製造すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22F 1/00 630 C22F 1/00 630A 630K 631 631Z 683 683 691 691B 691C 692 692A
Claims (3)
- 【請求項1】 質量%で、 Mg:0.3〜1.3%、 Si:0.2〜1.2%、 Sn:0.01〜0.3% を含有し、残部はAlおよび不可避的不純物よりなるア
ルミニウム合金の鋳塊を400〜550℃で予熱して熱
間押出成形を行ってから50℃/分以上の冷却速度で5
0℃以下の温度まで冷却し、押出成形後24時間以内に
50〜140℃の範囲の温度で、合金の耐力が120N
/mm2 以下になる範囲内で0.5〜50時間保持する
安定化処理を行うことを特徴とする曲げ加工性に優れた
高強度アルミニウム合金押出形材の製造方法。 - 【請求項2】 前記アルミニウム合金が、質量%で、C
u:0.05〜1%を、さらに含有することを特徴とす
る請求項1に記載の曲げ加工性に優れた高強度アルミニ
ウム合金。 - 【請求項3】 前記アルミニウム合金が、質量%で、 Zn:0.03〜1.5%、 Mn:0.03〜0.4%、 Cr:0.03〜0.4%、 Zr:0.03〜0.4%、 V :0.03〜0.4%、 Fe:0.03〜0.6%、 Ti:0.005〜0.2% のうちの1種または2種以上を、さらに含有することを
特徴とする請求項1または2に記載の曲げ加工性に優れ
た高強度アルミニウム合金押出形材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001027662A JP2002235158A (ja) | 2001-02-05 | 2001-02-05 | 曲げ加工性に優れた高強度アルミニウム合金押出形材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001027662A JP2002235158A (ja) | 2001-02-05 | 2001-02-05 | 曲げ加工性に優れた高強度アルミニウム合金押出形材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002235158A true JP2002235158A (ja) | 2002-08-23 |
Family
ID=18892280
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001027662A Withdrawn JP2002235158A (ja) | 2001-02-05 | 2001-02-05 | 曲げ加工性に優れた高強度アルミニウム合金押出形材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002235158A (ja) |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007114521A1 (ja) | 2006-03-30 | 2007-10-11 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | 塗装焼付け硬化性に優れた6000系アルミニウム押出材及びその製造方法 |
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-
2001
- 2001-02-05 JP JP2001027662A patent/JP2002235158A/ja not_active Withdrawn
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