JP2002234329A - 車両用空調装置 - Google Patents
車両用空調装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 前後の各空調ゾーンをそれぞれ独立に空調制
御可能であるとともに、前席空調ゾーンの左右をそれぞ
れ独立に空調制御可能である車両用空調装置において、
後席空調ゾーンの乗員の快適性を向上させる。 【解決手段】 後席空調ゾーン103aの乗員が左右い
ずれの側に着座しているかを判定する乗車位置判定手段
S410〜S430を備えるとともに、運転席および助
手席空調ゾーン101a、102aのうち判定された着
座側と同じ側の空調ゾーンの空調状態に基づいて、後席
空調ゾーン103aの目標吹出温度TaoRrを補正す
る補正手段S440、S460を備える。これにより、
後席空調ゾーン103aの片側のみに乗員が着座する場
合に、後席目標吹出温度TaoRrを前記乗員の温感に
合わせて適切に補正でき、前記乗員の快適性を向上でき
る。
御可能であるとともに、前席空調ゾーンの左右をそれぞ
れ独立に空調制御可能である車両用空調装置において、
後席空調ゾーンの乗員の快適性を向上させる。 【解決手段】 後席空調ゾーン103aの乗員が左右い
ずれの側に着座しているかを判定する乗車位置判定手段
S410〜S430を備えるとともに、運転席および助
手席空調ゾーン101a、102aのうち判定された着
座側と同じ側の空調ゾーンの空調状態に基づいて、後席
空調ゾーン103aの目標吹出温度TaoRrを補正す
る補正手段S440、S460を備える。これにより、
後席空調ゾーン103aの片側のみに乗員が着座する場
合に、後席目標吹出温度TaoRrを前記乗員の温感に
合わせて適切に補正でき、前記乗員の快適性を向上でき
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車室内の前後の各
空調ゾーンをそれぞれ独立に空調制御可能であるととも
に、これらの各空調ゾーンのいずれか一方の左右の各空
調ゾーンをそれぞれ独立に空調制御可能である車両用空
調装置に関するものである。
空調ゾーンをそれぞれ独立に空調制御可能であるととも
に、これらの各空調ゾーンのいずれか一方の左右の各空
調ゾーンをそれぞれ独立に空調制御可能である車両用空
調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、特公昭63−29642号公報に
おいて、前席側および後席側の各空調ゾーンをそれぞれ
独立に温度制御可能な車両用空調装置が提案されてい
る。この従来装置では、前席側または後席側の吹出空気
温度を、前席側と後席側の設定温度の差に応じて補正
し、これにより、前席側および後席側の設定温度が異な
る場合に各空調ゾーン相互間の温度による影響を打つ消
すようにしている。
おいて、前席側および後席側の各空調ゾーンをそれぞれ
独立に温度制御可能な車両用空調装置が提案されてい
る。この従来装置では、前席側または後席側の吹出空気
温度を、前席側と後席側の設定温度の差に応じて補正
し、これにより、前席側および後席側の設定温度が異な
る場合に各空調ゾーン相互間の温度による影響を打つ消
すようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、車室
内の乗員快適性を向上するために、大型高級車(1BO
X車等)では、前席側の左右への吹出空気温度、および
後席側への吹出空気温度を独立に制御可能とする、車両
用空調装置が実用化されている。しかし、上記公報の従
来技術は、前後の吹出空気温度を独立制御しているだけ
で、前席側左右の独立温度制御は行っていないので、左
右前後の独立温度制御方式の空調装置には従来技術をそ
のまま適用できない。
内の乗員快適性を向上するために、大型高級車(1BO
X車等)では、前席側の左右への吹出空気温度、および
後席側への吹出空気温度を独立に制御可能とする、車両
用空調装置が実用化されている。しかし、上記公報の従
来技術は、前後の吹出空気温度を独立制御しているだけ
で、前席側左右の独立温度制御は行っていないので、左
右前後の独立温度制御方式の空調装置には従来技術をそ
のまま適用できない。
【0004】そこで、前席側の左右の設定温度の平均値
を求め、その平均値に応じて後席側の吹出空気温度を補
正することが考えられるが、後席側の使用形態として、
後席の左右の片側のみに乗員が乗車することが多い。そ
の場合に、その後席片側の乗員はその前方の空調ゾーン
の吹出空気温度の影響を強く受けることになる。しかる
に、上記のように前席側の左右の設定温度の平均値を用
いて後席側の吹出空気温度を補正すると、後席片側への
1人乗車の場合には、後席側の吹出空気温度を適切に補
正できず、後席乗員の快適性を損なう。
を求め、その平均値に応じて後席側の吹出空気温度を補
正することが考えられるが、後席側の使用形態として、
後席の左右の片側のみに乗員が乗車することが多い。そ
の場合に、その後席片側の乗員はその前方の空調ゾーン
の吹出空気温度の影響を強く受けることになる。しかる
に、上記のように前席側の左右の設定温度の平均値を用
いて後席側の吹出空気温度を補正すると、後席片側への
1人乗車の場合には、後席側の吹出空気温度を適切に補
正できず、後席乗員の快適性を損なう。
【0005】本発明は上記点に鑑みて、前後の各空調ゾ
ーンをそれぞれ独立に空調制御可能であるとともに、こ
れらの前後各空調ゾーンのいずれか一方の左右の各空調
ゾーンをそれぞれ独立に空調制御可能である車両用空調
装置において、前後各空調ゾーンのうち他方の空調ゾー
ンの乗員の快適性を向上させることを目的とする。
ーンをそれぞれ独立に空調制御可能であるとともに、こ
れらの前後各空調ゾーンのいずれか一方の左右の各空調
ゾーンをそれぞれ独立に空調制御可能である車両用空調
装置において、前後各空調ゾーンのうち他方の空調ゾー
ンの乗員の快適性を向上させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、車室内(100)の前
側空調ゾーン(101a、102a)と後側空調ゾーン
(103a)とをそれぞれ独立に空調制御するととも
に、前側および後側空調ゾーン(101a、102a、
103a)のいずれか一方の右側空調ゾーン(101
a)と左側空調ゾーン(102a)とをそれぞれ独立に
空調制御する車両用空調装置において、前側および後側
空調ゾーン(101a、102a、103a)のうち他
方の空調ゾーン(103a)の乗員が車室内(100)
の左右いずれの側に乗車しているかを判定する乗車位置
判定手段(S410、S420、S430)と、右側お
よび左側空調ゾーン(101a、102a)のうち乗車
位置判定手段(S410、S420、S430)により
判定された乗車側と同じ側の空調ゾーンの空調状態に基
づいて、他方の空調ゾーン(103a)を空調制御する
ための空調制御値(TaoRr)を補正する補正手段
(S440、S460)とを備えることを特徴とする。
め、請求項1に記載の発明では、車室内(100)の前
側空調ゾーン(101a、102a)と後側空調ゾーン
(103a)とをそれぞれ独立に空調制御するととも
に、前側および後側空調ゾーン(101a、102a、
103a)のいずれか一方の右側空調ゾーン(101
a)と左側空調ゾーン(102a)とをそれぞれ独立に
空調制御する車両用空調装置において、前側および後側
空調ゾーン(101a、102a、103a)のうち他
方の空調ゾーン(103a)の乗員が車室内(100)
の左右いずれの側に乗車しているかを判定する乗車位置
判定手段(S410、S420、S430)と、右側お
よび左側空調ゾーン(101a、102a)のうち乗車
位置判定手段(S410、S420、S430)により
判定された乗車側と同じ側の空調ゾーンの空調状態に基
づいて、他方の空調ゾーン(103a)を空調制御する
ための空調制御値(TaoRr)を補正する補正手段
(S440、S460)とを備えることを特徴とする。
【0007】これにより、他方の空調ゾーン(103
a)の片側のみに乗員が乗車する場合に、従来の空調装
置による一方の空調ゾーン(101a、102a)の左
右の設定温度の平均に基づく補正に比べて、他方の空調
ゾーン(103a)の空調制御値(TaoRr)を、前
記乗員の温感に合わせて適切に補正することができ、他
方の空調ゾーン(103a)の乗員の快適性を向上でき
る。
a)の片側のみに乗員が乗車する場合に、従来の空調装
置による一方の空調ゾーン(101a、102a)の左
右の設定温度の平均に基づく補正に比べて、他方の空調
ゾーン(103a)の空調制御値(TaoRr)を、前
記乗員の温感に合わせて適切に補正することができ、他
方の空調ゾーン(103a)の乗員の快適性を向上でき
る。
【0008】なお、補正手段(S440、S460)が
乗車側と同じ側の空調ゾーンの空調状態に基づいて補正
するとは、同じ側の空調ゾーンの空調状態のみに基づい
て補正量を決定することに限定解釈されるものではな
く、右側および左側空調ゾーン(101a、102a)
の両空調状態に基づいて補正量を決定する上で、同じ側
の空調状態に基づく度合を反対側の空調状態に基づく度
合より大きくして補正量を決定することを意味するもの
である。
乗車側と同じ側の空調ゾーンの空調状態に基づいて補正
するとは、同じ側の空調ゾーンの空調状態のみに基づい
て補正量を決定することに限定解釈されるものではな
く、右側および左側空調ゾーン(101a、102a)
の両空調状態に基づいて補正量を決定する上で、同じ側
の空調状態に基づく度合を反対側の空調状態に基づく度
合より大きくして補正量を決定することを意味するもの
である。
【0009】請求項2に記載の発明では、車室内(10
0)の前側空調ゾーン(101a、102a)と後側空
調ゾーン(103a)とをそれぞれ独立に空調制御する
とともに、前側および後側空調ゾーン(101a、10
2a、103a)のいずれか一方の右側空調ゾーン(1
01a)と左側空調ゾーン(102a)とをそれぞれ独
立に空調制御する車両用空調装置において、前側および
後側空調ゾーン(101a、102a、103a)のう
ち他方の空調ゾーン(103a)を空調制御するための
空調制御値(TaoRr)を補正する補正手段(S44
0、S460)と、補正手段(S440、S460)が
右側および左側空調ゾーン(101a、102a)のい
ずれの空調ゾーンの空調状態に基づいて補正するかを設
定できる補正用設定手段(108)とを備えることを特
徴とする。
0)の前側空調ゾーン(101a、102a)と後側空
調ゾーン(103a)とをそれぞれ独立に空調制御する
とともに、前側および後側空調ゾーン(101a、10
2a、103a)のいずれか一方の右側空調ゾーン(1
01a)と左側空調ゾーン(102a)とをそれぞれ独
立に空調制御する車両用空調装置において、前側および
後側空調ゾーン(101a、102a、103a)のう
ち他方の空調ゾーン(103a)を空調制御するための
空調制御値(TaoRr)を補正する補正手段(S44
0、S460)と、補正手段(S440、S460)が
右側および左側空調ゾーン(101a、102a)のい
ずれの空調ゾーンの空調状態に基づいて補正するかを設
定できる補正用設定手段(108)とを備えることを特
徴とする。
【0010】これにより、補正用設定手段(108)に
より設定された側の乗員に合わせて、空調制御値(Ta
oRr)を適切に補正することができ、前記乗員の快適
性を向上できる。従って、例えば、他方の空調ゾーン
(103a)の片側に乗員が乗車する場合に、右側およ
び左側のうち乗車する頻度の高い側を補正用設定手段
(108)により設定しておけば好適である。
より設定された側の乗員に合わせて、空調制御値(Ta
oRr)を適切に補正することができ、前記乗員の快適
性を向上できる。従って、例えば、他方の空調ゾーン
(103a)の片側に乗員が乗車する場合に、右側およ
び左側のうち乗車する頻度の高い側を補正用設定手段
(108)により設定しておけば好適である。
【0011】なお、補正手段(S440、S460)が
補正用設定手段(108)により設定された空調ゾーン
の空調状態に基づいて補正するとは、設定された側の空
調ゾーンの空調状態のみに基づいて補正量を決定するこ
とに限定解釈されるものではなく、右側および左側空調
ゾーン(101a、102a)の両空調状態に基づいて
補正量を決定する上で、設定された側の空調状態に基づ
く度合を反対側の空調状態に基づく度合より大きくして
補正量を決定することを意味するものである。
補正用設定手段(108)により設定された空調ゾーン
の空調状態に基づいて補正するとは、設定された側の空
調ゾーンの空調状態のみに基づいて補正量を決定するこ
とに限定解釈されるものではなく、右側および左側空調
ゾーン(101a、102a)の両空調状態に基づいて
補正量を決定する上で、設定された側の空調状態に基づ
く度合を反対側の空調状態に基づく度合より大きくして
補正量を決定することを意味するものである。
【0012】請求項3に記載の発明では、他方の空調ゾ
ーン(103a)の乗員が車室内(100)の左右両側
に乗車しているかを判定する両側乗車判定手段(S41
0、S420、S430)を備え、少なくとも両側乗車
判定手段(S410、S420、S430)が両側への
乗車を判定した場合に、補正手段(S440、S46
0)は補正用設定手段(108)の設定に基づいて空調
制御値(TaoRr)を補正することを特徴とする。
ーン(103a)の乗員が車室内(100)の左右両側
に乗車しているかを判定する両側乗車判定手段(S41
0、S420、S430)を備え、少なくとも両側乗車
判定手段(S410、S420、S430)が両側への
乗車を判定した場合に、補正手段(S440、S46
0)は補正用設定手段(108)の設定に基づいて空調
制御値(TaoRr)を補正することを特徴とする。
【0013】これにより、他方の空調ゾーン(103
a)の両側に乗員が乗車する場合に、優先させたい乗員
(例えば目上の人等)の乗車側を補正用設定手段(10
8)により設定しておけば好適である。
a)の両側に乗員が乗車する場合に、優先させたい乗員
(例えば目上の人等)の乗車側を補正用設定手段(10
8)により設定しておけば好適である。
【0014】請求項4に記載の発明では、他方の空調ゾ
ーン(103a)の乗員が車室内(100)の左右いず
れの側に乗車しているかを判定する乗車位置判定手段
(S410、S420、S430)を備え、乗車位置判
定手段(S410、S420、S430)がいずれかへ
の乗車を判定した場合に、右側および左側空調ゾーン
(101a、102a)のうち判定された乗車側と同じ
側の空調ゾーンにおける空調状態に基づいて、補正手段
(S440、S460)は空調制御値(TaoRr)を
補正することを特徴とする。
ーン(103a)の乗員が車室内(100)の左右いず
れの側に乗車しているかを判定する乗車位置判定手段
(S410、S420、S430)を備え、乗車位置判
定手段(S410、S420、S430)がいずれかへ
の乗車を判定した場合に、右側および左側空調ゾーン
(101a、102a)のうち判定された乗車側と同じ
側の空調ゾーンにおける空調状態に基づいて、補正手段
(S440、S460)は空調制御値(TaoRr)を
補正することを特徴とする。
【0015】これにより、他方の空調ゾーン(103
a)の両側に乗車する場合には請求項3に記載の発明と
同様の効果を得ることができ、片側に乗車する場合には
請求項1に記載の発明と同様の効果を得ることができ
る。
a)の両側に乗車する場合には請求項3に記載の発明と
同様の効果を得ることができ、片側に乗車する場合には
請求項1に記載の発明と同様の効果を得ることができ
る。
【0016】請求項5に記載の発明では、補正用設定手
段(108)による設定内容を表示する設定内容表示手
段(108a)を備えることを特徴とする。これによ
り、補正用設定手段(108)により乗員が設定を行う
際に、設定内容表示手段(108a)に表示される設定
内容を確認しながら設定を行うことができるので、乗員
の設定操作の煩わしさを軽減できる。
段(108)による設定内容を表示する設定内容表示手
段(108a)を備えることを特徴とする。これによ
り、補正用設定手段(108)により乗員が設定を行う
際に、設定内容表示手段(108a)に表示される設定
内容を確認しながら設定を行うことができるので、乗員
の設定操作の煩わしさを軽減できる。
【0017】請求項6に記載の発明では、車両に搭載さ
れたオーディオ装置の作動状態を表示するオーディオ用
表示手段が、設定内容表示手段(108a)を兼ねるこ
とを特徴とする。これにより、オーディオ用表示手段と
は別に設定内容表示手段(108a)を設ける場合に比
べて部品点数を低減でき、好適である。
れたオーディオ装置の作動状態を表示するオーディオ用
表示手段が、設定内容表示手段(108a)を兼ねるこ
とを特徴とする。これにより、オーディオ用表示手段と
は別に設定内容表示手段(108a)を設ける場合に比
べて部品点数を低減でき、好適である。
【0018】請求項7に記載の発明では、補正手段(S
440、S460)は、後側空調ゾーン(103a)を
空調制御するための空調制御値(TaoRr)を補正す
るものであり、設定内容表示手段(108a)を、他方
の空調ゾーン(103a)の乗員が視認可能な位置に設
置することを特徴とする。
440、S460)は、後側空調ゾーン(103a)を
空調制御するための空調制御値(TaoRr)を補正す
るものであり、設定内容表示手段(108a)を、他方
の空調ゾーン(103a)の乗員が視認可能な位置に設
置することを特徴とする。
【0019】ところで、設定の側と反対側に乗員が乗車
している場合に、補正手段(S440、S460)が補
正用設定手段(108)の設定に基づいて補正すると、
前記乗員にとっては温感に合わない補正を行っているこ
とになり、違和感を与えてしまう。そして、一般に空調
装置の作動状態は計器盤に備えられた表示手段に表示さ
れるようになっており、後席の乗員には前記表示手段の
視認が困難である。
している場合に、補正手段(S440、S460)が補
正用設定手段(108)の設定に基づいて補正すると、
前記乗員にとっては温感に合わない補正を行っているこ
とになり、違和感を与えてしまう。そして、一般に空調
装置の作動状態は計器盤に備えられた表示手段に表示さ
れるようになっており、後席の乗員には前記表示手段の
視認が困難である。
【0020】これに対し、請求項7に記載の発明では、
設定内容表示手段(108a)に表示される補正用設定
手段(108)の設定内容を他方の空調ゾーン(103
a)の乗員が視認できるので、後側空調ゾーン(103
a)の設定の側と反対側に乗車している乗員に対する違
和感を抑制できる。
設定内容表示手段(108a)に表示される補正用設定
手段(108)の設定内容を他方の空調ゾーン(103
a)の乗員が視認できるので、後側空調ゾーン(103
a)の設定の側と反対側に乗車している乗員に対する違
和感を抑制できる。
【0021】請求項8に記載の発明では、右側および左
側空調ゾーン(101a、102a)の乗員が希望する
設定温度(TsetDr、TsetPa)と他方の空調
ゾーン(103a)の乗員が希望する設定温度(Tse
tRr)との差が大きいほど、補正手段(S440、S
460)は補正の度合を大きくするようになっているこ
とを特徴とする。
側空調ゾーン(101a、102a)の乗員が希望する
設定温度(TsetDr、TsetPa)と他方の空調
ゾーン(103a)の乗員が希望する設定温度(Tse
tRr)との差が大きいほど、補正手段(S440、S
460)は補正の度合を大きくするようになっているこ
とを特徴とする。
【0022】これにより、右側および左側空調ゾーン
(101a、102a)の設定温度(TsetDr、T
setPa)と他方の空調ゾーン(103a)の設定温
度(TsetRr)との差が大きい場合であっても、補
正手段(S440、S460)は最適な補正を行うこと
ができる。
(101a、102a)の設定温度(TsetDr、T
setPa)と他方の空調ゾーン(103a)の設定温
度(TsetRr)との差が大きい場合であっても、補
正手段(S440、S460)は最適な補正を行うこと
ができる。
【0023】請求項9に記載の発明では、車室内(10
0)の前側空調ゾーン(101a、102a)と後側空
調ゾーン(103a)とをそれぞれ独立に空調制御する
とともに、前側および後側空調ゾーン(101a、10
2a、103a)のいずれか一方の右側空調ゾーン(1
01a)と左側空調ゾーン(102a)とをそれぞれ独
立に空調制御する車両用空調装置において、右側および
左側空調ゾーン(101a、102a)の片側が乗員不
在であるかを判定する片側不在判定手段(S491)
と、片側不在判定手段(S491)により判定された不
在側の空調ゾーンを空調制御するための不在側空調制御
値(TaoPa)を、在席側の空調ゾーンを空調制御す
るための在席側空調制御値(TaoDr)に近づけるよ
うに補正する不在側制御値補正手段(S493)とを備
えることを特徴とする。
0)の前側空調ゾーン(101a、102a)と後側空
調ゾーン(103a)とをそれぞれ独立に空調制御する
とともに、前側および後側空調ゾーン(101a、10
2a、103a)のいずれか一方の右側空調ゾーン(1
01a)と左側空調ゾーン(102a)とをそれぞれ独
立に空調制御する車両用空調装置において、右側および
左側空調ゾーン(101a、102a)の片側が乗員不
在であるかを判定する片側不在判定手段(S491)
と、片側不在判定手段(S491)により判定された不
在側の空調ゾーンを空調制御するための不在側空調制御
値(TaoPa)を、在席側の空調ゾーンを空調制御す
るための在席側空調制御値(TaoDr)に近づけるよ
うに補正する不在側制御値補正手段(S493)とを備
えることを特徴とする。
【0024】ところで、右側および左側空調ゾーン(1
01a、102a)の空調状態が大きく異なるほど、他
方の空調ゾーン(103a)の空調状態が不安定にな
り、他方の空調ゾーン(103a)の乗員の快適性が損
なわれてしまう。これに対し請求項9に記載の発明によ
れば、不在側空調制御値(TaoPa)を在席側空調制
御値(TaoDr)に近づけるように補正するので、他
方の空調ゾーン(103a)の空調状態を安定させるこ
とができ、他方の空調ゾーン(103a)の乗員の快適
性を向上できる。
01a、102a)の空調状態が大きく異なるほど、他
方の空調ゾーン(103a)の空調状態が不安定にな
り、他方の空調ゾーン(103a)の乗員の快適性が損
なわれてしまう。これに対し請求項9に記載の発明によ
れば、不在側空調制御値(TaoPa)を在席側空調制
御値(TaoDr)に近づけるように補正するので、他
方の空調ゾーン(103a)の空調状態を安定させるこ
とができ、他方の空調ゾーン(103a)の乗員の快適
性を向上できる。
【0025】請求項10に記載の発明では、右側および
左側空調ゾーン(101a、102a)の空調制御値
(TaoDr、TaoPa)を希望の値に設定する左右
制御値設定手段(105、106)と、左右制御値設定
手段(105、106)による設定内容を表示する左右
制御値表示手段(105a、106a)とを備え、不在
側制御値補正手段(S493)が補正を行う場合には、
左右制御値表示手段(105a、106a)は不在側の
空調制御値(TaoPa)の表示を禁止されることを特
徴とする。
左側空調ゾーン(101a、102a)の空調制御値
(TaoDr、TaoPa)を希望の値に設定する左右
制御値設定手段(105、106)と、左右制御値設定
手段(105、106)による設定内容を表示する左右
制御値表示手段(105a、106a)とを備え、不在
側制御値補正手段(S493)が補正を行う場合には、
左右制御値表示手段(105a、106a)は不在側の
空調制御値(TaoPa)の表示を禁止されることを特
徴とする。
【0026】ここで、不在側制御値補正手段(S49
3)による補正は、不在側の空調ゾーン(102a)を
設定手段(106)による不在側の設定内容と異なる空
調状態にするものであるため、乗員に違和感を与えてし
まう。特に、不在側および在席側の設定内容が大きく異
なる場合には乗員に大きな違和感を与えてしまう。これ
に対し、請求項10に記載の発明では、不在側制御値補
正手段(S493)が補正を行う場合には、左右制御値
表示手段(105a、106a)への不在側の空調制御
値(TaoPa)の表示を禁止するので、乗員に対する
違和感を抑制できる。
3)による補正は、不在側の空調ゾーン(102a)を
設定手段(106)による不在側の設定内容と異なる空
調状態にするものであるため、乗員に違和感を与えてし
まう。特に、不在側および在席側の設定内容が大きく異
なる場合には乗員に大きな違和感を与えてしまう。これ
に対し、請求項10に記載の発明では、不在側制御値補
正手段(S493)が補正を行う場合には、左右制御値
表示手段(105a、106a)への不在側の空調制御
値(TaoPa)の表示を禁止するので、乗員に対する
違和感を抑制できる。
【0027】請求項11に記載の発明では、空調制御値
(TaoRr、TaoDr、TaoPa)は、車室内
(100)に吹き出される空調空気の温度であることを
特徴とする。
(TaoRr、TaoDr、TaoPa)は、車室内
(100)に吹き出される空調空気の温度であることを
特徴とする。
【0028】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一
例である。
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一
例である。
【0029】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本実施形態は、
車室内の前席(前側)空調ゾーンと後席(後側)空調ゾ
ーンとをそれぞれ独立に空調制御するとともに、前席空
調ゾーンの運転席側(右側)空調ゾーンと助手席側(左
側)空調ゾーンとをそれぞれ独立に空調制御する車両用
空調装置に、本発明を適用したものである。なお、本実
施形態では、右ハンドル車にて説明するので、車室内の
うち車両前席の右側が運転席側となり、車室内のうち車
両前席の左側が助手席側となる。
車室内の前席(前側)空調ゾーンと後席(後側)空調ゾ
ーンとをそれぞれ独立に空調制御するとともに、前席空
調ゾーンの運転席側(右側)空調ゾーンと助手席側(左
側)空調ゾーンとをそれぞれ独立に空調制御する車両用
空調装置に、本発明を適用したものである。なお、本実
施形態では、右ハンドル車にて説明するので、車室内の
うち車両前席の右側が運転席側となり、車室内のうち車
両前席の左側が助手席側となる。
【0030】図1ないし図8は本発明の第1実施形態を
示したもので、図1は、車室内100の各空調ゾーン1
01a、102a、103aの位置関係、および各空調
ゾーン101a、102a、103aに対する空調空気
の吹出口の配置を示す模式図である。符号100Dr、
100Pa、100Rrはそれぞれ運転席101の乗員
(運転者)、助手席102の乗員、後席103の乗員の
上半身に向かって空調空気を吹き出すフェイス吹出口で
あり、それぞれ運転席空調ゾーン101a、助手席空調
ゾーン102a、後席空調ゾーン103aに空調空気を
吹き出すための吹出口である。
示したもので、図1は、車室内100の各空調ゾーン1
01a、102a、103aの位置関係、および各空調
ゾーン101a、102a、103aに対する空調空気
の吹出口の配置を示す模式図である。符号100Dr、
100Pa、100Rrはそれぞれ運転席101の乗員
(運転者)、助手席102の乗員、後席103の乗員の
上半身に向かって空調空気を吹き出すフェイス吹出口で
あり、それぞれ運転席空調ゾーン101a、助手席空調
ゾーン102a、後席空調ゾーン103aに空調空気を
吹き出すための吹出口である。
【0031】図2は、本実施形態の車両用空調装置の全
体構成を示す全体構成図であり、この空調装置は、運転
席空調ゾーンおよび助手席空調ゾーン(以下前席空調ゾ
ーンと呼ぶ)101a、102aをそれぞれ独立に空調
するための前席用空調ユニット1と、後席空調ゾーン1
03aの右側空調ゾーンおよび左側空調ゾーンを同一の
空調制御値で空調するための後席用空調ユニット2とか
ら構成されている。前席用空調ユニット1は計器盤10
4内側に配置されており、後席用空調ユニット2は車室
内100の最後方に配置されている。
体構成を示す全体構成図であり、この空調装置は、運転
席空調ゾーンおよび助手席空調ゾーン(以下前席空調ゾ
ーンと呼ぶ)101a、102aをそれぞれ独立に空調
するための前席用空調ユニット1と、後席空調ゾーン1
03aの右側空調ゾーンおよび左側空調ゾーンを同一の
空調制御値で空調するための後席用空調ユニット2とか
ら構成されている。前席用空調ユニット1は計器盤10
4内側に配置されており、後席用空調ユニット2は車室
内100の最後方に配置されている。
【0032】前席用空調ユニット1は車室内100に空
気を送るダクト10を備え、このダクト10内に空気流
れ上流から下流に向かって次に示す構成部品を順次配置
している。すなわち、ダクト10に開口する内気導入口
10aおよび外気導入口10bを開閉して内気モードお
よび外気モードを切り替える内外気切替ドア11、車室
内100に向かう空気流を発生させるブロア12、図示
しない冷凍サイクルの冷媒により空気を冷却するエバポ
レータ13、空気を加熱するヒータコア14、車室内1
00に吹き出す空気の温度を調節するエアミックスドア
15、前席空調ゾーン101a、102aへの吹出口モ
ードを切り替える吹出口切換ドア16を備える。
気を送るダクト10を備え、このダクト10内に空気流
れ上流から下流に向かって次に示す構成部品を順次配置
している。すなわち、ダクト10に開口する内気導入口
10aおよび外気導入口10bを開閉して内気モードお
よび外気モードを切り替える内外気切替ドア11、車室
内100に向かう空気流を発生させるブロア12、図示
しない冷凍サイクルの冷媒により空気を冷却するエバポ
レータ13、空気を加熱するヒータコア14、車室内1
00に吹き出す空気の温度を調節するエアミックスドア
15、前席空調ゾーン101a、102aへの吹出口モ
ードを切り替える吹出口切換ドア16を備える。
【0033】そして、ダクト10内のうちエバポレータ
13の下流部分には仕切り板17が備えられており、こ
れによりダクト10内は吹出口100Drに空気を導く
運転席側通路10cと吹出口100Paに空気を導く助
手席側通路10dとに仕切られている。そして、運転席
側通路10c前述のエアミックスドア15および吹出口
切換ドア16は、両通路10c、10dのそれぞれに設
けられている。
13の下流部分には仕切り板17が備えられており、こ
れによりダクト10内は吹出口100Drに空気を導く
運転席側通路10cと吹出口100Paに空気を導く助
手席側通路10dとに仕切られている。そして、運転席
側通路10c前述のエアミックスドア15および吹出口
切換ドア16は、両通路10c、10dのそれぞれに設
けられている。
【0034】なお、図2では、フット吹出口、デフロス
タ吹出口を省略しているが、運転席側および助手席側通
路10c、10dのそれぞれに各吹出口が開口してお
り、図示しない吹出口切換ドアにより開閉されるように
なっている。そして、吹出口モードには、周知のフェイ
スモード、デフロスタモード、フットモード、バイレベ
ルモード、フットデフモード等がある。
タ吹出口を省略しているが、運転席側および助手席側通
路10c、10dのそれぞれに各吹出口が開口してお
り、図示しない吹出口切換ドアにより開閉されるように
なっている。そして、吹出口モードには、周知のフェイ
スモード、デフロスタモード、フットモード、バイレベ
ルモード、フットデフモード等がある。
【0035】後席用空調ユニット2は車室内100に空
気を送るダクト20を備え、このダクト20内に空気流
れ上流から下流に向かって次に示す構成部品を順次配置
している。すなわち、車室内100に向かう空気流を発
生させるブロア22、図示しない冷凍サイクルの冷媒に
より空気を冷却するエバポレータ23、空気を加熱する
ヒータコア24、車室内100に吹き出す空気の温度を
調節するエアミックスドア25、後席空調ゾーン103
aへの吹出口モードを切り替える吹出口切換ドア26を
備える。
気を送るダクト20を備え、このダクト20内に空気流
れ上流から下流に向かって次に示す構成部品を順次配置
している。すなわち、車室内100に向かう空気流を発
生させるブロア22、図示しない冷凍サイクルの冷媒に
より空気を冷却するエバポレータ23、空気を加熱する
ヒータコア24、車室内100に吹き出す空気の温度を
調節するエアミックスドア25、後席空調ゾーン103
aへの吹出口モードを切り替える吹出口切換ドア26を
備える。
【0036】なお、図2では、フット吹出口、デフロス
タ吹出口を省略しているが、ダクト20には各吹出口が
開口しており、図示しない吹出口切換ドアにより開閉さ
れるようになっている。また、ダクト20内には内気導
入口20aからの内気のみが導入され、常に内気循環モ
ードとなる。また、吹出口モードには、周知のフェイス
モード、フットモード、バイレベルモードがある。
タ吹出口を省略しているが、ダクト20には各吹出口が
開口しており、図示しない吹出口切換ドアにより開閉さ
れるようになっている。また、ダクト20内には内気導
入口20aからの内気のみが導入され、常に内気循環モ
ードとなる。また、吹出口モードには、周知のフェイス
モード、フットモード、バイレベルモードがある。
【0037】そして、以上の構成による前席用空調ユニ
ット1および後席用空調ユニット2の作動は、共通の空
調制御装置(以下、エアコンECUと呼ぶ)3により制
御されるようになっている。
ット1および後席用空調ユニット2の作動は、共通の空
調制御装置(以下、エアコンECUと呼ぶ)3により制
御されるようになっている。
【0038】エアコンECU3への入力信号には、外気
温度センサ31により検出される車室外の外気温度Ta
m、冷却水温度センサ32により検出されるエンジンの
冷却水温度Tw、日射センサ(日射量検出手段)33に
より検出される運転席側および助手席側の日射量TsD
r、TsPa、前席用および後席用の内気温度センサ3
4、35により検出される前席および後席空調ゾーン1
03aの内気温度TrFr、TrRr、エバ後温度セン
サ36、37により検出される前席用および後席用のエ
バポレータ13、23直後の空気温度(以下、エバ後温
度と呼ぶ)TeFr、TeRr、後席103の運転席側
に着座(乗車)しているかを検出する運転席側着座セン
サ(乗車位置検出手段)38により検出される着座信
号、後席103の助手席側に着座しているかを検出する
助手席側着座センサ(乗車位置検出手段)39により検
出される着座信号、運転席101、助手席102および
後席103の各乗員が、運転席側、助手席側および後席
空調ゾーン103aの空気温度を希望する温度に設定す
るための温度設定手段(左右制御値設定手段)105、
106、107からの設定温度TsetDr、Tset
Pa、TsetRr等が挙げられる。
温度センサ31により検出される車室外の外気温度Ta
m、冷却水温度センサ32により検出されるエンジンの
冷却水温度Tw、日射センサ(日射量検出手段)33に
より検出される運転席側および助手席側の日射量TsD
r、TsPa、前席用および後席用の内気温度センサ3
4、35により検出される前席および後席空調ゾーン1
03aの内気温度TrFr、TrRr、エバ後温度セン
サ36、37により検出される前席用および後席用のエ
バポレータ13、23直後の空気温度(以下、エバ後温
度と呼ぶ)TeFr、TeRr、後席103の運転席側
に着座(乗車)しているかを検出する運転席側着座セン
サ(乗車位置検出手段)38により検出される着座信
号、後席103の助手席側に着座しているかを検出する
助手席側着座センサ(乗車位置検出手段)39により検
出される着座信号、運転席101、助手席102および
後席103の各乗員が、運転席側、助手席側および後席
空調ゾーン103aの空気温度を希望する温度に設定す
るための温度設定手段(左右制御値設定手段)105、
106、107からの設定温度TsetDr、Tset
Pa、TsetRr等が挙げられる。
【0039】なお、日射センサ33は、フロントウイン
ドウの内側にて車両左右方向の略中央部分に配置された
周知の2D日射センサであり、運転席側からの日射量T
sDrを検出するセンサと助手席側からの日射量TsP
aを検出するセンサとを1体に構成したものである。
ドウの内側にて車両左右方向の略中央部分に配置された
周知の2D日射センサであり、運転席側からの日射量T
sDrを検出するセンサと助手席側からの日射量TsP
aを検出するセンサとを1体に構成したものである。
【0040】また、本実施形態の着座センサは周知の赤
外線センサを採用しており、着座センサは後席103の
うち運転席側と助手席側のそれぞれを検出する2つの赤
外線センサにより構成されている。また、温度設定手段
105、106、107近傍には、各設定内容を表示す
るディスプレイ(表示手段)105a、106a、10
7aが備えられている。
外線センサを採用しており、着座センサは後席103の
うち運転席側と助手席側のそれぞれを検出する2つの赤
外線センサにより構成されている。また、温度設定手段
105、106、107近傍には、各設定内容を表示す
るディスプレイ(表示手段)105a、106a、10
7aが備えられている。
【0041】一方、エアコンECU3は上記入力信号に
基づいて所定の演算処理を行い、下記の各アクチュエー
タに制御信号を出力する。そして、エアコンECU3か
らの出力信号には、内外気切換ドア11を駆動させるサ
ーボモータ11a、ブロア12、22を駆動させる駆動
モータ12a、22a、前述の冷凍サイクルの冷媒を吸
入、圧縮、吐出するコンプレッサの電磁クラッチ、エバ
ポレータ13、23の冷媒流れ上流側にて冷媒流れを断
続する電磁弁、エアミックスドア15、25を駆動させ
るサーボモータ15a、25a、吹出口切換ドア16、
26を駆動させるサーボモータ16a、26aの作動を
制御するための信号等が挙げられる。
基づいて所定の演算処理を行い、下記の各アクチュエー
タに制御信号を出力する。そして、エアコンECU3か
らの出力信号には、内外気切換ドア11を駆動させるサ
ーボモータ11a、ブロア12、22を駆動させる駆動
モータ12a、22a、前述の冷凍サイクルの冷媒を吸
入、圧縮、吐出するコンプレッサの電磁クラッチ、エバ
ポレータ13、23の冷媒流れ上流側にて冷媒流れを断
続する電磁弁、エアミックスドア15、25を駆動させ
るサーボモータ15a、25a、吹出口切換ドア16、
26を駆動させるサーボモータ16a、26aの作動を
制御するための信号等が挙げられる。
【0042】図3はエアコンECU3が実行するプログ
ラムのフローチャートを示しており、以下にフローチャ
ートの内容を説明する。
ラムのフローチャートを示しており、以下にフローチャ
ートの内容を説明する。
【0043】先ず、データやフラグなどの初期化(リセ
ット)を行う(ステップS1)。そして、温度設定手段
105、106、107から設定温度TsetDr、T
setPa、TsetRrを読み込む(ステップS
2)。そして、上述の各センサから、外気温度Tam、
冷却水温度Tw、日射量TsDr、TsPa、内気温度
TrFr、TrRr、エバ後温度TeFr、TeRr、
運転席側および助手席側着座センサ38、39より検出
される着座信号を読み込む(ステップS3)。
ット)を行う(ステップS1)。そして、温度設定手段
105、106、107から設定温度TsetDr、T
setPa、TsetRrを読み込む(ステップS
2)。そして、上述の各センサから、外気温度Tam、
冷却水温度Tw、日射量TsDr、TsPa、内気温度
TrFr、TrRr、エバ後温度TeFr、TeRr、
運転席側および助手席側着座センサ38、39より検出
される着座信号を読み込む(ステップS3)。
【0044】次に、前席用空調ユニット1により吹出口
100Drおよび吹出口100Paから吹き出される空
調風の空調制御値である運転席目標吹出温度TaoD
r、助手席目標吹出温度TaoPaを算出する。また、
後席用空調ユニット2により吹出口100Rrから吹き
出される空調風の後席目標吹出温度(空調制御値)Ta
oRrを算出する(ステップS4)。この算出方法は、
図7のフローチャートを用いて後に詳述する。
100Drおよび吹出口100Paから吹き出される空
調風の空調制御値である運転席目標吹出温度TaoD
r、助手席目標吹出温度TaoPaを算出する。また、
後席用空調ユニット2により吹出口100Rrから吹き
出される空調風の後席目標吹出温度(空調制御値)Ta
oRrを算出する(ステップS4)。この算出方法は、
図7のフローチャートを用いて後に詳述する。
【0045】次に、上述のステップS4にて算出された
TaoDr、TaoPaに基づいて図4の特性図から前
席用空調ユニット1の内外気モードを決定する(ステッ
プS5)。なお、図4中、SW1は内外気切換ドア11
の目標開度であり、本実施形態においては内気導入口1
0aを全閉し、外気導入口10bを全開する場合を目標
開度SW1=100%とする。
TaoDr、TaoPaに基づいて図4の特性図から前
席用空調ユニット1の内外気モードを決定する(ステッ
プS5)。なお、図4中、SW1は内外気切換ドア11
の目標開度であり、本実施形態においては内気導入口1
0aを全閉し、外気導入口10bを全開する場合を目標
開度SW1=100%とする。
【0046】次に、上述のステップS4にて算出された
TaoDr、TaoPa、TaoRrに基づいて図5の
特性図から前席用空調ユニット1の運転席側および助手
席側の吹出口モードをそれぞれ決定するとともに、後席
用空調ユニット2の吹出口内モードを決定する(ステッ
プS6)。
TaoDr、TaoPa、TaoRrに基づいて図5の
特性図から前席用空調ユニット1の運転席側および助手
席側の吹出口モードをそれぞれ決定するとともに、後席
用空調ユニット2の吹出口内モードを決定する(ステッ
プS6)。
【0047】次に、上述のステップS4にて算出された
TaoDr、TaoPa、TaoRrに基づいて図6の
特性図から前席用および後席用空調ユニット1、2のブ
ロア12、22の駆動モータ12a、22aに印加され
るブロア電圧(V)をそれぞれ決定して、ブロア12、
22に所定の風量を生じさせる(ステップS7)。な
お、前席用空調ユニット1の駆動モータ12aへのブロ
ア電圧は、TaoDr、TaoPaに基づいて図6の特
性図によりそれぞれ決定されたブロア電圧を平均化処理
することにより得られている。
TaoDr、TaoPa、TaoRrに基づいて図6の
特性図から前席用および後席用空調ユニット1、2のブ
ロア12、22の駆動モータ12a、22aに印加され
るブロア電圧(V)をそれぞれ決定して、ブロア12、
22に所定の風量を生じさせる(ステップS7)。な
お、前席用空調ユニット1の駆動モータ12aへのブロ
ア電圧は、TaoDr、TaoPaに基づいて図6の特
性図によりそれぞれ決定されたブロア電圧を平均化処理
することにより得られている。
【0048】次に、上述のステップS4にて算出された
TaoDr、TaoPaに基づいて、前席用空調ユニッ
ト1のエアミックスドア15の目標開度θDr、θPa
を次の数1の式により算出する。また、後席用空調ユニ
ット2のエアミックスドア25の目標開度θRrをTa
oRrに基づいて数2の式により算出する(ステップS
8)。
TaoDr、TaoPaに基づいて、前席用空調ユニッ
ト1のエアミックスドア15の目標開度θDr、θPa
を次の数1の式により算出する。また、後席用空調ユニ
ット2のエアミックスドア25の目標開度θRrをTa
oRrに基づいて数2の式により算出する(ステップS
8)。
【0049】
【数1】θ(i)={(Tao(i)−TeFr)/
(Tw−TeFr)}×100(%) 但し、iはDrまたはPaである。
(Tw−TeFr)}×100(%) 但し、iはDrまたはPaである。
【0050】
【数2】θRr={(TaoRr−TeRr)/(Tw
−TeRr)}×100(%) 次に、上述のステップS4〜ステップS8にて決定また
は算出された空調制御状態となるように、前述の各種出
力モータ等の作動を制御する信号を出力する(ステップ
S9)。そして、所定の制御周期時間(t)が経過した
か否かを判定する(ステップS10)。この判定結果が
YESの場合にはステップS2にリターンされ、その判
定結果がNOの場合には制御周期時間(t)の経過を待
つ。
−TeRr)}×100(%) 次に、上述のステップS4〜ステップS8にて決定また
は算出された空調制御状態となるように、前述の各種出
力モータ等の作動を制御する信号を出力する(ステップ
S9)。そして、所定の制御周期時間(t)が経過した
か否かを判定する(ステップS10)。この判定結果が
YESの場合にはステップS2にリターンされ、その判
定結果がNOの場合には制御周期時間(t)の経過を待
つ。
【0051】ここで、ステップS4では、図7のフロー
チャートに示すステップS410〜S480によりTa
oDr、TaoPa、TaoRrを算出しており、以下
に、図7を用いてこれらの算出方法を説明する。
チャートに示すステップS410〜S480によりTa
oDr、TaoPa、TaoRrを算出しており、以下
に、図7を用いてこれらの算出方法を説明する。
【0052】先ず、助手席側着座センサ39の着座信号
に基づいて、後席103の助手席側に乗員が着座してい
るか否かを判定し(ステップS410)、その後、運転
席側着座センサ38の着座信号に基づいて、後席103
の運転席側に乗員が着座しているか否かを判定する(ス
テップS420、S430)。すなわち、ステップS4
10〜S430は着座状態を判定する着座状態判定手段
(乗車位置判定手段、両側乗車判定手段)として機能し
ている。
に基づいて、後席103の助手席側に乗員が着座してい
るか否かを判定し(ステップS410)、その後、運転
席側着座センサ38の着座信号に基づいて、後席103
の運転席側に乗員が着座しているか否かを判定する(ス
テップS420、S430)。すなわち、ステップS4
10〜S430は着座状態を判定する着座状態判定手段
(乗車位置判定手段、両側乗車判定手段)として機能し
ている。
【0053】そして、ステップS410〜S430によ
り後席103の運転席側のみに乗員が着座していると判
定された場合にはステップS440(補正手段)にて数
3の式に基づいてTaoRrを算出する。一方、後席1
03の両側に乗員が着座していると判定された場合ある
いは後席103のいずれの側にも乗員が着座していない
と判定された場合にはステップS450にて数3の式に
基づいてTaoRrを算出する。また、後席103の助
手席側のみに乗員が着座していると判定された場合には
ステップS460(補正手段)にて数3の式に基づいて
TaoRrを算出する。
り後席103の運転席側のみに乗員が着座していると判
定された場合にはステップS440(補正手段)にて数
3の式に基づいてTaoRrを算出する。一方、後席1
03の両側に乗員が着座していると判定された場合ある
いは後席103のいずれの側にも乗員が着座していない
と判定された場合にはステップS450にて数3の式に
基づいてTaoRrを算出する。また、後席103の助
手席側のみに乗員が着座していると判定された場合には
ステップS460(補正手段)にて数3の式に基づいて
TaoRrを算出する。
【0054】
【数3】TaoRr=KsetRr・TsetRr−K
rRr・TrRr−Kam・Tam−KsRr・Ts’
+C+f(j) 但し、KsetRrは後席用温度設定ゲイン、KrRr
は後席用内気温ゲイン、Kamは外気温ゲイン、KsR
rは後席用日射ゲイン、Ts’は後述する日射量、Cは
補正定数、f(j)は前席空調ゾーン101a、102
aの空調状態に応じた補正ゲインを決定する(後に詳述
する)補正関数であり、変数jは後席103の乗員の着
座状態に応じて変化する変数である。
rRr・TrRr−Kam・Tam−KsRr・Ts’
+C+f(j) 但し、KsetRrは後席用温度設定ゲイン、KrRr
は後席用内気温ゲイン、Kamは外気温ゲイン、KsR
rは後席用日射ゲイン、Ts’は後述する日射量、Cは
補正定数、f(j)は前席空調ゾーン101a、102
aの空調状態に応じた補正ゲインを決定する(後に詳述
する)補正関数であり、変数jは後席103の乗員の着
座状態に応じて変化する変数である。
【0055】補正関数f(j)による補正は、後席空調
ゾーン103aの空調状態が前席空調ゾーン101a、
102aの空調状態から受ける影響を打ち消すための補
正であり、補正関数f(j)は以下の数4の多項式によ
るものである。
ゾーン103aの空調状態が前席空調ゾーン101a、
102aの空調状態から受ける影響を打ち消すための補
正であり、補正関数f(j)は以下の数4の多項式によ
るものである。
【0056】
【数4】f(j)=α・((TPAI+β)/(100
+β))・(TsetRr−j) 但し、αは温度補正係数、TPAIは第1内外気補正係
数、βは第2内外気補正係数である。
+β))・(TsetRr−j) 但し、αは温度補正係数、TPAIは第1内外気補正係
数、βは第2内外気補正係数である。
【0057】そして、変数jは、ステップS440では
後述のTsetDr’とされ、ステップS460では後
述のTsetPa’とされている。これにより、後席目
標吹出温度TaoRrは、着座状態判定手段S410〜
S430により片側一人乗車と判定された場合に、その
判定された側と同じ側の前席空調ゾーンの設定温度(空
調状態)に基づいて補正される。なお、ステップS45
0では変数jを((TsetDr’+TsetPa’)
/2)としている。
後述のTsetDr’とされ、ステップS460では後
述のTsetPa’とされている。これにより、後席目
標吹出温度TaoRrは、着座状態判定手段S410〜
S430により片側一人乗車と判定された場合に、その
判定された側と同じ側の前席空調ゾーンの設定温度(空
調状態)に基づいて補正される。なお、ステップS45
0では変数jを((TsetDr’+TsetPa’)
/2)としている。
【0058】ここで、TsetDr’とは、TsetD
rの検出値(生値)に対する緩和処理(例えば時定数処
理)により補正された値である。この緩和処理を具体的
に説明すると、TsetDrの値が急激に変化した場合
に、TsetDrの値を時間に対して指数関数的に変化
させるようにする処理であり、TsetDrの急激な変
化による空調状態の不安定化を防止するための処理であ
る。なお、時定数τは、TsetDrの変化量に対して
TsetDr’の変化量が63.2%の割合に到達する
までの時間(秒)であり、本実施形態では時定数τを3
0秒としている。
rの検出値(生値)に対する緩和処理(例えば時定数処
理)により補正された値である。この緩和処理を具体的
に説明すると、TsetDrの値が急激に変化した場合
に、TsetDrの値を時間に対して指数関数的に変化
させるようにする処理であり、TsetDrの急激な変
化による空調状態の不安定化を防止するための処理であ
る。なお、時定数τは、TsetDrの変化量に対して
TsetDr’の変化量が63.2%の割合に到達する
までの時間(秒)であり、本実施形態では時定数τを3
0秒としている。
【0059】ところで、前席空調ゾーン101a、10
2aの空調状態による後席空調ゾーン103aの空調状
態への影響は、前席の吹出口モードの状態によって異な
る。特に、フェイスモード時に吹き出される空調風はそ
の他のモード時の空調風に比べて後席空調ゾーン103
aの空調状態に与える影響が大きい。この点に着目し、
前席用空調ユニット1の吹出口モードの状態に応じて補
正関数f(j)のαの値を変化させるようにしている。
具体的には、フェイスモード(例えばα=5.0)、フ
ットモード(例えばα=2.5)、フットデフモードお
よびデフロスタモード(例えばα=1.0)、バイレベ
ルモード(例えばα=0.75)の順にαの値を大きく
している。
2aの空調状態による後席空調ゾーン103aの空調状
態への影響は、前席の吹出口モードの状態によって異な
る。特に、フェイスモード時に吹き出される空調風はそ
の他のモード時の空調風に比べて後席空調ゾーン103
aの空調状態に与える影響が大きい。この点に着目し、
前席用空調ユニット1の吹出口モードの状態に応じて補
正関数f(j)のαの値を変化させるようにしている。
具体的には、フェイスモード(例えばα=5.0)、フ
ットモード(例えばα=2.5)、フットデフモードお
よびデフロスタモード(例えばα=1.0)、バイレベ
ルモード(例えばα=0.75)の順にαの値を大きく
している。
【0060】また、一般的に、外気モードの際には、車
両前方から導入される外気が車両後方から排出されるよ
うになっている。よって、内気モードの場合に比べて外
気モードの場合の方が、前席空調ゾーン101a、10
2aの空調状態による後席空調ゾーン103aの空調状
態への影響が大きくなる。この点に着目し、内外気切換
ドア11がSW1=0%である全内気モードからSW1
=100%である全外気モードに近づくほどTPAIの
値を大きくするようにしている。図8は内外気切換ドア
11の目標開度SW1とTPAIの関係を示す特性図で
あり、この特性図に従ってTPAIの値を変化させてい
る。
両前方から導入される外気が車両後方から排出されるよ
うになっている。よって、内気モードの場合に比べて外
気モードの場合の方が、前席空調ゾーン101a、10
2aの空調状態による後席空調ゾーン103aの空調状
態への影響が大きくなる。この点に着目し、内外気切換
ドア11がSW1=0%である全内気モードからSW1
=100%である全外気モードに近づくほどTPAIの
値を大きくするようにしている。図8は内外気切換ドア
11の目標開度SW1とTPAIの関係を示す特性図で
あり、この特性図に従ってTPAIの値を変化させてい
る。
【0061】また、βは、TPAIの補正関数f(j)
に対する重みを決定する補正係数であり、本実施形態で
は実験値に基づいてβ=488としている。また、αお
よびTPAIの算出においては、吹出口モードおよび目
標開度SW1の変化に対して前述の緩和処理(例えば時
定数処理)により補正して算出するようにしている。こ
れにより、補正関数f(j)の急激な変化による空調状
態の不安定化を防止するようにしている。
に対する重みを決定する補正係数であり、本実施形態で
は実験値に基づいてβ=488としている。また、αお
よびTPAIの算出においては、吹出口モードおよび目
標開度SW1の変化に対して前述の緩和処理(例えば時
定数処理)により補正して算出するようにしている。こ
れにより、補正関数f(j)の急激な変化による空調状
態の不安定化を防止するようにしている。
【0062】また、数3の式のTs’は、ステップS4
40では運転席側日射量TsDrとされ、ステップS4
60では助手席側日射量TsPaとされている。これに
より、後席目標吹出温度TaoRrは、着座状態判定手
段S410〜S430により片側一人乗車と判定された
場合に、その判定された側と同じ側からの日射量に基づ
いて日射補正される。なお、ステップS450では数3
の式のTs’を((TsDr+TsPa)/2)として
いる。
40では運転席側日射量TsDrとされ、ステップS4
60では助手席側日射量TsPaとされている。これに
より、後席目標吹出温度TaoRrは、着座状態判定手
段S410〜S430により片側一人乗車と判定された
場合に、その判定された側と同じ側からの日射量に基づ
いて日射補正される。なお、ステップS450では数3
の式のTs’を((TsDr+TsPa)/2)として
いる。
【0063】次に、ステップS470、S480にて数
5の式に基づいてTaoDrおよびTaoPaを算出す
る。
5の式に基づいてTaoDrおよびTaoPaを算出す
る。
【0064】
【数5】Tao(i)=Kset(i)・Tset
(i)−KrFr・TrFr−Kam・Tam−Ks
(i)・Ts(i)+C+K(i) 但し、iはDrまたはPa、Ksetは温度設定ゲイ
ン、Krは内気温ゲイン、Kamは外気温ゲイン、Ks
は日射ゲイン、Cは補正定数、Kは運転席空調ゾーン1
01aおよび助手席空調ゾーン102a固有の補正ゲイ
ンである。
(i)−KrFr・TrFr−Kam・Tam−Ks
(i)・Ts(i)+C+K(i) 但し、iはDrまたはPa、Ksetは温度設定ゲイ
ン、Krは内気温ゲイン、Kamは外気温ゲイン、Ks
は日射ゲイン、Cは補正定数、Kは運転席空調ゾーン1
01aおよび助手席空調ゾーン102a固有の補正ゲイ
ンである。
【0065】次に、上記構成による前席用空調ユニット
1および後席用空調ユニット2の作動を簡単に説明す
る。
1および後席用空調ユニット2の作動を簡単に説明す
る。
【0066】初めに前席用空調ユニット1の作動を説明
すると、ステップS5、S6、S7、S8による各決定
に基づいて、内外気切換ドア11、運転席側および助手
席側の各吹出口切換ドア16、ブロア12、運転席側お
よび助手席側の各エアミックスドア15が駆動される。
すると、ステップS5、S6、S7、S8による各決定
に基づいて、内外気切換ドア11、運転席側および助手
席側の各吹出口切換ドア16、ブロア12、運転席側お
よび助手席側の各エアミックスドア15が駆動される。
【0067】これにより、内気導入口10aおよび外気
導入口10bからダクト10内に空気が導入される。ダ
クト10内を流れる空気は、エバポレータ13を通過す
る際に冷媒と熱交換して冷却される。ここで、エバ後温
度TeFr、TeRrの検出値等に基づいてエアコンE
CU3によってコンプレッサの回転数を制御することに
より、冷凍サイクル内を流れる冷媒の流量を制御して、
エバポレータ13の冷却性能を調整している。エバポレ
ータ13で冷却された空気は、ヒータコア14を通過す
る際にエンジン冷却水と熱交換して加熱される。そし
て、エアミックスドア15によってヒータコア14を通
過する空気とヒータコア14を迂回する空気との割合が
調節され、こうして所定の温度に左右独立して調整され
た空調空気が、運転席側および助手席側の各吹出口10
0Dr、100Paから吹き出される。
導入口10bからダクト10内に空気が導入される。ダ
クト10内を流れる空気は、エバポレータ13を通過す
る際に冷媒と熱交換して冷却される。ここで、エバ後温
度TeFr、TeRrの検出値等に基づいてエアコンE
CU3によってコンプレッサの回転数を制御することに
より、冷凍サイクル内を流れる冷媒の流量を制御して、
エバポレータ13の冷却性能を調整している。エバポレ
ータ13で冷却された空気は、ヒータコア14を通過す
る際にエンジン冷却水と熱交換して加熱される。そし
て、エアミックスドア15によってヒータコア14を通
過する空気とヒータコア14を迂回する空気との割合が
調節され、こうして所定の温度に左右独立して調整され
た空調空気が、運転席側および助手席側の各吹出口10
0Dr、100Paから吹き出される。
【0068】次に後席用空調ユニット2の作動を説明す
ると、ステップS6、S7、S8による各決定に基づい
て、各吹出口切換ドア26、ブロア22、エアミックス
ドア25が駆動される。そして、前席用空調ユニット1
と同様の方法により調整された空調空気が後席側の吹出
口100Rrから吹き出される。
ると、ステップS6、S7、S8による各決定に基づい
て、各吹出口切換ドア26、ブロア22、エアミックス
ドア25が駆動される。そして、前席用空調ユニット1
と同様の方法により調整された空調空気が後席側の吹出
口100Rrから吹き出される。
【0069】ところで、後席空調ゾーン103aのうち
助手席側の空気温度は助手席空調ゾーン102aの空気
温度の影響を受け、後席空調ゾーン103aのうち運転
席側の空気温度は運転席空調ゾーン101aの空気温度
の影響を受ける。よって、各設定温度TsetDr、T
setPaが異なれば、後席空調ゾーン103aのうち
助手席側と運転席側とで温度差が生じてしまう。例え
ば、図2に示すようにTsetDrを25℃、Tset
Paを22℃、TsetRrを25℃に設定した場合に
は、後席空調ゾーン103aのうち助手席側の空気温度
は運転席側の空気温度より低くなる。
助手席側の空気温度は助手席空調ゾーン102aの空気
温度の影響を受け、後席空調ゾーン103aのうち運転
席側の空気温度は運転席空調ゾーン101aの空気温度
の影響を受ける。よって、各設定温度TsetDr、T
setPaが異なれば、後席空調ゾーン103aのうち
助手席側と運転席側とで温度差が生じてしまう。例え
ば、図2に示すようにTsetDrを25℃、Tset
Paを22℃、TsetRrを25℃に設定した場合に
は、後席空調ゾーン103aのうち助手席側の空気温度
は運転席側の空気温度より低くなる。
【0070】これに対し本実施形態では、図2に示すよ
うに、後席103の助手席側に乗員が着座して運転席側
の乗員が不在の場合には、後席目標吹出温度TaoRr
を、助手席空調ゾーン102aの空調状態に基づいた補
正関数f(j)により補正する。具体的には、ステップ
S460にて数3の式の変数jをTsetDr’とする
ことにより、後席目標吹出温度TaoRrをTsetD
rに基づいて補正している。これにより、後席空調ゾー
ン103aのうち助手席側と運転席側とで温度差が生じ
てしまうことに関わらず、後席目標吹出温度TaoRr
を後席の乗員に対して適正な温度に補正することがで
き、後席103の乗員の快適性を向上できる。
うに、後席103の助手席側に乗員が着座して運転席側
の乗員が不在の場合には、後席目標吹出温度TaoRr
を、助手席空調ゾーン102aの空調状態に基づいた補
正関数f(j)により補正する。具体的には、ステップ
S460にて数3の式の変数jをTsetDr’とする
ことにより、後席目標吹出温度TaoRrをTsetD
rに基づいて補正している。これにより、後席空調ゾー
ン103aのうち助手席側と運転席側とで温度差が生じ
てしまうことに関わらず、後席目標吹出温度TaoRr
を後席の乗員に対して適正な温度に補正することがで
き、後席103の乗員の快適性を向上できる。
【0071】また、後席目標吹出温度TaoRrは、着
座状態判定手段S410〜S430により片側一人乗車
と判定された場合に、その判定された側と同じ側からの
日射量に基づいて日射補正される。例えば、図2に示す
ように、後席左側空調ゾーン103bに乗員が着座して
後席右側空調ゾーン103aの乗員が不在の場合には、
ステップS460にて数3の式のTs’を助手席側日射
量TsPaとすることにより、後席目標吹出温度Tao
Rrを助手席側からの日射量TsPaに基づいて日射補
正している。
座状態判定手段S410〜S430により片側一人乗車
と判定された場合に、その判定された側と同じ側からの
日射量に基づいて日射補正される。例えば、図2に示す
ように、後席左側空調ゾーン103bに乗員が着座して
後席右側空調ゾーン103aの乗員が不在の場合には、
ステップS460にて数3の式のTs’を助手席側日射
量TsPaとすることにより、後席目標吹出温度Tao
Rrを助手席側からの日射量TsPaに基づいて日射補
正している。
【0072】これにより、偏日射(運転席側日射量Ts
Drと助手席側日射量TsPaとが異なる状態の日射)
に起因して後席空調ゾーン103a、103bのうち助
手席側と運転席側とで温感に差異が生じてしまう場合で
あっても、後席目標吹出温度TaoRrを後席の乗員に
対して適正な温度に日射補正することができ、後席10
3の乗員の快適性を向上できる。
Drと助手席側日射量TsPaとが異なる状態の日射)
に起因して後席空調ゾーン103a、103bのうち助
手席側と運転席側とで温感に差異が生じてしまう場合で
あっても、後席目標吹出温度TaoRrを後席の乗員に
対して適正な温度に日射補正することができ、後席10
3の乗員の快適性を向上できる。
【0073】なお、後席103の運転席側に乗員が着座
して助手席側の乗員が不在の場合であっても、ステップ
S440にて数3の式のTs’を運転席側日射量TsD
rとし、数3の式の変数jをTsetDr’とするの
で、図2の着座状態の場合における前述の効果と同様の
効果を得ることができる。
して助手席側の乗員が不在の場合であっても、ステップ
S440にて数3の式のTs’を運転席側日射量TsD
rとし、数3の式の変数jをTsetDr’とするの
で、図2の着座状態の場合における前述の効果と同様の
効果を得ることができる。
【0074】また、本実施形態では、前席用空調ユニッ
ト1の吹出口モードの状態に応じて補正関数f(j)の
温度補正係数αを変化させることにより、前席用空調ユ
ニット1の吹出口モードの状態に基づいて後席目標吹出
温度TaoRrを補正している。また、内外気切換ドア
11の開度に応じて補正関数f(j)の第1内外気補正
係数TPAIを変化させることにより、内外気切換ドア
11の開度に基づいて後席目標吹出温度TaoRrを補
正している。これらにより、後席目標吹出温度TaoR
rをより一層後席103の乗員に適した補正することが
できる。
ト1の吹出口モードの状態に応じて補正関数f(j)の
温度補正係数αを変化させることにより、前席用空調ユ
ニット1の吹出口モードの状態に基づいて後席目標吹出
温度TaoRrを補正している。また、内外気切換ドア
11の開度に応じて補正関数f(j)の第1内外気補正
係数TPAIを変化させることにより、内外気切換ドア
11の開度に基づいて後席目標吹出温度TaoRrを補
正している。これらにより、後席目標吹出温度TaoR
rをより一層後席103の乗員に適した補正することが
できる。
【0075】また、ステップS460およびステップS
440にて、補正関数f(j)の変数jは運転席側また
は助手席側の設定温度TsetDr’、TsetPa’
とされているので、TsetRrとTsetDr’また
はTsetPa’との差が大きいほど、補正関数f
(j)によるTaoRrの補正の度合が大きくなる。こ
れにより、前席の設定温度TsetDr、TsetPa
と後席の設定温度TsetRrとの差が大きい場合であ
っても、後席目標吹出温度TaoRrを最適に補正する
ことができる。
440にて、補正関数f(j)の変数jは運転席側また
は助手席側の設定温度TsetDr’、TsetPa’
とされているので、TsetRrとTsetDr’また
はTsetPa’との差が大きいほど、補正関数f
(j)によるTaoRrの補正の度合が大きくなる。こ
れにより、前席の設定温度TsetDr、TsetPa
と後席の設定温度TsetRrとの差が大きい場合であ
っても、後席目標吹出温度TaoRrを最適に補正する
ことができる。
【0076】(第2実施形態)本実施形態では、ステッ
プS410〜S430にて後席103の両側に乗員が着
座していると判定された場合に、どちら側の乗員を優先
して後席空調ゾーン103aを空調するかを設定する優
先設定スイッチ(補正用設定手段)108が備えられて
いる。
プS410〜S430にて後席103の両側に乗員が着
座していると判定された場合に、どちら側の乗員を優先
して後席空調ゾーン103aを空調するかを設定する優
先設定スイッチ(補正用設定手段)108が備えられて
いる。
【0077】すなわち、第1実施形態では、図7のステ
ップS430にてYESと判定された場合(後席103
の両側に乗員が着座していると判定された場合)には、
ステップS450にてTaoRrを算出していた。これ
に対し、本実施形態では、図9に示すように、ステップ
S430にてYESと判定された場合には、ステップS
435にて優先設定スイッチ108の設定を判定する。
ップS430にてYESと判定された場合(後席103
の両側に乗員が着座していると判定された場合)には、
ステップS450にてTaoRrを算出していた。これ
に対し、本実施形態では、図9に示すように、ステップ
S430にてYESと判定された場合には、ステップS
435にて優先設定スイッチ108の設定を判定する。
【0078】そして、この設定が、後席103の運転席
側の乗員を優先して後席空調ゾーン103aを空調する
設定である場合には、ステップS440にてTaoRr
を算出する。一方、後席103の助手席側の乗員を優先
して後席空調ゾーン103aを空調する設定である場合
には、ステップS460にてTaoRrを算出する。
側の乗員を優先して後席空調ゾーン103aを空調する
設定である場合には、ステップS440にてTaoRr
を算出する。一方、後席103の助手席側の乗員を優先
して後席空調ゾーン103aを空調する設定である場合
には、ステップS460にてTaoRrを算出する。
【0079】これにより、後席空調ゾーン103aの両
側に乗員が着座する場合に、右側および左側のうち着座
する頻度の高い側、あるいは、優先させたい乗員(例え
ば目上の人等)の着座側を優先設定スイッチ108によ
り設定しておけば好適である。
側に乗員が着座する場合に、右側および左側のうち着座
する頻度の高い側、あるいは、優先させたい乗員(例え
ば目上の人等)の着座側を優先設定スイッチ108によ
り設定しておけば好適である。
【0080】なお、優先設定スイッチ108を後席10
3近傍(例えば図1の一点鎖線に示す、センタコンソー
ル後部の位置)に設置すれば、後席103の乗員が容易
に操作できる、好適である。
3近傍(例えば図1の一点鎖線に示す、センタコンソー
ル後部の位置)に設置すれば、後席103の乗員が容易
に操作できる、好適である。
【0081】(第3実施形態)第2実施形態では、後席
103の両側に乗員が着座していると判定された場合に
限り、ステップS435にて優先設定スイッチ108の
設定を判定して、この判定に基づいて後席目標吹出温度
TaoRrを算出するようにしていたが、本実施形態で
は、図10に示すように、後席103の乗員の着座状態
に関わらず、ステップS435にて優先設定スイッチ1
08の設定を判定して、この判定に基づいて後席目標吹
出温度TaoRrを算出するようにしている。そして、
優先設定スイッチ108による設定がない場合には、第
1および第2実施形態のステップS450と同様にして
TaoRrを算出する。
103の両側に乗員が着座していると判定された場合に
限り、ステップS435にて優先設定スイッチ108の
設定を判定して、この判定に基づいて後席目標吹出温度
TaoRrを算出するようにしていたが、本実施形態で
は、図10に示すように、後席103の乗員の着座状態
に関わらず、ステップS435にて優先設定スイッチ1
08の設定を判定して、この判定に基づいて後席目標吹
出温度TaoRrを算出するようにしている。そして、
優先設定スイッチ108による設定がない場合には、第
1および第2実施形態のステップS450と同様にして
TaoRrを算出する。
【0082】これにより、後席空調ゾーン103aのう
ち優先設定された側の乗員の快適性を向上できる。
ち優先設定された側の乗員の快適性を向上できる。
【0083】(第4実施形態)本実施形態では、助手席
102に乗員が着座しているかを検出する助手席着座セ
ンサが備えられており、このセンサの検出信号に基づい
て、助手席側の目標吹出温度TaoPaを補正するよう
にしている。
102に乗員が着座しているかを検出する助手席着座セ
ンサが備えられており、このセンサの検出信号に基づい
て、助手席側の目標吹出温度TaoPaを補正するよう
にしている。
【0084】図11は本実施形態におけるTaoDr、
TaoPa、TaoRrの算出方法を示す、図3のステ
ップS4の詳細フローチャートであり、先ず、第1実施
形態のステップS470と同様の算出方法により、Ta
oDrを算出する(ステップS490)。次に、助手席
着座センサの着座信号に基づいて、助手席102に乗員
が着座しているか否かを判定する(ステップS491
(片側不在判定手段))。
TaoPa、TaoRrの算出方法を示す、図3のステ
ップS4の詳細フローチャートであり、先ず、第1実施
形態のステップS470と同様の算出方法により、Ta
oDrを算出する(ステップS490)。次に、助手席
着座センサの着座信号に基づいて、助手席102に乗員
が着座しているか否かを判定する(ステップS491
(片側不在判定手段))。
【0085】この判定手段により助手席102に乗員が
着座していると判定された場合には、第1実施形態のス
テップS480と同様の算出方法により、TaoPaを
算出する(ステップS492)。一方、助手席102に
乗員が着座していないと判定された場合には、TaoP
aがTaoDrに近づくように補正する。本実施形態で
は、数5の式のうちTset(i)をTsetDrとし
てTaoPaを算出する(ステップS493(不在側制
御値補正手段))。なお、TaoPaがTaoDrに近
づくように補正されればステップS493による補正に
限られず、例えば、数5の式のうちTset(i)を
((TsetDr+TsetPa)/2)としてTao
Paを算出するようにしてもよい。
着座していると判定された場合には、第1実施形態のス
テップS480と同様の算出方法により、TaoPaを
算出する(ステップS492)。一方、助手席102に
乗員が着座していないと判定された場合には、TaoP
aがTaoDrに近づくように補正する。本実施形態で
は、数5の式のうちTset(i)をTsetDrとし
てTaoPaを算出する(ステップS493(不在側制
御値補正手段))。なお、TaoPaがTaoDrに近
づくように補正されればステップS493による補正に
限られず、例えば、数5の式のうちTset(i)を
((TsetDr+TsetPa)/2)としてTao
Paを算出するようにしてもよい。
【0086】そして、ステップS491の判定手段によ
る判定に関わらず、第1実施形態のステップS440と
同様の算出方法によりTaoRrを算出する(ステップ
S494)。
る判定に関わらず、第1実施形態のステップS440と
同様の算出方法によりTaoRrを算出する(ステップ
S494)。
【0087】これにより、運転席空調ゾーン101aの
温度と助手席空調ゾーン102aの温度との温度差が小
さくなるので、後席空調ゾーン103aの温度が不安定
になることを防止でき、後席空調ゾーン103aの乗員
の快適性を向上できる。
温度と助手席空調ゾーン102aの温度との温度差が小
さくなるので、後席空調ゾーン103aの温度が不安定
になることを防止でき、後席空調ゾーン103aの乗員
の快適性を向上できる。
【0088】なお、ステップS493による補正は、助
手席空調ゾーン102aを助手席側温度設定手段106
の設定内容と異なる空調状態にするものであるため、助
手席側温度設定手段106の設定内容をディスプレイ1
06aに表示するようにすると、乗員に違和感を与えて
しまう。そこで、ステップS493による補正を行う場
合には、助手席側温度設定手段106の設定内容のディ
スプレイ106aへの表示を禁止するようにすれば、前
記違和感を防止できる。
手席空調ゾーン102aを助手席側温度設定手段106
の設定内容と異なる空調状態にするものであるため、助
手席側温度設定手段106の設定内容をディスプレイ1
06aに表示するようにすると、乗員に違和感を与えて
しまう。そこで、ステップS493による補正を行う場
合には、助手席側温度設定手段106の設定内容のディ
スプレイ106aへの表示を禁止するようにすれば、前
記違和感を防止できる。
【0089】(第5実施形態)第1〜第3実施形態で
は、後席目標吹出温度TaoRrを補正しているが、後
席目標吹出温度TaoRrの補正は、後席空調ゾーン1
03aの空調状態を制御する制御値であればよく、後席
目標吹出温度TaoRrの補正に限られるものではな
い。
は、後席目標吹出温度TaoRrを補正しているが、後
席目標吹出温度TaoRrの補正は、後席空調ゾーン1
03aの空調状態を制御する制御値であればよく、後席
目標吹出温度TaoRrの補正に限られるものではな
い。
【0090】すなわち、本実施形態では、後席空調ゾー
ン103aへ吹き出される空調空気の風量を、運転席ま
たは助手席空調ゾーン101a、102aの空調状態に
基づいて補正するようにしている。具体的には、後席用
空調ユニット2のブロア22に印加されるブロア電圧
(V)を補正する。例えば、冷房運転時であって図2に
示す設定温度および着座状態である場合には、前記ブロ
ア電圧(V)を小さくするように補正する。
ン103aへ吹き出される空調空気の風量を、運転席ま
たは助手席空調ゾーン101a、102aの空調状態に
基づいて補正するようにしている。具体的には、後席用
空調ユニット2のブロア22に印加されるブロア電圧
(V)を補正する。例えば、冷房運転時であって図2に
示す設定温度および着座状態である場合には、前記ブロ
ア電圧(V)を小さくするように補正する。
【0091】また、後席用空調ユニット2の吹出モード
を、運転席または助手席空調ゾーン101a、102a
の空調状態に基づいて変化させるようにしてもよい。例
えば、冷房運転時であって図2に示す設定温度および着
座状態である場合には、後席用空調ユニット2の吹出モ
ードをフェイスモードからバイレベルモードに変化させ
ればよい。
を、運転席または助手席空調ゾーン101a、102a
の空調状態に基づいて変化させるようにしてもよい。例
えば、冷房運転時であって図2に示す設定温度および着
座状態である場合には、後席用空調ユニット2の吹出モ
ードをフェイスモードからバイレベルモードに変化させ
ればよい。
【0092】(第6実施形態)第1実施形態では、片側
一人乗車と判定された側と同じ側の前席空調ゾーン10
1a、102aの設定温度に基づいて後席目標吹出温度
TaoRrを補正する手段として、補正関数f(j)の
変数jをTsetDr’またはTsetPa’としてい
るが、本実施形態では、後席103の運転席側に乗員が
着座する場合には変数jを(γ・TsetDr’+Ts
etPa’)/2とし、後席103の助手席側に乗員が
着座する場合には変数jを(TsetDr’+γ・Ts
etPa’)/2としている。但し、γは1より大きい
値の定数である。
一人乗車と判定された側と同じ側の前席空調ゾーン10
1a、102aの設定温度に基づいて後席目標吹出温度
TaoRrを補正する手段として、補正関数f(j)の
変数jをTsetDr’またはTsetPa’としてい
るが、本実施形態では、後席103の運転席側に乗員が
着座する場合には変数jを(γ・TsetDr’+Ts
etPa’)/2とし、後席103の助手席側に乗員が
着座する場合には変数jを(TsetDr’+γ・Ts
etPa’)/2としている。但し、γは1より大きい
値の定数である。
【0093】すなわち、運転席および助手席空調ゾーン
101a、102aの両設定温度に基づいて補正関数f
(j)によるTaoRrの補正量を決定する上で、判定
された側と同じ側の設定温度に基づく度合を反対側の設
定温度に基づく度合より大きくして補正量を決定する。
101a、102aの両設定温度に基づいて補正関数f
(j)によるTaoRrの補正量を決定する上で、判定
された側と同じ側の設定温度に基づく度合を反対側の設
定温度に基づく度合より大きくして補正量を決定する。
【0094】同様にして、第2、第3実施形態の補正関
数f(j)の変数jについても、後席103の運転席側
に優先設定されている場合には変数jを(γ・Tset
Dr’+TsetPa’)/2とし、後席103の助手
席側に優先設定されている場合には変数jを(Tset
Dr’+γ・TsetPa’)/2としてもよい。
数f(j)の変数jについても、後席103の運転席側
に優先設定されている場合には変数jを(γ・Tset
Dr’+TsetPa’)/2とし、後席103の助手
席側に優先設定されている場合には変数jを(Tset
Dr’+γ・TsetPa’)/2としてもよい。
【0095】なお、第1〜第3実施形態では、前席空調
ゾーン101a、102aの空調状態に基づく補正とし
て設定温度に基づいて補正を行っているが、設定温度に
限らず、例えば風量、吹出モード等の空調状態に基づい
た補正であればよい。
ゾーン101a、102aの空調状態に基づく補正とし
て設定温度に基づいて補正を行っているが、設定温度に
限らず、例えば風量、吹出モード等の空調状態に基づい
た補正であればよい。
【0096】(第7実施形態)本実施形態では、後席1
03近傍(例えば図1の一点鎖線位置)に、後席用空調
装置2の作動を設定する操作手段を有する操作パネル
(図示せず)を備え、この操作パネルに、後席空調ゾー
ン103aの設定温度TsetRrを設定する温度設定
手段107および第2および第3実施形態の優先設定ス
イッチ108を配置している。これにより、後席の乗員
による空調装置の操作性を良好にできる。
03近傍(例えば図1の一点鎖線位置)に、後席用空調
装置2の作動を設定する操作手段を有する操作パネル
(図示せず)を備え、この操作パネルに、後席空調ゾー
ン103aの設定温度TsetRrを設定する温度設定
手段107および第2および第3実施形態の優先設定ス
イッチ108を配置している。これにより、後席の乗員
による空調装置の操作性を良好にできる。
【0097】ところで、第2および第3実施形態の優先
設定スイッチ108による優先設定の側と反対側に乗員
が着座している場合に、後席目標吹出温度TaoRrを
優先設定に基づいて補正すると、前記乗員にとっては温
感に合わない補正を行っていることになり、違和感を与
えてしまう。
設定スイッチ108による優先設定の側と反対側に乗員
が着座している場合に、後席目標吹出温度TaoRrを
優先設定に基づいて補正すると、前記乗員にとっては温
感に合わない補正を行っていることになり、違和感を与
えてしまう。
【0098】これに対し、前記操作パネルに、優先設定
スイッチ108による設定内容を後席空調ゾーン103
aの乗員に対して表示するディスプレイ(設定内容表示
手段)108aを備えれば、乗員に対する違和感を抑制
できる。また、優先設定スイッチ108により乗員が設
定を行う際に、ディスプレイ108aに表示される設定
内容を確認しながら設定を行うことができるので、乗員
の設定操作の煩わしさを軽減できる。
スイッチ108による設定内容を後席空調ゾーン103
aの乗員に対して表示するディスプレイ(設定内容表示
手段)108aを備えれば、乗員に対する違和感を抑制
できる。また、優先設定スイッチ108により乗員が設
定を行う際に、ディスプレイ108aに表示される設定
内容を確認しながら設定を行うことができるので、乗員
の設定操作の煩わしさを軽減できる。
【0099】また、計器盤104に搭載されたオーディ
オ装置の音響(例えば音量、音質等)等の作動状態を表
示するディスプレイ(オーディオ用表示手段)が、優先
設定スイッチ108による設定内容を表示するディスプ
レイを兼ねるようにして、部品点数低減を図るようにし
てもよい。
オ装置の音響(例えば音量、音質等)等の作動状態を表
示するディスプレイ(オーディオ用表示手段)が、優先
設定スイッチ108による設定内容を表示するディスプ
レイを兼ねるようにして、部品点数低減を図るようにし
てもよい。
【0100】(第8実施形態)第1〜第4実施形態では
着座センサとして赤外線センサを採用しているが、本発
明はこれに限られるものではなく、超音波センサ、各座
席102、103に備えられる圧力センサを採用しても
よい。また、シートベルトを装着することにより着座信
号を出力するようにしてもよい。また、各座席101、
102、103の状態(例えば背もたれ部分の角度等)
を乗員の好みに応じて設定するためのシートスイッチへ
の操作の有無を着座信号としてもよい。また、各温度設
定手段105、106、107および優先設定スイッチ
108による設定操作の有無を着座信号としてもよい。
また、乗員の音声による音声信号を着座信号としてもよ
い。また、乗降用ドアの開閉による開閉信号を着座信号
としてもよい。また、映像検出手段による乗員の映像の
有無を着座信号としてもよい。
着座センサとして赤外線センサを採用しているが、本発
明はこれに限られるものではなく、超音波センサ、各座
席102、103に備えられる圧力センサを採用しても
よい。また、シートベルトを装着することにより着座信
号を出力するようにしてもよい。また、各座席101、
102、103の状態(例えば背もたれ部分の角度等)
を乗員の好みに応じて設定するためのシートスイッチへ
の操作の有無を着座信号としてもよい。また、各温度設
定手段105、106、107および優先設定スイッチ
108による設定操作の有無を着座信号としてもよい。
また、乗員の音声による音声信号を着座信号としてもよ
い。また、乗降用ドアの開閉による開閉信号を着座信号
としてもよい。また、映像検出手段による乗員の映像の
有無を着座信号としてもよい。
【0101】(他の実施形態)第1〜第4実施形態で
は、前席空調ゾーン101a、102aを左右独立のT
aoDr、TaoPaに基づいて空調制御し、後席空調
ゾーン103aを左右同一のTaoRrで空調制御する
場合のTaoRrの補正について本発明を適用している
が、本発明はこのように区画された空調ゾーンを独立空
調する空調装置に限られるものではない。例えば、高級
車等の空調装置に採用されているように、後席空調ゾー
ンを左右独立した2種類のTaoRrに基づいて空調制
御し、前席空調ゾーンを左右同一のTaoFrに基づい
て空調制御する場合のTaoFrの補正について本発明
を適用するようにしてもよい。
は、前席空調ゾーン101a、102aを左右独立のT
aoDr、TaoPaに基づいて空調制御し、後席空調
ゾーン103aを左右同一のTaoRrで空調制御する
場合のTaoRrの補正について本発明を適用している
が、本発明はこのように区画された空調ゾーンを独立空
調する空調装置に限られるものではない。例えば、高級
車等の空調装置に採用されているように、後席空調ゾー
ンを左右独立した2種類のTaoRrに基づいて空調制
御し、前席空調ゾーンを左右同一のTaoFrに基づい
て空調制御する場合のTaoFrの補正について本発明
を適用するようにしてもよい。
【0102】また、第1〜第4実施形態では、前後2つ
に区画された空調ゾーンを独立して空調する空調装置に
本発明を適用しているが、前後方向に複数列のシートを
有する車両の空調装置に採用されているように、前後方
向に複数に区画された空調ゾーンを独立して空調する空
調装置に本発明を適用してもよいことは勿論である。
に区画された空調ゾーンを独立して空調する空調装置に
本発明を適用しているが、前後方向に複数列のシートを
有する車両の空調装置に採用されているように、前後方
向に複数に区画された空調ゾーンを独立して空調する空
調装置に本発明を適用してもよいことは勿論である。
【図1】本発明の第1実施形態における空調空気の吹出
口の配置を示す模式図である。
口の配置を示す模式図である。
【図2】第1実施形態における車両用空調装置の全体構
成を示す全体構成図である。
成を示す全体構成図である。
【図3】第1実施形態におけるエアコンECUが実行す
るプログラムのフローチャートである。
るプログラムのフローチャートである。
【図4】第1実施形態におけるTaoと内外気モードと
の関係を表す特性図である。
の関係を表す特性図である。
【図5】第1実施形態におけるTaoと吹出口モードと
の関係を示す特性図である。
の関係を示す特性図である。
【図6】第1実施形態におけるTaoとブロア電圧との
関係を示す特性図である。
関係を示す特性図である。
【図7】図3のフローチャートの部分詳細を示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図8】第1実施形態における内外気切換ドアの目標開
度SW1と第2内外気補正係数との関係を示す特性図で
ある。
度SW1と第2内外気補正係数との関係を示す特性図で
ある。
【図9】本発明の第2実施形態における目標吹出温度T
aoDr、TaoPa、TaoRrの算出方法を示すフ
ローチャートである。
aoDr、TaoPa、TaoRrの算出方法を示すフ
ローチャートである。
【図10】本発明の第3実施形態における目標吹出温度
TaoDr、TaoPa、TaoRrの算出方法を示す
フローチャートである。
TaoDr、TaoPa、TaoRrの算出方法を示す
フローチャートである。
【図11】本発明の第4実施形態における目標吹出温度
TaoDr、TaoPa、TaoRrの算出方法を示す
フローチャートである。
TaoDr、TaoPa、TaoRrの算出方法を示す
フローチャートである。
100…車室内、101a…運転席空調ゾーン、102
a…助手席空調ゾーン、103a…後席空調ゾーン、1
08…優先設定スイッチ、S410、S420、S43
0…着座状態判定手段、S440、S460…補正手
段、TaoRr…後席目標吹出温度。
a…助手席空調ゾーン、103a…後席空調ゾーン、1
08…優先設定スイッチ、S410、S420、S43
0…着座状態判定手段、S440、S460…補正手
段、TaoRr…後席目標吹出温度。
Claims (11)
- 【請求項1】 車室内(100)の前側空調ゾーン(1
01a、102a)と後側空調ゾーン(103a)とを
それぞれ独立に空調制御するとともに、前記前側および
後側空調ゾーン(101a、102a、103a)のい
ずれか一方の右側空調ゾーン(101a)と左側空調ゾ
ーン(102a)とをそれぞれ独立に空調制御する車両
用空調装置において、 前記前側および後側空調ゾーン(101a、102a、
103a)のうち他方の空調ゾーン(103a)の乗員
が前記車室内(100)の左右いずれの側に乗車してい
るかを判定する乗車位置判定手段(S410、S42
0、S430)と、 前記右側および左側空調ゾーン(101a、102a)
のうち前記乗車位置判定手段(S410、S420、S
430)により判定された乗車側と同じ側の空調ゾーン
の空調状態に基づいて、前記他方の空調ゾーン(103
a)を空調制御するための空調制御値(TaoRr)を
補正する補正手段(S440、S460)とを備えるこ
とを特徴とする車両用空調装置。 - 【請求項2】 車室内(100)の前側空調ゾーン(1
01a、102a)と後側空調ゾーン(103a)とを
それぞれ独立に空調制御するとともに、前記前側および
後側空調ゾーン(101a、102a、103a)のい
ずれか一方の右側空調ゾーン(101a)と左側空調ゾ
ーン(102a)とをそれぞれ独立に空調制御する車両
用空調装置において、 前記前側および後側空調ゾーン(101a、102a、
103a)のうち他方の空調ゾーン(103a)を空調
制御するための空調制御値(TaoRr)を補正する補
正手段(S440、S460)と、 前記補正手段(S440、S460)が前記右側および
左側空調ゾーン(101a、102a)のいずれの空調
ゾーンの空調状態に基づいて補正するかを設定できる補
正用設定手段(108)とを備えることを特徴とする車
両用空調装置。 - 【請求項3】 前記他方の空調ゾーン(103a)の乗
員が前記車室内(100)の左右両側に乗車しているか
を判定する両側乗車判定手段(S410、S420、S
430)を備え、 少なくとも前記両側乗車判定手段(S410、S42
0、S430)が両側への乗車を判定した場合に、前記
補正手段(S440、S460)は前記補正用設定手段
(108)の設定に基づいて前記空調制御値(TaoR
r)を補正することを特徴とする請求項2に記載の車両
用空調装置。 - 【請求項4】 前記他方の空調ゾーン(103a)の乗
員が前記車室内(100)の左右いずれの側に乗車して
いるかを判定する乗車位置判定手段(S410、S42
0、S430)を備え、 前記乗車位置判定手段(S410、S420、S43
0)がいずれかへの乗車を判定した場合に、前記右側お
よび左側空調ゾーン(101a、102a)のうち判定
された乗車側と同じ側の空調ゾーンにおける空調状態に
基づいて、前記補正手段(S440、S460)は前記
空調制御値(TaoRr)を補正することを特徴とする
請求項3に記載の車両用空調装置。 - 【請求項5】 前記補正用設定手段(108)による設
定内容を表示する設定内容表示手段(108a)を備え
ることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1つに
記載の車両用空調装置。 - 【請求項6】 車両に搭載されたオーディオ装置の作動
状態を表示するオーディオ用表示手段が、前記設定内容
表示手段(108a)を兼ねることを特徴とする請求項
5に記載の車両用空調装置。 - 【請求項7】 前記補正手段(S440、S460)
は、前記後側空調ゾーン(103a)を空調制御するた
めの前記空調制御値(TaoRr)を補正するものであ
り、 前記設定内容表示手段(108a)を、前記後側空調ゾ
ーン(103a)の乗員が視認可能な位置に設置するこ
とを特徴とする請求項5または6に記載の車両用空調装
置。 - 【請求項8】 前記右側および左側空調ゾーン(101
a、102a)の乗員が希望する設定温度(TsetD
r、TsetPa)と前記他方の空調ゾーン(103
a)の乗員が希望する設定温度(TsetRr)との差
が大きいほど、前記補正手段(S440、S460)は
補正の度合を大きくするようになっていることを特徴と
する請求項1ないし7のいずれか1つに記載の車両用空
調装置。 - 【請求項9】 車室内(100)の前側空調ゾーン(1
01a、102a)と後側空調ゾーン(103a)とを
それぞれ独立に空調制御するとともに、前記前側および
後側空調ゾーン(101a、102a、103a)のい
ずれか一方の右側空調ゾーン(101a)と左側空調ゾ
ーン(102a)とをそれぞれ独立に空調制御する車両
用空調装置において、 前記右側および左側空調ゾーン(101a、102a)
の片側が乗員不在であるかを判定する片側不在判定手段
(S491)と、 前記片側不在判定手段(S491)により判定された不
在側の空調ゾーンを空調制御するための不在側空調制御
値(TaoPa)を、在席側の空調ゾーンを空調制御す
るための在席側空調制御値(TaoDr)に近づけるよ
うに補正する不在側制御値補正手段(S493)とを備
えることを特徴とする車両用空調装置。 - 【請求項10】 前記右側および左側空調ゾーン(10
1a、102a)の空調制御値(TaoDr、TaoP
a)を希望の値に設定する左右制御値設定手段(10
5、106)と、 前記左右制御値設定手段(105、106)による設定
内容を表示する左右制御値表示手段(105a、106
a)とを備え、 前記不在側制御値補正手段(S493)が補正を行う場
合には、前記左右制御値表示手段(105a、106
a)は前記不在側の空調制御値(TaoPa)の表示を
禁止されることを特徴とする請求項9に記載の車両用空
調装置。 - 【請求項11】 前記空調制御値(TaoRr、Tao
Dr、TaoPa)は、前記車室内(100)に吹き出
される空調空気の温度であることを特徴とする請求項1
ないし10のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001029974A JP2002234329A (ja) | 2001-02-06 | 2001-02-06 | 車両用空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001029974A JP2002234329A (ja) | 2001-02-06 | 2001-02-06 | 車両用空調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002234329A true JP2002234329A (ja) | 2002-08-20 |
Family
ID=18894251
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001029974A Withdrawn JP2002234329A (ja) | 2001-02-06 | 2001-02-06 | 車両用空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002234329A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20070082272A (ko) * | 2006-02-16 | 2007-08-21 | 한라공조주식회사 | 탑승자 수에 따른 차량의 자동 온도 조절방법 |
CN100395126C (zh) * | 2003-12-09 | 2008-06-18 | 三菱电机株式会社 | 车用空调系统 |
JP2009184555A (ja) * | 2008-02-07 | 2009-08-20 | Calsonic Kansei Corp | 自動車用空気調和装置 |
KR101146887B1 (ko) | 2005-02-21 | 2012-05-16 | 한라공조주식회사 | 차량용 공조장치 제어방법 |
CN103216916A (zh) * | 2013-04-28 | 2013-07-24 | 惠州市德赛西威汽车电子有限公司 | 一种汽车空调温度补偿控制系统及其控制方法 |
CN106541799A (zh) * | 2015-09-18 | 2017-03-29 | 北汽福田汽车股份有限公司 | 用于汽车双蒸空调的控制装置、系统、方法及汽车 |
JP2018114914A (ja) * | 2017-01-20 | 2018-07-26 | 株式会社デンソー | 車両用空調装置 |
-
2001
- 2001-02-06 JP JP2001029974A patent/JP2002234329A/ja not_active Withdrawn
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