JP2002234327A - 車両用空調装置 - Google Patents
車両用空調装置Info
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- JP2002234327A JP2002234327A JP2001029972A JP2001029972A JP2002234327A JP 2002234327 A JP2002234327 A JP 2002234327A JP 2001029972 A JP2001029972 A JP 2001029972A JP 2001029972 A JP2001029972 A JP 2001029972A JP 2002234327 A JP2002234327 A JP 2002234327A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 車室内の左右の各空調ゾーンを同一の制御値
で空調制御する車両用空調装置において、偏日射の場合
であっても乗員が快適な温感を得られるようにすること
を、配風機構を用いることなく実現する。 【解決手段】 後席空調ゾーン103aの乗員が左右い
ずれの側に着座しているかを判定する乗車位置判定手段
S410〜S430を備え、判定された着座側と同じ側
からの日射量に基づいて後席空調ゾーン103aの目標
吹出温度TaoRrを日射補正する補正手段S440、
S460を備える。これにより、後席空調ゾーン103
aの片側のみに乗員が着座する場合においては、偏日射
の場合であっても、後席目標吹出温度TaoRrを前記
乗員に対して適切に日射補正することができ、従来の配
風機構を用いることなく前記乗員が快適な温感を得られ
る。
で空調制御する車両用空調装置において、偏日射の場合
であっても乗員が快適な温感を得られるようにすること
を、配風機構を用いることなく実現する。 【解決手段】 後席空調ゾーン103aの乗員が左右い
ずれの側に着座しているかを判定する乗車位置判定手段
S410〜S430を備え、判定された着座側と同じ側
からの日射量に基づいて後席空調ゾーン103aの目標
吹出温度TaoRrを日射補正する補正手段S440、
S460を備える。これにより、後席空調ゾーン103
aの片側のみに乗員が着座する場合においては、偏日射
の場合であっても、後席目標吹出温度TaoRrを前記
乗員に対して適切に日射補正することができ、従来の配
風機構を用いることなく前記乗員が快適な温感を得られ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車室内の左右の各
空調ゾーンを同一の制御値で空調制御する車両用空調装
置に関するものである。
空調ゾーンを同一の制御値で空調制御する車両用空調装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平5−193337号公報に
おいて、後席の左右の各空調ゾーンを同一の目標吹出温
度で空調制御する車両用空調装置が提案されている。こ
の従来装置では、左右の各吹出口からの空調風の配風割
合を日射の左右方向の向きに応じて制御するようにし
て、左右方向の片側から日射を受ける偏日射の場合であ
っても、後席の左右の各乗員がともに快適な温感を得ら
れるようにしている。
おいて、後席の左右の各空調ゾーンを同一の目標吹出温
度で空調制御する車両用空調装置が提案されている。こ
の従来装置では、左右の各吹出口からの空調風の配風割
合を日射の左右方向の向きに応じて制御するようにし
て、左右方向の片側から日射を受ける偏日射の場合であ
っても、後席の左右の各乗員がともに快適な温感を得ら
れるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報の従
来技術では、左右各吹出口で異なる風量を吹き出すため
の配風機構を必要とするため、大きな製造原価アップを
招いてしまう。
来技術では、左右各吹出口で異なる風量を吹き出すため
の配風機構を必要とするため、大きな製造原価アップを
招いてしまう。
【0004】また、この配風機構は大きな搭載スペース
を必要とし、特に、車室内後方に設置される後席用空調
装置に配風機構を搭載する場合には、搭載スペースが非
常に狭いため、配風機構の搭載が困難である。
を必要とし、特に、車室内後方に設置される後席用空調
装置に配風機構を搭載する場合には、搭載スペースが非
常に狭いため、配風機構の搭載が困難である。
【0005】本発明は、上記点に鑑み、車室内の左右の
各空調ゾーンを同一の制御値で空調制御する車両用空調
装置において、偏日射の有無に関わらず乗員が快適な温
感を得られるようにすることを、配風機構を用いること
なく実現することを目的とする。
各空調ゾーンを同一の制御値で空調制御する車両用空調
装置において、偏日射の有無に関わらず乗員が快適な温
感を得られるようにすることを、配風機構を用いること
なく実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明では、車室内(100)の右
側空調ゾーン(103a)と左側空調ゾーン(103
b)とを同一の空調制御値(TaoRr)で空調制御す
る車両用空調装置において、車両の右側からの日射量
(TsDr)および左側からの日射量(TsPa)を検
出する日射量検出手段(33)と、右側および左側空調
ゾーン(103a、103b)のいずれに乗員が乗車し
ているかを判定する乗車位置判定手段(S410、S4
20、S430)と、乗車位置判定手段(S410、S
420、S430)により判定された乗車位置の側と同
じ側からの日射量に基づいて、空調制御値(TaoR
r)を日射補正する補正手段(S440、S460)と
を備えることを特徴とする。
に、請求項1に記載の発明では、車室内(100)の右
側空調ゾーン(103a)と左側空調ゾーン(103
b)とを同一の空調制御値(TaoRr)で空調制御す
る車両用空調装置において、車両の右側からの日射量
(TsDr)および左側からの日射量(TsPa)を検
出する日射量検出手段(33)と、右側および左側空調
ゾーン(103a、103b)のいずれに乗員が乗車し
ているかを判定する乗車位置判定手段(S410、S4
20、S430)と、乗車位置判定手段(S410、S
420、S430)により判定された乗車位置の側と同
じ側からの日射量に基づいて、空調制御値(TaoR
r)を日射補正する補正手段(S440、S460)と
を備えることを特徴とする。
【0007】これにより、右側および左側空調ゾーン
(103a、103b)の片側に乗員が乗車する場合に
おいては、偏日射の場合であっても、空調制御値(Ta
oRr)を前記乗員の温感に合わせて適切に日射補正す
ることができ、従来の配風機構を用いることなく前記乗
員が快適な温感を得られるようにできる。
(103a、103b)の片側に乗員が乗車する場合に
おいては、偏日射の場合であっても、空調制御値(Ta
oRr)を前記乗員の温感に合わせて適切に日射補正す
ることができ、従来の配風機構を用いることなく前記乗
員が快適な温感を得られるようにできる。
【0008】なお、補正手段(S440、S460)が
乗車位置の側と同じ側からの日射量に基づいて補正する
とは、同じ側からの日射量のみに基づいて補正量を決定
することに限定解釈されるものではなく、右側および左
側からの両日射量TsDr、TsPaに基づいて補正量
を決定する上で、同じ側からの日射量に基づく度合を反
対側からの日射量に基づく度合より大きくして補正量を
決定することを意味するものである。
乗車位置の側と同じ側からの日射量に基づいて補正する
とは、同じ側からの日射量のみに基づいて補正量を決定
することに限定解釈されるものではなく、右側および左
側からの両日射量TsDr、TsPaに基づいて補正量
を決定する上で、同じ側からの日射量に基づく度合を反
対側からの日射量に基づく度合より大きくして補正量を
決定することを意味するものである。
【0009】請求項2に記載の発明では、車室内(10
0)の右側空調ゾーン(103a)と左側空調ゾーン
(103b)とを同一の空調制御値(TaoRr)で空
調制御する車両用空調装置において、車両の右側からの
日射量(TsDr)および左側からの日射量(TsP
a)を検出する日射量検出手段(33)と、空調制御値
(TaoRr)を日射補正する補正手段(S440、S
460)と、補正手段(S440、S460)が右側か
らの日射量(TsDr)および左側からの日射量(Ts
Pa)のいずれの日射量に基づいて日射補正するかを設
定できる補正用設定手段(108)とを備えることを特
徴とする。
0)の右側空調ゾーン(103a)と左側空調ゾーン
(103b)とを同一の空調制御値(TaoRr)で空
調制御する車両用空調装置において、車両の右側からの
日射量(TsDr)および左側からの日射量(TsP
a)を検出する日射量検出手段(33)と、空調制御値
(TaoRr)を日射補正する補正手段(S440、S
460)と、補正手段(S440、S460)が右側か
らの日射量(TsDr)および左側からの日射量(Ts
Pa)のいずれの日射量に基づいて日射補正するかを設
定できる補正用設定手段(108)とを備えることを特
徴とする。
【0010】これにより、偏日射の場合であっても、補
正用設定手段(108)により設定された側の乗員の温
感に合わせて、空調制御値(TaoRr)を適切に日射
補正することができ、従来の配風機構を用いることなく
前記乗員が快適な温感を得られるようにできる。従っ
て、例えば、右側および左側空調ゾーン(103a、1
03b)の片側に乗員が乗車する場合に、右側および左
側のうち乗車する頻度の高い側を補正用設定手段(10
8)により設定しておけば好適である。
正用設定手段(108)により設定された側の乗員の温
感に合わせて、空調制御値(TaoRr)を適切に日射
補正することができ、従来の配風機構を用いることなく
前記乗員が快適な温感を得られるようにできる。従っ
て、例えば、右側および左側空調ゾーン(103a、1
03b)の片側に乗員が乗車する場合に、右側および左
側のうち乗車する頻度の高い側を補正用設定手段(10
8)により設定しておけば好適である。
【0011】なお、補正手段(S440、S460)が
補正用設定手段(108)により設定された側からの日
射量に基づいて補正するとは、設定された側からの日射
量のみに基づいて補正量を決定することに限定解釈され
るものではなく、右側および左側からの両日射量TsD
r、TsPaに基づいて補正量を決定する上で、設定さ
れた側からの日射量に基づく度合を反対側からの日射量
に基づく度合より大きくして補正量を決定することを意
味するものである。
補正用設定手段(108)により設定された側からの日
射量に基づいて補正するとは、設定された側からの日射
量のみに基づいて補正量を決定することに限定解釈され
るものではなく、右側および左側からの両日射量TsD
r、TsPaに基づいて補正量を決定する上で、設定さ
れた側からの日射量に基づく度合を反対側からの日射量
に基づく度合より大きくして補正量を決定することを意
味するものである。
【0012】請求項3に記載の発明では、右側および左
側空調ゾーン(103a、103b)の両側に乗員が乗
車しているかを判定する両側乗車判定手段(S410、
S420、S430)を備え、少なくとも両側乗車判定
手段(S410、S420、S430)が両側への乗車
を判定した場合に、補正手段(S440、S460)は
補正用設定手段(108)の設定に基づいて空調制御値
(TaoRr)を日射補正することを特徴とする。
側空調ゾーン(103a、103b)の両側に乗員が乗
車しているかを判定する両側乗車判定手段(S410、
S420、S430)を備え、少なくとも両側乗車判定
手段(S410、S420、S430)が両側への乗車
を判定した場合に、補正手段(S440、S460)は
補正用設定手段(108)の設定に基づいて空調制御値
(TaoRr)を日射補正することを特徴とする。
【0013】これにより、右側および左側空調ゾーン
(103a、103b)の両側に乗員が乗車する場合
に、優先させたい乗員(例えば目上の人等)の乗車側を
補正用設定手段(108)により設定しておけば好適で
ある。
(103a、103b)の両側に乗員が乗車する場合
に、優先させたい乗員(例えば目上の人等)の乗車側を
補正用設定手段(108)により設定しておけば好適で
ある。
【0014】請求項4に記載の発明では、右側および左
側空調ゾーン(103a、103b)のいずれに乗員が
乗車しているかを判定する乗車位置判定手段(S41
0、S420、S430)を備え、乗車位置判定手段
(S410、S420、S430)がいずれかへの乗車
を判定した場合に、右側および左側空調ゾーン(103
a、103b)のうち判定された乗車側と同じ側からの
日射量に基づいて、補正手段(S440、S460)は
空調制御値(TaoRr)を日射補正することを特徴と
する。
側空調ゾーン(103a、103b)のいずれに乗員が
乗車しているかを判定する乗車位置判定手段(S41
0、S420、S430)を備え、乗車位置判定手段
(S410、S420、S430)がいずれかへの乗車
を判定した場合に、右側および左側空調ゾーン(103
a、103b)のうち判定された乗車側と同じ側からの
日射量に基づいて、補正手段(S440、S460)は
空調制御値(TaoRr)を日射補正することを特徴と
する。
【0015】これにより、右側および左側空調ゾーン
(103a、103b)の両側に乗車する場合には請求
項3に記載の発明と同様の効果を得ることができ、片側
に乗車する場合には請求項1に記載の発明と同様の効果
を得ることができる。
(103a、103b)の両側に乗車する場合には請求
項3に記載の発明と同様の効果を得ることができ、片側
に乗車する場合には請求項1に記載の発明と同様の効果
を得ることができる。
【0016】請求項5に記載の発明では、補正用設定手
段(108)による設定内容を表示する設定内容表示手
段(108a)を備えることを特徴とする。これによ
り、補正用設定手段(108)により乗員が設定を行う
際に、設定内容表示手段(108a)に表示される設定
内容を確認しながら設定を行うことができるので、乗員
の設定操作の煩わしさを軽減できる。
段(108)による設定内容を表示する設定内容表示手
段(108a)を備えることを特徴とする。これによ
り、補正用設定手段(108)により乗員が設定を行う
際に、設定内容表示手段(108a)に表示される設定
内容を確認しながら設定を行うことができるので、乗員
の設定操作の煩わしさを軽減できる。
【0017】請求項6に記載の発明では、車両に搭載さ
れたオーディオ装置の作動状態を表示するオーディオ用
表示手段が、設定内容表示手段(108a)を兼ねるこ
とを特徴とする。これにより、オーディオ用表示手段と
は別に設定内容表示手段(108a)を設ける場合に比
べて部品点数を低減でき、好適である。
れたオーディオ装置の作動状態を表示するオーディオ用
表示手段が、設定内容表示手段(108a)を兼ねるこ
とを特徴とする。これにより、オーディオ用表示手段と
は別に設定内容表示手段(108a)を設ける場合に比
べて部品点数を低減でき、好適である。
【0018】請求項7に記載の発明では、右側および左
側空調ゾーン(103a、103b)を車室内(10
0)の後側空調ゾーンにて区画し、右側および左側空調
ゾーン(103a、103b)と前側空調ゾーン(10
1a、102a)とをそれぞれ独立に空調制御する車両
用空調装置において、設定内容表示手段(108a)
を、後側空調ゾーンの乗員が視認可能な位置に設置する
ことを特徴とする。
側空調ゾーン(103a、103b)を車室内(10
0)の後側空調ゾーンにて区画し、右側および左側空調
ゾーン(103a、103b)と前側空調ゾーン(10
1a、102a)とをそれぞれ独立に空調制御する車両
用空調装置において、設定内容表示手段(108a)
を、後側空調ゾーンの乗員が視認可能な位置に設置する
ことを特徴とする。
【0019】ところで、設定の側と反対側に乗員が乗車
している場合に、補正手段(S440、S460)が補
正用設定手段(108)の設定に基づいて補正すると、
前記乗員にとっては温感に合わない補正を行っているこ
とになり、違和感を与えてしまう。そして、一般に空調
装置の作動状態は計器盤に備えられた表示手段に表示さ
れるようになっており、後席の乗員には前記表示手段の
視認が困難である。これに対し、請求項7に記載の発明
では、設定内容表示手段(108a)に表示される補正
用設定手段(108)の設定内容を後側空調ゾーンの乗
員が視認できるので、後側空調ゾーンの設定の側と反対
側に乗車している乗員に対する違和感を抑制できる。
している場合に、補正手段(S440、S460)が補
正用設定手段(108)の設定に基づいて補正すると、
前記乗員にとっては温感に合わない補正を行っているこ
とになり、違和感を与えてしまう。そして、一般に空調
装置の作動状態は計器盤に備えられた表示手段に表示さ
れるようになっており、後席の乗員には前記表示手段の
視認が困難である。これに対し、請求項7に記載の発明
では、設定内容表示手段(108a)に表示される補正
用設定手段(108)の設定内容を後側空調ゾーンの乗
員が視認できるので、後側空調ゾーンの設定の側と反対
側に乗車している乗員に対する違和感を抑制できる。
【0020】請求項8に記載の発明のように、空調制御
値(TaoRr)を、車室内(100)に吹き出される
空調空気の温度として好適である。
値(TaoRr)を、車室内(100)に吹き出される
空調空気の温度として好適である。
【0021】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一
例である。
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一
例である。
【0022】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本実施形態は、
車室内の前席(前側)空調ゾーンと後席(後側)空調ゾ
ーンとをそれぞれ独立に空調制御するとともに、前席空
調ゾーンの運転席側(右側)空調ゾーンと助手席側(左
側)空調ゾーンとをそれぞれ独立に空調制御する車両用
空調装置に、本発明を適用したものである。なお、本実
施形態では、右ハンドル車にて説明するので、車室内の
うち車両前席の右側が運転席側となり、車室内のうち車
両前席の左側が助手席側となる。
車室内の前席(前側)空調ゾーンと後席(後側)空調ゾ
ーンとをそれぞれ独立に空調制御するとともに、前席空
調ゾーンの運転席側(右側)空調ゾーンと助手席側(左
側)空調ゾーンとをそれぞれ独立に空調制御する車両用
空調装置に、本発明を適用したものである。なお、本実
施形態では、右ハンドル車にて説明するので、車室内の
うち車両前席の右側が運転席側となり、車室内のうち車
両前席の左側が助手席側となる。
【0023】図1ないし図8は本発明の第1実施形態を
示したもので、図1は、車室内100の各空調ゾーン1
01a、102a、103a、103bの位置関係、お
よび各空調ゾーン101a、102a、103a、10
3bに対する空調空気の吹出口の配置を示す模式図であ
る。符号100Dr、100Pa、100Rrはそれぞ
れ運転席101の乗員(運転者)、助手席102の乗
員、後席103の乗員の上半身に向かって空調空気を吹
き出すフェイス吹出口であり、それぞれ運転席空調ゾー
ン101a、助手席空調ゾーン102a、後席空調ゾー
ン103a、103bに空調空気を吹き出すための吹出
口である。なお、符号103aは後席空調ゾーンの右側
空調ゾーン(以下、後席右側空調ゾーンと呼ぶ)を示
し、符号103bは後席空調ゾーンの左側空調ゾーン
(以下、後席左側空調ゾーンと呼ぶ)を示す。
示したもので、図1は、車室内100の各空調ゾーン1
01a、102a、103a、103bの位置関係、お
よび各空調ゾーン101a、102a、103a、10
3bに対する空調空気の吹出口の配置を示す模式図であ
る。符号100Dr、100Pa、100Rrはそれぞ
れ運転席101の乗員(運転者)、助手席102の乗
員、後席103の乗員の上半身に向かって空調空気を吹
き出すフェイス吹出口であり、それぞれ運転席空調ゾー
ン101a、助手席空調ゾーン102a、後席空調ゾー
ン103a、103bに空調空気を吹き出すための吹出
口である。なお、符号103aは後席空調ゾーンの右側
空調ゾーン(以下、後席右側空調ゾーンと呼ぶ)を示
し、符号103bは後席空調ゾーンの左側空調ゾーン
(以下、後席左側空調ゾーンと呼ぶ)を示す。
【0024】図2は、本実施形態の車両用空調装置の全
体構成を示す全体構成図であり、この空調装置は、運転
席空調ゾーンおよび助手席空調ゾーン(以下、前席空調
ゾーンと呼ぶ)101a、102aをそれぞれ独立に空
調するための前席用空調ユニット1と、後席空調ゾーン
の右側空調ゾーン103aおよび左側空調ゾーン103
bを同一の空調制御値で空調するための後席用空調ユニ
ット2とから構成されている。前席用空調ユニット1は
計器盤104内側に配置されており、後席用空調ユニッ
ト2は車室内100の最後方に配置されている。
体構成を示す全体構成図であり、この空調装置は、運転
席空調ゾーンおよび助手席空調ゾーン(以下、前席空調
ゾーンと呼ぶ)101a、102aをそれぞれ独立に空
調するための前席用空調ユニット1と、後席空調ゾーン
の右側空調ゾーン103aおよび左側空調ゾーン103
bを同一の空調制御値で空調するための後席用空調ユニ
ット2とから構成されている。前席用空調ユニット1は
計器盤104内側に配置されており、後席用空調ユニッ
ト2は車室内100の最後方に配置されている。
【0025】前席用空調ユニット1は車室内100に空
気を送るダクト10を備え、このダクト10内に空気流
れ上流から下流に向かって次に示す構成部品を順次配置
している。すなわち、ダクト10に開口する内気導入口
10aおよび外気導入口10bを開閉して内気モードお
よび外気モードを切り替える内外気切替ドア11、車室
内100に向かう空気流を発生させるブロア12、図示
しない冷凍サイクルの冷媒により空気を冷却するエバポ
レータ13、空気を加熱するヒータコア14、車室内1
00に吹き出す空気の温度を調節するエアミックスドア
15、前席空調ゾーン101a、102aへの吹出口モ
ードを切り替える吹出口切換ドア16を備える。
気を送るダクト10を備え、このダクト10内に空気流
れ上流から下流に向かって次に示す構成部品を順次配置
している。すなわち、ダクト10に開口する内気導入口
10aおよび外気導入口10bを開閉して内気モードお
よび外気モードを切り替える内外気切替ドア11、車室
内100に向かう空気流を発生させるブロア12、図示
しない冷凍サイクルの冷媒により空気を冷却するエバポ
レータ13、空気を加熱するヒータコア14、車室内1
00に吹き出す空気の温度を調節するエアミックスドア
15、前席空調ゾーン101a、102aへの吹出口モ
ードを切り替える吹出口切換ドア16を備える。
【0026】そして、ダクト10内のうちエバポレータ
13の下流部分には仕切り板17が備えられており、こ
れによりダクト10内は吹出口100Drに空気を導く
運転席側通路10cと吹出口100Paに空気を導く助
手席側通路10dとに仕切られている。そして、運転席
側通路10c前述のエアミックスドア15および吹出口
切換ドア16は、両通路10c、10dのそれぞれに設
けられている。
13の下流部分には仕切り板17が備えられており、こ
れによりダクト10内は吹出口100Drに空気を導く
運転席側通路10cと吹出口100Paに空気を導く助
手席側通路10dとに仕切られている。そして、運転席
側通路10c前述のエアミックスドア15および吹出口
切換ドア16は、両通路10c、10dのそれぞれに設
けられている。
【0027】なお、図2では、フット吹出口、デフロス
タ吹出口を省略しているが、運転席側および助手席側通
路10c、10dのそれぞれに各吹出口が開口してお
り、図示しない吹出口切換ドアにより開閉されるように
なっている。そして、吹出口モードには、周知のフェイ
スモード、デフロスタモード、フットモード、バイレベ
ルモード、フットデフモード等がある。
タ吹出口を省略しているが、運転席側および助手席側通
路10c、10dのそれぞれに各吹出口が開口してお
り、図示しない吹出口切換ドアにより開閉されるように
なっている。そして、吹出口モードには、周知のフェイ
スモード、デフロスタモード、フットモード、バイレベ
ルモード、フットデフモード等がある。
【0028】後席用空調ユニット2は車室内100に空
気を送るダクト20を備え、このダクト20内に空気流
れ上流から下流に向かって次に示す構成部品を順次配置
している。すなわち、車室内100に向かう空気流を発
生させるブロア22、図示しない冷凍サイクルの冷媒に
より空気を冷却するエバポレータ23、空気を加熱する
ヒータコア24、車室内100に吹き出す空気の温度を
調節するエアミックスドア25、後席空調ゾーン103
a、103bへの吹出口モードを切り替える吹出口切換
ドア26を備える。
気を送るダクト20を備え、このダクト20内に空気流
れ上流から下流に向かって次に示す構成部品を順次配置
している。すなわち、車室内100に向かう空気流を発
生させるブロア22、図示しない冷凍サイクルの冷媒に
より空気を冷却するエバポレータ23、空気を加熱する
ヒータコア24、車室内100に吹き出す空気の温度を
調節するエアミックスドア25、後席空調ゾーン103
a、103bへの吹出口モードを切り替える吹出口切換
ドア26を備える。
【0029】なお、図2では、フット吹出口、デフロス
タ吹出口を省略しているが、ダクト20には各吹出口が
開口しており、図示しない吹出口切換ドアにより開閉さ
れるようになっている。また、ダクト20内には内気導
入口20aからの内気のみが導入され、常に内気循環モ
ードとなる。また、吹出口モードには、周知のフェイス
モード、フットモード、バイレベルモードがある。
タ吹出口を省略しているが、ダクト20には各吹出口が
開口しており、図示しない吹出口切換ドアにより開閉さ
れるようになっている。また、ダクト20内には内気導
入口20aからの内気のみが導入され、常に内気循環モ
ードとなる。また、吹出口モードには、周知のフェイス
モード、フットモード、バイレベルモードがある。
【0030】そして、以上の構成による前席用空調ユニ
ット1および後席用空調ユニット2の作動は、共通の空
調制御装置(以下、エアコンECUと呼ぶ)3により制
御されるようになっている。
ット1および後席用空調ユニット2の作動は、共通の空
調制御装置(以下、エアコンECUと呼ぶ)3により制
御されるようになっている。
【0031】エアコンECU3への入力信号には、外気
温度センサ31により検出される車室外の外気温度Ta
m、冷却水温度センサ32により検出されるエンジンの
冷却水温度Tw、日射センサ(日射量検出手段)33に
より検出される運転席側および助手席側の日射量TsD
r、TsPa、前席用および後席用の内気温度センサ3
4、35により検出される前席および後席空調ゾーン1
01a、102a、103a、103bの内気温度Tr
Fr、TrRr、エバ後温度センサ36、37により検
出される前席用および後席用のエバポレータ13、23
直後の空気温度(以下、エバ後温度と呼ぶ)TeFr、
TeRr、後席103の運転席側に着座(乗車)してい
るかを検出する運転席側着座センサ(乗車位置検出手
段)38により検出される着座信号、後席103の助手
席側に着座しているかを検出する助手席側着座センサ
(乗車位置検出手段)39により検出される着座信号、
運転席101、助手席102および後席103の各乗員
が、運転席側、助手席側および後席空調ゾーン101
a、102a、103a、103bの空気温度を希望す
る温度に設定するための温度設定手段(左右制御値設定
手段)105、106、107からの設定温度Tset
Dr、TsetPa、TsetRr等が挙げられる。
温度センサ31により検出される車室外の外気温度Ta
m、冷却水温度センサ32により検出されるエンジンの
冷却水温度Tw、日射センサ(日射量検出手段)33に
より検出される運転席側および助手席側の日射量TsD
r、TsPa、前席用および後席用の内気温度センサ3
4、35により検出される前席および後席空調ゾーン1
01a、102a、103a、103bの内気温度Tr
Fr、TrRr、エバ後温度センサ36、37により検
出される前席用および後席用のエバポレータ13、23
直後の空気温度(以下、エバ後温度と呼ぶ)TeFr、
TeRr、後席103の運転席側に着座(乗車)してい
るかを検出する運転席側着座センサ(乗車位置検出手
段)38により検出される着座信号、後席103の助手
席側に着座しているかを検出する助手席側着座センサ
(乗車位置検出手段)39により検出される着座信号、
運転席101、助手席102および後席103の各乗員
が、運転席側、助手席側および後席空調ゾーン101
a、102a、103a、103bの空気温度を希望す
る温度に設定するための温度設定手段(左右制御値設定
手段)105、106、107からの設定温度Tset
Dr、TsetPa、TsetRr等が挙げられる。
【0032】なお、日射センサ33は、フロントウイン
ドウの内側にて車両左右方向の略中央部分に配置された
周知の2D日射センサであり、運転席側からの日射量T
sDrを検出するセンサと助手席側からの日射量TsP
aを検出するセンサとを1体に構成したものである。
ドウの内側にて車両左右方向の略中央部分に配置された
周知の2D日射センサであり、運転席側からの日射量T
sDrを検出するセンサと助手席側からの日射量TsP
aを検出するセンサとを1体に構成したものである。
【0033】また、本実施形態の着座センサは周知の赤
外線センサを採用しており、着座センサは後席103の
うち運転席側と助手席側のそれぞれを検出する2つの赤
外線センサにより構成されている。また、温度設定手段
105、106、107近傍には、各設定内容を表示す
るディスプレイ(表示手段)105a、106a、10
7aが備えられている。
外線センサを採用しており、着座センサは後席103の
うち運転席側と助手席側のそれぞれを検出する2つの赤
外線センサにより構成されている。また、温度設定手段
105、106、107近傍には、各設定内容を表示す
るディスプレイ(表示手段)105a、106a、10
7aが備えられている。
【0034】一方、エアコンECU3は上記入力信号に
基づいて所定の演算処理を行い、下記の各アクチュエー
タに制御信号を出力する。そして、エアコンECU3か
らの出力信号には、内外気切換ドア11を駆動させるサ
ーボモータ11a、ブロア12、22を駆動させる駆動
モータ12a、22a、前述の冷凍サイクルの冷媒を吸
入、圧縮、吐出するコンプレッサの電磁クラッチ、エバ
ポレータ13、23の冷媒流れ上流側にて冷媒流れを断
続する電磁弁、エアミックスドア15、25を駆動させ
るサーボモータ15a、25a、吹出口切換ドア16、
26を駆動させるサーボモータ16a、26aの作動を
制御するための信号等が挙げられる。
基づいて所定の演算処理を行い、下記の各アクチュエー
タに制御信号を出力する。そして、エアコンECU3か
らの出力信号には、内外気切換ドア11を駆動させるサ
ーボモータ11a、ブロア12、22を駆動させる駆動
モータ12a、22a、前述の冷凍サイクルの冷媒を吸
入、圧縮、吐出するコンプレッサの電磁クラッチ、エバ
ポレータ13、23の冷媒流れ上流側にて冷媒流れを断
続する電磁弁、エアミックスドア15、25を駆動させ
るサーボモータ15a、25a、吹出口切換ドア16、
26を駆動させるサーボモータ16a、26aの作動を
制御するための信号等が挙げられる。
【0035】図3はエアコンECU3が実行するプログ
ラムのフローチャートを示しており、以下にフローチャ
ートの内容を説明する。
ラムのフローチャートを示しており、以下にフローチャ
ートの内容を説明する。
【0036】先ず、データやフラグなどの初期化(リセ
ット)を行う(ステップS1)。そして、温度設定手段
105、106、107から設定温度TsetDr、T
setPa、TsetRrを読み込む(ステップS
2)。そして、上述の各センサから、外気温度Tam、
冷却水温度Tw、日射量TsDr、TsPa、内気温度
TrFr、TrRr、エバ後温度TeFr、TeRr、
運転席側および助手席側着座センサ38、39より検出
される着座信号を読み込む(ステップS3)。
ット)を行う(ステップS1)。そして、温度設定手段
105、106、107から設定温度TsetDr、T
setPa、TsetRrを読み込む(ステップS
2)。そして、上述の各センサから、外気温度Tam、
冷却水温度Tw、日射量TsDr、TsPa、内気温度
TrFr、TrRr、エバ後温度TeFr、TeRr、
運転席側および助手席側着座センサ38、39より検出
される着座信号を読み込む(ステップS3)。
【0037】次に、前席用空調ユニット1により吹出口
100Drおよび吹出口100Paから吹き出される空
調風の空調制御値である運転席目標吹出温度TaoD
r、助手席目標吹出温度TaoPaを算出する。また、
後席用空調ユニット2により吹出口100Rrから吹き
出される空調風の後席目標吹出温度(空調制御値)Ta
oRrを算出する(ステップS4)。この算出方法は、
図7のフローチャートを用いて後に詳述する。
100Drおよび吹出口100Paから吹き出される空
調風の空調制御値である運転席目標吹出温度TaoD
r、助手席目標吹出温度TaoPaを算出する。また、
後席用空調ユニット2により吹出口100Rrから吹き
出される空調風の後席目標吹出温度(空調制御値)Ta
oRrを算出する(ステップS4)。この算出方法は、
図7のフローチャートを用いて後に詳述する。
【0038】次に、上述のステップS4にて算出された
TaoDr、TaoPaに基づいて図4の特性図から前
席用空調ユニット1の内外気モードを決定する(ステッ
プS5)。なお、図4中、SW1は内外気切換ドア11
の目標開度であり、本実施形態においては内気導入口1
0aを全閉し、外気導入口10bを全開する場合を目標
開度SW1=100%とする。
TaoDr、TaoPaに基づいて図4の特性図から前
席用空調ユニット1の内外気モードを決定する(ステッ
プS5)。なお、図4中、SW1は内外気切換ドア11
の目標開度であり、本実施形態においては内気導入口1
0aを全閉し、外気導入口10bを全開する場合を目標
開度SW1=100%とする。
【0039】次に、上述のステップS4にて算出された
TaoDr、TaoPa、TaoRrに基づいて図5の
特性図から前席用空調ユニット1の運転席側および助手
席側の吹出口モードをそれぞれ決定するとともに、後席
用空調ユニット2の吹出口内モードを決定する(ステッ
プS6)。
TaoDr、TaoPa、TaoRrに基づいて図5の
特性図から前席用空調ユニット1の運転席側および助手
席側の吹出口モードをそれぞれ決定するとともに、後席
用空調ユニット2の吹出口内モードを決定する(ステッ
プS6)。
【0040】次に、上述のステップS4にて算出された
TaoDr、TaoPa、TaoRrに基づいて図6の
特性図から前席用および後席用空調ユニット1、2のブ
ロア12、22の駆動モータ12a、22aに印加され
るブロア電圧(V)をそれぞれ決定して、ブロア12、
22に所定の風量を生じさせる(ステップS7)。な
お、前席用空調ユニット1の駆動モータ12aへのブロ
ア電圧は、TaoDr、TaoPaに基づいて図6の特
性図によりそれぞれ決定されたブロア電圧を平均化処理
することにより得られている。
TaoDr、TaoPa、TaoRrに基づいて図6の
特性図から前席用および後席用空調ユニット1、2のブ
ロア12、22の駆動モータ12a、22aに印加され
るブロア電圧(V)をそれぞれ決定して、ブロア12、
22に所定の風量を生じさせる(ステップS7)。な
お、前席用空調ユニット1の駆動モータ12aへのブロ
ア電圧は、TaoDr、TaoPaに基づいて図6の特
性図によりそれぞれ決定されたブロア電圧を平均化処理
することにより得られている。
【0041】次に、上述のステップS4にて算出された
TaoDr、TaoPaに基づいて、前席用空調ユニッ
ト1のエアミックスドア15の目標開度θDr、θPa
を次の数1の式により算出する。また、後席用空調ユニ
ット2のエアミックスドア25の目標開度θRrをTa
oRrに基づいて数2の式により算出する(ステップS
8)。
TaoDr、TaoPaに基づいて、前席用空調ユニッ
ト1のエアミックスドア15の目標開度θDr、θPa
を次の数1の式により算出する。また、後席用空調ユニ
ット2のエアミックスドア25の目標開度θRrをTa
oRrに基づいて数2の式により算出する(ステップS
8)。
【0042】
【数1】θ(i)={(Tao(i)−TeFr)/
(Tw−TeFr)}×100(%) 但し、iはDrまたはPaである。
(Tw−TeFr)}×100(%) 但し、iはDrまたはPaである。
【0043】
【数2】θRr={(TaoRr−TeRr)/(Tw
−TeRr)}×100(%) 次に、上述のステップS4〜ステップS8にて決定また
は算出された空調制御状態となるように、前述の各種出
力モータ等の作動を制御する信号を出力する(ステップ
S9)。そして、所定の制御周期時間(t)が経過した
か否かを判定する(ステップS10)。この判定結果が
YESの場合にはステップS2にリターンされ、その判
定結果がNOの場合には制御周期時間(t)の経過を待
つ。
−TeRr)}×100(%) 次に、上述のステップS4〜ステップS8にて決定また
は算出された空調制御状態となるように、前述の各種出
力モータ等の作動を制御する信号を出力する(ステップ
S9)。そして、所定の制御周期時間(t)が経過した
か否かを判定する(ステップS10)。この判定結果が
YESの場合にはステップS2にリターンされ、その判
定結果がNOの場合には制御周期時間(t)の経過を待
つ。
【0044】ここで、ステップS4では、図7のフロー
チャートに示すステップS410〜S480によりTa
oDr、TaoPa、TaoRrを算出しており、以下
に、図7を用いてこれらの算出方法を説明する。
チャートに示すステップS410〜S480によりTa
oDr、TaoPa、TaoRrを算出しており、以下
に、図7を用いてこれらの算出方法を説明する。
【0045】先ず、助手席側着座センサ39の着座信号
に基づいて、後席103の助手席側に乗員が着座してい
るか否かを判定し(ステップS410)、その後、運転
席側着座センサ38の着座信号に基づいて、後席103
の運転席側に乗員が着座しているか否かを判定する(ス
テップS420、S430)。すなわち、ステップS4
10〜S430は着座状態を判定する着座状態判定手段
(乗車位置判定手段、両側乗車判定手段)として機能し
ている。
に基づいて、後席103の助手席側に乗員が着座してい
るか否かを判定し(ステップS410)、その後、運転
席側着座センサ38の着座信号に基づいて、後席103
の運転席側に乗員が着座しているか否かを判定する(ス
テップS420、S430)。すなわち、ステップS4
10〜S430は着座状態を判定する着座状態判定手段
(乗車位置判定手段、両側乗車判定手段)として機能し
ている。
【0046】そして、ステップS410〜S430によ
り後席103の運転席側のみに乗員が着座していると判
定された場合にはステップS440(補正手段)にて数
3の式に基づいてTaoRrを算出する。一方、後席1
03の両側に乗員が着座していると判定された場合ある
いは後席103のいずれの側にも乗員が着座していない
と判定された場合にはステップS450にて数3の式に
基づいてTaoRrを算出する。また、後席103の助
手席側のみに乗員が着座していると判定された場合には
ステップS460(補正手段)にて数3の式に基づいて
TaoRrを算出する。
り後席103の運転席側のみに乗員が着座していると判
定された場合にはステップS440(補正手段)にて数
3の式に基づいてTaoRrを算出する。一方、後席1
03の両側に乗員が着座していると判定された場合ある
いは後席103のいずれの側にも乗員が着座していない
と判定された場合にはステップS450にて数3の式に
基づいてTaoRrを算出する。また、後席103の助
手席側のみに乗員が着座していると判定された場合には
ステップS460(補正手段)にて数3の式に基づいて
TaoRrを算出する。
【0047】
【数3】TaoRr=KsetRr・TsetRr−K
rRr・TrRr−Kam・Tam−KsRr・Ts’
+C+f(j) 但し、KsetRrは後席用温度設定ゲイン、KrRr
は後席用内気温ゲイン、Kamは外気温ゲイン、KsR
rは後席用日射ゲイン、Ts’は後述する日射量、Cは
補正定数、f(j)は前席空調ゾーン101a、102
aの空調状態に応じた補正ゲインを決定する(後に詳述
する)補正関数であり、変数jは後席103の乗員の着
座状態に応じて変化する変数である。
rRr・TrRr−Kam・Tam−KsRr・Ts’
+C+f(j) 但し、KsetRrは後席用温度設定ゲイン、KrRr
は後席用内気温ゲイン、Kamは外気温ゲイン、KsR
rは後席用日射ゲイン、Ts’は後述する日射量、Cは
補正定数、f(j)は前席空調ゾーン101a、102
aの空調状態に応じた補正ゲインを決定する(後に詳述
する)補正関数であり、変数jは後席103の乗員の着
座状態に応じて変化する変数である。
【0048】そして、数3の式のTs’は、ステップS
440では運転席側日射量TsDrとされ、ステップS
460では助手席側日射量TsPaとされている。これ
により、後席目標吹出温度TaoRrは、着座状態判定
手段S410〜S430により片側一人乗車と判定され
た場合に、その判定された側と同じ側からの日射量に基
づいて日射補正される。なお、ステップS450では数
3の式のTs’を((TsDr+TsPa)/2)とし
ている。
440では運転席側日射量TsDrとされ、ステップS
460では助手席側日射量TsPaとされている。これ
により、後席目標吹出温度TaoRrは、着座状態判定
手段S410〜S430により片側一人乗車と判定され
た場合に、その判定された側と同じ側からの日射量に基
づいて日射補正される。なお、ステップS450では数
3の式のTs’を((TsDr+TsPa)/2)とし
ている。
【0049】また、補正関数f(j)による補正は、後
席空調ゾーン103a、103bの空調状態が前席空調
ゾーン101a、102aの空調状態から受ける影響を
打ち消すための補正であり、補正関数f(j)は以下の
数4の多項式によるものである。
席空調ゾーン103a、103bの空調状態が前席空調
ゾーン101a、102aの空調状態から受ける影響を
打ち消すための補正であり、補正関数f(j)は以下の
数4の多項式によるものである。
【0050】
【数4】f(j)=α・((TPAI+β)/(100
+β))・(TsetRr−j) 但し、αは温度補正係数、TPAIは第1内外気補正係
数、βは第2内外気補正係数である。
+β))・(TsetRr−j) 但し、αは温度補正係数、TPAIは第1内外気補正係
数、βは第2内外気補正係数である。
【0051】そして、変数jは、ステップS440では
後述のTsetDr’とされ、ステップS460では後
述のTsetPa’とされている。これにより、後席目
標吹出温度TaoRrは、着座状態判定手段S410〜
S430により片側一人乗車と判定された場合に、その
判定された側と同じ側の前席空調ゾーンの設定温度(空
調状態)に基づいて補正される。なお、ステップS45
0では変数jを((TsetDr’+TsetPa’)
/2)としている。
後述のTsetDr’とされ、ステップS460では後
述のTsetPa’とされている。これにより、後席目
標吹出温度TaoRrは、着座状態判定手段S410〜
S430により片側一人乗車と判定された場合に、その
判定された側と同じ側の前席空調ゾーンの設定温度(空
調状態)に基づいて補正される。なお、ステップS45
0では変数jを((TsetDr’+TsetPa’)
/2)としている。
【0052】ここで、TsetDr’とは、TsetD
rの検出値(生値)に対する緩和処理(例えば時定数処
理)により補正された値である。この緩和処理を具体的
に説明すると、TsetDrの値が急激に変化した場合
に、TsetDrの値を時間に対して指数関数的に変化
させるようにする処理であり、TsetDrの急激な変
化による空調状態の不安定化を防止するための処理であ
る。なお、時定数τは、TsetDrの変化量に対して
TsetDr’の変化量が63.2%の割合に到達する
までの時間(秒)であり、本実施形態では時定数τを3
0秒としている。
rの検出値(生値)に対する緩和処理(例えば時定数処
理)により補正された値である。この緩和処理を具体的
に説明すると、TsetDrの値が急激に変化した場合
に、TsetDrの値を時間に対して指数関数的に変化
させるようにする処理であり、TsetDrの急激な変
化による空調状態の不安定化を防止するための処理であ
る。なお、時定数τは、TsetDrの変化量に対して
TsetDr’の変化量が63.2%の割合に到達する
までの時間(秒)であり、本実施形態では時定数τを3
0秒としている。
【0053】ところで、前席空調ゾーン101a、10
2aの空調状態による後席空調ゾーン103a、103
bの空調状態への影響は、前席の吹出口モードの状態に
よって異なる。特に、フェイスモード時に吹き出される
空調風はその他のモード時の空調風に比べて後席空調ゾ
ーン103a、103bの空調状態に与える影響が大き
い。この点に着目し、前席用空調ユニット1の吹出口モ
ードの状態に応じてαの値を変化させるようにしてい
る。具体的には、フェイスモード(例えばα=5.
0)、フットモード(例えばα=2.5)、フットデフ
モードおよびデフロスタモード(例えばα=1.0)、
バイレベルモード(例えばα=0.75)の順にαの値
を大きくしている。
2aの空調状態による後席空調ゾーン103a、103
bの空調状態への影響は、前席の吹出口モードの状態に
よって異なる。特に、フェイスモード時に吹き出される
空調風はその他のモード時の空調風に比べて後席空調ゾ
ーン103a、103bの空調状態に与える影響が大き
い。この点に着目し、前席用空調ユニット1の吹出口モ
ードの状態に応じてαの値を変化させるようにしてい
る。具体的には、フェイスモード(例えばα=5.
0)、フットモード(例えばα=2.5)、フットデフ
モードおよびデフロスタモード(例えばα=1.0)、
バイレベルモード(例えばα=0.75)の順にαの値
を大きくしている。
【0054】また、一般的に、外気モードの際には、車
両前方から導入される外気が車両後方から排出されるよ
うになっている。よって、内気モードの場合に比べて外
気モードの場合の方が、前席空調ゾーン101a、10
2aの空調状態による後席空調ゾーン103a、103
bの空調状態への影響が大きくなる。この点に着目し、
内外気切換ドア11がSW1=0%である全内気モード
からSW1=100%である全外気モードに近づくほど
TPAIの値を大きくするようにしている。図8は内外
気切換ドア11の目標開度SW1とTPAIの関係を示
す特性図であり、この特性図に従ってTPAIの値を変
化させている。
両前方から導入される外気が車両後方から排出されるよ
うになっている。よって、内気モードの場合に比べて外
気モードの場合の方が、前席空調ゾーン101a、10
2aの空調状態による後席空調ゾーン103a、103
bの空調状態への影響が大きくなる。この点に着目し、
内外気切換ドア11がSW1=0%である全内気モード
からSW1=100%である全外気モードに近づくほど
TPAIの値を大きくするようにしている。図8は内外
気切換ドア11の目標開度SW1とTPAIの関係を示
す特性図であり、この特性図に従ってTPAIの値を変
化させている。
【0055】また、βは、TPAIの補正関数f(j)
に対する重みを決定する補正係数であり、本実施形態で
は実験値に基づいてβ=488としている。また、αお
よびTPAIの算出においては、吹出口モードおよび目
標開度SW1の変化に対して前述の緩和処理(例えば時
定数処理)により補正して算出するようにしている。こ
れにより、補正関数f(j)の急激な変化による空調状
態の不安定化を防止するようにしている。
に対する重みを決定する補正係数であり、本実施形態で
は実験値に基づいてβ=488としている。また、αお
よびTPAIの算出においては、吹出口モードおよび目
標開度SW1の変化に対して前述の緩和処理(例えば時
定数処理)により補正して算出するようにしている。こ
れにより、補正関数f(j)の急激な変化による空調状
態の不安定化を防止するようにしている。
【0056】次に、ステップS470、S480にて数
5の式に基づいてTaoDrおよびTaoPaを算出す
る。
5の式に基づいてTaoDrおよびTaoPaを算出す
る。
【0057】
【数5】Tao(i)=Kset(i)・Tset
(i)−KrFr・TrFr−Kam・Tam−Ks
(i)・Ts(i)+C+K(i) 但し、iはDrまたはPa、Ksetは温度設定ゲイ
ン、Krは内気温ゲイン、Kamは外気温ゲイン、Ks
は日射ゲイン、Cは補正定数、Kは運転席空調ゾーン1
01aおよび助手席空調ゾーン102a固有の補正ゲイ
ンである。
(i)−KrFr・TrFr−Kam・Tam−Ks
(i)・Ts(i)+C+K(i) 但し、iはDrまたはPa、Ksetは温度設定ゲイ
ン、Krは内気温ゲイン、Kamは外気温ゲイン、Ks
は日射ゲイン、Cは補正定数、Kは運転席空調ゾーン1
01aおよび助手席空調ゾーン102a固有の補正ゲイ
ンである。
【0058】次に、上記構成による前席用空調ユニット
1および後席用空調ユニット2の作動を簡単に説明す
る。
1および後席用空調ユニット2の作動を簡単に説明す
る。
【0059】初めに前席用空調ユニット1の作動を説明
すると、ステップS5、S6、S7、S8による各決定
に基づいて、内外気切換ドア11、運転席側および助手
席側の各吹出口切換ドア16、ブロア12、運転席側お
よび助手席側の各エアミックスドア15が駆動される。
すると、ステップS5、S6、S7、S8による各決定
に基づいて、内外気切換ドア11、運転席側および助手
席側の各吹出口切換ドア16、ブロア12、運転席側お
よび助手席側の各エアミックスドア15が駆動される。
【0060】これにより、内気導入口10aおよび外気
導入口10bからダクト10内に空気が導入される。ダ
クト10内を流れる空気は、エバポレータ13を通過す
る際に冷媒と熱交換して冷却される。ここで、エバ後温
度TeFr、TeRrの検出値等に基づいてエアコンE
CU3によってコンプレッサの回転数を制御することに
より、冷凍サイクル内を流れる冷媒の流量を制御して、
エバポレータ13の冷却性能を調整している。エバポレ
ータ13で冷却された空気は、ヒータコア14を通過す
る際にエンジン冷却水と熱交換して加熱される。そし
て、エアミックスドア15によってヒータコア14を通
過する空気とヒータコア14を迂回する空気との割合が
調節され、こうして所定の温度に左右独立して調整され
た空調空気が、運転席側および助手席側の各吹出口10
0Dr、100Paから吹き出される。
導入口10bからダクト10内に空気が導入される。ダ
クト10内を流れる空気は、エバポレータ13を通過す
る際に冷媒と熱交換して冷却される。ここで、エバ後温
度TeFr、TeRrの検出値等に基づいてエアコンE
CU3によってコンプレッサの回転数を制御することに
より、冷凍サイクル内を流れる冷媒の流量を制御して、
エバポレータ13の冷却性能を調整している。エバポレ
ータ13で冷却された空気は、ヒータコア14を通過す
る際にエンジン冷却水と熱交換して加熱される。そし
て、エアミックスドア15によってヒータコア14を通
過する空気とヒータコア14を迂回する空気との割合が
調節され、こうして所定の温度に左右独立して調整され
た空調空気が、運転席側および助手席側の各吹出口10
0Dr、100Paから吹き出される。
【0061】次に後席用空調ユニット2の作動を説明す
ると、ステップS6、S7、S8による各決定に基づい
て、各吹出口切換ドア26、ブロア22、エアミックス
ドア25が駆動される。そして、前席用空調ユニット1
と同様の方法により調整された空調空気が後席側の吹出
口100Rrから吹き出される。
ると、ステップS6、S7、S8による各決定に基づい
て、各吹出口切換ドア26、ブロア22、エアミックス
ドア25が駆動される。そして、前席用空調ユニット1
と同様の方法により調整された空調空気が後席側の吹出
口100Rrから吹き出される。
【0062】以上により、本実施形態では、後席目標吹
出温度TaoRrは、着座状態判定手段S410〜S4
30により片側一人乗車と判定された場合に、その判定
された側と同じ側からの日射量に基づいて日射補正され
る。例えば、図2に示すように、後席左側空調ゾーン1
03bに乗員が着座して後席右側空調ゾーン103aの
乗員が不在の場合には、ステップS460にて数3の式
のTs’を助手席側日射量TsPaとすることにより、
後席目標吹出温度TaoRrを助手席側からの日射量T
sPaに基づいて日射補正している。これにより、運転
席側日射量TsDrと助手席側日射量TsPaとが異な
る偏日射の場合であっても、後席目標吹出温度TaoR
rを後席の乗員に対して適正な温度に日射補正すること
ができ、後席103の乗員が快適な温感を得られるよう
にしている。よって、従来の空調装置の配風機構を廃止
でき、空調装置の製造原価低減および大型化の抑制を図
ることができる。
出温度TaoRrは、着座状態判定手段S410〜S4
30により片側一人乗車と判定された場合に、その判定
された側と同じ側からの日射量に基づいて日射補正され
る。例えば、図2に示すように、後席左側空調ゾーン1
03bに乗員が着座して後席右側空調ゾーン103aの
乗員が不在の場合には、ステップS460にて数3の式
のTs’を助手席側日射量TsPaとすることにより、
後席目標吹出温度TaoRrを助手席側からの日射量T
sPaに基づいて日射補正している。これにより、運転
席側日射量TsDrと助手席側日射量TsPaとが異な
る偏日射の場合であっても、後席目標吹出温度TaoR
rを後席の乗員に対して適正な温度に日射補正すること
ができ、後席103の乗員が快適な温感を得られるよう
にしている。よって、従来の空調装置の配風機構を廃止
でき、空調装置の製造原価低減および大型化の抑制を図
ることができる。
【0063】ところで、後席左側空調ゾーン103bの
空気温度は助手席空調ゾーン102aの空気温度の影響
を受け、後席右側空調ゾーン103aの空気温度は運転
席空調ゾーン101aの空気温度の影響を受ける。よっ
て、各設定温度TsetDr、TsetPaが異なれ
ば、後席左側空調ゾーン103bと後席右側空調ゾーン
103aとで温度差が生じてしまう。例えば、図2に示
すようにTsetDrを25℃、TsetPaを22
℃、TsetRrを25℃に設定した場合には、後席左
側空調ゾーン103bの空気温度は後席右側空調ゾーン
103aの空気温度より低くなる。
空気温度は助手席空調ゾーン102aの空気温度の影響
を受け、後席右側空調ゾーン103aの空気温度は運転
席空調ゾーン101aの空気温度の影響を受ける。よっ
て、各設定温度TsetDr、TsetPaが異なれ
ば、後席左側空調ゾーン103bと後席右側空調ゾーン
103aとで温度差が生じてしまう。例えば、図2に示
すようにTsetDrを25℃、TsetPaを22
℃、TsetRrを25℃に設定した場合には、後席左
側空調ゾーン103bの空気温度は後席右側空調ゾーン
103aの空気温度より低くなる。
【0064】これに対し本実施形態では、図2に示すよ
うに、後席103の助手席側に乗員が着座して運転席側
の乗員が不在の場合には、後席目標吹出温度TaoRr
を、助手席空調ゾーン102aの空調状態に基づいた補
正関数f(j)により補正する。具体的には、ステップ
S460にて数3の式の変数jをTsetDr’とする
ことにより、後席目標吹出温度TaoRrをTsetD
rに基づいて補正している。これにより、後席空調ゾー
ン103aのうち助手席側と運転席側とで温度差が生じ
てしまうことに関わらず、後席目標吹出温度TaoRr
を後席の乗員に対して適正な温度に補正することがで
き、後席103の乗員の快適性を向上できる。
うに、後席103の助手席側に乗員が着座して運転席側
の乗員が不在の場合には、後席目標吹出温度TaoRr
を、助手席空調ゾーン102aの空調状態に基づいた補
正関数f(j)により補正する。具体的には、ステップ
S460にて数3の式の変数jをTsetDr’とする
ことにより、後席目標吹出温度TaoRrをTsetD
rに基づいて補正している。これにより、後席空調ゾー
ン103aのうち助手席側と運転席側とで温度差が生じ
てしまうことに関わらず、後席目標吹出温度TaoRr
を後席の乗員に対して適正な温度に補正することがで
き、後席103の乗員の快適性を向上できる。
【0065】なお、後席103の運転席側に乗員が着座
して助手席側の乗員が不在の場合であっても、ステップ
S440にて数3の式のTs’を運転席側日射量TsD
rとし、数3の式の変数jをTsetDr’とするの
で、図2の着座状態の場合における前述の効果と同様の
効果を得ることができる。
して助手席側の乗員が不在の場合であっても、ステップ
S440にて数3の式のTs’を運転席側日射量TsD
rとし、数3の式の変数jをTsetDr’とするの
で、図2の着座状態の場合における前述の効果と同様の
効果を得ることができる。
【0066】また、本実施形態では、前席用空調ユニッ
ト1の吹出口モードの状態に応じて補正関数f(j)の
温度補正係数αを変化させることにより、前席用空調ユ
ニット1の吹出口モードの状態に基づいて後席目標吹出
温度TaoRrを補正している。また、内外気切換ドア
11の開度に応じて補正関数f(j)の第1内外気補正
係数TPAIを変化させることにより、内外気切換ドア
11の開度に基づいて後席目標吹出温度TaoRrを補
正している。これらにより、後席目標吹出温度TaoR
rをより一層後席103の乗員に適した補正することが
できる。
ト1の吹出口モードの状態に応じて補正関数f(j)の
温度補正係数αを変化させることにより、前席用空調ユ
ニット1の吹出口モードの状態に基づいて後席目標吹出
温度TaoRrを補正している。また、内外気切換ドア
11の開度に応じて補正関数f(j)の第1内外気補正
係数TPAIを変化させることにより、内外気切換ドア
11の開度に基づいて後席目標吹出温度TaoRrを補
正している。これらにより、後席目標吹出温度TaoR
rをより一層後席103の乗員に適した補正することが
できる。
【0067】また、ステップS460およびステップS
440にて、補正関数f(j)の変数jは運転席側また
は助手席側の設定温度TsetDr’、TsetPa’
とされているので、TsetRrとTsetDr’また
はTsetPa’との差が大きいほど、補正関数f
(j)によるTaoRrの補正の度合が大きくなる。こ
れにより、前席の設定温度TsetDr、TsetPa
と後席の設定温度TsetRrとの差が大きい場合であ
っても、後席目標吹出温度TaoRrを最適に補正する
ことができる。
440にて、補正関数f(j)の変数jは運転席側また
は助手席側の設定温度TsetDr’、TsetPa’
とされているので、TsetRrとTsetDr’また
はTsetPa’との差が大きいほど、補正関数f
(j)によるTaoRrの補正の度合が大きくなる。こ
れにより、前席の設定温度TsetDr、TsetPa
と後席の設定温度TsetRrとの差が大きい場合であ
っても、後席目標吹出温度TaoRrを最適に補正する
ことができる。
【0068】(第2実施形態)本実施形態では、ステッ
プS410〜S430にて後席103の両側に乗員が着
座していると判定された場合に、どちら側の乗員を優先
して後席空調ゾーン103a、103bを空調するかを
設定する優先設定スイッチ(補正用設定手段)108が
備えられている。
プS410〜S430にて後席103の両側に乗員が着
座していると判定された場合に、どちら側の乗員を優先
して後席空調ゾーン103a、103bを空調するかを
設定する優先設定スイッチ(補正用設定手段)108が
備えられている。
【0069】すなわち、第1実施形態では、図7のステ
ップS430にてYESと判定された場合(後席103
の両側に乗員が着座していると判定された場合)には、
ステップS450にてTaoRrを算出していた。これ
に対し、本実施形態では、図9に示すように、ステップ
S430にてYESと判定された場合には、ステップS
435にて優先設定スイッチ108の設定を判定する。
ップS430にてYESと判定された場合(後席103
の両側に乗員が着座していると判定された場合)には、
ステップS450にてTaoRrを算出していた。これ
に対し、本実施形態では、図9に示すように、ステップ
S430にてYESと判定された場合には、ステップS
435にて優先設定スイッチ108の設定を判定する。
【0070】そして、この設定が、後席103の運転席
側の乗員を優先して後席空調ゾーン103a、103b
を空調する設定である場合には、ステップS440にて
TaoRrを算出する。一方、後席103の助手席側の
乗員を優先して後席空調ゾーン103a、103bを空
調する設定である場合には、ステップS460にてTa
oRrを算出する。
側の乗員を優先して後席空調ゾーン103a、103b
を空調する設定である場合には、ステップS440にて
TaoRrを算出する。一方、後席103の助手席側の
乗員を優先して後席空調ゾーン103a、103bを空
調する設定である場合には、ステップS460にてTa
oRrを算出する。
【0071】これにより、後席空調ゾーン103a、1
03bの両側に乗員が着座する場合に、右側および左側
のうち着座する頻度の高い側、あるいは、優先させたい
乗員(例えば目上の人等)の着座側を優先設定スイッチ
108により設定しておけば好適である。
03bの両側に乗員が着座する場合に、右側および左側
のうち着座する頻度の高い側、あるいは、優先させたい
乗員(例えば目上の人等)の着座側を優先設定スイッチ
108により設定しておけば好適である。
【0072】なお、優先設定スイッチ108を後席10
3近傍(例えば図1の一点鎖線に示す、センタコンソー
ル後部の位置)に設置すれば、後席103の乗員が容易
に操作でき、好適である。
3近傍(例えば図1の一点鎖線に示す、センタコンソー
ル後部の位置)に設置すれば、後席103の乗員が容易
に操作でき、好適である。
【0073】(第3実施形態)第2実施形態では、後席
103の両側に乗員が着座していると判定された場合に
限り、ステップS435にて優先設定スイッチ108の
設定を判定して、この判定に基づいて後席目標吹出温度
TaoRrを算出するようにしていたが、本実施形態で
は、図10に示すように、後席103の乗員の着座状態
に関わらず、ステップS435にて優先設定スイッチ1
08の設定を判定して、この判定に基づいて後席目標吹
出温度TaoRrを算出するようにしている。そして、
優先設定スイッチ108による設定がない場合には、第
1および第2実施形態のステップS450と同様にして
TaoRrを算出する。
103の両側に乗員が着座していると判定された場合に
限り、ステップS435にて優先設定スイッチ108の
設定を判定して、この判定に基づいて後席目標吹出温度
TaoRrを算出するようにしていたが、本実施形態で
は、図10に示すように、後席103の乗員の着座状態
に関わらず、ステップS435にて優先設定スイッチ1
08の設定を判定して、この判定に基づいて後席目標吹
出温度TaoRrを算出するようにしている。そして、
優先設定スイッチ108による設定がない場合には、第
1および第2実施形態のステップS450と同様にして
TaoRrを算出する。
【0074】これにより、後席空調ゾーン103a、1
03bのうち優先設定された側の乗員の快適性を向上で
きる。
03bのうち優先設定された側の乗員の快適性を向上で
きる。
【0075】(第4実施形態)第1〜第3実施形態で
は、後席目標吹出温度TaoRrを日射補正している
が、後席空調ゾーン103a、103bの空調状態を制
御する制御値であれば、本発明は後席目標吹出温度Ta
oRrの日射補正に限られるものではない。
は、後席目標吹出温度TaoRrを日射補正している
が、後席空調ゾーン103a、103bの空調状態を制
御する制御値であれば、本発明は後席目標吹出温度Ta
oRrの日射補正に限られるものではない。
【0076】すなわち、本実施形態では、後席空調ゾー
ン103a、103bへ吹き出される空調空気の風量
を、両日射量TsDr、TsPaの違い(日射の左右方
向の向き)に応じて日射補正するようにしている。具体
的には、後席用空調ユニット2のブロア22に印加され
るブロア電圧(V)を補正する。例えば、暖房運転時で
あって図2に示す日射方向、着座状態である場合には、
前記ブロア電圧(V)を小さくするように日射補正す
る。
ン103a、103bへ吹き出される空調空気の風量
を、両日射量TsDr、TsPaの違い(日射の左右方
向の向き)に応じて日射補正するようにしている。具体
的には、後席用空調ユニット2のブロア22に印加され
るブロア電圧(V)を補正する。例えば、暖房運転時で
あって図2に示す日射方向、着座状態である場合には、
前記ブロア電圧(V)を小さくするように日射補正す
る。
【0077】また、後席用空調ユニット2の吹出モード
を、両日射量TsDr、TsPaの違い(日射の左右方
向の向き)に応じて変化させるようにしてもよい。例え
ば、暖房運転時であって図2に示す日射向きおよび着座
状態である場合には、後席用空調ユニット2の吹出モー
ドをフェイスモードからバイレベルモードに変化させれ
ばよい。
を、両日射量TsDr、TsPaの違い(日射の左右方
向の向き)に応じて変化させるようにしてもよい。例え
ば、暖房運転時であって図2に示す日射向きおよび着座
状態である場合には、後席用空調ユニット2の吹出モー
ドをフェイスモードからバイレベルモードに変化させれ
ばよい。
【0078】(第5実施形態)第1実施形態では、片側
一人乗車と判定された側と同じ側からの日射量に基づい
て後席目標吹出温度TaoRrを日射補正する手段とし
て、数3の式のTs’を運転席側日射量TsDrまたは
助手席側日射量TsPaとしているが、本実施形態で
は、後席右側空調ゾーン103aに乗車する場合にはT
s’を(γ・TsDr+TsPa)/2とし、後席左側
空調ゾーン103bに乗車する場合にはTs’を(Ts
Dr+γ・TsPa)/2としている。但し、γは1よ
り大きい値の定数である。
一人乗車と判定された側と同じ側からの日射量に基づい
て後席目標吹出温度TaoRrを日射補正する手段とし
て、数3の式のTs’を運転席側日射量TsDrまたは
助手席側日射量TsPaとしているが、本実施形態で
は、後席右側空調ゾーン103aに乗車する場合にはT
s’を(γ・TsDr+TsPa)/2とし、後席左側
空調ゾーン103bに乗車する場合にはTs’を(Ts
Dr+γ・TsPa)/2としている。但し、γは1よ
り大きい値の定数である。
【0079】すなわち、運転席側および助手席側の両日
射量TsDr、TsPaに基づいて補正関数f(j)に
よるTaoRrの補正量を決定する上で、判定された側
と同じ側からの日射量に基づく度合を反対側からの日射
量に基づく度合より大きくして補正量を決定する。
射量TsDr、TsPaに基づいて補正関数f(j)に
よるTaoRrの補正量を決定する上で、判定された側
と同じ側からの日射量に基づく度合を反対側からの日射
量に基づく度合より大きくして補正量を決定する。
【0080】同様にして、第2、第3実施形態の数3の
式のTs’についても、後席右側に優先設定されている
場合にはTs’を(γ・TsDr+TsPa)/2と
し、後席左側に優先設定されている場合にはTs’を
(TsDr+γ・TsPa)/2としてもよい。
式のTs’についても、後席右側に優先設定されている
場合にはTs’を(γ・TsDr+TsPa)/2と
し、後席左側に優先設定されている場合にはTs’を
(TsDr+γ・TsPa)/2としてもよい。
【0081】(第6実施形態)本実施形態では、後席1
03近傍(例えば図1の一点鎖線位置)に、後席用空調
装置2の作動を設定する操作手段を有する操作パネル
(図示せず)を備え、この操作パネルに、後席空調ゾー
ン103a、103bの設定温度TsetRrを設定す
る温度設定手段107および第2および第3実施形態の
優先設定スイッチ108を配置している。これにより、
後席の乗員による空調装置の操作性を良好にできる。
03近傍(例えば図1の一点鎖線位置)に、後席用空調
装置2の作動を設定する操作手段を有する操作パネル
(図示せず)を備え、この操作パネルに、後席空調ゾー
ン103a、103bの設定温度TsetRrを設定す
る温度設定手段107および第2および第3実施形態の
優先設定スイッチ108を配置している。これにより、
後席の乗員による空調装置の操作性を良好にできる。
【0082】ところで、第2および第3実施形態の優先
設定スイッチ108による優先設定の側と反対側に乗員
が着座している場合に、後席目標吹出温度TaoRrを
優先設定に基づいて補正すると、前記乗員にとっては温
感に合わない補正を行っていることになり、違和感を与
えてしまう。
設定スイッチ108による優先設定の側と反対側に乗員
が着座している場合に、後席目標吹出温度TaoRrを
優先設定に基づいて補正すると、前記乗員にとっては温
感に合わない補正を行っていることになり、違和感を与
えてしまう。
【0083】これに対し、前記操作パネルに、優先設定
スイッチ108による設定内容を後席空調ゾーン103
a、103bの乗員に対して表示するディスプレイ(設
定内容表示手段)108aを備えれば、乗員に対する違
和感を抑制できる。また、優先設定スイッチ108によ
り乗員が設定を行う際に、ディスプレイ108aに表示
される設定内容を確認しながら設定を行うことができる
ので、乗員の設定操作の煩わしさを軽減できる。
スイッチ108による設定内容を後席空調ゾーン103
a、103bの乗員に対して表示するディスプレイ(設
定内容表示手段)108aを備えれば、乗員に対する違
和感を抑制できる。また、優先設定スイッチ108によ
り乗員が設定を行う際に、ディスプレイ108aに表示
される設定内容を確認しながら設定を行うことができる
ので、乗員の設定操作の煩わしさを軽減できる。
【0084】また、計器盤104に搭載されたオーディ
オ装置の音響(例えば音量、音質等)等の作動状態を表
示するディスプレイ(オーディオ用表示手段)が、優先
設定スイッチ108による設定内容を表示するディスプ
レイを兼ねるようにして、部品点数低減を図るようにし
てもよい。
オ装置の音響(例えば音量、音質等)等の作動状態を表
示するディスプレイ(オーディオ用表示手段)が、優先
設定スイッチ108による設定内容を表示するディスプ
レイを兼ねるようにして、部品点数低減を図るようにし
てもよい。
【0085】(第7実施形態)第1〜第3実施形態では
着座センサとして赤外線センサを採用しているが、本発
明はこれに限られるものではなく、超音波センサ、各座
席102、103に備えられる圧力センサを採用しても
よい。また、シートベルトを装着することにより着座信
号を出力するようにしてもよい。また、各座席101、
102、103の状態(例えば背もたれ部分の角度等)
を乗員の好みに応じて設定するためのシートスイッチへ
の操作の有無を着座信号としてもよい。また、各温度設
定手段105、106、107および優先設定スイッチ
108による設定操作の有無を着座信号としてもよい。
また、乗員の音声による音声信号を着座信号としてもよ
い。また、乗降用ドアの開閉による開閉信号を着座信号
としてもよい。また、映像検出手段による乗員の映像の
有無を着座信号としてもよい。
着座センサとして赤外線センサを採用しているが、本発
明はこれに限られるものではなく、超音波センサ、各座
席102、103に備えられる圧力センサを採用しても
よい。また、シートベルトを装着することにより着座信
号を出力するようにしてもよい。また、各座席101、
102、103の状態(例えば背もたれ部分の角度等)
を乗員の好みに応じて設定するためのシートスイッチへ
の操作の有無を着座信号としてもよい。また、各温度設
定手段105、106、107および優先設定スイッチ
108による設定操作の有無を着座信号としてもよい。
また、乗員の音声による音声信号を着座信号としてもよ
い。また、乗降用ドアの開閉による開閉信号を着座信号
としてもよい。また、映像検出手段による乗員の映像の
有無を着座信号としてもよい。
【0086】(第8実施形態)第1〜第3実施形態で
は、各目標吹出温度TaoRr、TaoDr、TaoP
aを同一の日射センサ33の検出値TsDr、TsPa
に基づいて日射補正するようにしているが、車室内10
0の後方側箇所(例えばセンタコンソール後部)に後席
用の2D日射センサ33を追加して、後席目標吹出温度
TaoRrを後席用2D日射センサ33の検出値TsD
r、TsPaに基づいて日射補正するようにして、後席
目標吹出温度TaoRrの日射補正の精度を高めるよう
にしてもよい。
は、各目標吹出温度TaoRr、TaoDr、TaoP
aを同一の日射センサ33の検出値TsDr、TsPa
に基づいて日射補正するようにしているが、車室内10
0の後方側箇所(例えばセンタコンソール後部)に後席
用の2D日射センサ33を追加して、後席目標吹出温度
TaoRrを後席用2D日射センサ33の検出値TsD
r、TsPaに基づいて日射補正するようにして、後席
目標吹出温度TaoRrの日射補正の精度を高めるよう
にしてもよい。
【0087】また、日射量検出手段33は2D日射セン
サに限られるものではなく、例えば、1D日射センサを
車室内100の右側および左側にそれぞれ備えるように
してもよい。また、日射量検出手段33による右側およ
び左側からの日射量TsDr、TsPaの検出値は、車
両用ナビゲーションシステムからの情報による日射の向
きと、少なくとも1つの1D日射センサによる日射量と
から推定される値であってもよい。
サに限られるものではなく、例えば、1D日射センサを
車室内100の右側および左側にそれぞれ備えるように
してもよい。また、日射量検出手段33による右側およ
び左側からの日射量TsDr、TsPaの検出値は、車
両用ナビゲーションシステムからの情報による日射の向
きと、少なくとも1つの1D日射センサによる日射量と
から推定される値であってもよい。
【0088】(第9実施形態)本実施形態では、太陽の
車両に対する位置を検出する検出手段を備えており、太
陽が車両の真上の位置から真横の位置になるにつれて、
空調制御値TaoRrを日射補正する度合を大きくする
ようにしている。これにより、車両に対する日射角度の
変化による乗員の受ける日射量の変化に応じて、空調制
御値TaoRrを適切に日射補正することができる。
車両に対する位置を検出する検出手段を備えており、太
陽が車両の真上の位置から真横の位置になるにつれて、
空調制御値TaoRrを日射補正する度合を大きくする
ようにしている。これにより、車両に対する日射角度の
変化による乗員の受ける日射量の変化に応じて、空調制
御値TaoRrを適切に日射補正することができる。
【0089】(他の実施形態)第1〜第3実施形態で
は、前席空調ゾーン101a、102aを左右独立のT
aoDr、TaoPaに基づいて空調制御し、後席空調
ゾーン103a、103bを左右同一のTaoRrで空
調制御する場合のTaoRrの日射補正について本発明
を適用しているが、本発明はこのように区画された空調
ゾーンを独立空調する空調装置に限られるものではな
い。例えば、高級車等の空調装置に採用されているよう
に、後席空調ゾーンを左右独立した2種類のTaoRr
に基づいて空調制御し、前席空調ゾーンを左右同一のT
aoFrに基づいて空調制御する場合のTaoFrの日
射補正について本発明を適用するようにしてもよい。
は、前席空調ゾーン101a、102aを左右独立のT
aoDr、TaoPaに基づいて空調制御し、後席空調
ゾーン103a、103bを左右同一のTaoRrで空
調制御する場合のTaoRrの日射補正について本発明
を適用しているが、本発明はこのように区画された空調
ゾーンを独立空調する空調装置に限られるものではな
い。例えば、高級車等の空調装置に採用されているよう
に、後席空調ゾーンを左右独立した2種類のTaoRr
に基づいて空調制御し、前席空調ゾーンを左右同一のT
aoFrに基づいて空調制御する場合のTaoFrの日
射補正について本発明を適用するようにしてもよい。
【0090】また、第1〜第3実施形態では、前後2つ
に区画された空調ゾーンを独立して空調する空調装置に
本発明を適用しているが、前後方向に複数列のシートを
有する車両の空調装置に採用されているように、前後方
向に複数に区画された空調ゾーンを独立して空調する空
調装置に本発明を適用してもよいことは勿論である。
に区画された空調ゾーンを独立して空調する空調装置に
本発明を適用しているが、前後方向に複数列のシートを
有する車両の空調装置に採用されているように、前後方
向に複数に区画された空調ゾーンを独立して空調する空
調装置に本発明を適用してもよいことは勿論である。
【図1】本発明の第1実施形態における空調空気の吹出
口の配置を示す模式図である。
口の配置を示す模式図である。
【図2】第1実施形態における車両用空調装置の全体構
成を示す全体構成図である。
成を示す全体構成図である。
【図3】第1実施形態におけるエアコンECUが実行す
るプログラムのフローチャートである。
るプログラムのフローチャートである。
【図4】第1実施形態におけるTaoと内外気モードと
の関係を表す特性図である。
の関係を表す特性図である。
【図5】第1実施形態におけるTaoと吹出口モードと
の関係を示す特性図である。
の関係を示す特性図である。
【図6】第1実施形態におけるTaoとブロア電圧との
関係を示す特性図である。
関係を示す特性図である。
【図7】図3のフローチャートの部分詳細を示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図8】第1実施形態における内外気切換ドアの目標開
度SW1と第2内外気補正係数との関係を示す特性図で
ある。
度SW1と第2内外気補正係数との関係を示す特性図で
ある。
【図9】本発明の第2実施形態における目標吹出温度T
aoDr、TaoPa、TaoRrの算出方法を示すフ
ローチャートである。
aoDr、TaoPa、TaoRrの算出方法を示すフ
ローチャートである。
【図10】本発明の第3実施形態における目標吹出温度
TaoDr、TaoPa、TaoRrの算出方法を示す
フローチャートである。
TaoDr、TaoPa、TaoRrの算出方法を示す
フローチャートである。
100…車室内、103a…後席右側空調ゾーン、10
3b…後席左側空調ゾーン、108…優先設定スイッ
チ、S410、S420、S430…着座状態判定手
段、S440、S460…補正手段、TaoRr…後席
目標吹出温度、TsDr…運転席側からの日射量、Ts
Pa…助手席側からの日射量。
3b…後席左側空調ゾーン、108…優先設定スイッ
チ、S410、S420、S430…着座状態判定手
段、S440、S460…補正手段、TaoRr…後席
目標吹出温度、TsDr…運転席側からの日射量、Ts
Pa…助手席側からの日射量。
Claims (8)
- 【請求項1】 車室内(100)の右側空調ゾーン(1
03a)と左側空調ゾーン(103b)とを同一の空調
制御値(TaoRr)で空調制御する車両用空調装置に
おいて、 車両の右側からの日射量(TsDr)および左側からの
日射量(TsPa)を検出する日射量検出手段(33)
と、 前記右側および左側空調ゾーン(103a、103b)
のいずれに乗員が乗車しているかを判定する乗車位置判
定手段(S410、S420、S430)と、 前記乗車位置判定手段(S410、S420、S43
0)により判定された乗車位置の側と同じ側からの日射
量に基づいて、前記空調制御値(TaoRr)を日射補
正する補正手段(S440、S460)とを備えること
を特徴とする車両用空調装置。 - 【請求項2】 車室内(100)の右側空調ゾーン(1
03a)と左側空調ゾーン(103b)とを同一の空調
制御値(TaoRr)で空調制御する車両用空調装置に
おいて、 車両の右側からの日射量(TsDr)および左側からの
日射量(TsPa)を検出する日射量検出手段(33)
と、 前記空調制御値(TaoRr)を日射補正する補正手段
(S440、S460)と、 前記補正手段(S440、S460)が前記右側からの
日射量(TsDr)および前記左側からの日射量(Ts
Pa)のいずれの日射量に基づいて日射補正するかを設
定できる補正用設定手段(108)とを備えることを特
徴とする車両用空調装置。 - 【請求項3】 前記右側および左側空調ゾーン(103
a、103b)の両側に乗員が乗車しているかを判定す
る両側乗車判定手段(S410、S420、S430)
を備え、 少なくとも前記両側乗車判定手段(S410、S42
0、S430)が両側への乗車を判定した場合に、前記
補正手段(S440、S460)は前記補正用設定手段
(108)の設定に基づいて前記空調制御値(TaoR
r)を日射補正することを特徴とする請求項2に記載の
車両用空調装置。 - 【請求項4】 前記右側および左側空調ゾーン(103
a、103b)のいずれに乗員が乗車しているかを判定
する乗車位置判定手段(S410、S420、S43
0)を備え、 前記乗車位置判定手段(S410、S420、S43
0)がいずれかへの乗車を判定した場合に、前記右側お
よび左側空調ゾーン(103a、103b)のうち判定
された乗車側と同じ側からの日射量に基づいて、前記補
正手段(S440、S460)は前記空調制御値(Ta
oRr)を日射補正することを特徴とする請求項3に記
載の車両用空調装置。 - 【請求項5】 前記補正用設定手段(108)による設
定内容を表示する設定内容表示手段(108a)を備え
ることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1つに
記載の車両用空調装置。 - 【請求項6】 車両に搭載されたオーディオ装置の作動
状態を表示するオーディオ用表示手段が、前記設定内容
表示手段(108a)を兼ねることを特徴とする請求項
5に記載の車両用空調装置。 - 【請求項7】 前記右側および左側空調ゾーン(103
a、103b)を前記車室内(100)の後側空調ゾー
ンにて区画し、前記右側および左側空調ゾーン(103
a、103b)と前側空調ゾーン(101a、102
a)とをそれぞれ独立に空調制御する車両用空調装置に
おいて、 前記設定内容表示手段(108a)を、前記後側空調ゾ
ーンの乗員が視認可能な位置に設置することを特徴とす
る請求項5または6に記載の車両用空調装置。 - 【請求項8】 前記空調制御値(TaoRr)は、前記
車室内(100)に吹き出される空調空気の温度である
ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記
載の車両用空調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001029972A JP2002234327A (ja) | 2001-02-06 | 2001-02-06 | 車両用空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001029972A JP2002234327A (ja) | 2001-02-06 | 2001-02-06 | 車両用空調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002234327A true JP2002234327A (ja) | 2002-08-20 |
Family
ID=18894249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001029972A Withdrawn JP2002234327A (ja) | 2001-02-06 | 2001-02-06 | 車両用空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002234327A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100395126C (zh) * | 2003-12-09 | 2008-06-18 | 三菱电机株式会社 | 车用空调系统 |
-
2001
- 2001-02-06 JP JP2001029972A patent/JP2002234327A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100395126C (zh) * | 2003-12-09 | 2008-06-18 | 三菱电机株式会社 | 车用空调系统 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070516 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20090218 |