JP2002234173A - 印字ヘッドのクリーニング方法及びプリンタ - Google Patents

印字ヘッドのクリーニング方法及びプリンタ

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JP2002234173A
JP2002234173A JP2001035724A JP2001035724A JP2002234173A JP 2002234173 A JP2002234173 A JP 2002234173A JP 2001035724 A JP2001035724 A JP 2001035724A JP 2001035724 A JP2001035724 A JP 2001035724A JP 2002234173 A JP2002234173 A JP 2002234173A
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cleaner
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moving
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JP2001035724A
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Hiroshi Wanibuchi
博 鰐渕
Atsushi Nishioka
篤 西岡
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Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インクを飛び散らさずに印字ヘッドのノズル面
をクリーニングしうる方法を提供すること。 【解決手段】本発明にかかる印字ヘッドのクリーニング
方法は、インクを噴射可能なノズル面を有する印字ヘッ
ドに対し、ゴム部材及びフェルト部材からなる払拭部を
押し当てた状態で、印字ヘッドを印字範囲側から印字範
囲外へ向かう方向に移動させながら、印字ヘッドのうち
ノズル面以外のヘッド面と払拭部が当接した状態で、払
拭部を印字ヘッドから離れる方向に移動させることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット方
式によるプリンタの印字ヘッドのノズル面をクリーニン
グするための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、インクジェット方式のプリンタ
は、インクパックから吸引したインクを印字ヘッドに補
充し、この印字ヘッドのノズル面に形成された複数のノ
ズルからインク液滴を噴射することによって、記録紙に
文字や画像を形成するよう構成されている。
【0003】ところで、この種のプリンタにおいては、
印字ヘッドのノズル面にインクや紙粉等が付着すること
があるため、印字を行う前にそのノズル面に対してクリ
ーニング処理を定期的に行っている。
【0004】このようなクリーニング処理は、弾性をも
つゴム部材のクリーナやゴム部材とフェルト部材とを合
わせたクリーナをノズル面に押し当てた状態で、印字ヘ
ッドを往復動させることにより、ノズル面上のインク等
の払拭を行うものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のクリーニング処理においては、クリーナがノ
ズル面と当接している間は撓んでいるが、一旦、印字ヘ
ッドがクリーナから離れてしまうと、クリーナは、その
弾性によって元の撓んでない状態に戻り、その際に、ク
リーナに付着したインクがプリンタ内に飛び散り、記録
紙を汚すことがあった。
【0006】本発明は、このような従来の技術の課題を
解決するためになされたもので、その目的とするところ
は、インクを飛び散らさずに印字ヘッドのノズル面をク
リーニングしうる方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた本発明は、インクを噴射可能なノズル面を有
する印字ヘッドに対し、弾性体からなる払拭部材を押し
当てた状態で、印字ヘッドを所定の方向に移動させるこ
とによりノズル面を払拭する印字ヘッドのクリーニング
方法において、印字ヘッドと払拭部材が当接した状態か
ら、払拭部材を所定のタイミングで印字ヘッドから離れ
る方向に移動させることを特徴とする印字ヘッドのクリ
ーニング方法である。
【0008】本発明によれば、例えば、払拭部材が印字
ヘッドのノズル面の払拭を終了してまだそのヘッド面上
に残っている段階でのタイミングで払拭部材を印字ヘッ
ドから離すことによって、払拭部材を撓んだ状態から元
の撓んでない状態にまで徐々に戻せるため、従来技術の
ように払拭部材に付着したインクが飛び散ってプリンタ
内を汚すことを防止することができる。
【0009】また、本発明は、印字ヘッドが印字可能な
印字範囲から当該印字範囲外への移動に対して払拭部材
を印字ヘッドから離れる方向に移動させることも効果的
である。
【0010】本発明によれば、印字範囲側にインクが飛
び散らないため、少なくとも記録紙を汚すことを防止で
きる。
【0011】さらに、本発明は、印字ヘッドが停止した
状態で払拭部材を印字ヘッドから離れる方向に移動させ
ることも効果的である。
【0012】本発明によれば、クリーニングの終了した
払拭部材を離す際に印字ヘッドを一旦停止させるように
したことから、払拭部材を印字ヘッドのヘッド面に常に
接触させた状態で元の状態に戻すことができるため、払
拭部材にインクが付着したままの状態を確実に保つこと
ができる。
【0013】また、本発明は、所定の面に配設されたノ
ズルからインクを吐出可能な印字ヘッドと、印字ヘッド
の所定の面に対して略垂直な第1の方向に移動可能に構
成され弾性体からなる払拭部を有するクリーナと、印字
ヘッドと払拭部との相対位置を第1の方向に略垂直な第
2の方向に変化させる移動手段とを有するインクジェッ
トプリンタの印字ヘッドのクリーニング方法において、
(a)払拭部を印字ヘッドの所定の面に対して当接可能
な位置まで第1の方向に移動させるステップと、(b)
ステップ(a)の後、印字ヘッドの所定の面と払拭部と
の当接状態を維持した状態で、ノズルを含むノズル近傍
にわたって印字ヘッドと払拭部との第2の方向における
相対位置を変化させるステップと、(c)ステップ
(b)の後、払拭部を印字ヘッドの所定の面から離れる
位置まで第1の方向に移動させるステップとを有するこ
とを特徴とする印字ヘッドのクリーニング方法である。
【0014】更に、本発明は、前記印字ヘッドのクリー
ニング方法を実行するプログラムを記録したコンピュー
タで読み取り可能な情報記録媒体に関する。
【0015】この場合に、前記情報記録媒体は、コンパ
クト・ディスク、フロッピー・ディスク、ハードディス
ク、光磁気ディスク、ディジタル・ビデオ・ディスク、
磁気テープ、半導体メモリー及びメモリー装置を含むも
のとすることができる。
【0016】一方、本発明は、インクを噴射可能なノズ
ル面を有し、所定の方向に往復動可能な印字ヘッドと、
印字ヘッドに所定の動力を与えることが可能な印字ヘッ
ドモータと、印字ヘッドを払拭するための弾性的な払拭
部を有し、印字ヘッドに接近又は離間する方向に往復動
可能なクリーナと、クリーナに所定の動力を与えること
が可能なクリーニングモータと、印字ヘッドに関する位
置情報を検出しつつ印字ヘッドのノズル面がクリーナの
払拭部と当接可能な位置を含む所定の範囲内で所定の方
向に移動するように印字ヘッドモータを制御可能な印字
ヘッド移動手段と、印字ヘッド移動手段からの所定の情
報に基づいてクリーナの払拭部が印字ヘッドと当接する
第1の位置からノズル面から離れて退避する第2の位置
に移動するようにクリーニングモータを制御可能なクリ
ーナ移動手段とを有する制御部とを備えたことを特徴と
するプリンタである。
【0017】また、本発明において、制御部の印字ヘッ
ド移動手段は、印字ヘッドが第1の位置に到達した旨の
情報を検出した場合、印字ヘッドモータを停止させるよ
うに構成されていることも効果的である。
【0018】かかる発明によれば、インクを飛び散らさ
ずにノズル面をクリーニングしうるプリンタを得ること
ができる。
【0019】さらに、本発明を、上記発明にクリーナを
払拭するためのサブクリーナを備えたものとし、クリー
ナ移動手段は、クリーナを第2の位置としてサブクリー
ナの近傍に停止させることも効果的である。
【0020】また、本発明は、所定の面に配設されたノ
ズルからインクを吐出可能な印字ヘッドと、印字ヘッド
の所定の面に対して略垂直な第1の方向に移動可能に構
成され弾性体からなる払拭部を有するクリーナと、払拭
部を移動せしめる第1の移動手段と、印字ヘッドと払拭
部との相対位置を第1の方向に略垂直な第2の方向に変
化させる第2の移動手段と、第1及び第2の移動手段を
制御する制御手段とを有し、当該制御手段は、払拭部を
印字ヘッドの所定の面に対して当接可能な位置まで第1
の方向に移動させるべく第1の移動手段を制御し、印字
ヘッドの所定の面と払拭部との当接状態を維持した状態
で、ノズルを含むノズル近傍にわたって印字ヘッドと払
拭部との第2の方向における相対位置を変化させるべく
第2の移動手段を制御し、払拭部を印字ヘッドの所定の
面から離れる位置まで第1の方向に移動させるべく第1
の移動手段を制御することを特徴とするプリンタであ
る。
【0021】本発明によれば、例えばクリーナの退避位
置をサブクリーナに当接する手前の位置にすることによ
り、サブクリーナを乗り越えてさらに下方の位置で退避
するよりも、クリーニングに要する時間を短縮でき、ま
た、クリーナ自身をクリーニングする場合にのみサブク
リーナを乗り越えさせればよいため、この点からもクリ
ーニング全体に要する時間を短縮できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るプリンタ及び
印字ヘッドのクリーニング方法の実施の形態を図面を参
照して詳細に説明する。
【0023】図1(a)は、本実施の形態のプリンタの
機構系及び制御系の概略構成を示す図、図1(b)は、
同プリンタの制御系を示すブロック図である。図2
(a)は、本実施の形態のクリーニング機構の概略構成
を示す斜視図、図2(b)は、同クリーニング機構の概
略構成を示す正面図である。
【0024】図1(a)に示すように、本実施の形態の
プリンタ1は、インクジェット方式のもので、印字ヘッ
ド機構10と、クリーニング機構20と、制御部40と
を備えている。
【0025】印字ヘッド機構10は、キャリッジに搭載
された印字ヘッド11と、当該キャリッジを駆動するた
めのキャリッジ駆動モータ12とを有している。印字ヘ
ッド11を搭載したキャリッジは、所定の紙経路の幅方
向に延びるキャリッジ軸13に移動可能に支持され、キ
ャリッジ駆動モータ12(例えば、ステッピングモー
タ)の動力が歯車等(図示せず)を介して伝達されるよ
うに構成されている。これにより、印字ヘッド11は、
矢印A、Bに示す方向に往復移動できるようになってい
る。
【0026】印字ヘッド11の下面(図1の下側の面)
の一部には、インク液滴を吐出可能なノズルを複数配列
したノズル面15が形成されている。以下の説明におい
ては、印字ヘッド11のノズル面15以外の下面の部分
をヘッド面16としてノズル面15と区別する。
【0027】図1(a)又は図2に示すように、クリー
ニング機構20は、紙経路の範囲外の所定部位に配設さ
れたもので、略箱状のハウジング21を有している。
【0028】ハウジング21には、上下方向に延びる一
対のガイド溝22a、22bが設けられており、これら
のガイド溝22a、22bに、メインクリーナ24が支
持されている。
【0029】このメインクリーナ24の先端部分には、
板状のゴム部材25aとフェルト部材25bとを貼り合
わせた払拭部25が設けられている。
【0030】一方、ハウジング21には、メインクリー
ナ24と所定の範囲でのみ係合可能なカム部23aを有
する作動レバー23が取り付けられている。この作動レ
バー23は、ハウジング21の一部と当接することによ
って所定の範囲内で揺動可能に支持されている。
【0031】ここで、作動レバー23に動力を伝達する
ための機構については、ステッピングモータからなるク
リーニングモータ28の駆動軸に固定された駆動歯車2
9が、大歯車31aと小歯車31bとからなる2段歯車
31のうち大歯車31aと噛み合う一方で、小歯車31
bと噛み合う従動歯車32から所定の摩擦力が作動レバ
ー23に伝達されるように構成されている。
【0032】これにより、作動レバー23は所定の範囲
内で揺動し、メインクリーナ24は、作動レバー23の
揺動する範囲のうちカム部23aと係合する範囲でのみ
矢印C又はDに示す方向に上下動できるようになってい
る。そして、メインクリーナ24が最上部(矢印C方
向)におかれた場合、その払拭部25が、印字ヘッド1
1のノズル面15と当接可能な位置に配置される。
【0033】また、ハウジング21の上部には、メイン
クリーナ24の払拭部25と当接してこれを払拭するた
めの、ゴム部材からなるサブクリーナ33が設けられて
いる。
【0034】そして、作動レバー23には、メインクリ
ーナ24の払拭部25がサブクリーナ33と当接する範
囲を含み、かつ、ハウジング21と当接する範囲を除く
部分に、2段歯車31の小歯車31bと噛み合う歯部2
3bが形成されている。
【0035】これにより、メインクリーナ24がサブク
リーナ33と当接する場合において、作動レバー23
は、従動歯車32との間に滑りを起こさずにクリーニン
グモータ28の動力を受けるようになっている。
【0036】なお、ハウジング21の上部には、印字ヘ
ッド11のノズル面15を覆うことが可能なヘッドキャ
ップ34が形成されている。そして、印字ヘッド11が
ヘッドキャップ34に覆われた状態で、ポンプユニット
35を駆動させ、印字ヘッド11内のインクを吸引する
ように構成されている。ポンプユニット35は、従動歯
車32を所定の方向に回転させることによりポンプとし
て機能するよう構成されている。
【0037】また、ハウジング21には、上下方向に延
びる他のガイド溝36が設けられており、このガイド溝
36に印字ヘッド11をロックするためのロックレバー
37が支持されている。一方、作動レバー23には、メ
インクリーナ24と係合しない所定の範囲でロックレバ
ー37と係合可能な他のカム部23cが形成されてい
る。これにより、ロックレバー37は、メインクリーナ
24と交互に上下動できるようになっている。
【0038】図1(b)に示すように、本実施の形態の
場合、制御部40は、クリーニングを行うための、印字
ヘッド移動手段41と、クリーナ移動手段42とを有し
ており、さらに、印字ヘッド11を駆動することによっ
てインク液滴をヘッドキャップ34内に噴射させるフラ
ッシング手段(図示せず)を有している。
【0039】また、この制御部40は、キャリッジ駆動
モータ12と、クリーニングモータ28とに、それぞれ
電気的に接続され、これにより、印字ヘッド移動手段4
1、クリーナ移動手段42が以下に述べる機能を発揮す
べく所定の制御を行うように構成されている。
【0040】すなわち、印字ヘッド移動手段41は、キ
ャリッジ駆動モータ12の駆動パルス数をカウントする
ことによってキャリッジ軸13上における印字ヘッド1
1の位置を検出するとともに、印字ヘッド11を所望の
位置に移動させて停止させるようにキャリッジ駆動モー
タ12の動作を制御する機能を有している。
【0041】また、クリーナ移動手段42は、メインク
リーナ24が後述するクリーニング位置と退避位置との
間を上下動し、かつ、印字ヘッド移動手段41からの所
定の情報に基づいてメインクリーナ24が退避位置に移
動するように、クリーニングモータ28の動作を制御す
る機能を有している。
【0042】図3は、本実施の形態の制御部の処理の流
れを示すフローチャートである。図4〜図9は、本実施
の形態のクリーニング方法の処理において印字ヘッド及
びクリーナの位置関係及びこれらの状態を示す図であ
る。以下、本実施の形態のプリンタ1の作用をクリーニ
ング方法とともに説明する。
【0043】図3に示すステップS1においては、制御
部40が印字ヘッド11のノズル面15をクリーニング
すべき旨の情報を受け取ったとき、クリーニングモータ
28に所定のパルス分だけ作動する旨の命令を発する。
これにより、図4に示すように、メインクリーナ24
は、払拭部25が印字ヘッド11のノズル面15と当接
可能なクリーニング位置からサブクリーナ33の近傍に
おかれる退避位置に移動する。
【0044】ステップS2では、制御部40からの命令
により、キャリッジ駆動モータ12を所定のパルス数分
だけ作動させ、これにより、印字ヘッド11は、図5に
示すように、クリーニング開始位置に移動する。クリー
ニング開始位置とは、印字ヘッド11のヘッド面16の
右端(図5矢印A方向の端部)が、払拭部25のフェル
ト部材25bの左側面からメインクリーナ24の移動方
向に延びる直線上に、概ね達する位置である。
【0045】ステップS3では、制御部40からの命令
により、クリーニングモータ28を所定のパルス数分だ
け作動させ、これにより、図6に示すように、メインク
リーナ24がクリーニング位置にまで戻される。
【0046】その後、ステップS4では、印字ヘッド1
1を矢印A方向に移動させノズル面15をクリーニング
する。まず、制御部40はキャリッジ駆動モータ12に
作動命令を発し、この時点からキャリッジ駆動モータ1
2のパルス数のカウントを開始する。そして、図7に示
すように、印字ヘッド11がメインクリーナ24の払拭
部25に向かう矢印A方向に移動し、ノズル面15のク
リーニングが開始される。
【0047】この場合、メインクリーナ24の払拭部2
5のうちフェルト部材25bが、印字ヘッド11のヘッ
ド面16の先端(右端)部分と当接することによって払
拭部25自体が撓み、フェルト部材25bが、その状態
を保ったまま、相対的に接近しつつあるノズル面15に
対してその面上にあるインク9をラビングする。
【0048】そして、ステップS5では、制御部40
が、キャリッジ駆動モータ12の駆動パルス数のカウン
ト値に基づいてメインクリーナ24の払拭部25がノズ
ル面15を通過してヘッド面16の後端(左端)部分に
差し掛かったと判断したとき(すなわち、印字ヘッド1
1がクリーニング終了位置に達したとき)、ステップS
6に進み、キャリッジ駆動モータ12に命令を発して印
字ヘッド11を所定の期間(例えば0.2秒間)停止さ
せる(図8参照)。
【0049】その停止期間中に、ステップS7では、制
御部40はクリーニングモータ28に作動命令を発し、
図9に示すように、メインクリーナ24を退避位置に移
動させる。これにより、メインクリーナ24の払拭部2
5は、その先端部分が印字ヘッド11のヘッド面16か
ら離れ、撓んだ状態から徐々に元の撓んでない状態に戻
る。そのため、フェルト部材25bに付着したインク9
は、印字範囲側に飛び散らずにフェルト部材25bに付
着したままとなる。
【0050】さらに、払拭部25がヘッド面16から離
れる際には、作動レバー23の歯部23bが2段歯車3
1のうちの小歯車31bと噛み合っているため、メイン
クリーナ24は、払拭部25が印字ヘッド11から受け
る抗力にかかわらずに円滑に下降される。
【0051】ステップS8では、制御部40からの命令
によりキャリッジ駆動モータ12を作動させ、印字ヘッ
ド11をクリーニング終了位置まで移動させる。
【0052】以上述べたように本実施の形態によれば、
メインクリーナ24の払拭部25が印字ヘッド11のノ
ズル面15の払拭を終了してまだヘッド面16に当接し
た状態で、メインクリーナ24を退避位置に下げるよう
にしたことから、メインクリーナ24の払拭部25を撓
んだ状態から元の撓んでない状態にまで徐々に戻せるた
め、従来技術のようにメインクリーナ24の払拭部25
に付着したインクが飛び散って記録紙を汚すことを防止
することができる。
【0053】また、本実施の形態によれば、クリーニン
グの終了したメインクリーナ24を退避位置に下げる際
に印字ヘッド11を一旦停止させるようにしたことか
ら、メインクリーナ24の払拭部25を印字ヘッド11
のヘッド面16に常に接触させた状態で元の状態に戻す
ことができるため、メインクリーナ24の払拭部25に
インクが付着したままの状態を確実に保つことができ
る。
【0054】さらに、本実施の形態によれば、メインク
リーナ24の退避位置をサブクリーナ33に当接する手
前の位置としたことから、サブクリーナ33を乗り越え
てさらに下方の位置で退避させるよりも、クリーニング
に要する時間を短縮でき、また、メインクリーナ24自
身をクリーニングする場合にのみサブクリーナ33を乗
り越えさせればよいため、この点からもクリーニング全
体に要する時間を短縮できる。
【0055】なお、本発明は上述の実施の形態に限られ
ることなく、種々の変更を行うことができる。上記実施
の形態においては、印字範囲にある記録紙の汚れを保護
する観点から、印字範囲側のフェルト部材25bによる
クリーニング処理を行う際に本発明を適用したが、印字
範囲外側の汚れを保護するため、ゴム部材25aによる
クリーニング処理を行う際に、メインクリーナ24を印
字ヘッド11から徐々に離してインクが飛び散らないよ
うにすることも可能である。
【0056】また、払拭部25による印字ヘッド11の
クリーニング範囲は、ノズル面15の全範囲、またはノ
ズル面15とその両端のヘッド面16にわたる全範囲で
なくとも、ノズル面16上のノズル近傍が払拭される範
囲であれば充分であり、前述のクリーニング開始位置及
び終了位置は当該払拭必要範囲に基づいて決定される。
すなわち、少なくともノズル面のノズル近傍を印刷範囲
外側から印刷範囲内側に向けて払拭部材25によりクリ
ーニングすべく印字ヘッドを移動させればよい。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、払拭
部材を撓んだ状態から元の撓んでない状態にまで徐々に
戻せるため、払拭部材に付着したインクが飛び散ってプ
リンタ内の特に記録紙を汚すことを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a):本実施の形態のプリンタの機構系及び
制御系の概略構成を示す図である。 (b):同プリンタの制御系を示すブロック図である。
【図2】(a):本実施の形態のクリーニング機構の概
略構成を示す斜視図である。 (b):同クリーニング機構の概略構成を示す正面図で
ある。
【図3】本実施の形態の制御部の処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図4】本実施の形態のクリーニング方法の処理におい
て印字ヘッド及びクリーナの位置関係及びこれらの状態
を示す図である。
【図5】本実施の形態のクリーニング方法の処理におい
て印字ヘッド及びクリーナの位置関係及びこれらの状態
を示す図である。
【図6】本実施の形態のクリーニング方法の処理におい
て印字ヘッド及びクリーナの位置関係及びこれらの状態
を示す図である。
【図7】本実施の形態のクリーニング方法の処理におい
て印字ヘッド及びクリーナの位置関係及びこれらの状態
を示す図である。
【図8】本実施の形態のクリーニング方法の処理におい
て印字ヘッド及びクリーナの位置関係及びこれらの状態
を示す図である。
【図9】本実施の形態のクリーニング方法の処理におい
て印字ヘッド及びクリーナの位置関係及びこれらの状態
を示す図である。
【符号の説明】
11 印字ヘッド 12 キャリッジ駆動モータ 15 ノズル面 24 メインクリーナ 25 払拭部 28 クリーニングモータ 33 サブクリーナ 40 制御部 41 印字ヘッド移動手段 42 クリーナ移動手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを噴射可能なノズル面を有する印
    字ヘッドに対し、弾性体からなる払拭部材を押し当てた
    状態で、前記印字ヘッドを所定の方向に移動させること
    により前記ノズル面を払拭する印字ヘッドのクリーニン
    グ方法において、 前記印字ヘッドと前記払拭部材が当接した状態から、前
    記払拭部材を所定のタイミングで前記印字ヘッドから離
    れる方向に移動させることを特徴とする印字ヘッドのク
    リーニング方法。
  2. 【請求項2】 前記印字ヘッドが印字可能な印字範囲か
    ら当該印字範囲外への移動に対して前記払拭部材を前記
    印字ヘッドから離れる方向に移動させることを特徴とす
    る請求項1記載の印字ヘッドのクリーニング方法。
  3. 【請求項3】 前記印字ヘッドが停止した状態で前記払
    拭部材を前記印字ヘッドから離れる方向に移動させるこ
    とを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項記載の印
    字ヘッドのクリーニング方法。
  4. 【請求項4】 所定の面に配設されたノズルからインク
    を吐出可能な印字ヘッドと、前記印字ヘッドの前記所定
    の面に対して略垂直な第1の方向に移動可能に構成され
    弾性体からなる払拭部を有するクリーナと、前記印字ヘ
    ッドと前記払拭部との相対位置を前記第1の方向に略垂
    直な第2の方向に変化させる移動手段とを有するインク
    ジェットプリンタの印字ヘッドのクリーニング方法にお
    いて、 (a)前記払拭部を前記印字ヘッドの前記所定の面に対
    して当接可能な位置まで前記第1の方向に移動させるス
    テップと、 (b)前記ステップ(a)の後、前記印字ヘッドの前記
    所定の面と前記払拭部との当接状態を維持した状態で、
    前記ノズルを含むノズル近傍にわたって前記印字ヘッド
    と前記払拭部との前記第2の方向における相対位置を変
    化させるステップと、 (c)前記ステップ(b)の後、前記払拭部を前記印字
    ヘッドの前記所定の面から離れる位置まで前記第1の方
    向に移動させるステップとを有することを特徴とする印
    字ヘッドのクリーニング方法。
  5. 【請求項5】 請求項1から4の何れか1項に記載の印
    字ヘッドのクリーニング方法を実行するプログラムを記
    録したコンピュータで読み取り可能な情報記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記情報記録媒体は、コンパクト・ディ
    スク、フロッピー(登録商標)・ディスク、ハードディ
    スク、光磁気ディスク、ディジタル・ビデオ・ディス
    ク、磁気テープ、半導体メモリー及びメモリー装置を含
    むことを特徴とする請求項5のプログラムを記録した情
    報記録媒体。
  7. 【請求項7】 インクを噴射可能なノズル面を有し、所
    定の方向に往復動可能な印字ヘッドと、 該印字ヘッドに所定の動力を与えることが可能な印字ヘ
    ッドモータと、 前記印字ヘッドを払拭するための弾性的な払拭部を有
    し、前記印字ヘッドに接近又は離間する方向に往復動可
    能なクリーナと、 該クリーナに所定の動力を与えることが可能なクリーニ
    ングモータと、 前記印字ヘッドに関する位置情報を検出しつつ前記印字
    ヘッドのノズル面が前記クリーナの払拭部と当接可能な
    位置を含む所定の範囲内で所定の方向に移動するように
    前記印字ヘッドモータを制御可能な印字ヘッド移動手段
    と、前記印字ヘッド移動手段からの所定の情報に基づい
    て前記クリーナの払拭部が前記印字ヘッドと当接する第
    1の位置から前記ノズル面から離れて退避する第2の位
    置に移動するように前記クリーニングモータを制御可能
    なクリーナ移動手段とを有する制御部とを備えたことを
    特徴とするプリンタ。
  8. 【請求項8】 前記制御部の印字ヘッド移動手段は、前
    記印字ヘッドが第1の位置に到達した旨の情報を検出し
    た場合、前記印字ヘッドモータを停止させるように構成
    されていることを特徴とする請求項4記載のプリンタ。
  9. 【請求項9】 前記クリーナを払拭するためのサブクリ
    ーナを備え、前記クリーナ移動手段は、前記クリーナを
    第2の位置として前記サブクリーナの近傍に停止させる
    ことを特徴とする請求項4又は5のいずれか1項記載の
    プリンタ。
  10. 【請求項10】 所定の面に配設されたノズルからイン
    クを吐出可能な印字ヘッドと、 前記印字ヘッドの前記所定の面に対して略垂直な第1の
    方向に移動可能に構成され弾性体からなる払拭部を有す
    るクリーナと、 前記払拭部を移動せしめる第1の移動手段と、 前記印字ヘッドと前記払拭部との相対位置を前記第1の
    方向に略垂直な第2の方向に変化させる第2の移動手段
    と、 前記第1及び第2の移動手段を制御する制御手段とを有
    し、当該制御手段は、 前記払拭部を前記印字ヘッドの前記所定の面に対して当
    接可能な位置まで前記第1の方向に移動させるべく前記
    第1の移動手段を制御し、 前記印字ヘッドの前記所定の面と前記払拭部との当接状
    態を維持した状態で、前記ノズルを含むノズル近傍にわ
    たって前記印字ヘッドと前記払拭部との前記第2の方向
    における相対位置を変化させるべく前記第2の移動手段
    を制御し、 前記払拭部を前記印字ヘッドの前記所定の面から離れる
    位置まで前記第1の方向に移動させるべく前記第1の移
    動手段を制御することを特徴とするプリンタ。
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