JP2002233832A - 処理装置 - Google Patents

処理装置

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JP2002233832A
JP2002233832A JP2001031730A JP2001031730A JP2002233832A JP 2002233832 A JP2002233832 A JP 2002233832A JP 2001031730 A JP2001031730 A JP 2001031730A JP 2001031730 A JP2001031730 A JP 2001031730A JP 2002233832 A JP2002233832 A JP 2002233832A
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JP
Japan
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substrate
processing
holding member
round
substrate holding
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Application number
JP2001031730A
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English (en)
Inventor
Yusuke Abe
裕介 阿部
Kenichi Kitagawa
賢一 北川
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SPC Electronics Corp
Original Assignee
SPC Electronics Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】単一の処理槽内において、丸型基板の表面と裏
面とに対して同時に高精度な処理を行うことができ、装
置全体の小型化と処理時間の短縮化とを図るとともに、
再汚染の恐れを低減することができるようにする。 【解決手段】所定の処理が行われる処理槽の内部に、複
数の支軸と、複数の支軸ぞれぞれの上端に配設され、外
周側に丸型基板の外周縁部と係合する係合部が形成さ
れ、支軸と一体に回転する回転体とを有する第1の基板
保持部材と、回転体と、回転体に放射状に配設された支
軸と、複数の支軸それぞれの先端に配設され、丸型基板
の外周縁部と係合する係合部が形成され、支軸とともに
処理槽の所定の位置を中心に回転する保持爪とを有する
第2の基板保持部材と、所定の処理を行う少なくとも1
種類以上の処理手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理装置に関し、
さらに詳細には、ウエハーやハードディスクなどのよう
に円盤型状や貫通孔を備えたドーナツ型状に形成された
丸型基板に対して、所定の処理を枚葉毎に行うための処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ウエハーやハードディスクな
どのように円盤型状や貫通孔を備えたドーナツ型状に形
成された丸型基板を洗浄する洗浄処理と、洗浄処理が行
われた後の丸型基板を乾燥する乾燥処理とを、連続して
行うことができる処理装置が知られている。
【0003】こうした処理装置においては、所定の処理
を行うための処理槽内に、1枚の丸型基板を回転自在に
1枚保持する基板保持部材が配設されている。ここで、
丸型基板保持部材は、重力方向と一致する処理装置の上
下方向に対して直交する水平方向に丸型基板を保持し
て、丸型基板の表面を上方側に位置させるとともに裏面
を下方側に位置させるものである。
【0004】こうした基板保持部材としては、例えば、
丸型基板の外周縁部の所定の位置を把持し、当該基板保
持部材自体が丸型基板の外周縁部に沿う円周上を移動す
ることにより丸型基板を回転させるものが知られてい
る。
【0005】このタイプの基板保持部材は丸型基板の外
周縁部を把持し、基板保持部材とともに丸型基板を回転
させるので、乾燥処理の際には、洗浄処理に比べて高い
数千rpmの回転数で丸型基板を回転させて乾燥させる
ことができる。このため、この丸型基板の外周縁部に沿
う円周上を移動するタイプの基板保持部材が配設された
処理装置においては、このタイプの基板保持部材が配設
されている1つの処理槽内で、丸型基板の洗浄処理と乾
燥処理とを連続して行うことができるものである。
【0006】しかしながら、上記したような丸型基板の
外周縁部に沿う円周上を移動するタイプの基板保持部材
が配設された従来の処理装置においては、例えば、以下
に示すような種々の問題点があった。
【0007】[問題点1]保持している丸型基板を回転
させるためには、丸型基板の裏面が位置する下方側で基
板保持部材自体が丸型基板の外周縁部に沿う円周上を移
動しなけばならないので、洗浄処理に際して、ブラシな
どの処理ツールを回転している丸型基板の表面に走査さ
せることはできるが、丸型基板の裏面に走査させること
が困難となる。このため、丸型基板の両面(表面ならび
に裏面)を同時に洗浄処理することができないという問
題点があった。
【0008】[問題点2]基板保持部材が丸型基板の外
周縁部の所定の位置を把持しているので、丸型基板に対
して洗浄処理と乾燥処理とが連続して行われる間中、丸
型基板の外周縁部の同一箇所が基板保持部材と接触する
ことになる。そして、この基板保持部材が把持している
丸型基板の外周縁部の所定の箇所には、パーティクルな
どの汚染物質が溜まり易いとともに、溜まったパーティ
クルなどの汚染物質を除去することは困難である。この
ため、この基板保持部材が把持している丸型基板の外周
縁部の所定の箇所には、洗浄や乾燥のムラが生じ易いと
いう問題点があった。
【0009】そこで、上記した[問題点1]ならびに
[問題点2]を解決するために、異なるタイプの基板保
持部材が配設された処理装置が提案されている。
【0010】この異なるタイプの基板保持部材は、丸型
基板の外周縁部に沿う円周上の所定の位置において回転
する回転体を有し、この回転体の外周と丸型基板との外
周縁部とを接触させることにより丸型基板を回転させる
ものである。
【0011】従って、この回転体を有するタイプの基板
保持部材を配設した処理装置においては、基板保持部材
自体を丸型基板の外周縁部に沿う円周上で移動させる必
要がなく、また、丸型基板の外周縁部の同一箇所のみが
把持されるわけではない。丸型基板の両面に同時に洗浄
処理を行うことができるとともに、洗浄や乾燥のムラが
生じ難くなり、上記した[問題点1]ならびに[問題点
2]を解決することができる。
【0012】しかしながら、上記したような回転体を有
するタイプの基板保持部材を配設した処理装置において
は、例えば、以下に示すような新たな問題点を生起する
こととなっていた。
【0013】[問題点3]基板保持部材は回転体の外周
と丸型基板の外周縁部とを接触させて丸型基板を回転さ
せているので、数千rpmの高回転で丸型基板を回転さ
せることが困難であり、乾燥処理を十分に行うことがで
きなかった。
【0014】このため、回転体を有するタイプの基板保
持部材を処理装置に配設する場合には、回転体を有する
タイプの基板保持部材が配設された処理槽内において、
洗浄処理を行った後に、上記した丸型基板の外周縁部に
沿う円周上を移動するタイプの基板保持部材が配設され
た処理槽内において、乾燥処理を行う必要があった。即
ち、回転体を有するタイプの基板保持部材を備えた処理
装置により、洗浄処理と乾燥処理とを行うためには、丸
型基板の外周縁部に沿う円周上を移動するタイプの基板
保持部材を備えた処理槽も配設する必要がある。このた
め、処理装置には異なる2つのタイプの基板保持部材を
それぞれ配設する2つの処理槽が必要となり、処理装置
が大型化してしまい、処理装置を設置する設置面積が大
きくなってしまうという問題点があった。
【0015】[問題点4]上記した問題点3において示
したように、異なる処理槽内においてそれぞれ洗浄処理
と乾燥処理とを行う場合には、洗浄処理が行われる処理
槽内から乾燥処理が行われる処理槽へと丸型基板を搬送
しなければならず、洗浄処理と乾燥処理とを連続して行
うのに長時間を費やしてしまうとともに、洗浄処理と乾
燥処理との処理の途中の搬送時に、洗浄処理が行われた
丸型基板が再汚染される恐れがあるという問題点があっ
た。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うな従来の技術の有する種々の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、従来の技術の有
する上記した問題点1乃至問題点4を解決するようにし
て、単一の処理槽内において、丸型基板の表面と裏面と
に対して同時に高精度な処理を行うことができ、装置全
体の小型化と処理時間の短縮化とを図るとともに、再汚
染の恐れを低減することができるようにした処理装置を
提供しようとするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1に記載の発明は、丸型基板に
対して所定の処理を行なうための処理装置において、所
定の処理が行われる処理槽の内部に、上記処理槽の所定
の位置を中心として放射状に立設して配設され、上記処
理槽の所定の位置から離隔する方向と上記処理槽の所定
の位置に接近する方向とに移動自在であるとともに、軸
線方向に沿って昇降自在であり、軸線方向に対して直交
する方向に回転自在な複数の支軸と、上記複数の支軸ぞ
れぞれの上端に配設され、外周側に丸型基板の外周縁部
と係合する係合部が形成され、上記支軸が軸線方向に対
して直交する方向に回転するのに伴って上記支軸と一体
に回転する回転体とを有する第1の基板保持部材と、上
記処理槽の所定の位置を中心に回転自在に配設された回
転体と、上記回転体に放射状に配設され、上記処理槽の
所定の位置から離隔する方向と上記処理槽の所定の位置
に接近する方向とに移動自在な複数の支軸と、上記複数
の支軸それぞれの先端に配設され、丸型基板の外周縁部
と係合する係合部が形成され、上記回転体が上記処理槽
の所定の位置を中心に回転するのに伴って、上記支軸と
ともに上記処理槽の所定の位置を中心に回転する保持爪
とを有する第2の基板保持部材と、所定の処理を行う少
なくとも1種類以上の処理手段とを有するようにしたも
のである。
【0018】従って、本発明のうち請求項1に記載の発
明によれば、回転体の係合部と丸型基板の外周縁部とを
係合させ、摩擦により丸型基板を回転させる第1の基板
保持部材と、保持爪の丸型基板の外周縁部とを係合さ
せ、外周縁部の所定の位置を保持した状態で丸型基板を
回転させる第2の基板保持部材とが、各種処理手段とと
もに単一の処理槽の内部に配設されるので、処理槽内に
おいて丸型基板の保持を第1の基板保持部材あるいは第
2の基板保持部材に適宜変更して、丸型基板の表面と裏
面とに対して同時に高精度な処理を行うことができ、装
置全体の小型化と処理時間の短縮化とを図るとともに、
再汚染の恐れを低減することができる。
【0019】また、本発明のうち請求項2に記載の発明
は、請求項1に記載の発明において、上記処理手段の少
なくとも1種類は、上記第1の基板保持部材または上記
第2の基板保持部材によって所定の位置に保持される上
記丸型基板の表面に対向して接触する第1のブラシ部
と、上記第1の基板保持部材または上記第2の基板保持
部材によって所定の位置に保持される上記丸型基板の裏
面に対向して接触する第2のブラシ部とを有するように
したものである。
【0020】従って、本発明のうち請求項2に記載の発
明によれば、第1のブラシ部と第2のブラシ部とをそれ
ぞれ、丸型基板の表面と裏面とに同時に走査させて、丸
型基板の両面を同時に処理することができる。
【0021】また、本発明のうち請求項3に記載の発明
は、請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の発
明において、上記処理手段の少なくとも1種類は、上記
第1の基板保持部材または上記第2の基板保持部材によ
って所定の位置に保持される上記丸型基板の表面に対向
して処理液とガスとの混合物を噴射する第1の流体ジェ
ット・ノズルと、上記第1の基板保持部材または上記第
2の基板保持部材によって所定の位置に保持される上記
丸型基板の裏面に対向して処理液とガスとの混合物を噴
射する第2の流体ジェット・ノズルとを有するようにし
たものである。
【0022】従って、本発明のうち請求項3に記載の発
明によれば、第1の流体ジェット・ノズルと第2の流体
ジェット・ノズルとをそれぞれ、丸型基板の表面と裏面
とに同時に走査させて、丸型基板の両面を同時に処理す
ることができる。
【0023】また、本発明のうち請求項4に記載の発明
は、請求項1、請求項2または請求項3のいずれか1項
に記載の発明において、上記処理手段の少なくとも1種
類は、上記第1の基板保持部材または上記第2の基板保
持部材によって所定の位置に保持される上記丸型基板の
表面に対向して処理液を噴射する第1のノズルと、上記
第1の基板保持部材または上記第2の基板保持部材によ
って所定の位置に保持される上記丸型基板の裏面に対向
して処理液を噴射する第2のノズルとを有するようにし
たものである。
【0024】従って、本発明のうち請求項4に記載の発
明によれば、第1のノズルと第2のノズルとのそれぞれ
から噴射された処理液によって、丸型基板の両面を同時
に処理することができる。
【0025】また、本発明のうち請求項5に記載の発明
は、請求項1、請求項2、請求項3または請求項4のい
ずれか1項に記載の発明において、上記処理手段の少な
くとも1種類は、上記第1の基板保持部材または上記第
2の基板保持部材によって所定の位置に保持される上記
丸型基板の外周縁部の近傍に対向して処理液を噴射する
端部用ノズルであるようにしたものである。
【0026】従って、本発明のうち請求項5に記載の発
明によれば、端部用ノズルから噴射された処理液によっ
て、丸型基板の外周縁部を確実に処理することができ
る。
【0027】また、本発明のうち請求項6に記載の発明
は、請求項5に記載の発明において、さらに、中空の半
円筒状体の本体部を有し、該本体部の下方側の端部は略
U字型に開口してスリットを形成し、上記端部用ノズル
が上記丸型基板の外周縁部の近傍に対向するときに、上
記端部用ノズルの外周側の上記丸型基板の中心よりに位
置し、上記丸型基板の外周縁部の近傍に対向してスリッ
トからガスを噴射するカバーを有するようにしたもので
ある。
【0028】従って、本発明のうち請求項6に記載の発
明によれば、カバーのスリットから噴射されたガスによ
って、端部用ノズルから噴射された処理液が、丸型基板
の中心に向かって流れることが防止されるので、処理液
によって外周縁部を確実に処理できるとともに、外周縁
部処理後の処理液やパーティクルなどの汚染物質による
丸型基板の再汚染を防止することできる。
【0029】また、本発明のうち請求項7に記載の発明
は、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項
5または請求項6のいずれか1項に記載の発明におい
て、上記処理手段の少なくとも1種類は、上記第1の基
板保持部材または上記第2の基板保持部材によって所定
の位置に保持される上記丸型基板の端面部に接触する端
部用ブラシであるようにしたものである。
【0030】従って、本発明のうち請求項7に記載の発
明によれば、端部用ブラシによって、丸型基板の端面部
を確実に処理することができる。
【0031】また、本発明のうち請求項8に記載の発明
のように、請求項3、請求項4、請求項5または請求項
6のいずれか1項に記載の発明において、上記処理液
は、純水、アンモニア水、過酸化水素水、オゾン添加
水、水素添加水、フッ酸、硫酸、塩酸、硝酸ならびに燐
酸のうちの少なくとも1種類を用いたものであるように
してもよい。
【0032】このようにすると、丸型基板に対して、処
理液の種類に応じた洗浄処理やエッチング処理や剥離処
理などを乾燥処理と連続して行うことができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面に基づいて、本
発明による処理装置の実施の形態の一例を詳細に説明す
るものとする。
【0034】図1には、本発明による処理装置の実施の
形態の一例の概略構成説明図が示されおり、本発明の理
解を容易にするために、この図1に示す状態を処理装置
の上面図として説明する。また、図2には、図1に対応
する処理装置の各種処理ツールが移動する範囲を示した
説明図(上面図)が示されている。また、図3ならびに
図4には、図1におけるA矢視図の一部を省略し、処理
槽の内部を中心に示した概略構成説明図(右方斜視図)
が示されている。
【0035】なお、この実施の形態における処理装置1
0において洗浄が行われる丸型基板としては、円盤型状
に形成された丸型基板100を用いるものとする。
【0036】また、以下の説明においては、処理装置1
0の「上下方向」を、「高さ方向」と適宜称すること
し、「高さ方向」に対して直交する処理装置10の「左
右方向」や「前後方向」を、「水平方向」と適宜称する
こととする。
【0037】この処理装置10は、内部12aにおいて
丸型基板100に所定の処理を行う処理槽12と、処理
槽12の内部12aに丸型基板100を搬入するととも
に処理槽12の内部12aから丸型基板100を搬出す
る搬送装置40が配置された搬入出エリア14と、各種
処理ツールがそれぞれ固定的に配設される左方エリア1
5、前方エリア16、後方エリア17とを有している。
【0038】ここで、処理槽12は、略直方体形状を有
しており、処理槽12の4つの側壁部のうちの右方側壁
部12Rの所定の高さには開閉扉12Raが設けられ、
開閉扉12Raを開放すると処理槽12の内部12aと
搬入出エリア14とが連通するようになされている。
【0039】また、処理槽12の左方側壁部12Lの開
口部12Laにより処理槽12の内部12aと左方エリ
ア15とが連通し、処理槽12の前方側壁部12Fの開
口部12Faにより処理槽12の内部12aと前方エリ
ア16とが連通し、処理槽12の後方側壁部12Bの開
口部12Baにより処理槽12の内部12aと後方エリ
ア17とが連通しているものである。
【0040】そして、処理槽12の内部12aには、水
平方向に丸型基板100を回転自在に1枚保持する自公
転式基板保持部材20ならびにスピン・ヘッド式基板保
持部材22と、処理槽12の上方側と下方側とにそれぞ
れ2つずつ位置するようにして処理槽12の後方側の左
方に配設された4つの処理液用ノズル24−1,24−
2,24−3,24−4と、処理装置の上方側と下方側
とにそれぞれ2つずつ位置するようにして処理槽の前方
側の右方に配設された4つのリンス用ノズル26−1,
26−2,26−3,26−4と、処理槽の後方側の右
方に配設された端部用ブラシ28と、処理槽の前方側の
左方に配設された端部処理用ノズル30とが配設されて
いる。
【0041】また、左方エリア15には、互いに対向す
る表面ブラシ32−1と裏面ブラシ32−2とからなる
ロール・ブラシ32が固定的に配設されており、前方エ
リア16には、互いに対向する上方側の流体ジェット・
ノズル34−1と下方側の流体ジェット・ノズル34−
2とが固定的に配設されており、後方エリア17には、
互いに対向する上方ブラシ36−1と下方ブラシ36−
2とからなるディスク・ブラシ36が固定的に配設され
ている。
【0042】ただし、所定の処理に用いられないときに
は、左方エリア15に配設されているロール・ブラシ3
2のブラシ部32d−1,32d−2(後述する)は、
処理槽12の内部12aの左方側壁部12L近傍に待機
するようになされている。また、前方エリア16に配設
されている上方側の流体ジェット・ノズル34−1のノ
ズル部34b−1(後述する)と下方側の流体ジェット
・ノズル34−2のノズル部34b−2(後述する)と
は、処理槽12の内部12aの前方側壁部12F近傍に
待機するようになされている。そして、後方エリア17
に配設されているディスク・ブラシ36のブラシ部36
b−1,36b−2(後述する)は、処理槽12の内部
12aの後方側壁部12B近傍に待機するようになされ
ている。
【0043】このように処理装置10には、処理ツール
として、処理液用ノズル24−1,24−2,24−
3,24−4、リンス用ノズル26−1,26−2,2
6−3,26−4、端部用ブラシ28、端部処理用ノズ
ル30、ロール・ブラシ32、流体ジェット・ノズル3
4−1,34−2ならびにディスク・ブラシ36が配設
されているものである。
【0044】以下に、処理装置10に配設された処理ツ
ールなどの各種構成要素をさらに詳細に説明するものと
する。
【0045】搬送装置40は、搬入出エリア14に配設
されており、この搬入出エリア14には搬送装置40の
他に、搬入用キャリア42と搬出用キャリア44とが配
設されている。搬入用キャリア42と搬出用キャリア4
4とはいずれも、丸型基板100を水平方向に複数枚整
列させて収納するものである。
【0046】そして、搬送装置40は、搬入出エリア1
4の底部14aに固定的に配設された基台部40aと、
基台部40aに処理装置10の高さ方向において昇降自
在に配設されるとともに、高さ方向における同一高さ平
面上において屈曲可能な腕部40b、40cと、腕部4
0b、40cに固定的に配設された基板支持部40dと
を有して構成されているものである。
【0047】従って、搬送装置40は、腕部40b、4
0cの高さ方向における高さと屈曲の度合とを適宜変更
することにより、搬入出エリア14に位置している基板
支持部40dを、処理槽12の右方側壁部12Rの開閉
扉12Raから処理槽12の内部12aに位置させるこ
とができる。
【0048】そして、搬送装置40は、搬入用キャリア
42に収納されている丸型基板100を水平方向に1枚
ずつ基板支持部40dに位置させて、丸型基板100を
搬入用キャリア42から取り出して処理槽12の内部1
2aに搬入したり、あるいは、丸型基板100を水平方
向に1枚ずつ基板支持部40dに位置させて、丸型基板
100を処理槽12の内部12aから搬出して搬出用キ
ャリア44に水平方向に整列させて収容させるものであ
る。
【0049】次に、自公転式基板保持部材20ならびに
スピン・ヘッド式基板保持部材22はいずれも、所定の
高さにおいて水平方向に丸型基板100を回転自在に1
枚保持するものである。
【0050】図3には、自公転式基板保持部材20によ
って丸型基板100が保持されているときの処理槽12
の内部を中心に示した概略構成説明図(右方斜視図)が
示されており、図4には、スピン・ヘッド式基板保持部
材22によって丸型基板100が保持されているときの
処理槽10の内部を中心に示した概略構成説明図(右方
斜視図)が示されている。
【0051】また、図5(a−1)には、自公転式基板
保持部材20を中心に示した概略構成説明図が示されて
おり、図5(a−2)には、自公転式基板保持部材20
が丸型基板100を回転する状態を示した説明図が示さ
れており、図5(b−1)には、スピン・ヘッド式基板
保持部材22を中心に示した概略構成説明図が示されて
おり、図5(b−2)には、スピン・ヘッド式基板保持
部材22が丸型基板100を回転する状態を示した説明
図が示されている。
【0052】また、図6(a)乃至図6(d)には、自
公転式基板保持部材20が丸型基板100を保持する状
態から、スピン・ヘッド式基板保持部材22が丸型基板
100を保持する状態への移行が時系列的に示されてい
る。
【0053】なお、以下の説明においては、自公転式基
板保持部材20あるいはスピン・ヘッド式基板保持部材
22によって、丸型基板100が処理槽12の中心軸O
−O(図3における一点鎖線参照)と丸型基板100の
中心100dとが一致するようにして、高さ方向におけ
る所定の高さにおいて水平方向に保持される位置を、
「処理位置」と適宜称することとする。
【0054】また、自公転式基板保持部材20あるいは
スピン・ヘッド式基板保持部材22によって処理位置に
丸型基板100が保持されるときには、丸型基板100
の表面100aが処理槽12の天井部12dに対向し、
丸型基板100の裏面100bが処理槽12の底部12
bに対向するものとして説明することとする。
【0055】図3に示すように、自公転式基板保持部材
20は、処理槽12の内部12aにおいて処理槽12の
中心軸O−Oを中心に配設される4つの保持部20−
1,20−2,20−3,20−4からなるものであ
る。
【0056】この保持部20−1,20−2,20−
3,20−4はいずれも、軸部20a−1,20a−
2,20a−3,20a−4と、軸部20a−1,20
a−2,20a−3,20a−4上端に配設された接触
ローラー20b−1,20b−2,20b−3,20b
−4とを有して構成されているものである。
【0057】そして、軸部20a−1,20a−2,2
0a−3,20a−4は、処理槽12の底部12bに中
心軸O−Oを中心として放射状に穿設された4つのスリ
ット12c内に、軸線方向が処理装置10の上下方向と
一致するようにして位置しているとともに、処理槽12
の外部に配設されたモーター(図示せず)と接続されて
いるものである。
【0058】一方、接触ローラー20b−1,20b−
2,20b−3,20b−4の外周面には、接触ローラ
ー20b−1,20b−2,20b−3,20b−4の
外周面が丸型基板100の外周縁部100cと当接した
際に、丸型基板100の外周縁部100cと係合する保
持溝20c−1,20c−2,20c−3,20c−4
が形成されている。
【0059】そして、軸部20a−1,20a−2,2
0a−3,20a−4は、モーターの駆動により、スリ
ット12c内を互いに放射方向に移動して中心軸O−O
から離隔する方向(図5(a−1)における矢印A方
向)および互いに放射方向に移動して中心軸O−Oに接
近する方向(図5(a−1)における矢印B方向)に移
動可能となされているとともに、処理装置10の高さ方
向において昇降自在となされている。
【0060】図6(a)に示す状態は、軸部20a−
1,20a−2,20a−3,20a−4がそれぞれ、
中心軸O−Oから離隔する方向(図5(a−1)におけ
る矢印A方向)移動して、接触ローラー20b−1,2
0b−2,20b−3,20b−4が互いに最も離散
(拡開)した開状態である。反対に、図6(b)に示す
状態は、軸部20a−1,20a−2,20a−3,2
0a−4がそれぞれ、中心軸O−Oに接近する方向(図
5(a−1)ならびに図6(a)における矢印B方向)
に移動して、接触ローラー20b−1,20b−2,2
0b−3,20b−4が互いに集合した閉状態である。
【0061】この閉状態(図5(a−2)ならびに図6
(b)参照)のときに、接触ローラー20b−1,20
b−2,20b−3,20b−4は、処理位置に保持さ
れる丸型基板100の外周縁部100cに沿った円周上
に位置するようになされている。
【0062】また、モーターの駆動により、モーターと
接続されている軸部20a−1,20a−2,20a−
3,20a−4がそれぞれ軸線方向に対して直交する方
向(図5(a−1)における矢印C方向)に回転する
と、当該軸部20a−1,20a−2,20a−3,2
0a−4に配設されている接触ローラー20b−1,2
0b−2,20b−3,20b−4も一体的に軸部20
a−1,20a−2,20a−3,20a−4を中心に
回転するものである。
【0063】こうした保持部20−1,20−2,20
−3,20−4からなる自公転式基板保持部材20は、
モーターの駆動により開状態(図6(a)参照)から閉
状態(図6(b)参照)へと移行すると、丸型基板10
0の外周縁部100cと接触ローラー20b−1,20
b−2,20b−3,20b−4の保持溝20c−1,
20c−2,20c−3,20c−4とを当接させて係
合させ、丸型基板100を処理位置に回転自在に1枚保
持するものである。
【0064】この際、自公転式基板保持部材20が開状
態(図6(a)参照)から閉状態(図6(b)参照)へ
と移行することによって、外周縁部100cに当接させ
た接触ローラー20b−1,20b−2,20b−3,
20b−4は中心軸O−Oに接近する方向(図5(a−
1)における矢印B方向と一致する方向)で、丸型基板
100を押さえつけるようにして回転自在に保持するも
のである。
【0065】そして、丸型基板100の外周縁部100
cと接触ローラー20b−1,20b−2,20b−
3,20b−4の保持溝20c−1,20c−2,20
c−3,20c−4とが当接して係合するので、自公転
式基板保持部材20は丸型基板100を容易に位置決め
した状態で保持することができるものである。
【0066】さらに、モーターの駆動により軸部20a
−1,20a−2,20a−3,20a−4がそれぞれ
軸線方向に対して直交する方向に回転すると、軸部20
a−1,20a−2,20a−3,20a−4とともに
接触ローラー20b−1,20b−2,20b−3,2
0b−4も一体的に軸部20a−1,20a−2,20
a−3,20a−4を中心に回転するので、接触ローラ
ー20b−1,20b−2,20b−3,20b−4と
係合している丸型基板100を摩擦により中心軸O−O
を中心に回転させるものである(図5(a−2)参
照)。
【0067】この際、接触ローラー20b−1,20b
−2,20b−3,20b−4の回転方向と、丸型基板
100の回転方向とは反対の方向になるものである。
【0068】なお、スリット12cの大きさや位置など
は、保持部20−1,20−2,20−3,20−4が
保持する丸型基板100の中心100dが、処理槽12
の中心軸O−Oと一致するようにして寸法設定されてい
るものである。
【0069】また、モーターが軸部20a−1,20a
−2,20a−3,20a−4を、中心O−Oから離隔
する方向(あるいは、接近する方向)へ移動させる移動
速度や、軸線方向に対して直交する方向へ回転させる回
転速度や回転方向などは、任意に可変できるようになさ
れている。
【0070】一方、スピン・ヘッド式基板保持部材22
は、処理槽12の底部12bに中心軸O−Oを中心とし
て配設された基台部22aaと、基台部22aaに中心
軸O−Oを中心に回転自在に配設されたスピン・ヘッド
部22bbと、スピン・ヘッド部22bbに可動自在に
配設された8つの保持部22−1,22−2,22−
3,22−4,22−5,22−6,22−7,22−
8とからなるものである。
【0071】保持部22−1,22−2,22−3,2
2−4,22−5,22−6,22−7,22−8はい
ずれも、軸部22a−1,22a−2,22a−3,2
2a−4,22a−5,22a−6,22a−7,22
a−8と、軸部22a−1,22a−2,22a−3,
22a−4,22a−5,22a−6,22a−7,2
2a−8上端に配設された保持爪22b−1,22b−
2,22b−3,22b−4,22b−5,22b−
6,22b−7,22b−8とを有して構成されている
ものである。
【0072】そして、軸部22a−1,22a−2,2
2a−3,22a−4,22a−5,22a−6,22
a−7,22a−8は、スピン・ヘッド部22bbに中
心軸O−Oを中心として放射状に穿設された8つのスリ
ット22cc内に位置しているとともに、処理槽12の
外部に配設されたモーター(図示せず)と接続されてい
るものである。
【0073】一方、保持爪22b−1,22b−2,2
2b−3,22b−4,22b−5,22b−6,22
b−7,22b−8には、保持爪22b−1,22b−
2,22b−3,22b−4,22b−5,22b−
6,22b−7,22b−8が丸型基板100の外周縁
部100cと当接した際に、丸型基板100の外周縁部
100cと係合する段部22c−1,22c−2,22
c−3,22c−4,22c−5,22c−6,22c
−7,22c−8が形成されている。
【0074】そして、モーターと接続されている軸部2
2a−1,22a−2,22a−3,22a−4,22
a−5,22a−6,22a−7,22a−8は、モー
ターの駆動により、スリット22cc内を互いに下方側
に倒れる方向に移動して中心軸O−Oから離隔する方向
(図5(b−1)における矢印D方向)および互いに上
方側に起きる方向に移動して中心軸O−Oに接近する方
向(図5(b−1)における矢印E方向)に移動可能と
なされている。
【0075】図6(a)(b)に示す状態は、軸部22
a−1,22a−2,22a−3,22a−4,22a
−5,22a−6,22a−7,22a−8がそれぞ
れ、中心軸O−Oから離隔する方向(図5(b−1)に
おける矢印D方向)移動して、保持爪22b−1,22
b−2,22b−3,22b−4,22b−5,22b
−6,22b−7,22b−8が互いに最も離散(拡
開)した開状態である。反対に、図6(c)(d)に示
す状態は、軸部22a−1,22a−2,22a−3,
22a−4,22a−5,22a−6,22a−7,2
2a−8がそれぞれ、中心軸O−Oに接近する方向(図
5(b−1)ならびに図6(b)における矢印E方向)
に移動して、保持爪22b−1,22b−2,22b−
3,22b−4,22b−5,22b−6,22b−
7,22b−8が互いに集合した閉状態である。
【0076】この閉状態(図5(b−2)ならびに図6
(c)(d)参照)のときに、保持爪22b−1,22
b−2,22b−3,22b−4,22b−5,22b
−6,22b−7,22b−8は、処理位置に保持され
る丸型基板100の外周縁部100cに沿った円周上に
位置するようになされている。
【0077】こうした保持部22−1,22−2,22
−3,22−4,22−5,22−6,22−7,22
−8を有するスピン・ヘッド式基板保持部材22は、モ
ーターの駆動により開状態(図6(b)参照)から閉状
態(図6d)参照)へと移行すると、丸型基板100の
外周縁部100cと保持爪22b−1,22b−2,2
2b−3,22b−4,22b−5,22b−6,22
b−7,22b−8の段部22c−1,22c−2,2
2c−3,22c−4,22c−5,22c−6,22
c−7,22c−8とを点接触させて係合させ、丸型基
板100を処理位置に回転自在に1枚保持するものであ
る。
【0078】この際、丸型基板100の外周縁部100
cと保持爪22b−1,22b−2,22b−3,22
b−4,22b−5,22b−6,22b−7,22b
−8の段部22c−1,22c−2,22c−3,22
c−4,22c−5,22c−6,22c−7,22c
−8とが当接して係合するので、スピン・ヘッド式基板
保持部材22は丸型基板100を容易に位置決めした状
態で保持することができるものである。
【0079】さらに、モーターの駆動によりスピン・ヘ
ッド部22bbが中心軸O−Oを中心に回転すると、ス
ピン・ヘッド部22bbとともに保持部22−1,22
−2,22−3,22−4,22−5,22−6,22
−7,22−8も一体的に中心軸O−Oを中心に回転す
るので、保持爪22b−1,22b−2,22b−3,
22b−4,22b−5,22b−6,22b−7,2
2b−8によって外周縁部100cの所定の位置を保持
された丸型基板100を中心軸O−Oを中心に回転させ
るものである(図5(b−2)参照)。
【0080】この際、スピン・ヘッド部22bbならび
に保持部22−1,22−2,22−3,22−4,2
2−5,22−6,22−7,22−8の回転方向と、
丸型基板100の回転方向とは同じ方向になるものであ
る。
【0081】なお、スリット22ccの大きさやが位置
などは、保持部22−1,22−2,22−3,22−
4,22−5,22−6,22−7,22−8により保
持される丸型基板100の中心100dが、処理槽12
の中心軸O−Oと一致するようにして寸法設定されてい
るものである。
【0082】また、モーターが軸部22a−1,22a
−2,22a−3,22a−4,22a−5,22a−
6,22a−7,22a−8を、中心O−Oから離隔す
る方向(あるいは、接近する方向)へ移動させる移動速
度や、スピン・ヘッド部22bbを中心軸O−Oを中心
に回転させる回転速度や回転方向などは、任意に可変で
きるようになされている。
【0083】そして、スピン・ヘッド式基板保持部材2
2の基台部22aaの外周側に位置する4つのスリット
12c内にそれぞれ、自公転式基板保持部材20の保持
部20−1,20−2,20−3,20−4が位置して
おり、これら自公転式基板保持部材20とスピン・ヘッ
ド式基板保持部材22とがそれぞれ開状態と閉状態とを
適宜変更することによって、自公転式基板保持部材20
が丸型基板100を保持する状態から、スピン・ヘッド
式基板保持部材22が丸型基板100を保持する状態へ
と移行するものである。
【0084】より詳細には、まず、搬送装置40によっ
て、基板支持部40dに位置させた丸型基板100が、
処理槽12の右方側壁部12Rの開閉扉12Raから処
理槽12の内部12aに搬入される。そして、所定の高
さにおいて開状態の自公転式基板保持部材20が(図6
(a)参照)、モーターの駆動により開状態から閉状態
へと移行し、搬入された丸型基板100を処理位置で回
転自在に保持するようになる(図6(b)参照)。
【0085】こうして自公転式基板保持部材20が丸型
基板100を保持しているとき(図5(a)(b)参
照)には、スピン・ヘッド式基板保持部材22は、最も
離散(拡開)した開状態で待機しているものである。
【0086】そして、スピン・ヘッド式基板保持部材2
2が、モーターの駆動により開状態から閉状態へと移行
して丸型基板100を保持する(図6(c)参照)と、
その後、自公転式基板保持部材20がモーターの駆動に
より閉状態から開状態へと移行して、スピン・ヘッド式
基板保持部材22のみによって丸型基板100が処理位
置で回転自在に保持されるようになる(図6(d)参
照)。
【0087】さらに、開状態の自公転式基板保持部材2
0は、モーターの駆動により下方方向へ移動して最も低
い位置まで下降して待機するものである(図6(d)参
照)。こうして、スピン・ヘッド式基板保持部材22に
よって保持されている丸型基板100は、処理槽12の
右方側壁部12Rの開閉扉12Raが開放されると、搬
送装置40の基板支持部40dに位置されて処理槽12
の外部に搬出されるものである。
【0088】なお、搬送装置40と自公転式基板保持部
材20ならびにスピン・ヘッド式基板保持部材22との
間での丸型基板100の受け渡しに際しては、丸型基板
100が処理槽12の内部12aにおいて処理位置で保
持されるようにして各種設定がなされているものであ
る。
【0089】また、上記したように自公転式基板保持部
材20かあるいはスピン・ヘッド式基板保持部材22の
いずれかによって、丸型基板100は回転自在に保持さ
れるものであるので、丸型基板100の保持が自公転式
基板保持部材20からスピン・ヘッド式基板保持部材2
2へと移行している最中には(図6(c)に示す状態の
とき)、丸型基板100の回転は行われないものであ
る。
【0090】次に、処理液用ノズル24−1,24−
2,24−3,24−4は、処理槽12の後方側の左
方、自公転式基板保持部材20の保持部20−3近傍に
配設されているものである。より詳細には、上方側の処
理液用ノズル24−1ならびに処理液用ノズル24−2
と、下方側の処理液用ノズル24−3ならびに処理液用
ノズル24−4とが、自公転式基板保持部材20あるい
はスピン・ヘッド式基板保持部材22によって処理位置
に保持された丸型基板100を上下方向から挟むような
位置関係で配設されている(図3ならびに図4参照)。
【0091】このため、処理液用ノズル24−1ならび
に処理液用ノズル24−2が処理位置に保持された丸型
基板100の表面100aに対向し、処理液用ノズル2
4−3ならびに処理液用ノズル24−4が処理位置に保
持された丸型基板100の裏面100bに対向するもの
である。
【0092】そして、処理液用ノズル24−1,24−
2,24−3,24−4には、各種洗浄液などの処理液
(液体)を充填したタンク(図示せず)からパイプなど
を介して液体が供給されるものである。
【0093】従って、処理液用ノズル24−1ならびに
処理液用ノズル24−2からは、処理液が丸型基板10
0の表面100aに対して噴出されることになり、処理
液用ノズル24−3ならびに処理液用ノズル24−4か
らは、処理液が丸型基板100の裏面100bに対して
噴出されることになる(なお、本明細書においては当該
「処理液用ノズル24−1,24−2,24−3,24
−4が、丸型基板100に処理液などの液体を噴出して
行う処理」を、「シャワー処理」と適宜称することとす
る。)。
【0094】なお、丸型基板100に対して洗浄処理が
行われる場合に、処理液用ノズル24−1,24−2,
24−3,24−4に供給される処理液としては、例え
ば、純水、アンモニア水、過酸化水素水、オゾン添加
水、水素添加水などが用いられるものである。
【0095】リンス用ノズル26−1,26−2,26
−3,26−4は、処理槽12の前方側の右方、自公転
式基板保持部材20の保持部20−2近傍に配設されて
いるものである。より詳細には、上方側のリンス用ノズ
ル26−1ならびにリンス用ノズル26−2と、下方側
のリンス用ノズル24−3ならびにリンス用ノズル26
−4とが、自公転式基板保持部材20あるいはスピン・
ヘッド式基板保持部材22によって処理位置に保持され
た丸型基板100を上下方向から挟むような位置関係で
配設されている(図3ならびに図4参照)。
【0096】このため、リンス用ノズル26−1ならび
にリンス用ノズル26−2が処理位置に保持された丸型
基板100の表面100aに対向し、リンス用ノズル2
6−3ならびにリンス用ノズル26−4が処理位置に保
持された丸型基板100の裏面100bに対向するもの
である。
【0097】そして、リンス用ノズル26−1,26−
2,26−3,26−4には、純水(液体)を充填した
タンク(図示せず)からパイプなどを介して純水が供給
されるものである。
【0098】従って、リンス用ノズル26−1ならびに
リンス用ノズル26−2からは、純水が丸型基板100
の表面100aに対して噴出されることになり、リンス
用ノズル26−3ならびにリンス用ノズル26−4から
は、純水が丸型基板100の裏面100bに対して噴出
されることになる(なお、本明細書においては当該「リ
ンス用ノズル26−1,26−2,26−3,26−4
が、丸型基板100に純水を噴出して行う処理」を、
「リンス処理」と適宜称することとする。)。
【0099】ここで、図7には、端部用ブラシ28と端
部処理用ノズル30とを中心に示した概略構成説明図
(右方斜視図)が示されている。
【0100】端部用ブラシ28は、処理槽12の底部1
2bに固体的に配設された支軸部28aと、支軸部28
aの先端に支軸部28aを中心に回転自在に配設された
腕部28bと、腕部28bの先端に配設されたブラシ部
28cとを有して構成されているものである。
【0101】そして、端部用ブラシ28は処理槽12の
後方側の右方、自公転式基板保持部材20の保持部20
−4近傍に配設されており、所定の処理が行われていな
いときには、ブラシ部28cが処理槽12の後方側壁部
12B近傍に位置するようにして待機するようになされ
ている。
【0102】また、端部用ブラシ28は、モーターの駆
動に応じて、腕部28bが支軸部28aを中心に回転す
る(図2における斜線矢印参照)とともに、ブラシ部2
8cが回転するようになされている(図7における矢印
参照)。
【0103】従って、モーターの駆動に応じて、ブラシ
部28cが処理位置に保持されている丸型基板100の
端面部100e近傍に位置するようになり、回転しなが
ら丸型基板100の端面部100eに接触するようにな
されている(なお、本明細書においては当該「ブラシ部
28cが回転しながら丸型基板100の端面部100e
に接触して行う処理」を、「端部ブラシ処理」と適宜称
することとする。)。
【0104】一方、端部処理用ノズル30は、処理槽1
2の底部12bに固体的に配設された支軸部30aと、
支軸部20aの先端に支軸部30aを中心に回転自在に
配設された腕部30bと、腕部30bの先端に配設され
たノズル部30cと、ノズル部30cの外周側を覆うよ
うにして腕部30bの先端に配設されたノズル・カバー
30dとを有して構成されているものである。
【0105】ここで、ノズル部30cには、各種洗浄液
などの処理液(液体)を充填したタンク(図示せず)か
らパイプなどを介して液体が供給されるものである。
【0106】なお、丸型基板100に対して洗浄処理が
行われる場合に、ノズル部30cに供給される処理液と
しては、例えば、純水、アンモニア水、過酸化水素水、
オゾン添加水、水素添加水などが用いられるものであ
る。
【0107】ノズル・カバー30dは、中空の半円筒状
体の本体部を有し、本体部の下方側の端部は略U字型に
開口してスリット30eを形成している。また、ノズル
・カバー30dには、圧縮空気や不活性ガスなどのガス
(気体)を充填したタンク(図示せず)からパイプなど
を介してガスが供給されるものである。ここで、スリッ
ト30eは、供給されたガスがノズル・カバー30dの
中空の内部からスリット30eを介して噴出されるとき
に、ノズル・カバー30dの内周側に位置するノズル部
30cに向かって吹き出されるようにして形成されてい
るものである(図7における矢印参照)。
【0108】そして、端部処理用ノズル30は処理槽1
2の前方側の左方、自公転式基板保持部材20の保持部
20−1近傍に配設されており、所定の処理が行われて
いないときには、ノズル部30cならびにノズル・カバ
ー30dが処理槽12の前方側壁部12F近傍に位置す
るようにして待機するようになされている。
【0109】また、端部処理用ノズル30は、モーター
の駆動に応じて、腕部30bが支軸部30aを中心に回
転するようになされている(図2における斜線矢印参
照)。従って、モーターの駆動に応じて、腕部30bが
支軸部30aを中心に回転すと、ノズル部30cならび
にノズル・カバー30dが処理位置に保持されている丸
型基板100の表面100aの外周縁部100cの近傍
に対向するようになる。
【0110】この際、ノズル・カバー30dは、ノズル
部30cに比べて丸型基板100の中心100dよりに
位置した状態で、表面100aの外周縁部100cの近
傍に対向するものである(図7参照)。この状態で、ノ
ズル部30cから処理液が丸型基板100の表面100
aの外周縁部100cの近傍に対して噴出されるように
なされており、ノズル・カバー30dのスリット30e
からガスが丸型基板100の表面100aの外周縁部1
00cの近傍に対して噴出されるようになされている。
【0111】なお、本明細書においては当該「ノズル部
30cが処理液を丸型基板100の表面100aの外周
縁部100cの近傍に対して噴出するとともに、ノズル
・カバー30dがスリット30eからガスを丸型基板1
00の表面100aの外周縁部100cの近傍に対して
噴出して行う処理」を、「端部シャワー処理」と適宜称
することとする。)。
【0112】次に、ロール・ブラシ32は、互いに対向
する表面ブラシ32−1と裏面ブラシ32−2とからな
り、上方側の表面ブラシ32−1ならびに下方側の裏面
ブラシ32−2はそれぞれ、高さ方向における同一高さ
平面上において移動可能な一対の腕部32a−1,32
a−2,32b−1,32b−2と、腕部32a−1,
32a−2,32b−1,32b−2の先端を連結して
配設された軸部32c−1,32c−2と、軸部32c
−1,32c−2の外周側に軸部32c−1,32c−
2を中心に回転自在に配設されたロール状のブラシ部3
2d−1,32d−2とを有して構成されているもので
ある(図8参照)。
【0113】表面ブラシ32−1のブラシ部32d−1
の軸部32c−1に沿った軸線方向における長さは、裏
面ブラシ32−2のブラシ部32d−2の軸部32c−
2に沿った軸線方向における長さに比べて長いものであ
る。これは、表面ブラシ32−1のブラシ部32d−1
の軸部32c−1に沿った軸線方向における長さが、丸
型基板100の直径に応じて寸法設定されているのに対
して、裏面ブラシ32−2のブラシ部32d−2の軸部
32c−2に沿った軸線方向における長さが、自公転式
基板保持部材20の保持部20−1と保持部20−3と
の間隔に応じて寸法設定されているためである。
【0114】なお、ロール・ブラシ32のブラシ部32
d−1,32d−2は、所定の処理に用いられないとき
には処理槽12の内部12aの左方側壁部12L近傍に
待機しているものである(図1参照)。
【0115】そして、ロール・ブラシ32は、モーター
の駆動に応じて、表面ブラシ32−1ならびに裏面ブラ
シ32−2それぞれの腕部32a−1,32a−2,3
2b−1,32b−2が伸縮して、ブラシ部32d−
1,32d−2が処理装置10の左右方向に移動するよ
うになされている。また、モーターの駆動に応じて、ブ
ラシ部32d−1,32d−2が軸部32c−1,32
c−2を中心に回転するようになされている。
【0116】この際、前後方向に移動するブラシ部32
d−1,32d−2は、処理位置に保持された丸型基板
100の中心100dから左側半分の範囲を走査するも
のである(図2における白抜き矢印参照)。
【0117】従って、モーターの駆動に応じて、表面ブ
ラシ32−1のブラシ部32d−1が処理位置に保持さ
れている丸型基板100の表面100aに対向するよう
になり、裏面ブラシ32−2のブラシ部32d−2が処
理位置に保持されている丸型基板100の裏面100b
に対向するようになり、それぞれ回転しながら丸型基板
100の表面100a、あるいは、裏面100bに接触
するようになされている(なお、本明細書においては当
該「表面ブラシ32−1あるいは裏面ブラシ32−2の
ブラシ部32d−1,32d−2が回転しながら丸型基
板100の表面100aあるいは裏面100bに接触し
て行う処理」を、「ロール・ブラシ処理」と適宜称する
こととする。)。
【0118】そして、互いに対向する上方側の流体ジェ
ット・ノズル34−1と下方側の流体ジェット・ノズル
34−2とはそれぞれ、高さ方向における同一高さ平面
上において屈曲可能な腕部34a−1,34a−2と、
腕部34a−1,34a−2の先端に配設されたノズル
部34b−1,34b−2とを有して構成されているも
のである(図9参照)。
【0119】なお、上方側の流体ジェット・ノズル34
−1のノズル部34b−1と下方側の流体ジェット・ノ
ズル34−2のノズル部34b−2は、所定の処理に用
いられないときには、処理槽12の内部12aの前方側
壁部12F近傍に待機しているものである(図1参
照)。
【0120】そして、流体ジェット・ノズル34−1,
34−2はそれぞれ、モーターの駆動に応じて、腕部3
4a−1,34a−2が高さ方向における同一高さ平面
上において屈曲して伸縮し、ノズル部34b−1,34
b−2が、前後方向に延長される所定の直線上を移動す
るようになされている。
【0121】この際、流体ジェット・ノズル34−1,
34−2のノズル部34b−1,34b−2は、処理位
置に保持された丸型基板100の全長に渡たる範囲を走
査するものである(図2における塗りつぶし矢印参
照)。
【0122】また、ノズル部34b−1,34b−2に
は、純水や洗浄液などの液体を充填したタンク(図示せ
ず)からパイプなどを介して液体が供給されるととも
に、圧縮空気や不活性ガスなどのガス(気体)を充填し
たタンク(図示せず)からパイプなどを介してガスが供
給されるものである。
【0123】なお、丸型基板100に対して洗浄処理が
行われる場合に、ノズル部34b−1,34b−2に供
給される処理液としては、例えば、純水、アンモニア
水、過酸化水素水、オゾン添加水、水素添加水などが用
いられるものである。
【0124】従って、ノズル部34b−1からは、液体
とガスとを混合させた混合物が丸型基板100の表面1
00aに対して噴出されることになり、ノズル部34b
−2からは、液体とガスとを混合させた混合物が丸型基
板100の裏面100bに対して噴出されることになる
(なお、本明細書においては当該「流体ジェット・ノズ
ル34−1,34−2のノズル部34b−1,34b−
2が、丸型基板100に処理液などの液体と圧縮空気な
どのガスとを混合させた混合物を噴出して行う処理」
を、「流体ジェット処理」と適宜称することとす
る。)。
【0125】そして、ディスク・ブラシ36は、互いに
対向する上方ブラシ36−1と下方ブラシ36−2とか
らなり、上方側の上方ブラシ36−1ならびに下方側の
下方ブラシ36−2はそれぞれ、高さ方向における同一
高さ平面上において屈曲可能な腕部36a−1,36a
−2と、腕部36a−1,36a−2の先端に配設され
たブラシ部36b−1,36b−2とを有して構成され
ているものである(図10参照)。
【0126】なお、ディスク・ブラシ36のブラシ部3
6b−1,36b−2は、所定の処理に用いられないと
きには、処理槽12の内部12aの後方側壁部12B近
傍に待機しているものである。
【0127】そして、ディスク・ブラシ36は、モータ
ーの駆動に応じて、腕部36a−1,36a−2が高さ
方向における同一高さ平面上において屈曲して伸縮し、
ブラシ部36b−1,36b−2が前後方向に延長され
る所定の直線上を移動するとともに、ブラシ部36b−
1,36b−2が回転するようになされている。
【0128】この際、前後方向に移動するブラシ部36
b−1,36b−2は、処理位置に保持された丸型基板
100の全長に渡たる範囲を走査するものである(図2
における塗りつぶし矢印参照)。
【0129】従って、モーターの駆動に応じて、上方ブ
ラシ36−1のブラシ部36b−1が処理位置に保持さ
れている丸型基板100の表面100aに対向するよう
になり、下方ブラシ36−2のブラシ部36b−2が処
理位置に保持されている丸型基板100の裏面100b
に対向するようになり、それぞれ回転しながら丸型基板
100の表面100a、あるいは、裏面100bに接触
するようになされている(なお、本明細書においては当
該「上方ブラシ36−1あるいは下方ブラシ36−2の
ブラシ部36b−1,36b−2が回転しながら丸型基
板100の表面100aあるいは裏面100bに接触し
て行う処理」を、「ディスク・ブラシ処理」と適宜称す
ることとする。)。
【0130】以上の構成において、図11を参照しなが
ら、所定の工程において、この処理装置10により丸型
基板100の洗浄処理と乾燥処理とを連続して行う場合
について説明することとする。
【0131】ここで、処理装置10により丸型基板10
0の洗浄処理と乾燥処理とを連続して枚葉毎に行う際の
動作の概要を説明すると、まず、自公転式基板保持部材
20が丸型基板100を処理位置に保持し、所定の回転
数で回転する丸型基板100に対して所定の処理ツール
により洗浄処理が行われ、その後、スピン・ヘッド式基
板保持部材22が丸型基板100を処理位置に保持し、
丸型基板100を高い回転数で回転させることにより丸
型基板100の両面に残留する処理液を除去して乾燥処
理が行われるものである。
【0132】この処理装置10により丸型基板100の
洗浄処理と乾燥処理とを連続して行うには、まず、搬送
装置40によって、搬入用キャリア42から丸型基板1
00が1枚取り出されて、処理槽12の内部12aに搬
入される(図6(a)参照)。
【0133】そして、処理槽12の内部12aに搬入さ
れた丸型基板100は、上記したようにして自公転式基
板保持部材20が開状態から閉状態へと移行し(図6
(a)(b)参照)、自公転式基板保持部材20によっ
て処理位置に保持される。この際、処理位置において、
丸型基板100の表面100aが天井部12dに対向す
るとともに裏面100bが底部12bに対向するように
なる(図3参照)。
【0134】この後、丸型基板100を保持した自公転
式基板保持部材20の軸部20a−1,20a−2,2
0a−3,20a−4と接触ローラー20b−1,20
b−2,20b−3,20b−4とが、モーターの駆動
によって所定の回転数で所定の方向に一体的に回転す
る。このため、接触ローラー20b−1,20b−2,
20b−3,20b−4と係合している丸型基板100
は、摩擦により中心軸O−Oを中心に回転する(図6
(b)参照)。
【0135】なお、図5(a−2)に示す状態は、接触
ローラー20b−1,20b−2,20b−3,20b
−4がそれぞれ左回りに回転して、丸型基板100が中
心軸O−Oを中心に右回りに回転されているものであ
る。この際の丸型基板100の回転速度は、例えば、3
00rpmとすることができる。
【0136】こうして丸型基板100が自公転式基板保
持部材20によって処理位置に保持されて回転している
状態で、流体ジェット・ノズル34−1と流体ジェット
・ノズル34−2とによって、丸型基板100の表面1
00aと裏面100bとに同時に流体ジェット処理によ
り洗浄処理が行われる(図11(a)参照)。
【0137】より詳細には、流体ジェット・ノズル34
−1のノズル部34b−1が、処理位置に保持され回転
している丸型基板100の全長に渡たる範囲(図2参
照)を走査しながら、純水、アンモニア水、過酸化水素
水、オゾン添加水、水素添加水などの液体とガスとを混
合させた混合物を丸型基板100の表面100aに対し
て噴出することにより、丸型基板100の表面100a
に流体ジェット処理が行われる。
【0138】また、この丸型基板100の表面100a
の洗浄処理と同時に、流体ジェット・ノズル34−2の
ノズル部34b−2が、処理位置に保持され回転してい
る丸型基板100の全長に渡たる範囲(図2参照)を走
査しながら、純水、アンモニア水、過酸化水素水、オゾ
ン添加水、水素添加水などの液体とガスとを混合させた
混合物を丸型基板100の裏面100bに対して噴出す
ることにより、丸型基板100の裏面100bに流体ジ
ェット処理が行われる。
【0139】この流体ジェット処理による洗浄処理(図
11(a)参照)が終了すると、次に、丸型基板100
が自公転式基板保持部材20によって処理位置に保持さ
れて回転している状態で、処理液用ノズル24−1,2
4−2,24−3,24−4によって、丸型基板100
の表面100aと裏面100bとに同時にシャワー処理
により洗浄処理が行われる(図9ならびに図11(b)
参照)。
【0140】より詳細には、上方側の処理液用ノズル2
4−1ならびに処理液用ノズル24−2から、純水、ア
ンモニア水、過酸化水素水、オゾン添加水、水素添加水
などの処理液を丸型基板100の表面100aに対して
噴出することにより、丸型基板100の表面100aに
シャワー処理が行われる。
【0141】また、この丸型基板100の表面100a
の洗浄処理と同時に、下方側の処理液用ノズル24−3
ならびに処理液用ノズル24−4から、純水、アンモニ
ア水、過酸化水素水、オゾン添加水、水素添加水などの
処理液を丸型基板100の裏面100bに対して噴出す
ることにより、丸型基板100の裏面100bにシャワ
ー処理が行われる。
【0142】このシャワー処理による洗浄処理(図11
(b)参照)が終了すると、ロール・ブラシ処理かある
いはディスク・ブラシ処理により洗浄処理が行われる
(図11(c)参照)。
【0143】ロール・ブラシ処理が行われる場合には、
丸型基板100が自公転式基板保持部材20によって処
理位置に保持されて回転している状態で、ロール・ブラ
シ32の表面ブラシ32−1と下方側の裏面ブラシ32
−2とによって、丸型基板100の表面100aと裏面
100bとに同時にロール・ブラシ処理により洗浄処理
が行われる(図8ならびに図11(c)参照)。
【0144】より詳細には、表面ブラシ32−1のブラ
シ部32d−1が、処理位置に保持され回転している丸
型基板100の中心100dから左側半分の範囲(図2
参照)を走査しながら、回転した状態で丸型基板100
の表面100aに接触することにより、丸型基板100
の表面100aにロール・ブラシ処理が行われる。
【0145】また、この丸型基板100の表面100a
の洗浄処理と同時に、裏面ブラシ32−2のブラシ部3
2d−2が、処理位置に保持され回転している丸型基板
100の中心100dから左側半分の範囲(図2参照)
を走査しながら、回転した状態で丸型基板100の裏面
100bに接触することにより、丸型基板100の表面
100aにロール・ブラシ処理が行われる。
【0146】一方、ディスク・ブラシ処理が行われる場
合には、丸型基板100が自公転式基板保持部材20に
よって処理位置に保持されて回転している状態で、ディ
スク・ブラシ36の上方ブラシ36−1と下方ブラシ3
6−2とによって、丸型基板100の表面100aと裏
面100bとに同時にディスク・ブラシ処理により洗浄
処理が行われる(図10ならびに図11(c)参照)。
【0147】より詳細には、上方ブラシ36−1のブラ
シ部36b−1が、処理位置に保持され回転している丸
型基板100の全長に渡たる範囲(図2参照)を走査し
ながら、回転した状態で丸型基板100の表面100a
に接触することにより、丸型基板100の表面100a
にディスク・ブラシ処理が行われる。
【0148】また、この丸型基板100の表面100a
の洗浄処理と同時に、下方ブラシ36−2のブラシ部3
6b−2が、処理位置に保持され回転している丸型基板
100の全長に渡たる範囲(図2参照)を走査しなが
ら、回転した状態で丸型基板100の裏面100bに接
触することにより、丸型基板100の裏面100bにデ
ィスク・ブラシ処理が行われる。
【0149】このロール・ブラシ処理かあるいはディス
ク・ブラシ処理による洗浄処理が終了すると、丸型基板
100の端面部100eの端部ブラシ処理ならびに外周
縁部100cの端部シャワー処理と、裏面100bのリ
ンス処理とによって、丸型基板100の表面100aと
裏面100bとに同時に洗浄処理が行われる(図7なら
びに図11(d)参照)。
【0150】丸型基板100が自公転式基板保持部材2
0によって処理位置に保持されて回転している状態で、
端部用ブラシ28のブラシ部28cが、処理位置に保持
され回転している丸型基板100の端面部100e近傍
に位置し、回転した状態の端面部100eに接触するこ
とにより端部ブラシ処理が行われる。こうした端部ブラ
シ処理により、丸型基板100の端面部100eの洗浄
処理が確実に行われる。
【0151】また、この丸型基板100の端面部100
eの端部ブラシ洗浄による洗浄処理と同時に、端部処理
用ノズル30のノズル部30cならびにノズル・カバー
30dが、処理位置に保持され回転している丸型基板1
00の表面100aの外周縁部100cの近傍に対向す
る。そして、丸型基板100の表面100aの外周縁部
100cに対して、ノズル部30cから純水、アンモニ
ア水、過酸化水素水、オゾン添加水、水素添加水などの
処理液を噴出するとともに、ノズル・カバー30dのス
リット30eからガスを噴出することにより、表面10
0aの外周縁部100cの端部シャワー処理が行われ
る。
【0152】こうした端部シャワー処理に際しては、ノ
ズル・カバー30dのスリット30eからノズル部30
cに向かって噴出されたガスによって、ノズル部30c
から噴射された処理液が、表面100aの外周縁部10
0cに向かって流されることになる。従って、ノズル部
30cから噴射された処理液が、丸型基板100の中心
100dに向かって流れることがないので、処理液によ
って表面100aの外周縁部100cや端面部100e
を確実に処理できるとともに、外周縁部100c処理後
の処理液やパーティクルなどの汚染物質による表面10
0aの再汚染を防止することできる。
【0153】この端部ブラシ処理ならびに端部シャワー
処理とリンス処理による洗浄処理(図11(d)参照)
が終了すると、次に、丸型基板100が自公転式基板保
持部材20によって処理位置に保持されて回転している
状態で、リンス用ノズル26−1,26−2,26−
3,26−4によって、丸型基板100の表面100a
と裏面100bとに同時にリンス処理により洗浄処理が
行われる(図11(e)参照)。
【0154】より詳細には、上方側のリンス用ノズル2
6−1ならびにリンス用ノズル26−2から、純水を丸
型基板100の表面100aに対して噴出することによ
り、丸型基板100の表面100aにリンス処理が行わ
れる。
【0155】また、この丸型基板100の表面100a
の洗浄処理と同時に、下方側のリンス用ノズル26−3
ならびにリンス用ノズル26−4から、純水を丸型基板
100の裏面100bに対して噴出することにより、丸
型基板100の裏面100bにリンス処理が行われる。
【0156】こうしたリンス処理により、丸型基板10
0に残留する処理液やパーティクルなどの汚染物質が除
去される。
【0157】このリンス処理による洗浄処理(図11
(e)参照)が終了すると、自公転式基板保持部材20
による丸型基板100の回転が停止される。そして、回
転が停止した状態の丸型基板100は、自公転式基板保
持部材20によって保持されている状態から、スピン・
ヘッド式基板保持部材22によって保持されている状態
へと移行する(図6(c)(d)参照)。
【0158】この後、丸型基板100を保持したスピン
・ヘッド式基板保持部材22のスピン・ヘッド部22b
bと保持部22−1,22−2,22−3,22−4,
22−5,22−6,22−7,22−8とが、モータ
ーの駆動によって所定の回転数で所定の方向に中心軸O
−Oを中心に一体的に回転する。このため、保持爪22
b−1,22b−2,22b−3,22b−4,22b
−5,22b−6,22b−7,22b−8によって外
周縁部100cの所定の位置を保持された丸型基板10
0は、中心軸O−Oを中心に回転する(図6(d)参
照)。
【0159】なお、図5(b−2)に示す状態は、スピ
ン・ヘッド部22bbと保持部22−1,22−2,2
2−3,22−4,22−5,22−6,22−7,2
2−8とが右回りに回転して、丸型基板100が中心軸
O−Oを中心に右回りに回転されているものである。こ
の際の丸型基板100の回転速度は、例えば、300r
pmとすることができる。
【0160】こうして丸型基板100がスピン・ヘッド
式基板保持部材22によって処理位置に保持されて回転
している状態で、流体ジェット・ノズル34−1による
表面100aの流体ジェット処理とリンス用ノズル26
−3、26−4による裏面100bのリンス処理とによ
って、丸型基板100の表面100aと裏面100bと
に同時に洗浄処理が行われる(図11(f)参照)。
【0161】より詳細には、流体ジェット・ノズル34
−1が、処理位置に保持され回転している丸型基板10
0の全長に渡たる範囲(図2参照)を走査しながら、純
水、アンモニア水、過酸化水素水、オゾン添加水、水素
添加水などの液体とガスとを混合させた混合物を丸型基
板100の表面100aに対して噴出することにより、
丸型基板100の表面100aに流体ジェット処理が行
われる。
【0162】また、この丸型基板100の表面100a
の流体ジェット処理による洗浄処理と同時に、下方側の
リンス用ノズル26−3ならびにリンス用ノズル26−
4から、純水を丸型基板100の裏面100bに対して
噴出することにより、丸型基板100の裏面100bに
リンス処理が行われる。
【0163】この流体ジェット処理とリンス処理による
洗浄処理(図11(f)参照)が終了すると、次に、丸
型基板100がスピン・ヘッド式基板保持部材22によ
って処理位置に保持されて回転している状態で、リンス
用ノズル26−1,26−2,26−3,26−4によ
って、丸型基板100の表面100aと裏面100bと
に同時にリンス処理により洗浄処理が行われる(図11
(g)参照)。
【0164】より詳細には、上方側のリンス用ノズル2
6−1ならびにリンス用ノズル26−2から、純水を丸
型基板100の表面100aに対して噴出することによ
り、丸型基板100の表面100aにリンス処理が行わ
れる。
【0165】また、この丸型基板100の表面100a
の洗浄処理と同時に、下方側のリンス用ノズル26−3
ならびにリンス用ノズル26−4から、純水を丸型基板
100の裏面100bに対して噴出することにより、丸
型基板100の裏面100bにリンス処理が行われる。
【0166】こうしたリンス処理により、丸型基板10
0に残留する処理液やパーティクルなどの汚染物質が除
去される。
【0167】このリンス処理(図11(g)参照)が終
了すると、スピン・ヘッド式基板保持部材22による丸
型基板100の回転数が上昇される。そして、洗浄処理
に比べて高い数千rpmの回転(例えば、回転数300
0rpm)で、丸型基板100はスピン・ヘッド式基板
保持部材22によって回転され、丸型基板100の両面
に残留する処理液が除去されて乾燥処理が行われる(図
11(h)参照)。
【0168】こうして処理槽12の内部12aにおいて
洗浄処理と乾燥処理とが行われた丸型基板100は、搬
送装置40によって、処理槽12の内部12aから搬出
されて、搬出用キャリア44に水平方向に整列させて収
容される。
【0169】以上において説明したように、上記した処
理装置10は、接触ローラー20b−1,20b−2,
20b−3,20b−4の保持溝20c−1,20c−
2,20c−3,20c−4と丸型基板100の外周縁
部100cとを当接させて係合させ、摩擦により丸型基
板100を回転させる自公転式基板保持部材20と、保
持爪22b−1,22b−2,22b−3,22b−
4,22b−5,22b−6,22b−7,22b−8
の段部22c−1,22c−2,22c−3,22c−
4,22c−5,22c−6,22c−7,22c−8
と丸型基板100の外周縁部100cとを点接触させて
係合させ、外周縁部100cの所定の位置を保持した状
態で丸型基板100を回転させるスピン・ヘッド式基板
保持部材22とを、各種処理ツールとともに処理槽12
に配設するようにしたので、洗浄処理と乾燥処理とを連
続して、丸型基板100に枚葉毎に単一の処理槽12の
内部12aにおいて行なうことができる。
【0170】また、本発明による処理装置10において
は、自公転式基板保持部材20によって丸型基板100
が保持されて回転している状態で、ロール・ブラシ3
2、流体ジェット・ノズル34−1,34−2ならびに
ディスク・ブラシ36などを丸型基板100の表面10
0aと裏面100bとに同時に走査させて、丸型基板2
00の両面を同時に洗浄処理することができる。
【0171】さらに、本発明による処理装置10におい
ては、自公転式基板保持部材20が保持溝20c−1,
20c−2,20c−3,20c−4と丸型基板100
の外周縁部100cとを当接させて係合させ、摩擦によ
り丸型基板100を回転させるので、自公転式基板保持
部材20によって丸型基板100の外周縁部100cの
同一箇所が把持されることがなくなり、丸型基板100
の表面100aと裏面100bとの両面に同時に高精度
な処理を行うことができる。
【0172】このため、上記した「従来の技術」の項に
おいて示した[問題点1]ならびに[問題点2]を解決
することができる。
【0173】また、本発明による処理装置10において
は、処理槽12に自公転式基板保持部材20とスピン・
ヘッド式基板保持部材22とが配設され、自公転式基板
保持部材20が保持する丸型基板100に対して所定の
処理ツールにより洗浄処理が行われ、その後、スピン・
ヘッド式基板保持部材22が保持する丸型基板100を
高い回転数で回転させることにより乾燥処理を行うこと
ができる。
【0174】このため、処理装置10は単一の処理槽を
有するようにすればよいので、処理装置10を小型化す
ることができる。また、洗浄処理と乾燥処理とは連続し
て処理槽12の内部12aにおいて行なわれるので、洗
浄処理と乾燥処理との連続の処理の途中に丸型基板10
0を搬送することがなく、処理時間を短縮し、再汚染の
恐れを低減することができる。
【0175】従って、上記した「従来の技術」の項にお
いて示した[問題点3]、[問題点4]ならびに[問題
点5]を解決することができる。
【0176】なお、上記した実施の形態は、以下の
(1)乃至(8)に説明するように変形してもよい。
【0177】(1)上記した実施の形態においては、自
公転式基板保持部材20は4つの保持部20−1,20
−2,20−3,20−4からなるようにしたが、これ
に限られるものではないことは勿論であり、自公転式基
板保持部材20は複数(例えば、3つやあるいは5つ以
上)の保持部からなるようにしてよく、その際には、保
持部の数に応じて他の構成の変更を行えばよい。
【0178】また、接触ローラー20b−1,20b−
2,20b−3,20b−4としてローラー状のものを
用いるものとしたが、これに限られるものではないこと
は勿論であり、丸型基板100の外周縁部100cと係
合する部分を有する適宜の形状のものを任意に用いてよ
い。さらにまた、軸部20a−1,20a−2,20a
−3,20a−4と接触ローラー20b−1,20b−
2,20b−3,20b−4とを一体的に形成するよう
にしてもよい。
【0179】(2)上記した実施の形態においては、ス
ピン・ヘッド式基板保持部材22は8つの保持部22−
1,22−2,22−3,22−4,22−5,22−
6,22−7,22−8からなるようにしたが、これに
限られるものではないことは勿論であり、スピン・ヘッ
ド式基板保持部材22は複数(例えば、4つやあるいは
8つ以上)の保持部からなるようにしてよく、その際に
は、保持部の数に応じて他の構成の変更を行えばよい。
【0180】また、段部22c−1,22c−2,22
c−3,22c−4,22c−5,22c−6,22c
−7,22c−8を有する保持爪22b−1,22b−
2,22b−3,22b−4,22b−5,22b−
6,22b−7,22b−8を用いるものとしたが、こ
れに限られるものではないことは勿論であり、丸型基板
100の外周縁部100cと把握する適宜の形状のもの
を任意に用いてよい。さらにまた、軸部22a−1,2
2a−2,22a−3,22a−4,22a−5,22
a−6,22a−7,22a−8と保持爪22b−1,
22b−2,22b−3,22b−4,22b−5,2
2b−6,22b−7,22b−8とを一体的に形成す
るようにしてもよい。
【0181】(3)上記した実施の形態においては、処
理液用ノズル24−1,24−2,24−3,24−
4、リンス用ノズル26−1,26−2,26−3,2
6−4、端部用ブラシ28、端部処理用ノズル30、ロ
ール・ブラシ32、流体ジェット・ノズル34−1,3
4−2ならびにディスク・ブラシ36の7種類の処理ツ
ールを処理装置10に配設するようにしたが、これに限
られるものではないことは勿論であり、必要とされる洗
浄効果などに応じた種類の処理を行うことのできる処理
ツールを適宜に配設するようにすればよい。
【0182】例えば、上記した図11(c)のように、
ロール・ブラシ処理かあるいはディスク・ブラシ処理に
より洗浄処理が行われる場合には、予め処理装置10に
ロール・ブラシ32かディスク・ブラシ36のいずれか
一方のみを配設するようにすれば、処理装置10の省ス
ペース化を図ることができる。
【0183】また、処理装置10に配設される処理ツー
ルの種類に応じて、各種処理ツールを用いて行う処理の
順序なども適宜変更するようにするとよい。
【0184】(4)上記した実施の形態においては、処
理装置10を用いて丸型基板100に洗浄処理と乾燥処
理とが連続して行われるようにしたが(図11参照)、
これに限られるものではないことは勿論である。
【0185】例えば、処理液用ノズル24−1,24−
2,24−3,24−4や端部処理用ノズル30のノズ
ル部30cに供給される処理液として、フッ酸、硫酸、
塩酸、硝酸、燐酸などが用いられるようにし、これら処
理液によって丸型基板100にエッチング処理や剥離処
理などが行われるようにしてもよい。
【0186】より詳細には、図11を用いて説明する
と、図11(a)において流体ジェット処理による洗浄
処理が行われた後に、図11(b)において処理液用ノ
ズル24−1,24−2,24−3,24−4からフッ
酸が噴射されてシャワー処理によるエッチング処理が行
われ、図11(c)においてディスク・ブラシ処理によ
る洗浄処理が行われ、図11(d)において端部処理用
ノズル30のノズル部30cから硫酸が噴射されて端部
シャワー処理による剥離処理が行われ、図11(e)に
おいてリンス処理による洗浄処理が行われ、図11
(f)において流体ジェット処理とリンス処理とによる
洗浄処理が行われ、図11(g)においてリンス処理に
よる洗浄処理が行われて、図11(h)において乾燥処
理が行われるようになる。
【0187】このようにすると、処理装置10の単一の
処理槽12の内部12aにおいて、丸型基板100に洗
浄処理、エッチング処理、剥離処理ならびに乾燥処理を
連続して行うことができる。この際にも、丸型基板の両
面に同時に高精度な処理を行うことができ、装置全体の
小型化と処理時間の短縮とを図るとともに、再汚染の恐
れを低減することができるものである。
【0188】また、純水、アンモニア水、過酸化水素
水、オゾン添加水、水素添加水、フッ酸、硫酸、塩酸、
硝酸ならびに燐酸は、それぞれ単独で処理液として用い
てよいし、あるいは2種類以上を混合して処理液として
用いるようにしてよい。
【0189】(5)上記した実施の形態においては、処
理装置10において所定の処理が行われる丸型基板10
0としては、円盤状の丸型基板100を用いるものとし
たが、これに限られるものではないことは勿論であり、
貫通孔を備えドーナツ型状に形成された丸型基板を用い
るようにしてもよい。
【0190】(6)上記した実施の形態においては、丸
型基板100を処理槽12に搬入したり、あるいは、処
理槽12から搬出するために、搬送装置40、搬入用キ
ャリア42ならびに搬出用キャリア44を用るようにし
たが、これらの構成は図1に示すような構成に限られる
ものではないことは勿論であり、丸型基板100の搬送
や搬出ができるようなものであれば、他の構成によるも
のを任意に用いてもよい。
【0191】(7)上記した実施の形態においては、モ
ーター(図示せず)を駆動手段として用いるようにした
が、これに限られるものではないことは勿論であり、エ
ア・シリンダーなど他の任意の種類の駆動手段を用いて
もよい。
【0192】(8)上記した実施の形態ならびに上記
(1)乃至(7)に示す変形例は、適宜に組み合わせる
ようにしてもよい。
【0193】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、従来の技術の有する上記した問題点1乃至
問題点4を解決するようにして、単一の処理槽内におい
て、丸型基板の表面と裏面とに対して同時に高精度な処
理を行うことができ、装置全体の小型化と処理時間の短
縮化とを図るとともに、再汚染の恐れを低減することが
できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による処理装置の実施の形態の一例の概
略構成説明図(上面図)である。
【図2】図1に対応する処理装置の各種処理ツールが移
動する範囲を示した説明図(上面図)である。
【図3】図1におけるA矢視図の一部を省略し、自公転
式基板保持部材によって丸型基板が保持されているとき
の処理槽の内部を中心に示した概略構成説明図(右方斜
視図)である。
【図4】図1におけるA矢視図の一部を省略し、スピン
・ヘッド式基板保持部材によって丸型基板が保持されて
いるときの処理槽の内部を中心に示した概略構成説明図
(右方斜視図)である。
【図5】(a−1)は、自公転式基板保持部材を中心に
示した概略構成説明図であり、(a−2)は、自公転式
基板保持部材が丸型基板を回転する状態を示した説明図
であり、(b−1)は、スピン・ヘッド式基板保持部材
を中心に示した概略構成説明図であり、(b−2)は、
スピン・ヘッド式基板保持部材が丸型基板を回転する状
態を示した説明図である。
【図6】自公転式基板保持部材が丸型基板を保持する状
態から、スピン・ヘッド式基板保持部材が丸型基板を保
持する状態への移行が時系列的に示す説明図であり、
(a)は、丸型基板の搬入と開状態の自公転式基板保持
部材ならびに開状態のスピン・ヘッド式基板保持部材を
示す説明図であり、(b)は、閉状態へと移行して丸型
基板を処理位置で回転自在に保持している自公転式基板
保持部材と開状態のスピン・ヘッド式基板保持部材とを
示す説明図であり、(c)は、閉状態の自公転式基板保
持部材と閉状態へと移行したスピン・ヘッド式基板保持
部材とを示す説明図であり、(d)は、下方方向へ移動
して最も低い位置まで下降して待機している自公転式基
板保持部材ならびに閉状態へと移行して丸型基板を処理
位置で回転自在に保持しているスピン・ヘッド式基板保
持部材とを示す説明図である。
【図7】端部用ブラシと端部処理用ノズルとを中心に示
した概略構成説明図(右方斜視図)である。
【図8】図1におけるA矢視図の一部を省略し、ロール
・ブラシが走査しているときの処理槽の内部を中心に示
した概略構成説明図(右方斜視図)である。
【図9】図1におけるA矢視図の一部を省略し、流体ジ
ェット・ノズルが走査しているときの処理槽の内部を中
心に示した概略構成説明図(右方斜視図)である。
【図10】図1におけるA矢視図の一部を省略し、ディ
スク・ブラシが走査しているときの処理槽の内部を中心
に示した概略構成説明図(右方斜視図)である。
【図11】本発明による処理装置の実施の形態の一例に
より、丸型基板の洗浄処理と乾燥処理とを連続して行う
場合の処理の順序を時系列的に示す説明図であり、
(a)は、流体ジェット処理による洗浄処理の段階を示
す説明図であり、(b)は、シャワー処理による洗浄処
理の段階を示す説明図であり、(c)は、ディスク・ブ
ラシ処理あるいはロール・ブラシ処理による洗浄処理の
段階を示す説明図であり、(d)は、端部ブラシ処理・
端部シャワー処理ならびにリンス処理による洗浄処理の
段階を示す説明図であり、(e)は、リンス処理による
洗浄処理の段階を示す説明図であり、(f)は、流体ジ
ェット処理とリンス処理とによる洗浄処理の段階を示す
説明図であり、(g)は、リンス処理による洗浄処理の
段階を示す説明図であり、(h)は、乾燥処理の段階を
示す説明図である。
【符号の説明】
10 処理装置 12 処理槽 12a 内部 12b 底部 12c スリット 12d 天井部 12R 右方側壁部 12Ra 開閉扉 12L 左方側壁部 12F 前方側壁部 12B 後方側壁部 12La,12Fa,12Ba 開口部 14 搬入出エリア 14a 底部 15 左方エリア 16 前方エリア 17 後方エリア 20 自公転式基板保持部材 20−1,20−2,20−3,20−4
保持部 20a−1,20a−2,20a−3,20a−4
軸部 20b−1,20b−2,20b−3,20b−4
接触ローラー 20c−1,20c−2,20c−3,20c−4
保持溝 22 スピン・ヘッド式基板保持部材 22aa 基台部 22bb スピン・ヘッド部 22cc スリット 22−1,22−2,22−3,22−4,22−5,
22−6,22−7,22−8 保持部 22a−1,22a−2,22a−3,22a−4,2
2a−5,22a−6,22a−7,22a−8
軸部 22b−1,22b−2,22b−3,22b−4,2
2b−5,22b−6,22b−7,22b−8
保持爪 22c−1,22c−2,22c−3,22c−4,2
2c−5,22c−6,22c−7,22c−8
段部 24−1,24−2,24−3,24−4
処理液用ノズル 26−1,26−2,26−3,26−4
リンス用ノズル 28 端部用ブラシ 28a 支軸部 28b 腕部 28c ブラシ部 30 端部処理用ノズル 30a 支軸 30b 腕部 30c ノズル部 30d ノズル・カバー 30e スリット 32 ロール・ブラシ 32−1 表面ブラシ 32−2 裏面ブラシ 32a−1,32a−2,32b−1,32b−2
腕部 32c−1,32c−2 軸部 32d−1,32d−2 ブラシ部 34−1,34−2 流体ジェット・ノズ
ル 34a−1,34a−2 腕部 34b−1,34b−2 ノズル部 36 ディスク・ブラシ 36−1 上方ブラシ 36−2 下方ブラシ 36a−1,36a−2 腕部 36b−1,36b−2 ブラシ部 40 搬送装置 40a 基台部 40b、40c 腕部 40d 基板支持部 42 搬入用キャリア 44 搬出用キャリア 100 丸型基板 100a 表面 100b 裏面 100c 外周縁部 100d 中心 100e 端面部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 丸型基板に対して所定の処理を行なうた
    めの処理装置において、 所定の処理が行われる処理槽の内部に、前記処理槽の所
    定の位置を中心として放射状に立設して配設され、前記
    処理槽の所定の位置から離隔する方向と前記処理槽の所
    定の位置に接近する方向とに移動自在であるとともに、
    軸線方向に沿って昇降自在であり、軸線方向に対して直
    交する方向に回転自在な複数の支軸と、 前記複数の支軸ぞれぞれの上端に配設され、外周側に丸
    型基板の外周縁部と係合する係合部が形成され、前記支
    軸が軸線方向に対して直交する方向に回転するのに伴っ
    て前記支軸と一体に回転する回転体とを有する第1の基
    板保持部材と、 前記処理槽の所定の位置を中心に回転自在に配設された
    回転体と、 前記回転体に放射状に配設され、前記処理槽の所定の位
    置から離隔する方向と前記処理槽の所定の位置に接近す
    る方向とに移動自在な複数の支軸と、 前記複数の支軸それぞれの先端に配設され、丸型基板の
    外周縁部と係合する係合部が形成され、前記回転体が前
    記処理槽の所定の位置を中心に回転するのに伴って、前
    記支軸とともに前記処理槽の所定の位置を中心に回転す
    る保持爪とを有する第2の基板保持部材と、 所定の処理を行う少なくとも1種類以上の処理手段とを
    有する処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の処理装置において、 前記処理手段の少なくとも1種類は、前記第1の基板保
    持部材または前記第2の基板保持部材によって所定の位
    置に保持される前記丸型基板の表面に対向して接触する
    第1のブラシ部と、前記第1の基板保持部材または前記
    第2の基板保持部材によって所定の位置に保持される前
    記丸型基板の裏面に対向して接触する第2のブラシ部と
    を有するものである処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2のいずれか1項
    に記載の処理装置において、 前記処理手段の少なくとも1種類は、前記第1の基板保
    持部材または前記第2の基板保持部材によって所定の位
    置に保持される前記丸型基板の表面に対向して処理液と
    ガスとの混合物を噴射する第1の流体ジェット・ノズル
    と、前記第1の基板保持部材または前記第2の基板保持
    部材によって所定の位置に保持される前記丸型基板の裏
    面に対向して処理液とガスとの混合物を噴射する第2の
    流体ジェット・ノズルとを有するものである処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2または請求項3のい
    ずれか1項に記載の処理装置において、 前記処理手段の少なくとも1種類は、前記第1の基板保
    持部材または前記第2の基板保持部材によって所定の位
    置に保持される前記丸型基板の表面に対向して処理液を
    噴射する第1のノズルと、前記第1の基板保持部材また
    は前記第2の基板保持部材によって所定の位置に保持さ
    れる前記丸型基板の裏面に対向して処理液を噴射する第
    2のノズルとを有するものである処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2、請求項3または請
    求項4のいずれか1項に記載の処理装置において、 前記処理手段の少なくとも1種類は、前記第1の基板保
    持部材または前記第2の基板保持部材によって所定の位
    置に保持される前記丸型基板の外周縁部の近傍に対向し
    て処理液を噴射する端部用ノズルである処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の処理装置において、さ
    らに、 中空の半円筒状体の本体部を有し、該本体部の下方側の
    端部は略U字型に開口してスリットを形成し、前記端部
    用ノズルが前記丸型基板の外周縁部の近傍に対向すると
    きに、前記端部用ノズルの外周側の前記丸型基板の中心
    よりに位置し、前記丸型基板の外周縁部の近傍に対向し
    てスリットからガスを噴射するカバーを有する処理装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、請求項5または請求項6のいずれか1項に記載の処
    理装置において、 前記処理手段の少なくとも1種類は、前記第1の基板保
    持部材または前記第2の基板保持部材によって所定の位
    置に保持される前記丸型基板の端面部に接触する端部用
    ブラシである処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項3、請求項4、請求項5または請
    求項6のいずれか1項に記載の処理装置において、 前記処理液は、純水、アンモニア水、過酸化水素水、オ
    ゾン添加水、水素添加水、フッ酸、硫酸、塩酸、硝酸な
    らびに燐酸のうちの少なくとも1種類を用いたものであ
    る処理装置。
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