JP2002233807A - 塗布方法及び塗布装置 - Google Patents

塗布方法及び塗布装置

Info

Publication number
JP2002233807A
JP2002233807A JP2001029257A JP2001029257A JP2002233807A JP 2002233807 A JP2002233807 A JP 2002233807A JP 2001029257 A JP2001029257 A JP 2001029257A JP 2001029257 A JP2001029257 A JP 2001029257A JP 2002233807 A JP2002233807 A JP 2002233807A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
coating
ultrasonic
ultrasonic vibration
leveling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001029257A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4508436B2 (ja
Inventor
Tetsuya Sada
徹也 佐田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP2001029257A priority Critical patent/JP4508436B2/ja
Publication of JP2002233807A publication Critical patent/JP2002233807A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4508436B2 publication Critical patent/JP4508436B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被処理基板上に膜厚の均一な塗布膜を効率よ
く形成すること。 【解決手段】 水平超音波振動印加手段108において
超音波振動体112内の超音波振動子116が超音波を
発生または励振すると、超音波振動子116からの縦波
の超音波が振動伝達板112aを介して基板G上のレジ
スト液膜に対して左側面から入射し、レジスト液膜中を
左端から右端まで水平方向に伝搬する。この水平方向の
超音波伝搬により、レジスト液膜の各部が左右に振動変
位することで、液膜の表面付近は凹凸部が崩れるように
してある程度まで平らになる。垂直超音波振動印加手段
106において超音波振動子110が超音波を発生また
は励振すると、超音波振動子110からの縦波の超音波
がステージ104および基板Gを介して基板G上のレジ
スト液膜に底面側から入射し、レジスト液膜中を底から
表面まで垂直方向に伝搬する。この垂直方向の超音波伝
搬により、レジスト液膜の各部が上下に振動変位するこ
とで、うねりを招くことなく液膜の表面をさらに平らに
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被処理基板上に液
体を塗布して膜を形成する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、LCDや半導体デバイスの製
造プロセスにおけるリソグラフィー工程では、被処理基
板(ガラス基板、半導体基板)上にレジスト液を塗布す
るために、いわゆるスピンコート法が常用ないし多用さ
れている。しかし、従来一般のスピンコート法では、被
処理基板をかなりの高速度でスピン回転させるため、多
量のレジスト液が遠心力で基板の外へ飛散して、無駄に
捨てられたりパーティクルの原因になるという問題があ
る。また、基板が大型化すると、スピン回転時に基板外
周部において周速度が大きいために空気の乱流を引き起
こしやすく、レジスト膜の膜厚の変動ひいては解像度の
低下を招きやすいといった問題もある。
【0003】そこで、スピンコート法に替わる新しいレ
ジスト塗布法として、図16に示すように、被処理基板
1上でレジストノズル2を縦横に相対移動または走査さ
せながらレジストノズル2よりレジスト液Rを細径の線
状で連続的に吐出させることにより、高速スピン回転を
要することなく基板1上に万遍無く所望の膜厚でレジス
ト液Rを塗布するようにした技法(スピンレス法)が提
案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のス
ピンレス法において、被処理基板1の端から端まで膜厚
の均一なレジスト膜を得るには、レジストノズル2の吐
出口を非常に小さな口径(通常100μm以下)に形成
し、レジスト液Rを高圧力でしかも一定の流量で吐出す
るとともに、レジストノズル2を一定の速度で走査しな
ければならない。つまり、レジスト膜の膜厚均一性がレ
ジストノズル2の微細径吐出特性や走査速度によって律
則されてしまい、それら律則条件の高精度化を実現でき
なければ膜厚均一性が得られないという問題がある。ま
た、仮にそのような律則条件の高精度化を実現できたと
しても、塗布処理時間が相当長くなり、スループットが
低下するという問題がある。
【0005】本発明は、上記のような従来技術の問題点
に鑑みてなされたもので、被処理基板上に膜厚の均一な
塗布膜を効率よく形成するようにした塗布方法および塗
布装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の塗布方法は、被処理基板上に所定の塗布
液をほぼ万遍無く塗布する塗布工程と、前記塗布工程の
後に、前記基板上の塗布液の中または表面で超音波を伝
搬させて、前記超音波による振動変位を通じて前記塗布
膜の膜の厚みを均一化するレベリング工程とを有する構
成とした。
【0007】本発明の塗布方法では、最初に塗布工程
で、被処理基板上に塗布液をほぼ万遍無く粗塗りしてよ
い。次のレベリング工程では、基板上の塗布液の各部を
超音波で振動変位させることにより、液膜表面の凹凸を
崩すようにして短時間で精度の高い平坦面に均すことが
できる。このように、2段階の処理工程(塗布・レベリ
ング)を順次行うことにより、短い処理時間で膜厚均一
性のすぐれたレジスト塗布膜を形成することができる。
【0008】本発明のレベリング工程では、好ましい態
様として、基板の裏側から基板の面と垂直な方向に伝搬
する超音波振動を与える方法、あるいは基板上の塗布液
に対して少なくとも一側面から基板の面と平行な方向に
伝搬する超音波振動を与える方法を用いることができ
る。特に、基板の面と平行な方向に伝搬する超音波振動
を基板上の塗布液に与える方法においては、進行波と反
射波との重ね合わせにより定在波を形成せしめること
で、基板上の塗布液の表面を超音波の波長に応じた微小
な凹凸形状に標準化することも可能である。
【0009】本発明のレベリング工程において、超音波
振動によるレベリング効果を強め処理時間を一層短くす
るための好ましい一態様は、基板の裏側から基板の面と
垂直な方向に伝搬する超音波振動を与えると同時に、基
板上の塗布液に対して少なくとも一側面から基板の面と
平行な方向に伝搬する超音波振動を与える方法である。
この場合、最初にそのような両方向の超音波振動の同時
印加を所定の第1の時間だけ行った後、レベリングの仕
上がりをよくするために、どちらかの方向の超音波振動
を止めて、一方向の超音波振動のみを所定の第2の時間
だけ印加する方法としてよい。
【0010】本発明のレベリング工程では、基板を高圧
気体の雰囲気下に置いて基板上の塗布液に上記のような
超音波振動を与える方法も効果的である。すなわち、高
圧気体の中で基板上の塗布液を乾燥しにくくして流動性
を高め、さらには高圧気体の静的な圧力で基板上の塗布
液を押し広げることにより、超音波振動によるレベリン
グ効果を強め処理時間を一層短くすることができる。
【0011】本発明の塗布装置は、被処理基板上に所定
の塗布液をほぼ万遍無く塗布する塗布処理部と、前記基
板上の塗布液の中または表面で超音波を伝搬させて、前
記超音波の振動により前記塗布液の膜の厚みを均一化す
るレベリング処理部とを有する構成とした。
【0012】本発明の一態様によれば、レベリング処理
部が、塗布液の膜を上に向けて基板をほぼ水平に載置し
て支持するステージと、このステージの裏側から基板の
面と垂直な方向に伝搬する超音波振動を与えるための第
1の超音波振動印加手段と、この第1の超音波振動印加
手段を電気的に駆動するための第1の駆動回路とを有す
る。かかる構成においては、第1の超音波振動印加手段
からの超音波がステージおよび基板を介して基板上の塗
布液の中を基板の面と垂直な方向に伝搬し、塗布液の各
部が同方向に振動変位する。
【0013】本発明の別の態様によれば、レベリング処
理部が、塗布液の膜を上に向けて基板をほぼ水平状態で
支持する支持部材と、この支持部材に支持されている前
記基板上の塗布液に対して少なくとも一側面から水平方
向に伝搬する超音波振動を与えるための第2の超音波振
動印加手段と、この第2の超音波振動印加手段を電気的
に駆動するための第2の駆動回路とを有する。かかる構
成においては、第2の超音波振動印加手段からの超音波
が基板上の塗布液の中を基板の面と平行な方向に基板の
端から端まで伝搬し、塗布液の各部が同方向に振動変位
する。
【0014】本発明の塗布装置では、好ましい一態様と
して、塗布処理部が、被処理基板に向けて所定の塗布液
を吐出するノズルを含む塗布液吐出手段と、基板上で該
ノズルを所定の走査パターンで相対的に移動させる走査
用駆動手段とを有する構成であってよい。本発明では、
被処理基板上に塗布液をほぼ万遍無く粗塗りすれば足り
るため、ノズルの吐出性能や走査性能に厳しい精度を求
める必要はない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図15を参照して本
発明の好適な実施形態を説明する。
【0016】図1に、本発明による塗布装置が組み込み
可能なシステム例として塗布現像処理システムを示す。
この塗布現像処理システムは、クリーンルーム内に設置
され、たとえばLCD基板を被処理基板とし、LCD製
造プロセスにおいてフォトリソグラフィー工程の中の洗
浄、レジスト塗布、プリベーク、現像およびポストベー
クの各処理を行うものである。露光処理は、このシステ
ムに隣接して設置される外部の露光装置(図示せず)で
行われる。
【0017】この塗布現像処理システムは、大きく分け
て、カセットステーション(C/S)10と、プロセス
ステーション(P/S)12と、インタフェース部(I
/F)14とで構成される。
【0018】システムの一端部に設置されるカセットス
テーション(C/S)10は、複数の基板Gを収容する
カセットCを所定数たとえば4個まで載置可能なカセッ
トステージ16と、このステージ16上のカセットCに
ついて基板Gの出し入れを行う搬送機構20とを備えて
いる。この搬送機構20は、基板Gを保持できる手段た
とえば搬送アームを有し、X,Y,Z,θの4軸で動作
可能であり、後述するプロセスステーション(P/S)
12側の主搬送装置38と基板Gの受け渡しを行えるよ
うになっている。
【0019】プロセスステーション(P/S)12は、
上記カセットステーション(C/S)10側から順に洗
浄プロセス部22と、塗布プロセス部24と、現像プロ
セス部26とを基板中継部23、薬液供給ユニット25
およびスペース27を介して(挟んで)横一列に設けて
いる。
【0020】洗浄プロセス部22は、2つのスクラバ洗
浄ユニット(SCR)28と、上下2段の紫外線照射/
冷却ユニット(UV/COL)30と、加熱ユニット
(HP)32と、冷却ユニット(COL)34とを含ん
でいる。
【0021】塗布プロセス部24は、レジスト塗布ユニ
ット(CT)40と、減圧乾燥ユニット(VD)42
と、エッジリムーバ・ユニット(ER)44と、上下2
段型アドヒージョン/冷却ユニット(AD/COL)4
6と、上下2段型加熱/冷却ユニット(HP/COL)
48と、加熱ユニット(HP)50とを含んでいる。
【0022】現像プロセス部26は、3つの現像ユニッ
ト(DEV)52と、2つの上下2段型加熱/冷却ユニ
ット(HP/COL)55と、加熱ユニット(HP)5
3とを含んでいる。
【0023】各プロセス部22,24,26の中央部に
は長手方向に搬送路36,52,58が設けられ、主搬
送装置38,54,60が各搬送路に沿って移動して各
プロセス部内の各ユニットにアクセスし、基板Gの搬入
/搬出または搬送を行うようになっている。なお、この
システムでは、各プロセス部22,24,26におい
て、搬送路36,52,58の一方の側にスピンナ系の
ユニット(SCR,CT,DEV等)が配置され、他方
の側に熱処理または照射処理系のユニット(HP,CO
L,UV等)が配置されている。
【0024】システムの他端部に設置されるインタフェ
ース部(I/F)14は、プロセスステーション12と
隣接する側にイクステンション(基板受け渡し部)57
およびバッファステージ56を設け、露光装置と隣接す
る側に搬送機構59を設けている。
【0025】図2に、この塗布現像処理システムにおけ
る処理の手順を示す。先ず、カセットステーション(C
/S)10において、搬送機構20が、ステージ16上
の所定のカセットCの中から1つの基板Gを取り出し、
プロセスステーション(P/S)12の洗浄プロセス部
22の主搬送装置38に渡す(ステップS1)。
【0026】洗浄プロセス部22において、基板Gは、
先ず紫外線照射/冷却ユニット(UV/COL)30に
順次搬入され、上段の紫外線照射ユニット(UV)では
紫外線照射による乾式洗浄を施され、次に下段の冷却ユ
ニット(COL)では所定温度まで冷却される(ステッ
プS2)。この紫外線照射洗浄では基板表面の有機物が
除去される。これによって、基板Gの濡れ性が向上し、
次工程のスクラビング洗浄における洗浄効果を高めるこ
とができる。
【0027】次に、基板Gはスクラバ洗浄ユニット(S
CR)28の1つでスクラビング洗浄処理を受け、基板
表面から粒子状の汚れが除去される(ステップS3)。
スクラビング洗浄の後、基板Gは、加熱ユニット(H
P)32で加熱による脱水処理を受け(ステップS
4)、次いで冷却ユニット(COL)34で一定の基板
温度まで冷却される(ステップS5)。これで洗浄プロ
セス部22における前処理が終了し、基板Gは、主搬送
装置38により基板受け渡し部23を介して塗布プロセ
ス部24へ搬送される。
【0028】塗布プロセス部24において、基板Gは、
先ずアドヒージョン/冷却ユニット(AD/COL)4
6に順次搬入され、最初のアドヒージョンユニット(A
D)では疎水化処理(HMDS)を受け(ステップS
6)、次の冷却ユニット(COL)で一定の基板温度ま
で冷却される(ステップS7)。
【0029】その後、基板Gは、レジスト塗布ユニット
(CT)40でレジスト液を塗布され、次いで減圧乾燥
ユニット(VD)42で減圧による乾燥処理を受け、次
いでエッジリムーバ・ユニット(ER)44で基板周縁
部の余分(不要)なレジストを除かれる(ステップS
8)。
【0030】次に、基板Gは、加熱/冷却ユニット(H
P/COL)48に順次搬入され、最初の加熱ユニット
(HP)では塗布後のベーキング(プリベーク)が行わ
れ(ステップS9)、次に冷却ユニット(COL)で一
定の基板温度まで冷却される(ステップS10)。なお、
この塗布後のベーキングに加熱ユニット(HP)50を
用いることもできる。
【0031】上記塗布処理の後、基板Gは、塗布プロセ
ス部24の主搬送装置54と現像プロセス部26の主搬
送装置60とによってインタフェース部(I/F)14
へ搬送され、そこから露光装置に渡される(ステップS
11)。露光装置では基板G上のレジストに所定の回路パ
ターンを露光される。そして、パターン露光を終えた基
板Gは、露光装置からインタフェース部(I/F)14
に戻される。インタフェース部(I/F)14の搬送機
構59は、露光装置から受け取った基板Gをイクステン
ション57を介してプロセスステーション(P/S)1
2の現像プロセス部26に渡す(ステップS11)。
【0032】現像プロセス部26において、基板Gは、
現像ユニット(DEV)52のいずれか1つで現像処理
を受け(ステップS12)、次いで加熱/冷却ユニット
(HP/COL)55の1つに順次搬入され、最初の加
熱ユニット(HP)ではポストベーキングが行われ(ス
テップS13)、次に冷却ユニット(COL)で一定の基
板温度まで冷却される(ステップS14)。このポストベ
ーキングに加熱ユニット(HP)53を用いることもで
きる。
【0033】現像プロセス部26での一連の処理が済ん
だ基板Gは、プロセスステーション(P/S)24内の
搬送装置60,54,38によりカセットステーション
(C/S)10まで戻され、そこで搬送機構20により
いずれか1つのカセットCに収容される(ステップS
1)。
【0034】この塗布現像処理システムにおいては、塗
布プロセス部24のレジスト塗布ユニット(CT)40
に本発明を適用することができる。以下、図3〜図15
につき本発明をレジスト塗布ユニット(CT)40に適
用した実施形態を説明する。
【0035】図3および図4に、塗布プロセス部12に
おけるレジスト塗布ユニット(CT)40、減圧乾燥ユ
ニット(VD)42およびエッジリムーバ・ユニット
(ER)44の要部の構成を示す。
【0036】これらの塗布系処理ユニット群(CT)4
0、(VD)42、(ER)44は支持台60の上に処
理工程の順序にしたがって横一列に配置されている。支
持台60の両側に敷設された一対のガイドレール62,
62に沿って移動する一組または複数組の搬送アーム6
4,64により、これらのユニット間で基板Gを直接
(主搬送路52側の主搬送装置54を介することなく)
やりとりできるようになっている。
【0037】この実施形態のレジスト塗布ユニット(C
T)40は、基板G上にレジスト液をほぼ万遍無く塗布
するための塗布処理部66と、基板G上のレジスト塗布
膜の膜厚を均一化(レベリング)するためのレベリング
処理部68とを有している。両処理部66,68の構成
および作用については後に詳しく述べる。
【0038】減圧乾燥ユニット(VD)42は、上面が
開口しているトレーまたは底浅容器型の下部チャンバ7
0と、この下部チャンバ70の上面に気密に密着または
嵌合可能に構成された蓋状の上部チャンバ72とを有し
ている。下部チャンバ70はほぼ四角形で、中心部には
基板Gを水平に載置して支持するためのステージ74が
配設され、底面の四隅には排気口76が設けられてい
る。下部チャンバ70の下から各排気口76に接続する
排気管78は真空ポンプ(図示せず)に通じている。下
部チャンバ70に上部チャンバ72を被せた状態で、両
チャンバ70,72内の処理空間を該真空ポンプにより
所定の真空度まで減圧できるようになっている。
【0039】エッジリムーバ・ユニット(ER)44に
は、基板Gを水平に載置して支持するステージ80と、
基板Gを相対向する一対の角隅部にて位置決めするアラ
イメント手段82と、基板Gの四辺の周縁部(エッジ)
から余分なレジストを除去する4個のリムーバヘッド8
4等が設けられている。アライメント手段82がステー
ジ80上の基板Gを位置決めした状態で、各リムーバヘ
ッド84が基板Gの各辺に沿って移動しながら、基板各
辺の周縁部に付着している余分なレジストをシンナーで
溶解して除去するようになっている。
【0040】レジスト塗布ユニット(CT)40の塗布
処理部66は、上面が開口しているカップ状の処理容器
86と、この処理容器86内で基板Gを水平に載置して
保持するための昇降可能なステージ88と、このステー
ジ88を昇降させるために処理容器86の下に設けられ
た昇降駆動部90と、ステージ88上の基板Gに対して
レジスト液を吐出するためのレジストノズル92をXY
方向で駆動するノズル走査機構94と、各部を制御する
コントローラ(図示せず)とを有している。
【0041】図5に、ノズル走査機構94の構成を示
す。このノズル走査機構94では、Y方向に延びる一対
のYガイドレール96,96が処理容器86(図5では
図示省略)の両側に配置されるとともに、両Yガイドレ
ール96,96の間にX方向に延在するXガイドレール
98がY方向に移動可能に架け渡されている。所定位置
たとえば片側のYガイドレール96の一端に配置された
Y方向駆動部100が,無端ベルト等の伝動機構(図示
せず)を介してXガイドレール98を両Yガイドレール
96,96に沿ってY方向に駆動するようになってい
る。また、Xガイドレール98に沿ってX方向にたとえ
ば自走式または外部駆動式で移動できるキャリッジ(搬
送体)102が設けられており、このキャリッジ102
にレジストノズル92が取り付けられている。レジスト
ノズル92は、レジスト液供給部(図示せず)よりレジ
スト液を導入するレジスト液導入部と、導入したレジス
ト液を垂直下方に吐出する微細径(たとえば100〜2
00μm程度)の1個または複数個の吐出口とを有して
いる。
【0042】図3および図4において、レジスト塗布ユ
ニット(CT)40のレベリング処理部68は、所定の
高さ位置で基板Gを水平に載置して支持するステージ1
04と、このステージ104上に載置された基板G上の
塗布液に対して垂直方向および水平方向の超音波振動を
それぞれ与えるための垂直超音波振動印加手段106お
よび水平超音波振動印加手段108と、各部を制御する
コントローラ(図示せず)とを有している。ステージ1
04は超音波振動を伝搬しやすい材質たとえば金属板で
構成されてよく、基板Gよりも一回り大きな基板載置面
を有している。ステージ104を水平に支持する脚10
4aは支持台60に固定または設置されてよい。
【0043】垂直超音波振動印加手段106は、ステー
ジ104の裏側に配置された1個または複数個の超音波
振動子110と、各超音波振動子110を電気的に駆動
するための駆動回路(図示せず)とを有している。各超
音波振動子110は、たとえば磁気ひずみ振動子または
圧電振動子からなり、振動面をステージ104の裏面に
密着させ、垂直上方に向けて所定の周波数を有する縦波
の超音波を発生するようになっている。
【0044】水平超音波振動印加手段108は、図6に
明示するように、ステージ104の左右両端にそれぞれ
配置された超音波振動体112および基板押圧部114
を有している。
【0045】超音波振動体112は、ステージ104の
左辺と平行に端から端まで延在する四角筒体であって、
ステージ104上で長手方向と垂直な水平方向に摺動可
能に配置されており、該四角筒体のステージ中心寄りの
側面112aを超音波振動を伝搬しやすい材質たとえば
金属板で構成し、この振動伝達板112aの裏側に1個
または複数個の超音波振動子116(図8,図9,図1
0)を設けている。各超音波振動子116は、たとえば
磁気ひずみ振動子または圧電振動子からなり、振動面を
振動伝達板112aの裏面に密着させ、水平方向に所定
の周波数を有する縦波の超音波を発生するようになって
いる。ステージ104の左端縁部には超音波振動体11
2と平行に延在するバネ受け部材118が設けられ、こ
のバネ受け部材118と超音波振動体112との間に適
当な間隔を置いて複数個の圧縮コイルバネ120が設け
られている。
【0046】基板押圧部114は、ステージ104の右
辺と平行に端から端まで延在する横断面コ字状の押圧部
材122を有し、この押圧部材122の溝部をステージ
104の右端部に水平方向で摺動可能に嵌合させてい
る。押圧部材122の下面に垂直板または垂直軸からな
る支持部材124が結合され、駆動部126内に設けら
れているシリンダまたはモータ等を含む水平押圧駆動部
(図示せず)により支持部材124を介して押圧部材1
22を長手方向と垂直な水平方向に移動させられるよう
になっている。
【0047】図3および図6に示すように、ステージ1
04には基板昇降用のリフトピン125(図13)を昇
降可能に通すための貫通孔104bが適当な間隔を置い
て複数個形成されている。駆動部126内には該リフト
ピン125を上げ下げするための昇降駆動部(図示せ
ず)も設けられている。
【0048】次に、この実施形態のレジスト塗布ユニッ
ト(CT)40における作用を説明する。
【0049】先ず、主搬送路52側の主搬送装置54
(図1)により塗布処理前の基板Gが塗布処理部66に
搬入される。塗布処理部66では、昇降駆動部90によ
りステージ88が処理容器86の上面開口から上に出る
位置まで持ち上げられ、主搬送装置54により基板Gが
ステージ88上に移載される。ステージ88の上面に
は、基板Gを保持するために、たとえばバキューム式の
吸着手段(図示せず)が設けられてもよい。
【0050】ステージ88上に基板Gが載置されると、
次に昇降駆動部90によりステージ88が処理容器86
内の所定位置まで降ろされ、その位置で基板Gに対する
レジスト塗布処理が実行される。
【0051】より詳細には、レジスト液供給部からのレ
ジスト液の供給を受けてレジストノズル92がレジスト
液を所定の圧力および流量で基板Gに向けて吐出すると
同時に、ノズル走査機構94がレジストノズル92をX
Y方向で縦横に走査する。たとえば、図16と同様にし
て、直角ジグザグ状の走査パターンで基板Gの端から端
まで走査してよい。これにより、基板G上には走査パタ
―ンつまりレジストノズル92の移動経路に沿ってレジ
スト液の滴下跡がライン状に形成されていき、図7に示
すように、相隣接する滴下ラインがライン幅方向に繋が
ることで、基板Gの上面(被処理面)全体を覆うような
レジスト液の膜RBが形成される。
【0052】ここで、基板G上に形成されるレジスト液
膜RBの膜厚Dcは均一または一定である必要はない。
次段のレベリング処理部68において膜厚を均一化でき
るためである。したがって、塗布処理部66において、
レジストノズル92の吐出圧力ないし流量や走査速度を
一定に維持するための機構や制御にそれほど厳しい精度
を求める必要はない。
【0053】また、後述するように、レベリング処理部
68では基板G上のレジスト液を殆ど全部維持したまま
(つまりレジスト液の一部を基板の外へ振り切るように
して捨てることはせずに)膜厚を均一化するので、塗布
処理部66においてはレジスト液膜RBの膜厚Dcを最
終目標の膜厚Ds付近に設定可能であり、レジスト液の
消費量を必要最小限に抑えられる。
【0054】塗布処理部66でレジスト塗布処理が終了
すると、昇降駆動部90によりステージ88が処理容器
86の上面開口より高い位置まで持ち上げられる。直後
に、搬送アーム64,64が、基板Gをステージ88か
ら受け取り、隣接するレベリング処理部68へ移送す
る。
【0055】レベリング処理部68では、ステージ10
4の各貫通孔104bからリフトピン125が上方に突
き出て搬送アーム64,64から基板Gをピン先端で受
け取り、次いで基板Gを水平姿勢に保ったまま下降す
る。そして、ステージ104の貫通孔104b内にピン
先端が沈むまでリフトピン125が下がり、基板Gはス
テージ104上に載置される。
【0056】この際、図8に示すように、基板押圧部1
14の押圧部材122がステージ104上で中心部から
最も遠く離れた所定位置(原位置)に在り、基板Gは左
右両側の超音波振動体112と押圧部材122の押圧面
122aとの間に幾らかの隙間PL,PRを空けるように
してステージ104上に載置される。
【0057】ステージ104上に基板Gが載置された後
に、水平超音波振動印加手段108において駆動部12
6内の水平押圧駆動部が作動して、基板押圧部114の
押圧部材122をステージ104の中心部側(図8の左
方)に所定距離だけ水平移動させる。この押圧部材12
2の水平移動により、ステージ104上の基板Gは、押
圧部材122の押圧面122aによって片側(右側)か
ら押圧されながら反対側(左側)へ水平移動して、超音
波振動体112の振動伝達板112aに加圧接触する。
超音波振動体112は背後から圧縮コイルバネ120の
弾性反発力を受けながら基板G側からの押圧力Fで所定
の距離だけ後退する。こうして、図9に示すように、ス
テージ104上で基板Gは超音波振動体112と押圧部
材122とにより左右両側から挟まれるようにして固定
保持される。
【0058】次に、上記のようにしてステージ104上
で固定保持された基板G上のレジスト液膜RBに対し
て、垂直超音波振動印加手段106および水平超音波振
動印加手段108によりそれぞれ垂直方向および水平方
向に伝搬する超音波振動が所定のシーケンスで印加され
る。
【0059】本実施形態における超音波振動印加シーケ
ンスの一態様として、最初に水平超音波振動印加手段1
08による水平方向の超音波振動を所定の第1の時間だ
け印加し、次に垂直超音波振動印加手段106による垂
直方向の超音波振動を所定の第2の時間だけ印加してよ
い。
【0060】水平超音波振動印加手段108において超
音波振動体112内の超音波振動子116が超音波を発
生または励振すると、図10に示すように、超音波振動
子116からの縦波の超音波UShが振動伝達板112
aを介して基板G上のレジスト液膜RBに対して左側面
から入射し、レジスト液膜RB中を左端から右端まで水
平方向に伝搬する。この水平方向の超音波伝搬により、
レジスト液膜RBの各部が左右に振動変位することで、
液膜の表面付近は凹凸部が崩れるようにしてある程度ま
で平らになる。もっとも、この水平超音波伝搬または振
動をあまり長く続けるとかえってレジスト液膜RBの表
面にうねり等を発生させるおそれがあるので、上記第1
の時間を適当な長さに設定し、垂直超音波振動印加手段
106による垂直超音波伝搬(振動)に切り換えてよ
い。
【0061】垂直超音波振動印加手段106において超
音波振動子110が超音波を発生または励振すると、図
11に示すように、超音波振動子110からの縦波の超
音波USvがステージ104および基板Gを介して基板
G上のレジスト液膜RBに底面から入射し、レジスト液
膜RB中を底から表面まで垂直方向に伝搬する。この垂
直方向の超音波伝搬により、レジスト液膜RBの各部が
上下に振動変位することで、うねりを招くことなく液膜
RBの表面をさらに平らにすることができる。なお、超
音波振動子110,116によるそれぞれの超音波US
v,UShの周波数は同一であってもよく、異なっていて
もよい。
【0062】本実施形態における超音波振動印加シーケ
ンスの別の態様として、最初に水平超音波振動印加手段
108による水平方向の超音波振動と垂直超音波振動印
加手段106による垂直方向の超音波振動とを同時に印
加する方法も効果的である。この同時印加方式によれ
ば、基板G上のレジスト液膜RBに対して上記のような
超音波USh,USvをそれぞれ水平方向および垂直方向
に同時に伝搬させることにより、レジスト液膜RBの各
部をランダムな方向に強いパワーで振動変位させ、液膜
表面の凹凸部をより短い時間で平坦化させることができ
る。そして、平坦仕上げのために、所定時間の経過後に
両方向の超音波振動のうち一方を止めて、他方のみを残
すようにしてもよい。垂直方向の超音波振動を止めて水
平方向の超音波振動を残す場合は、レジスト液膜RBの
表面にうねりを生じないように残存印加時間や超音波U
Shの振幅または音圧等を適宜設定してよい。
【0063】上記のように、基板G上のレジスト液膜R
Bが水平方向および垂直方向の超音波振動によりレベリ
ングされることにより、図12に示すように膜厚均一性
のすぐれた設定膜厚Dsを有するレジスト塗布膜とな
る。
【0064】レベリング処理部68において、上記のよ
うなレベリング処理が終了すると、水平超音波振動印加
手段108において基板押圧部114の押圧部材122
がステージ104の外側(右端側)へ水平移動して原位
置へ戻る。そうすると、ステージ104の反対側(左端
側)では、圧縮コイルバネ120の弾性復帰力により超
音波振動体112が基板Gを右方に押しながら原位置ま
で戻る。しかる後、図13に示すように、リフトピン1
25がステージ104の貫通孔104bより上方に突き
出て基板Gを水平姿勢のまま所定の高さ位置まで持ち上
げる。直後に、搬送アーム64,64が、基板Gをリフ
トピン125から受け取り、隣接する減圧乾燥ユニット
(VD)42へ移送する。
【0065】上記したように、この実施形態のレジスト
塗布ユニット(CT)40では、最初に塗布処理部66
で基板G上にレジスト液をほぼ万遍無く粗塗りし、次い
でレベリング処理部68で基板G上のレジスト液膜を超
音波振動によりレベリングする。
【0066】このように、2つの処理部66,68で2
段階の処理工程(塗布・レベリング)を順次行うことに
より、従来のスピンレス法(図16)よりも短い処理時
間で膜厚均一性のすぐれたレジスト塗布膜を形成するこ
とができる。特に、塗布工程では、レジストノズル92
の吐出性能や走査性能に厳しい精度を求める必要がない
ため、機構の簡略化と動作の高速化を図れる。また、レ
ベリング工程では、水平方向の超音波振動と垂直方向の
超音波振動を併用することで、基板G上のレジスト液膜
を短時間で精度の高い平坦面に均すことができる。この
ことにより、レジスト塗布膜から、いわゆる転写跡を回
避または消去することも可能である。
【0067】上記した実施形態の塗布処理部66では、
テーブル86上に載置された静止状態の基板Gに対して
レジストノズル92をXY方向に移動させる走査方式を
用いた。しかし、他の走査方式、たとえばレジストノズ
ル92側を固定してテーブル86側をXY方向に移動さ
せる方式も可能であり、あるいは基板Gをスピン回転さ
せながらレジストノズル92を回転円の半径方向に移動
させる方式等も可能である。レジストノズル92の構成
も種々の形式が可能であり、特に吐出口の形状や個数に
限定はなく、たとえば細長いスリット型も可能である。
【0068】上記実施形態のレベリング処理部68で
は、水平超音波振動印加手段108が基板G上のレジス
ト液膜RBに対して一側面(左側面)から縦波の超音波
UShを印加する。この場合、超音波振動子116から
放射された超音波UShは基板G上のレジスト液膜RB
中を右方へ伝搬し、押圧部材122の押圧面122aあ
るいは押圧部材122の外側面で反射して、再度基板G
上のレジスト液膜RBに右側側面から入射して左方に伝
搬する。そのような反射波の超音波UShを進行波の超
音波UShと重ね合わせることで、図14の(A)に示
すようにレジスト液膜RBに超音波の定在波USHを形
成せしめることも可能である。そして、このような定在
波USHでレジスト液膜RBの各部を振動変位させるこ
とにより、図14の(B)に示すように液膜の表面を定
在波USHの周期または波長に応じた細かい凹凸形状に
標準化し、実質的な平坦面とすることも可能である。
【0069】もっとも、基板G上のレジスト液膜RBに
対して複数の側面から水平方向の超音波振動を順次また
は同時に印加する構成も可能である。また、上記実施形
態よりもレベリング特性は低下するが、垂直超音波振動
印加手段106または水平超音波振動印加手段108の
いずれか一方のみを備える構成または使用する方法も可
能である。
【0070】また、上記実施形態のレベリング処理部6
8では、基板G上のレジスト液膜RBに大気中で超音波
振動を印加した。しかし、基板G上のレジスト液膜RB
を高圧気体の雰囲気下に置いて超音波振動を印加する方
法も効果的である。すなわち、超音波振動によってレジ
スト液膜RBは熱を帯びて乾燥しやすくなる。そこで、
基板G周囲の圧力を大気圧よりも高い圧力に設定するこ
とにより、レジスト液膜RBを乾燥しにくくし、粘性が
高くなるのを防止または低減して、流動性を高め、膜厚
均一化を向上させることができる。この場合、基板G上
のレジスト液膜RBの表面に高圧気体の圧力が加わるこ
とも、膜厚の均一化を一層促進する。
【0071】図15に、上記のような高圧気体の雰囲気
下で超音波振動方式のレベリング処理を行う装置の構成
例を示す。この構成例では、密閉可能な処理室130内
に上記実施形態におけるレベリング処理部68に相当す
る処理部を配置し、外部から高圧気体を室内に供給する
ことによって基板G上に高圧気体の雰囲気または処理空
間を形成するようにしている。高圧気体供給部132
は、気体供給源と気体圧縮装置(たとえばコンプレッ
サ)とで構成できる。高圧気体は空気でよいが、不活性
ガスでもよい。高圧気体供給部132からの高圧気体は
ガス供給管134を通って室内底部に設けられたバッフ
ァ室136に導入され、バッファ室136の上面に取付
された多孔板138より均一かつ安定した上昇気流で基
板G上の処理空間へ供給されるようになっている。処理
室130内にたとえば加熱式の乾燥手段(図示せず)を
設けて、レベリング処理に続けて乾燥処理を行ってもよ
い。ガス供給管134に開閉弁140が設けられてよ
い。また、処理室130には排気管142を介して真空
ポンプ等の排気手段(図示せず)が接続されており、室
内の排気やガス置換等を行えるようになっている。排気
管142にも開閉弁144が設けられてよい。処理室1
30は、たとえば側壁に開閉可能な基板出入り口146
を設けた密閉型チャンバ構造としてよい。処理室130
内に圧力センサ(図示せず)を設け、その出力信号(圧
力検出信号)をコントローラ(図示せず)にフィードバ
ックさせることができる。
【0072】図15の装置構成における処理室130
は、一定容積の処理空間を有する高圧気体室として構成
されている。しかし、室内空間または処理空間を気密に
維持しつつその容積を可変できるようにして、処理空間
を所定の割合に縮小することにより空間内の気体を設定
圧力の高圧気体になるまで圧縮する装置構成とすること
も可能である。
【0073】また、機構が煩雑化するが、1つの処理室
または本体内でレベリング処理だけでなく、前工程の塗
布処理を行うような装置構成も可能である。
【0074】上記した実施形態はLCD製造の塗布現像
処理システムにおけるレジスト塗布方法および装置に係
るものであったが、本発明は被処理基板上に塗布液を供
給する任意のアプリケーションに適用可能である。本発
明における塗布液としては、レジスト液以外にも、たと
えば層間絶縁材料、誘電体材料、配線材料等の液体も可
能である。本発明における被処理基板はLCD基板に限
らず、半導体ウエハ、CD基板、ガラス基板、フォトマ
スク、プリント基板等も可能である。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の塗布方法
または塗布装置によれば、被処理基板上に膜厚の均一な
塗布膜を効率よく形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基板処理装置が適用可能な塗布現像処
理システムの構成を示す平面図である。
【図2】実施形態の塗布現像処理システムにおける処理
の手順を示すフローチャートである。
【図3】実施形態の塗布現像処理システムにおける塗布
系処理ユニット群の要部の構成を示す平面図である。
【図4】実施形態の塗布現像処理システムにおける塗布
系処理ユニット群の要部の構成を示す正面図である。
【図5】実施形態のレジスト塗布ユニットの塗布処理部
に含まれるノズル走査機構の構成を示す斜視図である。
【図6】実施形態のレジスト塗布ユニットのレベリング
処理部の要部の構成を示す斜視図である。
【図7】実施形態の塗布処理部で得られる基板上の塗布
膜を模式的に示す略断面図である。
【図8】実施形態のレベリング処理部の動作の一段階を
示す略平面図および略正面図である。
【図9】実施形態のレベリング処理部の動作の一段階を
示す略平面図および略正面図である。
【図10】実施形態のレベリング処理部において基板上
のレジスト液膜に水平方向の超音波振動を伝搬させる作
用を示す図である。
【図11】実施形態のレベリング処理部において基板上
のレジスト液膜に垂直方向の超音波振動を伝搬させる作
用を示す図である。
【図12】実施形態のレベリング処理部で得られる基板
上の塗布膜を模式的に示す略断面図である。
【図13】実施形態のレベリング処理部において処理後
の基板搬出段階を示す略断面図である。
【図14】実施形態のレベリング処理部において基板上
のレジスト液膜中に超音波の定在波を形成させて膜厚平
坦化を行う方法を示す図である。
【図15】実施形態のレベリング処理部において基板上
のレジスト液膜を高圧気体の雰囲気下に置いて超音波振
動を印可する装置構成例を示す図である。
【図16】従来のスピンレス法によるレジスト塗布処理
を模式的に示す斜視図である。
【符号の説明】
40 レジスト塗布ユニット(CT) 64 搬送アーム 66 塗布処理部 68 レベリング処理部 88 ステージ 92 レジストノズル 94 ノズル走査機構 104 ステージ 106 垂直超音波振動印加手段 108 水平超音波振動印加手段 110 超音波振動子 112 超音波振動体 114 基板押圧部 116 超音波振動子 126 駆動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/027 H01L 21/30 564Z Fターム(参考) 2H025 AA00 AB16 AB17 EA04 4D075 AC92 BB13Z BB56Z CA48 DA06 DB13 DB31 DC21 DC24 DC27 EA05 EA21 EA45 4F042 AA02 AA07 AA08 DD01 DD44 DH10 5F046 JA27

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理基板上に所定の塗布液をほぼ万遍
    無く塗布する塗布工程と、 前記塗布工程の後に、前記基板上の塗布液の中または表
    面で超音波を伝搬させて、前記超音波の振動により前記
    塗布液の膜の厚みを均一化するレベリング工程とを有す
    る塗布方法。
  2. 【請求項2】 前記レベリング工程が、前記基板の裏側
    から基板の面と垂直な方向に伝搬する超音波振動を与え
    ることを特徴とする請求項1に記載の塗布方法。
  3. 【請求項3】 前記レベリング工程が、前記基板上の塗
    布液に対して少なくとも一側面から基板の面と平行な方
    向に伝搬する超音波振動を与えることを特徴とする請求
    項1に記載の塗布方法。
  4. 【請求項4】 前記レベリング工程が、前記基板の裏側
    から基板の面と垂直な方向に伝搬する超音波振動を与え
    る工程と、前記基板上の塗布液に対して少なくとも一側
    面から基板の面と平行な方向に伝搬する超音波振動を与
    える工程とを含むことを特徴とする請求項1に記載の塗
    布方法。
  5. 【請求項5】 前記レベリング工程が、前記基板上の塗
    布液の中または表面に前記超音波の定在波を形成せしめ
    ることを特徴とする請求項3または4に記載の塗布方
    法。
  6. 【請求項6】 前記レベリング工程が、前記基板の裏側
    から基板の面と垂直な方向に伝搬する超音波振動を与え
    ると同時に、前記基板上の塗布液に対して少なくとも一
    側面から基板の面と平行な方向に伝搬する超音波振動を
    与えることを特徴とする請求項1に記載の塗布方法。
  7. 【請求項7】 前記レベリング工程が、前記基板上の塗
    布液に対して、最初に第1の時間だけ両方向の前記超音
    波振動を同時印加し、次いで一方の方向の前記超音波振
    動を止めて他方の方向の前記超音波振動のみを第2の時
    間だけ印加することを特徴とする請求項6に記載の塗布
    方法。
  8. 【請求項8】 前記レベリング工程が、前記基板を高圧
    気体の雰囲気下に置いて、前記基板上の塗布液中で前記
    超音波を伝搬させることを特徴とする請求項1〜7のい
    ずれかに記載の塗布方法。
  9. 【請求項9】 被処理基板上に所定の塗布液をほぼ万遍
    無く塗布する塗布処理部と、 前記基板上の塗布液の中または表面で超音波を伝搬させ
    て、前記超音波の振動により前記塗布液の膜の厚みを均
    一化するレベリング処理部とを有する塗布装置。
  10. 【請求項10】 前記レベリング処理部が、前記塗布液
    の膜を上に向けて前記基板をほぼ水平に載置して支持す
    るステージと、前記ステージの裏側から基板の面と垂直
    な方向に伝搬する超音波振動を与えるための第1の超音
    波振動印加手段と、前記第1の超音波振動印加手段を電
    気的に駆動するための第1の駆動回路とを有することを
    特徴とする請求項9に記載の塗布装置。
  11. 【請求項11】 前記レベリング処理部が、前記塗布液
    の膜を上に向けて前記基板をほぼ水平状態で支持する支
    持部材と、前記支持部材に支持されている前記基板上の
    塗布液に対して少なくとも一側面から水平方向に伝搬す
    る超音波振動を与えるための第2の超音波振動印加手段
    と、前記第2の超音波振動印加手段を電気的に駆動する
    ための第2の駆動回路とを有することを特徴とする請求
    項9または10に記載の塗布装置。
  12. 【請求項12】 前記レベリング処理部が、前記基板を
    高圧気体の雰囲気下に置くための処理室を有することを
    特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載の塗布装
    置。
  13. 【請求項13】 前記塗布処理部が、前記被処理基板に
    向けて所定の塗布液を吐出するノズルを含む塗布液吐出
    手段と、前記基板上で前記ノズルを所定の走査パターン
    で相対的に移動させる走査用駆動手段とを有することを
    特徴とする請求項9〜12のいずれかに記載の塗布装
    置。
JP2001029257A 2001-02-06 2001-02-06 塗布方法及び塗布装置 Expired - Fee Related JP4508436B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001029257A JP4508436B2 (ja) 2001-02-06 2001-02-06 塗布方法及び塗布装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001029257A JP4508436B2 (ja) 2001-02-06 2001-02-06 塗布方法及び塗布装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002233807A true JP2002233807A (ja) 2002-08-20
JP4508436B2 JP4508436B2 (ja) 2010-07-21

Family

ID=18893626

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001029257A Expired - Fee Related JP4508436B2 (ja) 2001-02-06 2001-02-06 塗布方法及び塗布装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4508436B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004103496A (ja) * 2002-09-12 2004-04-02 Seiko Epson Corp 成膜方法、成膜装置、光学素子、有機エレクトロルミネッセンス素子、半導体素子および電子機器
JP2005131497A (ja) * 2003-10-29 2005-05-26 Seiko Epson Corp 製膜方法、製膜装置、デバイス製造方法、デバイス製造装置及びデバイス並びに電子機器
WO2011155299A1 (ja) * 2010-06-09 2011-12-15 シャープ株式会社 レベリング処理装置およびこれを備えた塗布膜製造装置ならびに塗布膜製造方法
JP2012507880A (ja) * 2008-11-04 2012-03-29 コリア・インスティテュート・オブ・マシナリー・アンド・マテリアルズ 流動体の表面パターン形成装置およびその形成方法
KR20180047936A (ko) * 2016-11-02 2018-05-10 주식회사 케이씨텍 기판 처리 장치
CN112495730A (zh) * 2020-11-30 2021-03-16 顺德职业技术学院 一种家具喷漆快速风干装置
CN113980317A (zh) * 2021-10-29 2022-01-28 佛山市南海雷纳铝业有限公司 一种抗光膜生产工艺及其生产系统

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57187071A (en) * 1981-05-13 1982-11-17 Toshiba Corp Paint film forming method
JPS63123465A (ja) * 1986-11-13 1988-05-27 Hitachi Ltd 感光性樹脂塗布方法およびその装置
JPH02241576A (ja) * 1989-03-14 1990-09-26 Mitsui Petrochem Ind Ltd 塗装方法
JPH05154441A (ja) * 1991-12-09 1993-06-22 Nkk Corp 塗膜の平滑化方法
JPH07221338A (ja) * 1993-11-18 1995-08-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 太陽電池の製造方法
JPH081076A (ja) * 1994-06-21 1996-01-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 薄膜の塗布製膜方法
JPH08332783A (ja) * 1995-06-07 1996-12-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 超音波非接触塗布膜レベリング方法とその装置
JP2000077326A (ja) * 1998-06-19 2000-03-14 Tokyo Electron Ltd 成膜装置及び成膜方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57187071A (en) * 1981-05-13 1982-11-17 Toshiba Corp Paint film forming method
JPS63123465A (ja) * 1986-11-13 1988-05-27 Hitachi Ltd 感光性樹脂塗布方法およびその装置
JPH02241576A (ja) * 1989-03-14 1990-09-26 Mitsui Petrochem Ind Ltd 塗装方法
JPH05154441A (ja) * 1991-12-09 1993-06-22 Nkk Corp 塗膜の平滑化方法
JPH07221338A (ja) * 1993-11-18 1995-08-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 太陽電池の製造方法
JPH081076A (ja) * 1994-06-21 1996-01-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 薄膜の塗布製膜方法
JPH08332783A (ja) * 1995-06-07 1996-12-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 超音波非接触塗布膜レベリング方法とその装置
JP2000077326A (ja) * 1998-06-19 2000-03-14 Tokyo Electron Ltd 成膜装置及び成膜方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004103496A (ja) * 2002-09-12 2004-04-02 Seiko Epson Corp 成膜方法、成膜装置、光学素子、有機エレクトロルミネッセンス素子、半導体素子および電子機器
JP2005131497A (ja) * 2003-10-29 2005-05-26 Seiko Epson Corp 製膜方法、製膜装置、デバイス製造方法、デバイス製造装置及びデバイス並びに電子機器
JP2012507880A (ja) * 2008-11-04 2012-03-29 コリア・インスティテュート・オブ・マシナリー・アンド・マテリアルズ 流動体の表面パターン形成装置およびその形成方法
WO2011155299A1 (ja) * 2010-06-09 2011-12-15 シャープ株式会社 レベリング処理装置およびこれを備えた塗布膜製造装置ならびに塗布膜製造方法
CN102933314A (zh) * 2010-06-09 2013-02-13 夏普株式会社 整平处理装置和具备该整平处理装置的涂敷膜制造装置以及涂敷膜制造方法
JPWO2011155299A1 (ja) * 2010-06-09 2013-08-01 シャープ株式会社 レベリング処理装置およびこれを備えた塗布膜製造装置ならびに塗布膜製造方法
KR20180047936A (ko) * 2016-11-02 2018-05-10 주식회사 케이씨텍 기판 처리 장치
KR101865534B1 (ko) 2016-11-02 2018-06-08 주식회사 케이씨텍 기판 처리 장치
CN112495730A (zh) * 2020-11-30 2021-03-16 顺德职业技术学院 一种家具喷漆快速风干装置
CN112495730B (zh) * 2020-11-30 2022-06-03 顺德职业技术学院 一种家具喷漆快速风干装置
CN113980317A (zh) * 2021-10-29 2022-01-28 佛山市南海雷纳铝业有限公司 一种抗光膜生产工艺及其生产系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP4508436B2 (ja) 2010-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3808741B2 (ja) 処理装置
KR101154756B1 (ko) 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법
KR101061615B1 (ko) 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법
JP4634265B2 (ja) 塗布方法及び塗布装置
US6676757B2 (en) Coating film forming apparatus and coating unit
JP4334758B2 (ja) 膜形成装置
JP4508436B2 (ja) 塗布方法及び塗布装置
KR20060045531A (ko) 도포막형성장치
KR20050017588A (ko) 도포노즐 및 도포장치
KR101026279B1 (ko) 도포방법 및 도포장치
KR20020075295A (ko) 기판 도포장치 및 기판 도포방법
JP2005251864A (ja) 処理システム
WO2012144285A1 (ja) 成膜方法、コンピュータ記憶媒体及び成膜装置
JP4330788B2 (ja) 膜形成装置
JP2002233808A (ja) 液処理装置
JP3796469B2 (ja) 基板処理装置
JP4263559B2 (ja) 現像処理装置及び現像処理方法
JP4339299B2 (ja) レジスト塗布装置
JP4338130B2 (ja) 塗布方法及び塗布装置
JP3920514B2 (ja) 塗布膜形成装置
JP4318563B2 (ja) 塗布装置及び塗布方法
JP4327345B2 (ja) 液供給装置及び液供給方法
TW200914145A (en) Coating applicator
JP3806686B2 (ja) 基板処理装置及び基板処理方法
JP2004179513A (ja) 基板保持装置及び基板処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100304

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100420

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100427

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees