JP2002233382A - ビール酵母の識別方法 - Google Patents

ビール酵母の識別方法

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JP2002233382A JP2001034113A JP2001034113A JP2002233382A JP 2002233382 A JP2002233382 A JP 2002233382A JP 2001034113 A JP2001034113 A JP 2001034113A JP 2001034113 A JP2001034113 A JP 2001034113A JP 2002233382 A JP2002233382 A JP 2002233382A
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Masahide Sato
雅英 佐藤
Yoichi Tsuchiya
陽一 土屋
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Sapporo Breweries Ltd
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    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 醸造用下面ビール酵母と野生酵母を高精度に
識別する方法を提供すること。 【解決手段】 ビール酵母の識別方法であって、酵母L
g−FLO1遺伝子のN末端側の一部からなる塩基配列
(A)の下流に酵母第IX染色体の一部からなる塩基配
列(B)が連結し、且つ、配列表の配列番号1〜6に記
載の塩基配列を含む新規遺伝子(C)において、前記塩
基配列(A)と前記塩基配列(B)との連結部分を増幅
可能なプライマーを合成する第1の工程と、前記第1の
工程で合成したプライマー及び被検体となる酵母から分
離したDNAを用いてPCR(Polymerase
chain reaction)法を行う第2の工程
と、前記第2の工程で得られたPCR増幅産物から該酵
母が醸造用下面ビール酵母か野生酵母かを識別する第3
の工程と、を含むことを特徴とするビール酵母の識別方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、醸造用下面ビール
酵母と野生酵母の識別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】麦芽アルコール飲料(ビール、発泡酒
等)の醸造工程において、醸造に用いられる以外の野生
酵母、例えば、ハンセヌラ属(Hansenula) 、ブレタノマ
イセス属(Brettanomyces)、カンジタ属(Candida)、醸造
用酵母以外のサッカロミセス属(Saccharomyces)等が
混入することにより、麦芽アルコール飲料の香味特性が
劣化し、場合によっては混濁やオフフレーバーを引き起
こす原因となる。
【0003】従って、麦芽アルコール飲料の醸造工程に
おいて検出された酵母が醸造用下面ビール酵母であるか
否かを迅速に識別することは、酵母の発酵特性や麦芽ア
ルコール飲料の香味特性を維持、管理するために重要で
ある。
【0004】一方、酵母の同定は、これまで伝統的な生
理学的、生化学的、形態学的な手法によって行われてき
たが、迅速性、正確さに欠ける場合が多かった。また、
醸造用下面ビール酵母は、サッカロミセス属(Saccharom
yces)に分類されていたこともあり(現在では、サッカ
ロミセス・パストリアヌスと分類される)、醸造用下面
ビール酵母以外のサッカロミセス属酵母、例えば、サッ
カロミセス・セレビシエ(S. cerevisiae)、サッカロミ
セス・バヤナス(S. bayanus)、サッカロミセス・ジアス
タティカス(S.diastaticus)などを、これまでの伝統的
な手法で醸造用下面ビール酵母から識別することは困難
であった。
【0005】前記の問題点を解決すべく、特開平11−
56366号公報には、サッカロミセス属のFLO1遺
伝子の繰り返し配列部分をPCR法によって検出するこ
とで醸造用酵母と非醸造用酵母を識別する方法が記載さ
れている。しかしながら、FLO1遺伝子及びLg−F
LO1遺伝子の繰り返し配列は非常に不安定であるとの
報告があり(Yeast, 10: 211-225, 1994.、J. Bacterio
l. 180(24): 6503-6510, 1998.)、場合によっては、繰
り返し配列部分が完全に脱落してしまうことがあった。
従って、特開平11−56366号公報に記載の方法で
は、醸造用下面ビール酵母でも野生酵母と誤って判定さ
れる場合があるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の有する課題に鑑みてなされたものであり、醸造用下
面ビール酵母と野生酵母を高精度に識別する方法を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、Lg−FLO1遺
伝子のN末端側の一部からなる塩基配列(A)及び酵母
YIL169c遺伝子からなる塩基配列(B)を含む酵
母の新規遺伝子(C)において、塩基配列(A)と塩基
配列(B)の結合部分を増幅可能なプライマーセットを
用いることにより、醸造用下面ビール酵母と野生酵母を
高精度に識別可能であることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0008】すなわち、本発明のビール酵母の識別方法
は、ビール酵母の識別方法であって、酵母Lg−FLO
1遺伝子のN末端側の一部からなる塩基配列(A)の下
流に酵母第IX染色体の一部からなる塩基配列(B)が
連結し、且つ、配列表の配列番号1〜6に記載の塩基配
列を含む新規遺伝子(C)において、前記塩基配列
(A)と前記塩基配列(B)との連結部分を増幅可能な
プライマーを合成する第1の工程と、前記第1の工程で
合成したプライマー及び被検体となる酵母から分離した
DNAを用いてPCR(Polymerase cha
in reaction)法を行う第2の工程と、前記
第2の工程で得られたPCR増幅産物から前記酵母が醸
造用下面ビール酵母か野生酵母かを識別する第3の工程
と、を含むことを特徴とするビール酵母の識別方法であ
る。
【0009】ここで、前記プライマーとして、配列表の
配列番号7及び8の塩基配列をそれぞれ含む1組のプラ
イマーを用いることが好ましい。
【0010】また、このようなプライマーの塩基配列に
おいて、1若しくは複数の塩基が置換、欠失又は挿入さ
れた塩基配列を有し、且つ、PCR用のプライマーとし
ての機能を有するプライマーであることが好ましい。
【0011】さらに、本発明のビール酵母の識別方法
は、酵母Lg−FLO1遺伝子のN末端側の一部からな
る塩基配列(A)の下流に酵母第IX染色体の一部から
なる塩基配列(B)が連結し、且つ、配列表の配列番号
1〜6に記載の塩基配列を含む新規遺伝子(C)におい
て、前記塩基配列(A)の一部を増幅可能なプライマー
を合成する第1の工程と、前記第1の工程で合成したプ
ライマー及び被検体となる酵母から分離したDNAを用
いてPCR(Polymerase chainrea
ction)法を行う第2の工程と、前記第2の工程で
得られたPCR増幅産物から該酵母が醸造用下面ビール
酵母か野生酵母かを識別する第3の工程と、を含むこと
を特徴とするビール酵母の識別方法である。
【0012】ここで、前記プライマーが、配列表の配列
番号9及び10の塩基配列をそれぞれ含む1組のプライ
マーを用いることが好ましい。
【0013】また、前記プライマーの塩基配列におい
て、1若しくは複数の塩基が置換、欠失又は挿入された
塩基配列を有し、且つ、PCR用のプライマーとしての
機能を有するプライマーであることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて詳細に説明する。
【0015】先ず、本発明の第1の実施形態について説
明する。
【0016】本発明の第1の実施形態にかかるビール酵
母の識別方法は、酵母Lg−FLO1遺伝子のN末端側
の一部からなる塩基配列(A)の下流に酵母第IX染色
体の一部からなる塩基配列(B)が連結し、且つ、配列
表の配列番号1〜6に記載の塩基配列を含む新規遺伝子
(C)において、該塩基配列(A)と該塩基配列(B)
との連結部分を増幅可能なプライマーを合成する第1の
工程と、前記第1の工程で合成したプライマー及び被検
体となる酵母から分離したDNAを用いてPCR(Po
lymerase chain reaction)法
を行う第2の工程と、前記第2の工程で得られたPCR
増幅産物から該酵母が醸造用下面ビール酵母か野生酵母
かを識別する第3の工程と、を含むことを特徴とするビ
ール酵母の識別方法である。
【0017】先ず、本発明の第1の実施形態にかかる第
1の工程について説明する。
【0018】本発明にかかる第1の工程は、酵母Lg−
FLO1遺伝子のN末端側の一部からなる塩基配列
(A)の下流に酵母第IX染色体の一部からなる塩基配
列(B)が連結し、且つ、配列表の配列番号1〜6に記
載の塩基配列を含む新規遺伝子(C)において、該塩基
配列(A)と該塩基配列(B)との結合部分を増幅可能
なプライマーセットを合成する工程である。
【0019】本発明にかかる塩基配列(A)は、酵母L
g−FLO1遺伝子のN末端側の一部からなるものであ
る。ここで、酵母Lg−FLO1遺伝子は、酵母に凝集
性を付与する機能を有するLg−FLO1タンパク質を
コードする遺伝子であることが報告されている(特開平
8−266287号公報)。
【0020】また、Lg−FLO1遺伝子のN末端部分
は、マルトース、グルコース等の糖によって酵母の凝集
性が阻害される性質に関与する領域であることが報告さ
れている(J.Bacteriol.180(24):
6503−6510,1998)。
【0021】なお、凝集性とは、発酵過程において分散
していた酵母が集合して細胞表面で付着・結合して塊
(フロック)を形成する性質をいう。醸造用下面ビール
酵母では、発酵液中で細胞が凝集して沈降し液中から速
やかに分離しやすい特性を持った株と、凝集しにくく比
較的長い期間分散・浮遊する特性を持った株とがあり、
前者を「凝集性酵母」、後者を「非凝集性酵母」とい
う。
【0022】次に、本発明にかかる塩基配列(B)につ
いて説明する。
【0023】本発明にかかる塩基配列(B)は、酵母第
IX染色体の一部からなる塩基配列であり、その中には
酵母YIL169c遺伝子の塩基配列が含まれる。酵母
YIL169c遺伝子は、glucan 1,4−al
pha−glucosidase遺伝子と塩基配列の相
同性が高いが、詳細な機能は未だ不明である。
【0024】本発明にかかる新規遺伝子は、前記塩基配
列(A)及び(B)を含み、且つ、配列表の配列番号1
〜6に記載の塩基配列を含む。配列表の配列番号1〜6
に記載の塩基配列は、サッカロミセス・セレビシエの第
IX染色体の左テロメア側からそれぞれ、21340〜
21818bp(配列番号1)、21743〜2219
0bp(配列番号2)、22353〜22865bp(配
列番号3)、22926〜23398bp(配列番号
4)、23944〜24219bp(配列番号5)、2
4408〜24997bp(配列番号6)に該当する。
なお、前記の各配列をデータベース上のサッカロミセス
・セレビシエ(S. cerevisiae)の第IX染色体の塩基
配列と比較した場合に、これらの塩基配列間には1〜1
0数塩基の相違が見られるが、この相違は酵母株間の遺
伝子多型によるものか、又は、塩基配列を決定する際の
エラーと考えられ、実質的には同一の遺伝子である。従
って、本発明にかかる新規遺伝子(C)は、配列表の配
列番号1〜6に記載の塩基配列そのものを含むもののみ
ならず、実質的に同一の遺伝子と見なすことができる範
囲で配列表の塩基配列1〜6の塩基配列と異なっている
塩基配列を有するものであってもよい。具体的には、前
記塩基配列1〜6に含まれる塩基配列において、各塩基
配列中1〜20塩基が異なっていても、実質的には塩基
配列1〜6を含む遺伝子と同一であるものと見なすこと
ができる。
【0025】従って、本発明にかかる新規遺伝子は、図
5に示すように全長9.4kbpで、Lg−FLO1遺
伝子の一部からなる塩基配列(A)の下流にサッカロミ
セス・セレビシエの第IX染色体の一部からなる塩基配
列が連結した構造を有する遺伝子である。本発明にかか
る醸造用下面ビール酵母においては、この菌種が樹立さ
れる際にゲノムDNAの組換えが起こり、その結果Lg
−FLO1遺伝子の一部と第IX染色体の一部が結合
し、新規遺伝子(C)のような塩基配列を有する遺伝子
が生じるに至ったものと本発明者らは考えている。
【0026】また、前記新規遺伝子における「該塩基配
列(A)と該塩基配列(B)との連結部分」とは、前述
したように、前記新規遺伝子はLg−FLO1遺伝子の
一部からなる塩基配列(A)の下流にサッカロミセス・
セレビシエの第IX染色体の一部からなる塩基配列
(B)が連結した構造を有することから、その結果生じ
た前記塩基配列(A)と前記塩基配列(B)の連結部分
を指すものである。しかしながら、本発明にかかる新規
遺伝子はその塩基配列の全てが明らかになってはいない
ことから、結合部位の塩基配列は不明である。
【0027】本発明にかかるプライマーセットは、この
ような結合部位をPCR法によって増幅可能な位置に設
定されている。すなわち、プライマーセット中の一方の
プライマーは前記新規遺伝子(C)を構成する塩基配列
(A)上にセンス方向に設定されており、他方のプライ
マーは前記新規遺伝子を構成する塩基配列(B)上にア
ンチセンス方向に設定されている。
【0028】このようなプライマーとしては、その塩基
数は特に制限されないが、10〜50bpであることが
好ましく、15〜30bpであることがより好ましい。
また、その配列としては特に制限はないが、Lg−FL
O1遺伝子上のセンス方向のプライマーが5'-GGAATACTG
CCTCTTGGAGT-3'(配列番号7)であり、第IX染色体上
のアンチセンス方向のプライマーが5'-GGATTCTTCAGCGTT
GAAGT-3'(配列番号8)であることが好ましい。
【0029】また、本発明にかかるプライマーセット
は、配列番号7及び8のプライマーの塩基配列を含む塩
基配列を有するプライマーからなるプライマーセットで
あることが好ましい。具体的には、例えば、前記プライ
マーには、増幅産物をクローニングする場合を考慮して
制限酵素認識配列が付与されていてもよい。
【0030】さらに、前記プライマーがPCR用のプラ
イマーとしての機能を有する限りは、1又は2以上の置
換、欠失又は挿入があるプライマーからなるプライマー
セットであってもよい。ここで、「PCR用のプライマ
ーとして機能する」とは、前記新規遺伝子(C)を鋳型
としてPCRを行った際にプライマーとして機能するこ
とが可能であることを示す。すなわち、通常のPCR法
の条件下で前記プライマーが前記新規遺伝子にアニーリ
ング可能である限りはその塩基配列としては特に制限は
ない。
【0031】本発明にかかる第1の工程では、前述のよ
うなプライマーをDNA合成機等で合成すればよい。
【0032】次に、本発明の第1の実施形態にかかる第
2の工程について説明する。
【0033】本発明にかかる第2の工程は、前記第1の
工程で合成したプライマーセット及び被検体となる酵母
から分離したDNAを用いてPCR(Polymera
sechain reaction)法を行う工程であ
る。
【0034】被検体となる酵母からDNAを抽出する方
法としては特に制限はなく、公知の方法を用いて抽出を
行えばよい。具体的には、例えば、培養した酵母を遠心
分離により集菌し、Holmらの方法(Gene,4
2:169−173,1986)に従って酵母からDN
Aを抽出することができる。
【0035】本発明にかかる第2の工程では、抽出した
DNAを鋳型とし、第1の工程で合成したプライマーを
用いてPCR法を行う。前記PCR法は公知の方法を用
いて行えばよいが、例えば、FEMS Microbiol. Lett., V
ol.108, p259-264 (1993)に記載の方法を用いることが
できる。また、PCR法の条件は、用いるプライマーの
Tm(melting temperature)に応
じて適宜設定すればよいが、例えば、変性温度が90〜
98℃、アニーリング温度が40〜75℃、伸長温度が
65〜75℃、サイクル数は10回以上であることが好
ましい。また、前記変性温度に維持する時間は10秒〜
2分、アニーリング温度に維持する時間は20秒〜2
分、伸長温度に維持する時間は1分〜20分であること
が好ましい。
【0036】次に、本発明の第1の実施形態にかかる第
3の工程について説明する。
【0037】本発明にかかる第3の工程は、前記第2の
工程で得られたPCR増幅産物から前記酵母が醸造用下
面ビール酵母か野生酵母かを識別する工程である。
【0038】第2の工程で得られたPCR産物から前記
酵母が醸造用下面ビール酵母から野生酵母かを識別する
方法としては特に制限はないが、例えば、PCR増幅産
物の一部をアガロースゲル電気泳動に供し、検出される
増幅断片の有無によって醸造用下面ビール酵母か否かを
判定することができる。具体的には、例えば、前記の配
列番号7及び8の核酸配列を有するプライマーセットを
用いてPCR法を行った場合には、被検体となった酵母
が醸造用下面ビール酵母である場合には増幅されたバン
ドが検出されるが、酵母が野生酵母である場合にはバン
ドは検出されない。
【0039】このように、本発明の第1の実施形態にか
かる方法によれば、醸造用下面ビール酵母の株の相違、
又は、醸造用下面ビール酵母の凝集性の強弱にかかわら
ず下面ビール酵母を検出することが可能となる。
【0040】次に、本発明にかかる第2の実施形態につ
いて説明する。
【0041】本発明の第2の実施形態にかかるビール酵
母の識別方法は、酵母Lg−FLO1遺伝子のN末端側
の一部からなる塩基配列(A)の下流に酵母第IX染色
体の一部からなる塩基配列(B)が連結し、且つ、配列
表の配列番号1〜6に記載の塩基配列を含む新規遺伝子
(C)において、該塩基配列(A)の一部を増幅可能な
プライマーを合成する第1の工程と、前記第1の工程で
合成したプライマー及び被検体となる酵母から分離した
DNAを用いてPCR(Polymerasechai
n reaction)法を行う第2の工程と、前記第
2の工程で得られたPCR増幅産物から該酵母が醸造用
下面ビール酵母か野生酵母かを識別する第3の工程と、
を含むことを特徴とするビール酵母の識別方法である。
【0042】先ず、本発明の第2の実施形態にかかる第
1の工程について説明する。
【0043】前記第1の工程は、酵母Lg−FLO1遺
伝子のN末端側の一部からなる塩基配列(A)の下流に
酵母第IX染色体の一部からなる塩基配列(B)が連結
し、且つ、配列表の配列番号1〜6に記載の塩基配列を
含む新規遺伝子(C)において、該塩基配列(A)の一
部を増幅可能なプライマーセットを合成する工程であ
る。
【0044】前記新規遺伝子(C)は、前述した本発明
に第1の実施形態にかかる新規遺伝子(C)と同一の遺
伝子である。
【0045】本工程においては、前記新規遺伝子におい
て、塩基配列(A)の一部を増幅可能なプライマーセッ
トを合成する。ここで、「前記塩基配列(A)の一部」
とは、その塩基数については特に制限ないが、50〜2
0000bpであることが好ましく、100〜1000
0bpであることがより好ましい。
【0046】また、このようなプライマーとしては、そ
の塩基数は特に制限されないが、10〜50bpである
ことが好ましく、15〜30bpであることがより好ま
しい。また、その配列としては特に制限はないが、セン
ス方向のプライマーが5'-AACGTAGCATCAGGAAGTACACAAGCA
TGC-3'(配列番号9)であり、アンチセンス方向のプラ
イマーが5'-GATCGGGTAATAGTAACCGGCGTACATGTA-3'(配列
番号10)であることが好ましい。
【0047】また、本発明にかかるプライマーセット
は、配列番号9及び10のプライマーの塩基配列を含む
塩基配列を有するプライマーからなるプライマーセット
であることが好ましい。具体的には、例えば、前記プラ
イマーには、増幅産物をクローニングする場合を考慮し
て制限酵素認識配列が付与されていてもよい。
【0048】さらに、前記プライマーがPCR用のプラ
イマーとしての機能を有する限りは、1又は2以上の置
換、欠失又は挿入があるプライマーからなるプライマー
セットであってもよい。ここで、「PCR用のプライマ
ーとして機能する」とは、前記新規遺伝子(C)を鋳型
としてPCRを行った際にプライマーとして機能するこ
とが可能であることを示す。すなわち、通常のPCR法
の条件下で前記プライマーが前記新規遺伝子にアニーリ
ング可能である限りはその塩基配列としては特に制限は
ない。
【0049】本発明にかかる第1の工程では、前述のよ
うなプライマーをDNA合成機等で合成すればよい。
【0050】本発明の第2の実施形態にかかる第2の工
程は、前記第1の工程で合成したプライマー及び被検体
となる酵母から分離したDNAを用いてPCR(Pol
ymerase chain reaction)法を
行う工程である。
【0051】被検体となる酵母からDNAを抽出する方
法としては特に制限はなく、公知の方法を用いて抽出を
行えばよい。具体的には、例えば、培養した酵母を遠心
分離により集菌し、Holmらの方法(Gene,4
2:169−173,1986)に従って酵母からDN
Aを抽出することができる。
【0052】本発明にかかる第2の工程では、抽出した
DNAを鋳型とし、第1の工程で合成したプライマーを
用いてPCR法を行う。前記PCR法は公知の方法を用
いて行えばよいが、例えば、FEMS Microbiol. Lett., V
ol.108, p259-264 (1993)に記載の方法を用いることが
できる。また、PCR法の条件としては、用いるプライ
マーのTmに応じて適宜設定すればよいが、例えば、変
性温度が90〜98℃、アニーリング温度が40〜75
℃、伸長温度が65〜75℃、サイクル数は10回以
上、であることが好ましい。また、前記変性温度に維持
する時間は10秒〜2分、アニーリング温度に維持する
時間は20秒〜2分、伸長温度に維持する時間は1分〜
20分であることが好ましい。
【0053】次に、本発明の第2の実施形態にかかる第
3の工程について説明する。
【0054】本発明にかかる第3の工程は、前記第2の
工程で得られたPCR増幅産物から前記酵母が醸造用下
面ビール酵母か野生酵母かを識別する工程である。
【0055】第2の工程で得られたPCR産物から前記
酵母が醸造用下面ビール酵母から野生酵母かを識別する
方法としては特に制限はないが、例えば、PCR増幅産
物の一部をアガロースゲル電気泳動に供し、検出される
増幅断片の有無によって醸造用下面ビール酵母か否かを
判定することができる。具体的には、例えば、前記の配
列番号9及び10の核酸配列を有するプライマーセット
を用いてPCR法を行った場合には、被検体となった酵
母が醸造用下面ビール酵母である場合には増幅されたバ
ンドが検出されるが、酵母が野生酵母である場合にはバ
ンドは検出されない。
【0056】このように、本発明の第2の実施形態にか
かる方法によれば、醸造用下面ビール酵母の株の相違、
又は、醸造用下面ビール酵母の凝集性の強弱にかかわら
ず下面ビール酵母を検出することが可能となる。
【0057】
【実施例】以下、実施例及び比較例に基づいて本発明を
より具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定
されるものではない。
【0058】比較例1 (Lg−FLO1遺伝子による醸造用下面ビール酵母の
識別)醸造用下面ビール酵母と野生酵母を識別するため
以下の実験を行った。全DNAの抽出は、それぞれ10
mlのYEPD培地(1%酵母エキス、2%バクトペプ
トン、2%グルコース)を用いて、20℃で、醸造用下
面ビール酵母 10株と野生酵母6株を定常期まで培養し
た後、遠心分離により集菌し、Holmらの方法(Ge
ne、42:169−173,1986)によって実施
した。
【0059】PCR法は以下のようにして行った。すな
わち、小林ら(J.Bacteriol.180(2
4)6503−6510,1998)が報告したLg−
FLO1遺伝子の塩基配列を基に5'-GGAATACTGCCTCTTGG
AGT-3'(配列番号11)と5'-TTACCATACGATTGCCAGCA-3'
(配列番号12)の2種のプライマーを合成した。これ
らのプライマーセットを用い、表1に示した酵母の全D
NAを鋳型としてPCRを行った。なお、表1中の番号
1〜16は図1中のレーン番号に該当する。
【0060】
【表1】
【0061】PCRの条件は、94℃ 1分間の後、9
8℃ 20秒間、68℃ 3分間 を30サイクル繰り返
した。なお、PCR反応系に加える鋳型DNAの量は、
試験の再現性を考慮し、全て0.5〜1μgとした。次
に、この反応生成物の一部を1%アガロース中で電気泳
動し、増幅の有無、又はバンドサイズによって、醸造用
下面ビール酵母か否かを判定した。
【0062】なお、各下面ビール酵母の凝集性の強さ
は、以下の方法で評価した。発酵終了後に遠心分離して
集菌した酵母0.6gを20mlの水道水に懸濁した。
酵母懸濁液9mlに対して1mlの1500ppmのカ
ルシウムイオンを含む0.5M酢酸緩衝液(pH4.
5)を加えて、手で上下に振り、凝集の程度を目視で3
段階に判定した。すなわち、F0:非凝集性、F1:弱
い凝集性、F2:並の凝集性、F3:強い凝集性とし
た。
【0063】図1に示したように、この方法では、一部
の下面ビール酵母、つまり凝集性が弱化又は消失した株
(F1又はF0)を検出することができず、これらの株
が下面ビール酵母であることを識別することはできなか
った。
【0064】実施例1 (Lg−FLO1遺伝子のN末端側の一部を含む新規融
合遺伝子の取得及び塩基配列の部分決定)醸造用下面ビ
ール酵母の凝集性株及び非凝集性株にかかる凝集性遺伝
子のノーザン解析及びサザン解析を実施した。全RNA
の抽出及び電気泳動は、凝集性及び非凝集性の下面ビー
ル酵母を比較例1と同様に培養後、Schmittら
(Nucleic Acids Research、1
8(10):3091,1990)の方法に従って実施
した。電気泳動後のゲル中のRNAは、Hybond−
N+(アマシャムファルマシアバイオテク社製) を用
いて、添付のプロトコールに従いブロッティングした。
【0065】また、サザン解析では、比較例1と同様に
抽出した全DNAを制限酵母HindIII(宝酒造社
製)で消化後、1%アガロースゲルで電気泳動し、Hy
bond−N+(アマシャムファルマシアバイオテク社
製)にブロッティングした。RNA又はDNAの検出
は、DIGシステム(ロッシュ社製)を用いて行った。
【0066】また、プローブとして用いたLg−FLO
1とFLO1の部分的DNA断片は、以下のように調製
した。すなわち、小林ら(J.Bacteriol.1
80(24):6503−6510,1998)の報告
したLg−FLO1のN末端部分の塩基配列を基に、5'
-AACGTAGCATCAGGAAGTACACAAGCATGC-3'(配列番号9)と
5'-GATCGGGTAATAGTAACCGGCGTACATGTA-3'(配列番号1
0) の2種のプライマーを合成した。これらのプライ
マーを用いて、凝集性の下面ビール酵母の全DNAを鋳
型としてPCRを行った。一方、渡ら(Yeast、1
0:211−225,1994)が報告したFLO1の
C末端部分の塩基配列を基に、5'-TTCCAACCAGTAGTTCCAC
C-3'(配列番号13)と5'-GGTCGCGGAAGCCGTCTGTG-3'
(配列番号14)の2種のプライマーを合成した。これ
らのプライマーを用いて同様にPCRを行った。なお、
PCRの条件は比較例1と同様である。
【0067】得られたDNA断片をDIGシステム(ロ
ッシュ社製)のプロトコールに従って標識後、ノーザン
解析及びサザン解析を行った。
【0068】ノーザン解析の結果、 図2に示したよう
に、Lg−FLO1のN末端部分をプローブとした場合
に、凝集性株と非凝集性株において、Lg−FLO1遺
伝子よりも若干低分子側にもシグナルが検出された。本
遺伝子をLg−FLO1類似遺伝子とした。一方、FL
O1のC末端部分をプローブとした場合には、Lg−F
LO1遺伝子のみが検出された。また、サザン解析の結
果、図3に示したように、凝集性株と非凝集性株におい
て、Lg−FLO1のN末端をプローブとして用いた場
合、Lg−FLO1を含む断片よりもやや高分子側にも
シグナルが検出された。このシグナルは、FLO1のC
末端部分をプローブとしたサザン解析では、検出されな
かったことより、類似遺伝子を含む断片であることが推
察された。
【0069】ここまでの結果から、本類似遺伝子のOR
F(open reading frame)は、分子
量では、Lg−FLO1よりも若干小さく、またLg−
FLO1のN末端と共通の配列を有するが、C末部分
は、Lg−FLO1と異なることが推察された。また、
ここではデータは示さないが、N末端部分の上流に存在
するプロモーター領域よりもさらに上流においても類似
遺伝子は、Lg−FLO1と共通の部位があることがサ
ザン解析によって確認された。
【0070】そこで、Lg−FLO1のプロモーター領
域よりさらに上流の配列をプライマーとしたinver
se−PCRを行うことによって類似遺伝子の全長を取
得した。inverse−PCRの概要を図4に示す。
【0071】小林ら(特開平9−224676号公報)
の報告したLg−FLO1のプロモーター領域の塩基配
列より、5'-ACTAGAATTTAGGCACTTTCAACCCAGCCC-3'(配列
番号15)と5'-GCTGCAACCGGAAGTTATTCCTTCTCCACT-3'
(配列番号16)の2種のプライマーを合成した。表2
に示した非凝集性下面ビール酵母の全DNA20μgを
300ユニットのHindIII(宝酒造社製)で消化
し、エタノール沈殿によって回収後、30μLのTE緩
衝液に溶解し、30μLのスケールでDNAライゲーシ
ョンキット(宝酒造社製)を用いてDNA断片の自己閉
環化を行った。なお、表2中の番号1〜16は図8中の
レーン番号に該当する。
【0072】
【表2】
【0073】その結果、図4に示したようなHindI
IIで消化された部位が連結した環状分子が形成される
ことが期待される。この反応生成物をエタノール沈殿で
回収し、その10μg相当を鋳型として、上記のプライ
マーで、LA−PCRキット(宝酒造社製)を用いて、
inverse−PCRを行った。PCRの条件は、9
4℃ 1分間の後、98℃ 20秒間、68℃ 10分間
を30サイクル繰り返した。得られたPCR産物を1%
アガロースゲルを用いて電気泳動した結果、図5に示し
たような約9.4kbの増幅断片が観察された。なお、
凝集性株からのLg−FLO1遺伝子を含むHindI
II切断断片のPCR法は、小林ら(特開平8−266
287号公報)の方法を用いて行った。
【0074】次に、増幅された約9.4kbの断片の制
限酵素地図を作成した。作成した制限酵素地図を図6に
示す。KpnIとHindIIIで切断される2.9k
b及び0.6kbの断片をPerfectly Blu
nt Cloning Kits(Novagen社
製)を用いてクローン化し、塩基配列の決定に用いた。
また、キロシークエンス用ディレーションキット(宝酒
造社製)を用い、添付プロトコールに従って、ディレー
ションミュータントを作製した。塩基配列の決定は、d
Rhodamine Terminator Cycl
e Sequence FS Ready React
ionキット(アプライドバイオシステムズ社製)を用
い、DNAシーケンサ(アプライドバイオシステムズ社
製)によって行った。全部で6個所の部分的な塩基配列
の決定を行ったところ、全ての配列が、サッカロミセス
・セレビシエ(S. cerevisiae)の第IX染色体の左テ
ロメア側から21340bpより下流の配列の配列、す
なわち21340〜21818bp(配列番号1)、2
1743〜22190bp(配列番号2)、22353
〜22865bp(配列番号3)、22926〜233
98bp(配列番号4)、23944〜24219bp
(配列番号5)、24408〜24997bp(配列番
号6)と大部分で一致した。なお、前記の各配列をデー
タベース上のサッカロミセス・セレビシエ(S. cerevis
iae)の第IX染色体の塩基配列と比較した場合に、こ
れらの塩基配列間には1〜10数塩基の相違が見られる
が、この相違は酵母株間の遺伝子多型によるものか、塩
基配列を決定する際のエラーと考えられ、実質的には同
一の遺伝子である。
【0075】この結果よりLg−FLO1類似遺伝子
は、Lg−FLO1遺伝子とサッカロミセス・セレビシ
エの第IX染色体の一部との融合遺伝子であることが判
明した。また、第IX染色体の該当部分には、YIL1
69cと称される遺伝子(glucan 1,4−α−
glucosidaseに類似の遺伝子、機能不明)が
存在しており、類似遺伝子のC末端側には、図 7で示
したようにYIL169c遺伝子の大部分が含まれるこ
とが推察された。
【0076】実施例2 (Lg−FLO1類似遺伝子を利用した醸造用下面ビー
ル酵母の識別)実施例1で得られたLg−FLO1類似
遺伝子の一部をPCR法によって増幅させることによっ
て醸造用下面ビール酵母と野生酵母の識別を行った。P
CR法に用いたプライマーとしては、Lg−FLO1遺
伝子のN末端部分と類似遺伝子に含まれるYIL169
c遺伝子の一部の配列を利用した。すなわち、5'-GGAAT
ACTGCCTCTTGGAGT-3'(配列番号7)と5'-GGATTCTTCAGCG
TTGAAGT-3'(配列番号8)の2種のプライマーを合成し
た。これらのプライマーを用い、比較例1と同様に酵母
の全DNAを鋳型としてPCRを行った。図8に示した
ように、この方法では、凝集性を失った下面ビール酵母
でも野生酵母と識別することが可能であった。
【0077】実施例3 Lg−FLO1と前記類似遺伝子の共通部分の塩基配列
を用いて、醸造用下面ビール酵母の野生酵母との識別を
行った。識別の対象となる酵母を表3に示す。なお、表
3中の番号1〜16は図9中のレーン番号に該当する。
【0078】
【表3】
【0079】PCR法に用いたプライマーとして、5'-A
ACGTAGCATCAGGAAGTACACAAGCATGC-3'(配列番号9)と5'
-GATCGGGTAATAGTAACCGGCGTACATGTA-3'(配列番号10)
を合成した。これらのプライマーセットを用い、比較例
1と同様に酵母の全DNAを鋳型としてPCRを行っ
た。図9に示したように、この場合も凝集性の強弱にか
かわらず、全ての下面ビール酵母の野生酵母との識別が
可能であった。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の醸造用下
面ビール酵母と野生酵母の識別方法によれば、醸造用下
面ビール酵母と野生酵母を高精度に識別する方法を提供
することが可能となる。
【0081】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> SAPPORO BREWERIES LTD. <120> Method of differentiation for beer yeast <130> 510-1310 <140> <141> <160> 16 <170> PatentIn Ver. 2.1 <210> 1 <211> 479 <212> DNA <213> Saccharomyces cerevisiae <400> 1 agcttcaata aatgcgtgac tggctatagt tgtcggatgg caatccatta ttatgtatac 60 cgtattatta agagtgcaac taggcccgac tataaatcta acactcagat ccttgtactg 120 taatgcatat ttattttttc acaagttgca tgctaataat accatgatat tttttttgaa 180 gccttgaaaa atagttcaag cagctacgat atcatgaatc aatatactca ttgcagccta 240 tgtaatatat ataggttccg tgttaccact cgtttctgat attttcgata tggctacact 300 gggtttttca tgatggaaat gtgatactac cagttccaat atatttatct tccttatcta 360 tatgacacgc tgttatttta gttcaagtca gtgtccaatt gaagtgagtg tcacgtgcac 420 agcgacggta gtcgttggat gtgctaaatg atgttctact gccaatgact gcaaatacg 479 <210> 2 <211> 448 <212> DNA <213> Saccharomyces cerevisiae <400> 2 gtgagtgtca cgtgcacagc gacggtagtc gttggatgtg ctaaatgatg ttctactgcc 60 aatgactgca aatacgttcg aagagtataa aatcgaagga aacgaattaa gttgccaatc 120 cttactgtaa ctatagcatg ttacatatat gtaccataag tatcacatta aggtttcgcc 180 atagccatgt gcctatatta aatagaaata tcacatggcg atccacggaa tgtttataga 240 ttttcttctt ttgtctatgg cccgggcgag acattaattt atcttgctga aaaattcgaa 300 agttaaaact caattatgcg tgggatttct caattaggtt accagaattt caatctgctg 360 aagaattatg tcttaaaaaa aaaaagtccc gcctcaaaaa agccaaaaag ggtgtgactg 420 tagattgtgg gtaacttgct gtcaaatg 448 <210> 3 <211> 513 <212> DNA <213> Saccharomyces cerevisiae <400> 3 tgtcggtaag atcttccgta gtggcaggtc aagcagtgag gaagaaagat cggcagtaaa 60 ctgataagag ccaaaccgaa aagtttctta tacgcaaaaa cgctttgaaa attctccaag 120 aatcctattt gaaactctta ttaataaata aagtataaat ataataaagt ttattgtgag 180 acatgtcgcg ataagcaccc cttgtctttc ttggaaggga gaaatttgta atataaagcc 240 aagtgctcag aactcgattt ttttctgacc aaagagcgga agctccacta taaaagttgg 300 gaggtacttt taggttctct taagttcgca tttaattatg gcctgaacga ttttactgtg 360 gacaataagt gaaataagtg tccttaaaat gtgtacgatg tgtacacatc aacctactct 420 ccccttcatt ggcagaagag ggaaccattt catccaaaaa aaataaaaaa ataaaaaaaa 480 tccaaatatt aagctaaaaa aatacttaac tgt 513 <210> 4 <211> 473 <212> DNA <213> Saccharomyces cerevisiae <400> 4 tttaattcct cagttaaaaa aattagttaa agaaagcaag aacgaaaata ccgaccaatg 60 cattcaaagt attggcattc aaacctgcgg caataccctc ggactggaca atgataccag 120 tagaggtctt tattggagct gcagatttgg agtatgtggg aaattgcact agaagccttg 180 gaaatggcag tagtcaatga ggttgcttta gaaccctcag aagtgacagt agtgtatgac 240 tttggagaag cactagttgc gtgacggttg aagtagcttc aggtatttta gaggtgatta 300 tcttgacgtt acaaccattg tcatcaccat tgagtaacca gtggcagtag tgtatgtcct 360 taggggcagc actggtttct gaagtttctg aagtttcttt aggagcttca gaagtgacag 420 tcttggtgct acatccattg tcatcgcact gagtaacagt agcggtggtg tat 473 <210> 5 <211> 276 <212> DNA <213> Saccharomyces cerevisiae <400> 5 aacggtttca gttacaacag caccggttga tgtactaacg tgacatccag tttcatcaca 60 agaagtaata gtggcggtag tggatgagca tggaacggtt gtggtaatgg tatagacgtt 120 accattggag tcagttgtct ctgaacaaga aactacgact gtgcttgtgg catttacata 180 gtctagtgtt gtagtgtaaa cagatgttga accggtaacg gaagcaccaa atgaagtgga 240 agcagttgaa ccggtaacgg aagcaccgaa tgaagt 276 <210> 6 <211> 590 <212> DNA <213> Saccharomyces cerevisiae <400> 6 caatagcaaa agagaattgt ctgttacctt gggttgcagt tagaacaccg gtagtaccgt 60 cataagaaag agcagtgatg tcagcggtaa tggcaatttg gttcttacca gtgtagccaa 120 caacaggaat aggagtggca ttggtttcgg ttgggtcaac agcaaggaca ccttcaccct 180 tgaatacaac agtttggcca gtaaatgtgt cagggtagtg taagtatagg ttaccggaaa 240 tgatgttgac tgtacctttt ccagaaactg gttcgacaat aacataggta cttccattgt 300 ctaggttaat ttcaccgttg tttactgaac cttcagtgtc gtctctacgt tgtagaccgg 360 aaacagaacc accgttgaga atagcgttcg agaaagagaa ggcaccagaa ttggagtatg 420 gagagaaagt gacttcaccc ttcttggact ttgatagact taaggaaatg tcaccactgt 480 tgtcaaaaga acttggagtg aaggagtaga tggatgcaga ggtggcagcg gattcttcag 540 cgttgaagtt accggtcacg tcaaagtttt caccggagat gtcgaattcg 590 <210> 7 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:Synthetic poly nucleotide <400> 7 ggaatactgc ctcttggagt 20 <210> 8 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:Synthetic poly nucleotide <400> 8 ggattcttca gcgttgaagt 20 <210> 9 <211> 30 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:Synthetic poly nucleotide <400> 9 aacgtagcat caggaagtac acaagcatgc 30 <210> 10 <211> 30 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:Synthetic poly nucleotide <400> 10 gatcgggtaa tagtaaccgg cgtacatgta 30 <210> 11 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:Synthetic poly nucleotide <400> 11 ggaatactgc ctcttggagt 20 <210> 12 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:Synthetic poly nucleotide <400> 12 ttaccatacg attgccagca 20 <210> 13 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:Synthetic poly nucleotide <400> 13 ttccaaccag tagttccacc 20 <210> 14 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:Synthetic poly nucleotide <400> 14 ggtcgcggaa gccgtctgtg 20 <210> 15 <211> 30 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:Synthetic poly nucleotide <400> 15 actagaattt aggcactttc aacccagccc 30 <210> 16 <211> 30 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:Synthetic poly nucleotide <400> 16 gctgcaaccg gaagttattc cttctccact 30
【図面の簡単な説明】
【図1】配列番号10及び11の塩基配列を有するプラ
イマーを用いて醸造用下面ビール酵母と野生酵母を識別
した場合の電気泳動写真である。
【図2】Lg−FLO1類似遺伝子のノーザン解析結果
を示すオートラジオグラムである。
【図3】Lg−FLO1類似遺伝子のサザン解析結果を
示すオートラジオグラムである。
【図4】Inverse PCRの概要を示す模式図で
ある。
【図5】Inverse PCRによって得られたLg
−FLO1類似遺伝子の電気泳動写真である。
【図6】Lg−FLO1類似遺伝子の制限酵素地図を示
す模式図である。
【図7】Lg−FLO1類似遺伝子上に存在するYIL
169c遺伝子の位置を示す模式図である。
【図8】配列番号6及び7に記載の塩基配列を有するプ
ライマーを用いて醸造用下面ビール酵母と野生酵母を識
別した場合の電気泳動写真である。
【図9】配列番号8及び9に記載の塩基配列を有するプ
ライマーを用いて醸造用下面ビール酵母と野生酵母を識
別した場合の電気泳動写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B024 AA11 CA01 CA09 HA11 4B063 QA18 QQ07 QQ15 QQ16 QQ42 QR08 QR42 QR55 QR62 QS03 QS16 QS25 QS34 QX02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビール酵母の識別方法であって、 酵母Lg−FLO1遺伝子のN末端側の一部からなる塩
    基配列(A)の下流に酵母第IX染色体の一部からなる
    塩基配列(B)が連結し、且つ、配列表の配列番号1〜
    6に記載の塩基配列を含む新規遺伝子(C)において、
    該塩基配列(A)と該塩基配列(B)との連結部分を増
    幅可能なプライマーを合成する第1の工程と、 前記第1の工程で合成したプライマー及び被検体となる
    酵母から分離したDNAを用いてPCR(Polyme
    rase chain reaction)法を行う第
    2の工程と、 前記第2の工程で得られたPCR増幅産物から該酵母が
    醸造用下面ビール酵母か野生酵母かを識別する第3の工
    程と、を含むことを特徴とするビール酵母の識別方法。
  2. 【請求項2】 前記プライマーが、配列表の配列番号7
    及び8の塩基配列をそれぞれ含む1組のプライマーであ
    ることを特徴とする請求項1に記載のビール酵母の識別
    方法。
  3. 【請求項3】 前記プライマーの塩基配列において、1
    若しくは複数の塩基が置換、欠失又は挿入された塩基配
    列を有し、且つ、PCR用のプライマーとしての機能を
    有することを特徴とする請求項2に記載のビール酵母の
    識別方法。
  4. 【請求項4】 ビール酵母の識別方法であって、 酵母Lg−FLO1遺伝子のN末端側の一部からなる塩
    基配列(A)の下流に酵母第IX染色体の一部からなる
    塩基配列(B)が連結し、且つ、配列表の配列番号1〜
    6に記載の塩基配列を含む新規遺伝子(C)において、
    該塩基配列(A)の一部を増幅可能なプライマーを合成
    する第1の工程と、 前記第1の工程で合成したプライマー及び被検体となる
    酵母から分離したDNAを用いてPCR(Polyme
    rase chain reaction)法を行う第
    2の工程と、 前記第2の工程で得られたPCR増幅産物から該酵母が
    醸造用下面ビール酵母か野生酵母かを識別する第3の工
    程と、を含むことを特徴とするビール酵母の識別方法。
  5. 【請求項5】 前記プライマーが、配列表の配列番号9
    及び10の塩基配列をそれぞれ含む1組のプライマーで
    あることを特徴とする請求項4に記載のビール酵母の識
    別方法。
  6. 【請求項6】 前記プライマーの塩基配列において、1
    若しくは複数の塩基が置換、欠失又は挿入された塩基配
    列を有し、且つ、PCR用のプライマーとしての機能を
    有することを特徴とする請求項5に記載のビール酵母の
    識別方法。
  7. 【請求項7】 配列表の配列番号7及び8に記載の塩基
    配列をそれぞれ含むことを特徴とするプライマーセッ
    ト。
  8. 【請求項8】 前記プライマーセットの塩基配列におい
    て、1若しくは複数の塩基が置換、欠失又は挿入された
    塩基配列を有し、且つ、プライマーとしての機能を有す
    ることを特徴とする請求項7に記載のプライマーセッ
    ト。
  9. 【請求項9】 配列表の配列番号9及び10に記載の塩
    基配列をそれぞれ含むことを特徴とするプライマーセッ
    ト。
  10. 【請求項10】前記プライマーセットの塩基配列におい
    て、1若しくは複数の塩基が置換、欠失又は挿入された
    塩基配列を有し、且つ、プライマーとしての機能を有す
    ることを特徴とする請求項9に記載のプライマーセッ
    ト。
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