JP2002232859A - 双方向増幅装置及び双方向catvシステム - Google Patents

双方向増幅装置及び双方向catvシステム

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JP2002232859A
JP2002232859A JP2001029593A JP2001029593A JP2002232859A JP 2002232859 A JP2002232859 A JP 2002232859A JP 2001029593 A JP2001029593 A JP 2001029593A JP 2001029593 A JP2001029593 A JP 2001029593A JP 2002232859 A JP2002232859 A JP 2002232859A
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Shigemitsu Toriyama
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 増幅回路への信号の入出力レベルを検出する
ことなく、センタ装置側から自動で信号出力レベルを調
整でき、システムの監視も容易に行うことができる双方
向増幅装置、及び、双方向CATVシステムを提供す
る。 【解決手段】 双方向CATVシステムを構成する双方
向増幅装置Aに、AGC回路の目標レベルを設定するこ
とにより、装置Aからの信号出力レベルを設定する設定
・監視回路70を設ける。この回路70のメモリ70e
には、装置Aからの信号出力レベルとAGC回路の目標
レベルとの関係及び目標レベルに対する利得調整電圧の
標準値を表すAGC特性データが格納されており、セン
タ装置から信号出力レベルが指定されると、このデータ
を用いてAGC回路の目標レベルを設定する。また、シ
ステム運用時には、メモリ70から利得調整電圧の標準
値を読み出し、標準値と利得調整電圧とのずれに基づ
き、システム異常を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、増幅後の信号出力
レベルを双方向CATVシステムのセンタ装置側から自
動で設定できるようにした双方向増幅装置、及び、その
双方向増幅装置を用いて構築される双方向CATVシス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、双方向CATVシステムにお
いて、伝送線上に配置される信号増幅用の双方向増幅装
置からの信号出力レベルをセンタ装置側から自動で調整
したり、その動作を監視できるようにするために、下り
信号及び上り信号の入・出力レベルを検出する検出回路
を内蔵し、その検出回路による検出結果をセンタ装置側
に送信するように構成された双方向増幅装置が知られて
いる(例えば、特開昭56−158584号公報参
照)。
【0003】そして、このように構成された双方向増幅
装置を用いて双方向CATVシステムを構成した場合、
センタ装置側では、各双方向増幅装置での信号の入・出
力レベルを監視することにより、システム異常を速やか
に検出することができることになり、従来、作業者が行
っていた点検作業を不要にすることができる。
【0004】また、このシステムでは、各双方向増幅装
置からの信号の出力レベルをセンタ装置側で自動で検知
できるので、双方向CATVシステムの構築直後に各双
方向増幅装置からの信号出力レベルを設計値に設定する
調整作業についても、センタ装置から各双方向増幅装置
にレベル調整用の指令信号(利得調整用の信号)を送信
することにより、自動で行うことが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記双
方向増幅装置では、各増幅回路への信号の入・出力レベ
ルをセンタ装置側に送信するようにしていることから、
利得調整(出力レベル調整)や点検作業をセンタ装置側
で行うことができるものの、双方向増幅装置には、信号
レベル検出用の回路を組み込む必要があり、双方向増幅
装置の大型化・コストアップを招くという問題があっ
た。
【0006】つまり、双方向増幅装置において、各増幅
回路(上り信号増幅用,下り信号増幅用の各増幅回路)
への信号の入・出力レベルを検出して、その検出結果を
センタ装置側に伝送できるようにするには、センタ装置
との間でデータ通信を行うための通信回路に加えて、各
増幅回路への信号入出力経路から信号の一部を分岐させ
る分岐回路と、その分岐させた各信号の中からシステム
点検用のパイロット信号を抽出して検波する選局・検波
回路と、その検波後のパイロット信号の信号レベルをデ
ジタルデータに変換するA/D変換回路と、を設ける必
要があるため、双方向増幅装置の構成が複雑になって、
装置の大型化を招き、延いては、装置のコストアップに
つながるのである。
【0007】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
ので、増幅回路への信号の入出力レベルを検出すること
なく、センタ装置側から自動で信号出力レベルを調整で
き、システムの監視も容易に行うことができる双方向増
幅装置、及び、これを用いた双方向CATVシステムを
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1記載の双方向増幅装置において
は、双方向CATVシステムの伝送線を流れる下り信号
及び上り信号を各々増幅する各増幅回路の利得が、各増
幅回路に対応する自動利得調整回路によって自動調整さ
れる。
【0009】自動利得調整回路は、増幅回路からの出力
レベルが目標レベルとなるようにその増幅回路の利得を
調整するものであるが、自動利得調整回路が増幅回路の
利得を調整するのに用いる目標レベルは、目標レベル設
定手段によって、センタ装置が各信号の出力レベルを設
定するために当該装置に対して送信してきた出力レベル
設定データと、記憶手段に記憶された出力ー目標特性デ
ータとに基づき設定される。
【0010】つまり、本発明では、記憶手段に、当該装
置からの各信号の出力レベルと、各自動利得調整回路が
各増幅回路の利得を自動調整するのに用いる目標レベル
との関係を表す出力ー目標特性データを予め記憶してお
き、目標レベル設定手段がセンタ装置からの出力レベル
設定データに基づき各自動利得調整回路の目標レベルを
設定する際には、センタ装置から指定された出力レベル
と記憶手段に記憶された出力ー目標特性データとを用い
て、各信号の出力レベルをセンタ装置から指定された出
力レベルに制御するのに必要な目標レベルを求め、これ
を、前記各自動利得調整回路の目標レベルとして設定す
るようにしている。
【0011】このため、本発明の双方向増幅装置によれ
ば、各信号の出力レベルを、センタ装置から送信されて
きた出力レベル設定データに対応した出力レベル(換言
すればセンタ装置が指定してきた出力レベル)に設定す
ることができる。そして、本発明の双方向増幅装置で
は、前述した従来装置のように、各信号の出力レベルを
センタ装置側で制御できるようにするために、各増幅回
路への信号の入・出力レベルを検出して、センタ装置側
に送信する必要がないため、各信号の入・出力レベルを
検出するための検出回路(前述した分岐回路,選局・検
波回路等)が不要となり、装置構成を簡単にすることが
できる。
【0012】よって、本発明によれば、各信号の出力レ
ベルをセンタ装置側からの指令によって自動で設定し得
る双方向増幅装置の小型化を図り、しかも、その装置
を、低コストで実現できることになる。また、双方向増
幅装置における各信号の出力レベルを設定する際、セン
タ装置側では、双方向増幅装置に対して、各信号の出力
レベルを指定するだけでよく、双方向増幅装置から送信
されてくる各信号の入・出力レベルを確認しながら、双
方向増幅装置を構成する各増幅回路の利得を調整する必
要がないため、その調整動作を極めて簡単に行うことが
でき、しかも、その調整に要する時間を短縮できる。
【0013】次に、請求項2に記載の双方向増幅装置に
おいては、出力−目標特性データが記憶される記憶手段
に対して、更に、各自動利得調整回路が各増幅回路の利
得を自動調整するのに用いる目標レベルと、各自動利得
調整回路から各増幅回路に出力される利得調整信号の標
準電圧との関係を表す目標ー電圧特性データを記憶して
おき、目標レベル設定手段が各自動利得調整回路の目標
レベルを設定した後は、動作監視手段が、センタ装置側
からの監視指令若しくは予め設定された監視タイミング
に従い、下記の手順で、周期的に、各増幅回路の異常を
判定するようにされている。
【0014】即ち、請求項2に記載の双方向増幅装置で
は、動作監視手段が、各自動利得調整回路から各増幅回
路に出力される利得調整信号の電圧レベルを検出すると
共に、記憶手段に記憶された目標ー電圧特性データから
各自動利得調整回路が利得調整に使用している目標レベ
ルに対応した標準電圧を取得し、各利得調整信号の電圧
レベルと標準電圧とのずれに基づき、各増幅回路の異常
を判定する。
【0015】この結果、請求項2に記載の双方向増幅装
置によれば、各増幅回路の動作が動作監視手段によって
周期的に監視され、各増幅回路の動作不良、若しくは、
各増幅回路への信号入力レベルの適正値からのずれ等に
よって、各自動利得調整回路から各増幅回路に出力され
る利得調整信号の標準電圧に対するずれが著しく大きく
なった場合には、その旨が、速やかに検出されることに
なる。
【0016】よって、この双方向増幅装置においては、
動作監視手段によって、増幅回路の動作が異常である旨
が判定された際に、その旨をシステム管理者に通知する
ようにすれば、システム異常時の復旧作業を迅速に行う
ことができるようになる。尚、このように動作監視手段
による各増幅回路の異常判定結果をシステム管理者に通
知する場合、例えば、双方向増幅装置内に、無線による
通信装置(無線電話)を設けて、異常判定結果を、無線
にてシステム管理者に通知するようにしてもよいが、よ
り好ましくは、動作監視手段を、請求項3に記載のよう
に構成するとよい。
【0017】つまり、請求項3記載の双方向増幅装置で
は、動作監視手段が、各増幅回路の異常判定結果を表す
信号を、上り信号の一つとしてセンタ装置に送信する。
このため、この双方向増幅装置を用いて双方向CATV
システムを構築すれば、センタ装置側で、双方向CAT
Vシステムを構成している各双方向増幅装置の動作異常
を監視することができ、しかも、双方向増幅装置内に無
線通信装置を別途設ける必要がないので、双方向増幅装
置、延いては、双方向CATVシステムを安価に実現で
きることになる。
【0018】また、このように、センタ装置側で双方向
増幅装置の動作状態を監視するようにした場合には、双
方向増幅装置側の動作監視手段により、各増幅回路の異
常を判定するようにする必要はなく、例えば、双方向増
幅装置側の動作監視手段を、センタ装置側からの監視指
令若しくは予め設定された監視タイミングに従い、周期
的に、各自動利得調整回路から各増幅回路に出力される
利得調整信号の電圧レベルを検出すると共に、記憶手段
に記憶された目標ー電圧特性データから各自動利得調整
回路が利得調整に使用している目標レベルに対応した標
準電圧を取得し、これら電圧レベル及び標準電圧をその
ままセンタ装置側に送信するように構成し、各増幅回路
の異常判定については、センタ装置側で行うようにして
もよい。
【0019】一方、請求項4に記載の発明は、上述した
請求項1〜請求項3の何れかに記載の双方向増幅装置を
用いて構築された双方向CATVシステムに関するもの
であり、センタ装置には、伝送線上に配置された各双方
向増幅装置に対して、信号の出力レベルを設定するため
の出力レベル設定データを送信することにより、各双方
向増幅装置からの信号出力レベルを自動設定する出力レ
ベル設定手段が設けられている。
【0020】従って、この双方向CATVシステムによ
れば、例えば、システムを運用するに当たって、各双方
向増幅装置からの信号出力レベルを設計値に設定する場
合には、センタ装置側の出力レベル設定手段に、各双方
向増幅装置からの信号出力レベルを入力するだけで、各
双方向増幅装置からの信号出力レベルを自動で設定させ
ることができ、その設定作業を極めて簡単に行うことが
可能となる。
【0021】また次に、請求項5に記載の発明は、請求
項4に記載の双方向CATVシステムにおいて、伝送線
上に配置される双方向増幅装置に、動作監視手段を備え
た請求項3に記載の双方向増幅装置を用いるようにし、
センタ装置側には、各双方向増幅装置から伝送線を介し
て送信されてくる増幅回路の異常判定結果を表す信号を
取得することで、双方向CATVシステムの異常を監視
するシステム監視手段を設けたものである。
【0022】従って、この双方向CATVシステムによ
れば、システムを構成している各双方向増幅装置の異常
をセンタ装置側で集中管理することができるようにな
り、異常発生時に、異常箇所を特定して、作業者による
復旧作業を速やかに開始させることが可能となる。
【0023】尚、上記のように、双方向増幅装置側の動
作監視手段を、利得調整信号の電圧レベルとそれに対応
した標準電圧とをセンタ装置側にそのまま送信するよう
に構成した場合には、センタ装置側のシステム監視手段
において、これら各値のずれから、双方向増幅装置を構
成している増幅回路の異常を判定するようにすればよ
い。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面と共
に説明する。図1は本発明が適用された実施例の双方向
CATVシステム全体の構成を表す構成図である。
【0025】図1に示すように、本実施例の双方向CA
TVシステムは、センタ装置2から端末側に、所定の伝
送周波数帯(例えば、70MHz〜602MHz帯)の
下り信号を伝送し、端末側からセンタ装置2側には、下
り信号よりも周波数の低い伝送周波数帯(例えば、10
MHz〜55MHz帯)の上りLow 信号と、下り信号よ
りも周波数の高い伝送周波数帯(例えば、650MHz
〜770MHz帯)の上りHigh信号との2種類の上り信
号を伝送するようにされている。
【0026】そして、これら各信号をセンタ装置2と当
該システムの加入者側端末装置との間で双方向に伝送す
るための伝送線として、センタ装置2に接続された幹線
La、幹線Laに設けられた幹線分岐増幅器A0,A2
や図示しない分岐器等を介して幹線Laから分岐した多
数の第1分岐線Lb、各第1分岐線Lbに設けられた分
岐増幅器A01,A02や図示しない分岐器等を介して第1
分岐線Lbから分岐した多数の第2分岐線Lc、及び、
第2分岐線Lcに設けられたタップオフ(分岐器)B
1,B2を介して第2分岐線Lcから分岐し、図示しな
い加入者側の保安器に至る引込線を備える。尚、本実施
例では、これらの線路(伝送線)は、同軸ケーブルから
なる。
【0027】そして、幹線Laには、本発明の双方向増
幅装置として、幹線Laを流れる伝送信号を双方向に増
幅する幹線増幅器A1や、上述の幹線分岐増幅器A0,
A2等が所定間隔で縦続接続されており、第1分岐線L
bにも、本発明の双方向増幅装置として、第1分岐線L
bを流れる伝送信号を双方向に増幅する延長増幅器(図
示せず)や、上述の分岐増幅器A01,A02等が、所定間
隔で縦続接続されている。
【0028】一方、センタ装置2には、加入者側端末に
配信するテレビ放送信号を受信する受信アンテナとし
て、BS(放送衛星)やCS(通信衛星)からの放送電
波を受信する衛星受信アンテナ6と、地上局からの放送
電波を受信する地上波受信アンテナ8が設けられてい
る。
【0029】そして、衛星受信アンテナ6からの受信信
号は、レシーバ12にて一旦復調され、変調器14にて
当該システムで伝送可能な放送信号に変換された後、送
受信器10に入力され、地上波受信アンテナ8からの受
信信号は、そのまま送受信器10に入力される。そし
て、変調器14から出力される衛星放送信号及び地上波
受信アンテナ8からの受信信号に含まれる地上放送信号
は、送受信器10にて、所定チャンネルの放送信号にチ
ャンネル配置(周波数変換)された後、幹線Laに送出
される。
【0030】また、センタ装置2には、伝送線(幹線L
a,第1分岐線Lb等)上に設けられた上記各増幅器
(以下、単に双方向増幅装置Aという)の動作状態を監
視するためのステイタスセンタ16、各双方向増幅装置
Aからの信号の出力レベルや増幅時の周波数特性を自動
調整するためのシステム自動調整部20、各双方向増幅
装置Aの動作状態の監視及び動作特性の調整のために使
用する下り信号として所定周波数(例えば451.25
MHz)の下りパイロット信号を発生するためのパイロ
ット信号発生器(以下単にPGという)22等も設けら
れている。
【0031】そして、これら各部は、送受信器10を介
して、幹線Laに接続されており、ステイタスセンタ1
6には、各双方向増幅装置Aから送信されてきた内部回
路(増幅回路)の異常を表す判定信号が送受信器10を
入力され、システム自動調整部20にて生成された各双
方向増幅装置Aの動作設定のための設定データや、PG
22にて生成された下りパイロット信号は、送受信器1
0を介して、幹線La上に送出される。
【0032】尚、図示しないが、幹線Laや第1分岐線
Lbの末端には、各双方向増幅装置Aの動作状態の監視
及び動作特性の調整のために使用する上りLow 信号及び
上りHigh信号として、所定周波数の上りLow パイロット
信号(例えば、48.0MHz)及び上りHighパイロッ
ト信号(例えば、771.25MHz)を発生するパイ
ロット信号発生器(PG)が設けられている。
【0033】また、センタ装置2には、インターネット
サービスプロバイダ(ISP)としての機能を実現でき
るようにするために、外部のインターネット網に接続さ
れたルータ26、送受信器10を介してインターネット
に加入している加入者側端末との間でデータを送受信す
るセンタモデム24、WWWサーバ,メールサーバ等の
サーバ群28も設けられている。
【0034】そして、本実施例では、センタ装置2に設
けられたステイタスセンタ16が本発明のシステム監視
手段に相当し、同じくシステム自動調整部20が本発明
の出力レベル設定手段に相当する。次に、幹線Laや第
1分岐線Lbに設置される各双方向増幅装置Aの構成を
図2を用いて説明する。
【0035】尚、図2に示す双方向増幅装置Aは、分岐
端子を備えていない幹線増幅器A1や図示しない延長増
幅器の構成を表しており、分岐回路を内蔵し、この分岐
回路の分岐端子から下り信号を送出すると共に、端末側
から伝送されてきた上り信号(上りLow 信号,上りHigh
信号)を取り込む幹線分岐増幅器A0,A2や分岐増幅
器A01,A02とは構成が異なる。
【0036】しかし、分岐回路を内蔵したこれら分岐増
幅器については、従来より周知であり、これらの分岐増
幅器においても、分岐回路及び分岐端子を備えた点以外
は、図2に示す双方向増幅装置Aと同じ構成となってい
るので、本実施例では、図2に基づき、伝送線上に配置
される各双方向増幅装置Aの構成を説明し、分岐機能を
有する分岐増幅器の詳細説明については省略する。
【0037】図2に示すように、伝送線に配置される各
双方向増幅装置Aは、センタ装置2側及び端末側の伝送
線(幹線La若しくは第1分岐線Lb)を夫々接続する
ための入力端子Tin及び出力端子Tout を備える。そし
て、センタ装置2側の伝送線を介して入力端子Tinに入
力された下り信号は、BON32、イコライザ(EQ)
34、ローパスフィルタ(LPF)36、ハイパスフィ
ルタ(HPF)38を介して、下り増幅回路40に入力
され、下り増幅回路40にて所定レベルまで増幅された
後、HPF44、LPF46を介して、出力端子Tout
まで伝送され、出力端子Tout から端末側の伝送線上に
送出される。
【0038】一方、出力端子Tout に入力された上り信
号の内、周波数が低い上りLow 信号は、LPF46,L
PF48を介して、上りLow 増幅回路52に入力され、
上りLow 増幅回路52にて所定レベルまで増幅された
後、LPF54、LPF36、EQ34、BON32を
介して、入力端子Tinまで伝送され、入力端子Tinから
センタ装置2側の伝送線上に送出される。
【0039】また、出力端子Tout に入力された上り信
号の内、周波数が高い上りHigh信号は、HPF60を介
して、上りHigh増幅回路58に入力され、上りHigh増幅
回路58にて所定レベルまで増幅された後、HPF5
6、EQ34、BON32を介して、入力端子Tinまで
伝送され、入力端子Tinからセンタ装置2側の伝送線上
に送出される。
【0040】ここで、LPF36及び46は、双方向増
幅装置Aを通過する3種類の信号の内、周波数が最も高
い上りHigh信号の通過を阻止し、下り信号と上りLow 信
号のみを通過させるためのものであり、そのカットオフ
周波数は、例えば、602MHzに設定されている。ま
た、HPF38及び44は、LPF36及び46を通過
する下り信号及び上りLow 信号の内、上りLow 信号の通
過を阻止し、下り信号のみを通過させるためのものであ
り、そのカットオフ周波数は、例えば、70MHzに設
定されている。また、HPF56及び60は、双方向増
幅装置Aを通過する3種類の信号の内、下り信号と上り
Low 信号の通過を阻止し、周波数が最も高い上りHigh信
号のみを通過させるためのものであり、そのカットオフ
周波数は、例えば、650MHzに設定されている。
【0041】この結果、下り増幅回路40、上りLow 増
幅回路52、上りHigh増幅回路58には、増幅対象とな
る下り信号、上りLow 信号、上りHigh信号のみが、選択
的に入出力されることになり、これら各増幅回路に他の
信号成分が入力されて、増幅動作が不安定になるのを防
止できる。
【0042】一方、入力端子TinからLPF36,HP
F56に至る信号経路上に設けられたBON32は、所
謂擬似線路であり、入力端子Tinに接続されるセンタ装
置2側伝送線の線路長が設定値よりも短く、この伝送線
で生じる各信号(下り信号,上りLow 信号,上りHigh信
号)の減衰量が小さい場合に、これら各信号を、伝送線
での各信号の減衰特性に合わせて設定レベルまで減衰さ
せることにより、下り増幅回路40への下り信号の入力
レベルや、入力端子Tinからセンタ装置2側伝送線への
各上り信号の出力レベル(換言すれば、センタ装置2側
伝送線に設けられた前段の伝送機器への上り信号の入力
レベル)を調整するためのものである。
【0043】また、EQ34は、入力端子Tinに接続さ
れるセンタ装置2側伝送線に、周波数特性を持たない一
定の減衰特性(所謂フラットロス)を生じる分配器等の
伝送機器が設置されている場合に、その減衰特性が同軸
ケーブルで生じる減衰特性となるように補償するための
ものである。
【0044】つまり、BON32及びEQ34は、入力
端子Tinに入出力される各信号の信号レベル及びその周
波数特性が適正となるように、入力端子Tinに接続され
るセンタ装置2側伝送線での各信号の減衰特性を補償す
るためのものである。そして、BON32及びEQ34
の信号減衰特性は、対応する制御回路62及び64を介
して調整できるようにされている。
【0045】次に、下り増幅回路40は、HPF38を
介して入力された下り信号を入力側増幅回路40aと出
力側増幅回路40dとで2段階に増幅するようにされて
いる。そして、これら各増幅回路40a,40dの間の
信号通過経路には、この経路での下り信号の減衰量を調
整することにより下り増幅回路40の利得を増減させる
ための利得調整回路(GC)40bと、下り増幅回路4
0での下り信号の増幅特性が周波数が高いほど利得が高
い周知のチルト特性となるように調整するためのスロー
プ回路(SLP)40cとが設けられている。
【0046】また、下り増幅回路40には、出力側増幅
回路40dから出力される下り信号の信号レベルが所定
の目標レベルになるように、GC40bを制御するため
の利得調整信号を発生する自動利得調整回路(AGC回
路)40eと、このAGC回路40eから出力される利
得調整信号を、下り増幅回路40の利得変化に対して電
圧レベルが略一定に変化するように補正する折れ線回路
40fとが設けられており、GC40bは、折れ線回路
40fを介して入力される利得調整信号に応じて、下り
信号の減衰量(延いては、下り増幅回路40の利得)を
変化させる。
【0047】尚、折れ線回路40fは、AGC回路40
eからの信号出力特性が飽和曲線となり、利得調整信号
はその信号レベル(電圧)が大きくなる程、下り信号の
目標レベルからのずれに対する変化が小さくなるために
設けられているものであり、この折れ線回路40fによ
って、GC40bに入力される利得調整信号が、下り信
号の目標レベルからのずれに対して略一定に変化するよ
うに補正される。
【0048】また更に下り増幅回路40には、AGC回
路40eが下り信号の信号レベルと比較するのに用いる
目標レベル(換言すれば下り増幅回路40からの信号出
力レベル)を、外部から指定されたレベルに設定するた
めの制御回路40gと、SLP40cにより設定される
下り増幅回路40の増幅特性を外部から指定された所定
のチルト特性に設定するための制御回路40hとの2種
類の制御回路が設けられている。
【0049】一方、上りLow 増幅回路52及び上りHigh
増幅回路58は、増幅対象となる信号及びその信号の入
出力方向が異なるだけで、下り増幅回路40と同様に構
成されている。つまり、これら各上り増幅回路52,5
8にも、各信号増幅用の回路だけでなく、利得調整回路
(GC)、スロープ回路(SLP)、AGC回路、折れ
線回路、2種類の制御回路が設けられており、これら2
種類の制御回路を介して、外部から、増幅特性(信号の
出力レベル及び傾斜特性)を設定できるようにされてい
る。
【0050】また、双方向増幅装置Aには、各増幅回路
40,52,58に内蔵された2種類の制御回路(40
g,40h等)を介して、各増幅回路40,52,58
の増幅特性を設定したり、制御回路62,64を介し
て、BON32,EQ34の信号減衰特性を設定するた
めの設定・監視回路70が設けられている。
【0051】この設定・監視回路70は、通信機能を有
するマイクロコンピュータ(以下、単にマイコンとい
う)70aを中心に構成されており、D/A変換器70
dを介して、上記各制御回路に制御信号を出力して、B
ON32,EQ34,各増幅回路40の動作特性を設定
できるようにされている。また、設定・監視回路70に
は、各増幅回路40,52,58に内蔵された折れ線回
路(40f等)からの出力(利得調整信号)を選択的に
取り込むマルチプレクサ(MPX)70bと、このマル
チプレクサ70bを介して取り込んだ利得調整信号をA
/D変換してマイコン70aに入力するA/D変換器7
0cとが設けられている。
【0052】また、双方向増幅装置Aには、マイコン7
0aが、センタ装置2に設けられたステイタスセンタ1
6やシステム自動調整部20との間でデータ通信を行う
のに必要が高周波モデム72を装着するための端子T
1,T2,Ta,Tbが設けられている。
【0053】尚、端子T1は、上りLow 増幅回路52へ
の上りLow 信号入力経路に設けられた上りLow 信号入力
用の分岐回路50に接続され、端子T2は、下り増幅回
路40からの下り信号の出力経路に設けられた下り信号
分岐用の分岐回路42に接続されている。
【0054】そして、高周波モデム72は、分岐回路4
2から端子T2へと伝送されてくる下り信号の一部を入
力端子(RFin)を介して取り込み、下り信号を復調す
ることにより、デジタルデータを生成し、その生成した
デジタルデータの内、センタ装置2から当該双方向増幅
装置Aに対して送信されてきた所定アドレスのデータの
みを、端子Taを介して、マイコン70aに入力する。
【0055】また高周波モデム72は、マイコン70a
からの出力データを端子Tbを介して取り込み、これ
に、当該双方向増幅装置Aを特定するためのアドレスを
付与して、上りLow 信号を生成し、その生成した上りLo
w 信号を、出力端子(RFout)から端子T1側に出力
することで、その上りLow 信号を、分岐回路50を介し
て、上りLow 増幅回路52に入力させる。
【0056】この結果、マイコン70aは、高周波モデ
ム72を介して、センタ装置2に設けられたステイタス
センタ16やシステム自動調整部20との間でデータ通
信を行うことが可能となる。また、設定・監視回路70
には、マイコン70aに内蔵されるRAM,ROM等の
メモリに加えて、記憶内容を保持し、且つ、記憶内容を
書き換え可能なフラッシュメモリ(以下、単にメモリと
いう)70eが設けられている。
【0057】このメモリ70eは、本発明の記憶手段に
相当するものであり、双方向増幅装置Aから出力される
下り信号、上りLow 信号、上りHigh信号の信号レベルを
センタ装置2のシステム自動調整部20から指定された
出力レベルに制御するのに必要なAGC回路40eの目
標レベルと、その目標レベルに対応してAGC回路40
eから出力され、折れ線回路40fにより補正された利
得調整信号の標準電圧との関係を表す、双方向増幅装置
A固有のAGC特性データが記憶されている。尚、この
AGC特性データは、本発明の出力ー目標特性データ及
び目標ー電圧特性データに相当する。
【0058】ここで、AGC特性データは、双方向増幅
装置Aの出荷時に、図3に示す如きAGC特性データ設
定用のシステムを利用して、各増幅装置毎に、自動的に
生成され、メモリ70e内に格納されるものである。以
下、このシステム構成及びAGC特性データの生成・格
納手順について説明する。
【0059】図3に示すように、AGC特性データの設
定システムは、下りパイロット信号を発生するための周
波数可変型の発振器(下りPG)82と、上りLow パイ
ロット信号及び上りHighパイロット信号を発生するため
の周波数可変型の発振器(上りPG)82を備える。
【0060】そして、下りPG82が発生した下りパイ
ロット信号を、減衰量が調整可能な可変減衰器(AT
T)84及び高周波スイッチ86を介して、対象となる
双方向増幅装置Aの入力端子Tinから入力し、出力端子
Tout から出力される下りパイロット信号を、高周波ス
イッチ88を介して、パワーメータ90に入力すること
により、パワーメータ90にて、その信号レベルを測定
するようにされている。
【0061】また、上りPG92が発生した上りパイロ
ット信号(上りLow 又は上りHighパイロット信号)につ
いては、減衰量を調整可能な可変減衰器(ATT)94
及び高周波スイッチ88を介して、対象となる双方向増
幅装置Aの出力端子Tout から入力し、入力端子Tinか
ら出力される上りパイロット信号を、高周波スイッチ8
6を介して、パワーメータ96に入力することにより、
パワーメータ96にて、その信号レベルを測定するよう
にされている。
【0062】ここで、双方向増幅装置Aの入・出力端子
Tin,Tout に接続される高周波スイッチ86,88
は、双方向増幅装置Aに対して上記各パイロット信号を
選択的に入出力するための切換スイッチであり、設定装
置80により切り換えられる。また、下りPG82及び
上りPG92の発振周波数、及び、ATT84,94の
減衰量も、AGC特性データの設定対象となっている双
方向増幅装置Aの仕様に応じて、設定装置80により設
定される。
【0063】一方、設定装置80は、CPUを中心とす
るマイクロコンピュータ(マイコン)からなり、パワー
メータ90,96にて測定された上記各パイロット信号
の信号レベルは、この設定装置80に入力される。ま
た、この設定装置80は、双方向増幅装置A側のマイコ
ン70aと同様の通信機能を有し、上述した端子Ta,
Tbに接続された通信線(図に点線で示す)を介して、
双方向増幅装置A側のマイコン70aに対して各種指令
を送信する。
【0064】次に、図4は、双方向増幅装置Aに対して
AGC特性データを生成・記憶させるために設定装置8
0側で実行されるアンプ調整処理(a)、及び、この処
理に対応して双方向増幅装置A側の設定・監視回路70
にて実行されるAGC特性データ生成処理(b)を表す
フローチャートである。
【0065】尚、図4(a)に示すアンプ調整処理は、
双方向増幅装置Aを構成する各増幅回路毎に実行される
ものであり、この処理を実行するに当たって、設定装置
80は、図示しない操作部を介して入力される使用者か
らの指令に従い、高周波スイッチ86,88を下りパイ
ロット信号の入・出力側若しくは上りパイロット信号の
入・出力側に切り換える。
【0066】そこで、以下の説明では、高周波スイッチ
86,88が下りパイロット信号を入・出力する側に切
り換えられて、双方向増幅装置Aの下り増幅回路40の
AGC特性データを設定する場合について説明する。図
4(a)の如く、アンプ調整処理が起動されると、まず
ステップ110(以下、ステップをSと記載する)に
て、双方向増幅装置Aの仕様で定まる下り信号の標準出
力レベルを、出力規定レベルとして設定する。
【0067】尚、双方向増幅装置Aの標準出力レベル
は、増幅対象となる下り信号、上りLow 信号、上りHigh
信号毎に定められるため、双方向増幅装置Aの上りLow
増幅回路52や上りHigh増幅回路58のAGC特性デー
タを設定する場合、S110では、それに対応した信号
(つまり上りLow 信号又は上りHigh信号)の標準出力レ
ベルを出力規定レベルとして設定する。
【0068】次に、S120では、BON32、EQ3
4、AGC回路40eを初期状態に設定するための指令
(初期設定指令)を双方向増幅装置Aに送信し、続くS
130にて、下りPG82及びATT84を制御するこ
とにより、双方向増幅装置Aに対して、双方向増幅装置
Aの仕様で定まる規定レベルの下りパイロット信号を入
力する。
【0069】尚、S130では、双方向増幅装置Aの上
りLow 増幅回路52や上りHigh増幅回路58のAGC特
性データを設定する場合には、上りPG82及びATT
94を制御することにより、双方向増幅装置Aに対し
て、双方向増幅装置Aの仕様で定まる規定レベルの上り
Low 又は上りHighパイロット信号を入力する。
【0070】一方、双方向増幅装置A側の設定・監視回
路70では、上記S120の処理によって、設定装置8
0から初期設定指令が送信されてくると、AGC特性デ
ータ生成処理が起動され、S310にて、下り信号がB
ON32,EQ34,SLP40cをそのまま通過する
ように、制御回路62,64,40hを介して、これら
各部32,34,40cでの信号制御量を0dBに初期
設定すると共に、制御回路40gを介して、AGC回路
40eが下り増幅回路40の利得調整に用いる下り信号
の目標レベルを標準出力レベルに対応した初期値にす
る。
【0071】この結果、双方向増幅装置Aにおいて、下
り増幅回路40の利得は、AGC回路40eの動作によ
って、下り増幅回路40からの信号出力レベル(具体的
には下りパイロット信号の出力レベル)が初期値となる
ように制御され、下り増幅回路40が設計通りに動作し
ていれば、出力端子Tout から出力されるパイロット信
号は、標準出力レベルに対応した値となる。
【0072】しかし、実際には、下り増幅回路40を構
成する各部にはばらつきがあるため、AGC回路40e
に設定した目標レベルと双方向増幅装置Aからの信号出
力レベルとにずれが生じ、双方向増幅装置Aからの信号
出力レベルを所望の値に設定するためにAGC回路40
eの目標レベルを変更しても、信号出力レベルを所望の
値に設定するのは困難である。
【0073】そこで、本実施例では、以下に説明する処
理動作によって、下り増幅回路40において制御回路4
0gを介してAGC回路40eに設定される目標レベル
(より具体的には目標レベルの設定電圧)と、双方向増
幅装置Aからの下り信号の出力レベルとの対応関係を表
すデータを生成して双方向増幅装置Aのメモリ70eに
格納しておくことで、双方向増幅装置Aに対して下り信
号の出力レベルを指定すれば、AGC回路40eの目標
レベルがそれに対応した値に自動で設定されて、双方向
増幅装置Aからの下り信号の出力レベルが指定した出力
レベルとなるようにするのである。
【0074】即ち、設定装置80においては、S140
にて、パワーメータ90を介して、双方向増幅装置Aか
らの下りパイロット信号の出力レベルを測定し、S15
0にて、その出力レベルが、現在設定されている出力規
定レベルであるか否かを判断する。そして、出力レベル
が出力規定レベルでなければ、S160にて、目標レベ
ル変更指令を送信し、再度S140に移行する。
【0075】尚、目標レベル変更指令は、双方向増幅装
置A側の対象となる増幅回路(ここでは下り増幅回路4
0)のAGC回路40eに設定されている目標レベルを
変更させるための指令であり、S160では、出力レベ
ルが出力規定レベルよりも大きい場合には、目標レベル
を所定量だけ減少させ、出力レベルが出力規定レベルよ
りも小さい場合には、目標レベルを所定量だけ増加させ
る指令を出力する。
【0076】一方、双方向増幅装置A側の設定・監視回
路70では、設定装置80からAGC目標レベル変更指
令が送信されてくると、S320にてその旨が検出され
て、S330が実行される。そして、S330では、制
御回路40gを介して、AGC回路40eの現在の目標
レベルを所定量だけ減少又は増加させる。
【0077】次に、設定装置80において、S150に
て、双方向増幅装置Aからの信号出力レベルが出力規定
レベルに一致(若しくは略一致)していると判断される
と、今度は、S170にて、双方向増幅装置Aからの信
号出力レベルを現在の出力規定レベルに設定するのに必
要なAGC回路40eの目標レベルを記憶させるため
に、双方向増幅装置Aに対して、データ記憶指令を送信
する。
【0078】すると、双方向増幅装置A側の設定・監視
回路70では、S340にて、その旨を検出し、続くS
350〜S370の処理を実行する。つまり、まず、S
350では、AGC回路40eから折れ線回路40fを
介して現在出力されている利得調整信号の電圧(AGC
電圧)を読み込み、続くS360にて、その読み込んだ
AGC電圧とAGC回路40eの現在の目標レベルと
を、双方向増幅装置Aからの現在の信号出力レベル(設
定装置80側で現在設定されている出力規定レベル)に
関連付けてマイコン70a内のRAMに記憶し、続くS
370にて、記憶が完了した旨を表す記憶完了信号を設
定装置80に送信する。
【0079】尚、S360にて記憶されるAGC電圧
は、双方向増幅装置Aへのパイロット信号(ここでは下
りパイロット信号)の信号入力レベルが出力規定レベル
であるときの標準電圧であり、双方向増幅装置Aが幹線
La等に配置されて実際に動作しているときには、AG
C電圧は、入力信号のレベル変化に応じて変化する。
【0080】一方、設定装置80側では、S170にて
データ記憶指令を送信した後は、S180にて、上記記
憶完了信号を受信したか否かを判断することにより、双
方向増幅装置A側から記憶完了信号が送信されてくるの
を待ち、記憶完了信号を受信すると、S190に移行し
て、予め設定されている全ての出力レベルに対するレベ
ル測定を完了したか否かを判断する。
【0081】そして、S190にて全ての出力レベルに
対するレベル測定を完了していないと判断されると、続
くS200にて、現在設定されている出力規定レベル
を、S110にて最初に設定した標準出力レベルを基準
とする±5dBの範囲内で、0.1dBステップで変更
し、S160にて、その変更に合わせて目標レベル変更
指令を双方向増幅器A側に送信した後、S140に移行
する。
【0082】つまり、上記S110〜S180の一連の
処理により、規定レベルの下りパイロット信号を双方向
増幅装置Aに入力したときに、その信号出力レベルを標
準出力レベルに制御するのに必要なAGC回路40eの
目標レベルと、そのときのAGC電圧(標準電圧)と
を、双方向増幅装置Aの設定・監視回路70に記憶させ
た後は、出力規定レベルを標準出力レベル±5dBの範
囲内で0.1dBずつ順に変化させることで、双方向増
幅装置Aからの信号出力レベルを標準出力レベル±5d
Bの範囲内で変更するのに必要なAGC回路40eの目
標レベルと、そのときのAGC電圧(標準電圧)とを、
双方向増幅装置Aの設定・監視回路70に順に記憶させ
るのである。
【0083】そして、S190にて、全ての出力レベル
に対するレベル測定(換言すれば全ての出力レベルに対
するデータの生成)が完了したと判断されると、S21
0に移行して、双方向増幅装置Aに対して、データ作成
終了指令を送信し、下り増幅回路40に対するアンプ調
整処理を終了する。
【0084】一方、双方向増幅装置Aの設定・監視回路
70では、設定装置80から作成終了指令が送信されて
きた旨をS380にて検出し、続くS390にて、今ま
で上記各出力レベル毎にRAM内に記憶してきた全ての
データを、下り信号の出力レベル設定用のAGC特性デ
ータとして、不揮発性のメモリ70eに格納し、AGC
特性生成処理を一旦終了する。
【0085】この結果、メモリ70eには、双方向増幅
装置Aへの下り信号の入力レベルが規定レベルであると
きに、出力レベルを標準出力レベル±5dBの範囲内の
所定値に設定するのに必要なAGC回路40eの目標レ
ベルと、そのとき折れ線回路40fから出力されるAG
C電圧(標準電圧)とを表すAGC特性データが格納さ
れることになる。
【0086】そして、上記一連の処理は、双方向増幅装
置Aの各増幅回路毎に実行されることから、メモリ70
eには、双方向増幅装置Aへの上りLow 及び上りHigh信
号の入力レベルが規定レベルであるときに、各信号の出
力レベルを標準出力レベル±5dBの範囲内の所定値に
設定するのに必要な、上りLow 及び上りHigh増幅回路5
2,58内のAGC回路の目標レベルと、そのときこれ
ら各増幅回路52,58内の折れ線回路から出力される
AGC電圧(標準電圧)とを表すAGC特性データも格
納されることになる。
【0087】次に、上記のように構成された双方向増幅
装置Aが伝送線(幹線La,第1分岐線Lb等)に分散
配置された本実施例の双方向CATVシステムにおい
て、センタ装置2に設けられたシステム自動調整部20
の動作によって、各双方向増幅装置Aの動作特性を自動
設定する際の手順について説明する。
【0088】まず、システム自動調整部20には、図5
に示すように、双方向CATVシステムの設計時に作成
した各双方向増幅装置A毎の設定データが記憶されてい
る。尚、設定データは、双方向増幅装置Aを構成するB
ON32、EQ34の減衰特性と、下り信号,上りLow
信号,上りHigh信号の出力レベルと、これら各信号のス
ロープ特性(周波数に対する信号レベルの傾斜特性)と
からなる。そして、システム自動調整部20は、各双方
向増幅装置Aに対して、処理の順序で、設定データを送
信する。
【0089】尚、このデータ送信には、下り信号の周波
数範囲内で予め設定された固定周波数の搬送波が使用さ
れ、システム自動調整部20は、その信号を送受信器1
0に出力することにより、送受信器10から下り信号の
一つとして伝送線上に送出させる。
【0090】一方、伝送線上に配置された各双方向増幅
装置Aにおいては、外付けされた高周波モデム72が、
センタ装置2側から送信されてくる下り信号の中から、
動作特性設定用に割り当てられた所定周波数の下り信号
を選局し、その下り信号を復調することでデータを復元
して、設定・監視回路70に入力する。
【0091】すると設定・監視回路70は、高周波モデ
ム72から入力されたデータに付与されているアドレス
から、今回受信した設定データは他の双方向増幅装置A
に対するものであるか否かを判定し、設定データが自己
に対するものであれば、取得した設定データに基づき、
BON32及びEQ34の減衰特性、各増幅回路40,
52,58内のSLP(40c等)のスロープ特性、及
び、各信号(下り信号,上りLow 信号,上りHigh信号)
の出力レベルを設定する。
【0092】ところで、双方向増幅装置Aにおいて、B
ON32及びEQ34の減衰特性や、各増幅回路40,
52,58内のSLP(40c等)のスロープ特性につ
いては、制御回路62,64,40hを介して直接設定
できるが、各信号の出力レベルは、直接設定できない。
【0093】このため、双方向増幅装置Aにおいて、上
記各信号の出力レベルをセンタ装置2側から指定された
出力レベルに設定する際には、メモリ70eに格納され
たAGC特性データが用いられ、マイコン70aが図6
(a)に示す出力レベル設定処理を実行することによ
り、各信号の出力レベルが設定される。
【0094】即ち、図6(a)に示すように、例えば、
下り信号の出力レベルをセンタ装置2側から指定された
出力レベルに設定する際には、マイコン70aは、セン
タ装置2側から指定された出力レベルに対応する下り増
幅回路40内のAGC回路40eの目標レベルをメモリ
70eから読み出し(S410)、その目標レベルを、
制御回路40gを介して、AGC回路40eに設定する
(S420)。
【0095】この結果、AGC回路40eは、下り増幅
回路40からの下り信号の出力レベルがこの目標レベル
となるように、下り増幅回路40の利得を制御し、双方
向増幅装置Aから端末側に出力される下り信号の信号出
力レベルは、センタ装置2から指定された出力レベルと
なる。
【0096】また、出力レベル設定処理において、S4
20にて、AGC回路40eの目標レベルを設定した後
は、メモリ70eから、今回設定した目標レベルに対応
したAGC電圧(標準電圧)を読み出し、これに基づ
き、この標準電圧を中心とする所定電圧範囲を、AGC
電圧の許容電圧範囲として設定する(S430)。
【0097】つまり、メモリ70eにAGC回路40e
の目標レベルに対応して記憶されているAGC電圧は、
双方向増幅装置Aへの下り信号の入力レベルが双方向増
幅装置Aの仕様から定まる規定レベルであるときの値で
あり、実際のAGC電圧とメモリ70eに格納されたA
GC電圧(標準電圧)とのずれを検出すれば、入力レベ
ルの規定レベルからのずれが判る。
【0098】そこで、本実施例では、その標準電圧を中
心とする所定電圧範囲をAGC電圧の許容電圧範囲とし
て設定することにより、AGC電圧を用いて、下り信号
の伝送系の異常を判定できるようにしているのである。
尚、許容電圧範囲としては、例えば、下り信号の入力レ
ベルが規定レベルを中心として所定電圧(例えば±4d
B)以上ずれた場合の値に設定すればよい。
【0099】また、図6(a)に示した出力レベル設定
処理は、下り信号の出力レベルを設定する場合だけでな
く、上りLow 信号や上りHigh信号の出力レベルを設定す
る場合にも、同様に実行され、その処理によって、上り
Low 増幅回路52及び上りHigh増幅回路58内のAGC
回路の目標レベルが設定される。そして、本実施例で
は、この出力レベル設定処理が、本発明の目標レベル設
定手段に相当する。
【0100】また次に、本実施例の双方向CATVシス
テムにおいて、各双方向増幅装置A内のマイコン70a
は、上記のように各増幅回路のAGC回路の目標レベル
を設定した後の通常動作時に、定期的に図6(b)に示
す入力異常判定処理を実行する。
【0101】この処理は、出力レベル設定処理を実行し
た際に設定したAGC電圧の許容電圧範囲を用いて、下
り信号、上りLow 信号、或いは上りHigh信号の入力レベ
ルの異常を判定するための処理であり、本発明の動作監
視手段に相当する。そして、この処理が開始されると、
まずS510にて、各増幅回路内で折れ線回路(40
f)からGC(40b)に出力される利得調整信号の電
圧レベル(AGC電圧)をMPX70b,A/D変換器
70cを介して読み込み、続くS520にて、その読み
込んだAGC電圧が、出力レベル設定処理の実行時に設
定した許容電圧範囲内にあるか否かを判断する。
【0102】そして、AGC電圧が許容電圧範囲内にあ
れば、そのまま入力異常判定処理を終了し、AGC電圧
が許容電圧範囲内になければ、下り信号、上りLow 信
号、或いは上りHigh信号の入力レベルが異常であると判
断して、S530にて、その旨をマイコン70a内のR
AMに記憶すると共に、その旨を表す異常判定信号を、
高周波モデム72を介して、センタ装置2側に送信し、
当該入力異常判定処理を終了する。
【0103】尚、双方向増幅装置Aからセンタ装置2に
異常判定信号が送信されると、センタ装置2側では、そ
の異常判定信号がステイタスセンタ16に伝送され、ス
テイタスセンタ16では、その異常判定信号から、双方
向増幅装置Aへの信号の入力系(若しくは増幅回路自
体)に何らかの異常があると判断して、警報を発生す
る。
【0104】この結果、管理者は、作業者に対して、異
常が発生した双方向増幅装置Aの点検等を速やかに指示
することができ、双方向CATVシステムを速やかに正
常状態に復旧させることが可能となる。以上詳述したよ
うに、本実施例の双方向CATVシステムにおいては、
伝送線上に配置される双方向増幅装置(幹線分岐増幅
器,幹線増幅器,分岐増幅器,延長増幅器等)に、下り
信号,上りLow 信号,上りHigh信号の出力レベルを所望
レベルに設定するのに必要なAGC回路の目標レベルを
表すAGC特性データが記憶されている。そして、セン
タ装置2側から各双方向増幅装置に対して出力レベルの
設定データを送信することにより、各双方向増幅装置
が、AGC特性データに基づき、各信号の出力レベルを
センタ装置2側から指定された出力レベルに設定するの
に必要なAGC回路の目標レベルを読み出し、その目標
レベルを、各増幅回路内のAGC回路の目標レベルとし
て設定する。
【0105】このため、本実施例の双方向CATVシス
テムによれば、システムを構成している各双方向増幅装
置からの各信号の出力レベルを設計値に設定するに当た
って、従来のように、センタ装置側で、双方向増幅装置
からの出力レベルを監視しながら、双方向増幅装置を構
成している各増幅回路の利得を遠隔制御する必要がな
く、各双方向増幅装置からの各信号の出力レベルを、極
めて簡単に設計値に設定することが可能となる。
【0106】また、センタ装置側で、各双方向増幅装置
の動作状態を監視するために、双方向増幅装置を構成す
る増幅回路への信号の入・出力レベルを測定する測定回
路を設ける必要がないので、双方向増幅装置の構成を簡
素化し、双方向増幅装置(延いてはシステム全体)のコ
ストダウンを図ることができる。
【0107】本実施例では、各双方向増幅装置に入力さ
れる各信号の入力レベルや増幅回路の動作状態の異常を
自動で検出できるようにするために、AGC特性データ
として、各信号の出力レベルに対応したAGC回路の目
標レベルだけでなく、各信号の出力レベルに対応してA
GC回路の目標レベルを設定した際に生成される利得調
整信号の信号レベル(AGC電圧の標準電圧)を記憶し
ておき、システム運用時に、各双方向増幅装置におい
て、AGC電圧の標準電圧からのずれを監視し、そのず
れが許容電圧範囲を超えると、増幅回路への信号入力経
路若しくは増幅回路自体に異常があると判断して、その
旨を、センタ装置側に通知するようにされている。
【0108】このため、本実施例の双方向CATVシス
テムによれば、従来装置に比べて、システム異常の監視
も極めて容易に行うことができる。つまり、従来装置で
は、各双方向増幅装置に対する各信号の入・出力レベル
を、センタ装置側で監視するようにしていたことから、
センタ装置側では、各双方向増幅装置との間でデータの
送受信を頻繁に行わなければならず、双方向CATVシ
ステムの規模が大きくなる程、センタ装置側でのシステ
ム監視のための処理負荷が大きくなるという問題があっ
た。
【0109】しかし、本実施例の双方向CATVシステ
ムによれば、AGC電圧を用いて異常を判定し、しかも
その異常判定は、各双方向増幅装置側で行うようにして
いることから、センタ装置側でのシステム監視のための
処理負荷を低減することができ、しかも、各双方向増幅
装置側でも、各増幅回路のAGC電圧が許容電圧範囲内
にあるか否かを判定するだけでよく、センタ装置に対し
て各信号の入出力レベルを送信する必要がないため、各
双方向増幅装置側での処理負荷についても低減できるよ
うになるのである。
【0110】尚、このような監視を行うに当たっては、
AGC回路から折れ線回路を介して出力される利得調整
信号の信号レベル(AGC電圧)をそのままセンタ装置
側に送信するようにし、センタ装置側では、そのAGC
電圧の標準値からのずれに基づき、システムの異常を判
定するようにすることもできる。
【0111】しかし、このようにした場合には、AGC
電圧が各信号の入力レベルの変化に比例して変化するよ
うに、折れ線回路の特性を調整しなければならず、その
調整作業に要する工数によって双方向増幅装置のコスト
アップを招く、といった問題が発生する。
【0112】以下、この理由を説明する。折れ線回路4
0fは、例えば、図7に示すように、前後二段の差動増
幅回路41a,41bと、前段の差動増幅回路41aか
らの信号出力レベルが設定値より大きいか否かによって
後段の差動増幅回路41bの増幅特性(利得)を切り換
える利得切換回路41cとから構成される。
【0113】ここで、入力段の差動増幅回路41aは、
オペアンプOP1と、オペアンプOP1の反転入力端子
(−)に外部からの入力信号Vin(具体的には、AGC
回路40eからの利得調整信号)を入力する入力抵抗R
1と、オペアンプOP1の反転入力端子(−)と出力端
子との間に設けられた帰還抵抗Raと、オペアンプOP
1の非反転入力端子(+)を接地する抵抗R2,R3の
直列回路と、抵抗R2と抵抗R3との接続点を電源電圧
Vccが印加された電源ラインに接続する抵抗Rbとか
ら構成されている。
【0114】このため、差動増幅回路41aでは、入力
信号Vinが抵抗R1,Raの抵抗値で決まる所定ゲイン
(Ra/R1)で増幅され、しかも、その増幅後の信号
は、抵抗Rbと抵抗R3とで電源電圧Vccを分圧した
所定電圧分オフセットされることになる。
【0115】また、出力段の差動増幅回路41bは、オ
ペアンプOP2と、オペアンプOP2の反転入力端子
(−)に差動増幅回路41aからの出力信号V1を入力
する入力抵抗R5と、オペアンプOP2の反転入力端子
(−)と出力端子との間に設けられた帰還抵抗R6と、
オペアンプOP1の非反転入力端子(+)を接地する抵
抗R8,ダイオードD4及び抵抗R9の直列回路と、抵
抗R8とダイオードD4との接続点を電源ラインに接続
する抵抗R10とから構成されている。
【0116】このため、差動増幅回路41bでは、差動
増幅回路41aからの出力信号V1が抵抗R5,R6の
抵抗値で決まる所定ゲイン(R6/R5)で増幅され、
しかも、その増幅後の信号は、抵抗R8と抵抗R9とで
電源電圧Vccを分圧した所定電圧分オフセットされる
ことになる。尚、ダイオードD4は、温度補償用のダイ
オードである。
【0117】次に、利得切換回路41cは、オペアンプ
OP1の出力端子とオペアンプOP2の反転入力端子
(−)との間に(換言すれば抵抗R5に対して並列に)
設けられたダイオードD1と抵抗R4との直列回路と、
これらダイオードD1と抵抗R4との接続点をダイオー
ドD2,D3を介して接地する接地抵抗R7と、同じく
その接続点を電源ラインに接続する抵抗R8とから構成
されている。
【0118】この利得切換回路41cにおいて、ダイオ
ードD1は、アノードがオペアンプOP1の出力端子に
接続されるように配置されており、しかも、このダイオ
ードD1のカソード側電圧V2は、電源電圧Vccを抵
抗R8と抵抗R7とで分圧した基準電圧V2となるた
め、オペアンプOP1からの出力信号V1が基準電圧V
2に比べてダイオードD1の順方向電圧Vf(約0.7
V)以上高くなると、ダイオードD1が導通して、オペ
アンプOP2の非反転入力端子(−)には、オペアンプ
OP1からの出力信号V1が、抵抗R5と抵抗R4との
並列回路を介して入力されることになる。
【0119】そして、この状態では、差動増幅回路41
bのゲインは、抵抗R5とR4との並列回路の抵抗値R
in(Rin=R4・R5/(R4+R5))と、R6の抵
抗値とで決定されることから、ダイオードD1の導通時
には、ダイオードD1の非導通時に比べて、差動増幅回
路41bのゲインが大きくなる。尚、ダイオードD2,
D3は、温度補償用のダイオードである。
【0120】このように、折れ線回路40fは、前段の
差動増幅回路41aからの出力信号V1の信号レベルが
抵抗R7,R8の抵抗値で決まる設定値よりも大きい場
合に、差動増幅回路41bの増幅特性(利得)を通常よ
りも大きくすることで、AGC回路40eからの利得調
整信号を、下り信号の目標レベルからのずれに対して略
一定に変化するように補正するのであるが、上記のよう
に、この折れ線回路から出力される利得調整信号の信号
レベル(AGC電圧)をそのままセンタ装置側に送信
し、センタ装置側で、そのAGC電圧の標準値からのず
れに基づき、システムの異常を判定するようにすると、
各双方向増幅装置毎に、折れ線回路から出力されるAG
C電圧と双方向増幅装置への各信号の入力レベルとが一
対一に対応するように折れ線回路の特性を調整しなけれ
ばならない。
【0121】そして、この調整には、例えば、図7に示
した折れ線回路40fにおける抵抗Ra及び抵抗Rbを
可変抵抗とし、これらの各抵抗Ra,Rbの抵抗値を調
整することにより、入力段の差動増幅回路41aのゲイ
ン及びオフセットを各々調整するようにすればよいが、
これら2つの抵抗Ra,Rbを用いて折れ線回路40f
の増幅特性を所望特性に調整するには、多大な工数を要
することになり、双方向増幅装置のコストアップを招く
ことになるのである。
【0122】これに対して、本実施例によれば、AGC
特性データから、各信号の出力レベルとAGC電圧の標
準値との関係が明らかとなっており、各信号の出力レベ
ルを所定レベルに制御している状態では、AGC電圧の
標準値のずれから、各信号の入力レベルの変動が判るこ
とから、折れ線回路の特性を調整する必要がなく、その
調整作業によって双方向増幅装置のコストアップを招く
といったことはない。
【0123】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、
種々の態様を採ることができる。例えば、上記実施例で
は、上り信号として、一般的な双方向CATVシステム
にて用いられている上りLow 信号に加えて、上りHigh信
号をも伝送するようにしたCATVシステムについて説
明したが、下り信号とこれより周波数の低い上り信号
(上りLow 信号)とを双方向に伝送するCATVシステ
ムであっても本発明を適用することにより上記実施例と
同様の効果を得ることができる。尚、この場合、双方向
増幅装置は、図2に示したものから、上りHigh増幅回路
58と、上りHigh信号と他の信号とを分離するためのフ
ィルタ(HPF56,60、LPF36,46)とを削
除した構成とすればよい。
【0124】また、上記実施例では、双方向増幅装置が
センタ装置との間でデータ通信を行うための高周波モデ
ムを、双方向増幅装置に対して外付けするものとして説
明したが、こうした高周波モデム等の通信装置は、双方
向増幅装置内に組み込むようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の双方向CATVシステムの構成を表
す概略構成図である。
【図2】 実施例の双方向増幅装置の構成を表すブロッ
ク図である。
【図3】 双方向増幅装置に記憶させるAGC特性デー
タを設定するのに用いられる設定システムの構成を表す
ブロック図である。
【図4】 図3の設定システムを利用してAGC特性デ
ータを設定する際の手順を表すフローチャートである。
【図5】 センタ装置側のシステム自動調整部に記憶さ
れた双方向増幅装置の動作特性設定用データを表す説明
図である。
【図6】 双方向増幅装置において信号出力レベルの自
動設定及び信号入力レベルの異常監視を行うために実行
される制御処理を表すフローチャートである。
【図7】 折れ線回路の構成を表す電気回路図である。
【符号の説明】
2…センタ装置、10…送受信器、16…ステイタスセ
ンタ、20…システム自動調整部、32…BON(擬似
線路)、34…EQ(イコライザ)、40…下り増幅回
路、40a…入力側増幅回路、40d…出力側増幅回
路、40e…AGC回路、40f…折れ線回路、40
g,40h,62,64…制御回路、52…上りLow 増
幅回路、58…上りHigh増幅回路、70…設定・監視回
路、70a…マイコン、70b…マルチプレクサ、70
c…A/D変換器、70d…D/A変換器、70e…メ
モリ、72…高周波モデム、A…双方向増幅装置(A
0,A2…幹線分岐増幅器、A1…幹線増幅器、A01,
A02…分岐増幅器)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 兼安 愛知県日進市浅田町上納80番地 マスプロ 電工株式会社内 Fターム(参考) 5C064 BA01 BB07 BC16 BC18 BC20 BC27 BD01 BD02 BD03 BD07 BD08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 双方向CATVシステムの伝送線上に設
    けられ、該伝送線を介してセンタ装置から端末方向に伝
    送される下り信号、及び、端末側からセンタ装置方向に
    伝送される上り信号を各々増幅する双方向増幅装置であ
    って、 前記各信号を各々増幅する複数の増幅回路と、 該各増幅回路からの出力レベルが目標レベルとなるよう
    に前記各増幅回路の利得を自動調整する複数の自動利得
    調整回路と、 当該装置からの前記各信号の出力レベルと、前記各自動
    利得調整回路が前記各増幅回路の利得を自動調整するの
    に用いる目標レベルとの関係を表す出力ー目標特性デー
    タが予め記憶された記憶手段と、 前記下り信号の中から、前記センタ装置が前記各信号の
    出力レベルを設定するために当該装置に対して送信して
    きた出力レベル設定データを抽出し、該出力レベル設定
    データと前記記憶手段に記憶された出力ー目標特性デー
    タとに基づき、当該装置からの前記各信号の出力レベル
    を前記センタ装置から指令された出力レベルに制御する
    のに必要な目標レベルを求め、該目標レベルを、前記各
    自動利得調整回路が前記各増幅回路の利得を自動調整す
    るのに用いる目標レベルに設定する目標レベル設定手段
    と、 を備えたことを特徴とする双方向増幅装置。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段には、前記出力−目標特性
    データに加えて、前記各自動利得調整回路が前記各増幅
    回路の利得を自動調整するのに用いる目標レベルと、前
    記各自動利得調整回路から前記各増幅回路に出力される
    利得調整信号の標準電圧との関係を表す目標ー電圧特性
    データが記憶されており、 当該装置は、更に、 前記目標レベル設定手段が前記各自動利得調整回路の目
    標レベルを設定した後、前記センタ装置側からの監視指
    令若しくは予め設定された監視タイミングに従い、周期
    的に、前記各自動利得調整回路から各増幅回路に出力さ
    れる利得調整信号の電圧レベルを検出すると共に、前記
    記憶手段に記憶された目標ー電圧特性データから前記各
    自動利得調整回路が利得調整に使用している目標レベル
    に対応した標準電圧を取得し、各利得調整信号の電圧レ
    ベルと標準電圧とのずれに基づき、各増幅回路の異常を
    判定する動作監視手段、 を備えたことを特徴とする請求項1記載の双方向増幅装
    置。
  3. 【請求項3】 前記動作監視手段は、前記各増幅回路の
    異常判定結果を表す信号を、前記上り信号の一つとして
    前記センタ装置に送信することを特徴とする請求項2記
    載の双方向増幅装置。
  4. 【請求項4】 センタ装置から端末側に至る伝送線上に
    間隔を空けて複数の双方向増幅装置を配置し、各双方向
    増幅装置にて、前記センタ装置から端末方向に伝送され
    る下り信号、及び、端末側からセンタ装置方向に伝送さ
    れる下り信号を各々増幅するように構成された双方向C
    ATVシステムにおいて、 前記各双方向増幅装置として、前記請求項1〜請求項3
    の何れかに記載の双方向増幅装置を用い、 前記センタ装置に、前記各双方向増幅装置に対して前記
    各信号の出力レベルを設定するための出力レベル設定デ
    ータを送信することにより、前記各双方向増幅装置から
    の各信号の出力レベルを自動設定する出力レベル設定手
    段を設けたことを特徴とする双方向CATVシステム。
  5. 【請求項5】 前記各双方向増幅装置として、前記請求
    項3に記載の双方向増幅装置を用い、 前記センタ装置に、前記各双方向増幅装置から前記伝送
    線を介して送信されてくる増幅回路の異常判定結果を表
    す信号を取得することで、当該システムの異常を監視す
    るシステム監視手段を設けたことを特徴とする請求項4
    記載の双方向CATVシステム。
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