JP2002232150A - 多層プリント配線板用レーザ孔あけ加工機 - Google Patents

多層プリント配線板用レーザ孔あけ加工機

Info

Publication number
JP2002232150A
JP2002232150A JP2001029244A JP2001029244A JP2002232150A JP 2002232150 A JP2002232150 A JP 2002232150A JP 2001029244 A JP2001029244 A JP 2001029244A JP 2001029244 A JP2001029244 A JP 2001029244A JP 2002232150 A JP2002232150 A JP 2002232150A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
short
wavelength laser
laser
optical system
printed wiring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001029244A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4038988B2 (ja
Inventor
Tatsuo Suzuki
龍雄 鈴木
Kinya Ishiguro
欽也 石黒
Tadao Kimura
忠雄 木村
Takeshi Hasegawa
竹志 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP2001029244A priority Critical patent/JP4038988B2/ja
Publication of JP2002232150A publication Critical patent/JP2002232150A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4038988B2 publication Critical patent/JP4038988B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】配線層間の導通をとるバイア用の孔あけ加工に
て、内層銅箔のランド部の表面の樹脂残渣を完全に除去
し、バイアの層間接続の信頼性を高める多層プリント配
線板用レーザ孔あけ加工機を提供すること。 【解決手段】レーザ光学系として、上層の銅箔に孔を形
成する第一短波長レーザ光学系、第一短波長レーザ光学
系によって形成された銅箔の孔の下の樹脂層に孔を形成
するCO2 レーザ光学系、CO2 レーザ光学系によ
って形成された樹脂層の孔の下の内層銅箔上に残る樹脂
残渣を除去する第二短波長レーザ光学系を具備するこ
と。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層プリント配線
板用レーザ孔あけ加工機に関するものであり、特に、下
層の内層銅箔のランド上に残る樹脂残渣を完全に除去
し、バイアの層間接続の信頼性を高める多層プリント配
線板用レーザ孔あけ加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】多層プリント配線板において、積層する
上下の配線層間の導通をとるための非貫通で垂直方向に
設けられるバイアを形成する際に、その製造工程で形成
されるバイア用の孔はレーザ光を用いて孔あけ加工され
ることが多い。図2は、バイア用の孔あけ加工をするレ
ーザ孔あけ加工機の一例の概念を断面で示す説明図であ
る。
【0003】図2に示すように、このレーザ孔あけ加工
機は、X−Yステージ(60)、X−Yステージ上方の
短波長レーザ光学系(20)、CO2 レーザ光学系
(40)を具備するものである。X−Yステージ(6
0)上には孔あけ加工中の多層プリント配線板(80)
が載置されている。短波長レーザ光学系(20)は短波
長レーザ発振器(21)、ビームスプリッター部(2
3)、ガルバノミラー部(24)で構成され、また、ビ
ームスプリッター部(23)はビームスプリッター(2
3A)、ミラー(23B)からなり、ガルバノミラー部
(24)は2対のガルバノミラー(24A)、(24
B)からなる。
【0004】短波長レーザ発振器(21)からの短波長
レーザ光(25)は、ビームスプリッター部(23)の
ビームスプリッター(23A)にて2分割され、一方の
短波長レーザ光(25A)は下方のガルバノミラー部
(24)の1対のガルバノミラー(24A)に到る。1
対のガルバノミラー(24A)は多層プリント配線板
(80)のX方向及びY方向に短波長レーザ光(25
A)を偏向、走査し、偏向、走査された短波長レーザ光
(25A)は孔あけ加工を行う。
【0005】また、ビームスプリッター(23A)にて
2分割された、他方の短波長レーザ光(25B)はビー
ムスプリッター部(23)のミラー(23B)を経て下
方のガルバノミラー部(24)の他の1対のガルバノミ
ラー(24B)に到る。他の1対のガルバノミラー(2
4B)は、同様に多層プリント配線板(80)のX方向
及びY方向に短波長レーザ光(25B)を偏向、走査
し、偏向、走査された短波長レーザ光(25B)は孔あ
け加工を行うが、2対のガルバノミラー(24A)、
(24B)によって、約50mm×50mmの範囲を偏
向、走査し孔あけ加工を行うようになっている。
【0006】CO2 レーザ光学系(40)はCO2
レーザ発振器(41)、ビームスプリッター部(4
3)、ガルバノミラー部(44)で構成され、また、ビ
ームスプリッター部(43)はビームスプリッター(4
3A)、ミラー(43B)からなり、ガルバノミラー部
(44)は2対のガルバノミラー(44A)、(44
B)からなる。
【0007】CO2 レーザ発振器(41)からのCO
2 レーザ光(45)は、短波長レーザ光学系(20)
におけると同様に、ビームスプリッター部(43)のビ
ームスプリッター(43A)にて2分割され、一方のC
O2 レーザ光(45A)は下方のガルバノミラー部
(44)の1対のガルバノミラー(44A)に到る。1
対のガルバノミラー(44A)は多層プリント配線板
(80)のX方向及びY方向にCO2 レーザ光(45
A)を偏向、走査し、偏向、走査されたCO2 レーザ
光(45A)は孔あけ加工を行う。
【0008】また、ビームスプリッター(43A)にて
2分割された、他方のCO2 レーザ光(45B)はビ
ームスプリッター部(43)のミラー(43B)を経て
下方のガルバノミラー部(44)の他の1対のガルバノ
ミラー(44B)に到る。他の1対のガルバノミラー
(44B)は、同様に多層プリント配線板(80)のX
方向及びY方向にCO2 レーザ光(45B)を偏向、
走査し、偏向、走査されたCO2 レーザ光(45B)
は孔あけ加工を行うが、2対のガルバノミラー(44
A)、(44B)によって、約50mm×50mmの範
囲を偏向、走査し孔あけ加工を行うようになっている。
尚、短波長レーザ光学系(20)とCO2 レーザ光学
系(40)の両光学系間の距離(L3)は約150mm
程度のものである。
【0009】図2に示す多層プリント配線板(80)の
断面においては、ガラスエポキシ(81)、その表裏面
の内層銅箔のランド部(82A)、(82B)、樹脂層
(83A)、(83B)、及び銅箔(84A)、(84
B)が示されている。X−Yステージ(60)上に載置
された多層プリント配線板(80)は、先ず、短波長レ
ーザ発振器(21)からの短波長レーザ光(25)が2
分割された短波長レーザ光(25A)、(25B)によ
って、その樹脂層(83A)上の銅箔(84A)に孔あ
けがされる。すなわち、銅箔(84A)には銅箔の孔
(85A)、(85B)が形成され、下方の樹脂層(8
3A)が露出する。銅箔の孔(85A)、(85B)
は、X−Yステージ(60)の矢印方向への移動に従い
多層プリント配線板(80)の左方部分から右方部分へ
と順次に形成される。
【0010】次に、銅箔の孔(85A)、(85B)が
形成された左方部分が、X−Yステージ(60)の矢印
方向への移動によりCO2 レーザ光学系(40)の下
方に到ると、CO2 レーザ発振器(41)からのCO
2 レーザ光(45)が2分割されたCO2 レーザ光
(45A)、(45B)によって、銅箔の孔(85
A)、(85B)が形成された銅箔(84A)をマスク
として、露出した樹脂層(83A)に孔あけがされる。
すなわち、樹脂層の孔(86A)、(86B)が形成さ
れ、下方の内層銅箔のランド部(82A)が露出する。
短波長レーザ光(25A)、(25B)による銅箔の孔
(85A)、(85B)の形成に続く、CO2 レーザ
光(45A)、(45B)による樹脂層の孔(86
A)、(86B)の形成は、X−Yステージ(60)の
矢印方向への移動に従い順次に多層プリント配線板(8
0)の全面にわたり並列して行われる。
【0011】しかし、このようなCO2 レーザ光を用
いたバイア用の孔あけ加工においては、樹脂層の孔(8
6A)、(86B)は上層の銅箔と内層銅箔の上下の配
線層間の導通をとるバイア用の孔であり、多層プリント
配線板(80)を貫通する孔ではないので、熱加工のよ
うな様相を呈し内層銅箔のランド部(82A)の表面に
2μm程度の樹脂膜が残渣として残ってしまう。そこ
で、この2μm程度の樹脂膜(樹脂残渣)を取り除く処
理を後工程にて行うが、薬液による処理であるために樹
脂層の孔(86A)、(86B)の中の薬液の置換が十
分に行われず、非貫通の樹脂層の孔(86A)、(86
B)の底に露出しているランド部(82A)の表面の樹
脂膜(樹脂残渣)を完全に取りきることは困難なことで
ある。完全に取りきれずに残った樹脂残渣は層間接続の
信頼性を損ねるものとなる。
【0012】このような樹脂残渣を完全に除去する方法
として、例えば、このレーザ孔あけ加工機の短波長レー
ザ光学系(20)を再び用い、短波長レーザ光(25)
によってランド部(82A)表面に残った樹脂残渣を除
去する方法があるが、このように短波長レーザ光学系を
再び用いる方法は、孔あけ加工の生産性を著しく阻害し
好ましいものではない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題を解
決するためになされたものであり、多層プリント配線板
の積層する上下の配線層間の導通をとるバイア用の孔あ
け加工をレーザ孔あけ加工機によって行う際に、内層銅
箔のランド部の表面に樹脂残渣を残すことなく完全に除
去し、バイアの層間接続の信頼性を高める多層プリント
配線板用レーザ孔あけ加工機を提供することを課題とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、多層プリント
配線板を製造する際に用いるレーザ孔あけ加工機におい
て、積層する上下の配線層間の導通をとるバイア用の孔
を形成するレーザ光学系として、 1)上層の銅箔に孔を形成する第一短波長レーザ光学
系、 2)該第一短波長レーザ光学系によって形成された銅箔
の孔の下の樹脂層に孔を形成するCO2 レーザ光学
系、 3)該CO2 レーザ光学系によって形成された樹脂層
の孔の下の内層銅箔上に残る樹脂残渣を除去する第二短
波長レーザ光学系、 を少なくとも具備することを特徴とする多層プリント配
線板用レーザ孔あけ加工機である。
【0015】また、本発明は、上記発明による多層プリ
ント配線板用レーザ孔あけ加工機において、前記第一短
波長レーザ光学系の第一短波長レーザ光と前記第二短波
長レーザ光学系の第二短波長レーザ光が、一基の短波長
レーザ発振器から発振し分岐された短波長レーザ光であ
り、分岐比が第一短波長レーザ光のエネルギーと第二短
波長レーザ光のエネルギーとの比で[70:30]〜
[95:5]であることを特徴とする請求項1記載の多
層プリント配線板用レーザ孔あけ加工機である。
【0016】また、本発明は、上記発明による多層プリ
ント配線板用レーザ孔あけ加工機において、前記第二短
波長レーザ光学系の第二短波長レーザ光の焦点を内層銅
箔上に残る樹脂残渣から−1.0mm〜+1.0mmず
らすことを特徴とする多層プリント配線板用レーザ孔あ
け加工機である。
【0017】また、本発明は、上記発明による多層プリ
ント配線板用レーザ孔あけ加工機において、前記レーザ
光学系のレーザ光の波長が193nm〜10600nm
の範囲にあることを特徴とする多層プリント配線板用レ
ーザ孔あけ加工機である。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明を実施の形態に基づいて以
下に詳細に説明する。図1は、本発明による多層プリン
ト配線板用レーザ孔あけ加工機の一実施例の概念を断面
で示す説明図である。
【0019】図1に示すように、本発明による多層プリ
ント配線板用レーザ孔あけ加工機は、X−Yステージ
(70)、X−Yステージ上方の短波長レーザ発振器
(1)、第一短波長レーザ光学系(10)、CO2 レ
ーザ光学系(30)、第二短波長レーザ光学系(50)
を具備するものである。X−Yステージ(70)上には
孔あけ加工中の多層プリント配線板(90)が載置され
ている。第一短波長レーザ光学系(10)は第一ビーム
スプリッター部(12)、第二ビームスプリッター部
(13)、ガルバノミラー部(14)で構成され、ま
た、第二ビームスプリッター部(13)はビームスプリ
ッター(13a)、ミラー(13b)からなり、ガルバ
ノミラー部(14)は2対のガルバノミラー(14
a)、(14b)からなる。
【0020】短波長レーザ発振器(1)からの短波長レ
ーザ光(15)は、第一ビームスプリッター部(12)
のビームスプリッター(12A)にて第一短波長レーザ
光(15A)と第二短波長レーザ光(15B)に2分割
される。第一短波長レーザ光(15A)は、第二ビーム
スプリッター部(13)のビームスプリッター(13
a)にて更に2分割され、一方の短波長レーザ光(15
a)は下方のガルバノミラー部(14)の1対のガルバ
ノミラー(14a)に到る。1対のガルバノミラー(1
4a)は多層プリント配線板(90)のX方向及びY方
向に短波長レーザ光(15a)を偏向、走査し、偏向、
走査された短波長レーザ光(15a)は孔あけ加工を行
う。
【0021】また、第二ビームスプリッター部(13)
にて2分割された、他方の短波長レーザ光(15b)は
第二ビームスプリッター部(13)のミラー(13b)
を経て下方のガルバノミラー部(14)の他の1対のガ
ルバノミラー(14b)に到る。他の1対のガルバノミ
ラー(14b)は、同様に多層プリント配線板(90)
のX方向及びY方向に短波長レーザ光(15b)を偏
向、走査し、偏向、走査された短波長レーザ光(15
b)は孔あけ加工を行うが、2対のガルバノミラー(1
4a)、(14b)によって、約50mm×50mmの
範囲を偏向、走査し孔あけ加工を行うようになってい
る。
【0022】CO2 レーザ光学系(30)はCO2
レーザ発振器(31)、ビームスプリッター部(3
3)、ガルバノミラー部(34)で構成され、また、ビ
ームスプリッター部(33)はビームスプリッター(3
3a)、ミラー(33b)からなり、ガルバノミラー部
(34)は2対のガルバノミラー(34a)、(34
b)からなる。
【0023】CO2 レーザ発振器(31)からのCO
2 レーザ光(35)は、第一短波長レーザ光学系(1
0)におけると同様に、ビームスプリッター部(33)
のビームスプリッター(33a)にて2分割され、一方
のCO2 レーザ光(35a)は下方のガルバノミラー
部(34)の1対のガルバノミラー(34a)に到る。
1対のガルバノミラー(34a)は多層プリント配線板
(90)のX方向及びY方向にCO2 レーザ光(35
a)を偏向、走査し、偏向、走査されたCO2レーザ光
(35a)は孔あけ加工を行う。
【0024】また、ビームスプリッター(33a)にて
2分割された、他方のCO2 レーザ光(35b)はビ
ームスプリッター部(33)のミラー(33b)を経て
下方のガルバノミラー部(34)の他の1対のガルバノ
ミラー(34b)に到る。他の1対のガルバノミラー
(34b)は、同様に多層プリント配線板(90)のX
方向及びY方向にCO2 レーザ光(35b)を偏向、
走査し、偏向、走査されたCO2 レーザ光(35b)
は孔あけ加工を行うが、2対のガルバノミラー(34
a)、(34b)によって、約50mm×50mmの範
囲を偏向、走査し孔あけ加工を行うようになっている。
尚、第一短波長レーザ光学系(10)とCO2 レーザ
光学系(30)の両光学系間の距離(L1)は約150
mm程度のものである。
【0025】また、第二短波長レーザ光学系(50)は
ミラー部(52)、ビームスプリッター部(53)、ガ
ルバノミラー部(54)で構成され、また、ビームスプ
リッター部(53)はビームスプリッター(53a)、
ミラー(53b)からなり、ガルバノミラー部(54)
は2対のガルバノミラー(54a)、(54b)からな
る。
【0026】前記第一ビームスプリッター部(12)に
て短波長レーザ光(15)から2分割された他方の第二
短波長レーザ光(15B)は、第二短波長レーザ光学系
(50)のミラー部(52)のミラー(52A)を経て
下方のビームスプリッター部(53)のビームスプリッ
ター(53a)にて更に2分割され、一方の短波長レー
ザ光(55a)は下方のガルバノミラー部(54)の1
対のガルバノミラー(54a)に到る。1対のガルバノ
ミラー(54a)は多層プリント配線板(90)のX方
向及びY方向に短波長レーザ光(55a)を偏向、走査
し、偏向、走査された短波長レーザ光(55a)は孔あ
け加工を行う。
【0027】また、ビームスプリッター(53a)にて
2分割された、他方の短波長レーザ光(55b)はビー
ムスプリッター部(53)のミラー(53b)を経て下
方のガルバノミラー部(54)の他の1対のガルバノミ
ラー(54b)に到る。他の1対のガルバノミラー(5
4b)は、同様に多層プリント配線板(90)のX方向
及びY方向に短波長レーザ光(55b)を偏向、走査
し、偏向、走査された短波長レーザ光(55b)は孔あ
け加工を行うが、2対のガルバノミラー(54a)、
(54b)によって、約50mm×50mmの範囲を偏
向、走査し孔あけ加工を行うようになっている。尚、C
O2 レーザ光学系(30)と第二短波長レーザ光学系
(50)の両光学系間の距離(L2)は約150mm程
度のものである。
【0028】図1に示す多層プリント配線板(90)の
断面においては、ガラスエポキシ(91)、その表裏面
の内層銅箔のランド部(92A)、(92B)、樹脂層
(93A)、(93B)、及び銅箔(94A)、(94
B)が示されている。X−Yステージ(70)上に載置
された多層プリント配線板(90)は、先ず、短波長レ
ーザ発振器(1)からの短波長レーザ光(15)が2分
割された第一短波長レーザ光(15A)が更に2分割さ
れた短波長レーザ光(15a)、(15b)によって、
その樹脂層(93A)上の銅箔(94A)に孔あけがさ
れる。すなわち、銅箔(94A)には銅箔の孔(95
a)、(95b)が形成され、下方の樹脂層(93A)
が露出する。銅箔の孔(95a)、(95b)は、X−
Yステージ(70)の矢印方向への移動に従い多層プリ
ント配線板(90)の左方部分から右方部分へと順次に
形成される。
【0029】次に、銅箔の孔(95a)、(95b)が
形成された左方部分が、X−Yステージ(70)の矢印
方向への移動によりCO2 レーザ光学系(30)の下
方に到ると、CO2 レーザ発振器(31)からのCO
2 レーザ光(35)が2分割されたCO2 レーザ光
(35a)、(35b)によって、銅箔の孔(95
a)、(95b)が形成された銅箔(94A)をマスク
として、露出した樹脂層(93A)に孔あけがされる。
すなわち、樹脂層の孔(96a)、(96b)が形成さ
れ、下方の内層銅箔のランド部(92A)が露出する。
【0030】次に、樹脂層の孔(96a)、(96b)
が形成され、下方の内層銅箔のランド部(92A)の露
出した部分が、X−Yステージ(70)の矢印方向への
移動により第二短波長レーザ光学系(50)の下方に到
ると、短波長レーザ発振器(1)からの短波長レーザ光
(15)が2分割された第二短波長レーザ光(15B)
が更に2分割された短波長レーザ光(55a)、(55
b)によって、樹脂層の孔(96a)、(96b)の底
に相当するランド部(92A)表面に残っている樹脂残
渣が完全に除去される。尚、第一短波長レーザ光(15
A)による銅箔の孔(95a)、(95b)の形成に続
く、CO2 レーザ光(35)による樹脂層の孔(96
a)、(96b)の形成、及び第二短波長レーザ光(1
5B)によるランド部(92A)表面の樹脂残渣の除去
は、X−Yステージ(70)の矢印方向への移動に従い
順次に多層プリント配線板(90)の全面にわたり並列
して行われる。
【0031】本発明に用いるCO2 レーザとしては、
そのレーザ光の波長が9.3μm〜10.6μmのもの
が好ましい。また、短波長レーザとしては、YLF、Y
AG、エキシマなどのレーザも用いることができる。こ
れらのレーザは、波長が1321nm以下であるので、
CO2 レーザを用いての樹脂層の孔あけの際にみられ
る熱加工のような様相を避けることができる。
【0032】図1に示す一実施例においては、第一短波
長レーザ光(15A)と第二短波長レーザ光(15B)
は、一基の短波長レーザ発振器(1)からの短波長レー
ザ光(15)が第一ビームスプリッター部(12)にて
分岐されたものであり、この分岐比は第一短波長レーザ
光(15A)のエネルギーと第二短波長レーザ光(15
B)のエネルギーとの比で[70:30]〜[95:
5]であることを特徴とするものである。また、本発明
においては、第二短波長レーザ光学系の第二短波長レー
ザ光の焦点を内層銅箔上に残る樹脂残渣から−1.0m
m〜+1.0mmずらすことにより、第二短波長レーザ
光のエネルギーを微調整することができるものとなる。
【0033】また、本発明による多層プリント配線板用
レーザ孔あけ加工機の生産性については、前記のよう
に、第一短波長レーザ光(15A)による銅箔の孔(9
5a)、(95b)の形成に続く、CO2 レーザ光
(35)による樹脂層の孔(96a)、(96b)の形
成、及び第二短波長レーザ光(15B)によるランド部
(92A)表面の樹脂残渣の除去は、X−Yステージ
(70)の矢印方向への移動に従い順次に多層プリント
配線板(90)の全面にわたり並列して行われるので、
レーザ孔あけ加工の生産性を阻害するものではない。
【0034】例えば、多層プリント配線板の大きさを約
600mm×600mmとすると、各光学系間の距離
(L1、L2)は約150mmであるので、第二短波長
レーザ光(15B)による加工が付加されることによる
レーザ孔あけ加工時間の延びは約25%であり、従来法
に対比するとレーザ孔あけ加工機の生産性は大幅に改善
されたものとなる。
【0035】また、本発明においては、第一短波長レー
ザ光学系(10)、第二短波長レーザ光学系(50)の
各々に独立した短波長レーザ発振器を設けることもでき
る。各々の短波長レーザ光学系に各々の短波長レーザ発
振器を設けることにより、例えば、銅箔への孔あけに
は、銅箔加工に適した周波数領域、エネルギー密度で、
また樹脂残渣の除去には、樹脂残渣の除去に適した周波
数領域、エネルギー密度で各々の加工を効率よく行うこ
とができるものとなる。
【0036】
【発明の効果】本発明は、上層の銅箔に孔を形成する第
一短波長レーザ光学系、第一短波長レーザ光学系によっ
て形成された銅箔の孔の下の樹脂層に孔を形成するCO
2 レーザ光学系、CO2 レーザ光学系によって形成
された樹脂層の孔の下の内層銅箔上に残る樹脂残渣を除
去する第二短波長レーザ光学系を具備する多層プリント
配線板用レーザ孔あけ加工機であるので、積層する上下
の配線層間の導通をとるバイア用の孔あけ加工にて、内
層銅箔のランド部の表面に樹脂残渣を残すことなく完全
に除去し、バイアの層間接続の信頼性を高めることので
きる多層プリント配線板用レーザ孔あけ加工機となる。
【0037】また、本発明は、第一短波長レーザ光学系
の第一短波長レーザ光と第二短波長レーザ光学系の第二
短波長レーザ光が、一基の短波長レーザ発振器から発振
し分岐された短波長レーザ光であるので、設備費用、設
置スペースが低減できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による多層プリント配線板用レーザ孔あ
け加工機の一実施例の概念を断面で示す説明図である。
【図2】バイア用の孔あけ加工をするレーザ孔あけ加工
機の一例の概念を断面で示す説明図である。
【符号の説明】
1、21……短波長レーザ発振器 10……第一短波長レーザ光学系 12……第一ビームスプリッター部 12A……ビームスプリッター 13……第二ビームスプリッター部 13a、23A、33a、43A、53a……ビームス
プリッター 13b、23B、33b、43B、53b……ミラー 14、24、34、44、54……ガルバノミラー部 14a、14b、34a、34b、54a、54b……
1対のガルバノミラー 15A……第一短波長レーザ光 15B……第二短波長レーザ光 15、25……短波長レーザ光 20……短波長レーザ光学系 23、33、43……ビームスプリッター部 24A、24B、44A、44B……1対のガルバノミ
ラー 30、40……CO2 レーザ光学系 31、41……CO2 レーザ発振器 35、45……CO2 レーザ光 50……第二短波長レーザ光学系 52……ミラー部 53……ビームスプリッター部 60、70……X−Yステージ 80、90……多層プリント配線板 81、91……ガラスエポキシ 82A、82B、92A、92B……ランド部 83A、83B、93A、93B……樹脂層 84A、84B、94A、94B……銅箔 85A、85B、95a、95b……銅箔の孔 86A、86B、96a、96b……樹脂層の孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 竹志 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 Fターム(参考) 4E068 AF00 CD04 DA11 5E346 AA43 CC04 CC09 CC32 DD12 FF03 GG15 HH31

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多層プリント配線板を製造する際に用いる
    レーザ孔あけ加工機において、積層する上下の配線層間
    の導通をとるバイア用の孔を形成するレーザ光学系とし
    て、 1)上層の銅箔に孔を形成する第一短波長レーザ光学
    系、 2)該第一短波長レーザ光学系によって形成された銅箔
    の孔の下の樹脂層に孔を形成するCO2 レーザ光学
    系、 3)該CO2 レーザ光学系によって形成された樹脂層
    の孔の下の内層銅箔上に残る樹脂残渣を除去する第二短
    波長レーザ光学系、 を少なくとも具備することを特徴とする多層プリント配
    線板用レーザ孔あけ加工機。
  2. 【請求項2】前記第一短波長レーザ光学系の第一短波長
    レーザ光と前記第二短波長レーザ光学系の第二短波長レ
    ーザ光が、一基の短波長レーザ発振器から発振し分岐さ
    れた短波長レーザ光であり、分岐比が第一短波長レーザ
    光のエネルギーと第二短波長レーザ光のエネルギーとの
    比で[70:30]〜[95:5]であることを特徴と
    する請求項1記載の多層プリント配線板用レーザ孔あけ
    加工機。
  3. 【請求項3】前記第二短波長レーザ光学系の第二短波長
    レーザ光の焦点を内層銅箔上に残る樹脂残渣から−1.
    0mm〜+1.0mmずらすことを特徴とする請求項
    1、又は請求項2記載の多層プリント配線板用レーザ孔
    あけ加工機。
  4. 【請求項4】前記レーザ光学系のレーザ光の波長が19
    3nm〜10600nmの範囲にあることを特徴とする
    請求項1、請求項2、又は請求項3記載の多層プリント
    配線板用レーザ孔あけ加工機。
JP2001029244A 2001-02-06 2001-02-06 多層プリント配線板用レーザ孔あけ加工機 Expired - Fee Related JP4038988B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001029244A JP4038988B2 (ja) 2001-02-06 2001-02-06 多層プリント配線板用レーザ孔あけ加工機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001029244A JP4038988B2 (ja) 2001-02-06 2001-02-06 多層プリント配線板用レーザ孔あけ加工機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002232150A true JP2002232150A (ja) 2002-08-16
JP4038988B2 JP4038988B2 (ja) 2008-01-30

Family

ID=18893614

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001029244A Expired - Fee Related JP4038988B2 (ja) 2001-02-06 2001-02-06 多層プリント配線板用レーザ孔あけ加工機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4038988B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003211276A (ja) * 2002-01-22 2003-07-29 Sumitomo Heavy Ind Ltd レーザ加工方法及びレーザ加工装置
JP2004098121A (ja) * 2002-09-09 2004-04-02 Sumitomo Heavy Ind Ltd レーザ加工方法及びレーザ加工装置
JP2008272830A (ja) * 2007-05-02 2008-11-13 Eo Technics Co Ltd レーザ加工装置
US8290239B2 (en) 2005-10-21 2012-10-16 Orbotech Ltd. Automatic repair of electric circuits
CN114193006A (zh) * 2022-01-21 2022-03-18 武汉元禄光电技术有限公司 多头多波长pcb激光钻孔装置以及方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003211276A (ja) * 2002-01-22 2003-07-29 Sumitomo Heavy Ind Ltd レーザ加工方法及びレーザ加工装置
JP2004098121A (ja) * 2002-09-09 2004-04-02 Sumitomo Heavy Ind Ltd レーザ加工方法及びレーザ加工装置
US8290239B2 (en) 2005-10-21 2012-10-16 Orbotech Ltd. Automatic repair of electric circuits
JP2008272830A (ja) * 2007-05-02 2008-11-13 Eo Technics Co Ltd レーザ加工装置
CN114193006A (zh) * 2022-01-21 2022-03-18 武汉元禄光电技术有限公司 多头多波长pcb激光钻孔装置以及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4038988B2 (ja) 2008-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003204137A (ja) レーザー穴あけ加工方法
JP2000190087A (ja) 2軸レ―ザ加工機
JP2002011588A (ja) レーザドリル加工機及びレーザを用いた加工方法
JPH11342485A (ja) レーザ加工機およびスルーホール・ブラインドビアホール用加工孔の形成方法
JP2002232150A (ja) 多層プリント配線板用レーザ孔あけ加工機
JPH11277272A (ja) レーザドリル装置及びレーザ穴あけ加工方法
JPH11103150A (ja) レーザ加工装置
JPH10314972A (ja) レーザ加工装置
JP3413481B2 (ja) レーザ穴あけ加工方法及び加工装置
JP4589760B2 (ja) レーザ加工方法
JP2020062658A (ja) レーザ加工装置およびレーザ加工方法
JPH11309594A (ja) レーザ加工装置およびその加工部品
JP2019130555A (ja) レーザ加工装置およびレーザ加工方法
JPH11277273A (ja) レーザドリル装置及びレーザ穴あけ加工方法
JP2003260579A (ja) レーザ加工方法及びレーザ加工装置
KR100504234B1 (ko) 레이저천공 가공방법
JP3338927B2 (ja) レーザ穴あけ加工装置用のデスミア装置及びデスミア方法
JP4163319B2 (ja) レーザ穴あけ加工装置用のデスミア方法及びデスミア装置
JP2008126306A (ja) レーザ加工装置、及び、レーザ加工方法
JP4163320B2 (ja) レーザ穴あけ加工装置用のデスミア方法及びデスミア装置
CN214392879U (zh) 一种激光光路系统
JPH11342490A (ja) レーザ穴あけ加工装置用のデスミア装置及びデスミア方法
JP4948923B2 (ja) ビーム照射装置、及び、ビーム照射方法
CN100490607C (zh) 软性印刷电路板的激光钻孔系统及方法
JP2002217550A (ja) レーザ加工方法、レーザ加工装置および多層配線基板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20040123

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071016

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071029

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101116

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101116

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111116

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111116

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121116

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121116

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131116

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees