JP2002231121A - ブレーカ装置 - Google Patents

ブレーカ装置

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JP2002231121A
JP2002231121A JP2001028756A JP2001028756A JP2002231121A JP 2002231121 A JP2002231121 A JP 2002231121A JP 2001028756 A JP2001028756 A JP 2001028756A JP 2001028756 A JP2001028756 A JP 2001028756A JP 2002231121 A JP2002231121 A JP 2002231121A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リレー回路が完全にOFF状態にならないう
ちに主回路がOFF状態に切り替わることを防止する。 【解決手段】 操作部材40のOFF姿勢への操作方向
は、その後のプラグ30の離脱操作の方向に対して直交
するので、操作部材40の操作とプラグ30の操作との
間の時間差が大きい。即ち、操作部材40の操作による
リレー回路OFFの動作とその後のプラグ30の操作に
よる主回路OFFの動作のタイミングが大きくずれる。
これにより、リレー回路が完全にOFF状態にならない
うちに主回路がOFF状態に切り替わることが防止され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーカ装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のブレーカ装置について説明する
と、プラグを上からケースに取り付けると、ケース内の
一対の電極がプラグの短絡端子により短絡されて主回路
がON状態となり、さらに、プラグに設けたレバーを倒
すと、そのレバーが、ケースに設けたマイクロスイッチ
をONにすることによってリレー回路がON状態とな
る。この状態から、レバーを起こすと、マイクロスイッ
チがOFFになってリレー回路がOFF状態になり、さ
らに、起こしたレバーを摘んで持ち上げつつプラグをケ
ースから抜くと、短絡端子による両電極の短絡が解除さ
れるため主回路がOFF状態となるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】プラグを抜いて主回路
をOFFにする際には、予め、レバーを起こす操作によ
ってリレー回路をOFF状態とすることによって、電極
と短絡端子との間にアークが発生しないようになってい
る。ところが、マイクロスイッチがOFFになってから
リレー回路が完全にOFF状態になるまでにはタイムラ
グ(約150ミリ秒程度)があることから、もし、リレ
ー回路が完全にOFFならないうちにプラグが抜かれて
主回路がOFFに切り替わった場合には、電極と短絡端
子との間にアークが発生する虞がある。
【0004】ここで、上記従来のブレーカ装置をみる
と、レバーを抜取り可能な姿勢へ起こす操作(即ち、リ
レー回路を開くための操作)と、それに引き続いてプラ
グを抜き取る操作(即ち、主回路を開くための操作)と
の2つの操作は、レバーに指を引っ掛けたままで一連の
操作として行うことができるようになっており、しか
も、この2つの操作における指の移動方向が概ね同じ方
向(上方)となっている。そのため、この2つの操作を
極めて短い時間で一気に行うことが可能である。そし
て、この一気操作において、マイクロスイッチがOFF
になってから主回路がOFFになるまでの時間がリレー
回路の上記タイムラグよりも短い場合には、リレー回路
が完全にOFF状態にならないうちに主回路がOFF状
態に切り替わってアークが発生することになる。
【0005】本願発明は上記事情に鑑みて創案され、リ
レー回路が完全にOFF状態にならないうちに主回路が
OFF状態に切り替わることを防止することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、主回
路を構成する一対の電極と、リレー回路を構成するスイ
ッチ部材とが設けられたケースと、このケースに嵌合す
ることで前記一対の電極を短絡させて前記主回路をON
状態にするとともに、前記ケースから離脱することで前
記主回路をOFF状態にするプラグと、前記プラグに設
けられ、前記スイッチ部材に当接して前記リレー回路を
ON状態にするON姿勢と、前記スイッチ部材から離間
して前記リレー回路をOFF状態にするOFF姿勢との
間での変位を可能とされた操作部材とを備えてなり、前
記主回路と前記リレー回路が共にONの状態において、
前記プラグを前記ケースから離脱して前記主回路をOF
F状態にするのに先立ち、前記操作部材をOFF姿勢へ
変位させて前記リレー回路をOFF状態にするようにな
っているものであって、前記操作部材の前記ON姿勢か
らOFF姿勢への変位方向を、前記プラグの前記ケース
からの離脱方向とは異なる方向に設定した構成とした。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記操作部材を前記プラグに対して相対回転可能に
支持し、この操作部材のON姿勢とOFF姿勢との間の
回転の中心軸を、前記プラグの前記ケースからの離脱方
向と概ね同じ方向とした構成とした。請求項3の発明
は、請求項1又は請求項2の発明において、前記操作部
材が、前記プラグを前記ケースから離脱させるときに掴
むためのグリップを兼ねている構成とした。
【0008】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
のいずれかの発明において、前記ケースに、ON姿勢に
変位した前記操作部材を係止させることで、その操作部
材がOFF姿勢側へ戻ることを規制可能な戻り規制部を
形成した構成とした。請求項5の発明は、請求項1乃至
請求項4のいずれかの発明において、前記ケースに、O
N姿勢に変位した前記操作部材に係止することで、その
操作部材及び前記プラグが前記ケースから離脱する方向
へ変位することを規制するストッパを設けた構成とし
た。
【0009】請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5
のいずれかの発明において、前記プラグと前記操作部材
に、その操作部材がON姿勢とOFF姿勢のうち少なく
ともいずれか一方の姿勢にあるときにその操作部材の遊
動を規制可能な位置決め手段を設けた構成とした。請求
項7の発明は、請求項6の発明において、前記位置決め
手段を、前記プラグと前記操作部材の対向面に形成した
互いに嵌合可能な凹部と凸部によって構成し、前記操作
部材を変位させる過程では前記プラグと前記操作部材の
うちいずれか一方に形成されている前記凸部が他方に対
して弾性的に摺接可能とした構成とした。
【0010】請求項8の発明は、請求項1乃至請求項7
のいずれかの発明において、前記スイッチ部材を一対の
端子金具によって構成し、前記操作部材に、ON姿勢に
変位したときに前記一対の端子金具を短絡させる短絡端
子を設けた構成とした。請求項9の発明は、請求項1乃
至請求項8の発明において、前記ケースに、前記プラグ
が正規に嵌合した状態では前記操作部材のON姿勢への
変位を許容するが、前記プラグが半嵌合の状態では前記
操作部材と干渉してその操作部材がON姿勢へ変位する
ことを規制する嵌合検知部を設けた構成とした。
【0011】
【発明の作用及び効果】[請求項1の発明]操作部材の
OFF姿勢への操作方向と、その後のプラグの離脱操作
の方向とが互いに異なるので、操作部材の操作とプラグ
の操作との間の時間差が大きい。即ち、操作部材の操作
によるリレー回路OFFの動作とその後のプラグの操作
による主回路OFFの動作のタイミングが大きくずれ
る。これにより、リレー回路が完全にOFF状態になら
ないうちに主回路がOFF状態に切り替わることが防止
される。
【0012】[請求項2の発明]操作部材の回転操作方
向がプラグの離脱操作方向と直交する方向なので、操作
部材の操作とプラグの操作との間の時間差が十分に大き
く確保される。 [請求項3の発明]操作部材が、プラグをケースからの
離脱時に掴むためのグリップを兼ねているので、操作部
材をOFF姿勢へ変位させる操作とその後のプラグを離
脱させる操作とを、操作部材から手を離すことなく連続
的に行うことができる。
【0013】[請求項4の発明]戻り規制部を形成した
ことにより、操作部材をON姿勢に保持することができ
る。 [請求項5の発明]ストッパを設けたので、操作部材が
ON姿勢にあってリレー回路がON状態となっているに
も拘わらずプラグが離脱されて主回路がOFF状態にな
ってしまう、ということが確実に防止される。 [請求項6の発明]ON姿勢またはOFF姿勢に変位操
作された操作部材は、位置決め手段によってON姿勢ま
たはOFF姿勢に保持される。
【0014】[請求項7の発明]操作部材がON姿勢ま
たはOFF姿勢に到達すると、凹凸の嵌合によって遊動
規制される。また、凸部と凹部が弾性的に勢いよく嵌合
するので、作業者は節度感の有無によって操作部材の嵌
合状態、即ち操作部材がON姿勢またはOFF姿勢に確
実に到達したか否かを確認することができる。 [請求項8の発明]スイッチ部材及びそのスイッチ部材
をON・OFFする手段として、端子金具を用いたの
で、スイッチ部材としてマイクロスイッチ等の複雑な機
器を用いるのに比べると、コストが低く抑えられる。
【0015】[請求項9の発明]嵌合検知部を設けたこ
とより、操作部材のON姿勢への変位の可否に基づい
て、ケースに対するプラグの嵌合状態を検知することが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】[実施形態1]以下、本発明を具
体化した実施形態1を図1乃至図8を参照して説明す
る。本実施形態のブレーカ装置は、合成樹脂製のケース
10と、このケース10に嵌合される合成樹脂製のプラ
グ30と、このプラグ30に取り付けられた合成樹脂製
の操作部材40とを供えて構成されている。尚、以下の
説明において、前後方向及び左右方向については、図1
における右斜め上方を前方、右斜め下方を右方というこ
とにする。
【0017】ケース10は、その上面が開放されている
とともに内部が隔壁11によって前後2室に仕切られて
おり、その隔壁11によって形成された前側の嵌合室1
2内には、支柱13が立設されている。支柱13の左右
両側面には、板状をなす一対の電極14が固定して設け
られている。この一対の電極14は、主回路(図示せ
ず)を構成するものであって、プラグ30が支柱13に
嵌合されない状態では、この一対の電極14が互いに離
間した非導通状態となっており、これにより、主回路が
OFF状態となっている。
【0018】隔壁11には、上方へ立ち上がる支持部1
5が形成され、この支持部15の上端部には、嵌合室1
2側(前側)へオーバーハング状に延出するとともに、
支持部15から操作部材40の回転中心と同心の四半円
弧状に概ね右前方へ延出した形態のストッパ16が形成
されている。このストッパ16は、プラグ30がケース
10に対して正規嵌合された状態(ケース10に対して
最も低い位置に嵌合された状態)では操作部材40の突
出部45の上面よりも僅かに高い位置にあってその突出
部45と干渉しないような高さに設定されている。
【0019】ストッパ16の下面における支持部15の
近傍位置には、電線17の端末に固着された一対の端子
金具18(本発明の構成要件であるスイッチ部材)が、
互いに前後に離間し且つ電線17を左方へ延出させるよ
うに前後に並んだ状態で固定されている。この一対の端
子金具18は、リレー回路(図示せず)を構成するもの
であって、この一対の端子金具18が短絡していない状
態では、リレー回路がOFF状態となる。尚、図示はし
ないが、端子金具18は下方へ臨む弾性片を有してお
り、後述する短絡端子46の上面に対して弾性的に接触
するようになっている。
【0020】ストッパ16の下面における端子金具18
の右方近傍位置には、下方へ三角形状に突出するととも
に前後方向(操作部材40の回転方向に対して概ね直交
する方向)に延びた形態の戻り規制部19が形成されて
いる。この戻り規制部19は、プラグ30が正規嵌合さ
れた状態において、操作部材40の突出部45の上端と
部分的に干渉し得る高さに設定されている。支持部15
には、その左側面から前方へ延出する形態の回転規制部
20が形成されている。この回転規制部20と戻り規制
部19との間の左右方向(操作部材40の回転方向と概
ね同じ方向)の間隔は、操作部材40の突出部45より
も僅かに大きい寸法とされている。
【0021】ストッパ16の前方を向いた延出端面は、
プラグ30が正規嵌合されたか否かを検知する嵌合検知
部21となっている。即ち、ストッパ16は嵌合検知部
21を兼用している。この嵌合検知部21の高さは、プ
ラグ30が正規嵌合された状態では操作部材40の突出
部45と干渉しない(突出部45が嵌合検知部21より
も下方に位置する)が、プラグ30が半嵌合状態(正規
嵌合よりも少し高い位置にある状態)では突出部45と
干渉し得る高さに設定されている。プラグ30は、下面
開放の方形箱状をなし、ケース10に嵌合する際には、
嵌合室12内に上から落とし込むように収容されるとと
もに、電極14を支持している支柱13に対して被られ
るようになっている。また、プラグ30の内部には、左
右一対の弾性脚部32を有する金属製の短絡部材31が
固定されている。プラグ30がケース10(支柱13)
に正規嵌合された状態では、短絡部材31の一対の弾性
脚部32が支柱13の一対の電極14に対して外面側か
ら弾性的に当接し、これによって一対の電極14が短絡
部材31によって電気的導通可能な状態となり、もっ
て、主回路がON状態となる。尚、ケース10に嵌合し
たプラグ30は、その下端部を嵌合室12の底部外周の
受け部12Aに嵌合させることにより、水平方向(ケー
ス10に対する嵌合方向と直交する方向)において位置
決めされるとともに、水平方向への平行移動及び上下方
向軸周りの回転移動が規制されている。また、プラグ3
0をケース10から上方へ離脱させると、短絡部材31
による一対の電極14の短絡が解除されるため、主回路
はOFF状態となる。
【0022】プラグ30の上面には操作部材40が取り
付けられている。操作部材40は、円板形をなし、その
中心下面に突成した軸部41(本発明の構成要件である
操作部材40の回転の中心軸)をプラグ30の上面の軸
受孔33に嵌合することにより、その軸部41を中心と
してプラグ30に対して相対的に回転し得るように支持
されている。この軸部41即ち操作部材40の回転の中
心軸の軸線は、ケース10に対するプラグ30の嵌合方
向(上下方向)とほぼ同じ方向を向いていることにな
る。
【0023】また、プラグ30の上面においては、その
軸受孔33と同心の円周上において90°の角度間隔を
空けた2位置に、略半球形をなすON姿勢用凸部34
(本発明の構成要件である位置決め手段)とOFF姿勢
用凸部35(本発明の構成要件である位置決め手段)が
形成されている。一方、操作部材40の下面には、その
両凸部34,35との嵌合を可能とされた球面状の凹部
42(本発明の構成要件である位置決め手段)が形成さ
れている。凹部42がいずれの凸部34,35にも嵌合
していない状態では、操作部材40が部分的に上方へ弾
性撓みしつつその下面が両凸部34,35に当接(また
は、摺接)するが、凹部42がいずれかの凸部34,3
5に嵌合すると、操作部材40が弾性復帰するようにな
っている。尚、凹部42がいずれからの凸部34,35
と嵌合している状態では、軸部41の拡径部41Aがプ
ラグ30の上面壁に係止するため、操作部材40がプラ
グ30に対して上下方向へ遊動する虞はない。
【0024】操作部材40の上面には、その回転中心を
通る径方向に沿って延びる細長いグリップ部43が形成
されている。グリップ部43の上端には、その長さ方向
に沿って外側方へ張り出す指掛け部44が形成されてい
る。さら、操作部材40の外周には、径方向外向きに突
出する突出部45が形成されている。突出部45はその
上下両面とも操作部材40の上下両面に対して面一状に
連続している。かかる突出部45の上面には、短絡端子
46が固定されている。短絡端子46の平面形状、大き
さ、配置は、ケース10側の一対の端子金具18の双方
に対して同時に接触し得るように設定されている。
【0025】[本実施形態の作用]ケース10にプラグ
30を嵌合する際には、予め、操作部材40を、その凹
部42とOFF姿勢用凸部35とが嵌合するOFF姿勢
に位置決めしておく(図3に実線で示す)。この状態で
は、凹部42とOFF姿勢用凸部35との嵌合により、
プラグ30に対する操作部材40の回転方向の遊動が規
制される。この状態で、グリップ部43を摘みつつ、プ
ラグ30をケース10に嵌合する。すると、短絡部材3
1により一対の電極14が短絡状態となり、主回路がO
N状態となる。このとき、突出部45と嵌合検知部21
とは操作部材40の周方向(回転方向)に対向してい
る。プラグ30を嵌合した後は、グリップ部43を摘ん
だままで、操作部材40を、上から見て時計回り方向へ
90°回転させてON姿勢へ変位させる。すると、図2
に示すように、操作部材40の突出部45がストッパ1
6の下に潜り込んで短絡端子46が一対の端子金具18
に対して下から接触し、その両端子金具18を短絡状態
にすることにより、リレー回路がON状態となる。
【0026】尚、OFF姿勢にある操作部材40をON
姿勢へ変位させる際に、プラグ30が半嵌合状態(図5
を参照)のままであると、突出部45が嵌合検知部21
に対して前方から当接するために操作部材40の回転操
作が規制され、突出部45をストッパ16の下に潜り込
ませることができなくなる。これによって、プラグ30
が半嵌合状態のままであることが判る。突出部45がス
トッパ16の下に潜り込んだ状態でON姿勢方向へ回転
する過程では、操作部材40がON姿勢に至る直前で、
突出部45が下方へ弾性撓みするとともにストッパ16
が上方へ弾性撓みしつつ、突出部45が戻り規制部19
の下を通過する。操作部材40が戻り規制部19を通過
してON姿勢に達すると、凸部34,35との干渉によ
って上方へ弾性撓みしていた操作部材40が弾性復帰す
ることにより、節度感を伴いつつ凹部42とON姿勢用
凸部34とが嵌合する。このON姿勢用凸部34と凹部
42の嵌合により、操作部材40は回転方向への遊動を
規制された状態に保持される。
【0027】ON姿勢に達した操作部材40を更に回転
させようとしても、突出部45が回転規制部20に対し
て右方から係止することにより、ON姿勢を通過して過
剰に回転されることが規制されている。また、ON姿勢
の操作部材40は、その突出部45が戻り規制部19に
対して左方から係止することによって、OFF姿勢へ戻
る方向への回転を規制されている。この状態から、プラ
グ30をケース10から外す際には、まず、グリップ部
43を摘み、突出部45と戻り規制部19との係止力及
びON姿勢用凸部34と凹部42との嵌合力を上回る回
転操作力を付与しつつ、操作部材40を上面から見て反
時計周り方向へ回転させる。すると、短絡端子46が両
端子金具18から離れるので、両端子金具18の短絡状
態が解除され、リレー回路がOFF状態に切り替わる。
【0028】そして、操作部材40がOFF姿勢に到達
すると、OFF姿勢用凸部35と凹部42とが嵌合して
操作部材40が遊動規制されるとともに、突出部45が
ストッパ16の前方へ抜け出した状態となる。この後、
グリップ部43を摘んだままの状態で操作部材40とプ
ラグ30を持ち上げる。すると、プラグ30がケース1
0(支柱13)から離脱し、これにより、両電極14が
非導通状態になって主回路がOFF状態に切り替わる。
【0029】尚、突出部45がストッパ16の下に一部
でも潜り込ませている状態、即ち、両端子金具18が短
絡端子46によって短絡されてリレー回路がON状態と
なっている可能性があるときには、突出部45とストッ
パ16との係止により、操作部材40とプラグ30の上
方への変位、即ち両電極14が非導通状態となって主回
路がOFF状態に切り替わることが規制される。
【0030】[本実施形態の効果]操作部材40のOF
F姿勢への操作方向と、その後のプラグ30の離脱操作
の方向とが互いに異なるので、操作部材40の操作とプ
ラグ30の操作との間の時間差が大きい。特に、本実施
形態では、操作部材40の回転操作方向がプラグ30の
離脱操作方向と直交する方向なので、操作部材40の操
作とプラグ30の操作との間の時間差を十分に大きく確
保することができる。即ち、操作部材40の操作による
リレー回路OFFの動作に対し、その後のプラグ30の
操作による主回路OFFの動作のタイミングを大きく遅
らせることができるので、リレー回路が完全にOFF状
態にならないうちに主回路がOFF状態に切り替わるこ
とが防止される。
【0031】操作部材40にグリップ部43を設けたこ
とにより、操作部材40が、プラグ30をケース10か
らの離脱時に掴むためのグリップを兼ねるようにしたの
で、操作部材40をOFF姿勢へ変位させる操作とその
後のプラグ30を離脱させる操作とを、操作部材40か
ら手を離すことなく連続的に行うことができ、操作性が
よい。戻り規制部19を形成したことにより、操作部材
40をON姿勢に保持し、OFF姿勢側への戻りを確実
に防止することができる。
【0032】ON姿勢に変位した操作部材40に係止す
ることで、その操作部材40及びプラグ30がケース1
0から離脱する方向へ変位することを規制するストッパ
16を設けたので、操作部材40がON姿勢にあってリ
レー回路がON状態となっているにも拘わらずプラグ3
0が離脱されて主回路がOFF状態になってしまう、と
いうことが確実に防止される。プラグ30と操作部材4
0に位置決め手段(34,35,42)を設けたので、
ON姿勢またはOFF姿勢に変位操作された操作部材4
0は、位置決め手段によってON姿勢またはOFF姿勢
に保持される。
【0033】操作部材40をON姿勢とOFF姿勢との
間で回転変位させる過程では、プラグ30に設けた凸部
34,35が操作部材40に対して弾性的に摺接するよ
うにしたので、その弾性復元力により、凸部34,35
と凹部42とが弾性的に勢いよく嵌合し、作業者は嵌合
時に節度感を感得することができる。したがって、節度
感の有無によって操作部材40の嵌合状態、即ち操作部
材40がON姿勢またはOFF姿勢に確実に到達したか
否かを確認することができる。
【0034】リレー回路をON・OFFする手段とし
て、単なる金属材によって形成された端子金具18と短
絡端子46を用いたので、スイッチ部材としてマイクロ
スイッチ等の複雑な機器を用いるのに比べると、コスト
が低く抑えられている。ケース10に、プラグ30が正
規に嵌合した状態ではOFF姿勢にある操作部材40の
ON姿勢への変位を許容するが、プラグ30が半嵌合の
状態では操作部材40と干渉してその操作部材40がO
N姿勢へ変位することを規制する嵌合検知部21を設け
たので、OFF姿勢にある操作部材40のON姿勢側へ
の変位の可否に基づいて、ケース10に対するプラグ3
0の嵌合状態を検知することが可能となっている。
【0035】[他の実施形態]本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態では操作部材がプラグをケースから
外すときに掴むためのグリップを兼ねている場合につい
て説明したが、本発明によれば、操作部材と、プラグを
外すときに掴むためのグリップとを、別体の部品として
もよい。
【0036】(2)上記実施形態では操作部材がON姿
勢とOFF姿勢との間で回転操作されるようにしたが、
本発明によれば、操作部材の変位形態は、回転に限ら
ず、直線的な平行移動や、揺動変位等とすることもでき
る。 (3)上記実施形態では操作部材の回転操作の中心軸を
プラグの外し操作方向と平行にしたが、本発明によれ
ば、回転操作の中心軸をプラグの外し操作方向に対して
斜め方向や直角方向とすることもできる。
【0037】(4)上記実施形態では位置決め手段の凹
部を操作部材に形成するとともに凸部をプラグに形成し
たが、本発明によれば、これとは逆に、凹部をプラグに
形成するとともに凸部を操作部材に形成してもよく、ま
た、プラグに凹部と凸部の両方を形成するとともに操作
部材にも凹部と凸部の両方を形成してもよい。 (5)上記実施形態ではスイッチ部材を端子金具で構成
したが、本発明によれば、スイッチ部材としてマイクロ
スイッチ等の他のスイッチ手段を用いることもできる。
【0038】(6)上記実施形態では操作部材のON姿
勢とOFF姿勢のとの間の変位角度を90°としたが、
本発明では、変位角度は90°より小さい角度にしても
よく、90°より大きい角度にしてもよい。尚、この変
位角度が大きいほど、操作部材の操作とプラグの操作と
のタイムラグを大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の分解斜視図
【図2】プラグをケースに嵌合するとともに操作部材を
ON姿勢に変位させた状態を示す平面図
【図3】操作部材をOFF姿勢に変位させた状態を示す
平面図
【図4】プラグをケースに嵌合するとともに操作部材を
ON姿勢に変位させた状態を示す断面図
【図5】プラグが半嵌合の状態を示す部分断面図
【図6】図4のX−X断面図
【図7】図4のY−Y断面図
【図8】プラグを外した状態のX−X断面図
【符号の説明】
10…ケース 14…電極 16…ストッパ 18…端子金具(スイッチ部材) 19…戻り規制部 21…嵌合検知部 30…プラグ 34…ON姿勢用凸部(位置決め手段) 35…OFF姿勢用凸部(位置決め手段) 40…操作部材 41…軸部(操作部材の回転の中心軸) 42…凹部(位置決め手段) 46…短絡端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近田 一元 愛知県名古屋市南区菊住一丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 Fターム(参考) 5G057 AA18 KK16 5G502 AA01 BA04 CC14 CC47 FF01 FF09

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主回路を構成する一対の電極と、リレー
    回路を構成するスイッチ部材とが設けられたケースと、 このケースに嵌合することで前記一対の電極を短絡させ
    て前記主回路をON状態にするとともに、前記ケースか
    ら離脱することで前記主回路をOFF状態にするプラグ
    と、 前記プラグに設けられ、前記スイッチ部材に当接して前
    記リレー回路をON状態にするON姿勢と、前記スイッ
    チ部材から離間して前記リレー回路をOFF状態にする
    OFF姿勢との間での変位を可能とされた操作部材とを
    備えてなり、 前記主回路と前記リレー回路が共にONの状態におい
    て、前記プラグを前記ケースから離脱して前記主回路を
    OFF状態にするのに先立ち、前記操作部材をOFF姿
    勢へ変位させて前記リレー回路をOFF状態にするよう
    になっているものであって、 前記操作部材の前記ON姿勢からOFF姿勢への変位方
    向を、前記プラグの前記ケースからの離脱方向とは異な
    る方向に設定したことを特徴とするブレーカ装置。
  2. 【請求項2】 前記操作部材を前記プラグに対して相対
    回転可能に支持し、この操作部材のON姿勢とOFF姿
    勢との間の回転の中心軸を、前記プラグの前記ケースか
    らの離脱方向と概ね同じ方向としたことを特徴とする請
    求項1記載のブレーカ装置。
  3. 【請求項3】 前記操作部材が、前記プラグを前記ケー
    スから離脱させるときに掴むためのグリップを兼ねてい
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のブレー
    カ装置。
  4. 【請求項4】 前記ケースに、ON姿勢に変位した前記
    操作部材を係止させることで、その操作部材がOFF姿
    勢側へ戻ることを規制可能な戻り規制部を形成したこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
    ブレーカ装置。
  5. 【請求項5】 前記ケースに、ON姿勢に変位した前記
    操作部材に係止することで、その操作部材及び前記プラ
    グが前記ケースから離脱する方向へ変位することを規制
    するストッパを設けたことを特徴とする請求項1乃至請
    求項4のいずれかに記載のブレーカ装置。
  6. 【請求項6】 前記プラグと前記操作部材に、その操作
    部材がON姿勢とOFF姿勢のうち少なくともいずれか
    一方の姿勢にあるときにその操作部材の遊動を規制可能
    な位置決め手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至
    請求項5のいずれかに記載のブレーカ装置。
  7. 【請求項7】 前記位置決め手段を、前記プラグと前記
    操作部材の対向面に形成した互いに嵌合可能な凹部と凸
    部によって構成し、前記操作部材を変位させる過程では
    前記プラグと前記操作部材のうちいずれか一方に形成さ
    れている前記凸部が他方に対して弾性的に摺接可能とし
    たことを特徴とする請求項6記載のブレーカ装置。
  8. 【請求項8】 前記スイッチ部材を一対の端子金具によ
    って構成し、前記操作部材に、ON姿勢に変位したとき
    に前記一対の端子金具を短絡させる短絡端子を設けたこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載
    のブレーカ装置。
  9. 【請求項9】 前記ケースに、前記プラグが正規に嵌合
    した状態では前記操作部材のON姿勢への変位を許容す
    るが、前記プラグが半嵌合の状態では前記操作部材と干
    渉してその操作部材がON姿勢へ変位することを規制す
    る嵌合検知部を設けたことを特徴とする請求項1乃至請
    求項8のいずれかに記載のブレーカ装置。
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