JP3389796B2 - ブレーカ装置 - Google Patents

ブレーカ装置

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JP3389796B2
JP3389796B2 JP30525996A JP30525996A JP3389796B2 JP 3389796 B2 JP3389796 B2 JP 3389796B2 JP 30525996 A JP30525996 A JP 30525996A JP 30525996 A JP30525996 A JP 30525996A JP 3389796 B2 JP3389796 B2 JP 3389796B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電気自動車
の電源回路等に介設して用いられるブレーカ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来この種のブレーカ装置としては、基
板上に互いに離間して設けられた一対の固定電極の一方
に、レバー式の可動電極を回動可能に支持し、可動電極
を起立姿勢から傾倒させて、他方の固定電極に形成され
た弾性挟持片に差し込むことで導通を取るようにした、
いわゆるナイフスイッチ型のものが使用されていた。
【0003】しかし、ナイフスイッチ型のものでは導通
路が剥き出しの状態であり、特に電気自動車の電源回路
には大電流が流れることから、安全性を考慮した場合に
必ずしも好適とは言えない。そこで、一対の固定電極に
対して一対の可動電極を嵌合させることにより両固定電
極を導通させ、両可動電極を離脱することにより両固定
電極間の導通を遮断することが考えられる。この場合、
一対の可動電極にハンドルを取り付けてそのハンドルを
把持すると、嵌合時の操作性を向上させることができ
る。一方、ブレーカ装置が車体に搭載される場合には省
スペース化のために小型化することが要求されるが、こ
の要求に対応するためにはハンドルを可倒式とし、嵌合
・離脱の操作のときにはハンドルを起立姿勢とし、嵌合
完了時にはハンドルを格納位置に倒しておけばよい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような可倒式の
ハンドルを設ける構造において、例えば可動電極に装着
した防水用のOリング等の起因して嵌合途中で嵌合抵抗
が急に大きくなるような場合には、作業者が嵌合途中で
正規嵌合されたと勘違いして嵌合操作を止め、ハンドル
を倒して作業を終了してしまう虞がある。本発明は上記
のような事情に基づいて完成されたものであって、電極
の半嵌合を防止することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ケー
シング内に設けられた一対の固定電極と、この一対の固
定電極に対して嵌合・離脱されてその両固定電極間を接
続・切断する可動電極と、その可動電極に回動を可能に
設けられた嵌合・離脱操作用のハンドルとを備えてな
り、前記ケーシングと前記ハンドルには、前記可動電極
が半嵌合の状態で前記ハンドルを回動させたときにその
回動途中で互いに係合してテコ作用により前記可動電極
を正規嵌合位置へ変位させるテコ機能部が設けられてお
り、前記ケーシングと前記ハンドルには、前記ハンドル
の嵌合操作の際に前記可動電極が正規嵌合位置に至る途
中で規制部と摺動子との当接により前記ハンドルの回動
を規制する回動規制手段が設けられているところに特徴
を有する。
【0006】請求項2の発明は、ケーシング内に設けら
れた一対のピン状をなす固定電極と、この一対の固定電
極に対して抜き差しするように嵌合・離脱されてその両
固定電極間を接続・切断する可動電極と、その可動電極
に回動を可能に設けられた嵌合・離脱操作用のハンドル
とを備えてなり、前記ケーシングと前記ハンドルには、
前記可動電極が半嵌合の状態で前記ハンドルを回動させ
たときにその回動途中で互いに係合してテコ作用により
前記可動電極を正規嵌合位置へ変位させるテコ機能部が
設けられており、前記テコ機能部が、前記ケーシングに
設けた受け部と、前記ハンドルにその回動中心軸に関し
て回動操作部とは反対側に設けた係合部とからなり、
記固定電極に対する前記可動電極の嵌合方向とは反対側
に立ち上がった操作位置にある前記ハンドルを、前記固
定電極に対する嵌合方向と概ね同じ方向へ倒すように回
動させる過程では、前記受け部と前記係合部との係合部
分を支点とするテコ作用により前記回動操作部に付与し
た回動操作力が前記回動中心軸を介して前記可動電極に
嵌合力として作用する構成としたところに特徴を有す
る。
【0007】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記ケーシングと前記ハンドルには、前記ハンドル
の嵌合操作の際に前記可動電極が正規嵌合位置に至る途
中で規制部と摺動子との当接により前記ハンドルの回動
を規制する回動規制手段が設けられているところに特徴
を有する。
【0008】
【発明の作用及び効果】
<請求項1>可動電極が半嵌合の状態でハンドルを回動
すると、その回動途中でテコ機能部によりテコ作用が発
揮される。このテコ作用によりハンドルの回動操作にと
もなって可動電極が固定電極に対して正規嵌合されるの
で、半嵌合が防止される。
【0009】<請求項2>可動電極が半嵌合の状態でハ
ンドルを回動すると、その回動途中で係合部が受け部に
係合し、その係合部分を支点としてテコ作用が発揮さ
れ、回動操作部の付与された回動操作力が回動中心軸を
介して可動電極に作用し、もって可動電極が正規嵌合状
態に変位する。 <請求項3>ハンドルを嵌合操作するときには、摺動子
と規制部との当接によってハンドルの回動が規制され
る。このため、嵌合開始時や嵌合途中で嵌合抵抗が増大
したような場合でもハンドルのぐらつきがなく、嵌合時
の操作性が向上する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1乃至図9を参照して説明する。図1乃至図3
において、符号1は合成樹脂製のケーシングであって、
下ケーシング2と上ケーシング3とから構成されてい
る。下ケーシング2は、有底で平面略長方形の筒状に形
成され、その底面4がほぼ中央深さ部分まで迫り上がっ
て形成されているとともに、下端部の外周面に取り付け
用のフランジ5が形成され、四隅に設けられた取付孔6
からねじをねじ込んで図示しない車体上に取り付けられ
るようになっている。一方の上ケーシング3は、下ケー
シング2の上端部に被着される蓋状に形成されており、
その上面に設けられた挿入孔に通したねじ8を、下ケー
シング2の上端面に設けられたねじ孔に螺合して締め付
けることで、着脱可能に取り付けられるようになってい
る。
【0011】上記した下ケーシング2内の一側(図4の
右下側)には、一対の固定電極11a,11bが立設さ
れ、他側にはヒューズ12が収容されるようになってい
る。固定電極11a,11bを立てるために、下ケーシ
ング2の底面4には、図2に示すように、一対の雌ねじ
体13がインサート成形により所定の間隔を隔てて埋設
されている。固定電極11a,11bはピン状に形成さ
れ、長さ方向の中央に六角部15が形成されているとと
もに、下端側には雄ねじ16が切られている。すなわ
ち、各固定電極11a,11bは、それぞれの雄ねじ1
6を雌ねじ体13にねじ込むことで立設されている。
【0012】一方の固定電極11a(図2の左側)に
は、図4にも示すように、電線aの一方の分断部分に接
続された端子金具18が共締めされて固定されている。
その電線aは、底面4に開口された挿通孔19を通して
外部に引き出されている。また他方の固定電極11bに
は、後記するようにヒューズ12の一端と接続されたバ
スバー20が、同じく共締めされて固定されている。下
ケーシング2の底面4の他側には上記のようにヒューズ
12が収容されている。ヒューズ12の両端にはそれぞ
れ接続片23,24が突設されており、一方の接続片2
3には、電線aの他方の分断部分に接続された端子金具
26がボルト27で締め付けられて固定されている。そ
の電線aは、底面4に開口された上記と同様の挿通孔
(図示せず)を通して外部に引き出されている。なお両
挿通孔19には、電線aの外周に設けられた防水ゴム栓
29が嵌められてシールされている。またヒューズ12
の他方の接続片24には、上記のバスバー20の一端が
直交姿勢においてボルト27で締め付けられて固定さ
れ、その他端が既述のように固定電極11bに共締めさ
れて固定されている。
【0013】上記した一対の固定電極11a,11bに
は、可動電極31が抜き差しによる嵌合・離脱を可能と
されている。この可動電極31は、図2に示すように、
各固定電極11a,11bの先端がそれぞれに嵌合可能
な一対のルーバ端子32a,32bの間に、架橋部33
が差し渡されて接続された構造である。そして可動電極
31は、合成樹脂製の細長い取付体35に対して、イン
サート成形によって各ルーバ端子32a,32bを下面
から突出させた状態で設けられている。かかる可動電極
31の両ルーバ端子32a,32bの外周には、Oリン
グ37が装着されている。
【0014】一方、上ケーシング3の天井面における各
固定電極11a,11bの直上位置には、可動電極31
の両ルーバ端子32a,32bをそれぞれに挿入可能と
する一対の挿入孔36が開口されている。この挿入孔3
6の孔縁からは下ケーシング2の内部へ向かって筒部3
6Aが形成されており、この筒部36Aの内周には上記
ルーバ端子32a,32bのOリング37が密着され、
もってルーバ端子32a,32bと挿入孔36との隙間
の防水が図られている。
【0015】各ルーバ端子32a,32bは、挿入孔3
6に嵌入されてケーシング1内の一対の固定電極11
a,11bに嵌合され、または固定電極11a,11b
及び挿入孔36から抜き取られるようになっており、こ
れにより、両固定電極11a,11bの間を切断または
接続するブレーカスイッチ38が構成されている。また
上記したヒューズ12は、電線aの途中においてブレー
カスイッチ38と直列に接続されて設けられたことにな
る。
【0016】可動電極31の取付体35の上面側には、
その抜き差しの操作を行うためのハンドル40が設けら
れている。このハンドル40は、外形が逆台形をなす枠
状に形成されている。取付体35の上面の長さ方向の両
端部には、軸受孔42を設けた軸受部41が突設されて
いるとともに、ハンドル40の取付側の端縁には、上記
の軸受部41を挟むように二股状をなし、かつ軸受孔4
4を設けた一対の軸受部43が突設されている。このハ
ンドル40の二股状の軸受部43の間には、取付体35
の軸受部41が差し入れられ、両軸受部41,43の軸
受孔42,44にわたって回動中心軸45が挿通されて
おり、これによって、ハンドル40が取付体35の上面
側で回動中心軸45回りの揺動自由に支持されている。
【0017】ハンドル40は、ルーバ端子32a,32
bの突出方向と反対側に立ち上がった姿勢を取る操作位
置(図3の鎖線参照)と、ルーバ端子32a,32bの
突出方向と直交するように寝た姿勢を取る格納位置(同
図の実線参照)において、トグル作用を受けてそれぞれ
保持されるようになっている。そのため、取付体35と
ハンドル40との間に、図5に示すようなばね部材47
が装着されている。取付体35の長さ方向の中心の上面
には隆起部48が形成され、その隆起部48の頂面に、
取付体35の長さ方向と直角方向に細長い平面長方形の
角柱形をなす取付突起49が立設され、その取付突起4
9の長辺側の面の上端に鈎部50が突設されている。一
方、ばね部材47は、ばね鋼板をプレス成形することで
形成されており、帯状の基板52の両端に、内方に向け
て所定形状に折り返された折り返し部53を対称に設け
た形状となっている。基板52の中心には、上記の取付
突起49が嵌合される方形の嵌合孔54が開口され、そ
の長辺側の両縁辺から一対の係止片55が切り起こしに
より形成されている。そして、ばね部材47は、基板5
2を取付体35と直交させた姿勢において、その嵌合孔
54が取付突起49に嵌め込まれ、図5の鎖線に示すよ
うに、基板52が隆起部48に押し付けられるととも
に、両係止片55の先端が取付突起49の鈎部50に係
止されることで、抜け止め状態でかつ回り止め状態で取
り付けられる。
【0018】一方、ハンドル40における取付側の端縁
の外面中心には、取付体35に取り付けられたばね部材
47を収容可能とする収容凹部57が穿設されており、
その奥面がばね部材47の折り返し部53が当接する当
接面58となっている。すなわちハンドル40は、その
当接面58にばね部材47の折り返し部53を当接させ
て弾縮させつつ回動中心軸45回りに揺動される。その
際、ハンドル40は一種のトグル作用を受けて、当接面
58を両折り返し部53の先端にわたって当接しつつ、
ルーバ端子32a,32bの突出方向と反対側に立ち上
がった姿勢を取る操作位置と、当接面58をいずれか一
方の折り返し部53の側面にべた当たりさせつつ、ルー
バ端子32a,32bの突出方向と直交するようして寝
た姿勢を取る格納位置で、それぞれ安定して保持し得る
ようになっている。
【0019】なお、上ケーシング3の天井面におけるヒ
ューズ12の収容部分と対応する部分には、図1,3に
示すように受け台60が設けられ、その受け台60上に
それぞれL字形の受け具61が取り付けられており、可
動電極31が固定電極11a,11bに正規に差し込ま
れて、ハンドル40が上記した格納位置に倒された場合
に、ハンドル40の両側縁の略中央部を嵌めつつ受ける
ようになっている。また、ハンドル40の両側縁の外面
側には、マグネット63が対称位置に嵌着されている。
一方上ケーシング3の天井面にはリードスイッチ65が
取り付られており、このリードスイッチ65は、上記の
ように可動電極31が固定電極11a,11bに正規に
差し込まれて、ハンドル40が格納位置に倒された場合
に、一方のマグネット63の直前に対応するように設け
られ、マグネット63が直前に来た場合に検知信号を送
出し得るようになっている。リードスイッチ65は、上
ケーシング3の側面にブラケット66により取り付けら
れたコネクタ67を介して、図示しない制御用ユニット
に接続されている。
【0020】また、この実施形態では、可動電極31を
固定電極11a,11bへの嵌合位置へ誘導するための
回動規制手段と、可動電極31と固定電極11a,11
bとが半嵌合状態に止め置かれることを防止するための
テコ機能部が講じられている。以下それについて説明す
る。ハンドル40における回動中心軸45の挿通部分の
両外側面には、それぞれ角形の摺動突部(本発明の構成
要件である摺動子)70が回動中心軸45の両端側に突
出するように一体成形されている。この摺動突部70に
は回動中心軸45の挿通孔71が上記の軸受孔44と同
心に形成されているが、この軸受孔44と挿通孔71
は、摺動突部70の図6における中央よりも上方に片寄
った部位に位置しており、その結果、この摺動突部70
が、回動中心軸45に関してハンドル40の回動操作部
40Aとは反対側、即ち図6に示す可動電極31側へ突
出した形態となっている。この摺動突部70の突出端部
は、後述するテコ作用を発揮するための係合部77とし
て機能する。
【0021】一方、上ケーシング3の上面には、ハンド
ル40が差し込まれる位置の左右両側において一対のガ
イド壁73が立設されている。各ガイド壁73には、ハ
ンドル40の嵌合動作に伴って上記の摺動突部70が挿
入案内される規制溝(本発明の構成要件である規制部)
74が形成されている。この規制溝74は、上端が開口
した縦向きに形成されており、この規制溝74には上記
摺動突部70が摺動のみを自由に嵌合されるようになっ
ている。この規制溝74と摺動突部70は本発明の構成
要件である回動規制手段を構成する。摺動突部70が規
制溝74に嵌合された状態でハンドル40の嵌合操作を
行うと、可動電極31が固定電極11a,11bへの嵌
合を開始する直前から正規嵌合状態に至る途中の範囲
で、ハンドル40の回動が規制されるようになってい
る。
【0022】さらに、ガイド壁73における規制溝74
の下方には、これと連続して大きく切欠された回動許容
部76が形成されている。この回動許容部76の図6乃
至図9における右側の面は、摺動突部70の回動中心軸
45に近い部分との干渉を回避するための小径弧状面7
6Aとなっている。一方、この小径弧状部76Aと反対
側の面は、摺動突部70の先端の係合部77との干渉を
回避するための大径弧状部76Bとなっている。可動電
極31の嵌合が進み、Oリング37が下ケーシング2の
挿入孔36の開口縁に当接する状態に至ると、上記摺動
突部70が規制溝74を通過して回動許容部76に位置
するようになるため、ハンドル40の操作位置から格納
位置への回動が許容される設定となっている。
【0023】さらに、大径弧状部76Bと規制溝74と
の接続部分は、係合部77と係合可能な受け部75とな
っている。この受け部75と係合部77とは本発明の構
成要件であるテコ機能部を構成する。可動電極31が固
定電極11a,11bに対して半嵌合の状態、即ち回動
中心軸45が正規嵌合されたときよりも上方に位置する
状態において、ハンドル40を操作位置から格納位置側
へ傾倒するように回動操作した場合、その回動の途中で
係合部77が受け部75に下から当接するようになって
いる。この係合部77と受け部75とが係合した状態で
さらにハンドル40の傾倒操作を進めると、この係合部
77と受け部75との係合部分を支点としてテコ作用が
発揮され、回動操作部40Aに付与した回動操作力が回
動中心軸45及び取付体35を介して可動電極31に嵌
合方向の力として作用する。また、このときに可動電極
31に作用する嵌合力は回動操作部40Aに付与する操
作力よりも増大される。
【0024】次に、本実施形態の作用を説明する。ケー
シング1内には一対の固定電極11a,11bが立設さ
れるとともにヒューズ12が収容され、電線aの分断部
分の間で既述した態様で接続される。電線aを導通状態
とするには、ケーシング1の外部においてハンドル40
を操作位置に起こす。すると、既述したばね部材47の
トグル作用によりハンドル40が操作位置に保持され
る。続いて、ハンドル40の回動操作部40Aを握り、
取付体35から突設された可動電極31のルーバ端子3
2a,32bを上ケーシング3の挿入孔36に差し込む
のであるが、その際ハンドル40が取付体35に保持さ
れているので、取付体35すなわち可動電極31がぐら
ぐらせず、両ルーバ端子32a,32bを挿入孔36に
差し込む作業がスムーズに行える。
【0025】このときには図6に示すように、摺動突部
70を規制溝74に嵌合させることにより、可動電極3
1の各ルーバ端子32a,32bが夫々固定電極11
a,11bへの嵌合可能位置へ位置決めされる。よっ
て、可動電極31の固定電極11a,11bへの嵌合と
挿入孔36への挿入が容易且つ確実に行われる。また、
摺動突部70と規制溝74との嵌合によりハンドル40
の回動が規制されている。したがって、各ルーバ端子3
2a,32bが固定電極11a,11bへの嵌合を開始
するときに嵌合抵抗が生じても、ハンドル40がぐらつ
くことがなく、嵌合操作性がよくなっている。各ルーバ
端子32a,32bが対応する固定電極11a,11b
に嵌合し始めると、電極同士の間で嵌合抵抗を受ける。
しかし、ルーバ端子32a,32bは挿入孔36から下
方に延びる筒部36Aにガイドされるようになるので、
ぐらつくことはない。また、ハンドル40は、ばね部材
47の保持力によりルーバ端子32a,32bに対する
ぐらつきが規制されているとともに、摺動突部70と規
制溝74との嵌合によってもぐらつきが規制されてい
る。よって、ハンドル40は回動することなく一定の姿
勢を保って真っ直ぐに押し込まれ、ルーバ端子32a,
32bが固定電極11a,11bにスムーズに嵌合され
る。
【0026】そして、両ルーバ端子32a,32bの嵌
合が進み、図7に示すようにOリング3が挿入孔36の
孔縁に当接する状態を経て、さらにハンドル40を押し
込むと、可動電極31が正規嵌合状態となり、これによ
り、ブレーカスイッチ38が入り、電線aがヒューズ1
2を介して導通されて使用状態となる。このように可動
電極31が固定電極11a,11bに正規に嵌合された
のち、図9に示すようにハンドル40を格納位置に倒す
と、ハンドル40に設けられたマグネット63の一方が
リードスイッチ65の直前に対応し、リードスイッチ6
5が検知信号を送出して正規にブレーカスイッチ38が
入ったことが電気的に検知される。
【0027】また、ハンドル40が格納された状態で
は、ばね部材47のトグル作用によってハンドル40が
保持されるので、自動車の走行時に振動等を受けてもハ
ンドル40が踊ることがない。さて、上記の嵌合操作に
おいては、図7に示すようにOリング37が挿入孔36
の孔縁に当接した後は、そのOリング37が弾性変形さ
れつつ挿入孔36内に押し込まれることになるので、嵌
合抵抗が急激に増大する。そのため、半嵌合状態である
にも拘わらず作業者が正規嵌合されたものと勘違いして
嵌合操作を止めてしまい、ハンドル40を格納する操作
に移行してしまう場合が考えられる。しかし、本実施形
態では、このような場合でも可動電極31を正規嵌合状
態に至らしめることができる。
【0028】即ち、図7に示す可動電極31が半嵌合の
状態においてハンドル40を格納方向へ回動操作する
と、その回動操作の途中で摺動突部70の先端の係合部
77が受け部75に対して下から当接する。この状態か
らさらにハンドル40の回動を続けると、係合部77と
受け部75との係合部分を支点としてテコ作用が発揮さ
れ、回動操作部40Aに付与されている回動操作力が回
動中心軸45と取付体35を介して可動電極31に下向
きの嵌合力として作用する。このときの回動操作力が小
さくても、テコ作用によって嵌合力は大きくなるので、
可動電極31は、Oリング37の弾力に抗して容易に挿
入孔36に挿入されるとともに固定電極11,11bに
嵌合される(図8を参照)。そして、ハンドル40が格
納位置まで倒れると、可動電極31が正規嵌合状態に至
るのである。
【0029】尚、メンテナンスを行う場合等においてブ
レーカスイッチ38を切る場合は、図3の実線に示す格
納位置からハンドル40を操作位置に起こし、そのまま
ハンドル40を持って引き上げると、可動電極31が固
定電極11a,11bから引き抜かれ、ブレーカスイッ
チ38が切れて電線aが非導通状態となる。またヒュー
ズ12が切れた場合は、上記と同様にして可動電極31
を引き抜くことでブレーカスイッチ38を切り、そのの
ち、ねじ8を緩めて上ケーシング3を外す。そうする
と、ヒューズ12が露出された状態となるので、ボルト
27を緩めつつヒューズ12を外して新しいものと交換
すればよい。ここでブレーカスイッチ38はすでに切ら
れているので、安全に交換作業を行うことができる。
【0030】以上のように本実施形態のブレーカ装置に
よれば、導通路がケーシング1内に収められた構造であ
るため安全性に優れ、また、使用状態でハンドル40を
傾倒することができるので、特に背の低いコンパクトな
ものにまとめられる。また、可動電極31が半嵌合の状
態でハンドル40を格納方向へ倒しても、テコ作用によ
って可動電極31を正規嵌合状態に至らしめることがで
きるから、半嵌合状態に止め置かれることが防止され
る。
【0031】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態ではケーシング側に規制部(規制溝
74)を設け、ハンドルに摺動子(摺動突部70)を設
けたが、本発明によれば、ケーシング側に摺動子を設
け、ハンドルに規制部を設ける構成としてもよい。
【0032】(2)上記実施形態では規制部を溝として
ここに摺動子を嵌合させるようにしたが、本発明によれ
ば、規制部を突条とし、摺動子に設けた溝を突条に嵌合
させるようにしてもよい。 (3)上記実施形態では規制溝74と摺動突部70とか
らなる回動規制手段を設けたが、本発明によれば、この
ような回動規制手段を設けない構成とすることもでき
る。 (4)上記実施形態ではハンドル40の係合部77が回
動中心軸45に関して回動操作部40Aとは正反対方向
へ突出するように設けたが、本発明によれば、係合部は
回動操作部に対して斜め方向へ突出するようにしてもよ
い。
【0033】(5)上記実施形態ではテコ機能部(係合
部77及び受け部75)を回動中心軸45の軸方向にお
ける両端位置に設けたが、本発明によれば、両端以外の
位置、例えば中央位置などに設けてもよい。 (6)上記実施形態ではテコ機能部を構成する係合部7
7が回動規制手段を構成する摺動突部70の先端部に設
けられているが、本発明によれば、係合部を摺動子とは
別に独立して設けるようにしてもよい。
【0034】(7)上記実施形態ではシール部材である
Oリング37を可動電極31に装着されている場合につ
いて説明したが、本発明は、シール部材が下ケーシング
の挿通孔に装着されている場合にも適用することができ
る。 (8)上記実施形態では可動電極31と下ケーシング2
とがOリングを介して嵌合される防水タイプのものにつ
いて説明したが、本発明は、Oリングなどのシール手段
を設けない非防水タイプのものにも適用することができ
る。 (9)上記実施形態ではハンドルが操作位置と格納位置
との間で回動することにより操作性の向上と装置全体の
小型化を図る構成となっているが、本発明によれば、ハ
ンドルの回動の始端及び終端の位置・姿勢は任意に設定
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のハンドルを傾倒させた状
態の平面図である。
【図2】ハンドルを立てた状態の断面図である。
【図3】ハンドルの抜き差し動作を説明するための側面
図である。
【図4】ケーシングの内部構造並びに取付体側の構造を
示す斜視図である。
【図5】ばね部材の取付部分の構造を示す斜視図であ
る。
【図6】電極の嵌合を開始した状態の部分側面図であ
る。
【図7】ハンドルが回動可能になった状態の部分側面図
である。
【図8】電極が半嵌合のままハンドルを回動している状
態の部分側面図である。
【図9】電極が正規嵌合された状態の部分側面図であ
る。
【符号の説明】
2…下ケーシング 11a,11b…固定電極 31…可動電極 40…ハンドル 40A…回動操作部 45…回動中心軸 70…摺動突部(摺動子、回動規制手段) 74…規制溝(規制部、回動規制手段) 75…受け部(テコ機能部) 77…係合部(テコ機能部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−167350(JP,A) 特開 平2−56875(JP,A) 特開 平8−19124(JP,A) 特開 平4−62773(JP,A) 特開 昭47−31173(JP,A) 実開 昭62−76447(JP,U) 実開 昭49−13862(JP,U) 実開 昭54−165758(JP,U) 実開 平1−70282(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 31/24 H01H 31/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内に設けられた一対の固定電
    極と、この一対の固定電極に対して嵌合・離脱されてそ
    の両固定電極間を接続・切断する可動電極と、その可動
    電極に回動を可能に設けられた嵌合・離脱操作用のハン
    ドルとを備えてなり、前記ケーシングと前記ハンドルに
    は、前記可動電極が半嵌合の状態で前記ハンドルを回動
    させたときにその回動途中で互いに係合してテコ作用に
    より前記可動電極を正規嵌合位置へ変位させるテコ機能
    部が設けられており、前記ケーシングと前記ハンドルに
    は、前記ハンドルの嵌合操作の際に前記可動電極が正規
    嵌合位置に至る途中で規制部と摺動子との当接により前
    記ハンドルの回動を規制する回動規制手段が設けられて
    いることを特徴とするブレーカ装置。
  2. 【請求項2】 ケーシング内に設けられた一対のピン状
    をなす固定電極と、この一対の固定電極に対して抜き差
    しするように嵌合・離脱されてその両固定電極間を接続
    ・切断する可動電極と、その可動電極に回動を可能に設
    けられた嵌合・離脱操作用のハンドルとを備えてなり、
    前記ケーシングと前記ハンドルには、前記可動電極が半
    嵌合の状態で前記ハンドルを回動させたときにその回動
    途中で互いに係合してテコ作用により前記可動電極を正
    規嵌合位置へ変位させるテコ機能部が設けられており、 前記テコ機能部が、前記ケーシングに設けた受け部と、
    前記ハンドルにその回動中心軸に関して回動操作部とは
    反対側に設けた係合部とからなり、前記固定電極に対する前記可動電極の嵌合方向とは反対
    側に立ち上がった操作位置にある前記ハンドルを、前記
    固定電極に対する嵌合方向と概ね同じ方向へ倒すように
    回動させる過程では、 前記受け部と前記係合部との係合部分を支点とするテコ
    作用により前記回動操作部に付与した回動操作力が前記
    回動中心軸を介して前記可動電極に嵌合力として作用す
    る構成としたことを特徴とするブレーカ装置。
  3. 【請求項3】 前記ケーシングと前記ハンドルには、前
    記ハンドルの嵌合操作の際に前記可動電極が正規嵌合位
    置に至る途中で規制部と摺動子との当接により前記ハン
    ドルの回動を規制する回動規制手段が設けられているこ
    とを特徴とする請求項2記載のブレーカ装置
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