JP2002229654A - プッシュ・プル操作ロッド機構 - Google Patents

プッシュ・プル操作ロッド機構

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JP2002229654A
JP2002229654A JP2001021291A JP2001021291A JP2002229654A JP 2002229654 A JP2002229654 A JP 2002229654A JP 2001021291 A JP2001021291 A JP 2001021291A JP 2001021291 A JP2001021291 A JP 2001021291A JP 2002229654 A JP2002229654 A JP 2002229654A
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rod
push
operation rod
elastic
operating rod
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Application number
JP2001021291A
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English (en)
Inventor
Tomihisa Kato
富久 加藤
Masaaki Nihonmatsu
昌明 二本松
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Asahi Intecc Co Ltd
Original Assignee
Asahi Intecc Co Ltd
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  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)
  • Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)
  • Flexible Shafts (AREA)
  • Mechanical Control Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 新幹線車輌の窓カーテン軸の「回転ロック・
レリーズ機構」等に用いるプッシュ・プル操作ロッド機
構において、操作ロッドのプッシュ操作による前進停止
位置の保持性向上と、そのプッシュ・プル操作性の向上
を図る。 【解決手段】 ロッドケーシング4に貫通収納した操作
ロッド3をプッシュ・プル操作して、受動側の操作ロッ
ド3の先端を進退させるプッシュ・プル操作ロッド機構
において、後退姿勢においてロッドケーシング4から突
き出す操作ロッド3の後端部に「操作ロッド3を中心に
する球状係止部10」を隆設すると共に、ロッドケーシ
ング4の入口側に「前進姿勢の操作ロッド3の球状係止
部10を着脱自在に弾接抱着する弾性抱着部11」を備
えた構造を特徴とするプッシュ・プル操作ロッド機構1
が特徴である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新幹線車輌の窓カ
ーテン軸の回転ロック・レリーズ操作やプッシュ・プル
コントロールケーブルのケーブル操作用等として用いる
機構にして、操作ロッドのプッシュ・プル操作によって
該操作ロッド先端の作動部を進退作動させるプッシュ・
プル操作ロッド機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のプッシュ・プル操作ロッド機構の
代表例の新幹線車輌の窓カーテン軸の回転ロック・レリ
ーズ機構20は(図7参照)アウターケーシング体のロ
ッド保持部32に操作ロッド30を「両端突き出し状態
にして摺動自在」に貫挿し、そのロッド保持部32の内
周に設けたゴムリング33を操作ロッド30の外周に軽
く弾接させて前進姿勢の操作ロッド30を停止保持する
ゴムリングセット形態に成っている。
【0003】そして、この回転ロック・レリーズ機構2
0は、車輌窓枠24のカーテン保持部材23に縦姿勢に
して取着固定されて、操作ロッド30の先端30Aを
「カーテン保持部材23間に橋設したカーテン軸21の
軸端の支承軸22」に臨ませて(図示の状態から引き下
げた姿勢)配設され、車輌使用の通常の場合は、操作ロ
ッド30の先端30Aと支承軸22を遊離状態にしてカ
ーテン軸21の自由な回転を許容して、カーテン軸基部
28内の付勢ばねによる窓カーテン26の自動巻き上げ
と、手動による強制引き下げセットができるように成っ
ている。
【0004】そして、窓カーテン26をクリーニング等
で交換するときは、窓カーテン26をチャックファスナ
ー27を介して着脱自在に連結してカーテン軸21に巻
き着けたカーテン基布25を引き出して露出状態にする
と同時に、回転ロック・レリーズ機構20の操作ロッド
30を「下端のロッド握み31を押し上げることによっ
て操作ロッド30を前進上昇させて操作ロッド30のロ
ッド先端30Aを支承軸22の係止孔に挿入係合(図示
の実線位置)させて」カーテン軸21の回転をロックセ
ットする。
【0005】そして、そのロックセット状態の窓カーテ
ン26をチャックファスナー27の操作によってカーテ
ン基布25から分離させると共に、クリーニング済みの
窓カーテン26をカーテン基布25に連結して窓カーテ
ン26の交換作業を行い、しかるのち、操作ロッド30
を引き下げ保持して、カーテン軸21を自由状態にして
通常状態の窓カーテン26に戻す交換作業を行う。
【0006】一方、(図8参照)カメラレンズのレリー
ズ機構の「プッシュ・プル操作ロッド機構40」として
操作ロッド30に膨設した截頭円錐形状の楔部41を付
勢ばね42によってロッドケーシング32の内周に弾接
して操作ロッド30の後退停止位置をロックし、ロッド
ケーシング32の入口側に設けた解除ノブ44を手動押
しすることによって楔部41を強制後退させてロック解
除し、しかるのち、ロッド握み31を付勢ばね42に抗
してプッシュすることによって操作ロッド30の前進作
動を許容する構造の公知例がある。なお、図中の43は
楔体41に設けた圧接ボールである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来の窓カーテ
ン軸21の回転ロック・レリーズ機構20は、上昇前進
状態の操作ロッド30の停止保持がゴムリング33の弾
接力によるブレーキ手段のため前進停止させた操作ロッ
ド30が容易に下降して支承軸22との係合がルーズに
なることがあるので、前記のカーテン交換作業がやりづ
らい非能率作業になる。
【0008】さらに、前記の窓カーテン軸21の回転ロ
ック・レリーズ機構20に代表されるプッシュ・プル操
作ロッド機構は、操作ロッド30の進退抵抗が進退スト
ローク中概ね一様となる単調な操作フィーリングになる
ので、操作ロッド30が所定ストローク進退して正常に
作動したかどうかを「例えば前記のカーテン交換におい
て、窓カーテン26を手で引き下げてみてカーテン軸2
1の回転ロックを確かめる」確認動作が必要にして操作
ロッド30の操作性が劣る。
【0009】そして、前記のカメラレンズのレリーズ用
のものは、構造複雑にしてコスト高になると共に、ロッ
ク解除によって前進作動させる操作ロッド30の操作力
が付勢ばね42の付勢力に勝る大なるものが不可欠にな
るので、操作性が劣る。本発明は、以上の従来技術の難
点を解消するプッシュ・プル操作ロッド機構を提供する
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の技術課題を解決す
る本発明のプッシュ・プル操作ロッド機構は「ロッドケ
ーシングに貫通収納した操作ロッドをプッシュ・プル操
作して、受動側の該操作ロッドの先端を進退作動させる
プッシュ・プル操作ロッド機構において、前記ロッドケ
ーシングから突き出す前記操作ロッドに球状係止部を隆
設すると共に、該操作ロッド停止位置において、前記球
状係止部を着脱自在に弾性抱着する弾性抱着部を、前記
ロッドケーシング側に固定した構造」を特徴とする第1
発明と、
【0011】「ロッドケーシングに貫通収納した操作ロ
ッドをプッシュ・プル操作して、受動側の該操作ロッド
の先端を進退作動させるプッシュ・プル操作ロッド機構
において、前記操作ロッドに凹溝状の段差係止部を設け
ると共に、前記ロッドケーシング側に、前記操作ロッド
の外周に弾接する弾性係止リングを固定し、進退姿勢の
前記操作ロッドの前記段差係止部に前記弾性係止リング
が着脱自在に弾着係止可能に構成された構造」を特徴と
する第2発明から成っている。
【0012】即ち、前記第1・第2発明のプッシュ・プ
ル操作ロッド機構は「前記の球形係止部と弾性抱着部の
弾着係合」「前記の弾性係止リングと段差係止部の弾着
係合」手段によって前進姿勢の操作ロッドの停止保持力
を向上させる共に、それ等の弾着係合の着脱時の操作ロ
ッドの進退抵抗の変化によって操作性・操作フィーリン
グの向上を図る思想から成るものにして、前記第1発明
の弾性抱着部は「球状係止部を受け入れ弾接する円筒形
態」または「前方漸縮径開口の環状舌片つき形態」が採
択されると共に、その弾性抱着部はロッドケーシングに
直接的または間接的に固定される。
【0013】そして、その対となる球状係止部はロッド
ケーシングの後端部側・前端部側のいずれかの任意ポイ
ントに設定されると共に、この球状係止部と弾性抱着部
から成る操作ロッドの停止位置保持は、操作ロッドの前
進停止位置・後退停止位置のいずれか、またはいずれに
も設定されると共に、前記の操作ロッドとロッドケーシ
ングを前半部と後半部に分割して、その中間にコントロ
ールケーブルを連結する態様にすることがある。そし
て、前記第2発明の弾性係止リングは内周に潤滑剤プー
ル溝を付設して弾性係止リングと操作ロッドの摺動性の
さらなる安定向上を図る態様を採択する。
【0014】
【作用】前記第1発明のものは、操作ロッドの前進また
は後退停止位置で「操作ロッド側の球状係止部がロッド
ケーシング側の弾性抱着部に抱着係合する」ので、その
弾性抱着力を応分に設定しておくことによって操作ロッ
ドの前進・後退停止保持性能が良好に安定する。そし
て、その弾着係合のセット・レリーズ時に操作ロッドの
前進・後退抵抗が急激に増加・低減変化するので、操作
ロッドの手動前進による受動側作動と、操作ロッドの手
動後退による受動側のレリーズ作動の官能フィーリング
が特段に向上して操作ロッドの良好な操作性が確保でき
る。
【0015】そして、その弾性抱着部が前記態様の「前
方漸縮径開口の環状舌片形態」のものは係合状態の球状
係止部を弾性抱着部から引き出すとき、弾性抱着部が真
空状態となって球状係止部の引き出しと同時に空気流入
して環状舌片が急激に弾性縮形して「パチン」と明快な
離脱音を生ずる。従って、その離脱音によって操作ロッ
ドの前記停止解除による受動側レリーズが明確に聴覚認
知できる特有作用がある。
【0016】一方、前記第2発明のものは、操作ロッド
の前進停止位置で「ロッドケーシング側の弾性係止リン
グが操作ロッド側の段差係止部に弾着係合する」ので、
その弾着力を応分に設定しておくことによって操作ロッ
ドの前進停止保持性能が良好に安定する。そして、その
弾着係合のセット・レリーズ時に操作ロッドの前進・後
退抵抗が急激に増加・低減変化するので、操作ロッドの
手動前進による受動側作動と、操作ロッドの手動後退に
よる受動側のレリーズ作動の官能フィーリングが特段に
向上して操作ロッドの良好な操作性が確保できる。
【0017】
【発明の実施の形態】まず、第1発明1実施例の「プッ
シュ・プル操作ロッド機構1(以下、単に操作ロッド機
構1という)」を図1・図2を参照して説明する。即
ち、この実施例の操作ロッド機構1は図7に示す新幹線
車輌の窓カーテン26のカーテン軸21の回転ロック・
解放装置に用いるものにして、後端のロッド握み31に
よってプッシュ・プルする操作ロッド3がロッドケーシ
ング4に両端突き出し形態で貫挿されて所要ストローク
Lの進退作動ができる。
【0018】詳しくは、操作ロッド3はロッド握み31
側の後半部ロッド3Aと前半部ロッド3Bの剛性ロッド
の組合せにして、その3A・3Bを可撓性のインナーワ
イヤ6で連結した中間可撓性単体のロッド形態を成して
いる。
【0019】そして、その後半部ロッド3Aは「外周に
螺合した固定ナット8によってカーテン保持部材23に
締め付け固定する剛性管形態の後半部ケーシング4A」
に収納され、前半部ロッド3Bは「同じく剛性管形態の
前半部ケーシング4B」に収納されており、その中間の
インナーワイヤ6は可撓性管体のアウターケーシング7
に収納されて、このアウターケーシング7・インナーワ
イヤ6がコントロールケーブル5を構成し、後半部ケー
シング4Aと前半部ケーシング4Bがコントロールケー
ブル5を介して一体に成っている。
【0020】そして、その後半部ロッド3Aの露出部分
には「ロッド3Aの軸心を球体芯と成す円球体の球状係
止部10が一体に膨設」され、後半部ケーシング4Aの
入口側には「ロッド後退姿勢の球状係止部10に開口部
を臨ませ、かつ、球状中空部13を有するゴム製球体の
弾性抱着部11」が取着固定されており、操作ロッド3
をストロークL前進させると、ロッド側の球状係止部1
0が固定状態の弾性抱着部11に弾着抱着されてロッド
3の前進姿勢が係止保持される。そして、その係止状態
のロッド3を軽く引くことによって球状係止部10が弾
性抱着部11から離脱してストロークL後退できる。
【0021】なお、この実施例の弾性抱着部11は球状
係止部10に臨ませる開口部周縁が「前方漸縮径して開
口部を残した環状舌片12」を備えた中空略円球体に形
成されており、その環状舌片12が弾性拡径して球状係
止部10を受け入れて密着抱着すると共に、操作ロッド
3の引き外力によって環状舌片12が弾性拡径して球状
係止部10を離脱させる形態に成っている。
【0022】そして、この弾性抱着部11は後端のフラ
ンジ部14にナット体Nが嵌装され、このナット体Nを
後半部ケーシング4Aに螺合した後にポンチ止めして固
定されている。以上の構造の操作ロッド機構1は(図2
参照)従来物と同様に車輌窓枠24に縦姿勢にして装着
セットされ、操作ロッド3の進退操作によってカーテン
軸21の回転ロック・レリーズ操作用として使用され
る。
【0023】以上の図1実施例の操作ロッド機構1は前
記の作用があり、操作ロッド3の前進停止位置が球状係
止部10と弾性抱着部11の弾性抱着係合によって的確
に保持されるので、窓カーテン26の交換作業中に操作
ロッド3が後退してカーテン軸21の回転ロックがルー
ズになる不良現象がなく、窓カーテン26の交換作業が
極めて能率的にできる。
【0024】そして、操作ロッド3によって前進した球
状係止部10が弾性抱着部11に挿入されるとき「弾性
抱着部11を強制拡大変形させる抵抗が操作ロッド3に
加わって操作力が最大値に達し、しかるのち、球状係止
部10の弾性抱着部11への抱着セットによってその操
作力が急激に減少する」操作ロッド3の操作力変化が生
じるので、操作ロッド3が的確に前進セットされたかど
うかの官能判断が可能になって、良好な操作節度感が得
られて操作ロッド3の操作性が向上する。
【0025】さらに、この実施例の弾性抱着部11は弾
性舌片12が存在するので、操作ロッド3を後退させて
弾性抱着部11を球状係止部10から離脱させるとき段
落0015に示した明快な「パチン音」が生じて聴覚確
認が可能になるので、操作ロッド3がカーテン軸21か
ら離脱したかどうかの視認確認が無用にして窓カーテン
26の交換作業が一段とし易くなる。そして、弾性抱着
部11は前記の固定手段によって固定されるので、球状
係止部10の出入抵抗の反復や車輌振動等によって外れ
るおそれがなく、操作ロッド性能が安定する。以上の特
有作用がある。
【0026】続いて、図3〜図5を参照して第1発明の
プッシュ・プル操作ロッド機構1の他の態様・応用例を
説明する。即ち、図3は他の態様例が示してあり、図3
(A)のものは図1実施例と同様に車輌の窓カーテン装
置のカーテン軸21の回転ロック・レリーズ機構として
用いたものにおいて、球状係止部10が前半部ケーシン
グ4Bから突き出す前半部ロッド3Bに設けられると共
に、弾性抱着部11は前半部ケーシング4Bを固定した
保持部材23に固定され、弾性抱着部11が前半部ケー
シング4Bに対して間接固定されている。そして、図3
(B)のものは操作ロッド3をストロークL進退させて
前死点位置と後死点位置を保持するものにおいて、その
両死点保持用の2組の「球状係止部10と弾性抱着部1
1」がロッドケーシング4の両側に設けられている。
【0027】そして、図4は第1発明のものを浴槽の排
水栓開閉装置に用いた応用例にして、後半部ケーシング
4Aと前半部ケーシング4Bの間を長尺のコントロール
ケーブル5で連結した形態から成り、後半部ロッド3A
に球状係止部10を設けると共に、この球状係止部10
を受け入れる2個の弾性抱着部11A・11Bを対向し
て備え「弾性抱着部11Aと球状係止部10」と「弾性
抱着部11Bと球状係止部11B」による2点保持機構
に成っている。
【0028】そして、ロッド握み31側が浴槽Bの上縁
近傍に設定されると共に、前半部ロッド3Bが浴槽Bの
排水栓Vに連結され、ロッド握み31のプッシュ・プル
操作によって排水栓Vの上昇レリーズ保持(図示実線)
と下降閉鎖セットが遠隔手動操作できる構造に成ってい
る。この図4の応用例によると浴槽Bの排水栓Vの遠隔
手動操作が、簡素構造によって「前記の第1発明の作用
に基づく操作節度感」によって的確にしてフィーリング
良く操作できる。
【0029】一方、図5は第1発明のものの自動車用コ
ントロールケーブルへの応用例にして、トランスミッシ
ョン用コントロールケーブル5のアウターケーシング7
の端末金具になるロッドケーシング4がシフトレバーケ
ースCに固定され、このロッドケーシング4から突き出
す操作ロッド3がシフトレバー19に連結されており、
その操作ロッド4に球状係止部10を膨設すると共に、
ロッドケーシング4に弾性抱着部11が設けられ、この
弾性抱着部11の中空部はロッドケーシング4を介して
アウターケーシング7と連通状態に設定され、シフトレ
バー19をパーキングシフトにシフトすると球状係止部
10が弾性抱着部11に弾着抱着されるように成ってい
る。
【0030】以上の図5の使用態様のものは、シフトレ
バー19をパーキングシフトから移動させるとき球状係
止部10の高速離脱によって弾性抱着部11を瞬間真空
状態に成し、連通しているアウターケーシング内の一部
に滞留勝ちの潤滑材(グリース)を吸引引き出ししてア
ウターケーシング内への一様分布を促進作用するので、
コントロールケーブル5のインナーワイヤの摺動性・耐
久性を改良すると共に、球状係止部10の存在による負
荷マス効果によって「駆動部からコントロールケーブル
5のインナーワイヤに伝幡するヒビリ振動」の伝達を抑
制し、シフトレバー19の操作性を一段と良好にする。
そして、第1発明の前記作用の「操作節度感・操作フィ
ーリングの向上」等を享受して、使用頻度が大なるパー
キングシフトの安全性・操作性のさらなる向上を図る特
有作用がある。
【0031】続いて、前記第2発明1実施例のプッシュ
・プル操作ロッド機構2を図6を参照して説明する。即
ち、図1実施例と同様な操作ロッド3とケーシング4か
らなるものにおいて、この実施例の操作ロッド3の後半
部ロッド3Aには、操作ロッド3の後退姿勢において後
半部ケーシング4Aから突き出す中間部分に、ロッド径
D1を小径のD2にした段差係止部17が溝状に周設さ
れると共に、後半部ケーシング4Aの入口側にはロッド
径D1の後半部ロッド3Aの外周に圧接摺接して後半部
ロッド3Aの進退作動を許容するゴム製環体の弾性係止
リング18が装着固定されている。
【0032】そして、この操作ロッド3を前進操作して
前死点位置にすると、弾性係止リング18の内周が弾性
縮径して段差係止部17と噛み合い係合して操作ロッド
3の前進停止位置を保持すると共に、その係止状態の操
作ロッド3を若干強めに後退させることによって、その
噛み合い係合を解離して操作ロッド3の後退原位置復帰
ができるように構成されている。なお、この実施例の弾
性係止リング18は(図6(B)(C)参照)内周に凹設
した潤滑剤プール溝19を有して後半部ケーシング4A
に螺着する外周カット面つき円形のナット体Nによって
固定され、そのナット体Nのカット面に「ポンチかしめ
P」を施して緩み止めしている。
【0033】以上の図6実施例のものは前記の作用があ
り、操作ロッド3の前進停止位置が弾性係止リング18
と段差係止部17の噛み合いによって的確に保持できる
ので、操作ロッド3による受動側の作動性能が安定す
る。そして、操作ロッド3は前進操作によって弾性係止
リング18を外周に弾接摺接させて相対移動するので若
干の前進抵抗を享受し、しかるのち、段差係止部17へ
入り込み係合するときに前進抵抗が急激に低減変化する
ので、手動操作する操作ロッド3の前死点到達が官能認
知可能となり、図1実施例のものと同様な操作ロッド3
の良好な操作性と操作節度感が得られる。
【0034】さらに、この実施例のものは弾性係止リン
グ18の内周に潤滑剤(グリース)プール溝19を備え
ているので、操作ロッド3への弾性係止リング18の弾
接力によって潤滑剤プール溝19の潤滑剤が操作ロッド
3へ順次補給されると共に、段差係止部17も潤滑剤プ
ール溝19から押し出された潤滑剤の溜部として機能す
るので、操作ロッド3の進退操作が軽快円滑にして長期
間安定する。
【0035】そして、弾性係止リング18のロッドケー
シング4への固定手段が前記の「円形外周のカット面つ
きナット体Nによる該カット面のポンチかしめP手段」
であることから、ポンチかしめPによるナット体Nの変
形がなく(ポンチかしめPによるナット体Nの有害な全
形変形がなく、ポンチかしめPを施すカット面のみの応
力集中変形にとどまる)、段差係止部17への着脱抵抗
と操作ロッド3への摺動抵抗を反復する弾性係止リング
18の「外れ・緩み」のおそれがなく弾性係止リング1
8の性能が長期間安定持続できる。以上の特有作用があ
る。
【0036】なお、本発明のプッシュ・プル操作ロッド
機構は前記の実施例に限定されず、操作ロッド3とロッ
ドケーシング4を「コントロールケーブル5の中間介装
不存在形態」にして単一の操作ロッド形態にしたり、ロ
ッドケーシング4をコントロールケーブルのアウターケ
ーシングの端末金具として機能させて、操作ロッド3の
進退操作によってインナーワイヤをプッシュ・プル操作
する形態にする等の変化がある。
【0037】
【発明の効果】以上の説明のとおり、本発明のプッシュ
・プル操作ロッド機構は、操作ロッドの前進または後退
停止位置の保持性能が良好にして操作ロッドによる受動
側の作動性能が安定確保できると共に、操作ロッドの前
進・後退抵抗の変化による該操作ロッドの機能状態の官
能確認が可能にして操作フィーリング・操作節度感が向
上し、当該プッシュ・プル操作ロッド機構を用いる装置
の作動性能・機能が良好に安定する。以上の諸効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明1実施例のプッシュ・プル操作ロッド
機構を示し、(A)はその構造と作動状態を示す正面
図、(B)はその球状係止部と弾性抱着部の構造と作用
状態を示す正面図、(C)は弾性抱着部の固定用ナット
体の斜視図
【図2】図1実施例を装着した車輌窓カーテン装置の正
面図
【図3】第1発明のプッシュ・プル操作ロッド機構の他
の態様を示し、(A)(B)ともその正面図
【図4】第1発明のプッシュ・プル操作ロッド機構の他
の態様と使用例の説明図
【図5】第1発明のプッシュ・プル操作ロッド機構の他
の態様と使用例の説明図
【図6】第2発明1実施例のプッシュ・プル操作ロッド
機構を示し、(A)はその構造と作用状態を示す正面
図、(B)はその弾性係止リングと段差係止部の構造と
作用を示す正面図、(C)は弾性係止リングの固定用の
ナット体の斜視図
【図7】従来のプッシュ・プル操作ロッド機構を示し、
(A)はその構造と車輌窓カーテン装置への装着状態の
説明図、(B)はその要部の部分図
【図8】従来のプッシュ・プル操作ロッド機構の正面図
【符号の説明】
1 第1発明のプッシュ・プル操作ロッド機構 2 第2発明のプッシュ・プル操作ロッド機構 3 操作ロッド 3A 後半部ロッド 3B 前半部ロッド 4 ロッドケーシング 4A 後半部ケーシング 4B 前半部ケーシング 5 コントロールケーブル 6 インナーワイヤ 7 アウターケーシング 10 球状係止部 11 弾性抱着部 12 環状舌片 13 中空部 17 段差係止部 18 弾性係止リング 20 従来のプッシュ・プル操作ロッド機構 21 カーテン軸 22 支承軸 26 窓カーテン 31 ロッド握み B 浴槽 N ナット体 V 排水栓 W 浴湯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E03C 1/22 E03C 1/22 C 1/23 1/23 Z E06B 9/90 E06B 9/20 H Fターム(参考) 2D061 DA01 DB03 2E042 AA06 DB11 3J032 AB22 3J070 AA23 BA04 BA06 BA12 BA84 CC23 CC29 CD23 DA01 DA02 DA70 EA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロッドケーシングに貫通収納した操作ロ
    ッドをプッシュ・プル操作して、受動側の該操作ロッド
    の先端を進退作動させるプッシュ・プル操作ロッド機構
    において、前記ロッドケーシングから突き出す前記操作
    ロッドに球状係止部を隆設すると共に、該操作ロッドの
    停止位置において前記球状係止部を着脱自在に弾性抱着
    する弾性抱着部を、前記ロッドケーシング側に固定した
    構造を特徴とするプッシュ・プル操作ロッド機構。
  2. 【請求項2】 球状係止部が、操作ロッドを中心にする
    球状体にして、かつ、ロッドケーシングに弾性抱着部を
    直接固定した構造から成る請求項1のプッシュ・プル操
    作ロッド機構。
  3. 【請求項3】 操作ロッドとロッドケーシングが前半部
    と後半部に分割され、該前半部と該後半部の間にコント
    ロールケーブルを連結した請求項1または請求項2のプ
    ッシュ・プル操作ロッド機構。
  4. 【請求項4】 弾性抱着部が、開口部を残した中空球体
    形状にして、かつ、該開口部の周縁が前方漸縮径開口の
    環状弾性舌片に形成された請求項1・請求項2・請求項
    3のいずれかのプッシュ・プル操作ロッド機構。
  5. 【請求項5】 ロッドケーシングに貫通収納した操作ロ
    ッドをプッシュ・プル操作して、受動側の該操作ロッド
    の先端を進退作動させるプッシュ・プル操作ロッド機構
    において、前記操作ロッドに凹溝状の段差係止部を設け
    ると共に、前記ロッドケーシング側に前記操作ロッドの
    外周に弾接する弾性係止リングを固定し、進退姿勢の前
    記操作ロッドの前記段差係止部に前記弾性係止リングが
    着脱自在に弾着係止可能に構成された構造を特徴とする
    プッシュ・プル操作ロッド機構。
  6. 【請求項6】 弾性係止リングの内周に、潤滑剤プール
    溝を周設した請求項5のプッシュ・プル操作ロッド機
    構。
  7. 【請求項7】 弾性係止リングが、ロッドケーシングの
    端部に螺着した外周カット面つきナット体に収納され、
    かつ、該外周カット面へのポンチかしめによって固定さ
    れた請求項5または請求項6のプッシュ・プル操作ロッ
    ド機構。
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