JP2002228901A - 光ファイバケーブル用スロット - Google Patents

光ファイバケーブル用スロット

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JP2002228901A JP2001030782A JP2001030782A JP2002228901A JP 2002228901 A JP2002228901 A JP 2002228901A JP 2001030782 A JP2001030782 A JP 2001030782A JP 2001030782 A JP2001030782 A JP 2001030782A JP 2002228901 A JP2002228901 A JP 2002228901A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光ファイバケーブル用SZ溝付スロットを製造
する際に、螺旋溝方向が反転する近傍において螺旋溝5
の変形が発生しやすい。本発明では、螺旋溝5の変形を
防ぐことを課題とする。 【解決手段】二次被覆層3の外周部の螺旋溝5間で形成
されるリブ部6の根元にあたる部分に沿って、一次被覆
層2の外周部に突起4を設け、リブ6の倒れを防いで螺
旋溝5の変形を防いだ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ収納用
の交互に反転する複数の螺旋状溝を有する光ファイバケ
ーブル用スロットに関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、外周に光ファイバ収納用の交互
に反転する螺旋状溝を有する光ファイバケーブル用スロ
ットの代表的なものの断面図を示すものである。このス
ロットは、抗張力線1と、その外周に設けられた一次被
覆層2と、一次被覆層2の外周に設けられた二次被覆層
3で構成されている。二次被覆層3の外周には、断面形
状が略U字型の螺旋溝5が複数個形成され、該螺旋溝5
はリブ6により隔てられている。該螺旋溝5はスロット
の長手方向にわたって形成され、所定間隔毎に反転する
ように形成されている。
【0003】この種のスロットの製造方法としては、ス
ロットの断面形状を有するダイから溶融樹脂を押出して
抗張力線に被覆する際に、ダイ自身を交互に回転する
か、あるいは抗張力線を交互に回転する方法が公知であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来公知のこ
れらの方法では、スロットの螺旋方向が反転する部分の
近傍において、樹脂が冷却固化する際の体積収縮等によ
って、螺旋溝5を形成するリブ6が反転中心側に傾い
て、例えば図8に示すように螺旋溝5が変形する。その
ため、光ファイバ心線を確実に螺旋溝内に収納すること
が困難になるという欠点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明は、抗張力線と、この抗張力線の外周部を被覆
する一次被覆層と、この一次被覆層の外周に長手方向に
わたり所定間隔毎に反転する複数の螺旋状溝を形成する
ように被覆した二次被覆層とを有する光ファイバケーブ
ル用スロットにおいて、前記一次被覆層の外周部を、前
記二次被覆層の螺旋状溝間で形成されるリブ部の根元に
あたる部分に沿って突起を設けた形状としたことを特徴
とする。
【0006】また、前記一次被覆層外周部の突起の先端
の外接円の径d3と、前記螺旋状溝の底部の内接円の径
d2と、前記二次被覆層最外周の径d4との関係が、 d2<d3<d4 好ましくは、 d2+0.1(d4−d2)<d3<d4−0.5(d4
−d2) を満足していることを特徴とする。
【0007】また、請求項4記載の光ファイバケーブル
用スロットの製造装置は、回転制御機構を備えたダイス
部を有し、抗張力線の外周部に長手方向にわたり所定間
隔毎に反転する複数の螺旋状突起を有する一次被覆層を
形成する一次被覆層形成装置と、この一次被覆層形成装
置で形成された一次被覆層外周部の突起が長手方向に描
く軌跡を検出する検出装置と、この検出装置で検出した
一次被覆層外周部の螺旋状突起が長手方向に描く軌跡に
追従して回転するダイス部を有し、一次被覆層の外周部
に長手方向にわたり所定間隔毎に反転する複数の螺旋状
溝を有する二次被覆層を形成する二次被覆層形成装置で
構成されることを特徴とする。
【0008】請求項5記載の光ファイバケーブル用スロ
ットの製造装置は、回転機構を備えたダイス部を有し、
抗張力線の外周部に長手方向にわたり所定間隔毎に反転
する複数の螺旋状突起を有する一次被覆層を形成する一
次被覆層形成装置と、この一次被覆層形成装置の後段に
配置され、回転機構を備えたダイス部を有し、前記一次
被覆層の外周部に長手方向にわたり所定間隔毎に反転す
る複数の螺旋状溝を有する二次被覆層を形成する二次被
覆層形成装置と、これら一次及び二次被覆層形成装置の
回転機構を関連して制御する制御装置で構成されること
を特徴とする。
【0009】請求項6記載の光ファイバケーブル用スロ
ットの製造装置は、回転機構を備えたダイス部を有し、
抗張力線の外周部に長手方向にわたり所定間隔毎に反転
する複数の螺旋状突起を有する一次被覆層を形成する一
次被覆層形成装置と、この一次被覆層形成装置の後段に
配置され、固定ダイス部を有し、前記一次被覆層の外周
部に長手方向にわたり所定間隔毎に反転する複数の螺旋
状溝を有する二次被覆層を形成する二次被覆層形成装置
で構成されることを特徴とする。
【0010】請求項7記載の光ファイバケーブル用スロ
ットの製造方法は、回転制御機構を備えたダイス部を用
いて抗張力線の外周部に長手方向にわたり所定間隔毎に
反転する複数の螺旋状突起を有する一次被覆層を形成
し、該一次被覆層の外周部の突起が長手方向に描く軌跡
を検出し、この軌跡に追従して回転するダイス部を用い
て、該一次被覆層の外周部に長手方向にわたり所定間隔
毎に反転する複数の螺旋状溝を有する二次被覆層を形成
することを特徴とする。
【0011】請求項8記載の光ファイバケーブル用スロ
ットの製造方法は、回転機構を備えたダイス部を用いて
抗張力線の外周部に長手方向にわたり所定間隔毎に反転
する複数の螺旋状突起を有する一次被覆層を形成し、つ
いで該一次被覆層の外周部に回転機構を備えたダイス部
を用いて長手方向にわたり所定間隔毎に反転する複数の
螺旋状溝を有する二次被覆層を形成するとともに、上記
ダイス部の回転運動を関連して制御することを特徴とす
る。
【0012】請求項9記載の光ファイバケーブル用スロ
ットの製造方法は、回転機構を備えたダイス部を用いて
抗張力線の外周部に長手方向にわたり所定間隔毎に反転
する複数の螺旋状突起を有する一次被覆層を形成し、つ
いで該一次被覆層の外周部に固定ダイス部を用いて長手
方向にわたり所定間隔毎に反転する複数の螺旋状溝を有
する二次被覆層を形成することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態につい
て、図1ないし図6により詳細に説明する。図1は、本
発明の光ファイバケーブル用スロットの断面形状の実施
例を示している。このスロットは、中心部に配置された
抗張力線1と、その外周に設けられた一次被覆層2と、
一次被覆層2の外周に設けられた二次被覆層3で構成さ
れている。
【0014】二次被覆層3の外周には、略U字型の螺旋
溝5が複数個形成され、該螺旋溝5はリブ6により隔て
られている。該螺旋溝5はスロットの長手方向にわたっ
て設置され、所定間隔毎に反転するように形成されてい
る。一次被覆層2の外周には、凸型の突起4が、リブ6
の根元部にあたる部分に沿って設けられている。この突
起4は、リブ6と同じ周期で所定間隔毎に反転する螺旋
状に形成されている。
【0015】そのため、リブ6の根元部の近傍で二次被
覆層3と一次被覆層2との接触面積が広くなり、二次被
覆層3から一次被覆層2への伝熱による放熱が進みやす
く、リブ根元部の冷却固化が早期に進行する。リブ6を
支持するためのリブ根元部が冷却固化された後にリブ中
央部が冷却固化するので、リブ中央部の根元側の樹脂が
冷却固化する際に収縮してリブ根元部の未固化樹脂を引
き込む作用がなくなり、リブ6の変形を抑えることがで
きる。
【0016】一次被覆層2の突起4は、小さくし過ぎる
と二次被覆層3と一次被覆層2の接触面積が広くできな
いので、二次被覆層3から一次被覆層2への放熱効果が
不十分となる。また、大きくし過ぎると二次被覆層3を
形成する際にダイスに突起4が引っ掛かりやすくなる。
【0017】そのため、一次被覆層2の外周部の突起4
の先端の外接円の径d3と、螺旋状溝5の底部の内接円
の径d2と、二次被覆層3の最外周の径d4とは、 d2<d3<d4 の関係を満足している必要があり、さらには、 d2+0.1(d4−d2)<d3<d4−0.5(d4
−d2) の関係を満足していることが好ましい。
【0018】ここで、d2<d3<d4は、一次被覆層
2の外周部の突起4の先端が、螺旋状溝5の底部の内接
円と二次被覆層3の最外周との間に位置する必要がある
ことを示している。さらに、d2+0.1(d4−d
2)<d3<d4−0.5(d4−d2)は、図1よ
り、d2+0.1×2h<d3<d4−0.5×2hと表
され、一次被覆層2の外周部の突起4の先端は、螺旋状
溝5の底部の内接円よりも半径方向外側にリブ6の高さ
hの10%を超えたところに位置することが好ましく、
二次被覆層3の最外周よりも半径方向内側にリブ6の高
さの50%を超えたところに位置することが好ましいこ
とを示している。
【0019】なお、一次被覆層2の外周凹部の底部の内
接円の径d1は、あまり小さくし過ぎると二次被覆層3
の押出し時に一次被覆層2の突起4が倒れやすくなるの
で、次の範囲であることが望ましい。 0.85d2<d1<d2
【0020】図4は、本発明の製造装置の第1の実施例
を示している。送出し装置11から送出された抗張力線
1は、一次被覆層形成装置12へ送られる。該一次被覆
層形成装置12は、押出し装置13と冷却装置14で構
成されている。押出し装置13内には、回転制御機構を
備えた回転するダイス部が備えられており、抗張力線1
の通過する所定間隔毎にダイス部の回転方向が反転す
る。このダイス部の断面形状は、得ようとする一次被覆
層外形に対応した図2に示す形状となっている。そし
て、抗張力線1の外周部にダイス形状に対応した形で樹
脂が押出され、長手方向にわたり所定間隔毎に反転する
複数の螺旋状突起4を有する一次被覆層2が形成され
る。
【0021】抗張力線1上の一次被覆層2が冷却装置1
4で冷却固化された後、検出装置15で一次被覆層外周
の突起4が長手方向に描く軌跡が読み取られ、二次被覆
層形成装置16に連続的に送られる。
【0022】二次被覆層形成装置16は、押出し装置1
7と冷却装置18で構成されている。押出し装置17内
には、前記検出装置15で検出された一次被覆層外周部
の突起4が長手方向に描く軌跡に追従して回転するダイ
ス部が備えられている。このダイス部の断面形状は、得
ようとするスロット外形に対応した図3に示す形状とな
っている。そして、一次被覆層2の外周部にダイス形状
に対応した形で樹脂が押出され、長手方向にわたり所定
間隔毎に反転する複数の螺旋状溝5を有する二次被覆層
3が形成される。
【0023】一次被覆層形成装置12内で、抗張力線1
は、回転するダイス部により押出された樹脂との摩擦で
捩りを与えられる。但し、回転ダイス部を通過すると摩
擦が無くなり、抗張力線1に与えられた捩れは戻る。こ
こで、ダイスの設定回転角度をスロット完成時の所定回
転角度に設定しておいた場合、抗張力線1が前記のよう
に捩られてから戻るので、抗張力線1が捩られた回転角
度分だけスロット完成時の所定回転角度が不足すること
になる。そのため、ダイスの設定回転角度は、この捩れ
分を見込んでスロット完成時の所定回転角度よりも大き
めに設定しておく。
【0024】この捩りが二次被覆層形成時に影響を与え
ないようにするためには、一次被覆層形成装置12の前
段及び後段、もしくは後段のみにスロットの把持機構
(図示しない)を設けておく。該把持機構は、例えば2
枚の対向したベルトでスロットを上下から押さえ込み、
スロットの回転を防止できる構造のものを用いると良
い。
【0025】図5は、本発明の製造装置の第2の実施例
を示している。送出し装置21から送出された抗張力線
1は、一次被覆層形成装置22へ送られる。該一次被覆
層形成装置22は、押出し装置23と冷却装置24で構
成されている。押出し装置23内には、回転機構を備え
た回転するダイス部が設けられ、抗張力線1の通過する
所定間隔毎にダイス部の回転方向が反転する。このダイ
ス部の断面形状は、得ようとする一次被覆層外形に対応
した図2に示す形状となっている。そして、抗張力線1
の外周部にダイス形状に対応した形で樹脂が押出され、
長手方向にわたり所定間隔毎に反転する複数の螺旋状突
起4を有する一次被覆層2が形成される。
【0026】抗張力線上の一次被覆層は冷却装置24で
冷却固化された後、二次被覆層形成装置26に入る。二
次被覆層形成装置26は、押出し装置27と冷却装置2
8で構成されている。押出し装置27内には、回転機構
を備えたダイス部が設けられ、このダイス部の断面形状
は、得ようとするスロット外形に対応した図3に示す形
状となっている。そして、一次被覆層2の外周部にダイ
ス形状に対応した形で樹脂が押出され、長手方向にわた
り所定間隔毎に反転する複数の螺旋状溝5を有する二次
被覆層3が形成される。
【0027】これら一次及び二次被覆層形成装置22、
26の回転機構は、一次被覆層外周部の突起4が長手方
向に描く軌跡と二次被覆層外周部のリブ6が長手方向に
描く軌跡を同位置にするために、例えば次の如く制御装
置25により関連して制御される。二次被覆層形成装置
26の回転機構の回転速度及び回転方向を、一次被覆層
形成装置22の回転機構と同期させる。かつ、二次被覆
層形成装置26の回転ダイス部と一次被覆層形成装置2
2の回転ダイス部間の距離と回転ダイスの回転方向の初
期位置を、一次被覆層外周部の突起4が長手方向に描く
軌跡と二次被覆層外周部のリブ6が長手方向に描く軌跡
が重なるように設定する。
【0028】図6は、本発明の製造装置の第3の実施例
を示している。送出し装置31から送出された抗張力線
1は、一次被覆層形成装置32へ送られる。該一次被覆
層形成装置32は、押出し装置33と冷却装置34で構
成されている。押出し装置33内には、回転機構を備え
た回転するダイス部が設けられ、抗張力線1の通過する
所定間隔毎にダイス部の回転方向が反転する。このダイ
ス部の断面形状は、得ようとする一次被覆層外形に対応
した図2に示す形状となっている。そして、抗張力線1
の外周部にダイス形状に対応した形で樹脂が押出され、
長手方向にわたり所定間隔毎に反転する複数の螺旋状突
起を有する一次被覆層が形成される。
【0029】抗張力線上の一次被覆層は冷却装置34で
冷却固化された後、二次被覆層形成装置36に入る。二
次被覆層形成装置36は、押出し装置37と冷却装置
38で構成されている。押出し装置37内には、固定ダ
イスが設けられ、このダイス部の断面形状は、得ようと
するスロット外形に対応した図3に示す形状となってい
る。一次被覆層外周部の突起4は、固定ダイスのリブ部
に嵌合するように固定ダイスに進入して行く。この時、
一次被覆層外周部の突起4の外径d3は、二次被覆層最
外周の外径d4と螺旋状溝5の底部の内接円d2の間に
位置するので、一次被覆層外周部の突起4が交互に反転
しても固定ダイスのリブ部からは外れない。そのため、
スロットが固定ダイス部を通過する際には、スロット全
体が一次被覆層外周部の突起4の軌跡に沿って交互に反
転しながら進む。このようにして、一次被覆層2の外周
部に長手方向にわたり所定間隔毎に反転する複数の螺旋
状溝5を有する二次被覆層3が形成される。
【0030】スロットが反転する際の捩りが一次被覆層
形成時に影響を与えないようにするためには、二次被覆
層形成装置36の前段及び後段、もしくは前段のみにス
ロットの把持機構(図示しない)を設けておく。但し、
該把持機構を二次被覆層形成装置36に近接させて設置
すると、スロットが固定ダイス部を捩れながら通過する
ことが困難になるので、該把持機構は二次被覆層形成装
置と距離をおいて設置することが好ましい。該把持機構
は、例えば2枚の対向したベルトでスロットを上下から
押さえ込み、スロットの回転を防止できる構造のものを
用いると良い。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ファイ
バケーブル用スロットは、抗張力線と、この抗張力線の
外周部を被覆する一次被覆層と、この一次被覆層の外周
に長手方向にわたり所定間隔毎に反転する複数の螺旋状
溝を形成するように被覆した二次被覆層とを有し、一次
被覆層の外周部を、二次被覆層の螺旋状溝間で形成され
るリブ部の根元にあたる部分に沿って突起を設けた形状
としているので、リブの根元部の近傍で二次被覆層と一
次被覆層との接触面積が広くなり、二次被覆層から一次
被覆層への伝熱による放熱が進みやすく、リブ根元部の
冷却固化が早期に進行する。リブを支持するためのリブ
根元部が冷却固化された後にリブ中央部が冷却固化する
ので、リブ中央部の根元側の樹脂が冷却固化する際にリ
ブ根元部の未固化樹脂を引き込む作用がなくなり、リブ
の変形を抑えることができる。
【0032】また、一次被覆層の外周部の突起の先端の
外接円の径d3と、螺旋状溝の底部の内接円の径d2
と、二次被覆層の最外周の径d4とが、 d2+0.1(d4−d2)<d3<d4−0.5(d4
−d2) の関係を満足していることにより、二次被覆層と一次被
覆層の接触面積を広く保つことができるので、二次被覆
層から一次被覆層への十分な放熱効果を得ることがで
き、また、二次被覆層を形成する際にダイスに突起が引
っ掛かりやすくなることを防ぐことができる。
【0033】回転制御機構を備えたダイス部を有し、抗
張力線の外周部に長手方向にわたり所定間隔毎に反転す
る複数の螺旋状突起を有する一次被覆層を形成する一次
被覆層形成装置と、この一次被覆層形成装置で形成され
た一次被覆層外周部の突起が長手方向に描く軌跡を検出
する検出装置と、この検出装置で検出した一次被覆層外
周部の螺旋状突起が長手方向に描く軌跡に追従して回転
するダイス部を有し、一次被覆層の外周部に長手方向に
わたり所定間隔毎に反転する複数の螺旋状溝を有する二
次被覆層を形成する二次被覆層形成装置で構成されるこ
とを特徴とする請求項4記載の光ファイバケーブル用ス
ロットの製造装置を用いることにより、抗張力線の外周
部に長手方向にわたり所定間隔毎に反転する複数の螺旋
状突起を有する一次被覆層を形成し、該一次被覆層の外
周部の突起が長手方向に描く軌跡を検出し、この軌跡に
追従して、該一次被覆層の外周部に長手方向にわたり所
定間隔毎に反転する複数の螺旋状溝を有する二次被覆層
を形成することができる。
【0034】回転機構を備えたダイス部を有し、抗張力
線の外周部に長手方向にわたり所定間隔毎に反転する複
数の螺旋状突起を有する一次被覆層を形成する一次被覆
層形成装置と、この一次被覆層形成装置の後段に配置さ
れ、回転機構を備えたダイス部を有し、前記一次被覆層
の外周部に長手方向にわたり所定間隔毎に反転する複数
の螺旋状溝を有する二次被覆層を形成する二次被覆層形
成装置と、これら一次及び二次被覆層形成装置の回転機
構を関連して制御する制御装置で構成されることを特徴
とする請求項5記載の光ファイバケーブル用スロットの
製造装置を用いることにより、抗張力線の外周部に長手
方向にわたり所定間隔毎に反転する複数の螺旋状突起を
有する一次被覆層を形成し、ついで該一次被覆層の外周
部に長手方向にわたり所定間隔毎に反転する複数の螺旋
状溝を有する二次被覆層を形成ことができる。
【0035】回転機構を備えたダイス部を有し、抗張力
線の外周部に長手方向にわたり所定間隔毎に反転する複
数の螺旋状突起を有する一次被覆層を形成する一次被覆
層形成装置と、この一次被覆層形成装置の後段に配置さ
れ、固定ダイス部を有し、前記一次被覆層の外周部に長
手方向にわたり所定間隔毎に反転する複数の螺旋状溝を
有する二次被覆層を形成する二次被覆層形成装置で構成
されることを特徴とする請求項6記載の光ファイバケー
ブル用スロットの製造装置を用いることにより、抗張力
線の外周部に長手方向にわたり所定間隔毎に反転する複
数の螺旋状突起を有する一次被覆層を形成し、ついで該
一次被覆層の外周部に長手方向にわたり所定間隔毎に反
転する複数の螺旋状溝を有する二次被覆層を形成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバケーブル用スロットの断面
図である。
【図2】本発明の光ファイバケーブル用スロットの製造
装置の一次被覆層形成装置のダイス部出口の断面図であ
る。
【図3】本発明の光ファイバケーブル用スロットの製造
装置の二次被覆層形成装置のダイス部出口の断面図であ
る。
【図4】本発明の光ファイバケーブル用スロットの製造
装置の第1の実施例の構成図である。
【図5】本発明の光ファイバケーブル用スロットの製造
装置の第2の実施例の構成図である。
【図6】本発明の光ファイバケーブル用スロットの製造
装置の第3の実施例の構成図である。
【図7】従来の光ファイバケーブル用スロットの断面図
の一例である。
【図8】従来の光ファイバケーブル用スロットの螺旋溝
が反転する部分の断面図の一例である。
【符号の説明】
1…抗張力体、2…一次被覆層、3…二次被覆層、4…
突起、5…螺旋溝、6…リブ、11,21,31…送出し
装置、12,22,32…一次被覆層形成装置、13,2
3,33,17,27…回転ダイス部付押出し装置、14,
24,34,18,28,38…冷却装置、15…検出装
置、16,26,36…二次被覆層形成装置、25…回転
制御装置、37…固定ダイス部付押出し装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 末広 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 Fターム(参考) 2H001 BB10 DD04 KK12 MM02 PP01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】抗張力線と、この抗張力線の外周部を被覆
    する一次被覆層と、この一次被覆層の外周に長手方向に
    わたり所定間隔毎に反転する複数の螺旋状溝を形成する
    ように被覆した二次被覆層とを有する光ファイバケーブ
    ル用スロットにおいて、前記一次被覆層の外周部を、前
    記二次被覆層の螺旋状溝間で形成されるリブ部の根元に
    あたる部分に沿って突起を設けた形状としたことを特徴
    とする光ファイバケーブル用スロット。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光ファイバケーブル用スロ
    ットにおいて、前記一次被覆層外周部の突起の先端の外
    接円の径d3と、前記螺旋状溝の底部の内接円の径d2
    と、前記二次被覆層最外周の径d4とが、 d2<d3<d4 の関係を満足していることを特徴とする光ファイバケー
    ブル用スロット。
  3. 【請求項3】請求項1記載の光ファイバケーブル用スロ
    ットにおいて、前記一次被覆層外周部の突起の先端の外
    接円の径d3と、前記螺旋状溝の底部の内接円の径d2
    と、前記二次被覆層最外周の径d4とが、 d2+0.1(d4−d2)<d3<d4−0.5(d4
    −d2) の関係を満足していることを特徴とする光ファイバケー
    ブル用スロット。
  4. 【請求項4】回転制御機構を備えたダイス部を有し、抗
    張力線の外周部に長手方向にわたり所定間隔毎に反転す
    る複数の螺旋状突起を有する一次被覆層を形成する一次
    被覆層形成装置と、この一次被覆層形成装置で形成され
    た一次被覆層外周部の突起が長手方向に描く軌跡を検出
    する検出装置と、この検出装置で検出した一次被覆層外
    周部の螺旋状突起が長手方向に描く軌跡に追従して回転
    するダイス部を有し、一次被覆層の外周部に長手方向に
    わたり所定間隔毎に反転する複数の螺旋状溝を有する二
    次被覆層を形成する二次被覆層形成装置で構成されるこ
    とを特徴とする光ファイバケーブル用スロットの製造装
    置。
  5. 【請求項5】回転機構を備えたダイス部を有し、抗張力
    線の外周部に長手方向にわたり所定間隔毎に反転する複
    数の螺旋状突起を有する一次被覆層を形成する一次被覆
    層形成装置と、この一次被覆層形成装置の後段に配置さ
    れ、回転機構を備えたダイス部を有し、前記一次被覆層
    の外周部に長手方向にわたり所定間隔毎に反転する複数
    の螺旋状溝を有する二次被覆層を形成する二次被覆層形
    成装置と、これら一次及び二次被覆層形成装置の回転機
    構を関連して制御する制御装置で構成されることを特徴
    とする光ファイバケーブル用スロットの製造装置。
  6. 【請求項6】回転機構を備えたダイス部を有し、抗張力
    線の外周部に長手方向にわたり所定間隔毎に反転する複
    数の螺旋状突起を有する一次被覆層を形成する一次被覆
    層形成装置と、この一次被覆層形成装置の後段に配置さ
    れ、固定ダイス部を有し、前記一次被覆層の外周部に長
    手方向にわたり所定間隔毎に反転する複数の螺旋状溝を
    有する二次被覆層を形成する二次被覆層形成装置で構成
    されることを特徴とする光ファイバケーブル用スロット
    の製造装置。
  7. 【請求項7】回転制御機構を備えたダイス部を用いて抗
    張力線の外周部に長手方向にわたり所定間隔毎に反転す
    る複数の螺旋状突起を有する一次被覆層を形成し、該一
    次被覆層の外周部の突起が長手方向に描く軌跡を検出
    し、この軌跡に追従して回転するダイス部を用いて、該
    一次被覆層の外周部に長手方向にわたり所定間隔毎に反
    転する複数の螺旋状溝を有する二次被覆層を形成するこ
    とを特徴とする光ファイバケーブル用スロットの製造方
    法。
  8. 【請求項8】回転機構を備えたダイス部を用いて抗張力
    線の外周部に長手方向にわたり所定間隔毎に反転する複
    数の螺旋状突起を有する一次被覆層を形成し、ついで該
    一次被覆層の外周部に回転機構を備えたダイス部を用い
    て長手方向にわたり所定間隔毎に反転する複数の螺旋状
    溝を有する二次被覆層を形成するとともに、上記ダイス
    部の回転運動を関連して制御することを特徴とする光フ
    ァイバケーブル用スロットの製造方法。
  9. 【請求項9】回転機構を備えたダイス部を用いて抗張力
    線の外周部に長手方向にわたり所定間隔毎に反転する複
    数の螺旋状突起を有する一次被覆層を形成し、ついで該
    一次被覆層の外周部に固定ダイス部を用いて長手方向に
    わたり所定間隔毎に反転する複数の螺旋状溝を有する二
    次被覆層を形成することを特徴とする光ファイバケーブ
    ル用スロットの製造方法。
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JP2016020989A (ja) * 2014-07-15 2016-02-04 住友電気工業株式会社 光ケーブル用のスロットロッド及び光ケーブル

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