JPH0980278A - 光ケーブルとその製造方法 - Google Patents

光ケーブルとその製造方法

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JPH0980278A
JPH0980278A JP7262281A JP26228195A JPH0980278A JP H0980278 A JPH0980278 A JP H0980278A JP 7262281 A JP7262281 A JP 7262281A JP 26228195 A JP26228195 A JP 26228195A JP H0980278 A JPH0980278 A JP H0980278A
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JP
Japan
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water
loose tube
optical
spiral
spiral material
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Application number
JP7262281A
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English (en)
Inventor
Osamu Koyasu
修 子安
Akio Mogi
章夫 茂木
Suehiro Miyamoto
末広 宮本
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 小規模需要向けの少心光ケーブルである。プ
ラスチックテープをらせん巻きしたスパイラル材41
を、集合した光ファイバ心線14の周りに巻き付けて、
ルースチューブ42を形成する。その上に吸水テープ層
44を形成して、光ユニット46とし、その上にシース
20を被覆して光ケーブル48とする。 【効果】 吸水テープ層40が、シースを貫通してきた
水を遮断する。また、らせん間隔aを故意に開けておく
と、隙間を通って、吸水テープ44から離脱した吸水パ
ウダが中に落ち込み、それが吸水膨潤して、チューブ4
2を進んで来た水を局限する。ルースチューブ42の径
はスパイラル材41のサイズで決まるので、1台の装置
で各種サイズのケーブルを製造できる。製造した光ケー
ブル自体は、止水ジェリーを用いていないので、後分岐
をはじめ、取扱いが容易である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光ケーブル、特に小
規模需要に利用する少心のもので、ルースチューブ内に
光ファイバ心線を収納し、かつ止水処理を施した光ケー
ブルと、その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】止水処理を施した少心ケーブルの従来例
を、図3に示す。(a)は断面を、(b)は横からみた
状態を、それぞれ模型的に示したものである。12はル
ースチューブで、同図(c)のような細いプラスチック
パイプからなる。14は光ファイバ心線で、単心または
テープからなる。16は止水材で、ジェリー等からな
る。以上のルースチューブ12,光ファイバ心線14,
止水材(ジェリー)16により、光ユニット18が構成
される。20はシースで、その内部にたとえば2本のテ
ンションメンバ22が埋設されている。23はケーブル
全体を示す。
【0003】上記ケーブルは、次のようにして製造され
る。図4(a)のように、送出し機13から、複数の光
ファイバ心線14を送り出し、それらを、口金24にお
いて集合する(相互の間隔を狭める)。集合した光ファ
イバ心線14の周りに、押出し機26により、ルースチ
ューブ12を連続的に押し出す。そのとき、押出し機2
6のクロスヘッドを通して、止水材(ジェリー)16を
ルースチューブ12内に送り込んで充填する。以上のよ
うにして作った光ユニット18をリール28に巻き取
る。
【0004】次に同図(b)のように、リール28か
ら、光ユニット18を連続して送り出し、押出し機30
により、シース20を押出し被覆する。そのとき同時に
テンションメンバ22も送り込み、シース20内に埋設
させる。以上のようにして光ケーブル23を製造し、リ
ール32に巻き取る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の光ケーブル23
自体は、次のような構造上の問題を有する。 ルースチューブ12が硬くて、曲がり難く、クセが付
き易い。 後分岐に際して、ルースチューブ12から一部の光フ
ァイバ心線14を取り出すのが難しい。 止水材としてジェリー以外は使えない。
【0006】また、上記の製造方法は、次の問題を有す
る。 押出し機の型式によって、ルースチューブ12の径サ
イズに制限が出る。 ルースチューブ12内にジェリーを注入するため、押
出し機のダイス、ニップルは専用のものが必要であり、
ルースチューブ12の径を変更するためには、ダイスを
取り替えなければならない。 ルースチューブ12内を見ることができないため、ジ
ェリー充填率の制御が難しい。 すなわち、ジェリー充填量の確認は、製造後ケーブルを
一定長切断し、ジェリーの体積(重量と比重から算出す
る)とルースチューブ12の内容積を比較しないと、で
きない。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1に例示するように、
プラスチックテープを全長にわたってらせん巻きしたス
パイラル材41(同図(c))を利用する。このスパイ
ラル材41を、ルースチューブ42として用いる。この
内に、光ファイバ心線14を収納し、ルースチューブ4
2上に吸水テープ層44を設けて、光ユニット46とす
る。以上は、特許請求の範囲の請求項1に対応する手段
である。
【0008】なお特に、らせん間隔aが開いた状態にし
たスパイラル材41によって、ルースチューブ42を形
成してもよい。以上は、特許請求の範囲の請求項2に対
応する手段である。
【0009】また、製造する場合は、図2に例示するよ
うに、光ファイバ心線14を連続して送出し、かつ集合
する工程と、プラスチックテープを全長にわたってらせ
ん巻きしたスパイラル材41を、集合した光ファイバ心
線14の周りに巻き付けて、ルースチューブ42を連続
的に形成する工程と、前記ルースチューブ42上に連続
して吸水テープ層44を形成する工程、を有する方法に
より、ケーブルを製造する。以上は、特許請求の範囲の
請求項3に対応する手段である。
【0010】上記のスパイラル材41は、本発明の重要
な要素であり、図1(c)に、これだけ取り出して示し
た。これは、材質がナイロンやポリエチレン等の、ある
程度の弾性を持つプラスチックテープを、全長にわたっ
てらせん巻きしたものである。この太さは、内部に収納
する光ファイバ心線14の数により変化する。
【0011】光ファイバ心線14の周りにスパイラル材
41を巻き付けるには、図2のように、スパイラル材4
1を送り出すボビン40を光ファイバ心線14の周りに
公転させればよい。
【0012】請求項1の発明の場合、スパイラル材のら
せん間隔aは、在っても無くてもよい。
【0013】請求項2の発明の場合は、意識してらせん
間隔aを開くようにする。ただし、らせん間隔aが開い
た状態といっても、余り開きすぎると、ルースチューブ
が、内部の光ファイバ心線を保護する機能が弱まるの
で、らせんテープの幅の50%くらいが限度である。
【0014】ボビン40の公転速度と、光ファイバ心線
14の走行速度を調節することにより、光ファイバ心線
14に巻き付けた後のスパイラル材41(ルースチュー
ブ42)のらせん間隔を調節することができる。
【0015】吸水テープには、従来の防水型光ケーブル
に用いられているもの(フジクラ技報,第81号,p.82-85
参照)と同じもの、たとえば、アクリル系高分子材料を
テープ状にしたものを用いてよい。あるいは吸水パウダ
を付着させたテープ状のものでもよい。吸水テープ層4
4は、細幅テープを巻き付けて形成しても良いし、広幅
のテープを縦添えして形成しても良い。
【0016】
【作 用】 スパイラル材41によりルースチューブ42を形成し
ていると、後分岐が容易になる。すなわち、スパイラル
材41の一部を切断して巻きを戻すと光ファイバ心線1
4が容易に取り出せるし、再度巻き付けるとほぼ元のス
パイラル材41の状態になるし、またスパイラル材41
のらせん間隔を少し広げれば、そこから光ファイバ心線
14を容易に引き出せる。 スパイラル材41によりルースチューブ42を形成し
ていると、ケーブルを曲げ易い。 ルースチューブ42の上に吸水テープ層42が設けて
あると、シース20を貫通してきた水が、この部分で遮
断され、光ファイバ心線14に到達しない。
【0017】らせん間隔を開けた状態にして形成した
ルースチューブの上に吸水テープ層が設けてあると、ら
せん間隙を通して、吸水テープから離脱した吸水パウダ
がルースチューブ42内に落ち込む。そして、それが、
ルースチューブ42内を進んで来た水に対して防水作用
(吸水膨潤して浸水を局限する作用)をなす。
【0018】スパイラル材41によりルースチューブ
42を形成するようにすると、径の異なるスパイラル材
41を用いることにより、各種サイズのルースチューブ
42を、1台の装置で製造できる。従来のようにダイス
交換の必要がない。
【0019】
【実施例】光ファイバ心線14には、単心ファイバを用
い、10心の光ファイバ心線14を口金24で集合した。
スパイラル材41には、幅6mm、厚さ0.55mmのナイロン
のテープを外径3.0mmにスパイラル巻したものを用い
た。このスパイラル材41を巻いたボビン40を、光フ
ァイバ心線14の周りに公転させて、集合した光ファイ
バ心線14の周りにスパイラル材41を巻き付けて、ル
ースチューブ42とした。そのとき、ボビン40の公転
速度と、光ファイバ心線14の走行速度を調節して、光
ファイバ心線14に巻き付けた後のらせん間隔aが1mm
になるようにした。
【0020】吸水テープ層44は、幅10mmの吸水テープ
43を、ルースチューブ42のスパイラルと逆方向に巻
いて形成した。なお吸水テープ43には、不織布に吸水
パウダーを付着させたものを用いた。
【0021】以上のようにして光ユニット46を形成
し、その後は、従来のケーブルの場合と同じく、その上
にシース20を押出し被覆し、光ケーブル48とした。
光ケーブル48の外径は7.0mmである。
【0022】
【発明の効果】
(1)第1項及び第2項記載の本発明は、次の効果を有
する。 後分岐が容易である。 柔軟性があり、取扱い容易である。 ルースチューブ上の吸水テープ層により、シースを貫
通してきた水が遮断され、光ファイバ心線に到達しな
い。
【0023】(2)第2項記載の発明の場合は、特に、
吸水テープから離脱した吸水パウダが、ルースチューブ
の上のらせん間隙から中に落ち込み、それがルースチュ
ーブ42内を進んで来た水に対して防水作用(吸水膨潤
して浸水を局限する作用)をなす。よってジェリーを用
いる必要がなく、ケーブルの取扱いが容易になる。
【0024】(3)第3項記載の本発明は、次の効果を
有する。 ルースチューブ42の径はスパイラル材41のサイズ
で決まるので、1台の装置で各種サイズのケーブルが製
造できる。 ジェリーを用いないので、製造が容易になる。 集合機でも製造できる。 装置のセッティングが簡単になり、製造時間が短縮さ
れる。 1台の装置で製造でき、時間短縮になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ケーブルの実施例の説明図で、
(a)は断面、(b)は横から見た状態、(c)はスパ
イラル材41だけ取り出して、それぞれ示した。
【図2】本発明の光ケーブルの製造方法の実施例の説明
図。
【図3】従来の光ケーブルの一例の説明図。
【図4】従来の光ケーブル製造方法の一例の説明図。
【符号の説明】
12 ルースチューブ 13 送出し機 14 光ファイバ心線 16 止水材(ジェリー) 18 光ユニット 20 シース 22 テンションメンバ 23 光ケーブル 24 口金 26 押出し機 28 リール 30 押出し機 32 リール 40 ボビン 41 スパイラル材 42 ルースチューブ 44 吸水テープ層 46 光ユニット 48 光ケーブル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックテープを全長にわたってら
    せん巻きしたスパイラル材からなるルースチューブ内
    に、光ファイバ心線が収納してあり、前記ルースチュー
    ブの上に吸水テープ層が設けてある光ユニットを有する
    ことを特徴とする、光ケーブル。
  2. 【請求項2】 ルースチューブが、らせん間隔を開けた
    状態にしたスパイラル材によって形成されていることを
    特徴とする、第1項記載の光ケーブル。
  3. 【請求項3】 光ファイバ心線を連続して送出しかつ集
    合する工程と、プラスチックテープを全長にわたってら
    せん巻きしたスパイラル材を、前記の集合した光ファイ
    バ心線の周りに巻き付けてルースチューブを連続的に形
    成する工程と、前記ルースチューブ上に連続して吸水テ
    ープ層を形成する工程、を有することを特徴とする、光
    ケーブルの製造方法。
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