JP2002228796A - 放射線取扱い施設の構造部品の化学除染方法およびその装置 - Google Patents

放射線取扱い施設の構造部品の化学除染方法およびその装置

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仁志 酒井
Isamu Nakahara
勇 中原
Takashi Akiyama
隆司 秋山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】原子力発電施設の配管、機器その他の構造部品
に付着した放射性物質をオゾン液により酸化溶解する場
合に、大容量の除染液が循環する除染装置の配管系統内
に大量のオゾンガスを効率的に溶解させることができる
ようにする。 【解決手段】放射線取扱い施設の構造部品を除染対象物
3とし、この除染対象物3の表面に生成または付着した
放射性物質を含む酸化皮膜を、オゾンが溶解した除染液
2の酸化力によって化学的に溶解除去する放射線取扱い
施設の構造部品の化学除染装置において、除染液2にオ
ゾンを溶解させる手段として、中空糸膜エレメントを多
数束ねた多管式中空糸膜からオゾンガスを除染液2中に
供給する中空糸型ミキサ21を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば原子力発電
プラント等に設置された配管、機器その他の構造部品に
付着した放射性物質を含む金属酸化物を化学的に溶解し
て、その構造部品の表面から除去するための放射線取扱
い施設の構造部品の化学除染方法およびその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】原子力発電プラント等の放射線取扱い施
設においては、放射性物質を含む流体と接触する配管、
機器その他の構造部品の内面に、運転に伴って放射性核
種を含む酸化皮膜が付着または生成する。そのため、配
管や機器等の周囲においては放射線量が高まり、定期点
検作業時あるいは原子炉廃止措置時の解体作業おいて作
業員の被ばく防止の点から作業性低下の原因となってい
る。
【0003】このような酸化皮膜を除去するには、酸化
皮膜あるいは金属母材を溶解し、酸化皮膜を溶液中に溶
解あるいは剥離させる方法などが用いられており、特に
化学的に酸化皮膜を溶解、除去する化学除染方法は、一
部実機において実施され、放射性物質低減に大きな効果
を上げている。
【0004】従来、この化学除染方法として種々の提案
がなされており、酸化皮膜中のクロム系酸化物を酸化剤
により酸化溶解する工程と、酸化皮膜中の主要成分であ
る鉄系酸化物を還元剤により還元溶解する工程を組み合
わせた方法などが知られている。例えば特開昭55−1
35800号公報においては、放射線取扱い施設の構造
部品を除染対象物とし、この除染対象物の表面に生成ま
たは付着した放射性物質を含む酸化皮膜を、オゾンが溶
解した除染液の酸化力によって化学的に溶解除去する放
射線取扱い施設の構造部品の化学除染方法が開示されて
いる。また、特開2000−81498号公報には、高
濃度オゾン液による酸化処理とシュウ酸による還元処理
を組み合わせて、放射線取扱い施設の構造部品を除染す
る方法が開示されている。
【0005】このように、オゾンガスが溶解した水溶液
を酸化剤として用いる場合、オゾンガスを効率良く溶解
し、高濃度のオゾン液を生成することで除染性能を高め
ることができる。一般産業においてオゾンガスは浄水場
での水処理および半導体の洗浄等に使用されており、そ
こで適用されている主なオゾンガスの溶解方法または機
器として、例えば(1)ミキシングポンプ、(2)ハニ
カム型ミキサ、(3)拡散膜型ミキサ、(4)散気管等
がある。
【0006】(1)のミキシングポンプは、ガスと水と
を混合する専用のポンプであり、サクション側にオゾン
ガスを供給して高濃度のオゾン液を生成する構成となっ
ている。汎用品の最大流量は30m/h程度あるた
め、小規模な除染工事の仮設除染ポンプに適用可能であ
る。しかし、このミキシングポンプにおいて、大規模な
除染工事を行うには多数のポンプ台数が必要となる。例
えば原子炉シュラウド取り替え工事の際の炉内除染では
数百m/hの仮設除染ポンプが必要となるため、ミキ
シングポンプを使用すると10台以上必要となる。
【0007】(2)のハニカム型ミキサは例えば特開平
9−38660号公報等で開示されているように、ハニ
カムエレメントを円筒内に組み込み、この円筒内にオゾ
ンガスと水溶液の混合水を通水する構成のものである。
これにより、オゾンガスの粒径をμmオーダまで小さく
することができ、ハニカムエレメントを多段にすること
で高濃度のオゾン水溶液が生成可能である。ところが、
このハニカム型ミキサは流体の流れに直角衝突、分散、
合流、蛇行、渦流などを与えるため圧力損失が非常に大
きい。汎用品のオゾン発生器から出るオゾンガスの吐出
圧力は、最大でも0.2MPa程度であるため、除染装
置の配管系統内に本ミキサを設置した場合、オゾンガス
を圧入できない可能性が大きい。
【0008】(3)の拡散膜型ミキサは、中空糸膜の膜
内に水溶液を通水し、その外側から膜内にオゾンガスを
拡散させてオゾン液を生成するものである。しかし、こ
の拡散型ミキサにおいては、ユニット当たりの処理水量
は大容量タイプでも1m/h程度であり、膜内にオゾ
ンガスを拡散させるためには、オゾンガスの供給圧力が
0.15MPa以上必要である。前述のハニカム型ミキ
サと同様に、汎用品のオゾン発生器から出るオゾンガス
の吐出圧力は最大でも0.2MPa程度であるため、水
中に効率良くオゾンガスを溶解できない可能性が大き
い。また、前述のハニカム型ミキサも含めてオゾンガス
溶解ミキサは、半導体の洗浄用や食品用の水の殺菌など
に開発されたものが多いため、ユニット当たりの処理水
量が小さい。このため、除染液を数十〜数百m/hで
循環させて除染する大規模工事には不向きと考えられ
る。
【0009】(4)の散気管は、極微細気孔(最小50
〜80μm)を有するアルミナ質の磁器製筒に、オゾン
ガスを供給してオゾン液を生成するものであり、主に浄
水場の処理タンク内に設置して使用されている。この散
気管によると、処理タンク内に散気管を介して直接オゾ
ンガスを供給する場合は、オゾンガスの気泡をタンク内
に均一分散させることにより、溶存オゾン濃度が向上す
る。ただし、除染タンク内の撹拌は、除染液循環ライン
の循環ポンプにより行う場合が多いため、除染タンク内
の線流速を大きくするためには大容量の循環ポンプが必
要である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のオゾンガスの溶解方法または機器においては、種々の
課題がある。すなわち、(1)のミキシングポンプにお
いては、大規模な除染作業を行うには多数のポンプ台数
が必要となり、(2)のハニカム型ミキサにおいては、
流体の流れに直角衝突、分散、合流、蛇行、渦流などを
与えるため圧力損失が非常に大きく、除染装置の配管系
統内に本ミキサを設置した場合にオゾンガスを圧入でき
ない可能性が大きい。(3)の拡散膜型ミキサにおいて
は、オゾンガスの吐出圧力が小さいため、水中に効率良
くオゾンガスを溶解できない可能性が大きく、ユニット
当たりの処理水量が小さい。(4)の散気管において
は、溶存オゾン濃度が向上するが、除染タンク内の線流
速を大きくするためには大容量の循環ポンプが必要であ
る。
【0011】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、原子力発電施設の配管、機器その他
の構造部品に付着した放射性物質をオゾン液により酸化
溶解させる場合に、大容量の除染液が循環する除染装置
の配管系統内に大量のオゾンガスを効率的に溶解させる
ことができ、しかもその機能を低コストで達成すること
ができる放射線取扱い施設の構造部品の化学除染方法お
よびその装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】現在、実用的に利用され
ているオゾン発生器の方式としては、紫外線方式、水電
解方式、放電式がある。これらのオゾン発生器から出る
オゾンは酸化力を持つ気体であり、水中に溶解したオゾ
ンは下式(1)〜(5)のような反応により分解し、各
種の活性酸素が生成する。
【0013】
【数1】
【0014】上記(1)〜(5)式において生成される
オゾンその他の活性酸素は、下式(6)〜(9)に示す
ように、電極反応により酸化還元電位(NHE基準)を
生じさせる。
【0015】
【数2】
【0016】上記(7),(9)式に示すように、オゾ
ンの電極反応による酸化還元電位は2.07Vであるの
に対し、過マンガン酸イオンの場合は1.7Vであり、
オゾンは過マンガン酸イオンに比較して強い酸化力を持
っている。
【0017】放射線取扱い施設、例えば原子力発電所の
配管、構造部品等の表面に付着または生成する酸化皮膜
のうち、難溶性のクロム系酸化物は酸化力を持つ除染剤
により溶解することが可能である。オゾンは上述のよう
に強い酸化力を持つため、酸化溶解のための除染剤とし
て適用可能である。
【0018】ところで、このようなオゾンによる除染性
能は、除染液中のオゾン濃度に大きく影響する。そこ
で、本発明は除染液中に効率良くオゾンガスを溶解する
ために、除染液中へのオゾンガスの溶解方法および溶解
装置を最適化し、それにより前記目的を達成するもので
ある。
【0019】すなわち、請求項1に係る発明では、放射
線取扱い施設の構造部品を除染対象物とし、この除染対
象物の表面に生成または付着した放射性物質を含む酸化
皮膜を、オゾンが溶解した除染液の酸化力によって化学
的に溶解除去する放射線取扱い施設の構造部品の化学除
染方法において、前記除染液にオゾンを溶解させる工程
として、中空糸膜エレメントを多数束ねた多管式中空糸
膜からオゾンガスを前記除染液中に供給する工程を備え
ることを特徴とする放射線取扱い施設の構造部品の化学
除染方法を提供する。
【0020】請求項2に係る発明では、除染対象物であ
る放射線取扱い施設の構造部品に、除染液を収容した除
染槽から除染液を供給し、前記除染対象物の表面に生成
または付着した放射性物質を含む酸化皮膜を化学的に溶
解除去する除染系統と、前記除染槽に接続されて前記除
染液にオゾンを注入するオゾン注入系統とを備えた放射
線取扱い施設の構造部品の化学除染装置において、前記
オゾン注入系統の除染液循環配管に、中空糸膜エレメン
トを多数束ねて構成した多管式中空糸膜の前記各中空糸
膜エレメント内部からその外部を流れる除染液中にオゾ
ンを注入する中空糸型ミキサを設けたことを特徴とする
放射線取扱い施設の構造部品の化学除染装置を提供す
る。
【0021】請求項3に係る発明では、請求項2記載の
放射線取扱い施設の構造部品の化学除染装置において、
中空糸ミキサは、オゾン注入系統の除染液循環配管の一
部に設置されたホルダ内に多管式中空糸膜を収納して構
成されていることを特徴とする放射線取扱い施設の構造
部品の化学除染装置を提供する。
【0022】請求項4に係る発明では、請求項3記載の
放射線取扱い施設の構造部品の化学除染装置において、
ホルダは除染液が流通する流路管の一部の配管として構
成されており、多管式中空糸膜の各中空糸膜エレメント
は除染液の流れ方向に糸長方向を沿わせて挿入されてい
ることを特徴とする放射線取扱い施設の構造部品の化学
除染装置を提供する。
【0023】請求項5に係る発明では、請求項3記載の
放射線取扱い施設の構造部品の化学除染装置において、
ホルダは筒形容器状で一端側に除染液流入口および流出
口を有し、その除染液流入口および流出口をオゾン注入
系統の除染液循環配管に連結したものであり、多管式中
空糸膜は前記ホルダ内に糸長方向をホルダ軸方向に沿わ
せて挿入されていることを特徴とする放射線取扱い施設
の構造部品の化学除染装置を提供する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る放射線取扱い
施設の構造部品の化学除染方法および装置の実施形態に
ついて、図面を参照して説明する。
【0025】図1〜図6は一実施形態を示している。図
1は除染液へのオゾン注入系の構成を示す要部系統図で
あり、図2は図1に示したオゾン注入系を組込んだ化学
除染装置の構成を示す全体系統図である。
【0026】図2に示すように、本実施形態の化学除染
装置は大別して、除染槽1から除染液2を除染対象物3
に供給および還流させる除染液循環系統4と、除染槽1
内の除染液2にオゾンを注入するためのオゾン注入系統
5とからなっている。
【0027】除染液循環系統4は、除染槽1の底部から
除染液2を供給する除染液供給配管6と、除染対象物3
内を流通して除染に供された後の除染液2を除染槽1内
に戻す除染液還流配管7とを有する。除染液供給配管6
にはその上流側から下流側に沿って循環ポンプ8、ヒー
タ9、光照射部10およびイオン交換部11が設けられ
ている。光照射部10およびイオン交換部11は、除染
液浄化系12を構成している。
【0028】一方、オゾン注入系統4は、オゾン発生器
13から除染槽1の除染液2にオゾンガスを気体状態で
直接供給するオゾンガス注入系14と、オゾンガスを液
(除染液)中に混合させて供給するオゾン液注入系15
とからなっている。オゾンガス注入系14は、例えば純
水を電気分解して陽極室からオゾンを発生させる固体電
解質電界法によるオゾン発生器13と、除染槽1の底部
に配置した散気管16と、これらのオゾン発生器13と
散気管16とを連結するオゾンガス配管17とによって
構成されている。そして、散気管16から除染槽1内の
除染液2にオゾンガスを吹き込んでオゾンを除染液2に
溶解させるものである。また、オゾン液注入系15は、
除染槽1に対して閉ループ状に設けた除染液循環配管1
8と、この除染液循環配管18に除染液流通方向に沿っ
て順次に設けたミキシングポンプ19、ヒータ20およ
び中空糸型ミキサ21とを備えて構成されている。そし
て、ミキシングポンプ19および中空糸型ミキサ21内
を通る除染液2に、それぞれオゾン発生器13からオゾ
ンガス供給配管22,23を介してオゾンガスを供給す
るようになっている。なお、ミキシングポンプ19はサ
クション側にオゾンガスを供給する公知の気液混合用の
専用ポンプである。中空糸型ミキサ21は新規なもので
あり、後に詳細に説明する。
【0029】本実施形態ではさらに、PH調整剤注入系
24および有機酸注入系25が設けられている。PH調
整剤注入系24は、PH調整剤26をPH調整剤注入配
管27により除染槽1に供給するものである。また、有
機酸注入系25は、有機酸28を有機酸注入配管29に
より除染槽1に供給するものである。
【0030】このような構成において、除染槽1には有
機酸注入系25から有機酸例えばシュウ酸が注入され、
これが除染液2として収容される。また、PH調整剤供
給系24からPH調整剤26、例えば硝酸を加えてPH
5以下とした酸性溶液に、オゾン発生器13で発生した
オゾンガスをオゾンガス注入系14およびオゾン液注入
系15から除染槽1内に注入することにより、シュウ酸
をオゾン含有水溶液とし、この水溶液を除染液2とす
る。
【0031】この除染液2が、除染槽1内から除染液循
環系統4の除染液供給配管6を通して循環ポンプ8によ
り除染対象物3に供給される。この際、除染液2は、ヒ
ータ9により所定の温度に昇温されるとともに、高濃度
でオゾンを含有した状態で供給される。除染対象物3で
ある構造部品の内面の金属表面に付着した放射性物質を
含む酸化皮膜中の鉄酸化物は、還元反応、酸溶解、キレ
ート化等によって溶解する。すなわち、除染対象物3の
内表面に付着した放射性物質を含む酸化皮膜中のクロム
酸化物が酸化溶解される。この溶解により除染液2中に
溶出した鉄あるいは放射性核種であるコバルト等の陽イ
オンは、除染液還流配管6に戻された後、除染槽1から
除染液循環系統4の除染液供給配管6に流出した際に、
イオン交換部11において陽イオン交換樹脂により分
離、回収される。
【0032】一方、オゾン発生器13で発生したオゾン
ガスは、前記のようにオゾンガス注入系14およびオゾ
ン液注入系15を経て除染液2に注入される。これによ
り除染液2にはオゾンが含有されており、この除染液2
が除染槽1から除染液循環系統4に流出する際、除染液
2のシュウ酸は、除染液供給配管6に設けられた光照射
部10において光照射を受け、COガスと水とに分解
されて、浄化される。
【0033】このように、オゾンを含有した除染液2に
より、除染対象物3の内表面に付着した放射性物質を含
む酸化皮膜中のクロム酸化物の酸化溶解が行われるとと
もに、溶出金属の分離およびシュウ酸の分解が平行して
行われることにより、化学除染が実施される。
【0034】次に、図1および図3〜図4も参照してオ
ゾン液注入系15および中空糸型ミキサ21等につい
て、さらに詳細に説明する。図3は中空糸型ミキサ21
の構成部品を示す分解図であり、図4は組立状態を一部
断面として示す構成図である。
【0035】図3および図4に示すように、本実施形態
の中空糸型ミキサ21はオゾン注入系統5の除染液循環
配管18の一部に設置される略T形管状のホルダ30
と、このホルダ30に着脱可能に収納されるユニットと
しての多管式中空糸膜31とによって構成されている。
ホルダ30は、直管部32と、この直管部32の長さ方
向中央位置よりも長さ方向にずれた位置に直交状態で連
通接続された交差管部33とからなり、直管部32の両
端および交差管部33の先端には接続用のフランジ3
4、35、36が形成されている。直管部32のうち、
交差管部との交差位置から先端までの長さが小さい部分
が一次側とされ、その先端側が除染液入口部37とされ
ている。また、直管部32のうち、交差管部33との交
差位置から先端までの長さが大きい部分が二次側とさ
れ、その先端側が除染液出口部38とされている。すな
わち、本実施形態のホルダ30は交差管部33の位置を
基準として、相対的に、直管部32の一次側(除染液入
口側)が短く、二次側(除染液出口)が長く構成されて
いる。そして、それぞれその各端部がオゾン液注入系統
5の除染液循環配管18の図示しないフランジに接合さ
れる。これにより、ホルダ30は除染液2が流通する流
路管の一部の配管として構成される。
【0036】また、交差管部33は直管部32の一次側
と略同程度またはこれより短く、その先端のフランジ3
4には蓋状のフランジ39が着脱可能に連結できるよう
にしてある。この蓋状のフランジ39の中心位置外面側
(図の上面側)にはオゾンガス供給部となるノズル管4
0が突設され、またこのフランジ39の中心位置内面側
(図の下面側)にはノズル管40に連通する一定径の筒
状の中空糸取付け部41が設けられている。この蓋状の
フランジ39はボルト・ナット等の締結具42により、
気密に接続される。
【0037】一方、多管式中空糸膜31は、小径な中空
糸膜エレメント43を多数平行に引き揃えて束ねた構成
のものであり、各中空糸膜エレメント43の一端側を筒
状のヘッダ44によって統合してある。このヘッダ44
を蓋状のフランジ39の中空糸取付け部41に着脱可能
に密接嵌合して固定することにより、蓋状のフランジ3
9に一体化してある。各中空糸膜エレメント43の内径
は例えば2.6mm、長さは30cmであり、185本
を収束配置してある。なお、中空糸膜エレメント43の
材質は例えばフッ素樹脂であり、その内径は最小で0.
9mmまで小さくすることができる。このように構成さ
れた中空糸膜エレメント43の集合体である多管式中空
糸膜31が、ホルダ30の交差管部33内に先端から導
入され、直管部32の相対的に長い二次側に配装され
る。
【0038】これにより、図4に示すように、多管式中
空糸膜31の各中空糸膜エレメント43は除染液2の流
れ方向に糸長方向を沿わせて挿入される。
【0039】図1は、このような構成の中空糸型ミキサ
21を組込んだオゾン注入系統5の構成を示している。
中空糸型ミキサ21のホルダ30は、この組込みにより
除染液循環配管18に連結されて除染液循環流路の一部
をなしている。また、蓋状のフランジ39に設けられた
ノズル管40がオゾン発生器13に一つのオゾンガス供
給配管23を介して連結されている。
【0040】そして、上述した除染対象物3に対する除
染作用時においては、オゾン発生器13から発生するオ
ゾンガスは、ミキシングポンプ19、中空糸型ミキサ2
1および散気管16のそれぞれに供給される。この際、
ミキシングポンプ19および中空糸型ミキサ21によ
り、除染液循環配管18においてオゾンガスと除染液2
が混合されて、除染槽1内に送出される。なお、ミキシ
ングポンプ19は例えば最大流量15m/h(実験
値)であり、散気管16は気孔径50〜80μmのもの
である。
【0041】中空糸型ミキサ21においては、オゾンガ
スがノズル管40を経てホルダ30内の各中空糸膜エレ
メント43に供給され、それぞれその先端から吹き出さ
れる。また、除染液2はホルダ30の除染液入口部37
から流入し、除染液出口部38へ抜けるが、この間にホ
ルダ30内で除染液2とオゾンガスとが混合され、除染
槽1側へ送出されるものである。なお、系統内の圧力損
失が大きい場合でも、各中空糸膜エレメント43の先端
はホルダ30内では除染液出口部38を向くように挿入
されているため、ホルダ30内ではエゼクタ効果(負圧
吸引)を期待することができる。
【0042】図5は、図1〜図4に示した本実施形態の
装置に対応する試験装置により、中空糸型ミキサ21、
ミキシングポンプ19および散気管16のそれぞれから
オゾンガスを個別に供給し、除染槽1に対応する図示し
ないタンク内の溶存オゾン濃度を測定した結果を示すグ
ラフである。この図5に示したように、中空糸型ミキサ
(○印)およびミキシングポンプ(□印)の場合には、
除染液循環流を大きくするとほぼ直線的に向上し、しか
も両者はほとんど同じ濃度を示した。図5の横軸に示し
た循環流量が15m/hにおいて、オゾン濃度は2.
3ppmであった。一方、散気管(△印)では循環流量
の依存性が小さく、しかもタンク内のオゾン濃度は循環
流量15m/hにおいて中空糸型ミキサの1/2程度
しか得られなかった。
【0043】この結果より、本実施形態の中空糸型ミキ
サ21によれば、従来のミキシングポンプと同等のオゾ
ンガス溶解性能を得られることがわかった。したがっ
て、例えば原子力発電所で行われる除染工事において、
原子炉内を除染する大規模除染作業では数百m/hで
除染液を循環して除染するが、このような大規模除染作
業についてオゾン除染を適用した場合、市販されている
ミキシングポンプでは容量が最大でも数十m/hであ
るため、ミキシングポンプは10台以上必要となるのに
対し、本実施形態による中空糸型ミキサ21を適用した
場合には、ホルダ容量対応によるスケールアップ化によ
り一台だけで容易に対応することが可能であり、構成の
大幅なコンパクト化が図れる。そして、例えば数百m
/hで除染液が循環する除染装置の系統配管には、通常
のフィルターハウジングを取り付けるような簡便な工事
で済む。また、中空糸膜エレメントの本数はオゾンガス
発生量に応じて増加するが、中空糸の本数に応じたスケ
ールアップ化が容易に可能であり、ミキシングポンプを
設置する場合と比較して、大幅なコストダウンが可能で
ある。
【0044】また、図6は上述した図1の装置を実際に
用いて、中空糸型ミキサ21からオゾンガスを供給して
除染槽1内の溶存オゾン濃度分布を測定した結果を示し
ている。同図において、横軸に除染槽の液面からの深さ
を示し、縦軸に除染槽内オゾン濃度を示している。この
図6に示したように、測定位置として、横方向が中心部
(○印)と壁面部(□印)を設定した。また、深さ方向
は液面から20cm、50cm、95cmとした。この
結果、除染槽内のオゾン濃度は、平均値3ppmに対し
て±5%程度のバラツキ幅で均一に分布していることが
わかった。
【0045】したがって、本実施形態によれば、中空糸
型ミキサ21を用いてオゾンガスと除染液を混合した場
合、除染槽1内のオゾン濃度はほぼ均一化されるため、
これにともなって除染対象表面の均一な除染が可能とな
ることが認められた。
【0046】例えば原子力発電所ではPLR(原子炉再
循環系)ポンプ部品等を取り替えた際に発生する使用済
みの機器を除染する機器除染や、定検時の作業員の被ば
くを低減するために据え付け状態のPLR配管を除染す
る供用中除染、または原子炉内のシュラウドを交換する
際に作業員の被ばくを低減するための大規模炉内除染な
ど行われている。化学除染後に放射性物質が残留してい
ると、作業員の被ばくが増加するため、除染対象面を均
一に除染することが重要である。本実施形態の中空糸型
ミキサを適用した場合には、上述の如く溶存オゾン濃度
分布を均一化することができるため、除染性能の向上が
図れるとともに、除染後の作業員の被ばく低減が図れ
る。すなわち、本実施例によると、除染液中へのオゾン
ガス溶解方法および装置を最適化した結果、高性能化、
高機能化が図れるものとなる。
【0047】図7および図8は他の実施形態による中空
糸型ミキサ21(21a)を示している。図7は中空糸
ミキサ21aの構成部品を示す分解図であり、図8は組
立状態を一部断面として示す構成図である。
【0048】これらの図7および図8に示すように、こ
の実施形態の中空糸ミキサ21aはオゾン注入系統5の
除染液循環配管18の一部に設置される筒形容器状のホ
ルダ45と、このホルダ45に着脱可能に収納されるユ
ニットとしての多管式中空糸膜31とによって構成され
ている。この筒形容器状のホルダ45は、筒状本体46
と蓋体47とにより構成されている。
【0049】すなわち、筒状本体46は縦長で底部が閉
塞した円筒状のものであり、軸方向一端側である図の上
端側が開口し、その開口部周辺にはフランジ部48が形
成されている。また、蓋体47は、筒状本体46の上端
開口部を塞ぐフランジ状のものであり、この蓋体47の
周辺近傍位置には外方(上方)に突出する状態で、除染
液入口ノズル49と、除染液出口ノズル50が設けられ
ている。これらの各ノズル49,50は、オゾン液注入
系統5の除染液循環配管18の一部に、前記一実施形態
と同様に接続され、これにより除染液2が流通する流路
管の一部として構成され得る。なお、図7に示したよう
に、除染液入口ノズル49には下方に延びるパイプ51
が連結され、除染液2を筒状本体46の底部付近に導く
ことができる。
【0050】また、蓋体47の中心位置外面側(図の上
面側)には前記一実施形態と同様のオゾンガス供給部と
なるノズル管52が突設され、またこの蓋体47の中心
位置内面側(図の下面側)にはノズル管52に連通する
一定径の筒状の中空糸取付け部53が設けられている。
この蓋体47はボルト・ナット等の締結具54により、
気密に接続される。また、多管式中空糸膜31は、前記
一実施形態と同様に、小径な中空糸膜エレメント43を
多数平行に引き揃えて束ねた構成のものであり、各中空
糸膜エレメント43の一端側を筒状のヘッダ55によっ
て統合してある。このヘッダ55を蓋体の中空糸取付け
部53に着脱可能に密接嵌合して固定することにより、
一体化してある。そして、蓋体47は図8に示すよう
に、ボルト・ナット等の締結具54により筒状本体に気
密に接続固定される。
【0051】この実施形態においても、オゾンガスはノ
ズル管52から中空糸膜エレメント43を介して容器状
のホルダ45内に供給され、除染液2が除染液入口ノズ
ル49から除染液出口ノズル50に抜ける間に、ホルダ
45内でオゾンガスと除染液2とが混合され、除染槽1
に排出される。
【0052】このような図7および図8に示した実施形
態よっても、前記一実施形態と略同様の作用効果が奏さ
れる。そして、この実施形態の構成によると、除染液2
の循環流量およびオゾンガス量が大きくなっても、中空
糸膜エレメント43を収納しているホルダ45を大きく
することにより、容易に大容量のオゾン液を生成するこ
とが可能となるので、一層の容量対応性向上が図れる。
また、既存設備等に対する付加等についても、より簡便
に行うことができる。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、中空糸
を多数束ねた多管式中空糸膜型ミキサからオゾンガスを
供給してオゾン液を生成することにより、高濃度の溶存
オゾン濃度を得ることができるため、除染前放射性物質
量を大幅に低減可能である。また、除染槽内のオゾン濃
度を均一化できるため、除染対象表面を均一に除染で
き、これにより定検時の作業員の被ばくを大幅に低減す
ることができる。さらに、大容量のオゾンガスを供給す
る場合は中空糸本数を増やすのみで、大容量の除染液を
循環する場合は中空糸を収納するホルダを大きくするだ
けで対応可能であるため、装置のスケールアップが容易
である。さらにまた、従来のミキシングポンプと比較し
て、大規模除染の際のスケールアップ化が容易であるた
め、除染装置費用の大幅な低コスト化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるオゾン注入系統を示
す系統図。
【図2】図1に示したオゾン注入系統を含む化学除染装
置の全体構成を示す系統図。
【図3】図1,2に示した系統の中空糸型ミキサの構成
部品を示す分解図。
【図4】図3に示す部品の組立状態を一部断面にして示
す構成図。
【図5】上記一実施形態の作用説明図で、各オゾンガス
溶解機器におけるオゾン濃度と循環流量の関係を示す特
性図。
【図6】上記一実施形態の作用説明図で、中空糸型ミキ
サにおける除染槽内の溶存オゾン濃度分布を示す特性
図。
【図7】本発明の他の実施形態による中空糸型ミキサの
構成部品を示す分解図。
【図8】図7に示す部品の組立状態を一部断面にして示
す構成図。
【符号の説明】
1 除染槽 2 除染液 3 除染対象物 4 除染液循環系統 5 オゾン注入系統 6 除染液供給配管 13 オゾン発生器 14 オゾンガス注入系 15 オゾン液注入系 17 オゾンガス配管 18 除染液循環配管 19 ミキシングポンプ 20 ヒータ 21 中空糸型ミキサ 30 ホルダ 31 多管式中空糸膜 43 中空糸膜エレメント 45 ホルダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢板 由美 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 青井 洋美 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 酒井 仁志 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 中原 勇 神奈川県川崎市川崎区江川1−4−1 荏 原工業洗浄株式会社内 (72)発明者 秋山 隆司 神奈川県川崎市川崎区江川1−4−1 荏 原工業洗浄株式会社内 Fターム(参考) 4G035 AA01 AC26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線取扱い施設の構造部品を除染対象
    物とし、この除染対象物の表面に生成または付着した放
    射性物質を含む酸化皮膜を、オゾンが溶解した除染液の
    酸化力によって化学的に溶解除去する放射線取扱い施設
    の構造部品の化学除染方法において、前記除染液にオゾ
    ンを溶解させる工程として、中空糸膜エレメントを多数
    束ねた多管式中空糸膜からオゾンガスを前記除染液中に
    供給する工程を備えることを特徴とする放射線取扱い施
    設の構造部品の化学除染方法。
  2. 【請求項2】 除染対象物である放射線取扱い施設の構
    造部品に、除染液を収容した除染槽から除染液を供給
    し、前記除染対象物の表面に生成または付着した放射性
    物質を含む酸化皮膜を化学的に溶解除去する除染系統
    と、前記除染槽に接続されて前記除染液にオゾンを注入
    するオゾン注入系統とを備えた放射線取扱い施設の構造
    部品の化学除染装置において、前記オゾン注入系統の除
    染液循環配管に、中空糸膜エレメントを多数束ねて構成
    した多管式中空糸膜の前記各中空糸膜エレメント内部か
    らその外部を流れる除染液中にオゾンを注入する中空糸
    型ミキサを設けたことを特徴とする放射線取扱い施設の
    構造部品の化学除染装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の放射線取扱い施設の構造
    部品の化学除染装置において、中空糸型ミキサは、オゾ
    ン注入系統の除染液循環配管の一部に設置されたホルダ
    内に多管式中空糸膜を収納して構成されていることを特
    徴とする放射線取扱い施設の構造部品の化学除染装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の放射線取扱い施設の構造
    部品の化学除染装置において、ホルダは除染液が流通す
    る流路管の一部の配管として構成されており、多管式中
    空糸膜の各中空糸膜エレメントは除染液の流れ方向に糸
    長方向を沿わせて挿入されていることを特徴とする放射
    線取扱い施設の構造部品の化学除染装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の放射線取扱い施設の構造
    部品の化学除染装置において、ホルダは筒形容器状で一
    端側に除染液流入口および流出口を有し、その除染液流
    入口および流出口をオゾン注入系統の除染液循環配管に
    連結したものであり、多管式中空糸膜は前記ホルダ内に
    糸長方向をホルダ軸方向に沿わせて挿入されていること
    を特徴とする放射線取扱い施設の構造部品の化学除染装
    置。
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