JP2002228670A - 微量液の供給方法、供給装置および混合装置 - Google Patents

微量液の供給方法、供給装置および混合装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コスト的に不利になることなく、所望通りの
量の微量液を、他の液に対して簡易かつ適正に供給でき
るようにする。 【解決手段】 少なくとも2方向にノズル2を移動させ
るとともにノズル2による液体の吸引および吐出を可能
とするノズル駆動系8と、このノズル駆動系8によるノ
ズルの動作を制御する制御手段7と、を備え、液体30
が保持された容器5内にノズル2の先端部20から微量
液を吐出して、これを供給するように構成された微量液
の供給装置において、制御手段7による制御に基づい
て、容器5の上方位置からノズル2を下動させて液体3
0中に設定された第1定位置P1においてノズル2の先
端20a停止させた後、ノズル2を上動させて液体30
中に設定された第2定位置P2においてノズル2の先端
20aを停止させ、ノズル2の先端部20から液体30
中に微量液を吐出するようにノズル駆動系8を構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、液体が保持され
た容器に、より少ない誤差範囲内において、微量液を供
給する技術に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】生化
学的分析装置などにおいては、血液や尿などの検体を希
釈した後、この希釈検体(試料液)を試薬と反応させて
から、たとえば光学的手法により試料液中の特定成分の
濃度、ひいては検体中の特定成分の濃度の測定を行って
いる。このような測定に際して必要とされる試料液の量
は、たとえば10μlと微量であるため、試料液は50
μlも調整すれば十分である。この場合、たとえば50
μl弱の希釈用液に対して数μlの検体が混合されるた
め、希釈用の容器に対しては微量液の希釈用液や検体を
供給する必要がある。
【0003】このような操作は困難である反面、希釈用
の容器に対して希釈液や検体を所望とする量だけ正確に
供給しなければ、測定誤差を生じる原因ともなりかねな
い。とくに、検体の供給量は、たとえば数μlと極微量
であり、供給量の誤差が測定値に与える影響は大きい。
そのため、微量液をより正確に供給すべく、種々の方法
が提案されている。
【0004】その一例として、図12(a)および
(b)に示したように、容器9内に予め希釈用液90を
保持させておき、その液面91を安定化させた後、ノズ
ル92を下動させて液面91に対してノズル92の先端
93を接触させた状態で検体を吐出する方法がある。
【0005】この方法では、容器9やそれを支持する台
やホルダなどの製造誤差や組み立て誤差などに起因し
て、液面91の高さ位置が所望位置より低くなっていれ
ば、図13(a)に示したように液面91に接すること
なく気相中で検体94が吐出されてしまうことがある。
この場合には、吐出すべき検体94の一部がノズル92
の先端93に付着したままとなることがあり、希釈用液
(試料液)の濃度は所望とするものよりも小さくなる傾
向にある。
【0006】一方、容器9中に保持される希釈用液90
の量が少ない場合には、容器9の底95から液面91ま
での距離が小さいため、容器9の底面95の位置が設計
位置よりも高位となっていれば、図13(b)に示した
ようにノズル92の先端93が容器9の底95に当たっ
てしまうことがある。この状態では、ノズル92の先端
93に設けられた吐出口が容器9の底95に塞がれた格
好となるため、安定して検体を吐出することができず、
得られる試料液の濃度が安定しないといった問題も生じ
かねない。
【0007】このような不具合を回避するためには、容
器9の底95や液面91の高さ位置を均一化すべく、容
器9やこれを支持する台やホルダなどを精度良く形成
し、それらを精度良く組み立てて装置を製造すれば良
い。しかしながら、液面91の高さ位置は、容器9の底
95から数mm程度の場合があり、その場合には寸法精
度や組み立て精度を向上させることは、大幅な製造コス
トの上昇を招いてしまうため、必ずしも有効な方策とは
言えない。
【0008】上記した問題は、検体を希釈用液により希
釈する場合に限らず、試薬を試料液に供給する場合のよ
うに、微量液を他の液と混合する場合において一般に生
じる得るものである。
【0009】本願発明は、このような事情のもとに考え
出されたものであって、コスト的に不利になることなく
所望通りの量の微量液を、他の液に対して簡易かつ適正
に供給できるようにすることを課題としている。
【0010】
【発明の開示】上記した課題を解決するため、本願発明
では次の技術的手段を講じている。
【0011】すなわち、本願発明の第1の側面により提
供される微量液の供給方法は、容器内に保持された液体
中に、ノズルの先端部から微量液を吐出して、これを供
給する方法であって、上記ノズルの先端部を上記液体中
に浸漬させた状態で、上記ノズルの先端部から上記微量
液を吐出することを特徴としている。
【0012】この供給方法では、液中において微量液が
吐出されるため、液面の上方の気相中において微量液が
吐出されてしまうといった事態を回避することができ
る。
【0013】好ましい実施の形態においては、上記容器
の底の法線方向と交差する方向に上記微量液を吐出す
る。
【0014】この供給方法では、かりにノズルの先端が
容器の底に当たった状態となっていても、液中に微量液
を適切に吐出することができる。
【0015】好ましい実施の形態においては、上記容器
の上方位置から上記ノズルを下動させてノズルの先端を
上記液中に浸漬させた後に上記ノズルを上動させてか
ら、上記ノズルの先端部から上記微量液を吐出する。
【0016】この供給方法では、ノズルの先端の最下点
よりも上方において微量液が吐出されるため、容器の底
にノズルの先端が接触した状態で微量液が吐出されてし
まうことによる弊害をより確実に回避することができる
ようになる。
【0017】最下点よりも上方において微量液を吐出す
る方法としては、容器の上方位置からノズルを下動さ
せ、液中に設定された第1定位置でノズルの先端を停止
させる第1のステップと、ノズルを上動させ、液中に設
定された第2定位置でノズルの先端を停止させる第2の
ステップと、この第2定位置においてノズルの先端部か
ら微量液を吐出する第3のステップと、を含むものが考
えられる。
【0018】もちろん、第2定位置においてノズルの上
動を停止ぜずに、ノズルを上動させる過程においてノズ
ルの先端部から微量液を吐出するようにしてもよい。
【0019】好ましい実施の形態においては、上記ノズ
ルの下動過程おいて上記ノズルの先端が上記容器の底に
接触したか否かを検知するとともに、上記ノズルの先端
が接触したことが検知された場合には、その時点で上記
ノズルの下動を停止する。
【0020】この供給方法では、ノズルの先端が容器の
底に接触すれば、余分な負荷を作用させることなく、そ
の下動が停止される。その結果、ノズルの先端部に必要
以上に負荷が作用してしまうこともないため、ノズルの
先端部の損傷が回避され、ノズルの先端部から安定して
微量液を吐出できるようになる。
【0021】また、本願発明の第2の側面においては、
少なくとも2方向にノズルを移動させるとともに、上記
ノズルによる液体の吸引および吐出を可能とするノズル
駆動系と、このノズル駆動系による上記ノズルの動作を
制御する制御手段と、を備え、液体が保持された容器内
に、ノズルの先端部から微量液を吐出して、これを供給
するように構成された微量液の供給装置であって、上記
ノズルの先端部からは、上記容器の底の法線方向と交差
する方向に上記微量液を吐出することができるように構
成されていることを特徴とする、微量液の供給装置が提
供される。
【0022】この構成では、かりにノズルの先端が容器
の底に当たった状態となっていても、液中に微量液を適
切に吐出することができる。
【0023】上記法線方向と交差する方向に微量液を吐
出するためには、たとえばノズルの先端部をノズルの軸
方向と交差する斜め方向に沿ってカットされた形状と
し、ノズルの先端部に側方に開放した貫通孔が設け、あ
るいはノズルの先端部を容器の底の法線方向と交差する
方向に沿って往復動可能に構成すればよい。
【0024】本願発明の第3の側面においては、少なく
とも2方向にノズルを移動させるとともに、上記ノズル
による液体の吸引および吐出を可能とするノズル駆動系
と、このノズル駆動系による上記ノズルの動作を制御す
る制御手段と、を備え、液体が保持された容器内に、ノ
ズルの先端部ら微量液を吐出して、これを供給するよう
に構成された微量液の供給装置であって、上記ノズル駆
動系は、上記制御手段による制御に基づいて、上記容器
の上方位置から上記ノズルを下動させて上記液中に設定
された第1定位置において上記ノズルの先端を停止させ
た後、上記ノズルを上動させて上記液中に設定された第
2定位置において上記ノズルの先端を停止させ、上記ノ
ズルの先端部から上記液中に上記微量液を吐出するよう
に構成されていることを特徴とする、微量液の供給装置
が提供される。
【0025】この構成では、容器内におけるノズルの先
端の最下位置よりも上方において微量液が吐出されるた
め、ノズルが容器の底に接触した状態で微量液が吐出さ
れるといった事態を確実に回避することができる。ま
た、第2定位置は、容器に保持された液中に設定されて
いるから、液面よりも上方である気相中において微量液
が吐出されてしまうといった事態も回避することができ
る。
【0026】このように、本願発明では、容器やこれを
支持する台やホルダなどの部品の精度を著しく改善し、
また組み立て誤差に対する特別の配慮をすることなく、
容器に保持された液体中に、確実に微量液を吐出するこ
とができる。これにより、装置の製造コストを上昇する
ことなく、所望量の微量液を確実かつ簡易に、容器に保
持された液体に供給できるようになる。
【0027】また、容器に保持された液体中にノズルの
先端部が浸漬した状態からノズルを上動させた場合に
は、ノズルの先端位置が液面よりも高位となろうとした
としても、液面の近傍では液面の表面張力によりノズル
の先端に容器に保持された液体がまとわりついた格好と
なる。そのため、ノズルを浸漬する前における容器に保
持された液体の静置水面よりも若干上方にノズルの先端
が位置したとしても、ノズルの先端が液面に接触した格
好となる。したがって、気相中からノズルを下動させて
液面にノズルを接触させる場合よりも、容器に保持され
た液体中からノズルを引き上げる場合のほうが、より高
位において液面と接触した状態で、微量液を吐出するこ
とができるため、この点からも本願発明ではより確実
に、容器に保持された液体に対して所望量の微量液を供
給することができると言える。
【0028】好ましい実施の形態においては、上記ノズ
ルの先端が上記容器の底に接触したか否かを検知する検
知手段をさらに備え、かつ、この検知手段により上記ノ
ズルの先端が上記容器の底に接触したことが検知された
場合には、上記ノズル駆動系は、上記制御手段による制
御に基づいて、上記ノズルの下動を停止した後に上記第
2定位置に上記ノズルの先端が位置するまで上記ノズル
を上動させるように構成されている。
【0029】この構成では、ノズルの先端が容器の底に
接触すれば、余分な負荷を作用させることなく、その下
動が停止される。その結果、ノズルの先端部に必要以上
に負荷が作用してしまうこともないため、ノズルの先端
部の損傷が回避され、ノズルの先端部から安定して微量
液を吐出できるようになる。
【0030】ここで、第1定位置は、たとえば容器の底
の設計位置(容器やこれを支持する部材などが理想通り
に形成され、これら理想通りに組み立てられた場合の容
器の理想の底面位置)に設定される。一方、第2定位置
は、たとえばノズルの下動が停止した位置(ノズルが容
器の底に接触しない場合には第1定位置であり、接触し
た場合には容器の底の位置)よりも、容器の底と容器中
の液体の静置液面(ノズルが浸漬されていない場合にお
ける液面を安定化させた状態の液面)との間の距離か
ら、実際の容器の底の位置として予想される位置と上記
設計位置との間の最大誤差寸法の絶対値を引いた距離だ
け、上方位置に設定される。
【0031】このようにして第1定位置を設定すれば、
それよりも上方において微量液が吐出されるため、ノズ
ルの先端が容器の底に接触したままで微量液が吐出され
てしまうことがより確実に回避される。一方、上記した
ように第2定位置を設定すれば、各部品などに寸法誤差
などが生じていたとしても、第2定位置はさらに確実に
容器内に保持された液体中に設定されることとなるた
め、気相中で微量液が吐出されてしまうといった事態が
より確実に回避される。
【0032】本願発明の第4の側面によれば、第1のノ
ズルにより供給され、容器内に保持された液体中に、第
2のノズルにより微量液を供給することにより、微量液
を他の液体とを混合する装置であって、上記第2のノズ
ルを駆動するために、上述した本願発明の第2または第
3の側面に係る微量液の供給装置が採用されていること
を特徴とする、微量液の混合装置が提供される。
【0033】この混合装置では、容器に保持された液体
に対して微量液を供給する装置として本願発明の第2ま
たは第3の側面に係る微量液の供給装置が採用されてい
るため、容器内の液体中に微量液をより確実に所望量だ
け供給できる。その結果、微量液を他の液に対して所望
の割合でより確実に混合できるようになり、たとえば微
量液として血液や尿などの検体を採用し、他の液として
希釈用液を採用すれば、所望濃度の希釈検体(試料液)
をより確実に調整できるようになる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図1ないし図7を参照して具体的に説明
する。なお、図1は本願発明に係る微量液の供給装置を
採用した本願発明に係る微量液の混合装置の一例の概略
構成を示す模式図、図2は容器に希釈用液を供給する方
法を説明するための模式図、図3ないし図7は微量液と
しての検体を供給する方法を説明するための模式図であ
る。
【0035】図1に示した微量液の混合装置Xは、第1
および第2のノズル1,2、希釈用液貯留槽3、検体貯
留槽4、容器5、制御手段6、検知手段7、およびノズ
ル駆動系8を備えて概略構成されている。
【0036】第1のノズル1は、希釈用液貯留槽3に保
持された希釈用液30を容器5に供給するものである。
そのため、第1のノズル1は、希釈用液30を微小量だ
け吸引・吐出可能とされている。そして、第1のノズル
1は、矢印A1,A2に示したように希釈用液貯留槽3
の上方と希釈用液貯留槽3内との間を上下動可能である
とともに、矢印A3,A4に示したように希釈用液貯留
槽3の上方と容器5の上方との間を往復動可能とされ、
矢印C1,C2に示したように容器5の上方と容器5内
との間を上下動可能とされている。
【0037】第2のノズル2は、検体貯留槽4に保持さ
れた血液や尿などの生化学的な検体40を容器5に供給
するものであるため、第1のノズル1と同様に、微小量
の検体を吸引・吐出可能とされている。そして、第2の
ノズル2は、矢印B1,B2に示したように検体貯留槽
4の上方と検体貯留槽4内との間を上下動可能であると
ともに、矢印B3,B4に示したように検体貯留槽4の
上方と容器5の上方との間を往復動可能とされ、矢印C
1,C2に示したように容器5の上方と容器5内との間
を上下動可能とされている。
【0038】第1および第2のノズル1,2による微量
液の吸引・吐出、およびこれらのノズル1,2の移動
は、ノズル駆動系8により行われる。ノズル駆動系8
は、たとえば第1および第2のノズル1,2に吸引圧や
吐出圧を与えるポンプなどの動力源(図示略)、第1お
よび第2のノズル1,2のそれぞれを個別に図中の矢印
A1,A2,B1,B2,C1,C2方向に上下動させ
るための2つの昇降機構(図示略)、第1および第2の
ノズル1,2のそれぞれを個別に図中の矢印A3A4,
B3,B4に往復動させるための搬送機構(図示略)を
備えている。
【0039】昇降機構は、たとえばステッピングモータ
やパルスモータなどの回転軸の回転に第1または第2の
ノズル1,2を連動させ、この回転軸の回転方向や回転
角度に応じて第1または第2のノズル1,2が上下動す
るような構成が採用される。搬送機構は、たとえば第1
または第2のノズル1,2をスイングアームやスライド
アームに連結し、これらのアームを回動あるいは水平動
させる構成が採用される。
【0040】容器5は、たとえばプラスチック製やガラ
ス製の透明なものであり、断面積が6mm×4mmの角
柱の収容空間を有している。この容器5では、その内部
において希釈用液30により検体40を希釈して試料液
とすれば、そのままでの状態で、試料液ひいては検体に
おける特定成分の濃度を光学的手法により測定可能とさ
れている。
【0041】また、収容空間の断面寸法を上記したもの
とすれば、たとえば45μlの希釈用液30を容器5内
に保持させれば、容器5の底面50から希釈用液30の
液面30aまでの距離L1は約1.6mmとなる(図2
(b)参照)。
【0042】制御手段6は、たとえばCPU、ROM、
RAMなどを備えて構成されている。この制御手段6
は、CPUの指令に基づいて、RAMを利用しつつRO
Mに格納されたプログラムを実行することにより、第1
および第2のノズル1,2の移動や液体の吸引・吐出と
いった動作に関して、ノズル駆動系8を制御するもので
ある。
【0043】検知手段7は、容器5の底50に第2のノ
ズル2が当接したか否かを検知するものである。この検
知手段7は、たとえば圧力センサや静電容量を利用した
センサなどの公知のセンサと、センサからの情報を処理
するとともにCPU、ROM、およびRAMなどにより
構成された演算部と、を有している。そして、検知手段
7により第2のノズル2が容器5の底50に当接したこ
とが検知された場合には、その情報は制御手段6に送信
され、制御手段6により第2のノズル2の動作が制御さ
れる。もちろん、検知手段7の演算部の機能を制御手段
6により果たすように構成してもよい。また、第2のノ
ズル2の昇降機構としてステッピングモータやパルスモ
ータを利用する場合には、第2のノズル2の先端20が
容器5の底50に当接すれば、モータを駆動する負荷電
圧が大きくなることから、検知手段7はその負荷電圧を
検知するような構成であってもよい。
【0044】以上のように構成された混合装置Xでは、
容器5への希釈用液30の供給は次のようにして行われ
る。
【0045】希釈用液30の供給は、まず、図1および
図2(a)に示したように、制御手段6による制御に基
づいて、ノズル駆動系8の搬送機構により第1のノズル
1を希釈用液貯留槽3の上方に位置させた後、ノズル駆
動系8の昇降機構により図1の矢印A1方向に第1のノ
ズル1を下動させ、図2(a)において実線で示したよ
うに第1のノズル1の先端10が希釈用液30に浸漬し
た状態とする。この状態において、制御手段6による制
御に基づいて、ノズル駆動系8の動力源からの動力を利
用して第1のノズル1により希釈用液30の吸引する。
このときの希釈用液30の吸引量は、たとえば45μl
とされる。その後、制御手段6による制御に基づいて、
ノズル駆動系8の昇降機構および搬送機構により図中の
矢印A2およびA3方向に第1のノズル1を移動させ、
図2(a)に仮想線で示したように容器5の上方に第1
のノズル1を位置させる。
【0046】次いで、図1および図2(b)に示したよ
うに、制御手段6による制御に基づいて、ノズル駆動系
8の昇降機構により第1のノズル1を矢印C1方向に下
動させた後、ノズル駆動系8の動力源からの動力を利用
して容器5内に希釈用液30を吐出する。このとき、吸
引した希釈用液30の全量を吐出した場合には、容器5
における液面30aの高さは、たとえば上記したように
容器5の底50を基準とすれば約1.6mmとなる。そ
の後、制御手段6による制御に基づいて、ノズル駆動系
8の昇降機構および搬送機構により第1のノズル1を所
定位置に待機させる。
【0047】一方、混合装置Xによる容器5への検体4
0の供給は、図3のフロー図に示した手順に基づいて、
次のようにして行われる。
【0048】まず、図3に示したように制御手段6が検
体40を吸引すべきと判断した場合には(S1:YE
S)、第2のノズル2により検体40を吸引する(S
2)。検体40の吸引は、図1および図4に示したよう
に、まず制御手段6による制御に基づいて、ノズル駆動
系8の搬送機構により第2のノズル2を検体貯留槽4の
上方に位置させた後に昇降機構により図1の矢印B1方
向に第2のノズル2を下動させて第2のノズル2の先端
部20を検体40に浸漬した状態とする。この状態にお
いて、ノズル駆動系8の動力源からの動力を利用して第
2のノズル2により検体40を吸引する。このときの検
体40の吸引量は、たとえば3μlとされる。
【0049】次に、図3および図4に示したように、制
御手段6による制御に基づいて、ノズル駆動機構8の昇
降機構および搬送機構により第2のノズル2を矢印B
2,B3方向に移動させて、図4に仮想線で示したよう
に第2のノズル2を容器5の上方に位置させる(S
3)。その後、制御手段6による制御に基づいて、ノズ
ル駆動系8の昇降機構により第2のノズル2を下動させ
る(S4)。
【0050】第2のノズル2の下動過程(S4)におい
ては、制御手段6は、第2のノズル2の先端20aが第
1定位置P1(図5参照)に到達したか否かを判断する
(S5)。この判断は、第2のノズル2の下動距離が予
め定められた距離に達したか否かを制御手段6が演算す
ることにより行われる。
【0051】ここで、図5に示したように第1定位置P
1は、誤差なく設計通りに容器や支持部8などの部材が
形成され、しかもこれらの部材が誤差なく組み立てられ
た理想状態において、容器5を支持部8に支持させた場
合における容器5の底50の位置に設定される。実際に
は、たとえば±1.0mm程度の誤差Pが生じ、図5に
符号P1′やP1″で示したように第1定位置P1から
±1.0mmの範囲で、容器5の底5が第1定位置P1
よりも下方や上方に位置することとなる。
【0052】制御手段6が第2のノズル2の先端20a
が第1定位置P1に到達していないと判断した場合には
(S5:NO)、制御手段6は第2のノズル2の先端2
0aが容器5の底50に当接したか否かを検知手段7か
らの情報に基づいて判断する(S6)。
【0053】そして、制御手段6が第2のノズル2の先
端20aが容器5の底50に当接していないと判断した
場合には(S6:NO)、制御手段6はS5およびS6
の演算を繰り返し、制御手段6がS5またはS6におい
てYESと判断するまでその演算を繰り返し行う。
【0054】一方、制御手段6が第2のノズル2の先端
20aが第1定位置P1に到達したと判断した場合(S
5:YES)、あるいは制御手段6が第2のノズル2の
先端20aが容器5の底50に当接したと判断した場合
には(S6:YES)、制御手段6はノズル駆動系8の
昇降機構を動作させて第2のノズル2を第2定位置P2
まで上動させる(S7)。
【0055】これにより、第2のノズル2が容器5の底
50に接触した状態のままで検体40が吐出されてしま
うといった事態が回避される。また、第2のノズル2の
先端20aが容器5の底50に当接した場合には第2の
ノズル2の下動が停止されることから、第2のノズル2
が容器5の底50に接触した状態で必要以上に第2のノ
ズル2に下動する力が作用することもないため、第2の
ノズル2の先端部20の損傷が抑制される。
【0056】ここで、第2定位置P2は、たとえば第2
のノズル2の下動停止位置(第1定位置P1において下
動停止した場合には第1定位置P1、容器5の底50に
当接した場合には底50の位置)よりも、容器5の底5
0からの希釈用液30の静置液面(希釈用液30内に第
2のノズル2が浸漬していない状態における安定化した
液面)30aまでの距離L1から、容器5の底50の位
置のずれ(想定される誤差)の最大値の絶対値Pを差し
引いた距離だけ、上方に設定される。
【0057】たとえば、容器5の底50から液面30a
までの距離L1が1.6mm、想定される誤差の最大値
の絶対値Pが1.0mmであるとすると、第2のノズル
2の先端20が第1定位置P1に到達したことにより下
動が停止された場合には、第2定位置P2は第1定位置
P1よりも0.6mmだけ上方位置に設定される。一
方、第2のノズル2の先端20が容器5の底50に当接
したことにより下動を停止した場合には、第2定位置P
2は容器5の底50よりも0.6mmだけ上方位置に設
定される。
【0058】このようにして設定される第2定位置P2
の最上方位置は、図6に示したように希釈用液30の液
面30aの位置と略一致し、それ以外の場合は図7に示
したように第2定位置P2は希釈用液30の液中に設定
される。つまり、図5に示したように、実際の容器5の
底50が第1定位置P1よりも最大誤差Pだけ下方位置
P1′に位置していた場合には、第2のノズル2の先端
20aは容器5の底50に当接することなく第1定位置
P1において停止される。この停止位置は、実際の底5
0の位置P1′よりも最大誤差寸法P(たとえば1m
m)だけ上方であり、そこから第2のノズル2を上記し
た方法により演算される距離(たとえば0.6mm)だ
け上動させれば、図6に示したように第2のノズル2の
先端20aは液面30aに位置することとなる。
【0059】このとき、実際の誤差寸法Pが想定される
ものよりも若干大きく、たとえば実際の容器5の底50
の位置がP1′よりも若干下方位置となった場合であっ
ても、第2のノズル2の先端20aが液面30aと接触
したままとなる。つまり、希釈用液30に先端部20が
浸漬した状態で第2のノズル2を上動させ、先端20が
液面30aから抜け出そうとした場合、図6に示したよ
うに液面30aの表面張力により第2のノズル2の先端
部20に希釈用液30がまとわりつくため、静置状態の
液面30aよりも若干上方に第2のノズル2の先端20
aが位置するまでは第2のノズル2の先端部20は液面
30aと接触することなる。また、液面30aの高さ位
置は、第2のノズル2の先端部20が浸漬することによ
り静置水面30aよりも上方となっているが、この状態
から第2のノズル2を上動させた場合には、液面30a
の高さ位置が低くなるため、第2のノズル2の先端部2
0には、希釈用液30がよりまとわりつきやすい。
【0060】次いで、図3および図6もしくは図7に示
したように、制御手段6による制御に基づいて、ノズル
駆動系8の動力源からの動力により第2定位置P2にお
いて第2のノズル2の先端部20から検体40を吐出す
る(S8)。このとき、第2定位置P2は、希釈用液3
0の液面30aよりも下方であって容器5の底50より
も上方に設定されるため、気相中において検体40が吐
出され、あるいは第2ノズル2の先端20aが容器5の
底50に接触したまま検体が吐出されることもなく、希
釈用液30中に検体40を安定して吐出することができ
る。
【0061】検体40の吐出が終了した場合には、制御
手段6による制御に基づいて、ノズル駆動系8の昇降機
構および搬送機構により第2のノズル2を移動させて、
所定の位置に第2のノズル2を待機させ(S9)、検体
40の供給を終了する。もちろん、S1において制御手
段6が検体吸引の指示がないと判断した場合には(S
1:NO)、検体40の供給を行わずに、第2のノズル
2を所定の位置に待機させた状態としておく。
【0062】本実施の形態においては、容器内に保持さ
れた希釈用液中に設定された第1および第2定位置にお
いて第2のノズルの先端を停止し、第2定位置において
第2のノズルを停止させてから微量液を吐出する場合に
ついて説明した。しかしながら、必ずしも第2のノズル
の先端を第2定位置において停止させて第2のノズルに
より微量液を吐出させる必要はなく、第2のノズルの先
端部が希釈用液中を上動する過程において微量液を吐出
してもよい。
【0063】また、希釈用液内に第2のノズルの先端部
を浸漬した後に、第2のノズルを上動させることなく、
第2のノズルの最下点において微量液を吐出するように
してもよい。この場合には、容器の底に第2のノズルの
先端が接触した状態でも確実に所定量の微量液を吐出で
きるように、容器の底の法線方向に交差する方向に微量
液を吐出できるな構成、たとえば図8ないし図11に示
したような構成が採用される。
【0064】図8に示した構成は、第2のノズル2の先
端部20を第2のノズル2の軸方向と交差する方向に沿
って斜めにカットされた形状とするものである。
【0065】図9(a)ないし(c)に示した構成は、
第2のノズル2の先端部20に貫通孔21を設けたもの
である。同図(a)には第2のノズル2の先端20aを
閉塞したものとするとともに先端部20aの外周に1つ
の貫通孔21が設けられた例を示し、同図(b)には第
2のノズル2の先端20aを開放したものとするととも
に先端部20aの外周に1つの貫通孔21が設けられた
例を示し、同図(c)には、複数の貫通孔21が設けら
れた例を示した。もちろん、貫通孔21の形状や個数は
とくに限定されず、また貫通孔21を複数設ける場合の
これらの貫通孔21の配置は、第2のノズル2の先端2
0aが容器5の底50に接触した状態でも微量液を吐出
できるものであればとくに限定されない。
【0066】図10に示した構成は、第2のノズルの先
端部20にスリット(切り込み)22を設けたものであ
る。この第2のノズル2の先端は開放しており、スリッ
ト22は第2のノズル2の先端20aおよび側方に開放
しており、本願発明でいうところの側方に開放した貫通
孔の概念に含まれるものである。なお、スリット22の
形状および個数はとくに限定されない。
【0067】図11に示した構成は、容器5の底の法線
方向Dに交差する方向Eに沿って、第2のノズル2を往
復動させるものである。この構成では、第2のノズル2
の先端部20を斜めにカットし、あるいは側方に開放し
た貫通孔を形成しなくても、第2のノズル2の先端20
aが容器5の底50に接触した場合であっても、吐出孔
23が塞がれてしまうこともない。
【0068】また、本願に係る発明は、本実施の形態に
おいて説明したものには限定されない。上記した実施の
形態では、容器に保持された希釈用液中に微量液として
の検体を供給し、これらを混合する場合について説明し
たが、たとえば容器内に保持される液および微量液の種
類は限定されず、また比較的多量の液に対して微量液を
供給し、これらを混合する場合にも本願発明を適用する
ことができる。
【0069】さらに、容器や検体貯留槽は、支持台上に
載置してもホルダに保持させてもよく、もちろん複数の
容器や検体貯留槽をホルダに対して一括して保持させ、
ホルダとともに容器や検体貯留槽を移動させるような構
成を採用することもできる。
【0070】また、本実施の形態の混合装置や検体(微
量液)の供給装置を、光学的手法により特定成分の濃度
を測定するように構成された分析装置に組み込んでもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る微量液の混合装置の一例の概略
構成を示す模式図である。
【図2】図1に示した混合装置によって容器に希釈用液
を供給する方法を説明するための模式図である。
【図3】図1に示した混合装置による容器への検体の供
給過程における第2のノズルの動作制御を説明するため
のフロー図である。
【図4】検体の供給過程における検体の吸引前後の第2
のノズルの動作を方法を説明するための模式図である。
【図5】検体の供給過程において、第1定位置もしくは
その近傍に第2のノズルの先端が到達した状態を示す模
式図である。
【図6】検体の供給過程において、第2定位置に第2の
ノズルの先端が到達した状態を示す模式図である。
【図7】検体の供給過程において、第2定位置に第2の
ノズルの先端が到達した状態を示す模式図である。
【図8】第2のノズルの先端部から、容器の底の法線方
向と交差する方向に微量液を吐出するための構成の一例
を説明するための図である。
【図9】第2のノズルの先端部から、容器の底の法線方
向と交差する方向に微量液を吐出するための構成の他の
例を説明するための図である。
【図10】第2のノズルの先端部から、容器の底の法線
方向と交差する方向に微量液を吐出するための構成の他
の例を説明するための図である。
【図11】第2のノズルの先端部から、容器の底の法線
方向と交差する方向に微量液を吐出するための構成の他
の例を説明するための図である。
【図12】従来の微量液の供給方法の一例を説明するた
めの模式図である。
【図13】従来の微量液の供給方法の問題点を説明する
ための模式図である。
【符号の説明】
X 混合装置 1 第1のノズル 2 第2のノズル 20 (第2のノズルの)先端部 20a (第2のノズルの)先端 30 希釈用液 21 (第2のノズルの先端部の)貫通孔 22 スリット(貫通孔としての) 40 検体(微量液) 5 容器 50 (容器の)底 6 制御手段 7 検知手段 8 ノズル駆動系

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内に保持された液体中に、ノズルの
    先端部から微量液を吐出して、これを供給する方法であ
    って、 上記ノズルの先端部を上記液体中に浸漬させた状態で、
    上記ノズルの先端部から上記微量液を吐出することを特
    徴とする、微量液の供給方法。
  2. 【請求項2】 上記容器の底の法線方向と交差する方向
    に上記微量液を吐出する、請求項1に記載の微量液の供
    給方法。
  3. 【請求項3】 上記容器の上方位置から上記ノズルを下
    動させてノズルの先端を上記液中に浸漬させた後に上記
    ノズルを上動させてから上記ノズルの先端部から上記微
    量液を吐出する、請求項1に記載の微量液の供給方法。
  4. 【請求項4】 上記容器の上方位置から上記ノズルを下
    動させ、上記液中に設定された第1定位置で上記ノズル
    の先端を停止させる第1のステップと、上記ノズルを上
    動させ、上記液中に設定された第2定位置で上記ノズル
    の先端を停止させる第2のステップと、上記第2定位置
    において上記ノズルの先端部から上記微量液を吐出する
    第3のステップと、を含む、請求項3に記載の微量液の
    供給方法。
  5. 【請求項5】 上記微量液の吐出は、上記ノズルを上動
    させる過程において行われる、請求項3に記載の微量液
    の供給方法。
  6. 【請求項6】 上記ノズルの下動過程において上記ノズ
    ルの先端が上記容器の底に接触したか否かを検知すると
    ともに、上記ノズルの先端が接触したことが検知された
    場合には、その時点で上記ノズルの下動を停止する、請
    求項3なしい5のいずれかに記載の微量液の供給方法。
  7. 【請求項7】 少なくとも2方向にノズルを移動させる
    とともに、上記ノズルによる液体の吸引および吐出を可
    能とするノズル駆動系と、このノズル駆動系による上記
    ノズルの動作を制御する制御手段と、を備え、液体が保
    持された容器内に、ノズルの先端部から微量液を吐出し
    て、これを供給するように構成された微量液の供給装置
    であって、 上記ノズルの先端部からは、上記容器の底の法線方向と
    交差する方向に上記微量液を吐出することができるよう
    に構成されていることを特徴とする、微量液の供給装
    置。
  8. 【請求項8】 上記ノズルの先端部は、上記ノズルの軸
    方向と交差する斜め方向に沿ってカットされた形状を有
    している、請求項7に記載の微量液の供給装置。
  9. 【請求項9】 上記ノズルの先端部には、側方に開放し
    た貫通孔が設けられている、請求項7に記載の微量液の
    供給装置。
  10. 【請求項10】 上記ノズルの先端部は、上記容器の底
    の法線方向と交差する方向に沿って往復動可能に構成さ
    れている、請求項7に記載の微量液の供給装置。
  11. 【請求項11】 少なくとも2方向にノズルを移動させ
    るとともに、上記ノズルによる液体の吸引および吐出を
    可能とするノズル駆動系と、このノズル駆動系による上
    記ノズルの動作を制御する制御手段と、を備え、液体が
    保持された容器内に、ノズルの先端部から微量液を吐出
    して、これを供給するように構成された微量液の供給装
    置であって、 上記ノズル駆動系は、上記制御手段による制御に基づい
    て、上記容器の上方位置から上記ノズルを下動させて上
    記液体中に設定された第1定位置において上記ノズルの
    先端を停止させた後、上記ノズルを上動させて上記液体
    中に設定された第2定位置において上記ノズルの先端を
    停止させ、上記ノズルの先端部から上記液体中に上記微
    量液を吐出するように構成されていることを特徴とす
    る、微量液の供給装置。
  12. 【請求項12】 上記ノズルの先端が上記容器の底に接
    触したか否かを検知する検知手段をさらに備え、かつ、 この検知手段により上記ノズルの先端が上記容器の底に
    接触したことが検知された場合には、上記ノズル駆動系
    は、上記制御手段による制御に基づいて、上記ノズルの
    下動を停止した後に上記第2定位置に上記ノズルの先端
    が位置するまで上記ノズルを上動させるように構成され
    ている、請求項11に記載の微量液の供給装置。
  13. 【請求項13】 上記第1定位置は、上記容器の底の設
    計位置に設定され、 上記第2定位置は、上記ノズルの下動が停止した位置よ
    りも、上記容器の底と上記液の静置液面との間の距離か
    ら、実際の上記容器の底の位置として予想される位置と
    上記設計位置との間の最大誤差寸法の絶対値を引いた距
    離だけ、上方位置に設定される、請求項11または12
    に記載の微量液の供給装置。
  14. 【請求項14】 第1のノズルにより供給され、容器内
    に保持された液中に、第2のノズルにより微量液を供給
    することにより、微量液を他の液とを混合する装置であ
    って、 上記第2のノズルを駆動するために、請求項7ないし1
    3のいずれかに記載した微量液の供給装置が採用されて
    いることを特徴とする、微量液の混合装置。
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