JP2002227428A - コンクリート棒状構造体補強器具の間隔保持具およびその使用方法 - Google Patents

コンクリート棒状構造体補強器具の間隔保持具およびその使用方法

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JP2002227428A JP2001027420A JP2001027420A JP2002227428A JP 2002227428 A JP2002227428 A JP 2002227428A JP 2001027420 A JP2001027420 A JP 2001027420A JP 2001027420 A JP2001027420 A JP 2001027420A JP 2002227428 A JP2002227428 A JP 2002227428A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート棒状構造体を補強する補強器具
を一定間隔で精度よくかつ容易に設置できる間隔保持具
およびその使用方法を提供すること。 【解決手段】 柱20の表面上でその軸方向に複数配置
される補強器具であって、柱20の表面に係合される複
数のコーナーピース31と、柱20の表面に沿って配置
されて各コーナーピース31同士を連結する複数の緊締
部材32とを備え、これらの緊締部材32に付与された
引張力でコーナーピース31が柱20をその軸線方向に
対して直交方向に圧縮可能とされているコンクリート棒
状構造体の補強器具30において、コンクリート棒状構
造体補強器具の間隔保持具40は、複数の補強器具30
のうち互いに隣接する補強器具30間に設けられ、これ
らの補強器具30同士の間隔を一定に保っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート棒状
構造体補強器具の間隔保持具およびその使用方法に関
し、例えば、鉄筋コンクリート構造物の柱や梁等の補強
に用いられる複数の補強器具の間隔の保持に利用でき
る。
【0002】
【背景技術】従来より、建築や土木の分野では、鉄筋コ
ンクリート構造が多用されている。例えば、ビルディン
グ等の建築物や、橋梁等の構造物においては、棒状の柱
や梁が多く形成され、これらの柱や梁は、棒状であるた
めに各方向への曲げ力、剪断力を受けており、特に柱で
は同時に軸力も受けている。
【0003】このような柱や梁においては、軸力が過大
になると、柱の軸線方向の一部が全周にわたって膨張し
て圧壊するおそれがある。また、曲げ力が過大になる
と、曲げによる圧縮が生じる側で膨張が生じて圧壊に至
り、反対側では引張りによる断裂が生じるおそれがあ
る。さらに、せん断力が過大になると、軸線方向に対し
て斜め方向のひび割れが生じ、せん断破壊を起こす可能
性がある。
【0004】そこで、本出願人は、コンクリート棒状構
造体の補強器具および補強方法を先に提案した(特開2
000−34842号公報参照)。この提案によれば、
コンクリート棒状構造体としての柱や梁の表面に複数の
係合部材を係合し、各係合部材同士を複数の緊締部材で
連結して、これら緊締部材に付与された引張力で係合部
材が柱や梁をその軸線方向に対して直交方向に圧縮する
ことによって、その最大許容軸力および最大許容曲げ力
を向上させてひび割れを抑制し、補強を確実に行うこと
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、上述した補強方
法では、例えば、柱に補強器具を設置する場合、まず、
チョーク等で補強器具の設置位置の墨出しを行い、柱脚
部分等の足場の安定した場所で柱を囲むように補強器具
を仮組みして、この仮組みした補強器具を柱に沿って持
ち上げて設置位置まで移動する。その後、作業者が補強
器具を手で支えた状態で、別の作業者が緊張力を導入し
ていた。したがって、作業者が手で補強器具を支えるた
め、補強器具を一定間隔で精度良く設置することが困難
になる場合があった。
【0006】本発明の目的は、コンクリート棒状構造体
を補強する補強器具を一定間隔で精度よくかつ容易に設
置できる間隔保持具およびその使用方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のコンクリート棒状構造体補強器具の間隔保
持具および補強方法は、次の構成を採用する。請求項1
に記載のコンクリート棒状構造体補強器具の間隔保持具
は、コンクリート棒状構造体の表面上でその軸方向に複
数配置される補強器具であって、前記構造体の表面に係
合される複数の係合部材と、前記構造体の表面に沿って
配置されて前記各係合部材同士を連結する複数の緊締部
材とを備え、これらの緊締部材に付与された引張力で前
記係合部材が前記構造体をその軸線方向に対して直交方
向に圧縮可能とされているコンクリート棒状構造体の補
強器具において、前記複数の補強器具のうち互いに隣接
する補強器具間に設けられ、これらの補強器具同士の間
隔を一定に保つことを特徴とする。
【0008】この発明によれば、コンクリート棒状構造
体の表面に設置された複数の補強器具のうち互いに隣接
する補強器具間に間隔保持具を設けて、これらの補強器
具同士の間隔を一定に保ったので、補強器具を一定間隔
で精度よくかつ容易に設置できる。
【0009】請求項2に記載のコンクリート棒状構造体
補強器具の間隔保持具は、請求項1に記載のコンクリー
ト棒状構造体補強器具の間隔保持具において、前記コン
クリート棒状構造体は、略上下方向に延びており、前記
間隔保持具は、本体と、この本体の両端に設けられ前記
複数の補強器具のうち上下に隣接する補強器具の各緊締
部材に係合される係合部とを備えていることを特徴とす
る。この発明によれば、略上下方向に延びる柱やブレー
ス等のコンクリート棒状構造体に複数の補強器具を設置
する場合に、前記複数の補強器具のうち上側の補強器具
の緊締部材に間隔保持具の一方の係合部を係合させ、下
側の補強器具の緊締部材に間隔保持具の他方の係合部を
係合させたので、間隔保持具を介して下側の補強器具を
上側の補強器具から吊下げ支持することができるから、
作業者が補強器具を支持する労力を省くことができ、複
数の補強器具を構造体の上側から下側に向かって容易に
設置できる。
【0010】請求項3に記載のコンクリート棒状構造体
補強器具の間隔保持具は、請求項2に記載のコンクリー
ト棒状構造体補強器具の間隔保持具において、前記本体
は直線材で形成され、前記係合部は前記直線材の両端が
フック形状に折り曲げられて形成されていることを特徴
とする。この発明によれば、直線材の両端を折り曲げる
だけで間隔保持具を形成できるから、間隔保持具を容易
に製造できる。
【0011】請求項4に記載のコンクリート棒状構造体
補強器具の間隔保持具は、請求項1に記載のコンクリー
ト棒状構造体補強器具の間隔保持具において、前記コン
クリート棒状構造体は、略上下方向に延びており、前記
間隔保持具は、前記複数の補強器具のうち上下に隣接す
る補強器具同士の間に介在されて、これら上下に隣接す
る補強器具に当接されていることを特徴とする。この発
明によれば、略上下方向に延びる柱やブレース等のコン
クリート棒状構造体に複数の補強器具を設置する場合
に、前記複数の補強器具のうち上下に隣接する補強器具
同士の間に間隔保持具を介在させて、下側の補強器具に
間隔保持具の下側を当接させ、上側の補強器具にその上
側を当接させたので、間隔保持具を介して上側の補強器
具を下側の補強器具で支持することができるから、作業
者が補強器具を支持する労力を省くことができ、複数の
補強器具を構造体の下側から上側に向かって容易に設置
できる。
【0012】請求項5に記載のコンクリート棒状構造体
補強器具の間隔保持具は、請求項4に記載のコンクリー
ト棒状構造体補強器具の間隔保持具において、前記間隔
保持具は、前記複数の補強器具のうち上下に隣接する補
強器具の係合部材同士の間に介在され、かつこれら係合
部材に当接される本体と、この本体の両側面から柱の表
面に沿って延長される押圧部と、この押圧部と前記下側
の補強器具の緊締部材との間に挿入されることによって
前記押圧部を前記緊締部材に係止させる楔部材とを備え
ていることを特徴とする。この発明によれば、間隔保持
具を本体、押圧部および楔部材で構成したので、楔部材
を押圧部と下側の補強器具の緊締部材との間に挿入する
と、押圧部が楔部材を介して下側の補強器具と柱との間
に挟持され、本体が下側の補強器具の係合部材上に固定
されるから、補強器具を容易に設置できる。
【0013】請求項6に記載のコンクリート棒状構造体
補強器具の間隔保持具の使用方法は、請求項2または3
に記載の間隔保持具を用いたコンクリート棒状構造体補
強器具の間隔保持具の使用方法であって、前記コンクリ
ート棒状構造体の表面の任意の位置で前記補強器具を仮
組みして前記構造体に沿って所定位置に移動させた後、
この補強器具とこの補強器具の上側に位置する既設の補
強器具とに前記間隔保持具を係合させて前記補強器具を
仮止めし、その後前記補強器具に引張力を付与すること
を特徴とする。この発明によれば、間隔保持具を介して
補強器具を上側の補強器具から吊下げ支持することがで
きるから、複数の補強器具を構造体の上側から下側に向
かって容易に設置できる。
【0014】請求項7に記載のコンクリート棒状構造体
補強器具の間隔保持具の使用方法は、請求項4または5
に記載の間隔保持具を用いたコンクリート棒状構造体補
強器具の間隔保持具の使用方法であって、補強器具の係
合部材を間隔保持具を挟んでこの補強器具の下側に位置
する既設の補強器具の上に載置し、その後前記補強器具
に引張力を付与することを特徴とする。この発明によれ
ば、間隔保持具を介して補強器具を下側の補強器具から
支持することができるから、複数の補強器具を構造体の
下側から上側に向かって容易に設置できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて説明する。なお、以下の実施形態の説明にあ
たって、同一構成要件については同一符号を付し、その
説明を省略もしくは簡略化する。 〔第1実施形態〕図1には、本発明の一実施形態に係る
コンクリート棒状構造体としての柱20の全体側面図が
示されている。
【0016】柱20は、上下方向に延びるコンクリート
製の四角柱状体であって、鉄筋コンクリート造建物10
の1階床部11とこの1階床部11の上階の2階床部1
2の間に形成されている。柱20は、その柱脚部分が基
礎13に連結され、その柱頭部分は梁14に連結されて
おり、これら基礎13および梁14は、1階床部11お
よび2階床部12を支持するようになっている。なお、
本実施形態では、柱20は、鉄筋コンクリート造建物1
0の1階部分に設けられているが、2階以上あるいは地
下階に設けられた柱に適用してもよく、また、斜め上下
方向に延びる柱やブレース等に本発明を適用してもよ
い。柱20の上端部および下端部の各近傍には、四周を
囲む補強器具30がそれぞれ上下に間隔を空けて一定間
隔で複数段に配置されている。各補強器具30間の間隔
は、特に限定されるものではなく、その実施にあたって
適宜に決められてよい。また、複数の補強器具30のう
ち上下に隣接する補強器具30間には、これらの補強器
具30同士の間隔を一定に保つ間隔保持具40が設けら
れている。
【0017】図2には、補強器具30の全体平面図が示
されている。補強器具30は、柱20の各角部21に対
応して配置された係合部材としての計四つのコーナーピ
ース31と、柱20の四周の表面22に沿って水平に配
置され各コーナーピース31同士を連結する計4本の緊
締部材32とを備えている。
【0018】図3には、補強器具30の拡大横断面図が
示されている。コーナーピース31は、金属材料による
鋳造によって製造され、断面略L字形状に形成された2
つの片部312を備え、各片部312は、柱20(図中
の二点鎖線)の互いに直交する表面22にあてがわれる
当接面311を有している。なお、コーナーピース31
は、鍛造、機械加工による削り出し等の任意の加工方法
によって製作されてもよい。
【0019】コーナーピース31の一方の片部312に
は、この片部312を貫通する挿通孔313が設けら
れ、この挿通孔313は、他方の片部312側端部に挿
通孔313よりも大きな径寸法の座堀部315を備えて
いる。また、他方の片部312には、挿通孔313に対
して直交する方向に雌ネジ314が刻設されている。
【0020】緊締部材32は、コーナーピース31の挿
通孔313に挿通されるボルト321と、このボルト3
21の基端側に螺合されるナット322とで構成されて
いる。ボルト321は、いわゆるPC鋼棒であって、そ
の先端側には雄ネジ324が、その基端側には雄ネジ3
25が刻設されている。また、ボルト321の基端面に
は溝323が設けられ、この溝323にドライバー等を
係止させて回転させることにより、ボルト321の先端
側の雄ネジ324をコーナーピース31の雌ネジ314
に容易に螺合することが可能になっている。
【0021】ナット322は、ボルト321の基端側の
雄ネジ325に螺合されており、コーナーピース31の
座堀部315の底面に係止するようになっている。ま
た、コーナーピース31の座堀部315には、挿通孔3
13を隠蔽するボルト蓋316が螺合されており、仮
に、ボルト321の先端がコーナーピース31から外れ
た場合でも、そのボルト321が挿通孔313から飛び
出さないようになっている。
【0022】以上のような補強器具30では、柱20の
各角部21にコーナーピース31を配置するとともに、
各コーナーピース31を緊締部材32で連結した後、こ
の緊締部材32のボルト321に引張力を付与すること
で、その反力をナット322およびコーナーピース31
の当接面311を介して表面22に伝達し、柱20をそ
の軸線方向(垂直方向)に対して直交する方向(水平方
向)に圧縮する。
【0023】図4および図5には、間隔保持具40の全
体斜視図および拡大側面図が示されている。間隔保持具
40は、鉄製の直線材で形成された本体41と、直線材
の両端がフック形状に折り曲げられることによって本体
41の両端に形成された係合部42とを備え、これら係
合部42は、複数の補強器具30のうち上下に隣接する
補強器具30の各緊締部材32に係合されている。な
お、間隔保持具40は、補強器具30を支持できる材料
であればいずれの材料で形成されてもよく、例えば、
鋼、アルミ、プラスチック等で形成されてもよい。ま
た、本体41と係合部42とを一体とせず、別体として
もよい。
【0024】次に、本実施形態における補強器具30を
用いた柱20の補強方法を説明する。まず、柱20の表
面22の任意の位置、例えば柱20の下端において、柱
20の各角部21にコーナーピース31を配置し、緊締
部材32のボルト321をコーナーピース31の挿通孔
313に挿通して、その先端側の雄ネジ324を隣接す
るコーナーピース31の雌ネジ314に螺合し、その基
端側の雄ネジ325にナット322を螺合することによ
って、コーナーピース31と緊締部材32とを連結し、
補強器具30を一組仮組みする。
【0025】次に、この補強器具30を柱20に沿って
上昇させて所定位置に移動させた後、この補強器具30
とこの補強器具30の上側に位置する既設の補強器具3
0とに間隔保持具40の両端の係合部42を係合させ
て、補強器具30を既設の補強器具30に吊下げ支持す
ることによって仮止めし、この状態で補強器具30をジ
ャッキ等の工具でナット322を回転させることにより
緊締部材32に引張力を付与する。なお、緊締部材32
に引張力導入後は、間隔保持具40は不要になるため、
電動工具等を用いて切断して取り外してもよい。
【0026】以上のような作業を繰り返すことにより、
柱20の上側から下側へ向かって複数の補強器具30を
設置できる。
【0027】したがって、本実施形態によれば以下の効
果がある。 (1)柱20の表面22に設置された複数の補強器具3
0のうち互いに隣接する補強器具30間に間隔保持具4
0を設けて、これらの補強器具30同士の間隔を一定に
保ったので、補強器具30を一定間隔で精度よくかつ容
易に設置できる。
【0028】(2)複数の補強器具30のうち上側の補
強器具30の緊締部材32に間隔保持具40の一方の係
合部42を係合させ、下側の補強器具30の緊締部材3
2に間隔保持具40の他方の係合部42を係合させたの
で、間隔保持具40を介して下側の補強器具30を上側
の補強器具30から吊下げ支持することができるから、
作業者が補強器具30を支持する労力を省くことがで
き、複数の補強器具30を柱20の上側から下側に向か
って容易に設置できる。
【0029】(3)直線材の両端を折り曲げるだけで間
隔保持具40を形成できるから、間隔保持具40を容易
に製造できる。
【0030】〔第2実施形態〕図6には、本発明の第2
実施形態に係る間隔保持具60の全体斜視図が示され、
図7および図8には、間隔保持具60の拡大側面図およ
び拡大正面図が示されている。間隔保持具60は、複数
の補強器具30のうち上下に隣接する補強器具30のコ
ーナーピース31同士の間に介在され、かつこれらコー
ナーピース31に当接される間隔保持ピース61と、こ
の間隔保持ピース61を柱20に仮止めする楔部材64
とを備えている。
【0031】間隔保持ピース61は、平面略L字形状の
金属製の本体62と、この本体62の両側面から柱20
の表面に沿って延長される押圧部63とを備えている。
押圧部63は、変形可能な平板材であって、本体62と
一体成型されている。なお、押圧部63は、本体62と
一体成型される場合に限らず、本体62と押圧部63と
を別部材とし、押圧部63にビス止めや接着等の方法で
固定してもよい。
【0032】楔部材64は、平面長方形状の金属製の平
板材であって、片面にはテーパが形成されることによ
り、その長さ方向両端部の厚みが異なるようになってお
り、押圧部63と補強器具30の緊締部材32との間に
徐々に挿入されることによって、間隔保持ピース61の
下側の補強器具30と柱20とで楔部材64を介して押
圧部63を挟持するようになっている。なお、楔部材6
4の形状は、長方形状に限らず、三角形等その他の形状
でもよい。また、楔部材64は、金属製に限らず、木
製、硬質ゴム製等その他の材料で形成されてもよい。
【0033】次に、本実施形態における補強器具30を
用いた柱20の補強方法を説明する。まず、既設の補強
器具30の各コーナーピース31上に間隔保持ピース6
1を載置した後、間隔保持ピース61の押圧部63と既
設の補強器具30の緊締部材32との間に楔部材64を
挿入して、間隔保持ピース61を既設の補強器具30の
各コーナーピース31上に仮止めした後、この間隔保持
ピース61の上に補強器具30のコーナーピース31を
載置する。つまり、補強器具30のコーナーピース31
を間隔保持ピース61を挟んで補強器具30の下側に位
置する既設の補強器具30の上に載置する。その後、各
コーナーピース31同士を緊締部材32で連結して引張
力を付与する。
【0034】以上のような作業を繰り返すことにより、
柱20の下側から上側へ向かって複数の補強器具30を
設置できる。
【0035】したがって、本実施形態によれば、第1実
施形態で述べた(1)の効果に加え、以下の効果がある。 (4)複数の補強器具30のうち上下に隣接する補強器
具30のコーナーピース31同士の間に間隔保持ピース
61を介在させて、下側の補強器具30に間隔保持ピー
ス61の下側を当接させ、上側の補強器具30に間隔保
持ピース61の上側を当接させたので、間隔保持ピース
61を介して上側のコーナーピース31を下側のコーナ
ーピース31で支持することができるから、作業者が補
強器具を支持する労力を省くことができ、複数の補強器
具30を柱20の下側から上側に向かって容易に設置で
きる。
【0036】(5)間隔保持具60を本体62、押圧部
63および楔部材64で構成したので、楔部材64を押
圧部63と下側の補強器具30の緊締部材32との間に
挿入すると、押圧部63が楔部材64を介して下側の補
強器具30と柱20との間に挟持され、本体62が下側
の補強器具30のコーナーピース31上に固定されるか
ら、補強器具30を容易に設置できる。
【0037】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、前
記各実施形態では、断面四角形状の柱20に補強器具3
0を設置したが、例えば、断面三角形や五角形以上の多
角形状の柱に設置してもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明のコンクリート棒状構造体補強器
具の間隔保持具およびその使用方法によれば、次のよう
な効果が得られる。コンクリート棒状構造体の表面に設
置された複数の補強器具のうち互いに隣接する補強器具
間に間隔保持具を設けて、これらの補強器具同士の間隔
を一定に保ったので、補強器具を一定間隔で精度よくか
つ容易に設置できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るコンクリート棒状
構造体を示す全体側面図である。
【図2】前記実施形態に係る補強器具の全体平面図であ
る。
【図3】前記実施形態に係る補強器具の拡大横断面図で
ある。
【図4】前記実施形態に係る間隔保持具の全体斜視図で
ある。
【図5】前記実施形態に係る間隔保持具の拡大側面図で
ある。
【図6】本発明の第2実施形態に係る間隔保持具の全体
斜視図である。
【図7】前記実施形態に係る間隔保持具の拡大側面図で
ある。
【図8】前記実施形態に係る間隔保持具の拡大正面図で
ある。
【符号の説明】
20 コンクリート棒状構造体としての柱 22 表面 30 補強器具 31 係合部材としてのコーナーピース 32 緊締部材 40,60 間隔保持具 41,62 本体 42 係合部 63 押圧部 64 楔部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート棒状構造体の表面上でその
    軸方向に複数配置される補強器具であって、前記構造体
    の表面に係合される複数の係合部材と、前記構造体の表
    面に沿って配置されて前記各係合部材同士を連結する複
    数の緊締部材とを備え、これらの緊締部材に付与された
    引張力で前記係合部材が前記構造体をその軸線方向に対
    して直交方向に圧縮可能とされているコンクリート棒状
    構造体の補強器具において、 前記複数の補強器具のうち互いに隣接する補強器具間に
    設けられ、これらの補強器具同士の間隔を一定に保つこ
    とを特徴とするコンクリート棒状構造体補強器具の間隔
    保持具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のコンクリート棒状構造
    体補強器具の間隔保持具において、 前記コンクリート棒状構造体は、略上下方向に延びてお
    り、前記間隔保持具は、本体と、この本体の両端に設け
    られ前記複数の補強器具のうち上下に隣接する補強器具
    の各緊締部材に係合される係合部とを備えていることを
    特徴とするコンクリート棒状構造体補強器具の間隔保持
    具。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のコンクリート棒状構造
    体補強器具の間隔保持具において、 前記本体は直線材で形成され、前記係合部は前記直線材
    の両端がフック形状に折り曲げられて形成されているこ
    とを特徴とするコンクリート棒状構造体補強器具の間隔
    保持具。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のコンクリート棒状構造
    体補強器具の間隔保持具において、 前記コンクリート棒状構造体は、略上下方向に延びてお
    り、前記間隔保持具は、前記複数の補強器具のうち上下
    に隣接する補強器具同士の間に介在されて、これら上下
    に隣接する補強器具に当接されていることを特徴とする
    コンクリート棒状構造体補強器具の間隔保持具。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のコンクリート棒状構造
    体補強器具の間隔保持具において、 前記間隔保持具は、前記複数の補強器具のうち上下に隣
    接する補強器具の係合部材同士の間に介在され、かつこ
    れら係合部材に当接される本体と、この本体の両側面か
    ら柱の表面に沿って延長される押圧部と、この押圧部と
    前記下側の補強器具の緊締部材との間に挿入されること
    によって前記押圧部を前記緊締部材に係止させる楔部材
    とを備えていることを特徴とするコンクリート棒状構造
    体補強器具の間隔保持具。
  6. 【請求項6】 請求項2または3に記載の間隔保持具を
    用いたコンクリート棒状構造体補強器具の間隔保持具の
    使用方法であって、 前記コンクリート棒状構造体の表面の任意の位置で前記
    補強器具を仮組みして前記構造体に沿って所定位置に移
    動させた後、この補強器具とこの補強器具の上側に位置
    する既設の補強器具とに前記間隔保持具を係合させて前
    記補強器具を仮止めし、その後前記補強器具に引張力を
    付与することを特徴とするコンクリート棒状構造体補強
    器具の間隔保持具の使用方法。
  7. 【請求項7】 請求項4または5に記載の間隔保持具を
    用いたコンクリート棒状構造体補強器具の間隔保持具の
    使用方法であって、 補強器具の係合部材を間隔保持具を挟んでこの補強器具
    の下側に位置する既設の補強器具の上に載置し、その後
    前記補強器具に引張力を付与することを特徴とするコン
    クリート棒状構造体補強器具の間隔保持具の使用方法。
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