JP2002226666A - 熱可塑性エラストマー組成物の製造方法 - Google Patents

熱可塑性エラストマー組成物の製造方法

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JP2002226666A
JP2002226666A JP2001022870A JP2001022870A JP2002226666A JP 2002226666 A JP2002226666 A JP 2002226666A JP 2001022870 A JP2001022870 A JP 2001022870A JP 2001022870 A JP2001022870 A JP 2001022870A JP 2002226666 A JP2002226666 A JP 2002226666A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハードディスク装置用ガスケットやインクジ
ェット記録装置用弾性部材を構成する用途に好適な熱可
塑性エラストマー組成物の製造方法を提供すること。 【解決手段】 (a)例えばスチレン−エチレン/プロ
ピレン−スチレンのトリブロック共重合体(SEPS)
100重量部、(b)40℃における動粘度が300〜
500mm2 /secである非芳香族系ゴム用軟化剤6
0〜170重量部及び(c)結晶性ポリオレフィン5〜
30重量部をドライブレンドし、しかる後に混練する熱
可塑性エラストマー組成物の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードディスク装
置用ガスケットやインクジェット記録装置用弾性部材を
構成する用途に好適な熱可塑性エラストマー組成物の製
造方法、該熱可塑性エラストマー組成物からなるハード
ディスク装置用ガスケット及びインクジェット記録装置
用弾性部材、並びにこのものを用いたインクタンク及び
インクジェット記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ等の電子機器は高性
能化、小型化が進み、複雑な回路構成を有するようにな
っており、わずかな塵によっても障害が起こるため、実
用上、防塵の必要性が高まっており、ガスケットを使っ
て塵の侵入を防ぐことが一般に行われている。従来、ハ
ードディスク装置用ガスケット材として低硬度エラスト
マーが多用されており、低硬度エラストマーを金属製カ
バー体や金属製枠体と一体化し、カバー付ガスケットや
枠付ガスケットの形態として用いると、低硬度エラスト
マーの特性が充分に発揮されるという利点がある。ハー
ドディスク装置用ガスケットにおいては、塵の侵入を防
ぐことに加えて、オイル等の低分子量成分のブリードが
少ないことが要求される。なぜなら、低分子量成分がブ
リードすると、ハードディスク装置が誤作動するという
不都合が生ずるからである。
【0003】一方、従来、インクジェット記録装置にお
いては、インクが充填されるインク室と、記録ヘッド部
にインクを供給するインク供給部とを有するインクタン
クが装着されている。そして、このインクタンクの形式
としては、例えばキャリッジに対し固定的に取付けられ
た記録ヘッドに対して、装置内をはい回されたチューブ
を介してインクを供給するように構成され、装置に対し
て着脱自在なもの、あるいは記録ヘッドと一体的に構成
され、キャリッジに対して着脱自在なものなどがある。
前者のインクタンクにおいては、記録ヘッドに対して水
頭差を設けることでインクを供給する形態をとってお
り、一方、後者においては、インクタンク側に負圧発生
源を備えることで、記録ヘッドにインクを供給する形態
をとっている。近年、装置の小型化やメインテナンスの
容易性などの面から、後者の形態のインクタンクを採用
する装置が多く提案されている。このようなインクタン
クには、記録時に記録ヘッドから吐出されるインク量に
見合ったインクを良好に供給できるとともに、非記録時
においては吐出口からのインクの洩れなどがないことが
要求される。
【0004】このような要求を満たすインクタンクとし
ては、例えば記録ヘッドとインクタンクとが一体化さ
れ、キャリッジに対して着脱自在とされたカートリッジ
であって、インクタンク内に吸収体(発泡体)が充填さ
れているものがある。このように、インクタンク内に吸
収体を充填することで、記録ヘッドのインク吐出部で安
定したインクのメニスカスを維持することができ、ま
た、この吸収体の毛細管力によってインクタンク内でイ
ンクが保持されている。この場合、インクタンク内ほぼ
全体に吸収体が充填されていることが必要であり、吸収
体が最大保持可能なインク量よりもやや少ないインク量
を吸収体に保持させておくことにより、毛細管力を利用
して内部負圧を発生させている。したがって、記録ヘッ
ド及びインクタンクに振動などの機械的衝撃や温度変化
などの熱的衝撃などが付与された場合でも、記録ヘッド
の吐出部やインクタンクの大気連通部からのインクの洩
出が少なく、安定したインクの保持を行うことができ
る。
【0005】しかしながら、インクタンク内全体に吸収
体を充填した方式は、インクの消費に伴って吸収体の負
圧が大きくなり、記録ヘッドに供給されずにインクタン
ク内に残るインク量が多く、使用効率が悪いという問題
を有している。このような問題を解決するために、例え
ばインクタンクの下部に通孔を備えた壁により、インク
溜めと空洞とに分離し、この通孔にアンブレラチェック
バルブを移動可能に設けて、記録ヘッドのインク圧が低
下した時点で、バルブを開弁してタンク溜めのインクを
空洞に排出させて記録ヘッドに供給するように構成した
インクジェット記録ヘッド用のインクカートリッジが提
案されている(特開昭62−231759号公報)。こ
れによれば、カートリッジ内に吸収体を収容する必要が
なくなるため、タンク内の実質的インク収容量を大きく
することが可能となるが、一般的にアンブレラチェック
バルブは、記録ヘッドのインクの供給を精密に調整する
には、そのオフセット量が大きすぎ、インク供給量に変
動を来して印字品質の低下を招くという大きな問題があ
る。
【0006】一方、アンブレラチェックバルブが閉弁し
た状態では、インク溜部と記録ヘッドとが完全に遮断さ
れるため、環境温度の変化で空洞のインクが2〜5%程
度体積膨張した場合には、空洞の圧力が上昇して、記録
ヘッドとの接続口のシールを破損してインクが漏洩した
り、また記録ヘッドに装着されている状態では、この圧
力がそのまま記録ヘッドに作用して、記録ヘッドとイン
クタンクとの間での負圧を維持できなくなって、記録ヘ
ッドからインクの漏洩が生じるという問題がある。さら
に、このアンブレラチェックバルブは、記録ヘッドへの
安定なインク供給を行うために維持すべき数十mm水柱
程度の圧力差では閉弁力が弱いため、キャリッジの移動
によるインクの揺動に応動して開弁するおそれがあり、
印字の安定性に劣るという問題がある。そこで、このよ
うなアンブレラチェックバルブを装着したインクタンク
がもつ問題を解決するために、例えばインク室とインク
供給部とを分割する位置に設けられ、かつ該インク室と
インク供給部との圧力差により移動し、インク室に充填
されたインクを記録ヘッド部に供給するインクタンク弁
の使用が試みられている(特開平8−174860号公
報)。
【0007】このようなインクタンク弁を装着すること
により、記録ヘッドとの間の微小な差圧に確実に応動
し、かつキャリッジの移動によるインクの揺動に左右さ
れることなく、記録ヘッドとの間で印字に適した負圧を
維持して記録ヘッドに確実にインクを供給でき、さらに
は温度変化によるインク供給口からのインクの漏洩や、
記録ヘッドからのインクの漏洩を防止することができ
る。このインクタンク弁においては、通常、弾性材料が
用いられており、また、例えばプラスチック基材に弾性
材料を接着したものなどが用いられている。そして、従
来、この弾性材料としては、一般に熱硬化性ゴムが使用
されていた。しかしながら、この熱硬化性ゴムでは、プ
ラスチックとの二色成形法による射出成形が困難であ
り、上記弁を作製するのに製造コストが高くつく上、低
硬度化した材料で所望形状の部材を成形,加硫するのが
困難であるという問題があった。一方、取替え用インク
タンクには、従来インク供給口に、ポリウレタンフォー
ムなどのフォーム状の弾性部材を取り付けることによ
り、インクが洩れるのを防止しているが、長期間使用し
ているとインクが保持できない場合があり、耐久性に優
れた弾性部材が求められていた。また、インクジェット
記録装置において、記録装置が未動作の場合、記録ヘッ
ドはインクジェット記録装置本体部の端で待機させる
が、このような待機の際に記録ヘッドからインクが洩れ
ることを防止するため、上記記録装置本体部に設けた凹
部に沿って配置されたシール部材上に記録ヘッドを収容
している。通常この部材としては熱硬化性ゴムが使用さ
れているが、この熱硬化性ゴムは上記と同様の問題があ
った。さらに、近年、カラーインクジェットプリンター
の高性能化(印字性能が360dpi×360dpi
(ドット/インチ)以上、多色化など)に伴い、所望の
色彩が正確に印刷されること、水、色素及び界面活性剤
からなるインク中での耐久性に優れることが、インクジ
ェット記録装置用部材に要求されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、低硬度で、かつ圧縮永久歪みが小さいなど
の、ガスケット材として要求される性能に優れると共
に、低分子量成分のブリードが少なく、ハードディスク
装置用ガスケットを構成する材料として好適であり、ま
た、インクへのオイルブリードが少なく、インクジェッ
ト記録装置用部材を構成する材料として好適な熱可塑性
エラストマー組成物の製造方法を提供することを目的と
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、特定の水添ブ
ロック共重合体、特定の非芳香族系ゴム用軟化剤及び結
晶性ポリオレフィンからなる熱可塑性エラストマー組成
物において、特定の水添ブロック共重合体と特定の非芳
香族系ゴム用軟化剤と結晶性ポリオレフィンをドライブ
レンドし、しかる後に混練することにより、その目的を
達成しうることを見出した。本発明は、かかる知見に基
づいて完成したものである。すなわち、本発明は、
(a)3つの重合体ブロックからなり、該3つの重合体
ブロックのうちの両末端の重合体ブロックが、ビニル芳
香族化合物を主体とする重合体ブロックであり、該両端
の重合体ブロックの中間にある重合体ブロックが、共役
ジエン化合物を主体とする重合体ブロックであるブロッ
ク共重合体に水素添加して得られる水添ブロック共重合
体であって、ゲルパーミエイションクロマトグラフ(G
PC)法により測定した重量平均分子量が25万以上の
水添ブロック共重合体100重量部、(b)40℃にお
ける動粘度が300〜500mm2/secである非芳
香族系ゴム用軟化剤60〜170重量部及び(c)結晶
性ポリオレフィン5〜30重量部をドライブレンドし、
しかる後に混練することを特徴とする熱可塑性エラスト
マー組成物の製造方法を提供するものである。また、本
発明は、前記熱可塑性エラストマー組成物で構成される
ハードディスク用ガスケットを提供するものである。さ
らに、本発明は、インクが充填されるインク室と、記録
ヘッド部にインクを供給するインク供給部とを有するイ
ンクタンクにおいて、前記熱可塑性エラストマー組成物
で構成される弾性部材を用いたことを特徴とするインク
タンクを提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の熱可塑性エラストマー組
成物の製造方法においては、(a)成分として、3つの
重合体ブロックからなり、該3つの重合体ブロックのう
ちの両末端の重合体ブロックが、ビニル芳香族化合物を
主体とする重合体ブロックであり、該両端の重合体ブロ
ックの中間にある重合体ブロックが、共役ジエン化合物
を主体とする重合体ブロックであるブロック共重合体に
水素添加して得られる水添ブロック共重合体が用いられ
る。前記ブロック共重合体としては、例えばスチレン−
ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イ
ソプレン−スチレンブロック共重合体などが挙げられ
る。このようなブロック共重合体に水素添加して得られ
る水添ブロック共重合体としては、例えばスチレン−エ
チレン/ブチレン−スチレンのトリブロック共重合体
(SEBS)、スチレン−エチレン/プロピレン−スチ
レンのトリブロック共重合体(SEPS)などを挙げる
ことができる。なお、これらの水添ブロック共重合体は
主に単独で用いられるが、二種以上をブレンドして用い
てもよい。
【0011】(a)成分の水添ブロック共重合体は、ゲ
ルパーミエイションクロマトグラフ(GPC)法により
測定した重量平均分子量が25万以上であることが必要
である。この重量平均分子量が25万未満であると、本
発明に係る熱可塑性エラストマー組成物をインクタンク
用弾性部材として用いたときに耐久性の点で問題があ
る。また、この重量平均分子量は特に制限はないが、通
常は40万程度である。本発明の製造方法において、
(a)成分はパウダー状のものであることが好ましい。
【0012】本発明に係る熱可塑性エラストマー組成物
においては、前記水添ブロック共重合体を低硬度化する
目的で、(b)40℃における動粘度が300〜500
mm 2 /secである非芳香族系ゴム用軟化剤を配合す
る。この軟化剤において、40℃における動粘度が30
0mm2 /sec未満であると、配合物からのオイルブ
リードが著しく大きくなるという不都合が生じ、また5
00mm2 /secを超えると、ドライブレンドが著し
く困難になるという不都合が生じる。この軟化剤として
は重量平均分子量が20000未満、特に10000以
下、とりわけ5000以下であるものが好ましい。この
ような軟化剤としては、通常、室温で液体または液状の
ものが好適に用いられる。また、親水性,疎水性のいず
れの軟化剤も使用できる。このような性状を有する軟化
剤としては、例えば鉱物油系,合成系などの各種ゴム用
又は樹脂用軟化剤の中から適宜選択することができる。
ここで、鉱物油系としては、ナフテン系,パラフィン系
などのプロセス油が挙げられる。なかでも、非芳香族系
オイル、特に鉱物油系のパラフィン系オイル,ナフテン
系オイル又は合成系のポリイソブチレン系オイルから選
択される一種又は二種以上であって、その重量平均分子
量が450〜5000であるものが好ましい。
【0013】なお、これらの軟化剤は一種を単独で用い
てもよく、互いの相溶性が良好であれば二種以上を混合
して用いてもよい。これらの軟化剤の配合量は、(a)
成分の水添ブロック共重合体100重量部に対して60
〜170重量部であるが、好ましくは70〜150重量
部、より好ましくは100〜150重量部である。この
量が60重量部未満では充分な低硬度化が達成できず熱
可塑性エラストマー組成物の柔軟性が不充分となるおそ
れがあり、また170重量部を超えると軟化剤がブリー
ドしやすくなり、かつ熱可塑性エラストマー組成物の機
械的強度が低下する原因となる。なお、この軟化剤の配
合量は、上記水添ブロック共重合体の分子量及び該水添
ブロック共重合体に添加される他の成分の種類に応じ
て、上記範囲で適宜選定することが好ましい。
【0014】(c)成分の結晶性ポリオレフィンとして
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとア
クリル酸の共重合体、無水マレイン酸変性のポリプロピ
レンなどが挙げられ、ガスケットやインクジェット記録
装置用弾性部材の用途においてはポリプロピレンが好ま
しい。(c)成分の結晶性ポリオレフィンの配合量は、
(a)成分の水添ブロック共重合体100重量部に対し
て5〜30重量部であるが、5〜20重量部が好まし
く、10〜15重量部がより好ましい。ポリプロピレン
の配合量が5重量部未満であると、押出し成形性や射出
成形性が悪くなるという不都合が生じ、また30重量部
を超えると、硬くなり、柔軟性を損なわれるという不都
合が生じる。また、本発明に係る熱可塑性エラストマー
組成物には、組成物の圧縮永久歪みを改善するなどの目
的で、所望によりポリフェニレンエーテル樹脂を配合す
ることができる。ここで用いられるポリフェニレンエー
テル樹脂は、下記一般式で表される繰り返し単位からな
る単独重合体又は該繰り返し単位を含む共重合体であ
る。
【0015】
【化1】
【0016】(式中、R1 ,R2 ,R3 及びR4 はそれ
ぞれ独立に、水素原子,ハロゲン原子又は炭化水素基を
表す。) このポリフェニレンエーテル樹脂は公知のものを用いる
ことができ、具体的には、ポリ(2,6−ジメチル−
1,4−フェニレンエーテル),ポリ(2−メチル−6
−エチル−1,4−フェニレンエーテル),ポリ(2,
6−ジフェニル−1,4−フェニレンエーテル),ポリ
(2−メチル−6−フェニル−1,4−フェニレンエー
テル),ポリ(2,6−ジクロロ−1,4−フェニレン
エーテル)などが挙げられ、また、2,6−ジメチルフ
ェノールと1価のフェノール類(例えば、2,3,6−
トリメチルフェノールや2−メチル−6−ブチルフェノ
ール)との共重合体の如きポリフェニレンエーテル共重
合体も用いることができる。なかでも、ポリ(2,6−
ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)や2,6−ジ
メチルフェノールと2,3,6−トリメチルフェノール
との共重合体が好ましく、さらに、ポリ(2,6−ジメ
チル−1,4−フェニレンエーテル)が好ましい。
【0017】ポリフェニレンエーテル樹脂の配合量は、
熱可塑性エラストマー組成物100重量部に対して10
〜250重量部の範囲で好適に選択することができる。
この配合量が250重量部を超えると熱可塑性エラスト
マー組成物の硬度が高くなるおそれがあり、10重量部
未満では配合して得られる圧縮永久歪みの改善効果が不
十分であるため、いずれも好ましくない。また、本発明
に係る熱可塑性エラストマー組成物は、クレー,珪藻
土,シリカ,タルク,硫酸バリウム,炭酸カルシウム,
炭酸マグネシウム,金属酸化物,マイカ,グラファイ
ト,水酸化アルミニウムなどのりん片状無機系添加剤、
各種の金属粉,木片,ガラス粉,セラミックス粉,粒状
あるいは粉末ポリマー等の粒状あるいは粉末状固体充填
剤,その他の各種の天然または人工の短繊維,長繊維
(例えば、ワラ,毛,ガラスファイバー,金属ファイバ
ー、その他各種のポリマーファイバー等)などを配合す
ることができる。
【0018】また、中空フィラー、例えば、ガラスバル
ーン,シリカバルーンなどの無機中空フィラー、ポリフ
ッ化ビニリデン,ポリフッ化ビニリデン共重合体などか
らなる有機中空フィラーを配合することにより、軽量化
を図ることができる。更に軽量化などの各種物性の改善
のために、各種発泡剤を混入することも可能であり、ま
た、混合時等に機械的に気体を混ぜ込むことも可能であ
る。本発明に係る熱可塑性エラストマー組成物には、前
記成分のほか、諸特性の改良のため、公知の樹脂成分な
どの添加剤を併用することができる。樹脂成分として
は、例えば、結晶性ポリオレフィン以外のポリオレフィ
ン樹脂やポリスチレン樹脂などを単独使用あるいは併用
することができる。これらを添加することにより本発明
に係る熱可塑性材料の加工性、耐熱性の向上を図ること
ができる。ポリオレフィン樹脂としてアイソタクティッ
クポリプロピレンの共重合体を用いる場合、そのMFR
(JIS K7210)が0.1〜50g/10分、特に
0.5〜30g/10分の範囲のものが好適に使用でき
る。
【0019】また、ポリスチレン樹脂としては、公知の
製造方法で得られたものであれば、ラジカル重合法、イ
オン重合法のいずれで得られたものも好適に使用でき
る。ポリスチレン樹脂の数平均分子量は、好ましくは5
000〜500000、より好ましくは10000〜2
00000の範囲から選択でき、分子量分布〔重量平均
分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/
Mn)〕は5以下のものが好ましい。このポリスチレン
樹脂としては、例えば、ポリスチレン、スチレン単位含
有量60重量%以上のスチレン−ブタジエンブロック共
重合体、ゴム補強ポリスチレン、ポリα−メチルスチレ
ン、ポリp−t−ブチルスチレンなどが挙げられ、これ
らは一種または二種以上を併用してもよい。さらに、こ
れらポリマーを構成するモノマーの混合物を重合して得
られる共重合体も用いることができる。また、前記ポリ
オレフィン樹脂とポリスチレン樹脂とを併用することも
できる。本発明に係る熱可塑性材料にこれらの樹脂を添
加する場合、ポリオレフィン樹脂単独を添加する場合に
比較してポリスチレン樹脂を併用すると、得られる材料
の硬度が高くなる傾向にある。したがって、これらの配
合比率を選択することにより、得られる熱可塑性材料の
硬度を調整することもできる。この場合、ポリオレフィ
ン樹脂/ポリスチレン樹脂の比率は95/5〜5/95
(重量比)の範囲から選択することが好ましい。
【0020】これらの樹脂成分を併用する場合、本発明
の効果を損なわない範囲において使用すべきであり、配
合量は熱可塑性エラストマー100重量部に対して、0
〜100重量部程度であることが好ましく、例えばポリ
オレフィン樹脂の場合は、特に0.1〜50重量部がより
好ましい。樹脂成分の配合量が100重量部を超えると
得られる熱可塑性材料の硬度が高くなり過ぎるため好ま
しくない。また、他の添加剤として、必要に応じて、難
燃剤,抗菌剤,ヒンダードアミン系光安定剤,紫外線吸
収剤,酸化防止剤,着色剤,シリコーンオイル,シリコ
ーンポリマー,クマロン樹脂,クマロン−インデン樹
脂,フェノールテルペン樹脂,石油系炭化水素,ロジン
誘導体などの各種粘着付与剤(タッキファイヤー)、レ
オストマーB(商品名:理研ビニル社製)などの各種接
着剤性エラストマー、ハイブラー(商品名:クラレ社
製、ビニル−ポリイソプレンブロックの両末端にポリス
チレンブロックが連結したブロック共重合体)、ノーレ
ックス(商品名:日本ゼオン社製、ノルボルネンを開環
重合して得られるポリノルボルネン)などの他の熱可塑
性エラストマー又は樹脂などを併用することができる。
【0021】本発明の熱可塑性エラストマー組成物の製
造方法は、(a)成分,(b)成分及び(c)成分をド
ライブレンドし、混練するものである。(a)成分と
(b)成分を均一に混合する方法としては、(a)成分
と(b)成分とをドライブレンドした後に1時間以上、
好ましくは1〜6時間、より好ましくは6時間以上放置
する方法を挙げることができる。この混練は、加熱混練
機、例えば、一軸押出機,二軸押出機,ロール,バンバ
リーミキサー,プラベンダー,ニーダー,高剪断型ミキ
サーなどを用いた溶融混練により行なうことができ、さ
らに、所望により有機パーオキサイドなどの架橋剤、架
橋助剤などを添加したり、又は、これら必要な成分を同
時に混合し、加熱溶融混練りすることにより、容易に製
造することができる。さらに、本発明に係る熱可塑性エ
ラストマー組成物の製造方法においては、有機パーオキ
サイドなどの架橋剤,架橋助剤などを添加して架橋する
ことも可能である。
【0022】ここで、部分架橋のために添加し得る架橋
剤としては、有機パーオキサイドが好適に挙げられ、具
体的には、例えば、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t
−ブチルパーオキシ)−ヘキサン;2,5−ジメチル−
2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)−ヘキサン;t−
ブチルパーオキシベンゾエート;ジクミルパーオキサイ
ド;t−ブチルクミルパーオキサイド;ジイソプロピル
ベンゾハイドロパーオキサイド;1,3−ビス−(t−
ブチルパーオキシイソプロピル)−ベンゼン;ベンゾイ
ルパーオキサイド;1,1−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンなどが挙
げられ、また、有用な架橋助剤としては、例えば、ジビ
ニルベンゼン,トリメチロールプロパントリアクリレー
ト,エチレンジメタクリレート,ジアリルフタレート,
キノンジオキシム,フェニレンビスマレイミド,ポリエ
チレングリコールジメタクリレート,不飽和シラン化合
物などが挙げられる。これら有機パーオキサイド及び架
橋助剤は、配合材料全体を100重量部としたとき、0.
1〜5重量部の範囲で、任意に使用して架橋度を調整す
ることができる。これらの有機パーオキサイド及び架橋
助剤は、必要に応じてそれぞれ二種以上を併用すること
もできる。なお、架橋助剤として不飽和シラン化合物を
使用した場合には、さらにシラノール縮合触媒の存在下
で水分と接触させて架橋を進行させることができる。
【0023】本発明のハードディスク用ガスケットは、
前記熱可塑性エラストマー組成物を、例えば、金属製カ
バー体又は金属製枠体に射出成型することにより製造す
ることができ、ガスケットとカバー体又は枠体とが一体
化した一体型ガスケットとすることができる。射出成型
の条件は、金型温度30℃以上、好ましくは50〜10
0℃で行うことができ、樹脂温度は170〜250℃、
好ましくは180〜230℃、射出速度は100〜10
5 sec-1、好ましくは1000〜5×104sec-1
とすることができる。
【0024】カバー体や枠体を形成する金属としては、
例えばニッケルめっきアルミニウム,ニッケルめっき
鋼,冷延鋼,亜鉛めっき鋼,アルミニウム/亜鉛合金め
っき鋼,ステンレス鋼,アルミニウム,アルミニウム合
金,マグネシウム,マグネシウム合金などの中から、カ
バー体や枠体の用途に応じて適宜選択して用いることが
できる。また、マグネシウムを射出成形したものも用い
ることができる。耐食性の点から、無電解ニッケルめっ
き処理を施した金属が好適であり、本発明においては、
ニッケルめっきアルミニウム及びニッケルめっき鋼が好
ましい。無電解ニッケルめっき処理方法としては、従来
金属素材に適用されている公知の方法、例えば硫酸ニッ
ケル,次亜リン酸ナトリウム,乳酸,プロピオン酸など
を適当な割合で含有するpH4.0〜5.0程度で、かつ温
度85〜95℃程度の水溶液からなる無電解ニッケルめ
っき浴中に、金属板を浸漬する方法などを用いることが
できる。
【0025】本発明のインクジェット記録装置用弾性部
材は、前記の熱可塑性エラストマー組成物から構成され
るものであって、インクが充填されるインク室と、記録
ヘッド部にインクを供給するインク供給部とを有するイ
ンクタンクに用いられる。この弾性部材は、前記インク
タンクにおいて、弾性部材を必要とするパーツであれ
ば、特に制限はなく、いかなるパーツにも使用すること
ができるが、例えば、インク室とインク供給部とを分割
する位置に設けられ、かつ該インク室とインク供給部と
の圧力差により移動し、インク室に充填されたインクを
記録ヘッド部に供給するインクタンク弁として、あるい
はインクタンクのインク供給口に設けられ、かつ該イン
ク供給口からインクが洩れるのを防止するインクタンク
のシール部材として使用するのが、特に好ましい。ま
た、本発明の弾性部材は、インクジェットプリンターに
おいては、インクジェットプリンター部材及びインクタ
ンク部材として用いられる。これらの弾性部材に、前記
(a),(b)及び(c)成分からなる熱可塑性エラス
トマー組成物を使用することにより、以下に示す効果を
奏する。前記インクタンク弁は、通常プラスチック基材
の表面に弾性材料が一体的に形成された構造を有してお
り、このような構造の成形物を作製する場合には、工程
が簡単で、製造コストの低い二色成形法による射出成形
が有利である。該弾性材料として従来用いられている熱
硬化性ゴムでは、プラスチックとの二色成形が困難であ
ったが、本発明のように、前記(a),(b)及び
(c)成分からなる熱可塑性エラストマー組成物を用い
ることにより、二色成形が可能となり、低いコストでイ
ンクタンク弁を作製することができる。
【0026】また、従来の熱硬化性ゴムでは、低硬度化
した材料で所望形状の部材を成形,加硫するのが困難で
あったが、本発明のように、前記(a),(b)及び
(c)成分からなる熱可塑性エラストマー組成物を用い
ることにより、これが可能となり、適度の弾性を有し、
かつ機械物性に優れた成形体が得られる。さらに、本発
明で用いる熱可塑性エラストマー組成物においては、
(a)成分のSEBS,SEPSなどの水添ブロック共
重合体を低硬度化する際に使用するオイル成分として、
パラフィン系オイルなど、インクに対して極性の大きく
異なる液体を使用することができ、しかも、それらのオ
イルは、SEBS,SEPSなどの水添ブロック共重合
体の凝集ドメインであるスチレンブロックに対して相溶
しにくく、水添ブロック共重合体の強度などの物性に対
して、影響が少ない。また、SEBS,SEPSなどの
水添ブロック共重合体を使用すると、インクなどの溶媒
による膨潤などの変化が小さく、耐久性に優れるインク
タンク弁やインクタンクのシール部材、記録ヘッドから
インクが洩れるのを防止するシール部材などを与えるこ
とができる。なお、本発明のシール部材は、インク供給
口に設置するほか、インク供給部と記録ヘッドを連結す
る結合部等にも使用することができる。本発明はまた、
前記の熱可塑性エラストマー組成物から構成された弾性
部材、特に好ましくはインクタンク弁及び/又はインク
タンクのシール部材を用いたインクタンクをも提供す
る。本発明のインクタンクは、該弾性部材を用いたもの
であればよく、特に制限されず、インクをポリウレタン
などの発泡体で保持したものであってもよく、このよう
な発泡体を充填していないものであってもよい。
【0027】また、前記インクタンク弁やインクタンク
のシール部材の形状としては、特に制限はなく、従来イ
ンクタンクに使用されているものと同じ形状のものを挙
げることができる。それらの製造方法については、例え
ばインクタンクのシール部材の場合は、射出成形や押出
成形など、従来公知の成形方法を採用することができ
る。一方、インクタンク弁の場合は、例えば基材となる
プラスチックを金型内に溶融射出成形し、次いでその上
に本発明に係る熱可塑性材料を溶融射出成形してプラス
チック成形物の表面に、該熱可塑性材料を積層して一体
化させる二色成形法を採用することができる。あるい
は、まず、プラスチックを金型内に溶融射出成形したの
ち、その成形物を他の金型にインサートし、その表面
に、本発明に係る熱可塑性材料を溶融射出成形して、プ
ラスチック成形物の表面に、該熱可塑性材料を積層して
一体化させるインサート成形法を採用することができ
る。
【0028】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。なお、以下の実施例及び比較における
物性評価は、下記の方法により行った。 (1)組成物の硬度 JIS K6253(A型)に準拠した。 (2)圧縮永久歪み JIS−K6262に準拠した。 (3)軟化剤のブリード量 直径25mm,厚さ2mmのサンプルを鉄板に挟み、サ
ンプルの厚みが1mmになるまで圧縮し、70℃で48
時間放置した後、サンプルの重量を測定して圧縮前のサ
ンプルの重量から減じた値を軟化剤のブリード量とし、
それを重量百分率(%)で表示した。軟化剤のブリード
量が3%未満の場合、市場性があり、高性能品では1%
以下であることを要する。 (4)熱可塑性エラストマー組成物の押出し性 各配合物を2軸混練押出機(東洋精機製作所製,L/D
=25)で1時間連続して押し出しした際、1時間中の
押し出しストランドの切れ回数を比較した。なお、共重
合体の重量平均分子量の測定は、ゲルパーミエイション
クロマトグラフィ〔GPC:東ソー製,GMH−XL
(2本直列)〕により行い、示差屈折率(RI)を用い
て、単分散ポリスチレンを標準としてポリスチレン換算
で行った。
【0029】実施例1〜9,比較例1,2 第1表に示した配合からなる各成分を、ヘンシェルミキ
サーで室温においてドライブレンドし、第1表に示す時
間(単位:時間)放置した後、2軸混練押出機で混練し
た(実施例1〜9)。比較例1,2において、パラフィ
ン系オイルは、2軸混練機による混練の途中でサイドフ
ィード方式で投入した。このようにして熱可塑性エラス
トマー組成物のサンプルを調製し、物性の評価を行っ
た。その結果、第1表から明らかなように、実施例1〜
9の組成物ではオイルブリードが3%未満に抑えられて
いたが、比較例1,2の組成物では3%以上のオイルブ
リードが発生した。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】配合原料の説明 原料(a) a−1:(株)クラレ製,セプトン4077(重量平均
分子量が35万で、スチレン単位含有量30重量%のS
EPS) a−2:(株)クラレ製,セプトン4055(重量平均
分子量が29万で、スチレン単位含有量30重量%のS
EPS) a−3:(株)クラレ製,セプトン8006(重量平均
分子量が29万で、スチレン単位含有量30重量%のS
EPS) a−4:シェル化学(株)製,クレイトンG(重量平均
分子量が30万で、スチレン単位含有量30重量%のS
EBS) a−5:旭化成(株)製,タフテックH1272(重量
平均分子量が25万で、スチレン単位含有量30重量%
のSEBS) 原料(b) b−1:出光興産(株)製,ダイアナプロセスオイルP
W380(40℃における動粘度が380mm2 /se
c、重量平均分子量が750のパラフィン系オイル) 原料(c) c−1:日本ポリケム(株)製,PP−BC05B(無
変性のポリプロピレン)
【0033】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、低硬度で、
かつ圧縮永久歪みが小さいなどの、ガスケット材として
要求される性能に優れると共に、低分子量成分のブリー
ドが少なく、ガスケットを構成する材料として好適であ
り、また、インクへのオイルブリードが少なく、インク
ジェット記録装置用部材を構成する材料として好適な熱
可塑性エラストマー組成物を製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 91/00 C09K 3/10 Z C09K 3/10 F16J 15/10 A F16J 15/10 X G11B 25/04 101J G11B 25/04 101 33/12 313T 33/12 313 B29K 9:06 // B29K 9:06 23:00 23:00 B41J 3/04 102Z (72)発明者 山本 祐宏 神奈川県横浜市泉区緑園4−3−1−3− 204 (72)発明者 柴田 松邨 神奈川県鎌倉市関谷903−9 (72)発明者 宇都宮 忠 神奈川県鎌倉市小町2−20−24 Fターム(参考) 2C056 EA21 JA02 KC10 3J040 EA41 FA06 4F201 AA03 AA11 AA45 AA47J AB07 AH13 AH33 AR17 BA01 BC01 BC03 BC12 BC37 BK01 BK02 BK15 BK27 BN11 4H017 AA03 AA31 AB07 AB17 AC02 AC19 AE04 4J002 AE05X BB033 BB083 BB123 BB213 BP01W

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)3つの重合体ブロックからなり、
    該3つの重合体ブロックのうちの両末端の重合体ブロッ
    クが、ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロック
    であり、該両端の重合体ブロックの中間にある重合体ブ
    ロックが、共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロッ
    クであるブロック共重合体に水素添加して得られる水添
    ブロック共重合体であって、ゲルパーミエイションクロ
    マトグラフ(GPC)法により測定した重量平均分子量
    が25万以上の水添ブロック共重合体100重量部、
    (b)40℃における動粘度が300〜500mm2
    secである非芳香族系ゴム用軟化剤60〜170重量
    部及び(c)結晶性ポリオレフィン5〜30重量部をド
    ライブレンドし、しかる後に混練することを特徴とする
    熱可塑性エラストマー組成物の製造方法。
  2. 【請求項2】 (a),(b)及び(c)成分の混練
    が、これらの成分をドライブレンドした後、室温に1時
    間以上放置した後に行なわれるものである請求項1に記
    載の製造方法。
  3. 【請求項3】 (a)成分における両末端の重合体ブロ
    ックがポリスチレンであり、(c)成分の結晶性ポリオ
    レフィンがポリプロピレンである請求項1又は2に記載
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 (a)成分が、パウダー状のものである
    請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の熱可塑
    性エラストマー組成物からなるハードディスク装置用ガ
    スケット。
  6. 【請求項6】 ハードディスク装置が、2.5インチ(6
    3.5mm)角サイズ以下の記憶媒体を用いた小型のもの
    である請求項5に記載のガスケット。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4のいずれかに記載の熱可塑
    性エラストマー組成物からなるインクジェット記録装置
    用部材。
  8. 【請求項8】 インクタンクのインク供給口に設けら
    れ、かつ該インク供給口からインクが洩れるのを防止す
    るインクタンクのシール部材として用いられる請求項7
    に記載のインクジェット記録装置用弾性部材。
  9. 【請求項9】 インクジェット記録装置本体部に設けら
    れ、かつシール部材として用いられる請求項7又は8に
    記載のインクジェット記録装置用弾性部材。
  10. 【請求項10】 インクが充填されるインク室と、記録
    ヘッド部にインクを供給するインク供給部とを有するイ
    ンクタンクにおいて、請求項7〜9のいずれかに記載の
    弾性部材を用いたことを特徴とするインクタンク。
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