JP4034806B2 - インクジェットプリンタ用部材の製造方法 - Google Patents
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Description
(1)プラスチック基体用材料と、熱可塑性エラストマーおよび軟化剤を含む弾性材料とを、順次金型内に溶融射出する多色射出成形により、該プラスチック基体用材料により形成された基体の一部と該弾性材料により形成された弁部またはシール部とを複合化する工程を含み、該熱可塑性エラストマーが、ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックの少なくとも一つと、共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックの少なくとも一つからなる共重合体を水添して得られる水添ブロック共重合体であって、その数平均分子量は18万〜40万であり、該軟化剤が鉱物油系および合成系軟化剤からなる群より選ばれる一種または二種以上であって、その数平均分子量は450〜5000であり、かつ、該弾性材料中に、該熱可塑性エラストマー100重量部に対して、50〜1000重量部配合されていることを特徴とするインクと接触する弁部またはシール部を有するインクジェットプリンタ用部材の製造方法、
(2)金型内に所定形状のプラスチック基体を予め戴置したのち、これに熱可塑性エラストマーおよび軟化剤を含む弾性材料を溶融射出するインサート成形により、該基体の一部と該弾性材料により形成された弁部またはシール部とを複合化する工程を含み、該熱可塑性エラストマーが、ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックの少なくとも一つと、共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックの少なくとも一つからなる共重合体を水添して得られる水添ブロック共重合体であって、その数平均分子量は18万〜40万であり、該軟化剤が鉱物油系および合成系軟化剤からなる群より選ばれる一種または二種以上であって、その数平均分子量が450〜5000であり、かつ、該弾性材料中に、該熱可塑性エラストマー100重量部に対して、50〜1000重量部配合されていることを特徴とするインクと接触する弁部またはシール部を有するインクジェットプリンタ用部材の製造方法、
を提供するものである。
(1)ポリブタジエンとブタジエン−スチレンランダム共重合体とのブロック共重合体を水添して得られる結晶性ポリエチレンとエチレン/ブチレン−スチレンランダム共重合体とのブロック共重合体、
(2)ポリブタジエンとポリスチレンとのブロック共重合体、及びポリイソプレンとポリスチレンとのブロック共重合体、あるいは、ポリブタジエン又はエチレン−ブタジエンランダム共重合体とポリスチレンとのブロック共重合体を水添して得られる、例えば、結晶性ポリエチレンとポリスチレンとのジブロック共重合体、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンのトリブロック共重合体(SEBS)、スチレン−エチレン/プロピレン−スチレンのトリブロック共重合(SEPS)など、中でも、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体又はスチレン−エチレン/プロピレン−スチレンブロック共重合体、
などを挙げることができる。
なお、これらの各種熱可塑性エラストマーは主に単独で用いられるが、二種以上をブレンドして用いてもよい。
(1)弾性材料の調製
スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体〔数平均分子量20万,SP値(溶解度係数)8.5〕100重量部、パラフィン系オイル〔出光興産(株)製,商品名:PW380,分子量750,SP値7.8〕140重量部、ポリプロピレン樹脂13重量部及びポリフェニレンエーテル樹脂10重量部を混練して弾性材料を調製した。この弾性材料のJIS A硬度は20度であった。
(2)二色射出成形法によるインクタンク弁の作製
図1に示す形状のインクタンク弁を二色射出成形法により作製した。図1(a)は、本実施例で作製したインクタンク弁の斜視図であり、図1(b)はその断面図である。図において、1はポリプロピレン樹脂からなる外筒部、2は弾性材料からなる弁部、3はインク供給穴を示し、数値の単位はmmである。
(1)弾性材料の調製
実施例1(1)と同様にして、JIS A 硬度20度の弾性材料を調製した。
(2)インサート成形法によるシール部材付きヘッド部品の作製
図2に示す形状のシール部材付きヘッド部品をインサート成形法により作製した。図2(a)は、本実施例で作製したシール部材付きヘッド部品の斜視図であり、図2(b)は、上記部品のシール部材回りの部分断面図である。図において、4はヘッド部本体、5はシール部材、6はインク供給穴を示し、数値の単位はmmである。
2:弁部
3:インク供給穴
4:ヘッド部本体
5:シール部材
6:インク供給穴
Claims (5)
- プラスチック基体用材料と、熱可塑性エラストマーおよび軟化剤を含む弾性材料とを、順次金型内に溶融射出する多色射出成形により、該プラスチック基体用材料により形成された基体の一部と該弾性材料により形成された弁部とを複合化する工程を含み、該熱可塑性エラストマーが、ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックの少なくとも一つと、共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックの少なくとも一つからなる共重合体を水添して得られる水添ブロック共重合体であって、その数平均分子量は18万〜40万であり、該軟化剤が鉱物油系および合成系軟化剤からなる群より選ばれる一種または二種以上であって、その数平均分子量は450〜5000であり、かつ、該弾性材料中に、該熱可塑性エラストマー100重量部に対して、50〜1000重量部配合されていることを特徴とする、インクタンクのインク室とインク供給部とを分割する位置に設けられる弁部を有するインクジェットプリンタ用部材の製造方法。
- 金型内に所定形状のプラスチック基体を予め戴置したのち、これに熱可塑性エラストマーおよび軟化剤を含む弾性材料を溶融射出するインサート成形により、該基体の一部と該弾性材料により形成された弁部とを複合化する工程を含み、該熱可塑性エラストマーが、ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックの少なくとも一つと、共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックの少なくとも一つからなる共重合体を水添して得られる水添ブロック共重合体であって、その数平均分子量は18万〜40万であり、該軟化剤が鉱物油系および合成系軟化剤からなる群より選ばれる一種または二種以上であって、その数平均分子量が450〜5000であり、かつ、該弾性材料中に、該熱可塑性エラストマー100重量部に対して、50〜1000重量部配合されていることを特徴とする、インクタンクのインク室とインク供給部とを分割する位置に設けられる弁部を有するインクジェットプリンタ用部材の製造方法。
- 前記水添ブロック共重合体が、ポリブタジエンとブタジエン−スチレンランダム共重合体ブロック共重合体、ポリブタジエンとポリスチレンとのブロック共重合体、ポリイソプレンとポリスチレンとのブロック共重合体、または、ポリブタジエン又はエチレン−ブタジエンランダム共重合体とポリスチレンとのブロック共重合体を水添して得られる、結晶性ポリエチレンとエチレン/ブチレン−スチレンランダム共重合体とのブロック共重合体、結晶性ポリエチレンとポリスチレンとのジブロック共重合体、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレントリブロック共重合体、または、スチレン−エチレン/プロピレン−スチレントリブロック共重合体であることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェットプリンタ用部材の製造方法。
- 前記水添ブロック共重合体が、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレントリブロック共重合体、または、スチレン−エチレン/プロピレン−スチレントリブロック共重合体であることを特徴とする請求項3に記載のインクジェットプリンタ用部材の製造方法。
- 前記弾性材料が、前記熱可塑性エラストマー100重量部に対して、0〜100重量部のポリオレフィン樹脂及び/又はポリスチレン樹脂をさらに含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェットプリンタ用部材の製造方法。
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