JP2002226220A - 光学素子の製造方法および光学素子成形用成形型の製造方法 - Google Patents

光学素子の製造方法および光学素子成形用成形型の製造方法

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JP2002226220A JP2001018882A JP2001018882A JP2002226220A JP 2002226220 A JP2002226220 A JP 2002226220A JP 2001018882 A JP2001018882 A JP 2001018882A JP 2001018882 A JP2001018882 A JP 2001018882A JP 2002226220 A JP2002226220 A JP 2002226220A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繰り返しプレス成形することが従来の方法に
比べて容易な光学素子の製造方法、および光学素子成形
用成形型の製造方法を提供する。 【解決手段】 加熱した光学素子用素材を成形型20に
よってプレス成形する工程を含み、炭素原子を含む分子
およびフッ素原子を含む分子から選ばれる少なくとも1
つの分子と不活性ガスとを含む雰囲気中でプレス成形を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学素子の製造方
法、および光学素子成形用成形型の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高精度な光学素子を安価に製造する有効
な方法としてプレス成形法が提案されている。
【0003】加熱軟化したガラスからなる成形用素材を
光学素子の反転形状を有する金型を用いてプレス成形す
ると、成形用素材が金型と離型しにくいという問題があ
る。このため、金型表面に特殊な離型膜を形成したり、
成形ショットごとに離型剤を塗布して、離型を容易にす
る工夫がなされている。特に、成形用素材がガラスであ
る場合には、かなり特殊なコーティングを金型表面に施
さなければならない。
【0004】たとえば、プレス面上に貴金属系保護膜を
形成した超硬合金またはサーメットからなる金型が報告
されている(特公昭62−28091号公報参照)。こ
の金型を用いることによって、光学素子のプレス成形に
よる量産が可能となっている。また、窒化ホウ素、窒化
クロム、炭化クロム、酸化クロム、炭化珪素、炭素、白
金、または超硬合金からなる金型本体のプレス面に、膜
厚が10nm以下の炭素膜を形成して、ガラスとの離型
性を良くした金型も報告されている(特開平06−30
5742号公報参照)。また、プレス面形状が光学素子
と同一形状に精密加工されたマスター型を用いてガラス
材料をプレス成形することによって形成されるガラスか
らなる金型も報告されている(特開昭64−33022
号公報、特開平1−239030号公報参照)。これら
の金型で光学素子をプレス成形することによって、より
安価に光学素子を製造することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プレス
面に離型膜を形成する上記従来の方法では、成形を繰り
返し行うと離型性が悪くなり、最終的にはプレス面にガ
ラスが付着して金型が使用不能となる。従って、金型が
使用不能となる前に、離型膜を再度形成する必要があ
り、金型の管理が非常に難しいという課題があった。
【0006】また、貴金属系保護膜でプレス面をコーテ
ィングする上記従来の方法では、金型本体の耐久性はあ
るが、成形を繰り返し行うと金型の表面にガラスが付着
するため、金型表面のメンテナンスが必要となるという
課題があった。
【0007】また、プレス面に炭素膜を形成する上記従
来の方法では、成形用素材から発生する酸素や成形雰囲
気中の酸素によって炭素膜が酸化され、最終的には炭素
膜が消失してプレス面にガラスが付着するという課題が
あった。
【0008】また、ガラス材料をプレス成形してガラス
からなる光学素子成形用金型を製造する上記従来の方法
では、マスター金型を繰り返し使用すると、マスター金
型にガラスが付着してプレス成形ができなくなるという
課題があった。
【0009】上記問題を解決するため、本発明は、繰り
返しプレス成形することが従来の方法に比べて容易な光
学素子の製造方法、および光学素子成形用成形型の製造
方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の光学素子の製造方法は、加熱した光学素子
用素材を成形型(プレス成形を行うための型)によって
プレス成形する工程を含む光学素子の製造方法であっ
て、炭素原子を含む分子およびフッ素原子を含む分子か
ら選ばれる少なくとも1つの分子と不活性ガスとを含む
雰囲気中で前記プレス成形を行うことを特徴とする。上
記光学素子の製造方法によれば、光学素子用素材が成形
型に付着することを防止できるため、従来の方法に比べ
て容易に、プレス成形を繰り返し行うことができる。
【0011】上記光学素子の製造方法では、前記光学素
子用素材がガラスからなるものでもよい。
【0012】上記光学素子の製造方法では、前記雰囲気
は、前記少なくとも1つの分子を気体または霧状の液体
の形態で含んでもよい。上記構成によれば、上記少なく
とも1つの分子を均一に光学素子用素材および成形型に
吸着させることができる。
【0013】上記光学素子の製造方法では、前記雰囲気
が、CO2、CF4、およびエチレングリコールから選ば
れる少なくとも1つを含んでもよい。上記構成によれ
ば、光学素子用素材が成形型に付着することを特に防止
できる。
【0014】上記光学素子の製造方法では、前記不活性
ガスが窒素ガスおよびアルゴンから選ばれる少なくとも
1つであってもよい。上記構成によれば、光学素子用素
材が成形型に付着することを特に防止できる。
【0015】また、本発明の光学素子成形用成形型の製
造方法は、光学素子用素材をプレス成形して光学素子を
形成するための光学素子成形用成形型の製造方法であっ
て、加熱したガラスを金型(広義の意味での金型であ
り、金属製に限らない)を用いてプレス成形することに
よって、プレス面を備える成形型の成形を行う成形工程
を含み、炭素原子を含む分子およびフッ素原子を含む分
子から選ばれる少なくとも1つの分子と不活性ガスとを
含む雰囲気中で前記成形工程を行うことを特徴とする。
上記製造方法では、ガラスが金型に付着することを防止
できるため、従来の方法に比べて容易に、プレス成形を
繰り返し行うことができる。
【0016】上記光学素子成形用成形型の製造方法で
は、前記雰囲気は、前記少なくとも1つの分子を気体ま
たは霧状の液体の形態で含んでもよい。
【0017】上記光学素子成形用成形型の製造方法で
は、前記雰囲気が、CO2、CF4、およびエチレングリ
コールから選ばれる少なくとも1つを含んでもよい。
【0018】上記光学素子成形用成形型の製造方法で
は、前記不活性ガスが窒素ガスおよびアルゴンから選ば
れる少なくとも1つであってもよい。
【0019】上記光学素子成形用成形型の製造方法で
は、前記成形工程ののち、前記プレス面上に、前記光学
素子用素材に対して不活性な保護膜を形成する工程をさ
らに含んでもよい。上記構成によれば、耐久性が高い光
学素子成形用成形型を製造できる。
【0020】上記光学素子成形用成形型の製造方法で
は、前記成形工程は、プレス成形した前記ガラスをさら
に結晶化させる工程を含んでもよい。上記構成によれ
ば、耐熱性および強度の高い光学素子成形用成形型を製
造できる。さらに、結晶化後、前記プレス面に前記光学
素子用素材に対して不活性な保護膜を形成する工程を含
んでもよい。上記構成によれば、耐熱性、強度および耐
久性の高い光学素子成形用成形型を製造できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0022】(実施形態1)実施形態1では、本発明の
光学素子の製造方法について説明する。
【0023】実施形態1の製造方法は、加熱した光学素
子用素材を成形型によってプレス成形する工程を含む光
学素子の製造方法であって、炭素原子を含む分子および
フッ素原子を含む分子から選ばれる少なくとも1つの分
子と不活性ガスとを含む雰囲気中でプレス成形を行うこ
とを特徴とする。プレス成形は、炭素原子を含む分子お
よびフッ素原子を含む分子から選ばれる少なくとも1つ
の分子と不活性ガスとからなる雰囲気中で行うことが好
ましい。
【0024】上記光学素子用素材としては、ケイ酸塩系
ガラス、リン酸系ガラス、フッ化物系ガラスなどを用い
ることができる。
【0025】上記成形型には、光学素子の成形に一般的
に用いられる成形型を用いることができ、たとえば、機
械加工で形成した金型や、実施形態2の製造方法で製造
される成形型を用いることができる。
【0026】炭素原子を含む上記分子としては、たとえ
ば、CO2、CF4(テトラフルオロメタン)、エチレン
グリコール、C25OH(エタノール)などを用いるこ
とができる。
【0027】フッ素原子を含む上記分子としては、たと
えば、CF4やCHF3などを用いることができる。
【0028】上記不活性ガスとしては、たとえば、N2
(窒素ガス)およびアルゴン(Ar)から選ばれる少な
くとも1つを用いることができる。
【0029】プレス成形の雰囲気は、上記少なくとも1
つの分子を、気体または霧状の液体の形態で含む。ま
た、プレス成形の雰囲気は、CO2、CF4、およびエチ
レングリコールから選ばれる少なくとも1つを含むこと
が好ましい。
【0030】実施形態1の製造方法では、成形型にガラ
スが付着することを防止できるため、従来の方法に比べ
て、プレス成形を繰り返し行うことが容易である。実施
形態1の製造方法で金型にガラスが付着することを防止
できる理由は明確ではないが、雰囲気中に存在する炭素
原子またはフッ素原子が金型および光学素子用素材の表
面に吸着して両者の濡れ性を悪くしているためであると
考えられる。
【0031】(実施形態2)実施形態2では、本発明の
光学素子成形用成形型の製造方法について説明する。
【0032】実施形態2の製造方法は、光学素子用素材
をプレス成形して光学素子を形成するための光学素子成
形用成形型の製造方法であって、加熱したガラスを金型
を用いてプレス成形することによって、プレス面を備え
る成形型の成形を行う成形工程を含み、炭素原子を含む
分子およびフッ素原子を含む分子から選ばれる少なくと
も1つの分子と不活性ガスとを含む雰囲気中で成形工程
を行うことを特徴とする。成形工程は、炭素原子を含む
分子およびフッ素原子を含む分子から選ばれる少なくと
も1つの分子と不活性ガスとからなる雰囲気中で行うこ
とが好ましい。
【0033】炭素原子を含む上記分子、フッ素原子を含
む上記分子、および上記不活性ガスには、実施形態1で
説明したものを用いることができる。また、プレス成形
の雰囲気は、上記少なくとも1つの分子を、気体または
霧状の液体の形態で含む。また、プレス成形の雰囲気
は、CO2、CF4、およびエチレングリコールから選ば
れる少なくとも1つを含むことが好ましい。
【0034】また、上記金型には、ガラスのプレス成形
に一般的に用いられている金型を使用できる。
【0035】また、成形型本体の材料となるガラスに
は、成形型の材料として一般的に用いられているガラス
を用いることができる。たとえば、高ケイ酸ガラスやホ
ウケイ酸ガラスを用いることができる。このガラスは、
そのガラス転移点(Tg)が、光学素子をプレス成形す
る際の成形温度よりも高いことが好ましい。
【0036】実施形態2の製造方法は、上記成形工程の
のち、プレス成形したガラス(成形型本体)のプレス面
上に、光学素子用素材に対して不活性な保護膜を形成す
る工程をさらに含んでもよい。保護膜は、耐酸化性およ
び高温強度に優れた材料からなることが好ましい。光学
素子用素材がガラスからなる場合には、保護膜は、白金
(Pt)、パラジウム(Pd)、イリジウム(Ir)、
ロジウム(Rh)、オスミウム(Os)、ルテニウム
(Ru)、レニウム(Re)、タングステン(W)、お
よびタンタル(Ta)から選ばれる少なくとも1つを含
む金属(単体金属または合金)からなることが好まし
い。
【0037】また、実施形態2の製造方法では、結晶核
形成剤を含むガラスを用いた上記成形工程が、プレス成
形したガラスをさらに結晶化させる工程を含んでもよ
い。具体的には、結晶化前のガラス(以下、マザーガラ
スという場合がある)をプレス成形したのち、マザーガ
ラスが結晶化する条件で熱処理を行えばよい。たとえ
ば、マザーガラスを所定の温度でプレス成形し、そのま
まの状態で温度を上昇させて一定時間保持することによ
って結晶化を行ってもよい。
【0038】実施形態2の製造方法によれば、実施形態
1の製造方法と同様に、従来の方法に比べて、プレス成
形を繰り返し行うことが容易である。
【0039】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0040】(実施例1)実施例1では、実施形態1で
説明した光学素子の製造方法について説明する。
【0041】まず、光学素子をプレス成形するための光
学素子成形用成形型を作製した。具体的には、図1
(a)〜(c)に示す光学素子成形用成形型10a、1
0bおよび10c(以下、それぞれ成形型10a、10
bおよび10cという場合がある)を作製した。
【0042】成形型10aは、超硬合金からなるパンチ
部11(直径6mm、高さ7mm)および基底部12
(直径16mm、厚さ3mm)を備え、パンチ部11に
は光学素子用素材をプレス成形するためのプレス面13
を形成した。プレス面13は、超硬合金からなる母材を
高精密研削加工法によって研削して形成した。実施例1
では、プレス面の形状が異なる成形型10a(図1
(a)参照)を2個(1組)作製した。具体的には、プ
レス面13が曲率半径3.5mmの凹面形状である成形
型10aと、プレス面13が曲率半径5.0mmの凹面
形状である成形型10aとを形成した。光学素子の反転
形状のプレス面を備えるこれら1組の成形型を用いるこ
とによって、両凸非球面レンズ(第1面の曲率半径3.
5mm、第2面の曲率半径5.0mm)の光学素子を成
形できる。
【0043】次いで、成形型10aと全く同じ方法で同
じ形状の金型をもう1組作製し、完成後、スパッタリン
グ法によって、それぞれのプレス面13上にPt−Pd
−Rh合金からなる保護膜14(厚さ2μm)を形成し
た。このようにして、プレス面の形状が異なる成形型1
0b(図1(b)参照)を2個(1組)作製した。
【0044】次いで、成形型10aと全く同じ方法で同
じ形状の金型をもう1組作製し、完成後、スパッタリン
グ法によって、それぞれのプレス面13上にPt−Pd
−Rh合金からなる保護膜14(厚さ2μm)を形成
し、さらにその上に、表面の離型性を良くするために、
スパッタリング法によって炭素膜15(厚さ1μm)を
形成した。このようにして、プレス面の形状が異なる成
形型10c(図1(c)参照)を2個(1組)作製し
た。
【0045】このようにして作製した3組の光学素子成
形用成形型を用いて両凸非球面レンズ(第1面の曲率半
径3.5mm、第2面の曲率半径5.0mm)を作製で
きる。成形プロセスを図2示す。光学素子成形用成形型
20(以下、単に成形型20という場合がある)は、下
型21と上型22と胴型23とからなる。下型21およ
び上型22には、上記3組の成形型10a〜10cのい
ずれか1組を用いる。胴型23は、下型21と上型22
との中心軸を合わせるためのものである。
【0046】まず、下型21のプレス面上に光学素子用
素材24を載せ、胴型23を介して、上型22をかぶせ
る。次に、成形型20全体を加熱して、光学素子用素材
24が変形可能な温度となったところで圧力を加えて変
形させ、下型21および上型22のプレス面の形状を光
学素子用素材24に転写する(加熱加圧成形)。最後
に、成形型20を冷却して成形された両凸非球面レンズ
25を成形型20から取り出す。
【0047】以下、上記プロセスによる非球面レンズの
製造方法について、具体例を説明する。成形に用いた成
形機の概略を図3に模式的に示す。
【0048】まず、光学素子用素材をセットした成形型
20を成形型投入口31より投入し、590℃に加熱し
た予熱ステージ33で加熱し、さらに同じく590℃に
加熱したプレスステージ34に成形型20を搬送した。
光学素子用素材には、クラウン系の硼珪酸ガラス(ガラ
ス転位点:501℃、At点(屈伏点):549℃)を
直径4mmの球状に加工したものを使用した。
【0049】そして、シリンダー37に接続され上下に
可動な上ヘッド36で成形型20を100Nの加圧力で
プレスし、光学素子用素材のプレス成形を行った(成形
工程)。このとき、上ヘッド36も590℃に加熱し
た。次に、300℃に設定した冷却ステージ35に成形
型20を搬送して冷却したのち、取り出し口39から成
形型20を外部に取り出した。そして、成形されたレン
ズを成形型20から取り出した。
【0050】成形機は、チャンバ32を備える。成形工
程中のチャンバ32内の雰囲気は、ガス導入口38から
導入されるガスによって制御した。実施例1では、ガス
導入口38から、N2、N2とCO2との混合ガス(C
2:10vol.%)、N2とCF4との混合ガス(C
4:10vol.%)、または、N2をエチレングリコ
ール溶液の中に通過させて得られたガス(霧状のエチレ
ングリコールを含むN2ガス)をそれぞれチャンバ32
内に導入し、これら4種類のガス雰囲気下で成形工程を
行った。そして、レンズを繰り返し成形したのち、成形
型20(すなわち、成形型10a〜10c)の表面を観
察した。
【0051】各種ガスを導入し成形型10a〜10cを
用いてレンズを成形したときの、2000ショットごと
の成形型の観察結果を表1に示す。なお、表1中、N2
をガス(1)、N2とCO2との混合ガス(CO2:10
vol.%)をガス(2)、N2とCF4との混合ガス
(CF4:10vol.%)をガス(3)、N2をエチレ
ングリコール溶液の中に通して得られた気体をガス
(4)と表示する。
【0052】
【表1】
【0053】表1に示したように、ガス(1)を導入し
て成形を行った場合、成形型10a、すなわちプレス面
が超硬合金の金型では、2000ショットで成形型の表
面にガラスが大量に付着し、メンテナンスを行っても成
形型を再生することができず、それ以上の成形ができな
くなってしまった。成形型10bでは、プレス面にPt
−Pd−Rh合金からなる保護膜を形成しているので2
000ショットまではガラス付着がなかったが、400
0ショットを越えると少量のガラス付着が発生するよう
になった。このガラス付着は成形型のメンテナンスによ
って除去できたため、メンテナンスを繰り返して成形型
の再生を行いながら、10000ショットまで成形でき
た。成形型10cでは、プレス面にPt−Pd−Rh合
金からなる保護膜を形成し、さらにその上に炭素膜を形
成しているので、4000ショットまではガラス付着が
全く発生しなかった。しかしながら、6000ショット
まで成形を繰り返すと、成形型10bと同様に少量のガ
ラス付着が発生し、成形型のメンテナンスを繰り返し
て、10000ショットまで成形できた。6000ショ
ットを越えるとガラス付着が発生するのは、プレス面に
形成した炭素膜がガラスから発生する酸化性ガスによっ
て酸化され、気化して消失してしまったためである。い
ずれにしても、ガス(1)を導入した場合は、特殊なコ
ーティングを施した成形型10bおよび10cでも、初
期的にはガラス付着は発生しないが、プレス成形を繰り
返すとガラス付着が発生するようになり、成形型のメン
テナンスをしなければ繰り返し成形することができなか
った。
【0054】これに対して、本発明の実施例である実施
例1−1、1−2、および1−3では、いずれの成形型
を用いた場合でも、10000ショット成形後もガラス
付着は全く発生せず、成形型のメンテナンスは不要であ
った。これは、プレス成形の雰囲気中に含まれる炭素原
子(C)またはフッ素原子(F)が成形型の表面および
レンズの素材であるガラス表面に吸着し、成形型とガラ
スとの塗れ性を悪くしているためであると考えられる。
【0055】(実施例2)実施例2では、実施形態2で
説明した光学素子成形用成形型の製造方法について一例
を説明する。
【0056】光学素子成形用成形型を成形するために実
施例2で用いたマスター金型40について、断面図を図
4に示す。マスター金型40は、超硬合金からなるパン
チ部41(直径6mm、高さ7mm)および基底部42
(直径16mm、厚さ3mm)を備え、パンチ部41に
は光学素子成形用成形型をプレス成形するためのプレス
面43を形成した。プレス面43上には、Ir−W合金
からなる保護膜44(厚さ2μm)をスパッタリング法
によって形成した。プレス面43は、超硬合金からなる
母材を高精密研削加工法によって研削して形成した。実
施例2では、プレス面の形状が異なるマスター金型40
を2個(1組)作製した。具体的には、プレス面43が
曲率半径3.5mmの凸面形状であるマスター金型40
と、プレス面43が曲率半径5.0mmの凸面形状であ
るマスター金型40とを形成した。すなわち、光学素子
の両凸非球面レンズ(第1面の曲率半径3.5mm、第
2面の曲率半径5.0mm)の2つの光学面と同じ形状
のプレス面を備えるマスター金型40を作製した。
【0057】マスター金型40を用いた光学素子成形用
成形型の成形プロセスを図5に示す。まず、図5(a)
に示すように、鋼材からなる基台51上に、光学素子成
形用成形型の材料である高融点ガラスからなる成形用素
材54を載せ、胴型53を介して上型52をかぶせる。
上型52には、上述した2つのマスター金型40を用い
る。
【0058】次に、成形型全体を加熱して、成形用素材
54が変形可能な温度となったところで圧力を加えて変
形させ、マスター金型52のプレス面の形状を成形用素
材54に転写する(加熱加圧成形)。その後、成形型を
冷却すると、図5(b)に示すように、成形された成形
用素材54と基台51とが融着し、基台51と基台51
上に固定されたパンチ部55とを備える金型本体が得ら
れる。パンチ部55は、非球面レンズの反転形状のプレ
ス面55aを備える。最後に、スパッタリング法によっ
てプレス面55aにIr−W合金からなる保護膜56
(厚さ2μm)を形成し、非球面レンズの成形用成形型
が完成する。
【0059】以下、上記プロセスによる非球面レンズの
成形用成形型の製造方法について、具体例を説明する。
図6は用いた成形機の概略図である。成形用素材には、
クラウンガラス(ガラス転移点:650℃、At点:6
90℃)を直径4mmの円柱状に加工したものを使用し
た。
【0060】具体的には、まず、成形用素材をセットし
た金型60を金型投入口61から投入し、740℃に加
熱した予熱ステージ63で加熱し、同じく740℃に加
熱したプレスステージ64に搬送した。次に、シリンダ
ー67に接続され上下に可動な上ヘッド66で金型60
を1000Nの加圧力でプレスし、成形用素材をプレス
成形した。このとき、上ヘッド66も740℃に加熱し
た。
【0061】プレス成形後、300℃に設定した冷却ス
テージ65に金型60を搬送して冷却した。そして、金
型取出し口69から金型60を外部に取り出し、プレス
成形された成形型本体を金型60から取り出した。その
後、成形された成形型本体のプレス面に、Ir−W合金
からなる保護膜を成膜し光学素子成形用成形型を得た。
【0062】成形機はチャンバ62を備える。成形工程
におけるチャンバ62内の雰囲気は、ガス導入口68か
ら導入されるガスによって制御した。実施例2では、ガ
ス導入口68から、N2、N2とCO2との混合ガス(C
2:10vol.%)、N2とCF4との混合ガス(C
4:10vol.%)、またはN2をエチレングリコー
ル溶液の中に通過させて得られたガス(霧状のエチレン
グリコールを含むN2ガス)をそれぞれチャンバ62内
に導入し、これら4種類のガス雰囲気下で成形工程を行
った。そして、光学素子成形用成形型の成形後、マスタ
ー金型の表面を観察した。
【0063】各種ガスを導入し、マスター金型を用いて
光学素子成形用成形型を成形したときの、100ショッ
トごとのマスター金型の観察結果を表2に示す。なお、
表2中、N2をガス(1)、N2とCO2との混合ガス
(CO2:10vol.%)をガス(2)、N2とCF4
との混合ガス(CF4:10vol.%)をガス
(3)、N2をエチレングリコール溶液の中に通して得
られた気体をガス(4)と表示する。
【0064】
【表2】
【0065】表2に示したように、ガス(1)を導入し
て成形を行った場合、初期の100ショットまでは全く
ガラス付着はなかった。しかし、成形温度が740℃と
非常に高温であるため、200ショット後にマスター金
型表面に少量のガラス付着が発生した。そのため、マス
ター金型のメンテナンスを行って300ショットまで成
形を繰り返したが、最終的に大量のガラスが付着してプ
レス成形ができなくなった。
【0066】これに対して、本発明の実施例である、実
施例2−1、2−2、2−3では、成形温度が740℃
と非常に高温であるにもかかわらず、500ショットを
経過してもガラス付着が全く発生せず、マスター金型の
メンテナンスは不要であった。これは、プレス成形の雰
囲気中に含まれる炭素原子(C)またはフッ素原子
(F)がマスター金型表面および成形用素材であるガラ
ス表面に吸着し、マスター金型とガラスとの塗れ性を悪
くしているためと考えられる。このようにして製造した
光学素子成形用成形型は、機械加工で母材を非球面形状
に加工して製造された成形型に比べて、約1/10のコ
ストで製造できた。
【0067】以上のようにして製造した光学素子の成形
用成形型を用いて両凸非球面レンズを、図3の成形機に
よって成形した。成形用素材には、クラウンガラス(ガ
ラス転移点:501℃、At点:549℃)を用い、ガ
ス(2)、ガス(3)、またはガス(4)を成形機に導
入しながら成形を繰り返したところ、いずれのガスを使
用した場合とも、10000ショット成形後もガラス付
着の発生はなく、良好な両凸非球面レンズの成形ができ
た。
【0068】(実施例3)実施例3では、実施形態2で
説明した光学素子成形用成形型の製造方法について、他
の一例について説明する。
【0069】光学素子成形用成形型を成形するために実
施例3で使用したマスター金型70について、断面図を
図7に示す。図7のマスター金型70は、実施例2で説
明したマスター金型40と比較して、Ir−W合金から
なる保護膜44の代わりにPt−Ir−Ru合金からな
る膜74を形成した点のみが異なるため、重複する説明
は省略する。実施例3では、実施例2と同様にプレス面
の形状が異なる2つのマスター金型70を作製した。
【0070】マスター金型70を用いた光学素子成形用
成形型の成形プロセスを図8に示す。まず、図8(a)
に示すように、鋼材からなる基台81上に、光学素子成
形用成形型の材料であるマザーガラス(結晶化前のガラ
ス)からなる成形用素材84を載せ、胴型83を介して
上型82をかぶせる。上型82には、上述した2つのマ
スター金型70を用いる。
【0071】次に、成形型全体を加熱して、成形用素材
84が変形可能な温度となったところで圧力を加えて変
形させ、上型82のプレス面の形状を成形用素材84に
転写する(加熱加圧成形)。この状態のまま、さらに温
度を上昇させて、プレス成形された成形用素材84(マ
ザーガラス)を結晶化させる。その後、成形型を冷却す
ると、図8(b)に示すように、成形された成形用素材
84と基台81とが融着し、基台81と基台81上に固
定された結晶化ガラスからなるパンチ部85とを備える
金型本体が得られる。パンチ部85は、非球面レンズの
反転形状のプレス面85aを備える。最後に、スパッタ
リング法によって、プレス面85aにPt−Ir−Ru
合金からなる保護膜86(厚さ2μm)を形成し、非球
面レンズの成形用成形型が完成する。
【0072】以下、上記プロセスによる光学素子成形用
成形型の製造方法について、具体例を説明する。図9は
用いた成形機の概略図である。成形用素材には、結晶化
前のマザーガラス(ガラス転移点:472℃、At点:
518℃)を直径4mmの円柱状に加工したものを使用
した。
【0073】まず、成形用素材をセットした金型90を
金型投入口91より投入し、560℃に加熱した予熱ス
テージ93で加熱し、同じく560℃に加熱したプレス
ステージ94に搬送した。そして、シリンダー97に接
続され上下に可動な上ヘッド96を560℃に加熱し、
この上ヘッド96で金型90を1000Nの加圧力でプ
レスした。そして、プレス圧力を印加したまま、プレス
ステージ94および上ヘッド96を800℃まで昇温さ
せ、そのままの状態で1時間保持してマザーガラスを完
全に結晶化させた。
【0074】その後、300℃に設定した冷却ステージ
95に金型90を搬送し冷却したのち、取り出し口99
より金型90を外部に取り出した。そして、プレス成形
された成形型本体を金型90から取り出した。その後、
成形型本体のプレス面上に、Pt−Ir−Ru合金から
なる保護膜を成膜して光学素子成形用成形型を得た。
【0075】成形機はチャンバ92を備える。成形工程
におけるチャンバ92内の雰囲気は、ガス導入口98か
ら導入されるガスによって制御した。実施例3では、ガ
ス導入口98から、N2、N2とCO2との混合ガス(C
2:10vol.%)、N2とCF4との混合ガス(C
4:10vol.%)、またはN2をエチレングリコー
ル溶液の中に通過させて得られたガス(霧状のエチレン
グリコールを含むN2ガス)をそれぞれチャンバ92内
に導入し、これら4種類のガス雰囲気下で成形工程を行
った。そして、光学素子成形用成形型の成形後、マスタ
ー金型の表面を観察した。
【0076】各種ガスを導入し、マスター金型を用いて
光学素子成形用成形型を成形したときの、100ショッ
トごとのマスター金型の観察結果を表3に示す。なお、
表3中、N2をガス(1)、N2とCO2との混合ガス
(CO2:10vol.%)をガス(2)、N2とCF4
との混合ガス(CF4:10vol.%)をガス
(3)、N2をエチレングリコール溶液の中に通して得
られた気体をガス(4)と表示する。
【0077】
【表3】
【0078】表3に示したように、ガス(1)を導入し
て成形を行った場合、100ショットまでは全くガラス
が付着しなかったが、結晶化温度が800℃と非常に高
温であるため、200ショット後でマスター金型の表面
に少量のガラスが付着した。そのため、マスター金型の
メンテナンスを行って300ショットまで成形を繰り返
したが、最終的には大量のガラス付着が発生してプレス
成形ができなくなった。
【0079】これに対して、本発明の実施例である実施
例3−1、3−2、および3−3では、成形温度が80
0℃と非常に高温であるにもかかわらず、500ショッ
トを経過してもガラス付着は全く発生せず、マスター金
型のメンテナンスが不要であった。これは、プレス成形
の雰囲気中に含まれる炭素原子(C)またはフッ素原子
(F)がマスター金型表面および成形用素材であるガラ
ス表面に吸着し、マスター金型とガラスとの塗れ性を悪
くしているためと考えられる。このようにして製造した
光学素子成形用成形型は、機械加工で母材を非球面形状
に加工して製造された成形型に比べて、約1/10のコ
ストで製造できた。
【0080】以上のようにして製造した光学素子の成形
用成形型を用いて両凸非球面レンズを、図3の成形機に
よって成形した。成形用素材には、クラウンガラス(ガ
ラス転移点:501℃、At点:549℃)を用い、ガ
ス(2)、ガス(3)、またはガス(4)を成形機に導
入しながら成形を繰り返したところ、いずれのガスを使
用した場合とも、10000ショット成形後もガラス付
着の発生はなく、良好な両凸非球面レンズの成形ができ
た。
【0081】以上、本発明の実施の形態について例を挙
げて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定され
ず本発明の技術的思想に基づき他の実施形態に適用する
ことができる。
【0082】
【発明の効果】以上のように、本発明の光学素子の製造
方法では、プレス成形を繰り返しても金型に光学素子用
素材が付着せず、金型のメンテナンスが不要である。し
たがって、本発明の光学素子の製造方法は、繰り返しプ
レス成形することが従来の方法に比べて容易であり、光
学素子を低コストで製造できる。
【0083】同様に、本発明の光学素子成形用成形型の
製造方法は、繰り返しプレス成形することが従来の方法
に比べて容易である。光学素子成形用成形型を低コスト
で製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光学素子の製造方法で使用する金型
の例を示す断面図である。
【図2】 本発明の光学素子の製造方法について一例を
模式的に示す工程図である。
【図3】 本発明の光学素子の製造方法について成形機
の一例を模式的に示す図である。
【図4】 本発明の光学素子成形用成形型の製造方法で
使用するマスター金型の一例を示す断面図である。
【図5】 本発明の光学素子成形用成形型の製造方法に
ついて一例を模式的に示す工程図である。
【図6】 本発明の光学素子成形用成形型の製造方法に
ついて成形機の一例を模式的に示す図である。
【図7】 本発明の光学素子成形用成形型の製造方法で
使用するマスター金型の他の一例を示す断面図である。
【図8】 本発明の光学素子成形用成形型の製造方法に
ついて他の一例を模式的に示す工程図である。
【図9】 本発明の光学素子成形用成形型の製造方法に
ついて成形機の他の一例を模式的に示す図である。
【符号の説明】
10a、10b、10c 光学素子成形用成形型 11、41、55、85 パンチ部 12、42 基底部 13、43、55a、85a プレス面 14、44、56、74、86 保護膜 15 炭素膜 20 光学素子成形用成形型 21 下型 22、52、82 上型 23、53、83 胴型 24 光学素子用素材 25 両凸非球面レンズ 40、70 マスター金型 51、81 基台 54、84 成形用素材
フロントページの続き (72)発明者 土肥 美代子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中村 正二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4G015 EA02 HA01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱した光学素子用素材を成形型によっ
    てプレス成形する工程を含む光学素子の製造方法であっ
    て、 炭素原子を含む分子およびフッ素原子を含む分子から選
    ばれる少なくとも1つの分子と不活性ガスとを含む雰囲
    気中で前記プレス成形を行うことを特徴とする光学素子
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記光学素子用素材がガラスからなる請
    求項1に記載の光学素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記雰囲気は、前記少なくとも1つの分
    子を気体または霧状の液体の形態で含む請求項1または
    2に記載の光学素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記雰囲気が、CO2、CF4、およびエ
    チレングリコールから選ばれる少なくとも1つを含む請
    求項1ないし3のいずれかに記載の光学素子の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記不活性ガスが窒素ガスおよびアルゴ
    ンから選ばれる少なくとも1つである請求項1ないし4
    のいずれかに記載の光学素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 光学素子用素材をプレス成形して光学素
    子を形成するための光学素子成形用成形型の製造方法で
    あって、 加熱したガラスを金型を用いてプレス成形することによ
    って、プレス面を備える成形型の成形を行う成形工程を
    含み、 炭素原子を含む分子およびフッ素原子を含む分子から選
    ばれる少なくとも1つの分子と不活性ガスとを含む雰囲
    気中で前記成形工程を行うことを特徴とする光学素子成
    形用成形型の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記雰囲気は、前記少なくとも1つの分
    子を気体または霧状の液体の形態で含む請求項6に記載
    の光学素子成形用成形型の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記雰囲気が、CO2、CF4、およびエ
    チレングリコールから選ばれる少なくとも1つを含む請
    求項6または7に記載の光学素子成形用成形型の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記不活性ガスが窒素ガスおよびアルゴ
    ンから選ばれる少なくとも1つである請求項6ないし8
    のいずれかに記載の光学素子成形用成形型の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記成形工程ののち、前記プレス面上
    に、前記光学素子用素材に対して不活性な保護膜を形成
    する工程をさらに含む請求項6ないし9のいずれかに記
    載の光学素子成形用成形型の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記成形工程は、プレス成形した前記
    ガラスをさらに結晶化させる工程を含む請求項6ないし
    10のいずれかに記載の光学素子成形用成形型の製造方
    法。
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