JP2002225774A - 自動二輪車における車体構造 - Google Patents

自動二輪車における車体構造

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JP2002225774A
JP2002225774A JP2001022536A JP2001022536A JP2002225774A JP 2002225774 A JP2002225774 A JP 2002225774A JP 2001022536 A JP2001022536 A JP 2001022536A JP 2001022536 A JP2001022536 A JP 2001022536A JP 2002225774 A JP2002225774 A JP 2002225774A
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Yasuaki Ishihara
靖朗 石原
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Yamaha Motor Co Ltd
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/02Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving cycles

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動二輪車の車体に対する乗降が、シートの
前方の空間を利用してスクータ側自動二輪車のようにで
きるようにすると共に、車体フレームの強度を十分に大
きくできるようにする。 【解決手段】 車体フレーム3が、少なくとも後部が主
フレーム9の後部よりも下側に離れて位置するダウンチ
ューブ10と、主フレーム9の後部から延出するシート
支持フレーム5とを備える。ヘッドパイプ8にフロント
フォーク26を介して前車輪27を支承させる一方、ダ
ウンチューブ10よりも後側に配置されてその後部側が
上下に揺動自在となるよう前部がダウンチューブ10の
後部に枢支されるリヤアーム31を設ける。このリヤア
ーム31の後部に後車輪33を支承させる。シート支持
フレーム5にシート39を支持させる。主フレーム9の
後部上方、かつ、シート39の前方に、車体2の幅方向
に貫通し、かつ、上方に向って開く空間44を成形す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、車体フレームが、
ヘッドパイプからその後下方に延出する主フレームと、
この主フレームよりも下側に離れて位置して上記ヘッド
パイプからその後下方に延出するダウンチューブとを備
えた自動二輪車における車体構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車には、従来、特開平7−32
9854号公報で示されたものがある。
【0003】上記公報のものによれば、自動二輪車の車
体の車体フレームが、その前上端部を構成するヘッドパ
イプと、このヘッドパイプからその後下方に延出する主
フレームと、少なくとも後部がこの主フレームの後部よ
りも下側に離れて位置して上記ヘッドパイプからその後
下方に延出するダウンチューブと、上記主フレームの後
部から後方に向って延出するシート支持フレームとを備
えている。
【0004】上記ヘッドパイプにフロントフォークを介
して前車輪が支承される一方、上記ダウンチューブより
も後側に配置されてその後部側が上下に揺動自在となる
よう前部が上記ダウンチューブの後部に枢支されるリヤ
アームが設けられ、このリヤアームの後部に後車輪が支
承され、上記シート支持フレームにシートが支持されて
いる。
【0005】上記前、後車輪により車体が走行路面上に
支持されて、自動二輪車が走行可能とされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記シート
の前方の空間を利用してスクータ型自動二輪車のように
車体に乗降可能となるよう、上記自動二輪車を構成する
ことが考えられるが、上記従来の技術では、シートの前
方には燃料タンクが配設されているため、上記したよう
な乗降が可能となるよう構成することは困難である。
【0007】一方、スクータ型自動二輪車では、上記ダ
ウンチューブが存在しないため、車体フレームの強度を
十分に大きくするには限界があり、また、車輪の直径が
小さいため、高速時の操安性をより向上させるには限界
がある。
【0008】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、自動二輪車の車体に対する乗降が、シー
トの前方の空間を利用してスクータ側自動二輪車のよう
にできるようにすると共に、車体フレームの強度を十分
に大きくできるようにすることを課題とする。
【0009】また、車輪の直径を大きくできるようにし
て、高速時の操安性を向上させるようにすることを課題
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の自動二輪車における車体構造は、次の如くで
ある。
【0011】請求項1の発明は、車体フレーム3が、そ
の前上端部を構成するヘッドパイプ8と、このヘッドパ
イプ8からその後下方に延出する主フレーム9と、少な
くとも後部がこの主フレーム9の後部よりも下側に離れ
て位置して上記ヘッドパイプ8からその後下方に延出す
るダウンチューブ10と、上記主フレーム9の後部から
後方に向って延出するシート支持フレーム5とを備え、
上記ヘッドパイプ8にフロントフォーク26を介して前
車輪27を支承させる一方、上記ダウンチューブ10よ
りも後側に配置されてその後部側が上下に揺動自在とな
るよう前部が上記ダウンチューブ10の後部に枢支され
るリヤアーム31を設け、このリヤアーム31の後部に
後車輪33を支承させ、上記シート支持フレーム5にシ
ート39を支持させた自動二輪車において、
【0012】上記主フレーム9の後部上方、かつ、上記
シート39の前方に、車体2の幅方向に貫通し、かつ、
上方に向って開く空間44を成形したものである。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、上記主フレーム9とダウンチューブ10の各前部を
互いに一体成形したものである。
【0014】請求項3の発明は、請求項1、もしくは2
の発明に加えて、上記ダウンチューブ10の後部にブラ
ケット45を取り付け、このブラケット45にフートボ
ード46を支持させたものである。
【0015】請求項4の発明は、請求項1から3のうち
いずれか1つの発明に加えて、上記リヤアーム31の後
部を車体2の幅方向の中央36から一側方(左側方)に
偏位させ、上記リヤアーム31の後部の側方で上記中央
36に後車輪33を位置させ、上記主フレーム9の後部
を上記中央36から他側方(右側方)に偏位させたもの
である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0017】図1〜8において、符号1は鞍乗型車両で
ある自動二輪車であり、矢印Frはその進行方向の前方
を示している。また、下記する左右とは、上記前方に向
っての自動二輪車1の車体2の幅方向をいうものとす
る。
【0018】上記車体2は車体フレーム3を備え、この
車体フレーム3はその前部を構成する車体フレーム本体
4と、後部を構成して上記車体フレーム本体4の後上部
から後上方に向って延出するシート支持フレーム5とを
備えている。
【0019】上記車体フレーム3の車体フレーム本体4
は、その前上端部を構成するヘッドパイプ8と、このヘ
ッドパイプ8からその後下方域にまで延出するそれぞれ
1本の主フレーム9およびダウンチューブ10と、これ
ら主フレーム9とダウンチューブ10の各後端部(延出
端部)を互いに結合させるリヤアームブラケット11と
を備えている。
【0020】上記主フレーム9とダウンチューブ10の
各前部は共に後下がりとされて互いに一体成形され、前
部フレーム12とされている。この前部フレーム12は
最中状に結合させられる左右パネル14,14と、これ
ら各パネル14にそれぞれ結合させられる補強パネル1
5とを備え、この前部フレーム12には十分の強度が確
保されている。また、この前部フレーム12の上部には
荷掛け用のフック16が締結具17により取り付けられ
ている。
【0021】上記主フレーム9とダウンチューブ10の
各後部はそれぞれ前後にほぼ水平方向に延び、上記主フ
レーム9の後部の下側に離れて上記ダウンチューブ10
の後部が位置させられている。このダウンチューブ10
の後部は、その横断面が車体2の幅方向に長い矩形の箱
形状とされ、十分の強度が確保されると共に、上記ダウ
ンチューブ10の後部の下面に至る地上高が所定高さに
保たれている。
【0022】上記リヤアームブラケット11は、上下方
向に延びる左右一対のリヤアームブラケット本体18,
18と、これらリヤアームブラケット本体18,18の
各上端部を互いに結合させる上クロスメンバ19と、上
記リヤアームブラケット本体18,18の各下端部を互
いに結合させる下クロスメンバ20とを備え、上記各リ
ヤアームブラケット本体18の横断面は矩形状とされて
いる。上記主フレーム9の後端部に上記両リヤアームブ
ラケット本体18,18のうち一方(右方)のリヤアー
ムブラケット本体18の上端部が結合させられ、上記ダ
ウンチューブ10の後端部に上記下クロスメンバ20が
結合させられている。
【0023】上記主フレーム9の後端部から上記リヤア
ームブラケット11の上端部を介し上記シート支持フレ
ーム5が後上方に延出させられている。このシート支持
フレーム5は、上記車体フレーム本体4の後上部である
各リヤアームブラケット本体18の上端部から後上方に
向って延出する左右一対のシートレール22,22と、
これらシートレール22,22の長手方向の中途部を互
いに結合させる円形パイプ形状の中途部クロスメンバ2
3と、上記シートレール22,22の各後端部を互いに
結合させる板形状の後部クロスメンバ24とを備えてい
る。この場合、上記シート支持フレーム5は上記主フレ
ーム9の後端部から直接的に後上方に延出してもよい。
【0024】上記ヘッドパイプ8にフロントフォーク2
6が操向自在に支承され、このフロントフォーク26の
下端部に前車輪27が支承される一方、上記フロントフ
ォーク26の上端部にハンドル28が取り付けられてい
る。
【0025】上記シート支持フレーム5の下方に配置さ
れ、かつ、上記ダウンチューブ10の後部よりも後側に
配置されて前後方向に長く延びるリヤアーム31が設け
られている。このリヤアーム31は、その後部側が上下
に揺動自在となるよう前部が上記ダウンチューブ10の
後部にリヤアームブラケット11の下端部を介し枢支機
構30により枢支されている。上記リヤアーム31は、
車体2の幅方向に延びる上記枢支機構30における枢支
軸心32回りに揺動自在とされ、上記シート支持フレー
ム5のシートレール22,22の下方域で上記リヤアー
ム31の後部の側方に後車輪33が配設され、この後車
輪33は上記リヤアーム31の後部に枢支されている。
この場合、上記リヤアーム31は上記ダウンチューブ1
0の後部に直接的に枢支させてもよい。
【0026】上記車体フレーム3の後上部を構成するシ
ート支持フレーム5の中途部クロスメンバ23と、リヤ
アーム31の後部とに緩衝器35が架設され、上記前車
輪27と後車輪33によって、上記車体2が走行路面3
7上に支持されている。上記フロントフォーク26と緩
衝器35は共に緩衝機能を有している。
【0027】上記リヤアーム31の後部と緩衝器35
は、車体2の幅方向の中央36から一側方(左側方)に
偏位させられ、上記前車輪27と後車輪33とは車体2
の幅方向の中央36に位置させられている。一方、上記
主フレーム9の後部は上記中央36から他側方(右側
方)に偏位させられ、上記ダウンチューブ10の後部
は、上記中央36に配置されている。
【0028】上記シート支持フレーム5の左右シートレ
ール22,22の上方に前後方向に長く延びるシート3
9が配置され上記シートレール22,22に支持されて
いる。上記シート39の前部はライダーが着座可能な主
シート40とされ、上記シート39の後部はタンデムラ
イダーが着座可能なタンデムシート41とされている。
上記シート39の後部が前上方に向って往、復回動自在
となるようその前端部が上記車体フレーム3のシート支
持フレーム5側に枢支され、上記シート39の後端部を
上記シート支持フレーム5の後部側に係脱自在に係止さ
せる係止具43と、この係止具43を係止状態のままに
ロック可能とする不図示のロック装置とが設けられてい
る。
【0029】上記主フレーム9の後部上方、かつ、上記
シート39の前方には、車体2の幅方向に貫通し、か
つ、上方に向って開く空間44が成形され、上記主シー
ト40に着座したライダーの足が上記空間44を左右に
通過可能とされている。
【0030】上記ダウンチューブ10の後部には、この
後部から左右各外側方に向って突出するブラケット45
が取り付けられ、上記主シート40に着座したライダー
の左右各足をそれぞれ全体的に載置可能とさせるフート
ボード46が上記ブラケット45に支持されている。上
記フートボード46は樹脂製で、上記ダウンチューブ1
0の後部とブラケット45とをその上方から全体的に覆
うよう、ほぼ水平方向に一体的に延び、上記ブラケット
45は上記ダウンチューブ10の後部と、フートボード
46とを補強している。
【0031】上記タンデムシート41に着座したタンデ
ムライダーの左右各足を載置可能とさせる左右一対のフ
ートレスト47,47が上記車体フレーム本体4の後部
である上記リヤアームブラケット11の各リヤアームブ
ラケット本体18に取り付けられている。上記各フート
レスト47は上記各リヤアームブラケット本体18の上
下方向のほぼ中央部である中途部から外側方に突出させ
られ、上記各フートレスト47の横断面はほぼ円形とさ
れている。上記各フートレスト47の突出端側は後上方
に向って往、復回動自在とされ、この往回動で上記車体
フレーム3の(リヤアームブラケット11の)外側面に
沿って収納可能とされている(図1中一点鎖線)。
【0032】図1〜3,9,10において、上記シート
支持フレーム5の後端部である上記後部クロスメンバ2
4に、上記タンデムシート41に着座したタンデムライ
ダーの手で把持可能なシートハンドル49が締結具50
により着脱自在に締結されて取り付けられている。
【0033】上記シートハンドル49は、車体2の平面
視で前方に向って開くコの字形状とされ、上記タンデム
シート41の後部に外嵌している。より詳しくは、上記
シートハンドル49は、タンデムシート41の後方に位
置して車体2の幅方向に延びる部分51と、この部分5
1の左右各端部からそれぞれ前方に向って一体的に延出
し上記タンデムシート41の後部の各側方近傍に位置す
る側部52,52とを備え、これら各側部52の前端部
が上記したように締結具50により上記後部クロスメン
バ24に締結されている。
【0034】上記シートハンドル49の部分51と各側
部52の後部とは、上記タンデムシート41の上面より
も上方に突出しており、タンデムシート41に鞍乗式に
着座したタンデムライダーの臀部が上記シートハンドル
49の後部にその前方から内嵌可能とされて、上記タン
デムシート41への安定した着座が得られるようになっ
ている。
【0035】上記シートハンドル49の部分51の下面
には、下方に向って開口する凹所53が形成されてい
る。上記部分51を把持した手の指が上記凹所53に嵌
入可能とされ、もって、上記部分51への把持が強固に
できて、タンデムシート41への着座がより安定してで
きることとされている。
【0036】図1〜6において、上記リヤアーム31
は、自動二輪車1の走行駆動源とされて、上記後車輪3
3を走行駆動させる動力ユニット56とされている。こ
の動力ユニット56はその前部を構成してこの動力ユニ
ット56の主体をなす4サイクル内燃機関57と、上記
動力ユニット56の後部を構成して上記内燃機関57の
動力を上記後車輪33側に伝達する動力伝達装置58と
を備えている。
【0037】上記内燃機関57は、上記枢支機構30に
より車体フレーム本体4のリヤアームブラケット11に
枢支されるクランクケース60と、このクランクケース
60から前方に向って突出するシリンダ61とを備えて
いる。また、上記動力伝達装置58は、上記クランクケ
ース60の後部に連設される動力伝達ケース62と、こ
の動力伝達ケース62内に収容されて上記内燃機関57
から駆動力を入力する動力伝達機構63とを備えてい
る。
【0038】車体2の幅方向に延びる軸心65回りに回
転自在となるよう上記動力ユニット56の動力伝達ケー
ス62の後部に支承され上記内燃機関57からの駆動力
を上記動力伝達機構63を介し入力する車軸66が設け
られ、この車軸66と共に回転するようこの車軸66に
上記後車輪33が支持されている。
【0039】上記内燃機関57に大気側の空気を導入可
能とさせる吸気系部材69が設けられている。この吸気
系部材69は、上記内燃機関57から一旦上方に向って
延出した後、前方に向い延出し、次に下方に向って延出
する吸気管70と、この吸気管70の延出端部に取り付
けられると共に上記内燃機関57のシリンダ61の突出
端に支持される外形寸法の大きいエアクリーナ71と、
上記吸気管70の長手方向の中途部に介設されて上記吸
気管70内を通し内燃機関57に燃料72を供給する燃
料供給手段である気化器73とを備えている。
【0040】上記吸気系部材69における吸気管70、
エアクリーナ71、および気化器73は、上記ダウンチ
ューブ10の後部上方に配置され、かつ、上記車体2の
幅方向のほぼ中央36に配置されている。また、上記主
フレーム9の後部が上記中央36の他側方(右側方)に
偏位させられることにより成形された上記主フレーム9
の後部の一側方(左側方)の空間74に上記吸気管70
と気化器73が配置されている。また、上記エアクリー
ナ71は、上記動力ユニット56の内燃機関57の前方
に配置され、かつ、車体2の側面視で上記主フレーム9
とダウンチューブ10の各後部の間に成形された空間7
5に配置されている。
【0041】上記ダウンチューブ10の前部と、上記吸
気系部材69のエアクリーナ71との間、かつ、上記空
間75にバッテリ77が配置され、このバッテリ77は
上記ダウンチューブ10に着脱自在に支持されている。
上記バッテリ77は、内燃機関57の点火装置や、制御
装置に電力を供給する。
【0042】上記内燃機関57のシリンダ61、吸気系
部材69、およびバッテリ77をその左右各外側方から
それぞれ開閉自在に覆う樹脂製のサイドカバー78が設
けられている。このサイドカバー78を上記車体フレー
ム3の車体フレーム本体4に対し所定位置に着脱自在に
締結させる締結具80と、上記サイドカバー78を上記
車体フレーム3の車体フレーム本体4側に係脱自在に係
止させる係止具81とが設けられ、82はグロメットで
ある。
【0043】図1,3,8において、上記動力ユニット
56の前部である内燃機関57の上方、かつ、上記シー
ト支持フレーム5の左右シートレール22,22の前部
の間に樹脂製の収納ボックス84が配置され、この収納
ボックス84は上記車体フレーム本体4の後部の上クロ
スメンバ19と、シート支持フレーム5の各シートレー
ル22および中途部クロスメンバ23とに支持されてい
る。
【0044】上記収納ボックス84は上方に向って開口
し、この開口を通しこの収納ボックス84内にヘルメッ
ト等が収納可能とされている。上記収納ボックス84の
開口は上記シート39によってその上方から開閉自在に
覆われている。このシート39は上記収納ボックス84
の前部を介し車体フレーム3に枢支具42により枢支さ
れている。
【0045】上記各シートレール22の前部は、その横
断面が上下に長い矩形状とされている。このため、これ
ら各シートレール22,22の間の内幅寸法が大きくさ
れ、その分、上記収納ボックス84の容量が大きくさ
れ、また、この収納ボックス84とシート39からの上
下方向の外力に対抗できる十分の強度を有することとさ
れている。また、上記各シートレール22は、上記収納
ボックス84に与えられる無意図的な外力に対抗するよ
うこの収納ボックス84の外側方に位置してこの収納ボ
ックス84を保護している。
【0046】図1〜5において、上記動力ユニット56
の内燃機関57が駆動するとき、吸気系部材69のエア
クリーナ71と吸気管70とを通して空気が内燃機関5
7に吸入されると共に、上記燃料タンク86内の燃料7
2が上記気化器73を通して内燃機関57に供給され、
燃焼に供される。この燃焼に基づき上記内燃機関57か
ら出力される駆動力が上記動力伝達装置58と車軸66
を介して後車輪33に伝達され、自動二輪車1が走行路
面37上を走行可能とされる。
【0047】前記したように、車体フレーム3が、その
前上端部を構成するヘッドパイプ8と、このヘッドパイ
プ8からその後下方に延出する主フレーム9と、少なく
とも後部がこの主フレーム9の後部よりも下側に離れて
位置して上記ヘッドパイプ8からその後下方に延出する
ダウンチューブ10と、上記主フレーム9の後部から後
方に向って延出するシート支持フレーム5とを備え、上
記ヘッドパイプ8にフロントフォーク26を介して前車
輪27を支承させる一方、上記ダウンチューブ10より
も後側に配置されてその後部側が上下に揺動自在となる
よう前部が上記ダウンチューブ10の後部に枢支される
リヤアーム31を設け、このリヤアーム31の後部に後
車輪33を支承させ、上記シート支持フレーム5にシー
ト39を支持させた自動二輪車において、上記主フレー
ム9の後部上方、かつ、上記シート39の前方に、車体
2の幅方向に貫通し、かつ、上方に向って開く空間44
を成形してある。
【0048】このため、上記空間44を利用すれば、自
動二輪車1の車体2に対する乗降が、スクータ型自動二
輪車のように容易にできることとなる。
【0049】そして、上記の場合、車体フレーム3の車
体フレーム本体4は、主フレーム9と、この主フレーム
9の下方に離れて配置されるダウンチューブ10とを備
えていることから、車体フレーム3の強度を十分に大き
くできる。
【0050】また、前記したように、主フレーム9とダ
ウンチューブ10の各前部を互いに一体成形してある。
【0051】このため、上記主フレーム9とダウンチュ
ーブ10の各前部により成形された後下がりの前部フレ
ーム12は、その前後方向の幅寸法を小さくできて、そ
の分、上記前部フレーム12の前方に広い空間を確保す
ることができる。
【0052】よって、その分、上記前車輪27の直径を
大きくできて、高速時の操安性が向上する。
【0053】また、前記したように、ダウンチューブ1
0の後部にブラケット45を取り付け、このブラケット
45にフートボード46を支持させてある。
【0054】このため、上記ダウンチューブ10の後部
は上記ブラケット45により補強される。
【0055】ここで、前記したように空間44を成形す
ると、上記主フレーム9とダウンチューブ10の各後部
は上下方向で互いに接近しがちとなって、これら9,1
0による車体フレーム3の車体フレーム本体4の強度が
不十分になりがちであるが、上記したように、ダウンチ
ューブ10の後部がブラケット45により補強されたこ
とにより、上記空間44を成形しても、上記車体フレー
ム3の車体フレーム本体4の強度は十分に確保される。
【0056】また、前記したように、リヤアーム31の
後部を車体2の幅方向の中央36から一側方(左側方)
に偏位させ、上記リヤアーム31の後部の側方で上記中
央36に後車輪33を位置させ、上記主フレーム9の後
部を上記中央36から他側方(右側方)に偏位させてあ
る。
【0057】ここで、上記リヤアーム31の後部を車体
2の幅方向で後車輪33と並設される一本の部材で構成
して、上記したようにリヤアーム31の後部を車体2の
幅方向の一側方に偏位させたとすると、車体2の中央3
6を中心とした車体2の左右における重量バランスは不
均衡になりがちであるが、上記したように、主フレーム
9の後部を上記中央36から他側方に偏位させたため、
自動二輪車1の左右における重量バランスは良好なまま
に保たれる。
【0058】よって、この点でも、自動二輪車1の操安
性が向上する。
【0059】なお、以上は図示の例によるが、上記リヤ
アーム31を単なるフレームで構成し、自動二輪車1の
走行駆動源である内燃機関57と動力伝達装置58とを
車体フレーム3の車体フレーム本体4に支持させてもよ
い。また、上記フートボード46はアルミ軽合金などの
板金製であってもよい。また、上記内燃機関57は、2
サイクルであってもよく、これに代えて電動機であって
もよい。
【0060】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0061】請求項1の発明は、車体フレームが、その
前上端部を構成するヘッドパイプと、このヘッドパイプ
からその後下方に延出する主フレームと、少なくとも後
部がこの主フレームの後部よりも下側に離れて位置して
上記ヘッドパイプからその後下方に延出するダウンチュ
ーブと、上記主フレームの後部から後方に向って延出す
るシート支持フレームとを備え、上記ヘッドパイプにフ
ロントフォークを介して前車輪を支承させる一方、上記
ダウンチューブよりも後側に配置されてその後部側が上
下に揺動自在となるよう前部が上記ダウンチューブの後
部に枢支されるリヤアームを設け、このリヤアームの後
部に後車輪を支承させ、上記シート支持フレームにシー
トを支持させた自動二輪車において、
【0062】上記主フレームの後部上方、かつ、上記シ
ートの前方に、車体の幅方向に貫通し、かつ、上方に向
って開く空間を成形してある。
【0063】このため、上記空間を利用すれば、自動二
輪車の車体に対する乗降が、スクータ型自動二輪車のよ
うに容易にできることとなる。
【0064】そして、上記の場合、車体フレームは、主
フレームと、この主フレームの下方に離れて配置される
ダウンチューブとを備えていることから、車体フレーム
の強度を十分に大きくできる。
【0065】請求項2の発明は、上記主フレームとダウ
ンチューブの各前部を互いに一体成形してある。
【0066】このため、上記主フレームとダウンチュー
ブの各前部により成形された後下がりの前部フレーム
は、その前後方向の幅寸法を小さくできて、その分、上
記前部フレームの前方に広い空間を確保することができ
る。
【0067】よって、その分、上記前車輪の直径を大き
くできて、高速時の操安性が向上する。
【0068】請求項3の発明は、上記ダウンチューブの
後部にブラケットを取り付け、このブラケットにフート
ボードを支持させてある。
【0069】このため、上記ダウンチューブの後部は上
記ブラケットにより補強される。
【0070】ここで、前記したように空間を成形する
と、上記主フレームとダウンチューブの各後部は上下方
向で互いに接近しがちとなって、これらによる車体フレ
ームの強度が不十分になりがちであるが、上記したよう
に、ダウンチューブの後部がブラケットにより補強され
たことにより、上記空間を成形しても、上記車体フレー
ムの強度は十分に確保される。
【0071】請求項4の発明は、上記リヤアームの後部
を車体の幅方向の中央から一側方に偏位させ、上記リヤ
アームの後部の側方で上記中央に後車輪を位置させ、上
記主フレームの後部を上記中央から他側方に偏位させて
ある。
【0072】ここで、上記リヤアームの後部を車体の幅
方向で後車輪と並設される一本の部材で構成して、上記
したようにリヤアームの後部を車体の幅方向の一側方に
偏位させたとすると、車体の中央を中心とした車体の左
右における重量バランスは不均衡になりがちであるが、
上記したように、主フレームの後部を上記中央から他側
方に偏位させたため、自動二輪車の左右における重量バ
ランスは良好なままに保たれる。
【0073】よって、この点でも、自動二輪車の操安性
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の部分拡大図である。
【図2】自動二輪車の全体側面図である。
【図3】図1で示したものの平面図である。
【図4】図1の部分拡大図である。
【図5】図3の部分拡大図である。
【図6】図5の部分拡大図である。
【図7】図1の7‐7線矢視断面図である。
【図8】図1の8‐8線矢視断面図である。
【図9】図1の後部拡大部分断面図である。
【図10】図9の平面図である。
【符号の説明】
1 自動二輪車 2 車体 3 車体フレーム 4 車体フレーム本体 5 シート支持フレーム 8 ヘッドパイプ 9 主フレーム 10 ダウンチューブ 11 リヤアームブラケット 12 前部フレーム 26 フロントフォーク 27 前車輪 31 リヤアーム 33 後車輪 35 緩衝器 36 中央 39 シート 44 空間 45 ブラケット 46 フートボード

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレームが、その前上端部を構成す
    るヘッドパイプと、このヘッドパイプからその後下方に
    延出する主フレームと、少なくとも後部がこの主フレー
    ムの後部よりも下側に離れて位置して上記ヘッドパイプ
    からその後下方に延出するダウンチューブと、上記主フ
    レームの後部から後方に向って延出するシート支持フレ
    ームとを備え、上記ヘッドパイプにフロントフォークを
    介して前車輪を支承させる一方、上記ダウンチューブよ
    りも後側に配置されてその後部側が上下に揺動自在とな
    るよう前部が上記ダウンチューブの後部に枢支されるリ
    ヤアームを設け、このリヤアームの後部に後車輪を支承
    させ、上記シート支持フレームにシートを支持させた自
    動二輪車において、 上記主フレームの後部上方、かつ、上記シートの前方
    に、車体の幅方向に貫通し、かつ、上方に向って開く空
    間を成形した自動二輪車における車体構造。
  2. 【請求項2】 上記主フレームとダウンチューブの各前
    部を互いに一体成形した請求項1に記載の自動二輪車に
    おける車体構造。
  3. 【請求項3】 上記ダウンチューブの後部にブラケット
    を取り付け、このブラケットにフートボードを支持させ
    た請求項1、もしくは2に記載の自動二輪車における車
    体構造。
  4. 【請求項4】 上記リヤアームの後部を車体の幅方向の
    中央から一側方に偏位させ、上記リヤアームの後部の側
    方で上記中央に後車輪を位置させ、上記主フレームの後
    部を上記中央から他側方に偏位させた請求項1から3の
    うちいずれか1つに記載の自動二輪車における車体構
    造。
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CN104802905A (zh) * 2015-05-05 2015-07-29 李树意 一种摩托车车架

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