JP2002225664A - エアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ装置

Info

Publication number
JP2002225664A
JP2002225664A JP2001020758A JP2001020758A JP2002225664A JP 2002225664 A JP2002225664 A JP 2002225664A JP 2001020758 A JP2001020758 A JP 2001020758A JP 2001020758 A JP2001020758 A JP 2001020758A JP 2002225664 A JP2002225664 A JP 2002225664A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
airbag
inflator
insertion hole
tack
folded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001020758A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3951612B2 (ja
Inventor
Takeshi Yamaji
猛 山地
Kazuaki Bito
和彰 尾藤
Takeshi Furuno
剛士 古野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Tire and Rubber Co Ltd filed Critical Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority to JP2001020758A priority Critical patent/JP3951612B2/ja
Publication of JP2002225664A publication Critical patent/JP2002225664A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3951612B2 publication Critical patent/JP3951612B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッグの内側にインフレータを収容して
なるエアバッグ装置において、インフレータ挿入後の縫
製の煩わしさや工程の複雑さを簡略化することができ、
エアバッグを簡単にガスシールすることができるエアバ
ッグ装置を提供する。 【解決手段】 略円筒形のインフレータ16を内側に挿
入するための挿入孔50がエアバッグ14に設けられて
該挿入孔50からエアバッグ14の内側にインフレータ
16が挿入されており、該挿入孔50近傍のエアバッグ
部分がタック状に折り畳まれて該挿入孔50が小さくな
っており、この折り畳まれたタック部52がバッグ外側
から蓋材54で押え込まれて挿入孔50がガスシールさ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車における乗
員の保護装置であるエアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、エアバッグの内部にインフレ
ータを配置したエアバッグ装置がある。かかるエアバッ
グ装置において、例えば略円筒形のインフレータを用い
る場合、エアバッグの矩形状の口元部を開口させてお
き、インフレータをエアバッグの内側へ挿入した後、作
動信号などを入力するため予めインフレータに結線され
たハーネスを該開口からエアバッグの外部に引き出して
おき、ハーネスが通過する部分を除いて該開口を縫製で
閉じてエアバッグをガスシールする構造(以下、構造
A)がある。
【0003】また、エアバッグの矩形状の口元部の開口
に一体でフラップを設け、側壁にスタッドボルトを立て
たインフレータをエアバッグの内部に挿入した後、ハー
ネスを該開口からエアバッグの外部に引き出し、フラッ
プとエアバックの口元部を重ね合わせてフラップに設け
た小孔からインフレータのスタッドボルトをエアバッグ
の外側に出し、スタッドボルトに外側からリテーナ等の
保持具を通してナットで締結することによってインフレ
ータの側壁上で上記開口を閉じてエアバッグをガスシー
ルする構造(以下、構造B)がある。
【0004】また、エアバッグの側面に挿入孔を設け、
ディフューザと呼ばれるインフレータよりも一回り大き
く端部が開口した中空円筒部材を該挿入孔からエアバッ
グの内側に挿入し、更にディフューザの内部にインフレ
ータを挿入して、ディフューザの開口とエアバッグ側面
の開口を円盤状部材で閉じることによりエアバッグをガ
スシールする構造(以下、構造C)もある。なお、この
場合、ディフューザの側壁にはインフレータから発生す
るガスをエアバッグに供給できるよう複数の孔が開けら
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記構造Aでは、エア
バッグの口元部近傍にインフレータを配置するため、イ
ンフレータを挿入した後の口元縫製の際、ミシンテーブ
ル上で比較的重く硬いインフレータの保持や縫製による
布移動との同期に工夫が必要となる。また、この場合、
インフレータを直接保持等できず、そのため、エアバッ
グ布を介しての保持に工夫が必要となる。更に、ミシン
針やミシンヘッドとインフレータ又はハーネスとの干渉
防止など管理項目が多く、また、縫製工程で開口したエ
アバッグを縫製後、インフレータを挿入して再び縫製工
程を経なければならず、複雑な工程を組まなければなら
ない。
【0006】上記構造Bでは、フラップをエアバッグ口
元部と重ね合わせてリテーナで押さえ込んでガスシール
しているが、この重ね合わせ部にハーネスを通すと、ハ
ーネスはフラップの布と口元部の布との間で少なくとも
U字状に折り返した経路をとる必要がある。また、リテ
ーナで押さえ込むときにも、リテーナとインフレータと
の間でハーネスを噛み込んでしまわないように工夫しな
ればならない。従って、ガスシールのための構造を高度
なものにしなければならず、工程が複雑となる。
【0007】上記構造Cでは、円筒形のディフューザを
挿入する孔は一般に円形が採用されるが、その場合、デ
ィフューザの径よりも大きな径であることを必要とす
る。そのため、エアバッグの外側から円盤状部材で孔周
辺を押さえ込んでガスシールするには、エアバッグの内
側から挟み込むようなバックアップが必要となる。しか
しながら、このようなバックアップをディフューザによ
り行うことは難しい。そこで、挿入孔の縁部に一体布で
フランジを形成し、ディフューザの内部に該フランジを
挿入して、円盤状部材又はインフレータで該フランジを
挟み込むことによりガスシールしており、複雑で高い部
品精度が要求される構造となっている。
【0008】また、従来、インフレータに予め結線され
たハーネスと車両側に用意されたハーネスを接続して回
路を構成しているが、近年、車両側ハーネスを直接イン
フレータに接続してインフレータ側のハーネスを廃止す
ることにより、コストダウンする方策が開発されてい
る。この場合、上記構造A及び構造Bに共通して、ハー
ネスが予め結線されていないインフレータを挿入して閉
じた袋体とすると、エアバッグを車両に搭載した後に車
両側ハーネスをインフレータに結線できなくなるという
問題が生じる。
【0009】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、エアバッグの内側にインフレータを収容してな
るエアバッグ装置において、インフレータ挿入後の縫製
の煩わしさや工程の複雑さを簡略化することができ、エ
アバッグを簡単にガスシールすることができるエアバッ
グ装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のエアバッグ装置
は、エアバッグと、該エアバッグの内側に収容されてガ
スを供給するインフレータとを備えるエアバッグ装置で
あって、前記エアバッグにはインフレータを内側に挿入
するための挿入孔が設けられて、該挿入孔からエアバッ
グの内側にインフレータが挿入されており、該挿入孔近
傍のエアバッグ部分がタック状に折り畳まれて該挿入孔
が小さくなっており、この折り畳まれたタック部がバッ
グ外側から蓋材で押え込まれて前記挿入孔がガスシール
されたものである。
【0011】本発明のエアバッグ装置では、インフレー
タの挿入孔が、挿入の際には大きく開口し、挿入後には
タック状に折り畳まれて小さく開口するようになってお
り、このように小さくしてからタック部をインフレータ
と蓋材との間で挟み込んでいる。そのため、インフレー
タを挿入し得る孔でありながら、挿入後に蓋材で押さえ
込むことにより簡単にガスシールすることができる。
【0012】本発明のエアバック装置においては、前記
挿入孔からインフレータを挿入してから前記タック部を
形成し、該タック部の折り畳み形状を保持するように前
記蓋材で押え込むようにしてもよい。
【0013】また、前記タック部を縫製によりタック状
に折り畳み形成しておき、該タック部を広げて前記挿入
孔からインフレータを挿入し、該タック部を元の折り畳
み状態に戻してから前記蓋材で押え込むようにしてもよ
い。このように予め縫製によりタック部を形成しておく
ことにより、インフレータ挿入後の工程を更に簡略化す
ることができる。
【0014】また、前記タック部がエアバッグ本体を構
成する布とは別布により構成され、該エアバッグ本体に
はインフレータを挿入するための本体側挿入孔が設けら
れており、前記タック部が、前記別布をタック状に折り
畳んだ状態で前記本体側挿入孔を覆うように前記エアバ
ッグ本体に縫着してなるものであってもよい。
【0015】本発明のエアバック装置においては、ま
た、前記インフレータが略円筒形をなし、前記挿入孔が
該インフレータの最大径部分の周長よりも長い開口縁を
備え、前記挿入孔がインフレータの底面からはみ出さな
いように前記タック部が形成され、該タック部がインフ
レータの底面と前記蓋材との間で挟持されている場合が
ある。
【0016】この場合、インフレータの底面にボルトが
突設され、該ボルトが、折り畳まれた状態の前記タック
部において開口する前記挿入孔と前記蓋材に設けられた
ボルト孔とを貫通して、エアバッグの外側からナットで
締め付けられていてもよい。
【0017】また、インフレータの底面にハーネスが取
付けられ、該ハーネスが、折り畳まれた状態の前記タッ
ク部において開口する前記挿入孔と前記蓋材に設けられ
たハーネス用開孔とを通って、エアバッグの外側に引き
出されていてもよい。この場合、インフレータの底面に
取り付けられたハーネスをエアバッグ外に引き出すため
の経路がシンプルであり、かかるハーネス経路に起因す
る高度なシール構造を採用する必要がない。
【0018】さらに、インフレータの底面に接続端子が
設けられ、前記蓋材には車両側ハーネスを該接続端子に
接続するための端子用開孔が設けられ、前記接続端子
が、折り畳まれた状態の前記タック部において開口する
前記挿入孔と前記蓋材の前記端子用開孔とによりエアバ
ッグの外側に露出していてもよい。この場合、インフレ
ータをエアバッグの内側に収容した後に車両側ハーネス
をインフレータの接続端子に接続することができるた
め、インフレータ側ハーネスが不要となってコストダウ
ンを図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態に係るエ
アバッグ装置10を図1〜5に基づいて説明する。
【0020】図4に示すように、このエアバッグ装置1
0は、自動車の助手席前方のインストルメントパネル1
内に配設される助手席用エアバッグ装置であり、インス
トルメントパネル開口部2に嵌め込まれた合成樹脂製の
ドア12と、その背後に折畳まれた状態で配置されたエ
アバッグ14と、エアバッグ14の内部に配置された略
円筒形のインフレータ16とを備えてなる。
【0021】ドア12には、エアバッグ作動時の内圧に
より破断する薄肉状の破断部18が設けられており、該
破断部18が破断することによってドア12は押し開か
れるようになっている。また、ドア12には、その裏面
からエアバッグ14の折畳み体の側面を取り囲む枠状の
ドア壁20が一体に突出形成されている。そして、この
ドア壁20の内側に折畳まれたエアバッグ14が収容さ
れている。
【0022】インフレータ16は、エアバッグ14内に
収容された状態で、その軸方向を車両幅方向に向けてイ
ンストルメントパネル1の内側に設置されている。イン
フレータ16は、その軸方向の一端部に設けられたガス
吹出部16aからエアバッグ14にガスを供給する片噴
きタイプである。ガス吹出部16aの反対側の端部にお
ける円形の底面16cにはスタッドボルト42が突設さ
れている。また、この底面16cには、車両側ハーネス
44を接続するための凸状の接続端子46が設けられて
いる。
【0023】図1に示すように、エアバッグ14は、所
定形状に裁断された基布を縫製24により立体的な袋状
に形成してなり、インフレータ16を収容する収容部2
6と、乗員を受け止めるために収容部26から逆テーパ
状に広がる本体部28とからなる。該本体部28には左
右両側面14aにベントホール30が設けられている。
【0024】上記収容部26には、エアバッグ14の折
畳み形状を保持するカバー32と、折畳まれたエアバッ
グ14の底面を覆ってインストルメントパネル1の内部
空間から仕切る仕切り布34とが、縫製36によって縫
い付けられている。
【0025】カバー32は、一端側が縫製36によりエ
アバッグ14に縫着され、他端側が折畳まれたエアバッ
グ14をくるむことができるように自由端または縫製等
で固定されている。そして、中央部に複数のスリットを
横断させることにより破断部38が設けられており、こ
の破断部38がエアバッグ作動時の内圧により破断する
ようになっている。
【0026】仕切り布34は、その中央部が上記縫製3
6によりエアバッグ14に縫着されており、その両側の
自由端に複数のフック40が固着されている。仕切り布
34は、図4,5に示すように、フック40をドア壁2
0の対応する取付孔22に差し込んで引っ掛けることに
より、ドア壁20の下端開口面を塞ぐように取り付けら
れる。ここで、仕切り布34としては、エアバッグ14
に使用する布と同種の布を使用することができる。
【0027】このエアバッグ14はインフレータ16を
内蔵してからバッグ本体部28が所定の折畳み方法で折
畳まれ、この折畳み体をカバー32で包むことにより、
図5に示すようにサブアセンブリ体48となる。そし
て、このサブアセンブリ体48を、ドア壁20の内側に
挿入して、仕切り布34によりドア壁20の下面を塞
ぎ、次いで、これをインストルメントパネル1の開口部
2に上方から組み付けることにより、エアバッグ装置1
0が構成される。このように金属製ケースを廃止し、仕
切り布34でエアバッグ14の折畳み体の底面を覆うこ
とによりエアバッグ収納空間を形成したので、本エアバ
ッグ装置10は軽量かつコンパクトである。
【0028】以下にエアバッグ14の内部にインフレー
タ16を挿入するための構造について説明する。
【0029】図1(a)に示すように、エアバッグ14
の収容部26における側面には、インフレータ16を内
側に挿入するための挿入孔50が設けられている。この
挿入孔50は、上記円筒形状のインフレータ16を軸方
向に挿入できるように、インフレータ16の最大径部
分、即ち筒状胴部16bにおける円形の横断面の周長よ
りも長い開口縁を備える。ここで、挿入孔50は、布の
柔らかさを利用すれば自由に変形可能であるため、必ず
しも円形の孔である必要はない。そのため、本実施形態
では、挿入孔50をやや細長い開口形状としている。ま
た、挿入孔50の形状は、単なるスリット状とすること
もできる。
【0030】この挿入孔50からエアバッグ14の内側
にインフレータ16が挿入される。インフレータ16
は、ガス吹出部16a側から挿入され、図3(a)に示
すように、挿入した状態で、接続端子46側の底面16
cが挿入孔50側のバッグ側面に配置され、接続端子4
6とスタッドボルト42とが挿入孔50から外側に覗く
ようになっている。
【0031】そして、図2に示すように、挿入孔50近
傍のエアバッグ部分をタック状(ひだ状)に折り畳むこ
とによりタック部52を形成しており、これにより挿入
孔50の開口領域が元の状態よりも小さくなっている。
詳細には、図2及び図3(b)に示すように、挿入孔5
0がインフレータ16の底面16cから外側にはみ出さ
ないように、挿入孔50の長手方向の略中央部において
布を断面S字状に折り込むことにより、タック部52が
形成されている。また、その際、折り畳むことで小さな
開口となった上記挿入孔50からスタッドボルト42と
接続端子46とが覗くようにする。
【0032】このように折り畳まれたタック部52は、
図1(b)に示すように、エアバッグ14外側から円板
状の蓋材54で押え込まれており、これにより、タック
部52の折り畳み形状が保持されるとともに、挿入孔5
0がガスシールされている。詳細には、図3(b)に示
すように、スタッドボルト42を、折り畳まれた状態の
挿入孔50と蓋材54に設けたボルト孔56とに貫通さ
せて、エアバッグ14の外側からナット58で締め付け
ることにより、タック部52はインフレータ16の底面
16cと蓋材54との間で挟持されている。また、イン
フレータ16の底面16c上に配された挿入孔50が蓋
材54により完全に覆われてガスシールされている。更
に、接続端子46が、折り畳まれた状態の挿入孔50と
蓋材54に設けた端子用開孔60とに嵌め込まれてエア
バッグ14の外側に露出している。
【0033】このように本実施形態では、インフレータ
挿入孔50を、挿入後にタック状に折り畳んで小さく
し、このように小さくしてから蓋材54で押さえ込むこ
とによりガスシールしている。従って、簡単なガスシー
ルが可能であり、インフレータ挿入後の縫製の煩わしさ
や工程の複雑さを簡略化することができる。
【0034】また、インフレータ16の接続端子46が
エアバッグ14の外側に露出しているため、エアバッグ
装置10を車両に搭載してからでも、図3(b)に示す
ように、車両側ハーネス44をこの接続端子46に接続
することができるため、インフレータ側ハーネスが不要
となってコストダウンを図ることができる。
【0035】なお、上記実施形態においては、インフレ
ータ16を挿入してからタック部52を形成するように
したが、タック部52は、予め縫製によりタック状に折
り畳み形成しておいてもよい。その場合、タック部52
を広げることで挿入孔50が大きくなるため、該挿入孔
50からインフレータ16を挿入し、その後、タック部
52を閉じて挿入孔50を小さくしてから蓋材54で押
え込めばよい。この場合、インフレータ16の挿入後
に、タック部52を簡単に所定形状に閉じることができ
るため、インフレータ挿入後の工程を更に簡略化するこ
とができる。
【0036】また、上記実施形態においては、インフレ
ータ側ハーネスを廃止する構成としたが、これに代え
て、図6に示すように、インフレータ16の底面にイン
フレータ側ハーネス62を取付けておいて、該ハーネス
62を、折り畳まれた状態の挿入孔50と蓋材54に設
けたハーネス用開孔64とを通って、エアバッグ14の
外側に引き出すようにしてもよい。この場合でも、イン
フレータ16の底面16cに取り付けられたハーネス6
2をエアバッグ14外に引き出すための経路がシンプル
であり、かかるハーネス経路に起因する高度なシール構
造を採用する必要がないという効果が得られる。
【0037】次に、本発明の第2の実施形態に係るエア
バッグ装置を図7〜9に基づいて説明する。なお、上記
実施形態と同一の符号を付したものは、特に断らない限
り同一の構成を有するものとして説明を省略する。
【0038】第2の実施形態のエアバッグ装置では、タ
ック部52がエアバッグ本体14を構成する布とは別布
70により構成した点で上記実施形態とは異なる。
【0039】エアバッグ本体14にはインフレータ16
を挿入するための本体側挿入孔72が設けられている。
この本体側挿入孔72は、図9に示すように、インフレ
ータ16の最大径部分の直径よりも大きい直径を持つ円
形の孔である。
【0040】タック部52を構成する別布70は、図8
(a)に示すように矩形状をなし、中央部に第1の実施
形態と同様の細長い挿入孔50が設けられている。この
別布70を2つの折り目線x1,x2で断面S字状に折
り畳んで、図8(b)に示すようにタック52を設け、
この状態の別布70をエアバッグ本体14の本体側挿入
孔72を覆うように重ねて、図7(a)に示すようにそ
の周囲を縫製74することにより縫着されている。
【0041】この場合、エアバッグ14内にインフレー
タ16を挿入する際には、図7(b)に示すように、タ
ック部52を広げ、それにより現れる挿入孔50にイン
フレータ16を挿入する。その際、エアバッグ14の本
体側挿入孔72はインフレータ16よりも大きいため、
上記挿入孔50を通過したインフレータ16はそのまま
エアバッグ14内に導かれる。
【0042】このようにしてインフレータ16を挿入し
た後にタック部52を閉じて、あとは第1の実施形態と
同様にして、蓋材54を締結することにより、図9に示
すように、タック部52がインフレータ16の底面16
cと蓋材54との間で挟持されて、挿入孔50がガスシ
ールされる。
【0043】図10は、第2の実施形態におけるタック
部52の変更例である。この例では、タック部52を構
成する別布70に2つのタック52a,52bを設けて
おり、これにより、インフレータ16を挿入する際にタ
ック部52を広げやすくして、インフレータ16をより
挿入しやすくしている。
【0044】
【発明の効果】本発明のエアバッグ装置であると、イン
フレータ挿入孔を挿入後に蓋材で押さえ込むことにより
簡単にガスシールすることができるため、インフレータ
挿入後の縫製の煩わしさや工程の複雑さを簡略化するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施形態におけるエア
バッグとインフレータの斜視図であり、(b)はその組
み立て状態の斜視図である。
【図2】図1(b)の要部拡大斜視図である。
【図3】(a)はエアバッグにインフレータを挿入した
状態を示す要部断面図、(b)は更に蓋材を被せた状態
での要部断面図である。
【図4】同実施形態のエアバッグ装置の断面図である。
【図5】同エアバッグ装置の分解斜視図である。
【図6】第1の実施形態の変更例に係るエアバッグ装置
の要部断面図である。
【図7】第2の実施形態に係るエアバッグの要部斜視図
であり、(a)はタック部が閉じた状態、(b)はタッ
ク部が広げられた状態を示す。
【図8】(a)は第2の実施形態における別布の斜視図
であり、(b)は同別布を折り畳んだ状態を示す斜視図
である。
【図9】第2の実施形態におけるエアバッグ装置の要部
断面図である。
【図10】上記別布の変更例を示すエアバッグの要部斜
視図である。
【符号の説明】
10……エアバッグ装置 14……エアバッグ 16……インフレータ 16c……インフレータの底面 42……スタッドボルト 44……車両側ハーネス 46……接続端子 50……挿入孔 52……タック部 54……蓋材 56……ボルト孔 58……ナット 60……端子用開孔 62……インフレータ側ハーネス 64……ハーネス用開孔 70……別布 72……本体側挿入孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古野 剛士 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目17番18号 東洋ゴム工業株式会社内 Fターム(参考) 3D054 AA03 BB12 CC04 CC30 CC35 FF13 FF17

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エアバッグと、該エアバッグの内側に収容
    されてガスを供給するインフレータとを備えるエアバッ
    グ装置であって、 前記エアバッグにはインフレータを内側に挿入するため
    の挿入孔が設けられて、該挿入孔からエアバッグの内側
    にインフレータが挿入されており、 該挿入孔近傍のエアバッグ部分がタック状に折り畳まれ
    て該挿入孔が小さくなっており、この折り畳まれたタッ
    ク部がバッグ外側から蓋材で押え込まれて前記挿入孔が
    ガスシールされたことを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 【請求項2】前記挿入孔から前記インフレータを挿入し
    てから前記タック部を形成し、該タック部の折り畳み形
    状を保持するように前記蓋材で押え込んだことを特徴と
    する請求項1記載のエアバッグ装置。
  3. 【請求項3】前記タック部が縫製によりタック状に折り
    畳み形成されており、該タック部を広げて前記挿入孔か
    ら前記インフレータを挿入し、該タック部を元の折り畳
    み状態に戻してから前記蓋材で押え込んだことを特徴と
    する請求項1記載のエアバッグ装置。
  4. 【請求項4】前記タック部がエアバッグ本体を構成する
    布とは別布により構成され、該エアバッグ本体には前記
    インフレータを挿入するための本体側挿入孔が設けられ
    ており、 前記タック部が、前記別布をタック状に折り畳んだ状態
    で前記本体側挿入孔を覆うように前記エアバッグ本体に
    縫着してなることを特徴とする請求項3記載のエアバッ
    グ装置。
  5. 【請求項5】前記インフレータが略円筒形をなし、前記
    挿入孔が該インフレータの最大径部分の周長よりも長い
    開口縁を備え、前記挿入孔がインフレータの底面からは
    み出さないように前記タック部が形成され、該タック部
    がインフレータの底面と前記蓋材との間で挟持されたこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のエ
    アバッグ装置。
  6. 【請求項6】前記インフレータの底面にボルトが突設さ
    れ、該ボルトが、折り畳まれた状態の前記タック部にお
    いて開口する前記挿入孔と前記蓋材に設けられたボルト
    孔とを貫通して、エアバッグの外側からナットで締め付
    けられたことを特徴とする請求項5記載のエアバッグ装
    置。
  7. 【請求項7】前記インフレータの底面にハーネスが取付
    けられ、該ハーネスが、折り畳まれた状態の前記タック
    部において開口する前記挿入孔と前記蓋材に設けられた
    ハーネス用開孔とを通って、エアバッグの外側に引き出
    されたことを特徴とする請求項5記載のエアバック装
    置。
  8. 【請求項8】前記インフレータの底面に接続端子が設け
    られ、前記蓋材には車両側ハーネスを該接続端子に接続
    するための端子用開孔が設けられ、前記接続端子が、折
    り畳まれた状態の前記タック部において開口する前記挿
    入孔と前記蓋材の前記端子用開孔とによりエアバッグの
    外側に露出したことを特徴とする請求項5記載のエアバ
    ッグ装置。
JP2001020758A 2001-01-29 2001-01-29 エアバッグ装置 Expired - Fee Related JP3951612B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001020758A JP3951612B2 (ja) 2001-01-29 2001-01-29 エアバッグ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001020758A JP3951612B2 (ja) 2001-01-29 2001-01-29 エアバッグ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002225664A true JP2002225664A (ja) 2002-08-14
JP3951612B2 JP3951612B2 (ja) 2007-08-01

Family

ID=18886420

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001020758A Expired - Fee Related JP3951612B2 (ja) 2001-01-29 2001-01-29 エアバッグ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3951612B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005104176A (ja) * 2003-09-26 2005-04-21 Toyoda Gosei Co Ltd エアバッグ装置
JP2007125980A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Takata Corp エアバッグ装置
WO2009008221A1 (ja) * 2007-07-11 2009-01-15 Autoliv Development Ab エアバッグ装置
EP2236361A1 (de) * 2009-03-31 2010-10-06 Delphi Technologies, Inc. Luftsackbaugruppe
WO2011074451A1 (ja) * 2009-12-18 2011-06-23 オートリブ ディベロップメント エービー 助手席用エアバッグ構造
JP2013086731A (ja) * 2011-10-20 2013-05-13 Autoliv Development Ab エアバッグ装置
DE102013007734A1 (de) * 2013-05-07 2014-11-13 Autoliv Development Ab Airbagmodul und Airbageinrichtung
DE102014103756A1 (de) * 2014-03-19 2015-09-24 Autoliv Development Ab Airbagmodul mit einer eine Montageöffnung aufweisenden Luftsackhülle
JPWO2021199364A1 (ja) * 2020-03-31 2021-10-07

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005104176A (ja) * 2003-09-26 2005-04-21 Toyoda Gosei Co Ltd エアバッグ装置
JP2007125980A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Takata Corp エアバッグ装置
WO2009008221A1 (ja) * 2007-07-11 2009-01-15 Autoliv Development Ab エアバッグ装置
EP2236361A1 (de) * 2009-03-31 2010-10-06 Delphi Technologies, Inc. Luftsackbaugruppe
WO2011074451A1 (ja) * 2009-12-18 2011-06-23 オートリブ ディベロップメント エービー 助手席用エアバッグ構造
JP2013086731A (ja) * 2011-10-20 2013-05-13 Autoliv Development Ab エアバッグ装置
DE102013007734A1 (de) * 2013-05-07 2014-11-13 Autoliv Development Ab Airbagmodul und Airbageinrichtung
DE102013007734B4 (de) * 2013-05-07 2016-09-22 Autoliv Development Ab Airbagmodul und Airbageinrichtung
DE102014103756B4 (de) * 2014-03-19 2016-03-17 Autoliv Development Ab Airbagmodul mit einer eine Montageöffnung aufweisenden Luftsackhülle
DE102014103756A1 (de) * 2014-03-19 2015-09-24 Autoliv Development Ab Airbagmodul mit einer eine Montageöffnung aufweisenden Luftsackhülle
CN106103207A (zh) * 2014-03-19 2016-11-09 奥托立夫开发公司 带有具有安装口的气囊罩的气囊模块
US9789839B2 (en) 2014-03-19 2017-10-17 Autoliv Development Ab Airbag module with an airbag envelope assembly opening
JPWO2021199364A1 (ja) * 2020-03-31 2021-10-07
US20230150599A1 (en) * 2020-03-31 2023-05-18 Honda Motor Co., Ltd. Saddle riding-type vehicle
JP7305877B2 (ja) 2020-03-31 2023-07-10 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両
US11873050B2 (en) * 2020-03-31 2024-01-16 Honda Motor Co., Ltd. Saddle riding-type vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
JP3951612B2 (ja) 2007-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20020089155A1 (en) Air bag device
JP4560881B2 (ja) エアバッグ装置
JP2002225664A (ja) エアバッグ装置
JPH09315252A (ja) エアバッグモジュール
CN109987049B (zh) 气囊装置
JP2001151061A (ja) エアバッグの折り畳み方法
JP2001354108A (ja) エアバッグ
JP2003054345A (ja) エアバッグ装置
JP5203846B2 (ja) エアバッグ装置
MXPA03001062A (es) Estructura de la carroceria de un vehiculo con bolsa de aire protectora para la cabeza.
JPH10291458A (ja) 自動車用乗員保護装置の配設構造
JP3424394B2 (ja) エアバッグ装置
JPH11115673A (ja) エアバッグ装置
JPH106906A (ja) エアバッグ装置を備えた車両用シート構造
JP2003063344A (ja) エアバッグ装置
JP2001047961A (ja) エアーバッグ装置
JP4376729B2 (ja) エアバッグ装置
JP3463545B2 (ja) 助手席用エアバッグ装置
JP2017047745A (ja) 頭部保護エアバッグ装置
JP2001130364A (ja) エアーバッグ装置の取付け構造
JP6208025B2 (ja) エアバッグ装置
JP3713637B2 (ja) エアバッグ装置
JP2003165408A (ja) 車両用エアバッグ及び該エアバッグを備えるエアバッグ装置
JPH1029489A (ja) エアバッグ装置
JP3359716B2 (ja) 自動車用エアバッグのインフレータ取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070116

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070305

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20070305

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070403

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070416

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100511

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120511

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees