JPH106906A - エアバッグ装置を備えた車両用シート構造 - Google Patents

エアバッグ装置を備えた車両用シート構造

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JPH106906A
JPH106906A JP8158297A JP15829796A JPH106906A JP H106906 A JPH106906 A JP H106906A JP 8158297 A JP8158297 A JP 8158297A JP 15829796 A JP15829796 A JP 15829796A JP H106906 A JPH106906 A JP H106906A
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JP
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skin
lid
vehicle seat
bag
airbag
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Application number
JP8158297A
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English (en)
Inventor
Yasunori Hasegawa
康紀 長谷川
Hisaaki Kato
久明 加藤
Mitsuyoshi Ono
光由 大野
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/20Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
    • B60R21/207Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components in vehicle seats

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  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 側突時に表皮を安定的に早期展開させる。 【解決手段】 シートバックサイド表皮56を予めサイ
ド後部表皮58とサイド前部表皮60とに分割すると共
に、相互に縫合されていない状態のサイド前部表皮60
の後端部60B及びサイド後部表皮58の前端部58B
に保持体64、78をそれぞれ取付け、更にこれらの保
持体64、78をエアバッグケース30とリッド32と
で形成した溝部86内に挟持させることにより、サイド
前部表皮60の後端部60B及びサイド後部表皮58の
前端部58Bを溝部86の中間部に保持させる構成とし
たので、側突時に表皮を安定的に早期展開させることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアバッグ装置を
備えた車両用シート構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、側面衝突(以下、単に「側突」と略す)時における
乗員保護性能を向上させるべく、種々の対策が講じられ
ている。その一例として、近年では、車両のフロントシ
ートの側部に側突用のエアバッグ装置を内蔵させること
が推進されている。この種の側突用のエアバッグ装置を
内蔵したフロントシートの構造が特開平6−64491
号公報並びに実開平5−3054号公報に開示されてお
り、以下にシート表皮との関係を中心にして各公報に開
示された構成について考察することにする。
【0003】図7には、前者の公報に開示されたエアバ
ッグ装置内蔵タイプのフロントシート150が側面視で
示されている。この図に示されるように、フロントシー
ト150のシートバック152のドア側の側部には、側
突用のエアバッグ装置154が内蔵されている。この側
突用のエアバッグ装置154は、概略的にはシートクッ
ション156の下方に配設されかつ図示しないサイドド
アへの高荷重作用状態を検出するセンサ157と、この
センサ157と接続されかつセンサ157が高荷重作用
状態を検出することによってガスを噴出する略円柱形の
インフレータ158と、このインフレータ158から噴
出されたガスによって膨張するバッグ160と、を含ん
で構成されている。また、これらのインフレータ158
及びバッグ160は、シートバックフレーム162(図
8参照)のドア側の側部に固着されたエアバッグケース
164及びリッド166の内部空間に収容されている。
【0004】ここで、図8に拡大して示されるように、
この公報に開示された構造では、バッグ膨張時にリッド
166の展開動作を行わせるべく、シートバック152
の表皮168を複数枚に分割して縫合している。すなわ
ち、シートバック152の表皮168は、シートバック
152の中央部前面を覆うフロントメイン表皮170
と、シートバック152の側部前側を覆う二枚のフロン
トサイド表皮172、174と、エアバッグ装置154
のリッド166を覆うシートバックサイド表皮176
と、シートバック152の裏面側を覆うリヤ表皮178
と、に分割されている。
【0005】さらに、リッド166の側方に位置される
シートバックサイド表皮176を展開させるべく、シー
トバックサイド表皮176の前端部176Aとフロント
サイド表皮174の後端部174Aとが縫合糸180で
縫合されている。なお、この部位での縫合は、例えば図
示の如く一重に縫合されることにより縫合強度が低く設
定されている。従って、この部位が破断部となる。これ
に対し、シートバックサイド表皮176の後端部176
Bとリヤ表皮178の前端部178Aとは各々ループ状
とされた上で縫合糸182、縫合糸184でそれぞれ縫
合され、更に相互のループ状の後端部176Bと前端部
178Aとが縫合糸186で縫合されている。なお、こ
の部位での縫合は、例えば図示の如く二重に縫合される
ことにより縫合強度が高く設定されている。従って、こ
の部位では破断せず、シートバックサイド表皮176の
展開ヒンジとなる。
【0006】しかしながら、上記構成による場合、縫合
糸180を切断することによりシートバックサイド表皮
176を展開させる構成であるため、縫合糸180の切
断に時間を要し、シートバックサイド表皮176を早期
展開させることが難しい。さらに、縫合という構成を採
ることに起因して、縫合糸180による縫合強度にバラ
ツキが生じ易く、これに起因してシートバックサイド表
皮176の展開に要する時間が一定しない可能性があ
る。
【0007】一方、図9には、後者の公報に開示された
エアバッグ装置内蔵タイプの助手席用シート200が正
面視で示されている。この図に示されるように、助手席
用シート200のシートバック202の側部には運転席
用シート204側へ延出された延出部202Aが一体的
に設けられており、この延出部202A内に側突用のエ
アバッグ装置206が内蔵されている。図10に示され
るように、エアバッグ装置206は、一対のブラケット
208によってシートバックフレーム210に固定され
るエアバッグケース212と、このエアバッグケース2
12内に収容された円柱形のインフレータ214と、こ
のインフレータ214の周囲に折り畳み状態で配置され
たバッグ216と、一端部がエアバッグケース212の
開口側の一端部にビス218で固定されかつ他端部に設
けられたフック220がエアバッグケース212の開口
側の他端部に係止されるリッド222と、によって構成
されている。
【0008】ここで、この公報に開示された構造では、
バッグ膨張時にリッド222の展開動作を行わせるべ
く、リッド222と対向して配置されるシート表皮22
4の端末部224A並びにこのシート表皮224に隣接
して配置されるシート表皮226の端末部226Aを各
々ループ状に折り返し、更に双方の端末部224A、2
26A同士を引張強度が低い縫合糸228によって縫合
している。すなわち、他の部位で使用する通常の縫合糸
よりも引張強度が低い縫合糸228を用いて端末部22
4A、226A同士を縫合することにより、シート表皮
224を展開させるようにしている。
【0009】しかしながら、上記構成による場合、引張
強度が低い縫合糸228を用いるとしても糸を切断する
ことによりシート表皮224を展開させることに違いは
ないため、縫合糸228の切断に時間を要し、シート表
皮224を早期展開させることが困難である。さらに、
引張強度が低い縫合糸228を用いるといっても、実際
には細い糸を用いるか、或いは材質的に弱い糸を用いる
といった手法を採ることになるので、経時劣化等を考慮
すると縫合糸228の選択が難しく、ひいては縫合糸2
28による縫合強度にバラツキが生じることも考えられ
る。従って、これに起因して、シート表皮224の展開
に要する時間が一定しない可能性がある。
【0010】総じていえば、いずれの公報に開示された
構成によっても、縫合糸を切断させることにより表皮を
展開させる構造であることに起因して、側突時に表皮を
安定的に早期展開させることが困難であると結論付ける
ことができる。特に、側突用のエアバッグ装置の場合に
は、サイドドアに高荷重が直接作用することから、運転
席用のエアバッグ装置や助手席用のエアバッグ装置と違
って、できるだけ早期に表皮を展開させてバッグを膨出
させる必要があり、その意味からも側突時に表皮を安定
的に早期展開させることは重要な課題といえる。
【0011】本発明は上記事実を考慮し、側突時に表皮
を安定的に早期展開させることができるエアバッグ装置
を備えた車両用シート構造を得ることが目的である。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、車両用シートの側部に配置されたエアバッグケース
と、このエアバッグケース内に折り畳み状態で収容され
たバッグと、エアバッグケースに対して展開可能に設け
られかつ車両側方からの高荷重作用時にバッグの膨張圧
でシート幅方向へ展開して車両用シートの着座空間の側
方へバッグを膨出させるリッドと、を含んで構成される
エアバッグ装置を備えた車両用シート構造であって、車
両用シートの側部を覆う表皮に予め切断されかつ非縫合
状態とされた切断部を設けると共に、当該切断部をリッ
ドの反展開中心側となる端縁に沿う位置に位置させ、さ
らに、前記切断部が前記端縁に沿う位置からずれないよ
うに当該切断部を保持すると共に、リッドを介して所定
値以上の膨張圧が作用すると当該切断部の保持状態を解
除する保持手段を設けた、ことを特徴としている。
【0013】請求項2記載の本発明に係るエアバッグ装
置を備えた車両用シート構造は、請求項1記載の発明に
おいて、表皮の車両用シートの側部への被覆後の状態に
おいて、前記保持手段を当該車両用シートの側部に装着
可能とした、ことを特徴としている。
【0014】請求項3記載の本発明は、車両用シートの
側部に配置されたエアバッグケースと、このエアバッグ
ケース内に折り畳み状態で収容されたバッグと、エアバ
ッグケースに対して展開可能に設けられかつ車両側方か
らの高荷重作用時にバッグの膨張圧でシート幅方向へ展
開して車両用シートの着座空間の側方へバッグを膨出さ
せるリッドと、を含んで構成されるエアバッグ装置を備
えた車両用シート構造であって、車両用シートの側部を
覆う表皮を予め切断しかつ非縫合状態とすることで設け
られた一対の表皮端末部と、各表皮端末部にそれぞれ設
けられ、リッドの反展開中心側となる端部とエアバッグ
ケースにおけるリッドの反展開中心側に位置する端部と
で形成した溝部に挟持されることで一対の表皮端末部を
保持すると共に、リッドを介して所定値以上の膨張圧が
作用すると溝部から離脱して保持状態を解除する保持体
と、を有することを特徴としている。
【0015】請求項4記載の本発明は、車両用シートの
側部に配置されたエアバッグケースと、このエアバッグ
ケース内に折り畳み状態で収容されたバッグと、エアバ
ッグケースに対して展開可能に設けられかつ車両側方か
らの高荷重作用時にバッグの膨張圧でシート幅方向へ展
開して車両用シートの着座空間の側方へバッグを膨出さ
せるリッドと、を含んで構成されるエアバッグ装置を備
えた車両用シート構造であって、車両用シートの側部を
覆う表皮におけるリッドの反展開中心側となる端縁に沿
う位置に設けられたスリットと、このスリットを覆う位
置に設けられ、当該スリットが前記リッドの反展開中心
側となる端縁に沿う位置からずれないように保持すると
共に、リッドを介して所定値以上の膨張圧が作用すると
表皮から離脱して保持状態を解除する保持体と、を有す
ることを特徴としている。
【0016】請求項1記載の本発明によれば、車両側方
から高荷重が作用すると、車両用シートの側部に配置さ
れたエアバッグケースとリッドとの間に折り畳み状態で
収容されたバッグが膨張する。このため、バッグの膨張
圧がリッドに作用して、リッドは展開中心側となる端縁
を中心としてシート幅方向へ展開しようとする。これに
より、バッグの膨張圧がリッドを介して保持手段にも作
用するので、保持手段による切断部の保持状態が解除さ
れる。このため、リッドの反展開中心側となる端縁に沿
う位置に位置された切断部を起点として、車両用シート
の側部を覆う表皮が展開し、リッドをシート幅方向へ展
開させる。この結果、バッグが車両用シートにおける着
座空間の側方へと膨出される。
【0017】ここで、本発明では、車両用シートの側部
を覆う表皮に設けた切断部が予め切断されかつ非縫合状
態とされていることから、保持手段による保持状態が解
除されれば、表皮は全く或いは殆ど抵抗を受けることな
く展開する。別言すれば、従来のように縫合糸を切断し
て展開させる構成の場合には、縫合糸を切断させるのに
所定の力及び時間を要するが、本発明によれば保持手段
による保持状態を解除させるに足る力及び時間のみで済
むことから、表皮は早期に展開する。
【0018】加えて、本発明では、上記切断部は保持手
段によってリッドの反展開中心側となる端縁に沿う位置
からずれないように保持されているため、リッドを介し
たバッグの膨張圧を最も効果的に切断部に作用させるこ
とができる。この点も、表皮の早期展開に資する。
【0019】さらに、本発明では、前述した如く縫合糸
を切断して表皮を展開させる構成ではないので、縫合強
度のバラツキによって表皮の展開所要時間にバラツキが
生じる(不安定になる)といったこともない。つまり、
本発明では、切断部が予め切断されかつ非縫合状態とさ
れていること、及び、保持手段によって切断部は常にリ
ッドの反展開中心側となる端縁に沿う位置に保持されて
いること、から、保持手段による保持状態が解除されれ
ば、表皮は均一な時間で展開していく。
【0020】請求項2記載の本発明によれば、表皮の車
両用シートの側部への被覆後の状態において、保持手段
を当該車両用シートの側部に装着可能としたので、表皮
を車両用シートの側部に被覆させた後に、保持手段を車
両用シートの側部に装着させればよい。このため、エア
バッグ装置を備えていない通常の車両用シートの場合と
同様の組付工程を経た後、保持手段の装着工程を後工程
として追加するだけでよくなる。すなわち、本発明によ
れば、表皮に関する組付手順を変更する必要はない。
【0021】請求項3記載の本発明によれば、車両側方
から高荷重が作用すると、車両用シートの側部に配置さ
れたエアバッグケースとリッドとの間に折り畳み状態で
収容されたバッグが膨張する。このため、バッグの膨張
圧がリッドに作用して、リッドは展開中心側となる端縁
を中心としてシート幅方向へ展開しようとする。これに
より、バッグの膨張圧がリッドを介して保持体にも作用
するので、各表皮端末部にそれぞれ設けられた保持体が
リッドの反展開中心側となる端部とエアバッグケースに
おけるリッドの反展開中心側に位置する端部とで形成し
た溝部から離脱される。このため、保持体による一対の
表皮端末部の溝部への保持状態が解除される。従って、
一対の表皮端末部を起点として、車両用シートの側部を
覆う表皮が展開し、リッドをシート幅方向へ展開させ
る。この結果、バッグが車両用シートにおける着座空間
の側方へと膨出される。
【0022】ここで、本発明では、車両用シートの側部
を覆う表皮を予め切断しかつ非縫合状態とすることで一
対の表皮端末部を設けると共に、これらの表皮端末部に
それぞれ設けられた保持体をリッドの反展開中心側とな
る端部とエアバッグケースにおけるリッドの反展開中心
側に位置する端部とで形成した溝部に挟持させることで
一対の表皮端末部を保持する構成としたので、溝部によ
って保持体が挟持された状態が解除されれば、一対の表
皮端末部は抵抗を受けることなく展開する。別言すれ
ば、従来のように縫合糸を切断して展開させる構成の場
合には、縫合糸を切断させるのに所定の力及び時間を要
するが、本発明によれば溝部への保持体の挟持状態が解
除されるに足る力及び時間のみで済むことから、表皮は
早期に展開する。
【0023】加えて、本発明では、一対の表皮端末部に
各々設けた保持体が挟持される溝部が、リッドの反展開
中心側となる端部とエアバッグケースにおけるリッドの
反展開中心側に位置する端部とで形成されていることか
ら、一対の表皮端末部はリッドの反展開中心側となる端
縁に沿う位置からずれないように保持体によって保持さ
れていることになる。従って、リッドを介したバッグの
膨張圧を最も効果的に一対の表皮端末部及び保持体に作
用させることができる。この点も、表皮の早期展開に資
する。
【0024】さらに、本発明では、前述した如く縫合糸
を切断して表皮を展開させる構成ではないので、縫合強
度のバラツキによって表皮の展開所要時間にバラツキが
生じる(不安定になる)といったこともない。つまり、
本発明では、車両用シートの側部を覆う表皮を予め切断
しかつ非縫合状態とすることで一対の表皮端末部を設け
ていること、及び、保持体によって一対の表皮端末部は
常にリッドの反展開中心側となる端縁に沿う位置に保持
されていること、から、溝部に保持体が挟持された状態
が解除されれば、表皮は均一な時間で展開していく。
【0025】請求項4記載の本発明によれば、車両側方
から高荷重が作用すると、車両用シートの側部に配置さ
れたエアバッグケースとリッドとの間に折り畳み状態で
収容されたバッグが膨張する。このため、バッグの膨張
圧がリッドに作用して、リッドは展開中心側となる端縁
を中心としてシート幅方向へ展開しようとする。これに
より、バッグの膨張圧がリッドを介して保持体にも作用
するので、保持体が表皮から離脱される。このため、保
持体によるスリットの保持状態が解除される。従って、
スリットを起点として、車両用シートの側部を覆う表皮
が展開し、リッドをシート幅方向へ展開させる。この結
果、バッグが車両用シートにおける着座空間の側方へと
膨出される。
【0026】ここで、本発明では、車両用シートの側部
を覆う表皮におけるリッドの反展開中心側となる端縁に
沿う位置にスリットを設けると共に、このスリットを覆
う位置に設けた保持体によって当該スリットがその位置
からずれないように保持する構成としたので、保持体に
よる保持状態が解除されれば、スリットから裂ける際の
抵抗を僅かに受ける程度で表皮は展開する。別言すれ
ば、従来のように縫合糸を切断して展開させる構成の場
合には、縫合糸を切断させるのに所定の力及び時間を要
するが、本発明によれば基本的には保持体による保持状
態が解除されるに足る力及び時間のみで済むことから、
表皮は早期に展開する。
【0027】加えて、本発明では、保持体によってスリ
ットがリッドの反展開中心側となる端縁に沿う位置から
ずれないように保持されることから、リッドを介したバ
ッグの膨張圧を最も効果的にスリット及び保持体に作用
させることができる。この点も、表皮の早期展開に資す
る。
【0028】さらに、本発明では、前述した如く縫合糸
を切断して表皮を展開させる構成ではないので、縫合強
度のバラツキによって表皮の展開所要時間が不安定にな
るといったこともない。つまり、本発明では、車両用シ
ートの側部を覆う表皮におけるリッドの反展開中心側と
なる端縁に沿う位置にスリットを設けていること、及
び、保持体によってスリットは常にリッドの反展開中心
側となる端縁に沿う位置に保持されていること、から、
保持体が表皮から離脱されれば、表皮は均一な時間で展
開していく。
【0029】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕以下、図1〜図3を用いて、第1実施
形態について説明する。なお、この第1実施形態が、請
求項1乃至請求項3に記載の本発明の一実施形態に相当
する。
【0030】図3には、左ハンドル車用の運転席用のフ
ロントシート10の斜視図が示されている。この図に示
されるように、フロントシート10は、乗員が着座する
シートクッション12と、このシートクッション12の
後端部に傾倒可能に設けられ乗員の背もたれとして用い
られるシートバック14と、シートバック14の上端部
に高さ調節可能に配設される図示しないヘッドレスト
と、を主要構成要素として構成されている。
【0031】また、図1及び図2に一部拡大して示され
るように、上述したシートバック14は、略矩形枠状に
組まれて骨格部材を構成するシートバックフレーム16
と、このシートバックフレーム16の前面側に取付けら
れると共にウレタン等の樹脂を用いて所定の硬度に設定
されたシートバックパッド18と、このシートバックパ
ッド18の表面を覆うシートバック表皮20と、を含ん
で構成されている。
【0032】さらに、本実施形態では、上述したシート
バック14におけるサイドドア22(図2参照)側の側
部に、側突用のエアバッグ装置24が内蔵されている。
なお、図2においては、サイドドア22の一部を構成す
るドアインナパネル26及びドアトリム28のみを図示
している。
【0033】エアバッグ装置24は、シートバック内方
側へ向けて有底略円筒形に膨出されたケース後部30A
及びこのケース後部30Aからシートバック前方側へ延
出されたケース前部30Bを含みサイドドア22側の面
が開放されたエアバッグケース30と、このエアバッグ
ケース30のケース後部30Aとで円柱状空間を形成す
るべく屈曲されたリッド後部32A及びこのリッド後部
32Aからケース前部30Bに対して平行に前方側へ延
出されたリッド前部32Bを含みエアバッグケース30
の開口を閉塞するリッド32と、によってその外郭が構
成されている。なお、リッド後部32Aの端縁とケース
後部30Aの端縁とはヒンジ34によってヒンジ結合さ
れており、これによりリッド32はエアバッグケース3
0に対してシート幅方向外側(サイドドア22側)へ展
開可能に構成されている。
【0034】また、上述したエアバッグケース30のケ
ース前部30Bは、シートバック14の側部内にその高
さ方向に沿って配置される断面コ字形のフレーム側部1
6Aに溶接等により固着されている。これにより、側突
用のエアバッグ装置24がシートバック14の側部内の
高さ方向所定位置に配設されている。
【0035】上述した側突用のエアバッグ装置24の内
部構造は、以下の通りとなっている。すなわち、ケース
後部30Aとリッド後部32Aとで構成される円柱形の
内部空間には、円柱形状のインフレータ36がシートバ
ック側部の高さ方向を長手方向として収容されている。
このインフレータ36としては、ガス発生剤封入タイプ
のものを用いてもよいし、高圧ガス封入タイプのものを
用いてもよい。インフレータ36の構成例について簡単
に説明すると、前者のタイプの場合には、周面に複数の
ガス噴出口が形成された有底円筒形のハウジングと、こ
のハウジング内に配設され燃焼することによりガスを発
生するガス発生剤と、このガス発生剤の燃焼後の砕片を
除去するフィルタと、ハウジングの開口側の端部に装着
されてガス発生剤を燃焼させる電気着火式の点火装置
と、を含んで構成されている。一方、後者のタイプの場
合には、有底円筒形のハウジングと、このハウジング内
に配設された圧力隔壁と、この圧力隔壁及びハウジング
によって隔成された室内に封入されたアルゴン・ヘリウ
ム等の混合ガスと、圧力隔壁の近傍に移動可能に配置さ
れ移動することにより圧力隔壁を破断させる移動部材
と、ハウジングの開口側の端部に装着されて移動部材を
移動させる電気着火式の点火装置と、を含んで構成され
ている。なお、いずれのタイプのインフレータを用いた
としても、点火装置は側突状態検出用のセンサによって
作動される。また、側突用のエアバッグ装置24では、
後述するバッグ38が比較的小さくガス容量も少なくて
よいことから、高圧ガス封入タイプのインフレータが用
いられる場合が多い。
【0036】上述したインフレータ36の周囲には、バ
ッグ38が折り畳み状態で配設されている。バッグ38
の一端部と他端部との間には、長手直角断面形状が半円
状又は四分円状とされたリテーナ40、42、44が当
てがわれて径方向に重合されている。そして、これらの
リテーナ40、42、44にボルト46が挿通されてナ
ット48が螺合されることにより、バッグ38の両端部
がエアバッグケース30のケース後部30Aに固定され
ている。
【0037】ここで、上述したシートバック表皮20
は、複数枚に分割されている。具体的には、シートバッ
ク表皮20は、シートバックパッド18の中央部前面を
覆うフロントメイン表皮50と、シートバック14の側
部前面を覆うフロントサイド表皮52と、シートバック
パッド18の裏面側を覆うリヤ表皮54と、エアバッグ
装置24のリッド32及びシートバック14の側部側面
を覆うシートバックサイド表皮56と、に分割されてい
る。
【0038】さらに、シートバックサイド表皮56にお
けるシートバック高さ方向の所定部位は、リッド32の
表面を覆うサイド後部表皮58と、シートバックパッド
18の側部側面を覆うサイド前部表皮60と、に二分割
されている。別言すれば、側突用のエアバッグ装置24
を内蔵していない通常のフロントシート10であれば、
シートバックサイド表皮56は分割されていないが、本
実施形態では予めこれをサイド後部表皮58とサイド前
部表皮60とに切断し、かつ相互の端末を縫合しない構
成としている。
【0039】サイド前部表皮60の前端部60Aは、フ
ロントサイド表皮52の外端部52Aと縫合糸62によ
って縫合されている。さらに、サイド前部表皮60の後
端部60Bの裏面には、狭幅かつ帯状とされた保持体6
4が縫合糸66によって予め縫合されている。なお、フ
ロントサイド表皮52の内端部52Bは、シートバック
パッド18に形成された縦溝68内への吊り込み用ワイ
ヤ70が挿通される断面ループ状の帯体72と共にフロ
ントメイン表皮50の外端部50Aに縫合糸74によっ
て縫合されている。
【0040】一方、サイド後部表皮58の後端部58A
は、リヤ表皮54の外端部54Aと縫合糸76によって
縫合されている。さらに、サイド後部表皮58の前端部
58Bの裏面には、前述した保持体64と同一構成の保
持体78が縫合糸80によって縫合されている。
【0041】さらに、本実施形態では、上述したエアバ
ッグケース30のケース前部30Bの前端部が延長され
てサイドドア22側へ屈曲されている(以下、この部分
を「ケース側屈曲部82」と称す)。これに対応して、
リッド32のリッド前部32Bの前端部も延長されてケ
ース側屈曲部82に対して平行にシートバック内方へ屈
曲されている(以下、この部分を「リッド側屈曲部8
4」と称す)。なお、リッド側屈曲部84の先端部はケ
ース前部30Bに当接されている。
【0042】上記構成により、ケース側屈曲部82とリ
ッド側屈曲部84との間には、狭幅かつ帯状の溝部86
が形成されている。そして、この溝部86内へ一対の保
持体64、78が互いに背向した状態で挿入されてい
る。なお、これらの保持体64、78を背向させた状態
での自然状態での厚さ(具体的には、一対の保持体6
4、78並びにサイド前部表皮60の後端部60B、サ
イド後部表皮58の前端部58Bといった四部材の厚
さ)は、溝部86の溝幅よりもある程度厚くなるように
設定されている。このため、双方の保持体64、78が
溝部86内へ挿入された状態では、保持体64、78の
弾性復元力がケース側屈曲部82及びリッド側屈曲部8
4にそれぞれ作用することから、結果的には各保持体6
4、78はケース側屈曲部82、リッド側屈曲部84と
の間に生じる摩擦力によって溝部86内に挟持されるこ
とになる。また、これにより、サイド前部表皮60の後
端部60B及びサイド後部表皮58の前端部58Bが、
リッド32の反展開中心側となる端縁に沿う位置である
溝部86の中間部に保持されている。
【0043】なお、図3に示される如く、以上の構成に
係る溝部86及び保持体64、78は、リッド32の側
面視での形状(略矩形)から展開中心側となる端縁を除
いた形(側面視でコ字形)に形成されている。
【0044】次に、本実施形態の作用並びに効果につい
て説明する。最初に、シートバック表皮20のシートバ
ックパッド18への組付手順(被覆手順)について説明
する。
【0045】まず、予めシートバック14の組付工程が
行われる。すなわち、一般に必要とされるシートバック
構成部品(例えば、シートバックパッド18等)がシー
トバックフレーム16に組付けられると共に、予めサブ
アッセンブリ化された側突用のエアバッグ装置24がフ
レーム側部16Aにボルト・ナットによる締結や溶接等
により組付けられる。一方、これとは別工程にて、予め
シートバック表皮20がサブアッセンブリ化される。す
なわち、予め、シートバックサイド表皮56を構成する
サイド前部表皮60の後端部60Bの裏面及びサイド後
部表皮58の前端部58Bの裏面に、保持体64、78
が縫合糸66、80を用いて縫合される。次いで、フロ
ントメイン表皮50、フロントサイド表皮52、リヤ表
皮54、及びシートバックサイド表皮56が縫合糸6
2、74、76を用いて適宜縫合される。これにより、
シートバック表皮20が袋状に形成される。
【0046】その後、シートバック表皮20がシートバ
ックパッド18に被覆される。シートバック表皮20を
被覆させた直後の状態では、サイド前部表皮60の後端
部60B(保持体64)及びサイド後部表皮58の前端
部58B(保持体78)は未だフリーな状態にあると共
にシートバックサイド表皮56に多少のずれが生じてい
ることもある。この状態から、一対の保持体64、78
を互いに背向させ、両者を弾性変形させながら溝部86
内へ挿入させる。これにより、シートバックサイド表皮
56のずれが解消され、又一対の保持体64、78が溝
部86内に挟持されることで、サイド前部表皮60の後
端部60B及びサイド後部表皮58の前端部58Bがリ
ッド32の反展開中心側となる端縁に沿う位置である溝
部86の中間部に保持される。以上により、シートバッ
ク表皮20の組付作業が終了する。
【0047】次に、エアバッグ装置24の作動について
説明する。サイドドア22の側方から所定の高荷重が作
用すると、この高荷重作用状態がセンサによって検出さ
れインフレータ36の点火装置に所定電流が通電され
る。このため、インフレータ36が作動してガスが噴出
し、バッグ38を膨張させる。従って、バッグ38の膨
張圧がリッド32のリッド前部32Bに作用して、リッ
ド32がヒンジ34回りにサイドドア22側へ展開しよ
うとする。これにより、バッグ38の膨張圧がリッド3
2を介してサイド後部表皮58に作用し、その前端部5
8Bにも作用する。従って、当該バッグ38の膨張圧は
サイド後部表皮58の前端部58Bに縫合された保持体
78にも当然に作用し、保持体78はサイドドア22側
(図1の矢印A方向側)へ引っ張られる。このため、図
2に示される如く、保持体78が溝部86内から離脱さ
れ、この際に保持体78と挟圧状態にある他方の保持体
64についても相互の表皮間に作用する摩擦力によって
溝部86内から離脱される。これにより、保持体64、
78によるサイド前部表皮60の後端部60B及びサイ
ド後部表皮58の前端部58Bの溝部86内への保持状
態が解除される。
【0048】これにより、サイド後部表皮58はその後
端部58A側を展開中心としてサイドドア22側へと展
開し、リッド32を同方向側へと展開させる。この結
果、バッグ38はフロントシート10に着座する乗員の
上体側部とサイドドア22のドアトリム28との間に膨
出され、両者の間に介在される。
【0049】このように本実施形態では、シートバック
サイド表皮56を予めサイド後部表皮58とサイド前部
表皮60とに分割すると共に、相互に縫合されていない
状態のサイド前部表皮60の後端部60B及びサイド後
部表皮58の前端部58Bに保持体64、78をそれぞ
れ取付け、更にこれらの保持体64、78をエアバッグ
ケース30とリッド32とで形成した溝部86内に挟持
させることにより、サイド前部表皮60の後端部60B
及びサイド後部表皮58の前端部58Bを溝部86の中
間部に保持させる構成としたので、保持体64、78に
よる保持状態を解除させれば、全く抵抗を受けることな
くサイド後部表皮58をサイドドア22側へ展開させる
ことができる。別言すれば、仮に従来構造のようにして
縫合糸を切断させてサイド後部表皮58を展開させる構
成を採った場合には、縫合糸を切断させるために比較的
高いバッグ38の膨張圧が必要となると共に、切断する
ための所要時間もある程度かかる。しかし、本実施形態
によれば、縫合糸を一切使わずにサイド後部表皮58を
展開させる構成であるため、保持体64、78を溝部8
6内から離脱させるに足るバッグ38の膨張圧が得られ
ればよく、又保持体64、78の溝部86からの離脱に
要する時間も縫合糸を切断するのに要する時間に比べれ
ば短くなる。この結果、本実施形態によれば、サイド後
部表皮58を早期に展開させることができる。
【0050】加えて、本実施形態では、サイド後部表皮
58の前端部58B及びサイド前部表皮60の後端部6
0Bは一対の保持体64、78によってリッド32の反
展開中心側となる端縁に沿う位置である溝部86の中間
部に保持されることから、リッド32を介したバッグ3
8の膨張圧を最も効果的にサイド後部表皮58の前端部
58B及びサイド前部表皮60の後端部60B(更には
保持体64、78)に作用させることができる。従っ
て、この点でも、サイド後部表皮58の早期展開に資す
ることができる。
【0051】さらに、本実施形態では、前述した如く縫
合糸を切断させることなくサイド後部表皮58を展開さ
せる構成であるため、縫合強度のバラツキによって表皮
の展開所要時間にバラツキが生じる(不安定になる)と
いったこともない。つまり、本実施形態では、シートバ
ックサイド表皮56は予めサイド後部表皮58とサイド
前部表皮60とに分割されかつ非縫合状態とされている
こと、及び、一対の保持体64、78によって常時リッ
ド32の反展開中心側となる端縁に沿う位置である溝部
86の中間部に保持されていること、から、保持体6
4、78による保持状態が解除されれば、サイド後部表
皮58を均一な時間で展開させることができる。すなわ
ち、サイド後部表皮58を安定的に展開させることがで
きる。
【0052】また、本実施形態によれば、シートバック
表皮20のシートバックパッド18への被覆後に、シー
トバック14の側方から一対の保持体64、78を溝部
86内へ挿入させることができるため、組付作業性を向
上させることができる。さらに、本実施形態によれば、
同様の理由から、側突用のエアバッグ装置24を備えて
いない通常のフロントシートの場合と同様の組付工程を
経た後に、保持体64、78の溝部86内への挿入工程
を後工程として追加するだけでよくなる。このため、シ
ートバック表皮20に関する組付手順を変更する必要は
なく、その意味で生産性を向上させることができる。
【0053】なお、本実施形態では、これらの保持体6
4、78をいずれも比較的軟質の樹脂によって形成して
いるが、後述する保持性能を発揮することが可能であれ
ば他の材質を選択してもよい。
【0054】また、本実施形態では、保持体64、78
を縫合糸66、80によって縫合する構成を採ったが、
これに限らず、接着剤、粘着テープ、熱融着等の取着手
段を用いて取り付ける構成を採ってもよい。
【0055】さらに、本実施形態では、側面視でコ字形
の溝部86の全周に亘って保持体64、78を挿入する
構成を採ったが、溝部86及び保持体64、78は少な
くともリッド32の反展開中心側となる端縁に沿って形
成されていればよく、必ずしも側面視でコ字形となるよ
うに設ける必要はない。 〔第2実施形態〕次に、図4〜図6を用いて、第2実施
形態について説明する。なお、この第2実施形態が、請
求項1、請求項2、及び請求項4記載の本発明の一実施
形態に相当する。また、前述した第1実施形態と同一又
は実質的に同一な構成部分については同一番号を付して
その説明を省略する。
【0056】図6に示されるように、この実施形態で
は、シートバックサイド表皮56は前後に分割されてい
ない。その代わりに、図5に示されるように、シートバ
ックサイド表皮56の所定位置には、シートバック高さ
方向を長手方向とするスリット90が形成されている。
さらに、シートバックサイド表皮56におけるスリット
90の両側には、上下各一対の挿通孔92が形成されて
いる。
【0057】一方、図4に示されるように、エアバッグ
ケース30のケース前部30Bの前端部は、リッド前部
32B側へ屈曲された後に更にシートバック前方側へ屈
曲されている。以下、リッド前部32B側へ屈曲された
部分を「ケース側第1屈曲部94」と称し、ケース側第
1屈曲部94の外端部からシートバック前方側へ屈曲さ
れた部分を「ケース側第2屈曲部96」と称す。これに
対し、リッド32のリッド前部32Bの前端部は、ケー
ス前部30B側へ屈曲されて、ケース側第1屈曲部94
の後方側の面に当接されている。以下、この部分を「リ
ッド側屈曲部98」と称す。さらに、ケース側第2屈曲
部96の所定部位並びにリッド前部32Bにおけるリッ
ド側屈曲部98側の所定部位には、前述した四つの挿通
孔92と各々同軸上に位置される係止孔100がそれぞ
れ形成されている。なお、エアバッグ装置24がサブア
ッセンブリ化された状態では、ケース側第2屈曲部96
とリッド前部32Bとが面一に配置されている。
【0058】さらに、上述したシートバックサイド表皮
56に形成された挿通孔92及びケース側第2屈曲部9
6、リッド側屈曲部98にそれぞれ形成された係止孔1
00へは、シートバックサイド表皮56の外側から樹脂
製の保持体102が装着されている。図5に拡大して示
されるように、この保持体102は、シートバック側方
から見てスリット90を隠蔽し得る略矩形平板状の基部
104と、この基部104の裏面四隅にそれぞれ立設さ
れた複数のクリップ106と、によって構成されてい
る。各クリップ106は、基部104に接続される円柱
状の支持部106Aと、この支持部106Aの先端部に
設けられた円錐状の係止部106Bと、から成る。ま
た、各クリップ106は、軸線を含む平面で二分割され
ており、径方向へ弾性変形し得るように構成されてい
る。上述した保持体102の各クリップ106が挿通孔
92及び係止孔100内へ挿入され、かつ係止孔100
の周囲面に係止部106Bが係止された状態では、シー
トバックサイド表皮56に形成したスリット90がケー
ス側第1屈曲部94とリッド側屈曲部98との合わせ目
に位置されている。すなわち、保持体102をリッド3
2及びエアバッグケース30に装着させることにより、
シートバックサイド表皮56のスリット90がリッド3
2の反展開中心側となる端縁に沿う位置に保持されてい
る。
【0059】上記構成によれば、組付手順については前
述した第1実施形態と同様にして行うことが可能であ
る。すなわち、予めシートバック14自体の組付及びシ
ートバック表皮20の製作がなされた後、シートバック
表皮20をシートバックパッド18に被覆させる。この
被覆直後の状態では、シートバックサイド表皮56のス
リット90がリッド32の反展開中心側となる端縁に沿
う位置であるケース側第1屈曲部94とリッド側屈曲部
98との合わせ目からずれている可能性がある。そこ
で、シートバックサイド表皮56の各挿通孔92とリッ
ド前部32Bの各係止孔100、ケース側第2屈曲部9
6の各係止孔100とを各々同軸上に位置決めし、この
状態で各挿通孔92及び係止孔100内へ保持体102
の各クリップ106を挿入して係止させる。これによ
り、スリット90の位置ずれが解消されて、スリット9
0はリッド32の反展開中心側となる端縁に沿う位置に
保持される。なお、このようにスリット90を保持体1
02で保持することにより、乗員の着座或いはシートバ
ック14のリクライニング等が繰り返されても、スリッ
ト90の位置がずれることもなくなる。
【0060】一方、サイドドア22の側方から所定の高
荷重が作用すると、前述した第1実施形態の場合と同様
の作動を経て、インフレータ36が作動しバッグ38を
膨張させる。このため、バッグ38の膨張圧がリッド前
部32Bに作用して、リッド32がヒンジ34回りにサ
イドドア22側へ展開しようとする。これにより、バッ
グ38の膨張圧がリッド32を介してシートバックサイ
ド表皮56のスリット90に作用し、保持体102にも
作用する。このため、保持体102のクリップ106が
係止孔100から弾性変形することにより離脱して、保
持体102がリッド32及びエアバッグケース30から
離脱する。これにより、保持体102によるシートバッ
クサイド表皮56の保持状態が解除される。従って、シ
ートバックサイド表皮56はスリット90から破断し、
リッド32をサイドドア22側へと展開させる。この結
果、バッグ38はフロントシート10のシートクッショ
ン12に着座する乗員の上体側部とサイドドア22のド
アトリム28との間に膨出され、両者の間に介在され
る。
【0061】このように本実施形態では、シートバック
サイド表皮56の所定位置に予めスリット90を形成し
ておくと共に、保持体102をリッド32及びエアバッ
グケース30に係止させることでスリット90をリッド
32の反展開中心側となる端縁に沿う位置に保持させる
構成としたので、保持体102による保持状態を解除さ
せれば、殆ど抵抗を受けることなくシートバックサイド
表皮56をスリット90から破断させてサイドドア22
側へ展開させることができる。別言すれば、本実施形態
においても、第1実施形態の場合と同様に、縫合糸を一
切使わずにシートバックサイド表皮56を破断させて展
開させる構成であるため、シートバックサイド表皮56
を早期に展開させることができる。
【0062】加えて、本実施形態においても、第1実施
形態と同様に、保持体102によってシートバックサイ
ド表皮56に形成したスリット90をリッド32の反展
開中心側となる端縁に沿う位置に保持することができる
ため、リッド32を介したバッグ38の膨張圧を最も効
果的にスリット90に作用させることができる。従っ
て、この点でも、シートバックサイド表皮56の早期展
開に資することができる。
【0063】さらに、本実施形態では、前述した如く縫
合糸を切断させることなくシートバックサイド表皮56
をスリット90から破断させて展開させる構成であるた
め、縫合強度のバラツキによって表皮の展開所要時間に
バラツキが生じる(不安定になる)といったこともな
い。つまり、本実施形態では、シートバックサイド表皮
56には予めスリット90が形成されかつ非縫合状態と
されていること、及び、保持体102によって常時リッ
ド32の反展開中心側となる端縁に沿う位置にスリット
90が保持されていること、から、保持体102による
保持状態が解除されれば、シートバックサイド表皮56
を均一な時間で展開させることができる。すなわち、シ
ートバックサイド表皮56を安定的に展開させることが
できる。
【0064】また、本実施形態によれば、シートバック
表皮20のシートバックパッド18への被覆後に、シー
トバック14の側方から保持体102をワンタッチでリ
ッド32及びエアバッグケース30に装着させることが
できるため、組付作業性を向上させることができる。さ
らに、本実施形態によれば、同様の理由から、側突用の
エアバッグ装置24を備えていない通常のフロントシー
トの場合と同様の組付工程を経た後に、保持体102の
装着工程を後工程として追加するだけでよくなる。この
ため、シートバック表皮20に関する組付手順を変更す
る必要はなく、その意味で生産性を向上させることがで
きる。
【0065】さらに、本実施形態によれば、保持体10
2の表面をロゴやマーク(例えば、「SRS side
airbag」等)を施した意匠面として、或いはコ
ーションラベル(例えば、「シートバック装飾用等のカ
バー不可」等の文字を付する)として利用することがで
きる。
【0066】なお、本実施形態では、バッグ38の膨張
圧で保持体102全体をエアバッグケース30及びリッ
ド32から離脱させる構成としたが、これに限らず、バ
ッグ38の膨張圧で保持体102を分断させることによ
り保持体102を離脱させるようにしてもよい。例え
ば、図4からも判るように、バッグ38の膨張圧が最も
作用するのは保持体102におけるリッド32側となる
略半面であることから、保持体102の裏面におけるス
リット90との対向部位にV溝を形成しておくことによ
り、保持性能は前述した実施形態通りに維持することが
でき、しかもバッグ38の膨張圧が作用すると保持体1
02がV溝に沿って破断してそのリッド32側の半面の
みが離脱する。このため、保持体102の離脱時期をよ
り早くすることができる。また、例えば、クリップ10
6に縮径部を設けておき、クリップ106を軸方向に分
断するようにしても、同様の作用、効果が得られる。
【0067】以上の第1実施形態及び第2実施形態で
は、エアバッグ装置24をシートバック14の側部に配
設する構成を採り、又この構成を採るのが一般的である
が、これに限らず、シートクッション14の側部にエア
バッグ装置24を配設する構成を採ることも可能であ
る。
【0068】また、第1実施形態及び第2実施形態で
は、車両側方からの高荷重作用時にバッグ38がサイド
ドア22とフロントシート10の側部との間に膨出され
る構成を採ったが、これに限らず、図9に示される従来
技術で示したように、助手席用シートにおけるコンソー
ルボックス側の側部にエアバッグ装置24を配設する構
成を採ってもよい。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の本発
明に係るエアバッグ装置を備えた車両用シート構造は、
車両用シートの側部を覆う表皮に予め切断されかつ非縫
合状態とされた切断部を設けると共に、当該切断部をリ
ッドの反展開中心側となる端縁に沿う位置に位置させ、
さらに、切断部が前記端縁に沿う位置からずれないよう
に当該切断部を保持すると共に、リッドを介して所定値
以上の膨張圧が作用すると当該切断部の保持状態を解除
する保持手段を設けたので、側突時に表皮を安定的に早
期展開させることができるという優れた効果を有する。
【0070】請求項2記載の本発明に係るエアバッグ装
置を備えた車両用シート構造は、請求項1記載の発明に
おいて、表皮の車両用シートの側部への被覆後の状態に
おいて、保持手段を当該車両用シートの側部に装着可能
としたので、表皮に関する組付手順を変更する必要がな
く、これにより組付作業性及び生産性を向上させること
ができるという優れた効果を有する。
【0071】請求項3記載の本発明に係るエアバッグ装
置を備えた車両用シート構造は、車両用シートの側部を
覆う表皮を予め切断しかつ非縫合状態とすることで設け
られた一対の表皮端末部と、各表皮端末部にそれぞれ設
けられ、リッドの反展開中心側となる端部とエアバッグ
ケースにおけるリッドの反展開中心側に位置する端部と
で形成した溝部に挟持されることで一対の表皮端末部を
保持すると共に、リッドを介して所定値以上の膨張圧が
作用すると溝部から離脱して保持状態を解除する保持体
と、を有するので、側突時に表皮を安定的に早期展開さ
せることができるという優れた効果を有する。
【0072】請求項4記載の本発明に係るエアバッグ装
置を備えた車両用シート構造は、車両用シートの側部を
覆う表皮におけるリッドの反展開中心側となる端縁に沿
う位置に設けられたスリットと、このスリットを覆う位
置に設けられ、当該スリットが前記リッドの反展開中心
側となる端縁に沿う位置からずれないように保持すると
共に、リッドを介して所定値以上の膨張圧が作用すると
表皮から離脱して保持状態を解除する保持体と、を有す
るので、側突時に表皮を安定的に早期展開させることが
できるという優れた効果を有する。
【0073】さらに、本発明によれば、保持体の表面を
ロゴやマーク(例えば、「SRSside airba
g」等)を施した意匠面として、或いはコーションラベ
ルとして(例えば、「シートバック装飾用等のカバー不
可」等の文字を付する)利用することができるという優
れた効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るエアバッグ装置を備えたフ
ロントシート構造の要部を示す図3の1−1線に沿う要
部拡大断面図である。
【図2】図1に示されるエアバッグ装置が作動した状態
を示す図1に対応する要部拡大断面図である。
【図3】第1実施形態に係るエアバッグ装置を備えたフ
ロントシートを一部省略して示す斜視図である。
【図4】第2実施形態に係るエアバッグ装置を備えたフ
ロントシート構造の要部を示す図6の4−4線に沿う要
部拡大断面図である。
【図5】図4に示される構成における保持体及びシート
バックサイド表皮のスリットを分離した状態で示す斜視
図である。
【図6】第2実施形態に係るエアバッグ装置を備えたフ
ロントシート構造を一部省略して示す斜視図である。
【図7】従来構造に係るエアバッグ装置を備えたフロン
トシートを示す側面図である。
【図8】図7に示されるフロントシートにおける表皮構
造を中心に示す水平断面図である。
【図9】別の従来構造に係るエアバッグ装置を備えたフ
ロントシートを示す正面図である。
【図10】図9に示されるフロントシートにおける表皮
構造を中心に示す水平断面図である。
【符号の説明】
10 フロントシート(車両用シート) 24 エアバッグ装置 30 エアバッグケース 32 リッド 38 バッグ 56 シートバックサイド表皮(表皮) 58B 前端部(切断部、表皮端末部) 60B 後端部(切断部、表皮端末部) 64 保持体(保持手段) 78 保持体(保持手段) 86 溝部 90 スリット(切断部) 102 保持体(保持手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用シートの側部に配置されたエアバ
    ッグケースと、このエアバッグケース内に折り畳み状態
    で収容されたバッグと、エアバッグケースに対して展開
    可能に設けられかつ車両側方からの高荷重作用時にバッ
    グの膨張圧でシート幅方向へ展開して車両用シートの着
    座空間の側方へバッグを膨出させるリッドと、を含んで
    構成されるエアバッグ装置を備えた車両用シート構造で
    あって、 車両用シートの側部を覆う表皮に予め切断されかつ非縫
    合状態とされた切断部を設けると共に、当該切断部をリ
    ッドの反展開中心側となる端縁に沿う位置に位置させ、 さらに、前記切断部が前記端縁に沿う位置からずれない
    ように当該切断部を保持すると共に、リッドを介して所
    定値以上の膨張圧が作用すると当該切断部の保持状態を
    解除する保持手段を設けた、 ことを特徴とするエアバッグ装置を備えた車両用シート
    構造。
  2. 【請求項2】 表皮の車両用シートの側部への被覆後の
    状態において、前記保持手段を当該車両用シートの側部
    に装着可能とした、 ことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置を備
    えた車両用シート構造。
  3. 【請求項3】 車両用シートの側部に配置されたエアバ
    ッグケースと、このエアバッグケース内に折り畳み状態
    で収容されたバッグと、エアバッグケースに対して展開
    可能に設けられかつ車両側方からの高荷重作用時にバッ
    グの膨張圧でシート幅方向へ展開して車両用シートの着
    座空間の側方へバッグを膨出させるリッドと、を含んで
    構成されるエアバッグ装置を備えた車両用シート構造で
    あって、 車両用シートの側部を覆う表皮を予め切断しかつ非縫合
    状態とすることで設けられた一対の表皮端末部と、 各表皮端末部にそれぞれ設けられ、リッドの反展開中心
    側となる端部とエアバッグケースにおけるリッドの反展
    開中心側に位置する端部とで形成した溝部に挟持される
    ことで一対の表皮端末部を保持すると共に、リッドを介
    して所定値以上の膨張圧が作用すると溝部から離脱して
    保持状態を解除する保持体と、 を有することを特徴とするエアバッグ装置を備えた車両
    用シート構造。
  4. 【請求項4】 車両用シートの側部に配置されたエアバ
    ッグケースと、このエアバッグケース内に折り畳み状態
    で収容されたバッグと、エアバッグケースに対して展開
    可能に設けられかつ車両側方からの高荷重作用時にバッ
    グの膨張圧でシート幅方向へ展開して車両用シートの着
    座空間の側方へバッグを膨出させるリッドと、を含んで
    構成されるエアバッグ装置を備えた車両用シート構造で
    あって、 車両用シートの側部を覆う表皮におけるリッドの反展開
    中心側となる端縁に沿う位置に設けられたスリットと、 このスリットを覆う位置に設けられ、当該スリットが前
    記リッドの反展開中心側となる端縁に沿う位置からずれ
    ないように保持すると共に、リッドを介して所定値以上
    の膨張圧が作用すると表皮から離脱して保持状態を解除
    する保持体と、 を有することを特徴とするエアバッグ装置を備えた車両
    用シート構造。
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