JP3353565B2 - シート組込み式の側突用エアバッグ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、上下方向を幅方向
とする長尺矩形状のエアバッグを長手方向に沿って折り
畳んで収納して有し、車両シートのシートバックの側部
に組込まれ、車両側突時にエアバッグが車両内側部と乗
員の側部との間に展開するシート組込み式の側突用エア
バッグ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】車両の側突用エアバッグ装置には、車両
シートのシートバックの側部にエアバッグを収納してお
き、車両側突時に、エアバッグを車両内側部と乗員側部
との間に展開させるものがある。

【０００３】そのような側突用エアバッグ装置として
は、例えば、特開平６−６４４９１号公報に係る装置が
公知である。

【０００４】また、以下に説明する装置も考えられる。
図１５乃至図１８に係る比較例に基づき説明する。な
お、各図において、車両前方を矢印ＦＲで、車両幅方向
外側を矢印ＯＵＴで、車両上方を矢印ＵＰでそれぞれ示
す。

【０００５】図１５乃至図１７に示すように、モジュー
ルケース１００が、車両シート１０１のシートバック１
０２のシートバックフレーム１０４にこれのシートバッ
ク側面側に取り付けられる。モジュールケース１００に
は、シートバック背面側の部分に、インフレータ１０６
が収納されるとともに、シートバック正面側の部分に、
エアバッグ１０８が折り畳まれて収納される。

【０００６】図１８に示すように、エアバッグ１０８
は、上下方向を幅方向とする長尺矩形状とされ、長手方
向基端部がインフレータ１０６の外周を覆うように取り
付けられ、インフレータ１０６に外周に形成された噴出
口１０７がエアバッグ１０８内と連通される。エアバッ
グ１０８の長手方向先端が自由端とされて、エアバッグ
は、図１８に矢印Ａで示すように、長手方向に沿って交
互に折り畳まれる。

【０００７】モジュールケース１００には、シートバッ
ク側面側でかつシートバック正面側に開口部１１０が形
成され、開口部１１０はリッド１１２で塞がれている。

【０００８】車両側突時には、インフレータ１０６が作
動してガスが発生し、そのガスが噴出口１０７からエア
バッグ１０８内へ供給されてエアバッグ１０８を膨張さ
せる。エアバッグ１０８の膨張により、リッド１１２が
シートバック正面側からシートバック背面側へ外側に展
開する。リッド１１２を覆うシートカバー１１４は、リ
ッド１１２のシートバック前方側の縁部に沿って、縫合
されており、リッド１１２の展開圧によって縫合糸１１
６が破断され、シートカバー１１４が剥がれてリッド１
１２の展開が許容される。リッド１１２の展開により、
エアバッグ１０８がモジュールケース１００外へ車両内
側部と乗員１１８側部との間に展開する（図１６及び図
１７を参照）。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】ところで、図１７に示
すように、乗員１１８が車両扉のアームレスト１２０に
腕１２２を載せていたような場合には、エアバッグ１０
８が展開するとき、その中途で、エアバッグ１０８の展
開先端部は乗員の肘から肩に掛けて当接する。このよう
なときにも、その腕を押し退けてエアバッグ１０８を円
滑に展開させることが求められる。

【００１０】そのためには、インフレータ１０６の出力
を高めてガス量を多くすることが考えられるが、その場
合には、装置の大型化、コストの上昇等が招来される。

【００１１】本発明は、上記事実を考慮し、乗員がアー
ムレストに腕を載せているような場合にも、エアバッグ
の円滑な展開を適度な膨張圧で速やかに実現するシート
組込み式の側突用エアバッグ装置を提供することを目的
とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、上下方向を幅方向とする長尺矩形状のエアバッグを
長手方向に沿って折り畳んで収納して有し、車両シート
のシートバックの側部に組込まれ、車両側突時にエアバ
ッグが車両内側部と乗員側部との間に展開するシート組
込み式の側突用エアバッグ装置において、前記エアバッ
グの上側部分のみを下側へ折り、この状態でエアバッグ
を長手方向に沿って折り畳んで収納されており、前記エ
アバッグがアームレストに沿って展開することを特徴と
する。

【００１３】本発明の請求項２に係るシート組込み式の
側突用エアバッグ装置は、上下方向を幅方向とする長尺
矩形状のエアバッグを長手方向に沿って折り畳んで収納
して有し、車両シートのシートバックの側部に組込ま
れ、車両側突時にエアバッグが車両内側部と乗員側部と
の間に展開するシート組込み式の側突用エアバッグ装置
において、一部で連通して残部は前記エアバッグ内を上
室、下室の２室に区画すべくエアバッグを縫合し、エア
バッグを展開させるためにエアバッグにガスを供給する
インフレータを前記下室と連通させ、前記上室に対応す
る上側部分のみを下側へ折り返して下室に対応する下側
部分と重ね、この状態でエアバッグを長手方向に沿って
折り畳んで収納すると共に、前記エアバッグがアームレ
ストに沿って展開することを特徴とする。

【００１４】

【００１５】

【００１６】本発明の請求項３に係るシート組込み式の
側突用エアバッグ装置は、請求項１又は２の構成におい
て、折り重ねられた部分を脆弱に仮縫合することを特徴
とする。上記構成によれば、エアバッグは、通常時は、
車両シートのシートバックの側部において、折り畳まれ
て収納され、車両側突時に、車両内側部と乗員側部との
間に展開する。

【００１７】請求項１によれば、エアバッグは、まず
は、上側部分が下側へ折られたままで、長手方向に沿っ
て展開し、その後、上側部分が上方へ展開する。

【００１８】アームレストに乗員の腕が載っているよう
な場合には、エアバッグが、アームレストに沿って幅狭
に展開して、エアバッグの長手方向の展開先端部が腕の
比較的に下側の部分に、すなわち、腕の回転支点である
肩から離れた部分に当接してその部分を押す。このた
め、エアバッグは、適度な力で腕を押し退ける。その
後、エアバッグの上側部分が上方へ展開することによ
り、エアバッグは車両内側部と乗員側部との間に幅広と
されて全展開を得る。

【００１９】また、上側部分のみを下側へ折るには、例
えば、上側部分のみを下側部分の一方の外側面に重ねる
ように折り返し、あるいは、上側部分のみを下側部分の
両内側面間に折り入れるようにしてもよい。

【００２０】請求項２によれば、エアバッグは、まず
は、下室にガスが供給されて、主に下室の膨張により、
長手方向に沿って展開する。上室には、下室を経たガス
が供給され、上室の膨張は下室の膨張より遅れる。

【００２１】アームレストに乗員の腕が載っているよう
な場合には、エアバッグが、アームレストに沿って展開
して、膨張された下室に対応する部分が主に、腕の比較
的に下側の部分を押して腕を押し退ける。その後、上室
も全膨張され、エアバッグが全て膨張する。

【００２２】なお、下室とインフレータとを連通する部
位を、エアバッグの長手方向基端部に形成し、一方、そ
れと離間すべく、上室と下室とを連通する部位を、エア
バッグの長手方向先端部に形成するのが、上室の膨張を
遅らせる点で、効果的である。また、上室に対応する上
側部分のみを下室に対応する下側部分へ折り返して、下
室に対応する下側部分と重ねることで、エアバッグが幅
狭となってアームレスト上の腕に当接する。

【００２３】

【００２４】

【００２５】

【００２６】なお、エアバッグの長手方向に沿った展開
を優先し、下側に折られた部分の上方への展開を後にな
すことを確実に実現するためには、請求項３にあるよう
に、折り重ねられた部分を脆弱に仮縫合するのがよい。
すなわち、長手方向に沿った展開途中では下側へ折られ
た部分（上側部分、上側角部の部分）が上方へ展開しな
いように仮縫合が助力し、その長手方向に沿った展開後
には、仮縫合糸が破断して折り重ねられた部分の上方へ
の展開が可能となる。

【００２７】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係るシート組込み
式の側突用エアバッグ装置の第１の実施の形態を図１乃
至図７に基づき説明する。なお、各図において、車両前
方を矢印ＦＲで、車両幅方向外側を矢印ＯＵＴで、車両
上方を矢印ＵＰでそれぞれ示す。

【００２８】本実施の形態に係る側突用エアバッグ装置
のエアバッグ１０は、図１に示すように、上下方向を幅
方向とする長尺矩形状とされ、布を重ねてその外周部を
縫合することにより袋体として得られる。エアバッグ１
０の長手方向基端部は、他の部分に比して高さが略１／
２となるように幅が狭められている。その幅が狭められ
たエアバッグの長手方向基端部が、インフレータ１２の
外周を覆うように取り付けられ、インフレータ１２の外
周面に形成された噴出口１４とエアバッグ１０内とが連
通される。エアバッグ１０の長手方向先端は自由端とさ
れる。

【００２９】エアバッグ１０は、図２に示すように、ま
ず、長手方向寸法に渡って、上側部分１６が下側部分１
８の一方の外周面に重なるように、上側部分１６が図２
に鎖線で示す位置から実線で示す位置へ下側へ折られ
る。これにより、エアバッグ１０は、高さが略１／２と
なる幅狭となる。この状態で、エアバッグ１０は、図２
に矢印Ａで示すように、長手方向に沿って交互に折り畳
まれ（蛇腹折り、ないし、アコーディオン折り）、図３
の状態を得る。

【００３０】このようにして、エアバッグ１０が折り畳
まれ状態で、エアバッグ１０がインフレータ１２と共
に、モジュールケース（図４を参照）２０に収納され
る。モジュールケース２０は、図１５及び図１６に基づ
き前述した比較例のモジュールケース１００と同様の構
造であり、また、それと同様にして車両シート１０１の
シートバック１０２の側部に取り付けられる。

【００３１】車両側突時には、例えば、図示を省略する
側突センサが車両の側突状態を検出し、インフレータ１
２に着火電流が流れ、インフレータ１２が作動する。こ
れにより、インフレータ１２内のガス発生剤が着火され
てガスが発生し、このガスが噴出口１４からエアバッグ
１０内に供給されて、エアバッグ１０が膨張する。エア
バッグ１０は膨張によって、図１５及び図１６に基づき
前述した比較例にあるように、リッド１１２をシートバ
ック正面側からシートバック背面側へ外側に展開させ、
シートカバー１１４を剥がす如くして、モジュールケー
ス２０外へ、車両内側部と乗員１１８側部との間に展開
する。

【００３２】エアバッグ１０の展開過程を、以下に具体
的に説明する。エアバッグ１０は、まずは、上側部分１
６が下側へ折られたままで、長手方向に沿って展開し、
その後、上側部分１６が上方へ展開する。

【００３３】すなわち、図４に示すように、車両扉のア
ームレスト１２０に乗員１１８の腕１２２が載っている
ような場合には、図５に示すように、エアバッグ１０
が、アームレスト１２０に沿って幅狭に展開して、エア
バッグ１０の長手方向の展開先端部が腕１２２の比較的
に下側の部分に、すなわち、腕１２２の回転支点である
肩から離れた部分に当接してその部分を押す。このた
め、図６に示すように、エアバッグ１０は、適度な力で
腕１２２を押し退ける。その後、図７に示すように、エ
アバッグ１０の上側部分１６が上方へ展開することによ
り、エアバッグ１０は車両内側部と乗員側部との間に幅
広とされて全展開を得る。

【００３４】これにより、乗員１１８がアームレスト１
２０に腕１２２を載せているような場合にも、エアバッ
グ１０の円滑な展開を適度な膨張圧で速やかに実現する
ことができる。

【００３５】なお、本実施の形態では、エアバッグ１０
を、長手方向に沿って蛇腹折り、ないし、アコーディオ
ン折りで折っているが、例えば、図８に示すように、一
方向へ巻き取るようなロール折りでもよい。

【００３６】次に、第２の実施の形態を図９に基づき説
明する。上記第１の実施の形態では、エアバッグ１０の
上側部分１６を下側へ折るのに、上側部分１６を下側部
分１８の一方の外側面に重ねるように折り返している
が、本実施の形態のエアバッグ１０では、上側部分１６
を、鎖線で示す位置から実線で示す位置へ、下側部分１
８の両内側面間に折り入れるようにしている（カスタム
折りとされている）。

【００３７】この状態で、エアバッグ１０を長手方向に
沿って折り畳むのは、第１の実施の形態と同様であり、
また、それと同様な作用効果を奏することができる。

【００３８】次に、第３の実施の形態を図１０に基づき
説明する。本実施の形態では、エアバッグ１０の長手方
向先端部を除いて残部は、エアバッグ１０の幅方向中央
に沿って縫合糸５０で縫合されている。この縫合糸５０
はエアバッグ展開圧では破断されない強さに設定されて
いる。エアバッグ１０内では、長手方向先端部におい
て、上室５２と下室５４とが連通し（図１０に、連通口
を５６で示す）、残部において、上室５２と下室５４と
の２室に区画される。そして、インフレータ１２の噴出
口１４が、エアバッグ１０の長手方向基端で下室５４と
連通する態様である。このようなエアバッグ１０が、図
１０に矢印Ａで示すように、長手方向に沿って交互に折
り畳まれる。

【００３９】これによれば、車両側突時には、エアバッ
グ１０は、まずは、下室５４にガスが供給されて、主に
下室５４の膨張により、長手方向に沿って展開する。上
室５２には、下室５４を経て連通口５６からガスが供給
され、上室５２の膨張は下室５４の膨張より遅れる。

【００４０】アームレスト１２０に乗員１１８の腕１２
２が載っているような場合には、エアバッグ１０が、ア
ームレスト１１８に沿って展開して、膨張された下室５
４に対応する部分が主に、腕１２２の比較的に下側の部
分を押して腕１２２を押し退ける（第１の実施の形態に
係る図５乃至図７と異なり、エアバッグ１０は幅狭では
なく幅広のままで展開するが、下室５４に対応する部分
が大きな展開力を発揮するため）。その後、上室５２も
全膨張され、エアバッグ１０が全て膨張する。

【００４１】これによっても、上記第１の実施の実施の
形態と同様な効果が奏せられる。なお、下室５４とイン
フレータ１２の噴出口１４とを連通する部位を、エアバ
ッグ１０の長手方向基端に形成し、一方、それと離間す
べく、上室５２と下室５４とを連通する部位（連通口５
６）を、エアバッグ１０の長手方向先端部に形成するの
が、上室５４の膨張を遅らせる点で、効果的となる。

【００４２】また、図１０に鎖線で示すように、上室５
２に対応する上側部分１６を下室５４に対応する下側部
分１６へ折り返して、下室５４に対応する下側部分１８
と重ねることが可能である。この場合には、エアバッグ
１０が、幅狭となってアームレスト１２０上の腕１２２
に当接する分、効果的である。

【００４３】次に、第４の実施の形態を図１１及び図１
２に基づき説明する。本実施の形態では、エアバッグ６
０の長手方向先端部においてエアバッグ６０の上側角部
の部分６２が斜め下側へ折られ、この状態でエアバッグ
６０が長手方向に沿って折り畳まれて収納される。エア
バッグ６０は、第１乃至第３の実施の形態に係るエアバ
ッグ１０と異なり、長手方向基端部は幅狭に形成されな
いでインフレータ６４に取り付けられる。そして、イン
フレータ６４は、第１乃至第３の実施の形態に係るイン
フレータ１２とは異なり、エアバッグ１０の幅方向全部
に渡って対応する長さとされている。

【００４４】このようなエアバッグ６０が、図１１に矢
印Ａで示すように、長手方向に沿って交互に折り畳まれ
る。

【００４５】これによれば、長手方向先端部の上側角部
の部分６２が斜め下側へ折られたままで、長手方向に沿
って展開し、その後、上側角部の部分６２が上側へ展開
する。

【００４６】図１２に示すように、アームレスト１２０
に乗員１１８の腕１２２が載っているような場合、エア
バッグ６０が、アームレスト１２０に沿って、エアバッ
グ６０の長手方向先端部が下側に先細りとなるように傾
斜されて展開し、その先細先端６６が、図１２に示すよ
うに、腕１２２の比較的に下側の部分を押して腕１２２
を押し退ける。その後、上側角部の部分６２が上側へ展
開することにより、エアバッグ６０は全展開を得る（展
開終了状態を図１２に鎖線で示す）。

【００４７】本実施の形態によっても、上記第１の実施
の形態と同様な効果が奏せられる。次に、第５の実施の
形態を図１３に基づき説明する。本実施の形態では、上
記第４の実施の形態において、斜め下側へ折られた上側
角部の部分６２が下側の部分に脆弱に仮縫合される（図
１３に仮縫合糸を７０で示す）。これにより、エアバッ
グ６０の長手方向に沿った展開を優先し、上側角部の部
分６２の上方への展開を後になすことを確実に実現する
ことができる。すなわち、長手方向に沿った展開途中で
は斜め下側へ折られた上側角部の部分が上方へ展開しな
いように仮縫合が助力し、その長手方向に沿った展開後
には、仮縫合糸７０が破断して上側角部の部分６２の上
方への展開が可能となる。

【００４８】次に、第６の実施の形態を図１４に基づき
説明する。本実施の形態では、上記第１の実施の形態に
おいて、エアバッグ１０の長手方向先端部において、上
側部分１６が下側部分に脆弱に仮縫合される（図１４に
仮縫合糸を７２で示す）。

【００４９】これによれば、エアバッグ１０の長手方向
に沿った展開を優先し、上側部分１６の上方への展開を
後になすことを確実に実現することができる。すなわ
ち、長手方向に沿った展開途中では下側へ折られた上側
部分１６が上方へ展開しないように仮縫合が助力し、そ
の長手方向に沿った展開後には、仮縫合糸７２が破断し
て上側部分１６の上方への展開が可能となる。

【００５０】この仮縫合は、上記第３の実施の形態にお
いて、上室５２に対応する上側部分１６を下室５４に対
応する下側部分１６へ折り返して、下室５４に対応する
下側部分１８と重ねる場合にも、勿論、適用可能であ
る。

【００５１】なお、第３の実施の形態において、上室５
２に対応する上側部分１６を下室５４に対応する下側部
分１６へ折り返さない場合、また、第４の実施の形態で
は、エアバッグの折り畳後の幅寸法が、折り畳み前の幅
寸法と異ならないので、図１２に示す如く、折り畳み前
の幅寸法に相当する大きさのモジュールケース６８が必
要であるのに対し、上側部分が下側部分に折られた状態
で長手方向に沿って折り畳まれるエアバッグでは、エア
バッグの折り畳後の幅寸法が、折り畳み前の幅寸法より
小さくなる分、モジュールケース２０は小型化が可能で
ある。

【００５２】

【発明の効果】以上に説明したように、本発明の請求項
１乃至３に係るシート組込み式の側突用エアバッグ装置
によれば、乗員がアームレストに腕を載せているような
場合にも、エアバッグの円滑な展開を適度な膨張圧で速
やかに実現することができる。

【００５３】請求項２に係るシート組込み式の側突用エ
アバッグ装置によれば、エアバッグが幅狭となってアー
ムレスト上の腕に当接する分、請求項３に係るシート組
込み式の側突用エアバッグ装置によれば、エアバッグの
長手方向に沿った展開を優先し、下側に折られた部分
（上側部分、上側角部の部分）の上方への展開を後にな
すことを確実に実現することができる分、それぞれ上記
効果が顕著となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態に係るシート組込み
式の側突用エアバッグ装置のエアバッグの折り畳み前の
状態を示す斜視図である。

【図２】上側部分を下側に折った状態を示す図１に対応
する図である。

【図３】上側部分を下側に折った状態で長手方向に沿っ
て折り畳んだ状態を示す図１に対応する図である。

【図４】第１の実施の形態に係るシート組込み式の側突
用エアバッグ装置のエアバッグの展開前の状態を示す車
両幅方向外方から見た図である。

【図５】エアバッグの展開過程を示す図４に対応する図
である。

【図６】エアバッグの次の展開過程を示す図４に対応す
る図である。

【図７】エアバッグの最終展開過程を示す図４に対応す
る図である。

【図８】エアバッグをロール式に長手方向に沿って折り
畳んだ状態を示し、エアバッグの幅方向から見た図であ
る。

【図９】第２の実施の形態に係るシート組込み式の側突
用エアバッグ装置のエアバッグを示す斜視図である。

【図１０】第３の実施の形態に係るシート組込み式の側
突用エアバッグ装置のエアバッグを示す斜視図である。

【図１１】第４の実施の形態に係るシート組込み式の側
突用エアバッグ装置のエアバッグを示す斜視図である。

【図１２】第４の実施の形態に係るシート組込み式の側
突用エアバッグ装置のエアバッグの展開過程を示す車両
幅方向外側から見た図である。

【図１３】第５の実施の形態に係るシート組込み式の側
突用エアバッグ装置のエアバッグを示す斜視図である。

【図１４】第６の実施の形態に係るシート組込み式の側
突用エアバッグ装置のエアバッグを示す斜視図である。

【図１５】比較例に係る側突用エアバッグ装置をシート
バックに組込んで示し、車両上方から見た要部断面図で
ある。

【図１６】エアバッグ装置の作動状態を示す図１５に対
応する図である。

【図１７】比較例に係る側突用エアバッグ装置のエアバ
ッグの展開過程を示す車両幅方向外側から見た図であ
る。

【図１８】比較例に係る側突用エアバッグ装置のエアバ
ッグの折り畳み前の状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１０、６０ エアバッグ １６ 上側部分 １８ 下側部分 ５０ 縫合糸 ５２ 上室 ５４ 下室 ６２ 上側角部の部分 ７０、７２ 仮縫合糸 １０１ 車両シート １０２ シートバック １１８ 乗員 １２０ アームレスト

フロントページの続き (56)参考文献 特開 平６−64491（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−258659（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−216821（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−117610（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−169294（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−227348（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−228213（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−205750（ＪＰ，Ａ) 実開 平６−6124（ＪＰ，Ｕ) 登録実用新案3013763（ＪＰ，Ｕ) 特表 平９−501888（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B60R 21/16 - 21/32

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上下方向を幅方向とする長尺矩形状のエ
   アバッグを長手方向に沿って折り畳んで収納して有し、
   車両シートのシートバックの側部に組込まれ、車両側突
   時にエアバッグが車両内側部と乗員側部との間に展開す
   るシート組込み式の側突用エアバッグ装置において、 前記エアバッグの上側部分のみを下側へ折り、この状態
   でエアバッグを長手方向に沿って折り畳んで収納されて
   おり、前記エアバッグがアームレストに沿って展開する
   ことを特徴とするシート組込み式の側突用エアバッグ装
   置。
2. 【請求項２】 上下方向を幅方向とする長尺矩形状のエ
   アバッグを長手方向に沿って折り畳んで収納して有し、
   車両シートのシートバックの側部に組込まれ、車両側突
   時にエアバッグが車両内側部と乗員側部との間に展開す
   るシート組込み式の側突用エアバッグ装置において、 一部で連通して残部は前記エアバッグ内を上室、下室の
   ２室に区画すべくエアバッグを縫合し、エアバッグを展
   開させるためにエアバッグにガスを供給するインフレー
   タを前記下室と連通させ、前記上室に対応する上側部分
   のみを下側へ折り返して下室に対応する下側部分と重
   ね、この状態でエアバッグを長手方向に沿って折り畳ん
   で収納すると共に、前記エアバッグがアームレストに沿
   って展開することを特徴とするシート組込み式の側突用
   エアバッグ装置。
3. 【請求項３】 折り重ねられた部分を脆弱に仮縫合する
   ことを特徴とする請求項１又は２に記載のシート組込み
   式の側突用エアバッグ装置。