JP2002225412A - 捺印層形成用インクおよびそれを用いたシート - Google Patents
捺印層形成用インクおよびそれを用いたシートInfo
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Abstract
ない基材の必要な箇所に、基材本来の特性を損なうこと
なく、印刷を行って、滲まずに捺印やスタンプ押印可能
な捺印層を設けることができ、形成された捺印層は、O
CRリーダーやサーマルヘッドなどで剥離しない捺印層
形成用インクの提供。 【解決手段】 アクリル系光硬化性成分および光重合開
始剤を含むビヒクルに対して、多孔質微粒子およびドラ
イヤを配合したインクを用いて基材の少なくとも一方の
面の所定部に捺印層を設ける。
Description
クおよびそれを用いて形成された捺印やスタンプ押印可
能な捺印層を有してなるシートに関するものである。
「捺印」が行われる。一方、折り畳みカード、重ね合わ
せカード、情報隠ぺいシート等の親展性をもつ情報用シ
ートや各種整理シート、印刷用紙、複写用紙、各種ラベ
ルなどのビジネスフォームについても高機能化が進み、
プロセスカラー印刷で使用されるアート紙やコート紙、
あるいは感熱紙などに対し、フィルムをラミネートした
ものや樹脂をオーバーコートしたものからなる保護層を
有するビジネスフォームなどが多く使用されるようにな
っており、耐水性、擦り耐性、耐溶剤性の向上のために
保護層は重要な役割を担っている。
セスカラー印刷を施したパンフレットやカタログや書
類、あるいは感熱紙を用いた領収書など、保護層を有す
るビジネスフォームは捺印性やスタンプ押印適性がない
という問題があり、例えば、捺印性を必要とする感熱紙
とするためには、本来必要とされる保護層を設けない感
熱紙を使用していた。しかし、保護層を設けない感熱紙
は爪で擦ると発色したり、アセトンなどの溶剤と接触す
ると発色してしまう問題があった。そのため、捺印欄を
除いてOPニスなどをオーバーコート印刷することも行
われているが、従来の保護層に較べて効果が劣り、不十
分であった。
は、従来の問題を解決し、従来捺印性やスタンプ押印性
のない、アート紙やコート紙、あるいは感熱紙などに保
護層を設けた用紙(フィルム、シートなど)、プロセス
カラー印刷で使用されるアート紙やコート紙、あるいは
感熱紙などに対し、フィルムをラミネートしたものや樹
脂をオーバーコートしたものからなる保護層を有するビ
ジネスフォームなどの必要な所定の箇所に、本来の特性
(例えば耐水性、擦り耐性、耐溶剤性など)を損なうこ
となく、オフセット印刷などにより捺印層を容易に形成
して(部分的な印刷やスポット印刷が可能である)、捺
印性やスタンプ押印性を付与できる捺印層形成用インク
を提供することである。本発明の第2の目的は、この捺
印層形成用インクを用いて形成された捺印層を有してな
るシートを提供することである。
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、アクリル系光硬化性
成分などを含むビヒクルに対して、多孔質微粒子および
ドライヤを配合したインクを用いることにより前記課題
を解決できることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
形成用インクは、アクリル系光硬化性成分および光重合
開始剤を含むビヒクルに対して、多孔質微粒子およびド
ライヤを配合したことを特徴とする。
クは、請求項1記載の捺印層形成用インクにおいて、ビ
ヒクル100質量部に対して、多孔質微粒子20〜50
質量部およびドライヤ0.5〜5質量部を配合したこと
を特徴とする。
キ適性に優れており、オフセット印刷などにより、プロ
セスカラー印刷で使用されるアート紙やコート紙、ある
いは感熱紙などに対し、フィルムをラミネートしたもの
や樹脂をオーバーコートしたものからなる保護層を有す
るビジネスフォームなどの必要な箇所に部分的な印刷や
スポット印刷を行って、捺印やスタンプ押印可能な捺印
層を容易に設けることができる。従来の基材の保護層上
の必要な箇所に捺印層を設けるので基材の本来の特性
(耐水性、擦り耐性、耐溶剤性など)を損なうことがな
い。形成された捺印層は、機械適性に優れており、OC
Rリーダーやサーマルヘッドなどで剥離しない。
少なくとも一方の面の所定部に請求項1あるいは請求項
2記載の捺印層形成用インクを用いて形成された捺印や
スタンプ押印可能な捺印層を有してなることを特徴とす
る。
性成分としては、公知のアクリル系光重合性モノマーお
よび/またはアクリル系光重合性オリゴマーから任意に
選んで用いることができる。このような光重合性モノマ
ーとしては、例えばアクリル酸やメタクリル酸などの不
飽和カルボン酸又はそのエステル、例えばアルキル−、
シクロアルキル−、ハロゲン化アルキル−、アルコキシ
アルキル−、ヒドロキシアルキル−、アミノアルキル
−、テトラヒドロフルフリル−、アリル−、グリシジル
−、ベンジル−、フェノキシ−アクリレート及びメタク
リレート、アルキレングリコール、ポリオキシアルキレ
ングリコールのモノ又はジアクリレート及びメタクリレ
ート、トリメチロールプロパントリアクリレート及びメ
タクリレート、ペンタエリトリットテトラアクリレート
及びメタクリレートなど、アクリルアミド、メタクリル
アミド又はその誘導体、例えばアルキル基やヒドロキシ
アルキル基でモノ置換又はジ置換されたアクリルアミド
及びメタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド及び
メタクリルアミド、N,N′−アルキレンビスアクリル
アミド及びメタクリルアミドなど、アリル化合物、例え
ばアリルアルコール、アリルイソシアネート、ジアリル
フタレート、トリアリルイソシアヌレートなどを挙げる
ことができる。
は、例えばイソボルニルアクリレート又はメタクリレー
ト、ノルボルニルアクリレート又はメタクリレート、ジ
シクロペンテノキシエチルアクリレート又はメタクリレ
ート、ジシクロペンテノキシプロピルアクリレート又は
メタクリレートなど、ジエチレングリコールジシクロペ
ンテニルモノエーテルのアクリル酸エステル又はメタク
リル酸エステル、ポリオキシエチレン若しくはポリプロ
ピレングリコールジシクロペンテニルモノエーテルのア
クリル酸エステル又はメタクリル酸エステルなど、ジシ
クロペンテニルシンナメート、ジシクロペンテノキシエ
チルシンナメート、ジシクロペンテノキシエチルモノフ
マレート又はジフマレートなど、3,9−ビス(1,1
−ビスメチル−2−オキシエチル)−スピロ[5,5]
ウンデカン、3,9−ビス(1,1−ビスメチル−2−
オキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピ
ロ[5,5]ウンデカン、3,9−ビス(2−オキシエ
チル)−スピロ[5,5]ウンデカン、3,9−ビス
(2−オキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキ
サスピロ[5,5]ウンデカンなどのモノ−、ジアクリ
レート又はモノ−、ジメタアクリレート、あるいはこれ
らのスピログリコールのエチレンオキシド又はプロピレ
ンオキシド付加重合体のモノ−、ジアクリレート、又は
モノ−、ジメタアクリレート、あるいは前記モノアクリ
レート又はメタクリレートのメチルエーテル、1−アザ
ビシクロ[2,2,2]−3−オクテニルアクリレート
又はメタクリレート、ビシクロ[2,2,1]−5−ヘ
プテン−2,3−ジカルボキシルモノアリルエステルな
ど、ジシクロペンタジエニルアクリレート又はメタクリ
レート、ジシクロペンタジエニルオキシエチルアクリレ
ート又はメタクリレート、ジヒドロジシクロペンタジエ
ニルアクリレート又はメタクリレートなどの光重合性モ
ノマーを用いることができる。これらの光重合性モノマ
ーは単独で用いてもよいし2種以上組み合わせて用いて
もよい。
エポキシ樹脂のアクリル酸エステル例えばビスフェノー
ルAのジグリシジルエーテルジアクリレート、エポキシ
樹脂とアクリル酸とメチルテトラヒドロフタル酸無水物
との反応生成物、エポキシ樹脂と2−ヒドロキシエチル
アクリレートとの反応生成物、グリシジルジアクリレー
トと無水フタル酸との開環共重合エステル、メタクリル
酸二量体とポリオールとのエステル、アクリル酸と無水
フタル酸とプロピレンオキシドから得られるポリエステ
ル、ポリビニルアルコールとN−メチロールアクリルア
ミドとの反応生成物、ポリエチレングリコールと無水マ
レイン酸とグリシジルメタクリレートとの反応生成物な
どのような不飽和ポリエステル系プレポリマーや、ポリ
ビニルアルコールを無水コハク酸でエステル化した後、
グリシジルメタクリレートを付加させたものなどのよう
なポリビニルアルコール系プレポリマー、メチルビニル
エーテル−無水マレイン酸共重合体と2−ヒドロキシエ
チルアクリレートとの反応生成物又はこれにさらにグリ
シジルメタクリレートを反応させたものなどのポリアク
リル酸又はマレイン酸共重合体系プレポリマーなど、そ
のほか、ウレタン結合を介してポリオキシアルキレンセ
グメント又は飽和ポリエステルセグメントあるいはその
両方が連結し、両末端にアクリロイル基又はメタクロイ
ル基を有するウレタン系プレポリマーなどを挙げること
ができる。これらのアクリル系光重合性オリゴマーは、
重量平均分子量凡そ2000〜30000の範囲のもの
が適当である。
のもので良く、例えば、1−ヒドロキシ−シクロヘキシ
ル−フェニル−ケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−
1−フェニル−プロパン−1−オン、1−[4−(2−
ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−
メチル−1−プロパン−1−オン、2−メチル−1−
[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプ
ロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ
−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1−
ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−
トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイド−ビス
(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォ
スフィンオキサイドなどが挙げられる。これらの光重合
開始剤は、それぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を
組み合わせて用いてもよい。その含有量は、通常アクリ
ル系光硬化性成分100質量部当り、5〜15質量部の
範囲で選ばれるのが好ましい。
質微粒子でも、有機系多孔質微粒子でも、あるいは両者
の混合物でもよく、特に限定されるものではない。中で
も無機系多孔質微粒子は好ましく使用できる。
例としては、例えば、シリカ微粒子では、ミズカシルP
−526、P−801、P−527、P−603、P8
32、P−73、P−78A、P−78F、P−87、
P−705、P−707、P−707D(水沢化学社
製)、Nipsil E200、E220、SS−10
F、SS−15、SS−50(日本シリカ工業社製)、
SYLYSIA730、310(富士シリシア化学社
製)など、炭酸カルシウム微粒子では、Brillia
nt−15、Brilliant−S15、Unibu
r−70、PZ、PX、ツネックスE、Vigot−1
0、Vigoto−15、Unifant−15FR、
Brilliant−1500、ホモカルD、ゲルトン
50(白石工業社製)などを、スルホ・アルミン酸カル
シウム微粒子では、サチンホワイトSW、SW−B、S
W−BL((白石工業社製)などを、アルミナ微粒子で
は、AL−41G、AL−41、AL−42、AL−4
3、AL−44、AL−41E、AL−42E、AL−
M41、AL−M42、AL−M43、AL−M44、
AL−S43、AM−21、AM−22、AM−25、
AM−27(住友化学社製)、酸化アルミニウムC(日
本アエロジル社製)などを、二酸化チタン微粒子では二
酸化チタンT805、P25(日本アエロジル社製)な
どを挙げることができる。
えば、四フッ化エチレン樹脂(三井デュポンフルオロケ
ミカル社 テフロン30J)、六フッ化ビニリデン樹脂
(ダイキン工業 ネオフロンCTFE)、三フッ化塩化
エチレン樹脂(ダイキン工業ネオフロンVDF)、六フ
ッ化プロピレン樹脂(ダイキン工業 ネオフロンFE
P)、フッ化エチレン−プロピレン共重合体樹脂(三井
デュポンフルオロケミカル社 テフロン120J)、各
種デンプン系微粒子、微粒状アクリル樹脂、微粒状メタ
クリル樹脂などが挙げられる。これらの多孔質微粒子は
単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせて用いても
よい。
に限定されるものではないが、好ましくはアクリル系光
硬化性成分および光重合開始剤を含むビヒクル100質
量部に対して、多孔質微粒子を20〜50質量部、より
好ましくは30〜40質量部配合することが望ましい。
20質量部未満では捺印性やスタンプ押印性を改善でき
ない恐れがあり、50質量部を超えると粘度が高くなり
印刷インク適性が低下するとともに捺印層が脆くなり、
機械適性が悪化する恐れがあるので、いずれも好ましく
ない。
重合亜麻仁油などの酸化重合乾燥型乾性油の乾燥を促進
するものであり、具体的には、例えば、コバルトドライ
ヤ、マンガンドライヤあるいは両者併用のコンビネーシ
ョンドライヤなどを挙げることができる。ドライヤの配
合量は、特に限定されるものではないが、好ましくはア
クリル系光硬化性成分および光重合開始剤を含むビヒク
ル100質量部に対して、0.5〜5質量部、好ましく
は1〜3質量部である。0.5質量部未満では捺印性や
スタンプ押印性を改善できない恐れがあり、5質量部を
超えても捺印性やスタンプ押印性の改善効果があまり以
上高くならず、不経済となる。
に、所望に応じて慣用されている添加成分、例えば、反
応性希釈剤、粘着付与剤、粘度調整剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、安定剤、着色剤、滑剤、増感剤などを含有
させることもできる。
ト印刷機に使用するのが最も好ましく、グラビアコータ
ー、フレキソコーター、エアナイフコーター、バーコー
ターなどの塗工手段により基材の少なくとも一方の面の
所定部に塗工し、捺印層を有するシートを形成すること
ができる。
押印性のない基材であり、例えば、染み込みがないか、
あるいは少ないアート紙やコート紙、それに保護層を設
けた用紙(フィルム、シートなど)、プロセスカラー印
刷を施したパンフレットやカタログや書類などや、保護
層を有するビジネスフォームなどを挙げることができ
る。また、基材面へのインクの塗工量は、特に限定され
ないが、例えば0.5〜30g/m2 、好ましくは3〜
20g/m2 、さらに好ましくは5〜15g/m 2 とす
る。
明する説明図である。図1において、本発明のシート1
は、本発明の捺印層形成用インクを使用して上面に保護
層を有するサーマル紙などの基材2の上面の所定の箇所
に捺印層3が形成してある。
す説明図であり、本発明のシート1の上面の所定の箇所
に捺印層3が形成してあり、下面の左端部に防浸処理層
6を介して再貼着・再剥離可能な接着剤層4を有してい
る。
用例を示す斜視図であり、基材2の上面の所定の箇所に
捺印層3が形成してあり、上面に印刷インキを用いて印
刷された文字7や記入欄8のあるシート1が複数枚積層
されている。
線の断面図である。上表面に捺印層3を有しており、さ
らに下面の左端部に防浸処理層6を介して再貼着・再剥
離可能な接着剤層4を有しているシート1が順次複数枚
積層され、台紙9上に一体化されている。シート1を一
枚ずつめくって剥がし、他の被貼着体に貼着する用途な
どに用いることができる。
詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約さ
れるものではない。 (実施例1)ポリエチレングリコールジアクリレート
(n=13〜14)〈商品名:アロニックスM−260
(東亜合成化学社製)〉92質量部と光重合開始剤〈商
品名:VICURE55(アクゾノーベル社製)〉8質
量部を混合してアクリル系紫外線硬化性成分を主成分と
するビヒクルを調製した。得られたビヒクル100質量
部にドライヤを1.5質量部添加した。この混合液に合
成シリカ微粒子〈商品名:Nipgel AZ−200
(日本シリカ工業社製)〉35質量部を混練する。さら
に添加剤としてメチルハイドロキノン(安定剤)0.1
質量部を加えて三本ロールミルを使用して混練して、本
発明の捺印層形成用インクを調製した。次に、得られた
本発明の捺印層形成用インクを樹脂凸版を使用してオー
バーコート層を持つ感熱紙〈サーマルペーパ130LA
B−1(リコー社製)〉上に1.5g/m2 になるよう
にドライオフセット印刷(高圧水銀灯で硬化)を行って
印刷適性を評価するとともに、捺印層を有する本発明の
シートを作った。得られた本発明のシートの捺印層につ
いて、下記の評価方法により捺印性、捺印滲み性および
機械適性を評価した。評価結果を表1に示す。
〈商品名:シャチハタ Xスタンパー〉を使用して捺印
を行う。捺印後5秒間放置したのち、キムワイプ ワイ
パーS−200〈商品名:クレシア社製〉で捺印表面を
拭き取る。この時、印影が全く流れないものを「◎」、
やや流れるものを「○」、印影が流れるが判読可能なも
のを「△」、印影が流れ全く読み取れないものを
「×」、と評価した。
鑑〈商品名:シャチハタ Xスタンパー〉を使用して捺
印を行う。捺印後10時間放置したのち、捺印表面を観
察する。この時、印影に全く滲みがないものを「○」、
印影に僅かに滲みがあるが判読には全く問題ないものを
「△」、印影が滲んでしまい読み取り難いものを
「×」、と評価した。
ハンテープを貼付し、幅50mmの2kgのローラーで
密着させる。1分間放置したのち、ゆっくりとセロハン
テープを剥がす。このときセロハンテープにより捺印層
印刷部が全く剥がされないものを「○」、僅かに剥がれ
るものを「△」、殆ど剥がされてしまうものを「×」、
と評価した。
を3質量部に変更した以外は実施例1と同様にして、本
発明のシートを作り、捺印層の捺印性、捺印滲み性およ
び機械適性を評価した結果を表1に示す。
を1質量部に変更した以外は実施例1と同様にして、本
発明のシートを作り、捺印層の捺印性、捺印滲み性およ
び機械適性を評価した結果を表1に示す。
カ微粒子を炭酸カルシウム微粒子〈商品名:ソフトン2
200(備北粉化工業社製)〉に変更した以外は実施例
1と同様にして、本発明のシートを作り、捺印層の捺印
性、捺印滲み性および機械適性を評価した結果を表1に
示す。
カ微粒子を酸化アルミニウム微粒子〈商品名:酸化アル
ミニウムC(日本アエロジル社製)〉に変更した以外は
実施例1と同様にして、本発明のシートを作り、捺印層
の捺印性、捺印滲み性および機械適性を評価した結果を
表1に示す。
レングリコールジアクリレート(n=13〜14)〈商
品名:アロニックスM−260(東亜合成化学社製)〉
をトリメチロールプロパントリアクリレート〈商品名:
アロニックスM−309(東亜合成化学社製)〉に変更
した以外は実施例1と同様にして、本発明のシートを作
り、捺印層の捺印性、捺印滲み性および機械適性を評価
した結果を表1に示す。
コート層を持つ感熱紙〈サーマルペーパ130LAB−
1(リコー社製)〉に捺印層を設けることなくそのまま
使用して、実施例1と同様にして捺印性、捺印滲み性お
よび機械適性を評価した結果を表1に示す。
成用インクにおいてドライヤ使用しなかった以外は実施
例1と同様にして捺印性、捺印滲み性および機械適性を
評価した結果を表1に示す。
ニス76質量部とアマニ油ワニス14質量部を混合し、
木ロウ(バルチミン酸グリセリド)7質量部とドライヤ
ー3質量部を混合した。得られたワニスに合成シリカ微
粒子〈商品名:Nipgel AZ−200(日本シリ
カ工業社製)〉35質量部を加えて三本ロールミルを使
用して、比較のための捺印層形成用インクを調製した。
得られたインクを樹脂凸版を使用してオーバーコート層
を持つ感熱紙〈サーマルペーパ130LAB−1(リコ
ー社製)〉上に1.5g/m2 になるようにドライオフ
セット印刷を行い、比較のためのシートを作った。実施
例1と同様にして、捺印層の捺印性、捺印滲み性および
機械適性を評価した結果を表1に示す。
量部にロジン変性マレイン酸〈商品名:テスポール11
52(日立化成ポリマー社製)〉7質量部を溶解させ
る。得られた液100質量部にドライヤを1.5質量部
添加する。この液に合成シリカ微粒子〈商品名:Nip
sil SS−50(日本シリカ工業社製)〉40質量
部を混練する。さらにこの混練品にロール転写性向上剤
としてグリセリン5質量部を加えて三本ロールミルを使
用して混練して、比較のための捺印層形成用インクを調
製した。次に、得られたインクを樹脂凸版を使用してオ
ーバーコート層を持つ感熱紙〈サーマルペーパ130L
AB−1(リコー社製)〉上に3g/m2 になるように
ドライオフセット印刷を行って、捺印層を有するシート
を作った。実施例1と同様にして、捺印層の捺印性、捺
印滲み性および機械適性を評価した結果を表1に示す。
適性に優れるとともに、表1から、捺印層の捺印性、捺
印滲み性および機械適性がいずれも優れることが判る。
それに対して、比較例1の場合は、オーバーコート層を
持つ感熱紙に捺印層を設けることなくそのまま使用する
と捺印性に劣り、比較例2の捺印層形成用インクは捺印
滲み性に劣り、比較例3の捺印層形成用インクは捺印性
および機械適性に劣り、比較例4の捺印層形成用インク
は捺印性、捺印滲み性および機械適性がいずれも劣るこ
とが判る。
印性、押印滲み性、機械適性が高い理由は明瞭ではない
が、インク中のアクリル系光硬化性成分が光重合して高
分子化すること、多孔質微粒子が捺印やスタンプなどの
成分を吸着したり吸収することおよびドライヤが捺印や
スタンプなどの成分の酸化重合を促進することなどが考
えられるが、この限りではない。
ンクは、印刷インキ適性に優れており、ドライオフセッ
ト印刷などにより、従来捺印性やスタンプ押印性のない
基材の必要な箇所に、基材の本来の特性(耐水性、擦り
耐性、耐溶剤性など)を損なうことなく、部分的な印刷
やスポット印刷を行って、捺印やスタンプ押印可能な捺
印層を容易に設けることができ、形成された捺印層は、
捺印性やスタンプ押印性や捺印滲み性および機械適性に
優れており、OCRリーダーやサーマルヘッドなどで剥
離しないという顕著な効果を奏する。
クは、アクリル系光硬化性成分および光重合開始剤を含
むビヒクル100質量部に対して、多孔質微粒子20〜
50質量部およびドライヤ0.5〜5質量部を配合した
ので、請求項1記載の捺印層形成用インクと同じ作用効
果を奏するとともに、印刷インク適性、捺印性やスタン
プ押印性、捺印滲み性、機械適性の確実な改善を行うこ
とができ、かつアクリル系光硬化性成分の光硬化が十分
行えるという顕著な効果を奏する。
少なくとも一方の面の所定部に請求項1あるいは請求項
2記載の捺印層形成用インクを用いて形成された捺印や
スタンプ押印可能な捺印層を有してなるので、捺印性や
スタンプ押印性や捺印滲み性および機械適性に優れてお
り、OCRリーダーやサーマルヘッドなどで剥離しない
という顕著な効果を奏する。
である。
する説明図である。
る。
面説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 アクリル系光硬化性成分および光重合開
始剤を含むビヒクルに対して、多孔質微粒子およびドラ
イヤを配合したことを特徴とする捺印層形成用インク。 - 【請求項2】 ビヒクル100質量部に対して、多孔質
微粒子20〜50質量部およびドライヤ0.5〜5質量
部を配合したことを特徴とする請求項1記載の捺印層形
成用インク。 - 【請求項3】 基材の少なくとも一方の面の所定部に請
求項1あるいは請求項2記載の捺印層形成用インクを用
いて形成された捺印やスタンプ押印可能な捺印層を有し
てなることを特徴とするシート。
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JPH0726152U (ja) * | 1993-10-15 | 1995-05-16 | 共同印刷株式会社 | 被熱転写記録媒体 |
JPH0858255A (ja) * | 1994-08-29 | 1996-03-05 | Kyodo Printing Co Ltd | 乗車券紙 |
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