JP2002224162A - 体液吸収性物品 - Google Patents
体液吸収性物品Info
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Abstract
ば、薄型でありながら、吸収容量が大きく、さらに長時
間の着用にも耐え得るようにする。 【解決手段】身体の肌に面する側に設けられた液透過性
の表面層2を通った尿と接触するとこれ自体が収縮する
収縮性材27と、この収縮性材27に対して実質的に一
体化されている体液吸収性材とからなる吸収材25が、
身体の肌から遠ざかる側に設けられた防漏層より上方に
配置されている。吸収材25は、その一端部が物品に対
して固定されている。
Description
る、使い捨ての紙おむつ、生理用ナプキンなどの体液吸
収性物品に関する。
身体の肌に面する側に設けられた液透過性の表面層、身
体の肌から遠ざかる側に設けられた防漏層、および両者
の間に設けられた体液吸収性部を有する。
は、種々のものが知られているが、吸収性素材として、
高吸水性ポリマー、綿状パルプ(フラッフパルプ)、ク
レープ紙などの吸収紙を主としている。近年の高吸水性
ポリマー技術の進展に伴い、より薄型化した体液吸収性
部の形成が可能となり、したがって製品の吸収部分の身
体へのフィット性が向上し、モレが少なくなってきてい
る。
って、薄型でありながら、吸収容量が大きく、さらに長
時間の着用にも耐えるさらに新たな製品開発の要求とな
ってあらわれる。
えば、尿の場合であっては多数回の排尿量のすべてを体
液吸収性部が吸収しなければならない。しかし、排尿が
繰り返えされるごとに体液吸収性部の吸収速度は遅くな
り、特に体液吸収性部の長手方向端部まで体液が吸収さ
れないことが多い。この原因としては、体液の縦方向
(製品の長手方向)への拡散が十分でないこと、高吸水
性ポリマーの膨潤による拡張濡れが阻害されるいわゆる
ゲルブロッキング現象が起こるためとされている。
2000−510031号、及び特表2000−510
033号などの縦方向への濡れ拡がりを助ける技術、特
表2000−510031号、特表2000−5100
33号などの高吸水性ポリマーのゲルブロッキングを防
ぐ技術、高吸水性ポリマーの形状や組み込みの工夫、濡
れによって膨潤する空間を確保する方法などが提案され
ている。
用いても、十分な解決策となっていない。この原因を改
めて検討すると、従来の体液吸収性物品の体液吸収性部
は縦長とし製品の長手方向に沿って配置し、体液排出部
位が体液吸収性部のほぼ中心に位置するように設計し、
排出部位からの体液は長手方向端部まで濡れ拡がる(拡
散する)であろうことを前提としていた。したがって、
体液の長手方向拡散が十分がない限り、本質的に、体液
吸収性部全体で体液を吸収することはできない。
性部内での体液の拡散には限界があることを踏まえ、体
液との接触により収縮する収縮性材を利用して、体液の
吸収部が位置変化するように構成することにより、吸収
材全体を有効的に利用し、全体としてみれば、薄型であ
りながら、吸収容量が大きく、さらに長時間の着用にも
耐え得る体液吸収性物品を提供することにある。他の課
題は、体液排出部位に対してその吸収部位が体液の排出
に伴なって更新されるようにすることにある。別の課題
は、高吸水性ポリマーの膨潤による拡張濡れが阻害され
るいわゆるゲルブロッキング現象がなく、高吸水性ポリ
マーの機能が十全に発揮される体液吸収性物品を提供す
ることにある。
明は次記のとおりである。 <請求項1記載の発明>身体の肌に面する側に設けられ
た液透過性の表面層、身体の肌から遠ざかる側に設けら
れた防漏層、および両者の間に設けられた体液吸収性部
を有する吸収性物品であって、前記体液吸収性部内に、
体液との接触により収縮する所定長さの収縮性材と、こ
の収縮性材に対して実質的に一体化されている体液吸収
性材とからなる吸収材が配置され、その一端部が物品に
対して固定されていることを特徴とする体液吸収性物
品。
所定長さの収縮性材と、この収縮性材に対して実質的に
一体化されている体液吸収性材とからなる吸収材が、体
液吸収性部内にあって収縮材が収縮可能に配置されてい
るから、収縮性材が体液と接触すると収縮し、これに伴
なって実質的に一体化された体液吸収性材も収縮する。
その結果、体液排出部位に対して、体液吸収性材が先に
吸収した部位が逃げるようになり、これに代わって体液
吸収性材の新たな部位が位置するようになり、つまり体
液排出部位に対して、体液吸収性材の吸収部が体液の排
出に伴なって更新され、位置変化する。したがって、吸
収材全体を有効的に利用でき、全体としてみれば、体液
吸収性部が薄型でありながら、吸収容量が大きく、さら
に長時間の着用にも耐え得る体液吸収性物品を得ること
ができる。他方、吸収材は、体液吸収性部内に固定する
ことなく配置することも考えられるが、体液吸収性材の
移動方向が定まらないとともに、吸収材がある程度移動
したとき、他の材料との摩擦力によりそれ以上移動しな
くなる状態も発見された。しかるに、本発明に従って、
吸収材の一端部を物品に対して固定すると、常にその固
定部に向かって収縮性材及び体液吸収性材が収縮するよ
うになるので、体液排出部位に対する体液吸収性材の吸
収部の位置更新が確実に行われるようになる。また、吸
収材と他の材料との摩擦を生じたとしても、収縮性材の
収縮力が一方向にのみ作用するので、吸収材の移動が確
実に行われる。
使用面側シート及び裏面側シートを有し、前記使用面側
シートと裏面側シートとが製品の幅方向に間隔を置いた
位置に長手方向に沿う固定部を有し、隣接する固定部の
間が長手方向に沿うチャンネル空間とされ、前記チャン
ネル空間内に吸収材が設けられ、この吸収材の一端部が
物品に対して固定されている請求項1記載の体液吸収性
物品。
設けられ、この吸収材の一端部が物品に対して固定され
ているから、たとえば使用面側シート及び裏面側シート
の少なくとも一方に固定されているから、吸収材の収縮
が円滑かつ確実に行われる。さらに、チャンネル空間内
を体液がその長手方向に沿って移動及び拡散可能であ
る。また、製品の装着時、チャンネル空間が緩衝部また
はクッション部となり、肌に対する接触性が良好とな
る。
性ポリマー、及びこの高吸水性ポリマーの担体からなる
体液吸収性材と、収縮性材とを有し、この収縮性材に対
して前記体液吸収性材とが実質的に一体化されている請
求項1または2記載の体液吸収性物品。
リマーとこの高吸水性ポリマーの担体とからなる。した
がって、体液との接触による収縮性材の収縮に伴なって
体液吸収性材が収縮するとき、体液排出部位に対して、
体液吸収性材の高吸水性ポリマー吸収部が体液の排出に
伴なって更新されるので、高吸水性ポリマーの膨潤によ
る拡張濡れが阻害されるいわゆるゲルブロッキング現象
がなく、高吸水性ポリマーの機能が十全に発揮されるも
のとなる。
吸収性材とは、長手方向に間欠的に固定されることによ
り実質的に一体化されている請求項1〜3のいずれか1
項に記載の体液吸収性物品。
は、長手方向に間欠的に固定されているので、体液吸収
性材が効果的に収縮する。
固定されていない自由端部である請求項1〜4のいずれ
か1項に記載の体液吸収性物品。
は、収縮性材の収縮に伴なって外れるように物品に仮止
めされている請求項1〜4のいずれか1項に記載の体液
吸収性物品。
由端部であるほか、収縮性材の収縮力が働いたとき、そ
の収縮力で外れる程度の仮止めされていてもよい。この
仮止めは、製品の製造過程や運送過程で吸収材の位置ず
れを生じさせないために望まれるものである。
設され、その固定部が配列方向の一端部と他端部とに選
択されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の体液
吸収性物品。
の長手方向に配列して状態で並設するとき、すべての吸
収材を長手方向一端部において固定すると、すべての吸
収材はその一端部側に移動するために、他端部での吸収
能力が低下する。これに対して、本発明に従って、固定
部を配列方向の一端部と他端部とに選択すると、配列方
向に関し平均した吸収能力を発揮させることができる。
参照しながらさらに詳説する。前述のように、本発明は
使い捨ての紙おむつ、生理用ナプキンなどの体液吸収性
物品一般に適用されるが、おむつ使用時(装着時)に背
側の左右両側部を腹側の左右両側部に持ち込み、これら
をテープファスナー(粘着剤テープファスナー及び面フ
ァスナーを含む)により接合するタイプのいわゆるテー
プ式紙おむつに対する適用例を説明すれば、パンツ型使
い捨ておむつやパッド型使い捨て吸収性物品での実施の
形態や、生理用ナプキンでの実施の形態も直ちに推測で
きると思われるので、後二者の例についてはその説明を
省略する。
例に係る使い捨ておむつは、図1及び図2に示すよう
に、身体の肌に面する側に設けられた液透過性の不織
布、あるいは孔開きフィルムなどからなり、着用者の肌
に直接触れる長方形の表面シート2、身体の肌から遠ざ
かる側に設けられたポリエチレンプラスチックフィルム
などからなる長方形の不透液性バックシートなどからな
る防漏層3、および両者の間に設けられた体液吸収体2
0のみからなる体液吸収性部1を有する。
面側には、可撓性の外形シート4を有し、この外形シー
ト4は1枚の不織布または複数枚の通気・撥水性の不織
布を積層固定したものからなる。
周り起立カフスC,Cがそれぞれ形成され、この起立カ
フスCは、実質的に幅方向に連続した起立シート8と、
たとえば糸ゴムからなる一本のまたは複数本の伸縮部材
9とにより構成されている。さらに詳細には、起立カフ
スCは、起立シート8を二重にして形成され、伸縮部材
9を包んでホットメルト接着剤などにより固着した状態
で形成されたものである。各起立カフスC,Cを形成す
る起立シート8は、透液性でなく不透液性もしくは疎水
性であるのが望ましい。また、不織布などの透液性シー
トに対してシリコン処理などにより液体をはじく性質と
なるようにしてもよい。さらに、通気もしくは蒸気透過
性を有しているのが望ましい。起立シート8の間に不透
液性フィルムシートを挟み込み、さらに防漏性を高める
ことができる。
2及び外形シート4にホットメルト接着剤などにより固
着されている。その結果、二重の起立シート8のこの固
着始端は、起立カフスCの起立端を形成している。この
起立端より先端側は、製品本体に固定されていない自由
部分である。
端部は、ホットメルト接着剤などにより、自由部分がそ
の先端を物品の中央側に向かう状態で物品に、具体的に
は表面シート2外面に固定されている。左右の起立カフ
スC,Cで囲まれる空間は、尿または軟便の閉じ込め空
間を形成する。この空間内に排尿されると、その尿は透
液性表面シート2を通って体液吸収性部1内に吸収され
るとともに、軟便の固形分については、起立カフスCが
バリヤーとなり、その乗り越えが防止される。
おいて、ウエスト部における外形シート4の不織布間
に、ウエスト周りのフィット性を高めるために、ウエス
ト開口部の端縁に平行に間隔を置いて細い糸ゴムからな
るウエスト伸縮部材10,10…を配置し、これらが伸
縮するように伸長下にホットメルト接着剤などにより固
定されている。ウエスト伸縮部材10,10…の間隔お
よび本数は適宜定めることができるが、例えば間隔とし
ては4〜8mm程度、本数としては3〜10本程度が好
ましい。11は背側の左右両側部を腹側の左右両側部に
持ち込み、接合するためのテープファスナーである。
体液吸収性部とは、身体の肌に面する側に設けられた液
透過性の表面層と、身体の肌から遠ざかる側に設けられ
た防漏層との間にあって、表面層を通った体液を受け入
れて吸収する部分である。したがって、この体液吸収性
部の構成は、以下に説明する本発明の体液吸収体を備え
る条件の下で、種々の形態及び形状を備えることができ
る。
び図4に示すように、第1の実施の形態に係る体液吸収
体20は、体液が透過可能な使用面側シート21及び透
液性または不透液性の裏面側シート22を有し、使用面
側シート21と裏面側シート22とが製品の幅方向に間
隔を置いた位置に長手方向に沿う固定部23を有し、隣
接する固定部23,23の間が長手方向に沿うチャンネ
ル空間24とされ、各チャンネル空間24,24…内に
吸収材25が設けられているものである。
性ポリマー26A、及びこの高吸水性ポリマー26Aの
担体26Bからなる体液吸収性材26と、収縮性材27
とを有し、この収縮性材27に対して体液吸収性材26
とが実質的に一体化されているものである。
なるものであり、これに高吸水性ポリマー26Aが付着
もしくは接着されている。高吸水性ポリマー26Aの担
体26Bへの付着もしくは接着は、わずかな水分の添加
により付着させるほか、接着剤を用いて接着させるなど
公知の高吸水性ポリマーの固定方法により行うことがで
きる。高吸水性ポリマー26Aの担体26Bへの配設量
は、当該吸収性物品の吸収量の設定により決定されるも
ので、ライトユースとヘビーユースとでは、担体26B
の形状を変更するのが望ましい。図3〜図5の例は、ラ
イトユースに適したものであるが、ヘビーユースの場合
には、袋状リボンを担体とし、その中に高吸水性ポリマ
ー26Aを閉じ込めるなどの形態を採ることができる。
長手方向に間欠的に接着剤28などにより固定するか、
後述例で示すようにミシン縫いなどの機械的に絡ませる
などの形態で実質的に一体化されている。
収性物品において用いられる、自重のたとえば20倍以
上の体液を吸収して保持するものを使用できる。この例
として、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系な
どのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト
共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン
化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物
やアクリル酸(塩)重合体などを挙げることができる。
高吸水性ポリマーの吸収特性としては10秒間で10倍
以上吸収し膨潤するものが望ましい。またその表面が部
分的に接着剤になじみやすいよう改質されたものが望ま
しい。接着剤の性能は粘着性があれば加工上有利である
がとくに限定されない。高吸水性ポリマー26Aと担体
26Bとの接着は吸水膨潤した後、最低でも数分間維持
されていれば良いが、それ以上持続していてもよい。
26Aの素材シートに高吸水性ポリマー26Aを接着剤
を用いて接着固定した後、これを所定の幅及び長さに切
断してたとえばリボン状に形成したものとすることがで
きる。
するものであり、たとえば特公平6−102068号、
特許第2656245号に開示されている技術によって
製造できる。また、市販のものとしては、株式会社ニチ
ビの商品名「ソルブロン」を用いることができる。収縮
性材27は、横断面円形のほか四角など適宜の形状とす
ることができる。
収縮性材27をたとえば幅方向に間隔を置いて並べて設
けることもできる。また、複数の収縮性材27相互を長
手方向に間隔を置いた位置において相互に接着させたも
のを、体液吸収性材26に対して固定することもでき
る。また、複数本を収縮率の調節のために撚りをかけて
用いることもできる。
着させた体液吸収性材26を得た後、収縮性材27と接
合するほか、担体26Bと収縮性材27とを接合した
後、高吸水性ポリマー26Aを担体26Bに接着させる
こともできる。また、高吸水性ポリマー26Aは担体2
6Bに接着させるほか、担体26Bを用いることなく、
収縮性材27のみに接着させ、これを吸収材とすること
ができる。したがって、この後者の場合には、高吸水性
ポリマー26A自体が体液吸収性材26として機能す
る。さらに、高吸水性ポリマー26Aは、担体26Bと
収縮性材27との両者に接着させることもできる。
に配置されることにより、排液、たとえば尿が表面シー
ト2を通り、使用面側シート21を通して担体26Bに
接触し、担体26Bに沿って拡散し、その尿が収縮性材
27に接触するとこれ自体が収縮し、これに伴なって実
質的に一体化された体液吸収性材26も収縮する。その
結果、体液排出部位に対して、体液吸収性材26が先に
吸収した部位が逃げるようになり、これに代わって体液
吸収性材26の新たな部位が位置するようになり、つま
り体液排出部位に対して、体液吸収性材26の吸収部が
体液の排出に伴なって更新されるように位置変化する。
したがって、吸収材25全体を有効的に利用でき、全体
としてみれば、体液吸収体20が薄型でありながら、吸
収容量が大きく、さらに長時間の着用にも耐え得る体液
吸収性物品を得ることができる。
内に吸収材25を設けると、収縮性材27の収縮に伴な
う吸収材25の収縮が円滑かつ確実に行われる。さら
に、チャンネル空間24内を体液がその長手方向に沿っ
て移動及び拡散可能である。また、製品の装着時、チャ
ンネル空間24が緩衝部またはクッション部となり、肌
に対する接触性が良好となる。
収縮に伴なって体液吸収性材26が収縮するとき、体液
排出部位に対して、体液吸収性材26の高吸水性ポリマ
ー26Aによる吸収部が更新されるので、高吸水性ポリ
マー26Aの膨潤による拡張濡れが阻害されるいわゆる
ゲルブロッキング現象がなく、高吸水性ポリマー26A
の機能が十全に発揮されるものとなる。
ネル空間24の横断面形状、その数などは適宜選択でき
る。一つのチャンネル空間24内に吸収材25を複数並
べて設けることもできる(図示せず)。
吸水収縮率である。チャンネル空間24内を吸収材25
が移動するとき、吸収材25の吸収部分とチャンネル内
壁との摩察により収縮力が低下することにかんがみ、チ
ャンネル空間24の断面積と高吸水性ポリマー26Aの
膨潤度を勘案して決定するのが望ましい。収縮性材27
の収縮率は原糸で30%以上、望ましくは70%以上あ
れば吸収後の高吸水性ポリマー26Aの移動が十分可能
である。
5の形態によって異なり、次式で計算される面積が好ま
しい。a=吸収材の1cmあたりの高吸水性ポリマー量
グラム数、b=吸収材の収縮率(収縮後の長さ/収縮前
の長さ)、S=断面積(cm 2)として: S=(30〜200)×a/b……(1)
要ならば2層以上に積層することもできる。この場合、
上下層が位置を半ピッチずらすのが望ましい。
面側シート21は液透過性である限り、その材質に限定
はなく、たとえば不織布のほか孔開きフィルムなどによ
ってもよい。この場合、高吸水性ポリマー26Aを透過
させない程度の空隙を有するのが望ましい。使用面側シ
ート21と接合する裏面側シート22としては、不織
布、防漏シート、耐湿紙、吸収紙などから選ぶことがで
きる。
>体液吸収体としては、図7に示すように、高吸水性ポ
リマー26Aが接着された糸状の担体26B1と収縮性
材27とをミシンなどにより縫うことにより接合した吸
収材25を用いる形態も採用できる。必要ならば、糸状
の担体26B1と収縮性材27とを編成することもでき
る。
Aが接着された糸状の担体26B1と収縮性材27とを
接着剤29により接合することもできる。
収体20は、図9に示すように、チャンネル空間24が
製品の長手方向(前後方向)に沿うように配設するのが
望ましい。また、吸収材25は、一部をたとえば接着剤
や熱溶着(溶融)などにより固定した固定部30を有す
るのが望ましい。吸収材25の固定は、裏面側シート2
2に接着剤により接合することにより行うことができ
る。図示の形態においては、吸収材25,25…群の共
通の端部を固定部30とするものである。
ゾーンZに排尿され、その尿が表面シート2を通して収
縮性材27に接触するとこれ自体が収縮し、これに伴な
って一体化された体液吸収性材26も収縮する。その結
果、図10に示すように、体液排出部位に対して、体液
吸収性材26が先に吸収した部位が逃げるようになり、
これに代わって体液吸収性材26の新たな部位が位置す
るようになり、つまり体液排出部位に対して、体液吸収
性材26の吸収部が体液の排出に伴なって更新され、位
置変化する。したがって、吸収材25全体を有効的に利
用できるものである。
収材25,25…に対して、固定部30を千鳥にする形
態も有効なものである。
部近傍であってもよい。固定部30の反対側の端部は、
収縮性材27の収縮力が働いたとき、その収縮力で外れ
る程度の仮止めされていてもよい。この仮止めは、製品
の製造過程や運送過程で吸収材25の位置ずれを生じさ
せないために望まれるものである。
間24及び吸収材25が製品の幅方向に沿って配設する
こともできる。
体液吸収体20は、表面シート2の下に配置してある。
しかし、使用面側シート21と裏面側シート22との間
に吸収材25を配置した、図3〜図6の形態などにおい
ては、使用面側シート21そのものが体液を透過するか
ら、使用面側シート21そのものを本発明で言う「表面
層」とすることができ、すなわち表面シート2を省略す
ることができる。
ト21と裏面側シート22とで形成されるチャンネル空
間24内に配置したものである。しかるに、本発明にお
いて、吸収材25が収縮可能である限り、チャンネル空
間24内に配置することに限定されることなく、配置位
置は適宜選択できる。
ラッフパルプ)を主体とし、ある程度の剛性を有する
(半剛性の)長方形の吸収コアをクレープ紙で包むなど
して、体液吸収性部を構成している。したがって、この
形態を利用する場合には、表面シートとクレープ紙との
間、クレープ紙と吸収コアとの間、吸収コアの内部、ク
レープ紙と防漏層との間などに配置することもできる。
紡績糸であることができる。担体26Bについても、フ
ィラメント状や紡績糸であることができる。さらに、先
に触れたように、担体26Bは短繊維もしくは長繊維の
シートをリボンもしくはテープ状にスリットしたもので
あることができる。担体26Bは、複数層の袋状構造
や、マトリックス構造にすることができる。したがっ
て、高吸水性ポリマー26Aも複数層の担体26B間や
表面に、あるいはマトリックス構造内及び表面に固定す
ることができる。
つ、図11に示す形態で吸収材25を固定したテープ式
紙おむつを得た。吸収材25は、長さ400mm、幅8
mmの熱溶融複合繊維を用い坪量18g/m2、不織布
リボンで、高吸水性ポリマー26Aとして、三菱化学社
製「アクアパアール」を用い、その1gが、図5に示す
形態で脱落しないように接着されている。収縮性材とし
ては、ニチビ社製の「ソルブロン」(250dtex)
を4本束ね、1m当たり100回撚りをかけて、図5に
示す形態で体液吸収材26に固定して使用した。
液吸収体20に代えて、次記の従来例の沿った形態のも
のを使用した。すなわち、フラッフパルプ12gと、高
吸水性ポリマー26Aとして、三菱化学社製「アクアパ
アール」9gをほぼ均一に混合、積繊した長さ400m
m、幅150mmのシート状としたものを、高吸水性ポ
リマー26Aが脱落しないように長さ400mm、幅3
40mmの19g/m2のクレープ紙により包んだもの
である。
おむつ40を水平に設置し、その上方に注入筒42を有
するアクリル板41を配し、注入筒42が紙おむつ40
の中心線上で前身頃端から16cmの位置に設置した。
2から人工尿60mlが完全に吸収されるまでの吸収時
間(秒)を吸収速度として求めた。さらに30分放置後
に再度人工尿60mlの注入を行い、完全に吸収された
後、30分放置後に再度人工尿60mlの注入を行い、
それぞれ吸収速度を求めた。
頃端から16cmの位置にマーキングを行い、吸収速度
測定と同様に注入筒42から人工尿60mlを注入し、
マーキング位置からの移動距離を、吸収速度測定ごと求
めた。
60mlを尿が完全に吸収された直後の人工尿の吸収領
域(「初期吸収領域」)をマーキングし、人工尿が完全
に吸収された後、30分放置し、「初期吸収領域」内に
残る吸収領域(「残存吸収領域」)をマーキングし、画
像分析を行う。2回目及び3回目の吸収速度測定後にお
いても同様に「残存吸収領域」をマーキングし、画像解
析を行う。次記の(2)式により面積更新率を求めた。 面積更新率=(「初期吸収領域」−「残存吸収領域」)/「初期吸収領域」… (2)
明によるものは、吸収速度が速く、かつ尿の移動が大き
く、しかも吸収部位の更新がなされることが判る。
する収縮性材を利用して、体液の吸収部が位置変化する
ように構成することにより、吸収材全体を有効的に利用
し、全体としてみれば、薄型でありながら、吸収容量が
大きく、さらに長時間の着用にも耐え得る体液吸収性物
品を提供することができる。さらに、体液排出部位に対
してその吸収部が体液の排出に伴なって更新されるの
で、高吸水性ポリマーの膨潤による拡張濡れが阻害され
るいわゆるゲルブロッキング現象がなく、高吸水性ポリ
マーの機能が十全に発揮されるなどの利点がある。
る。
る製品に対する配置形態平面図である。
図である。
図である。
漏層、4…外形シート、20…体液吸収体、21…使用
面側シート、22…裏面側シート、23…固定部、24
…チャンネル空間、25…吸収材、26…体液吸収性
材、26A…高吸水性ポリマー、26B,26B1…担
体、27…収縮性材、28…接着剤、30…固定部、Z
…排尿部。
Claims (7)
- 【請求項1】身体の肌に面する側に設けられた液透過性
の表面層、身体の肌から遠ざかる側に設けられた防漏
層、および両者の間に設けられた体液吸収性部を有する
吸収性物品であって、 前記体液吸収性部内に、体液との接触により収縮する所
定長さの収縮性材と、この収縮性材に対して実質的に一
体化されている体液吸収性材とからなる吸収材が配置さ
れ、その一端部が物品に対して固定されていることを特
徴とする体液吸収性物品。 - 【請求項2】体液が透過可能な使用面側シート及び裏面
側シートを有し、前記使用面側シートと裏面側シートと
が製品の幅方向に間隔を置いた位置に長手方向に沿う固
定部を有し、隣接する固定部の間が長手方向に沿うチャ
ンネル空間とされ、前記チャンネル空間内に吸収材が設
けられ、この吸収材の一端部が物品に対して固定されて
いる請求項1記載の体液吸収性物品。 - 【請求項3】吸収材は、高吸水性ポリマー、及びこの高
吸水性ポリマーの担体からなる体液吸収性材と、収縮性
材とを有し、この収縮性材に対して前記体液吸収性材と
が実質的に一体化されている請求項1または2記載の体
液吸収性物品。 - 【請求項4】収縮性材と、体液吸収性材とは、長手方向
に間欠的に固定されることにより実質的に一体化されて
いる請求項1〜3のいずれか1項に記載の体液吸収性物
品。 - 【請求項5】吸収材の他端部は固定されていない自由端
部である請求項1〜4のいずれか1項に記載の体液吸収
性物品。 - 【請求項6】吸収材の他端部は、収縮性材の収縮に伴な
って外れるように物品に仮止めされている請求項1〜4
のいずれか1項に記載の体液吸収性物品。 - 【請求項7】複数の吸収材が並設され、その固定部が配
列方向の一端部と他端部とに選択されている請求項1〜
6のいずれか1項に記載の体液吸収性物品。
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