JP2002223130A - 送信装置および送信方法 - Google Patents

送信装置および送信方法

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JP2002223130A
JP2002223130A JP2001017045A JP2001017045A JP2002223130A JP 2002223130 A JP2002223130 A JP 2002223130A JP 2001017045 A JP2001017045 A JP 2001017045A JP 2001017045 A JP2001017045 A JP 2001017045A JP 2002223130 A JP2002223130 A JP 2002223130A
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distortion
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JP2001017045A
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Norio Kubo
徳郎 久保
Takayoshi Oide
高義 大出
Kazuo Hase
和男 長谷
Hajime Hamada
一 浜田
Hiroyoshi Ishikawa
広吉 石川
Yasuyuki Oishi
泰之 大石
Nobukazu Satsuba
伸和 札場
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/02Channels characterised by the type of signal
    • H04L5/06Channels characterised by the type of signal the signals being represented by different frequencies
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/32Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion
    • H03F1/3241Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion using predistortion circuits
    • H03F1/3247Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion using predistortion circuits using feedback acting on predistortion circuits

Abstract

(57)【要約】 【課題】 DACのビット精度を高くすることなく歪補
償を行い,かつ,フィードバック信号に生じた,増幅器
による位相歪以外の送信装置における位相差を除去でき
る送信装置および送信方法を提供する。 【解決手段】 DAC31a〜31dからはアナログ信
号に変換されたディジタル入力信号が,DAC43から
はアナログ信号に変換された歪補償信号が,それぞれ加
算器5に与えられる。加算器5では,両信号が加算さ
れ,歪補償を受けた送信信号が生成される。この送信信
号は,増幅器8により増幅されアンテナ9から出力され
る。一方,増幅器8の出力信号は,フィードバック信号
として位相制御部Aに与えられ,フィードバック信号と
参照信号との間の位相差が求められる。この位相差に基
づいて,可変復調用NCO49において,フィードバッ
ク信号に生じた,増幅器による位相歪以外の送信装置に
おける位相差が除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,ディジタル入力信
号から変換されたアナログ信号を増幅して送信する送信
装置および送信方法に関し,特に,ディジタル入力信号
にプリディストーションにより歪補償を施した後に増幅
器により増幅して送信する送信装置および送信方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】隣接帯域への漏洩電力比が規定されてい
る無線通信システムには,送信信号を増幅する増幅器の
非線型歪による隣接チャネルへの漏洩電力を低減するた
めに,歪補償装置(リニアライザ)が設けられている。
図13は,従来の無線通信システムにおける送信装置の
一例を示すブロック図である。
【0003】この送信装置は,乗算器210と電力計算
部211と歪補償テーブル212と歪補償係数更新部2
13と減算器214とを含むプリディストータ型の歪補
償装置を備えている。
【0004】ベースバンドの4つの送信信号(各信号は
ディジタルI信号およびディジタルQ信号から構成され
ている。)は,変調部201〜204によってそれぞれ
変調された後,周波数帯域が重ならないように,周波数
シフト用の乗算器205〜208によってそれぞれ周波
数シフトを受ける。その後,4つの送信信号は加算器2
09によって1つのディジタル信号(1つのディジタル
I信号と1つのディジタルQ信号)にされ,乗算器21
0,電力計算部211,および減算器214に与えられ
る。
【0005】電力計算部211は,入力された送信信号
の電力値pを求め,電力値pを歪補償テーブル212に
与える。歪補償テーブル212は,電力値pに対応した
歪補償係数を乗算器210および歪補償係数更新部21
3に与える。乗算器210では,入力された送信信号と
歪補償係数とが乗算され,これにより,送信信号に対し
て前置歪補償(プリディストーション)が施される。
【0006】乗算器210から出力された送信信号は,
変調用NCO215で,1つのディジタル信号に直交変
調されるとともに中間周波数帯域の信号に変換され,D
AC(ディジタル・アナログ変換器)216に与えられ
る。
【0007】DAC216では,入力されたディジタル
信号がアナログ送信信号に変換される。このアナログ信
号は,フィルタ217によって,ベースバンドの成分が
除去された後,RFミキサ部218において無線周波数
帯域に変換され,その後,増幅器219によって増幅さ
れ,アンテナ220から送信される。
【0008】一方,増幅器219からの出力信号の一部
は,フィードバック信号として,IFミキサ部221に
与えられる。
【0009】フィードバック信号は,IFミキサ部22
1において,無線周波数帯域から中間周波数帯域に変換
された後,可変減衰器222において,増幅器219の
増幅率の逆数倍に減衰される。減衰されたフィードバッ
ク信号は,フィルタ223において,無線周波数帯域の
成分が除去された後,ADC(アナログ・ディジタル変
換器)224によってディジタル信号に変換される。
【0010】このディジタル・フィードバック信号は,
復調用NCO(NCO:Numerically Controlled Oscil
lator(数値制御発振器))225によって,直交復調
されるとともに,中間周波数帯域からベースバンドに変
換され,減算器214および歪補償係数更新部213に
与えられる。
【0011】減算器214に与えられたフィードバック
信号は,加算器209からの参照信号と減算され,両信
号の差分信号が求められる。この差分信号がフィードバ
ック信号に含まれる歪信号成分に対応する。この歪信号
成分は,歪補償係数更新部213に与えられる。
【0012】歪補償係数更新部213は,減算器214
からの歪信号成分,歪補償テーブル212からの歪補償
係数,および復調用NCO225からのフィードバック
信号に基づいて,新たな歪補償係数を求め,この新たな
歪補償係数により,歪補償テーブル212を更新する。
この更新された歪補償係数は,以後の入力される送信信
号の歪補償に用いられることとなる。
【0013】このような動作が,入力される送信信号ご
とに繰り返される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように,従来の送
信装置では,歪補償を受けた信号がDAC216によっ
てディジタル信号からアナログ信号に変換される。しか
し,歪補償を受けた信号は,一般に,歪補償を受ける前
の信号よりも大きな振幅値を有するので,歪補償を受け
た信号をディジタル・アナログ変換するには,ビット精
度の高い(すなわちビット数が多い)DACが必要とな
る。
【0015】一方,DACは,ビット精度の高いほど,
変換速度が遅くなる一方,高速の変換速度が速いほど,
ビット精度が低くなるので,DAC216にビット精度
の高いものを用いると,変換速度が犠牲になる。しかし
ながら,近年の無線通信システム,特にCDMA方式の
基地局における通信システムのように,周波数の高い信
号を取り扱うシステムでは,高速の変換を行うことがで
きるDACが必要とされているので,ビット精度を上げ
ることによって変換速度が犠牲にされるのは好ましくな
い。
【0016】他方で,送信装置において,フィードバッ
ク信号は,その伝送路の長さによる遅延,信号の帯域変
換(周波数変換)を行う局部発振器の位相ずれ等によっ
て,参照信号との間で位相差を生ずることがある。この
ような位相差が存在すると,本来の歪補償が正確に行え
ないおそれがある。また,このような位相差をも補償し
た送信信号をDACにより変換するには,よりビット精
度の高いDACが必要となるおそれがある。
【0017】本発明は,このような背景に鑑みなされた
ものであり,その目的は,DACのビット精度を高くす
ることなく歪補償を行い,かつ,フィードバック信号に
生じた,増幅器による位相歪以外の送信装置における位
相差を除去できる送信装置および送信方法を提供するこ
とにある。
【0018】また,本発明の他の目的は,増幅器による
位相歪および該増幅器による位相歪以外の送信装置にお
ける位相差を除去できる送信装置および送信方法を提供
することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に,本発明に係る送信装置は,ディジタル入力信号に,
増幅器によって生じる非線型歪を補償するためのプリデ
ィストーションを施した後,該ディジタル入力信号をア
ナログ信号に変換し,前記増幅器により増幅して送信す
る送信装置において,前記ディジタル入力信号を第1の
アナログ信号に変換する第1のディジタル・アナログ変
換器と,前記増幅器の出力から帰還されるフィードバッ
ク信号と参照信号として与えられる前記ディジタル入力
信号とにより求められた歪補償係数に基づいて,前記デ
ィジタル入力信号にプリディストーションを施し,前記
ディジタル入力信号と前記プリディストーションが施さ
れた信号とから歪補償信号を生成する歪補償信号生成部
と,前記歪補償信号生成部により生成された歪補償信号
を第2のアナログ信号に変換する第2のディジタル・ア
ナログ変換器と,前記第1のアナログ信号に前記第2の
アナログ信号を加算し,該加算結果のアナログ信号を前
記増幅器に与える加算器と,前記フィードバック信号お
よび前記参照信号に基づいて検出される,前記増幅器の
前記非線型歪を構成する位相歪以外の該送信装置におけ
る位相差を補償し,該位相差が補償されたフィードバッ
ク信号が前記歪補償信号生成部に与えられるようにする
第1の位相差補償部と,を備えていることを特徴とす
る。
【0020】本発明によると,ディジタル入力信号は,
第1のディジタル・アナログ変換器によって第1のアナ
ログ信号に変換される。一方,ディジタル入力信号に
は,プリディストーションが施される。そして,前記デ
ィジタル入力信号と前記プリディストーションが施され
た信号とから歪補償信号が生成される。この生成された
歪補償信号は,第2のディジタル・アナログ変換器によ
って第2のアナログ信号に変換される。その後,前記第
1のアナログ信号と前記第2のアナログ信号とは加算さ
れ,この加算により,歪補償が施されたアナログ送信信
号が生成される。このアナログ送信信号は増幅器に与え
られ,増幅される。
【0021】このように,ディジタル入力信号および歪
補償信号は,第1のディジタル・アナログ変換器および
第2のディジタル・アナログ変換器によってそれぞれ個
別に変換される。したがって,プリディストーションが
施されたディジタル入力信号をアナログ信号に変換する
場合よりもビット精度の高いディジタル・アナログ変換
器は要求されない。このため,より高速な変換が可能と
なる。
【0022】また,前記増幅器の出力からの帰還される
フィードバック信号と,参照信号として与えられる前記
ディジタル入力信号とに基づいて,前記増幅器の前記非
線型歪を構成する位相歪以外の該送信装置における位相
差が検出され補償される。そして,位相差が補償された
フィードバック信号が,歪補償信号生成部に与えられ
る。
【0023】これにより,歪補償信号生成部では,増幅
器における非線型歪のみを補償する歪補償信号が生成さ
れる。その結果,歪補償信号生成部は,増幅器の非線型
歪の補償を正確に行うことができる。また,第2のディ
ジタル・アナログ変換器には,増幅器の非線型歪を補償
する信号のみが与えられるので,それ以外の位相差をも
補償する信号を変換する場合よりも,ビット精度の低い
もので足り,その分,高速な変換が可能となる。
【0024】本発明の一実施の形態においては,前記歪
補償信号生成部が,前記ディジタル入力信号の各電力値
に対応する歪補償係数を有する歪補償テーブルと,前記
参照信号と前記フィードバック信号と前記ディジタル入
力信号に対応する歪補償係数とから新たな歪補償係数を
求め,該求められた新たな歪補償係数により前記歪補償
テーブルを更新する歪補償係数更新部と,前記ディジタ
ル入力信号に対応する歪補償係数を前記ディジタル入力
信号に乗算することにより前記ディジタル入力信号にプ
リディストーションを施す乗算器と,前記乗算器の出力
信号と前記ディジタル入力信号との差分信号を求め,該
差分信号を前記歪補償信号として出力する減算器と,を
備えている。
【0025】これにより,歪補償係数がディジタル入力
信号ごとに更新される適応型プリディストーションが行
われる。
【0026】また,本発明の好ましい実施の形態におい
ては,前記第1の位相差補償部は,前記加算器で,前記
第1のアナログ信号と前記第2のアナログ信号との加算
が行われず,前記第1のアナログ信号が該加算器の出力
信号として出力される状態で,かつ,前記増幅器が線型
領域で動作している状態で作動して,前記参照信号と前
記フィードバック信号とに基づいて前記位相差を検出
し,該位相差を補償する,ことを特徴とする。
【0027】この実施の形態のよると,第1の位相差補
償部は,送信装置が初期化処理を行っている時等におけ
る位相差の補償(すなわち初期位相制御)を行う。
【0028】本発明の他の好ましい実施の形態におい
て,前記送信装置は,前記ディジタル入力信号の電力値
に対応する歪補償係数に基づいて,前記位相差を検出し
て該位相差を補償し,該位相差が補償されたフィードバ
ック信号が前記歪補償信号生成部に与えられるようにす
る第2の位相差補償部をさらに備えていることを特徴と
する。
【0029】これにより,第1の位相差補償部による初
期位相制御に加えて,必要な送信信号を送信装置が送信
している稼動時においても位相制御が行われ,稼動時に
おける位相差を補償する位相追従が可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に,本発明の実施の形態につ
いて,いくつかの例を挙げて説明するが,あくまで一例
であって,本発明の技術的範囲は,これら実施の形態に
限定されるものではない。
【0031】<第1の実施の形態>図1は,本発明の第
1の実施の形態に係る送信装置の一例を示すブロック図
である。
【0032】図中,信号線は,実線と一点鎖線とに分け
て記載されている。一点鎖線で示す信号線は,この送信
装置に入力された送信信号であるIchのディジタルI
信号とQchのディジタルQ信号とをそれぞれ運ぶ2本
の信号線から構成されている(図を見易くするために簡
略化して1本の一点鎖線で示している)。ただし,歪補
償テーブル46から出力されている一点鎖線の信号線
は,歪補償係数hI(歪補償係数の実数部)と歪補償係
数hQ(歪補償係数の虚数部)とをそれぞれ運ぶ2本の
信号線から構成されている。一方,実線で示す信号線
は,ディジタルI信号およびディジタルQ信号が直交変
調等された後の1つの信号を運ぶ1本の信号線で構成さ
れている。図2等の他の図面についても同様である。
【0033】この送信装置は,4つのキャリア信号を変
調して送信するものであり,キャリア変調部1と,周波
数シフト部2と,主信号変換部3と,歪補償信号生成部
4と,加算器5と,フィルタ6と,RFミキサ部7と,
増幅器8と,アンテナ9とを備えている。
【0034】キャリア変調部1は,4つのベースバンド
のディジタル・キャリア信号をそれぞれ変調して出力す
る変調部11〜14を備えている。これらの変調部11
〜14によりそれぞれ変調されたベースバンドのディジ
タル・キャリア信号(I信号およびQ信号)は,周波数
シフト部2に与えられる。
【0035】周波数シフト部2は,乗算器21〜24を
備えている。これらの乗算器21〜24の一方の入力に
は,キャリア変調部1からの信号がそれぞれ与えられ,
他方の入力には,シフトさせるべき周波数を有する信号
exp(jω1t)〜exp(jω4t)がそれぞれ与え
られる。乗算器21〜24は,これら一方の入力および
他方の入力に与えられる信号をそれぞれ乗算(複素乗
算)する。これにより,乗算器21〜24にそれぞれ与
えられたキャリア信号は,ω1/2π,ω2/2π,ω3
/2π,ω4/2πの周波数シフトを受けて出力され
る。
【0036】この周波数シフト量は,各キャリア信号が
加算器32において合成されたときに重なり合わない量
に設定されている。たとえば,W−CDMA(Wideband
-CDMA)方式では,この周波数シフト量は,ω1/2π=
ω2/2π=ω3/2π=ω4/2π=5[MHz]に設
定されている。乗算器21〜24から出力された各信号
は,主信号変換部3および歪補償信号生成部4に与えら
れる。
【0037】主信号変換部3は,変調用NCO30a〜
30dと,ディジタル・アナログ変換器(以下「DA
C」という。)31a〜31dと,加算器32とを備え
ている。
【0038】変調用NCO(NCO:Numerically Cont
rolled Oscillator(数値制御発振器))30a〜30
dのそれぞれは,周波数シフト部2から入力されるベー
スバンドのディジタルI信号およびディジタルQ信号を
直交変調して,1つのディジタル信号に合成するととも
に,発振信号(exp(jω5t))によって,この合
成されたディジタル信号をベースバンドから中間周波数
(以下「IF」という。)帯域の信号に変換する。
【0039】変調用NCO30a〜30dから出力され
た各信号は,DAC31a〜31dに与えられ,ディジ
タル信号からアナログ信号に変換された後,加算器32
に与えられる。このように,主信号変換部3では,歪補
償を受けていない送信信号(主信号)のみがDAC31
a〜31dによってアナログ信号に変換される。その結
果,DAC31a〜31dは,歪補償を受けた送信信号
を変換する場合よりも,ビット精度の低いもので足り,
その分,高速な変換が可能となる。
【0040】加算器32は,DAC31a〜31dから
の4つのアナログ信号を加算し,加算結果を加算器5に
与える。
【0041】歪補償信号生成部4は,加算器40と,減
算器41と,変調用NCO42と,DAC43と,電力
計算部44と,乗算器45と,歪補償テーブル46と,
歪補償係数更新部47と,減算器48と,可変復調用N
CO49と,アナログ・ディジタル変換器(以下「AD
C」という。)50と,フィルタ51と,可変減衰器5
2と,IFミキサ部53と,符号54で示す位相制御部
Aと,符号55で示す位相制御部Bとを備えている。
【0042】加算器40は,周波数シフト2から与えら
れた4つのI信号および4つのQ信号を,I信号はI信
号同士,Q信号はQ信号同士加算し,加算結果のI信号
およびQ信号を,減算器41,電力計算部44,乗算器
45,および位相制御部Aに与えるとともに,減算器4
8に参照信号(以下,参照信号のI成分を「IR信号」
と表し,Q成分を「QR信号」と表す。)として与え
る。
【0043】電力計算部44は,加算器40から与えら
れたI信号およびQ信号の電力値p(p=I2+Q2)を
求め,求められた電力値pを歪補償テーブル46および
位相制御部Bに与える。
【0044】歪補償テーブル46は,種々の電力値pに
それぞれ対応した歪補償係数(I信号に対する係数hI
およびQ信号に対応する係数hQ(複素表現ではhI+j
Q))をテーブルとして記憶し,電力計算部44から
与えられた電力値pに対応した歪補償係数hIおよびhQ
を乗算器45および位相制御部Bに出力する。
【0045】乗算器45は,加算器40から与えられた
I信号およびQ信号と,歪補償テーブル46から与えら
れた歪補償係数hIおよびhQを乗算(複素乗算(I+j
Q)×(hI+jhQ))し,乗算結果(I信号およびQ
信号)を減算器41に与える。
【0046】減算器41は,加算器40からの信号と乗
算器45からの信号との差分信号を求め,この差分信号
を変調用NCO42に与える。この差分信号は,I信号
同士の差分信号およびQ信号同士の差分信号として求め
られる。この差分信号を求めることにより,入力された
送信信号から歪補償信号の成分が抽出される。
【0047】変調用NCO42は,前述した変調用NC
O30a〜30dと同様に,この歪補償信号(I信号お
よびQ信号)を直交変調するとともに,ベースバンドか
らIF帯域の信号に変換し,DAC43に出力する。D
AC43は,IF帯域の歪補償信号(ディジタル信号)
をアナログ信号に変換し,加算器5に与える。
【0048】加算器5は,主信号変換部3(加算器3
2)からの送信信号と,歪補償信号生成部4(DAC4
3)からの歪補償信号(アナログ信号)とを加算し,加
算結果の信号をフィルタ6に与える。この加算により,
主信号と歪補償信号とが加算されて,前置歪補償(プリ
ディストーション)を受けた送信信号が生成される。
【0049】フィルタ6は,入力された送信信号からベ
ースバンド成分(低域成分)を除去し,除去後の送信信
号をRFミキサ部7に与える。ミキサ部7は,送信信号
が入力されるミキサ70と,IF帯域の信号を無線周波
(以下「RF」という。)帯域の信号に変換するための
周波数信号をミキサ70に与える局部発振器71とを備
えている。これにより,ミキサ部7は,IF帯域の送信
信号をRF帯域の送信信号に変換して,増幅器(パワー
アンプ)8に与える。
【0050】増幅器8は,図12に示す入出力特性によ
って入力された送信信号を増幅し,出力する。増幅器8
は,図12(a)の実線で示すように,入力信号の電力
(以下「入力電力」という。)の相対的に小さい領域
(線型領域)では,入力電力と出力信号の電力(以下
「出力電力」という。)とが比例するが,入力電力の相
対的に大きな領域(非線型領域)では,入力電力と出力
電力が比例せず,入力電力が大きくなるほど,出力電力
はより大きな振幅歪を有して飽和する傾向にある。同様
にして,図12(b)の実線で示すように,出力電力の
位相も,非線型領域では,入力電力が大きくなるほど,
より大きな位相歪を有する。
【0051】このような入出力特性を有する増幅器8か
ら出力された送信信号は,アンテナ9から送信されると
ともに,その一部はフィードバック信号として,歪補償
信号生成部4のIFミキサ部53に与えられる。
【0052】IFミキサ部53は,増幅器8からのフィ
ードバック信号が入力されるミキサ53aと,RF帯域
の信号をIF帯域の信号に変換するための周波数信号を
ミキサ53aに与える局部発振器53bとを備えてい
る。これにより,ミキサ部53は,RF帯域のフィード
バック信号をIF帯域のフィードバック信号に変換し
て,可変減衰器52に与える。
【0053】可変減衰器52は,線型性を有し,入力さ
れたIF帯域のフィードバック信号を,非線型歪(振幅
歪および位相歪)を生ずることなく減衰するように構成
されている。また,その減衰率は,歪がない場合,すな
わち図12(a)の仮想線(二点鎖線)で示す増幅器8
の増幅率(利得)の逆数に調整されている。たとえば,
増幅器8の仮想線で示す増幅率G(=〔出力電力
OUT〕/〔入力電力PIN〕)とすると,可変減衰器5
2の減衰率は1/Gに設定される。
【0054】これにより,フィードバック信号は,増幅
器8が線型領域において歪を生ずることなく信号を増幅
している場合には,増幅器8による増幅前の大きさの信
号に減衰される一方,増幅器8が非線型領域において歪
を有する場合には,この歪の分だけ,増幅器8による増
幅前の電力値とは異なった電力値の信号に減衰され,減
衰後のフィードバック信号にも増幅器8の歪が反映され
る。この減衰されたフィードバック信号は,フィルタ5
1に与えられる。
【0055】フィルタ51は,入力されたフィードバッ
ク信号から,RF帯域の成分(高域成分)を除去し,除
去後のフィードバック信号をADC50に与える。AD
C50は,フィルタ51からのフィードバック信号(ア
ナログ信号)をディジタル信号に変換し,変換したディ
ジタル・フィードバック信号を可変復調用NCO49に
与える。
【0056】可変復調用NCO49は,ADC50から
のディジタル・フィードバック信号を直交復調するとと
もに,IF帯域からベースバンドの信号に変換し,I成
分の信号(以下「IF信号」と表す。)とQ成分の信号
(以下「QF信号」という。)として出力する。この可
変復調用NCO49では,位相制御部AまたはBによ
り,位相が制御されて直交復調が行われる。この可変復
調用NCO49ならびに位相制御部AおよびBについて
は,後に詳述する。
【0057】可変復調用NCO49から出力されたフィ
ードバック信号(IF信号およびQF信号)は,減算器4
8,歪補償係数更新部47,および位相制御部Aに与え
られる。
【0058】減算器48は,加算器40から与えられた
参照信号と増幅器8からのフィードバック信号との差分
信号を求め,この差分信号を歪補償係数更新部47に与
える。この差分信号には,増幅器8が非線型領域で動作
している場合には,増幅器8の歪(振幅歪および位相
歪)と,増幅器8以外の部分で生ずる位相差とが含まれ
る一方,増幅器8が線型領域で動作している場合には,
増幅器8以外の部分で生ずる位相差のみが含まれる。増
幅器8以外の部分で生ずる位相差(以下「アナログ部に
おける位相差」という。)には,信号の遅延による位相
差と,局部発振器71および/または53bの信号の位
相とフィードバック信号の位相との間のずれによる位相
差(位相回転)との少なくとも2つの歪が含まれる。
【0059】歪補償係数更新部47は,この差分信号
と,フィードバック信号と,歪補償テーブル46から与
えられた歪補償係数とから新たな歪補償係数を求め,こ
の新たな歪補償係数により,電力計算部44で計算され
た電力値pに対応する歪補償係数を更新する。この新た
な歪補償係数は,以降の送信信号の歪補償に利用され
る。
【0060】位相制御部AおよびBは,本実施の形態で
は,増幅器8の非線型領域の歪(非線型歪)ではなく,
アナログ部における位相差を補償するものである。ま
た,位相制御部Aは,この送信装置が歪補償を行わない
時(たとえば送信装置起動時の初期化処理時等)に作動
するように構成されている。この時には,たとえばDA
C43から信号が加算器5に出力されないように制御が
行われ,歪補償を行うためのフィードバック・ループが
オープン(オフ)の状態にされる。したがって,加算器
32からの信号は,加算器5で歪補償信号を加算される
ことなく,同じ信号として加算器5から出力される。
【0061】一方,位相制御部Bは,この送信装置が歪
補償を行っている時(すなわち必要な送信信号を送信し
ている時)に作動するように構成されている。送信装置
内に設けられた局部発振器(たとえば局部発振器71,
53b等)の位相がシフトせず,また,ディジタル信号
を処理する構成要素(たとえばDAC,ADC等)のク
ロック信号の周期にもずれが生じない場合には,位相制
御部Aによる位相差の補償により,アナログ部における
位相差は除去される。しかし,動作時において,前記位
相のシフトやクロック信号の周期のずれが生ずることが
あり,この場合に,移相制御部Bが移相追従を行って,
動作時のアナログ部における位相差を除去することとな
る。
【0062】送信装置が歪補償を行っている時は,たと
えば,DAC43から信号が加算器5に出力され,歪補
償を行うためのフィードバック・ループがクローズ(オ
ン)の状態にされる。これらの作動/不作動の制御は,
たとえば図示しない制御装置によって行われる。
【0063】位相制御部Aの作動時には,増幅器8が線
型領域内で作動する電力の信号がこの送信装置に入力さ
れるようになっている。したがって,位相制御部Aは,
前述したように,フィードバック信号に生じたアナログ
部における位相差のみを補償するように動作する。
【0064】また,位相制御部Bの作動時は,必要な送
信信号を送信している時であるので,この時には,増幅
器8が非線型領域で作動する場合がある。したがって,
位相制御部Bは,電力計算部44から与えられる電力値
pに基づいて,増幅器8が線型領域と非線型領域とのい
ずれで動作しているかを判断して,電力値pがあらかじ
め定められた値を有する場合に作動するように構成され
ている。
【0065】この電力値pのあらかじめ定められた値の
例としては,図12(b)に示すA点の電力値,B点の
電力値,またはC点の電力値,C点の電力値以下の任意
の電力値もしくはC点以下の全全力値を挙げることがで
きる。A点は,増幅器8の歪が最大となる点である。こ
のA点の電力値は,増幅器8を試験等することにより求
められる。C点は,増幅器8の線型領域と非線型領域と
の境界の点であり,このC点の電力値も,増幅器8を試
験等することにより求められる。B点は,A点とC点と
の間の点であり,中点(A点の位相歪の1/2の点)と
することもできるし,それ以外の点とすることもでき
る。このB点の電力値は,A点の電力値およびC点の電
力値を求めることにより,その間の値として決定され
る。
【0066】A点の電力値において位相制御部Bを作動
させた場合には,位相歪が最大となる点において位相差
の補償が行われることとなり,歪補償係数が有効に利用
されることとなる。C点以下の電力値において位相制御
部Bを作動させた場合には,最も発生頻度の高い部分
で,位相差が補償されるので,より頻度多くアナログ部
における位相差が補償されることとなる。
【0067】これら位相制御部AおよびBの作動時およ
びアナログ部における位相差を補償する機能は,以下の
第2の実施の形態から第12の実施の形態においても同
様である。
【0068】以下,位相制御部AおよびBについて詳述
する。
【0069】図2(a)は,位相制御部A(符号54)
の詳細な構成を示すブロック図である。位相制御部A
は,参照信号IR,QRの位相θ1を測定する位相測定部
54aと,フィードバック信号IF,QFの位相θ2を測
定する位相測定部54bと,これらの位相θ1およびθ2
の差Δθを計算する位相差計算部54cとを有する。
【0070】位相測定部54aは,参照信号IR,QR
ら以下の式(1)により位相θ1を求める。
【0071】θ1=tan-1(QR/IR) …(1) 同様にして,位相測定部54bは,以下の式(2)によ
り位相θ2を求める。
【0072】θ2=tan-1(QF/IF) …(2) 位相差計算部54cは,位相差Δθ=θ1−θ2を求め,
この位相差Δθを可変復調用NCO49に与える。
【0073】可変復調用NCO49は,後述するよう
に,IF帯域からベースバンドへの周波数変換の際の位
相(jω6tとする。)に位相差Δθを加えた位相(j
ω6t+Δθ)により周波数変換を行う。これにより,
初期設定時等におけるアナログ部における位相差が補償
されることとなる。
【0074】図4(a)は,位相制御部B(符号55)
の詳細な構成を示すブロック図である。位相制御部B
は,Δθ計算部55aを備えている。このΔθ計算部5
5aには,歪補償テーブル46からの歪補償係数hI
Qおよび電力計算部44からの電力値pが入力され
る。Δθ計算部44aは,入力される電力値pに対応し
た作動/不作動テーブル(図示略)を備えている。この
作動/不作動テーブルは,電力値pに対応してΔθ計算
部55aが作動するかどうかを規定するテーブルであ
る。たとえば,前述した図12(b)に示すA点の電力
値において,位相差の補償を行う場合には,この作動/
不作動テーブルには,A点の電力値において作動するよ
うに規定され,それ以外の電力値には,不作動と規定さ
れている。
【0075】この作動/不作動テーブルにおいて,作動
するように規定されている場合には,Δθ計算部55a
は,以下の式(3)により求められるΔθの値を出力す
る一方,作動しないように規定されている場合には,Δ
θ計算部44aは,歪補償テーブル46からの値に関わ
らず,Δθの値としてゼロを出力する(あるいはΔθ計
算部44aはディセーブル状態となる)。
【0076】 Δθ=tan-1(|hQ|/|hI|)+θadd …(3) ここで,θaddは,図4(a)のテーブルに示すよう
に,hQおよびhIの符号から決定される0°,−90
°,90°,180°のいずれかの値である。
【0077】出力されたΔθの値(ゼロを含む。)は,
可変復調用NCO49に与える。これにより,可変復調
用NCO49は,後述するように,IF帯域からベース
バンドへの周波数変換の際の位相(jω6tとする。)
に位相差Δθを加えた位相(jω6t+Δθ)により周
波数変換を行う。その結果,送信信号の送信時のアナロ
グ部における位相差が補償されることとなる。
【0078】図5は,可変復調用NCO49の詳細な構
成を示すブロック図である。可変復調用NCO49は,
加算器49a,49bと,sin/cos発生テーブル49c
と,直交復調器49dとを備えている。
【0079】加算器49aには,sin/cos発生テーブル
49cから発生する信号の位相が位相データとしてあら
かじめ与えられ,設定される。この設定された位相デー
タの値は,図5に示す例ではjω6tである。ここで,
角周波数ω6(周波数ω6/2π)は,IF帯域をベース
バンドに変換するのに必要な角周波数である。この位相
データは,加算器49aを経由して加算器49bにも与
えられる。
【0080】加算器49bには,加算器49aからの位
相データに加えて,位相制御部AまたはBからの位相シ
フト量(前述した位相差)Δθが入力される。加算器4
9bは,これらの値を加算し,加算結果〔jω6t+Δ
θ〕をsin/cos発生テーブル49cに与える。
【0081】sin/cos発生テーブル49cは,加算器4
9から与えられた加算結果の位相〔jω6t+Δθ〕を
有する正弦波および余弦波(すなわちexp(jω6
+Δθ))信号を生成し,この信号を直交復調器49d
に与える。
【0082】直交復調器49dは,入力されたフィード
バック信号を,I成分の信号(以下「IF信号」と表
す。)とQ成分の信号(以下「QF信号」という。)と
に直交復調するとともに,信号の帯域をIF帯域からベ
ースバンドに変換する。この直交復調の際に,sin/cos
発生テーブル49cから与えられる正弦波および余弦波
信号によって,直交復調器49dの出力信号の位相は,
入力信号に対してΔθだけ移相(位相シフト)される。
これにより,フィードバック信号にアナログ部における
位相差Δθが生じていても,この位相差が補償(補正)
されることとなる。その結果,フィードバック信号に
は,増幅器による非線型歪(振幅歪および位相歪)のみ
が含まれることとなる。
【0083】このように,本実施の形態では,アナログ
部における位相差が位相制御部AおよびBならびに可変
復調用NCO49によって補償されるので,減算器41
から出力される差分信号は,増幅器8の非線型歪のみを
含むこととなる。その結果,歪補償テーブル46,乗算
器45等において増幅器8の非線型歪の補償が正確に行
える。また,DAC43は,増幅器8の非線型歪のみを
変換すればよく,アナログ部における位相差および増幅
器8の非線型歪の双方を変換する場合よりも,ビット精
度の低いもので足り,その分,高速な変換が可能とな
る。
【0084】なお,本実施の形態において,加算器32
を4入力のものから5入力のものに変更して,加算器5
を省略し,DAC43の出力信号を加算器33に与える
こともできる。また,周波数シフト部2からのディジタ
ル信号(I信号とQ信号)をDACによりアナログ信号
に変換した後,直交変調器により直交変調して,加算器
32に与えることもできる。さらに,フィルタ51から
のアナログ信号を直交復調器により直交復調した後,A
DCによりディジタル信号に変換することもできる。
【0085】<第2の実施の形態>第1の実施の形態に
おける位相制御部AおよびBによる位相の制御を,可変
復調用NCO49において行うのではなく,変調用NC
O30a〜30dにおける直交変調の際に行うこともで
きる。第2の実施の形態は,このように,直交変調の際
に位相を制御するものである。
【0086】図6は,この第2の形態に係る送信装置の
主信号変換部3の部分を示すブロック図である。第2の
実施の形態では,変調用NCO30a〜30dが,可変
変調用NCO35a〜35dに置換される。一方,図示
は省略するが,第1の実施の形態における可変復調用N
CO49は,Δθの可変部分が除かれた位相(またはΔ
θ=0の位相)により直交復調および周波数変換を行う
復調用NCOに置換される。それ以外の部分について
は,前述した第1の実施の形態に係る送信装置と同様の
構成を有する。
【0087】可変変調用NCO35a〜35dは,図5
に示す可変復調用NCO49の直交復調器が直交変調器
に置換される点を除き,可変復調用NCO49と同様の
構成を有する。したがって,周波数シフト部2から与え
られるディジタル信号は,直交変調の際にΔθによって
移相される。これによっても,アナログ部における位相
差が補償され,その結果,DAC43においては,増幅
器8の非線型歪のみが変換されることとなり,DAC4
3として,ビット精度が低く,高速変換可能なものを用
いることができる。
【0088】<第3の実施の形態>フィードバック信号
に生じたアナログ部における位相差を,フィードバック
信号の位相をシフトさせる移相用乗算器を新たに設ける
ことによっても補償することができる。
【0089】図7は,移相用乗算器100を,復調用N
CO490(第1の実施の形態における可変復調用NC
O49を,位相が可変でないものに置換したもの)と減
算器48との間に新たに設けた送信装置の一部を示すブ
ロック図である。また,図2(b)は,移相用乗算器1
00の移相量を制御する位相制御部Aの構成を示すブロ
ック図であり,図4(b)は,移相用乗算器100の移
相量を制御する位相制御部Bの構成を示すブロック図で
ある。
【0090】図2(b)に示す位相制御部Aは,図2
(a)に示す位相制御部Aに対して,複素変換部54d
が新たに追加されている。この複素変換部54dは,位
相差計算部54cから与えられるΔθの値から複素数
(α+jβ)を求め,出力するものである。このαおよ
びβは,α=cosΔθ,β=sinΔθにより求められる。
このようにして求められたαおよびβは,乗算器100
に与えられ,乗算器100において,復調用NCO49
0から出力された信号に乗算(複素乗算(I+jQ)×
(α+jβ))される。
【0091】一方,図4(b)に示す位相制御部Bは,
複素共役部55bにより構成される。この複素共役部5
5bは,歪補償テーブル46から与えられる歪補償係数
I,hQ(すなわちhI+jhQ)の共役複素数であるh
I,−hQ(すなわちhI−jhQ)を求め,これを(hI 2
+hQ 21/2で正規化した値hI/(hI 2+hQ 21/2
−hQ/(hI 2+hQ 21/2を出力するものである。この
I/(hI 2+hQ 21 /2がαとして,−hQ/(hI 2
Q 21/2がβとして,乗算器100に与えられ,フィ
ードバック信号と乗算(複素乗算)される。
【0092】このように,乗算器100を新たに設け
て,この乗算器100において,フィードバック信号に
位相差Δθに対応する複素数(α+jβ)を乗算するこ
とによっても,アナログ部における位相差を補償するこ
とができる。
【0093】<第4の実施の形態>周波数シフト部2と
主信号変換部3との間に移相用乗算器を設けることによ
って,アナログ部における位相差を補償することができ
る。
【0094】図8は,第4の実施の形態に係る送信装置
の一部を示すブロック図である。この第4の実施の形態
は,周波数シフト部2と主信号変換部3との間に乗算器
111〜114を設け,これらの乗算器111〜114
において,周波数シフト部2からの信号に,位相制御部
AまたはBから与えられるαおよびβを乗算するもので
ある。
【0095】位相制御部AおよびBは,第3の実施の形
態におけるもの(図2(b),図4(b))と同じもの
をそれぞれ用いることができる。
【0096】第1の実施の形態における可変復調用NC
O49(図1参照)は,Δθの可変部分が除かれた位相
(またはΔθ=0の位相)により直交復調および周波数
変換を行う復調用NCOに置換される。
【0097】この第4の実施の形態によっても,アナロ
グ部における位相差を補償することができる。
【0098】<第5の実施の形態>図1に示すミキサ部
7においても,アナログ部における位相差を補償するこ
とができる。図9は,位相可変器72を追加したミキサ
部7の構成を示すブロック図である。この図9において
も,第1の実施の形態における可変復調用NCO49
(図1参照)は,Δθの可変部分が除かれた位相(また
はΔθ=0の位相)により直交復調および周波数変換を
行う復調用NCOに置換される。それ以外の部分は,図
1に示す構成と同じである。また,位相制御部Aは,図
2(a)に示す構成のものが用いられ,位相制御部B
は,図4(a)に示す構成のものが用いられる。
【0099】位相可変器72には,局部発振器71から
の信号と,位相制御部AまたはBからの位相差Δθとが
与えられる。位相可変器72は,局部発振器71からの
信号の位相を,位相制御部AまたはBから与えられる位
相差Δθだけシフトし,このシフトされた位相を有する
信号をミキサ70に与える。ミキサ70は,位相可変器
72から与えられた信号によって,IF帯域からRF帯
域へ送信信号の周波数を変換する。
【0100】この構成を有するミキサ部7によっても,
アナログ部における位相差が補償される。
【0101】<第6の実施の形態>図1に示すミキサ部
53においても,アナログ部における位相差を補償する
ことができる。図10は,位相可変器53cを追加した
ミキサ部53の構成を示すブロック図である。この図1
0においても,第1の実施の形態における可変復調用N
CO49(図1参照)は,Δθの可変部分が除かれた位
相(またはΔθ=0の位相)により直交復調および周波
数変換を行う復調用NCOに置換される。それ以外の部
分は,図1に示す構成と同じである。また,位相制御部
Aは,図2(a)に示す構成のものが用いられ,位相制
御部Bは,図4(a)に示す構成のものが用いられる。
【0102】位相可変器53cには,局部発振器53b
からの信号と,位相制御部AまたはBからの位相差Δθ
とが与えられる。位相可変器53cは,局部発振器53
bからの信号の位相を,位相制御部AまたはBから与え
られる位相差Δθだけシフトし,このシフトされた位相
を有する信号をミキサ53aに与える。ミキサ53a
は,位相可変器53cから与えられた信号によって,R
F帯域からIF帯域へ送信信号の周波数を変換する。
【0103】この構成を有するミキサ部53によって
も,アナログ部における位相差が補償される。
【0104】<第7の実施の形態>位相制御部Aは,前
述したように,送信装置が歪補償を行わない時に作動す
るものであり,この時には,通信情報が送信されない。
したがって,あらかじめ定められたテスト・パターン信
号を用いてアナログ部における位相差を補償することも
できる。
【0105】図2(c)は,テスト・パターン信号を用
いてアナログ部における位相差を補償する場合の位相制
御部Aの構成を示すブロック図である。
【0106】送信装置には,あらかじめ定められたテス
ト・パターン信号が入力される。したがって,このテス
ト・パターン信号のI成分とQ成分との位相θ1(=tan
-1(Q/I))は判明している。このため,位相制御部
Aには,参照信号IR,QRの位相を測定する位相測定部
54aを設ける必要はなく,判明しているテスト・パタ
ーン信号の位相θ1が位相計算部54cに直接与えられ
る。このテスト・パターン信号の位相θ1は,位相制御
部Aの内部または外部に位相発生器(図示略)を設ける
ことにより与えることもできるし,位相差計算部54c
の内部に定数として組み込むこともできる。
【0107】この図2(c)に示す構成の位相制御部A
は,第1の実施の形態のほかに,第2,第5,および第
6の実施の形態にも適用できる。
【0108】このようにテスト・パターン信号を用いる
ことによっても,初期動作時等のアナログ部における位
相差を補償することができる。
【0109】なお,無線通信で規定されていないテスト
・パターン信号が用いられる場合には,テスト・パター
ン信号がアンテナ9から送信されないように,増幅器8
からアンテナ9への信号線を切断できるスイッチ等(図
示略)が設けられる。
【0110】<第8の実施の形態>前述した第7の実施
の形態における位相差Δθを複素数(α+jβ)に変換
し,この複素数を,第3および第4の実施の形態におけ
る適用することによっても,アナログ部における位相差
を補償することができる。
【0111】図2(d)は,テスト・パターン信号を用
いてアナログ部における位相差を補償する場合の他の位
相制御部Aの構成を示すブロック図である。前述した第
7の実施の形態における位相制御部Aに,複素変換部5
4dが新たに設けられている。この複素変換部54d
は,第3の実施の形態におけるもの(図2(b)参照)
と同じものであり,位相差Δθを複素数(α+jβ)に
変換するものである。
【0112】この位相制御部Aを第3および第4の実施
の形態に適用することによっても,初期動作時等のアナ
ログ部における位相差を補償することができる。
【0113】なお,無線通信で規定されていないテスト
・パターン信号が用いられる場合には,テスト・パター
ン信号がアンテナ9から送信されないように,増幅器8
からアンテナ9への信号線を切断できるスイッチ等(図
示略)が設けられる。
【0114】<第9の実施の形態>位相制御部Aを図3
(a)に示す構成とすることもできる。この位相制御部
Aは,QF符号抽出部540と,ランダム・ウォーク・
フィルタ541と,Δθ_アップ/ダウン・カウンタ5
42とを備えている。
【0115】送信装置には,初期化処理時等に,送信信
号として,ディジタルQ信号の値がゼロ(すなわち参照
信号QRの値もゼロ)であるテスト・パターン信号が入
力される。
【0116】QF符号抽出部540には,フィードバッ
ク信号IF,QFが入力される。QF符号抽出部540
は,入力されたフィードバック信号IF,QFからQF
符号を抽出し,この符号が“+”の場合には1を,
“−”の場合には−1を,QFの値がゼロの場合(すな
わち±の符号がない場合)には0をパルス信号としてラ
ンダム・ウォーク・フィルタ541に与える。
【0117】ランダム・ウォーク・フィルタ541は,
その内部にアップ/ダウン・カウンタ(図示略)を有
し,このアップ/ダウン・カウンタには,初期値として
0が設定されているとともに,上限値+Tと下限値−T
(Tは正の整数)が設定されている。ランダム・ウォー
ク・フィルタ541は,QF符号抽出部540から1が
与えられた場合には,内部のアップ/ダウン・カウンタ
の値を1増加させ,−1が与えられた場合には,内部の
アップ/ダウン・カウンタの値を1減少させ,0が与え
られた場合には,アップ/ダウン・カウンタの値を増減
させない。そして,このアップ/ダウン・カウンタのカ
ウント値が上限値+Tになった場合には,Δθ_アップ
/ダウン・カウンタ542に1をパルス信号として出力
し,下限値−Tになった場合には,Δθ_アップ/ダウ
ン・カウンタ542に−1をパルス信号として出力す
る。パルス信号の出力後,カウント値はゼロにリセット
される。
【0118】このように,ランダム・ウォーク・フィル
タ541は,フィードバック信号Q Fの変化が位相差Δ
θに直接的に反映されるのを防止し,一定の遅延時間を
もって反映するように設けられている。したがって,ど
の程度の遅延時間をもって反映させるかにより,前述し
た上限値+Tおよび下限値−Tの値が決定される。
【0119】Δθ_アップ/ダウン・カウンタ542に
は,カウント値の初期値としてゼロが設定されている。
Δθ_アップ/ダウン・カウンタ542は,ランダム・
ウォーク・フィルタ541からパルス信号1が与えられ
ると,そのカウント値を1増加させ,パルス信号−1が
与えられると,そのカウント値を1減少させる。そし
て,そのカウント値がΔθとして出力される。
【0120】このようにしてΔθを制御することによ
り,フィードバック信号QFはゼロとなるように制御さ
れる。その結果,フィードバック信号QFと,テスト・
パターンのディジタル入力信号(すなわち参照信号QR
=0)との位相差がなくなり,アナログ部における位相
差が補償される。
【0121】なお,ランダム・ウォーク・フィルタ54
1は一例であって,これに代えて,遅延時間を有する他
のフィルタを用いることもできる。
【0122】<第10の実施の形態>図3(b)に示す
ように,図3(a)の位相制御部Aに複素変換部543
を追加し,Δθを複素数(α+jβ)に変換し出力する
こともできる。複素変換部543は,第3の実施の形態
における複素変換部54d(図2(b)参照)または第
4の実施の形態における複素変換部54d(図2(d)
参照)と同じものである。
【0123】この場合に,複素変換部543から出力さ
れるα,βは,第3の実施の形態における乗算器100
(図7参照)または第4の実施の形態における乗算器1
11〜114(図8参照)に与えられる。
【0124】<第11の実施の形態>位相制御部Bを,
図12(b)に示すC点の電力値もしくはC点の電力値
以下の電力値において作動するようにした場合に,増幅
器8から出力されるアナログ信号には,増幅器8の非線
型歪(振幅歪および位相歪)が含まれないこととなる。
したがって,この場合における歪補償係数は,アナログ
部における位相差がない場合には,hI=1およびhQ
0となる一方,アナログ部における位相差がある場合に
は,歪補償係数hI≠1またはhQ≠0となる。
【0125】よって,位相制御部Bは,hI=1または
Q=0となるように信号の位相を制御することによっ
ても,アナログ部における位相差を補償することができ
る。
【0126】図4(c)は,hQ=0となるように信号
の位相を制御する位相制御部Bの構成を示すブロック図
である。この位相制御部Bは,hQ抽出部55cと,コ
ンパレータ55dと,ランダム・ウォーク・フィルタ5
5eと,Δθ_アップ/ダウン・カウンタ55fとを備
えている。
【0127】hQ抽出部55cには,歪補償テーブル4
6からの歪補償係数hI,hQが入力される。hQ抽出部
55cは,入力された歪補償係数hI,hQから歪補償係
数hQのみを抽出し,コンパレータ55dに出力する。
【0128】コンパレータ55dは,歪補償係数hQ
値をゼロと比較し,ゼロより大きい場合(すなわち歪補
償係数hQの値が正の場合)には1を,ゼロより小さい
場合(すなわち歪補償係数hQの値が負の場合)には−
1を,ゼロと等しい場合には0をランダム・ウォーク・
フィルタ55eにパルス信号として与える。
【0129】ランダム・ウォーク・フィルタ55eは,
その内部にアップ/ダウン・カウンタ(図示略)を有
し,このアップ/ダウン・カウンタには,初期値として
0が設定されているとともに,上限値+Sと下限値−S
(Sは正の整数)が設定されている。
【0130】また,ランダム・ウォーク・フィルタ55
eには,コンパレータ55dからの出力値に加えて,電
力計算部44(図1参照)からの電力値pが入力されて
いる。ランダム・ウォーク・フィルタ55eは,入力さ
れる電力値pに対応した作動/不作動テーブル(図示
略)を備えている。この作動/不作動テーブルは,ラン
ダム・ウォーク・フィルタ55eが作動するかどうかを
規定するテーブルである。この作動/不作動テーブルに
は,電力値pが増幅器8の線型領域に含まれるある値ま
たは線型領域に含まれる全値である場合には,ランダム
・ウォーク・フィルタ55eが作動するように規定さ
れ,電力値pが増幅器9の非線型領域に含まれる値であ
る場合には,ランダム・ウォーク・フィルタ55eが作
動しないように規定されている。
【0131】ランダム・ウォーク・フィルタ55eが電
力値pに対応して作動している場合において,hQ抽出
部55cから1が与えられたときは,内部のアップ/ダ
ウン・カウンタの値を1増加させ,−1が与えられたと
きは,内部のアップ/ダウン・カウンタの値を1減少さ
せ,0が与えられたときは,アップ/ダウン・カウンタ
の値を増減させない。そして,このアップ/ダウン・カ
ウンタのカウント値が上限値+Sになった場合には,Δ
θ_アップ/ダウン・カウンタ55fに1をパルス信号
として出力し,下限値−Sになった場合には,Δθ_ア
ップ/ダウン・カウンタ55fに−1をパルス信号とし
て出力する。その後,カウント値はゼロにリセットされ
る。
【0132】一方,ランダム・ウォーク・フィルタ55
eが電力値pに対応して作動しない場合においては,h
Q抽出部55cから値に関わらず,内部のアップ/ダウ
ン・カウンタの値の増減を行わず,また,Δθ_アップ
/ダウン・カウンタ55fにパルス信号を出力しない。
【0133】このように,ランダム・ウォーク・フィル
タ55eは,歪補償係数hQの変化が位相差Δθに直接
的に反映されるのを防止し,一定の遅延時間をもって反
映するように設けられている。したがって,どの程度の
遅延時間をもって反映させるかにより,前述した上限値
+Sおよび下限値−Sの値が決定される。
【0134】Δθ_アップ/ダウン・カウンタ55fに
は,初期値としてゼロが設定されている。Δθ_アップ
/ダウン・カウンタ55fは,ランダム・ウォーク・フ
ィルタ55eからパルス信号1が与えられると,そのカ
ウント値を1増加させ,パルス信号−1が与えられる
と,そのカウント値を1減少させる。そして,そのカウ
ント値がΔθとして出力される。
【0135】このようにしてΔθを制御することによ
り,歪補償係数hQはゼロとなるように制御され,その
結果,アナログ部における位相差が補償される。
【0136】なお,hQ抽出部55cをhI抽出部に置換
するとともに,コンパレータ55dをhIと1とを比較
するものに置換し,hIが1となるように制御すること
によっても,アナログ部における位相差を補償すること
ができる。また,ランダム・ウォーク・フィルタ55e
は一例であって,これに代えて,遅延時間を有する他の
フィルタを用いることもできる。
【0137】<第12の実施の形態>図4(d)に示す
ように,図4(c)の位相制御部Bに複素変換部55g
を追加し,Δθを複素数(α+jβ)に変換し出力する
こともできる。複素変換部55dは,第3の実施の形態
における複素変換部54d(図2(b)参照)または第
4の実施の形態における複素変換部54d(図2(d)
参照)と同じものである。
【0138】この場合に,複素変換部54dから出力さ
れるα,βは,第3の実施の形態における乗算器100
(図7参照)または第4の実施の形態における乗算器1
11〜114(図8参照)に与えられる。
【0139】<第13の実施の形態>これまでに説明し
た実施の形態における位相制御部Bは,アナログ部にお
ける位相差を補償するものであるが,この位相制御部B
を,アナログ部における位相差に加えて,増幅器8の位
相歪を補償するように構成することもできる。以下で
は,アナログ部における位相差と増幅器8の位相歪との
双方を補償するように構成された位相制御部Bを,これ
までの実施の形態における位相制御部Bと区別するため
に「位相制御部C」と表すこととする。
【0140】図11は,増幅器8の位相歪と,アナログ
部における位相差との双方を補償する位相制御部C(符
号56)を用いた送信装置の構成を示すブロック図であ
る。
【0141】この図11に示す送信装置が図1に示す送
信装置と異なる点は,電力計算部44からの電力値pが
位相制御部Cに入力されない点,歪補償テーブル46と
乗算器45との間にルート計算部57が追加された点,
可変復調用NCO49が位相可変部を有しない復調用N
CO490に置換されている点,および変調用NCO3
0a〜30dが位相可変の可変変調用NCO35a〜3
5dに置換されている点である。他の構成要素について
は,図1に示すものと同じであるので,同じ符号を用い
て,その詳細な説明を省略することとする。
【0142】位相制御部Cは,位相制御部Bと同様に,
フィードバック・ループがクローズされ,この送信装置
が歪補償を行っている時(すなわち必要な送信信号を送
信している時)に作動する一方,位相制御部Bのように
電力値pに応じた作動/不作動の動作選択を行わず,常
に作動して位相差および位相歪の補償を行う。このた
め,位相制御部Cには,電力計算部44から電力値pが
入力されていない。
【0143】位相制御部Cの詳細な構成は,図4(a)
に示す位相制御部Bとほぼ同様の構成であるが,電力値
pが入力されず,したがって,前述した作動/不作動テ
ーブルは,その内部に設けられていない点が異なる。た
とえば,図4(a)に示すΔθ計算部55aには,電力
値pが入力されず,かつ,作動/不作動テーブルが設け
られていない。したがって,Δθ計算部55aは,常に
作動して,入力される歪補償係数hI,hQからΔθを計
算して出力する。
【0144】位相制御部Cから出力されるΔθは,第2
の実施の形態で説明した可変変調NCO35a〜35d
に与えられ,直交変調の際に信号の位相がΔθシフトさ
れる。
【0145】ルート計算部57は,歪補償テーブル46
から与えられる歪補償係数hI,hQの大きさ(hI 2+h
Q 21/2を計算し,この値を乗算器45に与える。乗算
器45では,I信号およびQ信号の双方に(hI 2
Q 21/2が乗算される。このようにルート計算部57
を設けるのは,位相制御部Cがアナログ部における位相
差に加えて,増幅器8の位相歪も補償するので,乗算器
45に与えられる歪補償信号は,増幅器8の振幅歪のみ
を補償するもので足りるからである。
【0146】これにより,増幅器8の位相歪およびアナ
ログ部における位相差は,位相制御部Cによって補償さ
れる。一方,増幅器8の振幅歪は,DAC43を介して
加算器5において補償される。
【0147】なお,本実施の形態において,加算器32
を4入力のものから5入力のものに変更して,加算器5
を省略し,DAC43の出力信号を加算器33に与える
こともできる。また,周波数シフト部2からのディジタ
ル信号(I信号とQ信号)をDACによりアナログ信号
に変換した後,直交変調器により直交変調して,加算器
32に与えることもできる。さらに,フィルタ51から
のアナログ信号を直交復調器により直交復調した後,A
DCによりディジタル信号に変換することもできる。
【0148】<第14の実施の形態>前述した第13の
実施の形態において,図8に示すように,可変変調NC
O35a〜35dを,位相可変部を有しない,第1の実
施の形態と同様の変調NCO30a〜30dに置換する
とともに,移相用乗算器111〜114を設けることも
できる。そして,移相制御部Cからαおよびβをこれら
の乗算器111〜114に与えることもできる。
【0149】この場合には,移相制御部Cは,図4
(b)に示す複素共役部55bとほぼ同様のものが用い
られる。ただし,第13の実施の形態における移相制御
部Cと同様に,電力値pに応じた作動/不作動の動作選
択を行わず,常に作動して位相差および位相歪の補償を
行う。このため,複素共役部55bには,電力値pが入
力されず,かつ,作動/不作動テーブルが設けられてい
ない。したがって,複素共役部55bは,常に作動し
て,入力される歪補償係数hI,hQからαおよびβを計
算して出力する。
【0150】<他の実施の形態>位相制御部Aが位相差
を補償する箇所と,位相制御部Bが位相差を補償する箇
所とを異ならせることもできる。たとえば,位相制御部
Aは,可変復調用NCO49(図1参照)において位相
差を補償するのに対し,位相制御部Bは,可変変調用N
CO35a〜35d(図6参照)において位相差を補償
することもできるし,その逆とすることもできる。ま
た,位相制御部Aは,乗算器100(図7参照)におい
て位相差を補償するのに対し,位相制御部Bは,ミキサ
部7(図9参照)において位相差を補償することもでき
るし,その逆とすることもできる。他の位相差を補償す
る箇所についても同様である。
【0151】また,位相制御部Aが位相差を補償する箇
所と,位相制御部Cが位相差(および位相歪)を補償す
る箇所とについても,同様に異ならせることができる。
【0152】さらに,これまでに説明した送信装置の構
成は一例であり,他の構成を有する送信装置において
は,図1や図11等に示す位相差の補償箇所と異なる位
相差の補償箇所が設けられることがある。
【0153】(付記1) ディジタル入力信号に,増幅
器によって生じる非線型歪を補償するためのプリディス
トーションを施した後,該ディジタル入力信号をアナロ
グ信号に変換し,前記増幅器により増幅して送信する送
信装置において,前記ディジタル入力信号を第1のアナ
ログ信号に変換する第1のディジタル・アナログ変換器
と,前記増幅器の出力から帰還されるフィードバック信
号と参照信号として与えられる前記ディジタル入力信号
とにより求められた歪補償係数に基づいて,前記ディジ
タル入力信号にプリディストーションを施し,前記ディ
ジタル入力信号と前記プリディストーションが施された
信号とから歪補償信号を生成する歪補償信号生成部と,
前記歪補償信号生成部により生成された歪補償信号を第
2のアナログ信号に変換する第2のディジタル・アナロ
グ変換器と,前記第1のアナログ信号に前記第2のアナ
ログ信号を加算し,該加算結果のアナログ信号を前記増
幅器に与える加算器と,前記フィードバック信号および
前記参照信号に基づいて検出される,前記増幅器の前記
非線型歪を構成する位相歪以外の該送信装置における位
相差を補償し,該位相差が補償されたフィードバック信
号が前記歪補償信号生成部に与えられるようにする第1
の位相差補償部と,を備えていることを特徴とする送信
装置。
【0154】(付記2) 付記1において,前記歪補償
信号生成部が,前記ディジタル入力信号の各電力値に対
応する歪補償係数を有する歪補償テーブルと,前記参照
信号と前記フィードバック信号と前記ディジタル入力信
号に対応する歪補償係数とから新たな歪補償係数を求
め,該求められた新たな歪補償係数により前記歪補償テ
ーブルを更新する歪補償係数更新部と,前記ディジタル
入力信号に対応する歪補償係数を前記ディジタル入力信
号に乗算することにより前記ディジタル入力信号にプリ
ディストーションを施す乗算器と,前記乗算器の出力信
号と前記ディジタル入力信号との差分信号を求め,該差
分信号を前記歪補償信号として出力する減算器と,を備
えていることを特徴とする送信装置。
【0155】(付記3) 付記1または2において,前
記第1の位相差補償部は,前記加算器で,前記第1のア
ナログ信号と前記第2のアナログ信号との加算が行われ
ず,前記第1のアナログ信号が該加算器の出力信号とし
て出力される状態で,かつ,前記増幅器が線型領域で動
作している状態で作動して,前記参照信号と前記フィー
ドバック信号とに基づいて前記位相差を検出し,該位相
差を補償する,ことを特徴とする送信装置。
【0156】(付記4) 付記3において,前記ディジ
タル入力信号および前記参照信号が,同相成分および直
交成分の信号から構成され,前記フィードバック信号
が,ディジタルの同相成分および直交成分の信号に変換
されて前記第1の位相差補償部に与えられ,前記第1の
位相差補償部が,前記参照信号を構成する同相成分およ
び直交成分の信号から前記参照信号の位相を求めるとと
もに,前記フィードバック信号を構成する同相成分およ
び直交成分の信号から前記フィードバック信号の位相を
求め,前記参照信号の位相と前記フィードバック信号の
位相との差分を前記位相差として求める,ことを特徴と
する送信装置。
【0157】(付記5) 付記3において,前記ディジ
タル入力信号および前記参照信号が,あらかじめ定めら
れたテスト・パターンの同相成分および直交成分の信号
から構成され,前記フィードバック信号が,ディジタル
の同相成分および直交成分の信号に変換されて前記第1
の位相差補償部に与えられ,前記第1の位相差補償部
が,前記フィードバック信号を構成する同相成分および
直交成分の信号から前記フィードバック信号の位相を求
めるとともに,あらかじめ定められた,前記テスト・パ
ターンの信号の位相と,前記フィードバック信号の位相
との差分を前記位相差として求める,ことを特徴とする
送信装置。
【0158】(付記6) 付記3において,前記ディジ
タル入力信号が,同相成分および直交成分の信号から構
成され,かつ,該直交成分がゼロであるテスト・パター
ンの信号であり,前記フィードバック信号が,ディジタ
ルの同相成分および直交成分の信号に変換されて前記第
1の位相差補償部に与えられ,前記第1の位相差補償部
が,前記フィードバック信号を構成する直交成分がゼロ
となるように前記位相差を補償する,ことを特徴とする
送信装置。
【0159】(付記7) 付記6において,前記第1の
位相差補償部が,前記フィードバック信号を構成する直
交成分の符号を求め,該符号に基づいてランダム・ウォ
ーク・フィルタの内部カウンタを増減し,ランダム・ウ
ォーク・フィルタからの出力値に基づいて位相差の値を
表す位相カウンタを増減し,該位相カウンタのカウント
値に基づいて前記位相差を補償する,ことを特徴とする
送信装置。
【0160】(付記8) 付記4から7のいずれか1つ
において,前記ディジタル入力信号を構成する同相成分
および直交成分の信号を直交変調して前記第1のディジ
タル・アナログ変換器に与え,または,前記第1のディ
ジタル・アナログ変換器からのアナログ信号を直交変調
して前記増幅器に与える直交変調器をさらに備え,前記
第1の位相差補償部は,前記直交変調器における直交変
調時に該直交変調器からの出力信号の位相を,前記検出
された位相差に対応した分,シフトさせることにより前
記位相差を補償する,ことを特徴とする送信装置。
【0161】(付記9) 付記4から7のいずれか1つ
において,前記増幅器の出力信号を直交復調し,直交復
調により同相成分および直交成分に分離された信号を前
記第1の位相差補償部に与える直交復調器をさらに備
え,前記第1の位相差補償部が,前記直交復調器におけ
る直交復調時に該直交復調器からの出力信号の位相を,
前記検出された位相差に対応した分,シフトさせること
により前記位相差を補償する,ことを特徴とする送信装
置。
【0162】(付記10) 付記4から7のいずれか1
つにおいて,前記第1の位相差補償部は,前記ディジタ
ル入力信号を構成する同相成分および直交成分の信号
と,実数部および虚数部からなる数値との乗算を行う乗
算器を前記第1のディジタル・アナログ変換器の前段に
備えるとともに,前記検出された位相差を実数部および
虚数部からなる数値に変換して前記乗算器に与える,こ
とを特徴とする送信装置。
【0163】(付記11) 付記4から7のいずれか1
つにおいて,前記増幅器の前段に,該増幅器に入力され
るアナログ信号の周波数帯域を変換するための第1の周
波数変換部をさらに備え,前記第1の位相差補償部は,
前記第1の周波数変換部における周波数変換時に,前記
第1の周波数変換部の出力信号の位相を,前記検出され
た位相差に対応した分,シフトさせることにより前記位
相差を補償する,ことを特徴とする送信装置。
【0164】(付記12) 付記4から7のいずれか1
つにおいて,前記増幅器の後段に,前記フィードバック
信号の周波数帯域を変換するための第2の周波数変換部
をさらに備え,前記第1の位相差補償部は,前記第2の
周波数変換部における周波数変換時に,前記第2の周波
数変換部の出力信号の位相を,前記検出された位相差に
対応した分,シフトさせることにより前記位相差を補償
する,ことを特徴とする送信装置。
【0165】(付記13) 付記2において,前記ディ
ジタル入力信号の電力値に対応する歪補償係数に基づい
て,前記位相差を検出して該位相差を補償し,該位相差
が補償されたフィードバック信号が前記歪補償信号生成
部に与えられるようにする第2の位相差補償部をさらに
備えていることを特徴とする送信装置。
【0166】(付記14) 付記13において,前記第
2の位相差補償部は,前記第1のアナログ信号と前記第
2のアナログ信号との加算が前記加算器で行われる時で
あって,前記ディジタル入力信号の電力値が,前記増幅
器の線型領域に対応する電力値,前記増幅器の最大の非
線型歪に対応する電力値,または,前記増幅器の最大の
非線型歪に対応する電力値と,線型領域と非線型領域と
の境界に対応する電力値との間の電力値である場合に作
動する,ことを特徴とする送信装置。
【0167】(付記15) 付記14において,前記歪
補償係数が,実数部に対応する数値と虚数部に対応する
数値とから構成され,前記第2の位相差補償部は,前記
ディジタル入力信号の電力値が,前記増幅器の線型領域
に対応する電力値である場合に作動し,前記歪補償係数
の実数部が1となるように,または,前記歪補償係数が
0となるように,前記位相差を補償する,ことを特徴と
する送信装置。
【0168】(付記16) 付記15において,前記第
2の位相差補償部が,前記歪補償係数を構成する実数部
に対応する数値と1とを比較し,または,前記歪補償係
数を構成する虚数部に対応する数値と0とを比較して,
その代償関係に基づいてランダム・ウォーク・フィルタ
の内部カウンタを増減し,前記ランダム・ウォーク・フ
ィルタからの出力値に基づいて位相差の値を表す位相カ
ウンタを増減し,該位相カウンタのカウント値に基づい
て前記位相差を補償する,ことを特徴とする送信装置。
【0169】(付記17) 付記13から16のいずれ
か1つにおいて,前記ディジタル入力信号が同相成分お
よび直交成分の信号から構成され,前記同相成分および
直交成分の信号を直交変調して前記第1のディジタル・
アナログ変換器に与え,または,前記第1のディジタル
・アナログ変換器からのアナログ信号を直交変調して前
記増幅器に与える直交変調器をさらに備え,前記第2の
位相差補償部は,前記直交変調器における直交変調時に
該直交変調器からの出力信号の位相を,前記検出された
位相差に対応した分,シフトさせることにより前記位相
差を補償する,ことを特徴とする送信装置。
【0170】(付記18) 付記13から16のいずれ
か1つにおいて,前記ディジタル入力信号が同相成分お
よび直交成分の信号から構成され,前記第2の位相差補
償部は,前記ディジタル入力信号を構成する同相成分お
よび直交成分の信号と,実数部および虚数部からなる数
値との乗算を行う乗算器を前記直交変調器の前段に備え
るとともに,前記検出された位相差を実数部および虚数
部からなる数値に変換して前記乗算器に与える,ことを
特徴とする送信装置。
【0171】(付記19) 付記13から16のいずれ
か1つにおいて,前記ディジタル入力信号が同相成分お
よび直交成分の信号から構成され,前記フィードバック
信号をディジタルの同相成分および直交成分に直交復調
して,前記歪補償信号生成部に与える直交復調器をさら
に備え,前記第2の位相差補償部が,前記直交復調器に
おける直交復調時に該直交復調器からの出力信号の位相
を,前記検出された位相差に対応した分,シフトさせる
ことにより前記位相差を補償する,ことを特徴とする送
信装置。
【0172】(付記20) 付記13から16のいずれ
か1つにおいて,前記増幅器の前段に,該増幅器に入力
されるアナログ信号の周波数帯域を変換するための第1
の周波数変換部をさらに備え,前記第2の位相差補償部
は,前記第1の周波数変換部における周波数変換時に,
前記第1の周波数変換部の出力信号の位相を,前記検出
された位相差に対応した分,シフトさせることにより前
記位相差を補償する,ことを特徴とする送信装置。
【0173】(付記21) 付記13から16のいずれ
か1つにおいて,前記増幅器の後段に,前記フィードバ
ック信号の周波数帯域を変換するための第2の周波数変
換部をさらに備え,前記第2の位相差補償部は,前記第
2の周波数変換部における周波数変換時に,前記第2の
周波数変換部の出力信号の位相を,前記検出された位相
差に対応した分,シフトさせることにより前記位相差を
補償する,ことを特徴とする送信装置。
【0174】(付記22) 付記2において,前記ディ
ジタル入力信号の電力値に対応する歪補償係数に基づい
て,前記増幅器の前記非線型歪を構成する位相歪および
前記位相差を検出して該位相歪および該位相差を補償
し,該位相歪および該位相差が補償されたフィードバッ
ク信号が前記歪補償信号生成部に与えられるようにする
第3の位相差補償部をさらに備えていることを特徴とす
る送信装置。
【0175】(付記23) 付記22において,前記第
3の位相差補償部は,前記第1のアナログ信号と前記第
2のアナログ信号との加算が前記加算器で行われる時で
あって,前記ディジタル入力信号のすべての電力値に対
して作動する,ことを特徴とする送信装置。
【0176】(付記24) 付記23において,前記デ
ィジタル入力信号が同相成分および直交成分の信号から
構成され,前記同相成分および直交成分の信号を直交変
調して前記第1のディジタル・アナログ変換器に与え,
または,前記第1のディジタル・アナログ変換器からの
アナログ信号を直交変調して前記増幅器に与える直交変
調器をさらに備え,前記第3の位相差補償部は,前記直
交変調器における直交変調時に該直交変調器からの出力
信号の位相を,前記検出された位相差に対応した分,シ
フトさせることにより前記位相歪および前記位相差を補
償する,ことを特徴とする送信装置。
【0177】(付記25) 付記23において,前記デ
ィジタル入力信号が同相成分および直交成分の信号から
構成され,前記第3の位相差補償部は,前記ディジタル
入力信号を構成する同相成分および直交成分の信号と,
実数部および虚数部からなる数値との乗算を行う乗算器
を前記直交変調器の前段に備えるとともに,前記検出さ
れた位相差を実数部および虚数部からなる数値に変換し
て前記乗算器に与える,ことを特徴とする送信装置。
【0178】(付記26) ディジタル入力信号に,増
幅器によって生じる非線型歪を補償するためのプリディ
ストーションを施した後,該ディジタル入力信号をアナ
ログ信号に変換し,前記増幅器により増幅して送信する
送信方法において,前記ディジタル入力信号を第1のア
ナログ信号に変換し,前記増幅器の出力から帰還される
フィードバック信号と参照信号として与えられる前記デ
ィジタル入力信号とにより求められた歪補償係数に基づ
いて,前記ディジタル入力信号にプリディストーション
を施し,前記ディジタル入力信号と前記プリディストー
ションが施された信号とから歪補償信号を生成し,前記
生成された歪補償信号を第2のアナログ信号に変換し,
前記第1のアナログ信号に前記第2のアナログ信号を加
算し,該加算結果のアナログ信号を前記増幅器に与え,
前記フィードバック信号および前記参照信号に基づいて
検出される,前記増幅器の前記非線型歪を構成する位相
歪以外の該送信装置における位相差を補償し,該位相差
が補償されたフィードバック信号が前記歪補償信号生成
部に与えられるようにする,ことを特徴とする送信方
法。
【0179】
【発明の効果】本発明によると,プリディストーション
が施されたディジタル入力信号をアナログ信号に変換す
る場合よりもビット精度は高いディジタル・アナログ変
換器は要求されない。このため,より高速な変換が可能
となる。
【0180】また,歪補償信号を変換するディジタル・
アナログ変換器には,増幅器の非線型歪を補償する信号
のみが与えられるので,それ以外の歪をも補償する信号
を変換する場合によりも,ビット精度の低いもので足
り,その分,高速な変換が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る送信装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】位相制御部Aの詳細な構成を示すブロック図で
あり,(a)は,第1の実施の形態に係るものであり,
(b)は,移相用乗算器100の移相量を制御する位相
制御部Aの構成を示すブロック図である。(c)は,テ
スト・パターン信号を用いてアナログ部における位相差
を補償する場合の位相制御部Aの構成を示すブロック図
であり,(d)は,テスト・パターン信号を用いてアナ
ログ部における位相差を補償する場合の他の位相制御部
Aの構成を示すブロック図である。
【図3】(a)および(b)は,位相制御部Aの他の構
成を示すブロック図である。
【図4】(a),(b),(c),および(d)は,位
相制御部Bの詳細な構成を示すブロック図である。
【図5】可変復調用NCOの詳細な構成を示すブロック
図である。
【図6】第2の形態に係る送信装置の主信号変換部の部
分を示すブロック図である。
【図7】移相用乗算器を,復調用NCO(第1の実施の
形態における可変復調用NCOを,位相が可変でないも
のに置換したもの)と減算器との間に新たに設けた送信
装置の一部を示すブロック図である。
【図8】第4の実施の形態に係る送信装置の一部を示す
ブロック図である。
【図9】位相可変器を追加したミキサ部の構成を示すブ
ロック図である。
【図10】位相可変器を追加したミキサ部の構成を示す
ブロック図である。
【図11】増幅器の位相歪と,アナログ部における位相
差との双方を補償する位相制御部Cを用いた送信装置の
構成を示すブロック図である。
【図12】増幅器の入出力特性を示すグラフであり,
(a)は,入力信号の電力と出力信号の電力との関係を
示し,(b)は,入力信号の電力と出力信号の位相歪と
の関係を示す。
【図13】従来の無線通信システムにおける送信装置の
一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
3 主信号変換部 30a〜30d,42 変調用NCO 31a〜31d,43 ディジタル・アナログ変換器
(DAC) 32 加算器 35a〜35d 可変変調用NCO 41 減算器 44 電力計算部 45 乗算器 46 歪補償テーブル 47 歪補償係数更新部 49 位相可変復調用NCO 5 加算器 7 RFミキサ部 70 ミキサ 71 局部発振器 72 位相可変器 8 増幅器 53 IFミキサ部 53a ミキサ 53b 局部発振器 53c 位相可変器 54 位相制御部A 55 位相制御部B 54a,54b 位相測定部 54c 位相差計算部 54d 複素変換部 56 位相制御部C 100,111〜114 移相用乗算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷 和男 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 浜田 一 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 石川 広吉 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 大石 泰之 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 札場 伸和 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5J022 AB01 BA04 CB06 CE01 5J090 AA01 AA41 CA21 CA26 FA08 FA19 FA20 GN03 GN04 GN07 HN03 HN04 HN07 HN08 HN16 KA00 KA16 KA23 KA26 KA32 KA34 KA44 KA53 KA55 MA11 MA14 NN16 SA14 TA01 TA02 5K004 AA05 AA08 FA05 FF05 JF04 5K060 BB05 CC04 KK06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル入力信号に,増幅器によって
    生じる非線型歪を補償するためのプリディストーション
    を施した後,該ディジタル入力信号をアナログ信号に変
    換し,前記増幅器により増幅して送信する送信装置にお
    いて,前記ディジタル入力信号を第1のアナログ信号に
    変換する第1のディジタル・アナログ変換器と,前記増
    幅器の出力から帰還されるフィードバック信号と参照信
    号として与えられる前記ディジタル入力信号とにより求
    められた歪補償係数に基づいて,前記ディジタル入力信
    号にプリディストーションを施し,前記ディジタル入力
    信号と前記プリディストーションが施された信号とから
    歪補償信号を生成する歪補償信号生成部と,前記歪補償
    信号生成部により生成された歪補償信号を第2のアナロ
    グ信号に変換する第2のディジタル・アナログ変換器
    と,前記第1のアナログ信号に前記第2のアナログ信号
    を加算し,該加算結果のアナログ信号を前記増幅器に与
    える加算器と,前記フィードバック信号および前記参照
    信号に基づいて検出される,前記増幅器の前記非線型歪
    を構成する位相歪以外の該送信装置における位相差を補
    償し,該位相差が補償されたフィードバック信号が前記
    歪補償信号生成部に与えられるようにする第1の位相差
    補償部と,を備えていることを特徴とする送信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において,前記歪補償信号生成
    部が,前記ディジタル入力信号の各電力値に対応する歪
    補償係数を有する歪補償テーブルと,前記参照信号と前
    記フィードバック信号と前記ディジタル入力信号に対応
    する歪補償係数とから新たな歪補償係数を求め,該求め
    られた新たな歪補償係数により前記歪補償テーブルを更
    新する歪補償係数更新部と,前記ディジタル入力信号に
    対応する歪補償係数を前記ディジタル入力信号に乗算す
    ることにより前記ディジタル入力信号にプリディストー
    ションを施す乗算器と,前記乗算器の出力信号と前記デ
    ィジタル入力信号との差分信号を求め,該差分信号を前
    記歪補償信号として出力する減算器と,を備えているこ
    とを特徴とする送信装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において,前記第1の
    位相差補償部は,前記加算器で,前記第1のアナログ信
    号と前記第2のアナログ信号との加算が行われず,前記
    第1のアナログ信号が該加算器の出力信号として出力さ
    れる状態で,かつ,前記増幅器が線型領域で動作してい
    る状態で作動して,前記参照信号と前記フィードバック
    信号とに基づいて前記位相差を検出し,該位相差を補償
    する,ことを特徴とする送信装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において,前記ディジタル入力
    信号の電力値に対応する歪補償係数に基づいて,前記位
    相差を検出して該位相差を補償し,該位相差が補償され
    たフィードバック信号が前記歪補償信号生成部に与えら
    れるようにする第2の位相差補償部をさらに備えている
    ことを特徴とする送信装置。
  5. 【請求項5】 ディジタル入力信号に,増幅器によって
    生じる非線型歪を補償するためのプリディストーション
    を施した後,該ディジタル入力信号をアナログ信号に変
    換し,前記増幅器により増幅して送信する送信方法にお
    いて,前記ディジタル入力信号を第1のアナログ信号に
    変換し,前記増幅器の出力から帰還されるフィードバッ
    ク信号と参照信号として与えられる前記ディジタル入力
    信号とにより求められた歪補償係数に基づいて,前記デ
    ィジタル入力信号にプリディストーションを施し,前記
    ディジタル入力信号と前記プリディストーションが施さ
    れた信号とから歪補償信号を生成し,前記生成された歪
    補償信号を第2のアナログ信号に変換し,前記第1のア
    ナログ信号に前記第2のアナログ信号を加算し,該加算
    結果のアナログ信号を前記増幅器に与え,前記フィード
    バック信号および前記参照信号に基づいて検出される,
    前記増幅器の前記非線型歪を構成する位相歪以外の該送
    信装置における位相差を補償し,該位相差が補償された
    フィードバック信号が前記歪補償信号生成部に与えられ
    るようにする,ことを特徴とする送信方法。
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