JP2002222221A - 住宅情報管理方法、住宅情報管理システム、決済支援方法および決済支援システム - Google Patents

住宅情報管理方法、住宅情報管理システム、決済支援方法および決済支援システム

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JP2002222221A
JP2002222221A JP2001109784A JP2001109784A JP2002222221A JP 2002222221 A JP2002222221 A JP 2002222221A JP 2001109784 A JP2001109784 A JP 2001109784A JP 2001109784 A JP2001109784 A JP 2001109784A JP 2002222221 A JP2002222221 A JP 2002222221A
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Tetsuya Saigo
徹也 西郷
Koichi Mori
弘一 森
Ryoji Takahara
亮二 高原
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Nihon Unisys Ltd
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ALFA PRIME JAPAN KK
Nihon Unisys Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 個々の住宅に関する情報を一元管理可能なシ
ステムを提供する。 【解決手段】 建築物に関する種々のデータを保持する
ための住宅情報管理システム12は、ある建築物に関す
るデータを保持するためのデータブロックを備えた住宅
情報管理DB21と、第1のクライアントマシン16か
ら受理した意匠設計図を、データブロックに記憶する。
また、システム12は、意匠設計図に基づき部位ごとに
使用される部材・建材を抽出し、これら関するデータを
DB21のデータブロックに記憶する部材・建材データ
生成/管理部26と、意匠設計図や抽出された部材・建
材を示すデータに基づき、構造設計を含む詳細な設計デ
ータを生成して、データブロック中に記憶する詳細設計
図作成/管理部24とを備え、部材・建材に関して、プ
レカットが必要なものについて、必要なデータを第2の
クライアントマシン18に伝達し、部材・建材に関する
修正がある場合には修正を示すデータを受理して、修正
を示すデータに基づき、データブロック中の、部材・建
材を示すデータおよび詳細な設計データを更新する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅の新築、修
繕、増改築等に関わる設計、使用部材、性能等の情報を
管理し、住宅の評価・履歴管理を効率的に行うことがで
きる住宅情報管理システムに関する。また、本発明は、
新築、修繕、増改築に関する部材および工程に基づき、
工務店等に対して段階的な決済をなすことが可能なシス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】住宅建築においては、設計・施工をはじ
めとして、その維持管理に関わる修繕・増改築等様々な
作業が発生する。個々の住宅に関するこれらの作業に関
する情報は一般的に施主には提供されておらず、例えば
設計図については設計者が保有し、使用部材の性能、施
工状況等の施工情報については、工事記録等として施工
者が保有している等、一元管理されることなく個々の作
業に関わる者によりそれぞれ保有されている。
【0003】さらに、これら住宅建築に関する情報は、
個々の作業に関わる者により、それぞれ独自の仕様・態
様(フォーマット)で保有されており、一連の住宅建築
作業において各作業当事者は、自己の作業に必要な情報
を関連当事者から入手し、自己の仕様にあわせて情報を
変換し、また、再入力する等の作業を行っている。ま
た、修繕・増改築については、情報の管理さえも行われ
ていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、住宅建築
に関する情報が不統一なフォーマットのもとで個別に保
管され、またはそもそも管理されていないため、建築か
ら維持管理、解体に至る一連のライフサイクルにおい
て、施主および関連当事者間で正確で効率的な情報交換
および情報活用が行われず、住宅取引に関わる住宅評価
や個々の住宅の維持管理に支障を来たしているという問
題が生じている。
【0005】また、住宅建築における建築代金の支払
は、完成時の一括払いか、或いは、着手金、中間金或い
は残金の分割払いによることが一般的である。完成時一
括払いの場合には、工事を始めてから完成に至るまでの
間の、資材の代金、工賃など建築費用は、工務店が負担
するか、或いは、工務店に資材等を納品する流通店や納
材店が一時的に負担する。分割払いの場合にも、基本的
に、分割金が支払われるまでの費用は、工務店、流通店
或いは納材店が負担する。また、分割払いにおいて、発
生する費用と支払われる金額には関連性がない。このよ
うな支払の態様は、建築の工程において使用する部材等
に変更が生じる可能性があるため、資材の代金や工賃を
正しく見積もることができないことに起因して行われて
いるのが実情である。
【0006】したがって、工務店等は、各建築工程にて
生じた資材の代金や工賃などの諸費用を、適時的に回収
することができず、これらの財務状況を圧迫するという
問題点が生じていた。また、住宅取得者(施主)の立場
からも、膨大な建築代金の調達に伴う高金利の負担と併
せて、工務店や流通店の倒産による住宅未完成に対する
不安が生じるという問題点があった。
【0007】本発明の目的は、個々の住宅に関する情報
を一元管理可能なシステムを提供することにより、上記
問題を解決したシステムを提供することにある。また、
本発明の他の目的は、工程管理と併せた資材の発注、資
金融資および代金決済を行い、効率的な建築作業の実施
および建築コストの軽減、並びに、完成に対するリスク
の低減を図るシステムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、建築物
に関する種々のデータを保持するためのデータブロック
を確保するステップと、第1のクライアントマシンか
ら、ネットワークを介して、意匠設計図を示すデータを
受理して、前記データブロック中に、意匠設計図を示す
データを受理するステップと、前記意匠設計図に基づ
き、部位ごとに使用される部材・建材を抽出するステッ
プと、前記意匠設計図、および、抽出された部材・建材
を示すデータに基づき、構造設計を含む詳細な設計デー
タを生成して、データブロック中に記憶するステップ
と、前記部材・建材に関して、プレカットが必要なもの
について、必要な部材・建材を示すデータを、ネットワ
ークを介して第2のクライアントマシンに伝達し、当該
第2のクライアントマシンから、部材・建材に関する修
正がある場合に、当該修正を示すデータを受理するステ
ップと、前記修正を示すデータに基づき、前記データブ
ロック中の、当該部材・建材を示すデータおよび詳細な
設計データを更新するステップとを備えたことを特徴と
する住宅情報管理方法により達成される。
【0009】本発明によれば、データブロックにおい
て、建築物に関する一連のデータを一括して統合的に管
理することができる。したがって、建築中はもとより、
修繕や改築の際にもこのデータを参照し、いかなる部材
・建材等が利用されていたかなどの履歴を容易に取得す
ることができる。
【0010】本発明の好ましい実施態様においては、第
1のクライアントマシンから受理するデータが、部材・
建材の、価格、材質、性能値、寸法、メーカー、色彩の
うちの少なくとも何れかを含む属性を示す補助的データ
を含み、前記抽出するステップが、前記補助的データを
参照して、前記属性に合致する最適な部材・建材を選択
するステップを含むこの実施態様によれば、施主の意向
に沿った部材・建材を適切に選択して、これを使用して
いる詳細な設計図を作成することが可能となる。
【0011】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、抽出するステップが、最適な部材・建材が見出され
ない場合に、他の部材・建材の候補を含むリストを作成
するステップと、前記リストを第1のクライアントマシ
ンに提示するステップと、前記第1のクライアントマシ
ンからの選択された候補を示すデータを受理するステッ
プとを含む。この実施態様によれば、最適な部材・建材
が見出されない場合にも、施主の意向を反映した次善の
部材・建材を選択することが可能となる。
【0012】本発明の別の好ましい実施態様において
は、さらに、前記詳細な設計データに基づく性能評価を
するステップと、前記性能評価に関するデータを前記デ
ータブロック中に記憶するステップとを備えている。
【0013】本発明のさらに別の好ましい実施態様にお
いては、建築工程を示す工程表を作成するステップと、
前記作成された工程表にしたがって、あるタイミングに
て実行される工程に必要な部材・建材を抽出するステッ
プと、前記必要な部材・建材のそれぞれを供給する納材
店を特定して、当該納材店向けに部材・建材を発注する
ための発注データを生成するステップと、納材店に関す
る第3のクライアントマシンに前記発注データを伝達す
るステップと、当該発注にかかる部材・建材に関して、
当該部材・建材が既に発注されたものであることを示す
情報を付加するステップとを備えている。この実施態様
によれば、工程表にしたがって適切なタイミングで、必
要な部材・建材の発注が可能となる。
【0014】さらに好ましい実施態様においては、前記
第3のクライアントマシンからの納品を示すデータを受
理するステップと、当該納品にかかる部材・建材に関し
て、当該部材・建材が既に納品されたものであることを
示す他の情報を付加するステップとを備えている。これ
により納品管理も適切に行うことが可能となる。
【0015】前記情報を付加するステップは、前記デー
タブロック中に発注された部材・建材に関するデータを
収容するための領域を設けるステップと、前記領域に発
注にかかる部材・建材に関するデータを記憶するステッ
プとを含んでいるのが望ましい。或いは、情報を付加す
るステップは、前記部材・建材に関するデータに発注フ
ラグを付加するステップを含んでいても良い。
【0016】また、他の情報を付加するステップは、前
記発注にかかる部材・建材に関するデータと、納品にか
かる部材・建材に関するデータとを照合し、消込を図る
ように構成されているのが望ましい。或いは、他の情報
を付加するステップは、前記部材・建材に関するデータ
に納品フラグを付加するステップを含んでいても良い。
【0017】また、本発明の目的は、建築物に関する種
々のデータを保持するための住宅情報管理システムであ
って、ある建築物に関するデータを保持するためのデー
タブロックを備えたデータベースと、第1のクライアン
トマシンからネットワークを介して受理した意匠設計図
を、前記データブロックに記憶する意匠設計図管理手段
と、前記意匠設計図に基づき部位ごとに使用される部材
・建材を抽出し、当該部材・建材に関するデータを前記
データブロックに記憶する部材・建材管理手段と、前記
意匠設計図、および、抽出された部材・建材を示すデー
タに基づき、構造設計を含む詳細な設計データを生成し
て、データブロック中に記憶する詳細設計データ管理手
段と、前記部材・建材に関して、プレカットが必要なも
のについて、必要な部材・建材を示すデータを、ネット
ワークを介して第2のクライアントマシンに伝達し、当
該第2のクライアントマシンから、部材・建材に関する
修正がある場合に、当該修正を示すデータを受理する通
信管理手段と、前記修正を示すデータに基づき、前記デ
ータブロック中の、当該部材・建材を示すデータおよび
詳細な設計データを更新するデータ更新手段とを備えた
ことを特徴とする住宅情報管理システムにより達成され
る。
【0018】また、本発明の他の目的は、建築物に関す
る種々のデータを保持するためのデータブロックを確保
して、当該データブロックに、前記建築物の意匠設計
図、および、当該意匠設計図に基づき抽出された、当該
建築物の部位ごとに使用される部材・建材に関するデー
タを記憶するステップと、前記データブロック中に記憶
されたデータを参照して、建築物の建築工程を示す工程
表を作成し、作成された工程表にしたがって、あるタイ
ミングにて実行される工程に必要な部材・建材とを、前
記建築物と関連付けて記憶するステップと、前記工程の
各々にかかる工賃および部材・建材の費用の決済に関す
る金融情報を、前記建築物と関連付けて記憶するステッ
プと、前記部材・建材の納品、および/または、何れか
の工程の完了の通知を受領することに応答して、当該部
材・建材および/または工程に関する事業者の金融情報
を特定するステップと、前記金融情報に基づき、当該納
品および/または工程の完了にかかる決済を依頼するス
テップとを備え、前記金融情報を特定するステップと、
前記決済を依頼するステップとを繰り返すことにより、
各部材・建材の納入者および/または各工程の実施者に
対する段階的な決済を支援することを特徴とする決済支
援方法により達成される。
【0019】本発明によれば、工程ごとに、使用される
詳細設計図に基づく部材・建材が特定され、部材や建材
の納品や工程の完了に応じて、当該納品や工程の完了に
かかる事業者に対する決済依頼が作成される。この決済
依頼に基づき、金融機関が事業者への支払をなすことに
より、納品ごとに、および/または、工程ごとに、事業
者への段階的決済を実現することができる。たとえば、
納品ごとに当該部材・建材を納品した事業者(納材店)
に、部材・建材の費用を支払うようにしても良いし、工
程ごとに、工程にかかる工賃および当該工程にて使用さ
れた部材・建材を、当該工程を実施した事業者(工務
店)に、部材・建材の費用および工賃を支払うようにし
ても良い。
【0020】このような段階的決済を実施することによ
り、たとえば、住宅の建築中に、担当している工務店が
倒産などにより業務の遂行が不可能になったときに、完
了した工程についての工賃や材料費のみの決済のみが実
行されているため、残りの工程を他の工務店に依頼する
ことで、住宅を完成させることも可能となる。これは、
工務店等にとっても、使用した部材・建材や完了した工
程について、支払を受けることができるため、工事を無
事遂行できる可能性を著しく高めることが可能となる。
【0021】また、工程ごとに使用される部材・建材、
および、工程の工賃が明確化されるため、建築コストの
不明瞭さを払拭することができる。好ましい実施態様に
おいては、決済を依頼するステップが、前記金融情報に
基づいて、施主或いは施主から決済を委託された第三者
機関に関連する第4のクライアントマシンに向けて、前
記納品および/または工程の完了、納品および/または
工程の完了にかかる金額、並びに、納品および/または
工程の完了にかかる事業者の支払条件、金融機関名およ
び口座番号を含む支払情報とを有する通知を、ネットワ
ークを関して伝達するステップを有している。
【0022】上記通知は、施主が開設した口座を有する
金融機関への、当該施主が開設した口座から前記事業者
の口座への振込依頼を含む、前記金融機関のシステムへ
のリンクを含み、第4のクライアントマシンにおいて、
当該リンクを指定することにより、前記振込依頼が前記
金融機関に伝達されるのがより望ましい。
【0023】上記実施の形態においては、いったん、施
主や施主から所定の事項を委託された第三者機関の側に
納品や工程の完了およびそれにかかる種々の金融情報を
通知し、施主から金融機関に決済を依頼するようにして
いる。これは、施主や第三者機関の側に位置する第4の
クライアントマシンと金融機関のシステムとの間でネッ
トワークバンキングができるように設定してあればよ
い。
【0024】また、別の好ましい実施態様においては、
決済を依頼するステップが、前記金融情報に基づいて、
前記施主が開設した口座を有する金融機関のシステムに
向けて、前記納品および/または工程の完了、納品およ
び工程の完了にかかる金額、並びに、納品および/また
は工程の完了にかかる事業者の支払条件、金融機関名お
よび口座番号を含む支払情報とを有する決済依頼を伝達
するステップを有する。この実施態様においては、上記
ステップを実行するシステム(決済支援システム)が、
施主から決済の委託を受けている場合に実現することが
できる。
【0025】さらに、より好ましい実施態様において
は、施主が開設した口座を有する金融機関のシステムに
向けて、前記金融情報を、ネットワークを介して伝達す
るステップを備え、前記金融機関のシステムにおいて、
伝達された金融情報を記憶するステップと、決済の依頼
を、ネットワークを介して受理することに応答して、記
憶された金融情報を参照して、決済にかかる納品および
/または工程の完了を特定して、突き合せを実行するス
テップと、前記決済の実行に伴って、前記金融情報を参
照して消込を実行するステップとを備えている。これに
より、金融機関のシステムにおける突き合せや消込が実
現され、より信頼性のある電子決済システムを構築する
ことが可能となる。
【0026】また、本発明の他の目的は、建築物に関す
る種々のデータを保持するためのデータブロックを確保
して、当該データブロックに、前記建築物の意匠設計
図、および、当該意匠設計図に基づき抽出された、当該
建築物の部位ごとに使用される部材・建材に関するデー
タを記憶するシステムであって、前記データブロック中
に記憶されたデータを参照して、建築物の建築工程を示
す工程表を作成する工程表作成手段と、作成された工程
表にしたがって、あるタイミングにて実行される工程に
必要な部材・建材とを、前記建築物と関連付けて、前記
データブロックに記憶する部材・建材管理手段と、前記
工程の各々にかかる工賃および部材・建材の費用の決済
に関する金融情報を、前記建築物と関連付けて前記デー
タブロックに記憶する金融情報管理手段と、前記部材・
建材の納品、および/または、何れかの工程の完了の通
知を受領することに応答して、当該部材・建材および/
または工程に関する事業者の金融情報を特定する金融情
報特定手段と、前記金融情報に基づき、当該納品および
/または工程の完了にかかる決済を依頼する決済依頼手
段とを備え、前記金融情報の特定、および、前記決済の
依頼を繰り返すことにより、各部材・建材の納入者およ
び/または各工程の実施者に対する段階的な決済を支援
することを特徴とする決済支援システムによっても達成
される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態につき説明を加える。図1は、本発明の
実施の形態にかかる住宅情報管理システム12を含むネ
ットワークコンピュータシステム10の概略を示すブロ
ックダイヤグラムである。図1に示すように、このシス
テム10においては、住宅の建築、維持、増改築、性能
評価にかかる種々の情報を一元的に管理する住宅情報管
理システム12が、インターネット14に接続されてい
る。
【0028】インターネット14には、設計事務所や工
務店に配置された第1のクライアントマシン16、プレ
カット工場等に配置された第2のクライアントマシン1
8、および、建築に要する部材や建材を納入する店舗
(納材店)に配置された第3のクライアントマシン20
が接続されている。図1においては、第1ないし第3の
クライアントマシン16〜20をそれぞれ1つずつ示し
たが、実際に、インターネット14には、多数のクライ
アントマシンが接続されている。
【0029】第1のクライアントマシン16は、住宅意
匠設計用の意匠CADを収容し、施主の意向にしたがっ
て住宅の設計図を作成することができる。また、設計図
にしたがって、当該住宅を建築するために必要な部材・
建材の概略を示す部材・建材概略データを作成すること
も可能である。
【0030】また、第1のクライアントマシン16は、
後述する詳細設計図の作成や展開の際に必要な補助的デ
ータを作成することもできる。この補助的データには、
部材・建材、その他建築物に用いられる要素の、消費者
における希望価格、性能レベル、嗜好(好みの外観、材
質等)が含まれる。設計図を示すデータ(設計図デー
タ)および補助的データは、インターネット14を介し
て、第1のクライアントマシン16から住宅情報管理シ
ステム12に伝達されるようになっている。
【0031】第2のクライアントマシン18には、部材
・建材のプレカットのために利用される構造CADが搭
載されている。すなわち、建材や部材は、設計図にあわ
せて建築をする際に、加工の必要が生じる場合がある。
そこで、構造CADでは、設計図にあわせて建材や部材
を加工するためのデータを作成する。また、設計どおり
に建築した場合には、構造上或いは強度上の問題が生じ
る場合がある。そこで、構造CADは、上記問題の有無
を評価するための機能を有している。構造上或いは強度
上の問題が生じている場合には、第2のクライアントマ
シン18は、部材・建材の接合方法や形状を変更し、こ
れに伴って、設計図を変更する。内容が修正された設計
図は、インターネット14を介して住宅情報管理システ
ム12に伝達されるようになっている。
【0032】第3のクライアントマシン20は、住宅情
報管理システム12からの発注指令を受理すると、当該
発注指令にて特定される部材・建材を、指定される箇所
(工務店や設計現場等)に納品する。納品が完了する
と、第3のクライアントマシン20から住宅情報管理シ
ステム12に対して、納品完了報告を通知する。これに
より、後述するような消込が住宅情報管理システム12
にて可能になる。
【0033】図2は、住宅情報管理システム12の構成
を示すブロックダイヤグラムである。図2に示すよう
に、住宅情報管理システム12は、第1ないし第3のク
ライアントマシン16〜20から伝達された種々のデー
タや、住宅情報管理システム12内で生成されたデータ
を、ある住宅に関連して記憶する住宅管理データベース
(DB)21を備えている。住宅管理データベース21
には、上記データのほか、部材・建材の詳細データ(た
とえば、メーカ、価格、材質、性能値、寸法等)が収容
されている。
【0034】また、住宅管理システム12は、インター
ネット14を介した通信を制御する通信制御部22と、
第1のクライアントマシン16から送信された設計図デ
ータおよび補助的データに基づき、詳細な設計図を作成
する詳細設計図作成部24と、住宅中の各部位の概略を
示すプロフィールデータを作成するとともに、これを管
理するプロフィール作成/管理部25と、詳細な設計図
を作成するための、詳細な部材・建材に関する種々の情
報を生成するとともに、住宅管理DB21中の部材・建
材に関するデータを管理する部材・建材データ作成/管
理部26と、詳細設計図や部材・建材データに基づき、
住宅建築のための工程表を作成するともに、住宅管理D
B21中の工程表を管理する工程作成/管理部28と、
工程表に基づく部材・建材の発注、および、納品による
消込等を実行する発注/納品管理部30と、意匠設計デ
ータや部材・建材リストに基づく住宅性能評価や価格計
算を実行する性能評価部32とを有している。
【0035】図3は、本実施の形態にかかる住宅情報D
B21中のデータ構造を説明する図である。図3に示す
ように、住宅情報DB21においては、住宅ごとのデー
タブロック301が含まれる。データブロック301
は、住宅を特定するIDとして利用される識別情報30
2が含まれる。
【0036】また、図3に示すように、データブロック
301には、詳細意匠設計図を示す意匠設計データ30
3が含まれる。この意匠設計データ303と関連付けら
れて、使用部材・建材データ304が設けられている。
使用部材・建材データ304には、住宅プロフィールデ
ータ符号305、部位別プロフィールフォルダ306、
および、部材・建材リストフォルダ308が含まれる。
【0037】住宅プロフィールデータは、住宅の概略
(敷地面積、何階建てか、各フロアの床面積、部屋数)
を示す。部位別プロフィールファイル306中には、各
部位の必要な情報を含む部位プロフィールデータ(たと
えば、符号307参照)が含まれる。
【0038】ここに、部位とは、ポーチ、バルコニー、
住宅中の各部屋、屋根など、住宅を構成する一単位を表
す。部位プロフィールデータにおいては、当該単位にお
けるフロア位置、面積、スラブ高さ、壁面数、ドア数等
が示される。部材・建材リストフォルダ308には、上
記部位ごとに必要な部材・建材の詳細なリストを記述し
た部位別部材・建材リスト(たとえば、符号309参
照)が含まれている。したがって、本実施の形態におい
ては、部位プロフィールデータと部位別部材・建材リス
トとが対応付けられている。
【0039】また、データブロック301には、建築の
際に用いられる種々のデータを含む建築関連データ31
0が設けられ、ここには、建築工程が記述された工程表
データ311、部材・建材の発注や納品にかかる種々の
データ(発注/納品データ)が含まれる。さらに、デー
タブロック301には、住宅の施主、所在地など、最も
基本的な情報を含む住宅基本情報313や、住宅性能評
価の結果を示すデータ(性能評価データ)314が含ま
れる。
【0040】このようなデータブロック301におい
て、意匠設計データは、詳細設計図作成/管理部24に
より作成される。また、部位別プロフィールは、プロフ
ィール作成/管理部25が意匠設計データを参照するこ
とにより作成される。さらに、部材・建材リストは、部
材・建材データ作成/管理部26が意匠設計データや部
位別プロフィールを参照することにより作成される。
【0041】このように構成された住宅情報管理システ
ム12の処理につき説明を加える。図4は、住宅情報管
理システム12における処理の概略を示すフローチャー
トである。図4に示すように、第1のクライアントマシ
ン16から設計図および補助的データの登録があると
(ステップ401)、住宅情報管理システム12のプロ
フィール作成/管理部25が、これに基づき、各単位
(部位)のプロフィールを作成する(ステップ40
2)。
【0042】次いで、構造設計を含む詳細な設計図を作
成するために、詳細な部材・建材データの展開が行われ
る(ステップ403)。これは、部材・建材データ作成
/管理部26により実行される。図5は、この処理をよ
り詳細に示すフローチャートである。図5に示すよう
に、部材・建材データ作成/管理部26は、ポーチ、バ
ルコニー、各部屋等の部位を選択し(ステップ50
1)、補助的データを参照しつつ(ステップ502)、
当該部位を構成する何れかの部材の候補を特定し(ステ
ップ503)、次いで、候補のうちから最適なものを選
択する(ステップ504)。
【0043】たとえば、ある部屋の「窓についてA社の
ものを使用して欲しい」ことを示す補助的データがあれ
ば、A社の窓を特定して、その中で、さらに他の補助的
データに示す要求を満たす候補を最適候補として選択す
る。各部材(たとえば、框扉、バルコニーの床、部屋の
天井、床など)に関して種々の要求(企業名、色彩、材
質等)が考えられる。したがって、本実施の形態におい
ては、施主の要求に最も沿ったものを自動的に選択する
ように構成されている。また、「性能を最高水準にす
る」、或いは、「値段を***程度にする」という要求
に対しても本実施の形態においては対応できるようにな
っている。
【0044】このようにして、最適候補が選択される
と、これを意匠設計データ等に対応付けてデータブロッ
ク(図3の符号301参照)に記録する。ステップ50
2〜505の処理は、すべての部材について実行される
(ステップ506参照)。また、ステップ502〜ステ
ップ506の処理は、すべての部位に関して終了するま
で続けられる(ステップ507)。このようにして、意
匠設計データや部位プロフィールに対応付けられて各部
材・建材の詳細なデータ(メーカ名、仕様、品番、価格
等)が特定され得る。
【0045】たとえば、ステップ504において最低候
補が見出せなかった場合には、第1のクライアントマシ
ン16との間で、図6に示すような処理が実行される。
最適候補がない場合には(ステップ601)、当該部材
・建材に関する他の候補リストが作成され(ステップ6
02)、これが第1のクライアントマシン16に伝達さ
れる(ステップ603)。第1のクライアントマシン1
6に関しては、設計事務所や工務店の設計者が、施主と
の協議の上で、所定の候補が選択され(ステップ60
4)、その情報が、インターネット14を介して、住宅
情報管理システム12に伝達される(ステップ60
5)。これにより、最適候補がない場合であっても、施
主の意向に沿った次善のものを選択することが可能とな
る。
【0046】各部材・建材が確定すると、これに基づ
き、構造設計を含む詳細設計図が、詳細設計図作成/管
理部24により作成される。ここで得られたデータ(意
匠設計データ)も、データブロック301に所定の領域
に記憶される。また、性能評価部32により、住宅性能
評価や価格の計算が実行される(ステップ404)。次
いで、部材・建材に関する各データは、フィードバック
情報として、第1のクライアントマシン16に伝達され
るとともに、部材・建材のプレカットが必要な場合に
は、プレカット工場に関連した第3のクライアントマシ
ン20に伝達される。
【0047】前述したように、プレカット工場におい
て、部材・建材について構造上或いは強度上の問題が生
じた場合には、第3のクライアントマシン20の構造C
ADにおいてデータが修正される。修正があった場合や
加工が完了した場合には、これらデータが住宅情報管理
システム12に伝達され、これら必要な情報がデータブ
ロック301中に記録される(ステップ405)。ここ
では、部材・建材データの修正や、意匠設計データの修
正が行われる。このように修正があった場合には、再
度、住宅性能評価や価格計算が実行される(ステップ4
06)。データ修正、住宅性能評価や価格計算の再計算
等が必要に応じて繰り返された後、最終的に設計図書が
確定する(ステップ407)。
【0048】このように、本実施の形態によれば、第1
のクライアントマシン16から伝達された設計図にした
がって各部位のプロフィールを示す部位プロフィールデ
ータが生成され、さらに、各部位の部材・建材リストが
作成される。ここでは、第1のクライアントマシン16
から伝達された補助的データにしたがって、最適な部材
・建材が選択される。最適なものが存在しない場合に
も、第1のクライアントマシン16との通信により、施
主の意向に沿ったものを使用することが可能となる。
【0049】また、本実施の形態においては、データブ
ロックにおいて、意匠設計データ、仕様部材・建材デー
タ、建築関連データ、住宅基本情報、性能評価データが
一元的に管理されている。これらデータの作成、更新の
履歴を保持しておくことにより、建築中だけでなく、建
築後(たとえば、修繕や改築)においても必要なときに
このデータを参照することが可能となる。特に、住宅保
証にあっては、正確な住宅の設計性能、建築性能の評価
が重要となっている。このためには、住宅の構造設計、
使用されている部材・建材の種類、強度、経年劣化情
報、修繕の有無、修繕内容等の情報が必要になる。これ
らをデータブロックに一元的かつ統合的に管理すること
により、性能の評価の正確性を担保することが可能とな
る。
【0050】次に、本発明の実施の形態における工程に
基づく発注、納品につき説明を加える。本実施の形態に
おいては、部材・建材リストおよび詳細設計図が完成す
ると、これに基づき、工程作成/管理部28が、実際の
建築のための工程表を作成する。この工程表は、建築規
模、使用する部材の種別や数に基づき作成される。工程
表が作成されると、これは、データブロック301の建
築関連データ310中に記憶される。
【0051】図7に示すように、発注/納品管理部30
は、工程表を参照して、必要な部材を、当該部材を取り
扱う納材店に対して発注する。たとえば、基礎建築(ス
テップ701)においては、必要な部材A〜Cが、納材
店A〜Cに対してそれぞれ発注される(ステップ70
2)。また、発注/納品管理部30は、躯体工事(ステ
ップ703)が始まる場合には、このために必要な部材
D、Eを、納材店D、Eに対して発注し(ステップ70
4)、仕上げ工事(ステップ705)が始まる場合に
は、このために必要な部材F〜Hを、それぞれ、納材店
F〜Hを発注する(ステップ706)。
【0052】図8は、発注処理を示すフローチャートで
ある。図8に示すように、工程作成/管理部28は、工
程表を参照して、部材の発注をかけるときであると判断
した場合には、発注/納品管理部30を起動する。発注
/納品管理部30は、工程表を参照して、工事(たとえ
ば、基礎工事、躯体工事、仕上げ工事など)に必要な部
材・建材を特定し(ステップ802)、当該部材・建材
を取り扱う納材店を特定する(ステップ803)。次い
で、発注/納品管理部30は、当該納材店向けの発注デ
ータを作成し、これを当該納材店において使用される第
3のクライアントマシン20に、インターネット14を
介して送信する(ステップ804)。これにより、納材
店の第3のクライアントマシン20に、部材・建材が発
注される。
【0053】次いで、発注した部材・建材に関するデー
タをデータブロック301中の所定の領域に記憶する
(ステップ805)。本実施の形態においては、データ
ブロック301の建築関連データ310中に発注/納品
データを記憶できるように構成しているが、これに限定
されるものではなく、部材・建材リストにおいて、発注
フラグや納品フラグを設け、これをセットすることによ
り、発注がなされたことを示しても良い。ステップ80
2〜ステップ805の処理を、当該工程表に示される工
事に関して必要なすべての部材・建材について繰り返す
(ステップ806)。これにより、適切な部材・建材
を、適切な時期に入手することが可能となる。
【0054】次に、納品の際に実行される処理につき、
図9を参照して説明する。納材店における第3のクライ
アントマシン20において、納品が終了すると、住宅情
報管理システム12に対して、納品が完了したことを示
す納品データが伝達される。これは、第3のクライアン
トコンピュータ20から伝達されても良いし、納材店側
にて利用される携帯電話やPDAなどの携帯端末から伝
達されても良い。
【0055】発注/納品管理部30が、上記納品データ
を受理すると(ステップ901)、納品された部材・建
材を特定し(ステップ902)、対応する発注データを
特定する(ステップ903)。その後に、消込処理が実
行される(ステップ904)。これにより、当該部材・
建材が納品されたことが明らかとなる。フラグを利用し
た例では、ここで、納品フラグをセットすればよい。こ
のように、本実施の形態によれば、部材・建材をタイム
リーに発注/納品させることが可能となる。
【0056】次に、本発明の第2の実施の形態につき説
明を加える。第2の実施の形態においては、第1の実施
の形態にて作成された設計図書や工程表に基づき、金融
機関への工程にしたがった段階的な決済を実現できるよ
うな構成となっている。図10は、第2の実施の形態に
かかる住宅情報管理システム112を含むネットワーク
コンピュータシステムの概略を示すブロックダイヤグラ
ムである。図10において、図1に示す構成部分と同一
のものには同一の符号を付している。図10に示すよう
に、インターネット14に、このネットワークコンピュ
ータシステムにおいては、第1ないし第3のクライアン
トマシン16、18、20、住宅情報管理システム11
2のほか、施主が操作する第4のクライアントマシン1
22と、金融機関のシステム(金融機関システム12
4)が接続されている。また、第3のクライアントマシ
ン20として、納材店が操作するものの他、住宅建築の
各工程を担当する工務店が操作するものも含む。
【0057】図11は、第2の実施の形態にかかる住宅
情報管理システム112の構成をより詳細に示すブロッ
クダイヤグラムである。なお、図11においても、図2
に示す第1の実施の形態にかかる住宅情報管理システム
12と同一の構成部分については同一の符号を付してい
る。図11に示すように、住宅情報管理システム112
は、住宅情報管理DB21、通信制御部22、詳細設計
図作成/管理部24、プロフィール作成/管理部25、
部材・建材データ作成/管理部26、工程作成/管理部
28、発注/納品管理部30および性能評価部32のほ
か、施主の金融情報や工程および各工程に関する金融に
関する情報を登録し、かつ、これを管理する処理を実行
する金融情報管理部126と、上記金融に関する種々の
情報を記憶する金融情報管理DB128と、工程や納品
の情報を参照して、施主に対して進捗状況を通知する進
捗通知生成部130とを有している。
【0058】金融情報管理部126は、施主の操作する
第4のクライアントマシン122から、当該施主の金銭
消費貸借契約の内容、金額、金利、支払条件を受理し
て、これを施主に関連付けて、金融情報管理DB128
に記憶する。また、金融情報管理部126は、各工程を
担当する工務店および資材を納品する納材店などの金融
情報と、工程および資材の発注、納品情報とに基づき、
支払関連テーブルを作成して、これを金融情報DB12
8に、施主に関連付けて記憶する。図12(a)は、支
払関連テーブルの一例を示す図である。
【0059】図12(a)に示すように、このテーブル
1200においては、工程(符号1201、1202参
照)ごとに、当該工程の工賃や資材の各々に関して、そ
の単価、数量、金額、納期、支払先の口座番号などが含
まれている。本実施の形態においては、部材・建材リス
トおよび詳細設計図に基づき工程表が作成される。この
工程表に基づいて、各工程にて利用する資材を特定する
ことができる。また、進捗通知生成部130において作
成される通知には、後述するように、納品や工程完了を
示す情報と、納品業者および/または工程を担当した業
者の口座等を示す情報が含まれる。
【0060】本実施の形態においては、発注/納品管理
部30に、納材店からの納品を示す情報や、工務店から
の工程が完了したことを示す情報が与えられると、その
情報が、進捗通知生成部130にも伝達される。進捗通
知生成部130が、金融情報管理部126に、納品され
た資材や完了した工程を通知すると、金融情報管理部1
26は、これに応答して、金融情報管理DB128を検
索して、支払関連テーブルのうち、上記納品された資材
や完了した工程に関する納材店や工務店に関する部分を
取り出して、これを進捗通知生成部130に与える。
【0061】進捗通知生成部130は、与えられた情報
に基づいて、施主の操作する第4のクライアントマシン
122宛ての通知を作成する。作成された通知は、住宅
情報管理システム112から第4のクライアントマシン
122に伝達される。図12(b)は、このようにして
第4のクライアントマシン122に伝達された進捗情報
通知の例を示す図である。第4のクライアントマシン1
22の表示装置の画面上に表示された画像1210に
は、資材の納品や工程の完了を示す記述(符号1211
参照)、並びに、費用明細(たとえば、単価、数量、金
額および費用の支払先)を示す記述(符号1212参
照)が含まれる。さらに、画像1210には、後述する
ように、金融機関に、資材の納品や工程の完了を示す通
知ボタン1213が含まれる。
【0062】図13は、上記進捗情報通知が伝達される
例を示す図である。この例では、基礎建築の工程(符号
1300参照)および躯体工事の工程(符号1310参
照)にて資材の納品や工程完了が通知されている。たと
えば、ある納材店から資材cが納品されたことが住宅情
報管理システム112に伝達されると(符号130
1)、発注/納品管理部30は、住宅情報管理DB21
を更新するとともに、進捗通知生成部130にこれを通
知する。進捗通知生成部部130は、金融情報管理部1
30が取得した、資材cに関する金融情報を取得してこ
れに基づく進捗情報通知を作成し、これを、第4のクラ
イアントマシン122に伝達する(符号1302)。
【0063】同様に、資材aおよび資材bが納品される
と(符号1303参照)、進捗通知生成部130が、資
材aおよび資材bを納入した業者やその口座番号を含む
金融情報を取得して、これに基づく進捗情報通知を作成
して第4のクライアントマシン122に伝達する(符号
1304)。さらに、基礎建築工事の工程自体が終了し
た場合には、工務店などの第3のクライアントマシン2
0から工程の完了を示す通知が、住宅情報管理システム
112に伝達される(符号1305)。進捗通知生成部
130は、取得した基礎建築工事の工賃、施工にかかる
工務店の金融情報等を取得して、これに基づく進捗情報
通知を作成して、第4のクライアントマシン122に伝
達する(符号1306)。
【0064】たとえば、引き続いて実行される躯体工事
(符号1310参照)についても、同様に、資材(たと
えば、資材dおよび資材e)の納品に応答して、進捗情
報通知が作成され、第4のクライアントマシン122に
伝達される(符号1311、1312参照)。
【0065】このような進捗情報通知を受理した第4の
クライアントマシン(施主)を介した決済指示について
図14を参照して説明を加える。本実施の形態におい
て、施主は、金融機関に開設した口座を所有しており、
自己資金および融資により金融機関等から貸し出された
資金を、当該口座に保有している。自己資金および貸し
出された資金は同一の口座にあっても良いし、別口座で
あっても良い。また、施主と金融機関との間では、施主
からのネットワークを介した融資実行および代金決済の
指示にしたがって、指定された口座に入金をする取極め
がなされている。施主の操作する第4のクライアントマ
シン122と、金融機関のシステム124との間では、
たとえば、VPN(Virtual Private Network)により
データ通信がなされるのが望ましい。
【0066】このような前提の下、資材等の納品が住宅
情報管理システム112に伝達されると(符号140
1、1411、1421、1431参照)、それぞれ、
に応答した通知(進捗情報通知)が、第4のクライアン
トマシン122に伝達される。第4のクライアントマシ
ン122においては、施主が進捗情報通知を確認し、た
とえば、図12(b)の画像1210に含まれる金融機
関への「通知」ボタン1213を指定することにより、
上記進捗情報通知に基づき、支払先の金融機関名、口座
番号、支払人の名称、支払金額、振り出しの口座番号等
を示すデータ(振込指示)が作成され、これが金融機関
システム124に、それぞれ伝達される(符号140
2、1412、1422、1432参照)。
【0067】金融機関システム124においては、振込
指示にしたがって、施主の口座から、指定された口座へ
の入金が実行される(符号1403、1413、142
3、1433参照)。これにより、資材の納品や工程の
完了ごとに、当該納品や工程完了にかかる納材店や工務
店への段階的な支払を実現することができる。このよう
な段階的な支払は、住宅管理システム112により、実
際に建築される建築物と合致した詳細設計図および部材
・建材リストや、これに基づく工程表が作成されている
ことから実現できることに留意すべきである。すなわ
ち、建築事務所等により作成された設計図にて部材・建
材リストが作成され、かつ、部材や建材の変更があった
場合にもその変更が登録され、最終的に建築に用いられ
る部材等が確実に把握されている。このように、住宅情
報管理システム112において、部材や建材を含む資材
のリストが把握され、かつ、工程が把握されているこ
と、および、発注や納品の情報が管理されることから、
資材の納品や工程の完了に応答して、当該納品や工程完
了にかかる納材店や工務店への段階的な支払が可能とな
る。
【0068】図15(a)は、第2の実施の形態におけ
る住宅管理情報システム、施主、金融機関等の関係を示
す図である。前述したように、第2の実施の形態におい
ては、施主1501と金融機関1502との間で、一定
の取極め等がなされている。住宅情報管理システム15
03が、工務店1504、流通店1505、納材店15
06からの報告を受理すると、進捗情報通知が施主15
01に向けて発せられ、施主1501から金融機関15
02宛てに、それぞれに対する支払指示が与えら得る。
【0069】図15(b)は、さらに他の形態における
住宅管理情報システム、施主、金融機関等の関係を示す
図である。この形態においては、施主1511と住宅情
報管理システム1513との間にコーディネータ151
4が介在している。このコーディネータ1514は、施
主の委託を受けて、施主の資金を管理する第三者機関で
ある。すなわち、コーディネータ1514は、施主15
11に代わって、金融機関1512に対して、決済を指
示する権限を有している。
【0070】このような形態においては、施主1511
と金融機関1512との間で、融資の申し込みの後に、
決済の管理に関してコーディネータ1512に委託する
ことなどが取極められ、施主1511は、コーディネー
タ1514に対して、資金管理や決済を委託する。これ
により、住宅情報管理システム1513は、施主ではな
くコーディネータ1514に対して進捗情報を通知す
る。つまり、この実施の形態においては、第4のクライ
アントマシン(図10の符号122参照)をコーディネ
ータが操作する。このような構成をとることにより、施
主は、通知を受けるごとに金融機関への指示を与えるよ
うな操作をする必要がなくなる。無論、コーディネータ
1514は、進捗情報通知を受理するごとに、金融機関
1512に対して、決済を指示するとともに、決済を指
示したことを示す情報を、施主1511に通知するのが
望ましい。
【0071】また、コーディネータ1514のマシン
(第4のクライアントマシン122)において、住宅情
報管理システム112から支払関連テーブルに対応する
テーブルを受理して、これを記憶装置(図示せず)中に
記憶しておいても良い。この場合に、第4のクライアン
トマシン122は、住宅情報管理システム112からの
進捗情報通知を受理すると、記憶装置(図示せず)中に
記憶しておいたテーブルを参照して、進捗情報通知に示
す資材や工程を特定して、突き合せや消込の処理を実行
することができる。これにより、コーディネータにおい
ても、どの資材が納品され或いはどの工程が完了したか
を適切に把握することが可能となる。
【0072】このように、第2の実施の形態およびこれ
を変形した他の実施の形態によれば、部材、建材のリス
トおよび工程表に基づき、支払関連テーブルを生成し、
部材、建材などの資材の納品や工程の完了ごとに、これ
が完了したことを施主やコーディネータに通知する。こ
の通知に応答して、施主やコーディネータが金融機関
に、納品や工程完了にかかる納材店や工務店への支払い
を実施する。したがって、建築の段階にしたがった支払
が可能となる。また、施主が、資材ごとおよび工程ごと
に、かかった費用を把握することも可能となる。
【0073】本発明は、以上の実施の形態に限定される
ことなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内
で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内
に包含されるものであることは言うまでもない。たとえ
ば、前記実施の形態においては、性能評価を住宅情報管
理サーバ12において実行しているが、これをさらに他
のサーバにて実行できるように構成し、当該住宅情報管
理サーバ12と他のサーバとの間でデータ通信すること
により、性能評価データを住宅情報管理サーバ12にて
管理するように構成しても良い。
【0074】また、前記実施の形態においては、住宅の
建築に関して説明を加えたが、住宅情報管理サーバ12
においては、建築の際のみならず、修繕、増改築、これ
に伴う住宅性能の再評価などにおいても利用することが
できる。これは、上記データブロック中に記憶されたデ
ータを、履歴として蓄積することにより実現できる。た
とえば、修繕や増改築に際して、建築した工務店とは違
う工務店を利用する場合に、当該修繕等のための工務店
は、履歴を参照することにより、どういった部材が利用
されているか、また、どのような加工がなされているか
等を容易に把握することができる。さらに、修繕等のた
めの工務店は、自己がおこなった修繕等の情報として、
修繕等をなした箇所、内容(工事種目、工法等)、用い
た部材・建材等に関する情報を履歴情報として追加する
ことができる。
【0075】なお、前記実施の形態においては、インタ
ーネットを利用した接続によりネットワークを構築して
いるが、これに限定されるものではなく、専用線による
接続、無線による接続も含まれる。
【0076】さらに、前記第2の実施の形態において
は、施主の操作する第4のクライアントマシン、住宅情
報管理システム、金融機関システム、工務店等が操作す
る第3のクライアントマシンによるデータ通信により段
階的な決済を実現し、その変形例である他の実施の形態
においては、コーディネータを配して、コーディネータ
が第4のクライアントマシンを操作することにより、段
階的な決済を実現した。しかしながら、これらの形態に
限定されるものではない。たとえば、住宅情報管理シス
テムの運営機関が、第三者機関としてコーディネータの
機能を果たしても良い。
【0077】図16は、このような形態における段階的
決済を説明するための図である。この形態において、納
品や工程の完了を示す情報が住宅情報管理システム11
2に伝達されると(ステップ1601、1611、16
21)、住宅情報管理システム112が、第4のクライ
アントマシン122に、納品や工程の完了を示す進捗情
報通知を伝達する(ステップ1602、1612、16
22)。第4のクライアントマシン122から通知を確
認したことを示す情報を受理すると(ステップ160
3、1613、1623)、住宅情報管理システム11
2は、納品や工程完了にかかる工務店や納材店の金融情
報を含む決済指示を、金融機関システム124に伝達す
る(ステップ1604、1614、1624)。これに
より、金融機関から所定の納材店や工務店に支払がなさ
れる(ステップ1605、1615、1625)。な
お、コーディネータでもある住宅情報管理システムの運
営機関と施主との間で、決済を委託する旨の取極めがな
されているので、必ずしも進捗情報通知および/または
その確認をもって決済を指示しなくても良い。
【0078】さらに、金融機関がコーディネータとして
の機能を果たしても良い。この場合には、進捗情報通知
が、住宅情報管理システム112から金融機関システム
124に伝達され、これに基づいて、必要な支払が実行
される。この場合に、金融機関システム124におい
て、住宅管理情報システムから支払関連テーブルに対応
するテーブルを受理して、これを記憶装置(図示せず)
などに記憶しておくのが望ましい。
【0079】たとえば、ある資材の納入や工程の完了を
示す進捗情報通知を、住宅情報管理システム112から
受理すると、金融機関システム124においては、記憶
装置に記憶されたテーブルを参照して、納入された資材
や完了した工程を特定して、突き合せ処理を実行し、資
材を納入した納材店や工程を実施した工務店などの口座
に、施主の口座から資金を移動させる処理を実行した後
に、消込処理を実行すればよい。
【0080】また、第2の実施の形態等においては、住
宅情報管理システム122が、詳細設計図、プロフィー
ル、部材・建材データ等を、住宅管理情報DB21に記
憶して管理し、これに基づき、工程表や支払関連テーブ
ルが作成されるように構成されているが、このようなも
のに限定されない。特に、第2の実施の形態にかかる段
階的な決済は、工程ごとに、正確な部材・建材などの資
材、工賃を含むリストが作られていれば、資材の納品や
工程の完了ごとに、当該納品や工程完了にかかる納材
店、工務店などに必要な金額を支払うことにより実現さ
れる。
【0081】さらに、第2の実施の形態等においては、
資材の納品に対して、当該資材を納品した納材店への支
払を実行しているがこのような構成に限定されるもので
はない。たとえば、ある工程において必要な資材を当該
工程を担当する工務店が一時的に負担するような取極め
がなされていれば、住宅情報管理システムは、工程の完
了に際して、納品された資材および完了した工程を示す
進捗情報通知を作成して、これを、施主等のクライアン
トマシンに伝達すればよい。
【0082】また、前記第2の実施の形態に関して、図
15(a)では、施主が融資の申込人であり、融資の実
行先で、かつ、決済指示者であった。また、金融機関
が、施主への融資を行い、かつ、施主からの決済指示に
したがって決済を実行していた。これに対して、図15
(b)の例では、融資に関して、以下のような形態が考
えられる。なお、図15(b)においても、融資を行
い、また、決済指示にしたがった決済を実行するのは金
融機関である。
【0083】融資の申込人:施主 融資の実行先:施主 決済指示者:第三者機関 この形態では、第三者機関は、施主から決済事務のみが
委託されている。
【0084】融資の申込人:施主 融資の実行先:第三者機関 決済指示者:第三者機関 この形態では、施主が、決済事務だけではなく、資金の
管理も含めて第三者機関にその事務の委託している。こ
こでは、施主の申し込みにより第三者機関に融資が実行
され、当該第三者機関において、融資された資金が管理
される。たとえば、施主、第三者機関および金融機関に
よる三者契約によりこのような形態が実現され得る。
【0085】融資の申込人:第三者機関(施主) 融資の実行先:第三者機関 決済指示者:第三者機関 この形態では、第三者機関が施主に対する与信責任を負
うかたちで、施主の名前を特定しながらも、第三者機関
の名前にて融資が申し込まれる。ここでは、金融機関
は、第三者機関に対する与信照会をすれば足りる。第三
者機関が信用の高いものであれば、与信リスクが少なく
なるため、大口で低金利の融資が可能となり、施主の負
担を少なくすることが可能である。
【0086】このように、第三者機関の存在により、種
々の融資の形態が考えられる。なお、本明細書におい
て、一つの手段の機能が、二つ以上の物理的手段により
実現されても、若しくは、二つ以上の手段の機能が、一
つの物理的手段により実現されてもよい。
【0087】
【発明の効果】本発明によれば、建築中、および、その
後の住宅の履歴を適切に把握することができるシステム
を提供することが可能となる。また、本発明によれば、
工程管理と併せた資材の発注、資金融資および代金決済
を行い、効率的な建築作業の実施および建築コストの軽
減、並びに、完成に対するリスクの低減を図るシステム
を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の実施の形態にかかる住宅情
報管理システム12を含むネットワークコンピュータシ
ステム10の概略を示すブロックダイヤグラムである。
【図2】 図2は、本実施の形態にかかる住宅情報管理
システムの構成を示すブロックダイヤグラムである。
【図3】 図3は、本実施の形態にかかる住宅情報DB
中のデータ構造を説明する図である。
【図4】 図4は、本実施の形態にかかる住宅情報管理
システムにおける処理の概略を示すフローチャートであ
る。
【図5】 図5は、本実施の形態にかかる部材・建材デ
ータ作成をより詳細に示すフローチャートである。
【図6】 図6は、本実施の形態において、最適な部材
・建材の候補が見出せなかった場合の処理を示すフロー
チャートである。
【図7】 図7は、本実施の形態にかかる工程表を考慮
した発注処理の概略を説明するための図である。
【図8】 図8は、本実施の形態にかかる発注処理を示
すフローチャートである。
【図9】 図9は、本実施の形態にかかる納品処理を示
すフローチャートである。
【図10】 図10は、第2の実施の形態にかかる住宅
情報管理システムを含むネットワークコンピュータシス
テムの概略を示すブロックダイヤグラムである。
【図11】 図11は、第2の実施の形態にかかる住宅
情報管理システムの構成をより詳細に示すブロックダイ
ヤグラムである。
【図12】 図12は、第2の実施の形態にかかる支払
関連テーブル、および、進捗情報通知を説明するための
図である。
【図13】 図13は、第2の実施の形態において進捗
情報通知が伝達される例を示す図である。
【図14】 図14は、第2の実施の形態において、進
捗情報通知を受理した第4のクライアントマシン(施
主)を介した決済の指示を説明するための図である。
【図15】 図15は、第2の実施の形態における住宅
管理情報システム、施主、金融機関などの関係を示す図
である。
【図16】 図16は、他の実施の形態における段階的
決済を説明するための図である。
【符号の説明】
10 ネットワークコンピュータシステム 12 住宅情報管理システム 16 第1のクライアントマシン 18 第2のクライアントマシン 20 第3のクライアントマシン 21 住宅情報管理DB 24 詳細設計図作成/管理部 25 プロフィール作成/管理部 26 部材・建材データ作成/管理部 28 工程作成/管理部 30 発注/納品管理部 32 性能評価部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 104 G06F 17/60 104 122 122C 234 234S 318 318G 332 332 406 406 428 428 (72)発明者 森 弘一 東京都港区赤坂二丁目17番51号 日本ユニ シス株式会社内 (72)発明者 高原 亮二 東京都港区赤坂二丁目17番51号 日本ユニ シス株式会社内 Fターム(参考) 5B046 AA03 CA06 KA05

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物に関する種々のデータを保持する
    ためのデータブロックを確保するステップと、 第1のクライアントマシンから、ネットワークを介し
    て、意匠設計図を示すデータを受理して、前記データブ
    ロック中に、意匠設計図を示すデータを受理するステッ
    プと、 前記意匠設計図に基づき、部位ごとに使用される部材・
    建材を抽出するステップと、 前記意匠設計図、および、抽出された部材・建材を示す
    データに基づき、構造設計を含む詳細な設計データを生
    成して、データブロック中に記憶するステップと、 前記部材・建材に関して、プレカットが必要なものにつ
    いて、必要な部材・建材を示すデータを、ネットワーク
    を介して第2のクライアントマシンに伝達し、当該第2
    のクライアントマシンから、部材・建材に関する修正が
    ある場合に、当該修正を示すデータを受理するステップ
    と、 前記修正を示すデータに基づき、前記データブロック中
    の、当該部材・建材を示すデータおよび詳細な設計デー
    タを更新するステップとを備えたことを特徴とする住宅
    情報管理方法。
  2. 【請求項2】 前記第1のクライアントマシンから受理
    するデータが、部材・建材の、価格、材質、性能値、寸
    法、メーカー、色彩のうちの少なくとも何れかを含む属
    性を示す補助的データを含み、 前記抽出するステップが、 前記補助的データを参照して、前記属性に合致する最適
    な部材・建材を選択するステップを含むことを特徴とす
    る請求項1に記載の住宅情報管理方法。
  3. 【請求項3】 前記抽出するステップが、 最適な部材・建材が見出されない場合に、 他の部材・建材の候補を含むリストを作成するステップ
    と、 前記リストを第1のクライアントマシンに提示するステ
    ップと、 前記第1のクライアントマシンからの選択された候補を
    示すデータを受理するステップとを含むことを特徴とす
    る請求項2に記載の住宅情報管理方法。
  4. 【請求項4】 さらに、前記詳細な設計データに基づく
    性能評価をするステップと、 前記性能評価に関するデータを前記データブロック中に
    記憶するステップとを備えたことを特徴とする請求項1
    ないし3の何れか一項に記載の住宅情報管理方法。
  5. 【請求項5】 さらに、建築工程を示す工程表を作成す
    るステップと、 前記作成された工程表にしたがって、あるタイミングに
    て実行される工程に必要な部材・建材を抽出するステッ
    プと、 前記必要な部材・建材のそれぞれを供給する納材店を特
    定して、当該納材店向けに部材・建材を発注するための
    発注データを生成するステップと、 納材店に関する第3のクライアントマシンに前記発注デ
    ータを伝達するステップと、 当該発注にかかる部材・建材に関して、当該部材・建材
    が既に発注されたものであることを示す情報を付加する
    ステップとを備えたことを特徴とする請求項1ないし4
    の何れか一項に記載の住宅情報管理方法。
  6. 【請求項6】 さらに、前記第3のクライアントマシン
    からの納品を示すデータを受理するステップと、 当該納品にかかる部材・建材に関して、当該部材・建材
    が既に納品されたものであることを示す他の情報を付加
    するステップとを備えたことを特徴とする請求項5に記
    載の住宅情報管理方法。
  7. 【請求項7】 前記情報を付加するステップが、 前記データブロック中に発注された部材・建材に関する
    データを収容するための領域を設けるステップと、 前記領域に発注にかかる部材・建材に関するデータを記
    憶するステップとを含むことを特徴とする請求項5また
    は6に記載の住宅情報管理方法。
  8. 【請求項8】 前記情報を付加するステップが、 前記部材・建材に関するデータに発注フラグを付加する
    ステップを含むことを特徴とする請求項5または6に記
    載の住宅情報管理方法。
  9. 【請求項9】 他の情報を付加するステップが、前記発
    注にかかる部材・建材に関するデータと、納品にかかる
    部材・建材に関するデータとを照合し、消込を図るよう
    に構成されたことを特徴とする請求項7に記載の住宅情
    報管理方法。
  10. 【請求項10】 他の情報を付加するステップが、前記
    部材・建材に関するデータに納品フラグを付加するステ
    ップを含むことを特徴とする請求項8に記載の住宅情報
    管理方法。
  11. 【請求項11】 建築物に関する種々のデータを保持す
    るための住宅情報管理システムであって、 ある建築物に関するデータを保持するためのデータブロ
    ックを備えたデータベースと、 第1のクライアントマシンからネットワークを介して受
    理した意匠設計図を、前記データブロックに記憶する意
    匠設計図管理手段と、 前記意匠設計図に基づき部位ごとに使用される部材・建
    材を抽出し、当該部材・建材に関するデータを前記デー
    タブロックに記憶する部材・建材管理手段と、 前記意匠設計図、および、抽出された部材・建材を示す
    データに基づき、構造設計を含む詳細な設計データを生
    成して、データブロック中に記憶する詳細設計データ管
    理手段と、 前記部材・建材に関して、プレカットが必要なものにつ
    いて、必要な部材・建材を示すデータを、ネットワーク
    を介して第2のクライアントマシンに伝達し、当該第2
    のクライアントマシンから、部材・建材に関する修正が
    ある場合に、当該修正を示すデータを受理する通信管理
    手段と、 前記修正を示すデータに基づき、前記データブロック中
    の、当該部材・建材を示すデータおよび詳細な設計デー
    タを更新するデータ更新手段とを備えたことを特徴とす
    る住宅情報管理システム。
  12. 【請求項12】 前記第1のクライアントマシンから受
    理するデータが、部材・建材の、価格、材質、性能値、
    寸法、メーカー、色彩のうちの少なくとも何れかを含む
    属性を示す補助的データを含み、 前記部材・建材管理手段が、前記補助的データを参照し
    て、前記属性に合致する最適な部材・建材を選択するよ
    うに構成されたことを特徴とする請求項11に記載の住
    宅情報管理システム。
  13. 【請求項13】 前記部材・建材管理手段が、 最適な部材・建材が見出されない場合に、他の部材・建
    材の候補を含むリストを作成し、当該リストを第1のク
    ライアントマシンに提示するステップと、前記第1のク
    ライアントマシンからの選択された候補を示すデータを
    受理し、当該候補を使用すべき部材・建材とするように
    構成されたことを特長とする請求項12に記載の住宅情
    報管理システム。
  14. 【請求項14】 さらに、前記詳細な設計データに基づ
    く性能評価をして、当該性能評価に関するデータを前記
    データブロック中に記憶する性能評価手段を備えたこと
    を特徴とする請求項11ないし13の何れか一項に記載
    の住宅情報管理システム。
  15. 【請求項15】 さらに、建築工程を示す工程表を作成
    する工程表作成手段と、 前記作成された工程表にしたがって、あるタイミングに
    て実行される工程に必要な部材・建材を抽出し、当該必
    要な部材・建材のそれぞれを供給する納材店を特定し、
    かつ、当該納材店向けに部材・建材を発注するための発
    注データを生成するとともに、当該発注データを管理す
    る発注管理手段を備えたことを特徴とする請求項11な
    いし14の何れか一項に記載の住宅情報管理システム。
  16. 【請求項16】 さらに、前記発注管理手段が、部材・
    建材に関する納品を示すデータの受理に応答して、当該
    納品にかかる部材・建材に関して、当該部材・建材が既
    に納品されたものであることを特定するように構成され
    たことを特徴とする請求項15に記載の住宅情報管理シ
    ステム。
  17. 【請求項17】 建築物に関する種々のデータを保持す
    るためのデータブロックを確保して、当該データブロッ
    クに、前記建築物の意匠設計図、および、当該意匠設計
    図に基づき抽出された、当該建築物の部位ごとに使用さ
    れる部材・建材に関するデータを記憶するステップと、 前記データブロック中に記憶されたデータを参照して、
    建築物の建築工程を示す工程表を作成し、作成された工
    程表にしたがって、あるタイミングにて実行される工程
    に必要な部材・建材とを、前記建築物と関連付けて記憶
    するステップと、 前記工程の各々にかかる工賃および部材・建材の費用の
    決済に関する金融情報を、前記建築物と関連付けて記憶
    するステップと、 前記部材・建材の納品、および/または、何れかの工程
    の完了の通知を受領することに応答して、当該部材・建
    材および/または工程に関する事業者の金融情報を特定
    するステップと、 前記金融情報に基づき、当該納品および/または工程の
    完了にかかる決済を依頼するステップとを備え、 前記金融情報を特定するステップと、前記決済を依頼す
    るステップとを繰り返すことにより、各部材・建材の納
    入者および/または各工程の実施者に対する段階的な決
    済を支援することを特徴とする決済支援方法。
  18. 【請求項18】 前記決済を依頼するステップが、前記
    金融情報に基づいて、施主或いは施主から決済を委託さ
    れた第三者機関に関連する第4のクライアントマシンに
    向けて、前記納品および/または工程の完了、納品およ
    び/または工程の完了にかかる金額、並びに、納品およ
    び/または工程の完了にかかる事業者の支払条件、金融
    機関名および口座番号を含む支払情報とを有する通知
    を、ネットワークを関して伝達するステップを有するこ
    とを特徴とする請求項17に記載の決済支援方法。
  19. 【請求項19】 さらに、前記通知が、当該施主が開設
    した口座を有する金融機関への、当該施主が開設した口
    座から前記事業者の口座への振込依頼を含む、前記金融
    機関のシステムへのリンクを含み、 前記第4のクライアントマシンにおいて、当該リンクを
    指定することにより、前記振込依頼が前記金融機関に伝
    達されることを特徴とする請求項18に記載の決済支援
    方法。
  20. 【請求項20】 前記決済を依頼するステップが、前記
    金融情報に基づいて、前記施主が開設した口座を有する
    金融機関のシステムに向けて、前記納品および/または
    工程の完了、納品および工程の完了にかかる金額、並び
    に、納品および/または工程の完了にかかる事業者の支
    払条件、金融機関名および口座番号を含む支払情報とを
    有する決済依頼を伝達するステップを有することを特徴
    とする請求項17に記載の決済支援方法。
  21. 【請求項21】 さらに、施主が開設した口座を有する
    金融機関のシステムに向けて、前記金融情報を、ネット
    ワークを介して伝達するステップを備え、 前記金融機関のシステムにおいて、伝達された金融情報
    を記憶するステップと、 決済の依頼を、ネットワークを介して受理することに応
    答して、記憶された金融情報を参照して、決済にかかる
    納品および/または工程の完了を特定して、突き合せを
    実行するステップと、 前記決済の実行に伴って、前記金融情報を参照して消込
    を実行するステップとを備えたことを特徴とする請求項
    17ないし20の何れか一項に記載の決済支援方法。
  22. 【請求項22】 建築物に関する種々のデータを保持す
    るためのデータブロックを確保して、当該データブロッ
    クに、前記建築物の意匠設計図、および、当該意匠設計
    図に基づき抽出された、当該建築物の部位ごとに使用さ
    れる部材・建材に関するデータを記憶するシステムであ
    って、 前記データブロック中に記憶されたデータを参照して、
    建築物の建築工程を示す工程表を作成する工程表作成手
    段と、 作成された工程表にしたがって、あるタイミングにて実
    行される工程に必要な部材・建材とを、前記建築物と関
    連付けて、前記データブロックに記憶する部材・建材管
    理手段と、 前記工程の各々にかかる工賃および部材・建材の費用の
    決済に関する金融情報を、前記建築物と関連付けて前記
    データブロックに記憶する金融情報管理手段と、 前記部材・建材の納品、および/または、何れかの工程
    の完了の通知を受領することに応答して、当該部材・建
    材および/または工程に関する事業者の金融情報を特定
    する金融情報特定手段と、 前記金融情報に基づき、当該納品および/または工程の
    完了にかかる決済を依頼する決済依頼手段とを備え、 前記金融情報の特定、および、前記決済の依頼を繰り返
    すことにより、各部材・建材の納入者および/または各
    工程の実施者に対する段階的な決済を支援することを特
    徴とする決済支援システム。
  23. 【請求項23】 前記決済を依頼手段が、前記金融情報
    に基づいて、施主或いは施主から決済を委託された第三
    者機関に関連する第4のクライアントマシンに宛てた、
    前記納品および/または工程の完了、納品および/また
    は工程の完了にかかる金額、並びに、納品および/また
    は工程の完了にかかる事業者の支払条件、金融機関名お
    よび口座番号を含む支払情報とを有する通知を作成する
    通知作成手段を有することを特徴とする請求項22に記
    載の決済支援システム。
  24. 【請求項24】 さらに、前記通知が、当該施主が開設
    した口座を有する金融機関への、当該施主が開設した口
    座から前記事業者の口座への振込依頼を含む、前記金融
    機関のシステムへのリンクを含むことを特徴とする請求
    項23に記載の決済支援システム。
  25. 【請求項25】 前記決済依頼手段が、前記金融情報に
    基づいて、前記施主が開設した口座を有する金融機関の
    システム宛ての、前記納品および/または工程の完了、
    納品および工程の完了にかかる金額、並びに、納品およ
    び/または工程の完了にかかる事業者の支払条件、金融
    機関名および口座番号を含む支払情報とを有する決済依
    頼を伝達するように構成されたことを特徴とする請求項
    22に記載の決済支援システム。
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