JP2002221961A - 演奏練習装置 - Google Patents

演奏練習装置

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JP2002221961A
JP2002221961A JP2001379828A JP2001379828A JP2002221961A JP 2002221961 A JP2002221961 A JP 2002221961A JP 2001379828 A JP2001379828 A JP 2001379828A JP 2001379828 A JP2001379828 A JP 2001379828A JP 2002221961 A JP2002221961 A JP 2002221961A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な演奏動作から難易度の高い演奏動作ま
で段階的に徐々に技術を向上させることができ、しかも
複音楽器のパートにおいても音符単位の制御を可能とし
た演奏練習装置を提供する。 【解決手段】 例えば同時に複数のキーが押鍵された場
合には、それぞれのキーのキーオンタイミングが発音許
可期間内にあり且つ押鍵されたキーのキーコードが演奏
データのノート番号と一致するという条件が満たされる
か否かが判別され(S72,S73)、満たされるとき
は発音処理及び得点加算が行われる(S81,S8
2)。また、キーコードが一致しない場合でも、キーオ
ンタイミングが発音許可期間内にあり且つキーコードが
演奏データのノート番号を中心とした所定範囲内(ノー
ト番号±ノート範囲数の範囲内))にあれば(S77,
S78)、発音処理及び得点加算が行われる(S81,
S82)。発音許可期間又はノート範囲数を変更するこ
と等により、演奏の難易度を変更して練習することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予め記憶されてい
る演奏データに基づいて、演奏者の演奏操作を補助しな
がら演奏技能の上達を図るための演奏練習装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】予めメモリに記憶されている演奏データ
を、演奏者のトリガー操作に応じて順次読み出し、楽音
を発音する自動演奏装置が従来より知られている。この
ような装置においてトリガー操作は、例えば鍵盤の中の
特定のキーを押下することにより行われ、演奏者は正確
な音高を指定しなくても特定のキーを押下するだけで演
奏することができるが、演奏者が演奏する曲を完全に知
っていなければ演奏が困難であり、また曲の途中からト
リガー操作を行うことはできなかった。
【0003】そこで本出願人は、以下に述べるような自
動演奏装置を既に提案している(特開平6−27416
0号公報)。
【0004】すなわち第1の実施の形態として、自動演
奏の複数のトラックのうち少なくとの1つのトラック
(トリガー駆動トラック)をトリガー操作に応じて制御
し、他のトラック(ノーマルトラック)を周知の自動演
奏の処理により再生するように構成し、演奏者がノーマ
ルトラックの演奏を聴きながら、演奏曲の各小節の先頭
付近のタイミングでトリガー操作を行うと、トリガー駆
動トラックの当該小節の1小節分の演奏データを読み出
して再生するものが示されている。
【0005】また第2の実施の形態として、トリガー駆
動トラックを単音楽器のパートとし、記憶されている音
符毎の発音タイミング付近でトリガー操作がなされる
と、その音符に対応する楽音を再生するものが示されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1の実施の形態の装置は、簡単な操作で演奏を楽しめる
という利点があるが、小節単位などの決まった単位でし
か演奏ができないため、演奏動作が単調になってそれ以
上の技術の向上が望めないという欠点があった。
【0007】また、第2の実施の形態の装置では、単音
楽器のパートでしか演奏できないため、複音楽器の技術
向上には適さないものであった。
【0008】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、簡単な演奏動作から難易度の高い演奏動作まで
段階的に徐々に技術を向上させることができ、しかも複
音楽器のパートにおいても音符単位の制御を可能とした
演奏練習装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の演奏練習装置は、発音しようとす
る演奏データを少なくとも1つ記憶する記憶手段と、前
記各演奏データに対して、該各演奏データの発音許容期
間をそれぞれ設定する設定手段と、演奏者が演奏操作を
行うための演奏操作手段と、該演奏操作手段から演奏操
作が入力されたときに、該入力タイミングが前記発音許
容期間内に含まれる演奏データをすべて検索する検索手
段と、該検索されたすべての演奏データに基づいて、前
記演奏操作の入力タイミングで発音する発音手段とを有
することを特徴とする。
【0010】また、読み出すべき演奏データの位置を指
示する指示手段をさらに有し、前記記憶手段は、前記演
奏データを記憶するための複数の記憶領域からなるとと
もに、該各記憶領域には、前記指示された位置近傍に存
在する演奏データを記憶し、前記発音手段は、前記複数
の記憶領域に記憶された演奏データから目的の演奏デー
タを読み出して発音することが望ましい。
【0011】さらに、前記発音許容期間は、変更可能で
あることが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。
【0013】図1は本発明の一実施の形態にかかる演奏
練習装置の構成を示すブロック図であり、この装置は、
演奏者がトリガー操作を行うトリガー発生器としての機
能を有し、一般的な電子楽器と同様に複数のキーが設け
られた鍵盤1と、演奏データ等が記憶されるRAM2
と、本装置全体の制御を行うCPU4と、CPU4で実
行されるプログラムやプログラムの実行に必要なテーブ
ル等が記憶されるROM3と、曲のテンポ設定、演奏の
開始、終了の指示等を行うための各種スイッチ等で構成
される操作子5と、演奏中の曲の楽譜等を表示するディ
スプレイ6と、CPU4の制御のもとに楽音信号を発生
させる音源回路7と、この楽音信号をD/A変換し増幅
してスピーカから出力するサウンドシステム8と、上記
構成要素1〜7を相互の接続するバス9とを備えてい
る。
【0014】鍵盤1は、キーオン/キーオフ及びベロシ
ティを検出する検出部を有し、その検出信号がCPU4
に入力される。本実施の形態では、キーオン/キーオフ
がそれぞれトリガーオン/トリガーオフに対応する。
【0015】RAM2に記憶される演奏データは、図2
に示すようにイベントデータE1,E2,…及びデュレ
ーションデータD1,D2,…からなる。イベントデー
タは、発音すべき楽音のイベントの内容を示すものであ
り、例えば発音開始を示すノートオンデータや発音終了
を示すノートオフデータ等がある。さらに、キーオンデ
ータには、発音すべき楽音の音高を示すノートデータや
音の強弱を示すベロシティデータ等が付随する。このよ
うなイベントデータは、曲中のイベントの数だけ順次記
憶されている。また、デュレーションデータは、イベン
トとイベントの間隔を後述する割り込み処理の回数(以
下「クロック数」という)で示すデータである。
【0016】RAM2はさらに演奏者の演奏動作(キー
オン、キーオフ)と、予め記憶された演奏データとを比
較するための複数のイベントバッファ12として使用さ
れる。イベントバッファ12は例えば16個設け、そこ
に記憶されるデータは図3に示すような構成を有する。
すなわち、1つのイベントバッファには、当該バッファ
が使用中であるとき「1」に設定され、空のとき「0」
に設定される使用フラグ12aと、発音データ12b
と、消音データ12cとが記憶される。ここで、発音デ
ータ12bは、発音開始位置(タイミング)を示す位置
データと、発音許可期間の前端及び後端を示す前データ
及び後データと、MIDI規格のノートオンメッセージ
とからなり、消音データ12cは、発音終了位置(タイ
ミング)を示す位置データと、消音許可期間の前端及び
後端を示す前データ及び後データと、MIDI規格のノ
ートオフメッセージとからなる。演奏タイミングを示す
位置データ等は、演奏開始タイミングからのクロック数
で示され、例えば位置データが500のとき、その前2
4クロックのタイミングからその後48クロックのタイ
ミングまで発音許可する場合、発音データ12bの前デ
ータは476(=500−24)、後データは548
(=500+48)である。
【0017】また、本実施の形態では消音許可範囲を発
音許可範囲より広くしているが、これは消音タイミング
は多少ずれても発音タイミングのずれより影響が小さい
ことを考慮したからである。
【0018】なお、イベントバッファの数を16個とし
たのは、一人の演奏者が同時に押下するキーの数は最大
8個程度であること、及び1つの楽音の消音許可期間と
次の楽音の発音許可期間とが重なる場合あることを考慮
したからである。もちろん、もっと多くしてもよい。
【0019】図4は、演奏中にイベントバッファに書き
込まれる発音許可期間及び消音許可期間を決定するため
のパラメータを、演奏の難易度に対応して格納したテー
ブルを示す図であり、このテーブルはROM3に格納さ
れている。ここでは難易度を1から10とし(値が大き
いほど演奏が難しいことを示す)、難易度が高いほど許
可期間が狭くなるように設定されている。同図におい
て、RF及びRRは発音許可期間パラメータ及び消音許
可期間パラメータであり、発音許可期間パラメータRF
は、図3に示す発音データ12bの前データ決定のため
の前データ決定パラメータRF1及び後データ決定のた
めの後データ決定パラメータRF2からなる。具体的に
は、発音データ12bの位置データに各パラメータRF
1,RF2を加算することにより、前データ及び後デー
タが決定される。消音許可期間パラメータRFも同様
に、前データ決定パラメータRR1及び後データ決定パ
ラメータRR2からなる。
【0020】なお、難易度1の場合は、消音許可期間パ
ラメータRRが記憶されていない。この場合には、範囲
がないと判断して消音データ12cの前データ及び後デ
ータはいずれも位置データと同じとされる。これによ
り、曲進行位置が消音位置を過ぎるとすぐに消音される
ので、本来の消音タイミングとほぼ同じタイミングで消
音され、特別の処理を必要としない。
【0021】図5は、ディスプレイ6の表示画面の一例
を示す図であり、演奏中の曲の楽譜及び曲の進行状況を
示す矢印11が表示される。演奏の進行に伴って矢印が
左から右へ移動し、矢印11が右端に達すると画面が更
新されるので、演奏者はディスプレイ6上の矢印11の
移動に合わせて押鍵することにより、演奏を行うことが
できる。
【0022】次に以上のように構成される演奏練習装置
の動作の概要を説明する。
【0023】先ず最も難易度が低いモード(難易度1)
では、演奏者は鍵盤1のいずれかのキーを押下すること
(キーオン)によりトリガー操作を行うと、そのキーオ
ンのタイミングが発音許可期間に入っているときは、対
応する楽音が発音される。このとき発音されるのは単音
とは限らず、キーオンタイミングが発音許可期間に入っ
ているすべての楽音が発音される。例えば、図5の矢印
11が示すタイミングでは、5つの楽音が同時に発音さ
れる。なお、上述したようにこのモードでは演奏者のキ
ーオフタイミングとは無関係に、記憶されている演奏デ
ータの消音タイミングで消音される。そして、キーオン
タイミングが発音許可期間に入っているときは、得点が
加算されディスプレイに表示される。
【0024】また、難易度が高いモードでは、演奏者に
よるキーオンタイミングが発音許可期間内にあり、且つ
キーオンされたキーのキーコードと演奏データのノート
番号とが一致するとき発音処理がおこなわれ、さらに演
奏者によるキーオフタイミングが消音許可期間内にあ
り、且つキーオフされたキーのキーコードと演奏データ
のノート番号が一致するとき消音処理が行われる。そし
て、発音処理又は消音処理が行われると、得点加算及び
表示処理が行われる。
【0025】次に本装置の動作を図6〜13のフローチ
ャートを参照して詳細に説明する。
【0026】図6はCPU4で実行されるメインルーチ
ンのフローチャートであり、本ルーチンはこの装置に電
源が投入されると起動される。
【0027】先ずステップS11では、RAM2内の各
種レジスタのゼロリセットや、各種フラグへの初期設定
値書き込み等の初期設定を行う。次いで、上記した演奏
の難易度を設定する処理を行う(ステップS12)。こ
の処理は、前回の演奏時の難易度と得点に応じて今回の
難易度を自動的に設定するか、又は演奏者が操作子5に
より設定する。続くステップS13では、操作子により
設定されたテンポに応じて後述する割り込み信号の周期
を設定するテンポ設定処理を行う。
【0028】次いで、スタートイベントがあったか、す
なわち演奏のスタートを指示するスイッチにより演奏開
始指示がなされたか否かを判別し(ステップS14)、
なされていなければ直ちにステップS16に進む。演奏
開始指示がなされたときは、自動演奏処理を開始し(ス
テップS15)、続くステップS16では自動演奏中か
否かを判別する。そして、自動演奏中でなければ直ちに
ステップS18に進み、自動演奏中のときは後述する自
動演奏処理(図8)を実行する(ステップS17)。ス
テップS18では、ストップイベントがあったか否か、
すなわち演奏の終了を指示する演奏終了指示がなされた
か否かを判別し、なされていなければステップS20に
進み、終了指示がなされたときは自動演奏を停止して
(ステップS19)、ステップS20に進む。ステップ
S20では、イベントバッファ12を検索して曲進行位
置における押鍵すべき鍵数を得、次いで後述するトリガ
ー処理(図10〜13)を実行し(ステップS21)、
さらに楽譜表示処理を行って(ステップS22)、ステ
ップS12へ戻る。
【0029】図7は、曲のテンポに応じて設定される割
り込み周期で実行される割込処理のフローチャートであ
り、曲の進行位置を示すクロック数を1だけ増加させる
処理を行う(ステップS1)。
【0030】図8は、図6のステップS17で実行され
る自動演奏処理のフローチャートであり、先ずステップ
S31では空の(使用されていない)イベントバッファ
12があるか否かを判別し、あるときはイベントを検索
してイベントバッファ12に記憶する処理(図9)を行
い(ステップS32)、ステップS31に戻る。ステッ
プS31,S32を繰り返し実行することにより、16
個のイベントバッファ12がすべて使用状態となる。
【0031】図9のステップS41では、演奏データの
検索ポインタを進めてノートオンデータを検索し、空き
イベントバッファ12に記憶する。次いで、その検索ポ
インタを一時的に記憶し(ステップS42)、さらに検
索ポインタを進めて対応するノートオフデータを検索
し、ステップS41で記憶したイベントバッファと同じ
イベントバッファ12に記憶する(ステップS43)。
【0032】続くステップS44では、上記ステップS
41及びS43で記憶したノートオンデータ及びノート
オフデータからノートオンからノートオフまでの時間デ
ータ(音符の長さ)を算出し、その時間データと難易度
に応じて図4のテーブルを検索して発音許可期間及び消
音許可期間を決定し、前データ及び後データとしてイベ
ントバッファ12に記憶する。次いで、検索ポインタを
ステップS42で記憶したノートオンデータの位置に戻
して(ステップS45)、本処理を終了する。
【0033】図8に戻り、ステップS31の答が否定
(NO)、すなわち空のイベントバッファ12がないと
きは、曲進行位置を示すクロック数が増えたか否かを判
別し、増えていなければ直ちに本処理を終了し、図6の
メインルーチンに戻る。また、クロック数が増えたとき
は、曲進行位置がノートオンの範囲を越えたイベントバ
ッファ12があるか否かを判別する(ステップS3
4)。具体的には、曲進行位置と発音データ12bの後
データとを比較することにより行う。そして、該当する
バッファ12がなければ直ちにステップS36に進み、
あればそのバッファ12のデータは発音タイミングを過
ぎているのでそのバッファ12を空にして(ステップS
35)ステップS36に進む。
【0034】ステップS36では、曲進行位置がノート
オフの範囲を越えたイベントバッファ12があるか否か
を判別し、該当するバッファ12がなければ直ちにステ
ップS38に進み、あれば演奏者が消音許可期間内にキ
ーオフしなかったことになるので、強制的にノートオフ
処理を行うとともにそのバッファ12を空にして(ステ
ップS37)、ステップS38に進む。ステップS38
では、曲進行位置におけるノートオン、ノートオフ以外
の自動演奏処理、例えば操作子の変化情報や音色の変化
情報に応じた処理を行い、ステップS31に戻る。
【0035】次に図6のステップS21におけるトリガ
ー処理を説明する。このトリガー処理は、難易度により
処理内容が異なるので、図10〜13を参照して順に説
明する。
【0036】図10は最も難易度が低い場合の処理であ
り、トリガーオンイベント(キーオンイベント)がある
と、曲進行位置が発音許可期間に入っているすべてのイ
ベントバッファ12に記憶されている発音データに対応
する楽音を発音し(ステップS51)、得点加算処理及
びディスプレイへの表示処理を実行して(ステップS5
2)、本処理を終了する。この場合の消音処理は、前述
したように演奏者のキーオフ操作のタイミングに拘わら
ず、演奏データのノートオフタイミングで行われる。な
お、この処理では、押下されるキーはいずれのキーでも
よいこととしている。
【0037】図11は、図10の処理より難易度を高
め、キーオンタイミングに加えて押鍵数の一致もチェッ
クするトリガー処理のフローチャートである。
【0038】先ずステップS61では、ほぼ同時に押下
されたキーの数を検出する。この検出は、最初のトリガ
ーオンイベントから所定時間待ってその間に発生したト
リガーオンイベントをカウントすることにより行う。続
くステップS62では、検出した押鍵数が演奏データの
押鍵すべきキーの数(図6、ステップS20参照)と一
致したか否かを判別する。そして、一致していなければ
直ちに本処理を終了する一方、一致するときは、曲進行
位置が発音許可期間内であるイベントバッファ12のデ
ータに対応する楽音を発音し(ステップS63)、得点
加算処理及び表示処理を実行して(ステップS64)、
本処理を終了する。
【0039】この処理によれば、演奏者による押鍵数が
演奏データと一致しない場合は、発音されず得点加算が
行われない。
【0040】図12は、さらに難易度を高めた場合のト
リガー処理のフローチャートであり、本処理ではキーオ
ンのタイミング及び押鍵されたキーのキーコードが所定
条件を満たす場合に発音処理等をおこなう。
【0041】先ずステップS71では、カウント値iを
「1」に設定し、次いで曲進行位置がi番目のイベント
バッファの発音許可期間内か否かを判別する(ステップ
S72)。その答が肯定(YES)のときはさらに押鍵
されたキーのキーコードと当該イベントバッファ内のノ
ート番号が一致する否かを判別する(ステップS7
3)。その結果、ステップS72及びS73の答がとも
に肯定(YES)のときは、当該イベントバッファのデ
ータに対応する楽音を発音し(ステップS81)、得点
加算処理及び表示処理を実行して(ステップS82)、
本処理を終了する。このように一致する場合は、後述す
る所定範囲内に入ったとき(ステップS78の答が肯定
(YES)のとき)より加算する点数を多くする。
【0042】一方ステップS72又はS73の答が否定
(NO)のとき、すなわち曲進行位置がi番目のイベン
トバッファの発音許可期間内にないとき又は押鍵された
キーのキーコードが当該イベントバッファ内のノート番
号と一致しないときは、カウント値iが所定数nと等し
いか否かを判別し(ステップS74)、i<nであると
きは、カウント値iを「1」だけ増加させてステップS
72に戻る。ここで、所定数nは、通常はイベントバッ
ファ12の数16とするが、和音を構成する楽音の数の
少ない曲では、もっと少なくしてもよい。
【0043】ステップS74でi=nとなると、カウン
ト値jを「1」に設定し(ステップS76)、曲進行位
置がj番目のイベントバッファの発音許可期間内か否か
を判別する(ステップS77)。その答が肯定(YE
S)のときはさらに押鍵されたキーのキーコードが当該
イベントバッファ内のノート番号±ノート範囲数の範囲
内にあるか否かを判別する(ステップS78)。その結
果、ステップS77及びS78の答がともに肯定(YE
S)のときは、前記ステップS81に進む。
【0044】一方ステップS77又はS78の答が否定
(NO)のとき、すなわち曲進行位置がj番目のイベン
トバッファの発音許可期間内にないとき又は押鍵された
キーのキーコードが当該イベントバッファ内のノート番
号±ノート範囲数の範囲内にないときは、カウント値j
が所定数nと等しいか否かを判別し(ステップS7
9)、j<nであるときは、カウント値jを「1」だけ
増加させてステップS77に戻る。ステップS79でj
=nとなると、本処理を終了する。
【0045】本処理により、演奏者によるキーオンタイ
ミングが発音許可期間内にあり、且つキーコードが演奏
データと一致するとき又は所定範囲内(ノート番号±ノ
ート範囲数)にあるときは、キーオンタイミング時に発
音処理及び得点加算が行われる一方、それ以外のときは
発音処理及び得点加算は行われない。
【0046】図13は、トリガーオフイベントに対応し
たトリガー処理のフローチャートであり、キーオフイベ
ント(トリガーオフイベント)について図12と同様の
処理を行うものである。
【0047】先ずステップS91では、カウント値kを
「1」に設定し、次いで曲進行位置がk番目のイベント
バッファの消音許可期間内か否かを判別する(ステップ
S92)。その答が肯定(YES)のときはさらに離鍵
されたキーのキーコードと当該イベントバッファ内のノ
ート番号が一致する否かを判別する(ステップS9
3)。その結果、ステップS92及びS93の答がとも
に肯定(YES)のときは、当該イベントバッファのデ
ータに対応する楽音を消音し(ステップS101)、得
点加算処理及び表示処理を実行し(ステップS10
2)、当該イベントバッファを空にして(ステップS1
03)、本処理を終了する。このように一致する場合
は、後述する所定範囲内に入ったとき(ステップS98
の答が肯定(YES)のとき)より加算する点数を多く
する。
【0048】一方ステップS92又はS93の答が否定
(NO)のとき、すなわち曲進行位置がk番目のイベン
トバッファの消音許可期間内にないとき又は離鍵された
キーのキーコードが当該イベントバッファ内のノート番
号と一致しないときは、カウント値kが所定数nと等し
いか否かを判別し(ステップS94)、k<nであると
きは、カウント値kを「1」だけ増加させてステップS
92に戻る。
【0049】ステップS94でk=nとなると、カウン
ト値mを「1」に設定し(ステップS96)、曲進行位
置がm番目のイベントバッファの消音許可期間内か否か
を判別する(ステップS97)。その答が肯定(YE
S)のときはさらに離鍵されたキーのキーコードが当該
イベントバッファ内のノート番号±ノート範囲数の範囲
内にあるか否かを判別する(ステップS98)。その結
果、ステップS97及びS98の答がともに肯定(YE
S)のときは、前記ステップS101に進む。
【0050】一方ステップS97又はS98の答が否定
(NO)のとき、すなわち曲進行位置がm番目のイベン
トバッファの消音許可期間内にないとき又は離鍵された
キーのキーコードが当該イベントバッファ内のノート番
号±ノート範囲数の範囲内にないときは、カウント値m
が所定数nと等しいか否かを判別し(ステップS9
9)、m<nであるときは、カウント値mを「1」だけ
増加させてステップS97に戻る。ステップS99でm
=nとなると、本処理を終了する。
【0051】本処理により、演奏者によるキーオフタイ
ミングが消音許可期間内にあり、且つキーコードが演奏
データと一致するとき又は所定範囲内(ノート番号±ノ
ート範囲数)にあるときは、キーオフタイミング時に消
音処理及び得点加算が行われる一方、それ以外のときは
図8のステップS37で強制的な消音処理が行われ、得
点加算は行われない。
【0052】以上詳述した図10〜13の処理を選択又
は組み合わせて、難易度に応じた得点加算が行われ、低
レベルから高レベルまでの広い範囲の演奏技能に対応し
た演奏の練習が可能となる。例えば、難易度1は図10
の処理のみとし、難易度2は図11の処理のみとし、難
易度3は図12の処理のみとし、難易度4〜7は図12
の処理でノート範囲数を徐々に小さくして実現し、難易
度8〜10は図12及び13の処理で、ノート範囲数を
徐々に小さくして実現する。
【0053】以上のように本実施の形態では、複数のト
リガー処理を難易度に応じて選択又は組み合わせるよう
にしたので、簡単な演奏動作から難易度の高い演奏動作
まで段階的に練習することができる。また、イベントバ
ッファを複数設けたので、複音楽器のパートにおいても
音符単位の制御を行うことが可能となる。
【0054】なお、上述した実施の形態に片手モード
(左手のみ、又は右手のみの演奏)を付加する場合に
は、演奏データのトラックを右手用と左手用に分けてお
き、一方のみトリガーコントロールを行い、他方のトラ
ックは通常の自動演奏処理を行うようにすればよい。ま
た、片手モードに限らず、従来の技術として述べた自動
演奏装置と同様に、複数の自動演奏トラックの1つ又は
2つをトリガー駆動トラックとし、他のトラックを通常
の自動演奏用のノーマルトラックとしてもよい。
【0055】また、演奏動作と演奏データをと比較する
ためのパラメータとして、ベロシティを用い、ベロシテ
ィの許可範囲を設定するようにしてもよい。
【0056】また、上述した実施の形態では所定の条件
を満たす場合のみ発音するようにしたが、これに限るも
のではなく、所定の条件を満たさない場合も発音するよ
うにしてもよい。ただし、その場合には、得点を加算し
ないようにし、さらに間違いであることを表示したり、
警告音(エラー音)を発音するなどして、演奏者に注意
を促すことが望ましい。
【0057】また、上述した難易度に応じた所定条件を
満たす場合のみ、発音及び得点加算を行うトリガー処理
を、従来のワンキープレイ専用の練習装置(自動演奏装
置)に適用してもよい。その場合は、例えば図14に示
すようなトリガー処理を行う。
【0058】同図ステップS111では、ノートオンデ
ータを読み出し、次いで難易度に応じた所定条件を満た
すか否かを判別する。この場合の所定条件としては、例
えばキーコードが所定範囲内にあるか、あるいは演奏デ
ータと一致するか否かがある。
【0059】ステップS112に所定条件が満たされる
場合は、読み出されたデータに対応する楽音を発音する
とともに(ステップS113)、得点加算及び表示処理
を行って(ステップS114)、本処理を終了する。
【0060】また、ステップS112で所定条件が満た
されない場合は、エラー音を発音するとともに(ステッ
プS115)、間違いである旨を表示して(ステップS
116)、本処理を終了する。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、演奏操作手段から演奏操作が入力された
ときに、該入力タイミングが発音許容期間内に含まれる
演奏データがすべて検索され、該検索されたすべての演
奏データに基づいて、前記演奏操作の入力タイミングで
発音されるので、すなわち、複数の演奏データを同時に
発音することができるので、複数パートからなる演奏デ
ータであっても、演奏データ毎に発音制御を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態にかかる演奏練習装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】 演奏データの構成を説明するための図であ
る。
【図3】 イベントバッファの記憶内容を説明するため
の図である。
【図4】 発音許可期間及び消音許可期間を決定するた
めのパラメタータを、演奏の難易度に対応して格納した
テーブルを示す図である。
【図5】 ディスプレイの表示画面の一例を示す図であ
る。
【図6】 図1のCPUで実行されるメインルーチンの
フローチャートである。
【図7】 割込処理のフローチャートである。
【図8】 自動演奏処理のフローチャートである。
【図9】 自動演奏処理の一部を詳細に示すフローチャ
ートである。
【図10】 トリガー処理のフローチャートである。
【図11】 トリガー処理のフローチャートである。
【図12】 トリガー処理のフローチャートである。
【図13】 トリガー処理のフローチャートである。
【図14】 トリガー処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 鍵盤 2 RAM 3 ROM 4 CPU 5 操作子 6 ディスプレイ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発音しようとする演奏データを少なくと
    も1つ記憶する記憶手段と、 前記各演奏データに対して、該各演奏データの発音許容
    期間をそれぞれ設定する設定手段と、 演奏者が演奏操作を行うための演奏操作手段と、 該演奏操作手段から演奏操作が入力されたときに、該入
    力タイミングが前記発音許容期間内に含まれる演奏デー
    タをすべて検索する検索手段と、 該検索されたすべての演奏データに基づいて、前記演奏
    操作の入力タイミングで発音する発音手段とを有するこ
    とを特徴とする演奏練習装置。
  2. 【請求項2】 読み出すべき演奏データの位置を指示す
    る指示手段をさらに有し、 前記記憶手段は、前記演奏データを記憶するための複数
    の記憶領域からなるとともに、該各記憶領域には、前記
    指示された位置近傍に存在する演奏データを記憶し、 前記発音手段は、前記複数の記憶領域に記憶された演奏
    データから目的の演奏データを読み出して発音すること
    を特徴とする請求項1に記載の演奏練習装置。
  3. 【請求項3】 前記発音許容期間は、変更可能であるこ
    とを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の演
    奏練習装置。
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