JP2002221645A - 光ケーブル - Google Patents

光ケーブル

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JP2002221645A
JP2002221645A JP2001016024A JP2001016024A JP2002221645A JP 2002221645 A JP2002221645 A JP 2002221645A JP 2001016024 A JP2001016024 A JP 2001016024A JP 2001016024 A JP2001016024 A JP 2001016024A JP 2002221645 A JP2002221645 A JP 2002221645A
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JP
Japan
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optical fiber
pipe
optical cable
inner diameter
small
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JP2001016024A
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English (en)
Inventor
Masayoshi Yamanaka
正義 山中
Hiroto Watanabe
裕人 渡邉
Naoki Okada
直樹 岡田
Suehiro Miyamoto
末広 宮本
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバテープ心線のパイプ内における移
動を防止し、伝送損失が少なく、寸法公差の大きい光ケ
ーブルを提供する。 【解決手段】 光ファイバテープ心線2をヤーン3で包
囲し、このヤーン3の外周をパイプ4で包囲し、パイプ
4の内径を、小内径領域Cおよび大内径領域Dとに交互
に形成する。小内径領域Cの内径Aを、大内径領域Dの
内径Bの80〜98%とする。小内径領域Cの長さを、
光ケーブル1の長手方向に20〜100mmとし、1の
小内径領域Cと2の小内径領域Cとの間隔を300mm
以上とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバケーブ
ルの構造に関し、屋外使用などにおいて、光ファイバの
伝送損失が増加することを防止したものである。
【0002】
【従来の技術】図1に、従来の光ケーブルの一例を示
す。図1において、符号1は光ケーブルを示す。この光
ケーブル1は、複数本の光ファイバテープ心線2がアラ
ミド繊維、炭素繊維、ガラス繊維などのヤーン3で包囲
され、熱可塑性樹脂などからなるパイプ4に収納され
た、外径2.1〜2.8mm程度のものである。
【0003】光ケーブル1では、光ファイバテープ心線
2をヤーン3で包囲することにより、パイプ4内の空隙
がヤーン3で満たされるため、光ファイバテープ心線2
の摩擦抵抗が上がり、パイプ4内で光ファイバテープ心
線2が移動することを防止している。このように、光フ
ァイバテープ心線2とパイプ4内壁の摩擦抵抗を上げ
て、パイプ4内における光ファイバテープ心線2の移動
を防止するためには、光ファイバテープ心線2とパイプ
4との空隙に充填される介在物、すなわちヤーン3の充
填量を多くすればよい。ヤーン3の充填量を多くすれ
ば、パイプ4内における光ファイバテープ心線2の移動
を防止する効果が大きくなるが、光ファイバテープ心線
2に対して過剰な力が加わる。その結果、光ファイバテ
ープ心線2の伝送損失は増加する。したがって、光ファ
イバテープ心線2の良好な伝送特性を確保するために
は、ヤーン3の充填量は制限される。伝送損失の増加を
抑制しながら、パイプ4内での光ファイバテープ心線2
の移動を防止するためには、光ケーブル1を寸法公差の
小さい構造とする必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明におけ
る課題は、光ファイバテープ心線のパイプ内における移
動を防止し、伝送損失が少なく、製造が容易な構造の光
ケーブルを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明の請求項1記載の光ケーブルは、光ファイバ
テープ心線がヤーンで包囲され、このヤーンの外周がパ
イプで包囲されている光ケーブルにおいて、前記パイプ
は、小内径領域および大内径領域が交互に形成されてい
るものである。また、本発明の請求項2記載の光ケーブ
ルは、前記小内径領域の内径を、前記大内径領域の内径
の80〜98%とするものである。そして、本発明の請
求項3記載の光ケーブルは、前記小内径領域の長さを、
光ケーブルの長手方向に20〜100mmとし、1の小
内径領域と2の小内径領域との間隔を300mm以上と
するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光ケーブルの一例
について図1および図2を用いて説明する。なお、先に
説明した光ケーブルと同一構成部分については、同一符
号を付した。この例の光ケーブル1においては、複数本
の光ファイバテープ心線2がアラミド繊維、炭素繊維、
ガラス繊維などのヤーン3で包囲され、熱可塑性樹脂な
どからなるパイプ4に収納された、外径が8.0〜1
3.0mm程度のものである。
【0007】本発明で用いられるパイプ4の光ファイバ
テープ心線2の挿通孔5は、図2に示すように、小内径
領域Cおよび大内径領域Dが交互に形成されている。ま
た、小内径領域Cの内径Aは、大内径領域Dの内径Bの
80〜98%であり、好ましくは93〜95%である。
小内径領域Cの内径Aが、大内径領域Dの内径Bの80
%未満では、光ファイバテープ心線2はパイプ4の内壁
から受ける力により、伝送損失が増加する。小内径領域
Cの内径Aが、大内径領域Dの内径Bの98%を超える
と、パイプ4内における光ファイバテープ心線2の移動
を抑制する効果が得られない。また、図2に示すよう
に、挿通孔5の小内径領域Cと大内径領域Dの内径の変
化を緩やかに形成することで、光ファイバテープ心線2
とパイプ4との空隙にヤーン3を充填する際に大きな隙
間を生じることがなく、また、光ファイバテープ心線2
をパイプ4に挿通する際に作業が容易となる。
【0008】また、小内径領域Cの長さは、光ケーブル
1の長手方向に20〜100mmであり、好ましくは3
0〜80mmである。小内径領域Cの長さが20mm未
満では、パイプ4内における光ファイバテープ心線2の
移動を防止する効果が得られない。小内径領域Cの長さ
が100mmを超えると、光ファイバテープ心線2はパ
イプ4の内壁から受ける力により、伝送損失が増加す
る。そして、1の小内径領域Cと2の小内径領域Cとの
間隔は300mm以上となっている。1の小内径領域C
と2の小内径領域Cとの間隔が300mm未満では、光
ケーブル1の敷設時に、光ファイバテープ心線2はパイ
プ4の内壁から受ける力により、伝送損失が増加する。
【0009】このようにパイプ4の挿通孔5の内径を間
欠的に変化させることにより、挿通孔5とヤーン3との
空隙が小さくなるため、光ファイバテープ心線1と挿通
孔5との摩擦抵抗が大きくなり、屋外敷設時のパイプ4
内における光ファイバテープ心線2の移動を防止するこ
とができる。また、光ファイバテープ心線2と挿通孔5
との摩擦抵抗は、パイプ4内に充填したヤーン3の充填
密度に依存する。充填密度が高いほど、光ファイバテー
プ心線2と挿通孔5との摩擦抵抗は大きくなるが、充填
密度が高過ぎると、光ファイバテープ心線2の伝送損失
が増加する。したがって、好ましい充填密度は30〜5
0%である。このようにパイプ4の挿通孔5の内径を間
欠的に変化させ、ヤーン3の充填密度を30〜50%と
することにより、光ファイバテープ心線2の伝送損失を
増加することなく、光ファイバテープ心線2と挿通孔5
との摩擦抵抗を大きくすることができるだけでなく、光
ケーブル1に適度な可撓性を付与することができる。
【0010】また、パイプ4の材料としては、ヤーン3
と適度な摩擦抵抗を有するプラスチック材料を用いるこ
とにより、パイプ4内における光ファイバテープ心線2
の移動を防止することができる。具体的には、ポリエチ
レン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリテト
ラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサ
フルオロプロピレン共重合体、ポリクロロトリフルオロ
エチレン、ポリフッ化ビニルなどのフッ素樹脂、メチル
シリコーン、フェニルシリコーンなどのシリコーン樹
脂、シリコーン添加ポリエチレンなどが挙げられるが、
これらの中でもポリプロピレンがヤーン3との摩擦抵
抗、剛性、コストの点から好適に用いられる。
【0011】また、光ケーブル1の中心に収納される光
ファイバとしては、光ファイバテープ心線2以外に光フ
ァイバ素線、光ファイバ心線などでもよく、これらが1
本または複数本収納される。
【0012】光ファイバテープ心線2をパイプ4に収納
する方法としては、例えば、パイプ4の製造過程で、パ
イプ4の押出成形と同時に光ファイバテープ心線2をパ
イプ4に収納する方法、パイプ4の製造後に光ファイバ
テープ心線2を挿通する方法などが挙げられるが、通常
は作業を簡略化するために、パイプ4の押出成形と同時
に光ファイバテープ心線2をパイプ4に収納する方法が
用いられる。また、予めパイプ4に収納される光ファイ
バテープ心線2は、2対以上でもよい。また、本発明の
光ケーブル1としては、2本以上の光ファイバテープ心
線2で構成される集合ケーブル、これに抗張力部材を備
えたユニット型ケーブルなどを用いてもよく、また、一
般家屋などの配線用ケーブル用途だけではなく、地下ケ
ーブルなどの他の用途に用いることも可能である。
【0013】以下、具体例を示す。図1、2に示す光ケ
ーブル1において、挿通孔5の小内径領域Cの内径A
を、大内径領域Dの内径Bの90%として、小内径領域
Cと大内径領域Dを交互に形成し、小内径領域Cの長さ
を50mmとした。この時、大内径領域Dの長さの異な
る光ケーブル1を作製し、それぞれの光ケーブル1を5
mに切断し、光ファイバテープ心線2とパイプ4との摩
擦抵抗を測定した。
【0014】光ファイバテープ心線2とパイプ4との摩
擦抵抗の測定を以下のようにして行った。まず、図1に
示す光ケーブル1のパイプ4の一部を、カッターなどに
より除去する。次に、パイプ4を治具で固定し、ヤーン
3で包囲された光ファイバテープ心線2を、引張速度8
00mm/分で引き抜き、この時の最大荷重を測定し、
摩擦抵抗とした。このようにして測定した光ファイバテ
ープ心線2とパイプ4の摩擦抵抗と、小内径領域Cの光
ケーブル1、10m当りの個数との関係を図3に示す。
【0015】図3の結果から、本発明の光ケーブル1に
あっては、ヤーン3の充填密度および、大内径領域Dの
内径Bに対する小内径領域Cの内径Aが一定であれば、
小内径領域Cの単位長さ当りの個数が多いほど、光ファ
イバテープ心線2と挿通孔5との摩擦抵抗が大きくなる
ことが判明した。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ケーブ
ルは、光ファイバテープ心線がヤーンで包囲され、この
ヤーンの外周がパイプで包囲されている光ケーブルにお
いて、前記パイプに形成されている光ファイバテープ心
線の挿通孔は、小内径領域および大内径領域が交互に形
成されているものであるので、パイプ内における光ファ
イバテープ心線の移動を防止でき、製造が容易で、良好
な伝送特性を有する光ケーブルを得ることができる。
【0017】また、本発明の光ケーブルは、小内径領域
の内径が、大内径領域の内径の80〜98%であり、小
内径領域の長さが、光ケーブルの長手方向に20〜10
0mmであり、1の小内径領域と2の小内径領域との間
隔が300mm以上であるので、適度な可撓性を有し、
伝送特性に優れた光ケーブルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 光ケーブルの一例を示す概略断面図である。
【図2】 本発明の光ケーブル内の一例を示す概略断面
図であり、光ケーブルの長手方向の断面図である。
【図3】 小内径領域個数と心線摩擦抵抗の関係を示す
グラフである。
【符号の説明】
1・・・光ケーブル、2・・・光ファイバテープ心線、3・・・
ヤーン、4・・・パイプ、5・・・挿通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 直樹 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 (72)発明者 宮本 末広 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 Fターム(参考) 2H001 BB02 BB16 DD15 DD23 DD25 KK17 KK22 KK26

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバテープ心線がヤーンで包囲さ
    れ、このヤーンの外周がパイプで包囲されている光ケー
    ブルにおいて、前記パイプは、小内径領域および大内径
    領域が交互に形成されていることを特徴とする光ケーブ
    ル。
  2. 【請求項2】 前記小内径領域の内径は、前記大内径領
    域の内径の80〜98%であることを特徴とする請求項
    1記載の光ケーブル。
  3. 【請求項3】 前記小内径領域の長さは、光ケーブルの
    長手方向に20〜100mmであり、1の小内径領域と
    2の小内径領域との間隔が300mm以上であることを
    特徴とする請求項1または2記載の光ケーブル。
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