JP2000173357A - プラスチック被覆ケーブル - Google Patents

プラスチック被覆ケーブル

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JP2000173357A
JP2000173357A JP10348086A JP34808698A JP2000173357A JP 2000173357 A JP2000173357 A JP 2000173357A JP 10348086 A JP10348086 A JP 10348086A JP 34808698 A JP34808698 A JP 34808698A JP 2000173357 A JP2000173357 A JP 2000173357A
Authority
JP
Japan
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cable
coating
outer coating
plastic
thin film
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Pending
Application number
JP10348086A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinsuke Niiyama
慎介 仁井山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブル管路への布設において、ケーブル管
路とケーブルとの摩擦を軽減することが出来、かつ太い
外径のケーブルにも適用出来る外部被覆を有するケーブ
ルを作る。 【解決手段】 ケーブルコア1の外側にプラスチック樹
脂からなる外部被覆2を施したケーブルであって、前記
外部被覆2をモノマー種が異なり互いに相溶性の小さい
2種類以上のプラスチック樹脂の混合材料で構成し、該
混合材料の混ざり難さを利用して外部被覆2の表面に突
起を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック樹脂
からなる外部被覆の表面に突起を形成したプラスチック
被覆ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】長手方向に複数本のケーブル管路を配設
しておき、そこに一連長の光ファイバケーブル、通信ケ
ーブル、電力ケーブル等のケーブルを布設しようとする
場合、ケーブルとケーブル管路との摩擦に打ち勝つため
大きな牽引力を必要とする。ケーブルの端末にのみ牽引
装置を配してケーブルをケーブル管路内に引込もうとす
ると、大きな張力がケーブルに加わることになる。そこ
で、長手方向に隣接するケーブル管路の間には、無限軌
道式の中間牽引装置を設置して、ケーブルの中間部にお
いても牽引力を付加して、ケーブルの長手方向に張力を
分散させて布設している。
【0003】特に、光ファイバケーブルの場合は、内部
の光ファイバの伝送特性を守る観点からケーブル自体に
大きな張力を加えることが出来ないので、長手方向に隣
接するケーブル管路の間に中間牽引装置を設置して牽引
力を分散させることによって、ケーブル自体に加わる張
力を低く抑えることが重要である。
【0004】また、既にケーブルが布設されたケーブル
管路内の隙間に新しいケーブルを追加して布設しようと
する場合、その隙間に直接新しいケーブルを引込むとケ
ーブルに加わる張力が大きくなりすぎるので、まず中空
のパイプを隙間に引込んでそのパイプ内に新しいケーブ
ルを引込むという方法で、ケーブルに加わる張力を抑え
ている。
【0005】以上説明したように長いケーブル管路にケ
ーブルを布設するに当たっては、ケーブルとケーブル管
路の摩擦に打ち勝つだけの牽引力が必要であり、ケーブ
ル管路が長くなったり、ケーブル管路内でのケーブルを
布設するための隙間が小さい場合は、大きな張力がケー
ブルに加わることになる。
【0006】通常、光ファイバケーブル、通信ケーブ
ル、電力ケーブル等良く使用されているケーブルは、ケ
ーブルコアの外側にプラスチック樹脂からなる外部被覆
を設けたものであって、外部被覆のプラスチック樹脂
は、ポリエチレン、塩化ビニル樹脂等が主に用いられ、
外部被覆の表面は比較的平滑なものとなっている。その
ままでは、ケーブルとケーブル管路の内壁とは面接触す
ることになり、摩擦も大きいので、ケーブルの表面に凹
凸を付けてケーブルとケーブル管路等との摩擦を軽減す
ることが考えられる。
【0007】一方、内径6mm程度のプラスチックパイ
プに空気流に乗せて光ファイバユニットを送通させる技
術があり、既に商用に供せられているが、ここで送通さ
れる光ファイバユニットでは、その被覆を発泡プラスチ
ック層としてその表面にマイクロバルーンを付着させる
ことによって被覆表面に凹凸を形成したもの(特開平5
−45526号公報)、発泡プラスチックの中に微粉末
のフィラーを混合して被覆表面に凹凸を形成したもの
(特開平5−88058号公報)、被覆材料として分子
量の異なるポリエチレンを混合したものを用いて冷却固
化時点の差を利用して被覆表面に凹凸を形成したもの
(特開平6−300946号公報)等が知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの空気
流で送り込むための光ファイバユニットは、軽くて細い
直径2mm程度のものであり、光ファイバユニットの表
面に形成された凹凸もそれほど大きなものではない。従
って、その技術を適用して10mm以上の直径を有する
太くて重量の大きいケーブルに適用することは出来な
い。本発明は、太径のケーブルに適用出来て、ケーブル
管路との摩擦を軽減出来るプラスチック被覆ケーブルを
提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のプラスチック被
覆ケーブルは、ケーブルコアの外側にプラスチック樹脂
からなる外部被覆を施したケーブルであって、前記外部
被覆はモノマー種が異なり互いに相溶性の小さい2種類
以上のプラスチック樹脂の混合材料からなり、該混合材
料によって外部被覆の表面に突起が形成されているもの
である。
【0010】前記混合材料として、ポリエチレン等のポ
リオレフィンに塩化ビニル樹脂を混合したものを使え
ば、ケーブルコア上に通常の方法で押出し被覆すること
によって、ポリオレフィン被覆に塩化ビニル樹脂による
突起が形成されたプラスチック樹脂からなる外部被覆を
ケーブルコア上に設けることが出来る。
【0011】また、突起が表面に形成された外部被覆の
上に更に薄膜被覆を設け、外部被覆に形成された突起は
薄膜被覆上にも現れているものとすることによって、ケ
ーブルとケーブル管路との摩擦を軽減し、かつケーブル
布設時の摩擦によって突起が削られるのを防止すること
が出来る。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のプラスチック被
覆ケーブルの実施形態を示す図であって、図1(A)は
外部被覆の表面に突起を形成したケーブルの横断面図
を、図1(B)は突起を表面に形成した外部被覆上に薄
膜被覆を設けたケーブルの横断面図を、図1(C)は突
起を表面に形成した外部被覆上に薄膜被覆を設けたケー
ブルの斜視図を示す。図1において、1はケーブルコ
ア、2は外部被覆、2aは突起、3は薄膜被覆、3aは
薄膜被覆上に現れた突起を示す。
【0013】ケーブルコア1としては、光ファイバケー
ブル用、通信ケーブル用、電力ケーブル用等いずれの用
途のケーブルコアも適用が可能である。外部被覆2は、
モノマー種が異なり互いに相溶性の小さい2種類以上の
プラスチック樹脂の混合材料を押出し機で押出すことに
よって形成される。ポリエチレン等のポリオレフィンと
塩化ビニル樹脂を混合したものは、モノマー種が異なり
互いに相溶性の小さい材料なので、本発明のプラスチッ
ク被覆ケーブルの外部被覆の材料として使用することが
出来る。
【0014】ポリエチレン2重量部に塩化ビニル樹脂1
重量部を混合してケーブルコア上に2〜3mm程度の厚
さに押出し被覆すれば、ポリエチレン被覆の表面に塩化
ビニル樹脂の突起が0.5mm程度の高さで形成され
る。また、突起の大きさは0.7mm程度のもので、外
部被覆の表面に1平方cm当たり約80個の突起が形成
される。また、その外側に0.5mm程度のポリエチレ
ン、ポリアミド等の薄膜被覆を施したものも、薄膜被覆
の表面に突起がそのまま現れるので、本発明のプラスチ
ック被覆ケーブルとすることが出来る。
【0015】本発明のプラスチック被覆ケーブルでは、
外部被覆の材料としてモノマー種が異なり互いに相溶性
の小さい2種類以上の材料を混合させて、ケーブルコア
上に押出し被覆するので、従来技術によるモノマー種が
同じである高分子量のポリエチレンと低分子量のポリエ
チレンを混合する方法に比べて、メルトインデックス等
の押出し特性を合わせることが容易で加工が容易であ
る。また、本発明では、その混ざり合い難い性質を利用
して外部被覆の表面に突起を形成するので、従来技術に
おける分子量の異なる2種類のポリエチレンを混合する
場合に比べて、比較的大きい突起を形成することが出来
る。
【0016】
【発明の効果】本発明のプラスチック被覆ケーブルは、
外部被覆をモノマー種が異なり互いに相溶性の小さい2
種類以上のプラスチック樹脂の混合材料で構成し、該混
合材料によって外部被覆の表面に突起を形成したもので
あるので、ケーブル管路内への布設においてケーブルと
ケーブル管路との摩擦を軽減することが出来、長手方向
に配置した複数のケーブル管路へ一連長のケーブルを布
設する場合に、隣接するケーブル管路間に配置していた
中間牽引装置による中間牽引を省略することが可能にな
る。
【0017】前記混合材料として、ポリエチレン等のポ
リオレフィンに塩化ビニル樹脂を混合したものを使え
ば、分子量の異なるポリエチレンを配合して使う場合に
比べて押出し機による押出し条件を合わせることが容易
なので、ケーブル製造が容易である。また、ポリエチレ
ンと塩化ビニル樹脂の混ざり合い難い性質を利用してポ
リエチレンの表面に比較的大きい塩化ビニル樹脂の突起
を形成することが出来る。
【0018】また、突起が表面に形成された外部被覆の
上に更に薄膜被覆を設け、外部被覆に形成された突起を
薄膜被覆上に映し出したものとすることによって、ケー
ブルとケーブル管路との摩擦を軽減し、かつケーブル布
設時の摩擦によって突起が削られるのを防止することが
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラスチック被覆ケーブルの実施形態
を示す図であって、(A)は外部被覆の表面に突起を形
成したケーブルの横断面図を、(B)は突起を表面に形
成した外部被覆上に薄膜被覆を設けたケーブルの横断面
図を、(C)は突起を表面に形成した外部被覆上に薄膜
被覆を設けたケーブルの斜視図を示す。
【符号の説明】
1:ケーブルコア 2:外部被覆 2a:突起 3:薄膜被覆 3a:薄膜被覆上に現れた突起

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブルコアの外側にプラスチック樹脂
    からなる外部被覆を施したケーブルであって、前記外部
    被覆はモノマー種が異なり互いに相溶性の小さい2種類
    以上のプラスチック樹脂の混合材料からなり、該混合材
    料によって外部被覆の表面に突起が形成されていること
    を特徴とするプラスチック被覆ケーブル。
  2. 【請求項2】 前記混合材料は、ポリオレフィンと塩化
    ビニル樹脂が混合されたものであることを特徴とする請
    求項1に記載のプラスチック被覆ケーブル。
  3. 【請求項3】 前記外部被覆の上に更に薄膜被覆を設
    け、外部被覆に形成された突起は薄膜被覆上にも現れて
    いることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプ
    ラスチック被覆ケーブル。
JP10348086A 1998-12-08 1998-12-08 プラスチック被覆ケーブル Pending JP2000173357A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7250213B2 (en) 2003-10-16 2007-07-31 American Wire Tie Inc. Textured wire tie and methods of making same
JP2010039057A (ja) * 2008-08-01 2010-02-18 Fujikura Ltd 光ファイバケーブル
CN103928139A (zh) * 2014-04-26 2014-07-16 芜湖航天特种电缆厂 防咬噬散热型电缆外护套

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7250213B2 (en) 2003-10-16 2007-07-31 American Wire Tie Inc. Textured wire tie and methods of making same
JP2010039057A (ja) * 2008-08-01 2010-02-18 Fujikura Ltd 光ファイバケーブル
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