JP2002220881A - 水切り板用固定部材 - Google Patents

水切り板用固定部材

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JP2002220881A
JP2002220881A JP2001016028A JP2001016028A JP2002220881A JP 2002220881 A JP2002220881 A JP 2002220881A JP 2001016028 A JP2001016028 A JP 2001016028A JP 2001016028 A JP2001016028 A JP 2001016028A JP 2002220881 A JP2002220881 A JP 2002220881A
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JP2001016028A
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Yasuo Fukuchi
保雄 福地
Noboru Yamamoto
昇 山本
Toshio Sudo
寿雄 須藤
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Sekisui Chemical Co Ltd
Asahi Rubber Inc
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Asahi Rubber Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期にわたって、水切り板の傾斜板と外壁用
建材の端面との間を止水することのできる水切り板用固
定部材を提供する。 【解決手段】 水切り板の傾斜板を建材に接合する水切
り板用固定部材10であって、底板15と、これに対向
して設けられた天板16と、これらの一側方の各基端部
を接続する側板17とを有し、底板15と天板16は、
それぞれの先端側が互いに反発弾性を有しつつ、接触可
能に側板17から折曲したものであり、底板15の下面
15aには、建材の端面と接合する第1の粘着テープ1
8が貼着され、天板16の上面16aには、水切り板の
傾斜板と接合する第2の粘着テープ18が貼着されてい
る水切り板用固定部材10である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は外壁用建材と窓枠用
サッシなどとの接続部位に使用される水切り板の固定部
材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、外壁に窓枠サッシを設ける場合に
は、図9に示すように、まず、外壁用建材31を固定し
ている柱や鉄骨フレーム(以下、外壁枠32という。)
に水切り板33をビス止めする。そして、さらにこの水
切り板33とブチルゴムなどの弾性シーリング材34と
を介してサッシ35を外壁枠32にビス止めすることに
より、外壁用建材31とサッシ35とを固定している。
ここで使用される水切り板33は、アルミニウムなどの
金属板が押し出し成形で形成されたものであり、傾斜板
33aと、この傾斜板33aの一方の端部が折曲したサ
ッシ35との接合板33bと、他方の端部が折曲した外
壁用建材31との接合板33cとからなる。このように
して、外壁材31とサッシ35とを接続する場合には、
水切り板33の傾斜板33aと外壁用建材31の端面3
1aとの間を止水処理して、外部からの雨水の浸入を防
止している。止水処理の方法としては、図示のように、
傾斜板33aと外壁用建材31の端面31aとの隙間に
スポンジなどの弾性体36を挿入し、この弾性体36の
反発弾性力を利用して隙間を塞ぐ方法がある。その他に
は、ガスケットを挿入して隙間を塞ぐ方法、傾斜板33
aと外壁用建材31の端面31aとの隙間をコーキング
する方法などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スポン
ジを使用した場合、スポンジは多孔質体であるため、長
期間にわたって傾斜板と外壁用建材の端面との間に圧縮
されることにより破れ、吸水体となり、含水した水がコ
ケ、カビの発生源となったり、反発弾性力が低下し、そ
の結果、隙間が生じてしまうという問題があった。この
ような問題を解決するために、反発弾性力の大きなスポ
ンジを使用すると、反発弾性力によって水切り板が変形
してしまい、特に、近来流行の石積調外壁などには直線
性が必要なため、外観不良となる場合があった。ガスケ
ットを使用した場合には、ガスケットは押出成形体であ
るために、しだいに押出時の長さ方向に収縮し、隙間を
生じてしまうという問題があった。また、水切り板の傾
斜板や外壁用建材の端面が、地震などにより外部からの
応力により変形した場合に、ガスケットはこのような変
形に追従できず、やはり隙間を生じてしまうという問題
があった。また、隙間をコーキングしてサッシと外壁用
建材とを接合すると、施工者によって、施工状態や防水
性に違いが出たり、異なる材料からなるサッシと外壁用
建材とが、それぞれ外気温度の変化にともなって、異な
る膨張率および収縮率で膨張したり収縮したりするた
め、コーキング部が切れたり剥がれたりするという問題
があった。その他に、地震などにより外部から応力を受
けた場合にも、コーキング部が切れたり剥がれたりしや
すいという問題があった。
【0004】さらに、長尺なサッシを外壁に取り付ける
場合には、1本のサッシに対して複数枚の外壁用建材を
継いで接合する場合がある。このような場合には、サッ
シと、各外壁用建材と、各外壁用建材とサッシとを固定
している外壁枠とが、長期の間にそれぞれ独立に動いた
り、膨張または収縮したりして、これらの間に次第に隙
間が生じる場合がある。この場合には、従来のいずれの
方法によっても、長期にわたって確実に、水切り板の傾
斜板と外壁用建材の端面との間の隙間を止水することは
難しかった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、長期にわたって、水切り板の傾斜板と外壁用建材の
端面との間を止水することのできる水切り板用固定部材
を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の水切り板用固定
部材は、水切り板の傾斜板を建材に接合する水切り用固
定部材であって、底板と、これに対向して設けられた天
板と。これらの一側方の各基端部を接続する側板とを有
し、底板と天板は、それぞれの先端側が反発弾性を有し
つつ、互いに接触可能に側板から折曲したものであり、
底板の下面には、建材の端面と接合する第1の粘着テー
プが貼着され、天板の上面には、水切り板の傾斜部と接
合する第2の粘着テープが貼着されていることを特徴と
する。上記底板の先端近傍には、上に凸の折り目が形成
されていることが好ましい。上記天板の先端近傍には、
下に凸の折り目が形成されていることが好ましい。上記
底板と天板と側板は、ポリプロピレンシートから形成さ
れていることが好ましい。上記第1の粘着テープと上記
第2の粘着テープは、ブチルゴムからなることが好まし
い。上記底板の下面に貼着された第1の粘着テープにお
ける少なくとも建材の端面との接着面には、長さ方向に
複数の溝が形成されていることが好ましい。上記底板の
下面に貼着された第1の粘着テープにおける底板の下面
との接着面には、長さ方向に複数の溝が形成されている
ことが好ましい。上記第1の粘着テープは、断面が略円
形の複数の線状体が平行に引き揃えられ、互いに接合
し、隣り合う線状体との間に溝が形成されていることが
好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1は本発明の水切り板用固定部材10を使用して、水
切り板11における傾斜板11aを、外壁用の建材12
の端面12aに固定した状態を示す縦断面図であり、符
号13は窓枠などに使用されるサッシであり、符号14
は建材12を固定する外壁枠である。水切り板11は、
通常、金属板が折り曲げられて形成され、傾斜板11a
と、この傾斜板11aの一方の端部が折曲したサッシ1
3との接合板11bと、他方の端部が折曲した建材12
との接合板11cとから構成されている。本発明の水切
り板用固定部材10は、サッシ13と建材12との接続
部分に設けられた水切り板11における傾斜板11aと
建材12の端面12aとの間に配され、外部からの雨水
などを止水するものである。
【0008】水切り板用固定部材10は、図2および図
3に示すように、底板15と、これに対向して設けられ
た天板16と、これらの一側方の各基端部を接続する側
板17とを有し、底板15と天板16は、それぞれの先
端側が互いに反発弾性を有しつつ、接触可能に側板17
から折曲したものである。よって、この水切り板用固定
部材10が水切り板11の傾斜板11aと建材12の端
面12aとの間に配されると、底板15は建材12の端
面に密着し、天板16は水切り板11の傾斜板11aに
密着するような矢印方向の力が作用するようになる。底
板15と天板16と側板17とは、通常、ポリプロピレ
ン、無可塑塩化ビニル(可塑剤が入っていないPV
C)、ポリエチレン、ポリマーアロイ、エンジニアリン
グプラスチックなどの樹脂シートから形成される。樹脂
シートのなかでは、特にポリプロピレンシートが好まし
く、さらには、無延伸ポリプロピレンシートが好まし
い。ポリプロピレンシート、特に無延伸ポリプロピレン
シートを使用すると、容易に、底板15と天板16と
を、それぞれの先端側が互いに反発弾性を有しつつ、接
触可能に形成することができる。また、ポリプロピレン
シートは、耐熱性、耐水性、耐候性などに優れるととも
に、寸法安定性にも非常に優れるため、外気にさらさ
れ、長期にわたって使用される水切り板用固定部材10
への利用に適している。また、ポリプロピレンシートは
安価である点からも好ましい。
【0009】無延伸ポリプロピレンシートは、例えば、
キャスティングポリプロピレンシートなどのように、5
0モル%以上、好ましくは70モル%以上のプロピレン
単位を有する結晶混合物を、配向させることなく、無延
伸状態で均一な厚みにシート化して得られる。また、ポ
リプロピレンには、耐光性を向上させるためにメルカプ
トイミダゾールなどの耐光剤を添加してもよい。メルカ
プトイミダゾールを添加する場合の添加量は、ポリプロ
ピレンに対して1〜3重量%が好ましい。
【0010】また、樹脂シートの厚さは、0.4mm〜
2.0mmの範囲であることが好ましく、さらに好まし
くは0.4〜1.0mmである。厚さが0.4mm未満
のシートは加工しにくく、多数の水切り用固定部材10
をばらつきのない品質で製造することが困難となる傾向
がある。一方、2.0mmを超えると、シートの折り曲
げ加工性が悪くなる傾向がある。
【0011】このような樹脂シートを略コの字状に折り
曲げることにより、底板15と天板16と側板17とが
形成される。この際、特に樹脂シートとして無延伸ポリ
プロピレンシートを使用する場合には、底板15と側板
17との間の折り曲げ部15bと、側板17と天板16
との間の折り曲げ部16bに、あらかじめ一軸延伸によ
る配向処理を施しておくことが好ましい。このような配
向処理を施すと、折り曲げ部15b、16bの強度が向
上し、例えば1万回以上繰り返して曲げた場合にも、破
断することがない。
【0012】樹脂シートとして無延伸ポリプロピレンシ
ートを使用する場合には、底板15と側板17との間の
折り曲げ部15bと、側板17と天板16との間の折り
曲げ部16bを、部分溶融により熱収縮させて分子密度
を高め、結晶化させておいてもよい。このようにして折
り曲げ部15b、16bを結晶化することによって、折
り曲げ形状が記憶される。このように折り曲げ形状を記
憶させるためには、あらかじめ折り曲げ部15b、16
bとなる部分を溶融させてから折り曲げ加工し、その
後、この溶融部分を冷却するか、あるいは、折り曲げ加
工した後に、この折り曲げ部15b、16bを溶融し、
ついで、冷却する。溶融時の加熱処理は200℃程度の
温度で1秒間程度行えばよい。
【0013】また、底板15の先端近傍には、上に凸の
折り目15cが形成されることが好ましく、天板16の
先端近傍には、下に凸の折り目16cが形成されること
が好ましい。底板15の先端近傍に上に凸の折り目15
cが形成されると、底板15の折り目15cの長さ方向
の剛性と直線性が向上する。また、天板16の先端近傍
に下に凸の折り目16cが形成されると、天板16の折
り目16cの長さ方向の剛性と直線性が向上する。よっ
て、水切り板用固定部材10が、折り曲げ部の長さ方向
に長尺である場合にも取扱いやすく、作業性が向上す
る。ここで底板15の先端近傍とは、底板15の先端か
ら折り曲げ部15bまでの距離を100%とした場合、
底板15の先端から折り曲げ部15bに向かって15〜
40%の範囲に入る部分である。また、天板16の先端
近傍とは、天板16の先端から折り曲げ部16bまでの
距離を100%とした場合、天板16の先端から折り曲
げ部16bに向かって20〜50%の範囲に入る部分で
ある。樹脂シートとして無延伸ポリプロピレンシートを
使用した場合、これらの折り目15c、16cには、上
述の折り曲げ部15b、16bの場合と同様にして、一
軸延伸による配向処理を施したり、折り目15c、16
cを部分溶融によって熱収縮させ、結晶化させてもよ
い。
【0014】この水切り板用固定部材10において、底
板15の下面15aには、建材12の端面12aとこの
水切り板用固定部材10とを接合するための第1の粘着
テープ18が貼着されていて、天板16の上面16aに
は、水切り板11の傾斜部11aとこの水切り板用固定
部材10とを接合するための第2の粘着テープ19が貼
着されている。これら第1の粘着テープ18および第2
の粘着テープ19の材質には特に制限はなく、ブチルゴ
ム、アクリルゴム、ウレタンゴム、SIS(ポリスチレ
ン−ポリイソプレン−ポリスチレン共重合体)、SBS
(ポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレン共重合
体)などを使用できるが、特に粘着性に優れ、耐候性、
耐熱性、耐火性なども良好で、かつ、安価なブチルゴム
を使用することが好ましい。また、第1の粘着テープ1
8における少なくとも建材12の端面12aとの接着面
には、長さ方向に複数の溝18bが形成されていること
が好ましく、さらには、底板15の下面15aとの接着
面にも、長さ方向に複数の溝18cが形成されているこ
とが好ましい。
【0015】このような第1の粘着テープ18として
は、図2および図3に示したように、断面が略円形の6
本の線状体18dが平行に引き揃えられて形成された形
態のものを例示できる。この形態の粘着テープにおいて
は、各線状体18dが互いに接合することにより、隣り
合う線状体18dの間が溝18bになっている。この図
示例の粘着テープをブチルゴムで形成する場合には、断
面が略円形の口金が6個並設された押出機から、ブチル
ゴムを60〜100℃の温度で連続的に押し出す。押し
出された各線状体18dは、互いに隣り合う線状体18
dと接合し、容易に図2および図3に示す形態の粘着テ
ープとなる。
【0016】このように第1の粘着テープ18の両面に
複数の溝18b、18cが形成されていると、複数の溝
18b、18cがそれぞれ止水溝として作用し、外部か
らの雨水などをこれらの溝18b、18cに保持でき
る。よって、内部への水の浸入を防ぐことができる。ま
た、この第1の粘着テープ18においては隣り合う溝1
8b、18cの間が凸状部18aになっているため、対
象面に粘着させると、粘着テープ全面ではなく、主にこ
れらの凸状部18aが対象面に接触した状態になり、全
面が平坦な粘着テープに比べて対象面との接触面積が小
さくなる。よって、同じ大きさの力で押圧した場合でも
接触面にかかる圧力が大きくなり、強固に密着させるこ
とができる。すなわち、少ない転圧力でも密着性を高め
ることができる。さらに、全面が平坦な粘着テープで
は、粘着テープと対象面との間に空気が残存しやすくな
り、その結果、密着性や止水性が低下する場合がある。
しかしながら、このような溝18b、18cと凸状部1
8aとが形成されていると、空気は溝18b、18cを
通じて抜けやすく、また、凸状部18aは対象面に密着
するため、密着性が優れる。また、表面に溝18b、1
8cがあるとテープの表面積が大きくなるため、テープ
を成形した後の放熱が促進され、蓄熱によるテープの変
形を防止できる。また、溝18b、18cを設けること
によって、使用する材料の総量が少なくなるため、材料
コストが低くなるとともに、水切り板用固定部材10の
全体としての重量が減り、これらの保管時または流通時
のコストも削減できる。
【0017】ここで、図示例の粘着テープは6本の線状
体18dからなるが、この本数には特に制限はなく、求
められる厚みと幅に応じて、任意の本数で形成すること
ができる。また、図4に示すように、複数の線状体18
dを平行に2段以上に重ねた形態としてもよい。また、
その他の形態としては、図5に示すように、基体部18
eの両面に複数の凸状部18aをそれぞれ長さ方向に連
続して設けた形態であってもよい。なお、第1の粘着テ
ープ18には、図6に示すように、一方の面のみに溝1
8bが形成されているものを、この面が建材12の端面
12aとの接着面になるようにして使用してもよい。ま
た、第2の粘着テープ19にもこれらの図で示したよう
な形態の粘着テープを使用できるが、第1の粘着テープ
18が貼着されている箇所に比べ、第2の粘着テープが
貼着されている箇所からは内部に水が浸入しにくい。よ
って、第2の粘着テープ19には溝が形成されていない
ものを使用してもよい。
【0018】このような水切り板用固定部材10は、例
えば、次のようにして製造できる。まず、無延伸ポリプ
ロピレンシート20を、図7および図8に示すような、
先端が丸められた刃先21aを有する鋼鉄製の回転刃2
1と、この刃先21aが没入する環状溝22aが外周面
22bに形成された回転ローラ22の当該環状溝22a
との隙間に挿入し、通過させる。ここで環状溝22a
は、その断面が90°の略V字状になっているので、無
延伸ポリプロピレンシートを回転刃21と環状溝22a
との間の隙間を通過させることによって、一軸方向に延
伸しつつ、90°に折り曲げることができる。このよう
にして無延伸ポリプロピレンシートの所望の位置に、底
板15と側板17との間の折り曲げ部15bと、側板1
7と天板16との間の折り曲げ部16bとを形成する。
そして、必要に応じて同様に、底板15の先端近傍に上
に凸の折り目15cを形成し、また、天板16の先端近
傍に下に凸の折り目16cを形成する。回転刃21と環
状溝22aとの間の隙間の距離は、シートの厚みの10
〜50%程度とすることが好ましい。また、折り曲げ部
15b、16bや折り目15c、16cに求められる所
望の折り曲げの度合いに応じて、環状溝22aの断面形
状を60°の略V字状や120°の略V字状など任意形
状にすることができる。なお、要求性能によっては、必
ずしも折り曲げ部15b、16bは無くてもよい。ま
た、折り目15c、16cの形成には、延伸処理は行わ
なくてもよい。
【0019】ついで、折り曲げ部15b、16bと、必
要に応じて形成された折り目15c16cとを有するポ
リプロピレンシートにおける所定の部位、すなわち、水
切り板用固定部材10の底板15の下面15aとなる部
位と天16板の上面16aとなる部位に、ブチルゴムの
粘着シートを積層することによって、水切り板用固定部
材10を製造することができる。また、上述の一軸延伸
処理と粘着シートの積層とは連続的に行えるので、製造
工程も簡単である。
【0020】このような水切り用固定部材10は、底板
15と天板16と側板17とを有し、底板15と天板1
6は、それぞれの先端側が互いに反発弾性を有しつつ、
接触可能に側板17から折曲したものである。よって、
これを水切り板11の傾斜板11aと建材12の端面1
2aとの間に設けると、底板15が建材11の端面11
aにより密着するような方向と、天板16が水切り板1
1の傾斜板11aにより密着するような方向に力が作用
する。そして、底板15の下面15aには、建材11の
端面11aと接合する第1の粘着テープ18が貼着さ
れ、天板16の上面16aには、水切り板11の傾斜板
11aと接合する第2の粘着テープ19が貼着されてい
る。よって、この水切り用固定部材10は、建材11の
端面11aおよび水切り板11の傾斜板11aと、長期
間にわたり強固に密着する。したがって、このような水
切り用固定部材10を使用すると、外部からの雨水の浸
入を長期間、効果的に防ぐことができる。また、この水
切り用固定部材10の底板15と天板16とは反発弾性
を有しているため、水切り板11や建材12、さらには
この水切り板11と接合しているサッシ13や外壁枠1
4が、地震などの外部からの応力や外気温の変化によっ
て、それぞれ独立に動いたり、膨張または伸縮したりし
た場合でも、密着性を保ったままこれらの動きに柔軟に
対応し、安定に止水することができる。さらには、建材
12の端面12aや水切り板11の傾斜板11aが平滑
でない状態、いわゆる不陸であっても、同様に安定に止
水することができる。
【0021】また、底板15の先端近傍にに凸の折り目
15cを形成することにより、底板15の長さ方向の剛
性と直線性を向上させることができ、天板16の先端近
傍に下に凸の折り目16cを形成することにより、天板
16の折り目16cの剛性と直線性を向上させることが
できる。よって、水切り板用固定部材10が長尺である
場合にも取扱いやすくなり、作業性が向上する。
【0022】さらに、底板15と天板16と側板17と
をポリプロピレンシートで形成すると、容易に、底板1
5と天板16とを、それぞれの先端側が互いに反発弾性
を有しつつ、接触可能に形成することができるととも
に、長期にわたって安定に使用できる。
【0023】また、第1の粘着テープ18および第2の
粘着テープ19に、粘着性に優れ、耐候性、耐水性も良
好なブチルゴムを使用すると、水切り板11の傾斜板1
1aや建材12の端面12aと長期にわたって強固に密
着するとともに、外部からの応力によるこれらの独立し
た動きにもより柔軟に対応できる。また、ブチルゴムは
耐熱性、耐火性にも優れているため、建材への使用に適
している。さらに、第1の粘着テープ18における少な
くとも建材12の端面12aとの接着面、さらには底板
15の下面15aとの接着面に長さ方向に複数の溝18
b、18cを形成することによって、低転圧でも強固に
密着し、また、溝18b、18cが止水溝として作用
し、止水効果をより向上させることができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、安
価な材料で、かつ、簡単な工程で、長期にわたって確実
に、水切り板の傾斜板と外壁用建材の端面との間を止水
できる水切り板用固定部材を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 水切り板用固定部材を使用して、水切り板に
おける傾斜板を外壁用の建材の端面に固定した状態を示
す縦断面図である。
【図2】 水切り板用固定部材の一形態を示す斜視図で
ある。
【図3】 図2の水切り板用固定部材の断面図である。
【図4】 第1の粘着テープの一形態を示す斜視図であ
る。
【図5】 第1の粘着テープの他の形態を示す斜視図で
ある。
【図6】 第1の粘着テープのさらに他の形態を示す斜
視図である。
【図7】 無延伸ポリプロピレンシートに一軸配向処理
を施す方法を示す側面図である。
【図8】 無延伸ポリプロピレンシートに一軸配向処理
を施す方法を示す正面図である。
【図9】 弾性体を使用して、水切り板における傾斜板
を外壁用の建材の端面に固定した状態を示す縦断面図で
ある。
【符号の説明】
10…水切り板用固定部材、11…水切り板、11a…
傾斜板、12…建材、15…底板、15a…底板の下
面、15c…上に凸の折り目、16…天板、16a…天
板の上面、16c…下に凸の折り目、17…側板、18
…第1の粘着テープ、18b…溝、18c…溝、18d
…線状体、19…第2の粘着テープ
フロントページの続き (72)発明者 山本 昇 埼玉県蓮田市大字黒浜3535 東京セキスイ 工業株式会社内 (72)発明者 須藤 寿雄 埼玉県蓮田市大字黒浜3535 東京セキスイ 工業株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DA01 DA03 FA04 FA32 GA13 GA24 GA55 GA76 HB01 HD11 HD13 HE01 KA01 LA03 LA06 LA10 LA11 LA16

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水切り板の傾斜板を建材に接合する水切
    り板用固定部材であって、 底板と、これに対向して設けられた天板と、これらの一
    側方の各基端部を接続する側板とを有し、 底板と天板は、それぞれの先端側が互いに反発弾性を有
    しつつ、接触可能に側板から折曲したものであり、 底板の下面には、建材の端面と接合する第1の粘着テー
    プが貼着され、 天板の上面には、水切り板の傾斜板と接合する第2の粘
    着テープが貼着されていることを特徴とする水切り板用
    固定部材。
  2. 【請求項2】 底板の先端近傍には、上に凸の折り目が
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載の水切
    り板用固定部材。
  3. 【請求項3】 天板の先端近傍には、下に凸の折り目が
    形成されていることを特徴とする請求項1または2に記
    載の水切り板用固定部材。
  4. 【請求項4】 底板と天板と側板は、ポリプロピレンシ
    ートから形成されていることを特徴とする請求項1ない
    し3のいずれかに記載の水切り板用固定部材。
  5. 【請求項5】 第1の粘着テープと第2の粘着テープ
    は、ブチルゴムからなることを特徴とする請求項1ない
    し4のいずれかに記載の水切り板用固定部材。
  6. 【請求項6】 底板の下面に貼着された第1の粘着テー
    プにおける少なくとも建材の端面との接着面には、長さ
    方向に複数の溝が形成されていることを特徴とする請求
    項1ないし5のいずれかに記載の水切り板用固定部材。
  7. 【請求項7】 底板の下面に貼着された第1の粘着テー
    プにおける底板の下面との接着面には、長さ方向に複数
    の溝が形成されていることを特徴とする請求項6に記載
    の水切り板用固定部材。
  8. 【請求項8】 第1の粘着テープは、断面が略円形の複
    数の線状体が平行に引き揃えられ、互いに接合し、隣り
    合う線状体との間に溝が形成されていることを特徴とす
    る請求項7に記載の水切り板用固定部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100556213B1 (ko) * 2005-11-01 2006-03-06 배인선 환기덕트 연결구 및 연결구조

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