JPH11350671A - 断熱建材の接合構造 - Google Patents
断熱建材の接合構造Info
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- JPH11350671A JPH11350671A JP17961298A JP17961298A JPH11350671A JP H11350671 A JPH11350671 A JP H11350671A JP 17961298 A JP17961298 A JP 17961298A JP 17961298 A JP17961298 A JP 17961298A JP H11350671 A JPH11350671 A JP H11350671A
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- Japan
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- heat insulating
- joint structure
- insulating building
- male
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、屋根材、壁材等の断熱建材の接合
部から水等が侵入するのを防止し且つ施工が容易な接合
構造の提供を目的とする。 【解決手段】 断熱材2の上面に表面材3を積層した断
熱材1の一方側端部にオス部1aを形成し、このオス部
1aの内側土手Diの側面に段部dを設けるとともに、
他方側端部にメス部1cを形成して延出端部に折返し部
rを設け、この折返し部rを段部dに係止してオス部1
aとメス部1cを嵌合させる。そしてオス部1aの内側
土手Diの頂部と、メス部1cの表面材3の嵌合面との
間に、弾性変形が可能で且つ接着性等を有する粘着シー
ル材6を介装し、内側土手Diの頂部と、表面材3の嵌
合面の両方に接着させる。
部から水等が侵入するのを防止し且つ施工が容易な接合
構造の提供を目的とする。 【解決手段】 断熱材2の上面に表面材3を積層した断
熱材1の一方側端部にオス部1aを形成し、このオス部
1aの内側土手Diの側面に段部dを設けるとともに、
他方側端部にメス部1cを形成して延出端部に折返し部
rを設け、この折返し部rを段部dに係止してオス部1
aとメス部1cを嵌合させる。そしてオス部1aの内側
土手Diの頂部と、メス部1cの表面材3の嵌合面との
間に、弾性変形が可能で且つ接着性等を有する粘着シー
ル材6を介装し、内側土手Diの頂部と、表面材3の嵌
合面の両方に接着させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば金属製表面
材の裏面に合成樹脂を積層した断熱屋根材の接合構造に
関する。
材の裏面に合成樹脂を積層した断熱屋根材の接合構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、断熱屋根材の接合部を水密構造に
するための技術として、例えば図2に示すようなこはぜ
継ぎ構造のものや、図3に示すようなパッキン付テクス
ねじを使用した構造のものや、本出願人の提案に係る実
用新案登録第2565484号のような接合構造が知ら
れている。
するための技術として、例えば図2に示すようなこはぜ
継ぎ構造のものや、図3に示すようなパッキン付テクス
ねじを使用した構造のものや、本出願人の提案に係る実
用新案登録第2565484号のような接合構造が知ら
れている。
【0003】ここで図2のこはぜ継ぎ構造は、心木なし
瓦棒葺きの屋根嵌合構造であり、母屋51の表面に配設
される断熱材52を溝板53で覆い、溝板53間に配設
される通し吊り子54を所定ピッチで打ち込まれるフッ
クボルト55によって固定するとともに、図2(a)に
示すように、通し吊り子54の上面をキャップ56で覆
い、図2(b)に示すように、専用の治具を使用してキ
ャップ56の端部を溝板53の端部と一緒に折り曲げて
カシメ部iを形成し、フックボルト55に雨水等の影響
が及ばないようにしている。
瓦棒葺きの屋根嵌合構造であり、母屋51の表面に配設
される断熱材52を溝板53で覆い、溝板53間に配設
される通し吊り子54を所定ピッチで打ち込まれるフッ
クボルト55によって固定するとともに、図2(a)に
示すように、通し吊り子54の上面をキャップ56で覆
い、図2(b)に示すように、専用の治具を使用してキ
ャップ56の端部を溝板53の端部と一緒に折り曲げて
カシメ部iを形成し、フックボルト55に雨水等の影響
が及ばないようにしている。
【0004】一方、図3に示す構造のものは、断熱材5
2の接合側端部に突条部52tを設け、この断熱材52
の突条部52tの上部をオス側とメス側の表面材57の
接合部にして、両方の表面材57の間にブチルテープま
たはコーキング58を挟み込んで重ね合わせるととも
に、この重合部にパッキン付テクスねじ59を捻じ込ん
で水密構造にするようにしている。
2の接合側端部に突条部52tを設け、この断熱材52
の突条部52tの上部をオス側とメス側の表面材57の
接合部にして、両方の表面材57の間にブチルテープま
たはコーキング58を挟み込んで重ね合わせるととも
に、この重合部にパッキン付テクスねじ59を捻じ込ん
で水密構造にするようにしている。
【0005】更に、前記実用新案登録第2565484
号の接合構造は、図4に示すように、断熱材52の接合
端部の突条部52tに釘打溝Mを設けて両側に外側土手
Dоと内側土手Diが形成されるようにし、内側土手D
iの頂部中間部に水切溝mを設けるとともに、このよう
な突条部52tの表面に表面材57を配設してオス側の
嵌合部60aにし、他方側の表面材57の端部に形成し
たメス側の嵌合部60cをオス側の嵌合部60aに嵌め
込むような接合構造としている。
号の接合構造は、図4に示すように、断熱材52の接合
端部の突条部52tに釘打溝Mを設けて両側に外側土手
Dоと内側土手Diが形成されるようにし、内側土手D
iの頂部中間部に水切溝mを設けるとともに、このよう
な突条部52tの表面に表面材57を配設してオス側の
嵌合部60aにし、他方側の表面材57の端部に形成し
たメス側の嵌合部60cをオス側の嵌合部60aに嵌め
込むような接合構造としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図2に示す
ようなこはぜ継ぎ構造は、屋根材施工現場で特殊な工具
を使用してカシメ作業を行う必要があり、作業負担がか
かるばかりでなく、作業の良否によって止水効果に差が
生じるという問題がある。
ようなこはぜ継ぎ構造は、屋根材施工現場で特殊な工具
を使用してカシメ作業を行う必要があり、作業負担がか
かるばかりでなく、作業の良否によって止水効果に差が
生じるという問題がある。
【0007】また、図3に示すようなパッキン付テクス
ねじ59で接合する方法は、ブチルテープまたはコーキ
ング58が屋根材の流れ方向の全長に亘って配設させる
のに対し、パッキン付テクスねじ59が所定間隔置きに
飛び飛びに施工されるため、特に締め付け力の弱い中間
部では風の負圧等で表面材57が離される方向に力を受
けやすく、比較的硬くて引張り弾性に劣るブチルテープ
や硬化していないコーキングがその動きに追随出来ず、
隙間が生じて止水効果が低下する虞がある。
ねじ59で接合する方法は、ブチルテープまたはコーキ
ング58が屋根材の流れ方向の全長に亘って配設させる
のに対し、パッキン付テクスねじ59が所定間隔置きに
飛び飛びに施工されるため、特に締め付け力の弱い中間
部では風の負圧等で表面材57が離される方向に力を受
けやすく、比較的硬くて引張り弾性に劣るブチルテープ
や硬化していないコーキングがその動きに追随出来ず、
隙間が生じて止水効果が低下する虞がある。
【0008】更に、前記実用新案登録第2565484
号のように、メス側の嵌合部60cをオス側の嵌合部6
0aに嵌め込むような方式は、簡単な作業で施工するこ
とが出来、しかも接合隙間から侵入した雨水等は水切溝
mや釘打溝Mを通して外部に排出されるため、水の侵入
阻止に有効な構造であるが、釘61の劣化防止、サビ防
止等の面から、可能ならば接合隙間から水の侵入を阻止
することが好ましい。
号のように、メス側の嵌合部60cをオス側の嵌合部6
0aに嵌め込むような方式は、簡単な作業で施工するこ
とが出来、しかも接合隙間から侵入した雨水等は水切溝
mや釘打溝Mを通して外部に排出されるため、水の侵入
阻止に有効な構造であるが、釘61の劣化防止、サビ防
止等の面から、可能ならば接合隙間から水の侵入を阻止
することが好ましい。
【0009】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、施工が簡単で且つ止水効果の高い断熱建材の接合
構造の提供を目的とする。
あり、施工が簡単で且つ止水効果の高い断熱建材の接合
構造の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、断熱建材のオス部と断熱建材のメス部が嵌合
して接合される接合構造において、オス部とメス部の嵌
合面に、弾性変形が可能で且つ接着性等を有するシール
材を介装し、またメス部の端部に形成された折返し部
を、オス部の側部に形成される段部に係止して嵌合状態
を保持するようにした。
本発明は、断熱建材のオス部と断熱建材のメス部が嵌合
して接合される接合構造において、オス部とメス部の嵌
合面に、弾性変形が可能で且つ接着性等を有するシール
材を介装し、またメス部の端部に形成された折返し部
を、オス部の側部に形成される段部に係止して嵌合状態
を保持するようにした。
【0011】このように接合部をオス部とメス部の嵌合
構造とし、嵌合面に弾性変形が可能で且つ接着性等を有
するシール材を介装すれば、シール材がオス部とメス部
の嵌合面に接着して隙間を塞ぐことが出来るとともに、
風や地震等の影響で嵌合面の隙間間隔が変動してもシー
ル材が両方の面に接着したまま伸び縮みするため、隙間
から水や異物等が侵入するのを確実に防止出来る。この
際、シール材は嵌合面に剥離しにくい状態で密着すれば
良いため、接着性を有するものでも粘着性を有するもの
でも良い。
構造とし、嵌合面に弾性変形が可能で且つ接着性等を有
するシール材を介装すれば、シール材がオス部とメス部
の嵌合面に接着して隙間を塞ぐことが出来るとともに、
風や地震等の影響で嵌合面の隙間間隔が変動してもシー
ル材が両方の面に接着したまま伸び縮みするため、隙間
から水や異物等が侵入するのを確実に防止出来る。この
際、シール材は嵌合面に剥離しにくい状態で密着すれば
良いため、接着性を有するものでも粘着性を有するもの
でも良い。
【0012】また、嵌合状態を保持するため、少なくと
もメス部の端部に形成した折返し部を、オス部の側部に
形成される段部に係止するようにすることで、端部側か
ら嵌合が外れるような不具合を防止出来る。ここで断熱
建材としては、例えば合成樹脂発泡体、ゴム発泡体、グ
ラスウール、ロックウール、セルローズファイバ、また
はその他の汎用されている断熱材の表面に金属製の表面
材を積層したような屋根用、壁用の建材等が適用出来
る。
もメス部の端部に形成した折返し部を、オス部の側部に
形成される段部に係止するようにすることで、端部側か
ら嵌合が外れるような不具合を防止出来る。ここで断熱
建材としては、例えば合成樹脂発泡体、ゴム発泡体、グ
ラスウール、ロックウール、セルローズファイバ、また
はその他の汎用されている断熱材の表面に金属製の表面
材を積層したような屋根用、壁用の建材等が適用出来
る。
【0013】また請求項2では、シール材の弾性特性と
して、圧縮荷重によって少しでも変形するか、または引
張り荷重によって原寸の5倍程度に伸ばされるまでは変
形量にほぼ比例した復元力が発生し、また接着等強度が
0.1〜20kg/cm2であるようにした。
して、圧縮荷重によって少しでも変形するか、または引
張り荷重によって原寸の5倍程度に伸ばされるまでは変
形量にほぼ比例した復元力が発生し、また接着等強度が
0.1〜20kg/cm2であるようにした。
【0014】このように、圧縮方向に対しては、少しで
も変形すれば復元力が発生し、引張り方向に対しては、
原寸の5倍程度に伸ばされるまでは変形量にほぼ比例し
た復元力が発生するものとし、また接着等強度の上記範
囲にすることで、風、地震等において建材に接合隙間が
生じても、殆どカバーすることが出来る。ここで接着等
強度としては、粘着強度も含まれる。
も変形すれば復元力が発生し、引張り方向に対しては、
原寸の5倍程度に伸ばされるまでは変形量にほぼ比例し
た復元力が発生するものとし、また接着等強度の上記範
囲にすることで、風、地震等において建材に接合隙間が
生じても、殆どカバーすることが出来る。ここで接着等
強度としては、粘着強度も含まれる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について添付
した図面に基づき説明する。ここで図1は本発明に係る
断熱建材の接合構造の説明図である。
した図面に基づき説明する。ここで図1は本発明に係る
断熱建材の接合構造の説明図である。
【0016】本発明に係る断熱建材の接合構造は、例え
ば屋根材や壁材のような断熱建材の接合部の止水効果が
高く、また専用治具等を用いなくても簡単に施工できる
よう配慮されており、本実施形態では屋根材に適用され
ている。
ば屋根材や壁材のような断熱建材の接合部の止水効果が
高く、また専用治具等を用いなくても簡単に施工できる
よう配慮されており、本実施形態では屋根材に適用され
ている。
【0017】すなわち図1に示すように、本断熱建材1
は基本的に断熱材2の表面に表面材3が積層された一体
化物として構成され、幅方向の一方側端部にオス部1a
が形成されるとともに、他方側端部にメス部1cが形成
され、オス部1aとメス部1cを嵌合させて接合するよ
うにされている。また実施形態では、断熱材2は幅方向
に沿って波状の凹凸形状とされ、表面材3も断熱材2の
表面形状に合わせて波状にされている。
は基本的に断熱材2の表面に表面材3が積層された一体
化物として構成され、幅方向の一方側端部にオス部1a
が形成されるとともに、他方側端部にメス部1cが形成
され、オス部1aとメス部1cを嵌合させて接合するよ
うにされている。また実施形態では、断熱材2は幅方向
に沿って波状の凹凸形状とされ、表面材3も断熱材2の
表面形状に合わせて波状にされている。
【0018】前記オス部1aは、断熱建材1の一方側端
部を所定幅で盛り上げて突条部として構成され、突条頂
部の中間部に釘打溝Mが設けられて両側に外側土手Dо
と内側土手Diが形成されている。そして外側土手Dо
の側方付根部には、内側に向けて切込まれる切込部kが
形成され、また、内側土手Diの側方には、段部dを介
して陥没する陥没部gが設けられている。このため、オ
ス部1aの断面形状は、上方が幅広で且つ頂部の中間部
が窪んだ形状のキノコ状とされている。
部を所定幅で盛り上げて突条部として構成され、突条頂
部の中間部に釘打溝Mが設けられて両側に外側土手Dо
と内側土手Diが形成されている。そして外側土手Dо
の側方付根部には、内側に向けて切込まれる切込部kが
形成され、また、内側土手Diの側方には、段部dを介
して陥没する陥没部gが設けられている。このため、オ
ス部1aの断面形状は、上方が幅広で且つ頂部の中間部
が窪んだ形状のキノコ状とされている。
【0019】前記メス部1cは、断熱建材1の他方側端
部の断熱材2を所定幅で切除した形態にされ、この切除
された部分の表面材3が前記オス部1aの外面形状に合
わせて曲げ成形されている。すなわち、断熱材2の端部
の位置で表面材3は内側に折り曲げられ、この折り曲げ
部が前記オス部1aの切込部kに嵌合出来るようにされ
るとともに、その後外側に折り曲げられて内側土手Di
の上面を覆った後、延出端部が内側方向に折り返されて
折返し部rとされている。そしてこの折返し部rがオス
部1aの段部dに係止されるようになっている。
部の断熱材2を所定幅で切除した形態にされ、この切除
された部分の表面材3が前記オス部1aの外面形状に合
わせて曲げ成形されている。すなわち、断熱材2の端部
の位置で表面材3は内側に折り曲げられ、この折り曲げ
部が前記オス部1aの切込部kに嵌合出来るようにされ
るとともに、その後外側に折り曲げられて内側土手Di
の上面を覆った後、延出端部が内側方向に折り返されて
折返し部rとされている。そしてこの折返し部rがオス
部1aの段部dに係止されるようになっている。
【0020】以上のような断熱建材1において、表面材
3の材料は、例えばスチール、ステンレス、アルミ、銅
等の無地のものや、表面にメッキ、塗装を施したもの等
の一般の材料が適用出来る。
3の材料は、例えばスチール、ステンレス、アルミ、銅
等の無地のものや、表面にメッキ、塗装を施したもの等
の一般の材料が適用出来る。
【0021】また断熱材2の材料としては、例えば硬質
ウレタンフォーム、ポリイソシアヌレートフォーム、ポ
リスチレンフォーム、ポリエチレンフォーム、フェノー
ルフォーム、発泡ゴム、塩ビ発泡体等のプラスチック系
の発泡体や、グラスウール、ロックウール等の無機断熱
材料や、セルローズファイバー等の一般的な断熱材料が
適用出来る。この際、裏側に紙、プラスチックフィル
ム、金属箔、金属蒸着層、金属板等の裏面材を設けるよ
うにしても良い。
ウレタンフォーム、ポリイソシアヌレートフォーム、ポ
リスチレンフォーム、ポリエチレンフォーム、フェノー
ルフォーム、発泡ゴム、塩ビ発泡体等のプラスチック系
の発泡体や、グラスウール、ロックウール等の無機断熱
材料や、セルローズファイバー等の一般的な断熱材料が
適用出来る。この際、裏側に紙、プラスチックフィル
ム、金属箔、金属蒸着層、金属板等の裏面材を設けるよ
うにしても良い。
【0022】次に以上のような断熱建材1の接合構造に
ついて説明する。断熱建材1を母屋5の所定位置にセッ
トすると、オス部1aの釘打溝M内に所定ピッチでパッ
キン付テクスねじ4を打ち込んでいく。この際、パッキ
ン付テクスねじ4は、例えば金属製、プラスチック製、
セラミック製等の一般の材料のものが使用される。
ついて説明する。断熱建材1を母屋5の所定位置にセッ
トすると、オス部1aの釘打溝M内に所定ピッチでパッ
キン付テクスねじ4を打ち込んでいく。この際、パッキ
ン付テクスねじ4は、例えば金属製、プラスチック製、
セラミック製等の一般の材料のものが使用される。
【0023】次いで、このオス部1a上に、隣に配設さ
れる断熱建材1のメス部1cが重ね合わせられて嵌合さ
れるが、この際、内側土手Diの頂部と表面材3の嵌合
面との間に、弾性変形が可能で且つ粘着力または接着力
を有する帯状の粘着シール材6が長さ方向の全長に亘っ
て介装され、メス部1cを嵌合させると、粘着シール材
6がメス部1cの表面材3の裏面とオス部1aの内側土
手Diの頂部に挟まれて圧縮力を受けると同時に、メス
部1cの表面材3の裏面とオス部1aの内側土手Diの
頂部の両方に接着するようにしている。
れる断熱建材1のメス部1cが重ね合わせられて嵌合さ
れるが、この際、内側土手Diの頂部と表面材3の嵌合
面との間に、弾性変形が可能で且つ粘着力または接着力
を有する帯状の粘着シール材6が長さ方向の全長に亘っ
て介装され、メス部1cを嵌合させると、粘着シール材
6がメス部1cの表面材3の裏面とオス部1aの内側土
手Diの頂部に挟まれて圧縮力を受けると同時に、メス
部1cの表面材3の裏面とオス部1aの内側土手Diの
頂部の両方に接着するようにしている。
【0024】そして実施形態では、この粘着シール材6
として、ゴムまたはエチレン酢酸ビニル等のホットメル
ト材を使用しているが、圧縮荷重を少しでも受けるか、
引張り荷重を受けて原寸の5倍程度に伸ばされるまでは
復元力を発揮するような弾性特性を有し、また粘着(接
着)強度が1〜20kg/cm2の材料であればその他の材料
でも適用出来る。
として、ゴムまたはエチレン酢酸ビニル等のホットメル
ト材を使用しているが、圧縮荷重を少しでも受けるか、
引張り荷重を受けて原寸の5倍程度に伸ばされるまでは
復元力を発揮するような弾性特性を有し、また粘着(接
着)強度が1〜20kg/cm2の材料であればその他の材料
でも適用出来る。
【0025】そして、メス部1cの折返し部rをオス部
1aの段部dに係止すれば、強風が吹いたような場合で
も嵌合が外れるような不具合がなく確実に嵌合状態が保
持される。また、風や地震等によって嵌合隙間が変動し
ても、粘着シール材6がメス部1cの表面材3の裏面と
オス部1aの内側土手Diの頂部の両方に接着したまま
伸び縮みして隙間が生じない。このため、同部から水が
侵入したり、異物等が侵入するような事態を阻止するこ
tが出来、優れた止水効果が発揮される。
1aの段部dに係止すれば、強風が吹いたような場合で
も嵌合が外れるような不具合がなく確実に嵌合状態が保
持される。また、風や地震等によって嵌合隙間が変動し
ても、粘着シール材6がメス部1cの表面材3の裏面と
オス部1aの内側土手Diの頂部の両方に接着したまま
伸び縮みして隙間が生じない。このため、同部から水が
侵入したり、異物等が侵入するような事態を阻止するこ
tが出来、優れた止水効果が発揮される。
【0026】尚、接着性を有する粘着シール材6の取り
扱いを容易にするため、例えば平素は粘着シール材6の
表面に保護テープ等を貼着しておき、施工する時に剥ぎ
取るようにすることも出来る。また、粘着シール材6を
オス部1aの内側土手Diの頂部に位置決めする際、位
置決めが容易なように、本実施形態では内側土手Diの
頂部に浅溝を設けてこの浅溝内に粘着性シール材6を接
着するようにしているが、この浅溝は特に必須の要件で
はない。
扱いを容易にするため、例えば平素は粘着シール材6の
表面に保護テープ等を貼着しておき、施工する時に剥ぎ
取るようにすることも出来る。また、粘着シール材6を
オス部1aの内側土手Diの頂部に位置決めする際、位
置決めが容易なように、本実施形態では内側土手Diの
頂部に浅溝を設けてこの浅溝内に粘着性シール材6を接
着するようにしているが、この浅溝は特に必須の要件で
はない。
【0027】因みに、このような断熱建材1が適用され
る建築物は、鉄骨、木造、RC造、PC造等任意であ
る。
る建築物は、鉄骨、木造、RC造、PC造等任意であ
る。
【0028】尚、本発明は以上のような実施形態に限定
されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載し
た事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を
奏するものは本発明の技術的範囲に属する。例えば、本
断熱建材1は屋根材以外の壁材等にも適用出来、またオ
ス部1aとメス部1cの嵌合構造等はお互いに嵌合し合
う凸部と凹部があれば形状等は任意である。更に、本発
明の接合構造は、断熱材2と表面材3が一体化されてい
ない場合にも適用出来る。
されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載し
た事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を
奏するものは本発明の技術的範囲に属する。例えば、本
断熱建材1は屋根材以外の壁材等にも適用出来、またオ
ス部1aとメス部1cの嵌合構造等はお互いに嵌合し合
う凸部と凹部があれば形状等は任意である。更に、本発
明の接合構造は、断熱材2と表面材3が一体化されてい
ない場合にも適用出来る。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明に係る断熱建材の接
合構造は、オス部とメス部を嵌合させるような接合構造
において、嵌合面に、弾性変形が可能で且つ接着性等を
有するシール材を介装するとともに、メス部の端部の折
返し部をオス部の側部の段部に係止するようにしたた
め、例えば風や地震等の影響で嵌合面の隙間間隔が変動
してもシール材が両方の面に接着したまま伸び縮みし
て、優れた止水効果が発揮される。そして請求項2のよ
うに、シール材の弾性特性と接着等強度を所定範囲にす
れば、風や地震等において建材に接合隙間が生じても、
殆どカバーすることが出来る
合構造は、オス部とメス部を嵌合させるような接合構造
において、嵌合面に、弾性変形が可能で且つ接着性等を
有するシール材を介装するとともに、メス部の端部の折
返し部をオス部の側部の段部に係止するようにしたた
め、例えば風や地震等の影響で嵌合面の隙間間隔が変動
してもシール材が両方の面に接着したまま伸び縮みし
て、優れた止水効果が発揮される。そして請求項2のよ
うに、シール材の弾性特性と接着等強度を所定範囲にす
れば、風や地震等において建材に接合隙間が生じても、
殆どカバーすることが出来る
【図1】本発明に係る断熱建材の接合構造の説明図
【図2】従来のこはぜ継ぎ構造の説明図
【図3】従来のブチルテールまたはコーキングを使用し
た接合構造の説明図
た接合構造の説明図
【図4】従来の嵌合構造を利用した接合構造の説明図
1…断熱建材、1a…オス部、1c…メス部、2…断熱
材、3…表面材、6…粘着シール、d…段部、r…折返
し部。
材、3…表面材、6…粘着シール、d…段部、r…折返
し部。
Claims (2)
- 【請求項1】 断熱建材のオス部と断熱建材のメス部が
嵌合して接合される接合構造であって、前記オス部とメ
ス部の嵌合面には、弾性変形が可能で且つ接着性等を有
するシール材が介装され、また前記メス部の端部に形成
された折返し部が、オス部の側部に形成される段部に係
止されることで嵌合状態が保持されることを特徴とする
断熱建材の接合構造。 - 【請求項2】 請求項1に記載の断熱建材の接合構造に
おいて、前記シール材の弾性特性は、圧縮荷重によって
少しでも変形するか、または引張り荷重によって原寸の
5倍程度に伸ばされるまでは変形量にほぼ比例した復元
力が発生し、また接着等強度が0.1〜20kg/cm2とさ
れることを特徴とする断熱建材の接合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17961298A JPH11350671A (ja) | 1998-06-11 | 1998-06-11 | 断熱建材の接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17961298A JPH11350671A (ja) | 1998-06-11 | 1998-06-11 | 断熱建材の接合構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11350671A true JPH11350671A (ja) | 1999-12-21 |
Family
ID=16068803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17961298A Pending JPH11350671A (ja) | 1998-06-11 | 1998-06-11 | 断熱建材の接合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11350671A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006307570A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Kyoraku Co Ltd | プラスチック製天井材 |
JP2009263957A (ja) * | 2008-04-24 | 2009-11-12 | Achilles Corp | 断熱屋根用パネル |
JP2010084508A (ja) * | 2008-09-02 | 2010-04-15 | Toray Pef Products Inc | 金属屋根用熱可塑性樹脂積層ポリオレフィン系発泡断熱材、金属屋根および建築物 |
CN106401079A (zh) * | 2016-09-18 | 2017-02-15 | 天津城建大学 | 一种复合型曲面保温板及其制备方法 |
-
1998
- 1998-06-11 JP JP17961298A patent/JPH11350671A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN106401079A (zh) * | 2016-09-18 | 2017-02-15 | 天津城建大学 | 一种复合型曲面保温板及其制备方法 |
CN106401079B (zh) * | 2016-09-18 | 2019-01-25 | 天津城建大学 | 一种复合型曲面保温板及其制备方法 |
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