JP2002220845A - コンクリート構造物の天端構造 - Google Patents

コンクリート構造物の天端構造

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明 加瀬
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裕志 唐木
Yutaka Fujino
豊 藤野
Takao Uchikawa
隆夫 内川
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(57)【要約】 【課題】土留や護岸等のコンクリート構造物において、
比較的簡単な構成で、コンクリート構造物の天端の白さ
や一定幅の一直線形状を解消し、自然の景観が損なわれ
るのを防止し、また太陽の照り返しを無くし、植物の生
育・動物の通行に支障を与えることの無いようにする。 【解決手段】L型擁壁等の縦壁2と底版3からなる断面
L字状のコンクリートブロック1における縦壁2の天端
2aを前面(土の無い側)から背面(土の有る側)に向
かって下り勾配の傾斜面5とし、ブロック背面の土4の
天端レベルを傾斜面5の上端に一致させることで、傾斜
面5の上を土4や植物等で覆い、天端2aが露出しない
ようにする。さらに、傾斜面5には縦横の凹溝等による
凹凸を形成し、傾斜面5上に載る土4等が滑らないよう
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土留や護岸等に用
いられるコンクリート構造物の天端構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のL型擁壁の例を示したも
のであり、縦壁52と底版53からなる断面L字状のコ
ンクリートブロック51により背面の土54を支えてい
る。背面の土54(盛土や切土)の天端レベルと縦壁5
2の天端レベルは同一としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のような従来のコ
ンクリート構造物の場合、縦壁52の天端52aが露出
しているため、自然の中に設置した場合、天端の白さと
一定幅で延びた直線形状が一つのバリヤー(障害)とな
って自然の景観を損ねていると言われている。また、こ
のバリヤーは、夏の晴天では、土の照り返しの倍以上の
紫外線の照り返しを示し、さらに太陽の輻射熱によって
表面が50°C以上になり、植物の生育・動物の横断が
難しい状況をつくり出している。
【0004】本発明は、このような問題点を解消すべく
なされたものであり、比較的簡単な構成で、コンクリー
ト構造物の天端の白さや一定幅の一直線形状を解消する
ことができ、自然の景観が損なわれるのを防止すること
ができ、さらに太陽の照り返しを無くすことができると
共に、植物の生育・動物の通行に支障を与えることの無
いコンクリート構造物の天端構造を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、背
面に土類が設けられるコンクリート構造物(土留や護岸
等のコンクリートブロック等)において、このコンクリ
ート構造物の天端に前面(土類の無い側)から背面(土
類の有る側)に向かって下り勾配の傾斜面が形成されて
いることを特徴とするコンクリート構造物の天端構造で
ある。
【0006】前記傾斜面は、コンクリート構造物の天端
の傾斜方向の全体にわたって形成してもよいし、前面側
にのみ部分的に形成してもよい。また、この傾斜面は、
直線状でもよいし、凹状の曲線状でもよい。
【0007】本発明の請求項2は、請求項1の天端構造
において、傾斜面に凹凸が形成されていることを特徴と
するコンクリート構造物の天端構造である。前記凹凸
は、凹溝, 凸条, 穴, リブ, その他で形成することがで
きる。
【0008】また、前記傾斜面および凹凸は、コンクリ
ートブロック表面に一体的に形成してもよいし、傾斜面
および凹凸を形成した天端ブロックを通常型のコンクリ
ートブロックの天端に取付けるようにしてもよい。
【0009】以上のような構成において、コンクリート
構造物の天端に背面側に向かって下がる傾斜面が形成さ
れているため、ここに土を被せることができ、天端を土
や植物等で覆うことができ、コンクリート構造物の天端
の白さや一定幅の一直線形状を解消することができ、自
然の景観が損なわれるのを防止することができる。ま
た、天端上に土や植物等が存在するため、太陽の照り返
しを無くすことができ、さらに、天端表面が高温になる
のが防止されるため、植物の生育が良好となり、動物も
安心して通行できるようになる。
【0010】また、傾斜面に凹凸を設けることにより、
上に載る土や植物等を滑らないように保持することがで
き、風や雨等に対して前記効果を維持することができ
る。さらに、傾斜面・凹凸を形成した天端ブロックを使
用すれば、既設のコンクリートブロックを本発明の天端
構造に簡単に改良することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する一実施形
態に基づいて説明する。この実施形態は、L型擁壁に本
発明を適用した例である。図1は、本発明のコンクリー
ト構造物の天端構造の1例を示したものである。図2
は、その天端構造の詳細と傾斜面等の変形例を示したも
のである。図3は、天端構造の傾斜面の凹凸の変形例を
示したものである。
【0012】図1において、L型擁壁は、縦壁2と底版
3からなる断面L字状のコンクリートブロック1を長手
方向に複数接合して構成されており、本発明において
は、縦壁2の天端2aを前面(土の無い側)から背面
(土の有る側)に向かって下り勾配の傾斜面5とし、ブ
ロック背面の土(盛土や切土)4の天端レベルを傾斜面
5の上端に一致させることで、傾斜面5の上を土4で覆
い、天端2aが露出しないようにする。必要に応じて、
傾斜面5の上の土4にも植栽を施す。
【0013】この傾斜面5は、図示例では縦壁2の板厚
方向(傾斜方向)の全体にわたって形成されているが、
これに限らず、傾斜面5を前面側にのみ部分的に形成す
るようにしてもよい。また、傾斜面5は、直線状とされ
ているが、凹状の曲線状でもよい。さらに、傾斜面5の
傾斜角θは、小さすぎると、傾斜面5上の土4の被りが
少なくなり、風や雨等で天端2aが露出する恐れがあ
り、また、大きすぎると、コンクリート上部の強度が低
下するため、天端が露出せず強度が低下しない範囲で適
宜決定される。
【0014】このような傾斜面5に、図2(a) に示すよ
うに、縦横の凹溝6a等による凹凸6を形成し、傾斜面
5上に載る土4や植物等が滑らないようにする。凹溝6
aは、図2(b) に示すように、小さいものを多数配設し
てもよいし、中程度のものを複数配設してもよいし、大
きいものを中央に一つ配置するようにしてもよい。さら
に、曲率半径の大きい円弧状の凹溝により曲線状の傾斜
面5とすることもできる。
【0015】以上のような傾斜面5と凹凸6は、プレキ
ャストコンクリートブロック1の型枠による製造時に、
型枠表面に傾斜面・凹凸形成部材を設けるなどして簡単
に形成することができる。
【0016】また、以上は傾斜面5と凹凸6がコンクリ
ートブロック1の表面に一体的に形成されている場合で
あるが、これに限らず、図2(c) に示すように、傾斜面
5や凹凸6が形成されている側面視直角三角形状の天端
ブロック7を使用することもできる。この天端ブロック
7は、通常型のコンクリートブロック8の天端に接着剤
やボルト等のアンカーで固定する。このような天端ブロ
ック7を使用すれば、既設の擁壁を本発明の天端構造に
簡単に改良することができる。なお、この天端ブロック
7と通常型コンクリートブロック8の組合せは、新設の
擁壁にも適用できることは言うまでもない。
【0017】次に、図3(a) は、傾斜面5の傾斜方向に
波打つ波形の凹凸6の例であり、傾斜直角方向に平行な
半円状の凹溝6bと半円状の凸条6cから構成されてい
る。図3(b) は、半円状の凹溝6bと半円状の凸条6c
が傾斜方向に対して斜めに形成されている例である。図
3(c) は、多数の円形の穴6dにより凹凸6を形成した
例である。この穴6dの形状は円形に限らず、三角形,
四角形, 多角形, その他でもよい。
【0018】図3(d) は、図3(a) の波形の凹凸6を波
板9で形成した例である。この波板9は、プレキャスト
コンクリートブロックの型枠による製造時に、型枠表面
に設けることにより、傾斜面5に一体的に取付けること
ができる。また、これに限らず、波板9を接着剤やボル
ト等のアンカーで傾斜面5に固定することもできる。な
お、図3(b) ,(c) の場合も板材で構成することができ
る。
【0019】図3(e) 〜(h) は、コンクリート表面の補
強を兼ねる縦横のリブ6eにより凹凸6を形成した例で
あり、図3(e) では、傾斜面の前面側と背面側に傾斜直
角方向に平行な横リブ6eを設けている。図3(f) で
は、中央部にも横リブ6eを設けている。図3(g) で
は、図3(e) において傾斜方向に平行な2本の縦リブ6
eを追加している。図3(h) では、図3(f) において縦
リブ6eを中央に追加している。なお、この図3(e) 〜
(h) においても、傾斜面5とリブ6eはコンクリートブ
ロックと一体に形成してもよいし、板材から構成しても
よい。
【0020】また、以上の図3の天端構造も、図2(c)
のように天端ブロックにより構成できることは言うまで
もない。なお、以上はL型擁壁に本発明を適用した例に
ついて説明したが、これに限らず、その他のコンクリー
ト構造物にも本発明を適用できることは言うまでもな
い。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以上のような構成からなるの
で、次のような効果を奏することができる。
【0022】(1) コンクリート構造物の天端に背面側に
向かって下がる傾斜面が形成されているため、ここに土
を被せることができ、天端を土や植物等で覆うことがで
き、コンクリート構造物の天端の白さや一定幅の一直線
形状を解消することができ、自然の景観が損なわれるの
を防止することができる。
【0023】(2) また、天端上に土や植物等が存在する
ため、太陽の照り返しを無くすことができ、さらに、天
端表面が高温になるのが防止されるため、植物の生育が
良好となり、動物も安心して通行できるようになる。
【0024】(3) 傾斜面に凹凸を設けることにより、上
に載る土や植物等を滑らないように保持することがで
き、風や雨等に対して前記効果を維持することができ
る。 (4) 傾斜面・凹凸を形成した天端ブロックを使用すれ
ば、既設のコンクリートブロックを本発明の天端構造に
簡単に改良することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンクリート構造物の天端構造の1例
を示す斜視図である。
【図2】図1の天端構造の詳細であり、(a) は斜視図、
(b) は傾斜面の凹凸の種々の例を示す側面図、(c) は天
端ブロックの例を示す側面図である。
【図3】図1の天端構造における傾斜面の凹凸の種々の
変形例を示す斜視図である。
【図4】従来のコンクリート構造物を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…コンクリートブロック 2…縦壁 2a…天端 3…底版 4…土 5…傾斜面 6…凹凸 6a…凹溝 6b…半円状の凹溝 6c…半円状の凸条 6d…穴 6e…リブ 7…天端ブロック 8…通常型のコンクリートブロック 9…波板
フロントページの続き (72)発明者 加瀬 明 東京都港区芝4丁目2番3号 ジオスター 株式会社内 (72)発明者 唐木 裕志 東京都港区芝4丁目2番3号 ジオスター 株式会社内 (72)発明者 藤野 豊 東京都港区芝4丁目2番3号 ジオスター 株式会社内 (72)発明者 内川 隆夫 東京都港区芝4丁目2番3号 ジオスター 株式会社内 Fターム(参考) 2D044 DB51 2D048 AA42

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背面に土類が設けられるコンクリート構
    造物において、このコンクリート構造物の天端に前面か
    ら背面に向かって下り勾配の傾斜面が形成されているこ
    とを特徴とするコンクリート構造物の天端構造。
  2. 【請求項2】 傾斜面に凹凸が形成されていることを特
    徴とする請求項1に記載のコンクリート構造物の天端構
    造。
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JP2015212518A (ja) * 2015-07-29 2015-11-26 株式会社ニュー・メソッド コンクリートブロック

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