JP2002220543A - アゾ化合物、該アゾ化合物の互変異性体、金属含有アゾ化合物、アゾ化合物の製造方法、及び金属含有アゾ化合物の製造方法 - Google Patents
アゾ化合物、該アゾ化合物の互変異性体、金属含有アゾ化合物、アゾ化合物の製造方法、及び金属含有アゾ化合物の製造方法Info
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Abstract
化合物及び新規な金属含有アゾ化合物、それらの製造方
法を提供する。 【解決手段】 下記一般式(1)で表されるアゾ化合
物、及び該アゾ化合物に金属が結合してなる金属含有ア
ゾ化合物である。一般式(1)中、R1はアルキル基又
はアリール基を表す。R2〜R5は、各々独立に水素原
子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチ
オ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、
アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル
基、アシルオキシ基、アシル基、カルバモイル基、アシ
ルアミノ基、スルファモイル基、スルホンアミド基、シ
アノ基又はニトロ基を表す。R6は、アルキル基又はア
リール基を表す。X及びYのうち一方はC−R7を、他
方は窒素原子を表す。R7は、アルキル基又はアリール
基を表す。 【化1】
Description
物、該アゾ化合物の互変異性体、金属アゾ化合物、アゾ
化合物の製造方法、及び金属含有アゾ化合物の製造方法
に関する。
収を有することが多いため、色素として様々の分野で用
いられてきた。例えば、合成樹脂の着色、印刷インク、
昇華型感熱転写材料用色素、インクジェット用インク
等、さらに最近では、機能性色素としてエレクトロニク
スの分野でも用いられるようになってきている。色素と
してのアゾ化合物に要求される大きな性能に吸収スペク
トルがある。色素の色相は色素によって着色した物体の
色目、風合い等に影響を与え、視覚に訴える効果が大き
い。従って、古くから色素の吸収スペクトルに関する研
究がなされており、J.Fabianらの総説などに示
されている(J.Fabian and H.Hartm
ann Light Absorption of Org
anic Colorants,Springer−V
erlag, Berline, 1980年)。
られる性能も多様化している。羊皮や牛皮を染色する場
合は色相が良好であり、且つ、染色性が良好な色素が望
まれ、服飾品の場合は洗濯ができるように色相が良好で
あり、且つ、水溶性の小さい色素が望まれるなど、使用
する用途により複数の機能を兼ね備えた色素が多くの場
面で求められている。
おける問題を解決し、以下の目的を達成することを課題
とする。即ち、本発明は、色相が良好であるとともに、
光堅牢性に優れた、新規なアゾ化合物、該アゾ化合物の
互変異性体、金属含有アゾ化合物、アゾ化合物の製造方
法、及び金属含有アゾ化合物の製造方法を提供すること
を目的とする。
造を有する新規なアゾ化合物、該アゾ化合物の互変異性
体、及び該アゾ化合物に金属が結合してなる新規な金属
含有アゾ化合物を見出し、かつ、該アゾ化合物、該アゾ
化合物の互変異性体及び金属含有アゾ化合物は、非常に
良好な黄色の色相を呈すること、ならびに良好な光堅牢
性を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明のアゾ化合物は、<1> 下記一般式
(1)で表されることを特徴とするアゾ化合物である。
ル基、又はアリール基を表す。R2、R3、R4及びR
5は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル
基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ア
ルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルスルホニル
基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニル基、
アリールオキシカルボニル基、アシルオキシ基、アシル
基、カルバモイル基、アシルアミノ基、スルファモイル
基、スルホンアミド基、シアノ基、又はニトロ基を表
す。R6は、アルキル基、又はアリール基を表す。X及
びYのうち、一方はC−R7を表し、他方は窒素原子を
表す。R7は、アルキル基、又はアリール基を表す。
は、<2> 下記一般式(1)で表されるアゾ化合物の
互変異性体であって、下記一般式(1’)で表されるこ
とを特徴とするアゾ化合物の互変異性体である。
R1はアルキル基、又はアリール基を表す。R2、R3、
R4及びR5は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、
アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキ
シ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルスル
ホニル基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニ
ル基、アリールオキシカルボニル基、アシルオキシ基、
アシル基、カルバモイル基、アシルアミノ基、スルファ
モイル基、スルホンアミド基、シアノ基、又はニトロ基
を表す。R6は、アルキル基、又はアリール基を表す。
X及びYのうち、一方はC−R7を表し、他方は窒素原
子を表す。R7は、アルキル基、又はアリール基を表
す。
3> 下記一般式(1)で表されるアゾ化合物、下記一
般式(1’)で表されるアゾ化合物の互変異性体、又は
それらの混合物に、金属が結合してなることを特徴とす
る金属含有アゾ化合物である。
において、R1はアルキル基、又はアリール基を表す。
R2、R3、R4及びR5は、各々独立に、水素原子、ハロ
ゲン原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、ア
リールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ア
ルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アルコキ
シカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル
オキシ基、アシル基、カルバモイル基、アシルアミノ
基、スルファモイル基、スルホンアミド基、シアノ基、
又はニトロ基を表す。R6は、アルキル基、又はアリー
ル基を表す。X及びYのうち、一方はC−R7を表し、
他方は窒素原子を表す。R7は、アルキル基、又はアリ
ール基を表す。
3>に記載の金属含有アゾ化合物である。
下記一般式(1)で表されるアゾ化合物の製造方法で
あって、下記一般式(2)で表される化合物と、下記一
般式(3)で表される化合物とを反応させることを特徴
とするアゾ化合物の製造方法である。
は、アルキル基、又はアリール基を表す。R2、R3、R
4及びR5は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、ア
ルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルスルホ
ニル基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アシルオキシ基、ア
シル基、カルバモイル基、アシルアミノ基、スルファモ
イル基、スルホンアミド基、シアノ基、又はニトロ基を
表す。R6は、アルキル基、又はアリール基を表す。X
及びYのうち、一方はC−R7を表し、他方は窒素原子
を表す。R7は、アルキル基、又はアリール基を表す。
と、一般式(3)で表される化合物とを反応させる際
に、塩基を添加する前記<5>に記載のアゾ化合物の製
造方法である。
は、<7> 下記一般式(1)で表されるアゾ化合物、
下記一般式(1’)で表されるアゾ化合物の互変異性
体、又はそれらの混合物と、金属イオンとを反応させる
ことを特徴とする金属含有アゾ化合物の製造方法であ
る。
において、R1はアルキル基、又はアリール基を表す。
R2、R3、R4及びR5は、各々独立に、水素原子、ハロ
ゲン原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、ア
リールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ア
ルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アルコキ
シカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル
オキシ基、アシル基、カルバモイル基、アシルアミノ
基、スルファモイル基、スルホンアミド基、シアノ基、
又はニトロ基を表す。R6は、アルキル基、又はアリー
ル基を表す。X及びYのうち、一方はC−R7を表し、
他方は窒素原子を表す。R7は、アルキル基、又はアリ
ール基を表す。
規なアゾ化合物について詳細に説明する。 <一般式(1)で表されるアゾ化合物>本発明のアゾ化
合物は、下記一般式(1)で表されることを特徴とす
る。
ル基、又はアリール基を表す。前記アルキル基として
は、置換基を有していてもよく、総炭素数1〜30のア
ルキル基が好ましい。例えば、メチル、エチル、ノルマ
ルプロピル、イソプロピル、ノルマルブチル、ターシャ
リーブチル、ノルマルへキシル、ノルマルオクチル、2
−エチルへキシル、3,5,5,−トリメチルへキシ
ル、ノルマルドデシル、シクロへキシル、べンジル、α
―メチルべンジル、アリル、2―クロロエチル、2−メ
トキシエチル、2−エトキシエチル、2−フェノキシエ
チル、2−(2,5−ジ−ターシャリーアミルフェノキ
シ)エチル、2−べンゾイルオキシエチル、メトキシカ
ルボニルメチル、メトキシカルボニルエチル、ブトキシ
カルボニルエチル、2−イソプロピルオキシエチル、2
−メタンスルホニルエチル、2−エトキシカルボニルメ
チル、1−(4−メトキシフェノキシ)−2−プロピ
ル、トリクロロメチル、トリフルオロメチルがより好ま
しい。
いてもよく、総炭素数6〜30のアリール基が好まし
い。たとえばフェニル、4−メチルフェニル、3−メチ
ルフェニル、2−メチルフェニル、4−クロロフェニ
ル、2−クロロフェニル、2−エトキシフェニル、3−
エトキシフェニル、4−エトキシフェニル、2−デシル
オキシフェニル、3−デシルオキシフェニル、4−デシ
ルオキシフェニルがより好ましい。
4及びR5は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、ア
ルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルスルホ
ニル基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アシルオキシ基、ア
シル基、カルバモイル基、アシルアミノ基、スルファモ
イル基、スルホンアミド基、シアノ基、又はニトロ基を
表す。
塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が好ましく、その中で
も、塩素原子、臭素原子がより好ましい。
よく、総炭素数1〜20のアルキルアミノ基、又は総炭
素数6〜30のアリールアミノ基が好ましい。その中で
も、例えば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジ−n
−プロピルアミノ、ジ−n−ブチルアミノ、ジ−n−ヘ
キシルアミノ、ジ−n−オクチルアミノ、n−オクチル
アミノ、2−エチルヘキシルアミノ、ジベンジルアミ
ノ、ジフェニルアミノ、フェニルアミノ、ジ−p−トリ
ルアミノ、p−トリルアミノがより好ましい。
いてもよく、総炭素数1〜30のアルキル基が好まし
い。その中でも、例えば、メチル、エチル、ノルマルプ
ロピル、イソプロピル、ノルマルブチル、ターシャリー
ブチル、ノルマルへキシル、ノルマルオクチル、2−エ
チルへキシル、3,5,5−トリメチルへキシル、ノル
マルドデシル、シクロへキシル、べンジル、α−メチル
べンジル、アリル、2−クロロエチル、2−メトキシエ
チル、2−エトキシエチル、2−フェノキシエチル、2
−(2,5−ジ−ターシャリーアミルフェノキシ)エチ
ル、2−べンゾイルオキシエチル、メトキシカルボニル
メチル、メトキシカルボニルエチル、ブトキシカルボニ
ルエチル、2−イソプロピルオキシエチル、2−メタン
スルホニルエチル、2−エトキシカルボニルメチル、1
−(4−メトキシフェノキシ)−2−プロピル、トリク
ロロメチル、トリフルオロメチルがより好ましい。
いてもよく、総炭素数6〜30のアリール基が好まし
い。その中でも、例えば、フェニル、4−メチルフェニ
ル、3−メチルフェニル、2−メチルフェニル、4−ク
ロロフェニル、2−クロロフェニル、2−エトキシフェ
ニル、3−エトキシフェニル、4−エトキシフェニル、
2−デシルオキシフェニル、3−デシルオキシフェニ
ル、4−デシルオキシフェニルがより好ましい。
ていてもよく、総炭素数1〜20のアルコキシ基が好ま
しい。その中でも、例えば、メトキシ、エトキシ、ノル
マルプロピルオキシ、イソプロピルオキシ、ノルマルブ
チルオキシ、ターシャリーブチルオキシ、ノルマルへキ
シルオキシ、ノルマルオクチルオキシ、2−エチルへキ
シルオキシ、3,5,5,−トリメチルへキシルオキ
シ、ノルマルデシルオキシ、ノルマルドデシルオキシ、
シクロへキシルオキシ、べンジルオキシ、アリルオキ
シ、2−メトキシエトキシ、2−エトキシエトキシ、2
−フェノキシエトキシ、2−(2,5,−ジ−ターシャ
リーアミルフェノキシ)エトキシ、2−べンゾイルオキ
シエトキシ、メトキシカルボニルメチルオキシ、メトキ
シカルボニルエチルオキシ、ブトキシカルボニルエチル
オキシ、2−イソプロピルオキシエチルオキシが好まし
い。
有していてもよく、総炭素数6〜30のアリールオキシ
基が好ましい。その中でも、例えば、フェノキシ、4−
メチルフェノキシ、2−メチルフェノキシ、2−クロロ
フェノキシがより好ましい。
していてもよく、総炭素数1〜20のアルキルチオ基が
好ましい。その中でも、例えば、メチルチオ、エチルチ
オ、ノルマルブチルチオ、ターシャリーブチルチオ、ノ
ルマルへキシルチオ、ノルマルオクチルチオ、2−エチ
ルへキシルチオ、ノルマルドデシルチオ、シクロへキシ
ルチオ、べンジルチオ、エトキシカルボニルメチルチオ
がより好ましい。
していてもよく、無置換でもよい。総炭素数6〜30の
アリールチオ基が好ましく、その中でも、例えば、フェ
ニルチオ、4−メチルフェニルチオ、3−メチルフェニ
ルチオ、2−メチルフェニルチオ、4−クロロフェニル
チオ、2−クロロフェニルチオが好ましい。
基を有していてもよく、総炭素数1〜20のアルキルス
ルホニル基が好ましい。その中でも、例えば、メチルス
ルホニル、エチルスルホニル、ノルマルブチルスルホニ
ル、ノルマルへキシルスルホニル、ノルマルオクチルス
ルホニル、2−エチルへキシルスルホニル、ノルマルド
デシルスルホニル、シクロへキシルスルホニル、べンジ
ルスルホニル、エトキシカルボニルメチルスルホニルが
より好ましい。
基を有していてもよく、無置換でもよい。総炭素数6か
ら30のアリールスルホニル基が好ましく、その中で
も、例えば、フェニルスルホニル、4−メチルフェニル
スルホニル、3−メチルフェニルスルホニル、2−メチ
ルフェニルスルホニル、4−クロロフェニルスルホニ
ル、2−クロロフェニルスルホニルがより好ましい。
換基を有していてもよく、総炭素数2〜20のアルコキ
シカルボニル基が好ましい。その中でも、例えば、メト
キシカルボニル、エトキシカルボニル、ノルマルプロピ
ルオキシカルボニル、イソプロピルオキシカルボニル、
ノルマルブチルオキシカルボニル、ターシャリーブチル
オキシカルボニル、ノルマルへキシルオキシカルボニ
ル、ノルマルオクチルオキシカルボニル、2−エチルへ
キシルオキシカルボニル、3,5,5,−トリメチルへ
キシルオキシカルボニル、ノルマルドデシルオキシカル
ボニル、シクロへキシルオキシカルボニル、べンジルオ
キシカルボニル、アリルオキシカルボニル、2−メトキ
シエトキシカルボニル、2−エトキシエトキシカルボニ
ル、2−フェノキシエトキシカルボニル、2−(2,5
−ジ−ターシャリーアミルフェノキシ)エトキシカルボ
ニル、2−べンゾイルオキシエトキシカルボニル、メト
キシカルボニルメチルオキシカルボニル、メトキシカル
ボニルエチルオキシカルボニル、ブトキシカルボニルエ
チルオキシカルボニル、2−イソプロピルオキシエチル
オキシカルボニルがより好ましい。
は、置換基を有していてもよく、総炭素数7〜20のア
リールオキシカルボニル基が好ましい。その中でも、例
えば、フェノキシカルボニル、4−メチルフェノキシカ
ルボニル、2−メチルフェノキシカルボニル、2−クロ
ロフェノキシカルボニルがより好ましい。
していてもよく、総炭素数2〜20のアシルオキシ基が
好ましい。その中でも、例えば、アセチルオキシ、プロ
パノイルオキシ、ブタノイルオキシ、へキサノイルオキ
シ、オクタノイルオキシ、2−エチルへキサノイルオキ
シ、ドデカノイルオキシ、べンゾイルオキシ、4−メト
キシべンゾイルオキシ、2−メトキシべンゾイルオキ
シ、4−クロロべンゾイルオキシ、2−クロロべンゾイ
ルオキシ、4−メチルべンゾイルオキシ、2−メチルべ
ンゾイルオキシがより好ましい。
てもよく、総炭素数2〜20のアシル基が好ましい。そ
の中でも、例えば、アセチル、プロパノイル、ブタノイ
ル、へキサノイル、オクタノイル、2−エチルへキサノ
イル、べンゾイル、2−メチルべンゾイルがより好まし
い。
していてもよく、無置換でもよい。総炭素数1〜30の
カルバモイル基が好ましく、例えば、無置換のカルバモ
イル基、N−メチルカルバモイル、N,N−ジメチルカ
ルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N,N−
ジブチルカルバモイル、モルホリノカルボニル、ピペリ
ジノカルボニルがより好ましい。
していてもよく、総炭素数2〜20のアシルオキシ基が
好ましい。その中でも、例えば、アセチルアミノ、プロ
パノイルアミノ、ブタノイルアミノ、ヘキサノイルアミ
ノ、オクタノイルアミノ、2−エチルヘキサノイルアミ
ノ、ベンゾイルアミノ、4−メトキシベンゾイルアミ
ノ、N−メチルアセチルアミノ、N−メチルベンゾイル
アミノ、2−オキサピロリジノがより好ましい。
有していてもよく、無置換でもよい。総炭素数1〜30
のスルファモイル基が好ましく、その中でも、例えば、
無置換のスルファモイル基、N−メチルスルファモイ
ル、N,N−ジメチルスルファモイル、N,N−ジエチ
ルスルファモイル、N,N−ジブチルスルファモイル、
モルホリノスルホニル、ピペリジノスルホニルがより好
ましい。
有していてもよく、総炭素数1〜20のスルホンアミド
基が好ましい。その中でも、例えば、メタンスルホンア
ミド、エタンスルホンアミド、ブタンスルホンアミド、
ヘキサンスルホンアミド、オクタンスルホンアミド、ベ
ンゼンスルホンアミド、4−メトキシベンゼンスルホン
アミド、N−メチルメタンスルホンアミドがより好まし
い。
キル基、又はアリール基を表す。また、X及びYのう
ち、一方はC−R7を表し、他方は窒素原子を表す。R7
は、アルキル基、又はアリール基を表す。
ては、置換基を有していてもよく、総炭素数1〜30の
アルキル基が好ましい。例えば、メチル、エチル、ノル
マルプロピル、イソプロピル、ノルマルブチル、ターシ
ャリーブチル、ノルマルペンチル、ノルマルヘキシル、
ノルマルヘプチル、ノルマルオクチル、1−エチルペン
チル、2−エチルヘキシル、2,4,4−トリメチルペ
ンチル、3,5,5−トリメチルヘキシル、ノルマルド
デシル、シクロヘキシル、ベンジル、アリル、2−クロ
ロエチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、
2−フェノキシエチル、2−(2,5−ジ−ターシャリ
ーアミルフェノキシ)エチル、2−ベンゾイルオキシエ
チル、メトキシカルボニルメチル、メトキシカルボニル
エチル、ブトキシカルボニルエチル、2−イソプロピル
オキシエチルがより好ましい。
ては、置換基を有していてもよく、総炭素数6〜30の
アリール基が好ましい。例えば、フェニル、4−メチル
フェニル、3−メチルフェニル、2−メチルフェニル、
4−クロロフェニル、2−クロロフェニル、2−エトキ
シフェニル、3−エトキシフェニル、4−エトキシフェ
ニル、2−デシルオキシフェニル、3−デシルオキシフ
ェニル、4−デシルオキシフェニルがより好ましい。
びアリール基は、さらに置換基を有していてもよい。該
置換基としては、水素原子、ハロゲン原子、アルキル
基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ア
ルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルスルホニル
基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニル基、
アリールオキシカルボニル基、アシルオキシ基、アシル
基、カルバモイル基、アシルアミノ基、スルファモイル
基、スルホンアミド基、シアノ基が好ましい。
塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子がより好ましく、塩素
原子、臭素原子が特に好ましい。
いてもよく、無置換でもよい。総炭素数1〜30のアル
キル基が好ましく、例えば、メチル、エチル、ノルマル
プロピル、イソプロピル、ノルマルブチル、ターシャリ
ーブチル、ノルマルヘキシル、ノルマルオクチル、2−
エチルヘキシル、3,5,5−トリメチルヘキシル、ノ
ルマルドデシル、シクロヘキシル、ベンジル、α−メチ
ルベンジル、アリル、2−クロロエチル、2−メトキシ
エチル、2−エトキシエチル、2−フェノキシエチル、
2−(2,5−ジ−ターシャリーアミルフェノキシ)エ
チル、2−ベンゾイルオキシエチル、メトキシカルボニ
ルメチル、メトキシカルボニルエチル、ブトキシカルボ
ニルエチル、2−イソプロピルオキシエチル、2−メタ
ンスルホニルエチル、2−エトキシカルボニルメチル、
1−(4−メトキシフェノキシ)−2−プロピル、トリ
クロロメチル、トリフルオロメチルがより好ましい。
いてもよく、無置換でもよい。総炭素数6〜30のアリ
ール基が好ましく、例えば、フェニル、4−メチルフェ
ニル、3−メチルフェニル、2−メチルフェニル、4−
クロロフェニル、2−クロロフェニルがより好ましい。
ていてもよく、総炭素数1〜20のアルコキシ基が好ま
しい。例えば、メトキシ、エトキシ、ノルマルプロピル
オキシ、イソプロピルオキシ、ノルマルブチルオキシ、
ターシャリーブチルオキシ、ノルマルヘキシルオキシ、
ノルマルオクチルオキシ、2−エチルヘキシルオキシ、
3,5,5,−トリメチルヘキシルオキシ、ノルマルデ
シルオキシ、ノルマルドデシルオキシ、シクロヘキシル
オキシ、ベンジルオキシ、アリルオキシ、2−メトキシ
エトキシ、2−エトキシエトキシ、2−フェノキシエト
キシ、2−(2,5−ジ−ターシャリーアミルフェノキ
シ)エトキシ、2−ベンゾイルオキシエトキシ、メトキ
シカルボニルメチルオキシ、メトキシカルボニルエチル
オキシ、ブトキシカルボニルエチルオキシ、2−イソプ
ロピルオキシエチルオキシがより好ましい。
有していてもよく、総炭素数60〜20のアリールオキ
シ基が好ましい。例えば、フェノキシ、4−メチルフェ
ノキシ、2−メチルフェノキシ、2−クロロフェノキシ
がより好ましい。
していてもよく、総炭素数1〜20のアルキルチオ基が
好ましい。例えば、メチルチオ、エチルチオ、ノルマル
ブチルチオ、ターシャリーブチルチオ、ノルマルヘキシ
ルチオ、ノルマルオクチルチオ、2−エチルヘキシルチ
オ、ノルマルドデシルチオ、シクロヘキシルチオ、ベン
ジルチオ、エトキシカルボニルメチルチオがより好まし
い。
していてもよく、無置換でもよい。総炭素数6〜30の
アリールチオ基が好ましく、例えば、フェニルチオ、4
−メチルフェニルチオ、3−メチルフェニルチオ、2−
メチルフェニルチオ、4−クロロフェニルチオ、2−ク
ロロフェニルチオがより好ましい。
基を有していてもよく、総炭素数1〜20のアルキルス
ルホニル基が好ましい。例えば、メチルスルホニル、エ
チルスルホニル、ノルマルブチルスルホニル、ノルマル
ヘキシルスルホニル、ノルマルオクチルスルホニル、2
−エチルヘキシルスルホニル、ノルマルドデシルスルホ
ニル、シクロヘキシルスルホニル、ベンジルスルホニ
ル、エトキシカルボニルメチルスルホニルがより好まし
い。
基を有していてもよく、無置換でもよい。総炭素数6〜
30のアリールスルホニル基が好ましく、例えば、フェ
ニルスルホニル、4−メチルフェニルスルホニル、3−
メチルフェニルスルホニル、2−メチルフェニルスルホ
ニル、4−クロロフェニルスルホニル、2−クロロフェ
ニルスルホニルがより好ましい。
換基を有していてもよく、総炭素数2〜20のアルコキ
シカルボニル基が好ましい。例えば、メトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル、ノルマルプロピルオキシカル
ボニル、イソプロピルオキシカルボニル、ノルマルブチ
ルオキシカルボニル、ターシャリーブチルオキシカルボ
ニル、ノルマルヘキシルオキシカルボニル、ノルマルオ
クチルオキシカルボニル、2−エチルヘキシルオキシカ
ルボニル、3,5,5,−トリメチルヘキシルオキシカ
ルボニル、ノルマルドデシルオキシカルボニル、シクロ
ヘキシルオキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニ
ル、アリルオキシカルボニル、2−メトキシエトキシカ
ルボニル、2−エトキシエトキシカルボニル、2−フェ
ノキシエトキシカルボニル、2−(2,5−ジ−ターシ
ャリーアミルフェノキシ)エトキシカルボニル、2−ベ
ンゾイルオキシエトキシカルボニル、メトキシカルボニ
ルメチルオキシカルボニル、メトキシカルボニルエチル
オキシカルボニル、ブトキシカルボニルエチルオキシカ
ルボニル、2−イソプロピルオキシエチルオキシカルボ
ニルがより好ましい。
は、置換基を有していてもよく、総炭素数7〜20のア
リールオキシカルボニル基が好ましい。例えば、フェノ
キシカルボニル、4−メチルフェノキシカルボニル、2
−メチルフェノキシカルボニル、2−クロロフェノキシ
カルボニルがより好ましい。
していてもよく、総炭素数2〜20のアシルオキシ基が
好ましい。例えば、アセチルオキシ、プロパノイルオキ
シ、ブタノイルオキシ、ヘキサノイルオキシ、オクタノ
イルオキシ、2−エチルヘキサノイルオキシ、ドデカノ
イルオキシ、ベンゾイルオキシ、4−メトキシベンゾイ
ルオキシ、2−メトキシベンゾイルオキシ、4−クロロ
ベンゾイルオキシ、2−クロロベンゾイルオキシ、4−
メチルベンゾイルオキシ、2−メチルベンゾイルオキシ
がより好ましい。
てもよく、総炭素数2〜20のアシル基が好ましい。例
えば、アセチル、プロパノイル、ブタノイル、ヘキサノ
イル、オクタノイル、2−エチルヘキサノイル、ベンゾ
イル、2−メチルベンゾイルがより好ましい。
していてもよく、無置換でもよい。総炭素数1〜30の
カルバモイル基が好ましく、例えば、無置換のカルバモ
イル、N−メチルカルバモイル、N,N−ジメチルカル
バモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N,N−ジ
ブチルカルバモイル、モルホリノカルボニル、ピペリジ
ノカルボニルがより好ましい。
していてもよく、総炭素数2〜20のアシルオキシ基が
好ましい。例えば、アセチルアミノ、プロパノイルアミ
ノ、ブタノイルアミノ、ヘキサノイルアミノ、オクタノ
イルアミノ、2−エチルヘキサノイルアミノ、ベンゾイ
ルアミノ、4−メトキシベンゾイルアミノ、N−メチル
アセチルアミノN−メチルベンゾイルアミノ2−オキサ
ピロリジノがより好ましい。
有していてもよく、無置換でもよい。総炭素数1〜30
のスルファモイル基が好ましく、例えば、無置換のスル
ファモイル、N−メチルスルファモイル、N,N−ジメ
チルスルファモイル、N,N−ジエチルスルファモイ
ル、N,N−ジブチルスルファモイル、モルホリノスル
ホニル、ピペリジノスルホニルがより好ましい。
有していてもよく、総炭素数1〜20のスルホンアミド
基が好ましい。例えば、メタンスルホンアミド、エタン
スルホンアミド、ブタンスルホンアミド、ヘキサンスル
ホンアミド、ベンゼンスルホンアミド、4−メトキシベ
ンゼンスルホンアミド、N−メチルメタンスルホンアミ
ドがより好ましい。
好ましい具体例(1−1〜18)を以下に示すが、本発
明はこれらに何ら限定されるものではない。
発明のアゾ化合物の互変異性体について説明する。本発
明のアゾ化合物の互変異性体は、下記一般式(1)で表
されるアゾ化合物の互変異性体であって、下記一般式
(1’)で表されることを特徴とする。
R1はアルキル基、又はアリール基を表す。R2、R3、
R4及びR5は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、
アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキ
シ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルスル
ホニル基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニ
ル基、アリールオキシカルボニル基、アシルオキシ基、
アシル基、カルバモイル基、アシルアミノ基、スルファ
モイル基、スルホンアミド基、シアノ基、又はニトロ基
を表す。R6は、アルキル基、又はアリール基を表す。
X及びYのうち、一方はC−R7を表し、他方は窒素原
子を表す。R7は、アルキル基、又はアリール基を表
す。
明、及び好ましい基の具体例は、前記一般式(1)にお
けるR1〜R7の説明、及び好ましい基の具体例と同様で
ある。
アゾ化合物と、前記一般式(1’)で表される化合物と
は互いに構造異性体として存在し、前記一般式(1)で
表されるアゾ化合物及び前記一般式(1’)で表される
化合物のいずれか一方の形で存在する場合、それらの混
合物として存在する場合、あるいはそれらが速い平衡状
態にある場合がある。
属含有アゾ化合物について説明する。本発明の金属含有
アゾ化合物は、前記一般式(1)で表されるアゾ化合
物、前記一般式(1’)で表されるアゾ化合物の互変異
性体、又はそれらの混合物に、金属が結合してなること
を特徴とする。前記一般式(1)で表されるアゾ化合
物、前記一般式(1’)で表されるアゾ化合物の互変異
性体、又はそれらの混合物に結合する金属としては、マ
グネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム等
のアルカリ土類金属イオン、アルミニウム、チタン、
鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛等の遷移金属イオン
が好ましく、その中でも、鉄、ニッケル、亜鉛イオンが
より好ましく、亜鉛イオンが特に好ましい。
又は前記一般式(1’)で表されるアゾ化合物の互変異
性体、又はそれらの混合物に、前記金属が結合する態様
としては、通常のイオン結合であってもよく、またキレ
ート結合であってもよいが、結合がキレート結合である
態様、即ち、金属キレート化合物を形成する態様がより
好ましい。
例示化合物1−1に、亜鉛が結合してなる金属含有アゾ
化合物(金属キレート化合物)の具体例を以下に示す。
明の下記一般式(1)で表されるアゾ化合物の製造方法
について説明する。本発明の下記一般式(1)で表され
るアゾ化合物の製造方法は、下記一般式(2)で表され
る化合物と、下記一般式(3)で表される化合物とを反
応させることを特徴とする。
は、アルキル基、又はアリール基を表す。R2、R3、R
4及びR5は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、ア
ルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルスルホ
ニル基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アシルオキシ基、ア
シル基、カルバモイル基、アシルアミノ基、スルファモ
イル基、スルホンアミド基、シアノ基、又はニトロ基を
表す。R6は、アルキル基、又はアリール基を表す。X
及びYのうち、一方はC−R7を表し、他方は窒素原子
を表す。R7は、アルキル基、又はアリール基を表す。
R7の説明、及び好ましい具体例は、前記一般式(1)
で表されるアゾ化合物におけるR1〜R7の説明、及び好
ましい具体例と同様である。
願2000−31519号、特願2000−48514
号明細書に記載の化合物が好ましい。ここで、前記一般
式(2)で表される化合物の好ましい具体例(C−1〜
24)を示すが、本発明はこれらに何ら限定されるもの
ではない。
は、ハロゲン化銀写真感光材料用マゼンタカプラーとし
て知られている。これらの合成法は、特開昭59−17
1956号、特開昭60−190779号、特開昭60
−197688号、特開昭61−145163号、特開
昭64−6274号、特開昭46−43947号、特開
昭61−18780号、特開昭61−251684号、
特開昭62−33177号、特開昭62−33177
号、特開昭62−249968号、特開昭63−101
387号、特開平1−233285号、特開平2−11
5183号、特開平2−201442号、特開平3−2
20191号、特開平3−258780号、特開平5−
222044号、特開平6−25245号、特開平7−
179468号、特開平7−278419号、特開平7
−295172号、特開平8−60011号等の各公報
に詳しく記載されている。
願平11−43173号明細書に記載の化合物が好まし
い。ここで、前記一般式(3)で表される化合物の好ま
しい具体例(A−1〜22)を示すが、本発明は、これ
らに何ら限定されるものではない。
は、公知の方法により製造することが可能である。例え
ば、特願平11−324248号明細書、特願平11−
335801号明細書に詳しく記載されている。
化合物を、前記一般式(2)で表される化合物と、前記
一般式(3)で表される化合物とを反応させて製造する
際には、具体的には、前記一般式(2)で表される化合
物1に対し、前記一般式(3)で表される化合物を0.
8〜1.5のモル比で反応させることが好ましく、収率
及び経済性の観点から、0.9〜1.1のモル比で反応
させることがより好ましい。
記一般式(3)で表される化合物とを有機溶媒中で反応
させることが好ましく、該有機溶媒としては、メタノー
ル、エタノール、酢酸エチル、トルエン、N,N−ジメ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ア
セトニトリル、クロロホルム、テトラヒドロフラン等が
好ましく、メタノール、エタノール、アセトニトリルが
より好ましい。反応温度としては、−20℃〜60℃が
好ましく、0℃〜30℃がより好ましい。
記一般式(3)で表される化合物とを反応させる際に
は、塩基を添加することが好ましい。該塩基としては、
炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、
水酸化ナトリウム等の無機塩基や、トリエチルアミン、
ピリジン、トリフェニルグアニジン等の有機塩基がより
好ましく、その中でも、トリエチルアミン、ピリジンが
特に好ましい。塩基の量としては、前記一般式(2)で
表される化合物1に対し、0.01〜1.5のモル比で
用いるのが好ましく、0.01〜1.1のモル比で用い
るのがより好ましい。
本発明の金属含有アゾ化合物の製造方法について説明す
る。本発明の金属含有アゾ化合物の製造方法は、前記一
般式(1)で表されるアゾ化合物、前記一般式(1’)
で表されるアゾ化合物の互変異性体、又はそれらの混合
物と、金属イオンとを反応させることを特徴とし、具体
的には、以下の通りである。なお、ここでは前記一般式
(1)で表されるアゾ化合物を用いる場合について説明
するが、前記一般式(1’)で表されるアゾ化合物の互
変異性体、あるいは前記一般式(1)で表されるアゾ化
合物と前記一般式(1’)で表されるアゾ化合物の互変
異性体との混合物を用いる場合も、同様である。
対し、金属塩化合物を0.5〜5.0のモル比で用いる
ことが好ましい。該金属塩化合物としては、塩化物、臭
化物、ヨウ化物、カルボン酸塩、ジチオカルバミン酸
塩、スルホン酸塩、硝酸塩、リン酸塩が好ましく、その
中でも、特に塩化物、カルボン酸塩が好ましい。
合物と金属塩化合物とを、有機溶媒中で反応させること
が好ましく、該有機溶媒としては、メタノール、エタノ
ール、酢酸エチル、トルエン、N,N−ジメチルホルム
アミド、N,N−ジメチルアセトアミド、アセトニトリ
ル、クロロホルム、テトラヒドロフラン等がより好まし
く、メタノール、エタノールが特に好ましい。反応温度
としては、−20℃〜60℃が好ましく、0℃〜30℃
がより好ましい。
加してもよく、該塩基としては、炭酸カリウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム等の
無機塩基、トリエチルアミン、ピリジン、トリフェニル
グアニジン等の有機塩基が好ましく、その中でも、トリ
エチルアミン、ピリジンがより好ましい。塩基の量とし
ては、前記一般式(2)で表される化合物1に対して、
0.01〜1.5のモル比で用いるのが好ましく、0.
01〜1.1のモル比で用いるのがより好ましい。
表される化合物と、金属塩化合物から解離した金属イオ
ンとが反応し、本発明の金属含有アゾ化合物が製造され
る。このようにして得られた金属含有アゾ化合物は、ア
ゾ化合物と前記金属とが金属キレート化合物を形成して
結合している態様でもよく、金属塩を形成して結合して
いる態様でもよいが、金属キレート化合物を形成して結
合している態様がより好ましい。
るが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるもので
はない。
フェニル)−6−tert−ブチルピラゾロ[5,1−
c]トリアゾール(例示化合物C−2)2.0g、3−
(2−オクチルオキシカルボニルフェニルスルホニル)
−6−メチルスルホニルベンゾ[e]−3,4−ジヒド
ロ−1,2,3−トリアジン−4−オン(例示化合物A
−5)2.6g、トリエチルアミン0.1gをメタノー
ル20mlに加温溶解し、そのまま室温にて4時間放置
した。析出した結晶を濾取し、乾燥することにより、本
発明のアゾ化合物の例示化合物1−1を2.8g得た。
−NMR(溶媒:CDCL3、300MHz、TMS基
準)を用いて構造解析を行った。1H−NMRのデータ
を以下に示す。1 H−NMR[δ,ppm]:13.59(1H)、1
2.50(1H)、8.81(1H)、8.62(1
H)、8.17−8.01(3H)、7.98(1
H)、7.88−77.73(3H)、7.45(1
H)、7.10(1H)、4.28(2H)、4.07
(2H)、3.03(3H)1.85(2H)、1.6
8(9H)、1.77−1.08(26H)、0.94
−0.78(6H)
収スペクトルにおいて、λmaxは433nmであった
(メタノール中)。
実施例1と同様の方法で得られた例示化合物(1−1)
1.8g、酢酸亜鉛二水和物0.5g、トリエチルアミ
ン0.2gをエタノール20mlに加温溶解した。溶解
後、室温にて3時間放置し、析出した結晶を濾取、乾燥
することにより例示化合物1−1の亜鉛キレート化合物
(トリエチルアミンを配位子として含む)を1.9g得
た。
化合物について、1H−NMR(溶媒:CDCL3、30
0MHz、TMS基準)を用いて構造解析を行った。1
H−NMRのデータを以下に示す。1 H−NMR[δ,ppm]:8.88(1H)、8.
42(1H)、7.98(3H),7.80(1H)、
7.64−7.38(4H)、7.02(1H)、4.
10−3.97(4H)、3.10−2.96(9
H)、1.62(9H)、1.70−1.12(28
H)、1.08(9H)、0.96−0.82(6H)
レート化合物についての可視吸収スペクトルにおいて、
λmaxは457nmであった(メタノール中)。
ルピラゾロ[1,5−b]トリアゾール(例示化合物C
−7)1.6g、3−(2−オクチルオキシカルボニル
フェニルスルホニル)−6−メチルスルホニルベンゾ
[e]−3,4−ジヒドロ−1,2,3−トリアジン−
4−オン(例示化合物A−5)2.6g、トリエチルア
ミン0.1gをメタノール20mlに加温溶解し、その
まま室温にて4時間放置した。析出した結晶を濾取し、
乾燥することにより、例示化合物1−10を2.7g得
た。
H−NMR(溶媒:CDCL3、300MHz、TMS
基準)を用いて構造解析を行った。1H−NMRのデー
タを以下に示す。1 H−NMR[δ,ppm]:14.02(1H)、1
1.65(1H)、8.78(1H)、8.62(1
H)、8.23(2H)8.13(2H)、7.97
(1H)、7.90−7.73(2H)、7.58−
7.52(3H)、3.87(2H)、3.07(3
H)、2.91(2H)1.85(2H)、1.52
(2H)、1.40(2H)、1.38−1.15(2
0H)、0.90−0.81(6H)
吸収スペクトルにおいて、λmaxは431nmであっ
た(メタノール中)。
記実施例3と同様の方法により得られた例示化合物(1
−10)1.7g、酢酸亜鉛二水和物0.5g、トリエ
チルアミン0.2gをエタノール20mlに加温溶解し
た。溶解後、室温にて3時間放置し、析出した結晶を濾
取、乾燥することにより例示化合物1−1の亜鉛キレー
ト化合物(トリエチルアミンを配位子として含む)を
1.8g得た。
ト化合物について、1H−NMR(溶媒:CDCL3、3
00MHz、TMS基準)を用いて構造解析を行った。
1H−NMRのデータを以下に示す。1 H−NMR[δ,ppm]:8.84(1H)、8.
42(1H)、8.20(2H)、8.14(2H)、
7.92−7.75(3H)、7.56−7.49(3
H)、3.80(2H)、3.11−2.95(11
H)、1.85−1.11(26H)、1.08(9
H)、0.92−0.81(6H)
キレート化合物についての可視吸収スペクトルにおい
て、λmaxは455nmであった(メタノール中)。
示化合物(1−1)0.28gと、リン酸トリクレジル
1.78gと、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム
0.067g、酢酸エチル3.3gとを混合し、十分に
溶解した。この溶液を10%ゼラチン水溶液20.0g
に添加し、ホモジナイザーにて乳化分散を行った。得ら
れた乳化液を、印画紙用支持体(上質紙にポリエチレン
をラミネートしたもの)に、メイヤーバーを用いて塗布
して乾燥を行い、実施例5のサンプルを得た。このとき
色素塗布量は、0.10mmol/m2であった。
示化合物(1−1)0.28gと、リン酸トリクレジル
1.78gと、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム
0.067gと、N,N−ジブチルジチオカルバミン酸
亜鉛(II)1.03gと、酢酸エチル3.3gとを混合
し、十分に溶解した。この溶液を10%ゼラチン水溶液
20.0gに添加し、ホモジナイザーにて乳化分散を行
った。得られた乳化液を、印画紙用支持体(上質紙にポ
リエチレンをラミネートしたもの)上に、メイヤーバー
にて塗布して乾燥を行い、実施例6のサンプルを得た。
このとき色素塗布量は0.10mmol/m2であっ
た。
に係るアゾ化合物の例示化合物(1−1)の代わりに、
下記比較化合物(2−1)0.34gを用いた以外は、
実施例5と同様に、比較例1のサンプルを得た。
に係るアゾ化合物の例示化合物(1−1)の代わりに、
下記比較化合物(2−1)0.34gを用いた以外は実
施例6と同様にサンプルを作成した。
に比較例1及び2得られたサンプルについて、光照射装
置「WEATHEROMETER Ci65」(アトラ
ス エレクトリック ディバイス社製)を用いて、光照射
波長420nmの光照射パワー0.9W/m2にて48
時間照射した後、および、「蛍光灯試験機」(新藤科学
社製)を用い、32kluxにて72時間照射した後、
における色素濃度の残存率を、X−Rite 310T
R(X−Rite,Incorporated製)を用
いて測定した。得られた結果を、下記表1に示した。
及び該アゾ化合物の互変異性体は、良好な黄色の色相を
呈し、かつ、良好な光堅牢性を有すること、該アゾ化合
物に金属が結合してなる金属含有アゾ化合物は、さらに
良好な光堅牢性を有することが明らかとなった。また、
本発明のアゾ化合物の製造方法によれば、良好な黄色の
色相を呈し、かつ、良好な光堅牢性を有するアゾ化合物
を製造でき、本発明の金属含有アゾ化合物の製造方法に
よれば、さらに良好な光堅牢性を有する金属含有アゾ化
合物を製造できることが明らかとなった。
もに、光堅牢性に優れた、新規なアゾ化合物、該アゾ化
合物の互変異性体、及び新規な金属含有アゾ化合物、な
らびにそれらの製造方法を提供することができる。
いて、メタノール溶液中の吸収スペクトルを表したデー
タである。
キレート化合物)について、メタノール溶液中の吸収ス
ペクトルを表したデータである。
ついて、メタノール溶液中の吸収スペクトルを表したデ
ータである。
鉛キレート化合物)について、メタノール溶液中の吸収
スペクトルを表したデータである。
Claims (7)
- 【請求項1】 下記一般式(1)で表されることを特徴
とするアゾ化合物。 【化1】 前記一般式(1)において、R1はアルキル基、又はア
リール基を表す。R2、R3、R4及びR5は、各々独立
に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ
基、アリールチオ基、アルキルスルホニル基、アリール
スルホニル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキ
シカルボニル基、アシルオキシ基、アシル基、カルバモ
イル基、アシルアミノ基、スルファモイル基、スルホン
アミド基、シアノ基、又はニトロ基を表す。R6は、ア
ルキル基、又はアリール基を表す。X及びYのうち、一
方はC−R7を表し、他方は窒素原子を表す。R7は、ア
ルキル基、又はアリール基を表す。 - 【請求項2】 下記一般式(1)で表されるアゾ化合物
の互変異性体であって、下記一般式(1’)で表される
ことを特徴とするアゾ化合物の互変異性体。 【化2】 前記一般式(1)及び(1’)において、R1はアルキ
ル基、又はアリール基を表す。R2、R3、R4及びR
5は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル
基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ア
ルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルスルホニル
基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニル基、
アリールオキシカルボニル基、アシルオキシ基、アシル
基、カルバモイル基、アシルアミノ基、スルファモイル
基、スルホンアミド基、シアノ基、又はニトロ基を表
す。R6は、アルキル基、又はアリール基を表す。X及
びYのうち、一方はC−R7を表し、他方は窒素原子を
表す。R7は、アルキル基、又はアリール基を表す。 - 【請求項3】 下記一般式(1)で表されるアゾ化合
物、下記一般式(1’)で表されるアゾ化合物の互変異
性体、又はそれらの混合物に、金属が結合してなること
を特徴とする金属含有アゾ化合物。 【化3】 前記一般式(1)及び前記一般式(1’)において、R
1はアルキル基、又はアリール基を表す。R2、R3、R4
及びR5は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、ア
ルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルスルホ
ニル基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アシルオキシ基、ア
シル基、カルバモイル基、アシルアミノ基、スルファモ
イル基、スルホンアミド基、シアノ基、又はニトロ基を
表す。R6は、アルキル基、又はアリール基を表す。X
及びYのうち、一方はC−R7を表し、他方は窒素原子
を表す。R7は、アルキル基、又はアリール基を表す。 - 【請求項4】 結合がキレート結合である請求項3に記
載の金属含有アゾ化合物。 - 【請求項5】 下記一般式(1)で表されるアゾ化合物
の製造方法であって、下記一般式(2)で表される化合
物と、下記一般式(3)で表される化合物とを反応させ
ることを特徴とするアゾ化合物の製造方法。 【化4】 前記一般式(1)〜(3)において、R1は、アルキル
基、又はアリール基を表す。R2、R3、R4及びR5は、
各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、ア
リール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキル
チオ基、アリールチオ基、アルキルスルホニル基、アリ
ールスルホニル基、アルコキシカルボニル基、アリール
オキシカルボニル基、アシルオキシ基、アシル基、カル
バモイル基、アシルアミノ基、スルファモイル基、スル
ホンアミド基、シアノ基、又はニトロ基を表す。R
6は、アルキル基、又はアリール基を表す。X及びYの
うち、一方はC−R7を表し、他方は窒素原子を表す。
R7は、アルキル基、又はアリール基を表す。 - 【請求項6】 一般式(2)で表される化合物と、一般
式(3)で表される化合物とを反応させる際に、塩基を
添加する請求項5に記載のアゾ化合物の製造方法。 - 【請求項7】 下記一般式(1)で表されるアゾ化合
物、下記一般式(1’)で表されるアゾ化合物の互変異
性体、又はそれらの混合物と、金属イオンとを反応させ
ることを特徴とする金属含有アゾ化合物の製造方法。 【化5】 前記一般式(1)及び(1’)において、R1はアルキ
ル基、又はアリール基を表す。R2、R3、R4及びR
5は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル
基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ア
ルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルスルホニル
基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニル基、
アリールオキシカルボニル基、アシルオキシ基、アシル
基、カルバモイル基、アシルアミノ基、スルファモイル
基、スルホンアミド基、シアノ基、又はニトロ基を表
す。R6は、アルキル基、又はアリール基を表す。X及
びYのうち、一方はC−R7を表し、他方は窒素原子を
表す。R7は、アルキル基、又はアリール基を表す。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006142789A (ja) * | 2004-10-20 | 2006-06-08 | Konica Minolta Photo Imaging Inc | 光情報記録媒体及び情報記録方法 |
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- 2001-01-24 JP JP2001016309A patent/JP2002220543A/ja not_active Abandoned
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