JP2002220333A - 経口美白剤 - Google Patents
経口美白剤Info
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Abstract
等で活性化したメラノサイト活性のみを抑制する効果に
優れた経口美白剤を提供する。 【構成】シリマリン、シリビン、シリクリスチン、シリ
ジアニン及びシリブム・マリアヌムのエキスからなる群
より選ばれる少なくとも1種を含有する経口美白剤。
Description
ら受ける影響やストレス等体内環境から受ける影響に対
し皮膚メラノサイトの過剰な活性化を抑制し顕著な美白
作用を有する経口にて摂取する経口美白剤に関する。
はじめとする全ての生体は、回りの環境から影響を受け
ている。しかしながら、ほ乳類等の高等動物は、生命を
維持するために必要な各器官への環境からの影響を極力
小さくするための器官を持っている。それが皮膚であ
り、特に紫外線等光線に対しての防御として表皮基底層
上の色素細胞(メラノサイト)にて合成されるメラニン
色素が表皮細胞へ伝達され細胞内の核の上に集まり遺伝
情報であるDNAを紫外線による損傷から防御してい
る。従って、メラニン色素は紫外線による防御機構とし
て重要な役割を担っている。
紫外線の直接暴露される以外にも、酸化的刺激や炎症反
応により活性化され、必要以上に過剰産生されたメラニ
ン色素は、表皮内又は真皮層に沈着して、シミやソバカ
スの原因の一つになっている。更に、メラニン色素の沈
着は肌色を黒ずませることから、美容上好ましくない。
ラニン色素産生自体を抑制するハイドロキノン誘導体
(特開昭63−246311号公報)、コウジ酸(特公
昭32−8100号公報、特開平1−275524号公
報等)、アルブチン(特開昭63−8314号公報)等
提案されているが、前述のとおりメラニン色素は紫外線
防御における重要な物質であり、その産生自体を抑制す
るのは好ましくない。また、抗酸化作用や抗炎症作用を
有する物質は、紫外線等によりそのもの自体が悪影響を
及ぼす場合が多く、充分に満足するに足りるものはなか
った。更に、ストレス等内因的に生じる酸化ストレス等
に対して有効性を有する美白剤は皆無である。
られるが、外用塗布では衣服等と擦れること等により薬
剤が除去されたりするため皮膚に吸収されるまでそのま
まの状態を保たねばならなかったり、防護、密閉等の処
置を施さねばならなく、また、薬剤の透過性が変化する
ため、経口等薬剤の吸収性が変化しない薬剤投与方法の
方が効率的である。
体内から受ける影響に対しメラニン色素の過剰産生を抑
制する、経口にて摂取する経口美白剤を提供することに
ある。
を鑑みて、鋭意研究を行った結果、次の経口美白剤がメ
ラノサイトでのメラニン合成を直接抑制することなく過
剰なメラニン色素の産生を抑制することを確認して本発
明を完成するに至った。
ン、シリクリスチン、シリジアニン及びシリブム・マリ
アヌムのエキスからなる群より選ばれる少なくとも1種
を含有する経口美白剤ににある。
する。
(Silybum marianum Gaert
n.;マリアアザミ;オオアザミエキス)のエキスは公
知のものであり、その活性物質としてシリマリン及びシ
リビン、シリクリスチン、シリジアニン等が単独又は混
合物として存在することが知られている。そしてこのシ
リブム・マリアヌムの抽出物は、乾癬及びアトピー性皮
膚炎治療製剤(特開平5−286864号公報)やバク
テリア抽出物との組み合わせでの組成物(特開平8−3
015号公報)、老化防止化粧料(特開昭62−223
106号公報)等に応用されている。
ム・マリアヌムの全草、又は果実、葉、茎等からエタノ
ール、1,3−ブチレングリコール等の一価もしくは多
価アルコール類、酢酸エチル、アセトン、クロロホルム
等の有機溶媒又はこれらの混液で抽出することにより得
ることができる。
状、ゲル状あるいは固形状の食品、例えばジュース、清
涼飲料、茶、スープ、ドレッシング、ゼリー、プリン、
ヨーグルト、ふりかけ、粉末スープやケーキミックス等
の粉末製品、パン、クッキー、飴、ガムやアイスクリー
ム等の冷菓等に添加したり、適宜にデキストリン等の賦
型剤、香料、色素等とともにペレット、顆粒、錠剤、又
はゼラチン等で被覆してカプセルに成形した健康食品や
栄養補助食品等に加工することができる。これら食品組
成物における本発明の経口美白剤は、概ね0.001〜
30質量%(以下、単に%で記する)、特に0.01〜
5.0%が好ましい。これらの値は果実エキスを用いる
場合には乾固残分での値である。
を詳説する。
あるチロシナーゼの活性抑制効果について次の試験方法
により調べた。
た、比較例として抗酸化作用が知られているレモンバー
ムエキス、カシスエキス及びグラブリジンを同様に用い
た。尚、レモンバームエキス及びカシスエキスは乾固物
を用いた。
6.8)1mLとL−チロシン(0.3mg/mL)1
mLを混和後、37℃で10分間放置し、マッシュルー
ム由来チロシナーゼ(0.1g/mL)0.1mLを添
加し、更に37℃で15分間放置して分光光度計を用い
て475nmでの吸光度を測定した。そして、水添加時
の吸光度を0%抑制として抑制率を算出した。尚、各被
検物質は最終濃度で0.01%になるように添加した。
示す。 [表1] 群 チロシナーゼ活性 抑制率(%) 実施例1(シリブム・マリアヌムエキス) 1.4 比較例1(レモンバームエキス) 1.4 比較例2(カシスエキス) 25.4 比較例3(グラブリジン) 69.3
リアヌムエキスと比較例1のレモンバームエキスは、比
較例2,3と比して明らかに、チロシナーゼ活性抑制率
が小さく、チロシナーゼ活性に対する効果を持たないこ
とが明らかになった。また、比較例2のカシスエキス
は、チロシナーゼ活性阻害を有していた。
調べた。
の雄、5週齢を日本チャールス・リバー社より購入し用
いた。
0.5%カルボキシメチルセルロース水溶液に分散させ
て用いた。比較例としては基剤のみ、レモンバームエキ
ス及びカシスエキスを基剤に溶解させて用いた。各個体
ごとにシリブム・マリアヌムエキス、レモンバームエキ
ス及びカシスエキスを20mg/kg体重になるようゾ
ンデで直接胃の中に0.1mL投与した。そして投与1
時間後に医療用紫外線照射装置デルマレー(クリニカル
・サプライ社製)を用いて、中波長紫外線を0.09J
/cm2照射した。この投与と照射を一日一回、9回行
った。そして翌日、各個体ごと右耳の外側の皮膚を採取
し、定法に従ってメラニン色素を産生しているメラノサ
イトの指標であるド−パ陽性メラノサイトの染色を行
い、顕微鏡下でメラノサイト数を数え、1mm2あたり
のメラノサイト数を算出した。
について、表2に示す。 [表2] 群 ド−パ陽性メラノサイト数 (個/mm2) 実施例2(シリブム・マリアヌムエキス) 398 ± 32 比較例4(基剤) 607 ± 10 比較例5(レモンバームエキス) 612 ± 19 比較例6(カシスエキス) 583 ± 20
は、比較例4の基剤と比して統計的にも有意に(危険率
p<0.01)紫外線照射により増加するド−パ陽性メ
ラノサイト数を減少させることがわかる。一方、抗酸化
能は有するが、シリブム・マリアヌムエキスと同様にチ
ロシナーゼ活性阻害作用を持たなかったレモンバームエ
キスでは全く効果がなく、弱いチロシナーゼ活性阻害作
用を持つカシスエキスでもシルブム・マリアヌムほどド
−パ陽性メラノサイト数を減少させなかった。一方、紫
外線未照射のマウスにシリブム・マリアヌムエキスを同
様に投与しても、ドーパ陽性メラノサイト数に影響しな
かった。
4〜6において、経口投与の失敗等による体重減少は認
められず、正常な成長曲線が得られ、本試験結果が単に
体調不良等によるものではないことも明らかになった。
2gを日頃からビタミン(ビタミンC及びビタミンE)
のサプリメントを使用している22才から46才の女性
5名に1日1回、2週間使用してもらいアンケート調査
したところ、5名全員が使用前と比較して肌色が明るく
なったとの感想を持ったことが判った。よって、ビタミ
ンCとの併用による相乗効果ができる。尚、副作用は全
くなかった。
合成に直接影響することなく、紫外線等で活性化したメ
ラノサイト活性のみを抑制する効果に優れた経口美白剤
を提供することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 シリマリン、シリビン、シリクリスチ
ン、シリジアニン及びシリブム・マリアヌムのエキスか
らなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する経口美
白剤。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001016642A JP2002220333A (ja) | 2001-01-25 | 2001-01-25 | 経口美白剤 |
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JP2001016642A JP2002220333A (ja) | 2001-01-25 | 2001-01-25 | 経口美白剤 |
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ID=18882971
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001016642A Pending JP2002220333A (ja) | 2001-01-25 | 2001-01-25 | 経口美白剤 |
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---|---|
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- 2001-01-25 JP JP2001016642A patent/JP2002220333A/ja active Pending
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