JP2007236308A - 食品組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】保湿効果、肌のなめらかさやはりの改善効果に優れた食品組成物、とりわけ美容のための食品組成物を提供することを課題とする。また、単なる抗酸化物質の摂取による抗酸化効果ではなく、遺伝子の活性化により、体内に潜在的に有する抗酸化力を発現することにより身体全体の抗酸化力を高め、外的環境から誘発される体内の酸化に対する防止および阻害を行い、老化の防止、健康の促進などを達成することを課題とする。
【解決手段】食品組成物中にコエンザイムQ10、αリポ酸およびセラミドを配合する。好ましくは、コエンザイムQ10、αリポ酸、セラミドの含有比を重量比で1:0.1〜10:0.001〜1である。また、セラミドがコンニャク芋由来であるものにする。
【選択図】なし
【解決手段】食品組成物中にコエンザイムQ10、αリポ酸およびセラミドを配合する。好ましくは、コエンザイムQ10、αリポ酸、セラミドの含有比を重量比で1:0.1〜10:0.001〜1である。また、セラミドがコンニャク芋由来であるものにする。
【選択図】なし
Description
本発明は、コエンザイムQ10、αリポ酸及びセラミドを配合した食品組成物に関する。
従来、美容又は健康を目的とした食品組成物の配合成分として、コラーゲンペプチド、ヒアルロン酸、N−アセチルグルコサミンなど種々の成分が利用されている(特許文献1〜3)。これらは、それぞれ美容・健康の観点から皮膚の代謝を活性化させたり、保湿性を向上させたりするものであるが、食品においては医薬品と異なり、効果はもとより、多種類の中から個々の人の健康状態、ニーズ、嗜好性に合わせることができるよう、バリエーションに富んだ食品群が求められる。このため、これまでこれら単一の食品成分よりも効果を高めるために、複数の食品成分を組み合わせた新たな食品組成物の開発が試みられている。コエンザイムQ10は月桃葉、ビタミンC及びβ−カロチン、並びにヒドロキシクエン酸及びカルニチンなどと同時に用いることにより健康を増進できることが知られている(特許文献4〜6)。しかしながら、美容効果については十分に開示されていない。セラミドについては、セラミドを有効成分とする美容効果のある健康食品(特許文献7)やセラミドとテアニンを同時に用いた皮膚保湿用食品(特許文献8)が開示されている。セラミドの摂取量としては1日600μg摂取することにより角質水分が改善されることが確認され(非特許文献1)、セラミドの効果を発揮するためには1日600μgの摂取が推奨されている(非特許文献2)。また、αリポ酸は単独で血行促進効果を示すことが知られているが、美容効果については開示されていない(特許文献9)。
これら成分はそれぞれ単独又は他の成分と同時に用いることにより身体への効果が得られることが開示されているが、美容及び健康の効果に関しては満足のいくものではなかった。
また、現在、遺伝子の発現を調整させる物質としてタンパク質、ペプチド等種々の生理活性物質が研究されている。このような遺伝子発現調整作用は体内の遺伝子に由来するタンパクの量や質などを変更させることにより健康や美容に寄与することが期待されるが、いずれも医薬品的な作用を有し、人が毎日食品として摂取するような安全で緩和に遺伝子発現を調整させるものはあまり知られていない。その中で、例えば、カテキン類(特許文献10)やL−カルニチン、クレアチン等(特許文献11)が開示されている。しかしながら、これらは体内の抗酸化遺伝子を発現させる効果としては十分とはいいがたい。
本発明は、保湿効果、肌のなめらかさやはりの改善効果に優れた食品組成物、とりわけ美容のための食品組成物を提供することを課題とするものである。また、単なる抗酸化物質の摂取により活性酸素を消去する抗酸化効果ではなく、遺伝子の発現を調整し、生体が本来持っている抗酸化酵素活性を誘導することにより身体全体の抗酸化力を高め、外的環境から誘発される体内の酸化に対する防止および阻害を行い、老化の防止、健康の促進などを達成することを課題とするものである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、コエンザイムQ10、αリポ酸およびセラミドを配合することにより、美容効果にきわめて有効であることを見出し、さらに、この効果が抗酸化に関与する遺伝子の発現が調整されることによるものであることを見出し、本発明を完成させるに至った。なお、遺伝子発現の調整は、個々の遺伝子の発現を増強(アップレギュレート)又は抑制(ダウンレギュレート)することによるものである。したがって、本発明は遺伝子発現調整剤を包含するものである。
本発明の食品組成物を摂取することにより、優れた美容効果、特に肌水分量の増加、保湿能力の向上、肌のなめらかさやはりの向上、健康の促進といった効果が得られる。また、体内の抗酸化遺伝子が活性化し、抗酸化タンパクの産出などにより体内の抗酸化力が高まり、老化の防止、健康の促進などといった効果が得られる。
本発明で用いるコエンザイムQ10は、別名補酵素Q10、ビタミンQ、ユビキノン、ユビデカレノンともいわれ、食品中では肉類や卵などに含まれ、生体内でも合成される栄養素である。本発明においては、天然より抽出したもの、化学的に合成したものを使用でき、商業的に入手することもでき、いずれを用いてもよい。本発明の食品組成物においては、コエンザイムQ10の含有量が0.01〜50重量%となるのが好ましい。また、コエンザイムQ10の摂取量は一日あたり30〜100mgとなるのが好ましい。
本発明で用いるαリポ酸は、チオクト酸(Thioctic acid)とも呼ばれ、細胞物質代謝の成分であり、多数の植物および動物において見出される補酵素である。本発明においては、天然より抽出したもの、化学的に合成したものを使用でき、商業的に入手することもでき、いずれを用いてもよい。本発明の食品組成物においては、αリポ酸の含有量が0.01〜50重量%となるのが好ましい。また、αリポ酸の摂取量が1日あたり50〜200mgとなるのが好ましい。
本発明で用いるセラミドは、皮膚の構成成分の1つであり、角質細胞間脂質として知られている成分である。その由来は特に限定されず、スフィンゴシン、脂肪酸及び糖が結合した構造を有し、天然に由来するセラミドを使用することができる。 例えば、植物由来のセラミドとしてコンニャク芋、小麦、米などから抽出したもの、動物由来のセラミドとして牛、豚、鳥、酵母などから抽出したものなどが挙げられる。このうち本発明においてはコンニャク芋から得られたセラミドを使用することが好ましい。また食品として利用する場合は、苦味が少なく配合が容易である。本発明の食品組成物においては、セラミドの含有量が0.0001〜1重量%となるのが好ましい。また、セラミドの1日あたりの摂取量は10〜450μgとなるのが好ましい。また、本発明ではセラミドを含有したコンニャク芋の抽出物をそのまま用いてもよい。この場合、セラミドを単離する必要はなく、より製造しやすいという利点がある。コンニャク芋抽出物を用いる場合は、セラミドが0.001重量%以上含有するものを使用するのが好ましい。なお、食品分野においてセラミドの効果を発揮するためには1日600μgの摂取が推奨されているが、本発明の食品組成物においてはセラミド摂取量がこの数値以下においても効果を発揮するものである。
本発明においてコエンザイムQ10、αリポ酸、セラミドは、重量比で1:0.1〜10:0.001〜1で用いるのが好ましい。この配合比とすることにより、それぞれの成分単独の効果では得られない相乗的な美容効果および遺伝子発現の調整効果を得ることができる。
また本発明においては、さらにショ糖脂肪酸エステルを加えることが好ましい。ショ糖脂肪酸エステルは温和な界面活性作用を有し、腸内においてコエンザイムQ10、αリポ酸、セラミドの吸収を促進し、本発明の効果を高めることができる。ショ糖脂肪酸エステルの配合量は2〜5重量%とするのが好ましい。さらに、ステアリン酸カルシウムを配合することがなお好ましい。ステアリン酸カルシウムは腸内に残存する滞留物を除去し、腸内環境を整えることにより、コエンザイムQ10、αリポ酸、セラミドの吸収を促進させる。ステアリン酸カルシウムの配合量は2〜5重量%とするのが好ましい。
本発明の食品組成物にはさらに経口摂取可能な素材として知られている公知の医薬品および食品の成分を配合することができる。例えば、コラーゲンペプチド、ヒアルロン酸、N−アセチルグルコサミン、コンドロイチン硫酸、β−グルカン、核酸、ビタミン群、アミノ酸、アスタキサンチン、アセロラ、イソフラボン、イチョウ葉エキス、エキナセア、エラスチン、オキシカイン、クランベリー、クルクミン、月桃葉エキス、高麗人参、L−シスチン、シソエキス、シルクペプチド、セレン、大豆サポニン、チェストツリー、ナイアシン、ハスカップエキス、ハス胚芽、ハトムギ、バラの花びらエキス、プエラリア、ブドウ葉エキス、ブドウ種子エキス、ブルーベリー、プラセンタ、ポリフェノール類、マカ、ザクロ、ビール酵母、松樹皮抽出エキス、ミネラル類、リュウガン果実エキス、ローズヒップ、ローヤルゼリーなどが挙げられる。
さらに本発明の食品組成物においては通常医薬品添加剤や食品素材として使用できる成分を適宜配合することができる。賦形剤、増粘剤、乳化剤、糖質、甘味剤、抗酸化剤、酸味料、果汁、香料、pH調整剤、安定剤、発色剤、漂白剤、光沢剤、色素、コーティング剤等を配合することができる。具体的には、例えば、賦形剤として結晶セルロース、デンプン、炭酸塩類、還元パラチノース、リン酸塩類等が挙げられる。増粘剤として、ゼラチン、アルギン酸、キサンタンガム、セルロース、カラギーナン、プルラン、ペクチン等が挙げられる。また、乳化剤として、レシチン、脂肪酸エステル等が挙げられる。糖質として乳糖、白糖、ブドウ糖等の糖類やマルチトール、キシリトール、ソルビトール、エリスリトールなどの糖アルコールが挙げられる。甘味剤としてスクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、L−アラビノース、カンゾウ抽出物、サッカリン、ステビア抽出物、ラカンカ抽出物等が挙げられる。抗酸化剤として、アスコルビン酸、トコフェロール、亜硫酸ナトリウム、トコトリエノール、フェルラ酸、没食子酸、カテキン、ケルセチン、オリザノール、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、セサモリン、二酸化硫黄、ヒマワリ種子抽出物、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ブドウ種子抽出物等が挙げられる。酸味料として、クエン酸、乳酸、グルコン酸、コハク酸、酢酸ナトリウム、酒石酸、乳酸、フィチン酸、フマル酸、リンゴ酸、リン酸等が挙げられる。
また、本発明の食品組成物は経口組成物として提供され得る種々の形態を使用することができる。例えば、ハードカプセル、ソフトカプセル、サプリメント、チュアブル錠、飲料、粉末飲料、顆粒、フィルム、などが挙げられる。また、食品形態にあっては、上記の形態の他、キャンディー、グミ、ビスケット、クラッカー、クッキー、ゼリー、パンなどの形態にすることもできる。さらに本発明は遺伝子発現調整剤としても利用できる。
実施例により本発明をさらに詳しく説明する。言うまでもなく本発明はこれらに限定されるものではない。なお、特にことわらない場合、[%]は[重量%]を示す。
[実施例1]
下記に示す処方にて常法により1粒250mgの美容用のハードカプセルを製造した。
下記に示す処方にて常法により1粒250mgの美容用のハードカプセルを製造した。
成分 配合量(重量%)
コエンザイムQ10 6.0
αリポ酸 12.0
こんにゃく芋エキス(セラミド3重量%含有) 1.0
セルロース 46.5
ショ糖脂肪酸エステル 3.8
ステアリン酸カルシウム 3.8
二酸化ケイ素 1.5
ゼラチン(皮膜成分) 25.0
酸化チタン(皮膜成分) 0.3
カラメル(皮膜成分) 0.1
(合計) 100.0
コエンザイムQ10 6.0
αリポ酸 12.0
こんにゃく芋エキス(セラミド3重量%含有) 1.0
セルロース 46.5
ショ糖脂肪酸エステル 3.8
ステアリン酸カルシウム 3.8
二酸化ケイ素 1.5
ゼラチン(皮膜成分) 25.0
酸化チタン(皮膜成分) 0.3
カラメル(皮膜成分) 0.1
(合計) 100.0
[試験例1]
実施例1のハードカプセルを8週間、健常な女性3人に1日4粒経口摂取してもらい、摂取前と4週間摂取後、8週間摂取後の上腕内側部分の肌水分量およびTWL(皮膚水分蒸散量)をCute Meter(Integral Corporation社製)により測定した。結果を表1に示す。
実施例1のハードカプセルを8週間、健常な女性3人に1日4粒経口摂取してもらい、摂取前と4週間摂取後、8週間摂取後の上腕内側部分の肌水分量およびTWL(皮膚水分蒸散量)をCute Meter(Integral Corporation社製)により測定した。結果を表1に示す。
表1に示すように、肌の水分量が増加した。またTWLが減少することにより、皮膚に保持された水分の蒸散の減少が見られ、皮膚の保湿力の向上が確認された。
[試験例2]
実施例1のハードカプセルを8週間、健常女性19人に、1日4粒摂取してもらい、摂取前と摂取後の肌状態と体調についてアンケートをした。結果を表2に示す。
実施例1のハードカプセルを8週間、健常女性19人に、1日4粒摂取してもらい、摂取前と摂取後の肌状態と体調についてアンケートをした。結果を表2に示す。
表2に示すように19人中13人において肌状態が少し良くなった以上を回答した。なお、肌状態が悪くなった人、健康障害等の副作用もみられなかった。被験者19人に肌状態の改善内容について具体的にアンケートしたところ、肌がなめらかになった(8人)、シットリした(7人)、洗顔後のツッパリが減った(5人)、ハリが増した(4人)、肌荒れが減った(4人)、化粧ノリがよくなった(4人)、しみが薄くなった(2人)お肌のべたつきがなくなった(1人)、目の下のクマがうすくなった(1人)、との回答を得た。
[試験例3]
サプリメント摂取による含有成分の生体への吸収される度合いは、製剤化技術による違い、剤型による違い、生体の個体差による違いなど様々な原因が知られている。そこで、本発明の食品組成物中のコエンザイムQ10について、生体内に速やかに吸収されているかどうか実験を行った。
実施例1のハードカプセルを14日間、健常男性3人に、1日4粒摂取してもらい、摂取前と摂取中、摂取終了3週間後の血液中コエンザイムQ10量(ng/mL)を測定した。結果を表3に示す。なお、コエンザイムQ10は血液を採取し、HPLC−ECD法により測定した。
サプリメント摂取による含有成分の生体への吸収される度合いは、製剤化技術による違い、剤型による違い、生体の個体差による違いなど様々な原因が知られている。そこで、本発明の食品組成物中のコエンザイムQ10について、生体内に速やかに吸収されているかどうか実験を行った。
実施例1のハードカプセルを14日間、健常男性3人に、1日4粒摂取してもらい、摂取前と摂取中、摂取終了3週間後の血液中コエンザイムQ10量(ng/mL)を測定した。結果を表3に示す。なお、コエンザイムQ10は血液を採取し、HPLC−ECD法により測定した。
表3に示すように、血液のコエンザイムQ10量は、摂取前、摂取終了後よりも摂取中の方が高い値を示した。このことから、本発明によりコエンザイムQ10が体内に速やかに吸収されていることが分かった。
[試験例4]
唾液中のコエンザイムQ10量は肌状態と相関していると考えられる。そこで、本発明の食品組成物が生体に吸収され、生体内の局所へ到達し、唾液中のコエンザイムQ10量が増えているかどうかについて実験を行った。
実施例1のハードカプセルを4週間、健常女性3人に、1日4粒摂取してもらい、摂取前と摂取中、摂取終了2週間後の唾液中のコエンザイムQ10量(ng/mL)を測定した。結果を表4に示す。なお、コエンザイムQ10は唾液を採取し、HPLC−ECD法により測定した。
唾液中のコエンザイムQ10量は肌状態と相関していると考えられる。そこで、本発明の食品組成物が生体に吸収され、生体内の局所へ到達し、唾液中のコエンザイムQ10量が増えているかどうかについて実験を行った。
実施例1のハードカプセルを4週間、健常女性3人に、1日4粒摂取してもらい、摂取前と摂取中、摂取終了2週間後の唾液中のコエンザイムQ10量(ng/mL)を測定した。結果を表4に示す。なお、コエンザイムQ10は唾液を採取し、HPLC−ECD法により測定した。
表4に示すように、唾液のコエンザイムQ10量は、摂取前、摂取終了後よりも摂取中の方が高い値を示した。このことから、本発明によりコエンザイムQ10が体内に速やかに吸収され、体内の局所部位に到達していることが確認された。
[試験例5]
実施例1のハードカプセルを2週間、健常な成人男性3人に1日4粒経口摂取してもらい、摂取前と摂取後に採血をし、遺伝子発現をDNAチップ(日立製作所製、元気チップVer.2)によって測定した。Cy5、Cy3の信号強度が300以上であった1501遺伝子によるクラスタリングを行い、その中からFDR=0.05のt検定で共通変動遺伝子340個を抽出、さらにRatioの平均値が1.5倍以上の37遺伝子によるクラスタリングをした。抽出およびクラスタリングされた37遺伝子を図1〜4に示す。表中Q1〜Q3が各被験者を表し、「Normalized」中の数値が遺伝子発現の量(摂取前を1.0としたときの摂取後の値)である。したがって、図1〜3に示す30の遺伝子がアップレギュレート(1.0より大きい)され、図4に示す7の遺伝子がダウンレギュレート(1.0未満)されている。すなわち、ATP合成に関与する遺伝子群の発現量が増加していること、及び、抗酸化作用に関する遺伝子の発現量が増加していることが分かる。特に、遺伝子発現の増加において著しい向上が見られている。このように本発明は、遺伝子の発現量を増加又は減少させることができ、遺伝子発現調整剤として有用である。一方、抗酸化作用を有するとされる機能性食品を摂取しても抗酸化遺伝子の発現の変化は見られなかった。このことから、一般に抗酸化作用があるといわれる物質であっても、その物質自体の抗酸化力による作用であり、本発明のような遺伝子に影響を与えて身体の抗酸化力を高めるようなものではないことが分かる。以上より、本発明は遺伝子発現を調整させることが確認され、遺伝子の活性化により体内の抗酸化力を向上させることが明らかとなった。
実施例1のハードカプセルを2週間、健常な成人男性3人に1日4粒経口摂取してもらい、摂取前と摂取後に採血をし、遺伝子発現をDNAチップ(日立製作所製、元気チップVer.2)によって測定した。Cy5、Cy3の信号強度が300以上であった1501遺伝子によるクラスタリングを行い、その中からFDR=0.05のt検定で共通変動遺伝子340個を抽出、さらにRatioの平均値が1.5倍以上の37遺伝子によるクラスタリングをした。抽出およびクラスタリングされた37遺伝子を図1〜4に示す。表中Q1〜Q3が各被験者を表し、「Normalized」中の数値が遺伝子発現の量(摂取前を1.0としたときの摂取後の値)である。したがって、図1〜3に示す30の遺伝子がアップレギュレート(1.0より大きい)され、図4に示す7の遺伝子がダウンレギュレート(1.0未満)されている。すなわち、ATP合成に関与する遺伝子群の発現量が増加していること、及び、抗酸化作用に関する遺伝子の発現量が増加していることが分かる。特に、遺伝子発現の増加において著しい向上が見られている。このように本発明は、遺伝子の発現量を増加又は減少させることができ、遺伝子発現調整剤として有用である。一方、抗酸化作用を有するとされる機能性食品を摂取しても抗酸化遺伝子の発現の変化は見られなかった。このことから、一般に抗酸化作用があるといわれる物質であっても、その物質自体の抗酸化力による作用であり、本発明のような遺伝子に影響を与えて身体の抗酸化力を高めるようなものではないことが分かる。以上より、本発明は遺伝子発現を調整させることが確認され、遺伝子の活性化により体内の抗酸化力を向上させることが明らかとなった。
[実施例2] タブレット
成分 配合量(重量%)
コエンザイムQ10 12.0
αリポ酸 6.0
こんにゃく芋エキス(セラミド3重量%含有) 0.5
マルチトール 38.5
乳糖 31.0
ショ糖脂肪酸エステル 5.0
二酸化ケイ素 2.0
ステアリン酸カルシウム 4.0
香料 1.0
(合計) 100.0
成分 配合量(重量%)
コエンザイムQ10 12.0
αリポ酸 6.0
こんにゃく芋エキス(セラミド3重量%含有) 0.5
マルチトール 38.5
乳糖 31.0
ショ糖脂肪酸エステル 5.0
二酸化ケイ素 2.0
ステアリン酸カルシウム 4.0
香料 1.0
(合計) 100.0
[実施例3] 飲料
成分 配合量(重量%)
コエンザイムQ10 0.050
αリポ酸 0.050
こんにゃく芋エキス(セラミド3重量%含有) 0.0075
シリコーン 0.015
ペクチン 0.20
スクラロース 0.30
クエン酸 1.4
硝酸チアミン 0.015
リン酸リボフラビンナトリウム 0.020
塩酸ピリドキシン 0.022
アスコルビン酸 2.76
香料 0.20
水 残部
(合計) 100.0
成分 配合量(重量%)
コエンザイムQ10 0.050
αリポ酸 0.050
こんにゃく芋エキス(セラミド3重量%含有) 0.0075
シリコーン 0.015
ペクチン 0.20
スクラロース 0.30
クエン酸 1.4
硝酸チアミン 0.015
リン酸リボフラビンナトリウム 0.020
塩酸ピリドキシン 0.022
アスコルビン酸 2.76
香料 0.20
水 残部
(合計) 100.0
[実施例4] ソフトカプセル
成分 配合量(重量%)
コエンザイムQ10 0.050
αリポ酸 0.10
こんにゃく芋エキス(セラミド3重量%含有) 0.0075
サフラワー油 33.0
ローヤルゼリー粉末 19.0
ミツロウ 2.8
ゼラチン(皮膜成分) 24.0
グリセリン(皮膜成分) 10.0
デンプン(皮膜成分) 1.8
色素(皮膜成分) 1.8
水 残部
(合計) 100.0
成分 配合量(重量%)
コエンザイムQ10 0.050
αリポ酸 0.10
こんにゃく芋エキス(セラミド3重量%含有) 0.0075
サフラワー油 33.0
ローヤルゼリー粉末 19.0
ミツロウ 2.8
ゼラチン(皮膜成分) 24.0
グリセリン(皮膜成分) 10.0
デンプン(皮膜成分) 1.8
色素(皮膜成分) 1.8
水 残部
(合計) 100.0
Claims (4)
- コエンザイムQ10、αリポ酸及びセラミドを含有する食品組成物。
- 美容食品であることを特徴とする請求項1に記載の食品組成物。
- セラミドがコンニャク芋由来であることを特徴とする請求項1又は2に記載の食品組成物。
- コエンザイムQ10、αリポ酸、セラミドの含有比が重量比で1:0.1〜10:0.001〜1であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載する食品組成物。
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JP2010178736A (ja) * | 2009-01-06 | 2010-08-19 | Zenyaku Kogyo Kk | 肌美容改善剤、抗酸化剤、肌美容改善用組成物、又は美容用飲食品 |
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JP2012231796A (ja) * | 2012-07-30 | 2012-11-29 | Fujifilm Corp | 容器詰飲料 |
JP2014168484A (ja) * | 2014-06-24 | 2014-09-18 | Fujifilm Corp | 容器詰飲料 |
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2006
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