JP2002220189A - 油圧モータ及び油圧ウィンチ及びデッキクレーン - Google Patents

油圧モータ及び油圧ウィンチ及びデッキクレーン

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JP2002220189A
JP2002220189A JP2001015864A JP2001015864A JP2002220189A JP 2002220189 A JP2002220189 A JP 2002220189A JP 2001015864 A JP2001015864 A JP 2001015864A JP 2001015864 A JP2001015864 A JP 2001015864A JP 2002220189 A JP2002220189 A JP 2002220189A
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hydraulic
load
hydraulic motor
winch
piston mechanisms
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JP2001015864A
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Makoto Miyamoto
良 宮本
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で所要設置スペースが小さく、かつ、負
荷に応じて回転速度を可変にできるとともに、高負荷で
の高速巻下が可能な油圧モータと、このこの油圧モータ
を用いた油圧ウィンチと、この油圧ウィンチを用いたデ
ッキクレーンの提供を課題とする。 【解決手段】 油圧モータ26においては、回転軸26
cに対して、その軸線方向にピストン機構26a,26
bを2基、直列位置に配置させ、これらピストン機構2
6a,26bの駆動台数を切換可能とする構成を採用し
た。また、油圧ウィンチ21においては、その油圧モー
タ26を、少なくとも一部がドラム23の内部に収容さ
れた状態で、遊星歯車25を介してドラム23の内部に
接続する構成を採用した。また、デッキクレーンにおい
ては、その巻上ウィンチとして、油圧ウィンチ21を採
用するものとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作動油の供給を受
けて回転駆動する油圧モータと、この油圧モータを用い
た油圧ウィンチと、この油圧ウィンチを用いたデッキク
レーンとに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7及び図8に、従来のデッキクレーン
に備えられている油圧ウィンチの側面図及び部分平面図
をそれぞれ示す。同図に示すように、この従来の油圧ウ
インチ1には、図示されないクレーンのジブ(アーム)
先端より吊り下げられるワイヤーロープ2を周囲に巻き
付ける円柱形状のドラム3と、該ドラム3をその軸体3
a回りに回動可能に軸支するフレーム4と、軸体3aに
同軸に固定されたギヤ5と、該ギヤ5に歯合する一対の
ピニオン6,6と、これらピニオン6,6それぞれを回
転駆動させるべく並列配置された一対の油圧モータ7,
7(ラジアルピストン型)と、巻下・巻上運転を停止し
ている時の各油圧モータ7,7の回転を油圧的に停める
役目、並びに巻下運転時の負荷を受ける役目をすべく、
各油圧モータ7,7のそれぞれに備えられたカウンター
バランス弁8,8(カンバラ弁)と、各油圧モータ7,
7を回転駆動させる際に、これら両方を回転駆動させる
か、もしくはいずれか一方のみを回転駆動させるかを自
動的に選択する自動切換弁9と、ドラム3に対して摩擦
抵抗を加えることによりその回転にブレーキをかけるブ
レーキバンド10及びブレーキシリンダ11とを備えた
概略構成を有している。
【0003】図9に、各油圧モータ7,7を駆動制御す
るための油圧回路(並列固定モータシステム)を示す。
同図において、符号12,12は、各油圧モータ7,7
に対して過剰な油圧が発生した場合に、その作動油をド
レーンラインDrに逃がして過大な作動油が各油圧モー
タ7,7に加わるのを防ぐ一対のリリーフ弁である。ま
た、符号13は、油圧モータ7,7への作動油供給量の
制御と、油圧モータ7,7の回転方向(正回転、逆回
転)の切り換え制御とを行うコントロール弁である。
【0004】また、符号14は、クレーンの旋回運動及
びジブの俯仰動作をさせるための作動油源である旋回俯
仰用ポンプであり、符号15は、前記ワイヤーロープ2
の巻上及び巻下動作を行うべく、各油圧モータ7,7を
回転駆動させる作動油源である巻上用ポンプであり、符
号Tは回路中の油を回収するタンクである。また、符号
16は、負荷が低負荷から中負荷もしくは高負荷になっ
た場合に、旋回俯仰用ポンプ14からの作動油をタンク
Tへと逃がし、油圧モータ7,7の回転速度を落とす役
目をするアンロード弁である。また、符号17は、自動
切換弁9の下流側からの作動油を感知することで重負荷
状態にあることを検出し、誤ってアンロード弁16が閉
じてしまうのを防ぐリモートコントロール弁である。ま
た、符号18は、負荷が明らかに制限圧を越えた場合
に、回路内の油をタンクTに戻すためのリリーフ弁であ
る。
【0005】そして、この油圧回路によれば、被搬送物
を前記ワイヤーロープ2で吊り上げる際に、この被搬送
物の重量が比較的軽い軽負荷である場合には、自動切換
弁9が作動油の供給ルートを同図の実線矢印αに示すル
ートに切り換える。この場合、一対の油圧モータ7,7
のうちの一方に全ての流量が供給されることとなるの
で、この一方の油圧モータ7が高速回転することとな
る。ただし、2台のうちの1台のみでドラム3を回転駆
動するためにトルクが比較的低めとなる。したがい、ド
ラム3は高速回転かつ低トルクで回転駆動することとな
り、被搬送物を高速で吊り上げることができる。
【0006】一方、被搬送物の重量が比較的重い重負荷
である場合には、自動切換弁9が作動油の供給ルート
を、前記実線矢印αの流れに加えて同図の破線矢印βに
も流すように切り換える。この場合、一対の油圧モータ
7,7の両方(紙面左側の油圧モータ7)に流量が分配
供給されることとなるので、2台の油圧モータ7,7で
ドラム3を回転駆動することができ、トルクが比較的高
めとなる。ただし、1台あたりに供給される作動油供給
量は半減するため、回転速度も低速となる。したがい、
ドラム3は低速回転かつ高トルクで回転駆動することと
なり、重い被搬送物を吊り上げることができる。
【0007】以上にワイヤーロープ2の巻上動作につい
て説明したが、続いて、図10を参照しながらワイヤー
ロープ2の巻下動作について以下に説明する。まず、油
圧回路上の油圧は低くなっているため、アンロード弁1
6は閉じたままとなっており、旋回俯仰用ポンプ14及
び巻上用ポンプ15から吐出される作動油は、コントロ
ール弁13へと流れ込む。コントロール弁13は油圧モ
ータ7,7を逆回転させるために切り換えられており、
作動油は符号Aから符号Dへと流れていく(実線矢印γ
参照)。そして、一方(紙面右側)の油圧モータ7に流
れ込んだ作動油は、そのカウンターバランス弁8を通っ
てから他方(紙面左側)の油圧モータ7に流れ込む。さ
らに、この他方の油圧モータ7から流れ出た作動油は、
そのカウンターバランス弁8を通ってから再びコントロ
ール弁13へと流れ込み、そして符号Cから符号Bの方
に流れ出てタンクTに戻される。このような作動油の流
れにより、両油圧モータ7,7が逆回転して前記ワイヤ
ーロープ2が巻下られていく。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記説
明の従来の並列固定モータシステムでは、以下に述べる
問題を有していた。すなわち、1台のドラム3に対して
2台の油圧モータ7,7を設ける関係上、大型となり、
大きな設置スペースが必要であるという問題である。さ
らには、各油圧モータ7,7は、互いに間隔を空けて離
れた状態に並列配置されているので、それぞれの油圧モ
ータ7,7用に配管施工しなければならず、配管構造が
複雑化するという問題も有している。また、設計上の都
合などにより、油圧モータ7,7としてブレーキ付きの
タイプを採用する必要がある場合には、高トルクを確実
に押さえ込むための大型のブレーキを装備する必要が生
じることとなり、やはり、装置の大型化を招来すること
となる。
【0009】また、前記油圧モータ7,7は、供給作動
油一定状態での回転速度が一定となる固定式であり、こ
れらの切り換えによって負荷の増減に対応させる構成と
しているが、この代わりに、装置の小型化等を目的とし
て、回転速度が可変である可変モータを採用することも
考えられる。しかしながら、一般にデッキクレーンでは
過酷な巻下動作(高負荷・高速巻下)を行うため、前記
可変モータではこの過酷な運転動作に対応できないとい
う別の問題を生じることとなる。以上説明のように、従
来の油圧モータでは、小型化と回転速度可変と高負荷で
の高速巻下という3つのニーズを同時に達成することが
困難とされていた。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、小型で所要設置スペースが小さく、かつ、負荷
に応じて回転速度を可変にできるとともに、高負荷での
高速巻下が可能な油圧モータと、このこの油圧モータを
用いた油圧ウィンチと、この油圧ウィンチを用いたデッ
キクレーンの提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために以下の手段を採用した。すなわち、本発明
の請求項1記載の油圧モータは、負荷に接続された回転
軸と、該回転軸を作動油の供給を受けて回転駆動するピ
ストン機構とを備えた油圧モータであり、前記回転軸に
対して、その軸線方向に前記ピストン機構を少なくとも
2基以上、直列位置に配置させ、これらピストン機構の
駆動台数を切換可能としたことを特徴とする。
【0012】上記請求項1記載の油圧モータによれば、
実質的に、従来では分離していた2台の油圧モータを1
台にまとめることに等しく、例えば従来では駆動軸が各
油圧モータ毎の2軸必要であったものが本発明では1軸
で済むなど、部品点数が減ってコンパクト化できるよう
になる。さらには、従来では互いに離間した位置に配置
されていた両油圧モータが、本発明では一体化した実質
的に1台の油圧モータに構成されるので、配管構造を簡
素化でき、配管を確保するための所要スペースが小さく
て済む。さらには、油圧モータに対してブレーキを設け
る場合には、従来では2軸であったために2台の油圧モ
ータそれぞれにブレーキを設ける必要があったが、本発
明では共通の1軸に対して少なくとも1体のブレーキを
設けるだけで済むので、やはり部品点数が減ってコンパ
クト化できるようになる。また、駆動させるピストン機
構の台数を切り換えることにより、回転軸の回転速度を
可変とすることもできる。また、油圧モータとして可変
モータを採用せずとも上述の理由によりコンパクト化す
ることができるので、固定式を採用することができ、高
負荷・高速巻下にも対応することができる。
【0013】請求項2記載の油圧モータは、請求項1記
載の油圧モータにおいて、前記負荷が低負荷,中負荷,
高負荷のいずれであるかに応じて切換運転制御する油圧
回路が備えられ、該油圧回路には、油圧供給源からの作
動油を前記各ピストン機構に分配供給する分配供給ライ
ンと、分配前の前記作動油の一部を前記分配供給ライン
外に逃がすか否かを切り換えるアンロード弁と、該アン
ロード弁を経てから前記各ピストン機構に向かう前記作
動油を前記各ピストン機構のうちのどれに供給するかを
選択切換する切換弁とが備えられていることを特徴とす
る。
【0014】上記請求項2記載の油圧モータによれば、
負荷が低負荷の運転状態から中負荷の運転状態に切り替
わった場合には、低負荷の運転状態で閉じていたアンロ
ード弁を開いて分配供給ライン上の作動油の一部を外部
に逃がし、各ピストン機構に向かう油量を減らして油圧
モータの回転速度を落とすことができる。さらに、負荷
が中負荷の運転状態から高負荷の運転状態に切り替わっ
た場合には、切換弁を操作して各ピストン機構に対して
均等に作動油供給するように切り換える。これにより、
中負荷での運転時よりも多い台数のピストン機構によっ
て共通の回転軸を回転駆動させるので、回転軸の回転ト
ルクを増大させることができる。
【0015】請求項3記載の油圧モータは、請求項1記
載の油圧モータにおいて、前記負荷が低負荷,高負荷の
いずれであるかに応じて切換運転制御する油圧回路が備
えられ、該油圧回路には、油圧供給源からの作動油を前
記各ピストン機構に分配供給する分配供給ラインと、該
分配供給ラインを介して前記各ピストン機構に向かう前
記作動油を前記各ピストン機構のうちのどれに供給する
かを選択切換する切換弁とが備えられていることを特徴
とする。
【0016】上記請求項3記載の油圧モータによれば、
負荷が低負荷の運転状態から高負荷の運転状態に切り替
わった場合には、切換弁を操作して各ピストン機構に対
して均等に作動油供給するように切り換える。これによ
り、低負荷での運転時よりも多い台数のピストン機構に
よって共通の回転軸を回転駆動させるので、回転軸の回
転トルクを増大させることができる。
【0017】請求項4記載の油圧ウィンチは、周囲にワ
イヤーロープを巻き取る円筒形状のドラムと、請求項1
〜3のいずれかに記載の油圧モータとを備えた油圧ウィ
ンチであり、前記油圧モータが、遊星歯車を介して前記
ドラムの内部に接続されていることを特徴とする。上記
請求項4記載の油圧ウィンチによれば、ドラムから油圧
モータに加わる負荷(トルク)を、遊星歯車によって予
め低減させることができる。これにより、遊星歯車を備
えない場合に比較してより小さな容量の油圧モータを採
用することができるようになる。
【0018】請求項5記載のデッキクレーンは、旋回及
び俯仰を行うジブと、該ジブより吊り下げられるワイヤ
ーロープの巻上及び巻下を行う巻上ウィンチとを備えた
デッキクレーンであり、前記巻上ウィンチとして、請求
項4に記載の油圧ウィンチが用いられていることを特徴
とする。上記請求項5記載のデッキクレーンによれば、
請求項3と同様の作用を得ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の油圧モータ及び油圧ウィ
ンチ及びデッキクレーンの一実施形態を図面を参照しな
がら以下に説明するが、本発明がこれのみに限定解釈さ
れるものでないことは勿論である。本実施形態では、本
発明の油圧モータを、旋回及び俯仰を行うジブと、該ジ
ブより吊り下げられるワイヤーロープの巻上及び巻下を
行う巻上ウィンチとを備えたデッキクレーンの、前記巻
上ウインチとして採用する場合を例に説明を行うものと
する。なお、図1は、本実施形態の油圧モータを備えた
油圧ウィンチを示す側面図である。また、図2は、同油
圧モータを駆動制御するための油圧回路図である。
【0020】図1に示すように、本実施形態の油圧ウイ
ンチ21は、図示されないデッキクレーンのジブ(アー
ム)先端より吊り下げられるワイヤーロープ22を周囲
に巻き付ける中空の円筒形状のドラム23と、該ドラム
23をその軸心23a回りに回動可能に軸支するフレー
ム24と、ドラム23の内部に同軸に収容固定された遊
星歯車25と、該遊星歯車25を介してドラム23を回
転駆動させる油圧モータ26(アキシャルピアストン
型)と、巻下・巻上運転を停止している時の油圧モータ
26の回転を油圧的に停める役目、並びに巻下運転時の
負荷を受ける役目をすべく、油圧モータ26の各ピスト
ン機構26a,26bそれぞれに備えられた一対のカウ
ンターバランス弁27,27(カンバラ弁)と、油圧モ
ータ26を回転駆動させる際に、その一対のピストン機
構26a,26bの両方を回転駆動させるか、もしくは
いずれか一方のみを回転駆動させるかを自動的に選択す
る自動切換弁28と、油圧モータ26の軸体26cに対
してブレーキをかけるディスクブレーキ29とを備えて
概略構成されている。
【0021】油圧モータ26は、負荷であるドラム23
に遊星歯車25を介して接続された回転軸26cと、該
回転軸26cを作動油の供給を受けて回転駆動するピス
トン機構26a,26bとを備えた油圧駆動式のモータ
であり、回転軸26cに対して、その軸線方向にピスト
ン機構26a,26bを2基以上、直列位置に配置さ
せ、これらピストン機構26a,26bの駆動台数を1
台もしくは2台に切換可能な構成となっている。なお、
図2にて後述するが、この切換は、前記負荷が低負荷,
中負荷,高負荷のいずれであるかに応じて切換運転制御
するべく、油圧モータ26に装備された油圧回路31に
よって行われる。前記各ピストン機構26a,26b
は、共通のケーシング内に収容されて実質的に一体化さ
れており、作動油供給を受けた場合に、これらの何れか
一方もしくは両方が起動して回転軸26cに対して回転
トルクを付与できるようになっている。また、この油圧
モータ26は、その一部がドラム23の内部空間に収容
された状態で、前記遊星歯車25を介してドラム23の
内部に接続されている。なお、油圧モータ26として
は、本実施形態のように、共通のケーシング内に複数の
ピストン機構を直列状に配置しても良いし、もしくは、
単体の油圧モータを複数台用意して、これらを直列状に
連結して共通の回転軸(1本の回転軸)を回転させるよ
うに構成しても良い。
【0022】図2に示すように、本実施形態の油圧回路
31には、旋回俯仰用ポンプ37及び巻上用ポンプ38
(作動油供給源)と、一対のリリーフ弁32,32と、
前記一対のカウンターバランス弁27,27と、前記コ
ントロール弁33と、リモートコントロール弁35と、
リリーフ弁36と、ドレーンライン39と、油回収タン
ク40と、ディスクブレーキ駆動用作動油供給ライン4
1と、旋回俯仰用ポンプ37及び巻上用ポンプ38から
の作動油を前記各ピストン機構26a,26bに分配供
給する分配供給ライン31Aと、分配前の作動油の一部
を分配供給ライン31A外の油回収タンク40に逃がす
か否かを切り換えるアンロード弁34と、該アンロード
弁34を経てから前記各ピストン機構26a,26bに
向かう作動油を各ピストン機構26a,26bの両方も
しくは片方のいずれかに供給するかを選択切換する前記
自動切換弁28とが備えられている。
【0023】各リリーフ弁32,32は、油圧モータ2
6の各ピストン機構26a,26bに対して過剰な作動
油が流れて来た場合に、その作動油をドレーンライン3
9に逃がして過大な作動油が各ピストン機構26a,2
6bに加わるのを防ぐための安全弁であり、各ピストン
機構26a,26bのそれぞれにつき1台づつが接続さ
れている。各カウンターバランス弁27,27は、上述
のように、巻下・巻上運転を停止している時の油圧モー
タ26の回転を油圧的に停める役目、並びに巻下運転時
の負荷を受ける役目をすべく、油圧モータ26の各ピス
トン機構26a,26bそれぞれに1台づつが備えられ
たバルブである。
【0024】自動切換弁28は、上述のように、油圧モ
ータ26を回転駆動させる際に、その一対のピストン機
構26a,26bの両方を回転駆動させるか、もしくは
いずれか一方のみを回転駆動させるかを自動的に選択す
る切換弁である。そして、この切り換えにより、軽負荷
時には一方のピストン機構26aのみに作動油を供給し
て駆動させ、中負荷時及び高負荷時となった場合には、
両方のピストン機構26a,26bに作動油を分配供給
できるようになっている。コントロール弁33は、油圧
モータ26への作動油供給量の制御と、油圧モータ26
の回転方向(正回転、逆回転)の切り換え制御とを行う
バルブである。すなわち、同図の符号Aと符号Cを接続
するとともに符号Bと符号Dを接続するように切り換え
た場合には、油圧モータ26が正回転し、逆に、符号A
と符号Dを接続するとともに符号Cと符号Bを接続する
ように切り換えた場合には、油圧モータ26が逆回転す
るようになっている。
【0025】アンロード弁34は、負荷が低負荷から中
負荷もしくは高負荷になった場合に、旋回俯仰用ポンプ
37からの作動油をタンク40へと逃がし、油圧ポンプ
26の回転速度を落とす制御弁である。リモートコント
ロール弁35は、自動切換弁28の下流側からの作動油
をライン28aを介して取り入れて感知することで、重
負荷状態にあることを検出し、誤ってアンロード弁34
が閉じてしまうのを防ぐバルブである。
【0026】これについて説明すると、本実施形態の油
圧回路は、低負荷、中負荷、重負荷の3段階に応じて切
り換え可能となっており、低負荷から中負荷への切換が
アンロード弁34でなされ、中負荷から重負荷への切換
が自動切換弁28でなされるように構成されている。そ
して、中負荷から重負荷に切り替わった場合、片方のピ
ストン機構26aのみに供給されていた作動油が両方の
ピストン機構26a,26bに分配供給されるようにな
るので、油圧回路31内の作動油が下がることとなる。
このとき、アンロード弁34は油圧回路31内の作動油
を検知して動作するようにされているため、負荷が低負
荷に切り替わったと誤って判断し、旋回俯仰用ポンプ3
7からタンク40へと逃げる油を閉じるように切り換え
てしまう恐れがある。そこで、リモートコントロール弁
35を装備したことによりこの誤作動を防止することが
可能となっている。すなわち、上述のように自動切換弁
28の下流側に油が流れているか否かを検知し、流れて
いる場合には重負荷状態にあると判断してアンロード弁
34を開いた状態を継続させるのである。
【0027】リリーフ弁36は、負荷が明らかに制限圧
を越えた場合に、回路内の油をタンク40に戻すための
安全弁である。旋回俯仰用ポンプ37は、前記ジブを旋
回動作及び俯仰動作させるための作動油源となる作動油
供給ポンプであり、巻上用ポンプ38は、前記ワイヤー
ロープ22の巻上及び巻下動作を行うべく、油圧モータ
26を回転駆動させる作動油源となる作動油供給ポンプ
である。油回収タンク40は、油圧回路31中の油を回
収するタンクである。ディスクブレーキ駆動用作動油供
給ライン41は、前記ディスクブレーキ29を駆動させ
るための作動油供給源である。
【0028】以上説明の油圧ウィンチ21の巻上動作に
ついて、軽負荷、中負荷、そして重負荷の各運転モード
毎に以下に説明を行う。まず、軽負荷の運転モードにつ
いて説明する。この運転モードでは、油圧回路31内の
油圧が低くなっているのでアンロード弁34が閉じてお
り、旋回俯仰用ポンプ37からタンク40へと通じるラ
インが閉じられている。これにより、巻上用ポンプ38
からの作動油に加えて、旋回俯仰用ポンプ37からの作
動油も油圧モータ26に向かって供給されていく。
【0029】そして、この作動油は、コントロール弁3
3が正回転方向に切り換えられている場合には、実線矢
印100の方向に流れ、自動切換弁28によってその下
流側には流れないようにコントロールされる。そして、
一方のカウンターバランス弁27を経た後の作動油は、
油圧モータ26の一方のピストン機構26aのみに供給
され、前記回転軸26cを回転駆動させる。この場合、
一対のピストン機構26a,26bのうちの一方のピス
トン機構26aに全ての流量が供給されることとなるの
で、油圧モータ26が高速回転することとなる。ただ
し、2基のうちの1基のみでドラム23を回転駆動する
ためにトルクが比較的低めとなる。したがい、ドラム2
3は高速回転かつ低トルクで回転駆動することとなり、
被搬送物を高速で吊り上げることができる。
【0030】次に、中負荷の運転モードについて説明す
る。この運転モードでは、油圧回路31内の油圧が高く
なっているのでアンロード弁34が開き、旋回俯仰用ポ
ンプ37からタンク40へと通じるラインが開かれる。
これにより、旋回俯仰用ポンプ37からの作動油はタン
ク40へと戻されるので、巻上用ポンプ38からの作動
油のみが油圧ポンプ26に向かって供給されていく。
【0031】そして、この作動油は、コントロール弁3
3が正回転方向に切り換えられている場合には、実線矢
印100の方向に流れ、自動切換弁28によってその下
流側には流れないようにコントロールされたままとな
る。そして、一方のカウンターバランス弁27を経た後
の作動油は、油圧モータ26の一方のピストン機構26
aのみに供給され、前記回転軸26cを回転駆動させ
る。この場合、一対のピストン機構26a,26bのう
ちの一方のピストン機構26aに全ての流量が供給され
ることとなる。しかしながら、上述のように旋回俯仰用
ポンプ37からの作動油が来なくなった分だけ油量が低
下しているので、低負荷での運転モードよりは回転速度
が低められ、油圧モータ26が中速回転することとな
る。したがい、ドラム23は中速回転かつ中トルクで回
転駆動することとなり、被搬送物を中速で吊り上げるこ
とができる。
【0032】次に、重負荷の運転モードについて説明す
る。この運転モードでは、油圧回路31内の油圧が高い
ままとなっているのでアンロード弁34が開き、旋回俯
仰用ポンプ37からタンク40へと通じるラインが開か
れたままとなっている。これにより、旋回俯仰用ポンプ
37からの作動油はタンク40へと戻されるので、巻上
用ポンプ38からの作動油のみが油圧ポンプ26に向か
って供給されていく。
【0033】そして、この作動油は、コントロール弁3
3が正回転方向に切り換えられている場合には、矢印1
00の方向と、矢印101の方向とに流れが分岐するよ
うにコントロールされる。そして、一方のカウンターバ
ランス弁27を経た後の作動油は、油圧モータ26の一
方のピストン機構26aに供給され、他方のカウンター
バランス弁27を経た後の作動油は、油圧モータ26の
他方のピストン機構26bに供給される。このようにし
て両方のピストン機構26a,26bに等分に分配供給
された作動油は、これらピストン機構26a,26bに
よって回転軸26cを回転駆動させる。この場合、両方
のピストン機構26a,26bに流量が分配供給される
こととなるので、2基のピストン機構26a,26bで
ドラム23を回転駆動することができ、中負荷での運転
モードよりもトルクが比較的高めとなる。ただし、1基
あたりに供給される作動油供給量は半減するため、回転
速度も低速となる。したがい、ドラム23は低速回転か
つ高トルクで回転駆動することとなり、重い被搬送物を
吊り上げることができる。
【0034】続いて、図3を参照しながら油圧ウィンチ
21の巻下動作についての説明を以下に行う。まず、油
圧回路31上の油圧は低くなっているため、アンロード
弁34は閉じたままとなっており、旋回俯仰用ポンプ3
7及び巻上用ポンプ38から吐出される作動油は、コン
トロール弁33へと流れ込む。コントロール弁33は油
圧モータ26の各ピストン機構26a,26bを逆回転
させるために切り換えられており、作動油は符号Aから
符号Dへと流れていく(矢印201参照)。そして、ピ
ストン機構26bに入った作動油は、カウンターバラン
ス弁27(紙面右側のもの)を通ってから、これから両
ピストン機構26a,26bに向かう作動油の流れに合
流する。一方、ピストン機構26aに入った作動油は、
他方のカウンターバランス弁27(紙面左側のもの)を
通ってからコントロール弁33へと流れ込み、このコン
トロール弁33の符号Cから符号Bを通ってタンク40
へと回収されていく。このような作動油の流れにより、
油圧モータ26が逆回転して前記ワイヤーロープ22が
巻下られていく。
【0035】この油圧回路31の巻下動作においては、
各ピストン機構26a,26bそれぞれにカウンターバ
ランス弁32,32が設けられているため、負荷を両ピ
ストン機構26a,26bで受けることができるように
なっている。したがって、高負荷が加わっている状態で
の巻下運転を行うことが可能となっている。しかも、各
ピストン機構26a,26bの両方に作動油が均等に分
配供給されるため、高速回転させることが可能となって
いる。
【0036】本実施形態の油圧モータ26の特性を図4
に示す。同図において、横軸は油圧モータ26に加わる
負荷(%)を示し、縦軸は油圧モータ26の巻上/巻下
回転速度を示している。なお、縦軸の原点0よりも上方
が巻上運転状態を示し、逆に原点0よりも下方が巻下運
転状態を示している。同図に示すように、巻上運転にお
いては、負荷に応じて巻上速度が3段階に切り替わる
(300%オーバー,200%,100%)。一方、巻
下運転においては、300%オーバーの高速回転で巻下
げることが可能となっている。
【0037】以上説明の本実施形態の油圧モータ26に
よれば、回転軸26cに対して、その軸線方向にピスト
ン機構26a,26bを2基、直列位置に配置させ、こ
れらピストン機構26a,26bの駆動台数を1台また
は2台に切換可能としたことにより、従来の並列配置式
に比較して、下記理由によって小型化が可能となってい
る。すなわち、実質的に従来では分離していた2台の油
圧モータを1台にまとめることに等しく、部品点数が減
ってコンパクト化できるようになる。さらには、配管構
造を簡素化できるので、配管を確保するための所要スペ
ースが小さくて済む。さらには、油圧モータ26に対し
てブレーキを設ける場合には、本実施形態では共通の1
軸である回転軸26cに対して1台のディスクブレーキ
29を設けるだけで済むので、やはり部品点数が減って
コンパクト化できるようになる。また、駆動させるピス
トン機構26a,26bの台数を切り換えることによ
り、回転軸26cの回転速度を可変とすることも可能と
なっている。さらには、この油圧モータ26は、遊星歯
車25と組み合わせて駆動するように構成しているの
で、更に細かい回転速度調整及びトルク調整も可能であ
る。また、油圧モータとして可変モータを採用せずとも
上述の理由によりコンパクト化することができるので、
固定式を採用することができ、高負荷・高速巻下にも対
応することが可能である。以上説明のように、本実施形
態の油圧モータ26は、小型化による所要設置スペース
の節約と、負荷に応じて回転速度を可変にすることと、
高負荷での高速巻下との全てを、同時に達成可能として
いる。
【0038】また、本実施形態のデッキクレーンの油圧
ウィンチ21によれば、その油圧モータ26を、遊星歯
車25を介してドラム23の内部に接続する構成を採用
したことで、比較的少ない容量の油圧モータ26を採用
できるようになり、油圧モータ26の小型化が可能とな
る。さらには、この小型化により、油圧モータ26をド
ラム23内に入り込ませた状態に配置させ、ドラム23
内の空間を油圧モータ26の配置用スペースとして有効
利用できるので、油圧ウィンチ21の小型化も可能とし
ている。また、ディスクブレーキ29を設けるに際し、
ドラム23に加わるトルク(負荷)が遊星歯車25で予
め低くされるので、この低いトルクを押さえ込める小さ
なディスクブレーキ29を採用することができる。この
場合、ディスクブレーキ29を小型化できるので、油圧
モータ26及び油圧ウィンチ21の更なる小型化が可能
となる。
【0039】なお、本実施形態では、ピストン機構は2
6a,26bの2基としたが、これに限らず、3基以上
設けて更に細かく可変調整出来るように構成しても良
い。また、上述のように、単体の油圧モータを2台、も
しくは3台以上用意して、これらを直列状に連結して共
通の回転軸26c(1本の回転軸)を回転させるように
構成しても良い。また、本実施形態では、油圧モータ2
6は、その一部のみがドラム23内に収容されるものと
したがこれに限らず、油圧モータ26の全体を収容する
ように構成しても良く、さらには、完全にドラム23外
の位置に配置するものとしても良い。
【0040】また、本実施形態の油圧モータ26及び油
圧ウィンチ21は、デッキクレーンに用いるものとした
が、これに限らず、その他の用途にも適用可能である。
また、本実施形態の油圧モータ26はアキシャルピスト
ン型としたが、これに限らず、ラジアルピストン型も採
用可能である。しかしながら、アキシャルピストン型の
方がラジアルピストン型よりも小型であるため、アキシ
ャルピストン型を採用するのがより好ましいと言える。
【0041】また、本実施形態では、アンロード弁34
を備えた油圧回路31を例に説明したが、これに限ら
ず、アンロード弁34を装備せず、負荷が低負荷,高負
荷のいずれであるかに応じて切換運転制御する油圧回路
も採用可能である。これについて、図5に示す油圧回路
31’を参照しながら以下に説明する。なお、図5にお
いて、上記実施形態で説明した図2の各構成要素と同一
の構成要素には、同一符号を付し、その説明を省略す
る。この変形例の油圧回路31’には、旋回俯仰用ポン
プ37(油圧供給源)と、一対のリリーフ弁32,32
と、一対のカウンターバランス弁27,27と、コント
ロール弁33と、ドレーンライン39と、油回収タンク
40と、ディスクブレーキ駆動用作動油供給ライン41
と、旋回俯仰用ポンプ37からの作動油を各ピストン機
構26a,26bに分配供給する分配供給ライン31A
と、各ピストン機構26a,26bに向かう作動油を各
ピストン機構26a,26bの両方もしくは片方のいず
れかに供給するかを選択切換する自動切換弁28とが備
えられている。
【0042】この油圧回路31’は、前記油圧回路31
に比較して、前記アンロード弁34を持たず、常に旋回
俯仰用ポンプ37からの作動油を1台のピストン機構2
6aもしくは両方のピストン機構26bに供給すること
で、低速かつ高負荷、高速低負荷の2段階切換運転が可
能としている点が特に異なっている。
【0043】この油圧回路31’を備えた油圧モータ2
6の特性を図6に示す。同図において、横軸は油圧モー
タ26に加わる負荷(%)を示し、縦軸は油圧モータ2
6の巻上/巻下回転速度を示している。なお、縦軸の原
点0よりも上方が巻上運転状態を示し、逆に原点0より
も下方が巻下運転状態を示している。同図に示すよう
に、巻上運転においては、負荷に応じて巻上速度が2段
階に切り替わる。すなわち、負荷0〜40%では200
%の巻上回転速度(高速)、負荷(40〜100%では
100%の巻上回転速度(低速)になる。一方、巻下運
転においては、負荷0〜100%の全領域において、2
00%の高速回転で巻下げることが可能となっている。
【0044】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の油圧モータによ
れば、回転軸に対して、その軸線方向にピストン機構を
少なくとも2基以上、直列位置に配置させ、これらピス
トン機構の駆動台数を切換可能としたことにより、従来
の並列配置式に比較して、下記理由によって小型化が可
能となっている。すなわち、実質的に従来では分離して
いた複数台の油圧モータを1台にまとめることに等し
く、部品点数が減ってコンパクト化できるようになる。
さらには、配管構造を簡素化できるので、配管を確保す
るための所要スペースが小さくて済む。さらには、油圧
モータに対してブレーキを設ける場合には、本発明では
共通の1軸に対して少なくとも1体のブレーキを設ける
だけで済むので、やはり部品点数が減ってコンパクト化
できるようになる。また、駆動させるピストン機構の台
数を切り換えることにより、回転軸の回転速度を可変と
することも可能となっている。さらには、この油圧モー
タを遊星歯車などのギヤ機構と組み合わせて動作させる
ことにより、更に細かい回転速度調整も可能である。ま
た、油圧モータとして可変モータを採用せずとも上述の
理由によりコンパクト化することができるので、固定式
を採用することができ、高負荷・高速巻下にも対応する
ことが可能である。以上説明のように、本発明の油圧モ
ータは、小型化による所要設置スペースの節約と、負荷
に応じて回転速度を可変にすることと、高負荷での高速
巻下との全てを、同時に達成可能としている。
【0045】また、請求項2記載の油圧モータは、前記
負荷が低負荷,中負荷,高負荷のいずれであるかに応じ
て切換運転制御する油圧回路を備えた構成を採用した。
この構成によれば、負荷が低負荷の運転状態から中負荷
の運転状態に切り替わった場合には、低負荷の運転状態
で閉じていたアンロード弁を開いて分配供給ライン上の
作動油の一部を外部に逃がし、各ピストン機構に向かう
油量を減らして油圧モータの回転速度を落とすことが可
能となる。さらに、負荷が中負荷の運転状態から高負荷
の運転状態に切り替わった場合には、切換弁を操作して
各ピストン機構に対して均等に作動油供給するように切
り換える。これにより、中負荷での運転時よりも多い台
数のピストン機構によって共通の回転軸を回転駆動させ
るので、回転軸の回転トルクを増大させることが可能と
なる。
【0046】また、請求項3記載の油圧モータは、前記
負荷が低負荷,高負荷のいずれであるかに応じて切換運
転制御する油圧回路を備えた構成を採用した。この構成
によれば、負荷が低負荷の運転状態から高負荷の運転状
態に切り替わった場合には、切換弁を操作して各ピスト
ン機構に対して均等に作動油供給するように切り換え
る。これにより、低負荷での運転時よりも多い台数のピ
ストン機構によって共通の回転軸を回転駆動させるの
で、回転軸の回転トルクを増大させることが可能とな
る。
【0047】また、請求項4記載の油圧ウィンチによれ
ば、その油圧モータを、遊星歯車を介して接続する構成
を採用したことで、比較的少ない容量の油圧モータを採
用できるようになり、油圧モータの小型化が可能とな
る。また、この油圧モータと遊星歯車との間にブレーキ
を設ける場合には、ドラムに加わるトルク(負荷)が遊
星歯車で予め低くされるので、この低いトルクを押さえ
込める小さなブレーキを採用することができる。この場
合、ブレーキを小型化できるので、油圧モータ及び油圧
ウィンチの更なる小型化が可能となる。
【0048】また、請求項5記載のデッキクレーンによ
れば、請求項3と同様の効果を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の油圧モータを備えた油圧ウィンチの
一実施形態を示す側面図である。
【図2】 同油圧モータを駆動制御するための油圧回路
図である。
【図3】 同油圧回路図であり、巻下運転時の作動油の
流れを示す説明図である。
【図4】 同油圧回路による油圧モータの運転特性を示
す説明図である。
【図5】 同油圧回路の変形例であり、アンロード弁を
装備しない場合の油圧回路図である。
【図6】 同変形例の油圧回路の運転特性を示す説明図
である。
【図7】 従来のデッキクレーンに備えられている油圧
ウィンチの側面図である。
【図8】 同油圧ウィンチの油圧モータ周辺部分を示す
部分平面図である。
【図9】 同油圧モータを駆動させるための油圧回路図
である。
【図10】 同油圧回図であり、巻下運転時の作動油の
流れを示す説明図である。
【符号の説明】
21・・・巻上ウィンチ,油圧ウィンチ 22・・・ワイヤーロープ 23・・・負荷,ドラム 25・・・遊星歯車 26・・・油圧モータ 26a,26b・・・ピストン機構 26c・・・回転軸 28・・・自動切換弁(切換弁) 31・・・油圧回路 31A・・・分配供給ライン 34・・・アンロード弁 37・・・旋回俯仰用ポンプ(作動油供給源)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F15B 11/02 F15B 11/00 H F16H 1/28 11/02 D

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷に接続された回転軸と、該回転軸
    を作動油の供給を受けて回転駆動するピストン機構とを
    備えた油圧モータであり、 前記回転軸に対して、その軸線方向に前記ピストン機構
    を少なくとも2基以上、直列位置に配置させ、これらピ
    ストン機構の駆動台数を切換可能としたことを特徴とす
    る油圧モータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の油圧モータにおいて、 前記負荷が低負荷,中負荷,高負荷のいずれであるかに
    応じて切換運転制御する油圧回路が備えられ、 該油圧回路には、油圧供給源からの作動油を前記各ピス
    トン機構に分配供給する分配供給ラインと、分配前の前
    記作動油の一部を前記分配供給ライン外に逃がすか否か
    を切り換えるアンロード弁と、該アンロード弁を経てか
    ら前記各ピストン機構に向かう前記作動油を前記各ピス
    トン機構のうちのどれに供給するかを選択切換する切換
    弁とが備えられていることを特徴とする油圧モータ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の油圧モータにおいて、 前記負荷が低負荷,高負荷のいずれであるかに応じて切
    換運転制御する油圧回路が備えられ、 該油圧回路には、油圧供給源からの作動油を前記各ピス
    トン機構に分配供給する分配供給ラインと、該分配供給
    ラインを介して前記各ピストン機構に向かう前記作動油
    を前記各ピストン機構のうちのどれに供給するかを選択
    切換する切換弁とが備えられていることを特徴とする油
    圧モータ。
  4. 【請求項4】 周囲にワイヤーロープを巻き取る円筒
    形状のドラムと、請求項1〜3のいずれかに記載の油圧
    モータとを備えた油圧ウィンチであり、 前記油圧モータは、遊星歯車を介して前記ドラムの内部
    に接続されていることを特徴とする油圧ウィンチ。
  5. 【請求項5】 旋回及び俯仰を行うジブと、該ジブよ
    り吊り下げられるワイヤーロープの巻上及び巻下を行う
    巻上ウィンチとを備えたデッキクレーンであり、 前記巻上ウィンチとして、請求項4に記載の油圧ウィン
    チが用いられていることを特徴とするデッキクレーン。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109607401A (zh) * 2018-11-26 2019-04-12 意宁液压股份有限公司 一种自动变速液压绞车
CN111675123A (zh) * 2020-07-16 2020-09-18 徐州徐工随车起重机有限公司 一种紧凑型双级大扭矩液压绞车

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CN109607401A (zh) * 2018-11-26 2019-04-12 意宁液压股份有限公司 一种自动变速液压绞车
CN109607401B (zh) * 2018-11-26 2020-07-07 意宁液压股份有限公司 一种自动变速液压绞车
CN111675123A (zh) * 2020-07-16 2020-09-18 徐州徐工随车起重机有限公司 一种紧凑型双级大扭矩液压绞车

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