JP2002220119A - 配達員現在位置把握システムおよび配達員用送信装置 - Google Patents

配達員現在位置把握システムおよび配達員用送信装置

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JP2002220119A
JP2002220119A JP2001015204A JP2001015204A JP2002220119A JP 2002220119 A JP2002220119 A JP 2002220119A JP 2001015204 A JP2001015204 A JP 2001015204A JP 2001015204 A JP2001015204 A JP 2001015204A JP 2002220119 A JP2002220119 A JP 2002220119A
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JP2001015204A
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English (en)
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Tomoaki Nakao
友昭 中尾
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピザなどの食品配達業における配達管理を
容易にし、配達業務を効率化する。 【解決手段】 配達情報を入力する手段18と、配達
情報を記録する手段12と、地理情報を記録した記録媒
体14と、記録媒体から地理情報を再生する手段13
と、配達員の現在位置を求める手段2と、配達員の現在
位置を発信する手段3と、送信された配達員の現在位置
を受信する手段11とを備える。配達員用の送信装置
を、配達員の現在位置を求める手段2と、配達員の現在
位置を発信する手段3と、緊急通報を行う緊急通報手段
2と、該緊急通報手段を作動させる非常ボタン4とによ
り構成する。 【効果】 店舗等の管理者側で配達の状況を確実に把
握して配達計画の策定を効果的に行い業務の効率向上を
可能にする。また、配達中の配達員の現在位置把握と安
全管理を行うことができ事故などを最小限に防ぐことが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピザ屋などの食品
配達業等における配達員の現在位置把握を行い、配達の
効率的な計画を支援し、業務効率向上を目的としたシス
テムおよび該システムに好適な配達員用送信装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ピザ屋のような食品配達業務が盛
んに行われており、それらの配達員の効率的な配達計画
と業務運用は重要な課題となっている。従来は配達員が
配達を行う際、コンピュータなどの端末上で出発の手続
きを行い、出発時間情報をデータベースへ入力し、帰店
時にまた帰店の手続きを行い帰店時間情報をデータベー
スへ登録することにより配達時間の算出や以降の配達予
定時間の算出を行い配達の管理を行っている。そのた
め、データベースに登録された配達員の出発時間と帰店
時間情報から管理者の経験により配達計画を作成し、適
正温度の商品を提供するために商品の料理時期を調整し
ている。また、先行技術として特開平8−115497
号公報では集配業務を支援するシステムが提案されてい
る。この先行技術は、ナビゲータ装置とICカードを用
い集配データを得るとともに集配状況情報を入力・管理
し、地理情報における地図と集配データにおける集配場
所と現在位置と集配状況とを配達車両に搭載しているデ
ィスプレイ上に連動表示するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術におい
て、データベースに登録された配達員の出発時間と帰店
時間情報から管理者の経験により配達計画を行い、商品
の料理時期を調整するため、管理者ごとの判断に頼る部
分が多く管理者は多くの経験を必要とする。管理者の経
験からの判断に頼る部分が多いため、交通渋滞情報・気
象情報による正確な予想配達時間(配達予定時間・帰店
予定時間)の算出は困難であり、判断ミスなどによる業
務への影響も大きいものであった。また、配達員の出発
から帰店までの間の状況をデータベースに登録された配
達員の出発時間と帰店時間情報から判断することは困難
であり、商品購入者からの配達に対する問い合わせがあ
った際、商品が未配達(店舗で商品を料理中の状態)の
場合には商品購入者に対し正確な対応が可能であるが商
品を配達中の場合には商品購入者に対し正確な対応がで
きなかった。その他に、経験不足な配達員が道に迷って
しまった場合や配達員が交通事故などにより移動不能に
なった場合、配達員が現在位置を把握することは非常に
困難であり、店舗側から適切な指示をすることは難しい
という問題がある。前記した先行技術では、配達車両に
ナビゲータ−装置を搭載することにより配達員が道に迷
うなどの事態は避けることはできるが、店舗(本部)等
の管理場所での配達情報の確認はリアルタイムでは行わ
れないものであり、従来技術と同様に配達計画は管理者
の判断に頼らざるを得ない。
【0004】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであり、店舗等の管理側で配達の状況を容易に
把握して配達計画の策定を効果的に行い業務の効率向上
を可能にする配達員現在位置把握システムおよび配達員
用送信装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の配達員現在位置把握システムのうち請求項1の
発明は、配達情報を入力する手段と、該配達情報を記録
する手段と、地理情報を記録した記録媒体と、該記録媒
体から地理情報を再生する手段と、配達員の現在位置を
求める手段と、配達員の現在位置を発信する手段と、送
信された配達員の現在位置を受信する手段とを備えてい
ることを特徴とする。
【0006】請求項2の発明の配達員現在位置把握シス
テムは、請求項1の発明において、前記配達情報は、配
達の注文があった場合の配達場所・注文内容またはこれ
らを含むものであることを特徴とする。
【0007】請求項3の発明の配達員現在位置把握シス
テムは、請求項1または2の発明において、再生された
地理情報とともに配達場所と配達員の現在位置をディス
プレイ上に連動表示させる手段を備えていることを特徴
とする。
【0008】請求項4の発明の配達員現在位置把握シス
テムは、請求項3の発明において、交通情報及び/又は
気象情報を受信する手段を備えており、前記のディスプ
レイ上に連動表示させる手段は、地理情報、配達場所及
び配達員の現在位置に加えて、交通情報及び/又は気象
情報をディスプレイに連動表示させることができるもの
であることを特徴とする。
【0009】請求項5の発明の配達員現在位置把握シス
テムは、請求項1〜4のいずれかの発明において、配達
員の出発時間および帰店時間を入力する手段を備えてい
ることを特徴とする。
【0010】請求項6の発明の配達員現在位置把握シス
テムは、請求項1〜5のいずれかの発明において、再生
された地理情報を基に配達員の現在位置と配達員の走行
方向と配達場所の関係とに基づいて配達予定時間・帰店
予定時間を算出する手段を備えていることを特徴とす
る。
【0011】請求項7の発明の配達員現在位置把握シス
テムは、請求項6の発明において、配達時間に関する過
去の実績を登録するデータベースを備えており、前記の
配達予定時間・帰店予定時間を算出する手段は、該デー
タベースから取り出した過去の実績と交通情報及び/又
は気象情報とを演算の要素に含めて配達予定時間・帰店
予定時間を算出するものであることを特徴とする。
【0012】請求項8の発明の配達員現在位置把握シス
テムは、請求項6または7のいずれかの発明において、
帰店予定時間が設定した時間になると、次に料理すべき
注文を知らせる手段を有することを特徴とする。
【0013】請求項9の発明の配達員現在位置把握シス
テムは、請求項1〜8のいずれかの発明において、配達
員が交通事故にあった場合や何らかのトラブルがあった
場合に店舗に緊急通報を行う緊急通報手段と、該緊急通
報を受信する手段と、受信した緊急通報に基づいて緊急
事態の発生を知らせる手段とを備えていることを特徴と
する。
【0014】請求項10の発明の配達員用送信装置は、
配達員とともに移動して、配達員の現在位置を求める手
段と、配達員の現在位置を発信する手段と、管理場所に
緊急通報を行う緊急通報手段と、該緊急通報手段を作動
させる非常ボタンとを備えていることを特徴とする。
【0015】請求項1の発明によれば、コンピュータ端
末サーバーに接続された入力装置、記録装置や記録媒体
等によって配達場所等を含む配達情報と地理情報とが得
られ、配達員の現在位置が求められて発信装置等から送
信され、コンピュータ端末サーバーに接続された受信装
置等によって受信される。これにより、配達情報、地理
情報と関連付けて配達員の現在位置を店舗等で容易に把
握することができ、配達状況の把握、配達計画の作成を
確実かつ効率的に行うことができる。上記により把握さ
れる配達員は1名でも2名以上でもよく、本発明として
はその数が特に限定されるものではない。配達情報は配
達に必要な情報であり、請求項2に記載されるように通
常は配達の注文があった場合の配達場所や注文内容、ま
たはこれらを含む情報からなり、配達注文に基づいて入
力される。配達情報の入力は、通常は店舗側で上記入力
装置等を介して人手により行われるが、インターネット
等を通して注文者側で入力するものであってもよい。ま
た、記録手段に記録される配達情報は全てが入力に依り
得られたものでもよく、またその他の手段により得られ
たものを含むものであってもよい。例えば、電話番号と
住所とが関連付けられたデータベースを備える場合や過
去に配達経験があり、配達履歴によって顧客番号等と住
所とが関連付けられたデータベースを備えているような
場合などは、電話番号や顧客番号を配達情報として入力
し、これに基づいて上記データベースから取り出された
住所等の情報とともに記録するものであってもよい。記
録された配達情報は必要に応じてこれを取り出す手段に
よって取り出され、ディスプレイに表示する手段により
ディスプレイに示すことができる。
【0016】上記の地理情報はDVD、CD−ROM等
の適宜の記録媒体に記録されており、再生する手段によ
り、必要に応じて、または常時再生されることになる。
なお、本発明としては記録媒体の種別は特に限定される
ものではない。地理情報は、DVDドライブやCD−R
OMドライブ等により読み出され、これを情報として使
用できるように処理するコンピュータ等により再生され
る。再生手段は、これらドライブとコンピュータ等によ
り構成させる。再生された地理情報は、後述するように
ディスプレイへの表示や、配達・帰宅予定時間の算出等
に用いられる。配達員の現在位置を求める手段として
は、通常はGPS(Global PositioningSystem)を利用
した位置検出装置が用いられる。GPSでは、3つ以上
の衛星が発する信号を受信してその距離を計測すること
で平面上の位置を検出するものであり、これにより配達
員の現在位置を正確に検出することができる。なお、本
発明としては位置を求める手段が上記GPSに限定され
るものではなく、PHSや無線網を利用して位置検出を
行うものであってもよく、本発明としては位置の検出が
可能である限りは特定の方法、装置に限定されるもので
はない。上記により得られた現在位置の情報を発信する
手段としては無線装置や携帯電話、PHS等を用いるこ
とができ、情報は常時または随時発信される。発信され
た情報を受信する手段としては、無線装置で直接に上記
情報を含む電波を受信してもよく、携帯電話、PHS等
を介して受信するものであってもよく、また、無線での
伝送手段を介した後に有線で送られる情報を受信するも
のであってもよい。
【0017】請求項3の発明では、上記地理情報、配達
場所、配達員の現在位置とが連動してコンピュータ端末
サーバー等に接続されたディスプレイに画像または文字
もしくはこれらの組み合わせにより表示されることにな
り、配達状況を視覚によって容易に把握することができ
る。請求項4の発明では、交通情報、気象情報の一方ま
たは両方が受信され、上記にディスプレイにこれら交通
情報、気象情報の一方または両方が連動して表示される
ことになり、配達経路における状況を容易に把握するこ
とができ、必要によってはこれら情報を参考にして配達
員に配達経路を指示することができる。交通情報として
は交通局から発せられる渋滞情報や交通規制等が挙げら
れ、気象情報としては気象庁から発せられる天候や気
温、風向に関する情報が挙げられる。
【0018】請求項5の発明では、配達員は、コンピュ
ータ端末サーバー等に接続された入力装置等を介して配
達の出発時に出発時間を入力し、配達から帰った到着時
に帰店時間を入力することになる。これらの入力データ
は、後述する配達に関する過去の実績データとして利用
することができ、該実績データはコンピュータ端末サー
バー等に接続されたデータベースに登録される。
【0019】請求項6の発明では、再生された地理情報
を基に配達員の現在位置と配達員の走行方向と配達場所
を演算の要素として配達予定時間、帰店予定時間が算出
されることになる。この算出手段としてはコンピュータ
端末サーバーを利用することができる。算出手段では地
理情報に基づいて予定配達経路を求めることができ、該
経路上において、後述する予定時間を算出することがで
きる。該予定配達経路は算出手段を利用して出発に際し
求めておくのが望ましく、さらには、配達員の移動に伴
って必要に応じて(配達員が予定経路を外れた場合等)
修正するのが望ましい。配達経路は、最短距離の経路や
最短時間で移動できる経路等を探索することを条件に求
めることができる。予定配達経路は配達に際しディスプ
レイに表示する等して配達員に示してもよく、また、配
達経路を印刷したペーパとして配達員に与えてもよく、
さらには、配達車両に送信して配達車両に備えたディス
プレイに表示されるようにすることもできる。配達員の
走行方向は、配達員の現在位置の変化により知ることが
でき、その変化により配達場所に向かっているか、出発
場所に向かっているかを判定することができる。配達場
所に向かっているときには配達予定時間、またはこれに
加えて帰店予定時間を算出し、出発場所に向かっている
ときには帰店予定時間を算出するものであればよい。
【0020】配達・帰宅予定時間の算出においては、前
記した予定配達経路上で上記の走行方向に基づいて現在
位置と配達場所または出発場所との間の移動必要距離を
求め、該距離と配達者の想定移動速度とから所要時間や
到達時刻を算出することができる。上記した予定時間
は、配達員の移動に従って随時算出するのが望ましく、
これにより予定時間の確実性を増すことができる。算出
された予定時間は、ディスプレイに表示する手段によっ
てコンピュータ端末サーバー等に接続されたディスプレ
イに表示することができ、また、次の料理の計画に利用
することができる。
【0021】請求項7の発明では、上記算出に際し、さ
らに過去の配達実績と交通情報及び/又は気象情報とを
演算の要素に含む。過去の配達実績としては、配達の平
均時間(地域ごとや所定の配達距離に対するもの等)
や、配達員毎の実績(移動速度や配達員の中での相対的
な配達能力等)等が挙げられる。また、上記交通情報や
気象情報により得られる道路の渋滞や気象条件に関連付
けられた配達時間や配達移動速度を配達実績として含む
こともできる。これらの配達実績はデータベースに登録
され、必要なデータが適宜取り出されて上記算出に利用
される。これにより予定時間の確実性を増すことができ
る。また、交通情報、気象情報は、配達時間に影響のあ
る事項について、上記予定時間の算出に際し、影響度を
考慮して演算の要素とすることができる。例えば、渋滞
や交通規制等の情報、風雨等の情報に基づいて配達時間
への影響度を加味して予定時間を算出する。例えば、渋
滞の程度や風雨の状況に従って移動速度を定めたり、移
動速度を加減したり、移動速度に所定の比率を乗ずるこ
とにより補正したりすることができる。また、上記の過
去の実績に、交通情報や気象情報に関連付けたデータが
登録されている場合には、現状の交通情報や気象情報に
基づいて、これら情報に関連付けられた過去の実績を読
み出し、当該実績を演算の要素に含めて予定時間の算出
を行うことができる。
【0022】請求項8の発明では、上記の帰店予定時間
が設定した時間になると次ぎに料理すべき注文を知るこ
とができる。設定時間は、次の料理に要する時間を考慮
する等して定めることができ、例えば帰店予定時間と現
時間との時間差という形で設定することができる。時間
の設定は、例えばコンピュータ端末サーバー等を設定手
段として利用することができ、また、料理内容に従って
予め時間を設定し、該時間と料理内容とを関連付けてデ
ータベースに登録しておき、必要に応じて次に料理すべ
き注文内容に従って登録した時間を読み出すことにより
設定時間を定めることができる。次に料理すべき注文を
知らせる手段では、ディスプレイに次に料理すべき注文
内容を表示したり、アラームを鳴らす等により次の料理
実行を促すことができ、これらを組み合わせたものであ
ってもよい。上記の注文を知らせる手段としてはコンピ
ュータ端末サーバーを利用することができ、上記ディス
プレイやアラームはこのコンピュータ端末サーバに接続
されたものを使用することができる。上記のディスプレ
イやアラームはキッチンに設置されるものとすれば、次
の料理を的確な時期に速やかに開始することができる。
この発明によれば、調理食品の配達業務における効率が
顕著に向上する。
【0023】請求項9の発明では、配達員に交通事故や
車両の故障等が発生した際に、緊急通報がなされ、該通
報がコンピュータ端末サーバー等に接続された受信装置
で受信され、コンピュータ端末サーバに接続されたディ
スプレイに非常事態の発生を表示したり、アラームを鳴
らしたりして非常事態が発生したことを店舗等で知るこ
とができる。これにより店舗側では、代車の手配、再配
達、車両の回収等の適切な対応を速やかに行うことが可
能になる。上記の緊急通報では非常事態の発生の事実だ
けではなく、非常事態の内容を含めて通報できるものが
望ましい。
【0024】請求項10の発明では、配達員の現在位置
が求められ、店舗等で受信するべく発信される。また、
非常ボタンを備えており、緊急通報を店舗等に行うこと
ができる。店舗等では、緊急通報がなされた場合にも現
在位置が得られており、的確な対応を可能にする。上記
非常ボタンは、非常事態の内容によって通報内容を変え
ることができるように非常事態の内容毎に対応する複数
のものを備えたものとすることもできる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の配達員現在
位置把握システム全体の構成図である。同図において1
は配達車両であり、2はナビゲーター装置、3は配達員
の現在位置および緊急通報を発信する手段である発信装
置、4は緊急通報を開始するための非常ボタンであり、
これらナビゲータ装置2、発信装置3、非常ボタン4に
よって配達員用送信装置が構成されている。10は店舗
を示し、該店舗10内には、配達員の現在位置および緊
急通報を受信する手段である受信装置11、コンピュー
タ端末サーバー12、過去の配達実績、配達情報等が記
録されたデータベース13、地理情報を記録した記録媒
体であるDVD地図情報14、ディスプレイA15、デ
ィスプレイB16、スピーカー17、入力装置18が設
置されている。なお、ディスプレイA15、ディスプレ
イB16については、ディスプレイA15をカウンタ
ー、ディスプレイB15をキッチンに配置する等して表
示の効率化を図る。なお配達車両1と店舗10内の受信
装置11とは無線通信網6を介し接続されている。該受
信装置11は、複数の配達車両から発信される配達員の
現在位置および緊急通報を識別して受信することができ
る。また店舗10内のコンピュータ端末サーバー12は
受信装置として機能して有線通信網7を介して交通局
8、気象庁9に接続され、これにより店舗10は交通局
8から各配達エリアの道路情報を、気象庁9から各配達
エリアの気象情報を入手可能となっている。有線通信網
としては、公衆電話網、インターネットなどのコンピュ
ータネットワークが用いられる。また入手する道路情報
としては、渋滞情報や、事故或いは道路工事などによる
交通規制の情報があり、気象情報としては、気温、天
候、風向きの情報がある。
【0026】上記ナビゲーター装置2には、配達員の現
在位置を求める手段である、GPSを利用した位置検出
装置が搭載してあり、配達車両1、すなわち配達員の平
面上の位置を検出する。また、ナビゲーター装置2は、
上記発信装置3を介して緊急通報を行うための緊急通報
手段としての機能も備えている。このナビゲータ装置
は、配達車両が移動する際の支援となる経路案内表示部
を有するものであってもよく、またこれを有しないもの
であってもよい。店舗10内における構成としては、ま
ず配達車両1の発信装置3より発信された配達車両1の
現在位置情報を受信装置11で受信する。また、データ
ベース13に記録されている過去の配達実績に関する情
報とDVD地図情報14に登録されている地図情報、交
通局8から入手した交通情報、気象庁9から入手した気
象情報に基づいてコンピュータ端末サーバー12を用い
配達予定時間や帰店予定時間を算出し、配達員の現在位
置情報や地図情報、配達予定時間、帰店予定時間などを
ディスプレイA15に随時表示する。また、下記に述べ
る一定条件を満たすとスピーカー17より音を鳴らすと
共に、次に配達するべき注文内容や緊急情報をキッチン
等に配置したディスプレイB16に表示する。
【0027】図2は本発明のコンピュータ端末サーバー
12の処理内容を具体的且つ機能的に示した概念図であ
る。まず事前にコンピュータ端末サーバー12に接続さ
れた入力装置18により帰店時設定時間と注文・配達場
所などの情報を入力し(S20、S21)、これら情報
をデータベース13に記録する。また、この際には配達
員に関する情報(氏名等の識別のためのもの)も合わせ
て記録する。ここで、帰店時設定時間とはコンピュータ
端末サーバー12により算出された帰店予定時間と現在
の時間との時間差がどれだけ以内になった場合にアラー
ムを鳴らす等をして次の料理開始を指示するための時間
である。配達員が出発する際、出発時間入力を行う(S
23)。出発時間入力が行われると、現在位置、交通情
報としての渋滞情報、気象情報の受信がなされ(S2
4)、前述した各種情報がデータベース13から取り出
され、該情報に基づき配達予定時間(配達前)、帰店予
定時間が計算され(S25)、同じくディスプレイA1
5に配達員の現在位置や地図情報、配達予定時間(配達
前)、帰店予定時間などが表示される(S26)。
【0028】上記した配達予定時間、帰店予定時間を算
出する手順(S25)の一例を図3に基づいて具体的に
説明する。先ず、店舗の場所、配達員の現在位置、配達
場所の位置関係から必要な地図情報をDVDから読み出
して再生する。この再生された地図情報と店舗の場所、
配達員の現在位置、配達場所の位置関係から配達員が移
動すべき配達経路(配達場所への往路および店舗への復
路を含む)が策定される。また、この処理(S25)が
繰り返される際にはこの配達経路の修正がなされる(S
251)。次いで、前記により得られる配達員の現在位
置の変化と、策定された配達経路との関係から配達員が
配達途中であるか、帰店途中であるかを判定する(S2
52)。この判定に基づき前記の配達経路のうち、配達
予定時間、帰店予定時間を算出するのに必要な算出用経
路区間が特定される(S253)。
【0029】次いで、前記ステップS24で得た渋滞情
報を基にデータベース13から、渋滞情報に関連付けた
過去の配達時間に関する実績データを読み出す(S25
4)。具体的には、データベース13には、渋滞の程度
(順調、小渋滞、中渋滞、大渋滞)によって過去の配達
に際し配達員の平均移動速度がいくつであったかが記録
されており、例えば順調状態で20km/時、小渋滞で
15km/時、中渋滞で12km/時、大渋滞で10k
m/時に設定されている。したがって、前記渋滞情報を
基にこれら平均移動速度が読み出される。なお、渋滞情
報は、経路上における一部区間を対象として得られる場
合もあり、また、配達経路で複数区間毎に渋滞情報が複
数得られる場合もあり、それらの複数の渋滞情報は互い
に異なるものであってもよい。
【0030】次に、前記ステップS24で得た気象情報
を基にデータベース13から、気象情報に関連付けた過
去の配達時間に関する実績データを読み出す(S25
5)。具体的には、データベース13には、気象条件
(晴れ又は曇り、小雨、中程度の雨、大雨)によって過
去の配達に際し配達員の平均移動速度に対する影響(移
動速度の減少量)が記録されており、例えば晴れ又は曇
りは影響なし、小雨で−1.5km/時、中程度の雨で
−3km/時、大雨で−5km/時に設定されている。
したがって、前記気象情報を基にこれら平均移動速度に
対する影響度が読み出される。
【0031】次に、配達員個別の過去の配達実績を得
る。配達員に関する情報は、事前登録の際に行われてお
り、該情報に基づいて配達員個別の過去実績をデータベ
ース13から読み出す(S256)。具体的には、デー
タベース13には、配達員毎に過去の配達に基づいて配
達能力の評価が行われており(後述するS32)、平均
移動速度に対する相対評価(例えば102%、98%の
ように)が記録されている。
【0032】上記により読み出された過去の配達実績に
基づいて配達経路を必要な区間に見立て(渋滞情報が区
間別にある場合)、その区間での移動所要時間を算出
し、これを合算して目的地までの移動所要時間を得る
(S257)。例えば、現在位置から配達場所までは3
kmで、配達場所から店舗までは4kmであるとする。
交通情報では、一部区間(道程1km)で小渋滞が発生
し、その他では順調な状態にあり、気象情報は晴天、配
達員の能力は95%であるとする。この条件では配達場
所までの所要時間は、(2km/20km×60分+1
km/15km×60分)/0.95、すなわち、約1
0分31秒となる。また、配達場所から帰店までの所要
時間は、(3km/20km×60分+1km/15k
m×60分)/0.95すなわち約13分40秒とな
る。
【0033】上記により移動所要時間を算出すると、現
時間にこれを加算することにより予定配達時間が得られ
る。現時間が2時30分であるとすると、予定配達時間
は約2時40分31秒となる。一方、予定帰店時間に関
しては、移動所要時間の他に、配達場所での配達時間を
加算する必要があり、この場合これを5分とすると、予
定帰店時間は約2時59分11秒となる(S258)。
上記により得られた予定配達時間と予定帰店時間とは図
5に示すディスプレイA15およびディスプレイB16
に表示される(S26)。
【0034】そして、上記により算出された予定帰店時
間と現在の時刻の差が帰店時設定時間以内(例えば10
分以内)になった否かを判定し(S27)、否(設定時
間超)の場合は、S24に戻りS24〜S27の上記処
理を繰り返す。上記判定において条件を満たした場合
(設定時間以内)は次のステップに移り、スピーカ17
を通してアラームを鳴らし(S28)、次に配達するべ
き注文内容をデータベース13から取り出し(S2
9)、ディスプレイB16に配達予定者や注文内容を表
示する(S30)。最後に配達員が帰店した際は、入力
装置18を介して帰店時間入力を行う(S31)。この
入力と当初に算出された予定帰店時間との関係から配達
員における配達能力を評価する。例えば、所要時間が3
0分と算出されていた場合、実際には33分を要した場
合には、配達能力を90%と評価する。上記配達に際し
ての平均移動速度は、渋滞情報、気象情報と関連付け、
配達実績データとしてデータベース13に記録する(S
32)。また、データベース13に既に記録されてい
る、渋滞情報に関連付けた過去の配達実績や、気象情報
に関連付けた過去の配達実績に対し、今回の配達実績を
加えて修正を行う。
【0035】次に、図4は本発明の配達員用発信装置の
処理内容を具体的且つ機能的に示した概念図である。配
達員が店舗を出発した時点から衛星5より現在位置情報
取得が行われ、同時に現在の時間が取得される(S4
0)。取得した情報と車速センサ43からの情報により
現在位置情報補正が行われ(S41)、正確な現在位置
が算出される。そして、現在位置情報・現在の時間など
が発信装置3を介して発信が行われ(S42)、店舗へ
情報が到達する。尚、非常ボタン4の押下が行われた場
合(S44)は、現在位置の発信に際し、無条件で現在
位置情報・現在時間に加えて非常通知などが発信装置3
を介して発信が行われ(S42)、店舗へ緊急通報がな
される。
【0036】図5は本発明において、地図上に配達先及
び現在位置のプロットが表示された状態のディスプレイ
の表示画面を示す説明図である。配達車両より発信され
た現在位置より現在位置が存在する一定範囲の地図をD
VD地図情報14から読み出し、この地図を図5に示す
ように、表示部50上に表示するとともに、前記で求め
た現在位置を△マークによって表示部50上の地図に重
ねて時々刻々表示するようになっている。更に、渋滞情
報や気象情報、配達予定時間、帰店予定時間、配達場所
といった文字情報を表示部50上に表示する。図5では
現在位置51、配達場所52、渋滞情報53が表示され
ている。
【0037】図6は本発明において、次に配達するべき
物件があった場合の注文内容が表示された状態のディス
プレイの表示画面を示す説明図である。帰店予定時間と
現在の時間の差が帰店時間設定情報以内になった場合、
スピーカー17よりアラームを鳴らし、次に配達するべ
き注文内容や配達予定者、配達場所、配達予定者の帰店
予定時間などの情報を表示部60に表示するようになっ
ている。キッチンでは、表示された注文内容に従って速
やかに次の料理を行うことができ、管理者等は次の配達
を的確に指示することができる。
【0038】図7は、配達員を複数管理する場合の表示
画面である。上記実施形態の説明では、一人の配達員に
ついて現在位置を把握している状況について説明した
が、本発明では同時に複数の配達員の現在位置を把握し
て管理することができる。その場合、配達員毎に配達車
両1を有しており、各配達車両1にはそれぞれ配達員用
送信装置を構成するナビゲータ装置2、発信装置3、非
常ボタン4を備えている。一方、店舗側では、図1に示
す構成と同様の装置を備えており、受信装置11では、
複数の配達車両から送信された信号を識別して受信す
る。コンピュータ端末サーバ12では、それぞれの配達
員用送信装置から送信される信号に基づき、上記実施形
態と同様に現在位置が把握され、図2、3に示すように
配達予定時間及び帰店予定時間の算出、帰店予定時間の
判定がなされる。図7の表示画面70では、各配達員毎
に配達内容や配達状況等が示されており、上記により算
出された予定時間の表示もなされる。図7の表示情報の
うち、No.1、2は配達中、No.3は帰店中であ
り、No.4は料理された注文商品を積み込んでいる状
態にある。また、No.3では、帰店予定時間が予め設
定しておいた帰店時設定時間(この場合10分)以内に
なり、帰店予定時間表示が反転している。この状態にな
ると、前記実施形態の説明と同様に、スピーカ17を通
してアラームを鳴らし(S28)、次に配達するべき注
文内容をデータベース13から取り出し(S29)、デ
ィスプレイB16に配達予定者や注文内容を表示する
(S30)。また、配達員個別の現在位置を地図情報と
ともに把握したい場合には、番号入力や図7の表示画面
で、該当配達員の情報表示部でマウスをクリックするな
どして図3の表示画面を表示できるようにすることがで
きる。複数の配達員を管理している場合、最先に帰店す
る配達員を対象として帰店予定時間判定を行い次に料理
すべき注文内容を知らせるようにすることができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明の配達員現在
位置把握システムによれば、配達員の現在位置、配達状
況を管理側で確実かつ正確に把握することができ、管理
者は多くの経験を積むことなく配達の効率的な計画を立
てることができ、業務効率を向上することができる。ま
た、配達中の配達員の現在位置把握と安全管理を行うこ
とができ、事故などを最小限に防ぐことができる。また
本発明の配達員用送信装置は、上記システムに好適な装
置として、現在位置、緊急通報を発信することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における配達員現在位置
把握システムの構成図である。
【図2】 同じくコンピュータ端末サーバーの処理内
容を具体的且つ機能的に示した概念図である。
【図3】 同じく配達・帰店予定時間の算出処理内容
を具体的に示すフローチャートである。
【図4】 同じく配達員用送信装置の処理内容を具体
的且つ機能的に示した概念図である。
【図5】 同じく地図上に配達先及び現在位置のプロ
ットが表示された状態の表示画面を示す説明図である。
【図6】 同じく次に配達するべき物件があった場合
の注文内容が表示された状態の表示画面を示す説明図で
ある。
【図7】 同じく複数の配達員の配達状況等が表示さ
れた表示画面を示す説明図である。
【符号の説明】
1 配達車両 2 ナビゲーター装置 3 発信装置 4 非常ボタン 5 人工衛星 6 無線通信網 7 有線通信網 10 店舗 11 受信装置 12 コンピュータ端末サーバー 13 データベース 14 DVD地図情報 15 ディスプレイA 16 ディスプレイB 17 スピーカー

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配達情報を入力する手段と、該配達情報
    を記録する手段と、地理情報を記録した記録媒体と、該
    記録媒体から地理情報を再生する手段と、配達員の現在
    位置を求める手段と、配達員の現在位置を発信する手段
    と、送信された配達員の現在位置を受信する手段とを備
    えていることを特徴とする配達員現在位置把握システム
  2. 【請求項2】 前記配達情報は、配達の注文があった場
    合の配達場所・注文内容またはこれらを含むものである
    ことを特徴とする請求項1記載の配達員現在位置把握シ
    ステム
  3. 【請求項3】 再生された地理情報とともに配達場所と
    配達員の現在位置をディスプレイ上に連動表示させる手
    段を備えていることを特徴とする請求項1または2に記
    載の配達員現在位置把握システム
  4. 【請求項4】 交通情報及び/又は気象情報を受信する
    手段を備えており、前記のディスプレイ上に連動表示さ
    せる手段は、地理情報、配達場所及び配達員の現在位置
    に加えて、交通情報及び/又は気象情報をディスプレイ
    に連動表示させることができるものであることを特徴と
    する請求項3記載の配達員現在位置把握システム
  5. 【請求項5】 配達員の出発時間および帰店時間を入力
    する手段を備えていることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載の配達員現在位置把握システム
  6. 【請求項6】 再生された地理情報を基に配達員の現在
    位置と配達員の走行方向と配達場所の関係とに基づいて
    配達予定時間・帰店予定時間を算出する手段を備えてい
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の配
    達員現在位置把握システム
  7. 【請求項7】 配達時間に関する過去の実績を登録する
    データベースを備えており、前記の配達予定時間・帰店
    予定時間を算出する手段は、該データベースから取り出
    した前記過去の実績と交通情報及び/又は気象情報とを
    演算の要素に含めて配達予定時間・帰店予定時間を算出
    するものであることを特徴とする請求項6記載の配達員
    現在位置把握システム
  8. 【請求項8】 帰店予定時間が設定した時間になると、
    次に料理すべき注文を知らせる手段を有することを特徴
    とする請求項6または7に記載の配達員現在位置把握シ
    ステム
  9. 【請求項9】 配達員が交通事故にあった場合や何らか
    のトラブルがあった場合に店舗に緊急通報を行う緊急通
    報手段と、該緊急通報を受信する手段と、受信した緊急
    通報に基づいて緊急事態の発生を知らせる手段とを備え
    ていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載
    の配達員現在位置把握システム
  10. 【請求項10】配達員とともに移動して、配達員の現在
    位置を求める手段と、配達員の現在位置を発信する手段
    と、緊急通報を行う緊急通報手段と、該緊急通報手段を
    作動させる非常ボタンとを備えていることを特徴とする
    配達員用送信装置
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