JP2002220024A - 乗員拘束装置 - Google Patents
乗員拘束装置Info
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Abstract
ガスでエアバッグ21を膨張させて車室の側部内面に沿
ってカーテン状に展開させる乗員拘束装置において、エ
アバッグ21の展開時における引っ掛かり防止効果と、
乗員の頭部との干渉時における衝撃吸収効果とを、コン
パクトな構造で達成する。 【解決手段】 折り畳んだエアバッグ21の下方にガイ
ド面62aを備えたガイド部材62を設け、展開するエ
アバッグ21を車室内側に向けて案内して車室の側部内
面に引っ掛かるのを防止する。ガイド部材62は鉛直面
内に配置した多数の衝撃吸収リブからなり、乗員の頭部
が干渉したときに圧縮変形して衝撃を吸収することがで
き、かつ展開するエアバッグ21から受ける下向きの荷
重に充分に耐えることができる。
Description
の上縁に沿って折り畳み状態のエアバッグを配置し、車
両の衝突時にインフレータが発生する高圧ガスでエアバ
ッグを膨張させて車室の側部内面に沿ってカーテン状に
展開させる乗員拘束装置に関する。
000−85514号公報、特開平11−91490号
公報により公知である。上記特開2000−85514
号公報に記載された乗員拘束装置は、エアバッグを折り
畳み状態で収納する合成樹脂製の保持体が多数のリブで
仕切られた中空構造を備えており、乗員の頭部が保持体
と干渉したときに前記リブが潰れて衝撃吸収効果を発揮
するようになっている。また上記特開平11−9149
0号公報に記載されたものは、エアバッグが下方に展開
する際に車室の側部内面に引っ掛かかるのを防止すべ
く、エアバッグの展開方向を車室側に偏向させるガイド
部材を備えている。
員拘束装置は車体のドア開口部の上縁に沿う狭い空間、
つまりルーフサイドレールおよびルーフガーニッシュに
挟まれた空間に収納されるが、前記衝撃吸収用リブおよ
び前記ガイド部材の両方を別個に設けると、乗員拘束装
置をドア開口部の上縁に沿う狭い空間にコンパクトに収
納することが難しくなる問題がある。
で、乗員拘束装置のエアバッグの展開時における引っ掛
かり防止効果と、乗員の頭部の干渉時における衝撃吸収
効果とを、コンパクトな構造で達成することを目的とす
る。
に、請求項1に記載された発明によれば、車体のドア開
口部の上縁に沿って折り畳み状態のエアバッグを配置
し、車両の衝突時にインフレータが発生する高圧ガスで
エアバッグを膨張させて車室の側部内面に沿ってカーテ
ン状に展開させる乗員拘束装置において、折り畳んだエ
アバッグの下方に、展開するエアバッグを車室内側に向
けて案内するガイド部材を設けるとともに、このガイド
部材に衝撃吸収機能を持たせたことを特徴とする乗員拘
束装置が提案される。
に展開するエアバッグを車室内側に向けて案内するガイ
ド部材を設けたので、展開時にエアバッグが車体内側面
に引っ掛かるのを確実に防止することができる。しかも
前記ガイド部材が衝撃吸収機能を兼ね備えているので、
部品点数の増加や取付スペースの増加を招くことなく、
乗員の頭部がガイド部材との干渉したときに衝撃吸収効
果を発揮させることができる。
請求項1の構成に加えて、前記ガイド部材は鉛直面内に
配置した多数の衝撃吸収リブの圧縮変形により衝撃を吸
収することを特徴とする乗員拘束装置が提案される。
に配置した多数の衝撃吸収リブで構成されるので、その
衝撃吸収リブの圧縮変形により衝撃を効果的に吸収でき
るだけでなく、展開するエアバッグから受ける下向きの
荷重に充分に耐えることができる。
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
ので、図1は自動車の車室内部を示す斜視図、図2は乗
員拘束装置のエアバッグが展開した状態を示す、前記図
1に対応する図、図3は図2の3部拡大図、図4は図1
の4−4線拡大断面図、図5は図4の5方向矢視図、図
6は図3の6−6線拡大断面図、図7は乗員拘束装置の
分解斜視図、図8はエアバッグの展開時の作用を説明す
る、前記図4に対応する図である。
ロントピラー11およびセンターピラー12間にフロン
トドア13が取り付けられるドア開口部14が形成さ
れ、センターピラー12およびリヤピラー15間にリヤ
ドア16が取り付けられるドア開口部17が形成され
る。フロントピラー11の上端とリヤピラー15の上端
とを接続するように車体前後方向に延びるルーフサイド
レール18(図4参照)はフロントドア13およびリヤ
ドア16のドア開口部14,17の上縁を区画してお
り、このルーフサイドレール18に沿って乗員拘束装置
Cが設けられる。尚、乗員拘束装置Cは、実質的に同一
構造のものが車体の左右両側にそれぞれ設けられている
が、以下その代表として車体の右側に設けられたものに
ついて説明する。
いはロールオーバー時に所定値以上の加速度が検出され
ると、車体の内部側面、即ちフロントピラー11、セン
ターピラー12、リヤピラー15、フロントドア13の
ドアガラス13aおよびリヤドア16のドアガラス16
aと、フロントシート19およびリヤシート20に座っ
た乗員との間に遮るように、乗員拘束装置Cのエアバッ
グ21がドア開口部14,17の上縁から下向きにカー
テン状に展開する。
エアバッグ21は略同一形状の第1基布25および第2
基布26を2重に重ね合わせて縫製27したものであ
り、その縫製27によって15個のセル29…と、上部
連通路30と、高圧ガス供給通路31とが形成される。
フロントピラー11の内部に収納されたインフレータ3
3に接続された高圧ガス供給通路31の後端に連なる上
部連通路30から、前記15個のセル29…が下向きに
分岐しており、それらセル29…の下端は閉塞されてい
る。エアバッグ21の上部連通路30に沿って7個の取
付孔21a…が形成される。
ール18は、アウター部材47、インナー部材48およ
びセンター部材49を溶接して閉断面に構成されてお
り、それに接続されるルーフ50はアウター部材51お
よびインナー部材52を溶接して構成される。ルーフサ
イドレール18の下端には、リヤドア16に当接可能な
ウエザーストリップ53が設けられる。ルーフ50の下
面に沿うように配置された合成樹脂製のルーフガーニッ
シュ54の端縁は、ルーフサイドレール18の下端から
車室側に突出したウエザーストリップ53の端縁に係止
される。車室に対向するルーフガーニッシュ54の下面
は表皮材55で被覆されており、この表皮材55はルー
フガーニッシュ54の端縁において下面側から上面側に
回り込んでいる。これにより、衝撃が加わったときに合
成樹脂製のルーフガーニッシュ54の端縁が割れて飛散
するのを防止することができる。
ュ54の上面側に回り込ませる処理を行う代わりに、ル
ーフガーニッシュ54の端縁の近傍に飛散防止用のシー
トを張るか、飛散防止用のコーティングを施した後に、
ルーフガーニッシュ54の下面だけを表皮材55で被覆
しても同様の作用効果を得ることができる。
エアバッグ21は、不織布で形成したエアバッグカバー
58の内部に収納される。エアバッグカバー58は、長
方形の布片を筒状にして下縁に沿って縫製したもので、
そのルーフサイドレール18に対向する側面に容易に破
断するスリット58a…がミシン目状に形成される。ま
たエアバッグ21の上端から突出する取付孔21a…
が、エアバッグカバー58の上面に形成した開口58b
…を通過して上方に突出する。
畳んだエアバッグ21をルーフサイドレール18に支持
する際の基台となる合成樹脂製のエアバッグホルダー6
1が、ルーフサイドレール18のインナー部材48の下
部に沿って装着される。エアバッグホルダー61は車体
前後方向に延びる板状の本体部61aと、本体部61a
の上縁に設けられた7個のフランジ61b…と、本体部
61aの下部から車室内側に向かって突出する多数のリ
ブ状のガイド部材62…とを備えており、エアバッグカ
バー58に包まれたエアバッグ21の取付孔21a…お
よびエアバッグホルダー61のフランジ61b…を貫通
するボルト63…でルーフサイドレール18のインナー
部材48に締結される。
された複数のガイド部材62…は前後方向に所定間隔を
もって整列しており、折り畳んだエアバッグ21の下面
に対向する上面に車室内側に向かって斜め下方に傾斜す
るガイド面62a…が形成される。そして折り畳んだエ
アバッグ21およびガイド部材62…はルーフガーニッ
シュ54の端縁によって覆われる。
る。
定値以上の加速度を検出すると、エアバッグ展開制御手
段からの指令によってインフレータ33が点火し、推薬
の燃焼により発生した高圧ガスが高圧ガス供給通路31
および上部連通路30を経て15個のセル29…に流入
し、それら15個のセル29…を膨張させる。エアバッ
グ21の膨張によりエアバッグカバー58のスリット5
8a…が破断し、拘束を解かれたエアバッグ21は下方
に展開する。展開するエアバッグ21の圧力でルーフガ
ーニッシュ54の端縁が下方に押し下げられ、ウエザー
ストリップ53との係合が外れて開口が形成されるた
め、この開口を通過したエアバッグ21が車室内に下向
きに展開する(図2および図8参照)。
ド部材62…のガイド面62a…に案内されて車室内側
に向かって偏向するため、エアバッグ21が車体内側面
に引っ掛かるのを防止して確実に展開させることができ
る。しかも、上から下に向かうエアバッグ21の膨張圧
力は鉛直方向に配置された板状のガイド部材62…と平
行な方向に作用するため、ガイド部材62…はエアバッ
グ21の膨張圧力に充分に耐えて上記偏向機能を発揮す
ることができる。
下の場合には乗員拘束装置Cは作動しないが、その衝撃
で乗員がルーフサイドレール18に臨むルーフガーニッ
シュ54の端縁に二次衝突した場合には、合成樹脂製の
ガイド部材62…が押し潰されて衝撃を吸収するだけで
なく、折り畳まれたエアバッグ21も衝撃吸収効果を高
める機能を発揮する。このとき、ガイド部材62…は上
下方向あるいは左右方向に充分な潰れ代を有しているた
め、大きな衝撃吸収効果を発揮することができる。この
ように、エアバッグ21をルーフサイドレール18に支
持するエアバッグホルダー61にエアバッグ21の展開
方向のガイド機能と衝撃吸収機能とを併せ持たせたの
で、各々別個の部材に上記2つの機能を持たせる場合に
比べて部品点数やコストの増加を抑えるとともに、スペ
ースの削減効果を発揮することができる。
は、ガイド部材62…の材質、前後方向の厚さ、上下方
向の高さ、左右方向の幅、配列ピッチ等を変化させるこ
とで任意に調整することができる。
る。この第2実施例は、第1実施例のガイド部材62…
の上下方向中間部を水平方向に延びる連結リブ62b…
で相互に連結したものであり、この連結リブ62b…の
厚さや数を変化させることにより、ガイド部材62…の
剛性や衝撃吸収能力を一層細かく調整することができ
る。
3実施例および第4実施例を示すものである。図10の
第3実施例は、第1実施例のガイド部材62…の上端を
連続した平坦なガイド面62cで相互に連結したもので
ある。このように連続した平坦なガイド面62cでエア
バッグ21の展開方向を案内することにより、前記第
1、第2実施例の作用効果に加えて、ガイド部材62…
の尖った先端にエアバッグ21が引っ掛かって傷付くの
を確実に防止するという作用効果を達成することができ
る。図11の第4実施例は、第3実施例と同様の形状の
連続した平坦なガイド面62cを、ガイド部材62…の
上端から僅かに離間するようにエアバッグホルダー61
から片持ち状に突出させたものである。この第4実施例
も前記第3実施例と同様の作用効果を達成することがで
きる。
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
実施例に限定されず、適宜変更可能である。
によれば、折り畳み状態から下方に展開するエアバッグ
を車室内側に向けて案内するガイド部材を設けたので、
展開時にエアバッグが車体内側面に引っ掛かるのを確実
に防止することができる。しかも前記ガイド部材が衝撃
吸収機能を兼ね備えているので、部品点数の増加や取付
スペースの増加を招くことなく、乗員の頭部がガイド部
材との干渉したときに衝撃吸収効果を発揮させることが
できる。
ガイド部材が鉛直面内に配置した多数の衝撃吸収リブで
構成されるので、その衝撃吸収リブの圧縮変形により衝
撃を効果的に吸収できるだけでなく、展開するエアバッ
グから受ける下向きの荷重に充分に耐えることができ
る。
す、前記図1に対応する図
4に対応する図
る図
する図
する図
Claims (2)
- 【請求項1】 車体のドア開口部(14,17)の上縁
に沿って折り畳み状態のエアバッグ(21)を配置し、
車両の衝突時にインフレータ(33)が発生する高圧ガ
スでエアバッグ(21)を膨張させて車室の側部内面に
沿ってカーテン状に展開させる乗員拘束装置において、 折り畳んだエアバッグ(21)の下方に、展開するエア
バッグ(21)を車室内側に向けて案内するガイド部材
(62)を設けるとともに、このガイド部材(62)に
衝撃吸収機能を持たせたことを特徴とする乗員拘束装
置。 - 【請求項2】 前記ガイド部材(62)は鉛直面内に配
置した多数の衝撃吸収リブの圧縮変形により衝撃を吸収
することを特徴とする、請求項1に記載の乗員拘束装
置。
Priority Applications (1)
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JP2001019121A JP4523182B2 (ja) | 2001-01-26 | 2001-01-26 | 乗員拘束装置 |
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