JP2002219951A - 車両用ラジエータの取付け構造 - Google Patents
車両用ラジエータの取付け構造Info
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Abstract
を防止できる車両用ラジエータの取付け構造を提供する
ことにある。 【解決手段】 ラジエータ100のタンク110、12
0の上下方向の端部121から所定の間隔をあけて形成
される取付け座面122と、端部121および取付け座
面122の間を接続する複数の板状リブ123と、取付
け座面122から突出する取付けピン124とが樹脂材
により一体で成形されており、ラジエータ100が車両
の前方に配置され、取付けピン124が車両側マウント
部材210の孔211に嵌入されて支持される車両用ラ
ジエータの取付け構造おいて、板状リブ123の車両進
行方向に対する後方側の部分に、車両前方側から付加さ
れるラジエータ100への衝撃力が集中する応力集中部
125を設け、且つ、板状リブ123の剛性をタンク1
10、120の剛性よりも小さくなるようにする。
Description
の取付け構造に関するものであり、軽衝突時の水洩れを
防止するようにしたものである。
は、一般に、樹脂で成形されたタンクの上下方向の端部
に平面部を成す取付け座面が設けられ、この取付け座面
から突出する取付けピンを車両前方に設けられたマウン
ト部材の孔に嵌入させるようにしたものが多く知られて
いる(通常、上側2ヶ所、下側2ヶ所支持)。
ラジエータや車両の寸法設定上、隔たりが生ずる場合
は、タンクの端部と取付け座面との間に複数の板状のリ
ブを一体で介在させることで寸法の調整を行ない、マウ
ント部材への取付けが可能と成るようにしている。
方側で車両ダメージの少ない軽衝突を起こした場合、衝
突による衝撃力は、車両進行方向の幅寸法がコア部より
も大きいタンクにまず付加される。そして、マウント部
材に嵌入された上下の取付けピンを支点にして曲げモー
メントが作用し、車両進行方向に対して後方側のタンク
端部近傍(タンクと板状リブとの接続部で断面形状の変
化する点)に引張り応力が働くことが考えられる。それ
によって、タンクの一部に割れが発生したり、更にはタ
ンク内部側へ亀裂が進行し水洩れに至る可能性がある。
エータに水洩れが生ずると、その冷却系の作動に支障を
きたす恐れがある。
時の衝撃力を受けた場合でも、水洩れを防止できる車両
用ラジエータの取付け構造を提供することにある。
するために、以下の技術的手段を採用する。
(100)内を流通する冷却水の出入り口部を形成する
タンク(110、120)と、このタンク(110、1
20)の上下方向の少なくとも一方の端部(121)か
ら所定の間隔(L)をあけて形成される取付け座面(1
22)と、端部(121)および取付け座面(122)
の間を接続する複数の板状リブ(123)と、取付け座
面(122)から反タンク側に突出する取付けピン(1
24)とが樹脂材により一体で成形されており、ラジエ
ータ(100)が車両の前方に配置され、取付けピン
(124)が車両側マウント部材(210)の孔(21
1)に嵌入されて支持される車両用ラジエータの取付け
構造おいて、板状リブ(123)の車両進行方向に対す
る後方側の部分に、車両前方側から付加されるラジエー
タ(100)への衝撃力が集中する応力集中部(12
5)を設け、且つ、板状リブ(123)の剛性をタンク
(110、120)の剛性よりも低くなるようにしたこ
とを特徴としている。
(123)に設けた応力集中部(125)に集まり、こ
こから割れが発生する。そして、タンク(110、12
0)よりも剛性を低くしたこの板状リブ(123)に亀
裂が進行するようになるので、タンク(110、12
0)からの水洩れを生ずることが無い。
に、板状リブ(123)に設ける応力集中部(125)
は、切欠き凹部(125a)としたり、板状リブ(12
3)の端部(121)との付根部(123a)を、タン
ク(110、120)の車両進行方向に沿った幅(a)
の中に入るように接続して、板状リブ(123)とタン
ク(110、120)との間で形成される段部(125
b)とすることで、ラジエータ(100)としての基本
的な耐振強度を確保し、且つ、容易に成形可能なものと
して対応できる。
状リブ(123)の剛性は、板状リブ(123)の板厚
(Tr)をタンク(110、120)の板厚(Tt)よ
りも薄くすることで、タンク(110、120)の剛性
よりも低くなるようにしたことを特徴としており、複雑
な形状設定をしなくても容易にタンク(110、12
0)と板状リブ(123)との剛性の差を持たすことが
できる。
る実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもので
ある。
施形態を図1、図2に示す。第1実施形態は、本発明を
自動車用ラジエータ100に適用したもので、このラジ
エータ100は、通常のエンジンルーム内の前方に搭載
されるものである。
0のチューブ132内を流れる冷却水が図中左右方向に
向かう所謂クロスフロータイプとしたものであり、基本
構成として、左タンク110、右タンク120、コア部
130とから成る。
有するナイロン材のような耐熱性、耐強度性に優れる樹
脂材より成形されており、断面がコの字状と成る箱形を
形成している。上下方向のそれぞれの端部111は、後
述する車両側のマウント部材210が当接する取付け座
面122として形成されており(上側は板状リブ123
を介して取付け座面122を形成している)、この取付
け座面122にはそれぞれ反タンク側の上下方向に突出
する取付けピン124が一体で成形されている。また、
冷却水の入口部と成る入口パイプ115が、左タンク1
10の上側に同様に一体で成形されている。
同様に樹脂材より成り、断面コの字状の箱形を成してい
る。上側の端部121は取付け座面122として形成さ
れており、上方向に突出する取付けピン124が一体で
成形されている。隣接する右側には冷却水を注水するた
めの注水口127が一体で設けられており、この注水口
127にはラジエータ100内の圧力(通常88〜10
8kPa)を保持する周知の圧力キャップ140が装着
されている。また冷却水の出口部と成る出口パイプ12
6が、上記入口パイプ115と対角線上に位置するよう
に右タンク120の下側に一体で設けられている。更に
下側の端部121には、板状リブ123を介して取付け
座面122、取付けピン124が一体で設けられてお
り、この詳細については後述する。
132、サイドインサート133、プレートコア134
から構成されており、これらの部材は耐強度性、耐腐食
性に優れるアルミニウム合金から形成されている。
131と断面偏平状を成すチューブ132とは、互いに
上下方向に積層されており、上下の最外部には補強部材
としてのサイドインサート133が設けられている。各
チューブ132の左右長手方向の端部は、プレートコア
134に設けられたバーリング孔(図示せず)に嵌入さ
れ、これらが一体でろう付けされることでコア部130
が形成されている。
110、120との間に、図示しないシール部材として
のパッキンを介在させ、プレートコア134と左右タン
ク110、120とを機械的にかしめることでラジエー
タ100が形成されている。
詳細説明する。
定の間隔Lをあけて取付け座面122が設けられてお
り、端部121と取付け座面122との間には、複数の
板状リブ123で接続されるようにしている。そして取
付け座面122には、反タンク側と成る下側に向けて突
出する取付けピン124が設けられており、この取付け
ピン124が車両側のマウントブラケット220に取り
付けられたマウント部材210の孔211に嵌入される
ことで、ラジエータ100は車両に防振支持される。
突を起こした場合、当然のことながらその衝撃力は図2
(b)に示すように、車両前後方向(つまり車両進行方
向)の幅寸法がコア部130よりも大きいタンク120
の前方側から後方側に向けてまず作用する。ここで、板
状リブ123の内、後方側(図2(b)の左側)となる
部分には、衝撃力が集中する応力集中部125を成す切
欠き凹部125aが設けられている。
ク120の板厚Ttよりも薄くなるようにしている。
る。
ように左タンク110の入口パイプ115から流入した
冷却水がコア部130のチューブ132内を流通する際
に、外部の冷却空気と熱交換され冷却される。この時フ
ィン131により熱交換は促進される。そして冷却され
た冷却水は左タンク120の出口パイプ126から流出
する。
起こした場合、衝撃力は図2(b)に示すタンク120
の前方側から後方側に付加され、マウント部材210に
嵌入されている上下の取付けピン124を支点にして曲
げモーメントが作用し、後方側に引張り応力を発生させ
る。この応力は予め設定した切欠き凹部125aに集中
し、この部位から割れが発生し、右タンク120よりも
板厚を薄く設けた板状リブ123側に亀裂が進行するよ
うに成る。
ンク120からの水洩れを生ずることが無い。
25aという形で設けているので、ラジエータ100と
しての基本的な耐振強度を確保し、且つ、容易に成形可
能なものとして対応できる。
板厚の設定により板状リブ123側に亀裂を進行させる
ようにしており、複雑な形状設定を要さずに容易に右タ
ンク120と板状リブ123との剛性の差を持たすこと
ができる。
3については説明を割愛したが、右タンク120に設け
た板状リブ123と同様のものとしている。
す。第2実施形態は、上記第1実施形態に対して応力集
中部125の形状を変更したものである。
ンク120の端部121との付根部123aを、右タン
ク120の車両前後方向(つまり車両進行方向)の幅a
の中に入るように接続して、応力集中部125を板状リ
ブ123と右タンク120との間で形成される段部12
5bとしている。
る引張り応力はこの段部125bに集中するように成
り、以下、上記第1実施形態と同様に割れが発生し、板
状リブ123側に亀裂が進行し、右タンク120からの
水洩れを防止できる。
は、図4に示すように板状リブ123の一部を薄肉にし
た薄肉部125cとしても同様の効果を得ることができ
る。
ロータイプに限らず、図5に示すようにコア部130の
チューブ132内を流れる冷却水が上から下方向に向か
う所謂ダウンフロータイプのものに適用しても良い。
である。
面図、(b)は側面図である。
(b)は側面図である。
(b)は側面図である。
(b)は側面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 ラジエータ(100)内を流通する冷却
水の出入り口部を形成するタンク(110、120)
と、 前記タンク(110、120)の上下方向の少なくとも
一方の端部(121)から所定の間隔(L)をあけて形
成される取付け座面(122)と、 前記端部(121)および前記取付け座面(122)の
間を接続する複数の板状リブ(123)と、 前記取付け座面(122)から反タンク側に突出する取
付けピン(124)とが樹脂材により一体で成形されて
おり、 前記ラジエータ(100)は、車両の前方に配置され、
前記取付けピン(124)が、車両側マウント部材(2
10)の孔(211)に嵌入されて支持される車両用ラ
ジエータの取付け構造おいて、 前記板状リブ(123)の車両進行方向に対する後方側
の部分に、車両前方側から付加される前記ラジエータ
(100)への衝撃力が集中する応力集中部(125)
を設け、 且つ、前記板状リブ(123)の剛性を前記タンク(1
10、120)の剛性よりも低くなるようにしたことを
特徴とする車両用ラジエータの取付け構造。 - 【請求項2】 前記応力集中部(125)は、切欠き凹
部(125a)としたことを特徴とする請求項1に記載
の車両用ラジエータの取付け構造。 - 【請求項3】 前記応力集中部(125)は、前記板状
リブ(123)の前記端部(121)との付根部(12
3a)を、前記タンク(110、120)の車両進行方
向に沿った幅(a)の中に入るように接続して、前記板
状リブ(123)と前記タンク(110、120)との
間で形成される段部(125b)としたことを特徴とす
る請求項1に記載の車両用ラジエータの取付け構造。 - 【請求項4】 前記板状リブ(123)の剛性は、前記
板状リブ(123)の板厚(Tr)を前記タンク(11
0、120)の板厚(Tt)よりも薄くすることで、前
記タンク(110、120)の剛性よりも低くなるよう
にしたことを特徴とする請求項1に記載の車両用ラジエ
ータの取付け構造。
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