JP2002219802A - インクジェット記録ヘッド及びその駆動方法 - Google Patents

インクジェット記録ヘッド及びその駆動方法

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JP2002219802A
JP2002219802A JP2001017500A JP2001017500A JP2002219802A JP 2002219802 A JP2002219802 A JP 2002219802A JP 2001017500 A JP2001017500 A JP 2001017500A JP 2001017500 A JP2001017500 A JP 2001017500A JP 2002219802 A JP2002219802 A JP 2002219802A
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ink
drive
ink chamber
driving
recording head
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Application number
JP2001017500A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Sawai
宏之 沢井
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】周辺端部の画像品質を向上させる。 【解決手段】両端の各インク室11aの外壁11cの厚
さを内側の各隔壁11bの厚さと同一に設定し、また、
各外壁11cの外側にもそれぞれの駆動電極13を設け
ている。このため、最も外側のインク室11aからのイ
ンクの吐出を内側の他の各インク室11aからのインク
の吐出と同様に制御することができ、記録媒体状に形成
される画像の中央部から周辺端部までを一様な品質に保
持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクを記録媒体
に吐出して、記録媒体上に画像を形成するインクジェッ
ト記録ヘッド及びその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ装置としては、高階調化、カラ
ー化が容易なインクジェット方式のものがある。このイ
ンクジェット方式の中でも、プリントに使用されるイン
ク滴のみを吐出するドロップ・オン・デマンド方式は、
吐出効率の良さ、ランニングコストの低さから急速に普
及しつつある。
【0003】更に、ドロップ・オン・デマンド方式とし
ては、圧電材料を用いたカイザー型と、発熱体を用いた
サーマルジェット型が代表的なものとして挙げられる。
前者は、小型化が難しく、後者は、高熱をインクに加え
るため、インクの耐熱性が問題となる。
【0004】この様な問題点を解決する方式として、圧
電材料の剪断モードを用いたインク吐出方式が提案され
ている(特開昭63−247051号公報、特開昭63
−252750号公報、特開平2−150355号公報
を参照)。
【0005】このインク吐出方式においては、図12に
示す様に圧電材料からなるアクチュエータプレート10
1に溝状の各インク室101aを形成し、これらのイン
ク室101aを仕切る各隔壁101bを上下方向に分極
させ、各隔壁101bにカバープレート102を接着す
ることにより、開口している各インク室101aの上側
を塞いでいる。カバープレート102の供給孔102a
から各インク室101aへとインクが供給される。各隔
壁101bの上側半分の表面には、それぞれの駆動電極
103を設けている。また、各インク室101aの先端
にノズルプレート104を接着し、各インク室101a
に対応するそれぞれのノズル孔104aをノズルプレー
ト104に形成している。各インク室101aの駆動電
極103は、ワイヤーボンディング等を介して駆動回路
(図示せず)に接続されている。この駆動回路は、印字
データを入力し、この印字データに応じてそれぞれの駆
動信号を形成し、これらの駆動信号を各インク室101
aの駆動電極103に印加する。これにより、各インク
室101aの隔壁101bが変形し、各インク室101
aからノズル孔104aを通じてインクが吐出される。
【0006】図13(a)、(b)及び(c)は、イン
クを吐出させるためのインク室101aの隔壁101b
の変形過程を示している。
【0007】ここでは、3つのインク室101aA,1
01aB,101aCを1グループとし、各グループ毎
に、各インク室101aA〜101aCからのインクの
吐出を順次行っている。
【0008】図13(a)は、各隔壁101bのいずれ
も変形していない状態を示している。例えば、左から3
番目のインク室101aBからインクを吐出させる場合
は、このインク室101aBの駆動電極103に所定の
駆動電圧を印加すると共に、両隣の各インク室101a
A,101aCの駆動電極103を接地する。これによ
り、駆動電界が隔壁101bの分極方向に対して垂直方
向に発生し、この駆動電界方向に応じて、図13(b)
に示す様にインク室101aBの隔壁101bが圧電滑
り効果により変形する。この後、各インク室101aA
〜101aCの駆動電極103の電圧を元に戻すと、図
13(c)に示す様にインク室101aBの隔壁101
bが元の形状に戻る。
【0009】この様なインク室101aBの隔壁101
bの変形により、インクに圧力波が発生し、インクがイ
ンク室101aBからノズル孔104aを通じて吐出さ
れる。
【0010】同様に、インク室101aAからインクを
吐出させる場合は、インク室101aAの駆動電極10
3に所定の駆動電圧を印加すると共に、両隣の各インク
室101aC,101aBの駆動電極103を接地す
る。また、インク室101aCからインクを吐出させる
場合は、インク室101aCの駆動電極103に所定の
駆動電圧を印加すると共に、両隣の各インク室101a
B,101aCの駆動電極103を接地する。
【0011】従って、各グループ毎に、インク室101
aA→101aB→101aC→101aAという様
に、順番に繰り返して、インク室からのインクの吐出が
行われる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、イン
クジェット方式のプリンタ装置の急速な普及に伴い、記
録媒体上に形成された画像の品質の向上が強く望まれて
いる。例えば、画像の中央部分から周辺端部まで、一様
に良好な画像品質が望まれている。
【0013】しかしながら、上記従来の技術において
は、アクチュエータプレートの外側端部の構造や、外側
近傍の駆動電極の駆動方法等が開示されておらず、周辺
端部の画像品質を向上させるには、如何なる技術を必要
とするかが不明であった。
【0014】そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑
みてなされたものであり、周辺端部の画像品質を向上さ
せることが可能なインクジェット記録ヘッド及びその駆
動方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、複数のインク室を配列し、各インク室間
を圧電材料からなるそれぞれの隔壁によって仕切り、各
隔壁にそれぞれの駆動電極を設け、各駆動電極にそれぞ
れの駆動信号を印加することにより、各隔壁を変形させ
て、各インク室からインクを吐出させるインクジェット
記録ヘッドにおいて、両端の各インク室の外壁の厚さを
各隔壁の厚さに一致させ、外壁にも駆動電極を設けてい
る。
【0016】この様な構成のインクジェット記録ヘッド
によれば、両端の各インク室の外壁の厚さを他の各隔壁
の厚さに一致させ、外壁にも駆動電極を設けている。こ
れにより、内側の隔壁と同様に、駆動信号に応答して外
壁が変形し、内側のインク室と同様に、最も外側のイン
ク室からインクが吐出される。
【0017】次に、本発明は、上記インクジェット記録
ヘッドの駆動方法において、インクを吐出すべきインク
室の駆動電極に印加される駆動信号は、第1駆動パルス
と、第1駆動パルスの直後に引き続く、第1駆動パルス
とは逆極性の第2駆動パルスとを含んでいる。
【0018】この様なインクジェット記録ヘッドの駆動
方法によれば、第1駆動パルスの極性と第2駆動パルス
の極性が相互に異なるので、インク室の隔壁や外壁が2
つの状態に変形し、インク室が拡張したり収縮する。こ
れにより、インク室からのインクの吐出が確実に行われ
る。また、外壁の外側の駆動電極に駆動パルスを印加す
る必要がなく、この駆動電極を絶縁被覆する必要がな
い。
【0019】次に、本発明は、上記インクジェット記録
ヘッドの駆動方法において、外壁の外側の駆動電極を絶
縁体により被覆しており、駆動信号は、インクを吐出す
べきインク室の駆動電極に印加される第1駆動パルス
と、第1駆動パルスの直後に引き続く、該インク室の両
側に隣り合う他の各インク室の駆動電極に印加される第
2駆動パルスとを含んでいる。
【0020】この様なインクジェット記録ヘッドの駆動
方法によれば、第1駆動パルスをインク室の駆動電極に
印加した後、第2駆動パルスを該インク室の両側に隣り
合う他の各インク室の駆動電極に印加している。これに
よっても、インク室の隔壁や外壁が2つの状態に変形
し、インク室が拡張したり収縮し、インクを吐出すべき
インク室からのインクの吐出が確実に行われる。また、
第1及び第2駆動パルスの極性を揃えることができ、電
源の構成を簡単化して、コストを低減することができ
る。更に、外壁の外側の駆動電極を絶縁被覆しているの
で、安全性が向上する。
【0021】次に、本発明は、上記インクジェット記録
ヘッドの駆動方法において、外壁の外側の駆動電極を絶
縁体により被覆しており、駆動信号は、インクを吐出す
べきインク室の両側に隣り合う他の各インク室の駆動電
極に印加される第1駆動パルスと、第1駆動パルスの直
後に引き続く、インクを吐出すべきインク室の駆動電極
に印加される第2駆動パルスとを含んでいる。
【0022】この様なインクジェット記録ヘッドの駆動
方法によれば、第1駆動パルスをインクを吐出すべきイ
ンク室の両側に隣り合う他の各インク室の駆動電極に印
加した後、第2駆動パルスをインクを吐出すべきインク
室の駆動電極に印加している。この場合も、インク室の
隔壁や外壁が2つの状態に変形し、インク室が拡張した
り収縮し、インクの吐出が確実に行われ、また第1及び
第2駆動パルスの極性が同じであるから、電源の構成を
簡単化することができ、更に駆動電極の絶縁被覆により
安全性が向上する。
【0023】また、本発明においては、外壁の外側の駆
動電極に印加される駆動信号は、インクを吐出しないイ
ンク室の駆動電極に印加される駆動信号と同一である。
【0024】この様に外壁の外側の駆動電極に、インク
を吐出しないインク室の駆動電極の駆動信号を印加して
おけば、最も外側のインク室の駆動電極に適宜の駆動信
号を印加することにより、最も外側のインク室の外壁及
び隔壁を2つの状態に変形させて、このインク室からイ
ンクを吐出させることが可能になる。また、両外壁の外
側のそれぞれの駆動電極を共通接続して、回路構成を簡
単化することができる。
【0025】更に、本発明においては、外壁の外側の駆
動電極を被覆する絶縁体は、弾性を有している。
【0026】この様に弾性を有する絶縁体であれば、外
壁の変形が絶縁体によって妨げられずに済む。
【0027】一方、本発明は、複数のインク室を配列
し、各インク室間を圧電材料からなるそれぞれの隔壁に
よって仕切り、各隔壁にそれぞれの駆動電極を設け、各
駆動電極にそれぞれの駆動信号を印加することにより、
各隔壁を変形させて、各インク室からインクを吐出させ
るインクジェット記録ヘッドにおいて、配列された各イ
ンク室のうちの最も外側のインク室は、インクを吐出し
ないダミーのインク室である。
【0028】この様な構成のインクジェット記録ヘッド
によれば、最も外側のインク室がインクを吐出しないダ
ミーであるから、インクを吐出し得る内側の全ての各イ
ンク室の構造を一致させることができ、該内側の全ての
各インク室の駆動電極を全く同様に駆動することができ
る。また、ダミーのインク室の外壁外側に駆動電極を設
けずに済み、安全性が向上する。
【0029】次に、本発明は、上記インクジェット記録
ヘッドの駆動方法において、インクを吐出すべきインク
室の駆動電極に印加される駆動信号は、第1駆動パルス
と、第1駆動パルスの直後に引き続く、第1駆動パルス
とは逆極性の第2駆動パルスとを含んでいる。
【0030】この様なインクジェット記録ヘッドの駆動
方法によれば、第1駆動パルスの極性と第2駆動パルス
の極性が相互に異なるので、インク室の隔壁が2つの状
態に変形して、このインク室が拡張したり収縮する。こ
れにより、インク室からのインクの吐出が確実に行われ
る。
【0031】次に、本発明は、上記インクジェット記録
ヘッドの駆動方法において、駆動信号は、インクを吐出
すべきインク室の両側に隣り合う他の各インク室の駆動
電極に印加される第1駆動パルスと、第1駆動パルスの
直後に引き続く、第1駆動パルスとは逆極性の該他の各
インク室の駆動電極に印加される第2駆動パルスとを含
んでいる。
【0032】この様なインクジェット記録ヘッドの駆動
方法によれば、第1駆動パルス及び第2駆動パルスは、
相互に極性が異なり、インクを吐出すべきインク室の両
側に隣り合う他の各インク室の駆動電極に印加される。
これによっても、インクを吐出すべきインク室の隔壁が
2つの状態に変形し、このインク室が拡張したり収縮
し、このインク室からのインクの吐出が確実に行われ
る。
【0033】次に、本発明は、上記インクジェット記録
ヘッドの駆動方法において、駆動信号は、インクを吐出
すべきインク室の駆動電極に印加される第1駆動パルス
と、第1駆動パルスの直後に引き続く、該インク室の両
側に隣り合う他の各インク室の駆動電極に印加される第
2駆動パルスとを含んでいる。
【0034】この様なインクジェット記録ヘッドの駆動
方法によれば、第1駆動パルスをインク室の駆動電極に
印加した後、第2駆動パルスを該インク室の両側に隣り
合う他の各インク室の駆動電極に印加している。これに
よっても、インク室の隔壁が2つの状態に変形し、この
インク室が拡張したり収縮し、このインク室からのイン
クの吐出が確実に行われる。また、第1及び第2駆動パ
ルスの極性を揃えることができ、電源の構成を簡単化し
て、コストを低減することができる。
【0035】次に、本発明は、上記インクジェット記録
ヘッドの駆動方法において、駆動信号は、インクを吐出
すべきインク室の両側に隣り合う他の各インク室の駆動
電極に印加される第1駆動パルスと、第1駆動パルスの
直後に引き続く、インクを吐出すべきインク室の駆動電
極に印加される第2駆動パルスとを含んでいる。
【0036】この様なインクジェット記録ヘッドの駆動
方法によれば、第1駆動パルスをインクを吐出すべきイ
ンク室の両側に隣り合う他の各インク室の駆動電極に印
加した後、第2駆動パルスをインクを吐出すべきインク
室の駆動電極に印加している。この場合も、インク室の
隔壁が2つの状態に変形し、このインク室が拡張したり
収縮し、インクの吐出が確実に行わ、また第1及び第2
駆動パルスの極性が同じであるから、電源の構成を簡単
化することができる。
【0037】また、本発明においては、ダミーのインク
室の駆動電極に印加される駆動信号は、インクを吐出し
ないインク室の駆動電極に印加される駆動信号と同一で
ある。
【0038】この様にダミーのインク室の駆動電極に、
インクを吐出しないインク室の駆動電極の駆動信号を印
加しておけば、ダミーのインク室よりも1つ内側のイン
ク室の駆動電極に適宜の駆動信号を印加することによ
り、このインク室の外壁及び隔壁を2つの状態に変形さ
せて、このインク室からインクを吐出させることが可能
になる。また、両外側のダミーのインク室のそれぞれの
駆動電極を共通接続して、回路構成を簡単化することが
できる。
【0039】更に、本発明においては、ダミーのインク
室の外壁の内側には、駆動電極を設けていない。
【0040】この駆動電極を省略しても、ダミーのイン
ク室よりも1つ内側のインク室の隔壁を変形させること
ができる。また、この駆動電極の省略により、不要な静
電容量の発生を防止することができる。
【0041】また、本発明においては、ダミーのインク
室の外壁の内側に、低誘電体膜を形成し、この上に駆動
電極を形成している。
【0042】この場合、ダミーのインク室の外壁に発生
する電界を抑えることができ、また不要な静電容量の発
生を防止することができる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。
【0044】図1は、本発明のインクジェット記録ヘッ
ドの第1実施形態を示す断面図である。本実施形態のイ
ンクジェット記録ヘッドは、圧電材料からなるアクチュ
エータ11に、ダイシング等の切削加工により溝状の各
インク室11aを形成し、各インク室11aを仕切る各
隔壁11b及び両側の各外壁11cを上下方向に分極さ
せ、各隔壁11b及び各外壁11cにカバープレート1
2を接着することにより、各インク室11aの上側を塞
いでいる。各インク室11aの先端に、図示しないノズ
ルプレートを接着し、各インク室11aに対応するそれ
ぞれのノズル孔をノズルプレートに形成している。
【0045】各隔壁11bの厚さと、各外壁11cの厚
さは、同一に設定されている。また、各インク室11a
の幅や深さ等も、同一に設定されている。
【0046】各隔壁11bの上側半分に、それぞれの駆
動電極13を設け、各外壁11cの上側半分にも、それ
ぞれの駆動電極13を設けている。各外壁11cの外側
の駆動電極13は、弾性を有する絶縁体14により覆わ
れている。
【0047】各インク室11aの駆動電極13及び各外
壁11cの各駆動電極13には、図示しない駆動回路か
らのそれぞれの駆動信号が印加される。
【0048】図2(a)、(b)及び(c)は、インク
を吐出させるためのインク室11aの隔壁11b及び外
壁11cの変形過程を示している。
【0049】ここでは、3つのインク室11aA,11
aB,11aCを1グループとし、各グループ毎に、各
インク室11aA〜11aCからのインクの吐出を順次
行っている。
【0050】図3は、外壁11cの外側の駆動電極13
に印加される駆動信号D1、インク室11aAの駆動電
極13に印加される駆動信号A1、インク室11aBの
駆動電極13に印加される駆動信号B1、インク室11
aCの駆動電極13に印加される駆動信号C1、及び2
番目のインク室11aAの駆動電極13に印加される駆
動信号A1を示している。尚、図3の駆動信号D1は、
常に、接地レベルに設定されている。
【0051】まず、図2(a)は、各隔壁11b及び各
外壁11cのいずれも変形していない状態を示してい
る。
【0052】次に、例えば左から1番目のグループのイ
ンク室11aAからインクを吐出させる場合は、図3に
示す様に駆動信号A1として、正の電圧を示す第1駆動
パルスP1、及び負の電圧を示す第2駆動パルスP2を
形成し、第1及び第2駆動パルスP1,P2をインク室
11aAの駆動電極13に印加する。また、外壁11c
の外側の駆動電極13に印加される駆動信号D1、及び
インク室11aBの駆動電極13に印加される駆動信号
B1を接地レベルに設定する。
【0053】第1駆動パルスP1をインク室11aAの
駆動電極13に印加したときには、図2(b)に示す様
にインク室11aAの外壁11cと隔壁11bが変形し
て、インク室11aAが拡張する。このインク室11a
Aの拡張により、図示しないインク供給孔からインク室
11aAへとインクが流れ込み、インクの圧力波が発生
する。
【0054】インクの圧力波が伝播されてノズル孔に達
したときに、第2駆動パルスP2をインク室11aAの
駆動電極13に印加する。これにより、図2(c)に示
す様にインク室11aAの外壁11cと隔壁11bが変
形して、インク室11aAが収縮する。この結果、イン
ク室11aAの圧力が高まり、インク室11aAからノ
ズル孔を通じてインクが吐出される。
【0055】同様に、インク室11aBからインクを吐
出させる場合は、図3に示す様に駆動信号B1として、
第1及び第2駆動パルスP1,P2を形成して、第1及
び第2駆動パルスP1,P2をインク室11aBの駆動
電極13に印加する。また、インク室11aAの駆動電
極13に印加される駆動信号A1、及びインク室11a
Cの駆動電極13に印加される駆動信号C1を接地レベ
ルに設定する。これにより、図2(b)及び(c)のイ
ンク室11aAと同様に、インク室11aBが拡張して
から収縮し、インク室11aBからノズル孔を通じてイ
ンクが吐出される。
【0056】また、インク室11aCからインクを吐出
させる場合は、図3に示す様に駆動信号C1として、第
1及び第2駆動パルスP1,P2を形成して、第1及び
第2駆動パルスP1,P2をインク室11aCの駆動電
極13に印加する。また、インク室11aBの駆動電極
13に印加される駆動信号B1、及びインク室11aA
の駆動電極13に印加される駆動信号A1を接地レベル
に設定する。これにより、インク室11aCが拡張して
から収縮し、インク室11aCからノズル孔を通じてイ
ンクが吐出される。
【0057】従って、各グループ毎に、各インク室11
aA〜11aCからのインクの吐出が順番に繰り返して
行われる。
【0058】本実施形態では、先に述べた様に各インク
室11aの各外壁11cの厚さを内側の各隔壁11bの
厚さと同一に設定し、また、各外壁11cの外側にもそ
れぞれの駆動電極13を設けている。このため、図2及
び図3を参照しての動作説明からも明らかな様に、最も
外側のインク室11aからのインクの吐出を内側の他の
各インク室11aからのインクの吐出と同様に制御する
ことができ、記録媒体状に形成される画像の中央部から
周辺端部までを一様な品質に保持することができる。
【0059】次に、図4を参照して、図3とは異なる他
の駆動方法を説明する。図4は、外壁11cの外側の駆
動電極13に印加される駆動信号D2、インク室11a
Aの駆動電極13に印加される駆動信号A2、インク室
11aBの駆動電極13に印加される駆動信号B2、イ
ンク室11aCの駆動電極13に印加される駆動信号C
2、及び2番目のインク室11aAの駆動電極13に印
加される駆動信号A2を示している。
【0060】ここでは、1番目のグループのインク室1
1aAからインクを吐出させる場合は、図4に示す様に
駆動信号A2として、正の電圧を示す第1駆動パルスP
1を形成し、第1駆動パルスP1をインク室11aAの
駆動電極13に印加する。また、外壁11cの外側の駆
動電極13に印加される駆動信号D2、及びインク室1
1aBの駆動電極13に印加される駆動信号B2を接地
レベルに設定する。これにより、インク室11aAの外
壁11cと隔壁11bが外側に変形して、インク室11
aAが拡張する。
【0061】引き続いて、第1パルスP1の直後に、図
4に示す様に駆動信号D2及びB2として、正の電圧を
示す第2駆動パルスP2を形成し、第2駆動パルスP2
を外壁11cの外側の駆動電極13及びインク室11a
Bの駆動電極13に印加する。また、インク室11aA
の駆動電極13に印加される駆動信号A2を接地レベル
に設定する。これにより、インク室11aAの外壁11
cと隔壁11bが内側に変形して、インク室11aAが
収縮する。
【0062】同様に、インク室11aBからインクを吐
出させる場合は、第1駆動パルスP1をインク室11a
Bの駆動電極13に印加し、第2駆動パルスP2をイン
ク室11aA及びインク室11aCの駆動電極13に印
加する。また、インク室11aCからインクを吐出させ
る場合は、第1駆動パルスP1をインク室11aCの駆
動電極13に印加し、第2駆動パルスP2をインク室1
1aB及びインク室11aAの駆動電極13に印加す
る。
【0063】この様な駆動方法では、第1駆動パルスP
1及び第2駆動パルスP2が共に正の電圧であるため、
駆動回路の電源の構成を簡単化して、コストを低減する
ことができる。また、外壁11cの外側の駆動電極13
に第2駆動パルスP2を印加するものの、この外側の駆
動電極13を絶縁体14によって覆っているので、安全
性を保持することができる。しかも、絶縁体14が弾性
を有するので、絶縁体14によって外壁の変形が妨げら
れることはない。
【0064】次に、図5を参照して、別の駆動方法を説
明する。図5は、外壁11cの外側の駆動電極13に印
加される駆動信号D3、インク室11aAの駆動電極1
3に印加される駆動信号A3、インク室11aBの駆動
電極13に印加される駆動信号B3、インク室11aC
の駆動電極13に印加される駆動信号C3、及び2番目
のインク室11aAの駆動電極13に印加される駆動信
号A3を示している。
【0065】ここでは、1番目のグループのインク室1
1aAからインクを吐出させる場合は、図5に示す様に
駆動信号D3及びB3として、負の電圧を示す第1駆動
パルスP1を形成し、第1駆動パルスP1を外壁11c
の外側の駆動電極13及びインク室11aBの駆動電極
13に印加する。また、インク室11aAの駆動電極1
3の駆動信号A3を接地レベルに設定する。これによ
り、インク室11aAの外壁11cと隔壁11bが外側
に変形して、インク室11aAが拡張する。
【0066】引き続いて、第1パルスP1の直後に、図
5に示す様に駆動信号A3として、負の電圧を示す第2
駆動パルスP2を形成し、第2駆動パルスP2をインク
室11aAの駆動電極13に印加する。また、外壁11
cの外側の駆動電極13に印加される駆動信号D3、及
びインク室11aBの駆動電極13に印加される駆動信
号B3を接地レベルに設定する。これにより、インク室
11aAの外壁11cと隔壁11bが内側に変形して、
インク室11aAが収縮する。
【0067】同様に、インク室11aBからインクを吐
出させる場合は、第1駆動パルスP1をインク室11a
A及びインク室11aCの駆動電極13に印加し、第2
駆動パルスP2をインク室11aBの駆動電極13に印
加する。また、インク室11aCからインクを吐出させ
る場合は、第1駆動パルスP1をインク室11aB及び
インク室11aAの駆動電極13に印加し、第2駆動パ
ルスP2をインク室11aCの駆動電極13に印加す
る。
【0068】この様な駆動方法では、第1駆動パルスP
1及び第2駆動パルスP2が共に負の電圧であるため、
駆動回路の電源の構成を簡単化して、コストを低減する
ことができる。
【0069】図6(a)は、図4の駆動方法に基づく、
左側の外壁11cの外側の駆動電極13に印加される駆
動信号D2、及びインク室11aAの駆動電極13に印
加される駆動信号A2を示している。また、図6(b)
は、最も右側にインク室11aCが位置するときの該イ
ンク室11aCの駆動電極13に印加される駆動信号C
2、及び右側の外壁11cの外側の駆動電極13に印加
される駆動信号D2を示している。更に、図6(c)
は、最も右側にインク室11aBが位置するときの該イ
ンク室11aBの駆動電極13に印加される駆動信号B
2、及び右側の外壁11cの外側の駆動電極13に印加
される駆動信号D2を示している。また、図6(d)
は、最も右側にインク室11aAが位置するときの該イ
ンク室11aAの駆動電極13に印加される駆動信号A
2、及び右側の外壁11cの外側の駆動電極13に印加
される駆動信号D2を示している。
【0070】図6から明らかな様に、最も右側に、各イ
ンク室11aA〜11aCのいずれが位置しても、右側
の外壁11cの外側の駆動電極13に印加される駆動信
号D2は、インクを吐出しない他のインク室の駆動電極
に印加される駆動信号と同一である。
【0071】図7は、本発明のインクジェット記録ヘッ
ドの第2実施形態を示す断面図である。尚、図7におい
て、図1と同等の作用を果たす部位には同じ符号を付
す。
【0072】本実施形態のインクジェット記録ヘッド
は、図1の記録ヘッドから各外壁11cの外側の駆動電
極13及び絶縁体14を省略し、また最も外側の各イン
ク室11aD1,11aD2をダミーとしたものであ
る。ダミーの各インク室11aD1,11aD2には、
インクが供給されず、各インク室11aD1,11aD
2からのインクの吐出もない。ダミーの各インク室11
aD1,11aD2は、インクを吐出しないものの、該
各インク室11aD1,11aD2の駆動電極13を保
護する役目を少なくとも果たす。
【0073】本実施形態の記録ヘッドも、図1の記録ヘ
ッドと同様に、図3、図4及び図5の駆動方法により駆
動することができ、各グループ毎に、各インク室11a
A〜11aCからのインクの吐出が順番に繰り返して行
われる。
【0074】また、本実施形態の記録ヘッドは、図8に
示す様な各駆動信号によっても駆動することができる。
尚、図8の駆動方法を図1の記録ヘッドに適用しても構
わない。
【0075】図8は、ダミーのインク室11aD1の駆
動電極13に印加される駆動信号D4、インク室11a
Aの駆動電極13に印加される駆動信号A4、インク室
11aBの駆動電極13に印加される駆動信号B4、イ
ンク室11aCの駆動電極13に印加される駆動信号C
4、及び2番目のインク室11aAの駆動電極13に印
加される駆動信号A4を示している。
【0076】ここでは、1番目のグループのインク室1
1aAからインクを吐出させる場合は、図8に示す様に
駆動信号D4及びB4として、負の電圧を示す第1駆動
パルスP1、及び正の電圧を示す第2駆動パルスP2を
形成し、第1及び第2駆動パルスP1,P2をダミーの
インク室11aD1の駆動電極13及びインク室11a
Bの駆動電極13に順次印加する。また、インク室11
aAの駆動電極13の駆動信号A4を接地レベルに設定
する。
【0077】第1駆動パルスP1を印加したときに、イ
ンク室11aAが拡張し、第2駆動パルスP2を印加し
たときに、インク室11aAが収縮する。これにより、
インク室11aAからノズル孔を通じてインクが吐出さ
れる。
【0078】同様に、インク室11aBからインクを吐
出させる場合は、第1及び第2駆動パルスP1,P2を
インク室11aA及びインク室11aCの駆動電極13
に印加する。また、インク室11aCからインクを吐出
させる場合は、第1及び第2駆動パルスP1,P2をイ
ンク室11aB及びインク室11aAの駆動電極13に
印加する。
【0079】本実施形態では、インクを実際に吐出する
各インク室11aA〜11aCの各隔壁11bの厚さが
一定であり、また外側のダミーの各インク室11aD
1,11aD2にそれぞれの駆動電極13を設けている
ので、全ての各インク室11aA〜11aCからのイン
クの吐出を一様に制御することができ、記録媒体状に形
成される画像の中央部から周辺端部までを一様な品質に
保持することができる。
【0080】また、各外壁11cの外側の駆動電極13
及び絶縁体14を省略しているので、製造工程が簡略化
される。
【0081】図9は、図7の記録ヘッドの変形例を示し
ている。図9の記録ヘッドでは、各外壁11cの内側の
駆動電極13が省略されている。これは、ダミーの各イ
ンク室11aD1,11aD2からのインクの吐出が行
われず、各外壁11cを変形させる必要がないためであ
る。これにより、不要な静電容量、及び無駄な駆動電力
を更に低減することができる。
【0082】図10(a)及び(b)は、図9の記録ヘ
ッドの各駆動電極の形成手順を示している。まず、図1
0(a)に示す様にマスク21をアクチュエータ11に
被せ、マスク21の最も左側の孔21aを最も左側のダ
ミーのインク室11aD1に合わせる。このとき、最も
右側のダミーのインク室11aD2が閉じられ、かつ最
も左側のダミーのインク室11aD1及び各インク室1
1aA〜11aCが開かれる。この状態で、左斜め上方
向からの電極材料の斜方蒸着を行う。これにより、各隔
壁11bの左側壁面にそれぞれの駆動電極13が形成さ
れる。
【0083】次に、図10(b)に示す様にマスク21
の最も右側の孔21aを最も右側のダミーのインク室1
1aD2に合わせる。このとき、最も左側のダミーのイ
ンク室11aD1が閉じられ、かつ最も右側のダミーの
インク室11aD2及び各インク室11aA〜11aC
が開かれる。この状態で、右斜め上方向からの電極材料
の斜方蒸着を行う。これにより、各隔壁11bの右側壁
面にそれぞれの駆動電極13が形成される。
【0084】図11は、図7の記録ヘッドの他の変形例
を示している。図11の記録ヘッドでは、各外壁11c
の内側に、アクチュエータ11(圧電材料)よりも比誘
電率が小さな材料からなるそれぞれの被膜22を形成
し、各被膜22上に、それぞれの駆動電極13を蒸着形
成している。この場合、各外壁11cには電界が殆ど発
生しなくなり、図9の記録ヘッドと同等の効果を達成す
ることができる。
【0085】尚、本発明は、上記各実施形態に限定され
るものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない程度に変
形することができる。
【0086】
【発明の効果】以上説明した様に本発明のインクジェッ
ト記録ヘッドによれば、両端の各インク室の外壁の厚さ
を他の各隔壁の厚さに一致させ、外壁にも駆動電極を設
けている。これにより、内側の隔壁と同様に、駆動信号
に応答して外壁が変形し、内側のインク室と同様に、最
も外側のインク室からインクが吐出される。
【0087】また、本発明の駆動方法によれば、第1駆
動パルスと第2駆動パルスを適宜に使い分けることによ
り、インク室の隔壁や外壁を2つの状態に変形させて、
インク室を拡張させたり収縮させている。これにより、
インク室からのインクの吐出が確実に行われる。
【0088】また、第1及び第2駆動パルスの極性を一
致させて、電源の構成を簡単化している。
【0089】更に、外壁の外側の駆動電極を絶縁被覆し
て、安全性を向上させている。
【0090】また、外壁の外側の駆動電極に、インクを
吐出しないインク室の駆動電極の駆動信号を印加してい
るので、最も外側のインク室の駆動電極に適宜の駆動信
号を印加することにより、このインク室の外壁及び隔壁
を2つの状態に変形させて、このインク室からインクを
吐出させることができる。また、両外壁の外側のそれぞ
れの駆動電極を共通接続して、回路構成を簡単化するこ
とができる。
【0091】更に、外壁の外側の駆動電極を被覆する絶
縁体は、弾性を有しているので、外壁の変形が絶縁体に
よって妨げられずに済む。
【0092】一方、本発明のインクジェット記録ヘッド
によれば、最も外側のインク室がインクを吐出しないダ
ミーであるから、インクを吐出し得る内側の全ての各イ
ンク室の構造を一致させることができ、該内側の全ての
各インク室の駆動電極を全く同様に駆動することができ
る。また、ダミーのインク室の外壁外側に駆動電極を設
けずに済み、安全性が向上する。
【0093】また、ダミーのインク室の外壁の内側に
は、駆動電極を設けていないので、不要な静電容量の発
生を防止することができる。
【0094】更に、ダミーのインク室の外壁の内側に、
低誘電体膜を形成し、この上に駆動電極を形成している
ので、ダミーのインク室の外壁に発生する電界を抑える
ことができ、また不要な静電容量の発生を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録ヘッドの第1実施
形態を示す断面図である。
【図2】(a)〜(c)は、図1のインク室の隔壁及び
外壁の変形過程を示す図である。
【図3】図1の記録ヘッドの各駆動電極に印加されるそ
れぞれの駆動信号を示すタイミングチャートである。
【図4】図1の記録ヘッドの各駆動電極に印加される他
の各駆動信号を示すタイミングチャートである。
【図5】図1の記録ヘッドの各駆動電極に印加される別
の各駆動信号を示すタイミングチャートである。
【図6】(a)〜(d)は、図1の記録ヘッドの各駆動
電極に印加される更に他の各駆動信号を示すタイミング
チャートである。
【図7】本発明のインクジェット記録ヘッドの第2実施
形態を示す断面図である。
【図8】図7の記録ヘッドの各駆動電極に印加されるそ
れぞれの駆動信号を示すタイミングチャートである。
【図9】図7の記録ヘッドの変形例を示す断面図であ
る。
【図10】(a)及び(b)は、図9の記録ヘッドの各
駆動電極の形成手順を示す図である。
【図11】図7の記録ヘッドの他の変形例を示す断面図
である。
【図12】従来のインクジェット記録ヘッドを示す分解
斜視図である。
【図13】(a)〜(c)は、図12のインク室の隔壁
の変形過程を示す図である。
【符号の説明】
11 アクチュエータ 11a,11aA,11aB,11aC インク室 11aD1,11aD2 ダミーのインク室 11b 隔壁 11c 外壁 12 カバープレート 13 駆動電極 14 絶縁体 21 マスク 22 被膜

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のインク室を配列し、各インク室間
    を圧電材料からなるそれぞれの隔壁によって仕切り、各
    隔壁にそれぞれの駆動電極を設け、各駆動電極にそれぞ
    れの駆動信号を印加することにより、各隔壁を変形させ
    て、各インク室からインクを吐出させるインクジェット
    記録ヘッドにおいて、 両端の各インク室の外壁の厚さを各隔壁の厚さに一致さ
    せ、外壁にも駆動電極を設けたことを特徴とするインク
    ジェット記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェット記録ヘ
    ッドの駆動方法において、 インクを吐出すべきインク室の駆動電極に印加される駆
    動信号は、第1駆動パルスと、第1駆動パルスの直後に
    引き続く、第1駆動パルスとは逆極性の第2駆動パルス
    とを含むことを特徴とするインクジェット記録ヘッドの
    駆動方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のインクジェット記録ヘ
    ッドの駆動方法において、 外壁の外側の駆動電極を絶縁体により被覆しており、 駆動信号は、インクを吐出すべきインク室の駆動電極に
    印加される第1駆動パルスと、第1駆動パルスの直後に
    引き続く、該インク室の両側に隣り合う他の各インク室
    の駆動電極に印加される第2駆動パルスとを含むことを
    特徴とするインクジェット記録ヘッドの駆動方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のインクジェット記録ヘ
    ッドの駆動方法において、 外壁の外側の駆動電極を絶縁体により被覆しており、 駆動信号は、インクを吐出すべきインク室の両側に隣り
    合う他の各インク室の駆動電極に印加される第1駆動パ
    ルスと、第1駆動パルスの直後に引き続く、インクを吐
    出すべきインク室の駆動電極に印加される第2駆動パル
    スとを含むことを特徴とするインクジェット記録ヘッド
    の駆動方法。
  5. 【請求項5】 外壁の外側の駆動電極に印加される駆動
    信号は、インクを吐出しないインク室の駆動電極に印加
    される駆動信号と同一であることを特徴とする請求項2
    乃至4のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッドの
    駆動方法。
  6. 【請求項6】 外壁の外側の駆動電極を被覆する絶縁体
    は、弾性を有することを特徴とする請求項3又は4に記
    載のインクジェット記録ヘッドの駆動方法。
  7. 【請求項7】 複数のインク室を配列し、各インク室間
    を圧電材料からなるそれぞれの隔壁によって仕切り、各
    隔壁にそれぞれの駆動電極を設け、各駆動電極にそれぞ
    れの駆動信号を印加することにより、各隔壁を変形させ
    て、各インク室からインクを吐出させるインクジェット
    記録ヘッドにおいて、 配列された各インク室のうちの最も外側のインク室は、
    インクを吐出しないダミーのインク室であることを特徴
    とするインクジェット記録ヘッド。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のインクジェット記録ヘ
    ッドの駆動方法において、 インクを吐出すべきインク室の駆動電極に印加される駆
    動信号は、第1駆動パルスと、第1駆動パルスの直後に
    引き続く、第1駆動パルスとは逆極性の第2駆動パルス
    とを含むことを特徴とするインクジェット記録ヘッドの
    駆動方法。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載のインクジェット記録ヘ
    ッドの駆動方法において、 駆動信号は、インクを吐出すべきインク室の両側に隣り
    合う他の各インク室の駆動電極に印加される第1駆動パ
    ルスと、第1駆動パルスの直後に引き続く、第1駆動パ
    ルスとは逆極性の該他の各インク室の駆動電極に印加さ
    れる第2駆動パルスとを含むことを特徴とするインクジ
    ェット記録ヘッドの駆動方法。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載のインクジェット記録
    ヘッドの駆動方法において、 駆動信号は、インクを吐出すべきインク室の駆動電極に
    印加される第1駆動パルスと、第1駆動パルスの直後に
    引き続く、該インク室の両側に隣り合う他の各インク室
    の駆動電極に印加される第2駆動パルスとを含むことを
    特徴とするインクジェット記録ヘッドの駆動方法。
  11. 【請求項11】 請求項7に記載のインクジェット記録
    ヘッドの駆動方法において、 駆動信号は、インクを吐出すべきインク室の両側に隣り
    合う他の各インク室の駆動電極に印加される第1駆動パ
    ルスと、第1駆動パルスの直後に引き続く、インクを吐
    出すべきインク室の駆動電極に印加される第2駆動パル
    スとを含むことを特徴とするインクジェット記録ヘッド
    の駆動方法。
  12. 【請求項12】 ダミーのインク室の駆動電極に印加さ
    れる駆動信号は、インクを吐出しないインク室の駆動電
    極に印加される駆動信号と同一であることを特徴とする
    請求項8乃至11のいずれかに記載のインクジェット記
    録ヘッドの駆動方法。
  13. 【請求項13】 ダミーのインク室の外壁の内側には、
    駆動電極を設けないことを特徴とする請求項7に記載の
    インクジェット記録ヘッド。
  14. 【請求項14】 ダミーのインク室の外壁の内側に、低
    誘電体膜を形成し、この上に駆動電極を形成したことを
    特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録ヘッ
    ド。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009166268A (ja) * 2008-01-11 2009-07-30 Sii Printek Inc インクジェットヘッドチップ、インクジェットヘッドチップの駆動方法、インクジェットヘッド、及びインクジェット記録装置
JP2015037863A (ja) * 2013-07-19 2015-02-26 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置、および、液体噴射装置の制御方法

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