JP2002219785A - 積層フィルムおよび化粧鋼板 - Google Patents

積層フィルムおよび化粧鋼板

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JP2002219785A
JP2002219785A JP2001016945A JP2001016945A JP2002219785A JP 2002219785 A JP2002219785 A JP 2002219785A JP 2001016945 A JP2001016945 A JP 2001016945A JP 2001016945 A JP2001016945 A JP 2001016945A JP 2002219785 A JP2002219785 A JP 2002219785A
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layer
resin
laminated
steel sheet
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Yukihiko Kawarada
雪彦 川原田
Tatsuhiko Usui
達彦 薄井
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルムと鋼板との密着性を保持
しつつ、低温時での加工においても白化や割れが生じる
ことのない優れた一体成形加工性を有する積層フィル
ム、及び該積層フィルムを積層してなる化粧鋼板を提供
すること。 【解決手段】 表面層(A)と、接着層(B)
と、弾性率10〜800MPa、破断伸び100〜20
00%のポリオレフィン系樹脂フィルム(c)からなる
軟質ポリオレフィン樹脂層(C)と、粘着剤層(D)と
が、表面層(A)の印刷面を内側として(A)/(B)
/(C)/(D)の層構成で積層されていることを特徴
とする積層フィルム、および、該積層フィルムを鋼板上
に積層してなる化粧鋼板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層フィルムおよ
び化粧鋼板に関する。さらに詳しくは、ポリオレフィン
系樹脂フィルムを積層してなる積層フィルムおよび化粧
鋼板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、着色や模様が施された化粧シ
ートを鋼板表面に積層した化粧鋼板が、冷蔵庫等の電化
製品の躯体を形成するのに広く用いられている。上記化
粧鋼板としては、例えば、装飾処理を施した塩化ビニル
フィルムあるいはポリオレフィンフィルムを鋼板表面に
接着剤を用いてラミネートして得られる化粧鋼板が知ら
れている。
【0003】しかしながら、塩化ビニルフィルムを用い
た化粧鋼板は、廃棄に際し焼却処分を行った際に塩化水
素ガスやダイオキシンが発生し易く、公害等の問題が生
じる恐れがあり、また、塩化ビニルフィルムに含まれる
可塑剤が環境ホルモン作用を呈する恐れがあるとして消
費者から脱塩化ビニル化が要望されている。さらに、塩
化ビニルフィルムは寒冷地や冬季の低温時における化粧
鋼板の加工において、曲げ加工を行っただけで、加工し
た部分に白化が起こり、深絞り成形に代表される金型プ
レスによる一体成形は実施できないことが知られてい
る。
【0004】一方、ポリオレフィンフィルムで得られる
化粧鋼板は、上記同様に曲げ加工段階で白化が起り、同
時にワレも生じ易くなるという欠点がある。また、ポリ
オレフィンフィルムは鋼板に接着し難く剥離が起こり易
く、従って、強度的に劣るという問題がある。さらに、
これらの化粧鋼板は、共に各フィルムと鋼板との密着性
に難があり、強度的に劣るために接着剤を用いている
が、それでも剥離が起こり易く、化粧鋼板としての使用
寿命が短くなり、フィルムと鋼板との密着性及び強度上
の更なる改良が望まれていた。
【0005】例えば特開2000−190419号公報
では、アイオノマー樹脂をベースとするフィルムを用い
た化粧鋼板が開示されている。しかしながら、得られる
化粧鋼板の成形性も曲げ加工ならば問題はないものの、
深絞り成形といったより厳しい成型加工条件を適用する
と、フィルム破断などが発生するといった問題があっ
た。また、アイオノマー樹脂の機能発現にはCs+ 、A
+ 、Hg+ 、Cu+ 、Be++、Ba++、Cu++、Cd
++、Hg++、Sn++、Pb++、Fe++、Co++、N
++、Zn++、Al+++ 、Sc+++ 、Fe+++ 、Yt
+++ などの重金属イオンが原理的に必須であり、これら
はゴミ焼却処理時のダイオキシン発生の触媒としても作
用することが知られており、公害等の問題が生じる恐れ
があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこれらの問題
点に鑑み、フィルムと鋼板との密着性を保持しつつ、低
温時での加工においても白化や割れが生じることのない
優れた一体成形加工性を有する新規な積層フィルム、及
び該積層フィルムを積層してなる化粧鋼板を提供するこ
とにある。
【0007】
【発明が解決しようとする手段】本発明者らは、上記課
題を解決するため鋭意研究した結果、特定の構成を有す
る積層フィルムを用いることにより、フィルムと鋼板と
の密着性を保持しつつ、低温時での加工においても白化
や割れが生じることのない優れた一体成形加工性を有す
る積層フィルムを見出し本発明を完成するに至った。
【0008】則ち、本発明は、熱可塑性樹脂(a)から
なる表面層(A)と、接着層(B)と、ポリオレフィン
系樹脂フィルム(c)からなる弾性率10〜800MP
a、破断伸び150〜2000%の軟質ポリオレフィン
樹脂層(C)と、接着層(D)とが、(A),(B),
(C),(D)の順で層構成されていることを特徴とす
る積層フィルムを提供するものである。また、該積層フ
ィルムを鋼板上に積層してなることを特徴とする化粧鋼
板を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の積層フィルムは、例えば図1に示すように、表
面層(A)側から、順次、熱可塑性樹脂フィルム(a)
からなる表面層(A)、接着層(B)、ポリオレフィン
系樹脂フィルム(c)からなる弾性率10〜800MP
a、破断伸び150〜2000%の軟質ポリオレフィン
樹脂層(C)、接着層(D)とを積層してなるフィルム
である。該フィルムの全厚は特に制限されないが、好ま
しくは30〜400μmである。
【0010】また、本発明の化粧鋼板は、例えば図2に
示すように、上記フィルムと基材鋼板とを積層してなる
化粧鋼板、すなわち、表面層(A)側から、順次、表面
層(A)、接着層(B)、ポリオレフィン系樹脂フィル
ム(c)からなる弾性率10〜800MPa、破断伸び
150〜2000%の軟質ポリオレフィン樹脂層
(C)、接着層(D)、基材鋼板とを積層してなる化粧
鋼板である。
【0011】本発明の熱可塑性樹脂フィルム(a)から
なる表面層(A)は、従来公知の熱可塑性樹脂からなる
フィルムであれば何ら制限無く用いることができる。た
だし、後述するように、意匠性の観点から、表面層
(A)の裏面或いは軟質ポリオレフィン樹脂層(C)に
印刷が施されているか、又はポリオレフィン系樹脂フィ
ルム(c)が着色されている等の場合、表面層(A)は
透明なフィルムであることが好ましい。
【0012】このような熱可塑性樹脂フィルム(a)の
原料となる熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリオレフ
ィン、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、フッ素系樹
脂、耐衝撃性のスチレン系樹脂、スチレンアクリル系共
重合体が挙げられ、これらの共重合体や組成物等も挙げ
られる。好ましくは、熱可塑性ポリエステル系樹脂フィ
ルム、ポリプロピレン系樹脂とエチレン酢酸ビニル共重
合体(EVA)とを積層してなる熱可塑性樹脂フィルム
からなる樹脂層が挙げられる。
【0013】さらに具体的には、熱可塑性ポリエステル
系樹脂フィルムに用いられる樹脂としては、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)、ポリトリメチレンテレフ
タレート(PTT)、ポリブチレンテレフタレート(P
BT)などの、テレフタル酸を主たる酸成分とし、それ
ぞれエチレングリコール、1,3−プロパンジオール、
1,4−ブタンジオールを主たるグリコール成分とする
ポリエステル類とする重合体、さらにはポリエチレンテ
レフタレート(PET)、ポリトリメチレンテレフタレー
ト(PTT)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)
などのテレフタル酸を主たる酸成分とし、主たるグリコ
ール成分としてエチレングリコール、1,3−プロパン
ジオール、1,4−ブタンジオール、1,4−シクロヘ
キサンジメタノールのうちから少なくとも2種類を選択
されるポリエステル共重合体が挙げられ、このなかでは
主たる酸成分としてテレフタル酸、主たるグリコール成
分としてエチレングリコールと1,4−シクロヘキサン
ジメタノールを用いたポリエチレンテレフタレート(P
ET)系ポリエステル共重合体が好ましく挙げられる。
【0014】但し、共重合体である場合は、主たる成分
のエチレンテレフタレ−ト、トリメチレンテレフタレー
ト、ブチレンテレフタレート以外のコポリマーを構成す
る共重合成分としては、分子内に2つのエステル形成性
官能基を有する化合物を用いることができる。かかる化
合物として例えば蓚酸、アジピン酸、フタル酸、セバシ
ン酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、ドデカンジカ
ルボン酸、イソフタル酸、1,4−シクロヘキサンジカ
ルボン酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、
【0015】4,4’−ジフェニルスルホンジカルボン
酸、4,4’−ジフェノキシエタンジカルボン酸、フェ
ニルインダンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカル
ボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフ
タレンジカルボン酸、テトラリンジカルボン酸、デカリ
ンジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸等の
如きジカルボン酸、p−オキシ安息香酸、p−オキシエ
トキシ安息香酸等の如きオキシカルボン酸を用いること
ができ、
【0016】一方、ペンタメチレングリコール、ヘキサ
メチレングリコール、シクロヘキサンメチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、ビスフェノールスルホン
のエチレンオキサイド付加物、ビスフェノールAのエチ
レンオキサイド付加物、ビスフェノールFのエチレンオ
キサイド付加物、ジエチレングリコール、ポリエチレン
オキシドグリコール、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等
の如き2価アルコール類等を好ましく用いることができ
る。
【0017】これらの化合物は1種のみでなく2種以上
を同時に用いることができる。またこれらの中で、酸成
分としてはイソフタル酸、4,4’−ジフェニルジカル
ボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、 p−オキシ
安息香酸、グリコール成分としてはペンタメチレングリ
コール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリ
コール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加
物、ビスフェノールFのエチレンオキサイド付加物を用
いることが好ましい。
【0018】また、前記ポリエチレンテレフタレート
(PET)、ポリトリメチレンテレフタレート(PT
T)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)は、例え
ば安息香酸、メトキシポリアルキレングリコールなどの
一官能性化合物によって末端の水酸基および/またはカ
ルボキシル基の一部または全部を封鎖したものであって
もよく、或いは例えば極く少量のグリセリン、ペンタエ
リスリトール等の如き三官能以上のエステル形成性化合
物で実質的に線状のポリマーが得られる範囲内で共重合
したものであってもよい。
【0019】表面層(A)で用いる熱可塑性ポリエステ
ル系樹脂フィルムに用いられる樹脂には、主たる成分の
ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリトリメチ
レンテレフタレート(PTT)、ポリブチレンテレフタ
レート(PBT)のほかに、有機高分子を混合した混合
体からなっていても良い。かかる有機高分子として、ポ
リエチレンイソフタレート、ポリテトラメチレンテレ
(イソ)テレフタレート、ポリエチレン−4,4’−テ
トラメチレンジフェニルジカルボキシレート、ポリエチ
レン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート、ポリエ
チレン−2,7−ナフタレンジカルボキシレート、ポリ
トリメチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレー
ト、ポリブチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレ
ート、
【0020】ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレ
ート、ポリネオペンチレン−2,6−ナフタレンジカル
ボキシレート、ポリ(ビス(4−エチレンオキシフェニ
ル)スルホン)−2,6−ナフタレンジカルボキシレー
ト等を挙げることができ、これらの中でポリエチレンイ
ソフタレート、ポリヘキサメチレンテレ(イソ)フタレ
ート、ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシ
レート、ポリトリメチレン−2,6−ナフタレンジカル
ボキシレート、ポリブチレン−2,6−ナフタレンジカ
ルボキシレートが好ましい。これらの有機高分子は1種
のみならず2種以上を用いてもよい。
【0021】本発明におけるポリエチレンテレフタレー
ト(PET)、ポリトリメチレンテレフタレート(PT
T)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)は従来公
知の方法で製造できる。例えばポリトリメチレンテレフ
タレート(PTT)は、テレフタル酸と1,3−プロパ
ンジオールの反応で直接低重合度ポリエステルを得る方
法や、テレフタル酸の低級アルキルエステルと1,3−
プロパンジオールとを従来公知のエステル交換触媒であ
る、例えばナトリウム、カリウム、マグネシウム、カル
シウム、亜鉛、ストロンチウム、チタン、ジルコニウ
ム、マンガン、コバルトを含む化合物の1種または2種
以上を用いて反応させた後、重合触媒の存在下で重合さ
せてことで製造することができる。
【0022】重合触媒としては三酸化アンチモン、五酸
化アンチモンのようなアンチモン化合物、二酸化ゲルマ
ニウムで代表されるようなゲルマニウム化合物、テトラ
エチルチタネート、テトラプロピルチタネート、テトラ
フェニルチタネートまたはこれらの部分加水分解物、蓚
酸チタニルアンモニウム、蓚酸チタニルカリウム、チタ
ントリスアセチルアセトネートのようなチタン化合物が
挙げられる。
【0023】なお、熱可塑性ポリエステル系樹脂フィル
ムに用いられるポリエステル樹脂は溶融重合後これをチ
ップ化し、加熱減圧下または窒素などの不活性気流中に
おいて固相重合することもできる。
【0024】表面層(A)がポリプロピレン系樹脂とエ
チレン酢酸ビニル共重合体(EVA)を積層してなる熱
可塑性樹脂フィルムである場合のポリプロピレン系樹脂
としては、エチレン、プロピレン、ブテン−1、3−メ
チルブテン−1、3−メチルペンテン−1、4−メチル
ペンテン−1等のα−オレフィン単独重合体やこれらの
共重合体が挙げられ、更に高密度、中密度、低密度ポリ
エチレンや直鎖状低密度ポリエチレン、超高分子量ポリ
エチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン−ア
クリル酸エチル共重合体等のポリエチレン類、プロピレ
ン単独重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合体
あるいはランダム重合体、プロピレン−エチレン−ジエ
ン化合物共重合体等のポリプロピレン類、ポリブテン−
1、ポリ4−メチルペンテン−1等の樹脂を挙げること
ができる。これらの中でエチレン酢酸ビニル共重合体が
好ましい。
【0025】エチレン酢酸ビニル共重合体中における酢
酸ビニル含有量は特に制限されるものではないが、得ら
れるフィルムの機械的性質を考えた場合には、酢酸ビニ
ル含有量が0.2〜80重量%の範囲であることが好ま
しい。
【0026】本発明の表面層(A)で用いる熱可塑性樹
脂フィルム(a)には添加剤、例えば顔料、紫外線吸収
剤、離型剤、易滑剤、難燃剤、帯電防止剤、ポリシロキ
サン等を含有させることができる。フィルムの製造時、
加工時、使用時の走行性やハンドリング性を向上させる
目的でフィルムに滑り性を付与するために無機粒子、有
機粒子、架橋高分子粒子などの不活性微粒子を少割合含
有させることは好ましいことである。
【0027】無機粒子としては従来公知のものであれば
特に限定されないが、例えば、炭酸カルシウム、多孔質
シリカ、真球状シリカ、カオリン、タルク、炭酸マグネ
シウム、炭酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、リン酸リチウム、リン酸カルシウム、リン酸マグネ
シウム、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化チタン、
酸化ジルコニウム、フッ化リチウム等が挙げることがで
き、これらの中では球状シリカ、多孔質シリカが特に好
ましい。
【0028】有機塩粒子としては従来公知のものであれ
ば特に制限されないが、例えば、蓚酸カルシウムやカル
シウム、バリウム、亜鉛、マンガン、マグネシウム等の
テレフタル酸塩などが挙げられる。
【0029】架橋高分子粒子としては従来公知のもので
あれば特に制限されないが、例えば、ジビニルベンゼ
ン、スチレン、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸
もしくはメタクリル酸のビニル系モノマーの単独または
共重合体等が挙げられ、この他、ポリテトラフルオロエ
チレン、シリコーン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、熱硬
化エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、熱硬化性尿
素樹脂、熱硬化性フェノール樹脂などの有機微粒子も用
いられる。これらの中では架橋シリコーン樹脂粒子が好
ましい。
【0030】ポリエステル中の不活性微粒子の粒径や添
加量は、フィルム製造工程における巻き取り性やフィル
ムを取り扱う時のハンドリング性等によって決めるとよ
い。これら不活性微粒子の粒子径は平均粒径が0.01
μm以上5μm以下であることが好ましく、さらに好ま
しくは0.05μm以上4μm以下であり、0.1μm
以上3μm以下が特に好ましい。また、添加量は0.0
1重量%以上4重量%以下であることが好ましく、より
好ましくは0.02重量%以上3.0重量%以下であ
り、0.04重量%以上2.5重量%以下が特に好まし
い。
【0031】一般に粒径の大なるものは少量、小なるも
のは多量添加するのが好ましい。また、意図的に滑剤の
含有量を調整することにより、フィルムを不透明化する
こともできる。例えば二酸化チタンを10〜15重量%
添加することにより、白色フィルムとすることができ
る。
【0032】熱可塑性樹脂フィルム(a)に添加する不
活性微粒子は上記に例示した中から選ばれた単一成分で
もよく、二成分あるいは三成分以上を含む多成分でもよ
い。上記不活性粒子は、任意の時期に配合できる。
【0033】本発明の表面層(A)は必要に応じて裏面
に印刷が施されていても良い。すなわち、表面層(A)
の、接着層(B)を介し軟質ポリオレフィン樹脂層
(C)と積層される面(以上以下、表面層(A)の「裏
面」ということがある)には、印刷面上に顔料を添加し
たインク又は着色したインクによる着色模様(透明又は
不透明)の印刷やベタ印刷等を施すことにより印刷層
(以下、「絵柄層A1」と表記する)を設けることがで
きる。印刷方法としては、グラビア印刷、オフセット印
刷、シルクスクリーン印刷、転写シートからの転写印刷
等の従来公知の印刷方法により、インクを用いて形成す
ればよい。
【0034】なお、絵柄層A1は、印刷面の全面に設け
てもよいが、部分的に設けられたものであってもよい。
また、印刷面全面にベタ印刷した上に、更に、部分的に
模様印刷を行って設けたものであってもよい。
【0035】絵柄層A1で用いられるの模様としては、
木目模様、石目模様、布目模様、皮絞り模様、幾何学図
形、文字、記号、等が挙げられ、これらのうちの1種又
は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0036】絵柄層A1を形成するインクは、ベヒクル
に、必要に応じ顔料、染料等の着色剤、溶剤、安定剤、
改質剤、触媒、硬化剤等を適宜混合して用いることがで
きる。ベヒクルには下記の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂
及び電離放射線硬化性樹脂の中から適宜選択して用いる
ことができる。
【0037】ベヒクルに用いる熱可塑性樹脂としては、
例えば、エチルセルロース、硝酸セルロース、酢酸セル
ロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、セルロー
スアセテートプロピオネート等のセルロース誘導体、ポ
リスチレン、ポリα−メチルスチレン等のスチレン系樹
脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸ブチ
ル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等の
アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール等
のビニル系重合体、ロジン、ロジン変性マレイン酸樹
脂、ロジン変性フェノール樹脂、重合ロジン等のロジン
エステル系樹脂、クマロン樹脂、ビニルトルエン樹脂、
ポリアミド樹脂等が挙げられる。
【0038】また、ベヒクルに用いる熱硬化性樹脂とし
ては、フェノール樹脂、尿素樹脂、ジアリルフタレート
樹脂、メラミン樹脂、グアナミン樹脂、不飽和ポリエス
テル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ樹脂、アミ
ノアルキッド樹脂、メラミン−尿素共縮合樹脂、硅素樹
脂、ポリシロキサン樹脂等が挙げられる。
【0039】これらの樹脂からなるベヒクルを用いる場
合には、必要に応じて、架橋剤、重合開始剤等の硬化
剤、重合促進剤、溶剤、粘度調整剤等を添加して用いる
ことができる。
【0040】上記硬化剤としては、不飽和ポリエステル
系樹脂、ポリウレタン系樹脂には多価イソシアネート類
が、エポキシ樹脂には多価アミン類が、不飽和ポリエス
テル系樹脂にはメチルエチルケトンパーオキサイド等の
過酸化物類が、アゾビスイソブチロニトリル等のラジカ
ル開始剤が挙げられる。
【0041】多価イソシアネート類としては、2価以上
の脂肪族又は芳香族イソシアネート類が使用できるが、
脂肪族イソシアネート類が好ましく、トリレンジイソシ
アネート、キシレンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート等があげられる。
【0042】また、ベヒクルに用いる電離放射線硬化性
樹脂としては、電磁波又は荷電粒子線のうち分子を重
合、架橋し得るエネルギー量子を有する、紫外線、電子
線等の電離放射線により硬化し得る樹脂であって、分子
中に重合性不飽和結合又はエポキシ基を有するプレポリ
マー、オリゴマー、及び/又は単量体を適宜混合した組
成物が用いられる。
【0043】これらの組成物としては、ウレタンアクリ
レート、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレ
ート等のアクリレート、シロキサン等の珪素樹脂、ポリ
エステル、エポキシ等が挙げられる。
【0044】インクに加える顔料としては、通常使用さ
れる有機又は無機系の顔料が使用できる。黄色、赤色顔
料として、モノアゾ、ジスアゾ、ポリアゾ等のアゾ系顔
料、イソインドリノン、キナクドリン等の有機顔料、黄
鉛、黄色酸化鉄、カドミウムイエロー、チタンイエロ
ー、弁柄、朱、カドミウムレッド、クロムバーミリオン
等の無機顔料等が挙げられる。
【0045】また、青色顔料として、フタロシアニンブ
ルー、インダンスレンブルー等の有機顔料及び紺青、群
青、コバルトブルー等の無機顔料が挙げられ、黒色顔料
として、アニリンブラック等の有機顔料及びカーボンブ
ラック等の無機顔料が挙げられる。また、白色顔料とし
て、二酸化チタン、亜鉛華、三酸化二アンチモン等の無
機顔料が挙げられる。
【0046】表面層(A)の表面には従来公知の各種処
理を行ってもよく、例えば、エンボス処理を行うことが
できる。実施方法としては表面層(A)表面に、熱、圧
力により平版プレス機、ロールエンボス機等のプレス、
エンボス機を用いて、エンボス版の凹凸形状を賦型して
凹凸模様を形成できる。代表的なロールエンボス法は、
円筒状のエンボス版の凹凸形状を対象材料に熱圧で賦型
することによって形成される。エンボス版の凹凸形状
は、木目導管溝、石板表面凹凸(花崗岩壁開面等)、布
表面テクスチュア、梨目、砂目、ヘアライン、万線条溝
等である。さらに必要に応じ上記凹凸模様の凹部にワイ
ピング法等により着色インキを充填してもよい。表面層
(A)の表面に加工を行う方法としては、他に、ミラー
加工等のカレンダー加工を行う方法が挙げられる。
【0047】また、表面層(A)は、樹脂に顔料等を加
えて着色したものであってもよく、また、表面樹脂層に
用いる樹脂には、耐候性を付与する目的で紫外線吸収剤
や光安定剤等を加えることができる。紫外線吸収剤とし
ては、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤が、光安定剤
としては、ヒンダードアミン系光安定剤として、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピリジニル)セ
バケートが挙げられる。
【0048】表面層(A)の厚みは、特に限定されるも
のではないが、10〜390μmが好ましい。
【0049】接着層(B)は、表面層(A)と軟質ポリ
オレフィン樹脂層(C)とを接着させるための層であっ
て、その方法は特に制限されない。接着強度も特に制限
されないが、好ましくは少なくとも12N/15mmの
接着強度を有していればよい。通常、接着層(B)には
接着剤を用いれば良く、特に制限されないが、例えば接
着剤としてはドライラミネート接着剤、ウエットラミネ
ート接着剤、ヒートシール接着剤、ホットメルト接着剤
等の接着剤が挙げられ、好ましくはドライラミネート接
着剤が挙げられる。また、表面層(A)又は軟質ポリオ
レフィン(C)の少なくともどちらか一方の面に接着性
樹脂を用い、所望の接着強度を有するものであれば、必
ずしも接着剤を用いる必要はなく、例えば、熱ラミネー
トによる接着であってもかまわない。
【0050】本発明の軟質ポリオレフィン樹脂層(C)
は、ポリオレフィン系樹脂フィルム(c)からなる。ま
た、後述するように、必要に応じて、少なくとも一方の
面、または軟質ポリオレフィン樹脂層(C)が多層から
なる場合はいずれか一以上の面に印刷が施されていても
良い。
【0051】本発明の軟質ポリオレフィン樹脂層(C)
は、基材鋼板と接する面となる一方の面に接着層を介し
て軟質ポリオレフィン樹脂(C)を有していれば、その
上方に積層される表面層(A)、接着層(B)は、所望
の性能を損なわない限り、任意に形成することができ
る。
【0052】本発明の化粧鋼板を深絞りに代表される一
体成形可能とするには、一体成形時の基材変形に十分に
追従することが要求されるため、軟質ポリオレフィン樹
脂層(C)は、弾性率10〜800MPa、破断伸び1
50〜2000%であることが必須である。弾性率が1
0MPaより小さいとフィルムの機械的強度不足となる
ため好ましくなく、また800MPaより大きいと深絞
り性不良となるため好ましくない。また、破断伸びが1
50%より小さいと深絞り性不良となるため好ましくな
く、2000%より大きいとフィルムの機械的強度不足
となるため好ましくない。その結果、該範囲外では一体
成形時における基材の伸縮に十分に追従できず、一体成
形時に積層フィルム破断などが発生する可能性が高くな
る。また、所望の深絞り性を得やすいという観点から弾
性率20〜600MPa、破断伸び300〜1900%
であることが好ましく、さらに弾性率25〜500MP
a、破断伸び400〜1800%であることがより好ま
しい。
【0053】また、軟質ポリオレフィン系樹脂層(C)
は、基本的にはポリオレフィン系樹脂フィルム(c)の
みからなるが、全体として上述した弾性率と破断伸びを
満たすものであれば、多層のポリオレフィン系樹脂フィ
ルム(c)で構成されていてもよい。また、少なくとも
一層以上のポリオレフィン系樹脂フィルム(c)より構
成され、軟質ポリオレフィン樹脂層(C)全体として上
述した弾性率と破断伸びを満たせば、他に熱可塑性樹脂
など、ポリオレフィン系樹脂フィルム以外の樹脂層を有
していても良い。また、単層、多層にかかわらず、いず
れかの層の少なくとも一以上の面に印刷が施されていて
もよい。
【0054】ポリオレフィン系樹脂フィルム(c)にお
けるポリオレフィン系樹脂としては、エチレン、プロピ
レン、ブテン−1、3−メチルブテン−1、3−メチル
ペンテン−1、4−メチルペンテン−1等のα−オレフ
ィン単独重合体やこれらの共重合体が挙げられ、更に高
密度、中密度、低密度ポリエチレンや直鎖状低密度ポリ
エチレン、超高分子量ポリエチレン、エチレン酢酸ビニ
ル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体等の
ポリエチレン類、プロピレン単独重合体、プロピレン−
エチレンブロック共重合体あるいはランダム重合体、プ
ロピレン−エチレン−ジエン化合物共重合体等のポリプ
ロピレン類、ポリブテン−1、ポリ4−メチルペンテン
−1等の樹脂を挙げることができる。これらの中で直鎖
状低密度ポリエチレンやエチレン酢酸ビニル共重合体が
好ましい。
【0055】エチレン酢酸ビニル共重合体における酢酸
ビニル含有量は特に制限されるものではないが、得られ
るフィルムの機械的性質を考えた場合には、酢酸ビニル
含有量が0.2〜80重量%の範囲であることが好まし
い。
【0056】前記のようなポリオレフィン樹脂を2種以
上混合したものであっても良い。また、前記のようなポ
リオレフィン樹脂に、可塑剤、軟質ゴム、あるいは水添
ジエン系エラストマーを配合してもよい。好ましくはポ
リプロピレン系樹脂と水素添加されたスチレン−ブタジ
エン共重合ゴム(水添SBR)を配合したもの、ポリプ
ロピレン系樹脂とエチレン−プロピレン共重合ゴム(E
PR)を含有してなるもの、ポリプロピレン系樹脂とエ
チレン酢酸ビニル共重合体(EVA)を含有してなるも
の、または、可塑剤含有ポリプロピレン系樹脂が用いら
れる。
【0057】可塑剤としては、アモルファスポリオレフ
ィン、エチレンプロピレンゴム、エチレンプロピレンジ
エンゴムがあげられる。軟質ゴムとしては、EPR(エ
チレン−プロピレンゴム)またはEPDM(エチレン−
プロピレン−ジエンモノマーエラストマー)等が挙げら
れる。
【0058】共役ジエン系エラストマーの水素添加物
(以上以下、水添ジエン系エラストマーと表記する)に
用いられる共役ジエン系重合体としては、少なくとも1
個の下記ブロックXまたは下記ブロックZと、少なくと
も1個の下記ブロックYまたはブロックX/Yとを含ん
でなる共重合体、あるいはブロックYもしくはX/Yに
よる共重合体が挙げられる。
【0059】その具体的構成は、Xを、芳香族ビニル化
合物ブロック、Yを、共役ジエン系重合体ブロック、X
/Yを、芳香族ビニル化合物/共役ジエンのランダム共
重合体ブロック、Zを共役ジエンと芳香族ビニル化合物
の共重合体からなり、かつ芳香族ビニル化合物が漸減す
るテーパーブロック、とそれぞれ定義すると、次のよう
な構造のものが挙げられる。
【0060】a) X−Y b) X−Y−X c) X−Y−Z d) X−Y1−Y2 (ここでY1のビニル結合量は
好ましくは20%以上、Y2のビニル結合量は20%未
満)
【0061】e) Y f) X/Y g) X−X/Y h) X−X/Y−Z i) X−X/Y−X
【0062】j) Y2−Y1−Y2 (ここでY1,
Y2は上記に同じ) k) Z−Y l) Z−Y−Z m) Z−X/Y−Z n) Z−X−Y
【0063】また、これらの基本骨格を繰り返し有する
共重合体を挙げることができ、さらにそれらをカップリ
ングして得られる共役ジエン系共重合体であってもよ
い。本発明に用いることができる水添ジエン系エラスト
マーは上記構造以外にもエチレン等のオレフィンブロッ
ク(以下、共役ジエン系重合体ブロックと表記する)を
有するものであってもよい。
【0064】水添ジエン系エラストマー中の芳香族ビニ
ル化合物ブロックで用いられる芳香族ビニル化合物とし
ては、スチレン、t−ブチルスチレン、α−メチルスチ
レン、p−メチルスチレン、ビニルキシレン、モノクロ
ルスチレン、ジクロルスチレン、モノブロムスチレン、
ジブロムスチレン、フルオロスチレン、p−t−ブチル
スチレン、エチルスチレン、ビニルナフタレン、ジビニ
ルベンゼン、1,1−ジフェニルスチレン、N,N−ジ
エチル−p−アミノエチルスチレン、N,N−ジエチル
−p−アミノエチルスチレン、ビニルピリジンなどが挙
げられる。これらの中ではスチレン、α−メチルスチレ
ンを用いることができ、これらの芳香族ビニル化合物
は、1種単独であるいは2種以上混合して用いられる。
さらに、これらの芳香族ビニル化合物に他のビニル単量
体を共重合することも好ましく用いられる。
【0065】また、芳香族ビニル化合物と共重合可能な
他のビニル単量体としては、シアン化ビニル化合物、
(メタ)アクリル酸エステル、マレイミド系化合物など
があげられ、これらは1種または2種以上で使用され
る。
【0066】シアン化ビニル化合物としてはアクリロニ
トリル、メタクリロニトリル等があげられ、1種または
2種以上混合して用いられる。
【0067】マレイミド系化合物としては、マレイミ
ド、N−メチルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N
−(p−メチルフェニル)マレイミド、N−フェニルマ
レイミド、N−シクロヘキシルマレイミドなどのα−ま
たはβ−不飽和ジカルボン酸のマレイミド系化合物が挙
げられ、1種または2種以上で使用される。
【0068】(メタ)アクリル酸エステルとしては、メ
チルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアク
リレート、ブチルアクリレート、アミルアクリレート、
ヘキシルアクリレート、オクチルアクリレート、2−エ
チルヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレー
ト、ドデシルアクリレート、オクタデシルアクリレー
ト、フェニルアクリレート、ベンジルアクリレート等の
アクリル酸エステル、
【0069】メチルメタクリレート、エチルメタクリレ
ート、プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレー
ト、アミノメタクリレート、ヘキシルメタクリレート、
オクチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリ
レート、シクロヘキシルメタクリレート、ドデシルメタ
クリレート、オクタデシルメタクリレート、フェニルメ
タクリレート、ベンジルメタクリレートなどがあげら
れ、これらは1種または2種以上で使用される。好まし
い単量体成分の使用例としては、芳香族ビニル化合物単
独、芳香族ビニル化合物/(メタ)アクリル酸エステ
ル、芳香族ビニル化合物/ビニルシアン化合物、芳香族
ビニル化合物/(メタ)アクリル酸エステル/ビニルシ
アン化合物、芳香族ビニル化合物/マレイミド化合物、
芳香族ビニル化合物/ビニルシアン化合物/マレイミド
化合物等である。
【0070】水添ジエン系エラストマー中の共役ジエン
系重合体ブロックで用いる共役ジエンとしては、1,3
−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3
−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、2−メチル−
1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン、4,5
−ジメチル−1,3−オクタジエン、3−ブチル−1,
3−オクタジエン、クロロプレンなどがあげられる。こ
れらの中では工業的に製造しやすく、また物性の優れた
水添ジエン系エラストマーが得られる点から1,3−ブ
タジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエンが好まし
く、より好ましくは1,3−ブタジエン、イソプレンが
挙げられる。
【0071】上記d)X−Y1−Y2 の構造のものにつ
いては、特開平2−133406号公報、上記e)のY
及びf)のX/Yの構造のものについては、特開昭63
−127400号公報に示されている。また、上記g)
のX−X/Y及びh)のX−X/Y−Zの構造のものに
ついては、特開平2−305814号公報、特開平3−
72512号公報に示されている。
【0072】共役ジエン系共重合体中の芳香族ビニル化
合物/共役ジエンの割合は、重量比で通常0/100〜
60/40であり、好ましくは0/100〜50/50
であり、芳香族ビニル化合物を必須とする場合、好まし
くは10/90〜50/50である。ここで、芳香族ビ
ニル化合物の含有量が60重量%を越えると樹脂状とな
り得られる組成物の耐衝撃性が低下する。さらに、共役
ジエン系共重合体中の共役ジエン部分のビニル結合量
は、好ましくは10重量%以上、さらに好ましくは20
〜80重量%、特に好ましくは30〜60重量%であ
る。10重量%未満では、水添後の構造がポリエチレン
に近くなり、一方60重量%を越えると水添後はゴム的
性質が低下する。
【0073】また、本発明で使用される水添ジエン系エ
ラストマーは、好ましくは共役ジエン部分の二重結合の
少なくとも70%、さらに好ましくは90%以上、特に
好ましくは95%以上が水添されて飽和されていること
が必要であり、70%以上とすることにより耐熱性、耐
候性が向上する。さらに、本発明で使用される水添ジエ
ン系エラストマーは、数平均分子量が好ましくは5,0
00〜1,000,000、さらに好ましくは30,0
00〜300,000である。5、000未満では重合
体がゴム状とならず液状となり、一方、1,000,0
00を越えると加工性が低下する傾向がある。さらに、
水添ジエン系エラストマーの重量平均分子量と数平均分
子量との比(Mw/Mn)は好ましくは20以下であ
り、より好ましくは1.1〜15、さらに好ましく1.
2〜10である。
【0074】ポリオレフィン系樹脂フィルム(c)の軟
質ポリオレフィン樹脂層(C)に積層される軟質ポリオ
レフィン樹脂以外の樹脂としては、ポリエチレン、ポリ
プロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリアミド樹脂、アクリルニトリル樹脂、塩化ビニ
ル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリアクリル酸樹脂、ポリメ
タクリル酸樹脂、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリイミ
ド樹脂、AS樹脂等を用いることができる。ただし、本
発明においては上述した様に環境負荷低減を考慮した場
合には、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフ
ィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、アクリ
ルニトリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリアクリル酸樹
脂、ポリメタクリル酸樹脂、ポリスチレン、ABS樹
脂、ポリイミド樹脂、AS樹脂が好ましい。
【0075】軟質ポリオレフィン樹脂層(C)の厚みは
特に限定されないが、8〜200μm程度のものが用い
られ、10〜150μmのものが好ましい。また、軟質
ポリオレフィン樹脂層(C)が、ポリオレフィン系樹脂
フィルム(c)のみから構成されている場合には、厚み
は50〜100μm程度が好ましい。
【0076】また、軟質ポリオレフィン樹脂層(C)
に、必要に応じて、表面層(A)の裏面に施したのと同
様に印刷等の加工を施しても良い。さらにポリオレフィ
ン系樹脂フィルム(c)にも、印刷等の加工を施すこと
ができる。
【0077】その方法としては、(ア)着色した軟質ポ
リオレフィン樹脂をフィルム化してポリオレフィン系樹
脂フィルム(c)に積層する、(イ)軟質ポリオレフィ
ン樹脂層(C)の表面に絵柄を印刷する、(ウ)模様を
設けた他のフィルムを軟質ポリオレフィン樹脂フィルム
に積層して用いる、(エ)軟質ポリオレフィン樹脂フィ
ルムの表面側に、例えば梨地状等のエンボス処理を行
い、凹凸模様を設ける、(オ)軟質ポリオレフィン樹脂
層(C)表面側に、例えばミラー加工等のカレンダー加
工を行い、平滑に構成する等の処理方法が挙げられる。
【0078】着色した軟質ポリオレフィン樹脂をフィル
ム化してポリオレフィン系樹脂フィルム(c)に積層す
る方法としては、軟質ポリオレフィン樹脂に、顔料又は
染料を直接加えるか、顔料又は染料を含有する樹脂を加
えて、均一にして着色した樹脂を押出形成してフィルム
化して用いることができる。
【0079】軟質ポリオレフィン樹脂層(C)は、軟質
ポリオレフィン樹脂に顔料等を加えて着色したものであ
ってもよく、また、透明な樹脂層に用いる軟質ポリオレ
フィン樹脂には、耐候性を付与する目的で紫外線吸収剤
や光安定剤等を加えることができる。紫外線吸収剤とし
ては、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤が、光安定剤
としては、ヒンダードアミン系光安定剤として、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピリジニル)セ
バケートが挙げられる。
【0080】軟質ポリオレフィン樹脂層(C)の表面に
絵柄を印刷する方法としては、上記した絵柄層A1を形
成する際と同様の絵柄を、絵柄層A1の形成と同様な印
刷方法により設けることができる。そこで用いるインク
には、絵柄層A1の形成に用いたと同様なベヒクルに顔
料、染料を加えて用いることができる。
【0081】模様を設けた他のフィルムを軟質ポリオレ
フィン樹脂層(C)に積層して用いる方法としては、ド
ライラミネート法等の既知の方法が挙げられる。
【0082】本発明の接着層(D)は、本発明の表面層
(A)、接着層(B)、および軟質ポリオレフィン樹脂
層(C)とを含む積層フィルムを鋼板に接着させるため
の層である。接着強度は特に制限されないが、少なくと
も12N/15mmの接着強度を有していることが好ま
しい。その方法は特に制限されないが、従来公知の接着
材や粘着材等を特に制限無く使用することができる。例
えば、接着層(B)で用いた接着剤を使用することがで
きる。
【0083】ところで、最近、家電リサイクル法の施行
に代表されるように、所定の性能を保持しつつ、材料の
リサイクル性をも配慮しなければならなくなってきてい
る。すなわち、廃棄時には化粧鋼板から汚れた化粧フィ
ルムを剥がし、鋼板は再度使用できることが望まれてい
る。しかし、従来用いられてきた接着剤の使用では鋼板
の再利用時に接着剤を除去する工程が必要となり、コス
トアップを招いていた。
【0084】このようなリサイクル性を考慮した観点か
らは、積層フィルムを化粧鋼板から容易に剥離できるこ
とが望ましく、この場合、tanδのピークが−100
℃以上20℃以下にあり、130℃でのtanδが0.
01以上10以下の特性を有する粘着材を用いることが
好ましい。特に好ましい範囲は、tanδのピークが−
80℃以上5℃以下にあり、50℃でのtanδが0.
3以上1以下である。さらに、tanδのピーク温度、
及び130℃でのtanδが上記した範囲内であれば特
に貯蔵弾性率(G‘)は限定されないが、50℃におけ
る貯蔵弾性率(G‘)が3×104Pa以上かつ5×1
5Pa以下であることが好ましく、特に6×104Pa
以上2×105Pa以下が好ましい。これらの特性を有
する粘着材を用いることによって、従来必要であった接
着剤除去工程が不要となるため、作業効率向上に寄与す
ることができる。
【0085】このような粘着材の例としては、炭素原子
数2〜20の(メタ)アルキルアクリレートと極性基含
有ビニルモノマーを必須成分としてなるアクリル系共重
合体と、粘着付与樹脂を含有するアクリル系粘着材組成
物が挙げられる。該アクリル系粘着材組成物は、アクリ
ル系共重合体と粘着付与樹脂と、さらには必要に応じて
架橋剤とを適切に選定することで得られる。
【0086】接着層(D)に用いられるアクリル系共重
合体の主成分となるのは(メタ)アルキルアクリレート
で、これに必要に応じて凝集力を付与するための極性基
含有モノマーやその他の共重合可能なモノマーを加えて
なるものが使用でき、これを溶液重合、乳化重合、塊状
重合等の公知のラジカル重合法により重合し得られる。
【0087】主成分となる(メタ)アルキルアクリレー
トとしては、アルキル基の炭素数が2〜20、好ましく
は2〜14の(メタ)アルキルアクリレートが挙げられ
る。アルキル基の炭素数が上記範囲を外れると、粘着材
としての特性が低下するため好ましくない。
【0088】このような(メタ)アルキルアクリレート
としては、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレ
ート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレ
ート、sec−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリ
レート、n−オクチルアクリレート、イソオクチルアク
リレート、2−エチルヘキシルアクリレート、イソノニ
ルアクリレート、オクチルアクリレート、ラウリルアク
リレート等のモノマーが挙げられる。これらのモノマー
は単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
【0089】また、共重合可能な極性基含有ビニルモノ
マーとしては、スチレン、酢酸ビニル、アクリロニトリ
ル、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタ
ム、アクリルアミド、ジメチルアミノエチルアクリルア
ミド、アクリル酸、イタコン酸、カルボキシプロピルア
クリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−
ヒドロキシプロピルアクリレート、4−ヒドロキシブチ
ルアクリレート等を用いることができる。特にアクリル
酸の使用量はアクリル系共重合体100部に対し、0.
5部〜2.5部が好ましい。0.5部未満では接着力が
十分でなく、2.5部を越えると被着体に糊残りする等
の再剥離性が低下する。
【0090】該アクリル系共重合体の重量平均分子量
は、20万〜150万が好ましい。小さいと粘着材組成
物に必要な凝集力が得られず、逆に大きいと粘度が高く
なり塗工工程での生産性が悪くなる。さらに好ましくは
40万〜100万である。
【0091】本発明に用いる架橋剤は、上記アクリル系
共重合体を架橋させて、粘着材組成物の凝集力や耐熱性
を高めるために使用される公知の多官能性化合物であ
る。このような多官能性化合物としては、トリレンジイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソアネート等のイソ
シアネート化合物、メチル化トリメチロールメラミン、
ブチル化ヘキサメチロールメラミン等のメラミン化合
物、ジグリシジルアニリン、グリセリンジグリシジルエ
ーテル等のエポキシ化合物等が挙げられる。
【0092】これらの架橋剤は、単独で用いてもよく2
種以上を併用してもよい。これらの架橋剤は粘着材組成
物の架橋後のゲル分率が30〜50重量%になるように
添加するのが好ましい。ゲル分率が30%未満であると
凝集力が低く、十分な耐剥がれ性、保持力や再剥離性が
えられず、逆にゲル分率が50%を超えると粘着材組成
物の変形エネルギーが減少し、十分な耐剥がれ性が得ら
れない。ここでゲル分率は、架橋後の粘着材組成物をト
ルエン中に浸漬し、24時間放置後に残った不溶分の乾
燥後の重量を測定し、元の重量に対する百分率で表され
る。
【0093】一方、アクリル系粘着材組成物に用いられ
る粘着付与樹脂は、特にポリオレフィン(ポリエチレン
やポリプロピレン等)のような低極性被着体に対する粘
着力を高め、耐剥がれ性を高めるために使用されるもの
で、従来公知のものであれば特に限定されない。具体的
には、ロジンやロジンのエステル化合物等のロジン系樹
脂;ジテルペン重合体やα−ピネン−フェノール共重合
体等のテルペン系樹脂;脂肪族系(C5系)や芳香族系
(C9)等の石油樹脂;その他、スチレン系樹脂、フェ
ノール系樹脂、キシレン樹脂等が挙げられる。好ましく
は重合ロジンペンタエリスリトールエステルが挙げられ
る。
【0094】粘着付与樹脂の添加量としては、アクリル
系共重合体100重量部に対し、重合ロジンペンタエリ
スリトールエステルを3〜15重量部、不均化ロジンエ
ステルを3〜18重量部が好ましい。重合ロジンペンタ
エリスリトールエステルが3重量部未満では十分な耐剥
がれ性がえられず、逆に重合ロジンペンタエリスリトー
ルエステルが15重量部を越えると抜き加工性や再剥離
性が低下する。重合ロジンペンタエリスリトールエステ
ルだけで粘着性が不足する場合には、不均化ロジンエス
テルを添加すればよい。不均化ロジンエステルが3重量
部未満では十分な粘着性がえられず、逆に不均化ロジン
エステルが18重量部を越えても、粘着性が低下する。
【0095】また本発明で用いるアクリル系粘着材組成
物は、必要に応じて改質剤、軟化剤、充填剤、顔料等の
公知の添加剤を添加しても良い。
【0096】このようなアクリル系粘着材組成物は、一
般的に基材層の少なくとも一面に塗工され、粘着テープ
もしくは粘着フィルムとして使用される。基材として
は、不織布、ポリエステルやポリオレフィン等の合成樹
脂フィルム、ポリオレフィン、ポリウレタン、アクリル
樹脂等の合成樹脂発泡体が使用される。また、アクリル
系粘着材組成物自体を剥離シート上に成形し、基材のな
い両面粘着テープとすることもできる。
【0097】本発明の積層フィルムが積層される基材鋼
板(以上以下単に「鋼板」ということがある)として
は、軟鋼板、ステンレス鋼板、電鋳鉄箔、及びこれら
に、亜鉛、錫、アルミニウム、銅、クロム、ニッケルの
金属の1種又は2種以上をメッキしたもの等、従来から
化粧鋼板用に一般的に用いられているものであれば何ら
制限無く用いることができる。
【0098】鋼板には、厚み0.1〜1.0mmの圧延
鋼板に亜鉛メッキを施した亜鉛メッキ鋼板が一般的に用
いられる。亜鉛メッキ鋼板としては、電気亜鉛メッキ鋼
板、溶融亜鉛メッキ鋼板のいずれも用いることができ
る。これらの亜鉛メッキ鋼板を更にクロメート処理やリ
ン酸処理した鋼板も用いることができる。
【0099】積層フィルムの製造方法としては特に限定
されず、プラスチックフィルムの複合化技術として公知
の方法、例えば、T−ダイ共押出法、接着剤を用いて順
次ラミネートする、あるいは一括してホットもしくはコ
ールドラミネートするなどの方法が挙げられる。化粧鋼
板の製造方法としては特に限定されず、上記積層フィル
ムを鋼板に積層して形成される。
【0100】化粧鋼板の製造方法としては特に限定され
ず、上記積層フィルムを鋼板に積層して形成される。積
層フィルムを鋼板に積層する方法としては、例えば
(ア)鋼板に押出成形した積層フィルムを直接鋼板に積
層する方法、(イ)50〜250℃に加熱した鋼板に、
積層して形成されたフィルムの接着層(D)の面を接合
し、熱圧着してラミネートする方法、(ウ)予め絵柄層
が印刷された表面層を形成する樹脂フィルムの印刷面に
接着剤を塗布したものを用意し、次いで鋼板上に積層フ
ィルムをフィルム状に押出し、同時に上記の樹脂フィル
ムの接着層(D)と積層フィルム樹脂とを接着し、ラミ
ネートする方法等の方法が挙げられる。
【0101】積層フィルムを鋼板に積層する方法は、積
層フィルムの接着層(D)面を直接鋼板に積層する方法
が好んで用いられる。
【0102】本発明の積層フィルムおよび化粧鋼板の用
途としては、特に限定されるものではないが、パソコ
ン、携帯電話、冷蔵庫等その他の家庭電化製品類の金属
ハウジング、自動車の内外装、内外装建材などが挙げら
れる。
【0103】
【実施例】以下、製造例、試験例にて本発明の積層フィ
ルム、化粧鋼板を詳細に説明するが、本発明は以下の例
のみに限定されるものではない。なお、弾性率および破
断伸びは、標線長さ30mm、幅6mmのダンベル状に
打ち抜いたサンプルを、テンシロン引っ張り試験機(株
式会社東洋精機製作所製STROGRAPH V1C
型)を用い、23℃で引っ張り速度30mm/minの
条件で測定した。
【0104】また、動的粘弾性は、粘着剤を5mm厚に
まで重ね合わせ試験片とした。レオメトリックス社製粘
弾性試験機アレス2KSTDに直径7.9mmのパラレ
ルプレートを装着し、試験片を挟み込み、周波数1Hz
で−50℃から150℃までの貯蔵弾性率(G')及び
損失弾性率(G'')を測定し、損失正接(tanδ)を
得た。
【0105】(実施例1)多層ポリオレフィンフィルム
(商品名「TP100K」太洋プラスチック株式会社
製;PP/EVA/PP、厚さ100μm)に7KWに
てコロナ放電処理を施し、47dyn/cmの濡れ指数
とした。コロナ処理面に、ウレタン系インキ(商品名
「ユニビアA」大日本インキ化学工業株式会社製)を用
いてグラビア印刷により抽象絵柄を表層裏面に印刷し
た。
【0106】次に、TP100Kの印刷面に接着剤(商
品名「ディックドライLX-703VL/KR−90」
大日本インキ化学工業株式会社製)を8g/m2(乾燥
時)になるように塗工し、接着剤塗布面と、水添型スチ
レン系エラストマーをPPにブレンドした軟質ポリオレ
フィン樹脂フィルム(商品名「ダイナソフト」日合商事
株式会社製;厚さ80μm、弾性率96MPa、破断伸
び1600%)とをラミネートし、積層フィルムとし
た。
【0107】更に、該積層フィルムの印刷面とは反対側
の面と、アクリル樹脂系粘着材(商品名「#8080」
大日本インキ化学工業株式会社製;tanδのピーク温
度−10℃、130℃におけるtanδが0.39、5
0℃における貯蔵弾性率8×104Pa)とをラミネー
トし、表面層(A)/接着層(B)/軟質ポリオレフィ
ン樹脂層(C)/接着層(D)よりなるフィルムAを得
た。次に厚み0.6mmの電気亜鉛メッキ鋼板と、フィ
ルムAの接着層(D)とをミラーロールにてプレスしな
がら貼着して、図2に示すような構成の表面が超平滑面
に形成された高鮮映な化粧鋼板Aを得た。
【0108】(実施例2)変性PET(LABO合成
品:組成TPA/IPA=8/2(モル比)、EG/
1,3−PD=1/9)を65μmの厚みに押出しフィ
ルムとし、7KWにてコロナ放電処理を施し、47dy
n/cmの濡れ指数とした。該コロナ処理面にウレタン
系インキ(商品名「ユニビアA」大日本インキ化学工業
株式会社製)を用いてグラビア印刷により抽象絵柄を印
刷した。
【0109】次に、印刷面に接着剤(商品名「ディック
ドライLX-703VL/KR−90」大日本インキ化
学工業株式会社製)を6.5g/m2(乾燥時)になる
ように塗工し、接着剤塗布面と多層ポリオレフィンフィ
ルム(商品名「TP80H」太洋プラスチック株式会社
製;PP/EVA/PP、厚さ80μm、弾性率125
MPa、破断伸び1500%)とをラミネートし、積層
フィルムとした。更に、該積層フィルムの印刷面とは反
対側の面と粘着材(商品名「#8080」大日本インキ
化学工業株式会社製)とをラミネートし、表面層(A)
/接着層(B)/軟質ポリオレフィン樹脂層(C)/接
着層(D)よりなるフィルムBを得た。
【0110】次に厚み0.5mmの電気亜鉛メッキ鋼板
(川崎製鉄株式会社製リバージンク)と、フィルムBの
接着層(D)面とをミラーロールにてプレスしながら貼
着して、図2に示すような構成の表面が超平滑面に形成
された高鮮映な化粧鋼板Bを得た。
【0111】(実施例3)多層ポリオレフィンシート
(商品名「TP100K」太洋プラスチック株式会社
製、厚さ0.1mm)に7KWにてコロナ放電処理を施
し、47dyn/cmの濡れ指数とした。コロナ処理面
に、ウレタン系インキ(商品名「ユニビアA」大日本イ
ンキ化学工業株式会社製)を用いてグラビア印刷により
抽象絵柄を表層裏面に印刷した。次に、TP100Kの
印刷面に接着剤(商品名「ディックドライLX-703
VL/KR−90」大日本インキ化学工業株式会社製)
を8g/m2(乾燥時)になるように塗工し、接着剤塗
布面と多層ポリオレフィンシート(商品名「TP100
K」太洋プラスチック株式会社製;厚さ0.1mm、弾
性率203MPa、破断伸び1600%)とをラミネー
トし、積層フィルムとした。
【0112】更に、該積層フィルムの印刷面とは反対側
の面と粘着材(商品名「#8080」大日本インキ化学
工業株式会社製)とをラミネートし、表面層(A)/接
着層(B)/軟質ポリオレフィン樹脂層(C)/接着層
(D)よりなるフィルムCを得た。
【0113】次に厚み0.5mmの電気亜鉛メッキ鋼板
と、フィルムCの接着層(D)面とをミラーロールにて
プレスしながら貼着して、図2に示すような構成の表面
が超平滑面に形成された高鮮映な化粧鋼板Cを得た。
【0114】(実施例4)多層ポリオレフィンシート
(商品名「TP100K」太洋プラスチック株式会社
製、厚さ0.1mm)に7KWにてコロナ放電処理を施
し、47dyn/cmの濡れ指数とした。コロナ処理面
に、ウレタン系インキ(商品名「ユニビアA」大日本イ
ンキ化学工業株式会社製)を用いてグラビア印刷により
抽象絵柄を表層裏面に印刷した。
【0115】次に、TP100Kの印刷面に接着剤(商
品名「ディックドライLX-703VL/KR−90」
大日本インキ化学工業株式会社製)を7.5g/m
2(乾燥時)になるように塗工し、接着剤塗布面とソフ
トポリオレフィンシート(商品名「ヤマトエスロンCA
Pシート」ヤマトエスロン株式会社製;PP/CAP/
PP、厚さ0.15mm、弾性率306MPa、破断伸
び600%)とをラミネートし、積層フィルムとした。
更に、該積層フィルムの印刷面とは反対側の面と粘着材
(商品名「#8080」大日本インキ化学工業株式会社
製)とをラミネートし、表面層(A)/接着層(B)/
軟質ポリオレフィン樹脂層(C)/接着層(D)よりな
るフィルムDを得た。
【0116】次に厚み0.5mmの電気亜鉛メッキ鋼板
と、フィルムDの接着層(D)面とをミラーロールにて
プレスしながら貼着して、図2に示すような構成の表面
が超平滑面に形成された高鮮映な化粧鋼板Dを得た。
【0117】(実施例5)多層ポリオレフィンシート
(商品名「TP100K」太洋プラスチック株式会社
製、厚さ0.1mm)に7KWにてコロナ放電処理を施
し、47dyn/cmの濡れ指数とした。コロナ処理面
に、ウレタン系インキ(商品名「ユニビアA」大日本イ
ンキ化学工業株式会社製)を用いてグラビア印刷により
抽象絵柄を表層裏面に印刷した。
【0118】次に、TP100Kの印刷面に接着剤(商
品名「ディックドライLX-703VL/KR−90」
大日本インキ化学工業株式会社製)を8g/m2(乾燥
時)になるように塗工し、接着剤塗布面と直鎖状低密度
ポリエチレン系樹脂フィルム(商品名「サンクリアー
L」サンビック株式会社製、厚さ0.15mm、弾性率
160MPa、破断伸び750%)とをラミネートし、
積層フィルムとした。
【0119】更に、該積層フィルムの印刷面とは反対側
の面と粘着材(商品名「#8080」大日本インキ化学
工業株式会社製)とをラミネートし、表面層(A)/接
着層(B)/軟質ポリオレフィン樹脂層(C)/接着層
(D)よりなるフィルムEを得た。次に厚み0.5mm
の電気亜鉛メッキ鋼板と、フィルムEの接着層(D)面
とをミラーロールにてプレスしながら貼着して、図2に
示すような構成の表面が超平滑面に形成された高鮮映な
化粧鋼板Eを得た。
【0120】(比較例1)変性PET(イーストマン・
ケミルカル社製7301)を80μmの厚みに押出しフ
ィルムとし、7KWにてコロナ放電処理を施し、47d
yn/cmの濡れ指数とした。該コロナ処理面にウレタ
ン系インキ(商品名「ユニビアA」大日本インキ化学工
業株式会社製)を用いてグラビア印刷により抽象絵柄を
表層裏面に印刷した。
【0121】次に、変性PETの印刷面に接着剤(商品
名「ディックドライLX-703VL/KR−90」大
日本インキ化学工業株式会社製)を8g/m2(乾燥
時)になるように塗工し、接着剤塗布面と特殊ポリオレ
フィン系フィルム(商品名「Povic−T 121」オカモト
株式会社製;PE/EVA/PE)、厚さ0.10m
m、弾性率26MPa、破断伸び117%)とをラミネ
ートし、積層フィルムとした。更に、該積層フィルムの
印刷面とは反対側の面と粘着材(商品名「#8080」
大日本インキ化学工業株式会社製)とをラミネートし、
表面層(A)/接着層(B)/軟質ポリオレフィン樹脂
層(C)/接着層(D)よりなるフィルムEを得た。
【0122】次に厚み0.5mmの電気亜鉛メッキ鋼板
と、フィルムFの接着層(D)面とをミラーロールにて
プレスしながら貼着して、図2に示すような構成の表面
が超平滑面に形成された高鮮映な化粧鋼板Fを得た。
【0123】(試験例)以上の製造例で得られた化粧鋼
板A〜Fについて、深絞り性を下記試験法並びに判断基
準により判定した。その結果を表1に示す。
【0124】(1)深絞り性 a)試験方法 深絞り試験装置(円筒深絞り)により、
深絞り後のフィルム状態を目視観察し、次の基準により
判定した。 b)判定基準 ○:深絞りに十分追従している。 △:深絞りに追従しているものの、部分的なフィルム破
断あり。 ×:深絞りに追従せず、フィルム破断。
【0125】(2)鋼板密着性 a)試験方法:試験片を75±3℃で200時間加熱保
管した後、化粧鋼板のフィルム側にNTカッターで1m
m間隔の100個のゴバン目を作り、その上にニチバン
製セロテープ(24mm幅)を2kgローラーで1往復
させて圧着させる。圧着操作終了後直ちに強く剥がす。
剥がした跡を目視観察し,次の基準により判定した。
【0126】b)判定基準 ○:100/100(残留個数)かつフィルムの破損が
なかった △:100/100(残留個数)に至らないもしくは
フィルムの破損があった ×:100/100(残留個数)に至らず、かつフィル
ムの破損があった
【0127】(3)耐薬品性 a)試験方法:試験片に10%硫酸水溶液を2滴置き、
40℃±3℃で48時間保管したあと水洗し、薬品スポ
ットを目視観察した。10%水酸化ナトリウム水溶液に
ついても同様に実施し、次の基準により判定した。
【0128】b)判定基準 ○:酸・アルカリのいずれのスポットにも、変化なし △:酸・アルカリのいずれかのスポットにも、軽妙な変
化あり。 ×:酸・アルカリのいずれかのスポットにも、顕著な変
化あり。
【0129】
【表1】
【0130】
【発明の効果】本発明により、フィルムと鋼板との密着
性を保持しつつ、低温時での加工においても白化や割れ
が生じることのない優れた一体成型加工性を有し、か
つ、焼却処分時においてダイオキシンの発生に寄与しな
い化粧鋼板を提供することができる。
【0131】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層フィルムの縦断面を示す模式図の
一例である。
【図2】本発明の化粧鋼板の縦断面を示す模式図の一例
である。
【符号の説明】
1 : 表面層 2 : 絵柄 3 : 接着層 4 : 軟質ポリオレフィン樹脂層 5 : 接着層 6 : 鋼板
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AB03E AK01A AK03C AK07A AK07C AK21D AK25D AK41A AK63C AK64C AK66A AK66C AK68A AK68C AK73C AL01D AL05C AN02C AR00B AR00D BA04 BA05 BA10A BA10D BA10E CA04C CA16D GB48 HB00 HB31A HB31C JB16A JK06 JK07C JK08C JK13C JL01 JL10C JL11B JL11D JN01A YY00C

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂フィルム(a)からなる表
    面層(A)と、接着層(B)と、ポリオレフィン系樹脂
    フィルム(c)からなる弾性率10〜800MPa、破
    断伸び150〜2000%の軟質ポリオレフィン樹脂層
    (C)と、接着層(D)とが、(A)、(B)、
    (C)、(D)の順で積層されていることを特徴とする
    積層フィルム。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂フィルム(a)からなる表
    面層(A)が、透明な熱可塑性樹脂フィルムからなり、
    且つ、表面層(A)の裏面或いは軟質ポリオレフィン樹
    脂層(C)に印刷が施されているか、又はポリオレフィ
    ン系樹脂フィルム(c)が着色されていることを特徴と
    する請求項1に記載の積層フィルム。
  3. 【請求項3】 ポリオレフィン系樹脂フィルム(c)
    が、直鎖状低密度ポリエチレン系樹脂フィルム、ポリプ
    ロピレン系樹脂と水素添加されたスチレン−ブタジエン
    共重合ゴム(水添SBR)を含有してなる熱可塑性樹脂
    フィルム、ポリプロピレン系樹脂とエチレン−プロピレ
    ン共重合ゴム(EPR)を含有してなる熱可塑性樹脂フ
    ィルム、ポリプロピレン系樹脂とエチレン酢酸ビニル共
    重合体(EVA)を含有してなる熱可塑性樹脂フィル
    ム、または、可塑剤含有ポリプロピレン系樹脂フィルム
    である、請求項1又は2に記載の積層フィルム。
  4. 【請求項4】 接着層(D)が、tanδのピークが−
    100℃以上20℃以下にあり、かつ130℃でのta
    nδが0.01以上10以下であることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれか一項に記載の積層フィルム。
  5. 【請求項5】 接着層(D)が、炭素原子数2〜20の
    アルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートと極
    性基含有ビニルモノマーを必須成分としてなるアクリル
    系共重合体と、粘着付与樹脂とを含有するアクリル樹脂
    系粘着材組成物からなる樹脂層である、請求項1〜4の
    いずれか一項に記載の積層フィルム。
  6. 【請求項6】 表面層(A)が、熱可塑性ポリエステル
    系樹脂フィルムまたはポリプロピレン系樹脂とエチレン
    酢酸ビニル共重合体(EVA)を積層してなる熱可塑性
    樹脂フィルムからなる樹脂層である、請求項1〜5のい
    ずれか一項に記載の積層フィルム。
  7. 【請求項7】 接着層(B)が、ドライラミネート用接
    着剤からなる層である、請求項1〜6のいずれか一項に
    記載の積層フィルム。
  8. 【請求項8】 全厚が30〜400μmで、軟質ポリオ
    レフィン樹脂層(C)の厚みが10〜150μmであ
    る、請求項1〜7のいずれか一項に記載の積層フィル
    ム。
  9. 【請求項9】 化粧鋼板用積層フィルムである、請求項
    1〜8のいずれか一項に記載の積層フィルム。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか一項に記載の
    積層フィルムを鋼板上に積層接着してなることを特徴と
    する化粧鋼板。
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