JP2002219685A - ゴムローラの幅カット方法およびその装置 - Google Patents

ゴムローラの幅カット方法およびその装置

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JP2002219685A
JP2002219685A JP2001018207A JP2001018207A JP2002219685A JP 2002219685 A JP2002219685 A JP 2002219685A JP 2001018207 A JP2001018207 A JP 2001018207A JP 2001018207 A JP2001018207 A JP 2001018207A JP 2002219685 A JP2002219685 A JP 2002219685A
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roller
rubber roller
rubber
cutting
pair
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Application number
JP2001018207A
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English (en)
Inventor
Yukinori Matsuura
幸紀 松浦
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で少ない工程により短いタクトで
ゴムローラの幅カットができるゴムローラの幅カット方
法および装置を提供することを目的とする。 【解決手段】ゴムローラ1を、芯金9の両端部により回
転自在に支持されたゴムローラ1を、ゴムローラ1の軸
心方向xに垂直かつ所定の間隔を隔てて平行に配置され
た一対の直線状刃物4,4’に押し当て、ゴムローラ1
又は直線状刃物4,4’を直線状刃物4,4’の長さ方
向に移動させながらゴムローラ1を回転させて、ゴムロ
ーラ1のゴム端部10を切除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、OA機器の部品
として使用される現像ローラ、転写ローラ等のゴムロー
ラ(例えば、ポリウレタンローラ)の製造工程におい
て、芯金の外周にロール形状のゴム部を成形した後、こ
のゴム部を所定の幅および位置に整えるために、その両
端部を切除する方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のゴムローラの幅カット方法には、
例えば、ゴムローラの両端部(芯金端部)を旋盤のセン
ターに把持して回転させながらカッター刃をゴム部端部
のカット位置に切り込む方法がある。この幅カット方法
に使用される従来の幅カット装置は、図7(a)に正面
図を示し、図7(b)にその側面図を示すように、基台
27の上部にセンター支持台26,26’を介して取り
付けられたセンター22,22’と、基台27の上部に
取り付けられ昇降可能なローラ受け台25,25’と、
センター22を回転させる回転手段24とを備える。更
に、センター22,22’に支持されたゴムローラ1’
に当接・離間可能に、基台27の上部に取り付けられた
回転刃21,21’を備えている(図7(b)参照)。
【0003】この幅カット装置を使用する従来の幅カッ
ト方法の手順は、「ローラ受け台25,25’を上昇
してゴムローラ1’を載置する→ゴムローラ1’の芯
金(図示せず)の両端部をセンター22,22’により
把持する→ローラ受け台25,25’を下降する→
ゴムローラ1’を回転開始する→刃物21,21’
(例えば、回転刃)をカット位置43,43’に芯金近
傍まで切り込む→刃物21,21’を後退する→ロ
ーラ受け台25,25’を上昇してゴムローラ1’を軽
く支持する→センタ22,22’を解放してローラを
ローラ受け台25に載置する。」の8つの工程による。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成を有する従来のローラ幅カット方法において
は、多数の工程を必要とするために、いずれかの工程に
おける小さい故障の発生がライン全体を停止することに
なり、積算されると長時間のラインストップとなる問題
があった。また、各工程に多数の加工冶具を必要とする
ので設備のコストが高く、細かいメンテナンスが必要に
なり、更に多量の製品を短納期で受注したときは、タク
トタイムを短縮する要請が強く、従来、約20秒であっ
たが10秒以内の要求がある。
【0005】本発明は、簡単な工程で短いタクトで幅カ
ットできるローラ幅カット方法および装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために請求項1に記載のローラ幅カット方法は、芯金を
有するゴムローラの製造工程において前記ゴムローラの
ゴム端部を切除するゴムローラの幅カット方法であっ
て、回転自在に支持された前記ゴムローラのカット位置
に、前記ゴムローラの軸心方向に垂直であって所定の間
隔を隔てて平行に配置された一対の直線状刃物を切り込
ませ、前記ゴムローラまたは前記直線状刃物を前記直線
状刃物の長さ方向に移動させながら前記ゴムローラを回
転させて、前記ゴムローラのゴム両端部を同時に切除す
ることを特徴とする一対の直線状刃物(直線状の刃先を
有する刃物をいう)は、ゴムローラの軸心方向に対して
垂直に配置されているので、ゴムローラを直線状刃物の
長さ方向に移動させることによりゴム両端部は同時に切
除される。一対の直線状刃物は所定の間隔を隔てて配置
され、この所定の間隔はゴムローラが現像ローラ、転写
ローラとして機能するために必要なゴム部の長さに相当
する間隔である。ゴムローラを回転自在に支持し、ゴム
ローラのカット位置(必要なゴム部と切除するゴム端部
との境界をいう)を上記一対の直線状刃物に押付けるこ
とにより、両端のカット位置に同時に直線状刃物を切り
込むことができる。
【0007】直線状刃物の一端に当接されたゴムローラ
を、直線状刃物の長さ方向に移動すると、直線状刃物は
ゴムローラのカット位置に切り込まれ、このゴムローラ
を続けて移動すると、ゴムローラは直線状刃物とゴム部
との間に生じる抵抗(切削抵抗とも云う)により回転す
る。このためにゴムローラを回転させる手段は不要とな
る。直線状刃物の長さをゴムローラの外周より長くする
ことにより、ゴムローラは、一回転以上回転してカット
位置を一周にわたり切り込まれる。切り込み深さは、直
線状刃物の高さを調整することによりその刃先がゴムロ
ーラの芯金に接触しない程度に接近するように調整す
る。これにより、カットしたゴム端部は容易に除去され
る。
【0008】なお、上記はゴムローラを移動させる場合
を記述したが、ゴムローラを回転自在に支持し移動せ
ず、一対の直線状刃物をゴムローラの軸心方向に垂直に
移動させても良い。
【0009】請求項2に記載のローラ幅カット方法は、
芯金を有するゴムローラの製造工程において前記ゴムロ
ーラのゴム端部を切除するゴムローラの幅カット方法で
あって、回転自在にかつ水平に支持された前記ゴムロー
ラのカット位置に、水平方向かつ前記ゴムローラの軸心
方向に垂直に向けて所定の間隔を隔てて平行に配置さ
れ、刃先を上に向けた一対の直線状刃物を切り込ませ、
前記ゴムローラを前記直線状刃物の長さ方向に移動させ
ながら回転させて、前記ゴムローラのゴム部両端部を同
時に切除することを特徴とする。
【0010】請求項1のローラ幅カット方法について、
一対の直線状刃物を水平に配置し、この直線状刃物の上
に、水平に支持されたゴムローラのカット位置を切り込
ませながら移動し、一回転以上回転させることにより幅
カットする。直線状刃物を水平に配置するので、直線状
刃物は固定しやすく、その高さの調整が簡単でカット深
さを調整し易くなる。幅カットするゴムローラは、水平
に配置された直線状刃物の上を移動するので、移動する
ため力が少なくなり、装置は簡単になる。また、ゴムロ
ーラは水平に支持されるので、ゴムローラのゴム両端部
は同じ深さに切り込まれる。
【0011】請求項3に記載のローラ幅カット装置は、
芯金を有するゴムローラの製造工程において前記ゴムロ
ーラのゴム端部を切除するゴムローラの幅カット装置で
あって、前記ゴムローラの芯金両端部を回転自在に支持
した一対のローラ支持具を水平方向かつ前記ゴムローラ
の軸心方向に垂直に移動するローラ移動手段と、このロ
ーラ移動手段の下方にあって前記ゴムローラの移動方向
に平行かつ所定の間隔を隔てて設けられた一対の直線状
刃物と、この一対の直線状刃物のローラ移動方向上流側
に設けられ、前記一対のローラ支持具に幅カット前のゴ
ムローラを供給する前ローラ受け台と、前記一対の直線
状刃物のローラ移動方向下流側に設けられ、前記一対の
ローラ支持具より幅カット後のゴムローラを受け取る後
ローラ受け台とを備えたことを特徴とする。
【0012】ローラ移動手段は、幅カット前のゴムロー
ラを、その両端部を一対のローラ支持具(例えば、セン
ター)により回転自在かつ水平に支持して、水平方向か
つゴムローラの軸心方向と垂直な方向に、前ローラ受け
台から後ローラ受け台まで(詳細後述)移動する。な
お、一対のローラ支持具は、移動方向に設けられた直線
状ガイドレールに案内されるスライダーに支持され移動
される。なお、ローラ支持具は旋盤に於けるセンターに
相当しゴムローラの両端を回転自在に支持する。
【0013】一対の直線状刃物は、ローラ移動手段の下
方にあって所定の間隔を隔てて前記ゴムローラの移動方
向に平行に配置されている。この直線状刃物は、その高
さを調節可能であって、ローラ移動手段により移動され
るゴムローラのカット位置の芯金近傍まで切り込むこと
ができる高さに調整される。なお、このローラ移動手段
にはローラ回転手段を持たず、前記ゴムローラを回転自
在に支持し前記直線状刃物に押し付け、その長さ方向に
移動することにより、切削摩擦により前記ゴムローラは
移動しながら回転され、ゴム部の端部が切除される。
【0014】一対の直線状刃物のローラ移動方向上流側
に設けられた前ローラ受け台は、幅カット前のゴムロー
ラを、前記一対のローラ支持具の間にローラ支持具と同
じ高さに保持して前記一対のローラ支持具を接近させる
ことにより容易に装着できる。前記一対の直線状刃物の
ローラ移動方向下流側に設けられた後ローラ受け台は、
幅カットされた前記ゴムローラを前記一対のローラ支持
具より受け取り、次工程に送る。
【0015】請求項4に記載のローラ幅カット装置は、
前記前ローラ受け台が、上部にV形凹部を設け、下部に
重錘部を有し、前記前ローラ受け台の重心より上の部分
を前後に振り子状に揺動可能に支持されている。前記前
ローラ受け台の上部にはV形凹部を設け、供給されるゴ
ムローラを一対のローラ支持具と同じ高さに水平に保持
して、ローラ支持具により支持しやすくする。下部に重
錘部を備えて、重心より上部で前ローラ受け台を支持し
て前後に振り子状に揺動可能とする。これによって上部
のV形凹部に保持されたゴムローラを、ローラ移動手段
により、そのままの高さで水平方向に移動すると、前記
V形凹部が移動方向に押され前ローラ受け台を傾斜して
ゴムローラを送り出す。ゴムローラを送り出した後、前
ローラ受け台は自動的に復元して、次のゴムローラを受
入可能にする。
【0016】請求項5に記載のゴムローラの幅カット装
置は、前記前ローラ受け台の揺動可能に支持される位置
が、前記前ローラ受け台の底面よりローラ移動方向下流
側の上方であることを特徴とする。
【0017】前記前ローラ受け台の支持される位置が、
前記前ローラ受け台の底面(支持台に接する面)よりロ
ーラ移動方向下流側の上方にあるので、ゴムローラを送
り出す際に、底面が支持台に当たることなく旋回し、ま
た、ゴムローラを送り出した後、前ローラ受け台は底面
が支持台に接するまで復元する。即ち、底面が支持台に
接することによりV形凹部は、ゴムローラを一対のロー
ラ支持具で容易に支持できる位置に自動的に復帰する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るゴムローラの
幅カット方法およびその装置について実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に本発明に係るゴムローラの
幅カット方法の概要を説明する斜視図を示す。図2にそ
の幅カット装置の正面図を示し、図3にその側面図を示
し、図4にその平面図を示す。図5に前記幅カット装置
の前ローラ受け台2の動きを説明する部分拡大図を示
す。
【0019】図1に示すように本発明のゴムローラの幅
カット方法は、芯金9にゴム部8を巻き付けたゴムロー
ラ1を製造する工程であって、このゴムローラ1のゴム
端部10,10’を切除する方法に関する。まず、前ロ
ーラ受け台2,2’のV型凹部11,11’に幅カット
前のゴムローラ1を載置し、ゴムローラ1の芯金9の両
端部をローラ支持具(センターともいう)6,6’によ
り回転自在かつ水平に支持する(センター6,6’を支
持するローラ移動手段30は図2,図3により詳細後
述)。
【0020】つづいてセンター6,6’に支持されたゴ
ムローラ1を矢印yの方向に移動し、ゴムローラ1の軸
心方向xに垂直な方向に、所定の間隔d(必要なゴム部
8の長さに相当する間隔)を隔てて平行に配置された一
対の直線状刃物4,4’に、ゴムローラ1のカット位置
40,40’を押付ける。
【0021】更に、ゴムローラ1を直線状刃物4,4’
に沿って矢印yの方向に移動すると、ゴムローラ1は直
線状刃物4,4’との切削抵抗により矢印zの方向に回
転され、ゴム端部10,10’は同時に切除される(図
1のゴムローラ1はこの状態を示す)。更に、センター
6,6’に支持されたゴムローラ1は水平に移動される
(詳細後述)。水平に支持された直線状刃物4の高さは
調整可能であって、その刃先5が芯金9の近傍に達する
ように調整する。これによって切除されるゴム部10,
10’は、刃先5の近傍の膨らみによりゴム部8より離
間される方向に付勢され除去される。
【0022】図6に、カット位置40,40’に刃物
4,4’を切り込んだ状態を断面図で示す。ゴムローラ
1の芯金9の両端部を一対のセンター6,6’により回
転自在に支持し、ゴムローラ1のカット位置40,4
0’に、一対の刃物4,4’を押し付けて切り込み、こ
の状態でセンター6,6’をゴムローラ1を直線状刃物
4,4’に沿って移動させることによりゴムローラ1を
回転させ、ゴムローラ1の外周面を一周以上切り込む。
カット位置40,40’で切断されたゴム端部10,1
0’は、刃物4,4’の刃先5の近傍の膨らみにより芯
金9の端部方向に付勢されて除去される。
【0023】この幅カット方法により、例えば、現像ロ
ーラを幅カットするタクトタイムは1本につき2〜3秒
となった。
【0024】上記実施例では、一対の直線状刃物4,
4’を固定して、ゴムローラ1を移動させたが、他の実
施例では、逆に、ゴムローラ1を回転自在に一定の位置
に支持し、そのカット位置40,40’に、一対の刃物
4,4’を切り込みながら移動しても同様な効果が得ら
れる。
【0025】図2〜4により本発明に係る幅カット装置
の概要を説明する。図2に正面図を示すように、中央に
刃先5を上に向けた一対の直線状刃物4を水平に固定
し、この一端部近く(ローラ移動方向yの上流側)に幅
カット前のゴムローラ1をセンター6,6’(ローラ支
持具)に供給する前ローラ受け台2を設け、他の端部
(ローラ移動方向yの下流側)の近くに幅カット後のゴ
ムローラ1をセンター6,6’より受け取る後ローラ受
け台3を備えている。直線状刃物4の上方には、ゴムロ
ーラ1を回転自在に支持する一対のセンター6,6’
を、前ローラ受け台2の位置から後ローラ受け台3まで
移動させるローラ移動手段30が設けられている。ゴム
ローラ1は、ローラ移動手段30により、前ローラ受け
台2から直線状刃物4に押し当てられながら後ローラ受
け台3まで運ばれる。
【0026】直線状刃物4は高さ調整が可能であって、
刃先5がセンター6,6’に支持されたゴムローラ1の
寸法により刃先5を芯金9に当接しない程度に接近する
よう調整手段46(スクリューネジ等、図1参照)によ
り調整され、ゴムローラ1を所定の高さ(破線(イ)で
示す)で移動すると、直線状刃物4はゴムローラ1のゴ
ム部を切り込まれる。
【0027】図2,図3に示すようにローラ移動手段3
0は、基台45に立設されたフレーム31に支持され、
ゴムローラ1の移動方向yに向けて平行に設けられた一
対のガイドレール15,15’と、このガイドレール1
5,15’に支持されて移動する一対のスライダー1
4,14’と、この一対のスライダー14,14’をシ
ャフト41を介して連結し同時に移動させる送りスクリ
ュー17(図3参照、図2には鎖線(ロ)で位置のみを
示す)とを備える。
【0028】図3に示すように、前記一対のスライダー
14,14’には、ゴムローラ1の軸心方向(矢印x)
に向けた幅方向ガイドレール33,33’と、この幅方
向ガイドレール33,33’に支持される幅方向スライ
ダー32,32’とを備え、この幅方向スライダー3
2,32’にローラ支持具6,6’を回転自在に取り付
けている。幅方向スライダー32,32’は、矢印xの
方向に移動してローラ支持具6,6’により前ローラ受
け台2に載置されたゴムローラ1を回転自在に支持し、
幅カットした後、この幅方向スライダー32は矢印xの
逆方向に移動して幅カット後のゴムローラ1を後ローラ
受け台3に解放する(図2参照)。
【0029】なお、この装置の平面的な配置を図4に平
面図により説明する(ローラ移動手段30の一部を省略
する)。この幅カット装置は、中央部に一対の刃物4,
4’を、所定の間隔dを隔ててゴムローラ1の移動方向
yに平行であって、ゴムローラ1のカット位置40,4
0’に対応する位置に設けている。前ローラ受け台2,
2’は直線状刃物4,4’のゴムローラ1の移動方向上
流側に、後ローラ受け台3,3’はゴムローラ1を移動
方向下流側に設けられている。
【0030】一対のセンター6,6’は、ゴムローラ1
の軸心方向xの両側に位置して芯金に当接、離間してゴ
ムローラ1を支持しまたは解放する。また、ゴムローラ
1を支持した状態で矢印yの方向に移動してゴムローラ
1を前ローラ受け台2,2’から後ローラ受け台3,
3’に移送する。
【0031】図5に示す部分拡大図により本発明の前ロ
ーラ受け台2の構造と作用を説明する。前ローラ受け台
2は上部にゴムローラ1を載置するV型凹部11を有
し、このV型凹部11の下方近傍に、前ローラ受け台2
を揺動可能に支持する旋回軸12を備えている。旋回軸
12は、左右両方の前ローラ受け台2,2’に別々に設
けることもできるが、左右を同時に動作させるためには
1本の旋回軸12によることが好ましい。
【0032】なお、旋回軸12が前ローラ受け台2に取
り付けられる位置は、前ローラ受け台2の重さ分布の中
心(重心)より移動方向下流側かつ上方に偏って設定さ
れ、前ローラ受け台2は、その底面が旋回軸12の下方
より移動方向上流側の支持台46に接しているので、通
常はV型凹部11を上方に向けて支持される。
【0033】V型凹部11にゴムローラ1を載置して、
その両端部をセンター6,6’(図4参照)により押付
け、回転自在に支持した後、センター6,6’を同時に
移動方向yに移動すると、ゴムローラ1はV型凹部11
を移動方向に押し、前ローラ受け台2は旋回軸12を中
心にゴムローラ1の進行方向に旋回する(仮想線の位
置)。ゴムローラ1が進行方向に抜けると前ローラ受け
台2は、重錘部13の重さにより旋回軸12を中心に復
元方向に旋回し、前ローラ受け台2の底面が支持台46
に接して、V型凹部11は上方に復元して次のゴムロー
ラ1を受け入れることができる。
【0034】なお、旋回軸12を前ローラ受け台2の底
面47より、ローラ移動方向下流側の上方となるように
形成すると(旋回軸12の下方は支持台46に接しな
い)、前ローラ受け台2を送り出し方向に旋回するとき
はスムーズに旋回し、復元するときは、底面47が支持
台46に当接して所定の位置(V形凹部11が上方とな
る位置)に停止される。
【0035】後ローラ受け台3は上部にV形凹部42を
有し、センター6,6’により運ばれ、解放された幅カ
ット済みのゴムローラ1を受け入れて次工程に移送す
る。
【0036】以上記述したように本発明の幅カット方
法、幅カット装置によれば、ゴムローラ1の幅カット
は、幅カット前ローラの供給、移動、幅カット後ローラ
の受け取りの3工程となり、操作・装置共に簡単にな
り、タクトタイムは短縮され、10秒/本以内でカット
できる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明のローラ幅カット方法およびその装置には、次の
ような効果がある。請求項1に記載の幅カット方法で
は、ゴムローラを回転自在に支持して直線状刃物に押し
当てて移動すると、切削抵抗により回転するので、ゴム
ローラを回転させる手段を必要としない。また、直線状
刃物を所定の間隔を隔てて平行に支持しているのでゴム
ローラの両端部を同時にカット可能である。このように
ゴムローラを準備し、ゴムローラ又は直線状刃物を移動
することにより両端部を切除できるので工程が簡単でタ
クトタイムが半減される。
【0038】請求項2に記載のローラ幅カット方法は、
一対の直線状刃物を水平に設けることにより、ゴムロー
ラの移動方向を水平とすることにより、ゴムローラを軽
い力でスムーズに移動することができる。また、刃先を
上に向け、ゴムローラを移動するので操作が目視しやす
く、ゴムローラの重量がそのゴムローラを刃物に押し当
てる力として作用して装置を簡単にすることができる。
【0039】請求項3に記載のローラ幅カット装置は、
請求項1または2に記載のローラ幅カット方法を容易に
実施できる装置であって、直線状刃物、ローラ支持具を
支持するローラ移動手段、前後ローラ受け台を主要部と
し、ゴムローラを回転させ、刃物を回転させる手段を用
いることがないので、簡単な構造で安価に製作されメン
テナンスが容易で故障による工程が停止することが少な
い。
【0040】請求項4に記載の幅カット装置は、前ロー
ラ受け台の上部にV型凹部を設けゴムローラの準備位置
を一定とし、ローラ支持具により容易に把持できる。下
部に重錘部を有し、重心より上部を支持することによ
り、V型受け部に準備されたゴムローラを前方に強制的
に移動すると、受け台は振り子状に前方に傾き、ゴムロ
ーラを前方に解放する。ゴムローラを解放すると受け台
は支持桿を中心として重錘部の重さにより自動的に復元
して次のゴムローラを受入可能とする。受け台の昇降な
どの操作を必要としない。
【0041】請求項5に記載の幅カット装置は、前ロー
ラ受け台の底面がローラ移動方向上流側に偏して支持台
に支持されるので、支持桿を中心として上部をローラ移
動方向下流側に容易に傾斜でき、かつ、復元したとき底
面が支持台に接して、復元した前ローラ受け台のV形凹
部の位置を一定にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の幅カット方法および幅カット装置の概
要を表す斜視図を示す。
【図2】本発明に係るローラ幅カット装置の概要を表す
正面図を示す。
【図3】図1に示すローラ幅カット装置の概要を表す側
面図を示す。
【図4】図1に示すローラ幅カット装置の概要を表す平
面図を示す。
【図5】図1に係るローラ幅カット装置の前ローラ受け
台2および後ローラ受け台3の動きを説明する部分拡大
正面図を示す。
【図6】本発明に係るローラ幅カット装置にゴムローラ
1を装着して幅カット作業中の状態を表す断面図を示
す。
【図7】従来のローラ幅カット装置の概要を示し、図7
(a)には正面図を示し、図7(b)には側面図を示
す。
【符号の説明】
1:ゴムローラ 2:前ローラ受け台 3:後ローラ受け台 4,4’:直線状刃物 5:刃先 6,6’:ローラ支持具 8:ゴム部 9:芯金 10,10’:ゴム端部 12:旋回軸 30:ローラ移動手段 40,40’:カット位置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯金を有するゴムローラの製造工程にお
    いて前記ゴムローラのゴム端部を切除するゴムローラの
    幅カット方法であって、 回転自在に支持された前記ゴムローラのカット位置に、
    前記ゴムローラの軸心方向に垂直であって所定の間隔を
    隔てて平行に配置された一対の直線状刃物を切り込ま
    せ、前記ゴムローラまたは前記直線状刃物を前記直線状
    刃物の長さ方向に移動させながら前記ゴムローラを回転
    させて、前記ゴムローラのゴム両端部を同時に切除する
    ことを特徴とするゴムローラの幅カット方法。
  2. 【請求項2】 芯金を有するゴムローラの製造工程にお
    いて前記ゴムローラのゴム端部を切除するゴムローラの
    幅カット方法であって、 回転自在にかつ水平に支持された前記ゴムローラのカッ
    ト位置に、水平方向かつ前記ゴムローラの軸心方向に垂
    直に向けて所定の間隔を隔てて平行に配置され、刃先を
    上に向けた一対の直線状刃物を切り込ませ、前記ゴムロ
    ーラを前記直線状刃物の長さ方向に移動させながら回転
    させて、前記ゴムローラのゴム部両端部を同時に切除す
    ることを特徴とするゴムローラの幅カット方法。
  3. 【請求項3】 芯金を有するゴムローラの製造工程にお
    いて前記ゴムローラのゴム端部を切除するゴムローラの
    幅カット装置であって、 前記ゴムローラの芯金両端部を回転自在に支持した一対
    のローラ支持具を、水平方向かつ前記ゴムローラの軸心
    方向に垂直に移動するローラ移動手段と、 このローラ移動手段の下方にあって前記ゴムローラの移
    動方向に平行かつ所定の間隔を隔てて設けられた一対の
    直線状刃物と、 この一対の直線状刃物のローラ移動方向上流側に設けら
    れ、前記一対のローラ支持具に幅カット前のゴムローラ
    を供給する前ローラ受け台と、 前記一対の直線状刃物のローラ移動方向下流側に設けら
    れ、前記一対のローラ支持具より幅カット後のゴムロー
    ラを受け取る後ローラ受け台とを備えたことを特徴とす
    るゴムローラの幅カット装置。
  4. 【請求項4】 前記前ローラ受け台が、上部にV形凹部
    を設け、下部に重錘部を有し、前記前ローラ受け台の重
    心より上の部分を前後に振り子状に揺動可能に支持され
    ている請求項3に記載のゴムローラの幅カット装置。
  5. 【請求項5】 前記前ローラ受け台の揺動可能に支持さ
    れる位置が、前記前ローラ受け台の底面よりローラ移動
    方向下流側の上方である請求項4に記載のゴムローラの
    幅カット装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010131710A (ja) * 2008-12-05 2010-06-17 Makoto Suzuki 軟質樹脂チューブ先端部の切除装置
CN106426364A (zh) * 2016-11-29 2017-02-22 苏州阿西机器人有限公司 一种工业自动化切胶设备
CN107309918A (zh) * 2017-07-28 2017-11-03 贵州贵航汽车零部件股份有限公司 一种橡胶呢槽切边装置及方法

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