JP2000071204A - 板材の切削方法及びその装置 - Google Patents
板材の切削方法及びその装置Info
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Abstract
側のシャクレ部分の発生を防止することができると共
に、板材の送りに抵抗がすくなく、送りの動力が小さく
できる切削装置を提供することにある。 【解決手段】 定位置で回転するかんな胴23の下部
に、回転可能な材料支えロール22を設け、前記かんな
胴23に対する板材送り方向の前部と後部の位置に、板
材Aを上下のロールで挟む前部送り機構24と後部送り
機構25を配置し、更に、かんな胴23と前部送り機構
24間及び後部送り機構25間の位置に、板材Aを上下
のロールで挟む前部変位体26と後部変位体27を配置
し、この前部変位体26と後部変位体27の上下のロー
ル33、34を上下に強制移動可能とし、かんな胴23
に対して前後の位置で板材Aを3点支持した状態で押し
下げて下方に撓ませ、これによって、板材Aの切削加工
時における跳ね上がりをなくし、切削加工時に板材Aの
先端側及び後端側のシャクレ部分の発生を防止すること
ができる。
Description
らその表面を自動的に切削加工する、板材の切削方法及
びその装置に関する。
の表面を自動的に切削加工する従来の装置としてかんな
盤を示しており、このかんな盤は、ベース台1の上部に
設けた水平の定盤2の上方に回転するかんな胴3を配置
し、上記かんな胴3に対する板材送り方向の前部と後部
の位置に、板材Aを上下のロールで挟む前部送り機構4
と後部送り機構5を配置し、更にかんな胴3と前部送り
機構4の間にチップブレーカー6と、かんな胴3と後部
送り機構5間にプレッシャーバー7を各々設けた構造に
なっている。
8が設けられ、前部送り機構4と後部送り機構5は、モ
ータで強制駆動される下部のローラ9、9をベース台1
の定位置に固定配置し、モータで強制駆動される上部の
ローラ10、10を上下に移動可能としてこれをエアシ
リンダ11やバネ等により押し下げ、下部のローラ9、
9とで板材Aを挟んで一定の速度で送るようになってい
る。
カー6は、各々上下に移動可能となり、エアシリンダ1
2やバネ等により押し下げられ、板材Aを定盤2上に押
しつけることになる。
状態で、前部送り機構4から定盤2上に板材Aを供給す
ると、板材Aはチップブレーカー6で定盤2に押しつけ
られた状態でかんな胴3の下を通過し、該かんな胴3で
表面が切削された後、プレッシャーバー7で定盤2に押
しつけられ、その後、後部送り機構5で挟まれて送り出
される。このように該板材Aは、一定の速度で移動する
間に表面の全長が切削加工されることになる。
来のかんな盤は、かんな胴3の前後にチップブレーカー
6とプレッシャーバー7を配置し、加工される板材Aを
かんな胴3の前後において定盤2上に押しつけ、板材A
のあばれ発生を抑えることにより、安定した状態で加工
することができるようにしているが、チップブレーカー
6とプレッシャーバー7は、上下動時にかんな胴3との
干渉を避けるため、図18に示すように、プレッシャー
バー7とかんな胴3のセンター間に間隔Bを、また、チ
ップブレーカー6とかんな胴3のセンター間に間隔Cを
各々設定している。
Aの先端がチップブレーカー6を通過してプレッシャー
バー7に達する間において、板材Aの先端がかんな胴3
とプレッシャーバー7との間隔Bを移動する間及び、板
材の後端がチップブレーカー6を離れて、かんな胴3を
通過する間隔Cの間で押さえ込みが解かれた状態にな
り、このため、図19に示すように、板材Aの先端と後
端側に、余分に削り取られたシャクレ部分aが発生する
といった問題があり、特に上反り材の場合は前記したシ
ャクレ部分aが発生しやすい。
チップブレーカー6とプレッシャーバー7の板材押圧力
を強くすると、板材Aの送りにブレーキをかけるという
弊害がおこることになる。
工時におけるシャクレ部分の発生を防止することができ
ると共に、板材の送りに抵抗が少なく、送りの動力が小
さくできる板材の切削方法と装置を提供することにあ
る。
するため、請求項1の発明は、切削機と反力受け間の板
材送り方向の前部と後部の位置に、前部送り機構と後部
送り機構を配置し、更に切削機と前部送り機構間及び後
部送り機構間の位置に板材の変位体を設け、切削機と反
力受け間に送材された板材を切削機で切削する際、前部
送り機構と切削機の間に位置する前部変位体と、および
/または、切削機と後部送り機構の間に位置する後部変
位体によって板材を撓ませ、前部送り機構と前部変位
体、反力受け、および/または、反力受けと後部変位
体、後部送り機構に板材を接触させる構成を採用したも
のである。
下に相対向して設け、前記切削機に対する板材送り方向
の前部と後部の位置に、板材を送る前部送り機構と後部
送り機構を配置し、更に切削機と前部送り機構間及び後
部送り機構間の位置に、板材を搬送面に対して上下に変
位させる前部変位体と後部変位体を配置し、この前部変
位体と後部変位体を昇降機構を介して昇降自在とした構
成を採用したものである。
して設置される反力受けを板材送り方向に移動自在と
し、前記切削機に対する板材送り方向の前部と後部の位
置に、板材を送る前部送り機構と後部送り機構を配置
し、更に前部送り機構と切削機の間に板材を搬送面に対
して上下に変位させる前部変位体及び前部変位体受け
を、また、切削機と後部送り機構間の位置に、板材を搬
送面に対して上下に変位させる後部変位体及び後部変位
体受けを各々配置し、この前部変位体受けと後部変位体
受けは、固定部分に枢支した揺動アームの一端側で各々
支持し、揺動アームの他端側と反力受けを、揺動アーム
の揺動と反力受けの移動が連動するようにリンクで連結
した構成を採用したものである。
において、反力受けが、小幅状の定盤、突起状物、板材
送り方向に直交して断面山形とした定盤、回転可能なロ
ール、切削機の回転軸心の直下を支点として板材送り方
向の上下に変位自在となる板材支え板の何れかによって
形成されている構成を採用したものである。
において、前部送り機構又は後部送り機構が、ロール又
は無限軌道の何れかによって形成されている構成を採用
したものである。
において、前部変位体と後部変位体が、ロールによって
形成され、この前部変位体と後部変位体を昇降させる昇
降機構が、流体シリンダ、パルスモータの何れかによっ
て形成されている構成を採用したものである。
において、前部変位体受けと後部変位体受けが、ロール
によって形成されている構成を採用したものである。
て、板材支え板が、板材に沿って撓む可撓性を有する構
成を採用したものである。
1乃至図14に示す例に基づいて説明する。
切削装置を示し、ベース台21上の上部中央位置に設け
た板材支えロール22(反力受け)と、この板材支えロ
ール22の直上に相対して配置したかんな胴23(切削
機)と、ベース台21上で前記かんな胴23に対する板
材送り方向の前部と後部の位置に配置され、板材Aを上
下のロールで挟む前部送り機構24及び後部送り機構2
5と、かんな胴23と前部送り機構24間及び後部送り
機構25間の位置に配置され、板材Aを上下のロールで
挟む前部変位体26と後部変位体27とで構成され、上
記板材支えロール22とかんな胴23の間、前部送り機
構24及び後部送り機構25の板材挟持部分、前部変位
体26と後部変位体27の板材挟持部分が、板材Aの移
動ライン上に並んでいる。
上に固定した軸受28で両端が支持され、定位置で回転
可能となって定盤の役目をする反力受けになり、この板
材支えロール22の直上に位置するかんな胴23は、周
囲に複数のかんな刃29が取り付けられ、板材支えロー
ル22との間に所定の間隔を設けた状態で回転駆動され
ることになる。
は、共に等しい構造を有するので、同じ部分に同一符号
を付して説明する。ベース台21上に固定した軸受40
で両端が回転可能となるよう支持され、モータで強制駆
動される下ロール30と、下ロール30の直上に上下動
可能となるよう配置され、軸受41で両端が回転可能と
なるよう支持され、モータで強制駆動される上ロール3
1とからなり、上ロール31は、流体シリンダ32やパ
ルスモータを用いた昇降機構、バネ等により押し下げら
れ、下ロール30とで板材Aを挟んで一定の速度で送る
ようになっている。
共に等しい構造を有するので、同じ部分に同一符号を付
して説明する。この前部変位体26と後部変位体27
は、上下に揺動可能となる下ロール33と、該下ロール
33の直上で上下に移動可能となる上ロール34との組
み合わせからなり、ベース台21上に固定した支持ブラ
ケット35に、伏倒L字状に形成された揺動アーム36
の屈曲基部を枢軸37で枢着し、下ロール33をこの揺
動アーム36の上部一端側で回転可能に支持し、揺動ア
ーム36の下部他端側と、ベース台21上に取り付けた
流体シリンダ38のロッドを連結し、該シリンダ38の
伸縮で下ロール33に枢軸37を支点とする上下揺動を
与えるようになっている。
能となるよう支持され、流体シリンダ39やバネ等によ
り押し下げられ、下ロール33とで板材Aを挟むように
なっている。
うな構成であり、図15乃至図17はこの第1の実施の
形態の切削装置のロールの制御方法を順番に示してい
る。
側の板材検知スイッチS1 と出側の板材検知スイッチS
2 は共にオフとなり、前部送り機構24の上ロール31
は下降位置にあり、前部変位体26、後部変位体27、
後部送り機構25の上ロール31は、それぞれ上昇位置
で待機している。なお、図1乃至図3で示した第1の実
施の形態と、後述する図4乃至図14で示した第2乃至
第5の各実施の形態においても、上記した入側の板材検
知スイッチS1 と出側の板材検知スイッチS2が配置さ
れるが、各図においてこれを図示省略している。
送り機構25の上下ロール30、31を回転させた状態
で、図15(B)の如く、前部送り機構24の上下ロー
ル30と31間に板材Aを供給すると、入側の板材検知
スイッチS1 がオンとなり、前部送り機構24の上ロー
ル31は下降位置のまま、前部変位体26は下降位置ま
で下降し、後部変位体27、後部送り機構25の上ロー
ル31は上昇位置のままとなり、出側の板材検知スイッ
チS2 はオフのままの状態で、板材Aは後方に送られ、
前部変位体26の上下ロール33、34により挟まれ、
予め設定した押さえ代だけ押さえられながら、支えロー
ル22とかんな胴23の間に進入する。
記のように前部変位体26の上下ロール33、34によ
り挟まれ、前部送り機構24の下ロール30と支えロー
ル22を結んだ搬送面より予め設定した押さえ代だけ押
し下げて下方に撓ませながら送られるため、板材Aの先
端は支えロール22上に到達するときは、支えロール2
2に乗り上げる状態となり、支えロール22と前部送り
機構24の下ロール30との間で板材Aが下方に撓んだ
状態となる。
ル22に押しつけられて線接触し、板材Aの先端側が支
えロール22とかんな胴23の間に進入するときの浮き
上がりの発生をなくし、板材Aは、支えロール22とか
んな胴23の間を通過することにより、支えロール22
で支持された板材Aの表面が回転するかんな胴23で切
削加工されながら送られ、板材Aの先端は後部変位体2
7、後部送り機構25へと送られることになる。
端が後部送り機構25を通過して出側の板材検知スイッ
チS2 がオンになると、後部変位体27、後部送り機構
25の上ロール31、34は共に下降位置まで下降する
ため、板材Aは後部変位体27の上下ロール33、34
により挟まれ、支えロール22と後部送り機構25の下
ロール30を結んだ搬送面より予め設定した押さえ代だ
け押し下げて、下方に撓ませながら送られるため、常に
確実に支えロール22に押しつけて線接触させながら送
られることになる。
側の板材検知スイッチS1を通過すると、該スイッチS
1はオフとなり、前部送り機構24、前部変位体26の
上ロール31、34は下降位置より上昇するが、後部変
位体27、後部送り機構25の上ロール31、34は共
に下降位置を保持しているので、板材Aは支えロール2
2と後部送り機構25の下ロール30との間で下方に撓
んだ状態で送られることになり、板材Aの後端側を常に
確実に支えロール22に押しつけて線接触させながら送
るため、板材Aの後端側が支えロール22とかんな胴2
3の間を通過するときの浮き上がりの発生を防止でき
る。
23の間に対して、板材Aを前後送り機構24、25の
下ロール30と支えロール22とを結んだ搬送面より前
後部変位体26、27によって予め設定した押さえ代だ
け押し下げて3点で支持し、下方に撓ませるようにする
と、板材Aの先端側及び後端側は支えロール22に対し
て確実に線接触し、浮き上がりがないので、板材Aの先
端側及び後端側におけるシャクレ加工の発生を有効に防
止できる。
過した状態を示し、各部は図16(B)と同じ状態を維
持し、板材Aの後端が出側の板材検知スイッチS2 を通
過して該スイッチS2 がオフになると、各部は図15
(A)の状態に復帰する。
の切削装置は、基本的には前記第1の実施の形態の機構
を用い、板材Aの厚みが全長にわたって一定に仕上がる
ようにしたものであり、第1の実施の形態と同一の部分
には同一の符号を付すことによって説明に代える。以降
の他の実施の形態についても同様である。
ロール22を支持する軸受28をベース台21上に設け
たガイド47に沿って、板材Aの送り方向に移動自在と
し、この軸受28とその前後に位置する揺動アーム3
6、36の下端部とをリンク42、42で連結し、前部
変位体26と後部変位体27の下ロール33、33の上
下動で支えロール22が前後に移動するように連動して
いる。
シリンダ38、38は、前記揺動アーム36、36のリ
ンク連結部の他端を互いに反対方向に押すようにして、
揺動アーム36、36のバランスを取るようにしてい
る。
な構成であり、前記した第1の実施の形態の切削装置と
同様に板材Aの切削加工を行うものであるが、支えロー
ル22とかんな胴23の間に対して、板材Aの先端側が
進入するとき、支えロール22と前部送り機構24の間
で、また、板材Aの先端側が後部送り機構25に達した
とき、支えロール22と後部送り機構25の間で、前後
部変位体26、27によって予め設定した押さえ代だけ
押し下げて、板材Aを下方に撓ませるようにする。
撓ませるようにすると、支えロール22に対する板材A
の接触点の位置が変移し、この接触点とかんな胴23に
取り付けた、かんな刃29の刃先円外周の距離が変化
し、切削後の板材Aの仕上がり厚みに誤差が生じる。
材Aの先端が前部変位体26を通過する時点でシリンダ
39により板材Aを予め設定された押さえ代だけ押し下
げるため、押し下げられた量だけ揺動アーム36が枢軸
37を支点に揺動し、これにより、リンク42を介して
支えロール22が後方に移動し、該支えロール22に対
する板材Aの接触点の位置を後方に移動させ、板材Aの
撓み量により、かんな胴23との位置関係を補正する構
造になっている。
接触点の位置とかんな胴23の関係を示し、支えロール
22とかんな胴23の軸心が上下に一致しているとき
の、支えロール22とかんな刃29の回転外周の間隔c
に対し、板材Aを予め設定された押さえ代だけ押し下げ
て下方に撓ませるようにすると、支えロール22に対す
る板材Aの接触点の位置dは、支えロール22の上下軸
心に対して角度βだけ送り方向の手前(前方)になり、
支えロール22に対して板材Aは、水平に対して角度b
をもって進入するため、板材Aが支えロール22に対し
て完全に水平に通過するときよりも角度bだけ上方を向
いて送られるようになり、完全に水平に送られるときよ
りも仕上がり寸法cが薄くなる。
材Aの接触点の位置dに対応した距離Hだけ後方に移動
させると、支えロール22に対する板材Aの接触点は、
かんな胴23の上下軸心の直下に位置し、支えロール2
2とかんな刃29の回転外周の間隔は、上記仕上がり寸
法cにほぼ等しくなり、板材Aを押し下げて下方に撓ま
せても、板材Aの切削後の厚みは所定の厚みに仕上がる
ことになる。
し、前部送り機構24に供給されると、入側の板材検知
スイッチはオンとなり、前部変位体26は下降位置まで
下降しているので、板材Aが前部変位体26に達する
と、予め設定された押さえ代だけ押しさげられるため、
前記のように揺動アーム36が揺動して、その結果、支
えロール22は後方へ移動し、支えロール22の上下軸
心はかんな胴23の上下軸心よりも後方に位置すること
となるが、支えロール22に対する板材Aの接触点は、
かんな胴23の真下に位置することになり、その状態で
板材Aは、かんな胴23により切削されながら送られ、
板材Aの先端が後部送り機構25を通過し、さらに出側
板材検知スイッチを通過すると、出側板材検知スイッチ
がオンとなり、後部変位体27、後部送り機構25は下
降位置まで下降し、後部変位体27によって板材Aを予
め設定された押さえ代だけ押し下げるため、揺動アーム
36が揺動して、支えロール22は前記と逆方向の前方
へ移動し、ちょうどバランスが取れた状態となり、かん
な胴23と支えロール22との垂直方向の軸心は一致
し、支えロール22に対する板材Aの接触点は、自動的
にかんな胴23の真下に位置することになる。
送られ、板材Aの後端が入側の板材検知スイッチを通過
すると、入側の板材検知スイッチはオフとなり、前部送
り機構24、前部変位体26が上昇位置へ上昇し、前部
変位体26による板材Aへの圧力が解除されるため、前
記したバランスが崩れ、後部変位体27の揺動アーム3
6がさらに揺動し、その結果、支えロール22は、前方
へ移動し、支えロール22の上下軸心は、かんな胴23
の上下軸心よりも前方に位置することになるが、支えロ
ール22に対する板材Aの接触点はかんな胴23の真下
に位置することになり、板材Aの切削後の厚み寸法は所
定の厚みに仕上がることになる。
形態の切削装置は、前記第1の実施の形態における支え
ロール22に代えて、固定状物を反力受けとして採用し
たものであり、この固定状物の形状としては、かんな胴
23の上下方の直下位置において、板材Aの下面を支持
し得るべく、板材Aの送り方向に直交する領域が小幅状
の定盤とするか、上面がかんな胴23の上下軸心の直下
位置に板材送り方向に直交して断面三角形状となる突起
状物を、その頂点として配置するか、図示の如く、上面
がかんな胴23の直下位置から板材Aの送り方向に直交
して断面山形とした固定支持台61とするもので、この
固定支持台61の前部に、前部送り機構24と前部変位
体26が、固定支持台61の後部に、後部送り機構25
と後部変位体27が配置されている。
も、かんな胴23の前後において、板材Aを3点で支持
して撓みを付与することにより、第1の実施の形態と略
同様の作用によって、板材Aの切削が行える。
は、図8乃至図10の前記第3の実施の形態において、
前部変位体26と後部変位体27の下ロール33、33
を省略したものである。すなわち、板材Aの下面を支持
する下ロール33、33を省略しても、板材Aにある程
度の板厚があればそれが剛体となるので、この実施の形
態も板材Aを3点で支持して撓みを付与し、第1の実施
の形態と略同様の作用によって、板材Aの切削が行え
る。
の形態の切削装置は、前記第1の実施の形態における支
えロール22に代えて、揺動自在の板材支え板を反力受
けとして採用したものである。
置で回転するかんな胴23の下部に、支点軸51を中心
に揺動可能となる板材支え板52を板材送り方向に沿う
よう設け、前記板材支え板52に対する板材送り方向の
前部と後部の位置に、板材Aを上下のロールで挟む前部
送り機構24と後部送り機構25を配置し、更に、かん
な胴23に対する板材送り方向の前部と後部で板材支え
板52の上部の位置に、この板材支え板52とで板材A
を挟む前部変位体53と後部変位体57を配置した構造
になっている。
に長く、板材Aに沿って撓む可撓性を有する材料を用い
て形成され、ベース台21上に設けた支点軸軸受58で
両端を回転自在に支持された支点軸51に下面中央を固
定し、支点軸51を中心に揺動自在となり、板材Aの進
入側の端部下面に取り付けたウエイト55で、ベース台
21上に設けたピン56で制限された角度だけ、板材A
の進入側の端部が下がる傾斜状の姿勢を保つようになっ
ている。
ラが上下に移動可能となり、流体シリンダ54やバネ等
により押し下げられ、板材支え板52とで板材Aを挟む
ようになっている。
な構成であり、図13、図14に示すように、前部送り
機構24に板材Aを供給すると、入側の板材検知スイッ
チはオンとなり、前部変位体53は下降位置まで下降す
ることになり、この状態で板材Aの先端は傾斜状となる
板材支え板52上を摺動ししながら送られ、該先端が前
部変位体53を通過する時点で、前部変位体53と板材
支え板52により挟まれ、予め設定された押さえ代だけ
押し下げながら送られるため、板材Aの先端が支点軸5
1の中心位置の直上に達すると、板材Aは前部送り機構
24の下ロール30と支点軸51の中心位置の直上の板
材支え板52との間で下方に撓んだ状態で送られること
になり、板材Aの先端側は確実に板材支え板52に押し
つけながら送られるので、かんな胴23と板材支え板5
2の間に進入するときの浮き上がりの発生をなくし、板
材Aは、板材支え板52とかんな胴23の間をかんな胴
23で切削加工されながら、後部変位体57、後部送り
機構25へと送られ、板材Aの先端が出側の板材検知ス
イッチを通過すると出側の板材検知スイッチはオンとな
り、後部変位体57、後部送り機構25が下降位置まで
下降するため、板材Aは後部変位体57と板材支え板5
2により挟まれ、予め設定された押さえ代だけ押し下げ
ながら送られるため、支点軸51の中心位置の直上の板
材支え板52と後部送り機構25の下ロール30との間
で下方に撓んだ状態で送られることになり、板材Aの後
端側は確実に板材支え板52に押しつけられながら送ら
れるので、板材Aの後端側が、かんな胴23と板材支え
板52の間を通過するときの浮き上がりの発生を防止で
きる。
直上の板材支え板52と前後部送り機構24、25の下
ロール30との間で前後部変位体53、57により、予
め設定された押さえ代だけ押し下げて3点支持し、下方
に撓ませるようにすると、板材Aは支点軸51の中心位
置の直上の板材支え板52の位置を中心に撓んだ状態と
なり、板材支え板52は可撓性を有するため、板材Aの
撓みに馴染んだ状態となり、板材Aの先端側及び後端側
は板材支え板52の表面に確実に押しつけられ、浮き上
がらないので、先端側及び後端側におけるシャクレ加工
の発生を防止できる。
の実施の形態で説明したような方法を用い、支点軸51
を板材Aの送り方向に移動自在とすることにより、板材
Aへの撓み付与時に、板材支え板52の位置を前後何れ
かに移動させる構成にしてもよい。
することにより、板材Aの先端側及び後端側は板材支え
板52に対して確実に接触し、浮き上がりがないので、
板材Aの先端側及び後端側におけるシャクレ加工の発生
を有効に防止できる。
は、かんな胴を用いたかんな盤を例示したが、かんな胴
に代えて板材の表面を自動的に切削加工するサンダー等
にすることもでき、また、かんな胴を上部に反力受けを
下部に相対向して配置したが、これとは逆に、反力受け
を上部に、切削機を下部に相対向して配置することは任
意である。さらに、前部送り機構24と後部送り機構2
5は、図示のようなロール構造以外にコンベア等の無限
軌道としてもよい。
機の前後において、板材を3点支持した状態で押し下げ
て下方に撓ませ、切削時に反力受けに板材を常時押し付
けるようにしたので、切削加工時における板材の先端側
及び後端側の跳ね上がりがなく、板材の切削加工時にシ
ャクレ部分の発生を防止することができると共に、板材
への撓みの付与を回転自在となるロールで行うので、従
来のプレッシャーバーやチップブレーカーの不要とによ
って、板材の送りにかかる抵抗がすくなくなるため、送
りの動力が小さくできる。
初期状態の正面図
態の正面図
初期状態の正面図
態の正面図
初期状態の正面図
状態の正面図
の初期状態の正面図
状態の正面図
態における作動説明図
態における作動説明図
明図
Claims (8)
- 【請求項1】 切削機と反力受け間の板材送り方向の前
部と後部の位置に、前部送り機構と後部送り機構を配置
し、更に切削機と前部送り機構間及び後部送り機構間の
位置に板材の変位体を設け、切削機と反力受け間に送材
された板材を切削機で切削する際、前部送り機構と切削
機の間に位置する前部変位体と、および/または、切削
機と後部送り機構の間に位置する後部変位体によって板
材を撓ませ、前部送り機構と前部変位体、反力受け、お
よび/または、反力受けと後部変位体、後部送り機構に
板材を接触させることを特徴とする板材の切削方法。 - 【請求項2】 切削機と反力受けを上下に相対向して設
け、前記切削機に対する板材送り方向の前部と後部の位
置に、板材を送る前部送り機構と後部送り機構を配置
し、更に切削機と前部送り機構間及び後部送り機構間の
位置に、板材を搬送面に対して上下に変位させる前部変
位体と後部変位体を配置し、この前部変位体と後部変位
体を昇降機構を介して昇降自在としたことを特徴とする
板材の切削装置。 - 【請求項3】 切削機と上下に相対向して設置される反
力受けを板材送り方向に移動自在とし、前記切削機に対
する板材送り方向の前部と後部の位置に、板材を送る前
部送り機構と後部送り機構を配置し、更に前部送り機構
と切削機の間に板材を搬送面に対して上下に変位させる
前部変位体及び前部変位体受けを、また、切削機と後部
送り機構間の位置に、板材を搬送面に対して上下に変位
させる後部変位体及び後部変位体受けを各々配置し、こ
の前部変位体受けと後部変位体受けは、固定部分に枢支
した揺動アームの一端側で各々支持し、揺動アームの他
端側と反力受けを、揺動アームの揺動と反力受けの移動
が連動するようにリンクで連結したことを特徴とする板
材の切削装置。 - 【請求項4】 反力受けが、小幅状の定盤、突起状物、
板材送り方向に直交して断面山形とした定盤、回転可能
なロール、切削機の回転軸心の直下を支点として板材送
り方向の上下に変位自在となる板材支え板の何れかによ
って形成されていることを特徴とする請求項2又は3に
記載の板材の切削装置。 - 【請求項5】 前部送り機構又は後部送り機構が、ロー
ル又は無限軌道の何れかによって形成されている請求項
2乃至4の何れかに記載の板材の切削装置。 - 【請求項6】 前部変位体と後部変位体が、ロールによ
って形成され、この前部変位体と後部変位体を昇降させ
る昇降機構が、流体シリンダ、パルスモータの何れかに
よって形成されていることを特徴とする請求項2乃至5
の何れかに記載の板材の切削装置。 - 【請求項7】 前部変位体受けと後部変位体受けが、ロ
ールによって形成されていることを特徴とする請求項2
乃至6の何れかに記載の板材切削装置。 - 【請求項8】 板材支え板が、板材に沿って撓む可撓性
を有することを特徴とする請求項2乃至7の何れかに記
載の板材の切削装置。
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