JP2002219430A - 水熱反応による動植物残渣処理装置の洗浄方法及びその装置 - Google Patents

水熱反応による動植物残渣処理装置の洗浄方法及びその装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 管壁に付着した炭化物を除去することができ
る水熱反応による動植物残渣処理装置の洗浄方法及びそ
の装置を提供する。 【解決手段】 水を混入した動植物残渣を亜臨界状態ま
で加圧・加熱して水熱反応管25で、水熱反応させ、そ
の水熱反応管25で分解され、減圧された残渣の分解物
を酸化槽22で酸化させ、その水熱反応と酸化で、水熱
反応管25の管壁に付着した炭化物等を除去するための
水熱反応による動植物残渣処理装置の洗浄方法におい
て、アルカリ水溶液と空気を混入した高温・高圧洗浄水
を、水熱反応器25に供給した後、酸化槽22に供給し
て水熱反応器25と酸化槽22の管壁に付着した炭化物
を除去するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生ゴミ等の動植物
残渣を水熱反応で処理するための水熱反応による動植物
残渣処理装置に係り、特に水熱反応器内に付着した炭化
物を除去できる水熱反応による動植物残渣処理装置の洗
浄方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、生ゴミ等の動植物残渣は、専門業
者により、回収,焼却,埋め立てという方法などで処理
されていたが、近年各種ゴミ処理装置が開発されてい
る。
【0003】例えば、特開平10−328699号公報
には、含水有機廃棄物を超臨界水酸化反応にて酸化分解
することが開示されている。
【0004】しかし、超臨界による分解方法では、含水
有機廃棄物の圧力・温度を超臨界状態まで上げて、酸化
分解と処理能力の増大を図っているが、条件が厳しい
分、配管等の腐食の問題も大きくなる。
【0005】そこで、本発明者等は、特願平11−33
000号(発明の名称;水熱反応による動植物残渣処理
装置)にて、水を混入した動植物残渣を、亜臨界状態ま
で加圧・加熱して水熱反応させ、分解された動植物残渣
の分解物を減圧後に酸化槽で酸化して処理することを提
案した。
【0006】これにより、動植物残渣を高温・高圧の水
及び空気を用いて処理し、配管を腐食させることなく、
しかも分解能で動植物残渣を水と二酸化炭素にまで分解
でき、動植物残渣の下水放出が可能とすることができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、動植物
残渣を高温・高圧水で処理した際に、一部、未分解の有
機物や残渣に含まれる糖類の脱水縮合により生じた炭化
物が、水熱反応器の伝熱管の管壁に付着し、これが装置
内の流動の低下や、水熱反応器の伝熱特性の劣化を引き
起こす問題が発生することが判明した。
【0008】この炭化物の付着は、動植物残渣の種類に
もよるが、糖類などを多く含む有機物、例えば、レスト
ランから出される生ゴミ等が顕著であり、炭水化物等を
処理するには避けられない問題である。
【0009】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、管壁に付着した炭化物を除去することができる水熱
反応による動植物残渣処理装置の洗浄方法及びその装置
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、水を混入した動植物残渣を亜臨
界状態まで加圧・加熱して水熱反応管で、水熱反応さ
せ、その水熱反応で、水熱反応管の管壁に付着した炭化
物等を除去するための水熱反応による動植物残渣処理装
置の洗浄方法において、アルカリ水溶液と空気を混入し
た高温・高圧洗浄水を、水熱反応器に供給して水熱反応
器の管壁に付着した炭化物を除去するようにした水熱反
応による動植物残渣処理装置の洗浄方法である。
【0011】請求項2の発明は、水を混入した動植物残
渣を亜臨界状態まで加圧・加熱して水熱反応管で、水熱
反応させ、その水熱反応管で分解され、減圧された残渣
の分解物を酸化槽で酸化させ、この水熱反応と酸化で、
水熱反応管と酸化槽の管壁に付着した炭化物等を除去す
るための水熱反応による動植物残渣処理装置の洗浄方法
において、アルカリ水溶液と空気を混入した高温・高圧
洗浄水を、水熱反応器に供給した後、酸化槽に供給して
水熱反応器と酸化槽の管壁に付着した炭化物を除去する
ようにした水熱反応による動植物残渣処理装置の洗浄方
法である。
【0012】請求項3の発明は、動植物残渣処理装置の
暖機運転中或いは終了運転時に、水にアルカリ水溶液を
添加して高温・高圧水とし、これを水熱反応器を通して
酸化槽に供給し、酸化槽内で空気を混入して高温・高圧
洗浄水として水熱反応器に供給する請求項2記載の動植
物残渣処理装置の洗浄方法である。
【0013】請求項4の発明は、アルカリ水溶液を添加
した高温・高圧水を、水熱反応器を通し、さらに気液分
離器を通して酸化槽に供給して高温・高圧洗浄水とする
請求項3記載の動植物残渣処理装置の洗浄方法である。
【0014】請求項5の発明は、アルカリ水溶液を添加
した高温・高圧水を、水熱反応器を通して酸化槽に供給
し、その高温・高圧水に空気を混入して高温・高圧洗浄
水とし、これを気液分離器を通して水熱反応器に供給す
る請求項3記載の動植物残渣処理装置の洗浄方法であ
る。
【0015】請求項6の発明は、水を混入した動植物残
渣を亜臨界状態まで加圧・加熱して水熱反応管で、水熱
反応させ、その水熱反応管で分解され、減圧された残渣
の分解物を酸化槽で酸化させ、その水熱反応と酸化で、
水熱反応管と酸化槽の管壁に付着した炭化物等を除去す
るための水熱反応による動植物残渣処理装置の洗浄装置
において、酸化槽と水熱反応管を結んで設けられ、アル
カリ水溶液と空気を混入した高温・高圧洗浄水を、酸化
槽から水熱反応器に供給する洗浄水供給ラインと、水熱
反応器からの高温・高圧洗浄水を酸化槽に供給する洗浄
水循環ラインとを備えた動植物残渣処理装置の洗浄装置
である。
【0016】請求項7の発明は、水熱反応器からの洗浄
水循環ラインは、気液分離器に接続され、その気液分離
器で分離された高温・高圧のアルカリ水溶液が、酸化槽
に供給され、酸化槽で空気が混入されて高温・高圧洗浄
水とされ、その高温・高圧洗浄水が、洗浄水供給ライン
を通じて水熱反応器に供給される請求項6記載の動植物
残渣処理装置の洗浄装置である。
【0017】請求項8の発明は、水熱反応器からの洗浄
水循環ラインは、酸化槽に接続され、酸化槽で空気が混
入されて高温・高圧洗浄水とされ、その高温・高圧洗浄
水が、気液分離装置に供給されて気液分離され、その液
分の高温・高圧洗浄水が洗浄水供給ラインを通じて水熱
反応器に供給される請求項6記載の動植物残渣処理装置
の洗浄装置である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適一実施の形態
を添付図面に基づいて詳述する。
【0019】先ず、図1により動植物残渣処理装置を説
明する。
【0020】図1において、10は、生ゴミ等の動植物
残渣からなる原料11が収容される原料タンク、12は
亜臨界水による水熱反応を行うための上水タンク、13
は苛性ソーダ等が収容された薬液タンク、14は動植物
残渣の処理後の処理液を貯留する処理液タンクである。
【0021】原料タンク10には、原料供給ライン15
が接続され、その原料供給ライン15に昇圧ポンプ16
が接続される。
【0022】上水タンク12には、給水ポンプ17が接
続され、その給水ライン18が、原料タンク10に接続
される。
【0023】また原料タンク10には、薬液タンク13
に接続された薬液供給ライン20が接続され、そのライ
ン20に薬液ポンプ21が接続される。
【0024】原料供給ライン15には、二重管式の熱交
換器24が接続され、さらに原料供給ライン15が水熱
反応管25の循環ライン26に接続される。
【0025】水熱反応管25には、熱媒循環ライン27
が接続され、その熱媒循環ライン27には、熱媒循環ポ
ンプ28と熱媒加熱器29が接続される。
【0026】水熱反応管25は、二重管で構成され、内
管30内を原料が流れ、外管32と内管30間に熱媒が
流れるようになっている。
【0027】循環ライン26は、水熱反応管25の内管
30の出口と入口を結び、その間に循環ポンプ31が接
続されて構成され、循環ポンプ31の吸込側の循環ライ
ン26より分岐して分解物を熱交換器24に送るライン
33aが接続され、その熱交換器24から酸化槽22に
送る分解物ライン33が接続される。
【0028】この分解物ライン33にはトリムクーラ3
4と背圧調整弁35が接続される。酸化槽22には、供
給された分解物を燃焼させて酸化するための酸化剤供給
ライン36が接続され、その出口に気液分離器23が接
続されると共にその液相側排出ライン37に、酸化され
た分解物の一部を酸化槽22に戻す戻しライン39とポ
ンプ40とが接続される。
【0029】気液分離器23の気相側排出ライン50に
は凝縮器38,背圧調整弁52が接続され、気液分離器
23の液側には、分離された凝縮水を気液分離器23に
戻すライン53が接続される。
【0030】液相側排出ライン37には、戻しライン3
9と分岐して、処理液を処理液タンク14に戻す排出ラ
イン41が接続され、その排出ライン41に、トリムク
ーラ42、背圧調整弁43が接続される。
【0031】処理液タンク14は、その上部に分解ガス
排気ライン44が接続され、また下部に下水ライン45
が接続される。分解ガス排気ライン44には、活性炭な
どからなる脱臭装置46が接続されまた下水ライン45
には、その液の一部を原料タンク10に戻すライン47
とポンプ48が接続される。
【0032】また、原料タンク10でガス化したガスは
ガスライン49にて排気ライン44に接続される。
【0033】なお、トリムクーラ34,42と凝縮器3
8は、図示していないが冷水塔などからの冷水wが供給
され、そのトリムクーラ34,42と凝縮器38で冷却
後の冷水wは冷水塔で空冷されて再度トリムクーラ3
4,42と凝縮器38に供給されるようになっている。
【0034】次に、図1における動植物残渣の処理を説
明する。
【0035】動植物残渣である原料11を原料タンク1
0に投入し、その原料タンク10内に上水タンク12か
らの上水を給水ライン18にて導入し、また薬液タンク
13からの薬液を、薬液ポンプ21にて薬液ライン20
を介して原料タンク10内に導入してポンプ搬送可能な
状態とし、その昇圧ポンプ16より原料を原料供給ライ
ン15に供給すると共に熱交換器24で、水熱反応管2
5からの分解物と熱交換して加熱した後、循環ライン2
6を介して水熱反応管25に供給する。
【0036】水熱反応管25内では、原料中の水は、高
温高圧の亜臨界状態(300℃、100Kg/cm3
にされることで、動植物残渣中の有機物は、炭化水素等
に分解される。この水熱反応においては、原料を循環ラ
イン26で繰り返し水熱反応管25に循環することで、
液の流速を確保して水熱反応器25内での伝熱を促進さ
せると共に、管内でのこげ付きを防止する。また原料に
は苛性ソーダ等の薬液を混入しているため、原料の分解
が促進される。
【0037】この後、分解処理した原料は、ライン33
aより熱交換器24に排出されて、原料を加熱した後、
トリムクーラ34を通して冷却され、背圧調整弁35で
減圧されたのち、酸化槽22に供給され、そこで、酸化
剤供給ライン36から供給された空気にて、可燃分や未
反応の炭化物などが燃焼酸化され、気液分離器23を通
り、一部は戻しライン39にて再度酸化槽22に戻され
て未酸化分が再度酸化される。
【0038】このように分解後の原料と、水熱反応管2
5に供給する原料を熱交換させて熱回収を行うことで、
熱媒加熱器29での熱媒供給量を少なくできる。
【0039】その後、酸化後の分解原料は、排出ライン
41を通り、トリムクーラ42でさらに冷却され、背圧
調整弁43で大気圧まで下げられた後、処理液タンク1
4に排出される。
【0040】処理液タンク14では、ガス分は、排気ラ
イン44より脱臭装置46を通して排気され、液分は、
下水ライン45から排水される。
【0041】また気液分離器23で分離されたガス分
は、気相側排出ライン50から凝縮器38に導入されて
冷却され、凝縮液分は、ライン53にて気液分離器23
に戻され、ガス分は、背圧調整弁52で減圧されて、図
では示していないが、脱臭装置46を通して排気され
る。
【0042】このように、図1の動植物残渣処理装置に
おいては、従来の超臨界処理に比べて反応温度、圧力を
緩和することで、原料の分解能力(CODの低減)では
低下するが、配管等の腐食の問題を軽減することが可能
となる。また分解能力が低減した分は、水熱反応処理後
に酸化槽22で酸化反応プロセスにより酸化処理を行う
ことで、結果として十分な分解能力が得られる。
【0043】ところで、動植物残渣、特にレストラン等
から廃棄される生ゴミには、炭水化物類が多く含まれ、
これを高温・高圧水で処理した際に、一部未分解の有機
物や残渣物中に含まれる糖類の脱水縮合による炭水化物
が水熱反応器25の内管30や酸化槽22の管壁に付着
し、装置内の流動の低下や伝熱特性の劣化を引き起こ
す。
【0044】そこで、本発明においては、アルカリ水溶
液と空気を高温・高圧水中に混入して高温・高圧洗浄水
とし、これを装置の暖機運転中に水熱反応器25の内管
30や酸化槽22に流して、管壁に付着している有機物
及び炭化物を高温・高圧洗浄水中に溶解させ、酸化し、
二酸化炭素と水にまで分解して洗浄するようにしたもの
である。
【0045】これを、図1により、さらに詳しく説明す
る。
【0046】酸化槽22から気液分離器23に酸化後の
処理物を供給するライン60には、開閉弁55cが接続
され、その開閉弁55cの上流側から分岐して、洗浄水
供給ライン54が接続される。この洗浄水供給ライン5
4には開閉弁55が接続されると共にそのライン54が
循環ライン26の循環ポンプ31の吐出側に接続され
る。
【0047】循環ライン26の循環ポンプ31の吸込側
には、洗浄水循環ライン54aが接続される。この洗浄
水循環ライン54aには、開閉弁55aが接続されると
共にそのライン54aが、気液分離器23に接続され
る。
【0048】酸化槽22に接続された酸化剤供給ライン
36には、酸化槽22に供給する空気量を調整する調整
弁36aが接続される。
【0049】以上において、装置の暖機運転中或いは終
了運転時に、原料タンク10への原料11の供給を行わ
ない状態で、開閉弁55b,55cを閉とし、開閉弁5
5,55aを開とし、また循環ポンプ31を停止した状
態で、薬液タンク13のアルカリ水溶液(苛性ソーダ)
を薬液ポンプ21より、また上水タンク12より給水ポ
ンプ17にて適宜上水を原料タンク10に供給し、昇圧
ポンプ16にて昇圧して熱交換器24を介して水熱反応
器25の内管30に、アルカリ水溶液を混入した高温・
高圧水を供給し、その高温・高圧水を洗浄水循環ライン
54aを通し、気液分離器23に供給し、気液分離器2
3より戻しライン39、ポンプ40にて酸化槽22に供
給する。酸化槽22には、酸化剤供給ライン36の調整
弁36aにて適量の空気が供給され、酸化槽22に供給
されたアルカリ水溶液が混入された高温・高圧水に空気
が混入されて高温・高圧洗浄水とされ、その高温・高圧
洗浄水が、洗浄水供給ライン54から水熱反応器25の
内管30に供給され、再度洗浄水循環ライン54a、気
液分離器23を通じて酸化槽22に供給循環される。
【0050】このように高温・高圧水にアルカリ水溶液
と空気を混入して高温・高圧洗浄水とし、これを水熱反
応器25と酸化槽22に供給することで、管壁に付着し
た有機物は、二酸化炭素と水にまで分解される。
【0051】分解によって生成した二酸化炭素と余剰の
空気は、気液分離器によって高温・高圧洗浄水と分離さ
れ、凝縮器38、背圧調整弁52,処理液タンク14に
流入し、排気ライン44、脱臭装置46を通って大気に
排気される。
【0052】また、余剰の洗浄水は、排出ライン41、
トリムクーラ42、背圧調整弁43、処理液タンク14
に流入し、下水ライン45から放流される。
【0053】この洗浄運転は、図示していないが、水熱
反応器25の循環ポンプ31の吸込側と吐出側の差圧を
検出し、その差圧が設定値より高くなったときに、水熱
反応器25内の内管30に炭化物等が付着したとして、
洗浄運転を行うようにする。
【0054】このように、本発明においては、アルカリ
水溶液と空気を混入した高温・高圧洗浄水を用いて管壁
に付着した付着物を化学的に除去するため、装置の解体
を行うことなく、しかも自動で洗浄が行える。
【0055】図2は、本発明の他の実施の形態を示した
ものである。
【0056】図1の形態においては、酸化槽22から気
液分離器23に至るライン60から分岐して洗浄水供給
ライン54を接続する例で説明したが、本形態において
は、気液分離器23の液相側排出ライン37から酸化槽
22に分解物を戻す戻しライン39に開閉弁55cを接
続し、その開閉弁55cの上流側に、洗浄水供給ライン
54を接続し、水熱反応器25からの洗浄水循環ライン
54aを開閉弁55cの下流側に接続し、その洗浄水供
給ライン54に開閉弁55を、また洗浄水循環ライン5
4aに開閉弁55aを接続したもので、その他の構成は
図1の形態と同じであるため、説明は省略する。
【0057】この図2において、装置の暖機運転中或い
は終了運転時に、原料タンク10への原料11の供給を
行わない状態で、開閉弁55b,55cを閉とし、開閉
弁55,55aを開とし、また循環ポンプ31を停止し
た状態で、洗浄運転を行うと、アルカリ水溶液(苛性ソ
ーダ)が混入された上水が、原料タンク10に供給さ
れ、昇圧ポンプ16にて昇圧して熱交換器24を介して
水熱反応器25の内管30に、高温・高圧水として供給
され、その高温・高圧水が洗浄水循環ライン54aを通
し、ポンプ40より酸化槽22に供給され、酸化剤供給
ライン36から供給された空気と混合されて、高温・高
圧洗浄水とされ、その高温・高圧洗浄水が、気液分離器
23に供給されて、洗浄水中に溶解しなかった余剰の空
気が分離され、気液分離器23より戻しライン39、洗
浄水供給ライン54を介して水熱反応器25の内管30
に供給され、再度洗浄水循環ライン54a、ポンプ40
より酸化槽22に供給して循環する。
【0058】この実施の形態においては、酸化槽22で
アルカリ水溶液を混入した高温・高圧水に空気を混入し
た後、気液分離器23に供給して余剰の空気を分離する
ため、洗浄水による管壁に付着した炭化物の除去は、洗
浄水中の溶存酸素で除去することとなり、酸化力は多少
落ちるが、ポンプ40のキャビテーションを起こすこと
を確実に防止できる。
【0059】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、アルカリ
水溶液及び空気を混入して高温・高圧洗浄水とし、これ
を水熱反応器や酸化槽に供給して、その管壁に付着して
いる有機物及び炭化物を溶解させると共に燃焼し、二酸
化炭素と水にまで分解することができる。また高温・高
圧洗浄水で化学的に付着物を除去するため、装置の解体
を行うことが無く、自動で洗浄することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す図である。
【図2】本発明の他の実施の形態を示す図である。
【符号の説明】 10 原料タンク 22 酸化槽 23 気液分離器 25 水熱反応管 54 洗浄水供給ライン 54a 洗浄水循環ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B09B 3/00 B09B 3/00 304H (72)発明者 小西 杉弘 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社東京エンジニアリング センター内 Fターム(参考) 3B116 AA12 AA46 BB03 BB82 BB90 BC01 CD01 3B201 AA12 AA47 AB51 BB00 BB62 BB82 BB90 BB92 BB98 4D004 AA03 AC04 CA22 CA39 CB04 CB31 CC03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を混入した動植物残渣を亜臨界状態ま
    で加圧・加熱して水熱反応管で、水熱反応させ、その水
    熱反応で、水熱反応管の管壁に付着した炭化物等を除去
    するための水熱反応による動植物残渣処理装置の洗浄方
    法において、アルカリ水溶液と空気を混入した高温・高
    圧洗浄水を、水熱反応器に供給して水熱反応器の管壁に
    付着した炭化物を除去することを特徴とする水熱反応に
    よる動植物残渣処理装置の洗浄方法。
  2. 【請求項2】 水を混入した動植物残渣を亜臨界状態ま
    で加圧・加熱して水熱反応管で、水熱反応させ、その水
    熱反応管で分解され、減圧された残渣の分解物を酸化槽
    で酸化させ、この水熱反応と酸化で、水熱反応管と酸化
    槽の管壁に付着した炭化物等を除去するための水熱反応
    による動植物残渣処理装置の洗浄方法において、アルカ
    リ水溶液と空気を混入した高温・高圧洗浄水を、水熱反
    応器に供給した後、酸化槽に供給して水熱反応器と酸化
    槽の管壁に付着した炭化物を除去することを特徴とする
    水熱反応による動植物残渣処理装置の洗浄方法。
  3. 【請求項3】 動植物残渣処理装置の暖機運転中或いは
    終了運転時に、水にアルカリ水溶液を添加して高温・高
    圧水とし、これを水熱反応器を通して酸化槽に供給し、
    酸化槽内で空気を混入して高温・高圧洗浄水として水熱
    反応器に供給する請求項2記載の動植物残渣処理装置の
    洗浄方法。
  4. 【請求項4】 アルカリ水溶液を添加した高温・高圧水
    を、水熱反応器を通し、さらに気液分離器を通して酸化
    槽に供給して高温・高圧洗浄水とする請求項3記載の動
    植物残渣処理装置の洗浄方法。
  5. 【請求項5】 アルカリ水溶液を添加した高温・高圧水
    を、水熱反応器を通して酸化槽に供給し、その高温・高
    圧水に空気を混入して高温・高圧洗浄水とし、これを気
    液分離器を通して水熱反応器に供給する請求項3記載の
    動植物残渣処理装置の洗浄方法。
  6. 【請求項6】 水を混入した動植物残渣を亜臨界状態ま
    で加圧・加熱して水熱反応管で、水熱反応させ、その水
    熱反応管で分解され、減圧された残渣の分解物を酸化槽
    で酸化させ、その水熱反応と酸化で、水熱反応管と酸化
    槽の管壁に付着した炭化物等を除去するための水熱反応
    による動植物残渣処理装置の洗浄装置において、酸化槽
    と水熱反応管を結んで設けられ、アルカリ水溶液と空気
    を混入した高温・高圧洗浄水を、酸化槽から水熱反応器
    に供給する洗浄水供給ラインと、水熱反応器からの高温
    ・高圧洗浄水を酸化槽に供給する洗浄水循環ラインとを
    備えたことを特徴とする動植物残渣処理装置の洗浄装
    置。
  7. 【請求項7】 水熱反応器からの洗浄水循環ラインは、
    気液分離器に接続され、その気液分離器で分離された高
    温・高圧のアルカリ水溶液が、酸化槽に供給され、酸化
    槽で空気が混入されて高温・高圧洗浄水とされ、その高
    温・高圧洗浄水が、洗浄水供給ラインを通じて水熱反応
    器に供給される請求項6記載の動植物残渣処理装置の洗
    浄装置。
  8. 【請求項8】 水熱反応器からの洗浄水循環ラインは、
    酸化槽に接続され、酸化槽で空気が混入されて高温・高
    圧洗浄水とされ、その高温・高圧洗浄水が、気液分離装
    置に供給されて気液分離され、その液分の高温・高圧洗
    浄水が洗浄水供給ラインを通じて水熱反応器に供給され
    る請求項6記載の動植物残渣処理装置の洗浄装置。
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