JP2002218519A - 信号変換装置、及び信号変換システム - Google Patents

信号変換装置、及び信号変換システム

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JP2002218519A
JP2002218519A JP2001015091A JP2001015091A JP2002218519A JP 2002218519 A JP2002218519 A JP 2002218519A JP 2001015091 A JP2001015091 A JP 2001015091A JP 2001015091 A JP2001015091 A JP 2001015091A JP 2002218519 A JP2002218519 A JP 2002218519A
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Takashi Endo
孝 遠藤
Yoshiyasu Suzuki
吉靖 鈴木
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Oi Electric Co Ltd
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Oi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PBX信号規格と回線規格との信号変換によ
り通信を正確に行わせることのできる信号変換装置及び
信号変換システムを提供する。 【解決手段】 信号変換装置3は、PCからダウンロー
ドしたABCDとシグナリングビットとの対応テーブル
を記憶している。そして信号変換装置3は、PBX2か
ら入力されるTTC2Mフォーマットの信号からシグナ
リングビットを認識してテーブルを参照してABCDビ
ットを設定したT1フォーマットの信号を回線網4に送
信する。また、回線網4を介して受信した信号のABC
Dビットをテーブルを参照してTTC2Mフォーマット
のシグナリングビットに変換してPBX2に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル専用線
を介して機器間通信を行う際に当該機器と専用線との間
の信号フォーマットを整合する信号変換装置及び信号変
換システムに関する。
【0002】
【従来の技術】我が国の電気通信網でも、ディジタル通
信技術を利用した専用線が導入されている。この我が国
の専用線の通信規格では、情報が図7に示すようなフレ
ーム構成により送受される。すなわち、このフレーム構
成は、1フレームあたり193ビットのビット列からな
り、先頭ビット(F)としてフレーム同期用のビットを
有し、引き続く2ビット目から8ビットの音声信号がそ
れぞれ24チャネル分含まれている。これにより、1+
8×24=193ビットのビット列となっている。各音
声信号のチャネルは、各電話機に対応しており、このフ
ォーマットでは24台の電話機に対して音声信号を時分
割多重(TDM)にて伝送する場合を示している。
【0003】この信号フォーマットはI.431aと呼
ばれ、マルチフレーム信号に対応するための信号フォー
マットの定義はなされているものの、現在の日本国内の
電話通信ではマルチフレームに対応する信号を送受して
いないのが現状である。そのため、日本の電話通信網を
介してマルチフレーム信号を伝送すると、第1フレーム
から順に伝送しても、必ずしも第1フレームから順に到
達せず、例えば第5フレームから順に到達してしまう場
合がある。
【0004】日本仕様の構内交換機(PBX)は、図8
(a)に示すように、8つのフレームを配列したマルチ
フレーム信号を送受する。各フレームは、フレーミング
ビット並びに信号チャネルのタイムスロット(TS0)
と30チャネルの音声信号並びに空きチャネルからなる
タイムスロット(TS1〜TS31)とからなる。ここ
で各フレームの先頭に位置する信号チャネルは、図8
(b)に示すように、「1」に固定されるビットと、そ
れに引き続いてマルチフレームの先頭フレーム(第1フ
レーム)を示すためのビット(MF)と、警報ビット
(S)とシグナリングビット(A1〜A30)とからな
る。尚、シグナリングビットは、第2フレームにはA1
〜A5の5つ、第3フレームにはA6〜A10の5つと
いうように、1ビットずつ5チャネル分のシグナリング
ビットが各フレームに含まれているようになる。
【0005】すなわち、この日本仕様のPBXは、I.
431aを介して受信した信号のMFのビットを参照し
て、第1フレームを検出し、次からのフレームに含まれ
るシグナリングビットを参照して、どの電話機が着信し
ているかを検出する。
【0006】一方、北米仕様のPBXでは、T1と呼ば
れる信号フォーマットで通信を行う。このT1方式で
は、24個のフレームを束ねたタイムスロットを生成
し、このタイムスロットの繰り返しによりマルチフレー
ム伝送を行っている。また、T1では、発呼の状態を表
すシグナリングビットを音声信号の一部のビットを利用
して伝送する、いわゆるビットスチール(BS)型式に
よって行っている。ここでスチールされるビットは、2
4個のフレームのうち、6番目、12番目、18番目、
24番目のフレームに存在する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、北米仕様のP
BXを日本国内の電話網にそのまま接続すると、シグナ
リングビットのあるべきフレームの位置が6番目ではな
く、例えば(5番目のフレームから到達してしまったと
き)2番目及び8番目になってしまい、着信側のPBX
がシグナリングビットを検出できず、着信ができなくな
るという問題点があった。
【0008】さらに、北米仕様のPBXでは、6,1
2,18,24番目の各フレームに含まれるシグナリン
グビット(それぞれをA,B,C,Dと称する)を例え
ばAを「1」、Bを「0」、Cを「1」、Dを「1」に
設定したとき(以下、ABCDが「1011」としたと
きというように記述する)には、着信をするが、ABC
Dがそれぞれ「1111」の場合には、ある特別なPB
X機能を起動するというような使い方をしている場合が
ある。要するに4ビットあるシグナリングビットを有効
に活用しているのである。しかしながら、日本仕様のP
BXでは上記のようにシグナリングビットは1ビットで
あるので、単にABCDのそれぞれが「1111」であ
るときに対応するチャネルのシグナリングビットを
「1」にするとの設定を固定的にしてしまうと着信がで
きなくなってしまう場合があるという問題点があった。
【0009】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、仕様の異なるPBX信号を変換して電話通信をスム
ーズに行わせることができる信号変換装置及び信号変換
システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための本発明は、他国の規格にて信号を送受する
電話回線側に対し、日本国規格での信号送受を行う構内
交換機を接続するために、各規格の信号を相互に変換す
る信号変換装置であって、日本国規格のオフフック信号
に対応する少なくとも1ビットからなる第1信号、並び
に日本国規格のオンフック信号に対応する少なくとも1
ビットからなる第2信号の設定を受け付けて記憶する記
憶手段と、前記記憶手段を参照し、構内側の電話機にて
発生したオンフック又はオフフック信号に対応する第1
又は第2信号を回線側に出力する第1信号変換手段と、
前記記憶手段を参照し、回線側から入力される第1又は
第2信号に対応するオンフック又はオフフック信号を構
内交換機に出力する第2信号変換手段と、を具備し、前
記記憶手段に設定される第1及び第2信号の設定は、ソ
フトウエア的にダウンロード可能であることを特徴とし
ている。
【0011】これにより、ABCDの定義に関わらず、
確実に国内仕様のシグナリングビットへの変換を行うこ
とができる。
【0012】尚、過去に回線側から受信した信号に基づ
いて、前記第1及び第2信号の設定を支援する情報を設
定者側に提供する手段を含むことも好適である。これに
より、設定作業の負荷が軽減される。
【0013】さらに、上記従来例の問題点を解決するた
めの本発明は、複数の信号フレームからなるマルチフレ
ームを利用した第1通信規格にて信号を送受信する通信
路と、この第1通信規格とは異なる第2通信規格で通信
を行う通信路とを相互に通信可能に接続する信号変換装
置であって、前記第2通信規格の各フレームに含まれる
各音声信号ビット列の最下位ビットを、前記第1通信規
格で定義される制御信号に置き換えて設定する処理を行
い、マルチフレーム用信号を含む加工音声信号ビット列
を生成する手段と、前記加工音声信号ビット列からその
最下位ビットに含まれる制御信号と、それ以外のビット
列からなる音声信号部分とを分離し、前記第1通信規格
の信号を再生する手段と、を含むことを特徴とする。こ
れにより、マルチフレームに対応しない国内の電話回線
網などを介しての通信においても正常な通信を維持で
き、多数の拠点にチャネルごとに信号が振り分けて送信
される、いわゆる1:N通信においても確実に制御信号
を伝達できる。
【0014】また本発明のある態様では他国規格の装置
を日本国の交換機に接続することを目的として、日本国
の規格にて信号を送受する電話回線を介して相互に通信
する一対の他国規格の装置と、前記電話回線側装置と他
国規格の装置との信号変換を行う信号変換装置とを具備
する信号変換システムにおいて、前記他国規格の装置
は、専用線に接続され、音声信号ビット列を複数個含ん
でなるフレームを送受するマルチフレーム送受信手段
と、送信時に前記各フレームのうち、所定の第1位置の
音声信号ビット列を未使用と設定する手段と、を備え、
前記信号変換装置は、送信対象の各フレーム内で音声信
号ビット列の位置を調整するとともに、前記未使用とさ
れた音声信号ビット列に置き換えてマルチフレーム情報
を設定し、フレームを再構成して送信する手段と、受信
した各再構成後のフレームから前記マルチフレーム情報
を抽出し、当該マルチフレーム情報に基づいてマルチフ
レーム信号を処理するための所定処理を実行する手段
と、を有することを特徴としている。
【0015】これにより、マルチフレームに対応しない
国内の専用線(マルチフレームを透過しない通信網)な
どを介しての通信においても、マルチフレーム情報を透
過することが可能となる。ここで前記信号変換装置は、
さらに、再構成後のフレーム対するエラーチェック符号
を再演算する手段を含むことが好適である。
【0016】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]本発明の実施の
形態について図面を参照しながら説明する。本発明の第
1の実施の形態に係る信号変換システムについて説明す
る。本実施の形態の信号変換システムは、図1に示すよ
うに、複数の電話機1と、日本国仕様のPBX2と、信
号変換装置3と、T1信号を送受する回線網4とから基
本的に構成されている。
【0017】すなわち、本実施の形態は、例えば米国仕
様の装置を日本国内に持ち込んだ場合を念頭においてい
る。PBX2は、TTC2Mの信号フォーマットで信号
を送受信している。信号変換装置3は、T1の信号フォ
ーマットをTTC2Mの信号フォーマットに変換するも
のであり、その具体的内容は後に詳しく述べる。専用回
線4は、T1信号で信号を送受信する回線網であり、米
国の電話回線網や国内でのT1インタフェースに対応す
る。
【0018】信号変換装置3は、図2に示すように、第
1インタフェース31と、信号処理部32と、第2イン
タフェース33と、PCインタフェース34とから基本
的に構成されている。第1インタフェース31は、ルー
ターやATMなどを介して専用回線4に接続され、専用
回線4から受信したT1フォーマットの信号を信号処理
部32に出力し、信号処理部32からT1フォーマット
の信号の入力を受けて専用回線4に出力する。
【0019】信号処理部32は、PCインタフェース3
4を介してダウンロードした設定に基づいてT1フォー
マットの信号とTTC2Mフォーマットの信号とを相互
に変換する。具体的にこの信号処理部32は、TTC2
Mフォーマットの信号のうち、任意の6つのチャネルを
閉塞(使用不可に設定)し、残りの24チャネルの信号
をT1フォーマットのフレームの音声信号として配列す
る。また、この信号処理部32は、PCインタフェース
34を介して図3に示すようなテーブルをダウンロード
して管理している。このテーブルは、シグナリングビッ
トを「1」とすべきABCDの設定と、シグナリングビ
ットを「0」とすべきABCDの設定とを関連づけてい
る。この図3では、ABCDが「1011」のときにシ
グナリングビットを「1」とし、ABCDが「000
0」のときにシグナリングビットを「0」とする場合を
例示している。これら「1」、「0」のシグナリングビ
ットが本発明の第1信号並びに第2信号に相当する。
【0020】そして、この信号処理部32は、第1イン
タフェース31から入力されるマルチフレームの信号の
うち、6,12,18,24番目のフレームからABC
Dの各シグナリングビットを抽出し、図3のテーブルを
参照して対応するABCDの設定があれば、その設定に
関連づけられているシグナリングビットを設定する。例
えばT1フォーマットの信号のうち、第3チャネルのA
BCDがそれぞれ「1011」となっているときには、
第3チャネルのシグナリングビット(A3)を「1」に
設定する。
【0021】これらの信号処理部32の動作が本発明の
第1信号変換手段及び第2信号変換手段に相当し、テー
ブルを記憶する信号処理部32が本発明の記憶手段に相
当する。
【0022】第2インタフェース33は、PBX2から
入力されるTTC2Mフォーマットの信号を信号処理部
32に出力し、信号処理部32から入力されるTTC2
Mフォーマットの信号をPBX2に出力する。
【0023】PCインタフェース34は、PC(パーソ
ナルコンピュータ)への接続インタフェースであり、信
号処理部32に対してPC側からの指示により設定の情
報を伝達する。
【0024】本実施の形態によれば、PBX機器の設置
者は、現況のT1フォーマットの信号のABCD設定を
ユーザから聴取し、この内容をPC(図示せず)からP
Cインタフェース34を介して信号処理部32にダウン
ロードする。これによって、信号処理部32が任意のA
BCD設定に対してシグナリングビットを正常に処理す
ることができるようになる。
【0025】尚、実際の運用においては、ユーザがAB
CDの設定内容を認識していないことが多いことは経験
的に知られていることである。そこで、本実施の形態に
おいては、信号処理部32が、第1インタフェース31
から入力される信号のABCD設定を認識し、これを蓄
積管理し、PCインタフェース34を介してPCから入
力される指示により、この蓄積しているABCD設定の
入力履歴を提供する。これにより、PBXの設置者は、
手持ちの携帯電話機などから何度か電話機1のいずれか
を発呼する。この発呼の時点で図3のテーブル設定が誤
っている場合には電話機1は着信せず、着信音が鳴動し
ないが、信号処理部32はABCD設定を蓄積している
ようになる。そこで設置者はPCを接続して、この信号
処理部32に蓄積されているABCD設定の入力履歴を
参照する。すると、自ら携帯電話機により発呼したとき
のABCD設定の履歴を参照すれば、発呼を示すABC
D設定や呼の終了を示すABCD設定などが容易に特定
でき、テーブルの設定が支援される。
【0026】[実施の形態2]次に、本発明の第2の実
施の形態に係る信号変換システムについて説明する。本
実施の形態に係る信号変換システムは、図4に示すよう
に、複数の電話機1と、日本国仕様のPBX5と、信号
変換装置3と、DSU(Digital Subscriber Unit)6
と、I.431aフォーマットの信号にて通信を行う回
線網(例えば我が国電話回線網、以下、便宜上「電話回
線網」と呼ぶ)とを含んでなる。本実施の形態では、
I.431aフォーマットの信号で相互に通信を行う拠
点がそれぞれ複数の電話機1とPBX5と信号変換装置
3とDSU6とを備える。
【0027】PBX5は、TTC2Mフォーマットに対
応し、30チャネルの音声信号と、ヘッダとを送受信す
る。そして、各電話機1から入力される音声信号をこの
TTC2Mフォーマットの信号に変換して、信号変換装
置3に出力する。
【0028】信号変換装置3は、図2に示した第1の実
施の形態の信号変換装置3と同様の構成をとるものであ
るが、信号処理部32の動作が異なる。すなわち、本実
施の形態では信号変換装置3の信号処理部32は、PB
X5から第2インタフェースを介して入力されるTTC
2Mフォーマットの信号のうち、タイムスロットのLS
Bにマルチフレームに関する情報を搭載して第1インタ
フェース31を介して電話回線網側に出力する。
【0029】また、電話回線網から第1インタフェース
を介して受信するI.431aフォーマットの信号から
特定の位置にあるマルチフレームの信号を抽出するとと
もに、この受信した信号をT1フォーマットの信号に変
換して、第2インタフェースを介してPBX5に出力す
る。
【0030】尚、このマルチフレームの情報としては、
現在のフレームの番号を表す情報を含める。これによ
り、T1側のシグナリングビットABCDを確実に設定
でき、かつ、マルチフレームを利用した通信が可能とな
る。
【0031】さらに、このようにしてマルチフレーム情
報を搭載すると、CRC等のエラーチェック情報が変わ
ってしまうので、信号変換装置3は、マルチフレーム情
報搭載後の信号に対するCRCを再演算して、この再演
算したCRCをフレームに付して送信する。これによ
り、CRCのエラーチェック機能を維持できる。
【0032】[実施の形態3]次に、本発明の第3の実
施の形態について説明する。本実施の形態に係る信号変
換システムは、図5に示すように、複数の拠点10a,
b,…nのそれぞれが複数の電話機1と、PBX7と、
信号変換装置3と、DSU6とを含み、各拠点がI.4
31aフォーマットの信号を送受する回線網8を介して
接続されている。この信号変換装置3は、PBX7側で
送受信されるTTC2Mフォーマットの信号又はT1フ
ォーマットの信号と、回線網8側のI.431aフォー
マットの信号とを相互に変換する。ここでPBX側の信
号フォーマットが本発明の第1通信規格、回線網側の信
号フォーマットが本発明の第2通信規格に相当する。
【0033】ここでDSU6は、回線網8を介してI.
431aフォーマットに含まれる各チャネルの信号を対
応する拠点のDSU6に送信する。すなわち本実施の形
態においては、各拠点がチャネル単位で信号を送受でき
るようになり、拠点10aから送信される音声信号は、
そのチャネルごとに拠点10b又は10c等に振り分け
て送信される。つまり、拠点10aから送出される各チ
ャネルCH1a,CH2a…の信号は、例えばCH1a
が、他の拠点10bから送出された第2チャネルCH2
bの信号と組み合わせられて、CH1a,CH2b…の
フレームの信号として拠点10cに到達することもあ
る。
【0034】本実施の形態の信号変換装置3は、図2に
示した第1の実施の形態の信号変換装置3と同様の構成
をとるものであるが、信号処理部32の動作が異なって
いる。すなわち、本実施の形態では、信号処理部32
が、PBX7側から入力されるシグナリングビットを対
応するチャネルの音声信号の最下位ビット(LSB)に
置き換えて設定する。
【0035】具体的にPBX7がTTC2Mフォーマッ
トの信号を送受している場合には、そのシグナリングビ
ットはマルチフレームをなす8個のフレームの各々の先
頭のタイムスロットに含まれているシグナリングビット
を抽出し(図8参照)、このTTC2Mフォーマットの
信号をI.431aフォーマットの信号に変換するとと
もに、変換後のI.431aフォーマットの信号に含ま
れている各チャネルのLSBを抽出したシグナリングビ
ットで置き換えて設定する。つまり、各チャネルのLS
Bは、音声信号ではなく抽出されたシグナリングビット
となる。以下、このように加工されたI.431aフォ
ーマットの信号を「加工済み信号」と呼ぶ。
【0036】また、回線網を介して受信したI.431
aフォーマットの信号からその信号の各チャネルのLS
Bを対応するシグナリングビットとして設定しTTC2
Mフォーマットの信号を生成してPBX7に出力する。
すなわち、信号処理部32は、他の拠点から送信された
加工済み信号であるI.431aフォーマットの信号の
入力を受けて、その信号に含まれている各チャネルのL
SBを参照し、そのLSBに示されるシグナリングビッ
トをTTC2M又はT1フォーマットの信号におけるシ
グナリングビットとして再生する。
【0037】これにより、音声信号自体に大きな影響を
与えることなく、マルチフレームに対応しない回線網を
介しての通信で24チャネルのすべてを使いながら正確
にシグナリングビットを伝達でき、また、各チャネルを
異なる拠点に振り分けて伝送する際にも各チャネルのL
SBにシグナリングビットが含まれるので、シグナリン
グを確実に伝達できる。
【0038】尚、ここでは、I.431aフォーマット
の信号の全フレームについて、各チャネルのLSBをシ
グナリングビットとして用いる例を説明したが、他の制
御信号である同期信号やマルチフレーム情報を含めても
よい。例えば、マルチフレームの第1フレームでは、そ
のLSBをマルチフレーム同期用の信号(Sync)と
し、第3フレームにはマルチフレーム情報としてのフレ
ーム番号、第6フレームではシグナリングビット、とい
うように、図6に示すような型式でフォーマットしても
よい。この置き換えの方法はT1フォーマットの信号で
のビットスチールと同様とすることもでき、このように
すれば、PBX7側でT1フォーマットを採用するとき
に、ビットスチールを利用して高度な処理を行わせてい
る場合にも対応することができる。
【0039】また、本実施の形態においても、信号変換
装置3が各チャネルのLSBを置き換えることによりC
RC等のエラーチェック値が変動するので、このエラー
チェック値を再計算して再設定することが好ましい。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、他国の規格にて信号を
送受する電話回線側に対し、日本国規格での信号送受を
行う構内交換機を接続するために、各規格の信号を相互
に変換する信号変換装置が、日本国規格のオフフック信
号に対応する少なくとも1ビットからなる第1信号、並
びに日本国規格のオンフック信号に対応する少なくとも
1ビットからなる第2信号の設定を受け付けて記憶し、
この記憶内容を参照して、構内側の電話機にて発生した
オンフック又はオフフック信号に対応する第1又は第2
信号を回線側に出力するとともに、回線側から入力され
る第1又は第2信号に対応するオンフック又はオフフッ
ク信号を構内交換機に出力する信号変換装置であり、か
つ、この記憶設定される第1及び第2信号の設定がソフ
トウエア的にダウンロード可能であることにより、T1
フォーマットにおけるシグナリングビット(いわゆるA
BCD)の定義に関わらず、確実に国内仕様のシグナリ
ングビットへの変換を行うことができる。
【0041】また、別の本発明によれば、日本国の規格
にて信号を送受する電話回線を介して相互に通信する一
対の他国規格の構内交換機と、電話回線側装置と構内交
換機との信号変換を行う信号変換装置とを具備する信号
変換システムにおいて、構内交換機は、複数の電話機に
接続され、音声信号ビット列を複数個含んでなるフレー
ムを送受し、また、送信時に各フレームのうち、所定の
第1位置の音声信号ビット列を未使用と設定しており、
信号変換装置は、送信対象の各フレーム内で音声信号ビ
ット列の位置を調整するとともに、未使用とされた音声
信号ビット列に置き換えてマルチフレーム情報を設定
し、フレームを再構成して送信し、また、受信した各再
構成後のフレームからマルチフレーム情報を抽出し、当
該マルチフレーム情報に基づいてマルチフレーム信号を
処理するための所定処理を実行する信号変換システムと
しているので、マルチフレームに対応しない国内の電話
回線網などを介しての通信においても、マルチフレーム
に対応するPBX間の通信を正常に維持できる。
【0042】さらに、本発明によれば、複数の信号フレ
ームからなるマルチフレームを利用した第1通信規格に
て信号を送受信する通信路と、この第1通信規格とは異
なる第2通信規格で通信を行う通信路とを相互に通信可
能に接続する信号変換装置が、第2通信規格の各フレー
ムに含まれる各音声信号ビット列の最下位ビットをこの
第1通信規格で規定される所定の信号ビットに置き換え
て設定して送信し、受信した加工音声信号ビット列から
当該所定の信号ビットと音声信号部分とを分離し、第1
通信規格の信号を再生することとしているので、マルチ
フレームに対応しない国内の電話回線網などを介しての
通信においても正常な通信を維持でき、多数の拠点にチ
ャネルごとに信号が振り分けて送信される、いわゆる
1:N通信においても確実に制御信号を伝達できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る信号変換シ
ステムの構成ブロック図である。
【図2】 信号変換装置の構成ブロック図である。
【図3】 信号変換に利用されるテーブルの一例を表す
説明図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態に係る信号変換シ
ステムの構成ブロック図である。
【図5】 本発明の第3の実施の形態に係る信号変換シ
ステムの構成ブロック図である。
【図6】 各チャネルのLSBに設定される制御信号の
一例を表す説明図である。
【図7】 I.431a信号フォーマットの例を表す説
明図である。
【図8】 TTC2M信号フォーマットの規定を表す説
明図である。
【符号の説明】
1 電話機、2,5,7 PBX、3 信号変換装置、
4,8 回線網、6DSU、10 拠点、31 第1イ
ンタフェース、32 信号処理部、33 第2インタフ
ェース、34 PCインタフェース。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 他国の規格にて信号を送受する電話回線
    側に対し、日本国規格での信号送受を行う構内交換機を
    接続するために、各規格の信号を相互に変換する信号変
    換装置であって、 日本国規格のオフフック信号に対応する少なくとも1ビ
    ットからなる第1信号、並びに日本国規格のオンフック
    信号に対応する少なくとも1ビットからなる第2信号の
    設定を受け付けて記憶する記憶手段と、 前記記憶手段を参照し、構内側の電話機にて発生したオ
    ンフック又はオフフック信号に対応する第1又は第2信
    号を回線側に出力する第1信号変換手段と、 前記記憶手段を参照し、回線側から入力される第1又は
    第2信号に対応するオンフック又はオフフック信号を構
    内交換機に出力する第2信号変換手段と、 を具備し、 前記記憶手段に設定される第1及び第2信号の設定は、
    ソフトウエア的にダウンロード可能であることを特徴と
    する信号変換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の信号変換装置におい
    て、さらに、 過去に回線側から受信した信号に基づいて、前記第1及
    び第2信号の設定を支援する情報を設定者側に提供する
    手段を含むことを特徴とする信号変換装置。
  3. 【請求項3】 複数の信号フレームからなるマルチフレ
    ームを利用した第1通信規格にて信号を送受信する通信
    路と、この第1通信規格とは異なる第2通信規格で通信
    を行う通信路とを相互に通信可能に接続する信号変換装
    置であって、 前記第2通信規格の各フレームに含まれる各音声信号ビ
    ット列の最下位ビットを、前記第1通信規格で定義され
    る制御信号に置き換えて設定する処理を行い、マルチフ
    レーム用信号を含む加工音声信号ビット列を生成する手
    段と、 前記加工音声信号ビット列からその最下位ビットに含ま
    れる制御信号と、それ以外のビット列からなる音声信号
    部分とを分離し、前記第1通信規格の信号を再生する手
    段と、 を含むことを特徴とする信号変換装置。
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